JP5469926B2 - 防振装置 - Google Patents
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Description
また、このとき、上述したように第二液体が制限通路の副液室側開口の近傍に集まっているので、第二液体が第一液体から分離された状態で大振動が入力された場合であっても、第二液体が副液室側開口から制限通路に直ちに流入し、制限通路内において第一液体と第二液体とが混合され、主液室側開口付近における第一液体中に第二液体が分散される。これにより、上述したように主液室側開口付近における第一液体のキャビテーションが抑制される。
さらに、第一液体中に分散された個々の粒状の第二液体からの無数の衝撃波同士が、互いに干渉し合ってそのエネルギーを打ち消し合うため、第二液体中のキャビテーション崩壊に起因する衝撃波が小さく抑えられる。
また、その後さらに振動(荷重)が繰り返し入力されると、第二液体が第一液体中でより一層細かく且つ全域に亘って均等に分散されることとなり、主液室側開口付近における第一液体のキャビテーションがより一層抑制される。
なお、本発明における「近傍」とは、平面視において副液室側開口に少なくとも一部において重なる位置、若しくは、若干離間されていても同様の作用を奏する程度に接近した位置を意味する。
また、弾性体には、振動入力時に圧縮荷重と引張荷重とが交互に繰り返し作用するため、その弾性体に液溜め凹部を形成すると、弾性体が破損し易くなるが、ダイヤフラムに液溜め凹部を形成しても破損し易くならず、反対に、液溜め凹部によってダイヤフラムの剛性が向上して破損しにくくなる。
この防振装置は、いわゆる吊り下げ式の防振装置であり、この防振装置に振動が入力されない状態が続くと、第一液体よりも比重が軽い第二液体が上昇していき、上側の副液室に流入して液溜め凹部の内側に溜まる。このとき、液溜め凹部が副液室側開口の近傍に形成されているので、副液室側開口から副液室内に流入した第二液体が液溜め凹部の内側に集まりやすい。
この防振装置は、いわゆる正立式の防振装置であり、この防振装置に振動が入力されない状態が続くと、第一液体よりも比重が重い第二液体が下降していき、下側の副液室に流入して液溜め凹部の内側に溜まる。このとき、液溜め凹部が副液室側開口の近傍に形成されているので、副液室側開口から副液室内に流入した第二液体が液溜め凹部の内側に集まりやすい。
これにより、副液室側開口から副液室に流入した第二液体は、その流れで液溜め凹部の内側に流入するため、液溜め凹部の内側に第二液体が集まり易い。また、第一液体から分離した第二液体が液溜め部の内側に溜められた状態で、大振動が入力されて主液室の液圧が低下したとき、液溜め部内の第二液体が副液室側開口から制限通路内に流入し易くなる。
これにより、第二液体は、第一液体中に容易に広範囲に分散されると共に、第一液体中において粒子径が小さい細かい粒状になり、また、それらの無数の粒状の第二液体は互いに独立して第一液体中に分散される。
まず、図1、図2に基いて、本発明の第1の実施の形態について説明する。
なお、本実施の形態では、図1に示す符号Oは外筒3(本発明における第一取付部材に相当する。)の中心軸線を示しており、以下、単に「軸線O」と記す。また、軸線Oに沿った方向を「軸方向」とし、軸線Oに垂直な方向を「径方向」とし、軸線O回りの方向を「周方向」とする。また、図1における軸方向下側は、バウンド側、つまり防振装置1を設置した際に静荷重(初期荷重)が入力される方向であり、本発明における「軸方向一方側」に相当する。一方、図1における軸方向上側は、リバウンド側、つまり前記静荷重の入力方向の反対側であり、本発明における「軸方向他方側」に相当する。以下の説明においてバウンド側(軸方向一方側)を「下側」とし、リバウンド側(軸方向他方側)を「上側」とする。
なお、液溜め凹部62が、オリフィス80内から副液室側開口86を通って副液室7Bに流入する封入液Lの流通方向の前方側に配設されているので、液溜め凹部62内の第二液体L2が副液室側開口86からオリフィス80内に流入し易い。
次に、図3に基いて、本発明の第2の実施の形態について説明する。
なお、図3における軸方向下側は、バウンド側であり、つまり防振装置101を設置した際に静荷重が入力される方向であり、本発明における「軸方向他方側」に相当し、図3における軸方向上側は、リバウンド側、つまり前記静荷重の入力方向の反対側であり、本発明における「軸方向一方側」に相当する。
また、下記の本実施の形態の説明では、上述した第1の実施の形態と同様の構成については同一の符号を付して説明を省略する。
例えば、第一液体L1および第二液体L2,L2´は、前述したものに限らず、非相溶性を有する液体であれば適宜変更可能であり、第一液体L1と比較して表面張力が同等若しくは高い第二液体L2を用いることも可能である。
さらに、封入液Lに含有される液体は、二種類の液体(第一液体L1、第二液体L2,L2´)に限らず、三種類以上の液体を含有する封入液Lであってもよい。
なお、水よりも蒸気圧が高い液体を第二液体として用いる場合、第一液体として水単体を用いることも可能である。
3、103 外筒(第一取付部材)
4、104 内筒(第二取付部材)
5、105 弾性体
6、106 ダイヤフラム
7、107 液室
7A、107A 主液室
7B、107B 副液室
8、108 仕切り部材
62、162 液溜め凹部
80、180 オリフィス(制限通路)
86、186 副液室側開口
L 封入液
L1 第一液体
L2、L2´ 第二液体
Claims (5)
- 振動発生部および振動受部のうちのいずれか一方に連結される筒状の第一取付部材、および他方に連結される第二取付部材と、
前記第一取付部材と前記第二取付部材とを弾性的に連結すると共に前記第一取付部材の軸方向一方側の開口部を閉塞する弾性体と、
前記第一取付部材の軸方向他方側の開口部を閉塞するダイヤフラムと、
前記第一取付部材の内側の液室を、前記弾性体を壁面の一部とする主液室と前記ダイヤフラムを壁面の一部とする副液室とに区画する仕切り部材と、を備えるとともに、
前記主液室と前記副液室とを連通すると共に前記液室内の液体が流通することで液柱共振が生じる制限通路が形成され、
前記液室に封入液が封入された液体封入型の防振装置であって、
前記封入液には、主液として第一液体が含有されていると共に、添加液として前記第一液体に対して不溶であって同一温度において前記第一液体の主たる成分よりも蒸気圧が高い第二液体が含有されており、
前記ダイヤフラムには、前記制限通路の副液室側開口の近傍に配設されて前記第二液体が溜まる液溜め凹部が形成されていることを特徴とする防振装置。 - 請求項1に記載の防振装置において、
前記主液室が前記仕切り部材を挟んで前記副液室の下方に形成され、前記ダイヤフラムが前記仕切り部材の上方に配設されており、
前記第二液体の比重が、前記第一液体の比重よりも軽いことを特徴とする防振装置。 - 請求項1に記載の防振装置において、
前記主液室が前記仕切り部材を挟んで前記副液室の上方に形成され、前記ダイヤフラムが前記仕切り部材の下方に配設されており、
前記第二液体の比重が、前記第一液体の比重よりも重いことを特徴とする防振装置。 - 請求項1から3のいずれか一項に記載の防振装置において、
前記液溜め凹部は、前記副液室側開口を介した前記制限通路から前記副液室への封入液流通方向の前方側に配設されていることを特徴とする防振装置。 - 請求項1から4のいずれか一項に記載の防振装置において、
前記第二液体の表面張力は、前記第一液体の表面張力よりも小さいことを特徴とする防振装置。
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