JP5469892B2 - 木材保護塗料 - Google Patents
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Description
例えば、木材防腐防カビ剤と、木材防虫剤と、塗膜形成成分と、顔料と、溶剤とを含有する木材保護塗料が提案されている(例えば、特許文献1参照。)。
すなわち、本発明は、
(1) 有効成分が木材の表面に残存する第1の製剤と、有効成分が木材の内部に浸透する第2の製剤と、塗膜形成成分とを含有することを特徴とする、木材保護塗料、
(2) 前記第1の製剤が懸濁剤であり、前記第2の製剤が液剤であることを特徴とする、前記(1)に記載の木材保護塗料、
(3) 前記懸濁剤が、フロアブル剤、マイクロカプセル剤および担体担持剤からなる群から選択される少なくとも1種の製剤であることを特徴とする、前記(2)に記載の木材保護塗料、
(4) 前記液剤が、油剤および/または乳剤であることを特徴とする、前記(2)または(3)に記載の木材保護塗料、
(5) 前記懸濁剤がフロアブル剤および/またはマイクロカプセル剤であり、前記液剤が乳剤であることを特徴とする、前記(2)〜(4)のいずれかに記載の木材保護塗料、
(6) 前記第1の製剤および前記第2の製剤は、防腐防カビ剤および/または防蟻防虫剤を含有することを特徴とする、前記(1)〜(5)のいずれかに記載の木材保護塗料、
(7) 前記防腐防カビ剤は、トリアゾール系化合物、有機ヨード系化合物およびスルファミド系化合物からなる群から選択される少なくとも1種の化合物を含有することを特徴とする、前記(6)に記載の木材保護塗料、
(8) 前記防蟻防虫剤は、ネオニコチノイド系化合物を含有することを特徴とする、前記(6)または(7)に記載の木材保護塗料
を提供するものである。
本発明において、第1の製剤は、有効成分が木材の表面に残存する製剤であって、このような第1の製剤としては、例えば、懸濁剤が挙げられる。
フロアブル剤は、通常、水に不溶の固体の微粒子状の有効成分を、水中に分散させた水系製剤であって、このようなフロアブル剤を調製するには、例えば、水、有効成分、界面活性剤および増粘剤などを配合し、次いで、有効成分を、ビーズミルなどの公知の粉砕機などにより湿式粉砕しながら、分散する。また、上記の配合の前に、有効成分を微粒子状に予め粉砕(乾式粉砕)した後、これを、水、界面活性剤および増粘剤などとともに配合して混合し、分散することもできる。
界面活性剤としては、例えば、石鹸類、ノニオン系界面活性剤、アニオン系界面活性剤、カチオン系界面活性剤、両イオン系界面活性剤、高分子系界面活性剤など、公知の界面活性剤が挙げられる。好ましくは、ノニオン系界面活性剤、アニオン系界面活性剤が挙げられる。
HLB=20×{1−(S/A)}
S:多価アルコールエステルのけん化価
A:脂肪酸の中和価(酸価)
アニオン系界面活性剤としては、例えば、アルキルベンゼンスルホン酸金属塩、アルキルジフェニルエーテルジスルホン酸金属塩、アルキルナフタレンスルホン酸金属塩、ポリカルボン酸型界面活性剤、ジアルキルスルホコハク酸エステル金属塩、ポリオキシエチレンジスチレン化フェニルエーテルサルフェートアンモニウム塩、リグニンスルホン酸金属塩などが挙げられる。また、これらの金属塩としては、例えば、ナトリウム塩、カリウム塩、マグネシウム塩などが挙げられる。
増粘剤は、フロアブル剤の貯蔵安定性の向上を図るためのものであって、例えば、ポリアクリル酸ナトリウム、ポリアクリル酸カリウム、アルギン酸ナトリウム、クエン酸三ナトリウムなどのイオン架橋型有機酸類、例えば、アラビアガム、グアーガムおよびこれらの誘導体、ビーガム、キサンタンガム、ウェランガム、ランタンガム、ジュランガムなどのガム類、例えば、メチルセルロース(MC)、エチルセルロース(EC)、ヒドロキシエチルセルロール(HEC)、ヒドロキシプロピルセルロース(HPC)、ヒドロキシエチルメチルセルロース(HEMC)、ヒドロキシプロピルメチルセルロース(HPMC)およびこれらの誘導体などのセルロース類などが挙げられる。好ましくは、セルロース類が挙げられる。
フロアブル剤において、各成分の配合割合は、有効成分100重量部に対して、界面活性剤が、例えば、0.1〜30重量部、好ましくは、0.2〜20重量部であり、増粘剤が、例えば、0.1〜100重量部、好ましくは、0.5〜50重量部であり、水が、例えば、100〜100000重量部、好ましくは、150〜10000重量部である。
