JP5473447B2 - 自立性多室包装袋、及びその製造方法 - Google Patents
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Description
袋の前側と後ろ側を構成する対向する一対の平面部と、
山部と谷部が交互に形成され、且つ、山部の数が谷部の数よりも1つ多いガゼット形状を有する底部と、
前記一対の平面部の間に当該平面部と略平行に配置され、且つ、その下端部が前記底部の谷部に位置し、包装袋内の小室間を仕切る、少なくとも1つの仕切り部とを有し、
前記底部の谷部の下端部が、前記平面部の下端部よりも上方に位置し、
前記仕切り部の上端部が、前記一対の平面部の上端部と同じ高さに位置し、且つ、当該一対の平面部の上端部の間に挟み込まれて一体化されていることを特徴とする、自立性多室包装袋である。
本発明の自立性多室包装袋において、前記仕切り部の下端部に沿って、当該仕切り部の下端部と底部の谷部とがシールされた仕切り部の下端縁シール部を有し、前記一対の平面部の間に介在するように折り畳まれた状態の底部における山部の頂部から谷部の下端部までの高さをHとしたとき、前記下端縁シール部のシール際の上端位置を、折り畳まれた状態の底部における山部の頂部から0.05H〜0.9Hの位置とすることが好ましい。
いずれも可撓性フィルムで形成された、一対の平面部用部材、底部用部材、及び仕切り部用部材を準備する工程、
前記底部用部材を折り込んで、山部と谷部を交互に形成し、且つ、山部の数が谷部の数よりも1つ多く、且つ、隣り合う山部の頂部と谷部の下端部との距離が、隣り合う前記底部用部材の下端部と山部の頂部との距離よりも短いガゼット形状にする工程、
前記仕切り部用部材の端部と、前記底部用部材の谷部とをシールして仕切り部用部材及び底部用部材の一体化物を形成する工程、
前記一体化物を、前記一対の平面部用部材の間に挟み重ね合わせ体を形成し、前記仕切り部用部材の上端部が、前記一対の平面部用部材の上端部と同じ高さに位置し、且つ、当該一対の平面部用部材の上端部の間に挟み込まれるように、重ね合わせ体の各部材が封止されていない部分において、自立性多室包装袋を形成した際に端縁部となる部分のうち充填口となる端縁部以外の端縁部をシールする工程、
を含むことを特徴とする自立性多室包装袋の製造方法である。
いずれも可撓性フィルムで形成された、一対の平面部と底部を構成する一連部材、及び、仕切り部用部材を準備する工程、
前記一連部材の平面部となる部分と底部となる部分の境界を折り曲げて、一対の平面部となる部分と底部となる部分を区画する工程、
前記一連部材の底部となる部分を折り込んで、山部と谷部を交互に形成し、且つ、山部の数が谷部の数よりも1つ多く、且つ、隣り合う山部の頂部と谷部の下端部との距離が、隣り合う前記境界と山部の頂部との距離よりも短いガゼット形状にする工程、
前記仕切り部用部材の端部と、前記一連部材の底部となる部分の谷部とをシールして仕切り部用部材及び一連部材の一体化物を形成する工程、
前記一体化物における前記仕切り部用部材の上端部が、前記一対の平面部となる部分の上端部と同じ高さに位置し、且つ、当該一対の平面部となる部分の上端部の間に挟み込まれるように、前記一体化物の各部材が封止されていない部分において、自立性多室包装袋を形成した際に端縁部となる部分のうち充填口となる端縁部以外の端縁部をシールする工程、
を含むことを特徴とする自立性多室包装袋の製造方法である。
袋の前側と後ろ側を構成する対向する一対の平面部と、ガゼット形状を有する底部と、
前記一対の平面部の間に当該平面部と略平行に配置され、且つ、その下端部が前記底部に位置し、包装袋内の小室間を仕切る、少なくとも1つの仕切り部とを有することを特徴とするものである。
袋の前側と後ろ側を構成する対向する一対の平面部と、
山部と谷部が交互に形成され、且つ、山部の数が谷部の数よりも1つ多いガゼット形状を有する底部と、
