JP5476273B2 - 非水電解液二次電池 - Google Patents
非水電解液二次電池 Download PDFInfo
- Publication number
- JP5476273B2 JP5476273B2 JP2010240383A JP2010240383A JP5476273B2 JP 5476273 B2 JP5476273 B2 JP 5476273B2 JP 2010240383 A JP2010240383 A JP 2010240383A JP 2010240383 A JP2010240383 A JP 2010240383A JP 5476273 B2 JP5476273 B2 JP 5476273B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- secondary battery
- aqueous electrolyte
- battery
- mass
- negative electrode
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Active
Links
Classifications
-
- H—ELECTRICITY
- H01—ELECTRIC ELEMENTS
- H01M—PROCESSES OR MEANS, e.g. BATTERIES, FOR THE DIRECT CONVERSION OF CHEMICAL ENERGY INTO ELECTRICAL ENERGY
- H01M10/00—Secondary cells; Manufacture thereof
- H01M10/05—Accumulators with non-aqueous electrolyte
-
- H—ELECTRICITY
- H01—ELECTRIC ELEMENTS
- H01M—PROCESSES OR MEANS, e.g. BATTERIES, FOR THE DIRECT CONVERSION OF CHEMICAL ENERGY INTO ELECTRICAL ENERGY
- H01M10/00—Secondary cells; Manufacture thereof
- H01M10/05—Accumulators with non-aqueous electrolyte
- H01M10/052—Li-accumulators
-
- H—ELECTRICITY
- H01—ELECTRIC ELEMENTS
- H01M—PROCESSES OR MEANS, e.g. BATTERIES, FOR THE DIRECT CONVERSION OF CHEMICAL ENERGY INTO ELECTRICAL ENERGY
- H01M10/00—Secondary cells; Manufacture thereof
- H01M10/05—Accumulators with non-aqueous electrolyte
- H01M10/056—Accumulators with non-aqueous electrolyte characterised by the materials used as electrolytes, e.g. mixed inorganic/organic electrolytes
- H01M10/0564—Accumulators with non-aqueous electrolyte characterised by the materials used as electrolytes, e.g. mixed inorganic/organic electrolytes the electrolyte being constituted of organic materials only
- H01M10/0566—Liquid materials
- H01M10/0567—Liquid materials characterised by the additives
-
- H—ELECTRICITY
- H01—ELECTRIC ELEMENTS
- H01M—PROCESSES OR MEANS, e.g. BATTERIES, FOR THE DIRECT CONVERSION OF CHEMICAL ENERGY INTO ELECTRICAL ENERGY
- H01M10/00—Secondary cells; Manufacture thereof
- H01M10/05—Accumulators with non-aqueous electrolyte
- H01M10/056—Accumulators with non-aqueous electrolyte characterised by the materials used as electrolytes, e.g. mixed inorganic/organic electrolytes
- H01M10/0564—Accumulators with non-aqueous electrolyte characterised by the materials used as electrolytes, e.g. mixed inorganic/organic electrolytes the electrolyte being constituted of organic materials only