化学的方法としては、例えば、界面重合法、in situ 重合法、液中硬化被膜法などが挙げられる。
液中硬化被膜法では、例えば、ゼラチン、ポリビニルアルコール、エポキシ樹脂、アルギン酸ソーダなどを液中で硬化させる方法が挙げられる。
マイクロカプセル剤において、被膜の厚みは、例えば、0.5μm以下であり、好ましくは、0.01〜0.5μmであり、その被膜の重量割合は、有効成分100重量部に対して、例えば、0.01〜100重量部、好ましくは、1〜50重量部である。また、マイクロカプセルは、その体積平均粒子径が、例えば、6〜100μm、好ましくは、10〜30μmである。
有効成分を担体に予め担持させるには、例えば、まず、有効成分を、有機溶媒に配合して、有効成分を有機溶媒に溶解または分散させ、次いで、これに担体を配合して混合させた後、有機溶媒を、風乾や減圧乾燥などの公知の方法により除去(留去)すればよい。
有効成分の担体への担持において、有機溶媒の配合割合は、有効成分100重量部に対して、例えば、50〜100000重量部、好ましくは、100〜10000重量部である。
また、有効成分を分散させるための有機溶媒としては、上記した有効成分の担体への担持に用いたものと同様のものが挙げられる。
また、必要により配合される増粘剤としては、上記した増粘剤と同様のものが挙げられる。
担体担持剤において、各成分の重量割合は、有効成分100重量部に対して、担体が、例えば、1〜10000重量部、好ましくは、10〜1000重量部であり、必要により配合される分散剤が、例えば、0.01〜50重量部、好ましくは、1〜20重量部であり、必要により配合される増粘剤が、例えば、0.01〜20重量部、好ましくは、0.1〜10重量部、水が、例えば、100〜100000重量部、好ましくは、150〜10000重量部、有機溶媒が、例えば、100〜100000重量部、好ましくは、150〜10000重量部である。
そして、第1の製剤が、フロアブル剤、マイクロカプセル剤および担体担持剤からなる群から選択される少なくとも1種の懸濁剤である場合、とりわけ、フロアブル剤および/またはマイクロカプセル剤である場合には、有効成分を木材の表面に効率よく残存させることができる。
液剤は、液状の有効成分が水および/または有機溶媒中に溶解または液滴として分散した製剤形態であって、このような液剤としては、例えば、油剤、乳剤などが挙げられる。
油剤は、通常、有効成分を、有機溶媒中に溶解させた有機溶媒系製剤である。このような油剤を調製するには、例えば、有効成分および有機溶媒を配合し、次いで、公知の攪拌機で攪拌しながら、溶解する。
乳剤は、通常、有効成分または有効成分を有機溶媒に溶解させた溶液を、水中に分散させた油−水(O/W型)エマルション系製剤(水系製剤)である。このような乳剤を調製するには、例えば、有効成分または有効成分を有機溶媒に溶解させた溶液に、水および必要により乳化剤を配合し、次いで、必要により加熱しながら、ホモディスパーなどの公知の攪拌機で攪拌し、有効成分(または有効成分を有機溶媒に溶解させた溶液)を水中に液滴として乳化させる。
必要により配合される乳化剤としては、上記した界面活性剤と同様のものが挙げられる。
なお、水は、上記した第1の製剤が含有する水や、後述する塗膜形成成分の調製に用いられる水を、乳剤の水として、そのまま使用することもできる。すなわち、まず、有効成分(または有効成分を有機溶媒に溶解させた溶液)に、乳化剤を配合して混合(プレ製剤化)し、次いで、これに第1の製剤の水や、塗膜形成成分の調製に用いられる水を、第1の製剤とともに配合することにより、乳剤を調製する。
そして、第2の製剤が、油剤および/または乳剤である液剤である場合、とりわけ、乳剤である場合には、有効成分を木材の内部に効率よく浸透させることができる。
また、第1の製剤および第2の製剤において、これらの組合せとしては、好ましくは、第1の製剤がフロアブル剤および/またはマイクロカプセル剤であり、かつ、第2の製剤が乳剤の組合せが挙げられる。この組合せであれば、フロアブル剤および/またはマイクロカプセル剤の有効成分を木材の表面により一層効率よく残存させ、かつ、乳剤の有効成分を木材の内部により一層効率よく浸透させることができる。
