[go: up one dir, main page]

JP5481065B2 - 内視鏡挿入ガイド - Google Patents

内視鏡挿入ガイド Download PDF

Info

Publication number
JP5481065B2
JP5481065B2 JP2008334225A JP2008334225A JP5481065B2 JP 5481065 B2 JP5481065 B2 JP 5481065B2 JP 2008334225 A JP2008334225 A JP 2008334225A JP 2008334225 A JP2008334225 A JP 2008334225A JP 5481065 B2 JP5481065 B2 JP 5481065B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
endoscope insertion
insertion guide
ring
frame member
cylindrical body
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2008334225A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2010154918A (ja
Inventor
豊 千田
和己 小池
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujifilm Corp
Original Assignee
Fujifilm Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fujifilm Corp filed Critical Fujifilm Corp
Priority to JP2008334225A priority Critical patent/JP5481065B2/ja
Publication of JP2010154918A publication Critical patent/JP2010154918A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5481065B2 publication Critical patent/JP5481065B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Endoscopes (AREA)

Description

本発明は、体腔内に挿入して体腔を拡張させた後、内視鏡の挿入部を体腔内に案内する内視鏡挿入ガイドに関する。
上部消化管の内視鏡は、口腔を通じて内視鏡挿入部を体腔内に挿入する経口挿入を行うものが一般的に用いられている。しかし、内視鏡挿入部が咽喉を通過する際に、舌根に内視鏡挿入部が触れることによる咽喉反射あるいは嘔吐反応が生じ、不快感を伴うものになる。そして、被検者はマウスピースを口に装着した状態で内視鏡挿入部を挿入するため、術者との会話が困難となる。
そこで近年においては、内視鏡挿入部の細径化が図られ、内視鏡の挿入経路として前述した口腔のみならず、経鼻的に挿入する方式が採用されている。内視鏡挿入部を鼻腔から挿入すると、嘔吐感を生じることが少なく、被検者の負担を軽減できる。また、術者との会話や呼吸が楽に行える利点から、今後は経鼻挿入式の内視鏡検査が増大することが予想される(例えば特許文献1参照)。
ところで、内視鏡挿入部を鼻腔内に挿入する際に、この挿入部が異物として作用して敏感な鼻腔粘膜を刺激することになり、被検者に負担を与えることがある。そこで、挿入部を挿入する前の段階で、鼻腔内の挿入経路のうち、特に最も狭い個所、つまり中鼻道(または下鼻道)を経て後鼻孔に至る経路を拡張させ、さらに刺激に対する感度を低下させる処置を施している。この処置では、例えば、複数の異なる径を有する可撓性チューブを、径の小さいものから大きいものを順に麻酔薬や血管収縮剤を含ませながら鼻腔内に挿入し、鼻腔内を徐々に拡張させている。