- H01M10/0566—Liquid materials
- H01M10/0568—Liquid materials characterised by the solutes
-
- H—ELECTRICITY
- H01—ELECTRIC ELEMENTS
- H01M—PROCESSES OR MEANS, e.g. BATTERIES, FOR THE DIRECT CONVERSION OF CHEMICAL ENERGY INTO ELECTRICAL ENERGY
- H01M4/00—Electrodes
- H01M4/02—Electrodes composed of, or comprising, active material
-
- H—ELECTRICITY
- H01—ELECTRIC ELEMENTS
- H01M—PROCESSES OR MEANS, e.g. BATTERIES, FOR THE DIRECT CONVERSION OF CHEMICAL ENERGY INTO ELECTRICAL ENERGY
- H01M4/00—Electrodes
- H01M4/02—Electrodes composed of, or comprising, active material
- H01M4/36—Selection of substances as active materials, active masses, active liquids
-
- H—ELECTRICITY
- H01—ELECTRIC ELEMENTS
- H01M—PROCESSES OR MEANS, e.g. BATTERIES, FOR THE DIRECT CONVERSION OF CHEMICAL ENERGY INTO ELECTRICAL ENERGY
- H01M4/00—Electrodes
- H01M4/02—Electrodes composed of, or comprising, active material
- H01M4/36—Selection of substances as active materials, active masses, active liquids
- H01M4/362—Composites
- H01M4/366—Composites as layered products
-
- H—ELECTRICITY
- H01—ELECTRIC ELEMENTS
- H01M—PROCESSES OR MEANS, e.g. BATTERIES, FOR THE DIRECT CONVERSION OF CHEMICAL ENERGY INTO ELECTRICAL ENERGY
- H01M4/00—Electrodes
- H01M4/02—Electrodes composed of, or comprising, active material
- H01M4/36—Selection of substances as active materials, active masses, active liquids
- H01M4/38—Selection of substances as active materials, active masses, active liquids of elements or alloys
- H01M4/386—Silicon or alloys based on silicon
-
- H—ELECTRICITY
- H01—ELECTRIC ELEMENTS
- H01M—PROCESSES OR MEANS, e.g. BATTERIES, FOR THE DIRECT CONVERSION OF CHEMICAL ENERGY INTO ELECTRICAL ENERGY
- H01M4/00—Electrodes
- H01M4/02—Electrodes composed of, or comprising, active material
- H01M4/62—Selection of inactive substances as ingredients for active masses, e.g. binders, fillers
- H01M4/624—Electric conductive fillers
- H01M4/625—Carbon or graphite
-
- Y—GENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02E—REDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
- Y02E60/00—Enabling technologies; Technologies with a potential or indirect contribution to GHG emissions mitigation
- Y02E60/10—Energy storage using batteries
Landscapes
- Chemical & Material Sciences (AREA)
- Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
- Electrochemistry (AREA)
- General Chemical & Material Sciences (AREA)
- Manufacturing & Machinery (AREA)
- Engineering & Computer Science (AREA)
- Composite Materials (AREA)
- Condensed Matter Physics & Semiconductors (AREA)
- General Physics & Mathematics (AREA)
- Inorganic Chemistry (AREA)
- Physics & Mathematics (AREA)
- Secondary Cells (AREA)
- Battery Electrode And Active Subsutance (AREA)
Description
この二次電池の負極材料に酸化珪素を用いる方法としては、例えば特許文献1に報告されている方法や、酸化珪素粒子表面に炭素層を被覆する特許文献2、特許文献3に報告されている方法がある。しかしながら、上記従来の方法では、充放電容量が上がり、エネルギー密度が高くなるものの、サイクル性が不十分であったり、市場の要求特性には未だ不十分であったりする等、必ずしも満足でき得るものではなく、更なるエネルギー密度の向上が望まれていた。
また、負極材に導電性を付与した技術についても、特許文献2の方法においては、ある程度のサイクル性の向上は確認されるが、微細な珪素結晶の析出、炭素被覆の構造及び基材との融合が不十分であることより、充放電のサイクル数を重ねると徐々に容量が低下し、一定回数後に急激に低下するという現象が見られ、二次電池用としてはまだ不十分であるといった問題がある。
そして特許文献3は、固体と固体の融着であるため、均一な炭素被膜が形成されず、導電性が不十分であるといった問題があった。
これらは電池の安全性、信頼性に大きく関わる項目であり、対策が求められている。
釘刺し時に電池からの発火を防止する方法として、例えばモジュールへの安全回路の組み込みや電池セルへのPTC素子の組み込みといった対策の他、難燃性の電解液の使用(特許文献4)、表面を無機粒子でコートした電極やセパレーターの使用(特許文献5、特許文献6)といった電池の構成部材の改良による対策、さらに円筒型電池や角型電池では巻き取った電極の外周部に活物質を塗布していない集電体の層を設けるといった電池作製時の対策などが広く知られている。
一般的なリチウムイオン二次電池で電解質として用いられるLiPF6は、水と化学式(1)に示す反応を起こすことが知られている。
LiPF6 + H2O → LiF + 2HF + POF3 (1)
また、SiO2はHFと化学式(2)に示す反応を起こすことが知られている。
SiO2 + 4HF →SiF4 + 2H2O (2)
しかしながら、負極材に酸化珪素を用いた電池は初回充放電効率が低いため、特許文献10では作製した負極シート上にLi箔を貼り付けることで不可逆容量分を補填している。しかし、Li箔を貼り付ける工程や貼り付け後の電極の取り扱いを極めてドライな雰囲気下で行わなくてはいけないといった問題点があり、更なる改善を必要とするものであった。
このように、粒子径が1〜100nmの珪素が原子オーダー及び/又は微結晶状態で珪素酸化物に分散した構造を有する珪素−珪素酸化物系複合体であれば、より放電容量が大きく、サイクル耐久性が良好な負極とすることができる。
このように、リチウムオキサレートボレートが、リチウムビスオキサレートボレート(LiBOB)、リチウムフルオロオキサレートボレート(LiFOB)、リチウムジフルオロオキサレートボレート(LiDFOB)のいずれかまたはこれらの内の2以上の混合物であれば、より電気化学的安定性及び耐加水分解性が良好な非水電解液二次電池とすることができる。
本発明の非水電解液二次電池は、少なくとも、リチウムイオンを吸蔵及び放出することが可能である正極及び負極と、非水電解液とを有するものであり、このうち負極は、カーボン被膜で被覆された、珪素ナノ粒子が酸化珪素中に分散した構造を有する粒子からなるものである。そして非水電解液は、リチウムオキサレートボレートを電解質として5質量%以上10質量%以下含むものである。
また、電池の構造自体は一般的な非水電解液二次電池と略同じであるので、その製造は容易であり、量産を行う上での問題もないものである。
負極は、上述のように、カーボン被膜で被覆された、珪素ナノ粒子が酸化珪素中に分散した構造を有する粒子からなるものである。
なお、本発明における酸化珪素とは、特に断りの無い場合、一般式SiOx(0.5≦x≦1.5)で表される非晶質の珪素酸化物の総称である。
酸化珪素は、二酸化珪素と金属珪素との混合物を加熱して生成した酸化珪素ガスを冷却・析出させることで得ることができる。
これは、粒子径が1〜100nmの珪素ナノ粒子が原子オーダー及び/又は微結晶状態で珪素酸化物に分散した構造を有する珪素−珪素酸化物系複合体からなるものであり、放電容量が従来より大きく、サイクル耐久性が良好な負極とすることができる。なお、珪素ナノ粒子が無定形の酸化珪素に分散していることは透過電子顕微鏡によって確認することができる。