このような防腐防カビ剤としては、防腐防カビ効力を有するものであれば制限されず、例えば、トリアゾール系化合物、有機ヨード系化合物、スルファミド系化合物、ビス四級アンモニウム塩系化合物、四級アンモニウム塩系化合物、フタロニトリル系化合物、ジチオール系化合物、チオフェン系化合物、チオカルバメート系化合物、ニトリル系化合物、フタルイミド系化合物、ピリジン系化合物、ピリチオン系化合物、ベンゾチアゾール系化合物、トリアジン系化合物、グアニジン系化合物、尿素系化合物、イミダゾール系化合物、イソチアゾリン系化合物、ニトロアルコール系化合物、フェニルウレア系化合物などが挙げられる。
フタロニトリル系化合物は、2,4,5,6−テトラクロロイソフタロニトリル(商品名:ノプコサイドN−96、サンノプコ社製)である。
チオフェン系化合物は、3,3,4−トリクロロテトラヒドロチオフェン−1,1−ジオキシド、3,3,4,4−テトラクロロテトラヒドロチオフェン−1,1−ジオキシドである。
チオカルバメート系化合物は、テトラメチルチウラムジスルフィドなどが挙げられる。
フタルイミド系化合物は、N−1,1,2,2−テトラクロロエチルチオ−テトラヒドロフタルイミド(Captafol)、N−トリクロロメチルチオ−テトラヒドロフタルイミド(Captan)、N−ジクロロフルオロメチルチオフタルイミド(Fluorfolpet)、N−トリクロロメチルチオフタルイミド(Folpet)である。
ピリチオン系化合物は、ジンクピリチオン、ナトリウムピリチオンである。
ベンゾチアゾール系化合物は、2−(4−チオシアノメチルチオ)ベンゾチアゾールである。
グアニジン系化合物は、1,6−ジ−(4’−クロロフェニルジグアニド)−ヘキサン、ポリヘキサメチレンビグアニジン塩酸塩である。
尿素系化合物は、3−(3,4−ジクロロフェニル)−1,1−ジメチルウレアである。
イソチアゾリン系化合物は、2−メチル−4−イソチアゾリン−3−オン、2−n−オクチル−4−イソチアゾリン−3−オン、5−クロロ−2−メチル−4−イソチアゾリン−3−オン、5−クロロ−2−n−オクチル−4−イソチアゾリン−3−オン、4−クロロ−2−n−オクチル−4−イソチアゾリン−3−オン、4,5−ジクロロ−2−n−オクチル−4−イソチアゾリン−3−オン、1,2−ベンツイソチアゾリン−3−オン、N−n−ブチル−1,2−ベンツイソチアゾリン−3−オンである。
フェニルウレア系化合物は、3−(3,4−ジクロロフェニル)−1,1−ジメチルウレアである。
また、防腐防カビ剤としては、上記した化合物以外にも、例えば、安息香酸、安息香酸ナトリウム、ホウ砂、ヒノキチオールまたはその塩などが挙げられる。
これら防腐防カビ剤のうち、好ましくは、トリアゾール系化合物、有機ヨード系化合物、スルファミド系化合物が挙げられ、さらに好ましくは、プロピコナゾール、IPBC、プリベントールA4/Sが挙げられる。
防蟻防虫剤としては、防蟻防虫効力を有するものであれば制限されず、例えば、ネオニコチノイド系化合物、ピレスロイド系化合物、有機塩素系化合物、有機リン系化合物、カルバメート系化合物、ピロール系化合物、フェニルピラゾール系化合物、オキサジアジン系化合物、セミカルバゾン系化合物、植物またはその処理物あるいはその誘導体などが挙げられる。
有機塩素系化合物は、ケルセンである。
有機リン系化合物は、ホキシム、ピリダフェンチオン、フェニトロチオン(MEP)、テトラクロルビンホス、ジクロフェンチオン、プロペタンホスである。
ピロール系化合物は、クロルフェナピルである。
フェニルピラゾール系化合物は、フィプロニルである。
オキサジアジン系化合物は、インドキサカルブである。
植物またはその処理物あるいはその誘導体としては、例えば、特開2002−307406号公報、特開2003−252708号公報、特開2005−74776号公報に記載されたものなどが挙げられる。
これら防蟻防虫剤のうち、好ましくは、ネオニコチノイド系化合物が挙げられ、さらに好ましくは、クロチアニジンが挙げられる。
好ましくは、第1の製剤および第2の製剤に含まれる有効成分として、防腐防カビ剤および防蟻防虫剤が併用される。
その他の製剤の製剤形態は、その目的および用途に応じて適宜選択され、例えば、上記した懸濁剤および液剤や、これら以外にも、ペースト剤、粉剤、粒剤など、公知の種々の製剤形態を挙げることができる。
塗膜形成成分としては、市販品を用いることもでき、例えば、水性タイプとして、キシラデコールインテリアシリーズ(主成分:アクリル樹脂、日本エンバイロケミカルズ社製)、コンゾランシリーズ(主成分:アクリル樹脂、日本エンバイロケミカルズ社製)、水性VATONシリーズ(主成分:植物油脂、大谷塗料社製)、ウォーターゾールシリーズ(主成分:アルキド樹脂、DIC社製)、サイビノールシリーズ(主成分:アクリル樹脂、サイデン化学社製)、スーパーフレックスシリーズ(主成分:ウレタン樹脂、第一工業製薬社製)などが挙げられ、例えば、油性タイプとして、VATONシリーズ(主成分:植物油脂、大谷塗料社製)などが挙げられる。