前記一対の平面部の間に当該平面部と略平行に配置され、且つ、その下端部が前記底部の谷部に位置し、包装袋内の小室間を仕切る、少なくとも1つの仕切り部とを有することを特徴とするものである。
ここで「ヒートシール性の同質材料」とは、加熱により熱融着し、接合が可能な特性を有する材質のことをいう。
さらに、仕切り部3においては、図1に示すように、仕切り部の下端部3bを底部2の谷部5に挟むように配置する場合や、仕切り部の上端部3tを一対の平面部1,1の両方と貼り合わせる場合、すなわち、仕切り部3の両面において、底部2の谷部5あるいは一対の平面部1,1が貼り合わされている場合には、仕切り部3の両最外層は、共にヒートシールが可能な層であることが好ましい。
本発明の第一の実施形態については、図1〜図5を参照しながら説明し、その斜視図を図7に示す。
図1は、本発明の実施形態にかかる自立性多室包装袋を構成する各部材(平面部1、底部2、及び仕切り部3)の位置関係を示す斜視図である。
例えば、一対の平面部1,1と底部2が連続した展開形状を有する可撓性フィルムを折り曲げ加工して、一対の平面部1,1となる部分と底部2となる部分を区画したものを用いることができる。
ここで「山部」とは、袋の内方に向けて断面逆V字状に折り込みができる折線部又はその近傍のことをいい、一方、「谷部」とは、袋の外方に向けて断面V字状に折り返しができる折線部又はその近傍のことをいう。
ガゼット形状としては、例えば、図2Aに示されるように、一対の山部4の間に谷部5を1つ有し、断面M字状のガゼットを備えるものを例示でき、上述した図1の例も断面M字状である。
なお、山部4及び/又は谷部5の高さは、適宜変更される。
各部材は、図示した配置において、各部材間の相対する端縁がシールされている。
ここで「シールする」とは、加熱加圧によるヒートシール、及び接着剤等による接着の全てを含めていう。以下においても同様の意味で使用する。
ここで「仕切り部の下端部3bが、底部2の谷部5に配置する」とは、仕切り部の下端部3b又は仕切り部の下端部3b付近が折り曲げられた場合にはその折曲基部3b1が谷部5の折れ線に直接接するように位置することを指していう他に、その折曲基部3b1が谷部5の折れ線に直接は接しないが、谷部5の近傍に位置することも指していう。
図4A及び図4Bにおいて、一対の平面部1,1の間に、各折線部を介して折り畳まれた底部2が介在するように折り畳んだ状態下で、底部の山部4の頂部から底部の下端部2bまでの高さhが、同じである場合には、図4Aに示される底部を平面に展開したときの面積は、図4Bに示される底部を平面に展開したときのおよそ2倍となる。
上記シール際6tの上端位置を、上記好ましい範囲内とすることで、内容物を充填したとき、その底部の開き形状が一定の形状となり、底部における皺の発生を防止し、自立安定性も向上する。
図5Aの例では、谷部の下端部5bを、平面部の下端部1bよりも上方に位置させ、且つ、シール際6tの上端位置を上記好ましい範囲内とすることで、内容物を充填したとき、その底部の開き形状は、一定の形状となり、底部における皺の発生を防止し、自立安定性が向上する。
図5Bの例では、図5Aの例とは異なり、谷部の下端部5bの高さを、平面部の下端部1bの高さと同じになるように位置させている。
図5Bの例のように、谷部の下端部5bの高さを、平面部の下端部1bと同一の低い位置に一致させた場合であっても、シール際6tの上端位置を上記好ましい範囲内とすることで、内容物を充填したとき、その底部の開き形状は、一定の形状となり、底部における皺の発生を防止し、自立安定性が向上する。
図5Bの例では、平面部の下端部1bが地につくのに加えて、谷部の下端部5bも地につくため、自立安定性がより向上する。
谷部5の形状がS字に折れ曲がることにより、袋の前後方向に並設された複数の小室の底部のガゼットが均等に開き、底部における皺の発生を防止し、皺に起因する各種問題が生じ難くなる。
