JP5478480B2 - 鞍乗り型車両のエアバッグ装置 - Google Patents
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Description
この要望に応えるために特許文献2が提案された。
すなわち、特許文献2の技術は、バッグハウジング(12)を、乗員が着座する座席シート(5)の直前位置に配置するものであり、乗員とバッグハウジング(12)との間の距離を短くすることで、繋留体(18)を省いたことを特徴とする。
しかし、特許文献2では、乗員の直前に配置されているエアバッグ(14)が、ほぼ真上へ展開するため、エアバッグ(14)が車体前部に接触する前に乗員がエアバッグ(14)に当たることとなる。すなわち、エアバッグ(14)の展開方向が重要となる。
そこで、エアバッグが展開する方向を改良することが求められる。
エアバッグが展開するときに、エアバッグは、リッドを開放させながら展開するものとなるが、リッド規制手段を設けたことにより、エアバッグの展開方向が規制されることになる。エアバッグの展開方向を規制することで、エアバッグを好ましい方向に展開させることが可能になる。
仮に、バッグ収納箱が角箱であれば、バッグ収納箱の下方を通るウェビングは下方へ張り出す。この点、本発明では、傾斜部外のデッドスペースを利用して、このデッドスペースにウェビングを通すようにしたので、ウェビングの張り出しを抑えることができ、エアバッグ装置の大型化を防止することができる。
ベルトガイドにより、ウェビングの上下前後への移動を防止することができる。すなわち、ベルトガイドにより、ウェビングを確実に傾斜部に当てることができ、リッドの開放角度を一定にすることができる。
係止部により、ウェビングが車幅方向に移動することを防止できる。結果、ウェビングの左右部分の長さを揃えることができ、リッドを左右偏りなく開放させることができる。
エアバッグ展開時は、展開するエアバッグにより、リッドがヒンジを支点にして所定角度開き、エアバッグがバッグ収納箱から膨出して乗員の移動に備える。
この点、本発明では、バッグ収納箱がシートの直前に配置されているため、エアバッグの車幅方向偏り量が小さくなり、偏り防止手段が不要となり、エアバッグ装置のコストダウンを図ることができる。
図1に示すように、鞍乗り型車両としての自動二輪車10は、車体フレーム11の前端部11aに設けられるヘッドパイプ12と、このヘッドパイプ12に操舵軸としてのステアリング軸13を介して回動可能に設けられる操向ハンドル14と、ステアリング軸13に連結され車両が路面から受ける振動などを吸収するクッション機能を有するフロントフォーク15と、このフロントフォーク15の下端部の間に前輪車軸16が掛け渡され、この前輪車軸16に回動可能に取付けられる前輪17と、ヘッドパイプ12から後方左右に延設されるメインフレーム21L、21R(図手前側の21Lのみ示す。)と、これらのメインフレーム21L、21Rに懸架される内燃機関としてのエンジン22と、メインフレーム21L、21Rの後部且つ下部に設けられるピボット部25L、25R(図手前側の25Lのみ示す。)と、これらのピボット部25L、25Rの上部に掛け渡されるクロスメンバ30と、これらのピボット部25L、25Rから後方に延びているシートフレーム33L、33R(図手前側の33Lのみ示す。)と、ピボット部25L、25Rに設けられているピボット軸26と、このピボット軸26から後方に延設されるリヤスイングアーム27と、このリヤスイングアーム27とメインフレーム21L、21Rの間に設けられピボット軸26を中心にリヤスイングアーム27を揺動可能に支持するリヤクッションユニット28及びリンク機構32と、リヤスイングアーム27の後端部に設けられる後輪車軸29と、この後輪車軸29に回動可能に取付けられる駆動輪としての後輪31と、を主要構成とする車両である。
自動二輪車10に、左右のメインフレーム21L、21Rの間に設ける燃料タンク41と、メインフレーム21L、21Rの後端部21Lb、21Rb(図手前側の21Lbのみ示す。)から後方に延出するシートフレーム33L、33Rと、これらのシートフレーム33L、33Rに支持され乗員が着座する乗員シート42(シート42)と、このシート42の前方に配置されるエアバッグ装置43と、が備えられている。
エアバッグ装置43は、燃料タンク41の後部41b上方に配置されている。
エアバッグ装置43は、エアバッグが折り畳まれ収納されているバッグ収納箱125を備え、このバッグ収納箱125は、乗員が着座するシート42の直前に設けられている。
上記構成により、燃料タンク41内の燃料は、サブ燃料タンク44に送られ、燃料ポンプ54を介してエンジン22に燃料が供給される。
自動二輪車10には、左右のメインフレーム21L、21Rの前方に延設し車両の前部を覆うメインカウル18を支持するカウルステー76が備えられている。このカウルステー76で、メインカウル18が支持される。
クロス部78は、高さ方向で、上の支持部84L、84Rと下の支持部84L、84Rの間に配置されているので、車両の前方からクロス部78に過大な荷重がかかったときに、クロス部78が、上支持部84L、84Rと下支持部84L、84Rの間に配置されていない場合に較べると、荷重を受けたときにカウルステーの前端部76aが上または下に倒れ難くすることができ、確実に荷重を受けるとともに衝撃吸収エネルギーを大きくとることが可能になる。
このバンパ部110で、前輪17を円滑に変位させるとともに、車両の重心Gよりも上方に配置されカウルステー76によって、車両のピッチング挙動を抑えるようにした。
図2に示すように、エアバッグ装置43は、タンク後部上面121に形成されたタンク凹部122と、燃料タンク41の上方を覆うタンクカバー123との間に配置される。このエアバッグ装置43は、折り畳まれたエアバッグ(図4、符号137)を収納するバッグ収納箱125と、このバッグ収納箱125の上部開口を塞ぐリッド126とからなる。
図4に示すように、エアバッグ装置43は、エアバッグ137を収納するバッグ収納箱125と、このバッグ収納箱125の上部開口125aを塞ぐリッド126とを主要素とする。
また、エアバッグ装置43は、リッド126の開放角度を規制するリッド規制手段141を備える。リッド規制手段141の詳細については次図以降で説明する。
図5及び図6に示すように、バッグ収納箱125は、前壁部151と、左側壁部152と、右側壁部153と、後壁部154と、左側壁部152と右側壁部153と後壁部154に渡す底部155とを有する。
このウェビング157は、バッグ収納箱125の下を通り、一端と他端がリッド126の車幅方向で左壁171と右壁172に、各々、留め具185、185を介して連結される。
リッド規制手段141は、バッグ収納箱125とリッド126とに渡されるウェビング157である、このウェビング157は、バッグ収納箱125の下に設けられている傾斜部156を通り、一端としての左端173と他端としての右端174がリッド126の車幅方向でリッド126を構成する左壁171と右壁172に連結されている。傾斜部156に下からウェビング157が当てられている。
図7に示すように、バッグ収納箱125の傾斜部156に、ウェビング157の車幅方向の移動を許容し、上下前後への移動を防止するベルトガイド161Lが設けられている。
ベルトガイド161Lは、ウェビング157が当たる本体部175と、この本体部175の両端に設け締結用のリベット177が通る締結孔178を有するフランジ部176とからなる部材である。
なお、ベルトガイドは車幅方向左右に各1つづつ設けたが、車幅方向中心に1つでも良く、車幅方向左右に各2つづつ設けても良く、その個数は任意の数に設定可能である。
図8に示すように、係止部162Lは、ウェビング157に当接してウェビング157を押さえるワッシャ部181と、このワッシャ部181を傾斜部156に係止するリベット182とを有する。リベット182は、ウェビング157を傾斜部156に軽く止める役割を果たす。リベット182は、小ねじ、ビスであっても差し支えない。
なお、係止部は車幅方向左右に各1つづつ設けたが、車幅方向中心に1つでも良く、車幅方向左右に各2つづつ設けても良く、その個数は任意の数に設定可能である。
図9(a)に、エアバッグ装置43が作動していない状態が示される。
図9(b)に、エアバッグ装置43が作動した直後の状態が示される。
エアバッグ137が展開するときに、エアバッグ137は、リッド126を開放させながら展開するものとなるが、リッド規制手段141を設けたことにより、エアバッグ137の展開方向が規制される。エアバッグ137の展開方向を規制することで、エアバッグ137を好ましい方向に展開させることが可能になる。
仮に、バッグ収納箱が角箱であれば、バッグ収納箱の下方と通るウェビングは下方へ張り出す。この点、本発明では、傾斜部外のデッドスペースを利用して、このデッドスペースにウェビング157を通すようにしたので、ウェビング157の張り出しを抑えることができ、エアバッグ装置43の大型化を防止することができる。
リッド規制手段は、ポリエステル繊維により形成されるウェビングの他、布状の帯、ひも、ロープ等を利用することは差し支えない。リッド規制手段の材質についても、麻、綿、絹等の天然素材の他、ポリエステル、ナイロン他の合成樹脂を利用することは差し支えない。
Claims (5)
- 鞍乗り型車両(10)に搭乗する乗員の前方に配置されエアバッグ(137)を収納するバッグ収納箱(125)と、このバッグ収納箱(125)の上部開口を塞ぐリッド(126)とからなる鞍乗り型車両(10)のエアバッグ装置において、
このエアバッグ装置(43)は、前記リッド(126)の開放角度を規制するリッド規制手段(141)を備え、このリッド規制手段(141)は、前記バッグ収納箱(125)と前記リッド(126)とに渡されるウェビング(157)であり、このウェビング(157)は、前記バッグ収納箱(125)の下方を通り、一端と他端が前記リッド(126)の車幅方向で左壁(171)と右壁(172)に連結されていることを特徴とする鞍乗り型車両のエアバッグ装置。 - 前記バッグ収納箱(125)は、前壁部(151)と、左側壁部(152)と、右側壁部(153)と、後壁部(154)と、前記左側壁部(152)と前記右側壁部(153)と前記後壁部(154)に渡す底部(155)と、この底部(155)の前縁と前記前壁部(151)の下縁とを繋ぎ前上がりに傾斜している傾斜部(156)と、からなり、前記傾斜部(156)に下方から前記ウェビング(157)が当てられることを特徴とする請求項1記載の鞍乗り型車両のエアバッグ装置。
- 前記傾斜部(156)に、前記ウェビング(157)の車幅方向の移動を許容し、上下前後への移動は防止するベルトガイド(161L、161R)を設けたことを特徴とする請求項2記載の鞍乗り型車両のエアバッグ装置。
- 前記傾斜部(156)に、前記ウェビング(157)を係止する係止部(162L、162R)を設けたことを特徴とする請求項2記載又は請求項3記載の鞍乗り型車両のエアバッグ装置。
- 前記リッド(126)は、前記バッグ収納箱(125)の後部上部にヒンジ(138)を介して開閉可能に連結され、このような前記バッグ収納箱(125)は、前記乗員が着座するシート(42)の直前に設けられることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項記載の鞍乗り型車両のエアバッグ装置。
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