これら塗膜形成成分は、単独または併用することができる。
また、塗膜形成成分は、各塗膜形成成分と、次に説明する添加剤および水とを配合して、混合塗膜形成成分として予め調製しておくこともできる。
凍結防止剤としては、例えば、プロピレングリコールが挙げられる。
充填剤としては、例えば、ケイ酸アルミニウム(含水ケイ酸アルミニウムを含む。)、シリカ、アルミナ、クレー、タルク、ゼオライトなどが挙げられる。
懸濁助剤としては、例えば、アクリル・シリコーン系樹脂(モビニールシリーズ、ニチゴーモビニール社製)などが挙げられる。
酸化防止剤としては、例えば、2,6−ジ−t−ブチル−4−メチルフェノール、2,2’−メチレンビス(4−メチル−6−t−ブチルフェノール)などのフェノール系酸化防止剤、例えば、アルキルジフェニルアミン、N,N’−ジ−s−ブチル−p−フェニレンジアミンなどのアミン系酸化防止剤などが挙げられる。
顔料としては、例えば、赤色酸化鉄(具体的には、酸化第二鉄など)、黄色酸化鉄、カーボンブラック、酸化チタンなどが挙げられる。
乾燥促進剤としては、例えば、DICNATE1000W(DICNATEシリーズ。DIC社製。)、例えば、コバルト、マンガン、シルコニウム、バリウム、カルシウム、カリウムなど金属と高級脂肪酸との高級脂肪酸塩、または、これらの混合物などが挙げられる。
また、本発明の木材保護塗料において、添加剤が添加される場合には、各添加剤の配合割合は、木材保護塗料100重量部に対して、増粘剤では、例えば、0.1〜5重量部、好ましくは、0.5〜2重量部、凍結防止剤では、例えば、0.1〜20重量部、好ましくは、1〜10重量部、充填剤では、例えば、0.1〜20重量部、好ましくは、0.2〜10重量部、懸濁助剤では、例えば、0.1〜5重量部、好ましくは、0.5〜2重量部、消泡剤では、0.05〜5重量部、好ましくは、0.1〜2重量部、酸化防止剤では、例えば、0.1〜10重量部、好ましくは、0.2〜5重量部、光安定剤では、例えば、0.1〜10重量部、好ましくは、0.2〜5重量部、顔料では、例えば、0.1〜20重量部、好ましくは、0.5〜10重量部、乾燥促進剤では、例えば、0.05〜5重量部、好ましくは、0.1〜2重量部である。
また、本発明の木材保護塗料を、例えば、水系塗料や有機溶媒系塗料として調製することができる。
木材保護塗料を水系塗料として調製するには、例えば、まず、第1の製剤として、フロアブル剤、マイクロカプセル剤、または、担体を水に分散させた担体担持剤(水系製剤)を調製する。また、この第1の製剤とは別に、第2の製剤としての乳剤のために、有効成分をプレ製剤化する。具体的には、有効成分および必要により乳剤を配合して、有効成分をプレ製剤化(用意)する。また、上記した第1の製剤およびプレ製剤化物とは別に、水性タイプの塗膜形成成分を用意する。
また、木材保護塗料を有機溶媒系塗料として調製するには、例えば、まず、第1の製剤として、担体を有機溶媒に分散させた担体担持剤(有機溶媒系製剤)を調製する。また、第1の製剤(単体担持剤)とは別に、第2の製剤としての油剤のために、有効成分のみを用意する。また、上記した第1の製剤(単体担持剤)および有効成分とは別に、油性タイプの塗膜形成成分を用意する。
好ましくは、木材保護塗料を、水系塗料として調製する。木材保護塗料を水系塗料として調製する場合には、水系塗料を、必要により水で希釈して処理して、容易に取り扱うことができ、さらには、環境負荷を低減することができる。
なお、本発明の木材保護塗料が処理される木材としては、住宅、建築物などの建材材料や家具などの一般工業材料などを挙げることができるが、その種類は制限されない。
そして、本発明の木材保護塗料によれば、第1の製剤の有効成分、例えば、懸濁剤に製剤化される防腐防カビ剤および/または防蟻防虫剤が、木材の表面に残存するとともに、第2の製剤の有効成分、例えば、液剤に製剤化される防腐防カビ剤および/または防蟻防虫剤が木材の内部に浸透する。そのため、木材の表面において、優れた防除効果を発現するとともに、木材の内部においても、優れた防除効果を発現することができる。
<有効成分の製剤化>
製剤例1
(IPBCの製剤化)