また、珪素ナノ粒子が酸化珪素中に分散した構造を有する粒子のBET比表面積は0.5〜100m2/gが望ましく、1〜20m2/gがより望ましい。
このカーボン被膜で被覆する方法としては、複合粒子を有機物ガス中で化学蒸着(CVD)する方法が好適であり、熱処理時に反応器内に有機物ガスを導入することで効率よく行うことが可能である。
また、化学蒸着温度は800〜1200℃が望ましく、900〜1100℃がより望ましい。処理温度を700℃以上とすることで、長時間の処理が必要となることも無い。そして1200℃以下とすることで、化学蒸着処理により粒子同士が融着、凝集を起こす可能性もなく、凝集面で導電性被膜が形成されずに非水電解液二次電池用負極材として用いた場合にサイクル性能が低下するおそれがないものとすることができる。
なお、処理時間は目的とするカーボン被覆量、処理温度、有機物ガスの濃度(流速)や導入量等によって適宜選定されるが、通常、1〜10時間、特に2〜7時間程度が経済的にも効率的である。
例えばメタン、エタン、エチレン、アセチレン、プロパン、ブタン、ブテン、ペンタン、イソブタン、ヘキサン等の鎖状炭化水素やシクロヘキサン等の環状炭化水素もしくはこれらの混合物、ベンゼン、トルエン、キシレン、スチレン、エチルベンゼン、ジフェニルメタン、ナフタレン、フェノール、クレゾール、ニトロベンゼン、クロルベンゼン、インデン、クマロン、ピリジン、アントラセン、フェナントレン等の1環〜3環の芳香族炭化水素もしくはこれらの混合物が挙げられる。また、タール蒸留工程で得られるガス軽油、クレオソート油、アントラセン油、ナフサ分解タール油等も単独もしくは混合物として用いることができる。
カーボン被覆量を0.3質量%以上とすることで、十分な導電性を維持することができ、結果として非水電解液二次電池用負極材とした際のサイクル性を確実に改善することができる。またカーボン被覆量を40質量%以下とすることで、被覆の効果の向上を図れるとともに、負極材料に占める黒鉛の割合が多くなって充放電容量が低下することを確実に避けることができる。
平均粒子径を0.1μm以上とすることで、比表面積が大きくなることで粒子表面の酸化珪素の割合が大きくなり、非水電解液二次電池用負極材として用いた際に電池容量が低下するおそれもない。また50μm以下とすることで、電極に塗布した際に異物となって電池特性が低下することを防止することができる。
BET比表面積を0.5m2/g以上とすることで、電極に塗布した際の接着性が低下して電池特性が低下するおそれもなく、100m2/g以下とすることで、粒子表面の酸化珪素の割合が大きくなってリチウムイオン二次電池負極材として用いた際に電池容量が低下するおそれもない。
具体的にはAl,Ti,Fe,Ni,Cu,Zn,Ag,Sn,Si等の金属粒子や金属繊維又は天然黒鉛、人造黒鉛、各種のコークス粒子、メソフェーズ炭素、気相成長炭素繊維、ピッチ系炭素繊維、PAN系炭素繊維、各種の樹脂焼成体等の黒鉛を用いることができる。
リチウムオキサレートボレートは、非水電解液中に含まれる量が5質量%以上10質量%以下であればよく、その種類は非水電解液二次電池の電解質に用いられるものとして知られているものであれば特に限定は無く、適宜選択することが出来る。
例えばLiPF6、LiN(CF3SO2)2、LiN(C2F5SO2)2、LiClO4、LiBF4、LiSO3CF3もしくはこれらの混合物が挙げられる。
例えばエチレンカーボネートやプロピレンカーボネート、フルオロエチレンカーボネート、ジフルオロエチレンカーボネートなどの環状カーボネート類や、ジメチルカーボネート、ジエチルカーボネート、エチルメチルカーボネートといった鎖状カーボネート、γ−ブチロラクトンやジメトキシエタン、テトラヒドロピラン、N,N−ジメチルホルムアミド、含フッ素エーテル(特開2010−146740号公報参考)といった有機溶媒、もしくはこれらの混合物が挙げられる。
また、これら非水有機溶媒においては、任意の添加剤を適切な任意の量で用いることが出来、例えばシクロヘキシルベンゼン、ビフェニル、ビニレンカーボネート、コハク酸無水物、亜硫酸エチレン、亜硫酸プロピレン、亜硫酸ジメチル、プロパンスルトン、ブタンスルトン、メタンスルホン酸メチル、トルエンスルホン酸メチル、硫酸ジメチル、硫酸エチレン、スルホラン、ジメチルスルホン、ジエチルスルホン、ジメチルスルホキシド、ジエチルスルホキシド、テトラメチレンスルホキシド、ジフェニルスルフィド、チオアニソール、ジフェニルジスルフィド、チオアニソール、ジフェニルジスルフィド、ジピリジニウムジスルフィドなどが挙げられる。
一般的にはコイン形状に打ち抜いた電極とセパレーターを積層したコインタイプ、電極シートとセパレーターをスパイラル状に捲回した角型あるいは円筒型等の電池が挙げられる。
一般的にはポリエチレン、ポリプロピレン等のポリオレフィン及びこれらの共重合体やアラミド樹脂などの多孔質シート又は不織布が挙げられる。これらは単層あるいは多層に重ね合わせて使用してもよく、表面に金属酸化物等のセラミックスを積層してもよい。また、多孔質ガラス、セラミックス等も使用される。
<電極作製>
平均粒径5μm、炭素被覆量が15質量%の珪素ナノ粒子が酸化珪素中に分散した粉末90質量%とポリイミド10質量%を混合し、さらにN−メチルピロリドンを加えてスラリーとした。
