JP5441542B2 - ポジ型感光性樹脂組成物、硬化膜、層間絶縁膜、有機el表示装置、及び液晶表示装置 - Google Patents
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Description
また、不飽和カルボン酸又は不飽和カルボン酸無水物、エポキシ基を有するラジカル重合性化合物、及び他のラジカル重合性化合物の共重合体である、アルカリ水溶液に可溶な樹脂と、感放射線性酸生成化合物と、を含有する感放射線性樹脂組成物が知られている(例えば、特許文献2参照)。
しかしながら、特許文献1及び2に記載の感光性樹脂組成物では、パターン形成時における現像マージンが充分ではない。更に、該感光性樹脂組成物により形成された硬化膜についても、層間絶縁膜に望まれる上記の特性を有する硬化膜を形成することは困難であった。
また、本発明のポジ型感光性樹脂組成物を用いて、現像性、透明性、耐溶剤性、耐熱性、絶縁性、およびITO適性に優れた硬化膜および該硬化膜を用いた層間絶縁膜を提供することを課題とし、該層間絶縁膜を具備して、画質が良好で信頼性の高い有機EL表示装置及び液晶表示装置を提供することを課題とする。
本発明の課題を解決する手段は、下記の通りである。
<2> 前記(C)中空の微粒子が、平均粒子径が0.5nmから200nmの範囲であるである<1>に記載のポジ型感光性樹脂組成物。
<4> 前記(C)中空の微粒子が、アクリル系樹脂、エポキシ系樹脂、およびウレタン系樹脂からなる群より選択された少なくとも1種の中空の微粒子である<1>または<2>に記載のポジ型感光性樹脂組成物。
<5> 前記架橋性基が、エポキシ基、オキセタニル基、及びエチレン性不飽和基からなる群より選ばれるいずれか1種である<1>から<4>のいずれか1項に記載のポジ型感光性樹脂組成物。
<6> 前記(A)アルカリ可溶性樹脂中における(b)架橋性基を有する繰り返し単位の含有量が、20モル%〜99モル%の範囲である<1>から<5>のいずれか1項に記載のポジ型感光性樹脂組成物。
<7> 前記(A)アルカリ可溶性樹脂が、(a)カルボキシル基またはフェノール性水酸基を有する繰り返し単位を含む共重合体を含有する<1>から<6>のいずれか1項に記載のポジ型感光性樹脂組成物。
<9> 前記(A)アルカリ可溶性樹脂が、(a)カルボキシル基またはフェノール性水酸基を有する繰り返し単位と、(b2)オキセタニル基を有する繰り返し単位と、を含む共重合体である<1>から<7>のいずれか1項に記載のポジ型感光性組成物。
<11> 前記(A)アルカリ可溶性樹脂が、(a)カルボキシル基またはフェノール性水酸基を有する繰り返し単位を少なくとも含む共重合体と、(b)エポキシ基またはオキセタニル基を有する繰り返し単位を少なくとも含む共重合体と、を含むアルカリ可溶性樹脂である<1>から<7>のいずれか1項に記載のポジ型感光性組成物。
<13> <12>に記載の硬化膜を用いてなる層間絶縁膜。
<14> <13>に記載の層間絶縁膜を具備する有機EL表示装置。
<15> <13>に記載の層間絶縁膜を具備する液晶表示装置。
また、本発明のポジ型感光性樹脂組成物を用いて、現像性、透明性、耐溶剤性、耐熱性、絶縁性、およびITO適性に優れた硬化膜および該硬化膜を用いた層間絶縁膜を提供することができ、該層間絶縁膜を具備して、画質が良好で信頼性の高い有機EL表示装置及び液晶表示装置を提供することができる。
以下、本発明のポジ型感光性樹脂組成物について詳細に説明する。
本発明のポジ型感光性樹脂組成物(以下、単に「感光性樹脂組成物」と称する場合がある。)は、(A)アルカリ可溶性樹脂、(B)1,2−キノンジアジド化合物、及び(C)中空の微粒子を含有し、前記(A)アルカリ可溶性樹脂が、(b)架橋性基を有する繰り返し単位を含む共重合体を含有することを特徴とする。
以下、ポジ型感光性樹脂組成物を構成する(A)〜(C)の成分について説明する。
本発明の感光性樹脂組成物は、(A)アルカリ可溶性樹脂を含有する。
(A)アルカリ可溶性樹脂は、アルカリ可溶性基を含み、アルカリ水溶液に可溶である樹脂であり、かつ、(b)架橋性基を有する繰り返し単位を含む共重合体を含有する限り特に限定されるものではないが、カルボキシル基又はフェノール性水酸基を含むことによってアルカリ可溶性が付与された樹脂であることが好適である。
前記架橋性基としては、エポキシ基、オキセタニル基、およびエチレン性不飽和基から選ばれる基が好ましい。
また、好ましい第2の態様は、(a)カルボキシル基又はフェノール性水酸基を有する繰り返し単位と、(b2)オキセタニル基を有する繰り返し単位と、を含む共重合体である。
さらに、好ましい第3の態様は、(a)カルボキシル基又はフェノール性水酸基を有する繰り返し単位と、(b3)エチレン性不飽和基を有する繰り返し単位と、を含む共重合体である。
さらに、アルカリ可溶性樹脂の好ましい第1から第3の態様においては、(a)カルボキシル基又はフェノール性水酸基を有する繰り返し単位、(b1)エポキシ基を有する繰り返し単位、(b2)オキセタニル基を有する繰り返し単位、および(b3)エチレン性不飽和基を有する繰り返し単位のいずれとも構造が異なる繰り返し単位(以下、(c)その他の構造を有する繰り返し単位という。)を含む共重合体であることが好ましい。
好ましい第4の態様においては、共重合体(1)と共重合体(2)とには、それぞれ(c)成分を含み、共重合体(1)と共重合体(2)との相溶性を良好なものとすることが好ましい。(c)成分を含む場合、共重合体(1)と共重合体(2)に含む(c)成分は同じでもよいし、異なるものでもよい。また共重合体(1)、共重合体(2)のいずれか一方だけに含んでもよく、両方に含んでもよい。また(c)成分は1種でもよいし、2種以上を用いてもよい。