IPBC(プリベントールMP−100、バイエル社製)30g、ショ糖脂肪酸エステル(DKエステルF−160、第一工業製薬社製)1.5g、メチルセルロース(メトローズ90SH−100、粘度100mPa・s(20℃、2重量%水溶液)、信越化学工業社製)2g、アルキルジフェニルエーテルジスルホン酸ナトリウム0.6g、鉱油・疎水性シリカ混合物0.2gを水65.7gに加えて攪拌して混合した後、さらにビーズミル(ダイノーミル、Typ KDL A、ガラスビーズ径0.5mm)で湿式粉砕することにより、IPBCを製剤化して、フロアブル剤を得た。
(クロチアニジンの製剤化)
ジイソプロピルナフタレン(KMC−113、RKS GmbH社製)318g、アルキルベンゼン(アルケンL、日本石油化学工業社製)154g、消泡剤(BYK−164、ビックケミー社製)48gを配合し、これらを均一に攪拌して混合し、これにクロチアニジン480gを加えホモディスパーで攪拌することにより、クロチアニジン48重量%含有スラリー液Aを得た。
その後、得られたスラリー液Bのうちの248gを、ポリビニルアルコール(クラレポバール217、クラレ社製)50.4gおよびノニオン系分散剤(ニューカルゲンFS−4)3.6gを含む水溶液492gに加えて、微少滴になるようにホモミキサーで常温下で、数分間、回転数5000rpmで攪拌した。
次いで、この混合液を75℃の恒温槽中で3時間緩やかに攪拌させながら、ジエチレントリアミンを7.6g滴下させて、これらを界面重合させることにより、クロチアジニンがポリウレタンおよびポリウレアからなる膜に内包させて製剤化して、マイクロカプセル剤を得た。その後、これにポリアクリル酸ナトリウム(増粘剤、レオジック250H、日本純薬社製)0.5重量%水溶液450g、プロピレングリコール(凍結防止剤)54g、水93.4gを加え全体の重量を1800gとして、クロチアニジンの濃度を7.5重量%に調整した。
(プロピコナゾールのプレ製剤化)
プロピコナゾール500g、ノニオン性界面活性剤(ポリオキシエチレンアルキルエーテル、ナロアクティーCL100、三洋化成工業社製)500gを配合し、これらを50℃に加熱し、その後、ホモディスパー(T.K.オートホモディスパー、特殊機化工業社製)で均一に混合することにより、プロピコナゾールおよびノニオン性界面活性剤の混合物(プレ製剤化物3)1000gを得た。
製剤例4
製剤例2で得られたクロチアニジンのマイクロカプセル剤270gをホモディスパーで攪拌しながら、含水ケイ酸アルミニウム(充填剤、クニピアF、クニミネ工業社製)1.8重量%水溶液66g、ポリアクリル酸ナトリウム(増粘剤、レオジック250H、日本純薬社製)0.5重量%水溶液60g、製剤例1で得られたIPBCのフロアブル剤200g、製剤例3でプレ製剤化したプロピコナゾールおよびノニオン性界面活性剤の混合物280g、懸濁助剤(アクリル・シリコーン系樹脂、モビニールLDM7159、ニチゴーモビニール社製)99g、アニオン性界面活性剤(ジアルキルスルホコハク酸金属塩、サンヒビターOMA−10、三洋化成工業社製)20g、鉱油・疎水性シリカ混合物5gを順次投入し、さらにホモディスパーで数分間攪拌することにより、プロピコナゾールを乳剤に製剤化した。
(混合製剤Pの製剤化)
製剤例5
製剤例2で得られたクロチアニジンのマイクロカプセル剤270gをホモディスパーで攪拌しながら、含水ケイ酸アルミニウム(充填剤、クニピアF、クニミネ工業社製)1.8重量%水溶液66g、ポリアクリル酸ナトリウム(増粘剤、レオジック250H、日本純薬社製)0.5重量%水溶液60g、製剤例1で得られたIPBCのフロアブル剤200g、懸濁助剤(アクリル・シリコーン系樹脂、モビニールLDM7159、ニチゴーモビニール社製)99g、アニオン性界面活性剤(ジアルキルスルホコハク酸金属塩、サンヒビターOMA−10、三洋化成工業社製)20g、鉱油・疎水性シリカ混合物5g、水280gを順次投入し、さらにホモディスパーで数分間攪拌した。
製剤例6
(IPBCの製剤化)
IPBC30gをアセトン100gに溶解させ、次いで、シリカ粉末(サイリシア310P、重量平均粒子径2.7μm、BET比表面積300m2/g、富士シリシア社製)50gを配合して混合した後、アセトンを風乾させて完全に留去させた。その後、アジピン酸ジイソノニル70gを加えて攪拌して混合することにより、IPBCを製剤化して、シリカ担持剤(有機溶媒系製剤)を得た。