仕切り部の上端部3tの形状がS字に折れ曲がることにより、袋の前後方向に並設された複数の小室の開口部が均等に且つ充分に開かれて、複数の小室の各開口部からの内容物充填が容易となる。
自立性多室包装袋101の平面部の側端縁シール部8は、図3に示される斜視図の部材の、一対の平面部の側縁部1s,1sと相対する底部の側縁部2sとがシールされ、また、仕切り部3の両面においては、仕切り部の側縁部3sと相対する一対の平面部の側縁部1s,1s及び底部の側縁部2sとがシールされている。
自立性多室包装袋101は、上述した仕切り部の下端縁シール部6、平面部の下端縁シール部7、及び平面部の側縁シール部8により、袋の前後方向に各小室9X,9Yが並設されている。
補強シール部10は、前側、後ろ側の平面部の側縁部1s,1sが一体化されるように設けられたものであれば、特に限定されず、例えば、補強シール部10の位置にあたる底部2に切り欠きを有し、前側、後ろ側の平面部の内面同士がヒートシール等によりシールされ、または前側の平面部の内面と相対する仕切り部の面と後ろ側の平面部の内面と相対する仕切り部の面がヒートシール等によりシールされて、前側、後ろ側の平面部の側縁部1s,1sが一体化されたものであってもよい。
また、その他には、接着剤を用いてシールされて、前側、後ろ側の平面部の側縁部1s,1sが一体化されたものであってもよく、底部2を構成する可撓性フィルムの相対する最表面層の材質を、ヒートシール性の同質材料とし、ヒートシールにより、前側、後ろ側の平面部の側縁部1s,1sが一体化されたものであってもよい。
なお、斜行シール部13は、図8に示されるように、円弧形状にシールされるものであってもよい。
図8に示される円弧形状にシールされた領域内には、縦楕円形状の未シール部Pが数カ所適宜設けられた設計となっている。
なお、図9Bに示される断面図は、図9Aに示される斜視図をAAの断面で切断し、矢印方向から観た図を意味する。
以下、図11A、図12A、図13A、及び図20Aに示される矢印は、図9Aに示される矢印と同様の意味で使用する。
なお、内容物充填体102において、開放された各小室9X,9Yの上端縁は、同時に封止されるもので、当該各小室9X,9Yの上端縁の封止されている位置は、各平面部の上端部1tが封止されている位置と一致するものである。
本発明の自立性多室包装袋103は、図7に示される、仕切り部の上端部3tが、一対の平面部の上端部1tと同じ高さに位置する自立性多室包装袋101において、当該仕切り部の上端部3tが、一対の平面部の上端部1tよりも下方に位置するように、仕切り部の上端部3tの高さ位置を変更したこと以外は、本発明の第一の実施形態と同様の実施形態である。
本発明の内容物充填体104は、図10に示される、仕切り部の上端部3tが、一対の平面部の上端部1tよりも下方の高さに位置する自立性多室包装袋103において、開放された各小室9X,9Yに、上端側から異なる種類の内容物X,Yがそれぞれ充填され、仕切り部の上端部3tが、対向する一対の平面部の間に挟み込まれた状態で、仕切り部の上端部3tに沿って、仕切り部の上端部3tの両面と、それに対向する平面部の内面とがシールされ(図11B1)、或いは、仕切り部の上端部3tの片面と、それに対向する平面部の内面とがシールされ(図11B2)、且つ、平面部の上端部1tに沿って、各平面部の上端部1t同士がシールされることで各小室9X,9Yの上端縁がそれぞれ封止された、内容物充填体の実施形態である。
なお、内容物充填体104において、各小室9X,9Yの上端縁が剥離可能なシール強度でシールされている位置は、各平面部の上端部1tがシールされている位置と異なるものである。
また、本発明の包装袋は、剥離可能なシール部が破壊されて袋内の充填物が合一し、混合した状態においても、袋の自立性を保持している。
開封補助手段14として、図9、図11、及び図20には「切り欠き」を図示したが、これに限定されるものではない。「切り欠き」の他には、例えば、平面部の側端縁シール部8上に設ける場合は、粗面、及び傷痕等の形状が代表的に挙げられる。また、平面部の内面に包装袋の側部から側部へ横断するようにテープが配置され、そのテープの端部には外面から摘むことが可能なつまみを有している形状でもよい。
また、図20に例示されるように、各小室の上端縁が封止された位置の間、及び各小室のうちで最も低い上端縁の封止された位置よりも下方の高さ位置に、それぞれ開封補助手段14を設けて袋の上端側から順次開封を行う場合には、各小室内にそれぞれ充填された内容物を順次取り出すことができる。
本発明の自立性多室包装袋105は、図7に示される自立性多室包装袋101において、各小室9X,9Yに1つずつ注出具15が取り付けられた実施形態であり、内容物X,Yをそれぞれ別々に注出可能である。
本発明の自立性多室包装袋106は、図10に示される自立性多室包装袋103において、袋の上端部側に注出具15が取り付けられた実施形態である。
図13Aに示される自立性多室包装袋106は、仕切り部の上端部3tの両面又は片面と、それに対向する各平面部の内面とが、剥離可能なシールである場合、袋の使用時に、手や掌で押圧して異なる種類の内容物X,Yを1つの袋内で混合させることができるため、混合された内容物を注出することができる。
注出具15は、口部として直接飲用する用途として用いることもできる。また、内容物を一度に全部使い切らない場合には、注出具15の開口部を閉止させる機構を有するキャップを具備させることもできる。
注出具を設ける場所も特に制約されず、例えば、包装袋の底部近傍に、袋内に存在するいずれかの小室に通ずる注出具を取り付けてもよい。
以下、3つ以上の小室を有する自立性多室包装袋について述べる。
本発明の自立性多室包装袋107は、上端部の高さ位置が平面部の上端部1tの高さ位置と同じ仕切り部3を2枚有し、当該2枚の仕切り部の下端部3bが同一の谷部5に配置されていること以外は、本発明の第二の実施形態と同様である。
自立性多室包装袋107は、当該2枚の仕切り部3により袋の前後方向において、底部にガゼットを有する小室9X,9Yと、当該2つの小室9X,9Yの間には底部にガゼットを有さない平袋状の小室9Zの計3つの小室に区画されており、それぞれの小室9X,9Y,9Zに異なる3種の内容物X,Y,Zが充填されてなる内容物充填体の実施形態である。
本発明の自立性多室包装袋108は、図2A〜Cに示される底部2のガゼット形状のバリエーションうち、図2Bに示される、2つの谷部5を有するガゼット形状であり、上端部の高さ位置が平面部の上端部1tの高さ位置と同じ仕切り部3を2枚有し、当該2枚の仕切り部の下端部3bがそれぞれの谷部5に配置されていること以外は、本発明の第七の実施形態と同様である。
本発明の自立性多室包装袋109は、上端部の高さ位置が平面部の上端部1tよりも下方に位置する仕切り部3を2枚有し、当該2枚の仕切り部の下端部3bが同一の谷部5に配置され、仕切り部の上端部に沿って、仕切り部の上端部の相対する面同士、及び平面部の内面とがシールされていること以外は、本発明の第四の実施形態と同様である。
なお、仕切り部の上端部の相対する面同士、及び平面部の内面とのシールは、剥離可能なシールであってもよい。
本発明の自立性多室包装袋110は、上端部の高さ位置が平面部の上端部1tよりも下方に位置する仕切り部3を2枚有し、当該2枚の仕切り部の下端部3bが同一の谷部5に配置され、仕切り部の上端部に沿って、当該仕切り部の上端部の片面と、それに向かい合う平面部の内面とがシールされ、且つ、もう1枚の仕切り部も同様に、仕切り部の上端部に沿って、当該仕切り部の上端部の片面と、それに向かい合う平面部の内面とがシールされていること以外は、本発明の第四の実施形態と同様である。
なお、仕切り部の上端部の片面と、それに向かい合う平面部の内面とのシールは、剥離可能なシールであってもよい。
本発明の自立性多室包装袋111は、上端部の高さ位置が平面部の上端部1tよりも下方に位置する仕切り部3−1を1枚、上端部の高さ位置が平面部の上端部1tの高さ位置と同じ仕切り部3−2を1枚有し、当該仕切り部3−1と仕切り部3−2の下端部が同一の谷部5に配置され、仕切り部3−1の上端部に沿って、当該仕切り部3−1の上端部の片面と、それに向かい合う仕切り部3−2の片面とがシールされていること以外は、本発明の第二の実施形態と同様である。
なお、仕切り部3−1の上端部の片面と、それに向かい合う仕切り部3−2の片面とのシールは、剥離可能なシールであってもよい。
本発明の自立性多室包装袋112は、上端部の高さ位置が平面部の上端部1tよりも下方に位置する仕切り部3−1を1枚、上端部の高さ位置が平面部の上端部1tの高さ位置と同じ仕切り部3−2を1枚有し、当該仕切り部3−1と仕切り部3−2の下端部が同一の谷部5に配置され、仕切り部3−1の上端部に沿って、当該仕切り部3−1の上端部の片面と、それに向かい合う平面部の内面とがシールされていること以外は、本発明の第二の実施形態と同様である。
なお、仕切り部3−1の上端部の片面と、それに向かい合う平面部の内面とのシールは、剥離可能なシールであってもよい。
本発明の自立性多室包装袋113は、上端部の高さ位置が平面部の上端部1tよりも下方に位置する仕切り部3−1を1枚、上端部の高さ位置が仕切り部3−1の上端部よりもさらに下方に位置する仕切り部3−2を1枚有し、当該仕切り部3−1と仕切り部3−2の下端部が同一の谷部5に配置され、仕切り部3−2は、仕切り部3−2の上端部に沿って、当該仕切り部3−2の上端部の片面と、それに向かい合う平面部の内面とがシールして封止され、且つ、もう1枚の仕切り部3−1は、仕切り部3−1の上端部に沿って、当該仕切り部3−1の上端部の片面と、それに向かい合う平面部の内面とがシールされていること以外は、本発明の第四の実施形態と同様である。
なお、仕切り部3−2の上端部の片面と、それに向かい合う平面部の内面とのシール、及び仕切り部3−1の上端部の片面と、それに向かい合う平面部の内面とのシールは、剥離可能なシールであってもよい。
これらの各部材間をシールする手順は、通常、一連の操作手順で同時に行われるものである。
いずれも可撓性フィルムで形成された、一対の平面部用部材、底部用部材、及び仕切り部用部材を準備する工程、
前記底部用部材を折り込んで、山部と谷部を交互に形成し、且つ、山部の数が谷部の数よりも1つ多いガゼット形状にする工程、
前記仕切り部用部材の端部と、前記底部用部材の谷部とをシールして仕切り部用部材及び底部用部材の一体化物を形成する工程、
前記一体化物を、前記一対の平面部用部材の間に挟み重ね合わせ体を形成し、重ね合わせ体の各部材が封止されていない部分において、自立性多室包装袋を形成した際に端縁部となる部分のうち充填口となる端縁部以外の端縁部をシールする工程、
を含むことを特徴とするものである。
図21A〜Gは、上記第一の方法を説明する図である。
第一の方法においては、先ず、図21Aに示すように、一対の平面部用部材1,1、底部用部材2、及び仕切り部用部材3を準備する。
なお、ここで準備した仕切り部用部材3は、自立性多室包装袋を形成した際に上端部の高さ位置が、平面部用部材の上端部の高さ位置と同じになる大きさの仕切り部用部材である。
次に、図21Cに示すように、仕切り部用部材3の端部3bを、ガゼット形状の底部用部材2の谷部5に配置させる。
次に、図21Dに示すように、仕切り部用部材の上記端部3bに沿って、底部用部材2と仕切り部用部材3とをシールして一体化物(2+3)を形成する。このシールによって、仕切り部の下端縁シール部6が形成される。
なお、図21Fにおいて、底部の山部4の折込線、及び仕切り部の下端縁シール部6を透視し、点線で示す。
次に、図21Gに示すように、重ね合わせ体(1+2+3)の各部材が封止されていない部分において、自立性多室包装袋を形成した際に端縁部となる部分のうち充填口となる端縁部以外の端縁部、すなわち自立性多室包装袋を形成した際の両側縁部及び下端縁部に沿って、平面部用部材1,1と一体化物(2+3)とをシールすると、平面部の下端縁シール部7及び平面部の側端縁シール部8が形成され、自立性多室包装袋が得られる。
また、仕切り部3の枚数、及び底部ガゼットの形状を適宜変更し、さらに各部材間のシール強度を適宜変更させることで、自立性多室包装袋107、108、109、110、111、112、及び113を作成することができる。
図21A〜Gでは、1袋の自立性多室包装袋を作成する方法を図示したが、図21Aの横方向に長尺のフィルムから連続して自立性多室包装袋を作成してもよい。
いずれも可撓性フィルムで形成された、一対の平面部と底部を構成する一連部材、及び、仕切り部用部材を準備する工程、
前記一連部材の平面部となる部分と底部となる部分の境界を折り曲げて、一対の平面部となる部分と底部となる部分を区画する工程、
前記一連部材の底部となる部分を折り込んで、山部と谷部を交互に形成し、且つ、山部の数が谷部の数よりも1つ多いガゼット形状にする工程、
前記仕切り部用部材の端部と、前記一連部材の底部となる部分の谷部とをシールして仕切り部用部材及び一連部材の一体化物を形成する工程、
前記一体化物の各部材が封止されていない部分において、自立性多室包装袋を形成した際に端縁部となる部分のうち充填口となる端縁部以外の端縁部をシールする工程、
を含むことを特徴とするものである。
ここで「一連部材」とは、「平面部及び底部用部材が連続した部材」のことをいう。
第二の方法においては、先ず、図22Aに示すように、一対の平面部と底部を構成する一連部材(1+2)、及び仕切り部用部材3を準備する。
なお、ここで準備した仕切り部用部材3は、自立性多室包装袋を形成した際に上端部の高さ位置が、平面部用部材の上端部の高さ位置よりも下方になる大きさの仕切り部用部材である。
次に、図22Bに示すように、一連部材(1+2)の平面部となる部分と底部となる部分の境界を折り曲げて、一対の平面部1,1となる部分と底部2となる部分を区画する。
次に、図22Cに示すように、一連部材(1+2)の底部2となる部分を、折り込んで山部4と谷部5を交互に形成し、且つ、山部4の数が谷部5の数よりも1つ多いガゼット形状にする。
なお、図22Dにおいて、配置された仕切り部用部材3の見えない部分を透視し、点線で示す。
なお、図22Eにおいて、底部の山部4と谷部5の折込線、仕切り部の上端部3t、及び仕切り部の下端縁シール部6を透視し、点線で示す。
また、仕切り部3の枚数、及び底部ガゼットの形状を適宜変更し、さらに各部材間のシール強度を適宜変更させることで、自立性多室包装袋107、108、109、110、111、112、及び113を作成することができる。
図22A〜Fでは、1袋の自立性多室包装袋を作成する方法を図示したが、図22Aの横方向に長尺のフィルムから連続して自立性多室包装袋を作成してもよい。
1b …平面部の下端部
1t …平面部の上端部
1s …平面部の側縁部
2 …底部
2b …底部の下端部
2s …底部の側縁部
3 …仕切り部
3b …仕切り部の下端部
3b1 …仕切り部の下端部の折曲基部
3t …仕切り部の上端部
3s …仕切り部の側縁部
4 …山部
5 …谷部
6 …仕切り部の下端縁シール部
6t …シール際
7 …平面部の下端縁シール部
8 …平面部の側端縁シール部
9X …小室
9Y …小室
10 …補強シール部
11 …平面部の上端シール部
12 …剥離性シール部
13 …斜行シール部
14 …開封補助手段
15 …注出具
X …内容物
Y …内容物
Z …内容物
P …未シール部
Claims (9)
- 可撓性フィルムにより形成された小室を複数有する包装袋であって、
袋の前側と後ろ側を構成する対向する一対の平面部と、
山部と谷部が交互に形成され、且つ、山部の数が谷部の数よりも1つ多いガゼット形状を有する底部と、
前記一対の平面部の間に当該平面部と略平行に配置され、且つ、その下端部が前記底部の谷部に位置し、包装袋内の小室間を仕切る、少なくとも1つの仕切り部とを有し、
前記底部の谷部の下端部が、前記平面部の下端部よりも上方に位置し、
前記仕切り部の上端部が、前記一対の平面部の上端部と同じ高さに位置し、且つ、当該一対の平面部の上端部の間に挟み込まれて一体化されていることを特徴とする、自立性多室包装袋。 - 前記平面部の上端部を上端の封止部とする小室と、前記平面部の上端部より低い位置を上端の封止部とする他の小室を有することを特徴とする、請求項1に記載の自立性多室包装袋。
- 前記他の小室の上端の封止部が、剥離可能なシールによる封止部であることを特徴とする、請求項2に記載の自立性多室包装袋。
- 前記各小室の上端の封止位置の間、及び、各小室のうちで最も低い上端の封止位置の下方の高さ位置から選ばれた1箇所以上の位置に、開封補助手段を設けることを特徴とする、請求項2又は3に記載の自立性多室包装袋。
- 前記自立性多室包装袋に、注出具が取り付けられていることを特徴とする、請求項1乃至4のいずれか一項に記載の自立性多室包装袋。
- 前記仕切り部の下端部に沿って、当該仕切り部の下端部と底部の谷部とがシールされた仕切り部の下端縁シール部を有し、
前記一対の平面部の間に介在するように折り畳まれた状態の底部における山部の頂部から谷部の下端部までの高さをHとしたとき、前記下端縁シール部のシール際の上端位置を、折り畳まれた状態の底部における山部の頂部から0.05H〜0.9Hの位置とすることを特徴とする、請求項1乃至5のいずれか一項に記載の自立性多室包装袋。 - 請求項1乃至6のいずれか一項に記載の自立性多室包装袋に内容物が充填されている内容物充填体。
- 請求項1乃至6のいずれか一項に記載の自立性多室包装袋を製造する方法であって、
いずれも可撓性フィルムで形成された、一対の平面部用部材、底部用部材、及び仕切り部用部材を準備する工程、
前記底部用部材を折り込んで、山部と谷部を交互に形成し、且つ、山部の数が谷部の数よりも1つ多く、且つ、隣り合う山部の頂部と谷部の下端部との距離が、隣り合う前記底部用部材の下端部と山部の頂部との距離よりも短いガゼット形状にする工程、
前記仕切り部用部材の端部と、前記底部用部材の谷部とをシールして仕切り部用部材及び底部用部材の一体化物を形成する工程、
前記一体化物を、前記一対の平面部用部材の間に挟み重ね合わせ体を形成し、前記仕切り部用部材の上端部が、前記一対の平面部用部材の上端部と同じ高さに位置し、且つ、当該一対の平面部用部材の上端部の間に挟み込まれるように、重ね合わせ体の各部材が封止されていない部分において、自立性多室包装袋を形成した際に端縁部となる部分のうち充填口となる端縁部以外の端縁部をシールする工程、
を含むことを特徴とする自立性多室包装袋の製造方法。 - 請求項1乃至6のいずれか一項に記載の自立性多室包装袋を製造する方法であって、
いずれも可撓性フィルムで形成された、一対の平面部と底部を構成する一連部材、及び、仕切り部用部材を準備する工程、
前記一連部材の平面部となる部分と底部となる部分の境界を折り曲げて、一対の平面部となる部分と底部となる部分を区画する工程、
前記一連部材の底部となる部分を折り込んで、山部と谷部を交互に形成し、且つ、山部の数が谷部の数よりも1つ多く、且つ、隣り合う山部の頂部と谷部の下端部との距離が、隣り合う前記境界と山部の頂部との距離よりも短いガゼット形状にする工程、
前記仕切り部用部材の端部と、前記一連部材の底部となる部分の谷部とをシールして仕切り部用部材及び一連部材の一体化物を形成する工程、
前記一体化物における前記仕切り部用部材の上端部が、前記一対の平面部となる部分の上端部と同じ高さに位置し、且つ、当該一対の平面部となる部分の上端部の間に挟み込まれるように、前記一体化物の各部材が封止されていない部分において、自立性多室包装袋を形成した際に端縁部となる部分のうち充填口となる端縁部以外の端縁部をシールする工程、
を含むことを特徴とする自立性多室包装袋の製造方法。
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