JP5460837B1 - Wiper arm - Google Patents
Wiper arm Download PDFInfo
- Publication number
- JP5460837B1 JP5460837B1 JP2012267730A JP2012267730A JP5460837B1 JP 5460837 B1 JP5460837 B1 JP 5460837B1 JP 2012267730 A JP2012267730 A JP 2012267730A JP 2012267730 A JP2012267730 A JP 2012267730A JP 5460837 B1 JP5460837 B1 JP 5460837B1
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- arm
- spring
- fulcrum
- lever member
- wiper arm
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Images
Abstract
【課題】 ワイパーブレードを被払拭面に押し付ける押し付け力を発生させるための付勢手段を備えたワイパーアームにおいて、スプリングを小型化でき、薄型化及び美観向上を図り得るワイパーアームを提供する。
【解決手段】 アームヘッド2とリテーナ3の間に付勢機構10を備えたワイパーアーム1において、付勢機構10に、スプリング11と、スプリング11の両側に配置された一対の支点支持部材12と、一対の支点支持部材12の先端部12A同士を連結するとともにリテーナ4に固定された中間リベット13と、支点支持部材12の基端部12B同士を連結する支点リベット14と、支点穴15Dにおいて支点リベット14に回動可能に取り付けられた梃子部材15とを備えた。梃子部材15の力点穴15Eには、スプリング11の基端側フック部11Bが係止され、梃子部材15の作用点穴15Fは、ローラーピン11を介してアームヘッド2に取り付けられる。
【選択図】 図5PROBLEM TO BE SOLVED: To provide a wiper arm having a biasing means for generating a pressing force for pressing a wiper blade against a surface to be wiped, the spring can be reduced in size, and can be reduced in thickness and improved in appearance.
In a wiper arm 1 having a biasing mechanism 10 between an arm head 2 and a retainer 3, a biasing mechanism 10 includes a spring 11 and a pair of fulcrum support members 12 disposed on both sides of the spring 11. The intermediate rivet 13 that connects the distal ends 12A of the pair of fulcrum support members 12 and is fixed to the retainer 4, the fulcrum rivet 14 that connects the base ends 12B of the fulcrum support member 12, and the fulcrum in the fulcrum hole 15D. And a lever member 15 rotatably attached to the rivet 14. The base end side hook portion 11 </ b> B of the spring 11 is engaged with the force point hole 15 </ b> E of the lever member 15, and the action point hole 15 </ b> F of the lever member 15 is attached to the arm head 2 via the roller pin 11.
[Selection] Figure 5
Description
本発明は、被払拭面にワイパーブレードを押し付ける力を発生させるための付勢手段(テンションスプリング)を備えたワイパーアームに関する。 The present invention relates to a wiper arm provided with urging means (tension spring) for generating a force for pressing a wiper blade against a surface to be wiped.
ワイパー装置は、一般に、自動車のガラス面等の被払拭面を払拭するワイパーブレードと、ワイパーブレードを保持するワイパーアームと、ワイパーアームを駆動する駆動手段(駆動モータ)とから構成されている。ワイパーアームは、駆動手段に対して連係されるアームヘッドと、アームヘッドに対して回動可能に連結されたアーム本体を備え、アーム本体でワイパーアームを保持するようになっている。 Generally, a wiper device is composed of a wiper blade that wipes a surface to be wiped such as a glass surface of an automobile, a wiper arm that holds the wiper blade, and a drive means (drive motor) that drives the wiper arm. The wiper arm includes an arm head that is linked to the driving means, and an arm main body that is rotatably connected to the arm head, and the arm main body holds the wiper arm.
図10には、このような従来のワイパーアームの一部を断面図で示す。図示されるように、ワイパーアーム101は、アームヘッド102と、アームヘッド102に対してピボット軸103を介して回動可能に連結されたリテーナ104とを備えている。ここで、リテーナ104は、アーム本体の一部を構成する部材である。
FIG. 10 is a sectional view showing a part of such a conventional wiper arm. As shown in the figure, the
アームヘッド102とリテーナ104の間には、引っ張りコイルばねであるスプリング105が備えられている。スプリング105の先端側フック部105Aは、固定ピン106を介してリテーナ104に対して取り付けられている。一方、スプリング105の基端側フック部105Bは、フック部材107及び固定ピン108を介してアームヘッド102に対して取り付けられている。
A
このような構成により、スプリング105は、アームヘッド102に対するリテーナ104の回動動作に対して、付勢力を付与するように機能する。具体的には、図10に示すように、ワイパーアーム101が通常使用状態(リテーナ104がアームヘッド102からほぼ真っすぐに延び出した位置に配置された状態)にあるとき、スプリング105は、リテーナ104に対して、図の反時計回り回転方向に回動させる力を与える。これにより、アーム本体に保持されたワイパーブレード(図示せず)は、適度な押し付け力で、被払拭面(図示せず)に押し付けられるようになっている。一方、ワイパーアーム101がロックバック状態(アームヘッド102に対してリテーナ104が図の時計回り回転方向に回動して起立した状態)にあるとき、スプリング105は、リテーナ104を図の時計回り回転方向に付勢し、リテーナ104を起立状態に保持するようになっている。
With such a configuration, the
このように、ワイパーアーム101は、スプリング105のバネ力により、ワイパーブレードを被払拭面に押し付ける押し付け力を発生させるものである。したがって、十分な押し付け力を得るためには、スプリング105は、それに応じた強いバネ力を発生させるものである必要があり、結果として、ある程度以上の大きさ(径)を持つスプリングを用いる必要がある。このため、スプリング105を配置するために、大きなスペースが必要となってしまい、その分、ワイパーアーム101の厚みを増大させてしまうという問題点があった。
Thus, the
また、ワイパーアーム101においては、スプリング105とワイパーアーム102の連結のフック部材107が必要であり、このフック部材107が、ワイパーアーム101の下側からはみ出してしまい、ワイパーアーム101の美観を損ねてしまうという問題点もあった。
Further, the
本発明は、このような問題点に着目してなされたもので、ワイパーブレードを被払拭面に押し付ける押し付け力を発生させるための付勢手段を備えたワイパーアームにおいて、スプリングを小型化でき、結果として、薄型化及び美観向上を図り得るワイパーアームを提供することを目的とする。 The present invention was made paying attention to such a problem, and in the wiper arm provided with the urging means for generating the pressing force for pressing the wiper blade against the surface to be wiped, the spring can be reduced in size. An object of the present invention is to provide a wiper arm that can be thinned and improved in appearance.
本発明は、アームヘッドと、前記アームヘッドに対してピボット軸周りで回動可能に連結されたアーム本体と、前記アームヘッドと前記アーム本体の間に設けられた付勢手段とを備えたワイパーアームにおいて、前記付勢手段は、スプリングと、前記スプリングと並列に配置された支点支持部材と、支点と力点と作用点とを有する梃子部材とを備え、前記支点支持部材の第1端は、前記スプリングの第1の端部に連係されるとともに、前記アームヘッド及び前記アーム本体の一方に連係され、前記梃子部材の支点は、前記支点支持部材の第2端に連係され、前記梃子部材の作用点は、前記アームヘッド及び前記アーム本体の他方に連係され、前記梃子部材の力点は、前記スプリングの第2の端部に連係されている。 The present invention relates to a wiper comprising: an arm head; an arm main body connected to the arm head so as to be rotatable about a pivot axis; and a biasing means provided between the arm head and the arm main body. In the arm, the biasing means includes a spring, a fulcrum support member arranged in parallel with the spring, and a lever member having a fulcrum, a force point, and an action point, and the first end of the fulcrum support member is The lever is linked to the first end of the spring and linked to one of the arm head and the arm body, and the fulcrum of the lever member is linked to the second end of the fulcrum support member. The action point is linked to the other of the arm head and the arm body, and the force point of the lever member is linked to the second end of the spring.
前記付勢手段は、前記スプリングの両側に配置された一対の前記支点支持部材を備えてもよい。 The urging unit may include a pair of fulcrum support members disposed on both sides of the spring.
前記一対の支点支持部材の第1端同士を連結する第1の連結部材と、前記一対の支点支持部材の第2端同士を連結する第2の連結部材とを備え、前記第1の連結部材は、前記アームヘッド及び前記アーム本体の一方に対して取り付けられ、前記スプリングの第1の端部は、前記第1の連結部材に取り付けられ、前記梃子部材は、前記第2の連結部材に対して、前記支点の回りで回動可能に取り付けられていてもよい。 A first connecting member that connects the first ends of the pair of fulcrum support members; and a second connecting member that connects the second ends of the pair of fulcrum support members; Is attached to one of the arm head and the arm body, the first end of the spring is attached to the first connecting member, and the lever member is attached to the second connecting member. And it may be attached to be rotatable around the fulcrum.
前記第1及び第2の連結部材は、リベットであってもよい。 The first and second connecting members may be rivets.
前記梃子部材の作用点と前記アームヘッド及び前記アーム本体の他方を連係するローラーピンを備えてもよい。 You may provide the roller pin which connects the action point of the said lever member, and the other of the said arm head and the said arm main body.
前記スプリングの第2の端部は、前記梃子部材の力点に対して取り付けられるフック部であり、前記フック部は、前記アーム本体の上面に対してほぼ平行に配置されるように形成されていてもよい。 The second end portion of the spring is a hook portion that is attached to the force point of the lever member, and the hook portion is formed so as to be substantially parallel to the upper surface of the arm body. Also good.
本発明によれば、アームヘッド(例えばアームヘッド2)と、アームヘッドに対してピボット軸(例えばピボット軸3)を介して回動可能に連結されたアーム本体(例えばリテーナ4及びアームヘッド5)と、アームヘッドとアーム本体の間に設けられた付勢手段(例えば付勢機構10)とを備えたワイパーアーム(例えばワイパーアーム1又は6)において、付勢機構10に、スプリング(例えばスプリング11又は21)と、スプリングと並列に配置された支点支持部材(例えば支点支持部材12又は22)と、梃子部材(例えば梃子部材15又は25)とを備え、支点支持部材の第1端(例えば先端部12A又は基端部22B)をスプリングの第1の端部(例えば先端側フック部11A又は基端部21B)に連係するとともに、アームヘッド及びアーム本体の一方に連係し、梃子部材の支点(例えば支点穴15D又は25D)を支点支持部材の第2端(例えば基端部12B又は先端部22A)に連係し、梃子部材の作用点(例えば作用点穴15F又は25F)をアームヘッド及びアーム本体の他方に連係し、梃子部材の力点(例えば力点穴15E又は25E)をスプリングの第2の端部(例えば基端側フック部11B又は先端側フック部21A)に連係するようにしたので、スプリングのバネ力は、梃子の原理にしたがって、梃子部材によって増幅(倍力)されて、アームヘッドに対するアーム本体の回動に対して作用する。したがって、バネ力の小さなスプリングであっても、十分に大きな押し付け力(アーム本体に保持されたワイパーブレードを被払拭面に押し付ける力)が得られるので、スプリングを小型化(小径化)することができる。また、従来のワイパーアームにおけるフック部材は不要となる。よって、ワイパーアームにおける付勢手段(スプリング)の収容スペースが削減され、結果として、ワイパーアームの薄型化を達成できる。
According to the present invention, an arm head (for example, the arm head 2) and an arm main body (for example, the
また、スプリングの両側に一対の支点支持部材を設け、支点支持部材の第1端を第1の連結部材(例えば中間リベット13又は基端側リベット24)で連結し、支点支持部材の第2端を第2の連結部材(例えば支点リベット14又は23)で連結し、スプリングの第1の端部を第1の連結部材に取り付け、梃子部材を支点において第2の連結部材に取り付けるようにすれば、付勢機構を堅固な構造を有するユニットとして構成できる。したがって、梃子部材の支点は、支点支持部材により確実に支持されるので、梃子部材による力の適切な倍力及び伝達を行うことができる。また、ユニットである付勢機構のアームヘッド及びアーム本体への取り付けは容易であるので、ワイパーアームの組み立て作業を効率化できる。
Also, a pair of fulcrum support members are provided on both sides of the spring, the first end of the fulcrum support member is connected by a first connecting member (for example, the
また、スプリングの第2の端部を、梃子部材の力点に対して取り付けられるフック部(例えば基端側フック部11B又は先端側フック部11A)とし、フック部がアーム本体の上面(例えばリテーナ4の上面4A)に対してほぼ平行に配置されるように形成すれば、スプリングをアーム本体の上面に近接した位置に配置することが可能となり、ワイパーアームの更なる薄型化が可能となる。
Further, the second end of the spring is a hook part (for example, the base end
以下、添付図面に基づいて本発明の実施形態について説明する。
図1から図3には、本発明の第1の実施形態におけるワイパーアーム1の全体構成を示す。図示されるように、ワイパーアーム1は、アームヘッド2と、アームヘッド2に対してピボット軸3を介して回動可能に連結されたリテーナ4と、リテーナ4に保持されたアームピース5とを備えている。本実施形態においては、リテーナ4とアームピース5が、アーム本体を構成している。
Hereinafter, embodiments of the present invention will be described with reference to the accompanying drawings.
1 to 3 show the overall configuration of the wiper arm 1 according to the first embodiment of the present invention. As shown in the figure, the wiper arm 1 includes an
アームヘッド2は、略円柱形の基端部2Aと、基端部2Aから先端側に延び出す腕部2Bとを備えている。基端部2Aには、上下方向に貫通した連結穴2Cが形成されている。この連結穴2Cに、駆動手段の駆動軸(図示せず)が嵌合することにより、ワイパーアーム1が駆動手段により駆動されるようになっている。また、腕部2Aの先端部2Dに隣接した所定位置には、腕部2Aを左右方向に貫通するピボット軸穴2Eが形成されている。更に、腕部2Aの先端部2Dには、ローラーピン穴2Fが形成されている(図8参照)。
The
リテーナ4は、ワイパーアーム1の長手方向の中央部分を構成する部材であり、天面4Aと、天面4Aの両側部から下方に延び出す両側の側面4Bとを備えている。リテーナ4の天面4Aと両側側面4Bで囲まれた空間内には、付勢機構10が収容されている。付勢機構10の詳細な構成は、後述する。
The
リテーナ4の各側面4Bの基端部4Cには、それぞれ、ピボット軸穴4Dが形成されている。ピボット軸3は、リテーナ4のピボット軸穴4Dとアームヘッド2のピボット軸穴2Eを貫通して装着される。この結果、リテーナ4が、アームヘッド2に対して、ピボット軸3の回りで回動可能に連結されるようになっている。
Pivot
リテーナ4の各側面4Bの所定箇所には、それぞれリベット穴4Eが形成されている。詳しくは後述するように、このリベット穴4Eには、付勢機構10の中間リベット13が固定されるようになっている。
Rivet holes 4E are formed at predetermined locations on the side surfaces 4B of the
リテーナ4の先端部4Fには、アームピース5が装着されている。アームピース5は、その先端部分に、U字型に湾曲したUフック部5Aを備えており、このフック部5Aにおいて、図示されないワイパーブレードを保持するようになっている。
An
このような構成により、ワイパーアーム1は、アームヘッド2に対するリテーナ4の回動により、アーム本体(リテーナ4及びアームピース5)がアームヘッド2から長手方向にほぼ真っ直ぐに延び出した通常使用状態(図1及び図2に示す状態)と、アーム本体がアームヘッド2に対して起立したロックバック状態(図3及び図4に示す状態)を、選択的にとり得るようになっている。
With such a configuration, the wiper arm 1 is in a normal use state in which the arm body (the
図5から図8には、付勢機構10を詳細に示す。図示されるように、付勢機構10は、スプリング11と、スプリング11の両側に配置された一対の支点支持部材12と、一対の支点支持部材12を連結する中間リベット13及び支点リベット14と、支点リベット14に対して回動可能に取り付けられた梃子部材15とを備えている。
5 to 8 show the
スプリング11は、引っ張りコイルばねであり、その両端部はU字型に湾曲させられて、先端側フック部11Aと基端側フック部11Bとなっている。スプリング11の先端側フック部11Aは、基端側連結ピン13に対して、またスプリング11の基端側フック部11Bは、後述する梃子部材15の力点穴15Dに対して、それぞれ、取り付けられている。
The
スプリング11の先端側フック部11Aは、リテーナ4の上面4Aとほぼ直交する方向に向けて形成されている。一方、基端側フック部11Bは、リテーナ4の上面4Aとほぼ平行に配置されるように形成されている。これにより、スプリング11の基端側フック部11Bを、梃子部材15に対して横向きに取り付けることができるので、結果として、スプリング11を、リテーナ4の上面4Aに近い位置で、リテーナ4の上面4Aとほぼ平行に配置できるようになっている。
The
一対の支点支持部材12は、スプリング11とほぼ同じ長さを有する細長い板部材であり、スプリング11の両側に、スプリング11と並行して配置されている。支点支持部材12の先端部12Aには、中間リベット13が装着される先端側装着穴12Cが形成されている。また、支点支持部材12の基端部12Bには、支点リベット14が装着される基端側装着穴12Dが形成されている。
The pair of
中間リベット13は、両側の支点支持部材12の先端側装着穴12Cを貫通して配置され、先端側装着穴12Cに対して固定されることにより、両側の支点支持部材12の先端部12A同士を連結している。更に、中間リベット13の両端部は、それぞれ、リテーナ4の両側側面4Bのリベット穴4Fに固定される。これにより、付勢機構10は、中間リベット13を介して、リテーナ4に対して固定されるようになっている。
The
一方、支点リベット14は、支点支持部材13の基端側装着穴12Dを貫通して配置され、基端側装着穴12Dに対して固定されている。これにより、両側の支点支持部材12の基端部12B同士は、支点リベット14により連結されている。このような構成により、後述するように、支点リベット14が梃子部材15の回転中心となって梃子の支点となったときに、支点リベット14に作用する荷重は、支点支持部材12により確実に支持されるようになっている。
On the other hand, the
梃子部材15は、梃子の原理に基づいて、スプリング11のバネ力を倍力して伝達するカムであり、中央部15Aと、中央部15Aから両側に延び出す力点側腕部15B及び作用点腕部15Cとを備えている。力点側腕部15Bの長さは、梃子の原理による増力が得られるように、所定の割合で、作用点側腕部15Cよりも長くなっている。
The
梃子部材15の中央部15Aには、支点穴15Dが形成されており、この支点穴15Dに、支点リベット14が非固定状態で挿通されている。これにより、梃子部材15は、支点リベット14に対して取り付けられ、支持リベット14の軸回りで回動可能となっている。
A
一方、力点側腕部15Bの先端付近には、力点穴15Eが形成されており、この力点穴15Eには、スプリング11の基端側フック部11Bが装着されている。また、作用点側腕部15Cの先端付近には、作用点穴15Fが形成されており、この作用点穴15Fには、ローラーピン16が回動可能に挿通されている。このローラーピン16は、アームヘッド2のローラーピン穴2F(図8参照)に対しても回動可能に取り付けられている。この結果、梃子部材15は、ローラーピン16を介して、アームヘッド2に対して回動可能に連係されている。
On the other hand, a
梃子部材15は、スプリング11のバネ力を倍力して伝達する梃子として機能する。具体的には、梃子部材15の支点穴15Dの部分は、梃子の支点として、また力点穴15Eの部分は、スプリング11の力が加えられる梃子の力点として、また作用点穴15Fの部分は、スプリング11の力が倍力されて作用する作用点として、それぞれ機能する。すなわち、支点穴15Dの中心から作用点穴15Fの中心までの距離をL1とし、支点穴15Dの中心から力点穴15Eの中心までの距離をL2とすると(図5参照)、梃子部材15の力点に加わったスプリング11のバネ力は、L2/L1倍に増幅されて、梃子部材15の支点穴15F側に伝達される。また、同時に、スプリング11のバネ力の方向も、梃子部材15により変換されることになる。
The
次に、ワイパーアーム1の全体の作用について説明する。
図1、図2及び図5に示すような通常使用状態において、付勢機構10は、アーム本体を、アームヘッド2に対して図の反時計回り回転方向に付勢するように作用する。詳しく説明すると、付勢機構10のスプリング11の収縮しようとするバネ力は、付勢機構10の梃子部材15を、支点リベット14の回りで、図の時計回り回転方向に回動させるように作用する。これにより、梃子部材15の作用点側腕部15Cは、アームヘッド2をワイパーアーム1の長手方向の基端側に押し、この結果、アーム本体(リテーナ4及びアームピース5)は、アームヘッド2に対する図の反時計回り回転方向へ向けた力を受ける。したがって、アームピース5の先端に保持されたワイパーブレード(図示せず)は、付勢機構10から加えられた適度な押し付け力で、被払拭面(図示せず)に対して押し付けられることとなる。
Next, the overall operation of the wiper arm 1 will be described.
In the normal use state as shown in FIGS. 1, 2, and 5, the urging
この場合、スプリング11のバネ力は、梃子の原理に基づく梃子部材15の作用により、L2/L1倍に増幅されて作用する。ここで、L1は、梃子部材15における支点穴15Dから作用点穴15Fの長さであり、L2は、支点穴15Dから力点穴15Eの長さである(図5参照)。したがって、小型(小径)でバネ力の小さなスプリング11を用いたとしても、十分な押し付け荷重を得ることができる。
In this case, the spring force of the
一方、図2、図3及び図6に示すようなロックバック状態において、付勢機構10は、アーム本体がアームピース2に対して起立した状態に保持するように機能する。詳しく説明すると、スプリング11の収縮しようとするバネ力が、梃子部材15を図の時計回り回転方向に回動させようと作用すると、梃子部材の作用点側腕部15Cは、アームヘッド2の先端部2Eに対して、下方に押し下げる方向に力を与えることになり、結果として、スプリング11のバネ力は、アーム本体(リテーナ4)を、アームヘッド2に対して図の時計回り回転方向に付勢することになる。したがって、アーム本体は、スプリング11のバネ力により、起立状態に保持され、ワイパーアーム1のロックバック状態が維持されるようになっている。この場合にも、スプリング11のバネ力は、梃子部材15の作用により、L2/L1倍に増幅されて作用するので、小型のスプリング11でも、十分な保持力を得ることができる。
On the other hand, in the lockback state as shown in FIGS. 2, 3, and 6, the urging
以上のように、本実施形態のワイパーアーム1によれば、スプリング11のバネ力は、梃子部材15により倍力されて作用するので、小型のスプリングでも、十分な押し付け力を得ることができる。したがって、スプリング11の小型化(小径化)が可能となり、スプリング11の収納スペースの削減によるワイパーアーム1の小型化(薄型化)を図り得る。
As described above, according to the wiper arm 1 of the present embodiment, the spring force of the
また、スプリング11の基端側フック部11Bを、リテーナ4の上面4Aに平行な向きに配置されるように形成することにより、スプリング11の基端側フック部11Bを、梃子部材15に対して横向きに取り付けることができ、結果として、スプリング11を、リテーナ4の上面4Aに近い位置で、リテーナ4の上面4Aとほぼ平行に配置できる。したがって、ワイパーアーム1の更なる薄型化が可能となる。
Further, by forming the proximal end
また、スプリング11は、梃子部材15を介してワイパーアーム2と連係するようになっているので、従来のワイパーアームのようなフック部材(図10のフック部材107参照)も不要となる。したがって、付勢機構10は、薄型のリテーナ4の上面4Aと両側側面4Bとで囲まれる空間内に完全に収納でき、リテーナ1の下側からはみ出す部材をなくすることができるので、ワイパーアーム1の薄型化及び美観の向上を達成できる。
Further, since the
また、付勢機構10から加えられる力は、スプリング11のバネ力、梃子部材15の形状(支点穴15Dから力点穴15Eの長さL1及び支点穴15Dから作用点穴15Fへの長さL2)、支点支持部材12の長さ、中間リベット13及びローラーピン16の取り付け位置等から計算できるので、押し付け力を精密に管理できる。
Further, the force applied from the urging
また、付勢機構10は、1つのユニットとして構成され、堅固な構造を有しているので、梃子部材15の支点は支点支持部材12により確実に支持され、梃子部材15による適切な倍力及び力の伝達を確保できる。また、ユニットとしての付勢機構10は、リテーナ4及びアームヘッド2に対して容易に取り付けることができるので、ワイパーアーム1の組み立て作業を容易化できる。
Further, since the
また、付勢機構10における梃子部材15の形状には変更の自由度があるので、梃子部材15からリテーナ4に作用する力のモーメントが最大化されるように、梃子部材15の形状を調整することができる。すなわち、図5に示すように、ピボット軸穴2E(ピボット軸3)の中心から作用点穴15F(ローラピン16)の中心に至る線分(モーメントの腕L3)に対して、作用点穴15F(ローラピン16)に作用する付勢力Wの方向が直交するように、梃子部材15の形状を調整することにより、梃子部材15から及ぼされる力のモーメントを最大化することができる。したがって、付勢機構10からの力を、効率的に押し付け力として用いることができる。
Further, since the shape of the
図9には、本発明の第2の実施形態のワイパーアーム6を示す。
図示されるように、本実施形態のワイパーアーム6は、上記第1の実施形態のワイパーアーム1と比較して、付勢機構10の代わりに、付勢機構20を備えている点でのみ異なるものである。したがって、ワイパーアーム1と共通する部材は、同一の符号で示し、説明は省略する。
FIG. 9 shows a wiper arm 6 according to a second embodiment of the present invention.
As shown in the drawing, the wiper arm 6 of the present embodiment differs from the wiper arm 1 of the first embodiment only in that an
図示されるように、付勢機構20は、付勢機構10と比較して、梃子部材25がスプリング21の先端側、すなわちアームヘッド2と反対側に配置されている点で異なっている。詳しく説明すると、付勢機構20は、引っ張りコイルばねであるスプリング21と、スプリング21の両側に配置された支点支持部材22とを備えている。支点支持部材22の先端部22A側は支点リベット23で、基端部22B側は基端側リベット24で、それぞれ連結されている。
As illustrated, the urging
基端側リベット24は、アームヘッド2の先端部2Eに固定されている。また、基端リベット24に対しては、スプリング21の基端部21Bが装着された保持部材27が、回動可能に取り付けられている。
The
支点リベット23には、梃子部材25が回動可能に取り付けられている。梃子部材25は、中央部25Aと、中央部の両側に延びる力点側腕部25B及び作用点側腕部25Cとを備えている。支点リベット23は、中央部25Aに形成された支点穴25Dに挿通されており、これにより、梃子部材25は、支点リベット23に対して回動可能に取り付けられている。
A
梃子部材25の力点穴25Eには、スプリング21の先端側フック部21Aが取り付けられている。一方、梃子部材25の作用点穴25Fには、ローラーピン26が回動可能に装着されている。ローラーピン26は、リテーナ4の両側側面4Bに取り付けられている。
A tip
このように、梃子部材25をアームヘッド2と反対側に配置する構成によっても、スプリング21のバネ力は、梃子部材25により、梃子の原理にしたがった割合で倍力されて伝達される。したがって、本実施形態のワイパーアーム6によっても、上記第1の実施形態のワイパーアーム1と同様の作用効果を得ることができる。
Thus, also by the configuration in which the
1 ワイパーアーム
2 アームヘッド
3 ピボット軸
4 リテーナ
4A リテーナの上面
4A リテーナの側面
4C ピボット軸穴
4D リベット穴
5 アームピース
6 ワイパーアーム
10 付勢機構
11 スプリング
12 支点支持部材
13 中間リベット
14 支点リベット
15 梃子部材
15A 梃子部材の中央部
15B 梃子部材の力点側腕部
15C 梃子部材の作用点側腕部
15D 梃子部材の支点穴
15E 梃子部材の力点穴
15F 梃子部材の作用点穴
16 ローラーピン
20 付勢機構
21 スプリング
22 支点支持部材
23 支点リベット
24 基端側リベット
25 梃子部材
25A 梃子部材の中央部
25B 梃子部材の力点側腕部
25C 梃子部材の作用点側腕部
25D 梃子部材の支点穴
25E 梃子部材の力点穴
25F 梃子部材の作用点穴
26 ローラーピン
27 保持部材
DESCRIPTION OF SYMBOLS 1
Claims (6)
前記付勢手段は、スプリングと、前記スプリングと並列に配置された支点支持部材と、支点と力点と作用点とを有する梃子部材とを備え、
前記支点支持部材の第1端は、前記スプリングの第1の端部に連係されるとともに、前記アームヘッド及び前記アーム本体の一方に連係され、
前記梃子部材の支点は、前記支点支持部材の第2端に連係され、
前記梃子部材の作用点は、前記アームヘッド及び前記アーム本体の他方に連係され、
前記梃子部材の力点は、前記スプリングの第2の端部に連係されているワイパーアーム。 In a wiper arm comprising: an arm head; an arm body connected to the arm head so as to be rotatable around a pivot axis; and a biasing means provided between the arm head and the arm body.
The biasing means includes a spring, a fulcrum support member arranged in parallel with the spring, and a lever member having a fulcrum, a force point, and an action point.
A first end of the fulcrum support member is linked to the first end of the spring and linked to one of the arm head and the arm body;
The fulcrum of the lever member is linked to the second end of the fulcrum support member,
The point of action of the lever member is linked to the other of the arm head and the arm body,
The force point of the lever member is a wiper arm linked to the second end of the spring.
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2012267730A JP5460837B1 (en) | 2012-12-06 | 2012-12-06 | Wiper arm |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2012267730A JP5460837B1 (en) | 2012-12-06 | 2012-12-06 | Wiper arm |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP5460837B1 true JP5460837B1 (en) | 2014-04-02 |
JP2014113861A JP2014113861A (en) | 2014-06-26 |
Family
ID=50619312
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2012267730A Expired - Fee Related JP5460837B1 (en) | 2012-12-06 | 2012-12-06 | Wiper arm |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP5460837B1 (en) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN109655252A (en) * | 2019-02-18 | 2019-04-19 | 上汽大众汽车有限公司 | Dismount the cam link mechanism of windscreen wiper spring |
Citations (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS6112868U (en) * | 1984-06-29 | 1986-01-25 | トヨタ自動車株式会社 | Wiper arm structure of vehicle wiper |
JPS644557A (en) * | 1987-06-29 | 1989-01-09 | Mitsuba Electric Mfg Co | Pressing force regulator for wiper |
JPH0191667U (en) * | 1987-12-11 | 1989-06-15 | ||
JPH0215545U (en) * | 1988-07-16 | 1990-01-31 |
-
2012
- 2012-12-06 JP JP2012267730A patent/JP5460837B1/en not_active Expired - Fee Related
Patent Citations (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS6112868U (en) * | 1984-06-29 | 1986-01-25 | トヨタ自動車株式会社 | Wiper arm structure of vehicle wiper |
JPS644557A (en) * | 1987-06-29 | 1989-01-09 | Mitsuba Electric Mfg Co | Pressing force regulator for wiper |
JPH0191667U (en) * | 1987-12-11 | 1989-06-15 | ||
JPH0215545U (en) * | 1988-07-16 | 1990-01-31 |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN109655252A (en) * | 2019-02-18 | 2019-04-19 | 上汽大众汽车有限公司 | Dismount the cam link mechanism of windscreen wiper spring |
CN109655252B (en) * | 2019-02-18 | 2024-01-26 | 上汽大众汽车有限公司 | Cam link mechanism for dismounting wiper spring |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2014113861A (en) | 2014-06-26 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP4796005B2 (en) | Wiper device | |
WO2008099122A3 (en) | Self-contained piezoelectric device for generating voltage | |
JP5460837B1 (en) | Wiper arm | |
EP2858081A1 (en) | Limit switch | |
WO2007013610A1 (en) | Wiper device | |
WO2018003782A1 (en) | Wiper arm | |
JP6084137B2 (en) | Vehicle wiper | |
JP5601733B2 (en) | Wiper arm | |
JP4794519B2 (en) | Wiper arm | |
JP2008094376A (en) | Wiper arm and vehicular wiper | |
JP4450642B2 (en) | Wiper arm | |
JP2009190556A (en) | Wiper arm | |
JP5000943B2 (en) | Wiper arm | |
JP4580374B2 (en) | Wiper arm | |
JP2008080862A (en) | Wiper arm | |
JP5009392B2 (en) | Wiper arm | |
JP4813269B2 (en) | Wiper arm | |
JP6126927B2 (en) | Vehicle wiper device | |
JP6365266B2 (en) | Wiper arm biasing member and vehicle wiper device | |
JP4777660B2 (en) | Blade tensioner device | |
JPS621653A (en) | Visor driver for door mirror | |
JP6297830B2 (en) | Wiper arm | |
JP2008056051A (en) | Wiper arm | |
JP5874914B2 (en) | Arm storage mechanism | |
JP2020185808A (en) | Wiper arm |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20140106 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20140114 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 Ref document number: 5460837 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees | ||
S531 | Written request for registration of change of domicile |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531 |
|
S533 | Written request for registration of change of name |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533 |
|
R370 | Written measure of declining of transfer procedure |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R370 |