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JP5450656B2 - 通信装置及び時刻同期システム - Google Patents

通信装置及び時刻同期システム Download PDF

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Description

本発明は、通信装置及び時刻同期システムに関するものである。
従来より、通信装置が時刻サーバと通信して、時刻サーバと時刻を同期させる技術がある。非特許文献1には、例えばLocal Area Network(LAN)内において、高精度で時刻を同期させるプロトコル仕様IEEE1588−2008(以下、IEEE1588と記述)が開示されている。この技術では、IEEE1588に準拠した時刻サーバがマルチキャストで広告する時刻と、時刻サーバと通信装置との間の通信遅延を利用して、通信装置は時刻を時刻サーバの時刻に同期させる。また、複数の時刻サーバが通信可能な同一ネットワーク上に存在する場合、優先度が最も高い時刻サーバのみが時刻を広告する。また、非特許文献1には、複数の時刻サーバが時刻を広告する方法も開示されている。その方法はAlternate masteroptionと呼ばれている。この方法では、通信装置は複数のAlterna master option機能を搭載した時刻サーバから時刻を定期的に受信することで、いずれかの時刻サーバに異常が起きたときでも、通信装置はその他の時刻サーバから時刻を受信できる。このため、通信装置は時刻精度を維持することができる。
しかしながら、IEEE1588では、同一ドメイン内の全ての時刻サーバが折衝することでそれぞれの時刻サーバの内部状態を決定し、内部状態に応じてメッセージの送受信処理を変更する。そこで、ある時刻サーバの挙動が他の時刻サーバに影響する。例えば、ある時刻サーバが異常を起こし、時刻サーバの優先度を示すパラメータが管理者の意図しない値に設定されたAnnounceメッセージを送信した場合、他の時刻サーバは時刻の広告を一時的に中止する可能性がある。また、時刻サーバの復旧時やメンテナンス時に、ネットワークへ新たに接続する時刻サーバの設定を間違った場合、同様に他の時刻サーバは時刻の広告を一時的に中止する可能性がある。そのため、通信装置の時刻は、時刻サーバから時刻を受信できない間にずれるという問題がある。
非特許文献2には、2つのネットワークそれぞれに1台ずつ時刻サーバを接続し、2つのネットワークの両方に通信装置を接続することで、時刻サーバを冗長化する時刻同期システムが開示されている。非特許文献2において、Grandmasterは時刻サーバであり、Ordinary clockは通信装置である。各ネットワークに接続された2つの時刻サーバのうち一方を主時刻サーバとし、他方を副時刻サーバとする。通信装置は主時刻サーバと時刻を同期させ、主時刻サーバと通信不可能になったとき、時刻を同期させる時刻サーバを副時刻サーバへ切り替える。このように通信経路及び時刻サーバを冗長化することで、時刻同期システムの信頼性を向上させている。
IEEEE1588−2008 Std. Sven Meier and Hans Weibel,"IEEE 1588 applied in the environment ofhigh availability LANs," 2007 Proceedings on International IEEE Symposiumon Precision Clock Synchronization (ISPCS), pp.100-104, Oct 2007.
しかし、非特許文献2の技術では、同一ネットワーク上に複数の時刻サーバを設置して冗長化した場合、時刻サーバの異常時や復旧時に通信装置の時刻精度を維持できない恐れがあった。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、同一ネットワーク上に複数の時刻サーバを設置して冗長化した場合、時刻サーバの異常時や復旧時に時刻精度を維持可能な通信装置及び時刻同期システムを提供することを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明は、複数の時刻サーバと一台以上の転送装置で構成されたネットワークを介して接続される通信装置であって、前記時刻サーバが計時した時刻を示す時刻情報と、ネットワークの識別子とを含むメッセージを受信し、前記メッセージが受信されたときの受信時刻を取得するネットワークコントローラと、前記メッセージに含まれる前記識別子が、複数の前記時刻サーバのいずれかが属すネットワークの識別子に一致しない場合に前記メッセージを破棄するネットワーク処理部と、前記ネットワークの識別子が一致する場合は、前記メッセージに含まれる前記時刻情報及び前記受信時刻を用いて時刻誤差を計算し、第1時刻サーバに対する異常の有無を検知し、前記第1時刻サーバに異常があることを検知した場合、第2時刻サーバが属すネットワークの識別子を含むメッセージを用いて計算した前記時刻誤差を出力するプロトコル処理部と、前記時刻誤差を用いて、操作量を計算するサーボと、前記操作量に基づいて、クロックレートを変更するクロックとを備え、前記プロトコル処理部は、前記第1時刻サーバに対して異常がないことを検知した場合、受信した前記メッセージを用いて計算した前記時刻誤差を出力し、前記メッセージに含まれる前記識別子が第2時刻サーバが属すネットワークの識別子に付与されたものである場合且つ前記第1時刻サーバに対して異常がないことを検知した場合、前記メッセージを用いて計算した前記時刻誤差を記憶部に記憶させ、前記メッセージに含まれる前記識別子が前記第1時刻サーバが属すネットワークに付与されたものである場合且つ前記第1時刻サーバに対して異常がないことを検知した場合、前記メッセージを用いて計算した前記時刻誤差を出力し、前記メッセージに含まれる前記識別子が前記第2時刻サーバが属すネットワークに付与されたものである場合且つ前記第1時刻サーバに対して異常があることを検知した場合、前記メッセージを用いて計算した前記時刻誤差を出力し、前記メッセージに含まれる前記識別子が前記第1時刻サーバが属すネットワークに付与されたものである場合且つ前記第1時刻サーバに対して異常があることを検知した場合、前記記憶部に記憶された前記時刻誤差を用いて計算した推定時刻誤差を出力することを特徴とする。
本発明によれば、同一ネットワーク上に複数の時刻サーバを設置して冗長化した場合、時刻サーバの異常時や復旧時に通信装置の時刻精度を維持することができる。
第1の実施の形態の時刻同期システムの構成を例示する図。 Announceメッセージを例示する図。 Syncメッセージを例示する図。 VLANヘッダを付加したAnnounceメッセージを例示する図。 VLANヘッダを付加したSyncメッセージを例示する図。 時刻同期システムの適用例を示す図。 時刻同期通信処理の手順を示すフローチャート。 時刻同期処理の手順を示すフローチャート。 第2の実施の形態の時刻同期処理の手順を示すフローチャート。 第3の実施の形態の時刻同期処理の手順を示すフローチャート。 第4の実施の形態の時刻同期システムの構成を例示する図。 補正データを例示する図。 時刻同期処理の手順を示すフローチャート。 第5の実施の形態の時刻同期処理の手順を示すフローチャート。
以下に添付図面を参照して、この発明にかかる通信装置及び時刻同期システムの実施の形態を詳細に説明する。
[第1の実施の形態]
図1は、時刻同期システムの構成を例示する図である。同図に示されるように、時刻同期システムは、時刻サーバ101、スイッチ102、スイッチ103、時刻サーバ104、ネットワーク105及び通信装置106を備え、2つの時刻サーバ101,104が、同一のネットワーク105に接続される構成である。時刻同期システムでは、例えば802.1Qに準拠したVLANを用いて、通信装置106が時刻サーバ101又は104と時刻を同期させる。時刻サーバ101,104は時刻を広告するサーバであり、例えばIEEE1588等の時刻同期プロトコル機能を搭載したサーバである。但し、IEEE1588のAlternate master option機能を搭載していなくても良い。時刻サーバ101,104には、各々異なるVLAN IDが付与されている。また、ここでは、時刻サーバ101を主時刻サーバとし、時刻サーバ104を副時刻サーバとする。時刻サーバ101はスイッチ102を介してネットワーク105に接続され、時刻サーバ104はスイッチ103を介してネットワーク105に接続される。通信装置106は、スイッチ114を介してネットワーク105に接続される。ネットワーク105は、例えばEthernet(登録商標)(イーサネット(登録商標))、FDDI、PLC、無線LAN、WiMAX、Jigbee、LTE、CAN、Profinetである。ここではネットワーク105はイーサネット(登録商標)であるとする。スイッチ102,103,114は、例えばイーサネット(登録商標)スイッチ機能を搭載した転送装置である。通信装置106、スイッチ114、スイッチ102及びスイッチ103はそれぞれ、IEEE1588で規定されるPeer to peer delay mechanismと呼ばれる方法で、隣接するIEEE1588との間の通信遅延を測定するものとする。
次に、時刻サーバ101、スイッチ102、スイッチ103、時刻サーバ104、ネットワーク105及び通信装置106の各構成について説明する。時刻サーバ101は、マルチキャストアドレスを宛先としたPDelay_Reqメッセージをスイッチ102から受信すると、マルチキャストアドレスを宛先とし、時刻サーバ101がPDelay_Reqメッセージを受信したときの受信時刻であるタイムスタンプと、PDelay_Responseメッセージを送信したときの送信時刻であるタイムスタンプとを含むPDelay_Responseメッセージを送信する。また、時刻サーバ101は、定期的に、Ethernet(登録商標)ヘッダの宛先アドレスにマルチキャストアドレスをセットしたAnnounceメッセージを送信すると共に、Ethernet(登録商標)ヘッダの宛先アドレスにマルチキャストアドレスをセットした、その送信時刻を示す時刻情報を含むSyncメッセージを送信する。Announceメッセージ及びSyncメッセージは、IEEE1588が規定するメッセージである。図2は、Announceメッセージを例示する図である。図3は、Syncメッセージを例示する図である。図3に例示されるように、Syncメッセージには、時刻サーバ101が計時した時刻であり、Syncメッセージの送信時刻を示す時刻情報が含まれる。また、Syncメッセージには、Correctionフィールドが含まれている。Correctionフィールドには、時刻を訂正するための初期値がセットされており、Syncメッセージの転送処理時間及び時刻サーバ101との間の通信遅延の値が後述するスイッチ102により加算されて再セットされる。
時刻サーバ104は、マルチキャストアドレスを宛先としたPDelay_Reqメッセージをスイッチ103から受信すると、マルチキャストアドレスを宛先とし、時刻サーバ104がPDelay_Reqメッセージを受信したときの受信時刻であるタイムスタンプと、PDelay_Responseメッセージを送信したときの送信時刻であるタイムスタンプとを含むPDelay_Responseメッセージを送信する。また、時刻サーバ104は時刻サーバ101と同様に、定期的に、Ethernet(登録商標)ヘッダの宛先アドレスにマルチキャストアドレスをセットしたAnnounceメッセージを送信すると共に、Ethernet(登録商標)ヘッダの宛先アドレスにマルチキャストアドレスをセットした、その送信時刻を示す時刻情報を含むSyncメッセージを送信する。Announceメッセージ及びSyncメッセージは、図2〜3に各々例示されるものと同様である。尚、Syncメッセージに含まれるCorrectionフィールドには、Syncメッセージの転送処理時間及び時刻サーバ104との間の通信遅延の値が後述するスイッチ103により加算されて再セットされる。
スイッチ102は、マルチキャストアドレスを宛先としたPDelay_Reqメッセージを送信し、これに対して、マルチキャストアドレスを宛先としたPDelay_Responseメッセージを時刻サーバ101から受信すると、PDelay_Responseメッセージに含まれるタイムスタンプを利用して、時刻サーバ101との間の通信遅延を測定する。また、スイッチ102は、時刻サーバ101から送信されたAnnounceメッセージやSyncメッセージを受信すると、時刻サーバ101に付与されたVLAN IDを含むVLANヘッダをAnnounceメッセージやSyncメッセージに各々付加して、これらを各々ネットワーク105へ転送する。このとき、Syncメッセージについては、スイッチ102は、Syncメッセージの転送処理時間、及び時刻サーバ101との間の通信遅延の値を、SyncメッセージのCorrectionフィールドの値に加算した値を、SyncメッセージのCorrectionフィールドにセットしてネットワーク105へ転送する。VLANヘッダは、例えば802.1Qに準拠したタグである。図4は、VLANヘッダを付加したAnnounceメッセージを例示する図である。同図に例示されるように、図2に例示されたAnnounceメッセージに対して、VLAN IDを含むVLANヘッダが付加されている。図5は、VLANヘッダを付加したSyncメッセージを例示する図である。同図に例示されるように、図3に例示されたSyncメッセージに対して、VLAN IDを含むVLANヘッダが付加されている。
また、スイッチ102は、ネットワーク105にマルチキャストで送信されたAnnounceメッセージやSyncメッセージを受信すると、これらのメッセージにVLANヘッダが付加されている場合、当該VLANヘッダに含まれるVLAN IDを参照して、当該VLAN IDが時刻サーバ101に付与されたものか否かを判断する。当該VLAN IDが時刻サーバ101に付与されたものである場合、スイッチ102は、当該メッセージからVLANヘッダを除去して時刻サーバ101へ転送する。例えば、スイッチ102は、図4に例示されるAnnounceメッセージからVLANヘッダを除去して、図2に例示されるAnnounceメッセージを時刻サーバ101へ転送し、図5に例示されるSyncメッセージからVLANヘッダを除去して、図3に例示されるSyncメッセージを時刻サーバ101へ転送する。一方、受信したAnnounceメッセージやSyncメッセージに付加されたVLANヘッダに含まれるVLAN IDが時刻サーバ101に付与されたものではない場合、スイッチ102は、当該メッセージを時刻サーバ101へ転送しない。例えば、時刻サーバ104から後述するスイッチ103を介して転送されたAnnounceメッセージやSyncメッセージがこの場合に該当する。
スイッチ103は、マルチキャストアドレスを宛先としたPDelay_Reqメッセージを送信し、これに対して、マルチキャストアドレスを宛先としたPDelay_Responseメッセージを時刻サーバ104から受信すると、PDelay_Responseメッセージに含まれるタイムスタンプを利用して、時刻サーバ104との間の通信遅延を測定する。また、スイッチ103は、時刻サーバ104から送信されたAnnounceメッセージやSyncメッセージを受信すると、時刻サーバ104に付与されたVLAN IDを含むVLANヘッダをAnnounceメッセージやSyncメッセージに各々付加して、これらを各々ネットワーク105へ転送する。このとき、Syncメッセージについては、スイッチ102は、Syncメッセージの転送処理時間、及び時刻サーバ101との間の通信遅延の値を、SyncメッセージのCorrectionフィールドの値に加算した値を、SyncメッセージのCorrectionフィールドにセットしてネットワーク105へ転送する。VLANヘッダを付加したメッセージは、図4〜5に例示されるものと同様である。
また、スイッチ103は、ネットワーク105にマルチキャストで送信されたAnnounceメッセージやSyncメッセージを受信すると、これらのメッセージにVLANヘッダが付加されている場合、当該VLANヘッダに含まれるVLAN IDを参照して、当該VLAN IDが時刻サーバ104に付与されたものか否かを判断する。当該VLAN IDが時刻サーバ104に付与されたものである場合、当該メッセージからVLANヘッダを除去して時刻サーバ104へ転送し、当該VLAN IDが時刻サーバ104に付与されたものではない場合、当該メッセージを時刻サーバ104へ転送しない。例えば、時刻サーバ101からスイッチ102を介して転送されたAnnounceメッセージやSyncメッセージがこの場合に該当する。
スイッチ114は、マルチキャストアドレスを宛先としたPDelay_Reqメッセージを通信装置106から受信すると、マルチキャストアドレスを宛先とし、スイッチ114がPDelay_Reqメッセージを受信したときの受信時刻であるタイムスタンプと、PDelay_Responseメッセージを送信したときの送信時刻であるタイムスタンプとを含むPDelay_Responseメッセージを送信する。また、スイッチ114は、時刻サーバ101,104からネットワーク105を介してAnnounceメッセージやSyncメッセージを受信すると、VLANヘッダを除去せず通信装置106へ転送する。また、スイッチ114は、通信装置106から時刻サーバ101のVLAN IDを含むVLANヘッダが付加されたAnnounceメッセージやSyncメッセージ又は時刻サーバ104のVLAN IDを含むVLANヘッダが付加されたAnnounceメッセージやSyncメッセージをそのままネットワーク105へ転送する。
通信装置106は、ネットワークインタフェース107、ネットワークコントローラ108、ネットワーク処理部109、プロトコル処理部110、サーボ111、クロック112、記憶部113及びアプリケーション115を備える。ネットワークインタフェース107は、ネットワーク105の通信方式に対応した通信インタフェースであり、通信装置106とネットワーク105との通信を制御する。ここでは、ネットワークインタフェース107は、イーサネット(登録商標)の通信方式に対応した通信インタフェースであるとする。
ネットワークコントローラ108は、時刻サーバ101又は時刻サーバ104にメッセージを送信したときの送信時刻をタイムスタンプとして取得し、時刻サーバ101又は時刻サーバ104からSyncメッセージを受信したときの受信時刻をタイムスタンプとして取得する。ネットワーク処理部109は、ネットワークインタフェース107が対応する通信方式に応じた処理を実行する。ネットワーク処理部109は、時刻サーバ101から受信したSyncメッセージに付加されたVLANヘッダに含まれるVLAN IDが時刻サーバ101又は時刻サーバ104に付与されたものである場合、当該Syncメッセージ及び当該Syncメッセージを受信したときの受信時刻であるタイムスタンプをプロトコル処理部110に送り、当該VLAN IDが時刻サーバ101又は時刻サーバ104に付与されたものではない場合、当該Syncメッセージを破棄する。また、ネットワーク処理部109は、時刻サーバ101又は時刻サーバ104に送信するメッセージに、各々に付与されたVLAN IDを含むVLANヘッダを付加する。
プロトコル処理部110は、IEEE1588などの時刻同期プロトコルに従った処理を実行する。プロトコル処理部110は、マルチキャストアドレスを宛先としたPDelay_Reqメッセージを送信し、これに対して、マルチキャストアドレスを宛先としたPDelay_Responseメッセージをスイッチ114から受信すると、PDelay_Responseメッセージに含まれるタイムスタンプを利用して、スイッチ114との間の通信遅延を測定する。また、プロトコル処理部110は、時刻サーバ101から送信されたSyncメッセージ及びタイムスタンプをネットワーク処理部109から受け取ると、当該Syncメッセージに含まれる時刻情報及びタイムスタンプを用いて、時刻サーバ101との間の時刻誤差を計算し、時刻サーバ101に対する異常がないことを検知した場合、計算した時刻誤差をサーボ111に出力する。時刻サーバ101に対する異常の有無を検知する方法については後述する。また、プロトコル処理部110は、時刻サーバ104から送信されたSyncメッセージ及びタイムスタンプをネットワーク処理部109から受け取ると、当該Syncメッセージに含まれる時刻情報及びタイムスタンプを用いて、時刻サーバ104との間の時刻誤差を計算し、時刻サーバ101に対して異常がないことを検知した場合、計算した時刻誤差を記憶部113に記憶させ、時刻サーバ101に対して異常があることを検知した場合、計算した時刻誤差をサーボ111に出力する。
サーボ111は、例えばデジタルフィルタやPID制御で構成された制御部であり、プロトコル処理部110が出力した時刻誤差を用いて操作量を計算して、これをクロック112へ出力する。例えば、クロック112が電圧制御水晶発振器の場合、操作量は、電圧である。クロック112がAdder Based Clockの場合、操作量は、クロック112のカウンタを増加させるタイミングの間の周波数とカウンタの増加量とである。クロック112は例えば電圧制御水晶発振器またはAdder Based Clockであり、時刻を計時する。クロック112は、サーボ111から出力された操作量に応じてクロックレートを変更する。
記憶部113は、例えばレジスタやRAMにより構成され、プロトコル処理部110の制御の下、プロトコル処理部110が計算した時刻誤差を記憶する。また、記憶部113は、時刻サーバ101,104について、IEEE1588が規定する優先度を予め記憶する。記憶部113に記憶される時刻サーバ101の優先度は時刻サーバ104の優先度より高いものとする。アプリケーション115は、クロック112が計時した現在時刻を参照するアプリケーションプログラムである。
以上のような構成の時刻同期システムでは、同一ネットワーク105上の2つの時刻サーバ101,104に対して各々異なるVLAN IDを付与する。スイッチ102は、時刻サーバ101から送信されたAnnounceメッセージやSyncメッセージに対して時刻サーバ101に付与されたVLAN IDを含むVLANヘッダを付加する。また、スイッチ102は、時刻サーバ104のVLAN IDを含むVANヘッダが付加されたAnnounceメッセージやSyncメッセージを時刻サーバ101に転送しないようにする。また、スイッチ103は、時刻サーバ104から送信されたAnnounceメッセージやSyncメッセージに対して時刻サーバ104に付与されたVLAN IDを含むVLANヘッダを付加する。また、スイッチ103は、時刻サーバ101のVLAN IDを含むVLANヘッダが付加されたAnnounceメッセージやSyncメッセージを時刻サーバ104に転送しないようにする。これにより、時刻サーバ101,104が互いに通信できないようにする。一方、通信装置106は、AnnounceメッセージやSyncメッセージに付加されたVLANヘッダが時刻サーバ101,104のいずれに付与されたVLAN IDを含んでいてもそのまま受信する。上述したように時刻サーバ101を主時刻サーバとしているので、通信装置106は、時刻サーバ101が正常である場合には、時刻サーバ101から送信されたSyncメッセージを用いて、時刻サーバ101に時刻を同期させるが、時刻サーバ101に対する異常を検知した場合、時刻を同期させる対象を時刻サーバ104に切替えて、時刻サーバ104から送信されたSyncメッセージを用いて、時刻サーバ104に時刻を同期させる。このような時刻同期システムは、例えば図6に示すような分散電力制御ネットワークや、変電所、工場、列車といった産業用ネットワーク及び家庭ネットワークに適用可能である。
次に、本実施の形態にかかる時刻同期システムで行う時刻同期通信処理の手順について図7を用いて説明する。通信装置106は、マルチキャストアドレスを宛先としたPDelay_Reqメッセージを送信する(ステップS1)。スイッチ114はPDelay_Reqメッセージを受信すると、マルチキャストアドレスを宛先としたPDelay_Responseメッセージを送信する(ステップS2)。通信装置106は、PDelay_Responseメッセージに含まれるタイムスタンプを利用して、スイッチ114との間の通信遅延を測定する。
スイッチ103も通信装置106と同様に、マルチキャストアドレスを宛先としたPDelay_Reqメッセージを送信する(ステップS3)。時刻サーバ104はPDelay_Reqメッセージを受信すると、マルチキャストアドレスを宛先としたPDelay_Responseメッセージを送信する(ステップS4)。スイッチ103はPDelay_Responseメッセージに含まれるタイムスタンプを利用して、時刻サーバ104との間の通信遅延を測定する。また、スイッチ102も通信装置106と同様に、マルチキャストアドレスを宛先としたPDelay_Reqメッセージを送信する(ステップS9)。時刻サーバ101はPDelay_Reqメッセージを受信すると、マルチキャストアドレスを宛先としたPDelay_Responseメッセージを送信する(ステップS10)。スイッチ102はPDelay_Responseメッセージに含まれるタイムスタンプを利用して、時刻サーバ101との間の通信遅延を測定する。
時刻サーバ101は、定期的に、Ethernet(登録商標)ヘッダの宛先アドレスにマルチキャストアドレスをセットしたAnnounceメッセージを送信すると共に(ステップS5,S11)、Ethernet(登録商標)ヘッダの宛先アドレスにマルチキャストアドレスをセットした、時刻情報を含むSyncメッセージを送信する(ステップS6,S12)。ステップS5で送信されたAnnounceメッセージをスイッチ102が時刻サーバ101から受信すると、図2に例示されるように、時刻サーバ101のVLAN IDを含むVLANヘッダをAnnounceメッセージに付加して、ネットワーク105へ転送する。このAnnounceメッセージをスイッチ114がネットワーク105を介して受信すると、VLANヘッダを除去せずAnnounceメッセージを通信装置106へ転送する。
また、時刻サーバ101がステップS6で送信したSyncメッセージをスイッチ102は受信すると、時刻サーバ101のVLAN IDを含むVLANヘッダをSyncメッセージに付加し、更に、Syncメッセージの転送処理時間、及び時刻サーバ101との間の通信遅延の値を、SyncメッセージのCorrectionフィールドの値に加算した値を、SyncメッセージのCorrectionフィールドにセットする。このSyncメッセージをスイッチ102はネットワーク105へ転送する。このSyncメッセージをスイッチ114がネットワーク105を介して受信すると、VLANヘッダを除去せずSyncメッセージを通信装置106へ転送する。
尚、時刻サーバ101がステップS11で送信したAnnounceメッセージ及びステップS12で送信したSyncメッセージは、なんらかの異常の発生により、スイッチ102に受信されないことが、図7において例示されている。
通信装置106は、時刻サーバ101がステップS6で送信したSyncメッセージを、ネットワーク105、スイッチ102及びスイッチ114を介して受信すると、時刻同期処理を行う(ステップS20)。この時刻同期処理の詳細な手順については後述する。
一方、時刻サーバ104も時刻サーバ101と同様に、Ethernet(登録商標)ヘッダの宛先アドレスにマルチキャストアドレスをセットしたAnnounceメッセージを送信すると共に(ステップS7,S13)、Ethernet(登録商標)ヘッダの宛先アドレスにマルチキャストアドレスをセットした、時刻情報を含むSyncメッセージを送信する(ステップS8,S14)。時刻サーバ104がステップS7又はS13で送信したAnnounceメッセージをスイッチ103が時刻サーバ104から受信すると、時刻サーバ104のVLAN IDを含むVLANヘッダをAnnounceメッセージに付加して、ネットワーク105へ転送する。このAnnounceメッセージをスイッチ114がネットワーク105を介して受信すると、VLANヘッダを除去せずAnnounceメッセージを通信装置106へ転送する。また、時刻サーバ104がステップS8又はS14で送信したSyncメッセージをスイッチ103は受信すると、時刻サーバ104のVLAN IDを含むVLANヘッダをSyncメッセージに付加し、更に、Syncメッセージの転送処理時間、及び時刻サーバ104との間の通信遅延の値を、SyncメッセージのCorrectionフィールドの値に加算した値を、SyncメッセージのCorrectionフィールドにセットする。このSyncメッセージをスイッチ103はネットワーク105へ転送する。このSyncメッセージをスイッチ114がネットワーク105を介して受信すると、VLANヘッダを除去せずSyncメッセージを通信装置106へ転送する。
通信装置106は、時刻サーバ104がステップS8で送信したSyncメッセージを、ネットワーク105、スイッチ103及びスイッチ114を介して受信すると、時刻同期処理を行う(ステップS21)。また、通信装置106は、時刻サーバ104がステップS14で送信したSyncメッセージを、ネットワーク105、スイッチ103及びスイッチ114を介して受信した場合も同様に、時刻同期処理を行う(ステップS22)。
尚、Announceメッセージ及びSyncメッセージはマルチキャストで送信されるため、スイッチ103が転送したこれらのメッセージをスイッチ102が受信する可能性がある。しかし、これらのメッセージにはVLANヘッダが付加されているため、スイッチ102は、当該VLANヘッダに含まれるVLAN IDを参照して、当該VLAN IDが時刻サーバ104に付与されたものである場合、当該メッセージからVLANヘッダを除去して時刻サーバ104へ転送し、当該VLAN IDが時刻サーバ101に付与されたものではない場合、当該メッセージを時刻サーバ101へ転送しない。同様に、スイッチ102が転送したAnnounceメッセージ及びSyncメッセージをスイッチ103が受信する可能性がある。スイッチ103は、これらのメッセージに付加されたVLANヘッダに含まれるVLAN IDを参照して、当該VLAN IDが時刻サーバ104に付与されたものである場合、当該メッセージからVLANヘッダを除去して時刻サーバ104へ転送し、当該VLAN IDが時刻サーバ104に付与されたものではない場合、当該メッセージを時刻サーバ104へ転送しない。
以上のようにスイッチ102,103を構成することで、時刻サーバ101及び時刻サーバ104は互いのメッセージを受信することがないため、一方の時刻サーバの異常が他方の時刻サーバへ影響することを防ぐことができる。また、IEEE1588が規定するとおり、時刻サーバ101及び時刻サーバ104は通信可能な時刻サーバの中で最も優先度が高い時刻サーバとなるため、時刻サーバ101及び時刻サーバ104は両方ともAnnounceメッセージ及びSyncメッセージを広告可能となる。
次に、本実施の形態にかかる通信装置106の行う時刻同期処理の手順について図8を用いて説明する。ここでは、通信装置106は、時刻サーバ101又は時刻サーバ104から定期的に送信されるSyncメッセージを受信した後の処理の手順について説明する。通信装置106のネットワークインタフェース107は、受信したSyncメッセージをネットワークコントローラ108へ送り、ネットワークコントローラ108はSyncメッセージを受信した受信時刻をタイムスタンプとして取得する(ステップS21)。このタイムスタンプは、クロック112を用いて計測した値である。そしてネットワークコントローラ108は、タイムスタンプ及びSyncメッセージをネットワーク処理部109へ送る。ネットワーク処理部109は、タイムスタンプ及びSyncメッセージを受け取ると、Syncメッセージに付加されたEthernet(登録商標)ヘッダを処理した後、Syncメッセージに付加されたVLANヘッダに含まれるVLAN IDを検証する。VLAN IDが時刻サーバ101または104に付与されたものではない場合、ネットワーク処理部109は、Syncメッセージを破棄する。一方、VLAN IDが時刻サーバ101または104に付与されたものである場合、ネットワーク処理部109は、プロトコル処理部110へSyncメッセージ及びタイムスタンプを送る(ステップS22)。尚、ネットワーク処理部109はEthernet(登録商標)ヘッダおよびVLAN IDを除去したSyncメッセージをプロトコル処理部110へ送っても良い。
次に、プロトコル処理部110は、Syncメッセージ及びタイムスタンプを受け取ると、タイムスタンプ、Syncメッセージに含まれる時刻情報、通信装置106とスイッチ114との間の通信遅延時間及びIEEE1588で規定された方法を用いて、Syncメッセージを送信した時刻サーバとの時刻誤差を計算する(ステップS23)。また、プロトコル処理部110は、Syncメッセージに付加されたVLANヘッダに含まれるVLAN IDが、主時刻サーバである時刻サーバ101に付与されたものか時刻サーバ104に付与されたものかを判断する(ステップS24)。VLAN IDが時刻サーバ101に付与されたものである場合(ステップS24:YES)、プロトコル処理部110は、時刻サーバ101に対する異常の有無を検知する(ステップS25)。
時刻サーバ101に対して異常がある場合とは、例えば、図7に例示したステップS11で時刻サーバ101が送信したAnnounceメッセージを通信装置106が受信できない場合や、ステップS12で時刻サーバ101が送信したSyncメッセージを通信装置106が受信できない場合である。即ち、通信装置106が時刻サーバ101からAnnounceメッセージを過去に受信してから予め決められた時間経っても次のAnnounceメッセージを受信できない場合、または、時刻サーバ101からSyncメッセージを過去受信してから予め決められた時間経過しても次のSyncメッセージを受信できない場合である。また、時刻サーバ101の計時する時刻に異常を発見した場合も、時刻サーバ101に対して異常がある場合である。具体的には例えば、ステップS23で計算した時刻誤差が、過去に計算した時刻誤差の一定倍数以上(例えば3倍)になった場合や、過去の時刻誤差の時系列データを用いて回帰直線を求め、その傾きが「0」から一定数以上大きくなった場合である。このような時刻の異常の有無を検知する場合には、プロトコル処理部110は、時刻サーバ101に対して計算した時刻誤差を記憶部113に記憶させるようにする。
図8の説明に戻る。そして、時刻サーバ101に対して異常がないことを検知した場合(ステップS25:NO)、プロトコル処理部110は、ステップS23で計算した時刻誤差をサーボ111へ出力する。この時刻誤差は、時刻サーバ101との時刻誤差である。サーボ111は入力された時刻誤差を用いてクロック112への操作量を計算し、操作量をクロック112へ出力する(ステップS28)。例えば、サーボ111はPID制御を用いて操作量を計算する。クロック112は、入力された操作量に応じてクロックレートを変更する(ステップS32)。
一方、VLAN IDが時刻サーバ104に付与されたものである場合も(ステップS24:NO)、プロトコル処理部110は、時刻サーバ101に対する異常の有無を検知する(ステップS29)。そして、時刻サーバ101に対して異常がないことを検知した場合(ステップS29:NO)、プロトコル処理部110は、ステップS23で計算した時刻誤差及びSyncメッセージを記憶部113に記憶させる(ステップS31)。この時刻誤差は、時刻サーバ104との時刻誤差である。そしてプロトコル処理部110は処理を終了する。時刻サーバ101に対して異常があることを検知した場合には(ステップS29:YES)、プロトコル処理部110は、ステップS23で計算した時刻誤差をサーボ111へ出力する。この時刻誤差は、時刻サーバ104との時刻誤差である。サーボ111は入力された時刻誤差を用いてクロック112への操作量を計算し、操作量をクロック112へ出力する(ステップS30)。その後ステップS32に進む。
また、ステップS25で、時刻サーバ101に対して異常があることを検知した場合(ステップS25:YES)、プロトコル処理部110は、ステップS31で記憶部113に記憶させた時刻サーバ104との時刻誤差及びSyncメッセージに含まれる時刻情報を用いて、現在の時刻誤差として推定される時刻誤差を再計算する(ステップS26)。例えば、プロトコル処理部110は、記憶部113に記憶させた時刻サーバ104との時刻誤差を推定時刻誤差とする。または、プロトコル処理部110は、前回時刻サーバ104からSyncメッセージを受信した時刻をT1、現在の時刻をT2、記憶部113に記憶させた時刻サーバ104との時刻誤差をEとし、(T2−T1)、Eおよびあらかじめ設定された値をかけた値を推定時刻誤差とする。そして、プロトコル処理部110は、再計算した時刻誤差をサーボ111へ出力する。サーボ111は入力された時刻誤差を用いてクロック112への操作量を計算し、操作量をクロック112へ出力する(ステップS27)。その後ステップS32に進む。
以上の時刻同期処理を通信装置106は時刻サーバ101,104からSyncメッセージを受信する度に行うことで、サーボ111に時刻誤差を出力する時間間隔がある一定以上にならないようにすることができ、クロック112のクロックレートを間断なく調節することができる。具体的には、通信装置106は、時刻サーバ101からのSyncメッセージを定期的に受信できなくなった場合や、時刻サーバ101の時刻に異常を検知した場合に、クロック112のクロックレートの調節に、時刻サーバ101から受信したSyncメッセージを用いず、時刻サーバ104から最近受信したSyncメッセージを用いることで、通信装置106の時刻のずれを解消させることができる。即ち、時刻サーバ101または時刻サーバ104いずれかのSyncメッセージから得られた時刻誤差を常にサーボ111に出力するので、時刻サーバ101の異常時であっても時刻サーバ104が正常であればこの時刻に合わせることができるため、通信装置106の時刻のずれを解消させることができる。従って、同一ネットワーク上に複数の時刻サーバを設置して冗長化した場合、時刻サーバの異常時に通信装置の時刻精度を維持することが可能になる。
[第2の実施の形態]
次に、通信装置及び時刻同期システムの第2の実施の形態について説明する。なお、上述の第1の実施の形態と共通する部分については、同一の符号を使用して説明したり、説明を省略したりする。
本実施の形態においては、通信装置106のプロトコル処理部110は、上述した時刻同期処理の際に、時刻サーバ101の正常時及び時刻サーバ104の正常時において、Syncメッセージの送信元の時刻サーバが主時刻サーバであるか副時刻サーバであるかに関わらず、Syncメッセージを用いて時刻誤差を計算して、サーボ111へ出力する。一方、プロトコル処理部110は、Syncメッセージの送信元の時刻サーバに対して異常があると検知した場合及び異常があると過去に検知した場合、Syncメッセージを用いた時刻誤差の計算を行わず、時刻同期処理を終了する。つまり、プロトコル処理部110は、異常を検知されていない時刻サーバから受信したSyncメッセージだけを用いて時刻誤差を計算し、サーボ111へ出力する。また、Syncメッセージの送信元の時刻サーバに対して異常があると検知した場合、プロトコル処理部110は、当該時刻サーバが時刻サーバ101,104のいずれであるかを示すと共に、当該時刻サーバに対して異常があることを示す異常検知データを記憶部113に記憶させる。プロトコル処理部110は、この異常検知データを参照することにより、Syncメッセージの送信元の時刻サーバに対して異常があると過去に検知したか否かを判断することができる。その他の通信装置106の構成及び時刻同期システムの構成については上述の第1の実施の形態と同様である。
次に、本実施の形態にかかる通信装置106が行う時刻同期処理の手順について図9を用いて説明する。尚、時刻同期システムで行う時刻同期通信処理の手順は図7を用いて上述の第1の実施の形態で説明した通りである。通信装置106は、時刻サーバ101又は時刻サーバ104から定期的に送信されるSyncメッセージを受信した後、時刻同期処理を行う。ステップS21〜S23の処理は上述の第1の実施の形態と同様である。ステップS40では、通信装置106のプロトコル処理部110は、Syncメッセージの送信元の時刻サーバに対して異常の有無、及び異常があると過去に検知したか否かを判断する。時刻サーバに対して異常の有無を検知する方法は、例えば、上述の第1の実施の形態で説明した時刻サーバの時刻の異常の有無を検知する方法と同様である。Syncメッセージの送信元の時刻サーバに対して異常があると過去に検知したか否かの判断は、プロトコル処理部110は、当該時刻サーバに対して異常があると示す異常検知データが記憶部113に記憶されているか否かを判断することにより行う。
プロトコル処理部110は、Syncメッセージの送信元の時刻サーバに対して異常を検知せず、かつ異常があると過去に検知していないと判断した場合(ステップS40:NO)、上述のステップS28,S30と同様にして、ステップS23で計算した時刻誤差をサーボ111へ出力する。サーボ111は入力された時刻誤差を用いてクロック112への操作量を計算し、操作量をクロック112へ出力する(ステップS41)。その後のステップS32は上述の第1の実施の形態と同様である。
一方、プロトコル処理部110は、Syncメッセージの送信元の時刻サーバに対して異常があることを検知した場合(ステップS40:YES)、当該時刻サーバが時刻サーバ101,104のいずれであるかを示すと共に、当該時刻サーバに対して異常があることを示す異常検知データを記憶部113に記憶させて、時刻同期処理を終了する。また、プロトコル処理部110は、異常があると過去に検知したと判断した場合も(ステップS40:YES)、同様に、時刻同期処理を終了する。
以上の時刻同期処理を通信装置106は時刻サーバ101,104からSyncメッセージを受信する度に行う。このような処理では、通信装置106は、Syncメッセージの送信元に時刻サーバが主時刻サーバか副時刻サーバかに関わらず、かつSyncメッセージの送信元の時刻サーバに対して異常を検知しない限り、受信したSyncメッセージを利用してクロック112のクロックレートを調節する。そして、時刻サーバ101又は時刻サーバ104の異常を検知した後は、通信装置106は、正常な時刻サーバから受信したSyncメッセージのみをクロック112の調節に利用する。
以上のような構成によれば、通信装置106は、時刻サーバ101の時刻に異常があった場合又は時刻サーバ101からSyncメッセージを受信できなくなった場合でも、時刻サーバ104からのSyncメッセージを利用してクロック112のクロックレートを間断なく調節することができる。また、第1の実施形態と同様に、VLANを利用することで、時刻サーバ101及び時刻サーバ104は互いに通信できないため、一方の異常がもう一方へ影響することを防ぐことができる。また、正常時に時刻サーバ101及び時刻サーバ104から受信したSyncメッセージ両方を利用してクロック112のクロックレートを調節するため、クロック112を調節する間隔は第1の実施形態よりも短くなる。このため、本実施の形態においては、通信装置106の時刻精度をより良く維持することが可能になる。
[第3の実施の形態]
次に、通信装置及び時刻同期システムの第3の実施の形態について説明する。なお、上述の第1の実施の形態又は第2の実施の形態と共通する部分については、同一の符号を使用して説明したり、説明を省略したりする。
上述の第1の実施の形態においては、主時刻サーバである時刻サーバ101に対して異常があった場合、時刻を同期させる対象を副時刻サーバである時刻サーバ104に切り替える構成について説明した。本実施の形態においては、時刻を同期させる対象を副時刻サーバである時刻サーバ104に切り替えた後、時刻を同期させる対象を時刻サーバ101に復帰させる構成について説明する。本実施の形態においては、通信装置106が時刻サーバ101に対して異常があることを検知した後、時刻サーバ101をオペレータが復旧してスイッチ102に接続させ、時刻サーバ101がAnnounceメッセージ及びSyncメッセージを送信し始めた時に、通信装置106のネットワークインタフェース107は、これらを受信する。これらを受信したときに実現されるネットワークインタフェース107及びネットワークコントローラ108の各機能については上述の第1の実施の形態と同様である。プロトコル処理部110は、時刻サーバ101から送信されたSyncメッセージを用いて、時刻誤差を計算するが、時刻サーバ101の時刻が正常且つ安定した場合に、時刻を同期させる対象を時刻サーバ101に復帰させ、計算した時刻誤差をサーボ111に出力する。一方、時刻サーバ101の時刻が異常又は正常であっても安定していない場合、プロトコル処理部110は、時刻を同期させる対象を時刻サーバ101に復帰させず、計算した時刻誤差を記憶部113に記憶させる。その他の通信装置106の構成及び時刻同期システムの構成については上述の第1の実施の形態と同様である。
次に、本実施の形態にかかる通信装置106が行う時刻同期処理の手順について図10を用いて説明する。尚、時刻同期システムで行う時刻同期通信処理の手順は図7を用いて上述の第1の実施の形態で説明した通りである。図10においては、通信装置106が、時刻を同期させる対象を主時刻サーバである時刻サーバ101から副時刻サーバである時刻サーバ104に切り替え、時刻サーバ104から受信したSyncメッセージを利用して時刻を同期させている場合に、時刻サーバ101からSyncメッセージを受信した後の手順について示されている。ステップS21〜S23の処理は上述の第1の実施の形態と同様である。ステップS50では、プロトコル処理部110は、ステップS23で計算した時刻サーバ101の時刻が正常且つ安定しているかを検知する。時刻サーバ101の時刻の異常の有無を検知する方法は、上述の第1の実施の形態と同様である。時刻サーバ101の時刻が正常且つ安定している場合とは、例えば、ステップS23で計算した時刻サーバ101との時刻誤差及び過去の一定期間において計算されて記憶部113に記憶された時刻サーバ101との時刻誤差が、所定値以下(例えば、1μ秒)である場合である。
プロトコル処理部110は、時刻サーバ101の時刻が正常且つ安定していると検知した場合(ステップS50:YES)、ステップS23で計算した時刻誤差をサーボ111へ出力する。サーボ111は入力された時刻誤差を用いてクロック112への操作量を計算し、操作量をクロック112へ出力する(ステップS51)。その後のステップS32は上述の第1の実施の形態と同様である。一方、プロトコル処理部110は、時刻サーバ101の時刻が異常又は正常であっても安定していないと検知した場合(ステップS50:NO)、ステップS23で計算した時刻誤差を記憶部113に記憶させる(ステップS52)。この時刻誤差は、次回以降のステップS50の検知に用いられる。
以上のように、本実施の形態においては、通信装置106は、時刻サーバ101からSyncメッセージを受信しても、時刻を同期させる対象を時刻サーバ104から時刻サーバ101へ直ちに切替えるのではなく、一定期間、時刻サーバ101から受信したSyncメッセージを用いて計算された時刻誤差を検証して、時刻サーバ101の時刻が正常且つ安定していると検知した場合に、時刻を同期させる対象を時刻サーバ101へ切替える。このような構成によれば、復旧した時刻サーバ101の時刻に異常があった場合でも、その異常の影響を受けることなく、通信装置106の時刻精度を維持することができる。また、第1の実施形態と同様に、VLANを利用することで、時刻サーバ101及び時刻サーバ104は互いに通信できないため、一方の異常がもう一方へ影響することを防ぐことができる。
なお、通信装置106は、時刻サーバ101の時刻が正常且つ安定していることを検知した以降は、図8や図9にその手順を示した時刻同期処理を行うようにしても良い。
[第4の実施の形態]
次に、通信装置及び時刻同期システムの第4の実施の形態について説明する。なお、上述の第1の実施の形態乃至第3の実施の形態と共通する部分については、同一の符号を使用して説明したり、説明を省略したりする。
上述の実施の形態においては、クロック112は、クロックレートを変更できる発振器であるとした。本実施の形態においては、クロックとして、クロックレートを変更できない発振器を用いる。このようなクロックを用いると、クロックの時刻スピードが時刻サーバ101又は時刻サーバ104と異なる場合、そのクロックカウンタは時刻サーバ101又は時刻サーバ104の時刻から徐々に離れていくことになる。図11は、本実施の形態にかかる時刻同期システムの構成を例示する図である。同図に示されるように、本実施の形態に係る時刻同期システムでは、通信装置106は、図1に例示したクロック112の代わりにクロック912を備え、サーボ111の代わりにサーボ911を備え、アプリケーション115の代わりにアプリケーション915を備える。
尚、本実施の形態においては、プロトコル処理部110は、時刻サーバ101に対する異常の有無を検知しない。代わりに、サーボ911は、時刻サーバ101の時刻の異常の有無及びクロックレートの異常の有無を検知する。また、サーボ911は、時刻サーバ101から受信されたSyncメッセージを用いて補正データを計算し、時刻サーバ104から受信されたSyncメッセージを用いて補正データを計算し、計算した補正データをそれぞれ記憶部113に記憶させる。図12は、補正データを例示する図である。同図に例示されるように、補正データは、Syncメッセージ受信時の時刻サーバにおける時刻(Syncメッセージに含まれるSyncメッセージの送信時刻にSyncメッセージのCorrectionフィールの値を加え、通信装置106とスイッチ114の間の通信遅延時間を減じた値)、Syncメッセージ受信時のクロック912のクロックカウンタ、及びSyncメッセージ受信時における時刻サーバに対するクロック912のクロックレートの違いによる1秒あたりの時刻誤差を対応付けて示すものである。
また、サーボ911は、クロック912へ操作量を出力するのではなく、アプリケーション915からの要求に応じて、クロック912からクロックカウンタを取得し、記憶部113に記憶された後述の参照サーバ値によって示される時刻サーバに対する補正データを用いて現在時刻を計算して、これをアプリケーション915へ出力する。例えば、クロック912が25MHzの水晶発振器の場合、サーボ911は以下の式1により現在時刻を計算する。
現在時刻(秒)= Syncメッセージ受信時の時刻サーバにおける時刻+(クロックカウンタ-Syncメッセージ受信時のクロックカウンタ)/25/1000000*(1+クロックレートの違いによる1秒当りの時刻誤差[n秒]/1000000000)・・・(式1)
つまり、本実施の形態においては、通信装置106は、クロック912のクロックレートを調節するのではなく、現在時刻を必要とするときにクロック912のクロックカウンタを読み取り現在時刻へ変換する。このため、サーボ911は、クロックカウンタから現在時刻への変換に必要な補正データを、Syncメッセージを受信する度に計算して、当該補正データを記憶部113へ記憶させる。
また、サーボ911は、時刻サーバ101又は時刻サーバ104のいずれに対する補正データを用いるかを示す値(参照サーバ値という)を記憶部113に記憶する。具体的には、サーボ911は、時刻サーバ101の時刻に異常がある又はクロックレートが異常であることを検知した場合、時刻サーバ104に対する補正データを用いることを示すよう参照サーバ値を記憶部113において更新する。また、サーボ911は、時刻サーバ104の時刻に異常がある又はクロックレートが異常であることを検知した場合、副時刻サーバである時刻サーバ104が異常であることを示す値(副時刻サーバ異常値という)を記憶部113に記憶させる。
記憶部113は、時刻サーバ101に対する補正データおよび時刻サーバ104に対する補正データと、参照サーバ値と、副時刻サーバ異常値とを記憶する。アプリケーション915は、クロック912ではなく、サーボ911から現在時刻を取得する。その他の通信装置106の構成及び時刻同期システムの構成については上述の第1の実施の形態と同様である。
次に、本実施の形態にかかる通信装置106が行う時刻同期処理の手順について図13を用いて説明する。尚、時刻同期システムで行う時刻同期通信処理の手順は図7を用いて上述の第1の実施の形態で説明した通りである。通信装置106は、時刻サーバ101又は時刻サーバ104から定期的に送信されるSyncメッセージを受信した後、時刻同期処理を行う。ステップS21〜S22の処理は上述の第1の実施の形態と同様である。ステップS23では、通信装置106のプロトコル処理部110は、Syncメッセージ及びタイムスタンプを受け取ると、Syncメッセージを送信した時刻サーバとの時刻誤差を計算するが、このとき、本実施の形態では、タイムスタンプと、記憶部113に記憶された参照サーバ値によって示される時刻サーバに対する補正データとを用いて、Syncメッセージ受信時刻を計算し、当該受信時刻、Syncメッセージに含まれる時刻情報、通信装置106とスイッチ114との間の通信遅延時間及びIEEE1588で規定された方法を用いて、時刻サーバとの時刻誤差を計算する。尚、Syncメッセージを送信した時刻サーバと、参照サーバ値によって示される時刻サーバとは必ずしも同じではない。そして、プロトコル処理部110は、計算した時刻誤差をサーボ911へ出力する。
サーボ911は、時刻誤差を入力とするPID制御を用いてクロック912のクロックレートを計算する(ステップS60)。そして、サーボ911は、計算したクロックレートを用いて、クロックレートの違いによる1秒当たりの時刻誤差を計算し、この値を、記憶部113に記憶された補正データであって、Syncメッセージを送信した時刻サーバに対する補正データにおいて更新する。また、サーボ911は、当該補正データにおける、Syncメッセージ受信時の時刻サーバにおける時刻及びSyncメッセージ受信時のクロック912のクロックカウンタを更新する(ステップS61)。また、ステップS24では、プロトコル処理部110は、Syncメッセージに付加されたVLANヘッダに含まれるVLAN IDが、主時刻サーバである時刻サーバ101に付与されたものか時刻サーバ104に付与されたものかを判断して、その判断結果をサーボ911に出力する。VLAN IDが時刻サーバ101に付与されたものであると判断された場合(ステップS24:YES)、サーボ911は時刻サーバ101の時刻の異常の有無及びクロックレートが異常であるか否かを検知する(ステップS62)。サーボ911が時刻サーバ101の時刻の有無を検知する方法は、例えば、上述の第1の実施の形態でプロトコル処理部110が行ったものと同様である。クロックレートが異常である場合とは、例えば、ステップS60で計算したクロックレートと、時刻サーバ104に対するクロックレートとの差または比が予め設定された値以上である場合である。なお、ステップS62において、サーボ911は時刻サーバ104に対する補正データにおける、クロックレートの違いによる1秒当りの時刻誤差を用いてクロックレートを計算する。
そして、サーボ911は、時刻サーバ101の時刻に異常がない及びクロックレートが異常でないことを検知した場合(ステップS62:NO)、時刻同期処理を終了する。一方、サーボ911は、時刻サーバ101の時刻に異常がある又はクロックレートが異常であることを検知した場合(ステップS62:YES)、時刻サーバ104に対する補正データを用いることを示すよう参照サーバ値を記憶部113において更新し(ステップS63)、時刻同期処理を終了する。
また、ステップS24で、VLAN IDが時刻サーバ104に付与されたものであると判断された場合も(ステップS24:NO)、サーボ911は、ステップS62と同様にして、時刻サーバ104の時刻の異常の有無及びクロックレートが異常であるか否かを検知する(ステップS64)。そして、サーボ911は、時刻サーバ104の時刻に異常がない及びクロックレートが異常でないことを検知した場合(ステップS64:NO)、時刻同期処理を終了する。一方、サーボ911は、時刻サーバ104の時刻に異常がある又はクロックレートが異常であることを検知した場合(ステップS64:YES)、副時刻サーバである時刻サーバ104が異常であることを示す副時刻サーバ異常値を記憶部113に記憶させ(ステップS65)、時刻同期処理を終了する。
以上の時刻同期処理を通信装置106は時刻サーバ101,104からSyncメッセージを受信する度に行う。尚、プロトコル処理部110は、所定時間以上経っても時刻サーバ101からAnnounceメッセージまたはSyncメッセージを受信できない場合、時刻サーバ104に対する補正データを用いることを示すよう参照サーバ値を記憶部113において更新するようにしても良い。また、時刻サーバ104の時刻が異常であることが検知され、副時刻サーバ異常値が記憶部113に記憶されている場合に、時刻サーバ101からSyncメッセージが受信された場合、サーボ911は、ステップS62で、時刻サーバ101に対して異常があると検知した場合、ステップS63を行わないようにしても良い。
以上のような構成によれば、クロック912がクロックレートを変更できるものでなくても、通信装置106は、時刻サーバ101の時刻に異常がある場合、又は時刻サーバ101から定期的にSyncメッセージを受信できなくなった場合に、時刻誤差の計算に用いる補正データを時刻サーバ104に対する補正データに切替えることで、アプリケーション915が取得する時刻の精度を維持することが可能になる。また、第1の実施形態と同様に、VLANを利用することで、時刻サーバ101及び時刻サーバ104は互いに通信できないため、一方の異常がもう一方へ影響することを防ぐことができる。更に、時刻サーバ101の時刻に異常が起こっても、時刻サーバ104に対する補正データに影響がないため、通信装置106は時刻精度を正常な状態に瞬時に戻すことができる。
[第5の実施の形態]
次に、通信装置及び時刻同期システムの第5の実施の形態について説明する。なお、上述の第1の実施の形態乃至第4の実施の形態と共通する部分については、同一の符号を使用して説明したり、説明を省略したりする。本実施の形態にかかる通信装置106の構成及び時刻同期システムの構成は、第4の実施の形態と同様である。第4の実施の形態においては、主時刻サーバである時刻サーバ101に対して異常があった場合、時刻誤差の計算に用いる補正データを副時刻サーバである時刻サーバ104に対する補正データに切り替える構成について説明した。本実施の形態においては、時刻誤差の計算に用いる補正データを時刻サーバ104に対する補正データに切り替えた後、時刻サーバ101に対する補正データに復帰させる構成について説明する。
本実施の形態においては、通信装置106が時刻サーバ101に対して異常があることを検知した後、時刻サーバ101をオペレータが復旧してスイッチ102に接続させ、時刻サーバ101がAnnounceメッセージ及びSyncメッセージを送信し始めた時に、通信装置106のネットワークインタフェース107は、これらを受信する。これらを受信したときに実現されるネットワークインタフェース107及びネットワークコントローラ108の各機能については上述の第1の実施の形態と同様である。プロトコル処理部110は、時刻サーバ101から送信されたSyncメッセージを用いて時刻誤差を計算し、これを用いてサーボ911はクロックレートを計算するが、時刻サーバ101の時刻が正常且つクロックレートが安定した場合に、時刻サーバ101に対する補正データを用いることを示すよう参照サーバ値を記憶部113において更新する。一方、時刻サーバ101の時刻が異常又は正常であってもクロックレートが安定していない場合、サーボ911は、参照サーバ値を更新しない。その他の通信装置106の構成及び時刻同期システムの構成については上述の第1の実施の形態と同様である。
次に、本実施の形態にかかる通信装置106が行う時刻同期処理の手順について図14を用いて説明する。尚、時刻同期システムで行う時刻同期通信処理の手順は図7を用いて上述の第1の実施の形態で説明した通りである。図14においては、通信装置106が、時刻誤差の計算に用いる補正データを時刻サーバ104に対する補正データに切り替え、時刻サーバ104から受信したSyncメッセージを利用して時刻を同期させている場合に、時刻サーバ101からSyncメッセージを受信した後の手順について示されている。ステップS21〜S23の処理は上述の第1の実施の形態と同様である。ステップS60〜S61の処理は上述の第4の実施の形態と同様である。ステップS70では、サーボ911は、時刻サーバ101の時刻が正常且つクロックレートが安定しているか否かを検知する。時刻サーバ101の時刻が正常である場合とは、例えば、時刻サーバ101から受信したSyncメッセージを用いて計算した、過去一定回数の時刻誤差が連続して設定された値以内である場合である。クロックレートが安定している場合とは、例えば、過去一定回数の時刻サーバ101に対するクロックレート全てに対して、記憶部113に記憶された時刻サーバ104に対するクロックレートとの差または比が、設定された値以内である場合である。
そして、サーボ911は、時刻サーバ101の時刻が正常且つクロックレートが安定していることを検知した場合(ステップS70:YES)、参照サーバ値が時刻サーバ101を示すように参照サーバ値を記憶部113において更新する(ステップS71)。サーボ911は、時刻サーバ101の時刻が異常又はクロックレートが安定していないことを検知した場合(ステップS70:NO)、時刻同期処理を終了する。
以上のような構成によれば、クロック912がクロックレートを変更できるものでなくても、通信装置106は、復旧した時刻サーバ101の時刻に異常がある場合やクロックレートが安定していない場合でも、時刻誤差の計算に時刻サーバ104に対する補正データを用いることで、時刻サーバ101の時刻の異常の影響を受けることなく、通信装置106の時刻精度を維持することができる。また、第1の実施形態と同様に、VLANを利用することで、時刻サーバ101及び時刻サーバ104は互いに通信できないため、一方の異常がもう一方へ影響することを防ぐことができる。
なお、通信装置106は、時刻サーバ101の時刻が正常且つクロックレートが安定していることを検知した以降は、図13にその手順を示した時刻同期処理を行うようにしても良い。
[変形例]
なお、本発明は前記実施形態そのままに限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化できる。また、前記実施形態に開示されている複数の構成要素の適宜な組み合わせにより、種々の発明を形成できる。例えば、実施形態に示される全構成要素から幾つかの構成要素を削除してもよい。さらに、異なる実施形態にわたる構成要素を適宜組み合わせてもよい。また、以下に例示するような種々の変形が可能である。
上述した各実施の形態において、通信装置106で実行される各種プログラムを、インターネット等のネットワークに接続されたコンピュータ上に格納し、ネットワーク経由でダウンロードさせることにより提供するように構成しても良い。また当該各種プログラムを、インストール可能な形式又は実行可能な形式のファイルでCD−ROM、フレキシブルディスク(FD)、CD−R、DVD(Digital Versatile Disk)等のコンピュータで読み取り可能な記録媒体に記録してコンピュータプログラムプロダクトとして提供するように構成しても良い。
上述した第1の実施の形態乃至第3の実施の形態において、時刻サーバ101,104は、各々異なるスイッチ102,103を介してネットワーク105に接続したが、同一のスイッチを介してネットワーク105に接続しても良い。また、時刻サーバ101、時刻サーバ104及び通信装置106は、同一のスイッチを介してネットワーク105に接続しても良い。この場合も、上述の当該実施の形態と同様にして、時刻サーバ101,104はそれぞれVLANヘッダが付加されていないメッセージを送受信し、通信装置106は時刻サーバ101及び時刻サーバ104と通信する際は、各々に付与されたVLAN IDを含むVLANヘッダを付加したメッセージを送受信すれば良い。
上述した第1の実施の形態乃至第3の実施の形態において、クロック112は、クロックレートを変更できる発振器であれば、水晶発振器やAdder Based Clockに限らない。
上述した第1の実施の形態乃至第5の実施の形態においては、IEEE1588が規定するように、スイッチ102、スイッチ103及びスイッチ114は、Syncメッセージを受信してから転送を完了するまでの時間を保持しても良い。そして、時刻サーバ101,104はSyncメッセージ送信直後にSyncメッセージの送信時刻を示す時刻情報を含むFollow_Upメッセージを送信しても良い。また、スイッチ102、スイッチ103、スイッチ114はFollow_UpメッセージにSyncメッセージの転送処理時間および隣接するIEEE1588機器までの通信遅延をFollow_UpメッセージのCorrectionフィールドにセットされた値に加算した値を、Follow_UpメッセージのCorrectionフィールドにセットするようにしても良い。その場合、通信装置106のプロトコル処理部110は、Syncメッセージに加えてFollow_Upメッセージにセットされた、Syncメッセージの送信時刻を示す時刻情報およびCorrectionフィールドの値を用いて、時刻サーバ101または時刻サーバ104との時刻誤差を計算する。
上述した第1の実施の形態乃至第5の実施の形態においては、通信装置106、スイッチ114、スイッチ102、スイッチ103はPeer to peer delay mechanismで隣接するIEEE1588との間の通信遅延を測定しなくても良い。その場合、通信装置106はIEEE1588に規定されたEnd to End delay mechanismを用いて通信装置106と時刻サーバ101との間の通信遅延、および通信装置106と時刻サーバ104との間の通信遅延を測定する。そしてスイッチ114、スイッチ102、およびスイッチ103はSyncメッセージを受信すると、Syncメッセージの転送処理時間のみをSyncメッセージのCorrectionフィールドにセットされた値に加算し、SyncメッセージのCorrectionフィールドにセットする。
End to End delay mechanismに加えてFollow_Upメッセージを用いる場合、スイッチ114、スイッチ102およびスイッチ103はSyncメッセージの代わりにFollow_UpメッセージのCorrectionフィールドにSyncメッセージの転送処理時間のみをFollow_UpメッセージのCorrectionフィールドの値に加えてFollow_UpメッセージのCorrectionフィールドにセットする。
上述した第1の実施の形態乃至第5の実施の形態においては、図8〜10のステップS23において、プロトコル処理部110は、時刻サーバ101から過去に受信したSyncメッセージに含まれる時刻情報を用いて、時刻スピードの違いであるスキューを計算し、サーボ111へ出力しても良い。この場合、プロトコル処理部110は、時刻サーバ101に対してステップS23で計算したスキューを記憶部113に記憶させる。また、ステップS27,S28,S30では、サーボ111はスキューを用いて操作量を計算する。また、ステップS31では、プロトコル処理部110は、時刻サーバ104に対するスキューを記憶部113に記憶させる。
上述した第1の実施の形態乃至第3の実施の形態においては、時刻サーバ101,104の他に新たな時刻サーバをEthernet(登録商標)スイッチを介してネットワーク105へ接続しても良い。この場合、通信装置106は、時刻サーバ101又は時刻サーバ104が正常のときに新たな時刻サーバからSyncメッセージを受信すると、ステップS31の処理を行う。そして、時刻サーバ101のみに対して異常があった場合、時刻サーバ104からSyncメッセージを受信すると、通信装置106はS30,S32の処理を行う。さらに、時刻サーバ101及び時刻サーバ104の両方に対して異常があった場合、新たな時刻サーバからSyncメッセージを受信すると、通信装置106はステップS26〜27,S32の処理を行う。
また、この場合、通信装置106は、全ての時刻サーバが正常であると判断し、且つ時刻サーバ101、時刻サーバ104、又は新たな時刻サーバからSyncメッセージを受信した時、ステップS23において計算した時刻誤差について、いずれかの時刻サーバとの時刻誤差が他の二台の時刻サーバの時刻誤差よりも大きく離れている場合(例えば、2μ秒など)、その時刻サーバに対して異常があると検知しても良い。このように、時刻サーバを3台時刻同期システムに設置することで、時刻の異常がある時刻サーバを多数決により特定することができる。
上述した第4の実施の形態又は第5の実施の形態においても、時刻サーバ101,104の他に新たな時刻サーバをEthernet(登録商標)スイッチを介してネットワーク105へ接続しても良い。この場合、サーボ911は、それぞれの時刻サーバに対する補正データを記憶部113に記憶させる。そして、サーボ911は、時刻サーバ101、時刻サーバ104、新たな時刻サーバの順に優先度が高いとして、正常な時刻サーバを示す参照サーバ値を記憶部113に記憶させる。このような構成によっても、時刻の異常がある時刻サーバを多数決により特定することができる。
上述した第3の実施の形態又は第5の実施の形態においては、通信装置106のプロトコル処理部110は、時刻を同期させる対象を時刻サーバ104から時刻サーバ101に自動的に切替えるのではなく、オペレータからの指示があった場合に切替えても良い。例えば、通信装置106は、情報を表示するディスプレイ等の出力部とオペレータからの操作が入力されるスイッチ等の操作入力部を備え、ステップS50で、プロトコル処理部110が、時刻サーバ101の時刻が正常且つ安定していることを検知した場合、切替え準備が調った旨を示すメッセージを出力部に表示させ、入力部を介してオペレータからの操作入力があったときに、時刻を同期させる対象を時刻サーバ104から時刻サーバ101に切替えても良い。また、出力部としては、切替え準備が調った旨を示すメッセージを表示するものではなく、遠隔に設置されたオペレーションセンタへネットワーク105を介して当該メッセージを送信するものであっても良い。
第5の実施の形態においても同様に、通信装置106のサーボ911は、時刻誤差の計算に用いる補正データを、時刻サーバ101に対する補正データに自動的に切替えるのではなく、オペレータからの指示があった場合に切替えても良い。この場合も、例えば、通信装置106は、ディスプレイ等の出力部とスイッチ等の操作入力部を備え、ステップS70で、サーボ911が、時刻サーバ101の時刻が正常且つクロックレートが安定していることを検知した場合、切替え準備が調った旨を示すメッセージを出力部に表示させ、入力部を介してオペレータからの操作入力があったときに、時刻誤差の計算に用いる補正データを、時刻サーバ101に対する補正データに切替えても良い。この切り替え時に、例えば、サーボ911が、時刻サーバ101に対する補正データを用いることを示すよう参照サーバ値を記憶部113において更新する。また、出力部としては、切替え準備が調った旨を示すメッセージをオペレーションセンタへネットワーク105を介して送信するものであっても良い。
101,104 時刻サーバ
102,103,114 スイッチ
105 ネットワーク
106 通信装置
107 ネットワークインタフェース
108 ネットワークコントローラ
109 ネットワーク処理部
110 プロトコル処理部
111,911 サーボ
112,912 クロック
113 記憶部
115,915 アプリケーション

Claims (3)

  1. 複数の時刻サーバと一台以上の転送装置で構成されたネットワークを介して接続される通信装置であって、
    前記時刻サーバが計時した時刻を示す時刻情報と、ネットワークの識別子とを含むメッセージを受信し、前記メッセージが受信されたときの受信時刻を取得するネットワークコントローラと、
    前記メッセージに含まれる前記識別子が、複数の前記時刻サーバのいずれかが属すネットワークの識別子に一致しない場合に前記メッセージを破棄するネットワーク処理部と、
    前記ネットワークの識別子が一致する場合は、前記メッセージに含まれる前記時刻情報及び前記受信時刻を用いて時刻誤差を計算し、第1時刻サーバに対する異常の有無を検知し、前記第1時刻サーバに異常があることを検知した場合、第2時刻サーバが属すネットワークの識別子を含むメッセージを用いて計算した前記時刻誤差を出力するプロトコル処理部と、
    前記時刻誤差を用いて、操作量を計算するサーボと、
    前記操作量に基づいて、クロックレートを変更するクロックとを備え、
    前記プロトコル処理部は、
    前記第1時刻サーバに対して異常がないことを検知した場合、受信した前記メッセージを用いて計算した前記時刻誤差を出力し、
    前記メッセージに含まれる前記識別子が第2時刻サーバが属すネットワークの識別子に付与されたものである場合且つ前記第1時刻サーバに対して異常がないことを検知した場合、前記メッセージを用いて計算した前記時刻誤差を記憶部に記憶させ、
    前記メッセージに含まれる前記識別子が前記第1時刻サーバが属すネットワークに付与されたものである場合且つ前記第1時刻サーバに対して異常がないことを検知した場合、前記メッセージを用いて計算した前記時刻誤差を出力し、
    前記メッセージに含まれる前記識別子が前記第2時刻サーバが属すネットワークに付与されたものである場合且つ前記第1時刻サーバに対して異常があることを検知した場合、前記メッセージを用いて計算した前記時刻誤差を出力し、
    前記メッセージに含まれる前記識別子が前記第1時刻サーバが属すネットワークに付与されたものである場合且つ前記第1時刻サーバに対して異常があることを検知した場合、前記記憶部に記憶された前記時刻誤差を用いて計算した推定時刻誤差を出力する
    ことを特徴とする通信装置。
  2. 前記プロトコル処理部は、
    前記第1時刻サーバに対して異常を検知した後に、前記第1時刻サーバが属すネットワークの識別子に付与された前記識別子を含む新たな前記メッセージを受信した場合、前記メッセージを用いて計算した前記時刻誤差及び過去に受信した前記メッセージを用いて計算した前記時刻誤差を用いて、前記第1時刻サーバの計時する時刻が正常且つ安定しているか否かを検知し、
    前記第1時刻サーバの計時する時刻が異常又は安定していないことを検知した場合、前記第2時刻サーバが属すネットワークの前記識別子を含むメッセージを用いて計算した前記時刻誤差を出力し、
    前記第1時刻サーバの計時する時刻が正常且つ安定していることを検知した場合、前記第1時刻サーバが属す前記識別子を含むメッセージを用いて計算した前記時刻誤差を出力する
    ことを特徴とする請求項に記載の通信装置。
  3. 請求項2に記載の通信装置と、
    複数の時刻サーバと前記通信装置との接続を中継する一台以上の転送装置で構成されたネットワークを備え、
    前記第1時刻サーバに接続された転送装置は、前記第1時刻サーバから送信された前記時刻情報を含む第1メッセージを受信した場合、前記第1時刻サーバが属すネットワークに付与された前記識別子を含むヘッダを前記第1メッセージに付加した第2メッセージを転送し、
    前記第2時刻サーバに接続された転送装置は、前記第2時刻サーバから送信された前記時刻情報を含む第3メッセージを受信した場合、当該時刻サーバが属すネットワークに付与された前記識別子を含むヘッダを前記第3メッセージに付加した第4メッセージを転送し、
    前記通信装置に接続された転送装置は、前記ネットワークを介して受信した前記第2メッセージを前記通信装置に転送し、前記ネットワークを介して受信した前記第4メッセージを前記通信装置に転送する
    ことを特徴とする時刻同期システム。
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