本明細書に記載された実施形態は、本発明が属する技術分野で通常の知識を有する者に本発明の思想を明確に説明するためのものであるので、本発明は本明細書に記載された実施形態によって限定されるものではなく、本発明の範囲は本発明の思想を逸脱しない修正例又は変形形態を含むものとして解釈するべきである。
また、本明細書で使用される用語と添付された図面は本発明を容易に説明するためのものであるので、本発明は本明細書で使用される用語と添付された図面によって限定されるものはない。
また、本発明を説明するにおいて、関連された公知の構成又は機能に対する具体的な説明が本発明の要旨を不明瞭にすると判断される場合にはその詳細な説明は省略する。
本発明による基板処理装置100は基板Sに対して洗浄工程を遂行する装置である。
ここで、基板Sはシリコンウエハーを含む多様なウエハー、ガラス基板、有機基板等を含むことは勿論、上述した例以外にも半導体素子、ディスプレイ及びその他の薄膜に回路が形成されたものの製造に利用される基板を全て含む包括的な概念に解釈されなければならない。
以下では基板処理装置100の一実施形態に関して説明する。
図1は基板処理装置100の一実施形態の平面図である。
基板処理装置100は、インデックスモジュール1000、工程モジュール2000、超臨界流体供給ユニット3000、再生ユニット4000、及び凍結防止ユニット5000を含む。インデックスモジュール1000は外部から基板Sが搬送されて工程モジュール2000に基板Sを提供し、工程モジュール2000は基板Sに対する洗浄工程を遂行する。超臨界流体供給ユニット3000は洗浄工程に利用される超臨界流体を供給し、再生ユニット4000は洗浄工程に使用された超臨界流体を再生する。凍結防止ユニット5000は工程モジュール2000、超臨界流体供給ユニット3000、及び再生ユニット4000から排出される超臨界流体の凍結を防止する。
インデックスモジュール1000は、設備前方端部モジュール(EFEM:equipment front end module)で、ロードポート1100と移送フレーム1200とを含む。ロードポート1100、移送フレーム1200、及び工程モジュール2000は順次的に一列に配置され得る。ここで、ロードポート1100、移送フレーム1200、及び工程モジュール2000が配列された方向を第1方向(X)と称する。また、上方から見て、第1方向(X)と垂直である方向を第2方向(Y)と称し、第1方向(X)と第2方向(Y)とに垂直である方向を第3方向(Z)と称する。
インデックスモジュール1000には1つ又は複数のロードポート1100が提供され得る。ロードポート1100は移送フレーム1200の一側に配置される。ロードポート1100が複数である場合には、ロードポート1100は第2方向(Y)に沿って一列に配置され得る。ロードポート1100の数と配置とは上述した例に限定されなく、基板処理装置100のフットプリント、工程効率、他の基板処理装置100との配置等の多様な要素を考慮して適切に選択され得る。
ロードポート1100には基板Sが収容されるキャリヤーCが置かれる。キャリヤーCは外部から搬送されてロードポート1100へローディングされるか、又はロードポート1100からアンローディングされて外部へ搬送される。例えば、キャリヤーCはオーバーヘッドトランスファー(OHT:overhead hoist transfer)等の搬送装置によって基板処理装置100に搬送され得る。ここで、基板Sの搬送はオーバーヘッドトランスファーの代わりに自動案内車輌(automatic guided vehicle)、レール案内車輌(rail guided vehicle)等の他の搬送装置又は作業者によって遂行できる。
キャリヤーCには基板Sが収容される。キャリヤーCとしては前面開放一体形ポッド(FOUP:front opening unified pod)が使用され得る。
キャリヤーCの内部には基板Sの縁を支持するスロットが1つ以上形成される。スロットが複数である場合には、第3方向(Z)に沿って互いに離隔されて形成され得る。これによってキャリヤーCの内部に基板Sが置かれ得る。例えば、キャリヤーCは25枚の基板Sを収納することができる。
キャリヤーCは内部が開閉できるドアによって外部と隔離されて密閉され得る。これによってキャリヤーCの内部に収容された基板Sが汚染されることが防止される。
移送フレーム1200は、ロードポート1100に安着されたキャリヤーCと工程モジュール2000との間で基板Sを搬送する。移送フレーム1200はインデックスロボット1210とインデックスレール1220とを含む。
インデックスレール1220はインデックスロボット1210が移動する経路を提供する。インデックスレール1220はその長さ方向が第2方向(Y)に平行に提供され得る。
インデックスロボット1210は基板Sを搬送する。インデックスロボット1210はベース1211、ボディー1212、及びアーム1213を有することができる。
ベース1211はインデックスレール1220上に設置され、インデックスレール1220に沿って移動することができる。ボディー1212はベース1211に結合され、ベース1211の上で第3方向(Z)に沿って移動するか又は第3方向(Z)を軸に回転することができる。アーム1213はボディー1212に設置され、前進及び後進して移動することができる。アーム1213の一端にはハンドが具備されて基板Sを握るか、或いは載せることができる。インデックスロボット1210には1つ又は複数のアーム1213が提供されるが、複数のアーム1213が提供される場合には、ボディー1212に互いに第3方向(Z)に沿って積層されて配置され、各々のアーム1213は個別的に駆動され得る。
これによってインデックスロボット1210は、インデックスレール1220の上でベース1211が第2方向(Y)に沿って移動し、ボディー1212とアーム1213との動作によってキャリヤーCから基板Sを引き出してこれを工程モジュール2000へ搬入するか、又は工程モジュール2000から基板Sを引き出してキャリヤーCに収納することができる。
一方、移送フレーム1200にはインデックスレール1220が省略され、インデックスロボット1210が移送フレーム1200に固定されて設置され得る。この場合、インデックスロボット1210が移送フレーム1200の中央部に配置され得る。
工程モジュール2000はインデックスモジュール1000から搬送された基板Sに対して洗浄工程を遂行する。工程モジュール2000はバッファチャンバー2100、移送チャンバー2200、第1工程チャンバー2300、及び第2工程チャンバー2500を含む。バッファチャンバー2100と移送チャンバー2200とは第1方向(X)に沿って配置され、移送チャンバー2200はその長さ方向が第1方向(X)に平行になるように配置される。工程チャンバー2300、2500は移送チャンバー2200の第2方向(Y)の側面に配置され得る。
ここで、第1工程チャンバー2300は移送チャンバー2200の第2方向(Y)の一側に配置され、第2工程チャンバー2500は第1工程チャンバー2300が配置された側と反対方向の他側に配置され得る。第1工程チャンバー2300は1つ又は複数であり得り、複数である第1工程チャンバー2300は移送チャンバー2200の一側に第1方向(X)に沿って配置されるか、或いは第3方向(Z)に沿って積層されるか、又はこれらの組み合わせによって配置され得る。同様に、第2工程チャンバー2500も1つ又は複数であり得り、複数の第2工程チャンバー2500は移送チャンバー2200の他側に第1方向(X)に沿って配置されるか、或いは第3方向(Z)に沿って積層されるか、又はこれらの組み合わせによって配置され得る。
但し、工程モジュール2000での各チャンバーの配置は、上述した例に限定されるものではなく、工程効率を考慮して適切に変形され得る。例えば、必要によっては、第1工程チャンバー2300と第2工程チャンバー2500とが、移送チャンバー2200の側面に第1方向(X)に沿って配置されるか、又は互いに積層されて配置されることもあり得る。
バッファチャンバー2100は、移送フレーム1200と移送チャンバー2200との間に配置されて、インデックスモジュール1000と工程モジュール2000との間で搬送される基板Sが臨時的に留まるバッファ空間を提供する。バッファチャンバー2100の内部には基板Sが置かれるバッファスロットが1つ又は複数個提供される。バッファスロットが複数である場合には第3方向(Z)に沿って互いに離隔され得る。
バッファスロットにはインデックスロボット1210によってキャリヤーCから引き出された基板Sが安着されるか、又は移送チャンバー2200の移送ロボット2210によって工程チャンバー2300、2500から搬出された基板Sが安着され得り、反対にインデックスロボット1210や移送ロボット2210はバッファスロットから基板Sを搬出してキャリヤーCに収容するか、或いは工程チャンバー2300、2500に搬送することができる。