このスラリーを厚さ11μmの銅箔の両面に塗布し、100℃で30分乾燥後、ローラープレスにより電極を加圧成形し、この電極を400℃で2時間真空乾燥した。その後、縦5.8cm、横75cmにカットし、負極とした。この際、電極の両端にそれぞれ幅2cm、6cmのスラリーを塗布していない部分が出来るようにカットを行った。
そして、100℃で1時間乾燥後、ローラープレスにより電極を加圧成形し、この電極を120℃で5時間真空乾燥した後、縦5.7cm、横69cmにカットし、正極とした。この際、電極の両端にそれぞれ幅2cm、6cmのスラリーを塗布していない部分が出来るようにカットを行った。
非水電解液として、LiPF6をエチレンカーボネート:ジエチルカーボネート=1:1(体積比)の混合溶液に1mol/Lの濃度となるよう溶解させた溶液に、LiBOBを電解液に対して5質量%となるよう溶解させ調製した。尚、電解液を調製する作業は、大気中の水分が電解液内に拡散するのを防ぐ為にアルゴンガスを充填したグローブボックス内で行った。
作製した負極及び正極、調製した非水電解液、厚さ20μmのポリプロピレン製微多孔質フィルムのセパレーターを用いて評価用円筒型リチウムイオン二次電池を作製した。
作製した円筒型リチウムイオン二次電池を一晩室温で放置した後、二次電池充放電試験装置(アスカ電子(株)製)を用いて充放電行った。まずテストセルの電圧が4.2Vに達するまで300mA/cm2の定電流で充電を行い、4.2Vに達した後は、セル電圧を4.2Vに保つように電流を減少させて充電を行い、電流値が50mA/cm2を下回った時点で充電を終了した。放電は300mA/cm2の定電流で行い、セル電圧が2.5Vに達した時点で放電を終了し、以上の操作によって充放電容量及び初回効率を求めた。
そして以上の充放電試験を繰り返し、評価用リチウムイオン二次電池の50サイクル後の充放電試験を行った。その結果を表1に示す。
作製した円筒型電池を、上記の電池評価方法にて50サイクル充放電を行った後、満充電状態にて取り出し、釘刺し試験を行った。その結果を表1に示す。
評価用円筒型リチウムイオン二次電池の負極に用いた粉末0.5gをアルミラミネートバッグに入れ、評価用円筒型リチウムイオン二次電池に用いた電解液を0.5g加えてラミネートを密封し、120℃にて2週間放置した。そして、加熱前後のラミネートバッグの体積変化より内部発生ガス量を算出した。その結果を表1に示す。
以下の方法で電池を作製し、評価を行った。
非水電解液として、LiBOBをエチレンカーボネート:ジエチルカーボネート=1:1(体積比)の混合溶液に10質量%となるよう溶解させ調製した。尚、電解液を調製する作業は、大気中の水分が電解液内に拡散するのを防ぐ為にアルゴンガスを充填したグローブボックス内で行った。
そして実施例1と同様の手法で作製した負極及び正極、調製した非水電解液を用い、実施例1と同様の手法で評価用円筒型リチウムイオン二次電池を作製した。
作製したリチウムイオン二次電池は、実施例1と同様に電池評価と釘刺し試験、ガス発生試験を行った。その結果を表1に示す。
以下の方法で電池を作製し、評価を行った。
非水電解液として、LiPF6をエチレンカーボネート:ジエチルカーボネート=1:1(体積比)の混合溶液に1mol/Lの濃度となるよう溶解させた溶液に、LiFOBを電解液に対して5質量%となるよう溶解させ調製した。尚、電解液を調製する作業は、大気中の水分が電解液内に拡散するのを防ぐ為にアルゴンガスを充填したグローブボックス内で行った。
そして実施例1と同様の手法で作製した負極及び正極、調製した非水電解液を用いて実施例1と同様の手法で評価用円筒型リチウムイオン二次電池を作製した。
作製したリチウムイオン二次電池は、実施例1と同様に電池評価と釘刺し試験、ガス発生試験を行った。その結果を表1に示す。
以下の方法で電池を作製し、評価を行った。
実施例1と同様の手法で作製した負極及び正極を用い、電解液にLiPF6をエチレンカーボネート:ジエチルカーボネート=1:1(体積比)の混合溶液に1mol/Lの濃度となるよう溶解させた溶液を用い、実施例1と同様の手法で評価用円筒型リチウムイオン二次電池を作製した。
作製したリチウムイオン二次電池は、実施例1と同様に電池評価、釘刺し試験、ガス発生試験を行った。その結果を表1に示す。
以下の方法で電池を作製し、評価を行った。
平均粒径5μm、BET比表面積が3.5m2/gの珪素ナノ粒子が酸化珪素中に分散した粉末45質量%と人造黒鉛(平均粒子径10μm)45質量%、ポリイミド10質量%を混合し、さらにN−メチルピロリドンを加えてスラリーとした。そしてこのスラリーを厚さ11μmの銅箔に塗布し、100℃で30分乾燥後、ローラープレスにより電極を加圧成形し、この電極を400℃で2時間真空乾燥した後、縦5.8cm、横75cmにカットし、負極とした。
作製した負極と、実施例1と同様の手法で作製した正極及び電解液を用いて評価用円筒型リチウムイオン二次電池を作製した。
そして作製したリチウムイオン二次電池は、実施例1と同様に電池評価、釘刺し試験、ガス発生試験を行った。その結果を表1に示す。
以下の方法で電池を作製し、評価を行った。
実施例1と同様の手法で作製した負極及び正極を用い、電解液にLiN(C2F5SO2)2をエチレンカーボネート:ジエチルカーボネート=1:1(体積比)の混合溶液に1mol/Lの濃度となるよう溶解させた溶液を用い、実施例1と同様の手法で評価用円筒型リチウムイオン二次電池を作製した。
作製したリチウムイオン二次電池は、実施例1と同様に電池評価、釘刺し試験、ガス発生試験を行った。その結果を表1に示す。
以下の方法で電池を作製し、評価を行った。
非水電解液として、LiPF6をエチレンカーボネート:ジエチルカーボネート=1:1(体積比)の混合溶液に1mol/Lの濃度となるよう溶解させた溶液に、LiBOBを電解液に対して3質量%となるよう溶解させ調製した。尚、電解液を調製する作業は、大気中の水分が電解液内に拡散するのを防ぐ為にアルゴンガスを充填したグローブボックス内で行った。
そして実施例1と同様の手法で作製した負極及び正極、調製した非水電解液を用い、実施例1と同様の手法で評価用円筒型リチウムイオン二次電池を作製した。
作製したリチウムイオン二次電池は、実施例1と同様に電池評価、釘刺し試験、ガス発生試験を行った。その結果を表1に示す。
以下の方法で電池を作製し、評価を行った。
非水電解液として、LiPF6をエチレンカーボネート:ジエチルカーボネート=1:1(体積比)の混合溶液に1mol/Lの濃度となるよう溶解させた溶液に、LiBOBを電解液に対して12質量%となるよう溶解させようと試みたが、LiBOBは完全に溶解せず、電解液は白濁した。尚、電解液を調製する作業は、大気中の水分が電解液内に拡散するのを防ぐ為にアルゴンガスを充填したグローブボックス内で行った。
そして実施例1と同様の手法で作製した負極及び正極、調製した非水電解液を用い、実施例1と同様の手法で評価用円筒型リチウムイオン二次電池を作製しようと試みたが、非水電解液が電極及びセパレーターに十分に含浸しなかったため、電池評価、釘差し試験、ガス発生試験は行わなかった。
しかし、比較例2は初回充電容量2750mAh/g、初回放電容量1760mAh/g、初回充放電効率64%、50サイクル後の容量保持率88%と、高容量かつサイクル性に優れてはいるものの、初回充放電効率が実施例1に比べ大きく低下していることが確認された。また、比較例3についても、初回充電容量2970mAh/g、初回放電容量2080mAh/g、初回充放電効率70%、50サイクル後の容量保持率85%と、高容量ではあるもののサイクル特性の劣化が見られた。
これに対し、比較例1,3,4では電池からの発煙・発火が確認され、安全性が十分に高いと言えないことが判った。
これに対し、比較例1では、発生ガス量が25mLと多量のガス発生が確認され、また比較例4においても発生ガス量は5mLと、ガス発生が確認された。
なお、比較例3において、ガス発生が見られなかった理由としては、電解質にLiPF6が含まれないため、上記の化学式(1)、化学式(2)に示す反応が起こらず、ガス発生が起こらなかったためであると考えられる。
Claims (3)
- 少なくとも、リチウムイオンを吸蔵及び放出することが可能である正極及び負極と、非水電解液とを有する非水電解液二次電池であって、
前記負極は、カーボン被膜で被覆された、珪素ナノ粒子が酸化珪素中に分散した構造を有する粒子からなるものであり、前記非水電解液は、リチウムオキサレートボレートを電解質として5質量%以上10質量%以下(5質量%を除く)含むものであることを特徴とする非水電解液二次電池。 - 前記珪素ナノ粒子が酸化珪素中に分散した構造を有する粒子は、少なくとも、粒子径が1〜100nmの珪素が原子オーダー及び/又は微結晶状態で珪素酸化物に分散した構造を有する珪素−珪素酸化物系複合体からなるものであることを特徴とする請求項1に記載の非水電解液二次電池。
- 前記リチウムオキサレートボレートは、リチウムビスオキサレートボレート(LiBOB)、リチウムフルオロオキサレートボレート(LiFOB)、リチウムジフルオロオキサレートボレート(LiDFOB)のいずれかまたはこれらの内の2以上の混合物であることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の非水電解液二次電池。
Priority Applications (4)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2010240383A JP5476273B2 (ja) | 2010-10-27 | 2010-10-27 | 非水電解液二次電池 |
US13/251,861 US20120107679A1 (en) | 2010-10-27 | 2011-10-03 | Non-aqueous electrolyte secondary battery |
KR1020110109648A KR101788327B1 (ko) | 2010-10-27 | 2011-10-26 | 비수전해액 이차 전지 |
CN2011103333991A CN102456885A (zh) | 2010-10-27 | 2011-10-26 | 非水电解液二次电池 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2010240383A JP5476273B2 (ja) | 2010-10-27 | 2010-10-27 | 非水電解液二次電池 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2012094369A JP2012094369A (ja) | 2012-05-17 |
JP5476273B2 true JP5476273B2 (ja) | 2014-04-23 |
Family
ID=45997115
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2010240383A Active JP5476273B2 (ja) | 2010-10-27 | 2010-10-27 | 非水電解液二次電池 |
Country Status (4)
Country | Link |
---|---|
US (1) | US20120107679A1 (ja) |
JP (1) | JP5476273B2 (ja) |
KR (1) | KR101788327B1 (ja) |
CN (1) | CN102456885A (ja) |
Families Citing this family (8)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2014065417A1 (ja) * | 2012-10-26 | 2014-05-01 | 日立化成株式会社 | リチウムイオン二次電池用負極材料、リチウムイオン二次電池用負極及びリチウムイオン二次電池 |
CN103219508B (zh) * | 2013-04-12 | 2014-12-24 | 北京理工大学 | 提高5V LiNi0.5Mn1.5O4正极材料循环稳定性和低温性能的电解液改性方法 |
JP6133493B2 (ja) | 2013-04-27 | 2017-05-24 | ローベルト ボツシユ ゲゼルシヤフト ミツト ベシユレンクテル ハフツングRobert Bosch Gmbh | SiOx/Si/C複合材料及びその製造方法及び該複合材料を含むリチウムイオン電池用負極 |
JP6268049B2 (ja) * | 2014-06-23 | 2018-01-24 | 信越化学工業株式会社 | 非水電解質二次電池用負極材及び非水電解質二次電池並びに負極活物質粒子の製造方法 |
JP6326366B2 (ja) * | 2014-12-25 | 2018-05-16 | 信越化学工業株式会社 | リチウムリン系複合酸化物炭素複合体及びその製造方法並びに、電気化学デバイス及びリチウムイオン二次電池 |
CN107959012B (zh) * | 2017-11-17 | 2021-02-26 | 力信(江苏)能源科技有限责任公司 | 一种单层/双层包覆硅氧化物复合负极材料及其制备方法 |
JP6467031B2 (ja) * | 2017-12-27 | 2019-02-06 | 信越化学工業株式会社 | 非水電解質二次電池用負極材及び非水電解質二次電池 |
CN116936939B (zh) * | 2023-08-09 | 2024-08-09 | 广东工业大学 | 基于转化型正极的无穿梭效应锌-硅电池及其制备方法 |
Family Cites Families (10)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN100414743C (zh) * | 2002-05-08 | 2008-08-27 | 株式会社杰士汤浅 | 一种非水电解质二次电池 |
TWI278429B (en) * | 2002-05-17 | 2007-04-11 | Shinetsu Chemical Co | Conductive silicon composite, preparation thereof, and negative electrode material for non-aqueous electrolyte secondary cell |
JP2004335195A (ja) * | 2003-05-02 | 2004-11-25 | Japan Storage Battery Co Ltd | 非水電解質二次電池及び非水電解質二次電池用負極の製造方法 |
JP4022889B2 (ja) * | 2004-02-12 | 2007-12-19 | ソニー株式会社 | 電解液および電池 |
JP4703203B2 (ja) * | 2005-02-03 | 2011-06-15 | 三洋電機株式会社 | 非水電解質二次電池 |
JP5230904B2 (ja) * | 2005-06-17 | 2013-07-10 | パナソニック株式会社 | 非水電解液二次電池 |
JP4972922B2 (ja) * | 2005-12-14 | 2012-07-11 | セントラル硝子株式会社 | 非水電解液電池用電解液及び非水電解液電池 |
JP2009043624A (ja) * | 2007-08-09 | 2009-02-26 | Panasonic Corp | 非水電解液およびそれを用いた非水電解液二次電池 |
JP2009301989A (ja) * | 2008-06-17 | 2009-12-24 | Toyota Central R&D Labs Inc | 非水電解液及びそれを備えたリチウムイオン二次電池 |
JP5278442B2 (ja) * | 2009-01-06 | 2013-09-04 | 株式会社村田製作所 | 非水電解液二次電池 |
-
2010
- 2010-10-27 JP JP2010240383A patent/JP5476273B2/ja active Active
-
2011
- 2011-10-03 US US13/251,861 patent/US20120107679A1/en not_active Abandoned
- 2011-10-26 CN CN2011103333991A patent/CN102456885A/zh active Pending
- 2011-10-26 KR KR1020110109648A patent/KR101788327B1/ko active Active
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
US20120107679A1 (en) | 2012-05-03 |
CN102456885A (zh) | 2012-05-16 |
JP2012094369A (ja) | 2012-05-17 |
KR101788327B1 (ko) | 2017-10-19 |
KR20120044258A (ko) | 2012-05-07 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP7232353B2 (ja) | 再充電可能なバッテリーセル | |
JP5675540B2 (ja) | 非水電解液二次電池用負極材及び非水電解液二次電池 | |
JP5898572B2 (ja) | 非水電解質二次電池用負極材の製造方法及び非水電解質二次電池の製造方法 | |
US8748036B2 (en) | Non-aqueous secondary battery | |
CN107464933B (zh) | 锂二次电池的阳极活性材料、包括其的阳极和锂二次电池 | |
JP5476273B2 (ja) | 非水電解液二次電池 | |
CN104335395B (zh) | 锂二次电池用负极活性物质及包含该物质的锂二次电池 | |
KR102164001B1 (ko) | 리튬 이차 전지 | |
CN112786849A (zh) | 负极活性物质和包括其的可再充电锂电池 | |
KR20190076706A (ko) | 리튬 이차전지용 음극활물질, 이를 포함한 음극, 및 리튬 이차전지 | |
KR20140024587A (ko) | 리튬 이차 전지 | |
KR20140044594A (ko) | 리튬 이차 전지용 양극 활물질층 조성물 및 이를 이용한 리튬 이차 전지 | |
CN103579594B (zh) | 负极活性物质、其制备方法和包括其的可再充电锂电池 | |
KR20180071296A (ko) | 부극 활물질, 혼합 부극 활물질 재료, 비수 전해질 이차 전지용 부극, 리튬 이온 이차 전지, 및 부극 활물질의 제조 방법 | |
WO2016132662A1 (ja) | 炭素被覆処理装置、非水電解質二次電池用負極活物質及びその製造方法、リチウムイオン二次電池、並びに電気化学キャパシタ | |
CN114744183A (zh) | 负极活性物质及制造方法、混合负极活性物质材料、负极、锂离子二次电池及制造方法 | |
JP5754856B2 (ja) | 非水電解液二次電池用負極材及び非水電解液二次電池 | |
WO2016031085A1 (en) | Anode material for lithium ion battery | |
CA2887996A1 (en) | Lithium secondary battery | |
KR20180081071A (ko) | 부극 활물질, 부극 전극, 리튬 이온 이차 전지, 비수 전해질 이차 전지용 부극재의 제조 방법 및 리튬 이온 이차 전지의 제조 방법 | |
CN112310357B (zh) | 硅氧化合物及含有它的二次电池 | |
CN112310384B (zh) | 硅氧化合物及二次电池 | |
JP2013196836A (ja) | 非水系二次電池用セパレータ及び非水系二次電池 | |
CN115133128A (zh) | 锂二次电池和制造用于锂二次电池的正极的方法 | |
JP2022153188A (ja) | リチウムイオン二次電池 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20121026 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20130213 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20130404 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20140121 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20140207 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 5476273 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |