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JP5450278B2 - 通信システム、受信装置、送信装置 - Google Patents

通信システム、受信装置、送信装置 Download PDF

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JP5450278B2
JP5450278B2 JP2010137340A JP2010137340A JP5450278B2 JP 5450278 B2 JP5450278 B2 JP 5450278B2 JP 2010137340 A JP2010137340 A JP 2010137340A JP 2010137340 A JP2010137340 A JP 2010137340A JP 5450278 B2 JP5450278 B2 JP 5450278B2
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Description

本発明は、周波数帯域を有効利用して通信することができる通信システム、受信装置、送信装置に関する。
従来、無線通信や有線通信において、需要増大に伴い周波数帯域の利用効率の向上が求められている。
その周波数帯域の利用効率向上を図るために、例えば、変調した変調信号を複数のサブ変調信号に分割して送信し、送信された複数のサブ変調信号を受信して元の変調信号に復調することで、周波数軸上に散在する空き帯域を利用する技術が開示されている(非特許文献1参照)。
図9は一例として、変調信号を複数の帯域に分割送信する送信装置510、および送信装置から送信された信号を受信し、分割前の変調信号を復元する受信装置520から構成される従来の通信システム500を示す
図9に示すように、送信装置510は変調回路601、送信フィルタバンク602、D/A変換器603を備える。受信装置520は、A/D変換器611、受信フィルタバンク612、復調回路613を備える。
送信フィルタバンク602は、直並列変換回路604、FFT(高速フーリエ変換)回路605、分割回路604、周波数シフタ607−1〜607−N、加算回路608、IFFT(高速逆フーリエ変換)回路609、並直列変換回路610を備える。
受信フィルタバンク612は、直並列回路614、FFT回路615、抽出回路614、周波数シフタ617−1〜617−N、加算回路618、IFFT回路619、並直列変換回路620を備える。
続いて、上記通信装置500における信号の流れについて説明する。図10(a)〜(c)は、送信装置510において帯域をN分割(N=2)し帯域を分散配置の一例を示す。図10(d)〜(f)は、受信装置520において送信装置519により分割された帯域を合成する場合の一例を示す。
送信装置510は、変調回路601において送信するデータ信号をQPSKなどの変調方式で変調し、図10(a)に示す波形整形された変調信号を送信フィルタバンク602へ入力する。送信フィルタバンク602からの出力信号は、D/A変換器603でアナログ信号に変換され送信される。
送信フィルタバンク602では、入力信号を直並列変換回路604で直並列変換し、FFT回路605で高速フーリエ変換を行い、時間領域の信号から周波数領域の信号へ変換する。次に、周波数領域に変換された変調信号に対し、分割回路604で図10(a)の破線で示す信号帯域をN分割する係数を乗算し、N個のサブ変調信号を生成する(図10(b))、その後、N個のサブ変調信号を周波数シフタ607−1〜607−Nで周波数軸上の所定の帯域に分散配置し、加算回路608で周波数シフタ607−1〜07−Nの出力を足し合わせる(図10(c))。最後に、IFFT回路609で高速逆フーリエ変換を行い、周波数領域の信号から時間領域の信号へ変換し、並直列変換回路610で並直列変換する。
受信装置520では、受信信号をA/D変換器611でデジタル信号に変換し、受信フィルタバンク612へ入力し、復調回路613は受信フィルタバンク612から出力された変調信号を復調しデータ信号を復元する。
受信フィルタバンク612では、入力信号を直並列変換回路614で直並列変換し、FFT回路115で高速フーリエ変換を行い、時間領域の信号から周波数領域の信号へ変換する。次に、周波数領域に変換された受信信号に対し、抽出回路614で図10(d)の破線で示す係数を乗算し、N個のサブ変調信号を抽出する。その後、周波数シフタ617−1〜617−Nで,抽出された各サブ変調信号を送信側の周波数シフタ607−1〜607−Nでシフトする前の帯域に戻し(図10(e))、加算回路618で全てのサブ変調信号を足し合わせ、合成された変調信号を得る(図10(f))。最後に、IFFT回路619で高速逆フーリエ変換を行い、周波数領域の信号から時間領域の信号へ変換し、並直列変換回路620で並直列変換する。
以上により、通信システム500は、送信信号の占有帯域を分割し、生成された各サブ変調信号を周波数軸上の任意の場所に分散配置できるため、不連続な空き周波数帯域等を有効利用できる。
阿部 順一、山下 史洋、小林 聖、スペクトラム編集技術を用いた帯域分散伝送の提案、2009年電子情報通信学会ソサイエティ大会、B-3-11、2009年9月、通信講演論文集1、pp.263
しかしながら、従来技術では、伝送により送信信号の占有帯域内で生じる位相回転の傾きを補正することなく、受信した複数のサブ変調信号をそのまま合成し、元の変調信号に復調するため、信号伝送特性が劣化してしまう。
ここで、位相回転の傾きと信号伝送特性との関係について簡単に説明する。一般に伝送路においては、送信信号の占有帯域内において位相傾斜が生じる。図11は、シングルキャリヤ信号を伝送する場合に生じる、占有帯域内の位相傾斜を示している。
伝送遅延Δtがある場合、図11に示すように、受信信号には、伝送遅延Δtおよび周波数fに比例する位相回転、すなわち、周波数軸上で傾き−2πΔtの位相傾斜が生じる。図10の場合、受信信号のタイミング再生でシンボルタイミングをΔtずらせば、ナイキストタイミングを抽出できるので、占有帯域内の位相特性が直線の場合は問題なく復調可能である。
一方、図12に示すように、送信側で変調信号の占有帯域を複数に分割し、サブ変調信号を送信する場合、各受信サブ変調信号には図12(c)に示す位相傾斜が生じる、この結果、送信側において、サブ変調信号kをΔf周波数シフトする場合、周波数シフトしない場合と比べて、−2πΔt×Δfの位相回転が不連続に生じる(kは1〜Nの自然数)。図12(d)に示すように、受信側において全てのサブ変調信号を合成した場合、合成後の変調信号の占有帯域内において位相特性が直線にならない。一般に信号を無歪みで伝送するには、振幅が一定、かつ位相特性が直線となる無歪み条件を満足する必要がある。上記サブ変調信号の伝送では、無歪み条件を満足しないため、信号伝送特性が劣化する問題がある。
上記従来技術の有する問題に鑑み、本発明の目的は、複数のサブ変調信号による通信において、周波数帯域の利用効率向上を図りつつ、信号伝送特性を改善することができる技術を提供することにある。
上記課題を解決するために、本発明の通信システムは、送信装置と受信装置とを有する通信システムであって、送信装置は、送信対象の入力信号を複数の帯域成分に分割する分割部と、入力信号の複数の帯域成分を周波数軸上に分散配置して送信信号を生成する送信信号生成部と、送信信号を送信する送信部と、を備え、受信装置は、送信信号を受信する受信部と、受信した送信信号から入力信号の複数の帯域成分を抽出する抽出部と、抽出した複数の帯域成分間の位相特性が平担となるように、送信信号における伝送遅延を補正し、補正した送信信号を抽出部へ出力する位相補償部と、複数の帯域成分を合成して入力信号を復元する復元部と、を備える。
また、送信装置は、入力信号の伝送によって生じる伝送遅延の補正に用いられる、周波数が異なる複数の基準信号を生成する基準信号生成部を備え、送信信号生成部は、入力信号の複数の帯域成分とともに、複数の基準信号を周波数軸上に分散配置して送信信号を生成し、抽出部は、受信した送信信号から入力信号の複数の帯域成分とともに、複数の基準信号を抽出し、位相補償部は、抽出した各基準信号間の位相回転の回転量の差分を算出し、回転量の差分に基づいて、送信信号における伝送遅延を補正し、補正した送信信号を抽出部へ出力してもよい。
また、送信装置は、入力信号の伝送によって生じる伝送遅延の補正に用いられる、周波数が異なる複数の基準信号を生成する基準信号生成部を備え、送信信号生成部は、入力信号の複数の帯域成分を周波数軸上に分散配置して第1送信信号を生成するとともに、複数の基準信号を周波数軸上に分散配置して第2送信信号を生成し、送信部は、第1送信信号とともに第2送信信号を送信し、受信部は、第1送信信号とともに第2送信信号を受信し、抽出部は、受信した第1送信信号から入力信号の複数の帯域成分とともに、第2送信信号から複数の基準信号を抽出し、位相補償部は、抽出した各基準信号間の位相回転の回転量の差分を算出し、回転量の差分に基づいて、第1送信信号および第2送信信号における伝送遅延を補正し、補正した第1送信信号および第2送信信号を抽出部へ出力してもよい。
また、位相補償部は、受信した送信信号をサンプリングし抽出部へ出力するサンプリング部をさらに備え、位相補償部は、各基準信号間の回転量の差分が0になるように、サンプリング部のサンプリングの間隔を調整して伝送遅延を補正してもよい。
また、位相補償部は、受信した送信信号を遅延させ抽出部へ出力する信号遅延部をさらに備え、位相補償部は、各基準信号間の回転量の差分が0になるように、信号遅延部の送信信号に対する遅延量を調整して伝送遅延を補正してもよい。
また、位相補償部は、受信した第1送信信号および第2送信信号をサンプリングし抽出部へ出力するサンプリング部をさらに備え、位相補償部は、各基準信号間の回転量の差分が0になるように、サンプリング部のサンプリングの間隔を調整して伝送遅延を補正してもよい。
また、位相補償部は、受信した第1送信信号および第2送信信号を遅延させ抽出部へ出力する信号遅延部をさらに備え、位相補償部は、各基準信号間の回転量の差分が0になるように、信号遅延部の第1送信信号および第2送信信号に対する遅延量を調整して伝送遅延を補正してもよい。
また、送信信号生成部は、入力信号の複数の帯域成分それぞれを各帯域成分の中心周波数に応じたシフト量でシフトさせる周波数シフト部をさらに備え、送信信号生成部は、シフト量でシフトした各帯域成分を周波数軸上に配置してもよい。
本発明の受信装置は、送信対象の入力信号を分割した複数の帯域成分、および伝送によって生じる伝送遅延の補正に用いる周波数が異なる複数の基準信号を周波数軸上に分散配置した送信信号を受信する受信部と、受信した送信信号から入力信号の複数の帯域成分と複数の基準信号とを抽出する抽出部と、抽出した各基準信号間の位相回転の回転量の差分を算出し、回転量の差分に基づいて、送信信号における伝送遅延を補正し、補正した送信信号を抽出部へ出力する位相補償部と、複数の帯域成分を合成して入力信号を復元する復元部と、を備える。
本発明の受信装置は、送信対象の入力信号を分割した複数の帯域成分を周波数軸上に分散配置した第1送信信号、および伝送によって生じる伝送遅延の補正に用いる複数の基準信号を周波数軸上に分散配置した第2送信信号を受信する受信部と、受信した第1送信信号および第2送信信号から入力信号の複数の帯域成分と複数の基準信号とを抽出する抽出部と、抽出した各基準信号間の位相回転の回転量の差分を算出し、回転量の差分に基づいて、第1送信信号および第2送信信号における伝送遅延を補正し、補正した第1送信信号および第2送信信号を抽出部へ出力する位相補償部と、複数の帯域成分を合成して入力信号を復元する復元部と、を備える。
また、位相補償部は、受信した送信信号をサンプリングし抽出部へ出力するサンプリング部をさらに備え、位相補償部は、各基準信号間の回転量の差分が0になるように、サンプリング部のサンプリングの間隔を調整して伝送遅延を補正してもよい。
また、位相補償部は、受信した送信信号を遅延させ抽出部へ出力する信号遅延部をさらに備え、位相補償部は、各基準信号間の回転量の差分が0になるように、信号遅延部の送信信号に対する遅延量を調整して伝送遅延を補正してもよい。
また、位相補償部は、受信した第1送信信号および第2送信信号をサンプリングし抽出部へ出力するサンプリング部をさらに備え、位相補償部は、各基準信号間の回転量の差分が0になるように、サンプリング部のサンプリングの間隔を調整して伝送遅延を補正してもよい。
また、位相補償部は、受信した第1送信信号および第2送信信号を遅延させ抽出部へ出力する信号遅延部をさらに備え、位相補償部は、各基準信号間の回転量の差分が0になるように、信号遅延部の第1送信信号および第2送信信号に対する遅延量を調整して伝送遅延を補正してもよい。
本発明の送信装置は、送信対象の入力信号を複数の帯域成分に分割する分割部と、入力信号を受信する受信装置において入力信号の伝送によって生じる伝送遅延の補正に用いられる、周波数が異なる複数の基準信号を生成する基準信号生成部と、入力信号の複数の帯域成分および複数の基準信号を周波数軸上に分散配置して送信信号を生成する送信信号生成部と、送信信号を送信する送信部と、を備え、送信信号生成部は、入力信号の複数の帯域成分それぞれを各帯域成分の中心周波数に応じたシフト量で周波数シフトさせる周波数シフト部をさらに備え、送信信号生成部は、シフト量でシフトした各帯域成分を周波数軸上に配置する。
本発明の送信装置は、送信対象の入力信号を複数の帯域成分に分割する分割部と、入力信号を受信する受信装置において入力信号の伝送によって生じる伝送遅延の補正に用いられる、周波数が異なる複数の基準信号を生成する基準信号生成部と、入力信号の複数の帯域成分を周波数軸上に分散配置して第1送信信号を生成するとともに、複数の基準信号を周波数軸上に分散配置して第2送信信号を生成する送信信号生成部と、第1送信信号および第2送信信号を送信する送信部と、を備え、送信信号生成部は、入力信号の複数の帯域成分それぞれを各帯域成分の中心周波数に応じたシフト量で周波数シフトさせる周波数シフト部をさらに備え、送信信号生成部は、シフト量でシフトした各帯域成分を周波数軸上に配置する。
本発明によれば、複数のサブ変調信号による通信において、周波数帯域の利用効率向上を図りつつ、信号伝送特性を改善することができる。
本発明の一の実施形態に係る通信システム100の構成を示すブロック図 送信装置110による変調信号に対する処理動作の一例を示す図 受信装置120による受信信号に対する処理動作の一例を示す図 一の実施形態の変形例に係る通信システム200の構成を示すブロック図 本発明の他の実施形態に係る通信システム300の構成を示すブロック図 送信装置310のセレクタ40による時間多重の処理動作の一例を示す図 N個のサブ変調信号およびパイロット信号の分散配置の他の例を示す図 他の実施形態に係る通信システム300の他の構成例を示すブロック図 従来の通信システム500の構成例を示すブロック図 従来の通信システム500による変調信号に対する処理動作の一例を示すブロック図 従来のシングルキャリヤ信号の伝送における占有帯域内の位相特性の変化の一例を示す図 従来のN個のサブ変調信号の伝送による占有帯域内の位相特性の変化の一例を示す図
《一の実施形態》
図1は、本発明の一の実施形態に係る通信システム100の構成を示すブロック図である。本実施形態の通信システム100は、送信装置110と受信装置120とから構成される。なお、図1は、本実施形態の通信システム100の主要部分のみを示す。例えば、通信システム100の各部を統括制御する制御部、送信装置110における送信対象のデータの入力信号を入力する入力部および送信する送信部、受信装置120におけるデータを受信する受信部およびそのデータを出力する出力部などは省略する。
送信装置110は、変調回路1、送信フィルタバンク2、D/A変換器3、パイロット信号生成回路4を備える。送信フィルタバンク2は、直並列変換回路5、FFT回路6、分割回路7、周波数シフタ8−1〜8−N、加算回路9、IFFT回路10、並直列変換回路11を備え、送信信号生成部として動作する。
変調回路1は、不図示の入力部で入力された送信対象のデータの入力信号に対し、四位相偏移変調(QPSK)などの変調方式で変調する。変調回路1は、変調した変調信号を、マルチプレクサ(MUX)などからなる直並列変換回路5に出力する。直並列変換回路5は、変調信号を直並列変換し、FFT回路6へ出力する。
FFT回路6は、公知の高速フーリエ変換を変調信号に対して行い、時間領域の信号から周波数領域の信号へ変換する(図2(a))
分割回路7は、周波数領域に変換された変調信号に対し、N個のサブ変調信号を生成する(図2(b))。具体的に、例えば、分割回路7は、通過帯域が異なるN個のフィルタからなり、各フィルタの通過帯域(図2(a)の破線)に対応する係数を、変調信号に乗算することにより、N個のサブ変調信号を生成する。分割回路7は、分割したN個のサブ変調信号を、サブ変調信号の周波数帯域に応じて、周波数シフタ8−1〜8−Nそれぞれに出力する。なお、図2は、N=2の場合の変調信号に対する処理動作について示すが、N>2の場合についても同様の処理が行われる。
周波数シフタ8−1〜8−Nは、サブ変調信号それぞれを周波数軸上の所望の帯域に分散配置する。すなわち、周波数シフタ8−1〜8−Nは、互いに重畳しないように、各サブ変調信号をシフト量α周波数シフトさせる。なお、シフト量αは、変調信号の中心周波数fと各サブ変調信号の中心周波数fとの間隔や、変調信号やサブ変調信号の帯域幅や、サブ変調信号の個数Nなどによって決められることが好ましい。或いは、さらに、図2(c)では、N=2の場合の一例として、各周波数シフタ8は、サブ変調信号を変調信号の中心周波数fに対して、互いに離れるようにシフトさせたが、各サブ変調信号のシフト量αおよびシフト方向は任意に設定することができる。
加算回路9は、図2(d)に示すように、周波数シフタ8−1〜8−Nによって周波数シフトされたN個のサブ変調信号と、パイロット信号生成回路4から出力される周波数が異なる2つのパイロット信号を、N個のサブ変調信号と重畳しないように、かつFFTポイントが存在する帯域に分散配置する。加算回路9は、周波数多重した信号をIFFT回路10へ出力する。
なお、パイロット信号生成回路4は、後述するように、伝送遅延の補正に用いられる基準信号として、周波数がΔf異なる無変調信号のパイロット信号を2つ生成出力する、基準信号生成部である。また、Δfの大きさは、10kHzなどであり、通信方式や空き帯域の大きさに基づいて設定することが好ましい。
IFFT回路10は、加算回路9によりN個のサブ変調信号および2つのパイロット信号が周波数軸上に分散配置された信号を高速逆フーリエ変換(IFFT)し、周波数領域の信号から時間領域の信号へ変換する。
並直列変換回路11は、デマルチプレクサ(DEMUX)などからなり、IFFT回路10の出力信号を並直列変換する。
D/A変換器3は、信号をデジタル信号からアナログ信号へ変換する。送信部(不図示)は、変換されたアナログ信号を送信信号として、他の通信システム100へ送信する。
一方、受信装置120は、A/D変換器12、リサンプラ13、受信フィルタバンク14、復調回路15を備える。また、受信フィルタバンク14は、直並列変換回路16、FFT回路17、抽出回路18、サンプルクロック調整器19、周波数シフタ23−1〜23−N、加算回路24、IFFT回路25、並直列変換回路26を備え、復元部として動作する。また、サンプルクロック調整器19は、位相傾斜推定回路20、ループフィルタ21、NCO22を備える。なお、NCO22は、数値制御発振器(Numerically Controlled Oscillator)であり、周波数を表す数値を入力することにより、入力された数値に対応する周波数の信号を出力する。
A/D変換器12は、不図示の受信部で受信した他の通信システム100の送信装置110から送信された送信信号を、デジタル信号の受信信号に変換する。
リサンプラ13は、後述するサンプルクロック調整器19からのサンプルクロック制御信号に基づいて、サンプリングの間隔を調整する。これにより、リサンプラ13は、伝送によって生じた伝送遅延を補正しながらサンプリングできる。リサンプラ13は、サンプリングした受信信号を受信フィルタバンク14へ出力する。
直並列変換回路16は受信信号を直並列変換し、FFT回路17は、公知の高速フーリエ変換を直並列変換された受信信号に対して行い、受信信号を時間領域の信号から周波数領域の信号へ変換する(図3(a))。FFT回路17は、図3(a)に示す受信信号のを抽出回路18へ出力する。
抽出回路18は、周波数領域に変換された受信信号から、N個のサブ変調信号および2つのパイロット信号を抽出する。具体的に、例えば、抽出回路18は、通過帯域が異なるN個のフィルタからなり、各フィルタの通過帯域(図3(a)の破線)に対応する係数を、受信信号のスペクトルに乗算することにより、N個のサブ変調信号および2つのパイロット信号を抽出する。抽出回路18は、抽出されたN個のサブ変調信号を、各サブ変調信号の周波数帯域に応じて、周波数シフタ23−1〜23−Nそれぞれへ出力する。一方、抽出回路18は、2つのパイロット信号をサンプルクロック調整器19へ出力する。
サンプルクロック調整器19の位相傾斜推定回路20は、抽出回路18で抽出された2つのパイロット信号それぞれから、伝送によって生じた位相回転の回転量θを算出する。位相傾斜推定回路20は、2つのパイロット信号の位相回転量の差分Δθおよび周波数間隔Δfに基づいて、位相回転の傾きΔθ/Δfである位相傾斜推定値βを算出する。
サンプルクロック調整器19のループフィルタ21は、位相傾斜推定回路20が出力した位相傾斜推定値βの瞬時変動を抑制し、NCO22へ出力する。NCO22は、ループフィルタ21から出力される位相傾斜推定値βに基づき、サンプルクロック制御信号を生成し、リサンプラ13へ出力する。リサンプラ13は、サンプルクロック制御信号に基づいて、位相回転の傾きΔθ/Δfが0(伝送遅延Δtが0)になるように、サンプリングの間隔を調整し、受信信号のサンプリングを行い、N個のサブ変調信号の位相特性が互いに平坦化された受信信号を出力する。そして、FFT回路17の前段のリサンプラ13で伝送遅延Δtが補正されることにより、FFT回路17は、位相回転の傾きΔθ/Δfの発生を抑えられる。
すなわち、位相傾斜の発生は、伝送遅延Δtにより高速フーリエ変換の変換タイミングが送受信局間でずれることに起因する。高速フーリエ変換は、高速フーリエ変換のポイント数に応じた時間周期で繰り返し実行される。例えば、1024ポイントの場合、1024サンプルタイミング毎に実行される。そのため、高速フーリエ変換の前段で、受信信号のサンプルタイミングを調整すれば、位相傾斜の発生を抑えられる。つまり、本実施形態では、リサンプラ13、直並列変換回路16、FFT回路17、抽出回路18、サンプルクロック調整器19は、位相補償部27として動作する。
位相補償部27は、位相傾斜推定回路20において、パイロット信号から位相回転の傾きΔθ/Δfの位相傾斜推定値βを求め、NCO22は、位相傾斜推定値βに基づいて伝送遅延Δtが0になるように、サンプルクロック制御信号をリサンプラ13へ出力する。すなわち、位相補償部27がフィードバック回路として動作することから、位相回転の傾きΔθ/Δfは徐々に0になる。この結果、図3(b)に示すように、合成後の受信した変調信号は無歪み条件を満足する。
周波数シフタ23−1〜23−Nは、N個のサブ変調信号を、例えば、図2(b)に示すように、周波数シフタ8−1〜8−Nによる周波数シフトされる前の帯域に戻す。
加算回路24は、全てのサブ変調信号を足し合わせ、合成された変調信号を出力する(図2(a)、図3(b))。
IFFT回路25は、変調信号に対して公知の高速逆フーリエ変換し、周波数領域の信号から時間領域の信号へ変換された変調信号を出力する。
並直列変換回路26は、変調信号を並直列変換し、送信装置110によって送信された変調信号を復元し出力する。復調回路15は、変調信号を復調し受信したデータを出力する。
このように、本実施形態では、送信装置110が変調信号をN個のサブ変調信号に分解して受信装置120に送信する際、複数のパイロット信号を周波数多重して送信し、受信装置120において、伝送によって生じた伝送遅延Δtを補正することにより、周波数帯域の有効利用向上を図りつつ、無歪み条件を満たした変調信号が受信でき、信号伝送特性を改善することができる。
《一の実施形態の変形例》
図4は、本発明の一の実施形態の変形例に係る通信システム200の構成を示すブロック図である。本実施形態の通信システム200は、送信装置210と受信装置220とから構成される。
なお、本実施形態の通信システム200において、一の実施形態の通信システム100の構成要素と同一のものについては、同一の符号を付し詳細な説明は省略する。
本実施形態の通信システム200が一の実施形態の通信システム100と異なる点は、受信装置220の位相補償部27が、可変遅延器31、直並列変換回路16、FFT回路17、抽出回路18、タイミング調整器30を備え、タイミング調整器30が、位相傾斜推定回路20、ループフィルタ21を備える点にある。
タイミング調整器30は、位相傾斜推定回路20において、抽出回路18で抽出された2つのパイロット信号それぞれから、伝送によって生じた位相回転の回転量θを算出する。位相傾斜推定回路20は、2つのパイロット信号の位相回転量の差分Δθおよび周波数間隔Δfに基づいて、位相回転の傾きΔθ/Δfである位相傾斜推定値βを算出する。位相傾斜推定回路20は、FFT回路17による高速フーリエ変換の変換タイミングの周期性を考慮して、位相傾斜推定値βに基づいて、位相回転の傾きΔθ/Δfが0(伝送遅延Δt=0)となるように、可変遅延器31における遅延量を算出し出力する。
ループフィルタ21は、位相傾斜推定回路20の出力値の瞬時変動を抑制し、その遅延量を遅延量制御信号として、可変遅延器31へ出力する。
可変遅延器31は、遅延量制御信号に基づいて、受信信号に対する遅延量を設定し、伝送遅延Δtを補正した受信信号をFFT回路17へ出力する。
例えば、FFT回路17におけるFFTポイント数をmとすると、伝送遅延Δtによってm−Δt/mとなる。そこで、可変遅延器31は、遅延量制御信号に基づいて、遅延量を設定し受信信号を遅延させることにより、FFTポイントをmに補正することができる。また、例えば、FFT回路17が2048ポイントのFFTを使用する場合、1536サンプル分の伝送遅延が生じた場合、さらに512サンプル分の遅延を加えれば、伝送遅延を補正することができる。このように、可変遅延器31が、FFT回路17の前段において、受信信号の遅延量を調整することにより、位相回転の傾きΔθ/Δfの発生を抑えることができ、図3(b)に示すように、合成後の受信した変調信号は無歪み条件を満足する。
なお、本実施形態の通信システム200の動作は、一の実施形態の通信システム100と同じであり、詳細な説明は省略する。
このように、本実施形態では、送信装置210が変調信号をN個のサブ変調信号に分解して受信装置220に送信する際、複数のパイロット信号を周波数多重して送信し、受信装置220において、伝送によって生じた伝送遅延Δtを補正することにより、周波数帯域の有効利用向上を図りつつ、無歪み条件を満たした変調信号が受信でき、信号伝送特性を改善することができる。
《他の実施形態》
図5は、本発明の他の実施形態に係る通信システム300の構成を示すブロック図である。本実施形態の通信システム300は、送信装置310と受信装置320とから構成される。
なお、本実施形態の通信システム300において、一の実施形態の通信システム100の構成要素と同一のものについては、同一の符号を付し詳細な説明は省略する。
本実施形態の通信システム300が、一の実施形態の通信システム100と異なる点は、以下の通りである。
1)送信装置310がセレクタ40を備え、受信装置320がセレクタ50を備える。
2)分割回路7’は、一の実施形態の通信システム100の分割回路7と同じ動作を行うが、変調信号を分割したN個のサブ変調信号をセレクタ40へ出力する。
3)抽出回路18’は、抽出したN個のサブ変調信号および2つのパイロット信号をセレクタ50へ出力する。
4)パイロット信号生成回路4’は、周波数がΔf異なる2つのパイロット信号を生成し、セレクタ40へ出力する。
5)加算回路9’は、後述するセレクタ40の動作に応じて、N個のサブ変調信号と2つのパイロット信号とを個別に足し合わせ、周波数軸上に分散配置する。
本実施形態のセレクタ40は、不図示の通信システム300を統括制御する制御部からの制御信号に基づいて切り換え動作を行い、N個のサブ変調信号と2つのパイロット信号とを、周波数シフタ8−1〜8−Nへ出力する。これにより、加算回路9’は、図6に示すように、N個のサブ変調信号と2つのパイロット信号とを個別に足し合わせ、周波数軸上に分散配置する。すなわち、送信フィルタバンク2は、N個のサブ変調信号が周波数軸上に分散配置された送信信号(第1送信信号)と、2つのパイロット信号が周波数軸上に分散配置された送信信号(第2送信信号)とからなる時間多重した送信信号を生成し、他の通信システム300へ送信する。
なお、図6は、N=2の場合を示すが、N>2の場合についても同様である。また、セレクタ40が2つのパイロット信号を選択する場合、周波数シフタ8−1〜8−Nのそれぞれは、それらパイロット信号に対して何もせずに通過させるか、所望の帯域に配置するように動作させることが好ましい。
セレクタ50は、セレクタ40の場合と同様に、制御部(不図示)の制御信号に基づいて切り換え動作を行い、抽出回路18が受信した第1送信信号から抽出したN個のサブ変調信号それぞれを周波数シフタ23−1〜23−Nへ出力し、第2送信信号から抽出した2つのパイロット信号を位相補償部27へ出力する。
なお、本実施形態において、例えば、制御部(不図示)が、通信に先立ち送信装置310と受信装置320との間で同期させ、その同期に基づいて、制御部(不図示)が、セレクタ40、50それぞれに対し、N個のサブ変調信号や2つのパイロット信号を選択する制御信号を生成出力することが好ましい。
また、本実施形態の通信システム300の動作は、一の実施形態の通信システム100と同じであり、詳細な説明は省略する。
このように、本実施形態では、送信装置310が変調信号をN個のサブ変調信号に分解して受信装置320に送信する際、複数のパイロット信号を時間多重して送信し、受信装置320において、伝送によって生じた伝送遅延Δtを補正することにより、周波数帯域の有効利用向上を図りつつ、無歪み条件を満たした変調信号が受信でき、信号伝送特性を改善することができる。
《実施形態の補足事項》
本発明は、衛星通信や地上無線網における無線回線に対してだけでなく、有線回線の通信に対しても適用可能である。
また、本発明は、送信フィルタバンク2および受信フィルタバンク14にオーバーラップ加算、またはオーバーラップ保存を用いる構成にすることが好ましい。
また、本発明の他の実施形態において、受信装置320の位相補償部27の構成のうち、リサンプラ13およびサンプルクロック調整器19を、図8に示すように、一の実施形態の変形例の場合と同様に、可変遅延器31およびタイミング調整器30に置き換えて通信システム400としてもよい。
さらに、本発明において、送信装置110、210、310、410と受信装置120、220、320、420とは、通信方式などに応じて適宜選択して組み合わせることできる。
上記実施形態では、パイロット信号生成回路4、4’は、周波数が異なる2つのパイロット信号を生成したが、本発明はこれに限定されず、周波数が異なる3以上の複数のパイロット信号を生成してもよい。
上記実施形態では、パイロット信号は無変調信号であるとしたが、本発明はこれに限定されず、例えば、所定のパターンによって変調された信号をパイロット信号としてもよい。
上記実施形態では、図2(d)に示すように、2つのパイロット信号をN個のサブ変調信号の分散配置された周波数帯域とは異なる周波数帯域に配置したが、本発明はこれに限定されない。例えば、図7(a)に示すように、一のサブ変調信号の両端に2つのパイロット信号を配置してもよい。これは、パイロット信号用に特別の帯域を用意する必要が無く、周波数帯域の有効利用の観点から好ましい。
また、図7(b)に示すように、各サブ変調信号の両端にパイロット信号を配置してもよい。これにより、位相傾斜推定回路20は、これらのパイロット信号から算出される位相回転の傾きΔθ/Δfの算出および平坦化の精度向上を図ることができる。
上記実施形態では、位相回転の回転量θの測定は、N個のサブ変調信号の送信と並行して行ったが、本発明はこれに限定されない。例えば、通信の開始時において、制御部(不図示)は、複数のパイロット信号を伝送し、位相傾斜推定回路20は、通信中あらかじめ定められた同期で位相傾斜推定値βを算出してもよい。他の実施形態において、例えば、制御部(不図示)は、その算出が終了した時点で、セレクタ40、50に対しサブ変調信号伝送モードに切り換えるようにしてもよい。なお、切り換えのタイミングは、予め決められた一定時間とすることが好ましい。
上記実施形態では、N個のサブ変調信号と2つのパイロット信号とを周波数多重または時間多重したが、本発明はこれに限定されず、符号拡散多重など多重化方式を用いてもよい。
以上の詳細な説明により、実施形態の特徴点及び利点は明らかになるであろう。これは、特許請求の範囲が、その精神及び権利範囲を逸脱しない範囲で前述のような実施形態の特徴点及び利点にまで及ぶことを意図する。また、当該技術分野において通常の知識を有する者であれば、あらゆる改良及び変更に容易に想到できるはずであり、発明性を有する実施形態の範囲を前述したものに限定する意図はなく、実施形態に開示された範囲に含まれる適当な改良物及び均等物によることも可能である。
1 変調回路、2 送信フィルタバンク、3 D/A変換器、4 パイロット信号生成回路4、5、16 直並列変換回路、6、17 FFT回路、7、7’ 分割回路、8−1〜8−N、23−1〜23−N 周波数シフタ、9、9’24 加算回路、10、25 IFFT回路、11 並直列変換回路、12 A/D変換器、13 リサンプラ、14 受信フィルタバンク、15 変調回路、18、18’ 抽出回路、19 サンプルクロック調整器、20 位相傾斜推定回路、21 ループフィルタ、22 NCO、30 タイミング調整器、31 可変遅延器、40、50 セレクタ、100、200、300、400 通信システム、110、210、310、410 送信装置、120、220、320、420 受信装置

Claims (16)

  1. 送信装置と受信装置とを有する通信システムであって、
    前記送信装置は、
    送信対象の入力信号を複数の帯域成分に分割する分割部と、
    前記入力信号の前記複数の帯域成分を周波数軸上に分散配置して送信信号を生成する送信信号生成部と、
    前記送信信号を送信する送信部と、を備え、
    前記受信装置は、
    前記送信信号を受信する受信部と、
    受信した前記送信信号から前記入力信号の複数の帯域成分を抽出する抽出部と、
    抽出した前記複数の帯域成分間の位相特性が平担となるように、前記送信信号におけ伝送遅延を補正し、補正した前記送信信号を前記抽出部へ出力する位相補償部と、
    前記複数の帯域成分を合成して前記入力信号を復元する復元部と、を備える
    ことを特徴とする通信システム。
  2. 請求項1に記載の通信システムにおいて、
    前記送信装置は、
    前記入力信号の伝送によって生じる伝送遅延の補正に用いられる、周波数が異なる複数の基準信号を生成する基準信号生成部を備え、
    前記送信信号生成部は、前記入力信号の前記複数の帯域成分とともに、前記複数の基準信号を周波数軸上に分散配置して送信信号を生成し、
    前記抽出部は、受信した前記送信信号から前記入力信号の複数の帯域成分とともに、前記複数の基準信号を抽出し、
    前記位相補償部は、抽出した前記各基準信号間の位相回転の回転量の差分を算出し、前記回転量の差分に基づいて、前記送信信号における前記伝送遅延を補正し、補正した前記送信信号を前記抽出部へ出力する
    ことを特徴とする通信システム。
  3. 請求項1に記載の通信システムにおいて、
    前記送信装置は、
    前記入力信号の伝送によって生じる伝送遅延の補正に用いられる、周波数が異なる複数の基準信号を生成する基準信号生成部を備え、
    前記送信信号生成部は、前記入力信号の前記複数の帯域成分を周波数軸上に分散配置して第1送信信号を生成するとともに、前記複数の基準信号を周波数軸上に分散配置して第2送信信号を生成し、
    前記送信部は、前記第1送信信号とともに前記第2送信信号を送信し、
    前記受信部は、前記第1送信信号とともに第2送信信号を受信し、
    前記抽出部は、受信した前記第1送信信号から前記入力信号の複数の帯域成分とともに、前記第2送信信号から前記複数の基準信号を抽出し、
    前記位相補償部は、抽出した前記各基準信号間の位相回転の回転量の差分を算出し、前記回転量の差分に基づいて、前記第1送信信号および第2送信信号における前記伝送遅延を補正し、補正した前記第1送信信号および第2送信信号を前記抽出部へ出力する
    ことを特徴とする通信システム。
  4. 請求項2に記載の通信システムにおいて、
    前記位相補償部は、
    前記受信した送信信号をサンプリングし前記抽出部へ出力するサンプリング部をさらに備え、
    前記位相補償部は、前記各基準信号間の回転量の差分が0になるように、前記サンプリング部の前記サンプリングの間隔を調整して前記伝送遅延を補正する
    ことを特徴とする通信システム。
  5. 請求項2に記載の通信システムにおいて、
    前記位相補償部は、
    前記受信した送信信号を遅延させ前記抽出部へ出力する信号遅延部をさらに備え、
    前記位相補償部は、前記各基準信号間の回転量の差分が0になるように、前記信号遅延部の前記送信信号に対する遅延量を調整して前記伝送遅延を補正する
    ことを特徴とする通信システム。
  6. 請求項3に記載の通信システムにおいて、
    前記位相補償部は、
    前記受信した第1送信信号および第2送信信号をサンプリングし前記抽出部へ出力するサンプリング部をさらに備え、
    前記位相補償部は、前記各基準信号間の回転量の差分が0になるように、前記サンプリング部の前記サンプリングの間隔を調整して前記伝送遅延を補正する
    ことを特徴とする通信システム。
  7. 請求項3に記載の通信システムにおいて、
    前記位相補償部は、
    前記受信した第1送信信号および第2送信信号を遅延させ前記抽出部へ出力する信号遅延部をさらに備え、
    前記位相補償部は、前記各基準信号間の回転量の差分が0になるように、前記信号遅延部の前記第1送信信号および第2送信信号に対する遅延量を調整して前記伝送遅延を補正する
    ことを特徴とする通信システム。
  8. 請求項1ないし請求項7のいずれか1項に記載の通信システムにおいて、
    前記送信信号生成部は、
    前記入力信号の複数の帯域成分それぞれを前記各帯域成分の中心周波数に応じたシフト量でシフトさせる周波数シフト部をさらに備え、
    前記送信信号生成部は、前記シフト量でシフトした前記各帯域成分を前記周波数軸上に配置する
    ことを特徴とする通信システム。
  9. 送信対象の入力信号を分割した複数の帯域成分、および伝送によって生じる伝送遅延の補正に用いる周波数が異なる複数の基準信号を周波数軸上に分散配置した送信信号を受信する受信部と、
    受信した前記送信信号から前記入力信号の前記複数の帯域成分と前記複数の基準信号とを抽出する抽出部と、
    抽出した前記各基準信号間の位相回転の回転量の差分を算出し、前記回転量の差分に基づいて、前記送信信号における前記伝送遅延を補正し、補正した前記送信信号を前記抽出部へ出力する位相補償部と、
    前記複数の帯域成分を合成して前記入力信号を復元する復元部と、
    を備えることを特徴とする受信装置。
  10. 送信対象の入力信号を分割した複数の帯域成分を周波数軸上に分散配置した第1送信信号、および伝送によって生じる伝送遅延の補正に用いる複数の基準信号を周波数軸上に分散配置した第2送信信号を受信する受信部と、
    受信した前記第1送信信号および前記第2送信信号から前記入力信号の前記複数の帯域成分と前記複数の基準信号とを抽出する抽出部と、
    抽出した前記各基準信号間の位相回転の回転量の差分を算出し、前記回転量の差分に基づいて、前記第1送信信号および第2送信信号における前記伝送遅延を補正し、補正した前記第1送信信号および第2送信信号を前記抽出部へ出力する位相補償部と、
    前記複数の帯域成分を合成して前記入力信号を復元する復元部と、
    を備えることを特徴とする受信装置。
  11. 請求項9に記載の受信装置において、
    前記位相補償部は、
    前記受信した送信信号をサンプリングし前記抽出部へ出力するサンプリング部をさらに備え、
    前記位相補償部は、前記各基準信号間の回転量の差分が0になるように、前記サンプリング部の前記サンプリングの間隔を調整して前記伝送遅延を補正する
    ことを特徴とする受信装置。
  12. 請求項9に記載の受信装置において、
    前記位相補償部は、
    前記受信した送信信号を遅延させ前記抽出部へ出力する信号遅延部をさらに備え、
    前記位相補償部は、前記各基準信号間の回転量の差分が0になるように、前記信号遅延部の前記送信信号に対する遅延量を調整して前記伝送遅延を補正する
    ことを特徴とする受信装置。
  13. 請求項10に記載の受信装置において、
    前記位相補償部は、
    前記受信した第1送信信号および第2送信信号をサンプリングし前記抽出部へ出力するサンプリング部をさらに備え、
    前記位相補償部は、前記各基準信号間の回転量の差分が0になるように、前記サンプリング部の前記サンプリングの間隔を調整して前記伝送遅延を補正する
    ことを特徴とする受信装置。
  14. 請求項10に記載の受信装置において、
    前記位相補償部は、
    前記受信した第1送信信号および第2送信信号を遅延させ前記抽出部へ出力する信号遅延部をさらに備え、
    前記位相補償部は、前記各基準信号間の回転量の差分が0になるように、前記信号遅延部の前記第1送信信号および第2送信信号に対する遅延量を調整して前記伝送遅延を補正する
    ことを特徴とする受信装置。
  15. 送信対象の入力信号を複数の帯域成分に分割する分割部と、
    前記入力信号を受信する受信装置において前記入力信号の伝送によって生じる伝送遅延の補正に用いられる、周波数が異なる複数の基準信号を生成する基準信号生成部と、
    前記入力信号の前記複数の帯域成分および前記複数の基準信号を周波数軸上に分散配置して送信信号を生成する送信信号生成部と、
    前記送信信号を送信する送信部と、
    を備え
    前記送信信号生成部は、
    前記入力信号の複数の帯域成分それぞれを前記各帯域成分の中心周波数に応じたシフト量で周波数シフトさせる周波数シフト部をさらに備え、
    前記送信信号生成部は、前記シフト量でシフトした前記各帯域成分を前記周波数軸上に配置する
    とを特徴とする送信装置。
  16. 送信対象の入力信号を複数の帯域成分に分割する分割部と、
    前記入力信号を受信する受信装置において前記入力信号の伝送によって生じる伝送遅延の補正に用いられる、周波数が異なる複数の基準信号を生成する基準信号生成部と、
    前記入力信号の前記複数の帯域成分を周波数軸上に分散配置して第1送信信号を生成するとともに、前記複数の基準信号を周波数軸上に分散配置して第2送信信号を生成する送信信号生成部と、
    前記第1送信信号および第2送信信号を送信する送信部と、
    を備え
    前記送信信号生成部は、
    前記入力信号の複数の帯域成分それぞれを前記各帯域成分の中心周波数に応じたシフト量で周波数シフトさせる周波数シフト部をさらに備え、
    前記送信信号生成部は、前記シフト量でシフトした前記各帯域成分を前記周波数軸上に配置する
    とを特徴とする送信装置。
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