移送チャンバー2200はその周囲に配置されるチャンバー2100、2300、2500との間で基板Sを搬送する。移送チャンバー2200の第1方向(X)の一側にはバッファチャンバー2100が配置され、移送チャンバー2200の第2方向(Y)の一側又は両側には工程チャンバー2300、2500が配置でき、これによって移送チャンバー2200はバッファチャンバー2100、第1工程チャンバー2300、及び第2工程チャンバー2500の間で基板Sの搬送を遂行されるようになる。
移送チャンバー2200は移送レール2220及び移送ロボット2210を含む。移送レール2220は移送ロボット2210が移動する経路を提供する。移送レール2220は第1方向(X)に平行に提供され得る。移送ロボット2210は基板Sを搬送する。移送ロボット2210はベース2211、ボディー2212、及びアーム2213を含み、移送ロボット2210の各構成要素はインデックスロボット1210の構成要素と類似であるので、これに対する詳細な説明は省略する。移送ロボット2210はベース2211が移送レール2220に沿って移動しながらボディー2212及びアーム2213の作動によってバッファチャンバー2100、第1工程チャンバー2300及び第2工程チャンバー2500との間で基板Sを搬送する。
第1工程チャンバー2300と第2工程チャンバー2500とは各々基板Sに対して異なる工程を遂行する。ここで、第1工程チャンバー2300で遂行される第1工程と第2工程チャンバー2500で遂行される第2工程とは互いに順次的に遂行される工程であり得る。例えば、第1工程チャンバー2300では、ケミカル工程、洗浄工程、及び第1乾燥工程が遂行され、第2工程チャンバー2500では第1工程の後続工程で第2乾燥工程が遂行できる。ここで、第1乾燥工程は有機溶剤を利用して遂行される湿式乾燥工程であり、第2乾燥工程は超臨界流体を利用して遂行される超臨界乾燥工程であり得る。第1乾燥工程と第2乾燥工程とは場合によって選択的にいずれか1つの乾燥工程のみが遂行されることもできる。
以下では第1工程チャンバー2300に関して説明する。図2は図1の第1工程チャンバー2300の断面図である。
第1工程チャンバー2300では第1工程が遂行される。ここで、第1工程はケミカル工程、洗浄工程、及び第1乾燥工程の中で少なくとも1つを包含できる。上述したように、二重第1乾燥工程は省略されることもあり得る。
第1工程チャンバー2300はハウジング2310及び工程ユニット2400を含む。ハウジング2310は第1工程チャンバー2300の外壁を形成し、工程ユニット2400はハウジング2310の内部に位置して第1工程を遂行する。
工程ユニット2400はスピンヘッド2410、流体供給部材2420、回収筒2430、及び乗降部材2440を包含できる。
スピンヘッド2410には基板Sが安着され、工程が進行される間、基板Sを回転させる。スピンヘッド2410は支持プレート2411、支持ピン2412、チャッキングピン2413、回転軸2414、及びモーター2415を包含できる。
支持プレート2411は上部が大体に基板Sと類似な形状、即ち円形を有するように提供される。支持プレート2411の上部には基板Sが置かれる複数の支持ピン2412及び基板Sを固定する複数のチャッキングピン2413が形成される。支持プレート2411の下面にはモーター2415によって回転される回転軸2414が固定されて結合される。モーター2415は外部電源を利用して回転力を発生させて回転軸2414を通じて支持プレート2411を回転させる。これによってスピンヘッド2410に基板Sが安着され、第1工程が進行される間、支持プレート2411が回転して基板Sを回転させ得る。
支持ピン2412は支持プレート2411の上面から第3方向(Z)へ突出され、複数の支持ピン2412は互いに予め定められた間隔に離隔されて配置される。上方から見て、全体的な支持ピン2412の配置は環形のリング形状を成し得る。支持ピン2412には基板Sの下面が載せられる。これによって基板Sは支持ピン2412によって支持プレート2411の上面から支持ピン2412が突出した距離離隔されて安着される。
チャッキングピン2413は、支持プレート2411の上面から第3方向(Z)へ支持ピン2412より長く突出され、支持プレート2411の中心から支持ピン2412より遠く離れた位置に配置される。チャッキングピン2413は支持プレート2411の半径方向に沿って固定位置とピックアップ位置との間で移動することができる。ここで、固定位置は支持プレート2411の中心から基板Sの半径に対応する距離くらい離れた位置であり、ピックアップ位置は固定位置より支持プレート2411の中心から遠く離れた位置である。チャッキングピン2413は、移送ロボット2210によってスピンヘッド2410へ基板Sがローディングされる際にはピックアップ位置に位置し、基板Sがローディングされて工程が進行されれば、固定位置に移動して基板Sの側面に接触して基板Sを正位置に固定させ、工程が終了して移送ロボット2210が基板Sをピックアップして基板Sがアンローディングされる際には再びピックアップ位置に移動することができる。これによってチャッキングピン2413はスピンヘッド2410が回転する際、回転力によって基板Sが正位置から離脱することを防止することができる。
流体供給部材2420は基板Sへ流体を供給する。流体供給部材2420はノズル2421、支持台2422、支持軸2423、及び駆動器2424を包含できる。支持軸2423はその長さ方向が第3方向(Z)に沿って提供され、支持軸2423の下端には駆動器2424が結合される。駆動器2424は支持軸2423を回転させるか、或いは第3方向(Z)に沿って上下へ移動させる。支持軸2423の上部には支持台2422が垂直に結合される。ノズル2421は支持台2422の一端の底面に設置される。ノズル2421は駆動器2424による支持軸2423の回転及び昇降によって工程位置と待機位置との間で移動することができる。ここで、工程位置はノズル2421が支持プレート2411の垂直上方に配置された位置であり、待機位置はノズル2421が支持プレート2411の垂直上方から外れた位置である。
工程ユニット2400には1つ又は複数の流体供給部材2420が提供され得る。流体供給部材2420が複数である場合には、各流体供給部材2420は互いに異なる流体を供給する。例えば、複数の流体供給部材2420は各々、洗浄剤、リンス剤、有機溶剤を供給することができる。ここで、洗浄剤は、過酸化水素H2O2溶液や、過酸化水素溶液にアンモニアNH4OH、塩酸HCl又は硫酸H2SO4を混合した溶液、又はフッ酸HF溶液等が使用され、リンス剤としては主に純水が使用され、有機溶剤としてはイソプロピルアルコールを含めてエチルグリコール(ethyl glycol)、1−プロパノール(propanol)、テトラハイドロリックフラン(tetra hydraulic franc)、4−ヒドロキシル(hydroxyl)、 4−メチル(methyl)、2−ペンタノン(pentanone)、1−ブタノール(butanol)、2−ブタノール、メタノール(methanol)、エタノール(ethanol)、n−プロピルアルコール(n−propyl alcohol)、ジメチルエチル(dimethylether)等が使用され得る。例えば、第1の流体供給部材2420はアンモニア過酸化水素溶液を噴射し、第2の流体供給部材2420は純水を噴射し、第3の流体供給部材2420はイソプロピルアルコール溶液を噴射することができる。但し、有機溶剤は液体ではない気体状態で提供されることもあり得り、気体状態の蒸気で提供される際は不活性気体と混合されて提供され得る。
上述した流体供給部材2420はスピンヘッド2410に基板Sが安着されれば、待機位置から工程位置に移動して基板Sの上部に上述した流体を供給することができる。例えば、流体供給部材2420が洗浄剤、リンス剤、有機溶剤を供給することによって各々ケミカル工程、洗浄工程、第1乾燥工程が遂行できる。このように工程が遂行される間、スピンヘッド2410はモーター2415によって回転して基板Sの上面に流体がもれなく提供され得る。
回収筒2430は第1工程が遂行される空間を提供し、この過程で使用される流体を回収する。回収筒2430は上方から見て、スピンヘッド2410を囲むようにその周囲に配置され、上部が開放される。工程ユニット2400には1つ又は複数の回収筒2430が提供され得る。以下では第1回収筒2430a、第2回収筒2430b、第3回収筒2430cの3つの回収筒2430を有する工程ユニット2400を基準に説明する。但し、回収筒2430の数は使用される流体の数及び第1工程の条件にしたがってこれと異なる数を選択されることもあり得る。
第1回収筒2430a、第2回収筒2430b、及び第3回収筒2430cは各々、スピンヘッド2410を囲む環形のリング形状に提供され、第1回収筒2430a、第2回収筒2430b、第3回収筒2430cの順にスピンヘッド2410の中心から遠くなるように配置される。即ち、第1回収筒2430aはスピンヘッド2410を囲み、第2回収筒2430bは第1回収筒2430aを囲み、第3回収筒2430cは第2回収筒2430bを囲むように提供される。これによって各流入口2431は第3方向(Z)に配列されるようになる。
第1回収筒2430aには第1回収筒2430aの内側空間によって第1流入口2431aが提供される。第2回収筒2430bには第1回収筒2430aと第2回収筒2430bとの間の空間によって第2流入口2431bが提供される。第3回収筒2430cには、第2回収筒2430bと第3回収筒2430cとの間の空間によって第3流入口2431cが提供される。各々の回収筒2430a、2430b、2430cの底面には第3方向(Z)に沿って下に延長される回収ライン2432が連結される。各回収ライン2432a、2432b、2433cは各々の回収筒2430a、2430b、2430cに回収された流体を排出して外部の流体再生システム(図示せず)へ供給する。流体再生システム(図示せず)は回収された流体を再使用できるように再生できる。
乗降部材2440は回収筒2430を第3方向(Z)へ移動させる。これによって回収筒2430のスピンヘッド2410に対する相対高さが変更されて、回収筒2430が複数である場合には、いずれか1つの回収筒2430の流入口2431がスピンヘッド2410に安着された基板Sの水平面上に位置するように選択的に調節することができる。
乗降部材2440は、ブラケット2441、乗降軸2442、及び乗降器2443を含む。ブラケット2441は回収筒2430に固定されて設置され、ブラケット2441の一端には、乗降器2443によって第3方向(Z)へ移動される乗降軸2442が固定されて結合される。回収筒2430が複数である場合には、ブラケット2441は最外殻の回収筒2430に結合され得る。
乗降部材2440は基板Sがスピンヘッド2410へローディングされるか、或いはスピンヘッド2410からアンローディングされる際、回収筒2430が基板Sを搬送する移送ロボット2210の経路を干渉しないように回収筒2430を下に移動させ得る。
また、乗降部材2440は流体供給部材2420によって流体が供給され、スピンヘッド2410が回転して第1工程が進行される間に、基板Sの回転による遠心力によって基板Sから弾ませる流体が回収されるように回収筒2430を第3方向(Z)へ移動させて回収筒2430の流入口2431が基板Sと同一な水平面上に位置するように調節することができる。例えば、第1工程が、洗浄剤によるケミカル工程が遂行され、続いてリンス剤による洗浄工程が遂行された後、有機溶剤による第1乾燥工程が進行される場合、洗浄剤供給の際には第1流入口2431aを、リンス剤供給の際には第2流入口2431bを、有機溶剤供給の際には第3流入口2431cを基板Sの水平面上へ移動させて、第1回収筒2430a、第2回収筒2430b、第3回収筒2430cが各々の流体を回収するようにすることができる。このように、使用した流体を回収すれば、環境汚染が予防され、また高価の流体を再活用できるので、半導体製造費用が節減される長所がある。
一方、乗降部材2440は、回収筒2430を移動させる代わりにスピンヘッド2410を第3方向(Z)へ移動させる構成を有することもあり得る。
以下では第2工程チャンバー2500に関して説明する。
第2工程チャンバー2500では第2工程が遂行される。ここで、第2工程は超臨界流体を利用して基板Sを乾燥させる第2乾燥工程であり得る。
超臨界流体とは、物質が臨界温度と臨界圧力を超過した状態、即ち臨界状態に到達して液体と気体とを区分できない状態の流体を意味する。超臨界流体は分子密度は液体に近いが、粘性度は気体に近い性質を有する。このような超臨界流体は拡散力、浸透性、溶解力が非常に高いので、化学反応に有利であり、表面張力が非常に低いので、微細構造に界面張力を加えないことによって、半導体素子の乾燥工程の際、乾燥効率が優れ、崩壊現象を回避できて有用に使用され得る。
以下では基板Sの乾燥に主に使用される二酸化炭素CO2の超臨界流体を基準に説明する。但し、超臨界流体の成分及び種類は、これに限定されるものではない。
図3は二酸化炭素の相変化に関する図面である。二酸化炭素は温度が31.1℃以上、圧力が7.38Mpa以上になれば、超臨界状態になる。二酸化炭素は毒性が無く、不軟性であり、非活性である特徴を有し、他の流体に比べて臨界温度と臨界圧力とが低いので、温度と圧力とを調節してその溶解力を制御することが容易であり、水やその他の有機溶剤と比較して10〜100倍くらい拡散係数が低く、表面張力が極めて小さい等乾燥工程に利用するのに有利な物性を有する。また、二酸化炭素は多様な化学反応の副産物として生成されたものを再活用して使用できるのみでなく、乾燥工程に使用された超臨界二酸化炭素を循環して再利用できるので、環境に悪影響を及ばしにくく、使用することができる。
図4は図1の第2工程チャンバー2500の断面図である。第2工程チャンバー2500はハウジング2510、加熱部材2520、支持部材2530、超臨界流体供給管2540、及びベントライン2550を含む。ハウジング2510の内部は外部から密閉され、基板Sを乾燥する空間を提供する。ハウジング2510は高圧に十分に耐えられる材質で提供される。ハウジング2510の内壁と外壁との間にはハウジング2510の内部を加熱する加熱部材2520が設置され得る。勿論、加熱部材2520の位置はこれに限定されなく、これと異なる位置に設置され得る。
支持部材2530は基板Sを支持する。支持部材2530はハウジング2510の内部に固定されて設置され得る。又は支持部材2530は固定される代わりに回転が可能である構造で提供されて支持部材2530に安着された基板Sを回転させ得る。
超臨界流体供給管2540はハウジング2510の内部に超臨界流体を供給する。超臨界流体供給管2540は上部供給管2540aと下部供給管2540bとのうち少なくとも1つを含む。上部供給管2540aはハウジング2510の上部及び超臨界流体供給ユニット3000に連結される。下部供給管2540bはハウジング2510の下部及び超臨界流体供給ユニット3000に連結される。上部供給管2540a及び下部供給管2540bには各々流量を調節するバルブが設置され得る。このようなバルブは開閉バルブ又は流量調節バルブであり得る。これによって超臨界流体は第2乾燥工程の進行にしたがって、上部供給管2540a及び下部供給管2540bのうちいずれか1つ又は両方を通じてハウジング2510内部へ供給され得る。ここで、下部供給管2540bは上部供給管2540aから分岐される形態で提供されて、上部供給管2540aと下部供給管2540bとが同一な超臨界流体供給ユニット3000に連結され得る。又は上部供給管2540aと下部供給管2540bは互いに別個の超臨界流体供給ユニット3000に連結されることもあり得る。
ベントライン2550はハウジング2510の内部の超臨界流体を排出する。ベントライン2550から排出される超臨界流体は、外部、即ち大気中又は再生ユニット4000へ排出され得る。ベントライン2550は1つ又は複数であり得る。例えば、第1ベントライン2550aは再生ユニット4000に連結されて超臨界流体を再生ユニット4000へ排出でき、第2ベントライン2550bは大気中に超臨界流体を排出できる。ハウジング2510内部の圧力を速やかに低くする必要がある場合には、第1ベントライン2550aの代わりに第2ベントライン2550bを通じて超臨界流体を大気中に直接放出できる。
ベントライン2550にはバルブが設置され得る。ベントライン2550はハウジング2510の下部に配置され得る。又は選択的にベントライン2550はハウジング2510の上部に配置され得る。
一方、第2工程チャンバー2500は気体供給管2560をさらに包含できる。
気体供給管2560はハウジング2510の内部に不活性気体を供給する。ここで、不活性気体には、窒素N2を含むヘリウムHe、ネオンNe、アルゴンAr等が使用され得る。気体供給管2560はハウジング2510と気体供給源Gに連結される。気体供給管2560はハウジング2510の上部に連結され得る。気体供給管2560には流量を調節するバルブが設置され得る。
一方、第2工程チャンバー2500に気体供給管2560が設けられる場合には、ベントライン2550を通じて不活性気体が排出されることもあり得る。例えば、不活性気体は第2ベントライン2550bを通じて大気中へ放出され得る。又は不活性気体は別の第3ベントライン(図示せず)を通じて大気中へ排出されることもあり得る。
上述した第2工程チャンバー2500では、超臨界流体供給管2540、気体供給管2560、ベントライン2550の数と配置とは工程効率、フットプリント等を考慮して変更できる。例えば、超臨界流体供給管2540やベントライン2550はハウジング2510の側面に配置され得る。
このような第2工程チャンバー2500は、超臨界流体を利用して第2乾燥工程を遂行できる。例えば、第2工程チャンバー2500は、第1工程チャンバー2300でケミカル工程、洗浄工程、有機溶剤による第1乾燥工程が順に処理された基板Sに対して、超臨界流体を利用して第2乾燥工程を遂行できる。移送ロボット2210によって基板Sが支持部材2530に安着されれば、加熱部材2520がハウジング2510の内部を加熱し、超臨界流体供給管2540を通じて超臨界流体が供給される。したがって、ハウジング2510の内部に超臨界雰囲気が形成される。超臨界雰囲気が形成されれば、超臨界流体が、第1工程チャンバー2300で最後に遂行された第1乾燥工程で利用された後、乾燥が完璧に行われなくて基板Sに残留した有機溶剤を溶解する。有機溶剤が十分に溶解され、基板Sが乾燥されれば、排出口を通じて超臨界流体が排出され、移送ロボット2210によって基板Sが支持部材2530からアンローディングされて搬出される。
凍結防止ユニット5000は、ベントライン2550に設置されて、排出される超臨界流体の凍結を防止する。図5は図1の第2工程チャンバー2500において超臨界流体が排出される経路に関する図面である。上述したように、第2工程チャンバー2500は第2乾燥工程に利用する超臨界流体を大気中又は再生ユニット4000へ排出できる。特に、超臨界流体が大気中へ速やかに放出される場合には、放出される超臨界流体の圧力及び温度が急激に変化しながら、超臨界流体自体、ベントライン2550、又はベントライン2550に設置されたバルブが凍結され得る。このような超臨界流体による凍結を防止するためにベントライン2550bには凍結防止ユニット5000が設置され得る。勿論、超臨界流体が再生ユニット4000へ排出される場合にも凍結現象が発生しうるので、凍結防止ユニット5000は、第1ベントライン2550a、第2ベントライン2550b、又は2つのベントライン2550a、2550b全てに設置され得る。場合によっては第2工程チャンバー2500に1つのベントライン2550のみが設置され得るが、このときにはそのベントライン2550に凍結防止ユニット5000が設置される。
図6は図5の凍結防止ユニット5000の一実施形態の断面図である。凍結防止ユニット5000は、バッファ部材5100及びヒーター5200のうち少なくとも1つを包含できる。バッファ部材5100は超臨界流体の圧力の急降下を防止するバッファ空間Bを提供し、ヒーター5200は超臨界流体を加熱する。
バッファ部材5100は、ハウジング5110、流入管5120、排気管5130、隔壁5140、吸音部材5150、及び圧力調節器5160を包含できる。ハウジング5110はバッファ空間Bを提供する。流入管5120は一端がベントライン2550に連結され、他端がハウジング5110の一側に連結されてバッファ空間Bへ超臨界流体を供給する。排気管5130は、一端がハウジング5110の他側に連結され、他端が外部へ開放されるか、又は再生ユニット4000に連結される。超臨界流体は、流入管5120を通じてバッファ空間Bを通過して排気管5130へ排出される。超臨界流体が直接大気中へ排出される場合には超臨界流体の圧力が急降下することによって超臨界流体が凍結され得るが、超臨界流体がバッファ空間Bを経れば、圧力が徐々に降下するので、凍結現象を防止することができる。
ハウジング5110の内部には隔壁5140が設置され得る。隔壁5140はハウジング5110の長さ方向に垂直になる平面をなすように設置され得る。隔壁5140はバッファ空間Bを複数の空間に分離する。ハウジング5110には1つ又は複数の隔壁5140が設置され得る。例えば、ハウジング5110の内部には第1隔壁5140a、第2隔壁5140b、及び第3隔壁5140cが設置され得る。これによって流入管5120から排気管5130に向かう方向に沿って順に第1バッファ空間B1、第2バッファ空間B2、第3バッファ空間B3、第4バッファ空間B4が形成され得る。
隔壁5140には超臨界流体が通過する通気口5141が形成される。超臨界流体は通気口5141を通じて次のバッファ空間B又は排気管5130へ流れる。流入管5120に隣接するように配置される隔壁5140には、通気口5141が、ハウジング5110の長さ方向から見て、流入管5120が設置された位置と異なる位置に形成され得る。また、排気管5130に隣接する隔壁5140には、通気口5141が、ハウジング5110の長さ方向から見て、排気管5130が設置された位置と異なる位置に形成され得る。ハウジング5110の内部に複数の隔壁5140が設置される場合、互いに隣接する隔壁5140には、通気口5141が、ハウジング5110の長さ方向から見て、各々互いに異なる位置に形成され得る。
図7は図6のバッファ空間Bにおける超臨界流体の経路に関する図面であり、図8乃至図10は各々図6の第1隔壁5140a、第2隔壁5140b、第3隔壁5140cに関する図面である。ここで、図7に図示されたバッファ部材5100には、吸音部材5150の図示が省略されている。吸音部材5150は、必須的な構成要素ではないので、バッファ部材5100に選択的に包含され得る。
具体的に、ハウジング5110に3つの隔壁5140a、5140b、5140cが設置される場合には、ハウジング5110の長さ方向から見て、流入管5120はハウジング5110の一側の面の中央部に設置され、第1通気口5141aは第1隔壁5140aの下部に形成され、第2通気口5141bは第2隔壁5140bの上部に形成され、第3通気口5141cは第3隔壁5140cの中央部に形成され、排気管5130はハウジング5110の他側の面の上部に形成され得る。これによってバッファ空間Bでは超臨界流体が一直線に流れず、ジグザグ形態の経路に沿って流れるので、超臨界流体の流速が低下され、流れが阻害される。したがって、超臨界流体の圧力が各バッファ空間B1、B2、B3、B4を経ながら段階的に低下される。
通気口5141は1つの開口で形成されるか、或いは又は複数の微細ホールを含んで具現され得る。通気口5141が複数の微細ホールで具現される場合には、超臨界流体が通過するのに抵抗として作用して超臨界流体の流速を低下させ得る。
流入管5120の一部はハウジング5110の内部に挿入されるように設置され得る。図11は図6の流入管5120の斜視図である。流入管5120のハウジング5110の内部に挿入された部分にはバッファ空間Bへ超臨界流体を排出する流入ホール5121が形成され得る。流入ホール5121はハウジング5110の長さ方向に垂直になる方向に形成されて、ハウジング5110の長さ方向に垂直になる方向に超臨界流体を排出できる。これによって超臨界流体が流入管5120から排気管5130へ一直線に流れず、流速が低下されて、超臨界流体の圧力が急降下することが防止される。流入ホール5121も通気口5141と同様に複数の微細ホールで具現され得る。
吸音部材5150はハウジング5110の内部に設置されて超臨界流体から発生する騒音を吸収する。図12は図6の吸音部材5150に関する図面である。超臨界流体の圧力が降下すれば、これによって騒音が発生するが、吸音部材5150はこのような騒音を吸収することができる。
吸音部材5150はバッファ空間Bにワイヤメッシュ(wire mesh)構造で設置され得る。ワイヤメッシュ構造で提供される吸音部材5150は、バッファ空間Bで超臨界流体の流れを阻害して超臨界流体の圧力が徐々に降下されるようにすることができる。超臨界流体の圧力が急降下すれば、それにしたがって大きい騒音が発するようになるが、吸音部材5150はこれを防止して超臨界流体から発生する騒音の大きさが小さくなるようにすることができる。但し、吸音部材5150の構造は必ずしもワイヤメッシュ構造に限定されるものではなく、蜂の巣構造や格子構造、ウール(wool)構造等で提供されることも可能である。
吸音部材5150の材質はステンレス鋼(stainless steel)であり得る。超臨界流体がバッファ空間Bを通過する過程で吸音部材5150に直接的に接触するようになるが、ステンレス鋼で提供される吸音部材5150は超臨界流体を汚染しないこともあり得る。これは特に凍結防止ユニット5000から排出された超臨界流体が再生ユニット4000で再生される過程で有利に作用することができる。
圧力調節器5160はバッファ空間Bの内部圧力を制御する。圧力調節器5160は排気管5130に設置される逆圧力調節器であり得る。
ヒーター5200は外部電源を利用して熱を発生させて超臨界流体を加熱できる。ヒーター5200によって超臨界流体が加熱されれば、超臨界流体による凍結現象が防止され得る。
ヒーター5200は多様な位置に設置され得る。例えば、ヒーター5200はハウジング5110の外壁と外壁との間に設置されてハウジング5110を加熱できる。他にも例えば、ヒーター5200はハウジング5110の外壁を囲むように提供され得る。
但し、ヒーター5200が必ずハウジング5110に設置されなければならないものではない。図13及び図14は図6のヒーター5200の他の配置に関する図面である。例えば、ヒーター5200は、流入管5120、又は流入管5120に連結されるベントライン2550に設置され得る。又、凍結防止ユニット5000は、バッファ部材5100が省略され、ヒーター5200のみが提供され得る。勿論、反対に凍結防止ユニット5000は、ヒーター5200が省略され、バッファ部材5100のみが提供され得る。
上述した凍結防止ユニット5000は、場合によって1つのベントライン2550に複数個が提供され得る。第2工程チャンバー2500は、100〜150barに加圧された超臨界流体を利用して第2乾燥工程を遂行できるが、この際、排出される超臨界流体の凍結防止効率を増加させるために1つのベントライン2550に複数の凍結防止ユニット5000が直列に配置され得る。一方、凍結防止ユニット5000が第2工程チャンバー2500から再生ユニット4000を結ぶベントライン2550に設置され得ることは、既に言及している。図15及び図16は図5の凍結防止ユニット5000の他の配置に関する図面である。
超臨界流体供給ユニット3000は、上述した第2工程チャンバー2500へ超臨界流体を供給し、再生ユニット4000は第2工程チャンバー2500で使用された超臨界流体を再生してこれを超臨界流体供給ユニット3000へ供給する。超臨界流体供給ユニット3000と再生ユニット4000とは各々、基板処理装置100に対して独立された別個の装置で具現されるか、又はその全部又は一部が基板処理装置100の一構成要素に包含されるように提供され得る。
以下では二酸化炭素の超臨界流体を基準に説明する。但し、これは容易に説明をするために過ぎないので、超臨界流体の成分はこれと異なり得る。
図17は超臨界流体の循環に関する図面である。図17に図示されたように超臨界流体は超臨界流体供給ユニット3000、第2工程チャンバー2500、及び再生ユニット4000を循環しながら再活用され得る。このような循環過程で超臨界流体が排出されるラインには凍結防止ユニット5000が設置され得る。図17で斜線をつけた部分は凍結防止ユニット5000が設置され得る部分を意味する。
超臨界流体供給ユニット3000は、格納タンク3100、給水タンク3200、第1コンデンサー3300、第2コンデンサー3400、及びポンプ3500を包含できる。
格納タンク3100には二酸化炭素が液体状態で格納される。二酸化炭素は外部又は再生ユニット4000から供給されて格納タンク3100に格納され得る。このとき、外部又は再生ユニット4000から供給される二酸化炭素は気体状態であり得るが、第1コンデンサー3300はこれを液体状態に変化させて格納タンク3100へ供給する。液相の二酸化炭素は気相である場合より体積が非常に小さいので、格納タンク3100には大量の二酸化炭素が格納され得る。
給水タンク3200は、格納タンク3100から提供された二酸化炭素を超臨界流体に変化させ、超臨界流体を工程モジュール2000の第2工程チャンバー2500へ提供する。格納タンク3100に格納された二酸化炭素は、格納タンク3100と給水タンク3200とを結ぶラインに設置されたバルブが開けば、気体状態に変化しながら給水タンク3200へ移動する。ここで、格納タンク3100と給水タンク3200とを結ぶラインには第2コンデンサー3400とポンプ3500とが設置され得る。第2コンデンサー3400は気体状態の二酸化炭素を液相に変化させ、ポンプ3500は液相の二酸化炭素を臨界圧力以上に加圧された気体に変化させて給水タンク3200へ供給する。給水タンク3200は供給された二酸化炭素を臨界温度以上に加熱して超臨界流体に変化させ得る。
給水タンク3200は生成された超臨界流体をベントライン3210を通じて排出する。このとき、給水タンク3200から出る二酸化炭素の圧力は100〜150barに加圧された状態であり得る。
給水タンク3200にはベントライン3210が提供され得る。例えば、給水タンク3200はベントライン3210を通じて第2工程チャンバー2500へ超臨界流体を提供できる。第2工程チャンバー2500では、工程の進行にしたがって液相や気相の二酸化炭素が要求される場合があり得るが、この場合には給水タンク3200が液相又は気相の二酸化炭素を第2工程チャンバー2500へ提供し得る。
給水タンク3200には複数のベントライン3210が提供され得る。例えば、第1ベントライン3210aは第2工程チャンバー2500に連結され、第2ベントライン3210bは大気中へ超臨界流体を放出することができる。給水タンク3200を点検する必要があるか、又は内部の圧力を調節する必要がある場合等には、必要によって第2ベントライン3210bを通じて超臨界流体を直ちに大気中へ放出することができる。
このような給水タンク3200のベントライン3210には、第2工程チャンバー2500のベントライン2550と同様に凍結防止ユニット5000が設置され得る。図18は、図17の給水タンク3200における超臨界流体が排出される経路に関する図面である。図18には、第2工程チャンバー2500に連結される第1ベントライン3210aと、大気中へ連結される第2ベントライン3210bと、を有する給水タンク3200の2つのベントライン3210a、3210bの全てに、凍結防止ユニット5000が設置されることを示しているが、凍結防止ユニット5000は、2つのベントライン3210a、3210bのうちいずれか1つのみに設置され得る。又、給水タンク3200が1つのベントライン3210のみを有する場合には、そのベントライン3210に凍結防止ユニット5000は設置され得る。
図19は図17の再生ユニット4000の一実施形態の構成図であり、図20は図17の再生ユニット4000の他の実施形態の構成図である。
再生ユニット4000は、第2工程チャンバー2500で第2乾燥工程に使用されて有機溶剤を含有した超臨界流体を再生して、これを超臨界流体供給ユニット3000へ供給する。再生ユニット4000は、分離モジュール4100及びカラムモジュール4200のうち少なくとも1つを包含できる。
分離モジュール4100は、二酸化炭素を冷却させて二酸化炭素に含有された有機溶剤を液化させることによって、二酸化炭素から有機溶剤を分離する。カラムモジュール4200は、二酸化炭素を、有機溶剤を吸収する吸着剤Aが設けられる空間に通過させて、二酸化炭素から有機溶剤を分離する。
再生ユニット4000には複数の分離モジュール4100が提供され得る。このとき、各々の分離モジュール4100は互いに直列に連結され得る。例えば、第1分離モジュール4100aは第2工程チャンバー2500に連結されて一次的に二酸化炭素と有機溶剤とを分離する。このとき、第2工程チャンバー2500のベントライン2550には凍結防止ユニット5000が設置されて、超臨界流体が凍結防止ユニット5000を通じて分離モジュール4100へ進入することもあり得る。そして、第2分離モジュール4100bは第1分離モジュール4100aに連結されて二次的に二酸化炭素と有機溶剤とを分離する。これにより分離モジュール4100によって二酸化炭素と有機溶剤との分離が複数回遂行されてさらに純粋な二酸化炭素を獲得することができる。
また、再生ユニット4000には、複数のカラムモジュール4200が提供され得る。このとき、各々のカラムモジュール4200は互いに直列に連結され得る。この場合にも、カラムモジュール4200によって二酸化炭素と有機溶剤との分離が複数回遂行できる。例えば、第1カラムモジュール4200aは分離モジュール4100に連結されて一次的に二酸化炭素から有機溶剤を取り除く。そして、第2カラムモジュール4200bは第1カラムモジュール4200aに連結されて二次的に二酸化炭素から有機溶剤を取り除く。
又、カラムモジュール4200は、互いに並列に連結されることもあり得る。カラムモジュール4200による有機溶剤の分離には時間が多く所要され、カラムモジュール4200は1回で多い量の二酸化炭素を処理するのが難しいが、複数のカラムモジュール4200を並列に配置すれば、大量の二酸化炭素を処理できる。例えば、第1カラムモジュール4200a、第2カラムモジュール4200b、第3カラムモジュール4200cが各々分離モジュール4100に連結させて、二酸化炭素から有機溶剤を取り除き、これを超臨界流体供給ユニット3000へ提供する。
図21は図19の分離モジュール4100の断面図である。分離モジュール4100は分離タンク4110、冷却部材4120、流入管4130、排気管4140、ドレーン管4150、及び圧力調節器4160を包含できる。
分離タンク4110は二酸化炭素と有機溶剤との分離が遂行される空間を提供する。冷却部材4120は分離タンク4110の内壁と外壁との間に設置されて分離タンク4110を冷却させる。冷却部材4120は冷却水が流れるパイプラインで具現され得る。
流入管4130へは第2工程チャンバー2500から排出された二酸化炭素が流入される。分離モジュール4100が複数である場合には、先の分離モジュール4100から排出された二酸化炭素が流入されることもあり得る。流入管4130は一端が分離タンク4110の下部に二酸化炭素を提供するように提供され得る。分離タンク4110の下部に提供される二酸化炭素は冷却部材4120によって冷却される。これによって、二酸化炭素に含有された有機溶剤が液化されて二酸化炭素から分離される。
分離された二酸化炭素は分離タンク4110の上部に連結された排気管4140を通じて排出され、液相の有機溶剤は分離タンク4110の下部に連結されたドレーン管4150を通じて排出される。流入管4130、排気管4140、及びドレーン管4150には各々バルブが設置されて流入及び排出の可否が調節され得る。
分離モジュール4100には少なくとも1つの排気管4140が提供され得る。例えば、第1排気管4140aは直列に配置された他の分離モジュール4100、カラムモジュール4200、又は格納タンク3100に連結され、第2排気管4140bは直ちに大気中へ二酸化炭素を放出することができる。このとき、排気管4140から排出される二酸化炭素は気体又は超臨界状態で排出され得る。この場合、分離モジュール4100の排気管4140には選択的に凍結防止ユニット5000が設置され得る。図21は第2排気管4140bに凍結防止ユニット5000が設置されたものを示したが、凍結防止ユニット5000は第1排気管4140aに設置されるか、或いは第1及び第2排気管4140a、4140bの全てに設置されることもあり得る。
圧力調節器4160は分離タンク4110の内部圧力を調節する。例えば、圧力調節器4160は排気管4140に設置される逆圧力調節器であり得る。
図22は図19のカラムモジュール4200の一部破断斜視図である。カラムモジュール4200は、吸着カラム4210、温度維持部材4220、流入管4230、排気管4240、及び濃度センサー4250を包含できる。
吸着カラム4210は二酸化炭素から有機溶剤が分離される空間を提供する。吸着カラム4210の内部には吸着剤Aが提供される。ここで、吸着剤Aは有機溶剤を吸収する材質で提供され得る。例えば、吸着剤Aはゼオライト(zeolite)であり得る。二酸化炭素は流入管4230を通じて吸着カラム4210へ流入される。流入管4230は分離モジュール4100に連結させるか、或いはカラムモジュール4200が直列に複数個提供される場合には先のカラムモジュール4200に連結され得る。二酸化炭素は吸着カラム4210を通過して排気管4240へ排出される。
二酸化炭素が吸着カラム4210を通過する間、二酸化炭素には吸着剤Aが提供され、吸着剤Aは二酸化炭素から有機溶剤を吸収する。これによって二酸化炭素に含有された有機溶剤が除去されて、二酸化炭素が再生される。二酸化炭素と有機溶剤とが分離される過程は発熱過程であり、温度維持部材4220はこのような過程で二酸化炭素から有機溶剤がよく分離されるように吸着カラム4210内部の温度を一定に維持することができる。
濃度センサー4250は吸着カラム4210から排出される二酸化炭素中の有機溶剤の濃度を感知できる。濃度センサー4250は排気管4240に設置される。複数のカラムモジュール4200が直列に提供される場合には、最後のカラムモジュール4200のみに濃度センサー4250を設置できる。勿論、各カラムモジュール4200全てに濃度センサー4250を設置されることもあり得る。吸着剤Aが吸収できる有機溶剤の量には限界があるので、濃度センサー4250によって感知される排出される二酸化炭素に含有された有機溶剤の濃度が予め定められた数値以上である場合には、吸着剤Aを交替できる。カラムモジュール4200から排気される二酸化炭素は超臨界流体供給ユニット3000へ提供される。
以上の再生ユニット4000では、カラムモジュール4200が分離モジュール4100に連結されるものについて説明したが、再生ユニット4000において分離モジュール4100が省略される場合にはカラムモジュール4200が直接第2工程チャンバー2500に連結されることもあり得る。
以下では本発明による基板処理方法、超臨界流体再生方法、及び超臨界流体排出方法に関して本発明による基板処理装置100を利用して説明する。
これは説明を容易にするために過ぎないので、本発明による基板処理方法、超臨界流体再生方法、及び超臨界流体排出方法は、上述した基板処理装置100によって限定されるものではなく、これと同一又は類似な機能を遂行する他の装置を利用して遂行できる。
図23は基板処理方法の一実施形態の順序図である。基板処理方法の一実施形態は超臨界流体を利用する洗浄工程に関する。
基板処理方法の一実施形態は、ロードポート1100に安着されたキャリヤーCからバッファチャンバー2100に基板Sを搬送する段階(S110)、バッファチャンバー2100から第1工程チャンバー2300へ基板Sを搬送する段階(S120)、第1工程を遂行する段階(S130)、第1工程チャンバー2300から第2工程チャンバー2500へ基板Sを搬送する段階(S140)、第2工程を遂行する段階(S150)、第2工程チャンバー2500からバッファチャンバー2100に基板Sを搬送する段階(S160)、及びバッファチャンバー2100からキャリヤーCへ基板Sを搬送する段階(S170)を含む。以下では上述した各段階に関して説明する。
インデックスロボット1210がキャリヤーCからバッファチャンバー2100へ基板Sを搬送する(S110)。
具体的には、ロードポート1100には外部から搬送されてきた基板Sが収容されたキャリヤーCが置かれる。キャリヤーオープナ(図示せず)又はインデックスロボット1210はキャリヤーCのドアを開き、インデックスロボット1210がキャリヤーCから基板Sを引き出す。インデックスロボット1210は引き出された基板Sをバッファチャンバー2100へ搬送する。
移送ロボット2210がバッファチャンバー2100から第1工程チャンバー2300へ基板Sを搬送する(S120)。
具体的には、インデックスロボット1210によってバッファチャンバー2100のバッファスロットに基板Sが載せられれば、移送ロボット2210がバッファスロットから基板Sを引き出す。移送ロボット2210はこれを第1工程チャンバー2300へ搬送する。
第1工程チャンバー2300が第1工程を遂行する(S130)。図24は第1工程の一実施形態の順序図である。
具体的には、基板Sは移送ロボット2210によって支持ピン2412に載せられてスピンヘッド2410へローディングされる(S131)。基板Sが支持ピン2412に載せられれば、チャッキングピン2413がピックアップ位置から固定位置に移動して基板Sを固定させ得る。基板Sが安着されれば、流体供給部材2420が基板Sへ流体を供給する(S132)。ここで、基板Sへ流体が供給される間にスピンヘッド2410が回転して基板Sを回転させ得る。これによって基板Sの全体面に適切に流体が供給され得る。また、回収筒2430が上下に移動することで、基板Sへ供給された後、基板Sの回転によって基板Sから弾ませた流体を回収することができる。
さらに具体的には、基板Sが安着されれば、第1の流体供給部材2420が待機位置から工程位置へ移動し、基板Sへ第1洗浄剤を噴射する(S132a、第1ケミカル工程)。これによって基板S上に存在するパーティクル、有機汚染物、金属不純物等の異物質が除去できる。ここで、第1回収筒2430aの第1流入口2431aを基板Sの水平面上に移動させることで、第1洗浄剤を回収することができる。
次に、第1の流体供給部材2420が待機位置へ移動し、第2の流体供給部材2420が待機位置から工程位置へ移動してリンス剤を噴射する(S132b、第1洗浄工程)。これによって基板S上に残留する第1洗浄剤の残留物を洗浄できる。ここで、第2回収筒2430bの第2流入口2431bを基板Sの水平面上に移動させることで、リンス剤を回収することができる。
次に、第2の流体供給部材2420が待機位置へ戻り、第3の流体供給部材2420が待機位置から工程位置へ移動して有機溶剤を噴射する(S132c、第1乾燥工程)。これによって、基板S上に残留するリンス剤が有機溶剤に置換される。ここで、第3回収筒2430cの第3流入口2431cを、基板Sの水平面上に移動させることで、有機溶剤を回収することができる。また、有機溶剤は乾燥が容易にできるように常温以上に加熱された状態で提供されるか、或いは加熱された蒸気形態で提供され得る。また、段階(S132c)では有機溶剤の噴射が終了した後にも、有機溶剤が乾燥されやすくなるようにスピンヘッド2410が基板Sを回転させ得る。
一方、段階(S132b)と段階(S132c)との間には、第4の流体供給部材2420が第2洗浄剤を噴射する段階(第2ケミカル工程)と、再び第2の流体供給部材2420がリンス剤を噴射する段階(第2洗浄工程)とが追加され得る。この場合、第1洗浄剤と第2洗浄剤とは互いに異なる成分で互いに異なる異物質を効果的に除去できる。
また、段階(S132c)は場合によっては省略されることもあり得る。
基板Sへ流体を噴射する段階が終了すれば、スピンヘッド2410の回転が終了され、チャッキングピン2413が固定位置からピックアップ位置に移動することができる。基板Sは移送ロボット2210によってピックアップされてスピンヘッド2410からアンローディングされる(S133)。
移送ロボット2210が第1工程チャンバー2300から第2工程チャンバー2500へ基板Sを搬送する(S140)。
具体的には、移送ロボット2210はスピンヘッド2410に安着された基板Sをピックアップして第1工程チャンバー2300から基板Sを引き出す。移送ロボット2210はこれを第2工程チャンバー2500へ搬送する。第2工程チャンバー2500に搬送される基板Sは支持部材2530に安着される。
第2工程チャンバー2500が第2工程を遂行する(S150)。図25は第2工程の一実施形態の順序図である。
具体的には、基板Sは第2工程チャンバー2500の支持部材2530へローディングされる(S151)。基板Sがローディングされた後、又は基板Sのローディングの前にハウジング2510の内部に臨界状態を造成する(S152)。ここで、臨界状態とは温度と圧力とが各々臨界温度と臨界圧力とを超過した状態を意味する。
臨界状態を造成するために先ず加熱部材2520がハウジング2510の内部に熱を加える(S152a)。これによってハウジング2510内部の温度が臨界温度以上に上昇することができる。次に気体供給管2560を通じてハウジング2510内へ不活性気体が流入される(S152b)。これによってハウジング2510の内部に不活性気体が満たされて、圧力が臨界圧力以上に上昇することができる。
臨界状態が造成されれば、超臨界流体供給管2540を通じてハウジング2510の内部に超臨界流体を供給する(S153)。段階(S153)は、例えば、次のように遂行できる。
先ず下部供給管2540bを通じて超臨界流体が、ハウジング2510の下部から供給され得る(S153a)。このとき、不活性気体はベントライン2550を通じて外部へ排出され得る(S153b)。
超臨界流体が持続的に供給され、不活性気体が排出されることによって最終的にハウジング2510の内部が超臨界流体のみで満たされ、これによって超臨界雰囲気が形成される。
超臨界雰囲気が形成されれば、下部供給管2540bを通じる超臨界流体の供給を中断し(S153c)、上部供給管2540aを通じて超臨界流体を供給することができる(S153d)。これによって超臨界流体による基板Sの乾燥が速やかに遂行できる。この過程でハウジング2510の内部は既に臨界状態以上であるので、超臨界流体が基板Sへ直接高速に噴射されても基板Sが相対的に僅かに損傷されるか、或いは損傷されない。
基板Sの乾燥が行われれば、超臨界流体を排出する(S154)。このとき、ハウジング2510へ不活性気体を供給することによって超臨界流体を排出させ得る。
場合によっては、上述した段階(S153)で基板Sが十分に乾燥されないことがあるので、必要によって段階(S153)と段階(S154)とを反複して遂行できる。図26は超臨界流体の供給及び排気に関する図面である。例えば、段階(S153)で超臨界流体を供給してハウジング2510内部が150barになる時まで超臨界流体を供給した後、再びハウジング2510の内部が100barになる時まで超臨界流体を排出する。
又は、実験によれば超臨界雰囲気で基板Sの乾燥を長時間持続する場合に比べて超臨界雰囲気と不活性雰囲気とを繰り返しながら基板Sを乾燥させる場合のほうが基板Sの回路パターンにあるイソプロピルアルコールの除去率が大幅に向上されることが観察されたので、2つの段階(S153、S154)を反復遂行することによって乾燥効率を大きく増加させ得る。勿論、段階(S153)を長時間持続して基板Sを乾燥させることも可能である。
超臨界流体の排出が完了されれば、不活性気体を排出してハウジング2510の内部圧力を減少させる(S155)。
一方、以上では不活性気体を利用して第2乾燥工程を遂行することを説明したが、場合によっては不活性気体無しで、超臨界流体のみを利用し、第2乾燥工程を進行することもあり得る。具体的に、最初に液相の二酸化炭素が供給され、持続的に加熱してこれを気相に変化させた後、持続的に二酸化炭素を供給して加圧することによって超臨界雰囲気を造成することもあり得る。
このように超臨界流体を利用して基板Sを乾燥させれば、イソプロピルアルコールを利用する第1乾燥工程や基板Sを回転させるスピン乾燥(spin dry)で問題になるパーティクル発生、静電気発生、崩壊現象等を解決でき、基板S表面にウォーターマーク(watermark)が残らないので、半導体素子の性能と収率とが向上される。
移送ロボット2210が第2工程チャンバー2500からバッファチャンバー2100へ基板Sを搬送する(S160)。具体的には、第2工程が終了すれば、移送ロボット2210が支持部材2530から基板Sをアンローディングして第2工程チャンバー2500から基板Sを引き出し、これをバッファチャンバー2100のバッファスロットに積載する。
一方、段階(S120)、段階(S140)及び段階(S160)における基板Sの搬送は一部又は全部が互いに異なる移送ロボット2210のアーム2213によって遂行できる。例えば、前記各段階では全て互いに異なる移送ロボット2210のアーム2213によって基板Sが搬送されるか、或いは段階(S120)と段階(S140)は同一なアーム2213によって遂行され、段階(S160)は異なるアーム2213によって遂行できる。これは各段階で基板Sの状態が全部異なるため、基板Sによってアーム2213のハンドが汚染されて、他の段階で搬送される基板Sが汚染されたアーム2213によって二次的に汚染されることを防止するためである。具体的に、段階(S120)で搬送される基板Sは洗浄工程が処理される前の基板Sであり、段階(S140)ではまだ乾燥されていない基板Sであるので、各々の基板Sには、異物質や、洗浄剤、リンス剤、有機溶剤等が付いてあり、これによってアーム2213のハンドにもこのような物質で汚染され得る。したがって、このような物質が付いてあるアーム2213で第2工程によって処理された基板Sをピックアップする場合には再び基板Sが汚染される恐れがある。
インデックスロボット1210がバッファチャンバー2100からキャリヤーCへ基板Sを搬送する(S170)。具体的には、インデックスロボット1210はバッファスロットに積載された基板Sを取ってこれをキャリヤーCのスロットに積載する。このときにも、段階(S110)で使用されるアーム1213とは異なるアーム1213を利用して段階(S190)を遂行できる。これによって上述したように基板Sの汚染を防止することができる。基板Sが全て収納されれば、キャリヤーCはオーバーヘッドトランスファー等によって外部へ搬送される。
図27は超臨界流体再生方法の一実施形態の順序図である。超臨界流体再生方法の一実施形態は、二酸化炭素を格納する段階(S210)、二酸化炭素を超臨界流体に変化させる(二酸化炭素から超臨界流体を生成する)段階(S220)、超臨界流体を利用して乾燥工程を遂行する段階(S230)、二酸化炭素を再生する段階(S240)、及び再生された二酸化炭素を格納する段階(S250)を含む。以下では上述した各段階に関して説明する。
格納タンク3100に二酸化炭素を格納する(S210)。具体的には、格納タンク3100は、二酸化炭素が外部の二酸化炭素供給源F又は再生ユニット4000から供給されて、二酸化炭素を液相で格納する。このとき、二酸化炭素が気体で供給され得るが、第1コンデンサー3300がこれを液相に変えて格納タンク3100へ供給することができる。
給水タンク3200が二酸化炭素を超臨界流体に変化させる(S220)。具体的には、給水タンク3200は、格納タンク3100から供給された二酸化炭素を超臨界流体に変化させ得る。さらに具体的には、格納タンク3100から二酸化炭素が排出されて給水タンク3200へ移動する。このとき、二酸化炭素は圧力の変化によって気体状態に変わる。格納タンク3100と給水タンク3200とを結ぶライン上には第2コンデンサー3400とポンプ3500とが設置されるので、第2コンデンサー3400が気体状態の二酸化炭素を凝縮して液相に変化させ、ポンプ3500はこれを高圧の気体に変化させて給水タンク3200へ供給する。給水タンク3200は高圧の二酸化炭素気体を加熱して超臨界流体に変化させる。給水タンク3200は超臨界流体を第2工程チャンバー2500へ提供する。
第2工程チャンバー2500が超臨界流体を利用して乾燥工程を遂行する(S230)。具体的には、第2工程チャンバー2500は給水タンク3200から超臨界流体が供給され、これを利用して基板Sを乾燥させる。ここで、遂行される乾燥工程は上述した第2乾燥工程であり得る。第2工程チャンバー2500は乾燥工程中又は終了後に、超臨界流体を排出する。
再生ユニット4000は二酸化炭素を再生する(S240)。
具体的には、分離モジュール4100は排出された超臨界流体を冷却させて有機溶剤を分離する(S241)。分離タンク4110へ超臨界流体が入れば、冷却部材4120がこれを冷却させ、これによって超臨界流体に溶解された有機溶剤が液化されて分離される。有機溶剤は下部のドレーン管4150を通じて排出され、有機溶剤と分離された二酸化炭素は上部の排気管4140を通じて排出される。このような冷却を通じた分離では分離タンク4110内部の温度が重要である。
図28は分離モジュール4100の効率に関するグラフであり、図29は分離モジュール4100の効率に関する表である。図28及び図29には、分離タンク4110内部の温度が10、20、30℃である場合に各々ドレーンされる有機溶剤の量と効率が図示されている。これに図示されるように、段階(S241)を10℃で進行した場合には比べて30℃で進行した場合に約10%の分離効率が向上することを確認できる。
カラムモジュール4200は、分離モジュール4100によって一次的に有機溶剤が分離された二酸化炭素からもう一度有機溶剤を分離する(S242)。超臨界流体又は気体状態の二酸化炭素が流入管4230を通じて流入され、吸着カラム4210を通過して排気管4240へ排出される。このとき、二酸化炭素は吸着剤Aを経て、この過程で二酸化炭素に溶けている有機溶剤が吸着剤Aに吸収される。これによって有機溶剤が分離され、純粋な二酸化炭素が排気管4240を通じて排出される。このような過程によって二酸化炭素が再生される。
再生ユニット4000は、格納タンク3100に再生された二酸化炭素を提供する(S250)。具体的には、再生が終了すれば、再生された二酸化炭素は格納タンク3100へ移動して格納される。このとき、再生ユニット4000から排出される二酸化炭素は気体状態であるので、第1コンデンサー3300によって液相に変えられて格納タンク3100へ移動する。
図30は超臨界流体排出方法の一実施形態の順序図である。超臨界流体排出方法の一実施形態は、容器から超臨界流体が排出される段階(S310)、超臨界流体がバッファ部材5100へ流入される段階(S320)、超臨界流体を減圧する段階(S330)、超臨界流体を加熱する段階(S340)、超臨界流体から発生する騒音を吸収する段階(S350)、及び超臨界流体がバッファ部材5100から排出される段階(S360)を含む。以下では上述した各段階に関して説明する。
先ず、容器からベントラインを通じて超臨界流体が排出される(S310)。
ここで、容器とは超臨界流体が提供されるチャンバーやタンク等を意味する。例えば、容器には、第2工程チャンバー2500、給水タンク3200、分離モジュール4100の分離タンク4110が包含され得る。
又、ここで、ベントラインとは超臨界流体が排出される管を意味する包括的な意味に使用されており、例えば、ベントラインには、第2工程チャンバー2500のベントライン2550、給水タンク3200のベントライン3210、分離タンク4110の排気管4140が包含され得る。
また、各容器に複数のベントラインが設けられる場合には、複数のベントラインの一部又は全部が超臨界流体を排出する場合に、本発明による超臨界流体排出方法の一実施形態が利用され得る。例えば、第2工程チャンバー2500から再生ユニット4000へ超臨界流体を供給する第1ベントライン2550aと、第2工程チャンバー2500から大気中へ超臨界流体を放出する第2ベントライン2550bと、が提供される場合には、超臨界流体排出方法の一実施形態は第1ベントライン2550aが超臨界流体を排出する場合、第2ベントライン2550bが超臨界流体を排出する場合、又は両ベントライン2550a、2550bが超臨界流体を排出する場合に利用され得る。これは給水タンク3200や分離タンク4110の場合にも同様である。
上述したように、超臨界流体は容器から排出され得るが、このような排出過程は例えば、本発明による基板処理装置の一実施形態における段階(S154)、本発明による超臨界流体再生方法の一実施形態における段階(S220)と段階(S230)との間に遂行される超臨界流体の排出過程、段階(S230)と段階(S240)との間に遂行される超臨界流体の排出過程、段階(S241)と段階(S242)とで遂行される超臨界流体の排出過程であり得る。勿論、超臨界流体の排出過程は、これに限定されるものではなく、容器の内部を洗浄するか、或いは容器に入っている超臨界流体を速やかに排出する必要がある場合等に超臨界流体が大気中へ放出される場合等の多様な排出過程を包含できる。
超臨界流体がバッファ部材5100へ流入される(S320)。具体的には、容器からベントラインを通じて排出された超臨界流体は流入管5120を通じてハウジング5110へ流入される。流入管5120には流入ホール5121がハウジング5110の長さ方向に垂直に形成され得る。このとき、超臨界流体はハウジング5110の長さ方向に垂直に排出される。これによって超臨界流体がハウジング5110の長さ方向に沿って直ちに流れることが防止されるので、流速が低下され、圧力の降下が遅延される。
超臨界流体がバッファ空間Bを通過しながら減圧される(S330)。具体的には、バッファ空間Bは隔壁5140によって複数の空間に分離される。超臨界流体はこのような複数の空間を順次的に通過しながら段階的に減圧される。これによって超臨界流体の圧力が急降下されることが防止されて超臨界流体の凍結が防止される。ここで、上述したように、各隔壁5140には微細ホール形態の通気口5141が互いに異なる位置に形成されているので、超臨界流体が一直線ではないジグザグ形態の進路に沿って流れる。これによって超臨界流体の流れが遅滞され、結果的に超臨界流体の圧力が徐々に降下される。
ヒーター5200は超臨界流体を加熱する(S340)。これによって超臨界流体の温度が急に下がることが防止されて超臨界流体の凍結が防止され得る。具体的には、ヒーター5200はハウジング5110に設置されてハウジング5110を加熱することによってハウジング5110を通過する超臨界流体を加熱できる。又はヒーター5200は流入管5120やベントラインに設置されてこれを通過する超臨界流体を加熱することもあり得る。
吸音部材5150は超臨界流体から発生する騒音を吸収する(S350)。具体的には、吸音部材5150はハウジング5110の内部に設置され、超臨界流体が通過する経路に提供される。これによって超臨界流体の圧力が降下されて発生する騒音が吸音部材5150に吸収される。超臨界流体の圧力が降下される幅が大きければ、大きいほど騒音が大きく発生するが、吸音部材5150は超臨界流体の進路を妨害する構造で提供されて超臨界流体の流速を低下させて圧力が緩やかに降下されるようにする役割を遂行することもある。これによって、超臨界流体から発生する騒音の大きさが小さくなる。
排気管5130を通じて超臨界流体がバッファ部材から排出される(S360)。具体的には、ハウジング5110のバッファ空間Bを通過した超臨界流体は排気管5130を通じてハウジング5110から排出される。排気管5130には圧力調節器5160が設置されてバッファ空間Bの圧力を一定に維持することができる。
排気管5130を通じて排出された超臨界流体は大気中へ放出されるか、又は基板処理装置100の他の構成要素へ提供され得る。例えば、第2工程チャンバー2500から排出された超臨界流体は再生ユニット4000へ供給され得り、給水タンク3200から排出された超臨界流体は第2工程チャンバー2500に供給され得る。
上述した本発明による超臨界流体排出方法によれば、超臨界流体排出の際、圧力の急降下が防止されてこれに伴う超臨界流体の凍結現象が防止される。また、超臨界流体の凍結によるベントラインの凍結やこれに設置されたバルブの凍結も防止される。
また、超臨界流体の圧力急降下によって発生する騒音が減少する。また発生する騒音は吸音部材5150に吸収されるので、全体的な騒音も減られる。
上述した本発明による基板処理方法、超臨界流体再生方法、及び超臨界流体排出方法において、各実施形態を構成する段階は必須的なものではなく、したがって各実施形態は上述した段階を選択的に包含できる。さらに、各実施形態は互いに個別的に又は組み合わされて利用され得り、各実施形態を構成する段階も他の実施形態を構成する段階と個別的に又は組み合わされて利用され得る。
また、各実施形態を構成する各段階は必ず説明された順序にしたがって遂行されなければならないものではなく、後に説明された段階が先に説明された段階より先に遂行されることもできる。
以上説明した本発明は、本発明が属する技術分野で通常の知識を有する者において本発明の技術的思想を逸脱しない範囲内で様々な修正、置換及び変形が可能であるので、上述した実施形態及び添付された図面によって限定されるものではない。また、本明細書で説明された実施形態は限定的に適用され得るものではなく、多様な変形を行うように各実施形態の全部又は一部が選択的に組み合わされて構成されることもあり得る。