なお、本明細書ではアクリル基とメタクリル基を総称して、「(メタ)アクリル基」と称し、アクリレートとメタクリレートとを総称して、「(メタ)アクリレート」と称する。
特定共重合体(A)は、(a)カルボキシル基又はフェノール性水酸基を有する繰り返し単位(以下、単に「繰り返し単位(a)」とも称する。)を含む。
以下、繰り返し単位(a)に包含される、(a1)カルボキシル基を有する繰り返し単位、及び(a2)フェノール性水酸基を有する繰り返し単位について詳細に説明する。
(a1)カルボキシル基を有する繰り返し単位としては、例えば、不飽和モノカルボン酸、不飽和ジカルボン酸、不飽和トリカルボン酸などの、分子中に少なくとも1個のカルボキシル基を有する不飽和カルボン酸等のカルボキシル基を有するラジカル重合性化合物に由来する繰り返し単位が挙げられる。
即ち、不飽和モノカルボン酸としては、例えば、アクリル酸、メタクリル酸、クロトン酸、α−クロルアクリル酸、けい皮酸などが挙げられる。
また、不飽和ジカルボン酸としては、例えば、マレイン酸、フマル酸、イタコン酸、シトラコン酸、メサコン酸などが挙げられる。
酸無水物としては、公知のものが使用でき、具体的には、無水マレイン酸、無水コハク酸、無水イタコン酸、無水フタル酸、テトラヒドロ無水フタル酸、ヘキサヒドロ無水フタル酸、無水クロレンド酸等の二塩基酸無水物;無水トリメリット酸、無水ピロメリット酸、ベンゾフェノンテトラカルボン酸無水物、ビフェニルテトラカルボン酸無水物などの酸無水物が挙げられる。これらの中では、現像性の観点から。無水フタル酸、テトラヒドロ無水フタル酸、又は無水コハク酸、が好ましい。
酸無水物の水酸基に対する反応率は、現像性の観点から、好ましくは10モル%〜100モル%、更に好ましくは30モル%〜100モル%である。
(a2)フェノール性水酸基を有する繰り返し単位としては、ヒロドキシスチレン、N−(ヒドロキシフェニル)メタクリルアミド、N−(ヒドロキシフェニル)マレイミド等の分子中に少なくとも1個のフェノール性水酸基を有する化合物に由来する繰り返し単位が挙げられる。
特定共重合体(A)は、(b)架橋性基を有する繰り返し単位(以下、単に「繰り返し単位(b)」とも称する。)を含む。ここで、架橋性基とは、感光性樹脂組成物に対するエネルギー付与により感光性樹脂組成物中で起こる重合反応の過程で、特定共重合体(A)を架橋させる基を意味する。
繰り返し単位(b)が有する架橋性基としては、上記の機能を有する基であれば特に限定されないが、反応しやすさの観点からはエポキシ基が、硬化物の耐熱性の観点からはオキセタニル基が、保存安定性の観点からはエチレン性不飽和基がそれぞれ好ましい。
(b1)エポキシ基を有する繰り返し単位としては、エポキシ基を有するモノマーに由来する繰り返し単位が挙げられる。
エポキシ基を有するモノマーとして、具体的には、例えば、グリシジル(メタ)アクリレート、α―エチルグリシジル(メタ)アクリレート、(3,4−エポキシシクロヘキシル)メチル(メタ)アクリレート、(6,7−エポキシシクロヘキシル)メチル(メタ)アクリレート、α−エチル(3,4−エポキシシクロヘキシル)メチル(メタ)アクリレート、N−[4−(2,3−エポキシプロポキシ)−3,5−ジメチルベンジル]アクリルアミド、N−[4−(2,3−エポキシプロポキシ)−3,5−ジメチルフェニルプロピル]アクリルアミド、アリルグリシジルエーテル、特許第4168443号公報、特開2006−243728号公報に記載の脂環式エポキシ不飽和化合物などの化合物を挙げることができる。中でも、グリシジル(メタ)アクリレート、(3,4−エポキシシクロヘキシル)メチル(メタ)アクリレートが、耐溶剤性、耐熱性、コストの観点から好ましい。
(b2)オキセタニル基を有する繰り返し単位としては、オキセタニル基を有するラジカ重合性化合物に由来する繰り返し単位が挙げられる。
(b3)エチレン性不飽和基を有する繰り返し単位は、その構造の末端に、アクリロイル基、メタクリロイル基、及びアリル基から選ばれた不飽和結合を有する繰り返し単位である。
特定共重合体(A)は、(c)その他の繰り返し単位(以下、単に「繰り返し単位(c)」とも称する。)を含むことが好ましい。
繰り返し単位(c1)を形成しうるビニルモノマーの例としては、例えば、特開200−98691号公報の段落番号[0046]〜[0051]に記載されるビニルモノマーが挙げられる。
芳香環構造を有するラジカル重合性化合物としては、例えば、(メタ)アクリル酸フェニル、(メタ)アクリル酸3−フェノキシ−2−ヒドロキシプロピル、(メタ)アクリル酸ベンジル、(メタ)アクリル酸β−フェノキシエトキシエチル、(メタ)アクリル酸ノニルフェノキシポリエチレングリコール、(メタ)アクリル酸トリブロモフェニル、(メタ)アクリル酸トリブロモフェニルオキシエチル、スチレン、メチルスチレン、ジメチルスチレン、トリメチルスチレン、エチルスチレン、イソプロピルスチレン、ブチルスチレン、ヒドロキシスチレン、メトキシスチレン、ブトキシスチレン、アセトキシスチレン、クロロスチレン、ジクロロスチレン、ブロモスチレン、クロロメチルスチレン、酸性物質により脱保護可能な基(例えば、t−Bocなど)で保護されたヒドロキシスチレン、ビニル安息香酸メチル、及びα−メチルスチレンが挙げられ、これらの中でも、(メタ)アクリル酸ベンジル、又はスチレンが好ましい。