ところが、このような方式は術者や被検者への負担が増える要因になっている。また、鼻腔に挿入する可撓性チューブは、麻酔薬や血管収縮剤を鼻腔内に行き渡らせるために回動しながら挿入する等の手間のかかるもので、しかも、鼻腔内の狭い部分に対する薬剤の塗布が不十分で、狙った箇所以外にも麻酔薬や血管収縮剤が及ぶことがある。
特開2006−326063号公報
本発明は、上記に鑑みてなされたもので、術者や被検者に負担を強いることなく、簡単にかつ迅速に体腔内を拡張させることができ、拡張後に内視鏡を体腔内へ案内できる内視鏡挿入ガイドを提供することを目的とする。
本発明は下記構成からなる。
筒体を体腔内に挿入して該体腔を拡張した後、前記筒体内に内視鏡の挿入部が挿入されて前記体腔内を案内する内視鏡挿入ガイドであって、
前記筒体が、
一端側に配置され一定の内外径を有するリング状固定部材と、
該リング状固定部材の周方向に沿って複数本が接合され前記筒体の軸線に沿う方向で延在するフレーム部材と、
該フレーム部材の前記リング状固定部材とは反対の他端側に接合され、流体の供給による膨張によって前記フレーム部材を前記筒体の両端が同一外径となるまで拡開し、流体の排出による縮退によって前記フレーム部材を窄めるリング状バルーン部材と、
を備えた内視鏡挿入ガイド。
本発明に係る内視鏡挿入ガイドによれば、術者や被検者に負担を強いることなく、簡単かつ迅速に体腔内を拡張でき、しかも、内視鏡挿入時のガイドとして用いることができる。
以下、内視鏡挿入ガイドについて、図面を参照して詳細に説明する。
図1は本発明の実施形態を説明するための内視鏡挿入ガイドの側面図、図2は図1のA−A断面図である。
内視鏡挿入ガイド100は、体腔である例えば鼻腔に挿入して鼻腔を拡張するとともに、内視鏡挿入時のガイドとしての用途に供せられ、筒体1を鼻腔内に挿入して鼻腔を拡張した後、筒体1内に内視鏡の挿入部を挿入して鼻腔内を案内する。そして、内視鏡を挿入するための鼻腔内の狭い部分の拡張、鼻腔内の狭い部分等への薬剤塗布への薬剤塗布を、筒体1が拡径可能な構造を有することで実現している。なお、本明細書中、「拡径」とはガイドが膨らむことを意味し、「拡張」とは鼻腔が拡がることを意味する。
内視鏡挿入ガイド100は、図1に示すように、筒体1が、リング状固定部材3と、複数のフレーム部材5と、リング状バルーン部材7とで籠形状に形成される。筒体1は、リング状固定部材3の外径D、内径d1を維持する。つまり、リング状固定部材3は、拡縮に関係なく一定の内外径となる。一方、リング状バルーン部材7側の外径は、拡径前でd2、拡径後にDとなる。筒体1は、リング状バルーン部材7の設けられる先端側が、初期状態で、外径d2=φ3mm程度であり、拡径状態で外径D=6mm程度となる。これにより、内視鏡に対する鼻腔拡張の前処置が可能となる。
リング状固定部材3は、図2に示すように、軸線方向に沿う複数(図示例では4つ)の凹溝9が円周方向に等間隔で形成される。このリング状固定部材3は、例えばシリコン、ラテックス、ポリエチレン等の軟性弾性体からなる。凹溝9にはフレーム部材5の端部が係合され、フレーム部材5はリング状固定部材3の周方向に沿って複数本(図示例では4本)が接合され筒体1の軸線Gに沿う方向で延在する。フレーム部材5は、内視鏡挿入ガイド100の骨組みとなって全体で筒状体を構成し、断面円形のパイプ形状からなる。
フレーム部材5の基端は、凹溝9内に例えば熱溶着あるいは接着剤により固定されている。この他、フレーム部材5の外径より凹溝9の溝幅Wを狭く形成し、溝開口部に対向する一対の脱落係止突起(図示せず)を設けることで、フレーム部材5を凹溝9内に弾性的に挟持させる保持構造としてもよい。このような保持構造とすれば、溶着や接着剤による固定に比べ、組立性を良好にすることができる。
図3は(a)は縮径状態におけるリング状バルーン部材近傍の軸線直交方向の断面図、(b)はその側面図である。
筒体1の挿入側先端部は、リング状バルーン部材7が収縮状態となり、各フレーム部材5を縮径状態に近接配置させている。この状態で、先端外周は、体液等によって消失可能なゼラチン等の仮固定手段11にて縮径保持してもよい。このような溶解可能な仮固定手段11で先端を覆うことにより、筒体1の拡径規制力を高め、取り扱い時における拡径(バラケ)を防止できるとともに、挿入性も高めることができる。
図4は(a)は拡径状態におけるリング状バルーン部材近傍の軸線直交方向の断面図、(b)はその側面図である。
フレーム部材5は、少なくともいずれか一本が中空部13を有する中空パイプからなり、中空パイプを通じてリング状バルーン部材7へ流体を供給する。つまり、フレーム部材5を使用して、先端側に設けたリング状バルーン部材7へ、新たに他の液体供給ラインを設けずに拡径用の流体を供給・排出できるようになっている。
内視鏡挿入ガイド100は、空気などの気体を流入流体として用いることで、処置室等の環境内雰囲気が簡便に利用でき、また、鼻腔内壁からの圧力を受けての圧縮をソフトに行うことが可能となり、鼻腔拡張時の痛みがより生じ難くなる。リング状バルーン部材7は、フレーム部材5の1本(図4(b)の紙面裏側のもの)を通じてエアが供給されて拡径される。なお、気体の種類としては空気に限ることなく、医療施設で準備可能で人体に害とならない気体であれば使用可能である。また、エアの供給については、図示は省略するが、例えば弾性材料からなる袋体部を把持することにより、内部空気を圧送する取扱いが容易な簡素なポンプであってもよく、その他にシリンジ等を用いたポンプであってもよい。
また、簡素なポンプ以外にも、電動式のエア供給ポンプを使用してもよい。その場合は、エア供給ポンプによる拡径で、過剰にリング状バルーン部材7が膨張しないように、所定の一定圧で開放される安全弁やバルーンの一定以上の拡径を規制する拘束部材等を設けることが好ましい。
さらに、流入流体としては、空気等の気体の他、生理食塩水や油などの適宜な液体を用いることもできる。液体は圧力により殆ど収縮しないことから、鼻腔拡張動作の圧力制御をより正確に行える。
また、フレーム部材5は、少なくともいずれか一本(図例では3本)が軸方向に沿って吐出孔である薬剤塗布用の孔15の形成された中空パイプからなり、中空パイプを通じて薬剤を鼻腔内に供給する。筒体1の構造部材であるフレーム部材5を使用して、挿入方向の全長および周方向に亘って薬剤を万遍なく塗布することができるようになっている。
薬剤としては、例えば麻酔薬、血管収縮剤のいずれかを含む。麻酔薬としては、例えばキシロカイン等を用いることができる。血管収縮剤としては、例えば、0.025〜0.5%のフェニレフリン、または塩酸オキシメタゾリン(ネオシネフリンまたはアフリン)を用いることができる。麻酔薬が塗布されると、敏感な鼻腔粘膜で生じやすい痛みが緩和される。血管収縮剤が塗布されると、血管収縮により鼻腔内を拡張でき、また、出血を抑えることができる。
上記のように、リング状バルーン部材7は、流体の供給による膨張によってフレーム部材5を拡開し、流体の排出による縮退によってフレーム部材5を窄める。リング状バルーン部材7の膨張によって拡径された筒体1の先端には、内視鏡の挿通口となる中央空間部17が開くようになっている。
図5は図1に示した筒体を用いる内視鏡の挿入手順を(a)〜(f)で示した鼻腔断面図である。
内視鏡挿入ガイド100は、図5(a)に示すように、エアの供給される前の初期の状態で、リング状バルーン部材7が萎んでおり、例えば外径d2が3mm程度の小径に縮径されている。鼻腔21には、入口部に相当し比較的通路径の狭い狭孔部23と、比較的通路径の広い広孔部(図示せず)とが存在し、外鼻孔は狭孔部23、広孔部、咽頭部を介して上部消化管へ通じる。
内視鏡挿入ガイド100は、鼻腔21内への挿入前に、血管収縮剤または潤滑剤などの薬剤が予め筒体1の表面(フレーム部材5の表面)に塗布されている。薬剤の塗布された筒体1は、図5(b)に示すように、先端を縮径させた状態で鼻腔21の狭孔部23に挿入される。挿入の後、図5(c)に示すように、エアが供給されると、リング状バルーン部材7が膨らみ、外径Dが拡径(例えば6mm程度)される。これにより、比較的内径の狭い狭孔部23が筒体1の外径Dに等しく拡張されることとなる。また、同時に、フレーム部材5には麻酔薬などの薬剤が供給され、薬剤塗布用の孔15から吐出した薬剤が狭孔部23の内壁面に塗布される。
内視鏡挿入ガイド100は、薬剤塗布用の孔15から薬剤を追加供給するための薬剤供給手段を備えてもよい。薬剤供給手段としては、例えば薬剤塗布用のフレーム部材5に接続された図示しないシリンジ等が利用可能である。薬剤は、内視鏡挿入ガイド100の挿入時に必要な他、鼻腔21が拡張するまで時間のかかる場合に、挿入後、所定時間後に追加注入が必要となる場合がある。そのため、エア供給により拡径した状態で、薬剤の追加供給を可能にすると利便性が高められる。この場合、リング状固定部材3の外側で、フレーム部材5に薬剤供給チューブを接続して、薬剤を追加供給する。また、このような構成とすることで、他種類の薬剤を追加供給することもできる。例えば、最初に血管収縮剤を充填しておき、鼻腔挿入後に血管収縮剤を滲出させ、その後に麻酔薬を追加供給することでもよい。
筒体1がエアの供給により拡径状態に保持されたなら、図5(d)に示すように、リング状固定部材3の内径d1の中央空間部25(図2参照)に、内視鏡27の挿入部29を挿入する。
この状態、すなわち、内視鏡挿入ガイド100に内視鏡27を挿通した状態で、検査、診断、治療等がなされる。内視鏡27の使用が終了したなら、図5(e)に示すように、フレーム部材5を通じてリング状バルーン部材7のエアを排気し、筒体1の先端を縮径させる。最後に、図5(f)に示すように、筒体1を鼻腔21から抜き取って検査、診断、治療等を終了する。
したがって、上記の内視鏡挿入ガイド100によれば、複数のフレーム部材5にて籠状に形成した筒体1を、リング状バルーン部材7に対する流体の供給、排出により、拡径、縮径でき、術者や被検者に負担を強いることなく、鼻腔21内に薬剤を供給しつつ簡単かつ迅速に鼻腔21内を拡張させ、しかも、内視鏡挿入時のガイドとして用いることができる。
次に、内視鏡挿入ガイドの他の例を説明する。
図6(a)は他の構成による内視鏡挿入ガイドの縮径状態における側面図、(b)はその拡径状態における側面図である。
この構成例による内視鏡挿入ガイド200は、筒体1Aの外周に、例えばシリコン、ラテックス、ポリエチレン等の軟性弾性体からなる伸縮自在な膜体31が被覆されている。その他の構成は、内視鏡挿入ガイド100と同様である。内視鏡挿入ガイド200は、リング状バルーン部材7が萎む縮径状態では、膜体31がフレーム部材5同士の間に挿入されて内方に収納されている。リング状バルーン部材7が膨張し、筒体1Aの先端が拡径すると、両端が同一外径Dの筒状となり、皺のない外表面となって筒体1Aを覆う。
図7は(a)は図6のB−B断面図、図7(b)は図6のC−C断面図である。
筒体1Aは、縮径状態で図7(a)に示すように、隣接するフレーム部材5,5同士の間に、弛んだ膜体31をプリーツ(pleat)にして収容する。これにより、膜体31による襞が外部に表れず、縮径状態での鼻腔21内挿入時の挿入性を良好としている。膜体31は、筒体1Aの拡径時、複数のフレーム部材5に内方から支持されるとともに、軸線方向両端のリング状固定部材3とリング状バルーン部材7との円形外周に倣い、略円筒状に張架される。これにより、筒体1Aが全体に滑らかな外表面となり、複数のフレーム部材5が直接表出することによる凹凸感が少なくなり、被検者の違和感を一層軽減している。
ここで、上記の内視鏡挿入ガイド100,200に対するフレーム部材の他の構成例について説明する。
図8はフレーム部材の変形例を(a)〜(d)に示した断面図である。
フレーム部材5の軸線直交方向の断面形状は、上記した基本形状である中心に中空部13を有するパイプ形状以外に、種々のものが考えられる。例えば、図8(a)に示すフレーム部材5Aのように、鼻腔21の内面との接触面積を増大させるために、短冊片33をパイプの外側に固着してもよい。
図8(b)に示すフレーム部材5Bのように、楕円形状とすることで、短冊片33を設けずに、鼻腔21の内面との接触面積を増大させることができる。
図8(c)に示すフレーム部材5Cのように、断面矩形状としてもよい。フレーム部材5Cのパイプ形状は、鼻腔を押し広げるには円形よりも板状であった方がよい。しかし、矩形状の断面形状とすると、鼻腔に挿入した際に曲がり難くなる。そこで、フレーム部材5Cを形成する材質の軟性(柔らかさ)をさらに高めることで、鼻腔挿入時における曲がり難さを改善する。これにより、筒体1の軸線G(図1、図2参照)を包囲して円周方向に複数配置されたフレーム部材5Cの板面が、その板厚方向を筒体1の半径方向に一致させた姿勢で配置されることで、筒体1の拡径時、フレーム部材5Cの板面が鼻腔21の内面に面接触し、フレーム部材と体腔内面との接触面積が増加する。接触面積の増加によって局所的な押圧力の発生が低減され、痛みの生じ難い拡張が可能となる。また、体腔内面に対する薬剤の塗布量を増加させることができる。
さらに、図8(d)に示すフレーム部材5Dのように、板材を外側が凸曲面となるように湾曲させた断面形状とすれば、角部による押圧力の集中箇所をなくして、より痛みの生じ難い拡張が可能となる。
また、内視鏡挿入ガイドは、リング状バルーン部材を複数設けた構成にすることもできる。
図9にリング状バルーン部材をさらに設けた内視鏡挿入ガイドの他の構成例を示す側面図を示した。図中、図1に示す部材と同一の部材に対しては同じ符号を付与することで、その説明を省略または簡略化する。
図9に示すように、内視鏡挿入ガイド300は、フレーム部材5のリング状固定部材3とは反対側に接合されたリング状バルーン部材7に加え、さらに筒体1の軸線Gの方向に沿った途中に中間リング状バルーン部材7A,7Bを配置している。中間リング状バルーン部材7A,7Bは、流体の供給による膨張によってフレーム部材5を拡開し、流体の排出による縮退によってフレーム部材5を窄めることができ、フレーム部材5に対する配置場所が異なる以外は、リング状バルーン部材7と同じ構成を有する。
リング状バルーン部材7、中間リング状バルーン部材7A,7Bは、流体の供給と排出を同一の流体経路により行い、同じ駆動タイミングで拡張と縮退の動作を行うことで、フレーム部材5に印加される圧力を均等化している。これにより、筒体1の拡径時におけるフレーム部材5の反りが抑制される。また、フレーム部材5の剛性を抑えた構成にしても、体腔内面に対して十分な押圧力を発生できるため、フレーム部材5の剛性を下げ、内視鏡挿入ガイド全体の柔軟性を向上させることができる。
上記例においては、中間リング状バルーン部材7A,7Bを、筒体1の軸線Gの方向に沿った途中の2箇所に配置しているが、これに限らず、少なくとも1つの中間リング状バルーン部材が配置されればよい。
なお、上記の各内視鏡挿入ガイド100,200,300は、鼻腔用に限らず、他の部位の体腔(大腸など)に対しても利用可能である。
以上説明したように、本明細書には次の事項が開示されている。
(1) 筒体を体腔内に挿入して該体腔を拡張した後、前記筒体内に内視鏡の挿入部が挿入されて前記体腔内を案内する内視鏡挿入ガイドであって、
前記筒体が、一端側のリング状固定部材と、該リング状固定部材の周方向に沿って複数本が接合され前記筒体の軸線に沿う方向で延在するフレーム部材と、該フレーム部材の前記リング状固定部材とは反対の他端側に接合され、流体の供給による膨張によって前記フレーム部材を拡開し、流体の排出による縮退によって前記フレーム部材を窄めるリング状バルーン部材と、を備えた内視鏡挿入ガイド。
この内視鏡挿入ガイドによれば、リング状バルーン部材への流体の供給によってフレーム部材を開いて拡径し、流体の排出によってフレーム部材を窄めて縮径することができる。
(2) (1)の内視鏡挿入ガイドであって、
前記フレーム部材の少なくともいずれか一本が中空パイプからなり、該中空パイプを通じて前記リング状バルーン部材へ流体を供給する内視鏡挿入ガイド。
この内視鏡挿入ガイドによれば、フレーム部材を使用して、先端側に設けたリング状バルーン部材へ、新たに他の液体供給ラインを設けずに拡径用の流体を供給・排出できる。
(3) (1)または(2)の内視鏡挿入ガイドであって、
前記フレーム部材の少なくともいずれか一本が軸方向に沿って吐出孔の形成された中空パイプからなり、中空パイプを通じて薬剤を体腔内に供給する内視鏡挿入ガイド。
この内視鏡挿入ガイドによれば、外筒体の構造部材であるフレーム部材を使用して、挿入方向の全長および周方向に亘って薬剤を万遍なく塗布することができる。
(4) (1)〜(3)のいずれか1つの内視鏡挿入ガイドであって、
前記フレーム部材が、前記筒体の半径方向を板厚方向に一致させた板状部材である内視鏡挿入ガイド。
この内視鏡挿入ガイドによれば、筒体の軸線を包囲して円周方向に複数配置されたフレーム部材の板面が、その板厚方向を筒体の半径方向に一致させた姿勢で配置されることで、筒体の拡径時、フレーム部材の板面が体腔の内面に面接触し、フレーム部材と体腔内面との接触面積が増加する。接触面積の増加によって局所的な押圧力の発生が低減され、痛みの生じ難い拡張が可能となる。また、体腔内面に対する薬剤の塗布量を増加させることができる。
(5) (1)〜(4)のいずれか1つの内視鏡挿入ガイドであって、
流体の供給による膨張によって前記フレーム部材を拡開し、流体の排出による縮退によって前記フレーム部材を窄める中間リング状バルーン部材を、前記筒体の前記軸線方向に沿った途中に少なくとも1つ配置した内視鏡挿入ガイド。
この内視鏡挿入ガイドによれば、中間リング状バルーン部材によって、筒体の拡径時におけるフレーム部材の反りを抑制できる。これにより、フレーム部材の剛性を抑えた構成にでき、内視鏡挿入ガイド全体の柔軟性を向上できる。
(6) (1)〜(5)のいずれか1つの内視鏡挿入ガイドであって、
前記体腔が鼻腔である内視鏡挿入ガイド。
この内視鏡挿入ガイドによれば、小径な鼻腔を拡張して内視鏡を円滑に挿入することができる。
(7) (6)の内視鏡挿入ガイドであって、
前記薬剤が、麻酔薬、血管収縮剤のいずれかを含む内視鏡挿入ガイド。
この内視鏡挿入ガイドによれば、麻酔薬が塗布されると、敏感な鼻腔粘膜で生じやすい痛みが緩和される。血管収縮剤が塗布されると、血管収縮により鼻腔内を拡張でき、また、出血を抑えられる。
(8) (1)〜(7)のいずれか1つの内視鏡挿入ガイドであって、
前記流体が空気である内視鏡挿入ガイド。
この内視鏡挿入ガイドによれば、空気などの気体を流入流体として用いることで、処置室等の環境内雰囲気が簡便に利用でき、また、鼻腔内壁からの圧力を受けての圧縮をソフトに行うことが可能となり、鼻腔拡張時の痛みがより生じ難くなる。
本発明の実施形態を説明するための内視鏡挿入ガイドの側面図である。 図1のA−A断面図である。 (a)は縮径状態におけるリング状バルーン部材近傍の軸線直交方向の断面図、(b)はその側面図である。 (a)は拡径状態におけるリング状バルーン部材近傍の軸線直交方向の断面図、(b)はその側面図である。 図1に示した筒体を用いる内視鏡の挿入手順を(a)〜(f)で示した鼻腔断面図である。 (a)は他の構成による内視鏡挿入ガイドの縮径状態における側面図、(b)はその拡径状態における側面図である。 (a)は図6のB−B断面図、(b)は図6のC−C断面図である。 フレーム部材の変形例を(a)〜(d)に示した断面図である。 他の構成の内視鏡挿入ガイドの側面図である。
符号の説明
1 筒体
3 リング状固定部材
5 フレーム部材
7 リング状バルーン部材
13 中空部
15 薬剤塗布用の孔(吐出孔)
21 鼻腔(体腔)
27 内視鏡
29 挿入部
100,200,300 内視鏡挿入ガイド
G 筒体の軸線

Claims (8)

  1. 筒体を体腔内に挿入して該体腔を拡張した後、前記筒体内に内視鏡の挿入部が挿入されて前記体腔内を案内する内視鏡挿入ガイドであって、
    前記筒体が、
    一端側に配置され一定の内外径を有するリング状固定部材と、
    該リング状固定部材の周方向に沿って複数本が接合され前記筒体の軸線に沿う方向で延在するフレーム部材と、
    該フレーム部材の前記リング状固定部材とは反対の他端側に接合され、流体の供給による膨張によって前記フレーム部材を前記筒体の両端が同一外径となるまで拡開し、流体の排出による縮退によって前記フレーム部材を窄めるリング状バルーン部材と、
    を備えた内視鏡挿入ガイド。
  2. 請求項1記載の内視鏡挿入ガイドであって、
    前記フレーム部材の少なくともいずれか一本が中空パイプからなり、該中空パイプを通じて前記リング状バルーン部材へ流体を供給する内視鏡挿入ガイド。
  3. 請求項1または請求項2記載の内視鏡挿入ガイドであって、
    前記フレーム部材の少なくともいずれか一本が軸方向に沿って吐出孔の形成された中空パイプからなり、中空パイプを通じて薬剤を前記体腔内に供給する内視鏡挿入ガイド。
  4. 請求項1〜請求項3のいずれか1項記載の内視鏡挿入ガイドであって、
    前記フレーム部材が、前記筒体の半径方向を板厚方向に一致させた板状部材である内視鏡挿入ガイド。
  5. 請求項1〜請求項4のいずれか1項記載の内視鏡挿入ガイドであって、
    流体の供給による膨張によって前記フレーム部材を拡開し、流体の排出による縮退によって前記フレーム部材を窄める中間リング状バルーン部材を、前記筒体の前記軸線方向に沿った途中に少なくとも1つ配置した内視鏡挿入ガイド。
  6. 請求項1〜請求項5のいずれか1項記載の内視鏡挿入ガイドであって、
    前記体腔が鼻腔である内視鏡挿入ガイド。
  7. 請求項6記載の内視鏡挿入ガイドであって、
    前記薬剤が、麻酔薬、血管収縮剤のいずれかを含む内視鏡挿入ガイド。
  8. 請求項1〜請求項7のいずれか1項記載の内視鏡挿入ガイドであって、
    前記流体が空気である内視鏡挿入ガイド。
JP2008334225A 2008-12-26 2008-12-26 内視鏡挿入ガイド Expired - Fee Related JP5481065B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008334225A JP5481065B2 (ja) 2008-12-26 2008-12-26 内視鏡挿入ガイド

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008334225A JP5481065B2 (ja) 2008-12-26 2008-12-26 内視鏡挿入ガイド

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2010154918A JP2010154918A (ja) 2010-07-15
JP5481065B2 true JP5481065B2 (ja) 2014-04-23

Family

ID=42573294

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2008334225A Expired - Fee Related JP5481065B2 (ja) 2008-12-26 2008-12-26 内視鏡挿入ガイド

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5481065B2 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5211386B2 (ja) * 2011-05-13 2013-06-12 セブン ドリーマーズ ラボラトリーズ,インコーポレイテッド 鼻腔挿入デバイス用固定具、および、鼻腔挿入デバイス用固定具を備える鼻腔挿入デバイスセット
CA158527S (en) 2014-03-07 2015-05-18 Seven Dreamers Lab Inc Nasal airway tube

Family Cites Families (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6120437A (en) * 1988-07-22 2000-09-19 Inbae Yoon Methods for creating spaces at obstructed sites endoscopically and methods therefor
JPH02107274A (ja) * 1988-10-14 1990-04-19 Sawatani Rubber Kogyo Kk ダブルバルーンカテーテル
JPH11299795A (ja) * 1998-04-21 1999-11-02 Sumitomo Bakelite Co Ltd 経肛門的内視鏡下手術用エクスパンダー
JP4907905B2 (ja) * 2005-05-27 2012-04-04 信行 大原 経鼻挿入式内視鏡用着鼻保護具
JP5052105B2 (ja) * 2006-11-21 2012-10-17 株式会社スズケン 経鼻内視鏡用ガイドチューブ
JP4984287B2 (ja) * 2007-05-22 2012-07-25 株式会社トップ 内視鏡用マウスピース

Also Published As

Publication number Publication date
JP2010154918A (ja) 2010-07-15

Similar Documents

Publication Publication Date Title
TWI583409B (zh) 人工氣道裝置
US5620408A (en) Endoscopic over-tube
US10076229B2 (en) Endoscopic overtube
JP5647780B2 (ja) 処置用オーバーチューブ及び処置システム
JP2021045567A (ja) 挿管可能なエアウェイ装置
US20110290246A1 (en) Method and apparatus for protection of trachea during ventilation
JP5337478B2 (ja) 鼻腔拡張用補助具
KR20160144972A (ko) 기도 관리 장치 및 제조 방법
BR112012007897B1 (pt) tubo equipado com punho
JP5481065B2 (ja) 内視鏡挿入ガイド
JP5380067B2 (ja) 内視鏡挿入補助具
JP2008188212A (ja) 薬剤塗布用部材及び薬剤塗布システム
JP2008125840A (ja) 経鼻内視鏡用ガイドチューブ
JP6738647B2 (ja) カフ付チューブ
JP6731530B2 (ja) 鼻腔内麻酔薬塗布装置
JP2023515824A (ja) 医療システム、デバイス、および関連する方法
JP2018538113A (ja) 拡張型挿管組立体
RU2669052C1 (ru) Катетер для проведения электрофореза и введения лекарственных средств в барабанную полость
JP2002301020A (ja) 医療用固定バルーン
JP6708615B2 (ja) バルーンカテーテル
KR101875027B1 (ko) 유연성 소재로 된 커프가 구비된 기관내 튜브
KR102295322B1 (ko) 레빈 튜브의 삽입 보조 장치 및 이를 포함하는 레빈 튜브 복합체
CN113069069A (zh) 一种可调节前端角度的胃镜
WO2019193747A1 (ja) オーバーチューブ
CN221489926U (zh) 一种胃镜检查引导装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20110704

RD03 Notification of appointment of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7423

Effective date: 20110805

RD04 Notification of resignation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424

Effective date: 20111216

RD03 Notification of appointment of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7423

Effective date: 20120914

RD04 Notification of resignation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424

Effective date: 20121004

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20130219

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20130226

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20130419

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20140121

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20140217

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5481065

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees