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JP5450968B2 - 洗浄装置 - Google Patents

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JP5450968B2 JP2008074582A JP2008074582A JP5450968B2 JP 5450968 B2 JP5450968 B2 JP 5450968B2 JP 2008074582 A JP2008074582 A JP 2008074582A JP 2008074582 A JP2008074582 A JP 2008074582A JP 5450968 B2 JP5450968 B2 JP 5450968B2
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Description

本発明は、被転写体(シート状物やウェブ)に転写(コーティングまたは印刷)を行う転写装置(コーティング装置または印刷装置)における胴の洗浄を行う洗浄装置に関するものである。
従来のこの種の洗浄装置としては、紙を保持して搬送し第1のニス供給手段から供給されたニスを紙の裏面に転移するゴム圧胴と、このゴム圧胴に対向し第2のニス供給手段から供給されたニスを紙の表面に転移する上ゴム胴と、この上ゴム胴の周面に接触するドクターによってニスを回収する洗浄装置とを備えたものがある。この装置では、給紙装置から最後の紙が供給された後、第1および第2のニス供給手段からのニスの供給を停止し、上ゴム胴に供給される水によって上ゴム胴に残ったニスが洗浄されドクターによって回収される(例えば、特許文献1参照)。
特開2006−56055公報(段落〔0035〕および〔0036〕、図6)
上述した従来の洗浄装置においては、例えば印刷機の稼動時間が長くなると、コーティング中に上ゴム胴のコーティング開始部分、すなわち紙のくわえ側端部側に対応する箇所に徐々にニスが堆積する、いわゆるニス溜りが発生することがある。このニス溜りが発生すると、ゴム圧胴によって搬送される紙のくわえ側端部がこのニス溜りに接着して、ゴム圧胴の周面から剥離するように引っ張られることがある。このようなことが起きると、ゴム圧胴から紙の裏面に転移されたニスにむらが発生し、コーティングの品質が低下するという問題があった。このような問題は、粘度の高いインキを使用して印刷する印刷装置においても同様に起きる。
本発明は上記した従来の問題に鑑みなされたものであり、その目的とするところは、コーティング中または印刷中にニス溜りを発生させることなく、コーティングまたは印刷の品質を向上させた洗浄装置を提供するところにある。
この目的を達成するために、請求項1に係る発明は、シート状物に接触し、これらシート状物に液体供給手段から受け取ったニスまたはインキを転移する胴を洗浄する洗浄装置において、前記胴に接触してこの胴を洗浄する洗浄装置を、前記胴のシート状物との接触位置よりも前記胴の回転方向下流側であってかつ前記胴の前記液体供給手段から液体を受け取る液体受取位置よりも前記胴の回転方向上流側に設け、前記胴に洗浄液を供給する洗浄液供給手段を備え、前記洗浄装置は、シート状物にニスまたはインキを転写していないときに、前記洗浄液供給手段から供給される洗浄液によって前記胴を洗浄し、前記洗浄装置は、シート状物にニスまたはインキを転写しているときに、前記洗浄液供給手段から洗浄液を供給することなく、前記胴のシート状物のくわえ側端部側に対応する部分に堆積するニスまたはインキを除去するようにしたものである。
請求項に係る発明は、請求項1に係る発明において、前記胴は、シート状物を保持し
搬送する搬送胴に対向して配設され、この搬送胴により搬送されているシート状物の一方
の面にコーティングまたは印刷を行い、前記搬送胴は搬送しているシート状物の他方の面
にコーティングまたは印刷を行うものである。
本発明によれば、洗浄装置によって、胴上に堆積するニスまたはインキを、コーティング中または印刷中に洗浄液を用いることなく除去することができるので胴の周面にニス溜りが発生するようなことを防止するとともに、コーティングまたは印刷していないときに、洗浄液を用いて胴を洗浄することができるので、胴に堆積するニスまたはインキの除去と、胴の洗浄といった胴の状態に応じて洗浄装置を使い分けることができるようになるばかりか、洗浄装置の兼用化によるコストダウン並びに装置全体の省スペース化を図ることができる。
以下、本発明の実施の形態を図に基づいて説明する。図1は本発明に係る洗浄装置が適用された枚葉輪転印刷機の全体を示す側面図、図2は同じく要部の側面図、図3は同じく上ゴム胴の着脱装置を説明するための要部の側面図、図4は同じくアニロックスローラの着脱装置を説明するための要部の側面図、図5は同じく洗浄装置の側面図であって、同図(A)は洗浄していない状態を示し、同図(B)は洗浄している状態を示し、図6は図2におけるVI矢視図である。
図7は本発明に係る洗浄装置の構成を示すブロック図、図8は同じく洗浄動作を説明するためのフローチャート、図9は同じく上スプレーの動作を説明するためのフローチャート、図10は同じく下スプレーの動作を説明するためのフローチャート、図11は同じく洗浄ユニットによる洗浄動作を説明するためのフローチャート、図12は同じく初期布送りの動作を説明するためのフローチャート、図13は同じく洗浄の動作を説明するためのフローチャート、図14は同じく洗浄後布送りの動作を説明するためのフローチャートである。
図15は同じく通常のコーティングのフローチャート、図16は上スプレーによる洗浄液の噴射動作を説明するためのフローチャート、図17は下スプレーによる洗浄液の噴射動作を説明するためのフローチャート、図18は胴入れの動作を説明するためフローチャート、図19はくわえ側ニス溜りの除去動作を説明するためのフローチャート、図20は洗浄後布送りの動作を説明するためのフローチャート、図21は胴抜きの動作を説明するためのフローチャートである。
〔枚葉輪転印刷機〕
図1において、全体を符号1で示す液体転写機械としての枚葉輪転印刷機は、シート状物としての紙(被転写体)を供給する供給部としての給紙部2と、給紙された紙を印刷する液体転写部としての印刷部3と、印刷された紙の表裏面に転写液としてのニスをコーテイングする液体転写部としてのコーティングユニット4と、コーティングされた紙が排出される排出部としての排紙部5とによって構成されている。印刷部3は、4つの第1ないし第4の表面印刷ユニット6Aないし6Dと、4つの第1ないし第4の裏面印刷ユニット7Aないし7Dとからなる。
4つの表面印刷ユニット6Aないし6Dには、それぞれ周面に紙を保持する保持装置としてのくわえ爪装置が設けられた搬送胴としての圧胴10aと、この圧胴10aの上部において対接する胴であり印刷胴としてのゴム胴11aと、このゴム胴11aの上部において対接する版胴12aと、この版胴12aに転写液としてのインキを供給するインキ供給部13aとが備えられている。なお、圧胴10aは版胴12aの直径の2倍の直径を有する倍径の圧胴である。
4つの裏面印刷ユニット7Aないし7Dには、それぞれ周面に紙を保持する保持装置としてのくわえ爪装置が設けられた搬送胴としての圧胴10bと、この圧胴10bの下部において対接する印刷胴としてのゴム胴11bと、このゴム胴11bの下部において対接する版胴12bと、この版胴12bにインキを供給するインキ供給部13bとが備えられている。なお、圧胴10bは版胴12bの直径の2倍の直径を有する倍径の圧胴である。
このような構成において、給紙部2からフィーダボード15に供給された紙の先端は、スイング装置16にくわえられて渡し胴17の爪にくわえ替えられ、次に第1の表面印刷ユニット6Aの圧胴10aの爪にくわえ替えられ、圧胴10aとゴム胴11aとの対接点を通過するときに表面に1色目が印刷される。次いで、表面に1色目が印刷された紙は、第1の裏面印刷ユニット7Aの圧胴10bにくわえ替えられ、圧胴10bとゴム胴11bとの対接点を通過するときに裏面に1色目が印刷される。
次いで順次、第2ないし第4の表面印刷ユニット6Bないし6Dおよび第2ないし第4の裏面印刷ユニット7Bないし7Dによって、表裏面に4色印刷された紙は、後述するようにコーティングユニット4によって表裏面にニスがコーティングされる。コーティングされた紙は、排紙部5の排紙チェーン19の排紙爪(図示せず)にくわえ替えられ、排紙チェーン19によって搬送された後、排出パイルとしての排紙パイル20上に落下し積載される。
〔コーティングユニット〕
次に、図2を用いてコーティングユニット4について説明する。同図において、21は第1胴としての上版胴であって、周面の一部に軸線方向に延在する切欠き21aが設けられている。22は上版胴21へニスを供給する第1液体供給手段としてのニス供給装置であって、上版胴21に対接するアニロックスローラ23と、このアニロックスローラ23にニスを供給するチャンバーコータ24とからなる。25は上版胴21に対接し、かつ後述する第2胴としてのゴム圧胴26に対向する胴としての上ゴム胴であって、周面の一部に軸線方向に延在する切欠き25aが設けられている。
ゴム圧胴26の周面の円周方向を2等分する位置には、軸線方向に延在する切欠き26a,26aが設けられており、この切欠き26aには紙をくわえて搬送するシート状物保持手段としての爪と爪台とからなるくわえ爪装置27が設けられている。28はゴム圧胴26に対接する第3胴としての下版胴であって、周面の一部に軸線方向に延在する切欠き28aが設けられている。29は下版胴28へニスを供給する第2液体供給手段としてのニス供給装置であって、下版胴28に対接するアニロックスローラ30と、このアニロックスローラ30にニスを供給するチャンバーコータ31とからなる。
ゴム圧胴26は印刷部3のシート状物搬送方向最下流側の搬送胴としての第4の裏面印刷ユニット7Dの圧胴10bと対向している。上ゴム胴25とゴム圧胴26とは、第4の裏面印刷ユニット7Dの圧胴10bとゴム圧胴26とが対向する対向位置に対して紙搬送方向の下流側において対向している。また、下版胴28とゴム圧胴26とは、第4の裏面印刷ユニット7Dの圧胴10bとゴム圧胴26とが対向する対向位置に対して紙搬送方向の上流側において対向している。
したがって、チャンバーコータ24からアニロックスローラ23に供給されたニスは、上版胴21を介して上ゴム胴25に転移され、この上ゴム胴25とゴム圧胴26とが対向する対向点を通過する印刷された紙の一方の面としての表面にコーティングを行う。この上ゴム胴25とゴム圧胴26との対向位置を紙が通過するときに、上ゴム胴25の印圧によって、下版胴28からゴム圧胴26の周面に転移されたニスが、印刷された紙の他方の面としての裏面をコーティングする。
〔ゴム胴着脱手段〕
次に、図3を用いて上ゴム胴25の胴入れ、胴抜きを行う胴着脱装置および下版胴28の胴入れ、胴抜きを行う胴着脱装置について説明する。これら胴着脱装置は共に同じ構造であるため、ここでは上ゴム胴25の胴入れ、胴抜きを行う上ゴム胴着脱装置33Aについてのみ詳細に説明し、下版胴28の胴入れ、胴抜きを行う下版胴着脱装置33B(図7参照)については必要に応じて概略を説明する。
ゴム圧胴26と上版胴21との両端軸は、フレーム35に図示をしない軸受を介して回転自在に軸支されている。上ゴム胴25の両端軸25bは、左右のフレーム35に嵌着された偏心軸受36に回転自在に軸支されている。ゴム圧胴26の端軸に近接して片側のフレーム35から外方へ突設されたスタッド37には、ブラケット38が支持されており、このブラケット38には、駆動装置としてのステッピングモータ39が駆動ロッド40を直立させた状態で取り付けられている。
ステッピングモータ39を駆動させてナット39aを回転させることにより、このナット39aにねじ部を螺合させた駆動ロッド40が上下に進退するように構成されている。駆動ロッド40の上方に位置して左右のフレーム35に両端部を軸支されたレバー軸41の突出部には、正面視をL字状に形成された連結レバー42が軸着されている。
前記偏心軸受36は、フレーム35の軸受孔に嵌着されたハウジングに、針状ころを介してハウジングと嵌合する外輪と、これに円錐ころを介して回転自在に嵌合された内輪(いずれも図示せず)とで形成されている。このような偏心軸受36の外輪に固定された軸受レバー43と前記連結レバー42とはロッド44で連結されており、前記ステッピングモータ39の駆動により駆動ロッド40を進退させ、連結レバー42とロッド44および軸受レバー43を経て偏心軸受36が回動するように構成されている。
偏心軸受36を構成する内輪内周面の軸芯と、偏心軸受36の外輪外周面の軸芯とは、互いに所定の寸法だけ偏心させてある。したがって、上ゴム胴25の胴入れ状態から、ステッピングモータ39のロッド40を後退させることにより、内輪内周面の軸芯が外輪外周面の軸心を中心として移動する。この結果、上ゴム胴25がゴム圧胴26および上版胴21から離反して、これら両胴との間に隙間が形成され胴抜きが行われる。
一方、下版胴28の偏心軸受にも、ステッピングモータ(いずれも図示せず)の駆動により、この偏心軸受を回動させる同じ機構が備えられている。したがって、下版胴28においても、ステッピングモータを回転させ偏心軸受を回動させることにより、下版胴28がゴム圧胴26から離反して、ゴム圧胴26との間に隙間が形成され胴抜きが行われる。
〔アニロックスローラ着脱手段〕
次に、図4を用いて第1液体供給手段22を構成するアニロックスローラ23の上版胴21に対する着または離脱を行う上アニロックスローラ着脱手段45Aと、第2液体供給手段29を構成するアニロックスローラ30の下版胴28に対する着または離脱を行う下アニロックスローラ着脱手段45Bについて説明する。先ず、上アニロックスローラ着脱手段45Aについて説明する。
アニロックスローラ23は、偏心軸受23aを介してフレーム35に回転自在に支持されており、この偏心軸受23aの外輪には軸受レバー48Aの基端部が固定されている。この軸受レバー48Aの揺動端部は、シリンダエンドをフレーム35に枢着されたエアーシリンダ46Aのロッド47Aに枢着されている。したがって、エアーシリンダ46Aのロッド47Aを進退させることにより、軸受レバー48Aを介してアニロックスローラ23が上版胴21に対して着または離脱する。
次に、下アニロックスローラ着脱手段45Bについて説明する。アニロックスローラ30は偏心軸受30aを介してフレーム35に回転自在に支持されており、この偏心軸受30aの外輪には軸受レバー48Bの基端部が固定されている。この軸受レバー48Bの揺動端部は、シリンダエンドをフレーム35に枢着されたエアーシリンダ46Bのロッド47Bに枢着されている。したがって、エアーシリンダ46Bのロッド47Bを進退させることにより、軸受レバー48Bを介してアニロックスローラ30が下版胴28に対して着または離脱を行う。
〔洗浄ユニット〕
次に、図2および図5を用いて、洗浄装置100を構成する洗浄ユニット50について説明する。この洗浄ユニット50は、図2に示すように上ゴム胴25とゴム圧胴26とが対向する対向位置Cよりも上ゴム胴25の回転方向の下流側であって、かつ上ゴム胴25と上版胴21の対向する対向位置D、すなわち上版胴21からニスを受け取る受取位置Dよりも上ゴム胴25の回転方向の上流側において、上ゴム胴25の周面に近接して設けられている。そして、洗浄ユニット50は上ゴム胴25が紙にニスを転写した後、新たに上版胴21からニスを受け取るまでの範囲において、上ゴム胴25の周面に接触するように配設されている。図5に示すように接触部材としてのステー51に互いに平行となるように取り付けられた左右一対のフレーム52,52(一方のフレームは図示せず)を備えている。
53は駆動レバーであって、下端部がフレーム35間に回動自在に支持された軸54に固着されており、この駆動レバー53に、ステー51や左右のフレーム52,52を含む洗浄ユニットフレーム55が着脱自在に固定されている。ステー51には、上ゴム胴25と略同幅の断面コ字状に形成された接触部材としての洗浄プレート56aが上ゴム胴25と略平行に取り付けられているとともに、断面コ字状に形成された接触部材としての案内部材56bが取り付けられている。また、ステー51には第3洗浄液供給手段としての洗浄ノズル57が設けられており、この洗浄ノズル57からは溶剤と水とが吐出される。なお、洗浄ノズル57から吐出される洗浄液は、溶剤と水との混合液でもよいし、溶剤単体または水単体でもよい。
左右のフレーム52,52の略中央部には、円筒状の芯材(巻出軸)58と、この芯材58に予め巻き付けられた洗浄ウェブ59とからなる供給ロール60が回転自在かつ着脱可能に軸支されている。また、左右のフレーム52,52には、円柱状の芯材(巻取軸)61と、この芯材61上に巻き取られる洗浄ウェブ59とからなる巻取りロール62が回転自在かつ着脱可能に軸支されている。洗浄ウェブ59は、図5にも示されるようにステー51の端面および洗浄プレート56aならびに案内部材56bの端面に案内されて巻取りロール62に巻き取られる。ここで、ステー51の端面は、本発明の接触部材であり案内部材として機能する。
63は略V字状に形成されカム面63aを有する洗浄布巻取り用のレバーであって、一端部にころ64が枢着されており、中央部が一方向クラッチ(図示せず)を介して巻取り軸61に連結され、巻取り軸61はこの一方向クラッチによってレバー63が洗浄ウェブ59を巻き取る方向、すなわち図中時計方向への回動のみが伝達されるように構成されている。また、レバー63は引張りコイルばね65の引張力によってころ64が後述するピン70に接近する方向に付勢されている。
66は定寸送り用のレバーであって、一端部に軸67を介してころ68が枢着されており、他端部が一方のフレーム52に回動自在に軸支されている。ころ68は引張りコイルばね69の引張力によって巻取りロール62に圧接され、軸67がレバー63のカム面63aに係合している。このような構成において、巻取軸61に洗浄ウェブ59が巻き取られ巻取りロール62の径が大きくなるにしたがって、ころ68が下方に移動し、レバー66が反時計方向に回動する。したがって、軸67とレバー63のカム面63aとの係合位置が変わり、レバー63に枢着されているころ64とピン70との対向間隔が拡がる。この結果、後述するエアシリンダ71の作動ロッド72の1回の前進動作によるレバー63の回動角度が巻取りロール62の外径に応じて変化することになるため、巻取り軸61に巻き取られる洗浄ウェブ59の巻取り量、すなわち洗浄ウェブ59の送り量は、巻取りロール62の外径にかかわらず常に一定となる。
70はフレーム35に植設された洗浄布巻取り用のレバー作動用のピンである。71は洗浄ウェブ59を上ゴム胴25に対して接触および離間させる接離手段として機能するとともに、洗浄ユニットフレーム55を上ゴム胴25に対して着脱させる洗浄ユニット着脱手段として機能するエアシリンダであり、先端部が駆動レバー53の上端部に枢着された進退自在な作動ロッド72を備えている。エアシリンダ71は2つのポートPa、Pbを備えており、ポートPaにエアが供給されることにより作動ロッド72が前進し、ポートPbにエアが供給されることにより作動ロッド72が後退する。このエアシリンダ71は、洗浄装置による洗浄/非洗浄を切替える切替手段を構成する。
同図(A)に示す非洗浄の状態から、作動ロッド72が前進すると、駆動レバー53が軸54を回動中心として反時計方向に回動し、洗浄ユニットフレーム55が上ゴム胴25側に移動し、同図(B)に示すように洗浄ウェブ59が洗浄プレート56aによって上ゴム胴25の周面に押し付けられる。この作動ロッド72の前進動作時、洗浄ユニットフレーム55では、ころ64がピン70に当たり、レバー63を時計方向に回動させるため巻取軸61が時計方向に回動し、洗浄ウェブ59が巻き取られる。
したがって、エアシリンダ71、レバー63、ころ64およびピン70が洗浄ウェブ59を走行させる送り手段73を構成している。なお、ポートPaに供給するエアの供給量を制御することにより、洗浄ウェブ59が上ゴム胴25の周面に接触する直前に洗浄ユニットフレーム55を停止させることもできる。
同図(B)に示す洗浄の状態から、作動ロッド72を後退させると、駆動レバー53が軸54を回動中心として時計方向に回動し、同図(A)に示すように洗浄ウェブ59が上ゴム胴25の周面から離間する。この作動ロッド72の後退動作時に、洗浄ユニットフレーム55では、レバー63が引張りコイルばね65の引張力によって反時計方向に回動する。したがって、ころ64が元の位置に戻り、ころ64とピン70との間に隙間が形成される。
〔洗浄液供給手段〕
次に、図2および図6を用いて洗浄装置100を構成する上版胴21の周面に洗浄液を供給する第1洗浄液供給手段75Aとゴム圧胴26の周面に洗浄液を供給する第2洗浄液供給手段75Bとについて説明する。これら両洗浄液供給手段75A,75Bは共に同じ構造を有しているので、ここでは第1洗浄液供給手段75Aについてのみ説明し、必要に応じて第2洗浄液供給手段75Bについても説明する。
第1洗浄液供給手段75Aは、図6に示すように上版胴21と互いの軸線方向が平行となるように左右のフレーム35,35間に横架された配管76を備えており、この配管76に複数の上スプレー77Aが上版胴21の軸線方向に全体にわたって対向するように設けられている。これら上スプレー77Aにより霧状の洗浄液78が上版胴21の周面に吹き付けられる。
第2洗浄液供給手段75Bは、ゴム圧胴26と互いの軸線方向が平行となるように左右のフレーム35,35間に横架された配管を備えており、この配管に複数の下スプレー77Bがゴム圧胴26の軸線方向に全体にわたって対向するように設けられている。これら下スプレー77Bにより霧状の洗浄液78がゴム圧胴26の周面に吹き付けられる。
〔本発明の構成〕
次に、図7を用いて本発明の構成について説明する。本実施の形態による洗浄装置100は、上述した上ゴム胴着脱手段33A、下版胴着脱手段33B、上アニロックスローラ着脱手段45A、および下アニロックスローラ着脱手段45Bに加えて、洗浄ユニット着脱用電磁弁55a、洗浄スイッチ80、本機駆動装置81、ロータリーエンコーダ82、紙厚入力手段83、スプレー回数設定手段84、初期布送り回数設定手段85、布送り回数設定手段86、洗浄後布送り回数設定手段87、乾燥時間設定手段88、洗浄ユニット着時間設定手段89、タイマー90、上スプレー用電磁弁91、下スプレー用電磁弁92、センサー101、コーティング開始スイッチ102、コーティング前スプレー回数設定手段103、ニス溜り除去回数設定手段104、ニス溜り除去開始枚数設定手段105、コーティング枚数設定手段106、カウンター107、ニス溜り除去スイッチ108、ニス溜り自動除去スイッチ109、および上述した各エレメントが接続された制御装置93を備える。洗浄スイッチ80は洗浄を開始するためのスイッチ、本機駆動装置81は印刷機(以下、本機という)を駆動するための装置、本機位相検出手段82は本機の位相を検出するためのロータリーエンコーダである。83は紙厚を入力する厚さ入力手段としての紙厚入力手段、84は上スプレー77Aと下スプレー77Bとによる洗浄液78の吹き付け回数を設定するスプレー回数設定手段である。
初期布送り回数設定手段85は、洗浄ユニット50によって洗浄する以前(洗浄ウェブ59が胴に接触する以前)に洗浄ウェブ59を送る回数を設定する。布送り回数設定手段86は、洗浄ユニット50による洗浄動作中における洗浄ウェブ59の送り回数を設定する。洗浄後における布送り回数設定手段87は、洗浄ユニット50による洗浄動作後における洗浄ウェブ59の送り回数を設定する。
乾燥時間設定手段88は、洗浄ユニット50による洗浄動作後における胴の乾燥時間を設定する。洗浄ユニット着時間設定手段89は、洗浄ユニット50の洗浄ウェブ59を上ゴム胴25の周面に押し付ける時間を設定する。タイマー90は、乾燥時間設定手段88によって設定された乾燥時間を計時するとともに、洗浄ユニット着時間設定手段89によって設定された時間を計時する。上スプレー用電磁弁91は、上スプレー77Aから洗浄液を吐出させるときに開く。下スプレー用電磁弁92は、下スプレー77Bから洗浄液を吐出させるときに開く。
図7において、101は給紙部2から紙がフィーダーボード15上に給紙されたことを検知するシート状物供給検出手段としてのセンサーである。102はコーティングユニット4によるコーティングを開始させるコーティング開始スイッチである。103はコーティングを行う以前に、上スプレー77Aと下スプレー77Bからニス粘度低下剤を供給する回数を設定するコーティング前スプレー回数設定手段である。
104はコーティング中に上ゴム胴25の周面に発生するニス溜りを除去するとき、洗浄ユニット50を上ゴム胴25に着させる回数、すなわち着脱回数を設定するニス溜り除去回数設定手段である。105は洗浄ユニット50によって上ゴム胴25の周面に発生するニス溜りの除去を開始するときのコーティング枚数を設定するニス溜り除去開始枚数設定手段である。106はコーティングユニット4によってコーティングする枚数を設定するコーティング枚数設定手段でる。107はコーティングユニット4によってコーティングされたコーティング枚数を計数するカウンターである。このカウンター107はコーティングされたコーティング枚数を計数するものだけでなく、給紙部2から供給された枚数を計数するものでもよい。108は洗浄ユニット50によって上ゴム胴25の周面に発生するニス溜りを除去する必要がある場合、手動によって作動させるニス溜り除去スイッチである。109は洗浄ユニット50による上ゴム胴25の周面に発生するニス溜まりの除去を、自動で行わせるニス溜まり自動除去スイッチである。
93は制御装置であって、上スプレー77Aが上版胴21の周面に洗浄液を吹き付けているときに、本機位相検出手段82によって上版胴21の切欠き21aが上スプレー77Aからの洗浄液吹き付け範囲に対向する位相を検出すると上スプレー用電磁弁91を閉じ、上スプレー77Aからの洗浄液の吹き付けを停止するように制御する。同様に、制御装置93は、下スプレー77Bが下版胴28の周面に洗浄液を吹き付けているときに、洗浄液本機位相検出手段82によってゴム圧胴26の切欠き26aが下スプレー77Bからの洗浄液吹き付け範囲に対向する位相を検出すると下スプレー用電磁弁92を閉じ、下スプレー77Bからの洗浄液の吹き付けを停止するように制御する。これにより、上スプレー77Aおよび下スプレー77Bから吹き付けられた洗浄液が、上版胴21およびゴム圧胴26の切欠き21a,26a内に浸入することがない。
また、制御装置93は、印刷時における上ゴム胴25とゴム圧胴26との間の隙間を、紙厚入力手段83によって入力された紙厚に対応した印圧となるように、上ゴム胴用着脱手段33Aを作動させるように制御する。
また、制御装置93は、胴を洗浄するときに、上ゴム胴25を上版胴21とゴム圧胴26とに接触させる(着させる)ように上ゴム胴着脱手段33Aを制御し、下版胴28をゴム圧胴26に接触させる(着させる)ように下版胴着脱手段33Bを制御し、かつアニロックスローラ23を上版胴21から離脱させるように上アニロックスローラ着脱手段45AをOFFさせる制御を行い、アニロックスローラ30を下版胴28から離脱させるように下アニロックスローラ着脱手段45BをOFFさせる制御を行う。
また、制御装置93は、ニス溜まり自動除去スイッチ109によりニス溜まりの自動除去が設定されているときにカウンター107によって計数されたコーティング枚数がニス溜り除去開始枚数設定手段104によって設定された枚数に達することにより、コーティング中に洗浄ユニット50による洗浄動作を開始させるように制御する。また、制御装置93は、カウンター107によって計数されたコーティング枚数がコーティング枚数設定手段106によって設定された枚数に達することにより、給紙動作を停止させるように制御する。
また、制御装置93は、上スプレー77Aが上版胴21の周面に洗浄液を吹き付けているときに、本機位相検出手段82によって上版胴21の切欠き21aが上スプレー77Aからの洗浄液吹き付け範囲に対向する位相を検出すると上スプレー用電磁弁91を閉じ、上スプレー77Aからの洗浄液の吹き付けを停止するように制御する。同様に、制御装置93は、下スプレー77Bが下版胴28の周面に洗浄液を吹き付けているときに、洗浄液本機位相検出手段82によってゴム圧胴26の切欠き26aが下スプレー77Bからの洗浄液吹き付け範囲に対向する位相を検出すると下スプレー用電磁弁92を閉じ、下スプレー77Bからの洗浄液の吹き付けを停止するように制御する。
また、制御装置93は、胴を洗浄するときに、上ゴム胴25を上版胴21とゴム圧胴26とに接触させるように上ゴム胴着脱手段33Aを制御し、下版胴28をゴム圧胴26に接触させるように下版胴着脱手段33Bを制御し、かつアニロックスローラ23を上版胴21から離脱させるように上アニロックスローラ着脱手段45AをONさせる制御を行い、アニロックスローラ30を下版胴28から離脱させるように下アニロックスローラ着脱手段45BをONさせる制御を行う。
〔洗浄動作〕
次に、図8〜図14を用いて、このように構成された洗浄装置による洗浄動作を説明する。最初に、制御装置93は洗浄スイッチ80をONを検出する(ステップS1:YES)。次に、制御装置93は本機駆動装置81によって予め定めた洗浄速度で印刷機を運転する(ステップS2)。次に、制御装置93は現状の紙厚設定値を記憶する(ステップS3)。次に、制御装置93は紙厚入力手段83に紙厚を洗浄用紙厚値に設定(入力)する(ステップS4)。
次に、制御装置93は、上アニロックスローラ着脱手段45Aおよび下アニロックスローラ着脱手段45BをOFFとする(ステップS5)。これにより、第1ニス供給装置22のアニロックスローラ23が上版胴21から離脱するととともに、ニス供給装置29のアニロックスローラ30が下版胴28から離脱する。次に、制御装置93は、上ゴム胴用着脱手段33Aおよび下版胴用着脱手段33BをONとする(ステップS6)。これにより、紙厚入力手段83に設定された洗浄用紙厚値に基づいて、上ゴム胴25を上版胴21およびゴム圧胴26に着状態とするとともに、下版胴28をゴム圧胴26に着状態とする。
このように、洗浄用紙厚値を設定(入力)することにより、洗浄時の上ゴム胴25のゴム圧胴26に対する接触圧力が洗浄作用を持つ所定の洗浄用圧力となる。この場合、紙厚設定値が如何なる値に設定されても、洗浄時には一定の洗浄用圧力となる。
〔上スプレー制御〕
次に、制御装置93は、第1洗浄液供給装置75Aの上スプレーの制御を行う(ステップS7)。ステップS7の詳細を図9に示す。まず、上スプレーによる噴射回数「i」がi=0に設定される(ステップS8)。次に、噴射回数「i」がスプレー回数設定手段84に設定された設定値「i0」でない場合(ステップS9:NO)、「i」に「1」が加算(i=i+1)される(ステップS10)。次に、ロータリーエンコーダ82の出力が上スプレー噴射開始位相でない場合(ステップS11:NO)、すなわち上スプレー77Aからの洗浄液噴射範囲に上版胴21の切欠き21aが含まれる場合、切欠き21aに対応する位相が終了するまでスプレー噴射開始を待ち合わせる。
上スプレー噴射開始位相となった場合(ステップS11:YES)、すなわち上スプレー77Aに上版胴21の切欠き21aが対向している状態から切欠き21aが通過した場合、上スプレー用電磁弁91がONになる(ステップS12)。これにより、上スプレー77Aから上版胴21の周面に霧状の洗浄液78が吹き付けられる。次に、上スプレー噴射停止位相でない場合(ステップS13:NO)、すなわち上スプレーに上版胴21の切欠き21aが対向していない場合、切欠き21aとなるまでスプレー噴射を継続する。
次に、上スプレー停止位相となった場合(ステップS13:YES)、すなわち上スプレー77Aに上版胴21の切欠き21aが対向を開始した場合、上スプレー用電磁弁91がOFFとなる(ステップS14)。これにより、上スプレー77Aによる噴射が停止し、ステップS9に戻る。i=i0でない場合(ステップS9:NO)、ステップS10〜S14を繰り返す。一方、i=i0である場合(ステップS9:YES)、上スプレー77Aの制御動作を停止する。これにより、上スプレー77Aから上版胴21の切欠き21aへ洗浄液が吹き付けられることが防止される。
ステップS8〜S14によれば、上スプレー77Aから上版胴21の周面に洗浄液78が供給されると、上版胴21の回転によって上版胴21の周面に付着しているニスが洗浄液78によって溶解され粘度が下がる。上版胴21の周面に供給された洗浄液78は、上版胴21に着状態となっている上ゴム胴25に転移し、上ゴム胴25の周面に付着しているニスの粘度も低下する。
〔下スプレー制御〕
制御装置93は、第1洗浄液供給装置75Aの上スプレー77Aの制御(ステップS7)とともに、第2洗浄液供給装置75Bの下スプレー77Bの動作制御を行う(ステップS15)。ステップS15の詳細を図9に示す。まず、下スプレー77Bによる噴射回数「i」をi=0に設定される(ステップS16)。
次に、「i」がスプレー回数設定手段84によって設定された設定値「i0」でない場合(ステップS17:NO)、「i」に「1」が加算(i=i+1)される。次に、ロータリーエンコーダ82の出力が下スプレー噴射開始位相でない場合、すなわち上スプレー77Bからの洗浄液噴射範囲にゴム圧胴26の切欠き26aが含まれる場合、切欠き26aが通過するまでスプレー噴射開始を待ち合わせる。
一方、下スプレー噴射開始位相となった場合(ステップS17:YES)、すなわち下スプレー77Bにゴム圧胴26の切欠き26aが対向している状態から切欠き26aが通過した場合、下スプレー用電磁弁92がONになる(ステップS18)。これにより、下スプレー77Bからゴム圧胴26の周面に霧状の洗浄液78が吹き付けられる。次に、下スプレー停止位相でない場合(ステップS19:NO)、すなわち下スプレー77Bからの洗浄液噴射範囲にゴム圧胴26の切欠き26aが含まれる場合、切欠き26aに対応する位相が終了するまでスプレー噴射を継続する。
次に、下スプレー停止位相である場合(ステップS21:YES)、すなわち下スプレー77Bにゴム圧胴26の切欠き26aが対向を開始した場合、下スプレー用電磁弁92がOFFとなる(ステップS22)。、これにより、下スプレー77Bによる噴射が停止し、ステップS17に戻る。i=i0でない場合(ステップS17:NO)、ステップS18〜S22の動作を繰り返す。一方、i=i0である場合(ステップS17:YES)、下スプレー77Bの制御動作を停止する。これにより、下スプレー77Bからゴム胴26の切欠き26aへ洗浄液が吹き付けられることが防止される。
ステップS16〜S22によれば、下スプレー77Bからゴム圧胴26の周面に洗浄液78が供給されると、ゴム圧胴26の回転によってゴム圧胴26の周面に付着しているニスが洗浄液78によって溶解され粘度が下がる。ゴム圧胴26の周面に供給された洗浄液78は、ゴム圧胴26に着状態となっている下版胴28および上ゴム胴25に転移し、下版胴28および上ゴム胴25の周面に付着しているニスの粘度も低下する。
また、上スプレー77AにおけるステップS8〜S14の処理および下スプレー77BにおけるステップS16〜S22の処理において、爪等が設けられる上版胴21の切欠き21aやゴム圧胴26の切欠き26aに洗浄液が供給されないように制御される。これにより、洗浄液の無駄な消費を防止するとともに、ローラ類の汚れや錆等の発生を防止して耐久性が向上する。
〔洗浄ユニットによる洗浄〕
次に、洗浄ユニットによる洗浄を行う(ステップS23)。ステップS23の詳細を図11に示す。まず、洗浄ユニット50の洗浄ノズル57から洗浄液78が洗浄ウェブ59に噴射される(ステップS24)。
〔1回目の初期布送り〕
次に、初期布送りが行われる(ステップS25)。ステップS25の詳細を図12に示す。まず、布送り回数「k」がk=0と設定される(ステップS26)。次に、「k」に「1」が加算(k=k+1)される(ステップS27)。次に、エアシリンダ71がONとなる(ステップS28)。すなわち、電磁弁55aが切り替えられると、図5Bに示すように、エアシリンダ71のポートPaへのエアの供給により作動ロッド72が前進し、洗浄プレート56aが上ゴム胴25の周面に接近する。
次に、タイマー90によって計時された洗浄ウェブ59が上ゴム胴25の周面に接触する以前にエアシリンダ71をOFFさせるまでの時間(エアシリンダ71による着動作時間)が、所定時間に達しているか否かが判定される(ステップS29)。エアシリンダ71による着動作時間が所定時間に達していない場合(ステップS29:NO)、所定時間になるまで待ち合わせる。エアシリンダ71による着動作時間が所定時間に達した場合(ステップS29:YES)、エアシリンダ71がOFFとなる(ステップS30)。
すなわち、電磁弁55aが切り替えられると、図5Aに示すように、エアシリンダ71のポートPbにエアが供給され作動ロッド72が後退し、洗浄プレート56aが上ゴム胴25の周面から離間する。次に、設定値「k」が初期布送り回数設定手段85によって設定された設定値(この場合は溶剤の設定値「k1」)に達していない場合は(ステップS31:NO)、ステップS27〜S30を繰り返す。一方、k=設定値となった場合(ステップS31:YES)、初期布送りが終了し、溶剤が付着した洗浄ウェブ59が洗浄プレート56a上に送り出される。
ステップS25の初期布送りによれば、ステップS24において胴周面に接触させることなく洗浄ウェブ59が走行し、洗浄ウェブ59のうち洗浄液78が供給された部分が胴の周面に対向する。これにより、洗浄開始時に洗浄ウェブ59の洗浄液がしみこんでいない部分が胴周面に接触して、胴周面に接着することが防止される。
〔1回目の溶剤洗浄〕
図11に示すステップS25に続いて、洗浄ユニット50によって溶剤による1回目の洗浄が行われる(ステップS32)。ステップS32の詳細を図13に示す。まず、洗浄ユニットの着回数「j」がj=0に設定される(ステップS33)。次に、「j」に「1」が加算(j=j+1)される(ステップS34)。次に、エアシリンダ71をONにする(ステップS35)。すなわち、図5Bに示すように、エアシリンダ71のポートPaにエアが供給され作動ロッド72が前進し、洗浄プレート56aによって洗浄ウェブ59が上ゴム胴25の周面に静止状態で押し付けられる。
次に、タイマー90によって計時された洗浄ユニット着時間設定手段88によって設定された時間(洗浄ウェブ59を上ゴム胴25の周面に接触させている時間)が、所定時間に達しているか否かが判定される(ステップS36)。エアシリンダ71による着動作時間が所定時間に達していない場合(ステップS29:NO)、所定時間になるまで待ち合わせる。エアシリンダ71による着動作時間が所定時間に達した場合、エアシリンダ71がOFFとなる(ステップS37)。
すなわち、図5Aに示すように、エアシリンダ71のポートPbにエアが供給され作動ロッド72が後退し、洗浄プレート56aが上ゴム胴25の周面から離間する。次に、洗浄ユニットの着回数「j」が設定値(この場合は溶剤1回目の設定値「j1」)に達していない場合(ステップS38:NO)、ステップS34〜S37を繰り返す。一方、ステップS38において、j=設定値となった場合は洗浄が終了する。
ステップS33〜S38における洗浄ユニット50の洗浄動作時において、上ゴム胴25が上版胴21およびゴム圧胴26に着状態となり、下版胴28がゴム圧胴26に着状態となる。これにより、上版胴21、ゴム圧胴26、下版胴28上のニスまたは汚れが上ゴム胴25に転移され、洗浄ユニット50によって洗浄される。
本実施例によれば、洗浄ユニット50を洗浄する各胴21,25,26,28に個別に設ける必要がなく、一つの洗浄装置によって複数の胴を清掃することができる。このため、コストを低減することができ、洗浄装置の設置スペースも少なくすることができる。また、洗浄ユニット50によって胴21,25,26,28を同時に洗浄するようにしたことにより、刷り減らしのための損紙が発生しない。このため、コストが嵩むようなことがなく、排紙パイルから損紙を取り除く作業が不要となってオペレータの負担を軽減することができる。
なお、ステップS33〜S38における洗浄ユニット50の洗浄動作時には、洗浄液供給装置75A,75Bから洗浄液78の供給を停止しているが、洗浄動作時にも洗浄液78を続けて供給するようにしてもよい。
図11に示すステップS32に続いて、洗浄ユニット50の洗浄ノズルから洗浄ウェブ59に溶剤が噴射される(ステップS39)。
〔2回目の溶剤洗浄〕
次に、洗浄ユニット50によって溶剤による2回目の洗浄が行われる(ステップS40)。ステップS40の詳細を図13に示す。2回目の洗浄は1回目の洗浄(ステップS32)と、ほぼ同様であるため、相違点のみ説明する。図13のステップ38において、設定値「j」は溶剤2回目の設定値「j2」に達したか否かが判定される。
第2回目の洗浄動作(ステップS40)においては、洗浄ユニットの着回数の設定値「j2」は、1回目の洗浄動作(ステップS32)の設定値「j1」より大きく設定される。この理由は、2回目の洗浄では洗浄ユニットの着回数を1回目より多くする(洗浄ユニット50による洗浄時間を長くする)ことによって、胴周面上に付着した汚れと洗浄液とを拭き取る際に洗浄液78の溶剤を充分に乾燥させた状態で水洗浄を行うためである。
このように、胴に付着した洗浄液78の溶剤を乾燥させた状態で、水洗浄を行うことにより、胴上に汚れが堆積して固まりとして残ることを防止できる。すなわち、胴上のニスを洗浄する場合、洗浄液78の溶剤が乾燥せずに胴上に残っている状態で水洗浄を行うと、溶剤と水とニスとが混ざり合う。このような場合、溶剤と水とニスとが胴上に固って堆積し、堆積物を取り除くにはさらに手によって洗浄する必要が生じる。
図11のステップS40に続いて、洗浄ユニット50の洗浄ノズル57から洗浄ウェブ59に水が噴射される(ステップS41)。
〔2回目の初期布送り〕
次に、2回目の初期布送りを行う(ステップS42)。2回目の初期布送りは、1回目の初期布送り(ステップS25)と同一動作であるため、説明を省略する。
〔1回目の水洗浄〕
図11のステップS42に続いて、洗浄ユニット50によって水による1回目の洗浄を行う(ステップS43)。ステップS43の詳細を図13に示す。1回目の水洗浄は1回目の溶剤洗浄(ステップS32)と、ほぼ同様であるため、相違点のみ説明する。図13のステップ38において、設定値「j」は水1回目の設定値「j3」に達したか否かが判定される。
図11に戻って、ステップS44において、洗浄ユニット50の洗浄ノズルから洗浄ウェブ59に水が噴射される(ステップS44)。
〔2回目の水洗浄〕
図11のステップS44に続いて、洗浄ユニット50によって水による2回目の洗浄が行行われる。ステップS43の詳細を図13に示す。2回目の水洗浄は1回目溶剤洗浄(ステップS32)と、ほぼ同様であるため、相違点のみ説明する。図13のステップ38において、設定値「j」は水2回目の設定値「j4」に達したか否かが判定される。
このように、ステップS7、S15において洗浄液が上版胴21およびゴム圧胴26の周面に供給される。この時点では洗浄ユニット50によって洗浄することなく、各胴21,25,26,28が回転される。これにより、互いに着状態にして連続している複数の胴21,25,26,28の周面に付着しているニスが溶解され、粘度が低下した状態となる。しかる後、ステップS23において洗浄ユニット50によって洗浄されるので、ニスや汚れの除去が容易になって洗浄時間を短縮することができる。
図8に戻って、制御装置93は駆動装置81を制御して印刷機を高速運転することにより、洗浄された上版胴21、上ゴム胴25、ゴム圧胴26、下版胴28の周面を乾燥させる(ステップS46)。印刷機の高速運転は、乾燥時間設定手段88によって設定された設定時間が経過するまで行われる(ステップS47)。
設定時間が経過すると(ステップS47:YES)、制御装置93は本機駆動装置81を制御して印刷機を低速運転に切り替える(ステップS48)。次に、制御装置93は上ゴム胴用着脱手段33Aおよび下版胴用着脱手段33BをOFFとし、上ゴム胴25および下版胴28がゴム圧胴26から離脱する。次に、制御装置93は、紙厚値を洗浄用紙厚値から記憶されている洗浄直前の値に設定する。
〔洗浄後布送り〕
ステップS46において印刷機が高速運転されると同時に、洗浄後布送りが行われる(ステップS51)。ステップS51の詳細を図14に示す。まず、布送り回数「m」がm=0に設定される(ステップS52)。次に、「m」に「1」を加算(m=m+1)する(ステップS53)。次に、エアシリンダ71がONとなる(ステップS54)。すなわち、電磁弁55aが切り替えられると、図5Bに示すように、エアシリンダ71のポートPaにエアが供給され作動ロッド72が前進し、洗浄プレート56aが上ゴム胴25の周面に接近する。
次に、タイマー90によって計時された洗浄ウェブ59が上ゴム胴25の周面に接触する以前にエアシリンダ71をOFFさせるまでの時間(エアシリンダ71による着動作時間)が、所定時間に達しているか否かが判定される(ステップS55)。エアシリンダ71による着動作時間が所定時間に達していない場合(ステップS55:NO)、所定時間になるまで待ち合わせる。エアシリンダ71による着動作時間が所定時間に達した場合(ステップS55:YES)、エアシリンダ71がOFFとなる(ステップS56)。これにより、洗浄ウェブ59が上ゴム胴25に接触する直前に洗浄ユニットフレーム55が上ゴム胴25から離間する。
すなわち、電磁弁55aが切り替えられると、図5Aに示すように、エアシリンダ71のポートPbにエアが供給され作動ロッド72が後退し、洗浄プレート56aが上ゴム胴25の周面から離間する。ステップS57において、「m」が初期布送り洗浄後布送り回数設定手段87によって設定された設定値に達していない場合(ステップS57:NO)、ステップS53〜S56を繰り返す。一方、m=設定値となった場合(ステップS57:YES)、洗浄後布送りが終了する。
エアシリンダ71のm回のON/OFFの繰り返しによって、洗浄ウェブ59が胴周面に非接触状態で所定の長さ(エアシリンダ71の1回の動作による走行長さ×m回)だけ走行する。なお、所定の長さとは、洗浄ウェブ59が接触部材としてのステー51、洗浄プレート56a、案内部材56bに接触している長さ(図中A点からB点までの長さ)以上であり、かつ洗浄ウェブ59によってステー51、洗浄プレート56a、案内部材56bに転移した汚れが拭き取られることができる長さを言う。この洗浄ウェブ59の所定長さは、接触部材に接触して接触部材の汚れを拭き取る洗浄ウェブ59の清浄(未使用)部分に相当する。
このように、ステップS23において洗浄ユニットによる洗浄が終了した直後に、ステップS51において洗浄ウェブ59を所定の長さだけ走行する。これにより、上ゴム胴25の周面から除去した汚れが洗浄ウェブ59に付着し、付着した汚れにより洗浄ウェブ59のステー51、洗浄プレート56aおよび案内部材56bへの固着を防止できる。このため、次に洗浄作業を行うときに洗浄ウェブ59が走行できなくなり、洗浄パッド56の変形や洗浄ユニット50の破損を防止できる。
また、ステップS51における洗浄ウェブ59の走行によって、上ゴム胴25の洗浄後、洗浄ウェブ59に付着した汚れがステー51および洗浄プレート56aならびに案内部材56bに固着する以前に、汚れた洗浄ウェブ59をステー51、洗浄プレート56aおよび案内部材56bから離間させることができる。このため、洗浄ウェブ59に付着したニスや汚れ等がステー51および洗浄プレート56aならびに案内部材56bに固着するようなことがない。このため、従来のように、手作業によってステー51および洗浄プレート56aならびに案内部材56bに付着し固着したニスや汚れを取り除く作業が不要になり、オペレータの負担が軽減される。
また、ステップS51において走行させた洗浄ウェブ59によって、ステー51、洗浄プレート56aおよび案内部材56bに付着したニスや汚れを除去することができる。このため、従来のように手作業によってステー51および洗浄プレート56aならびに案内部材56bに付着し固着したニスや汚れを取り除く作業が不要になるから洗浄作業の負担が軽減される。
また、ステップS7,S15において上版胴21およびゴム圧胴26に洗浄液78を供給し、ステップS23において洗浄ユニット50によって洗浄した後に、ステップS46において印刷機を通常の印刷運転時の最高速度で運転して各胴の乾燥を行うと同時に、ステップS51において洗浄ウェブ59を走行させるようにしている。このように、胴の洗浄後に、胴の乾燥と洗浄ウェブ59の走行とを同時に行うようにしたことにより、次の作業である印刷を開始するまでの準備時間を短縮することができる。
また、洗浄液供給装置75A,75Bによって、上版胴21とゴム圧胴26との2つの胴に洗浄液を個別に供給するようにしたことにより、洗浄にかかる時間を短縮することができる。なお、洗浄液供給装置75A,75Bは、必要に応じて1つとしてもよく、洗浄液供給装置75Aは上ゴム胴25の周面に吹き付けるようにしてもよい。また、洗浄ユニット50に第3の洗浄液供給装置として機能する洗浄ノズル57を設けたことにより、洗浄能力が向上して洗浄にかかる時間を短縮できる。
〔通常コーティング〕
次に、図15〜図21を用いて、このように構成されたコーティングユニットにおけるコーティング動作について説明する。図15のステップ101において、給紙部2としてのフィーダがONされると給紙部2から紙がフィーダーボード15に供給される(図15のステップS101)。
〔上スプレー制御〕
次に、第1洗浄液供給装置75Aの上スプレー77Aを作動させる(ステップS102)。ステップS102の詳細を図16に示す。まず、フィーダボード上15上の紙の有無を検出するセンサー101がONしていない場合、すなわち紙がフィーダボード15上の所定位置まで到達していない場合、到達するまで待ち合わせる(ステップS103:NO)。一方、センサー101がONしている場合(ステップS103:YES)、すなわち紙がフィーダボード15上の所定位置まで到達し、センサー101がこの紙を検出した場合、上スプレー77Aによる噴射回数「i」がi=0に設定される(ステップS104)。
次に、「i」がスプレー回数設定手段103によって設定された設定値「i0」でない場合(ステップS105:NO)、「i」に「1」が加算される(ステップS106)。次に、ロータリーエンコーダ57により検出された位相が上スプレー噴射開始位相でない場合(ステップS107:NO)、すなわち上スプレー77Aからの噴射範囲に上版胴21の切欠き21aが含まれる場合、切欠き21aの位相が噴射範囲外となるまで待ち合わせる。
次に、ロータリーエンコーダ57によって検出された位相が上スプレー噴射開始位相である場合(ステップS107:YES)、すなわち上版胴21の切欠き21aが上スプレー77Aからの噴射範囲を通過して上スプレー77Aからの噴射範囲に上版胴21の有効面が含まれるようになると、上スプレー用電磁弁91がONされる。これにより、上スプレー77Aから上版胴21の周面全体にわたって霧状のニス粘度低下剤78が均一に吹き付けられる。次に、上スプレー噴射停止位相でない場合(ステップS109:NO)、すなわち上スプレー77Aの噴射範囲に上版胴21の切欠き21aが含まれない場合、噴射動作を継続する。
次に、上スプレー噴射停止位相である場合(ステップS109:YES)、すなわち上スプレー77Aの噴射範囲に上版胴21の切欠き21aの位相が含まれるようになると、上スプレー用電磁弁91がOFFされる(ステップS110)。これにより、上スプレー77Aによる噴射が停止し、ステップS105に戻る。i=i0でない場合(ステップS105:NO)、上述したステップS105〜S110の動作が繰り返される。一方、i=i0である場合(ステップS105:YES)、上スプレー77Aからのニス粘度低下剤78の供給が終了する。これにより、上スプレー77Aから上版胴21の切欠き21a内にニス粘度低下剤78が吹き付けられることはない。
〔下スプレー制御〕
図15に戻って、第1洗浄液供給装置75Aの上スプレー77Aの作動と同時に、制御装置93は第2洗浄液供給装置75Bの下スプレー77Bの作動を行う(ステップS111)。ステップS111の詳細を図17に示す。ます、フィーダーボード15上の紙の有無を検出するセンサー101がONしていない場合、すなわち紙がフィーダーボード15上の所定位置まで到達していない場合は到達するまで待ち合わせる(ステップS112)。一方、センサー101がONしている場合(ステップS112:YES)、すなわち紙がフィーダーボード15上の所定位置まで到達し、センサー101がこの紙を検出した場合、下スプレー77Bによる噴射回数「i」がi=0に設定される(ステップS113)。
次に、「i」がコーティング前スプレー回数設定手段103によって設定された設定値「i0」でない場合(ステップS14:NO)、「i」に「1」が加算される。次に、ロータリーエンコーダ57により検出された位相が下スプレー噴射開始位相でない場合(ステップS116:NO)、すなわち下スプレー77Bからの噴射範囲にゴム圧胴26の切欠き26aが含まれる場合、切欠き26aの位相が噴射範囲外となるまで待ち合わせる。
次に、ロータリーエンコーダ82によって検出された位相が下スプレー噴射開始位相である場合(ステップS116:YES)、すなわちゴム圧胴26の切欠き26aが下スプレー77Bからの噴射範囲を通過して下プレー77Bからの噴射範囲にゴム圧胴26の有効面が含まれるようになると、下スプレー用電磁弁92BがONされる(ステップS117)。これにより、下スプレー77Bからゴム圧胴26の周面に霧状のニス粘度低下剤78が吹き付けられる。次に、下スプレー噴射停止位相でない場合(ステップS118:NO)、すなわち下スプレー77Bの噴射範囲にゴム圧胴26の切欠き26aが含まれない場合、噴射動作を継続する。
次に、下スプレー噴射停止位相である場合(ステップS119:YES)、すなわち下スプレー77Bの噴射範囲にゴム圧胴26の切欠き26aの位相が含まれるようになると、下スプレー用電磁弁92BがOFFされる(ステップS119)。これにより、下スプレー92Bによる噴射が停止し、ステップS114に戻る。i=i0でない場合(ステップS114:NO)、ステップS114〜S119の動作が繰り返される。一方、i=i0である場合(ステップS114:YES)、下スプレー77Bからのニス粘度低下剤78の供給が終了する。これにより、下スプレー77Bからゴム圧胴26の切欠き26a内にニス粘度低下剤78が吹き付けられることはない。
〔胴入れ〕
図15に戻って、ステップS102、S111の処理を終了すると、制御装置93は胴入れを行う(ステップS120)。ステップ120の詳細を図18に示す。まず、下アニロックスローラ30が下版胴28に対して着位相でない場合(ステップS121:NO)、すなわち下アニロックスローラ30が下版胴28の切欠き28aに対向していない場合、対向するまで待ち合わせる。一方、下アニロックスローラ30が着位相である場合(ステップS121:YES)、すなわち下アニロックスローラ30が下版胴28の切欠き28aに対向している場合、下アニロックスローラ着脱手段45BがONとなる(ステップS122)。これにより、下版胴28に下アニロックスローラ30が接触する。
次に、下版胴28がゴム圧胴26に対して胴入れ位相でない場合(ステップS123:NO)、すなわち下版胴28の切欠き28aとゴム圧胴26の切欠き26aとが互いに対向していない場合、対向するまで待ち合わせる。一方、下版胴28がゴム圧胴26に対して胴入れ位相である場合(ステップS123:YES)、すなわち下版胴28の切欠き28aとゴム圧胴26の切欠き26aとが互いに対向している場合、下版胴着脱手段33Bが作動する(ステップS124)。これにより、下版胴28がゴム圧胴26に接近する方向へ移動する。
次に、ゴム圧胴26に対して下版胴28が所定の胴入れ位置でない場合(ステップS125:NO)、胴入れ位置になるまで待ち合わせる。一方、ゴム圧胴26に対して下版胴28が所定の胴入れ位置である場合(ステップS125:YES)、下版胴着脱手段33Bの作動が停止される(ステップS126)。これにより、下版胴28がゴム圧胴26に対向する。
次に、上アニロックスローラ23が上版胴21に対して着位相でない場合(ステップS127:NO)、すなわち上アニロックスローラ23が上版胴21の切欠き21aに対向していない場合、対向するまで待ち合わせる。一方、上アニロックスローラ23が上版胴21に対して着位相である場合(ステップS127:YES)、すなわち上アニロックスローラ23が上版胴21の切欠き23aに対向している場合、上アニロックスローラ着脱手段45AがONとなる(ステップS128)。これにより、上版胴21に上アニロックスローラ23が接触する。
次に、上ゴム胴25が上版胴21およびゴム圧胴26に対して胴入れ位相でない場合(ステップS129:NO)、すなわち上ゴム胴25の切欠き25aと上版胴21の切欠き21aおよびゴム圧胴26の切欠き26aとが互いに対向していない場合、対向するまで待ち合わせる。一方、上ゴム胴25が上版胴21およびゴム圧胴26に対して胴入れ位相である場合(ステップS129:YES)、すなわち上ゴム胴25の切欠き25aと上版胴21の切欠き21aとが互いに対向し、その後上ゴム胴25の切欠き25aとゴム圧胴26の切欠き26aとが互いに対向している場合、上ゴム胴着脱手段33Aが作動する(ステップS130)。これにより、上ゴム胴25が上版胴21およびゴム圧胴26に接近する方向へ移動する。
次に、上版胴21に対して上ゴム胴25が所定の胴入れ位置でない場合およびゴム圧胴26に対して上ゴム胴25が所定の胴入れ位置でない場合(ステップS131:NO)、胴入れ位置になるまで待ち合わせる。一方、上版胴21に対して上ゴム胴25が所定の胴入れ位置である場合およびゴム圧胴26に対して上ゴム胴25が所定の胴入れ位置である場合(ステップS131:YES)、上ゴム胴着脱手段33Aの作動が停止する(ステップS132)。これにより、上ゴム胴25が上版胴21に接触し紙をゴム圧胴26に押圧する。
コーティング動作を開始した直後においては、上アニロックスローラ23から上版胴21に供給されるニスの量が不足して乾燥しやすくなっている。上記したステップS105〜S110において、上スプレー77Aによって上版胴21の周面に供給されるニス粘度低下剤78によって上版胴21の周面上のニスの粘度増加や乾燥が防止される。したがって、上版胴21に対して胴入れしている上ゴム胴25の周面においても、ニスの粘度が増加したり乾燥したりすることがない。
また、上記したステップS114〜S119において、下スプレー77Bによってゴム圧胴26の周面に供給されるニス粘度低下剤78が、ゴム圧胴26に対して胴入れしている下版胴28に転移する。このため、上ゴム胴25と同様に、コーティング動作を開始した直後においては、下アニロックスローラ30から下版胴28に供給されるニスの量が不足して乾燥しやすくなっている。この場合、下版胴28に転移したニス粘度低下剤78によって下版胴28の周面上のニスの粘度増加や乾燥が防止される。したがって、下版胴28が接触しているゴム圧胴26の周面においても、ニスの粘度が増加したり乾燥したりすることがない。
また、ステップS1において給紙が開始されてから、コーティングユニット4によってコーティングされる直前にステップS120において胴入れされる。この胴入れ時には、上記したように上ゴム胴25の周面とゴム圧胴26の周面のニスが高粘度になったり乾燥することない。このため、上ゴム胴25とゴム圧胴26との間を通過する紙がこれら両胴の周面に貼り付くことなく紙の両面がコーティングされる。
図15に戻って、ステップS120の処理終了後、制御装置93は、カウンター107によって計数されたコーティング枚数がコーティング枚数設定手段106によって設定されたコーティング枚数に達しているか否かを判定する(ステップS133)。
〔ニス溜り除去〕
カウンタ値が設定値に達していない場合(ステップS133:NO)、制御装置93はニス溜りの除去を行う(ステップS134)。ステップS134の詳細を図19に示す。ニス溜まり自動除去スイッチ109の操作によりニス溜り自動除去設定がONである場合(ステップS135:YES)、カウンター107によって計数されたカウンタ値が、ニス溜り除去開始枚数設定手段105によって設定された設定枚数と等しいか否かが判定される(ステップS136)。カウンタ値が設定値と異なる場合、等しくなるまで待ち合わせる(ステップS136:NO)。カウンタ値と設定値とが等しい場合(ステップ136:YES)、洗浄ユニットの着回数「j」はj=0に設定される(ステップS138)。
一方、ニス溜り自動除去設定がONでない場合(ステップS135:NO)、ニス溜り除去スイッチ108が手動によってONされているか否かが判定される(ステップS137)。一方、ステップ137において、ニス溜り除去スイッチ108が手動によってONされている場合、ステップS138に進む。
次に、「j」に「1」が加算され、j=j+1に設定される(ステップS139)。次に、洗浄ユニット着脱手段がONされる(ステップS140)。すなわち、図5Aに示すように、エアシリンダ71のポートPaへのエアの供給により作動ロッド72が前進し、洗浄パッド56aによって洗浄ウェブ59が上ゴム胴25の周面に押し付けられる。
次に、タイマー90によって計時された洗浄ウェブ59を上ゴム胴25の周面に接触させている時間が、所定時間に達しているか否かが判定される(ステップS141)。タイマー90による計時時間が所定時間に達すると(ステップS141:YES)、洗浄ユニット着脱手段がOFFされる(ステップS142)。
すなわち、図5Bに示すように、エアシリンダ71のポートPbへのエアの供給により作動ロッド72が後退し、洗浄パッド56aが上ゴム胴25の周面から離間する。次に、「j」がニス溜り除去回数設定手段104によって設定された設定値に達していない場合(ステップS143:NO)、ステップS139〜S143を繰り返す。一方、j=設定値となった場合(ステップS143:YES)、ニス溜り除去動作が終了する。
このように、コーティング中において、上ゴム胴25とゴム圧胴26とが対向する対向位置Cよりも上ゴム胴25の回転方向の下流側であって、かつ上ゴム胴25と上版胴21の対向する対向位置Dよりも上ゴム胴25の回転方向の上流側に洗浄ユニット50が配置される。このような位置に配置された洗浄ユニット50によって上ゴム胴25の周面を清掃するようにしたことにより、対向位置Cにおいて紙に転移されずに上ゴム胴25の周面に付着して堆積するニスをコーティング中に除去することができる。
すなわち、コーティング中に上ゴム胴25の有効面の上ゴム胴25の回転方向の下流側Eに徐々にニスが堆積することに起因するニス溜りを除去することができる。このため、上ゴム胴25に対向するゴム圧胴26によって搬送される紙のくわえ側端部がニス溜りに接着して、ゴム圧胴26の周面から剥離するように引っ張られるようなことがない。したがって、ゴム圧胴26から紙の裏面に転移されたニスにむらが発生することがなく、コーティングの品質低下を防止できる。しかる後、洗浄ユニット50により清掃された上ゴム胴25の周面にはニス受け取り位置(D)において上版胴21からニスが新たに転移される。
このニス溜まり除去は通常の洗浄動作と比べると、コーティング中に洗浄ウェブ59を上ゴム胴25に接触させること、洗浄ノズル57から洗浄液を供給しないことが異なる。洗浄液を供給しない理由は、コーティング中のニスは乾燥しておらず粘度が低いため、乾いた洗浄ウェブを接触させてもニス溜まりを除去できるからである。しかしながら、洗浄ウェブ59を上ゴム胴25の周面に押し付けただけではニス溜まりを除去できない場合、洗浄ノズル57から洗浄液を供給するようにしてもよい。
〔ニス溜まり除去後布送り〕
図15に戻って、ステップS134のニス溜まり除去後、ニス溜まり除去後布送りを行う(ステップS144)。ステップS144の詳細を図20に示す。まず、布送り回数「m」はm=0に設定される(ステップS145)。次に、「m」に「1」が加算され、m+1に設定される(ステップS146)。次に、洗浄ユニット着脱手段がONされる(ステップS147)。すなわち、洗浄装置着脱用電磁弁50aが切換えられると、図5Aに示すように、エアシリンダ71のポートPaへのエアの供給により作動ロッド72が前進し、洗浄プレート56aが上ゴム胴25の周面に接近する。
次に、タイマー90によって計時された洗浄ウェブ59が上ゴム胴25の周面に接触する前に洗浄ユニット着脱手段をOFFさせるまでの時間が、所定時間を経過したかが判定される(ステップS148)。タイマー90による計時時間が所定時間に達していない場合、所定時間に達するまで待ち合わせる(ステップS148:NO)。一方、洗浄ユニット着脱装置による着動作時間(タイマー計時時間)が所定時間に達したときは、洗浄ユニット着脱装置がOFFされる(ステップS149)。
すなわち、洗浄装置着脱用電磁弁50aが切換えられ、図5Bに示すように、エアシリンダ71のポートPbへのエアの供給により作動ロッド72が後退し、洗浄プレート56aが上ゴム胴25の周面から離間する。次に、「m」が洗浄後布送り回数設定手段87によって設定された設定値に達していない場合(ステップS150:NO)、ステップS146〜S150を繰り返す。一方、m=設定値となった場合(ステップS150:YES)、ニス溜り除去後布送りが終了する。
ニス溜り除去後布送りの際には、洗浄ウェブ59が上ゴム胴59の周面に接触することがないので、洗浄ウェブ59が上ゴム胴25の周面に接着して巻き込まれることがない。このため、ニス溜り除去後時の洗浄ウェブ59に付着したニスが固化して、洗浄ウェブ59が洗浄ユニット50の洗浄プレート56a等に固着することが防止される。
洗浄ユニット着脱装置のm回のON、OFFの繰り返しによって、洗浄ユニット50の洗浄ウェブ59は胴周面に接触することなく所定の長さだけ走行する。ここでの所定の長さとは、洗浄ユニット50の洗浄ウェブ59が接触部材としてのステー51、洗浄プレート56a、案内部材56bに接触している長さ(図中A点からB点までの長さ)以上であり、かつ洗浄ウェブ59によってステー51、洗浄プレート56a、案内部材56bに転移した汚れが拭き取られることができる長さである。
図15に戻り、ステップ144のニス溜まり除去後布送り終了後、ステップ133に戻る。カウンタ値と設定値とが異なる場合、ステップS134〜S144を繰り返す。一方、カウンタ値と設定値とが等しい場合(ステップS133:YES)、フィーダーがOFFされ給紙部2からの給紙が停止される(ステップS151)。
〔胴抜き〕
次に、制御装置93は胴抜きを行う(ステップS152)。ステップS152の詳細を図21に示す。まず、下アニロックスローラ30が下版胴28に対して脱位相でない場合(ステップS153:NO)、すなわち下アニロックスローラ30が下版胴28の切欠き28aに対向していない場合、対向するまで待ち合わせる。一方、下アニロックスローラ30が脱位相である場合(ステップS153:YES)、すなわち下アニロックスローラ30が下版胴28の切欠き28aに対向している場合、下アニロックスローラ着脱手段45BがOFFとなる(ステップS154)。これにより、下版胴28から下アニロックスローラ30が離反する。
次に、下版胴28がゴム圧胴26に対して胴抜き位相でない場合(ステップS155:NO)、すなわち下版胴28の切欠き28aとゴム圧胴26の切欠き26aとが互いに対向していない場合、対向するまで待ち合わせる。一方、下版胴28がゴム圧胴26に対して胴抜き位相である場合(ステップS155:YES)、すなわち下版胴28の切欠き28aとゴム圧胴26の切欠き26aとが互いに対向している場合、下版胴着脱手段33Bが作動する(ステップS156)。これにより、下版胴28がゴム圧胴26から離反する方向へ移動する。
次に、ゴム圧胴26に対して下版胴28が所定の胴抜き位置でない場合(ステップS157:NO)、胴抜き位置となるまで待ち合わせる。一方、ゴム圧胴26に対して下版胴28が所定の胴抜き位置である場合(ステップS157:YES)、下版胴着脱手段33Bの作動が停止する(ステップS158)。これにより、下版胴28がゴム圧胴26から離反する。
次に、上アニロックスローラ23が上版胴21に対して脱位相でない場合(ステップS159:NO)、すなわち上アニロックスローラ23が上版胴21の切欠き21aに対向していない場合、対向するまで待ち合わせる。一方、上アニロックスローラ23が上版胴21に対して脱位相である場合(ステップS159:YES)、すなわち上アニロックスローラ23が上版胴21の切欠き23aに対向している場合、上アニロックスローラ着脱手段45AがOFFする(ステップS160)。これにより、上版胴21から上アニロックスローラ23が離脱する。
次に、上ゴム胴25が上版胴21およびゴム圧胴26に対して胴抜き位相でない場合(ステップS161:NO)、すなわち上ゴム胴25の切欠き25aと上版胴21の切欠き21aおよびゴム圧胴26の切欠き26aとが互いに対向していない場合、対向するまで待ち合わせる。一方、上ゴム胴25が上版胴21およびゴム圧胴26に対して胴抜き位相である場合(ステップS161:YES)、すなわち上ゴム胴25の切欠き25aと上版胴21の切欠き21aとが互いに対向し、その後上ゴム胴25の切欠き25aとゴム圧胴26の切欠き26aとが互いに対向している場合、上ゴム胴着脱手段33Aが作動する(ステップS162)。これにより、上ゴム胴25がゴム圧胴26および上版胴21から離反する方向に移動する。
次に、上版胴21に対して上ゴム胴25が所定の胴抜き位置でない場合およびゴム圧胴26に対して上ゴム胴25が所定の胴抜き位置でない場合(ステップS163:NO)、胴抜き位置となるまで待ち合わせる。一方、上版胴21に対して上ゴム胴25が所定の胴抜き位置である場合およびゴム圧胴26に対して上ゴム胴25が所定の胴抜き位置である場合(ステップS163:YES)、上ゴム胴着脱手段33Aの作動が停止Uる(ステップS164)。これにより、上ゴム胴25が上版胴21およびゴム圧胴26から離反する。
なお、ニス溜まり除去開始枚数設定手段105に、例えば100,200,300,……というように、複数の枚数を設定することにより、コーティング中、定期的に100枚毎にニス溜まり除去が行われる。また、ニス溜まり自動除去の動作フロー中でも、作業者のニス溜まり除去スイッチの操作により、ニス溜まり除去動作を実施させるようにしてもよい。また、本実施の形態においては、ニス溜まり除去スイッチ操作による手動のニス溜まり除去においても、自動のニス溜まり除去と同様に洗浄ユニットの着回数を設定したが、手動のニス溜まり除去のときには、着回数は1回(j=1)にするように自動と異なる回数に設定してもよい。また、本実施の形態においては、第1洗浄液供給手段75Aによって上版胴21に洗浄液またはニス粘度低下剤を直接供給するようにしたが、上ゴム胴25に洗浄液またはニス粘度低下剤を供給し、上ゴム胴25を介して上版胴21に洗浄液またはニス粘度低下剤を間接的に供給するようにしてもよい。同様に、第2洗浄液供給手段75Bによってゴム圧胴26に洗浄液またはニス粘度低下剤を直接供給するようにしたが、下版胴28に洗浄液またはニス粘度低下剤を供給し、この下版胴28を介して洗浄液またはニス粘度低下剤を間接的に供給するようにしてもよい。
また、本実施の形態においては、コーティング装置におけるニスの洗浄について説明したが、印刷装置におけるインキの洗浄にも適用できる。また、ニスまたはインキを転移するものとしてシート状物の例を説明したがウェブでもよい。また、本実施の形態においては、ゴム圧胴26に下版胴28を着させた状態で洗浄動作を行ったが、下版胴28の汚れ具合によっては、下版胴28をゴム圧胴26から脱させ、上版胴21−上ゴム胴25−ゴム圧胴26の三つの胴を着させて洗浄をするようにしてもよい。
また、洗浄ウェブ59によって胴の周面を洗浄するようにしたが、ブラシによって洗浄するようにしてもよい。また、洗浄液として水を使用したが、汚れの程度によっては溶剤を使用してもよい。
本発明に係る洗浄装置が適用された枚葉輪転印刷機の全体を示す側面図である。 本発明に係る洗浄装置が適用された枚葉輪転印刷機の要部の側面図である。 本発明に係る洗浄装置において、上ゴム胴の着脱装置を説明するための要部の側面図である。 本発明に係る洗浄装置において、アニロックスローラの着脱装置を説明するための要部の側面図である。 本発明に係る洗浄装置における洗浄装置の側面図であって、同図(A)は洗浄していない状態を示し、同図(B)は洗浄している状態を示す。 図2におけるVI矢視図である。 本発明に係る洗浄装置の構成を示すブロック図である。 本発明に係る洗浄装置おいて、洗浄動作を説明するためのフローチャートである。 本発明に係る洗浄装置おいて、上スプレーの動作を説明するためのフローチャートである。 本発明に係る洗浄装置おいて、下スプレーの動作を説明するためのフローチャートである。 本発明に係る洗浄装置おいて、洗浄ユニットによる洗浄動作を説明するためのフローチャートである。 本発明に係る洗浄装置おいて、初期布送りの動作を説明するためのフローチャートである。 本発明に係る洗浄装置おいて、洗浄の動作を説明するためのフローチャートである。 本発明に係る洗浄装置おいて、洗浄後布送りの動作を説明するためのフローチャートである。 本発明に係る洗浄装置において、通常のコーティング動作を説明するためのフローチャートである。 本発明に係る洗浄装置において、上スプレーの動作を説明するためのフローチャートである。 本発明に係る洗浄装置において、下スプレーの動作を説明するためのフローチャートである。 本発明に係る洗浄装置において、胴入れの動作を説明するためのフローチャートである。 本発明に係る洗浄装置において、くわえ側ニス溜りの除去動作を説明するためのフローチャートである。 本発明に係る洗浄装置において、洗浄後布送りの動作を説明するためのフローチャートである。 本発明に係る洗浄装置において、胴抜きの動作を説明するためのフローチャートである。
符号の説明
1…枚葉輪転印刷機、4…コーティングユニット、21…上版胴(第1胴)、21a,26a,28a…切欠き、22…第1液体供給手段、23,30…アニロックスローラ、25…上ゴム胴、26…ゴム圧胴(第2胴)、27…爪(シート状物保持手段)、28…下版胴、33A…上ゴム胴着脱手段、33B…下版胴着脱手段、45A…上アニロックスローラ着脱手段、45B…下アニロックスローラ着脱手段、50…洗浄ユニット、59…洗浄ウェブ(洗浄布)、71…エアシリンダ、75A…第1洗浄液供給手段(第1ニス粘度低下剤供給手段)、75B…第2洗浄液供給手段(第2ニス粘度低下剤供給手段)、78…洗浄液、82…本機位相検出手段(ロータリーエンコーダ)、84…スプレー回数設定手段、85…初期布送り回数設定手段、86…布送り回数設定手段、87…洗浄後布送り回数設定手段、88…乾燥時間設定手段、89…洗浄ユニット着時間設定手段、90…タイマー、91…上スプレー用電磁弁、92…下スプレー用電磁弁、93,104…ニス溜り除去回数設定手段、100…洗浄装置、105…ニス溜り除去開始枚数設定手段、106…コーティング枚数設定手段、107…カウンター、108…ニス溜り除去スイッチ、109…ニス溜まり除去スイッチ。

Claims (2)

  1. シート状物に接触し、これらシート状物に液体供給手段から受け取ったニスまたはインキを転移する胴を洗浄する洗浄装置において、
    前記胴に接触してこの胴を洗浄する洗浄装置を、前記胴のシート状物との接触位置よりも前記胴の回転方向下流側であってかつ前記胴の前記液体供給手段から液体を受け取る液体受取位置よりも前記胴の回転方向上流側に設け、
    前記胴に洗浄液を供給する洗浄液供給手段を備え、
    前記洗浄装置は、シート状物にニスまたはインキを転写していないときに、前記洗浄液供給手段から供給される洗浄液によって前記胴を洗浄し、
    前記洗浄装置は、シート状物にニスまたはインキを転写しているときに、前記洗浄液供給手段から洗浄液を供給することなく、前記胴のシート状物のくわえ側端部側に対応する部分に堆積するニスまたはインキを除去することを特徴とする洗浄装置。
  2. 前記胴は、シート状物を保持し搬送する搬送胴に対向して配設され、この搬送胴により搬送されているシート状物の一方の面にコーティングまたは印刷を行い、
    前記搬送胴は搬送しているシート状物の他方の面にコーティングまたは印刷を行うことを特徴とする請求項1記載の洗浄装置。
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