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JP5484932B2 - Pid調整支援装置および方法 - Google Patents

Pid調整支援装置および方法 Download PDF

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Description

本発明は、制御対象モデルを生成し制御パラメータ調整を行うPID調整支援技術に係り、特に目標量データとモデル応答波形とを比較のために表示するモデリング結果に対して目標量データの誤差範囲を重ね合わせて表示するPID調整支援装置および方法に関するものである。
制御対象モデルを生成し制御パラメータ調整を行うPID調整支援ツールでは、モデル生成のために入力された目標量データ(目標とする制御応答波形の時系列データや通過点座標などの入力データ)と、生成したモデルに基づいて算出された制御応答波形(以下、モデル応答波形と記述)を、モデリング結果として重ねてグラフ表示することでその一致度合いを示し、生成モデルの妥当性の判断をユーザに促していた。この際、モデリングの評価関数値などのように、目標量データとモデル応答波形との差異に対応する指標を数値として表示していた(特許文献1参照)。また、グラフスケールの拡大縮小といった汎用的なグラフ表示機能を利用してユーザが一致度合いを確認することもある。いずれにしろユーザは、目標量データとモデル応答波形のグラフのずれの確認、あるいは指標値が小さいか否かの確認を行うことで、モデルの妥当性を判断していた。
ただし、特許文献2に開示されているように、モデリングの目標量データ自体にあいまいさが含まれているような場合には、目標量データとモデル応答波形との完全一致が必ずしも最適とは限らないが、従来は目標量データとモデル応答波形とをできるだけ一致させようとしていた。
特開2004−038428号公報 特開2006−127079号公報
以上のように、モデリングの目標量データ自体にあいまいさが含まれているような場合には、目標量データとモデル応答波形との完全一致が必ずしも最適とは限らない。にもかかわらず、従来技術によるモデル応答波形の確認方法では、目標量データとモデル応答波形にずれがある場合、ユーザはできるだけ目標量データとモデル応答波形とを一致させようとして再計算の繰り返しやモデル数式の見直しといった不必要な試行錯誤に陥ったり、モデルの妥当性が判断できず制御パラメータ調整作業に移行できなくなったりする、という問題点があった。
本発明は、上記課題を解決するためになされたもので、目標量データとモデル応答波形を確認する際に予め考慮しなければならない目標量データの誤差範囲をユーザが認識しやすくすることで、過剰な精度追求の可能性を低減するPID調整支援装置および方法を提供することを目的とする。
本発明のPID調整支援装置は、ユーザが制御対象のモデリングの目標量データに対して認識している誤差範囲を予め記憶する誤差範囲記憶手段と、前記目標量データと制御対象モデルに基づいて算出された制御応答波形であるモデル応答波形とをモデリング結果としてグラフ表示するモデリング結果表示手段と、前記誤差範囲記憶手段に記憶された誤差範囲を前記モデリング結果と重ね合わせて表示する誤差範囲表示手段とを備え、前記目標量データは、目標とする制御応答波形の時系列データであって、誤差を有することが想定されるデータであり、前記誤差範囲表示手段は、ユーザの指示による前記モデリング結果の拡大縮小または前記誤差範囲の表示位置の変更に伴う再描画時に、直前の前記誤差範囲を維持して再表示することを特徴とするものである。
また、本発明のPID調整支援装置は、制御対象のモデリングの目標量データと制御対象モデルに基づいて算出された制御応答波形であるモデル応答波形とをモデリング結果としてグラフ表示するモデリング結果表示手段と、前記目標量データの全体スケールまたは前記モデル応答波形の全体スケールから、前記目標量データの誤差範囲を決定する誤差範囲演算処理手段と、この誤差範囲演算処理手段が決定した誤差範囲を前記モデリング結果と重ね合わせて表示する誤差範囲表示手段とを備え、前記目標量データは、目標とする制御応答波形の時系列データであって、誤差を有することが想定されるデータであり、前記誤差範囲表示手段は、ユーザの指示による前記モデリング結果の拡大縮小または前記誤差範囲の表示位置の変更に伴う再描画時に、直前の前記誤差範囲を維持して再表示することを特徴とするものである。
また、本発明のPID調整支援装置の1構成例において、前記誤差範囲は、時間軸の誤差範囲と制御量軸の誤差範囲の少なくとも一方を含むものである。
また、本発明のPID調整支援装置の1構成例は、さらに、前記モデリング結果と重ね合わせて表示される時間軸の前記誤差範囲をこの誤差範囲の表示位置に応じて補正する時間軸補正誤差範囲処理手段を備えることを特徴とするものである。
また、本発明のPID調整支援装置の1構成例は、さらに、前記モデリング結果と重ね合わせて表示される制御量軸の前記誤差範囲をこの誤差範囲の表示位置に応じて補正する制御量軸補正誤差範囲処理手段を備えることを特徴とするものである。
また、本発明のPID調整支援装置の1構成例において、前記時間軸補正誤差範囲処理手段は、前記目標量データとモデル応答波形とにおける制御開始時から前記時間軸の誤差範囲の表示位置までの時間軸上の経過時間に応じて前記時間軸の誤差範囲を補正することを特徴とするものである。
また、本発明のPID調整支援装置の1構成例において、前記制御量軸補正誤差範囲処理手段は、前記制御量軸の誤差範囲の表示位置における前記目標量データの制御量偏差またはモデル応答波形の制御量偏差に応じて前記制御量軸の誤差範囲を補正することを特徴とするものである
また、本発明のPID調整支援方法は、制御対象のモデリングの目標量データと制御対象モデルに基づいて算出された制御応答波形であるモデル応答波形とをモデリング結果としてグラフ表示するモデリング結果表示ステップと、ユーザが前記目標量データに対して認識している誤差範囲を誤差範囲記憶手段から取得して、この誤差範囲を前記モデリング結果と重ね合わせて表示する誤差範囲表示ステップとを備え、前記目標量データは、目標とする制御応答波形の時系列データであって、誤差を有することが想定されるデータであり、前記誤差範囲表示ステップは、ユーザの指示による前記モデリング結果の拡大縮小または前記誤差範囲の表示位置の変更に伴う再描画時に、直前の前記誤差範囲を維持して再表示することを特徴とするものである。
また、本発明のPID調整支援方法は、制御対象のモデリングの目標量データと制御対象モデルに基づいて算出された制御応答波形であるモデル応答波形とをモデリング結果としてグラフ表示するモデリング結果表示ステップと、前記目標量データの全体スケールまたは前記モデル応答波形の全体スケールから、前記目標量データの誤差範囲を決定する誤差範囲演算処理ステップと、この誤差範囲演算処理ステップで決定した誤差範囲を前記モデリング結果と重ね合わせて表示する誤差範囲表示ステップとを備え、前記目標量データは、目標とする制御応答波形の時系列データであって、誤差を有することが想定されるデータであり、前記誤差範囲表示ステップは、ユーザの指示による前記モデリング結果の拡大縮小または前記誤差範囲の表示位置の変更に伴う再描画時に、直前の前記誤差範囲を維持して再表示することを特徴とするものである。
本発明によれば、誤差範囲記憶手段に記憶された誤差範囲をモデリング結果と重ね合わせて表示することにより、グラフの拡大操作等によって目標量データとモデル応答波形とのずれが強調されても、目標量データとモデル応答波形とのずれをユーザが一定の感覚で認識することが可能となり、目標量データとモデル応答波形とのマッチングの精度を過剰に向上させるためのユーザの試行錯誤を低減することができる。
また、本発明では、目標量データの全体スケールまたはモデル応答波形の全体スケールから、目標量データの誤差範囲を決定し、この誤差範囲をモデリング結果と重ね合わせて表示することにより、グラフの拡大操作等によって目標量データとモデル応答波形とのずれが強調されても、目標量データとモデル応答波形とのずれをユーザが一定の感覚で認識することが可能となり、目標量データとモデル応答波形とのマッチングの精度を過剰に向上させるためのユーザの試行錯誤を低減することができる。また、本発明では、ユーザが誤差範囲を指定する必要がないので、誤差範囲の指定が難しいような場合にも対応することができる。
また、本発明では、モデリング結果と重ね合わせて表示される時間軸の誤差範囲をこの誤差範囲の表示位置に応じて補正することにより、目標量データとモデル応答波形との時間軸方向のマッチングの精度を過剰に向上させるためのユーザの試行錯誤を低減することができる。
また、本発明では、モデリング結果と重ね合わせて表示される制御量軸の誤差範囲をこの誤差範囲の表示位置に応じて補正することにより、目標量データとモデル応答波形との制御量軸方向のマッチングの精度を過剰に向上させるためのユーザの試行錯誤を低減することができる。
本発明の第1の実施の形態に係るPID調整支援装置の構成を示すブロック図である。 本発明の第1の実施の形態に係るPID調整支援装置の動作を示すフローチャートである。 本発明の第1の実施の形態に係るPID調整支援装置の表示例を示す図である。 本発明の第2の実施の形態に係るPID調整支援装置の構成を示すブロック図である。 本発明の第2の実施の形態に係るPID調整支援装置の動作を示すフローチャートである。 本発明の第2の実施の形態において応答基準誤差範囲演算処理部が応答基準誤差範囲の決定に利用する全体スケールを説明する図である。 本発明の第3の実施の形態に係るPID調整支援装置の構成を示すブロック図である。 目標量データとモデル応答波形の表示例を示す図である。 本発明の第3の実施の形態に係るPID調整支援装置の動作を示すフローチャートである。 本発明の第3の実施の形態に係るPID調整支援装置の表示例を示す図である。 本発明の第4の実施の形態に係るPID調整支援装置の構成を示すブロック図である。 目標量データとモデル応答波形の表示例を示す図である。 本発明の第4の実施の形態に係るPID調整支援装置の動作を示すフローチャートである。 本発明の第4の実施の形態に係るPID調整支援装置の表示例を示す図である。 本発明の第5の実施の形態に係るPID調整支援装置の構成を示すブロック図である。 本発明の第5の実施の形態に係るPID調整支援装置の動作を示すフローチャートである。 本発明の第5の実施の形態に係るPID調整支援装置の表示例を示す図である。
[発明の原理]
PIDパラメータ調整支援ツールなどで利用される制御対象モデリング機能は、様々な制御対象や制御動作(制御応答波形)を前提にしているので、制御対象とモデルとのマッチングの度合を定量化する場合、制御応答波形およびモデル応答波形の時間的な長さや応答の大きさにより定量化された数値の意味が異なってくる。また、ユーザがどの程度の精度を認識して目標量データを入力したかによっても、目標量データとモデル応答波形のずれ方の意味は異なってくる。
全体の応答波形が実質的に正規化されたような状態で表示されている場合には、目標量データとモデル応答波形を重ねて表示しているときのずれ方を、一定の感覚で認識できる。しかし、目標量データとモデル応答波形のずれを精密に確認するために拡大して表示すると、ずれが相対的に大きいのか小さいのか認識し難くなる。このとき例えば時間軸上で1秒の大きさ、かつ温度軸上で1℃の大きさのフレームを目標量データとモデル応答波形のグラフと共に表示したとしても、上記のように数値の意味が異なってくると、このようなフレームは有用ではない。
そこで、発明者は、数学的な意味による指標を与えるよりも、「認識」をベースにした指標を与えることが有効であることに着眼した。そして、ユーザ自身がどの程度の精度を認識して目標量データを入力したかを示す認識誤差範囲を導入し、ユーザが指定した認識誤差範囲に基づくフレームを目標量データとモデル応答波形のグラフと同時に表示することで、グラフ拡大時でもユーザが自分の認識を見失うことがなくなることに想到した。また、ユーザによる認識誤差範囲の指定が難しいようなケースにおいては、応答波形の全体像を基準とした応答基準誤差範囲を導入すれば、ユーザはグラフ拡大時でもモデル応答波形全体に対応する一定の誤差範囲を常に認識することができることに想到した。
このように、「認識」をベースにした入力データの誤差範囲(認識誤差範囲、あるいは応答基準誤差範囲)を導入し、この誤差範囲に対応する領域、あるいは数値を表示し、グラフの表示スケールに依存せずに維持することで、ユーザは目標量データとモデル応答波形のずれを一定の感覚で認識することが可能となり、モデリング作業の不必要な試行錯誤や妥当性判断が難しいことによる調整作業中断の可能性を低減することができる。
[第1の実施の形態]
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。図1は本発明の第1の実施の形態に係るPID調整支援装置の構成を示すブロック図である。PID調整支援装置は、ユーザが入力した認識誤差範囲を予め記憶する認識誤差範囲記憶部10と、外部の制御対象モデリング装置(不図示)から入力される目標量データとモデル応答波形とを後述する表示部12に表示させると共に、認識誤差範囲記憶部10に記憶された認識誤差範囲とユーザから指定された表示位置に基づきフレームの表示位置と形状を決定して表示部12に表示させる表示処理部11と、液晶ディスプレイなどの表示部12と、キーボードやマウスなどの操作部13とから構成される。表示処理部11と表示部12とは、モデリング結果表示手段と誤差範囲表示手段とを構成している。
本実施の形態では、ユーザが認識誤差範囲を指定し、この認識誤差範囲に基づくフレームあるいは数値をモデリング結果画面に表示する。ユーザが拡大縮小などのグラフ操作を行っても、操作前の認識誤差範囲を維持して表示する。ここで、認識誤差範囲とは、計測誤差やデータ読み取りの際の切上げ桁など、目標量データに対してユーザ自身が認識しているデータの大雑把な誤差範囲を示す。本実施の形態では、認識誤差範囲を表示することで、拡大縮小などのグラフ操作によらず、目標量データとモデル応答波形とのずれを一定の感覚で認識することが可能となる。
次に、本実施の形態のPID調整支援装置の動作についてより具体的に説明する。図2は本実施の形態のPID調整支援装置の動作を示すフローチャート、図3(A)〜図3(C)は本実施の形態の表示例を示す図である。図3(A)はモデリング結果初期画面を示す図、図3(B)は図3(A)の画面を拡大したモデリング結果画面を示す図、図3(C)は図3(B)の画面を拡大したモデリング結果画面を示す図である。図3(A)〜図3(C)において、300は目標量データ、301はモデル応答波形、302はフレームである。なお、図3(B)では図3(A)の破線303で示す領域を表示しており、図3(C)では図3(B)の破線304で示す領域を表示している。
PID調整支援装置は、制御対象モデルを生成し、生成したモデルに基づいてモデル応答波形を算出する制御対象モデリング装置から、目標とする制御応答波形の時系列データである目標量データと、モデル応答波形のデータとを受け取る。制御対象モデルを生成する技術は周知の技術であるので、制御対象モデリング装置の詳細についての説明は省略する。
PID調整支援装置の表示処理部11は、図3(A)に示すように目標量データ300とモデル応答波形301とを表示部12に表示させる(図2ステップS100)。そして、表示処理部11は、所定の表示位置の座標を中心とし、かつ認識誤差範囲記憶部10に記憶された縦軸(制御量軸)の認識誤差範囲と横軸(時間軸)の認識誤差範囲とを大きさとする矩形のフレームを決定し(ステップS101)、図3(A)に示すようにフレーム302を表示部12に表示させる(ステップS102)。こうして、図3(A)に示したようなモデリング結果初期画面が表示される。なお、モデリング結果初期画面の表示位置の座標は所定値とし、その後は、ユーザがマウスクリックなどで指定する表示位置の座標を中心としてフレーム302を表示すればよい。
ユーザが操作部13を操作してモデリング結果画面を拡大または縮小させたときにも、図2の処理が行われるが、このとき認識誤差範囲を維持して表示する。例えば図3(A)のモデリング結果初期画面においては、制御量軸の認識誤差範囲が5℃、時間軸の認識誤差範囲が10秒となるようにフレーム302の大きさが決定されているが、モデリング結果初期画面を拡大した図3(B)のモデリング結果画面においても、フレーム302が示す制御量軸の認識誤差範囲は5℃、時間軸の認識誤差範囲は10秒である。同様に、図3(B)のモデリング結果画面を拡大した図3(C)のモデリング結果画面においても、フレーム302が示す認識誤差範囲は維持される。
以上のように、本実施の形態では、認識誤差範囲に基づくフレームを、目標量データとモデル応答波形のグラフと同時に表示することにより、グラフの拡大操作等によって目標量データとモデル応答波形とのずれが強調されても、目標量データとモデル応答波形とのずれをユーザが一定の感覚で認識することが可能となり、目標量データとモデル応答波形とのマッチングの精度を過剰に向上させるためのユーザの試行錯誤(例えばモデルの再計算など)を低減することができる。
なお、本実施の形態では、フレームの形状を矩形としているが、これに限るものではなく、例えば楕円形状であってもよい。また、認識誤差範囲を数値や表にしてモデリング結果画面に表示しても構わないし、領域表示と数値表示を同時に行っても構わない。いずれにしろ、ユーザがモデリング結果の確認作業中に指定した認識誤差範囲を容易に確認できればよい。
また、本実施の形態では、時間軸、制御量軸(図3(A)〜図3(C)の例では温度軸)の両方に対して認識誤差範囲を指定したが、どちらか一方の軸の認識誤差範囲のみを指定するようにしてもよい。認識誤差範囲が時間軸あるいは制御量軸のどちらか一方のみに対して指定されている場合、認識誤差範囲を直線の幅で表示したり、数値で表示したりすればよい。
[第2の実施の形態]
次に、本発明の第2の実施の形態について説明する。図4は本発明の第2の実施の形態に係るPID調整支援装置の構成を示すブロック図である。PID調整支援装置は、モデル応答波形等の全体スケールに基づき応答基準誤差範囲を決定する応答基準誤差範囲演算処理部20と、応答基準誤差範囲を記憶する応答基準誤差範囲記憶部21と、目標量データとモデル応答波形とを後述する表示部23に表示させると共に、応答基準誤差範囲記憶部21に記憶された応答基準誤差範囲とユーザから指定された表示位置に基づきフレームの表示位置と形状を決定して表示部23に表示させる表示処理部22と、液晶ディスプレイなどの表示部23と、キーボードやマウスなどの操作部24とから構成される。表示処理部22と表示部23とは、モデリング結果表示手段と誤差範囲表示手段とを構成している。
本実施の形態では、ユーザに代わって、応答基準誤差範囲演算処理部20が応答基準誤差範囲を決定し、この応答基準誤差範囲に基づくフレームあるいは数値をモデリング結果画面に表示する。ユーザが拡大縮小などのグラフ操作を行っても、操作前の応答基準誤差範囲を維持して表示する。ここで、応答基準誤差範囲とは、目標量データまたはモデル応答波形の各軸の全体スケールに対して設定する範囲であり、具体的には全体スケールの1/100、1/1000などユーザが認識しやすい範囲を示す。本実施の形態では、応答基準誤差範囲を表示することで、拡大縮小などのグラフ操作によらず、目標量データとモデル応答波形とのずれを一定の感覚で認識することが可能となる。
次に、本実施の形態のPID調整支援装置の動作について説明する。図5は本実施の形態のPID調整支援装置の動作を示すフローチャートである。
PID調整支援装置の表示処理部22は、第1の実施の形態と同様に、目標量データとモデル応答波形とを表示部23に表示させる(図5ステップS200)。次に、応答基準誤差範囲演算処理部20は、応答基準誤差範囲を決定する(ステップS201)。