製剤例2で得られたクロチアニジンのマイクロカプセル剤270gをホモディスパーで攪拌しながら、含水ケイ酸アルミニウム(充填剤、クニピアF、クニミネ工業社製)1.8重量%水溶液66g、ポリアクリル酸ナトリウム(増粘剤、レオジック250H、日本純薬社製)0.5重量%水溶液60g、製剤例1で得られたIPBCのフロアブル剤200g、製剤例3でプレ製剤化したプロピコナゾールおよびノニオン性界面活性剤の混合物280g、アニオン性界面活性剤(ジアルキルスルホコハク酸金属塩、サンヒビターOMA−10、三洋化成工業社製)20g、鉱油・疎水性シリカ混合物5g、水99gを順次投入し、さらにホモディスパーで数分間攪拌することにより、プロピコナゾールを乳剤に製剤化した。
<混合塗膜形成成分の調製>
調製例1
ウォーターゾールBCD−3040(アルキド樹脂、DIC社製)500gおよび水460gを秤量し、それらを容器に投入してホモディスパーで攪拌しながら、さらに、BYK−021(BYKシリーズ、ビックケミー社製)5g、DICNATE1000W(乾燥促進剤(ドライヤー)、DIC社製)4g、PSMエロー#85(黄色酸化鉄の水分散体、顔料分濃度40〜50重量%、御国色素社製)25g、PSMブラウン#95(赤色酸化鉄(酸化第2鉄)の水分散体、顔料分濃度40〜50重量%、御国色素社製)4g、PSMブラックC(カーボンブラックの水分散体、顔料分濃度20〜30重量%、御国色素社製)2gを順次投入して、ホモディスパーで常温下にて30分攪拌した。これにより、アルキド樹脂を主成分とする混合塗膜形成成分C1 1000gを調製した。混合塗膜形成成分C1の配合処方を表2に示す。
ウォーターゾールBCD−3040(アルキド樹脂、DIC社製)500gに代えて、ウォーターゾールBCD−3040(アルキド樹脂、DIC社製)250gおよびサイビノールEC−2020(アクリル樹脂、サイデン化学社製)250gを用い、また、水460gに代えて、水462gを用い、また、DICNATE1000W(乾燥促進剤(ドライヤー)、DIC社製)4gに代えて、DICNATE1000W(乾燥促進剤(ドライヤー)、DIC社製)2gを用いた以外は、調製例1と同様に処方することにより、アルキド樹脂およびアクリル樹脂を主成分とする混合塗膜形成成分C2 1000gを調製した。混合塗膜形成成分C2の配合処方を表2に示す。
ウォーターゾールBCD−3040(アルキド樹脂、DIC社製)500gに代えて、スーパーフレックス150(ウレタン樹脂、第一工業製薬社製)600gを用い、また、水460gに代えて、水364gを用い、また、DICNATE1000W(乾燥促進剤(ドライヤー)、DIC社製)を投入しなかった以外は、調製例1と同様に処方することにより、ウレタン樹脂を主成分とする混合塗膜形成成分C3 1000gを調製した。混合塗膜形成成分C3の配合処方を表2に示す。
<木材保護塗料の調製>
実施例1(および実施例2)
XDインテリア ピニー(商品名:キシラデコールインテリア #602 ピニー、主成分:アクリル樹脂、日本エンバイロケミカルズ社製)95gをホモミキサーで攪拌しながら、製剤例4で得られた混合製剤S5gを加え、さらに、常温下で、30分間、攪拌して混合することにより、IPBCのフロアブル剤、クロチアニジンのマイクロカプセル剤およびプロピコナゾールの乳剤を含有する木材保護塗料(水性塗料)を得た。なお、得られた木材保護塗料を、後述する防腐試験および防カビ試験にて用いられる2種類の木材に対応するように、2つの木材保護塗料(実施例1および実施例2)とした。
XDインテリア ピニーに代えて、コンゾラン ピニー(商品名:コンゾラン #251 ピニー、主成分:アクリル樹脂、日本エンバイロケミカルズ社製)を用いた以外は、実施例1と同様に処理して、IPBCのフロアブル剤、クロチアニジンのマイクロカプセル剤およびプロピコナゾールの乳剤を含有する木材保護塗料(水性塗料)を得た。
XDインテリア ピニーに代えて、水性VATONパイン(商品名:水性VATON #5007 パイン、大谷塗料社製)を用いた以外は、実施例1と同様に処理して、IPBCのフロアブル剤、クロチアニジンのマイクロカプセル剤およびプロピコナゾールの乳剤を含有する木材保護塗料(水性塗料)を得た。
XDインテリア ピニー95gに代えて、水性VATONパイン94.5gを用い、混合製剤S5gに代えて、混合製剤S5gおよびプリベントールA4/S 0.5gを用いた以外は、実施例1と同様に処理することにより、プリベントールA4/Sをフロアブル剤に製剤化した。
比較例1
XDインテリア ピニー95gに代えて、水性VATONパイン99.5gを用い、混合製剤S5gに代えて、プリベントールA4/S 0.5gを用いた以外は、実施例1と同様に処理することにより、プリベントールA4/Sをフロアブル剤に製剤化した。
参考例6
VATON パイン(商品名、油性タイプ、大谷塗料社製)97.75gをホモミキサーで攪拌しながら、製剤例6で得られたIPBCのシリカ担持剤1.65g、プロピコナゾール0.5gおよびクロチアニジン0.1gを順次加え、さらに、常温下で、30分間、攪拌して混合することにより、プロピコナゾールおよびクロチアニジンを油剤に製剤化した。
比較例2
XDインテリア ピニーを、比較例2(コントロール)の木材保護塗料(水性塗料)としてそのまま供した。
コンゾラン ピニーを、比較例3(コントロール)の木材保護塗料(水性塗料)としてそのまま供した。
比較例4
水性VATON パインを、比較例4(コントロール)の木材保護塗料(水性塗料)としてそのまま供した。
VATON パイン(油性タイプ)を、比較例5(コントロール)の木材保護塗料(油性塗料)としてそのまま供した。
比較例6
水95gに、製剤例4で得られた混合製剤S5gを加え、常温下で、30分間、攪拌して混合することにより、IPBCのフロアブル剤、クロチアニジンのマイクロカプセル剤およびプロピコナゾールの乳剤を含有する木材保護製剤(水性製剤)を得た。
混合製剤Sに代えて、混合製剤Pを用いた以外は、実施例1と同様に処理することにより、IPBCのフロアブル剤およびクロチアニジンのマイクロカプセル剤を含有する木材保護塗料(水性塗料)を得た。
比較例8
混合製剤Sに代えて、混合製剤Pを用いた以外は、比較例6と同様に処理することにより、IPBCのフロアブル剤およびクロチアニジンのマイクロカプセル剤を含有する木材保護製剤(水性製剤)を得た。
XDインテリア ピニー95gに代えて、XDインテリア ピニー98.6gを用い、混合製剤S5gに代えて、プレ製剤化物3 1.4gを用いた以外は、実施例1と同様に処理することにより、プロピコナゾールの乳剤を含有する木材保護塗料(水性塗料)を得た。
水95gに代えて、水98.6gを用い、混合製剤S5gに代えて、プレ製剤化物3 1.4gを用いた以外は、比較例6と同様に処理することにより、プロピコナゾールの乳剤を含有する木材保護製剤(水性製剤)を得た。
実施例1〜5、参考例6および比較例1〜10の各成分の配合処方を表3に示す。
調製例1で得られた混合塗膜形成成分C1 95gをホモミキサーで攪拌しながら、製剤例4で得られた混合製剤S5gを加え、さらに、常温下で、30分間、攪拌して混合することにより、IPBCのフロアブル剤、クロチアニジンのマイクロカプセル剤およびプロピコナゾールの乳剤を含有する木材保護塗料(水性塗料)を得た。
製剤例4で得られた混合製剤S5gに代えて、製剤例7で得られた混合製剤T5gを用いた以外は、実施例7と同様に処理して、IPBCのフロアブル剤、クロチアニジンのマイクロカプセル剤およびプロピコナゾールの乳剤を含有する木材保護塗料(水性塗料)を得た。
混合塗膜形成成分C1 95gに代えて、調製例2で得られた混合塗膜形成成分C2 95gを用いた以外は、実施例1と同様に処理して、IPBCのフロアブル剤、クロチアニジンのマイクロカプセル剤およびプロピコナゾールの乳剤を含有する木材保護塗料(水性塗料)を得た。
混合塗膜形成成分C1 95gに代えて、調製例2で得られた混合塗膜形成成分C3 95gを用いた以外は、実施例1と同様に処理して、IPBCのフロアブル剤、クロチアニジンのマイクロカプセル剤およびプロピコナゾールの乳剤を含有する木材保護塗料(水性塗料)を得た。
調製例1で得られた混合塗膜形成成分C1を、比較例13(コントロール)の木材保護塗料(水性塗料)としてそのまま供した。
比較例14
調製例2で得られた混合塗膜形成成分C2を、比較例14(コントロール)の木材保護塗料(水性塗料)としてそのまま供した。
調製例3で得られた混合塗膜形成成分C3を、比較例15(コントロール)の木材保護塗料(水性塗料)としてそのまま供した。
実施例7〜10および比較例13〜15の各成分の配合処方を表4に示す。
実施例1〜5、参考例6、実施例7〜10、比較例1〜10および13〜15の木材保護塗料(木材保存製剤を含む。以下同様。)をそのまま原液として用いて、社団法人日本木材保存協会が定める「表面処理用木材防腐剤の室内防腐効力試験方法および性能基準(JWPS−FW−S.1)」に準拠して、防腐試験を実施した。また、木材保護塗料を塗布しない防腐試験(無塗装)についても、比較例11、比較例12および比較例16として実施した。
これらの防腐試験では、試験対象としての腐朽菌を、オオウズラタケおよびカワラタケとし、木材の質量減少率(質量%)を測定した。塗膜形成成分として、木材の表面に造膜するタイプであるコンゾラン ピニー(実施例3および比較例3)を使用する場合には、腐朽菌が木材に侵入し易いように、塗膜にカッターナイフで傷を付けてから、防腐試験を実施した。なお、質量減少率は、3質量%以下が、木材保護塗料の合格の規定値とされている。その結果を、表3および表4に示す。
2) 防カビ試験
実施例1〜5、参考例6、実施例7〜10、比較例1〜10および13〜15の木材保護塗料をそのまま原液として用いて、社団法人日本木材保存協会規格第2号に準拠して、防カビ試験を実施した。また、木材保護塗料を塗布しない防カビ試験(無塗装)についても、比較例11および比較例12として実施した。
この防カビ試験では、試験対象としてのカビを、アスペルギルス ニガー(Aspergillus niger)およびペニシリウム フニクロサム(Penicillium funiculosum)とした。防カビ試験の評価は、下記のとおりとした。その結果を、表3および表4に示す。
1 試験体の側面のみにカビの発育が認められる
2 試験体の上面の面積の1/3未満にカビの発育が認められる
3 試験体の上面の面積の1/3以上にカビの発育が認められる
また、実施例1〜5、参考例6および比較例1〜12の防カビ試験を同時に実施し、また、実施例7〜10および比較例13〜16の防カビ試験を同時に実施したが、実施例1〜5、参考例6および比較例1〜12の防カビ試験と、実施例7〜10および比較例13〜16の防カビ試験とは、別々に実施した。
3) 防蟻試験
実施例1〜5、参考例6、実施例7〜10および比較例1〜10および13〜15の木材保護塗料をそのまま原液として用いて、アカマツ木材片を110g/m2となるように浸漬処理した。
なお、実施例1、3〜5、参考例6、実施例7〜10、比較例1〜5、11および13〜16については、アカマツ木材片をそのまま防蟻試験に供し、実施例2、比較例6〜10および12については、6月間、屋外に放置した(紫外線暴露処理した)アカマツ木材片を防蟻試験に供した。
また、直径8cm、長さ6cmのアクリル樹脂製円筒の一端に硬石膏を厚さ約5cmに固め、これを厚さ約2cmの湿潤綿(脱脂綿100gに水130〜150mlを加えたもの)を予め敷き詰めた蓋(通気のために小孔を開けたもの)付き容器中に設置することにより、飼育容器を用意した。
木材の重量減少率(重量%)={(W1−W2)/W1}×100 ・・・(1)
被害度0:木材の重量減少率が3重量%未満
被害度1:木材の重量減少率が3重量%以上10重量%未満
被害度2:木材の重量減少率が10重量%以上20重量%未満
被害度3:木材の重量減少率が20重量%以上
また、実施例1〜5、参考例6および比較例1〜12の防蟻試験を同時に実施し、また、実施例7〜10および比較例13〜16の防蟻試験を同時に実施したが、実施例1〜5、参考例6および比較例1〜12の防蟻試験と、実施例7〜10および比較例13〜16の防蟻試験とは、別々に実施した。
Claims (5)
- 有効成分が木材の表面に残存する第1の製剤と、
有効成分が木材の内部に浸透する第2の製剤と、
塗膜形成成分と
を含有し、
前記第1の製剤が懸濁剤であり、
前記第2の製剤が乳剤であり、
前記第1の製剤および前記第2の製剤は、防腐防カビ剤および/または防蟻防虫剤を有効成分として含有することを特徴とする、木材保護塗料。 - 前記懸濁剤が、フロアブル剤、マイクロカプセル剤および担体担持剤からなる群から選択される少なくとも1種の製剤であることを特徴とする、請求項1に記載の木材保護塗料。
- 前記懸濁剤がフロアブル剤および/またはマイクロカプセル剤である
ことを特徴とする、請求項1または2に記載の木材保護塗料。 - 前記防腐防カビ剤は、トリアゾール系化合物、有機ヨード系化合物およびスルファミド系化合物からなる群から選択される少なくとも1種の化合物を含有することを特徴とする、請求項1〜3のいずれかに記載の木材保護塗料。
- 前記防蟻防虫剤は、ネオニコチノイド系化合物を含有することを特徴とする、請求項1〜4のいずれかに記載の木材保護塗料。
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