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JP5493884B2 - 洗濯機 - Google Patents

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JP5493884B2 JP2010002531A JP2010002531A JP5493884B2 JP 5493884 B2 JP5493884 B2 JP 5493884B2 JP 2010002531 A JP2010002531 A JP 2010002531A JP 2010002531 A JP2010002531 A JP 2010002531A JP 5493884 B2 JP5493884 B2 JP 5493884B2
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Description

本発明は、弾性支持された受け筒内に洗濯物を収容して回転可能な洗濯槽を備え、その洗濯槽内で洗濯物の洗い、すすぎ及び脱水を行う洗濯機に関するものである。
従来、このような洗濯機において、受け筒内の水を循環ポンプにより循環させる循環機構と、洗濯槽の前方に循環水を洗濯槽の手前から奥に向かって、少しずつ噴射する角度を変えた複数の噴射口を有する噴射ノズルを備え、洗濯槽の回転数を制御しながら衣類全体を素早く濡らし、濡れた衣類と濡れていない衣類からおこる衣類の偏りや、濡れたもの同士での衣類の偏りを防ぐことによって、洗濯槽内での回転によるタンブリング効果を向上させ、洗浄時間の短縮と洗浄及びすすぎ性能を向上させる方式が提案されている(例えば特許文献1参照)。
図5は特許文献1に記載された従来のドラム式洗濯機の、循環水の噴射方法を示した側断面概略図である。図5に示されるように筐体1、洗濯槽2、受け筒3、モーター4、循環ポンプ5、止水弁6、排水弁7、循環水路8、給水弁9、透孔14、排水管路15、扉16、モータープーリー20、駆動ベルト21、駆動プーリー22、タンク23、噴射ノズル24、排水口15から構成されている。図5中、破線矢印は噴射される循環水を示している。
また、図6に循環水噴射ノズル24の斜視図を示す。図6中、26は噴射される循環水の入り口、27は噴射口である。洗濯槽2内に投入された洗濯物量に対して適切な量の水が給水弁9を通じて給水された後、モーター4を駆動させ、洗濯物がタンブリング可能な回転数で洗濯槽2が回転する。
このとき、モーター4の駆動軸と機構的に接続されたモータープーリー20が、駆動軸の回転と共に回転し、駆動ベルト21を通じて洗濯槽2と機構的に接続されている駆動プーリー22へと動力が伝達され、駆動プーリー22及び洗濯槽2が回転することとなる。洗濯槽2の回転が始まり、一定時間経過後に排水弁7が閉じ、止水弁6が開かれた後、循環ポンプ5を駆動させて、洗剤が溶解している洗浄液を循環水路8へと送り出し、噴射ノズル24より洗濯槽2内に洗濯液を噴射する。
図6に示されているように複数の噴射口27の開口位置がずれていることで、洗濯槽2の扉16から奥行き方向に対して噴射され、素早く、かつ広い範囲に渡って洗濯物を濡らすことができ、洗浄時間の短縮と洗浄及びすすぎ性能を向上させることが可能となっている。
特開平10−127978号公報
しかしながら、前記従来の構成では、複数の噴射口を有する噴射ノズルを用いて洗濯槽の扉側より奥行き方向に向けて洗濯水を洗濯物に噴射し、洗濯物を濡らしながら洗浄するので、衣類の容量が少ない場合には、噴射された洗濯水の一部は衣類に当たることなく直接洗濯槽に当たってしまい洗浄のために有効に寄与しなかったり、高容量の衣類を洗濯す
る場合には、噴射ノズル及び噴射口近傍に位置する一部の衣類のみが濡れ、広い範囲に渡って均一に衣類を濡らすことが困難となり洗濯物全体の洗浄性能の向上を図ることが困難であった。
また、洗濯水の噴射面積を広くするために噴射ノズルのサイズを大きくすることや、複数の噴射ノズルを設けることは、洗濯槽内で回転する衣類が噴射ノズルに絡まる原因となるため困難であり、さらに、一つのノズルに多数の噴射口を有することで、循環水路から個々の噴出口に至る送水時の圧力損失も大きくなり、結果として一つの噴射口から噴射される洗濯水も少なく抑えられてしまうため、素早く均一に洗濯物を濡らすことが困難であった。
本発明は、洗濯槽内の衣類を素早くかつ満遍なく洗濯水で濡らすことにより、洗浄性能及びすすぎ性能に優れた洗濯機を提供することを目的とする。
前記目的を達成するために本発明に係る洗濯機は、洗濯物を収容して回転する洗濯槽と
、前記洗濯槽を収容する受け筒と、前記洗濯槽を駆動するモーターと、前記洗濯槽または前記受け筒に給水するための給水手段と、前記洗濯槽または前記受け筒に給水された洗濯水またはすすぎ水を吸引して前記洗濯槽内に送水する循環ポンプと、前記受け筒から前記循環ポンプを経由して前記洗濯槽内に洗濯水またはすすぎ水を吐出するための循環水路を備え、前記循環水路より前記洗濯槽内に洗濯水またはすすぎ水を吐出する吐出口を前記受け筒の前方周囲に複数設け、前記洗濯槽の回転軸に対して全ての前記吐出口の吐出角度が異なるように構成したことを特徴としている。
この様な構成とすることによって、吐出口から吐出された洗濯水またはすすぎ水は、広角で広い面積にわたって洗濯槽内に注ぎ込まれ、衣類の量が少ない場合でも満遍なく衣類全体を濡らすことができ、洗浄性能やすすぎ性能を向上することが可能となる。さらには衣類の量が多い場合においても、洗濯槽の円周全体からほぼ同時かつ均等に洗濯水が注ぎ込まれることで、吐出口が設けられている前面取り出し口近傍の衣類から順次奥行き方向に向かって素早く洗濯水あるいはすすぎ水で濡れていくこととなり、衣類の洗浄やすすぎ性能のムラを抑制し、洗浄性能やすすぎ性能を向上させることが可能となる。
本発明の洗濯機は、洗濯水またはすすぎ水を、扇状で、かつ互いの吐出水が重なる面積が少なくなるように洗濯槽の回転軸に対して吐出角度を異ならせることで、広範囲にわたって衣類を素早く、偏りなく濡らし、衣類全体の濡れ性を向上させ、洗浄性能やすすぎ性能を向上させることができる。
本発明の実施の形態1における洗濯機の側断面概略図 本発明の実施の形態1における吐出口の位置及び吐出方式を示す正面概略図 本発明の実施の形態1における洗濯水の吐出状態説明図 本発明の実施の形態1及び従来方式による洗浄性能の比較図 従来のドラム式洗濯機の側断面概略図 従来のドラム式洗濯機の循環水噴射ノズルを示す斜視図
第1の発明は、洗濯物を収容して回転する洗濯槽と、前記洗濯槽を収容する受け筒と、前記洗濯槽を駆動するモーターと、前記洗濯槽または前記受け筒に給水するための給水手段と、前記洗濯槽または前記受け筒に給水された洗濯水またはすすぎ水を吸引して前記洗濯槽内に送水する循環ポンプと、前記受け筒から前記循環ポンプを経由して前記洗濯槽内に洗濯水またはすすぎ水を吐出するための循環水路を備え、前記循環水路より前記洗濯槽内に洗濯水またはすすぎ水を吐出する吐出口を前記受け筒の前方周囲に複数設け、前記洗濯槽の回転軸に対して全ての前記吐出口の吐出角度が異なるように構成したものである。
これにより、吐出口から吐出された洗濯水またはすすぎ水は、広角で広い面積に渡って洗濯槽内に注ぎ込まれ、衣類の量が少ない場合でも満遍なく衣類全体を濡らすことができ、洗浄性能やすすぎ性能を向上することが可能となる。また、衣類の量が多い場合においても、洗濯槽の円周全体からほぼ同時かつ均等に洗濯水が注ぎ込まれることで、「点」だけではなく「面」で洗濯水またはすすぎ水が当たる領域を多くすることができ、洗濯槽の取り出し口より奥方にある衣類であっても、吐出口が設けられている前面取り出し口近傍の衣類であっても濡性を高めることによって洗濯槽内で濡れていない衣類が広がっている空間を小さくしていくことができ、さらには洗濯槽を回転させれば衣類の位置がずれていくので、順次奥行き方向に向かって素早く洗濯水あるいはすすぎ水で濡らすことができ、衣類の洗浄やすすぎ性能のムラを抑制し、洗浄性能やすすぎ性能を向上させることが可能となる。
さらには、扇状に吐出された洗濯水またはすすぎ水が重ならないように洗濯槽の回転軸に対して全ての吐出口の吐出角度を設定することにより、吐出された洗濯水又はすすぎ水が互いに衝突して吐出時の運動エネルギーが減退しにくくなり、衣類の汚れを剥ぎ取るエネルギーあるいは衣類の繊維の奥まで浸透するエネルギーとして作用させることにより衣類の洗浄性能やすすぎ性能を向上させることが可能となる。
第2の発明は、第1の発明において、複数の吐出口を受け筒の前方周囲上部または下部に等間隔に配設したものである。
これにより、洗濯水あるいはすすぎ水が衣類に対してほぼ同じタイミングで均等に吐出されることとなり、洗濯槽内の衣類の位置にかかわらず洗浄性能やすすぎ性能のムラを抑制することができる。また、洗濯水あるいはすすぎ水が扇状に重ならないように洗濯槽内に向けて吐出されることで槽の円形断面に対して奥行き方向に満遍なく覆うことができ、洗濯槽内の衣類の位置にかかわらずほぼ均一に濡らすことができ、洗浄性能やすすぎ性能の向上が可能となる。
第3の発明は、第1の発明において、複数の吐出口を受け筒の前方全周に等間隔に配設したものである。
これにより、洗濯水あるいはすすぎ水の水量が衣類に対して略均等に吐出され、かつほぼ同じタイミングで洗濯槽の全周より扇状に吐出されることから、洗濯槽の円形断面に対して素早くかつ万遍なく洗濯水あるいはすすぎ水の水膜で覆うことができ、洗濯槽内の衣類の位置にかかわらず均一に素早く濡らし、洗浄性能やすすぎ性能の向上が可能となる。
第4の発明は、第1から第3のいずれか1つの発明において、全ての吐出口から吐出される洗濯水またはすすぎ水の流量を略同量としたものである。
これにより、吐出された洗濯水の洗剤濃度やすすぎ水の量が略等しくなることで、吐出水が当たった部分が洗浄やすすぎ行程においてほぼ同条件となり、衣類の洗浄やすすぎ性能のバラつきを減らし、洗浄性能及びすすぎ性能を一様に向上させることが可能となる。
第5の発明は、第1から第4のいずれか1つの発明において、受け筒の前方周囲上部に設けた吐出口の開口面積を前記受け筒の前方周囲下部に設けた吐出口の開口面積より広くした洗濯機とした。
これにより、吐出口が受け筒の上部にあっても下部にあっても洗濯水またはすすぎ水の吐出量を略等しくすることができ、吐出水が当たった部分が洗浄やすすぎ行程においてほぼ同条件となり、洗浄やすすぎ性能のバラつきを減らし洗浄性能及びすすぎ性能を一様に向上させることが可能となる。
本発明の実施の形態に係る洗濯機について、図を参照しながら以下に説明し、本発明の理解に供する。なお以下の説明は本発明の具体例であって、特許請求の内容を限定するものではない。
(実施の形態1)
本発明の実施の形態に係る洗濯機を図1に示す。図1において、洗濯機筐体1の内部に、洗濯物を収容して回転する洗濯槽2を収容する受け筒3を設け、この洗濯槽2はモーター4を駆動させることによって回転させることができるように構成されている。
給水弁9は電磁弁によって構成され、この給水弁9が開かれると給水が開始され、洗剤ケース10を経由して洗剤を溶解させながら、給水配管11を介して受け筒3内に給水され多数の透孔15が設けられた洗濯槽2内の洗濯物に洗濯水が給水される。
また、受け筒3内に給水された洗濯水を循環させるための循環水路8受け筒3の下方に設けられた循環ポンプ5を駆動させることにより洗濯水を循環できるように構成されている。
循環水路8は、循環ポンプ5により受け筒3から吸引した洗濯水を受け筒3と洗濯槽2との間に設けた複数の吐出口13と連通しており、洗濯槽2の前方より洗濯水を噴射できるように構成されている。
さらに、循環ポンプ5の上流位置には止水弁6が設けられ、止水弁6の上流位置で分岐して受け筒3から流れてきた洗濯水を排水するための排水弁7と排水管路15が設けられ、止水弁6を閉めている場合は、受け筒3から流れてきた洗濯水は排水弁7側に流れ、止水弁6を開けている場合は、受け筒3から流れてきた洗濯水は循環ポンプ5側に流れるように構成されている。
また、使用者は、扉16を開閉することによって洗濯槽内に洗濯物を出し入れすることができる。
上記のとおり構成された洗濯機において、洗濯は主に洗い、すすぎ、脱水の3行程よりなるが、洗い及びすすぎ行程での動作について以下説明する。
汚れた衣類は、洗濯機前面に設けられている扉17より洗濯槽2内に投入される。図示しない制御手段は、洗濯槽2を短時間回転させ、そのトルク量等から投入された衣類の量を自動的に判別し、給水量及び洗濯時間を決定する。給水量が決定されると給水弁9が開
いて水が供給され、洗剤ケース10内の指定量投入された洗剤を溶解させながら給水配管11を経由して受け筒3内へ洗濯水が導かれる。受け筒3内の水量が所定の水位に到達すると循環ポンプ5を起動させる。この時、排水弁7は閉じて止水弁6を開放し、循環ポンプ5と受け筒3から洗濯水を汲水できるように連通させた状態にする。
受け筒3底部に溜まった洗濯水は循環ポンプ5によって汲水され、循環水路8を経て、複数の吐出口13より矢印方向に洗濯槽2内の衣類に向けて噴射される。複数の吐出口13の形状は、広角に(扇状に水が吐出されるように)洗濯水が吐出できる形状としていれば、短時間で衣類全体を洗濯水によって濡らすことができる。
また、複数の吐出口13からの吐出方法としては、洗濯槽2の前面から直接吐出する形態であっても、受け筒3内に一旦吐出した後、受け筒3前面の形状を洗濯槽2の内側に向けた構造とし、受け筒3の壁面に沿って流れながら洗濯槽2内に流れ込む方式であっても特に問題はない。
またこのときに、洗濯槽2内での洗濯物の移動を促進させる意味でモーター4を駆動させ洗濯槽2を回転させるほうが好ましい。
図2は、本発明における吐出口13の位置及び吐出方式の正面概略図を示したものである。図2において、循環ポンプ5によって循環水路8から送り出されてきた洗濯水あるいはすすぎ水を、正面より右半分と左半分に配設された複数の吐出口13へと続く略環状の吐出水路12に分水する分水機構17を示している。
ここで、一旦分水機構17によって分岐された吐出水路12は、循環ポンプ5より送られてきた洗濯水あるいはすすぎ水が再度吐出水路12の内部で衝突することにより吐出時の勢いが失われることがないよう、左回りの水路と右回りの水路とを別々に分けて洗濯水あるいはすすぎ水が再度吐出水路12の内部で衝突しない構成とすることが好ましい。また、吐出口13は等間隔に洗濯槽2の外周に沿って配設されていることが好ましい。
図3は、複数の吐出口13から洗濯水あるいはすすぎ水が吐出されている状態を示す説明図である。
複数の吐出口13を、洗濯槽2の回転中心である回転軸18上であって正面から見た際の取り出し口の中心である洗濯槽2の中心点19を対称中心として対称の位置に配設した場合に、洗濯槽の回転軸18に対して上部の吐出口13aからの吐出角をα、下部の吐出口13bからの吐出角をβとする。ここで、αとβは異なる角度であることが好ましい。すなわち、異なる角度に設定した場合、吐出した洗濯水またはすすぎ水が交差して衝突する面積が減少することで、洗濯水またはすすぎ水の吐出時に有する運動エネルギーが衝突によって失われる機会が減少し、衣類から汚れを剥ぎ取ったり衣類の繊維の奥まで浸透する力として作用させることが可能となる。
また、α、βを異なる角度とすることにより、洗濯槽2の奥行き方向に洗濯水あるいはすすぎ水の到達位置が変わることにより、広範囲に存在する洗濯物にも万遍なく洗濯水またはすすぎ水を当てることができ、素早く濡らすことが可能となる。
また、循環ポンプ5から送られてきた洗濯水あるいはすすぎ水は、上部に送られていく際に位置エネルギーに一部変換されたり、長い吐出水路を経由することによる流路抵抗によって流速は遅くなるため、循環する流量が減ってくる。そのため、吐出口の位置に応じて吐出口の面積を変えることが好ましく、分水機構17が洗濯槽2または受け筒3の下方にある場合には、受け筒3の前方上半分の位置に設けた吐出口13aの吐出面積は分水機
構17に近い場所(受け筒3の前方下半分の位置)に設けられた吐出口の面積より大きくすれば、水圧が低くなることによる洗濯水またはすすぎ水の受け筒3の前方上半分の位置に設けた吐出口13aからの吐出量低下を防ぐことができ、吐出口13aと吐出口13bからの吐出量をほぼ同量にすることができる。
なお、分水機構17が洗濯槽2または受け筒3の上方位置にある場合には、位置エネルギーによる損失は発生しないため、特に吐出口13aと吐出口13bとの吐出面積を変えなくてもよい。
図2あるいは図3に示されるように、洗濯槽2前方周縁部に略等間隔に配設された吐出口13から吐出された洗濯水あるいはすすぎ水は、扇状に広がり、洗濯槽2奥行き方向に向かって投影的に円形断面を全て覆うことになり衣類がどのような位置にあってもほぼ同時に素早く濡らすことが可能となり、衣類間での洗浄性能やすすぎ性能のバラつきが少なく、洗浄性能及びすすぎ性能に優れた洗濯を行うことが可能となる。
また、洗濯槽2を吐出口13からの吐出時に回転させることによって、重なった衣類の下に存在する衣類も接触させることが可能となり、より均一に素早く濡らすことが可能となり、衣類間での洗浄性能やすすぎ性能のバラつきが少なく、洗浄性能及びすすぎ性能に優れた洗濯を行うことが可能となる。
次にすすぎ行程においては、水を受け筒3に溜めてすすぐ溜めすすぎ、水を受け筒3に給水しながらすすぐ注水すすぎ、及びシャワーすすぎが行なわれており、本発明で関連するものはシャワーすすぎの行程である。
シャワーすすぎは、洗濯槽2を回転させながら衣類にシャワー状にすすぎ水をふりかけ、洗剤を含んだ水分を遠心力によって衣類から除く方式で、本発明における受け筒3の前方ほぼ全周から扇状にすすぎ水を吐出する吐出口13を用いることによって広範囲の衣類にすすぎ水を浴びせることで短時間かつ偏りなくすすぎを行なうことができ、すすぎ性能を向上させることが可能となる。
図1において、洗濯槽2の前方周縁部に扇状に洗濯水を吐出する吐出口13を採用し、定格容量9kgの洗濯機を実験用に準備し、さらに、従来方式として、洗濯槽2の前方下部2ヶ所より洗濯水あるいはすすぎ水を吐出角を変更しながら吐出する吐出口を設けた同定格容量の洗濯機を比較用に準備した。
JEMA(日本電機工業会)にて定められている模擬洗濯物9.0kgを用いて洗浄試験を実施し、洗浄性能の評価は(財)洗濯科学協会にて販売しているJIS標準汚染布15枚を試験用衣類に貼付し、洗濯前後での光の反射率を色差計ZE−2000(日本電色工業(株))を用いて測定し、以下の式1に定義される洗浄度を算出し、試験毎の比較を行なった。
(式1)・・・ D=(Rw−R1)/(R0−R1)
式1において、Dは洗浄度、Rwは汚染布洗濯後の反射率、R1は汚染布洗濯前の反射率、R0は原布の反射率を示す。
試験は吐出口を8ヶ所洗濯槽2の前方周縁部にお互いの間隔が均等となるように配設し、吐出口が略円形形状のものを用いて行なった。また、洗濯槽の回転軸に対して吐出角を調整し、吐出された洗濯水あるいはすすぎ水の重なり部が小さくなるように設定した。水温は20℃で行い、洗濯の洗い時間は14分とした。ここで、従来方式での洗濯時間は17分と長めにしておこなった。また、吐出水量はどちらも総量として21L/minとした。
結果を図4に示す。洗浄度の測定結果としては、従来方式での洗浄度が0.364に対して本発明においては0.373であった。また、洗浄度の測定結果25例においても従来方式での分散(σ)が0.07に対して本発明では分散(σ)が0.04とバラつきの少ない結果が得られた。
このように、洗濯時間を短くしたにもかかわらず、洗浄度の結果及び洗浄度結果の分散(σ)に優れた結果が得られ、衣類の濡れ速度が速くなり洗浄性能が向上しただけではなく、より洗いムラの少ない洗濯が可能となることが確認された。すなわち本発明により、洗濯性能の向上がより短い時間で達成されていることが確認された。
以上のように、本発明にかかる洗濯機は、衣類を素早くかつムラを抑えて濡らすことができるので、高い洗浄性能及びすすぎ性能が要求される洗濯機分野で有用である。
2 洗濯槽
3 受け筒
4 モーター
5 循環ポンプ
6 止水弁
7 排水弁
8 循環水路
9 給水弁(給水手段)
12 吐出水路
13、13a、13b 吐出口
17 分水機構

Claims (4)

  1. 洗濯物を収容して回転する洗濯槽と、前記洗濯槽を収容する受け筒と、前記洗濯槽を駆動するモーターと、前記洗濯槽または前記受け筒に給水するための給水手段と、前記洗濯槽または前記受け筒に給水された洗濯水またはすすぎ水を吸引して前記洗濯槽内に送水する循環ポンプと、前記受け筒から前記循環ポンプを経由して前記洗濯槽内に洗濯水またはすすぎ水を吐出するための循環水路とを備え、前記循環水路より前記洗濯槽内に洗濯水またはすすぎ水を吐出する吐出口を前記受け筒の前方周囲に複数設け、前記洗濯槽の回転軸に対して全ての前記吐出口の吐出角度が異なるように構成し、前記受け筒の前方周囲上部に設けた前記吐出口の開口面積を前記受け筒の前方周囲下部に設けた前記吐出口の開口面積より広くした洗濯機。
  2. 複数の前記吐出口を前記受け筒の前方周囲上部または下部に略等間隔に配設した請求項1記載の洗濯機。
  3. 複数の前記吐出口を前記受け筒の前方全周に略等間隔に配設した請求項1記載の洗濯機。
  4. 全ての前記吐出口から吐出される洗濯水またはすすぎ水の流量を略同量とした請求項1〜3のいずれか1項に記載の洗濯機。
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