図6は応答基準誤差範囲演算処理部20が応答基準誤差範囲の決定に利用する全体スケールを説明する図である。応答基準誤差範囲演算処理部20が利用する全体スケールは、モデリング結果画面の全体像をユーザが認識する際に目安となる各軸の範囲であればよい。例えば制御量軸であれば、図6に示すように、制御量初期値から制御量設定値SPまでのステップ応答幅を制御量軸の全体スケールとしてもよいし、制御量の最小値から最大値までの制御応答幅を制御量軸の全体スケールとしてもよい。図6の例では、制御量初期値は100℃で、制御量設定値SPは時刻10秒の時点で100℃から200℃に変更されているので、ステップ応答幅は100℃である。制御応答R1の場合、制御量(温度)の最小値が100℃で、最大値が200℃なので、制御応答幅は100℃である。また、制御応答R2の場合、制御量(温度)の最小値が100℃で、最大値が230℃なので、制御応答幅は130℃である。
一方、時間軸であれば、設定値変更時から整定時までの時間幅を時間軸の全体スケールとしてもよいし、設定値変更時から最終データまでの時間幅を時間軸の全体スケールとしてもよい。図6の例では、時刻10秒で制御量設定値SPが変更され、140秒で整定しているので、設定値変更時から整定時までの時間幅は130秒である。また、最終データは時刻210秒のときのデータなので、設定値変更時から最終データまでの時間幅は200秒である。
全体スケールは、目標量データとしてユーザが入力した特徴量(オーバーシュート量や整定時間など)や時系列データを利用して決定してもよいし、モデル応答波形のデータを利用して決定してもよい。このように、目標量データを利用して全体スケールを決定する場合としては、ステップ応答幅を制御量軸の全体スケールとする場合、目標とする制御応答波形における制御応答幅を制御量軸の全体スケールとする場合、設定値変更時から制御応答波形の整定時までの時間幅を時間軸の全体スケールとする場合、設定値変更時から最終データまでの時間幅を時間軸の全体スケールとする場合がある。
また、モデル応答波形のデータを利用して全体スケールを決定する場合としては、モデル応答波形における制御応答幅を制御量軸の全体スケールとする場合、設定値変更時からモデル応答波形の整定時までの時間幅を時間軸の全体スケールとする場合、設定値変更時から最終データまでの時間幅を時間軸の全体スケールとする場合がある。
目標量データを利用して全体スケールを決定する場合とモデル応答波形のデータを利用して全体スケールを決定する場合のいずれにおいても、各軸の全体スケールを、目標量データ、モデル応答波形のどちらを基準に算出したかをユーザが確認できることが好ましい。
応答基準誤差範囲演算処理部20は、軸毎の全体スケールの決定後に、この全体スケールに対して1/100、1/1000などのユーザが認識しやすい係数を乗じた値を応答基準誤差範囲として決定する(ステップS201)。
例えば、時間軸の全体スケールをSC_T、制御量軸の全体スケールをSC_PVとすれば、応答基準誤差範囲演算処理部20は、時間軸の応答基準誤差範囲TEW_SC、制御量軸の応答基準誤差範囲PVEW_SCを以下のように算出する。
TEW_SC=SC_T×K_T ・・・(1)
PVEW_SC=SC_PV×K_PV ・・・(2)
ここで、K_Tは時間軸誤差算出係数、K_PVは制御量軸誤差算出係数である。時間軸誤差算出係数K_T、制御量軸誤差算出係数K_PVとしては、前述したように1/100、1/1000などのユーザが認識しやすい係数を適宜設定すればよい。この際、SC_T、SC_PVの値や桁数を用いて設定してもよい。
時間軸の全体スケールSC_Tは、前述したように、制御応答整定時の時刻をTstbl、制御開始時の時刻をTini、モデリング結果における時間軸最大値をTmaxとすると、(Tstbl−Tini)としてもよいし、(Tmax−Tini)としてもよい。また、制御量軸の全体スケールSC_PVは、制御量設定値をSP、制御開始時の制御量をPVini、制御量最大値をPVmaxとすると、(SP−PVini)としてもよいし、(PVmax−PVini)としてもよい。
応答基準誤差範囲記憶部21は、応答基準誤差範囲演算処理部20が決定した応答基準誤差範囲を記憶する(ステップS202)。
表示処理部22は、所定の表示位置の座標を中心とし、かつ応答基準誤差範囲記憶部21に記憶された制御量軸の応答基準誤差範囲と時間軸の応答基準誤差範囲とを大きさとする矩形のフレームを決定し(ステップS203)、フレームを表示部23に表示させる(ステップS203)。
第1の実施の形態と同様に、モデリング結果初期画面の表示位置の座標は所定値とし、その後は、ユーザがマウスクリックなどで指定する表示位置の座標を中心としてフレームを表示すればよい。
また、ユーザが操作部24を操作してモデリング結果画面を拡大または縮小させたときにも、図5の処理が行われるが、このとき表示処理部22は、第1の実施の形態と同様に応答基準誤差範囲を維持して表示する。
以上のように、本実施の形態では、応答基準誤差範囲に基づくフレームを、目標量データとモデル応答波形のグラフと同時に表示することにより、第1の実施の形態と同様の効果を得ることができる。また、本実施の形態では、ユーザが認識誤差範囲を指定する必要がないので、認識誤差範囲の指定が難しいような場合にも対応することができる。
なお、第1の実施の形態と同様にフレームの形状は矩形でなくてもよい。また、応答基準誤差範囲を数値や表にしてモデリング結果画面に表示しても構わないし、領域表示と数値表示を同時に行っても構わない。
また、本実施の形態では、時間軸、制御量軸の両方に対して応答基準誤差範囲を設定したが、どちらか一方の軸の応答基準誤差範囲のみを設定するようにしてもよい。応答基準誤差範囲を時間軸あるいは制御量軸のどちらか一方のみに対して設定する場合、応答基準誤差範囲を直線の幅で表示したり、数値で表示したりすればよい。
[第3の実施の形態]
次に、本発明の第3の実施の形態について説明する。図7は本発明の第3の実施の形態に係るPID調整支援装置の構成を示すブロック図である。PID調整支援装置は、制御量軸の誤差範囲を記憶する制御量軸誤差範囲記憶部30と、補正前の時間軸誤差範囲を記憶する補正前時間軸誤差範囲記憶部31と、時間軸誤差範囲の最大値および最小値を記憶する時間軸誤差範囲上下限記憶部32と、時間軸誤差範囲の補正を行う補正区間を記憶する補正区間記憶部33と、補正前時間軸誤差範囲と時間軸誤差範囲の最大値および最小値と時間軸の補正区間と表示位置に基づき、時間軸誤差範囲を補正した時間軸補正誤差範囲を決定する時間軸補正誤差範囲処理部34と、目標量データとモデル応答波形とを後述する表示部36に表示させると共に、誤差範囲とユーザから指定された表示位置に基づきフレームの表示位置と形状を決定して表示部36に表示させる表示処理部35と、液晶ディスプレイなどの表示部36と、キーボードやマウスなどの操作部37とから構成される。
本実施の形態では、時間軸の誤差範囲(認識誤差範囲または応答基準誤差範囲)に対して制御状態に応じた補正をかける。時間軸の誤差範囲が制御状態によって変化する傾向を反映して時間軸誤差範囲を補正することで、過剰な精度追求の可能性を低減する。そして、本実施の形態では、制御開始時(すなわち、制御量設定値変更時)から表示位置までの時間軸上の経過時間を補正値の算出に利用している。
図8(A)、図8(B)は本実施の形態の目的を説明する図であり、目標量データとモデル応答波形の表示例を示す図である。図8(A)はモデリング結果画面を示す図、図8(B)は図8(A)の画面を拡大したモデリング結果画面を示す図である。図8(A)、図8(B)において、800は目標量データ、801はモデル応答波形である。図8(B)では図8(A)の破線803で示す領域を表示している。
通常の制御応答波形は、時間経過とともに制御量設定値SPに近づき、やがて制御量設定値SP付近で安定し整定状態に到達する。制御量の変化は一律ではなく、制御開始後から時間の経過とともに徐々に小さくなる。つまり、整定状態に近づくほど、目標とする制御応答波形とモデル応答波形とのずれの認識が細かくなり、これに比べて時間のずれの認識は相対的に粗くなってくる。このように制御が整定状態に近づいた領域では、図8(B)から明らかなように、通常、時間のずれよりも制御量のずれの確認が重要となる。本実施の形態では、経過時間に基づいて時間軸誤差範囲を補正することで、時間軸方向の過剰な精度追求の可能性を低減する。
なお、本実施の形態では、誤差範囲として、第1の実施の形態で説明した認識誤差範囲または第2の実施の形態で説明した応答基準誤差範囲を使用することを想定している。すなわち、誤差範囲として第1の実施の形態で説明した認識誤差範囲を使用する場合には、制御量軸の認識誤差範囲が制御量軸誤差範囲記憶部30に記憶される制御量軸誤差範囲となり、時間軸の認識誤差範囲が補正前時間軸誤差範囲記憶部31に記憶される補正前時間軸誤差範囲となる。
また、誤差範囲として第2の実施の形態で説明した応答基準誤差範囲を使用する場合には、制御量軸の応答基準誤差範囲が制御量軸誤差範囲記憶部30に記憶される制御量軸誤差範囲となり、時間軸の応答基準誤差範囲が補正前時間軸誤差範囲記憶部31に記憶される補正前時間軸誤差範囲となる。ただし、誤差範囲として応答基準誤差範囲を使用する場合には、第2の実施の形態で説明した応答基準誤差範囲演算処理部20が必要になることは言うまでもない。
次に、本実施の形態のPID調整支援装置の動作について説明する。図9は本実施の形態のPID調整支援装置の動作を示すフローチャートである。
PID調整支援装置の表示処理部35は、第1の実施の形態と同様に、目標量データとモデル応答波形とを表示部36に表示させる(図9ステップS300)。
続いて、時間軸補正誤差範囲処理部34は、補正前時間軸誤差範囲記憶部31に記憶された補正前時間軸誤差範囲と、時間軸誤差範囲上下限記憶部32に記憶された時間軸誤差範囲の最大値および最小値と、補正区間記憶部33に記憶された時間軸の補正区間とを用いて、表示位置に応じて時間軸誤差範囲を補正した時間軸補正誤差範囲を決定する(ステップS301)。
本実施の形態では、時間軸の補正区間を補正開始時刻から補正終了時刻までと定義する。この場合、時間軸誤差範囲は、補正開始時刻より前の時点では時間軸誤差範囲の最小値に設定され、補正終了時刻を過ぎると時間軸誤差範囲の最大値に設定され、補正区間内では制御開始から誤差範囲の表示位置までの時間軸上の経過時間に応じて補正された時間軸補正誤差範囲となる。
補正区間、時間軸誤差範囲の最大値および最小値は、例えば、以下のように決定する。補正開始時刻Tc_STARTは、目標量データまたはモデル応答波形の制御量が最終値の62.3%を超える時刻とする。補正終了時刻Tc_ENDは、目標量データまたはモデル応答波形の制御量が(SP−ε)に到達する時刻とする。ここで、εは整定判定を行うための、制御量設定値SPからのずれの許容値である。時間軸誤差範囲の最小値TEW_minは、補正前時間軸誤差範囲記憶部31に記憶される補正前時間軸誤差範囲の1/2の値とする。時間軸誤差範囲の最大値TEW_maxは、補正前時間軸誤差範囲と同じ値とする。
時間軸補正誤差範囲処理部34は、時間軸誤差範囲を表示しようとする表示位置の座標(pv,t)(pvは制御量軸の座標、tは時間軸の座標)に対し、時間軸補正誤差範囲TEW_c(pv,t)を例えば以下のように決定する。
TEW_c(pv,t)=TEW_min(ただし、t<Tc_START)
・・・(3)
TEW_c(pv,t)={(TEW_max−TEW_min)/(Tc_END
−Tc_START)}(t−Tc_START)+TEW_min
={(TEW_max−TEW_min)
/(Tc_END−Tc_START)}・t
+{(TEW_min・Tc_END−TEW_max・Tc_START)
/(Tc_END−Tc_START)}
(ただし、Tc_START≦t≦Tc_END) ・・・(4)
TEW_c(pv,t)=TEW_max(ただし、Tc_END<t)
・・・(5)
表示処理部35は、所定の表示位置の座標を中心とし、かつ時間軸補正誤差範囲処理部34が決定した時間軸補正誤差範囲と制御量軸誤差範囲記憶部30に記憶された制御量軸誤差範囲とを大きさとする矩形のフレームを決定し(ステップS302)、フレームを表示部36に表示させる(ステップS303)。第1の実施の形態と同様に、モデリング結果初期画面の表示位置の座標(pv,t)は所定値とし、その後は、ユーザがマウスクリックなどで指定する表示位置の座標(pv,t)を中心としてフレームを表示すればよい。また、ユーザが操作部37を操作してモデリング結果画面を拡大または縮小させたときにも、図9の処理が行われる。
図10は本実施の形態の表示例を示す図である。図10において、1000は目標量データ、1001はモデル応答波形、1002はフレームである。図10の例によれば、フレーム1002の時間軸方向の大きさ、すなわち時間軸補正誤差範囲が、補正区間内において表示位置に応じて変化していることが分かる。
以上のように、本実施の形態では、時間軸誤差範囲を補正することで、ユーザが目標量データとモデル応答波形とのマッチングの精度を過剰に追求する可能性を低減することができる。
なお、整定状態の補正誤差範囲(本実施の形態では時間軸誤差範囲最大値)には下限値を設けておくのが好ましい。下限値は予め適宜設定すればよく、例えば、想定されるハンチング周期や振幅に基づいて設定してもよい。
[第4の実施の形態]
次に、本発明の第4の実施の形態について説明する。図11は本発明の第4の実施の形態に係るPID調整支援装置の構成を示すブロック図である。PID調整支援装置は、時間軸の誤差範囲を記憶する時間軸誤差範囲記憶部40と、補正前の制御量軸誤差範囲を記憶する補正前制御量軸誤差範囲記憶部41と、制御量軸誤差範囲の最大値および最小値を記憶する制御量軸誤差範囲上下限記憶部42と、制御量軸誤差範囲の補正を行う補正区間を記憶する補正区間記憶部43と、補正前制御量軸誤差範囲と制御量軸誤差範囲の最大値および最小値と制御量軸の補正区間と表示位置に基づき、制御量軸誤差範囲を補正した制御量軸補正誤差範囲を決定する制御量軸補正誤差範囲処理部44と、目標量データとモデル応答波形とを後述する表示部46に表示させると共に、誤差範囲とユーザから指定された表示位置に基づきフレームの表示位置と形状を決定して表示部46に表示させる表示処理部45と、液晶ディスプレイなどの表示部46と、キーボードやマウスなどの操作部47とから構成される。
第3の実施の形態では、時間軸の誤差範囲の補正を行ったが、本実施の形態は制御量軸の誤差範囲の補正を行う例を示すものである。すなわち、本実施の形態では、制御量軸の誤差範囲(認識誤差範囲または応答基準誤差範囲)に対して制御状態に応じた補正をかける。制御量軸の誤差範囲が制御状態によって変化する傾向を反映して制御量軸誤差範囲を補正することで、過剰な精度追求の可能性を低減する。本実施の形態では、表示位置の制御量偏差を補正値の算出に利用するが、経過時間などの制御状態を反映する変数も補正値の算出に利用することができる。
図12(A)、図12(B)は本実施の形態の目的を説明する図であり、目標量データとモデル応答波形の表示例を示す図である。図12(A)はモデリング結果画面を示す図、図12(B)は図12(A)の画面を拡大したモデリング結果画面を示す図である。図12(A)、図12(B)において、1200は目標量データ、1201はモデル応答波形である。図12(B)では図12(A)の破線1202で示す領域を表示している。
制御量の変化は、制御動作開始付近では大きく、時間の経過とともに徐々に小さくなっていく。つまり、制御動作開始時点に近いほど、目標とする制御応答波形とモデル応答波形の制御量のずれの認識は粗くなり、これに比べて時間のずれの認識は相対的に細かくなってくる。このように制御動作開始時点に近い領域では、図12(B)から明らかなように、通常、制御量のずれよりも制御量変化のタイミングである時間のずれの確認が重要となる。本実施の形態では、制御量偏差に基づいて制御量軸誤差範囲を補正することで、制御量軸方向の過剰な精度追求の可能性を低減する。
なお、本実施の形態では、誤差範囲として、第1の実施の形態で説明した認識誤差範囲または第2の実施の形態で説明した応答基準誤差範囲を使用することを想定している。すなわち、誤差範囲として第1の実施の形態で説明した認識誤差範囲を使用する場合には、時間軸の認識誤差範囲が時間軸誤差範囲記憶部40に記憶される時間軸誤差範囲となり、制御量軸の認識誤差範囲が補正前制御量軸誤差範囲記憶部41に記憶される補正前制御量軸誤差範囲となる。
また、誤差範囲として第2の実施の形態で説明した応答基準誤差範囲を使用する場合には、時間軸の応答基準誤差範囲が時間軸誤差範囲記憶部40に記憶される時間軸誤差範囲となり、制御量軸の応答基準誤差範囲が補正前制御量軸誤差範囲記憶部41に記憶される補正前制御量軸誤差範囲となる。ただし、誤差範囲として応答基準誤差範囲を使用する場合には、第2の実施の形態で説明した応答基準誤差範囲演算処理部20が必要になることは言うまでもない。
次に、本実施の形態のPID調整支援装置の動作について説明する。図13は本実施の形態のPID調整支援装置の動作を示すフローチャートである。
PID調整支援装置の表示処理部45は、第1の実施の形態と同様に、目標量データとモデル応答波形とを表示部46に表示させる(図13ステップS400)。
続いて、制御量軸補正誤差範囲処理部44は、補正前制御量軸誤差範囲記憶部41に記憶された補正前制御量軸誤差範囲と、制御量軸誤差範囲上下限記憶部42に記憶された制御量軸誤差範囲の最大値および最小値と、補正区間記憶部43に記憶された制御量軸の補正区間とを用いて、表示位置における制御量偏差に応じて制御量軸誤差範囲を補正した制御量軸補正誤差範囲を決定する(ステップS401)。
本実施の形態では、制御量軸の補正区間を補正開始偏差量から補正終了偏差量までとする。この場合、制御量軸誤差範囲は、制御量偏差が補正終了偏差量より小さい場合には制御量軸誤差範囲の最小値に設定され、制御量偏差が補正開始偏差量より大きい場合には制御量軸誤差範囲の最大値に設定され、補正区間内では誤差範囲の表示位置における制御量偏差に応じて補正された制御量軸補正誤差範囲となる。
補正区間、制御量軸誤差範囲の最大値および最小値は、例えば、以下のように決定する。補正開始偏差量PVc_START_δは、制御量ステップ幅(すなわち、|制御量設定値SP−制御量初期値|)の90%とする。補正終了偏差量PVc_END_δは、制御量ステップ幅の10%とする。制御量軸誤差範囲の最小値PVEW_minは、補正前制御量軸誤差範囲記憶部41に記憶されている補正前制御量軸誤差範囲と同じ値とする。制御量誤差範囲最大値PVEW_maxは、補正前制御量軸誤差範囲の2倍の値とする。
制御量軸補正誤差範囲処理部44は、制御量軸誤差範囲を表示しようとする表示位置の座標(pv,t)(pvは制御量軸の座標、tは時間軸の座標)に対し、制御量軸補正誤差範囲PVEW_c(pv,t)を例えば以下のように決定する。
PVEW_c(pv,t)=PVEW_max
(ただしδ(pv,t)>PVc_START_δ) ・・・(6)
PVEW_c(pv,t)={(PVEW_min−PVEW_max)
/(PVc_END_δ−PVc_START_δ)}(δ(pv,t)
−PVc_START_δ)+PVEW_max
={(PVEW_min−PVEW_max)
/(PVc_END_δ−PVc_START_δ)}・δ(pv,t)
+{(PVEW_max・PVc_END_δ
−PVEW_min・PVc_START_δ)
/(PVc_END_δ−PVc_START_δ)}
(ただし、PVc_START_δ≧δ(pv,t)≧PVc_END_δ)
・・・(7)
PVEW_c(pv,t)=PVEW_min
(ただし、PVc_END_δ>δ(pv,t)) ・・・(8)
式(6)〜式(8)において、δ(pv,t)は表示位置の座標(pv,t)における制御量偏差であり、|SP−PV|である。SPは制御量設定値、PVは座標(pv,t)における制御量である。なお、制御量偏差を算出する制御量PVとしては、目標量データを用いてもよいし、モデル応答波形のデータを用いてもよい。
表示処理部45は、所定の表示位置の座標を中心とし、かつ時間軸誤差範囲記憶部40に記憶された時間軸誤差範囲と制御量軸補正誤差範囲処理部44が決定した制御量軸補正誤差範囲とを大きさとする矩形のフレームを決定し(ステップS402)、フレームを表示部46に表示させる(ステップS403)。第1の実施の形態と同様に、モデリング結果初期画面の表示位置の座標(pv,t)は所定値とし、その後は、ユーザがマウスクリックなどで指定する表示位置の座標(pv,t)を中心としてフレームを表示すればよい。また、ユーザが操作部47を操作してモデリング結果画面を拡大または縮小させたときにも、図13の処理が行われる。
図14は本実施の形態の表示例を示す図である。図14において、1400は目標量データ、1401はモデル応答波形、1402はフレームである。図14の例によれば、フレーム1402の制御量軸方向の大きさ、すなわち制御量軸補正誤差範囲が、補正区間内において表示位置(正確には表示位置における制御量偏差)に応じて変化していることが分かる。
以上のように、本実施の形態では、制御量軸誤差範囲を補正することで、ユーザが目標量データとモデル応答波形とのマッチングの精度を過剰に追求する可能性を低減することができる。
なお、整定状態の補正誤差範囲(本実施の形態では制御量軸誤差範囲最小値)には下限値を設けておくのが好ましい。下限値は予め適宜設定すればよく、例えば、想定されるハンチング周期や振幅に基づいて設定してもよい。
[第5の実施の形態]
次に、本発明の第5の実施の形態について説明する。図15は本発明の第5の実施の形態に係るPID調整支援装置の構成を示すブロック図である。PID調整支援装置は、補正前の時間軸誤差範囲を記憶する補正前時間軸誤差範囲記憶部50と、時間軸誤差範囲の最大値および最小値を記憶する時間軸誤差範囲上下限記憶部51と、時間軸誤差範囲の補正を行う補正区間を記憶する時間軸補正区間記憶部52と、補正前の制御量軸誤差範囲を記憶する補正前制御量軸誤差範囲記憶部53と、制御量軸誤差範囲の最大値および最小値を記憶する制御量軸誤差範囲上下限記憶部54と、制御量軸誤差範囲の補正を行う補正区間を記憶する制御量軸補正区間記憶部55と、補正前時間軸誤差範囲と時間軸誤差範囲の最大値および最小値と時間軸の補正区間と表示位置に基づき、時間軸誤差範囲を補正した時間軸補正誤差範囲を決定する時間軸補正誤差範囲処理部56と、補正前制御量軸誤差範囲と制御量軸誤差範囲の最大値および最小値と制御量軸の補正区間と表示位置に基づき、制御量軸誤差範囲を補正した制御量軸補正誤差範囲を決定する制御量軸補正誤差範囲処理部57と、目標量データとモデル応答波形とを後述する表示部59に表示させると共に、誤差範囲とユーザから指定された表示位置に基づきフレームの表示位置と形状を決定して表示部59に表示させる表示処理部58と、液晶ディスプレイなどの表示部59と、キーボードやマウスなどの操作部60とから構成される。
本実施の形態は、第3の実施の形態と第4の実施の形態を組み合わせ、時間軸誤差範囲の補正と制御量軸誤差範囲の補正を同時に行うものである。
図16は本実施の形態のPID調整支援装置の動作を示すフローチャートである。PID調整支援装置の表示処理部58は、第1の実施の形態と同様に、目標量データとモデル応答波形とを表示部59に表示させる(図16ステップS500)。
続いて、時間軸補正誤差範囲処理部56は、第3の実施の形態の時間軸補正誤差範囲処理部34と同様に、補正前時間軸誤差範囲記憶部50に記憶された補正前時間軸誤差範囲と、時間軸誤差範囲上下限記憶部51に記憶された時間軸誤差範囲の最大値および最小値と、時間軸補正区間記憶部52に記憶された時間軸の補正区間とを用いて、表示位置に応じて時間軸誤差範囲を補正した時間軸補正誤差範囲を決定する(ステップS501)。
制御量軸補正誤差範囲処理部57は、第4の実施の形態の制御量軸補正誤差範囲処理部44と同様に、補正前制御量軸誤差範囲記憶部53に記憶された補正前制御量軸誤差範囲と、制御量軸誤差範囲上下限記憶部54に記憶された制御量軸誤差範囲の最大値および最小値と、制御量軸補正区間記憶部55に記憶された制御量軸の補正区間とを用いて、表示位置における制御量偏差に応じて制御量軸誤差範囲を補正した制御量軸補正誤差範囲を決定する(ステップS502)。
表示処理部58は、所定の表示位置の座標を中心とし、かつ時間軸補正誤差範囲処理部56が決定した時間軸補正誤差範囲と制御量軸補正誤差範囲処理部57が決定した制御量軸補正誤差範囲とを大きさとする矩形のフレームを決定し(ステップS503)、フレームを表示部59に表示させる(ステップS504)。第1の実施の形態と同様に、モデリング結果初期画面の表示位置の座標(pv,t)は所定値とし、その後は、ユーザがマウスクリックなどで指定する表示位置の座標(pv,t)を中心としてフレームを表示すればよい。また、ユーザが操作部60を操作してモデリング結果画面を拡大または縮小させたときにも、図16の処理が行われる。
図17は本実施の形態の表示例を示す図である。図17において、1700は目標量データ、1701はモデル応答波形、1702はフレームである。図17の例によれば、フレーム1702の時間軸方向の大きさ、すなわち時間軸補正誤差範囲が、時間軸補正区間内において表示位置に応じて変化し、フレーム1702の制御量軸方向の大きさ、すなわち制御量軸補正誤差範囲が、制御量軸補正区間内において表示位置に応じて変化していることが分かる。
以上のように、本実施の形態では、時間軸誤差範囲と制御量軸誤差範囲を補正することで、ユーザが目標量データとモデル応答波形とのマッチングの精度を過剰に追求する可能性を低減することができる。
なお、整定状態の各軸の補正誤差範囲(本実施の形態では時間軸誤差範囲最大値、および、制御量軸誤差範囲最小値)にはそれぞれ下限値を設けておくのが好ましい。下限値は予め適宜設定すればよく、例えば、想定されるハンチング周期や振幅に基づいて設定してもよい。
第1〜第5の実施の形態におけるPID調整支援装置は、例えばCPU、メモリおよびインタフェースを備えたコンピュータとこれらのハードウェア資源を制御するプログラムによって実現することができる。CPUは、メモリに格納されたプログラムに従って第1〜第5の実施の形態で説明した処理を実行する。
本発明は、制御対象モデルを生成し制御パラメータ調整を行うPID調整支援技術に適用することができる。
10…認識誤差範囲記憶部、11,22,35,45,58…表示処理部、12,23,36,46,59…表示部、13,24,37,47,60…操作部、20…応答基準誤差範囲演算処理部、21…応答基準誤差範囲記憶部、30…制御量軸誤差範囲記憶部、31,50…補正前時間軸誤差範囲記憶部、32,51…時間軸誤差範囲上下限記憶部、33,43…補正区間記憶部、34,56…時間軸補正誤差範囲処理部、40…時間軸誤差範囲記憶部、41,53…補正前制御量軸誤差範囲記憶部、42,54…制御量軸誤差範囲上下限記憶部、44,57…制御量軸補正誤差範囲処理部、52…時間軸補正区間記憶部、55…制御量軸補正区間記憶部。

Claims (14)

  1. ユーザが制御対象のモデリングの目標量データに対して認識している誤差範囲を予め記憶する誤差範囲記憶手段と、
    前記目標量データと制御対象モデルに基づいて算出された制御応答波形であるモデル応答波形とをモデリング結果としてグラフ表示するモデリング結果表示手段と、
    前記誤差範囲記憶手段に記憶された誤差範囲を前記モデリング結果と重ね合わせて表示する誤差範囲表示手段とを備え
    前記目標量データは、目標とする制御応答波形の時系列データであって、誤差を有することが想定されるデータであり、
    前記誤差範囲表示手段は、ユーザの指示による前記モデリング結果の拡大縮小または前記誤差範囲の表示位置の変更に伴う再描画時に、直前の前記誤差範囲を維持して再表示することを特徴とするPID調整支援装置。
  2. 制御対象のモデリングの目標量データと制御対象モデルに基づいて算出された制御応答波形であるモデル応答波形とをモデリング結果としてグラフ表示するモデリング結果表示手段と、
    前記目標量データの全体スケールまたは前記モデル応答波形の全体スケールから、前記目標量データの誤差範囲を決定する誤差範囲演算処理手段と、
    この誤差範囲演算処理手段が決定した誤差範囲を前記モデリング結果と重ね合わせて表示する誤差範囲表示手段とを備え
    前記目標量データは、目標とする制御応答波形の時系列データであって、誤差を有することが想定されるデータであり、
    前記誤差範囲表示手段は、ユーザの指示による前記モデリング結果の拡大縮小または前記誤差範囲の表示位置の変更に伴う再描画時に、直前の前記誤差範囲を維持して再表示することを特徴とするPID調整支援装置。
  3. 請求項1または2記載のPID調整支援装置において、
    前記誤差範囲は、時間軸の誤差範囲と制御量軸の誤差範囲の少なくとも一方を含むことを特徴とするPID調整支援装置。
  4. 請求項1乃至3のいずれか1項に記載のPID調整支援装置において、
    さらに、前記モデリング結果と重ね合わせて表示される時間軸の前記誤差範囲をこの誤差範囲の表示位置に応じて補正する時間軸補正誤差範囲処理手段を備えることを特徴とするPID調整支援装置。
  5. 請求項1乃至3のいずれか1項に記載のPID調整支援装置において、
    さらに、前記モデリング結果と重ね合わせて表示される制御量軸の前記誤差範囲をこの誤差範囲の表示位置に応じて補正する制御量軸補正誤差範囲処理手段を備えることを特徴とするPID調整支援装置。
  6. 請求項4記載のPID調整支援装置において、
    前記時間軸補正誤差範囲処理手段は、前記目標量データとモデル応答波形とにおける制御開始時から前記時間軸の誤差範囲の表示位置までの時間軸上の経過時間に応じて前記時間軸の誤差範囲を補正することを特徴とするPID調整支援装置。
  7. 請求項5記載のPID調整支援装置において、
    前記制御量軸補正誤差範囲処理手段は、前記制御量軸の誤差範囲の表示位置における前記目標量データの制御量偏差またはモデル応答波形の制御量偏差に応じて前記制御量軸の誤差範囲を補正することを特徴とするPID調整支援装置。
  8. 制御対象のモデリングの目標量データと制御対象モデルに基づいて算出された制御応答波形であるモデル応答波形とをモデリング結果としてグラフ表示するモデリング結果表示ステップと、
    ユーザが前記目標量データに対して認識している誤差範囲を誤差範囲記憶手段から取得して、この誤差範囲を前記モデリング結果と重ね合わせて表示する誤差範囲表示ステップとを備え
    前記目標量データは、目標とする制御応答波形の時系列データであって、誤差を有することが想定されるデータであり、
    前記誤差範囲表示ステップは、ユーザの指示による前記モデリング結果の拡大縮小または前記誤差範囲の表示位置の変更に伴う再描画時に、直前の前記誤差範囲を維持して再表示することを特徴とするPID調整支援方法。
  9. 制御対象のモデリングの目標量データと制御対象モデルに基づいて算出された制御応答波形であるモデル応答波形とをモデリング結果としてグラフ表示するモデリング結果表示ステップと、
    前記目標量データの全体スケールまたは前記モデル応答波形の全体スケールから、前記目標量データの誤差範囲を決定する誤差範囲演算処理ステップと、
    この誤差範囲演算処理ステップで決定した誤差範囲を前記モデリング結果と重ね合わせて表示する誤差範囲表示ステップとを備え
    前記目標量データは、目標とする制御応答波形の時系列データであって、誤差を有することが想定されるデータであり、
    前記誤差範囲表示ステップは、ユーザの指示による前記モデリング結果の拡大縮小または前記誤差範囲の表示位置の変更に伴う再描画時に、直前の前記誤差範囲を維持して再表示することを特徴とするPID調整支援方法。
  10. 請求項または記載のPID調整支援方法において、
    前記誤差範囲は、時間軸の誤差範囲と制御量軸の誤差範囲の少なくとも一方を含むことを特徴とするPID調整支援方法。
  11. 請求項乃至10のいずれか1項に記載のPID調整支援方法において、
    さらに、前記モデリング結果と重ね合わせて表示する時間軸の前記誤差範囲をこの誤差範囲の表示位置に応じて補正する時間軸補正誤差範囲処理ステップを備えることを特徴とするPID調整支援方法。
  12. 請求項乃至10のいずれか1項に記載のPID調整支援方法において、
    さらに、前記モデリング結果と重ね合わせて表示する制御量軸の前記誤差範囲をこの誤差範囲の表示位置に応じて補正する制御量軸補正誤差範囲処理ステップを備えることを特徴とするPID調整支援方法。
  13. 請求項11記載のPID調整支援方法において、
    前記時間軸補正誤差範囲処理ステップは、前記目標量データとモデル応答波形とにおける制御開始時から前記時間軸の誤差範囲の表示位置までの時間軸上の経過時間に応じて前記時間軸の誤差範囲を補正することを特徴とするPID調整支援方法。
  14. 請求項12記載のPID調整支援方法において、
    前記制御量軸補正誤差範囲処理ステップは、前記制御量軸の誤差範囲の表示位置における前記目標量データの制御量偏差またはモデル応答波形の制御量偏差に応じて前記制御量軸の誤差範囲を補正することを特徴とするPID調整支援方法。
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