該脂環構造を有するラジカル重合性化合物としては、例えば、(メタ)アクリル酸シクロヘキシル、(メタ)アクリル酸t−ブチルシクロヘキシル、(メタ)アクリル酸ジシクロペンテニル、(メタ)アクリル酸ジシクロペンテニルオキシエチル、(メタ)アクリル酸ジシクロペンタニル、(メタ)アクリル酸イソボニルなどが挙げられ、これらの中でも、(メタ)アクリル酸シクロヘキシル、(メタ)アクリル酸ジシクロペンテニル、(メタ)アクリル酸ジシクロペンテニルオキシエチル、又は(メタ)アクリル酸ジシクロペンタニルが好ましい。
架橋性基を有する構造単位(b)の含有量は、感光性樹脂組成物を用いて形成される層間絶縁膜等の硬化膜の耐溶剤性及び耐熱性に優れるといった点から、20モル%〜99モル%が好ましく、30モル%〜80モル%がより好ましく、40モル%〜70モル%が更に好ましい。
(c)その他の繰り返し単位の含有量は、層間絶縁膜等の硬化膜に要求される各種特性と現像性との両立の点から、0モル%〜79モル%が好ましく、0モル%〜50モル%がより好ましく、0モル%〜40モル%が更に好ましい。
中でも、メタクリル酸/グリシジルメタクリレート/ジシクロペンタニルメタクリレート、メタクリル酸/グリシジルメタクリレート/ジシクロペンタニルメタクリレート/スチレン、メタクリル酸/グリシジルメタクリレート/シクロヘキシルメタクリレート、メタクリル酸/グリシジルメタクリレート/シクロヘキシルアクリレート、の組み合わせが好ましい。
アルカリ可溶性樹脂の好ましい第1の態様として、特開平5−165214号公報、特開平7−248629号公報、特開平9−230596号公報、特開2005−49691号公報、特開2006−243726号公報に記載のアルカリ可溶性樹脂が挙げられる。
好ましい第1の態様の具体例を下記に示すが、下記に例示した化合物の重量平均分子量は、4000〜45000である。
以下に、好ましい第2の態様の具体例を示す。
なお、下記に例示した化合物の重量平均分子量は、4000〜45000である。
アルカリ可溶性樹脂の好ましい第3の態様の具体例を以下に示すが、これに限定されるものではない。なお、下記に例示した化合物の重量平均分子量は、5000〜80000である。
共重合体(1)は、前述の(a)カルボキシル基またはフェノール性水酸基を有する繰り返し単位を少なくとも含む共重合体である。
共重合体(1)には、(c)その他の繰り返し単位を含んでもよく、(c)その他の繰り返し単位としては、高透過性、低比誘電率の観点から脂環構造を有する繰り返し単位が好ましく、硬化膜の耐溶剤性、耐アルカリ性、耐熱性の観点からは不飽和性基を有する繰り返し単位であることが好ましい。
共重合体(1)には、(c)その他の繰り返し単位を、1種あるいは2種以上含んでもよく、共重合体(1)における(c)その他の繰り返し単位の含有量としては、40モル%〜95モル%が好ましく、60モル%〜90モル%がより好ましい。
なお、下記に例示した化合物の重量平均分子量は、5000〜80000である。
共重合体(2)は、前述の(b1)エポキシ基を有する繰り返し単位、または前述の(b2)オキセタニル基を有する繰り返し単位のいずれかを少なくとも含む共重合体である。
共重合体(2)には、(c)その他の繰り返し単位を含んでもよく、(c)その他の構造を有する繰り返し単位としては、高透過性、低比誘電率の観点から脂環構造を有する繰り返し単位であることが好ましい。
共重合体(2)における(b1)エポキシ基を有する繰り返し単位、または前述の(b2)オキセタニル基を有する繰り返し単位は、1種あるいは2種以上であってもよく、共重合体(2)における含有量としては、硬化膜の耐溶剤性、耐熱性の観点から20モル%〜98モル%が好ましく、30モル%〜95モル%がより好ましく、40モル%〜90モル%が更に好ましい。
共重合体(2)には、(c)その他の構造を有する繰り返し単位を1種あるいは2種以上含んでもよく、共重合体(2)における(c)その他の構造を有する繰り返し単位の含有量としては、2モル%〜80モル%が好ましく、5モル%〜70モル%がより好ましく、更に10モル%〜60モル%が好ましい。
なお、下記に例示した化合物の重量平均分子量は、4000〜41000である。
共重合体(1)と共重合体(2)との(c)その他の構造を有する繰り返し単位を同一にすることによって、共重合体(1)と共重合体(2)との相溶性が良好となるので好ましい。感光性樹脂組成物を調製する際の相溶性、および有機溶剤への溶解性の観点からは(c)その他の構造を有する繰り返し単位が、水酸基、ポリエチレンオキサイド基を有するものが好ましく、透明性の観点からは脂環、芳香環を有するものが好ましい。
好ましい第4の態様においては、共重合体(1)と共重合体(2)を別々に合成しておき、混合する。
また、共重合反応や、付加反応に用いる反応液中の溶質の濃度は、好ましくは1〜50質量%であり、より好ましくは5〜30質量%であり、特に好ましくは10〜20質量%である。
本発明の感光性樹脂組成物は、(B)1,2−キノンジアジド化合物を含有する。
1,2−キノンジアジド化合物は、1,2−キノンジアジド部分構造を有する化合物であり、分子内に少なくとも1個の1,2−キノンジアジド部分構造を有することを要し、2個以上有するものが好ましい。
1,2−キノンジアジド化合物は、未露光部においては感光性樹脂組成物塗布膜のアルカリ溶解性を抑制し、露光部ではカルボン酸を発生することにより感光性樹脂組成物塗布膜のアルカリ溶解性を向上させることにより、ポジ型のパターン形成を可能とする。
本発明の感光性樹脂組成物は、(C)中空の微粒子を含有する。(C)中空の微粒子を感光性樹脂組成物に含むことにより、硬化膜の耐熱性、絶縁性、およびITO適性を向上させることができる。
中空の微粒子とは、粒子内部に空隙を有する微粒子であればよい。また外形は略球体でも、略楕円球体でもよく、形状は問わない。
また、外殻は無機化合物である中空の無機微粒子、または外殻が有機高分子化合物で形成されている中空の有機微粒子、或いは有機化合物と無機化合物との複合体であってもよい。
中空のシリカ微粒子は、触媒化学工業(株)より、CS−60−IPS、ELCOMV−8209等の名称で市販されているが、本発明の中空の微粒子として使用できる。
本発明に好適に使用できる外殻が高分子からなる中空の有機高分子微粒子の平均粒子径としては、中空の無機微粒子の場合と同じ理由で、1〜200nmの粒子が好適であり、1〜100nmの粒子がより好ましく、最も好ましい範囲は20nm〜60nmである。空隙率としては40%から70%を超える微粒子が好適に使用できる。
空隙率の測定方法は粒子の電子顕微鏡断面画像の空隙部分と粒子全体との面積比の 、200個の算術平均である。
シェル厚みの測定は、粒子の電子顕微鏡断面画像のシェル厚みの200個の算術平均である。
以下、任意成分について説明する。
本発明における熱ラジカル発生剤は、一般にラジカル発生剤として知られているものを用いることができる。熱ラジカル発生剤は、熱のエネルギーによってラジカルを発生し、アルカリ可溶性樹脂(A)などの重合性化合物と重合反応を開始、促進させる化合物である。熱ラジカル発生剤を添加することによって、得られた硬化膜がより強靭になり、耐熱性、耐溶剤性が向上する。
特にアルカリ可溶性樹脂が、その側鎖の末端にアクリロイル基、メタクリロイル基、アリル基を有するラジカル重合性基を構造単位として含有する場合、その効果が大きい。
本発明において、好ましい熱ラジカル発生剤としては、芳香族ケトン類、オニウム塩化合物、有機過酸化物、チオ化合物、ヘキサアリールビイミダゾール化合物、ケトオキシムエステル化合物、ボレート化合物、アジニウム化合物、メタロセン化合物、活性エステル化合物、炭素ハロゲン結合を有する化合物、アゾ系化合物、ビベンジル化合物等が挙げられる。
本発明においては、得られた硬化膜の耐熱性、耐溶剤性の観点から、有機過酸化物、アゾ系化合物、ビベンジル化合物がより好ましく、ビベンジル化合物が特に好ましい。
以下に、上記した熱ラジカル発生剤の具体例を挙げるが、本発明はこれらに限定されるものではない。
10時間半減期温度がこの温度範囲にあることによって、優れた特性の硬化膜を得ることができる。
熱ラジカル発生剤の10時間半減期温度とは、特定温度下にて10時間放置した場合において、測定する化合物の半量が分解し、ラジカルを発生する温度のことをいう。
理由は明らかではないが、より高温で分解しラジカルを発生する熱ラジカル発生剤が好ましく、得られた硬化膜の耐熱性、耐溶剤性が良好となる。
本発明に使用される熱酸発生剤も硬化膜の耐熱性や硬度を上げる目的で使用され、アルカリ可溶性成分として、エポキシ基を含有する構造単位、オキセタニル基を含有する構造単位を含む場合にその効果が強く発現する。
具体例としてはスルホニウム塩、ベンゾチアゾニウム塩、アンモニウム塩、ホスホニウム塩等のオニウム塩、イミドスルホネート化合物、オキシムスルホネート化合物、o−ニトロベンジルスルホネート化合物等、公知の酸発生剤を挙げることができる。
(D)熱ラジカル発生剤または熱酸発生剤の本発明の感光性樹脂組成物への添加量は、アルカリ可溶性樹脂(A)を100質量部としたとき、0.1質量部〜100質量部が好ましく、更に好ましくは1質量部〜50質量部、5質量部〜30質量部であることが膜物性向上の観点から最も好ましい。
本発明の感光性樹脂組成物には、必要により、固体表面への密着性付与のために、シランカップリング剤、アルミニウムカップリング剤等の密着促進剤を添加してもよい。
これらの例としては、例えば、γ−アミノプロピルトリメトキシシラン、γ−アミノプロピルトリエトキシシラン、ビニルトリエトキシシラン、3−メタクリロキシプロピルトリメトキシシラン、3−アクリロキシプロピルトリメトキシシラン、p−スチリルトリメトキシシラン、3−メタクリロキシプロピルメチルジメトキシシラン、3−メタクリロキシプロピルメチルジエトキシシラン、γ−グリシドキシプロピルトリエトキシシラン、γ−メタクリロキシプロピルトリメトキシシラン、尿素プロピルトリエトキシシラン、トリス(アセチルアセトネート)アルミニウム、アセチルアセテートアルミニウムジイソプロピレートなどが挙げられる。
感光性樹脂組成物に密着促進剤を用いる場合は、(A)アルカリ可溶性樹脂100質量部に対して、0.1〜20質量部が好ましく、0.5〜10質量部がより好ましい。
本発明で用いられる架橋剤は、前記(A)アルカリ可溶性樹脂中の官能基と加熱により反応し、架橋結合する機能を有する化合物で、例えばヘキサメチロールメラミン、アルキル化ヘキサメチロールメラミン、部分メチロール化メラミン、テトラメチロールベンゾグアナミン、部分メチロール化ベンゾグアナミンおよびそのアルキル化体等のメラミン系化合物が好適に使用される。その他の架橋剤としては、エポキシ基を有する化合物、フェノール系化合物、イソシアナート系化合物等が挙げられ、中でもエポキシ系硬化剤が好ましい。エポキシ系硬化剤としては、1分子中に2個以上のエポキシ基を有する化合物であり、具体的にはエチレングリコールジグリシジルエーテル、プロピレングリコールジグリシジルエーテル、グリセロールポリグリシジルエーテル、ソルビトールポリグリシジルエーテル、アジピン酸ジグリシジルエステル、o―フタル酸ジグリシジルエステル、ビス(3,4−エポキシ−6−メチルシクロヘキシルメチル)アジペート、ビスフェノールA型エポキシ樹脂、ビスフェノールF型エポキシ樹脂、フェノールノボラック型エポキシ樹脂、クレゾールノボラック型エポキシ樹脂等を挙げることができる。
感光性樹脂組成物に架橋剤を用いる場合は、(A)アルカリ可溶性樹脂100質量部に対して、0.1〜50質量部が好ましく、1〜20質量部がより好ましい。
本発明の感光性組成物には、塗布性向上の目的で、フッ素系、シリコーン系、ノニオン系の界面活性剤(G)を用いることができる。フッ素系界面活性剤の具体例としては、1,1,2,2−テトラフロロオクチル(1,1,2,2−テトラフロロプロピル)エーテル、1,1,2,2−テトラフロロオクチルヘキシルエーテル、オクタエチレングリコールジ(1,1,2,2−テトラフロロブチル)エーテル、ヘキサエチレングリコール(1,1,2,2,3,3−ヘキサフロロペンチル)エーテル、オクタプロピレングリコールジ(1,1,2,2−テトラフロロブチル)エーテル、ヘキサプロピレングリコール(1,1,2,2,3,3−ヘキサフロロペンチル)エーテル、パーフロロドデシルスルホン酸ナトリウム、1,1,2,2,8,8,9,9,10,10−デカフロロドデカン、1,1,2,2,3,3−ヘキサフロロデカン等の他、フルオロアルキルベンゼンスルホン酸ナトリウム類、フルオロアルキルオキシエチレンエーテル類、フルオロアルキルアンモニウムヨージド類、フルオロアルキルポリオキシエチレンエーテル類、パーフルオロアルキルポリオキシエタノール類、パーフルオロアルキルアルコキシレート類、フッ素系アルキルエステル類等を挙げることができる。これらの市販品としては、BM−1000,BM−1100(以上BM Chemie社製)、メガファックF142D、同F172、同F173、同F183,同F178,同F191、同F471(以上、DIC(株)製)、フロラードFC−170C、同FC−171,同FC−430,同FC−431(以上、住友スリーエム(株)製)、サーフロンS−112,同S−113、同S−131、同S−141,同S−145,同S−382、同SC−101,同SC−102,同SC−103,同SC−104,同SC−105,同SC−106(旭硝子(株)製)、エストップEF301、同303、同352(以上、新秋田化成(株)製)、SH−28PA,SH−190,SH−193,SZ−6032,SF−8428,DC−57,DC−190(東レシリコーン(株)製)などが挙げられる。
感光性樹脂組成物に界面活性剤を用いる場合は、(A)アルカリ可溶性樹脂100質量部に対して、0.01〜5質量部が好ましく、0.1〜1質量部がより好ましい。5質量部を超えると、基板上に塗膜を形成する際、塗膜の膜あれを生じ易くなることがある。
本発明の感光性樹脂組成物は、(H)溶剤に溶解し、塗布、乾燥プロセスで基板上に設けられる。使用される溶剤は、本発明の感光性樹脂組成物を構成する(A)〜(G)の各成分を溶解できるものであれば特に限定されないが、塗布時に溶剤が必要以上に蒸発して感光性樹脂組成物の固形分が析出しないようにするため、100℃以上の沸点の溶剤が好ましい。
好ましい溶媒には、プロピレングリコールモノメチルエーテル、プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート、3−エトキシプロピオン酸エチル、3―メトキシプロピオン酸メチル、乳酸エチル、3−メトキシブタノール、シクロヘキサノンを挙げることができる。
また、N−メチルピロリドン(NMP)、γ−ブチロラクトン(GBL)、プロピレンカーボネートなど沸点が高い溶媒を補助的に使用してもよい。
しかしながら、熱硬化後に膜中に溶剤が残留すると十分な膜物性が得られないために、熱硬化温度以上の沸点の溶剤(高沸点溶媒)を溶剤中の30質量%以上含むことは好ましくない。高沸点溶媒の添加量は、30質量%以下であり、好ましくは20質量%以下、更に好ましくは10質量%以下である。
本発明の硬化膜は、本発明のポジ型感光性樹脂組成物に対し、光及び熱の少なくとも一方を付与して形成されたものである。
このような硬化膜は、透明性、耐溶剤性、耐熱性、及び絶縁性に優れ、特に、電子デバイス用に有効である。本発明でいう電子デバイスとは、有機EL表示装置、及び液晶表示装置用の電子デバイスを意味し、本発明の感光性樹脂組成物は、この有機EL表示装置、及び液晶表示装置用の平坦化膜、層間絶縁膜に特に効果を発揮するのである。また、本発明の感光性樹脂組成物は、上記のような硬化膜が得られることから、マイクロレンズへ適用することもできる。
特に、層間絶縁膜に適用される場合には、本発明の感光性樹脂組成物は以下のようなパターン形成方法に適用され、所望の形状の層間絶縁膜を形成することができる。
本発明の感光性樹脂組成物を用いて、パターン状の硬化膜を形成する方法としては、(1)本発明の感光性樹脂組成物を適当な基板上に塗布し、(2)塗布されたこの基板をベーキングし(プリベーク)、(3)活性光線又は放射線で露光し、(4)必要に応じ後加熱し、(5)水性現像液で現像し、(6)必要に応じ全面露光し、そして(7)熱硬化(ポストベーク)する、といったパターン形成方法が用いられる。このパターン形成方法を用いることで、基板上に、所望の形状(パターン)の硬化膜を形成することができる。
本発明の感光性樹脂組成物は(1)適当な基板上に塗布される。
基板は、形成される硬化膜の用途に応じて選択されればよく、例えば、シリコンウエハのような半導体基板又はセラミック基板や、ガラス、金属、又はプラスチックからなる基板が用いられる。
塗布方法は公知の方法を用いることができる。
この(1)塗布工程により、基板上には感光性樹脂組成物層が形成される。
この(3)露光工程により、基板上の感光性樹脂組成物層には、水性現像液により現像される領域と、現像されない領域と、が形成される。本発明の感光性樹脂組成物は、ポジ作用を有しているため、露光部が水性現像液により現像される領域となる。
水性現像液には、無機アルカリ(例えば、水酸化カリウム、水酸化ナトリウム、アンモニア水)、1級アミン(例えば、エチルアミン、n−プロピルアミン)、2級アミン(例えば、ジエチルアミン、ジ−n−プロピルアミン)、3級アミン(例えば、トリエチルアミン)、アルコールアミン(例えば、トリエタノールアミン)、4級アンモニウム塩(例えば、テトラメチルアンモニウムハイドロオキサイド、テトラエチルアンモニウムハイドロオキサイド)、及びこれらの混合物を用いたアルカリ溶液がある。最も好ましい現像液は、テトラメチルアンモニウムハイドロオキサイドを含有するものである。加えて、現像液には、適当な量の界面活性剤が添加されてよい。
また、現像は、ディップ、スプレー、パドリング、又は他の同様な現像方法によって実施してもよい。
この(6)全面露光を行うことで、表示装置用の硬化膜を形成する際には、その透明性が向上するため、好ましい。
MAA:メタクリル酸
GMA:グリシジルメタクリレート
DCM:ジシクロペンタニルメタクリレート
ECHM:エポキシシクロヘキシルメチルメタクリレート
St:スチレン
CHMA:シクロヘキシルメタクリレート
MSD:α−メチルスチレンダイマー
MOPOx:3−(メタクリロイルオキシメチル)−2−フェニルオキセタン
MOFOx:2−(メタクリロイルオキシメチル)−4−トリフルオロメチルオキセタン
HEMA:2−ヒドロキシエチルメタクリレート
BzMA:ベンジルメタクリレート
MCH:メタクリル酸シクロヘキシル
BTEAC:ベンジルトリエチルアンモニウム
AIBN:アゾビスイソブチロニトリル
PGMEA:プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート
<樹脂A−1の合成>
モノマー成分として、MAA(30g)、GMA(40g)、及びDCM(40g)を使用し、ラジカル重合開始剤として、AIBN(1.5g)を用い、これらを溶剤PGMEA(150g)中において5時間重合反応させることにより、樹脂A−1のPGMEA溶液(固形分濃度:40質量%)を得た。なお、重合温度は、60℃〜100℃に調整した。得られた樹脂A−1をゲルパーミエーショクロマトグラフィー(GPC)により測定した重量平均分子量は30000であった。
モノマー成分として、MAA(30g)、DCM(45g)、ECHM(15g)、およびSt(15g)を使用し、ラジカル重合開始剤として、AIBN(1.5g)を用いて、これらを溶剤PGMEA(150g)中において5時間重合反応させることにより、樹脂A−2のPGMEA溶液(固形分濃度:40質量%)を得た。なお、重合温度は、60℃〜100℃に調整した。得られた樹脂A−2をGPCにより測定した重量平均分子量は25000であった。
モノマー成分として、MAA(23g)、DCM(35g)、MOPOx(45g)、およびMSD(2g)を使用し、ラジカル重合開始剤として、AIBN(1.5g)を使用して、これらを溶剤PGMEA(150g)中において5時間重合反応させることにより、樹脂A−3のPGMEA溶液(固形分濃度:40質量%)を得た。なお、重合温度は、60℃〜100℃に調整した。得られた樹脂A−3をGPCにより測定した重量平均分子量は55000であった。
モノマー成分として、MAA(25g)、BzMA(25g)、MOFOx(40g)及びSt(10g)を使用し、ラジカル重合開始剤として、AIBN(1.5g)を使用し、これらを溶剤PGMEA(150g)中において5時間重合反応させることにより、樹脂A−4のPGMEA溶液(固形分濃度:40質量%)を得た。なお、重合温度は、60℃〜100℃に調整した。得られた樹脂A−4をGPCにより測定した重量平均分子量は25000であった。
モノマー成分として、MAA(12.47g)、St(4.66g)、及びDCM(16.25g)を使用し、ラジカル重合開始剤としてAIBN(0.5g)を使用し、これらを溶剤PGMEA(40.81g)中において重合反応させることにより樹脂A−5の前駆体である樹脂A−5’溶液を得た。なお、重合温度は、60℃〜100℃に調整した。
この樹脂A−5’溶液に、GMA(11.61g)、BTEAC(0.5g)、及びPGMEA(14.19g)を加えて反応させることにより樹脂A−5のPGMEA溶液(固形分濃度:45質量%)得た。なお、反応温度を90℃〜120℃に調整した。得られた樹脂A−5をGPCにより測定した重量平均分子量は30000であった。
攪拌装置、滴下ロート、コンデンサー、温度計、及びガス導入管を備えたフラスコに、PGMEA(145g)を取り、窒素置換しながら攪拌し120℃に昇温した。次に、St 0.1モル(10.4g)、GMA 0.5モル(71g)、及びジシクロペンタジエン骨格を有するモノアクリレート(日立化成(株)製 FA−511A)0.4モル(88g)からなるモノマーの混合物に、t−ブチルヒドロパーオキサイド(日油(株)製 パーブチルO)をモノマーの混合物100部に対し4.5部(7.6g)を添加した。この混合物を、滴下ロートから2時間かけてフラスコに滴下し、更に120℃で2時間攪拌し続けエージングを行った。
更に引き続き、テトラヒドロ無水フタル酸(THPA) 0.4モル(60.8g)、及びトリエチルアミン0.8gを加え、120℃で3.5時間反応させ、固形分酸価=84の樹脂A−6を得た。得られた樹脂A−6をGPCにより測定した重量平均分子量は25000であった。
モノマー成分として、MAA(30g)、DCM(60g)、及びSt(10g)を使用し、ラジカル重合開始剤として、AIBN(1.5g)を使用し、これらを溶剤PGMEA(150g)中において5時間重合反応させることにより、樹脂A−7のPGMEA溶液(固形分濃度:40質量%)を得た。なお、重合温度は、60℃〜100℃に調整した。得られた樹脂A−7をGPCにより測定した重量平均分子量は30000であった。
モノマー成分として、MAA(20g)、HEMA(10g)、およびMCH(66g)を使用し、ラジカル重合開始剤として、AIBN(1.5g)を使用し、これらを溶剤PGMEA(150g)中において5時間重合反応させることにより、樹脂A−8のPGMEA溶液(固形分濃度:40質量%)を得た。なお、重合温度は、60℃〜100℃に調整した。得られた樹脂A−8をGPCにより測定した重量平均分子量は33000であった。
線状エポキシ共重合体を形成するためのモノマー成分として、メタクリル酸ジシクロペンテニルオキシエチル(FA−512M、日立化成製、52.47g)、及びGMA(113.72g)を使用し、ラジカル重合開始剤としてV−601(和光純薬製、2.31g)を使用し、これらを溶剤PGMEA(387.8g)中において4時間重合反応させることにより樹脂A−9のPGMEA溶液(Mw.30000、固形分濃度:30質量%)を得た。なお、重合温度は、温度90℃に調整した。得られた樹脂A−9をGPCにより測定した重量平均分子量は30000であった。
線状エポキシ共重合体を形成するためのモノマー成分として、DCM(FA−513M、日立化成製、22.03g)、GMA(113.72g)、及びHEMA(13.01g)を使用し、ラジカル重合開始剤としてV−601(和光純薬製、20.0g)を使用し、これらを溶剤PGMEA(347.0g)中において4時間重合反応させることにより樹脂A−10のPGMEA溶液(Mw.5000、固形分濃度:30質量%)を得た。なお、重合温度は、温度90℃に調整した。得られた樹脂A−10をGPCにより測定した重量平均分子量は5000であった。
<中空シリカゾル液(微粒子C−1)の調整>
平均粒子径5nm、シリカ(SiO2)濃度20%のシリカゾルと純水とを混合して反応母液を調整し、80℃に加熱した。この反応母液のpHは10.5であり、この反応母液にSiO2として1.17%の珪酸ナトリウム水溶液とアルミナ(Al2O3)として0.83%のアルミン酸ナトリウム水溶液とを同時に添加した。その間、反応液の温度を80℃に保持した。反応液のpHは、珪酸ナトリウムおよびアルミン酸ナトリウムの添加直後に12.5に上昇し、その後殆ど変化しなかった。添加終了後、反応液を室温まで冷却し、限外濾過膜でろ過して固形分20%のSiO2・Al2O3の一次粒子分散液を調整した。
次いでこのSiO2・Al2O3の一次粒子分散液を採取し、純水を加えて98℃に加温した。この温度を保持しながら、濃度0.5%のアルミン酸ナトリウム水溶液を添加して複合酸化物微粒子分散液を得た。そしてこれを限外濾過膜でろ過し、固形分濃度13%の複合酸化物微粒子分散液とした。
ポリイソシアナート成分としてヂュラネート21S(旭化成ケミカルズ社製)30部と、非重合性化合物としてトルエン70部を混合・攪拌した混合溶液の全量を、水溶性乳化液としてドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム2部と分散助剤としてセシルアルコール2部とを含有するイオン交換水400部に添加し、超音波ホモジナイザーにて60分間強制乳化して、平均粒子径40nmの重合性液滴が分散した分散液を調整した。
攪拌機、ジャケット、還流冷却器及び温度計を備えた20L容の重合器を用い、重合器内を減圧して容器内の脱酸素を行った後、窒素置換して内部を窒素雰囲気とした後、得られた分散液を投入し、重合器を80℃まで昇温して重合を開始した。4時間重合し、その後1時間の熟成期間をおいた後、重合器を室温まで冷却した。得られたスラリーを分子量1万のセルロース膜を用いて透析し、過剰な界面活性剤や無機塩類を除去し、更に濾過にて凝集粒子および不溶分を除去した。得られた樹脂微粒子を、真空乾燥して中空の樹脂微粒子(微粒子C−2)を得た。得られた中空の樹脂微粒子を電子顕微鏡(日立ハイテクノロジーズ社製、「S−3500N」)を用いて観察したところ、その形状はほぼ真球状であり、平均1次粒子径は40nm、空隙率は50%であった。
中空の微粒子C−2の調整において、乳化時間を50分に、重合器を70℃にした以外は微粒子C−2と同様にして作成した。得られた微粒子C−3を同様にして測定したところ、その形状はほぼ真球状であり、平均1次粒子径は68nm、空隙率は50%であった。
中空微粒子C−1の調整において、最初に用いるシリカゾルの粒径を5nmから45nmに変更し、1次粒子反応母液の反応温度を75℃に変更した以外は、中空微粒子C−1の調製と同様にして作成した。得られた微粒子C−4を中空微粒子C−1と同様に測定したところ、その形状はほぼ真球状であり、平均1次粒子径は210nm、空隙率は65%であった。
中空微粒子C−1の調整において、1次粒子反応母液の反応温度を95℃に変更した以外は、中空微粒子C−1の調整と同様にして作成した。得られた微粒子C−5を中空微粒子C−1と同様に測定したところ、その形状はほぼ真球状であり、平均1次粒子径は25nm、空隙率は35%であった。
下記組成を溶解混合し、0.2μmのポリテトラフルオロエチレン製フィルタで濾過し、実施例1の感光性樹脂組成物を得た。
(感光性樹脂組成物の組成)
・上述の合成法で得られたアルカリ可溶性樹脂A−1の溶液 (固形分で17.0部相当の量)
・感光剤(1,2−キノンジアジド化合物 東洋合成社製 TAS−200 下記構造) 5.0部
・中空のシリカ微粒子(上述の微粒子C−1) (固形分で5.0部相当の量)
・密着促進剤(信越化学社製 KBM−403 下記構造) 0.5部
・熱ラジカル発生剤(日油製 ノフマーBC−90 下記構造) 0.5部
・溶剤(PGMEA) 72.0部
実施例1の感光性樹脂組成物の組成における樹脂、感光剤、及び中空の微粒子の種類と量、更には、密着促進剤、熱ラジカル発生剤、及び溶剤の量を、表1に記載のように変更した以外は、実施例1と同様にして、実施例2〜34、及び比較例1〜8の感光性樹脂組成物をそれぞれ調製した。また実施例23、26では表1に記載のように熱酸発生剤として、N−トリフロロメチルスルフォニル−フタルイミドを加えた。
感光剤TAS200を添加しない以外は、実施例1と同様にして感光性樹脂組成物を調整した。
実施例1において中空の微粒子C−1の代わりに、中空でないシリカ粒子MIBK-ST(日産化学社製、粒径15nm)を用いて感光性樹脂組成物を調整した。
このようにして得られた実施例1〜34、および比較例1〜10の各感光性樹脂組成物を用いて現像性を評価した。また各感光性樹脂組成物を用いて硬化膜を形成し、形成された硬化膜の耐溶剤性、透明性、耐熱性、絶縁性、及びITO適性の評価を行った。評価結果はまとめて表2に示した。1,2キノンジアジドを使用しなかった比較例9は、現像でパターンを形成できなかったので評価ができなかった。
下記に評価方法を示す。
シリコン基板上に、スピナーを用いて、各感光性樹脂組成物を塗布した後、90℃で2分間乾燥させ、3.0μmの塗膜を形成した。得られた塗膜に、3.0μmのライン・アンド・スペース(10対1)のパターンを有するマスクを介してキャノン(株)製PLA−501F露光機(超高圧水銀ランプ)を使用し、波長365nmにおける強度が100W/m2の紫外線を30秒間照射した後、濃度0.4%のテトラメチルアンモニウムヒドロキシド水溶液を現像液として、25℃にて、基板ごとに現像時間を変えて液盛り法で現像した。次いで超純水で1分間流水洗浄を行い、乾燥させてシリコン基板上にパターンを形成した。このとき、ラインの線幅が3.0μmとなるのに必要な最低現像時間を最適現像時間として表2に示した。また、最適現像時間から更に現像を続けた際の3.0μmのラインパターンが剥がれるまでの時間を測定し、現像マージンとして表2に示した。この値が30秒以上の時、現像マージンは良好であると言える。
ガラス基板(コーニング1737、0.7mm厚(コーニング社製))上に、スピンナーを用いて、各感光性樹脂組成物を塗布した後、90℃にて2分間ホットプレート上でプリベークして膜厚3.0μmの感光性樹脂組成物層を形成した。得られた感光性樹脂組成物層を、キャノン(株)製PLA−501F露光機(超高圧水銀ランプ)で積算照射量が300mJ/cm2(照度:20mW/cm2)となるように露光し、その後、この基板をオーブンにて220℃で1時間加熱して硬化膜を得た。
上記の耐溶剤性の評価と同様にしてガラス基板(コーニング1737、0.7mm厚(コーニング社製))上に硬化膜を形成した。この硬化膜を有するガラス基板の光線透過率を分光光度計「150−20型ダブルビーム((株)日立製作所製)」を用いて400〜800nmの範囲の波長で測定した。そのときの最低光線透過率の値を表2に示す。この値が95%以上のとき、硬化膜の透明性は良好であるといえる。
上記した耐溶剤性の評価と同様にしてガラス基板(コーニング1737、0.7mm厚(コーニング社製))上に硬化膜を形成し、得られた硬化膜の膜厚(T2)を測定した。次いで、この硬化膜を有する基板をオーブンにて240℃で1時間追加ベークした後、当該硬化膜の膜厚(t2)を測定し、追加ベークによる膜厚変化率 (|t2−T2|/T2)×100〔%〕 を算出した。この値が2%以下のとき、硬化膜の耐熱性は良好であるといえる。
ベアウエハ(N型低抵抗)(SUMCO社製)上に、スピンナーを用いて、感光性樹脂組成物を塗布した後、90℃にて2分間ホットプレート上でプリベークして膜厚3.0μmの感光性樹脂組成物層を形成した。得られた感光性樹脂組成物層を、キャノン(株)製PLA−501F露光機(超高圧水銀ランプ)で積算照射量が300mJ/cm2(照度:20mW/cm2)となるように露光し、この基板をオーブンにて220℃で1時間加熱することにより、硬化膜を得た。
この硬化膜について、CVmap92A(Four Dimensions Inc.社製)を用い、測定周波数1MHzで比誘電率を測定した。また、形成された硬化膜を、室温、大気中にて1週間(1w)放置し、放置後の硬化膜の比誘電率を上記と同様に測定した。この値が共に3.2以下のとき、硬化膜の絶縁安定性は良好であるといえる。
なお、比誘電率の測定は、上記のように、塗布工程、プリベーク工程、全面露光(300mJ/cm2(照度:20mW/cm2))工程、及びポストベーク工程(220℃/1時間)を行って得られた硬化膜に対して行った。
上記の耐溶剤性の評価と同様にしてガラス基板(コーニング1737、0.7mm厚(コーニング社製))上に硬化膜を形成した。この硬化膜上に、ITO透明電極をスパッタ(ULVAC社製、SIH−3030、スパッタ温度200℃)により形成した。スパッタ後の硬化膜の表面を光学顕微鏡(500倍)で観察し、以下の観点で評価した。
◎:硬化膜の表面に全くしわの発生なし。
○:硬化膜の表面に僅かにしわが見える。(許容範囲内)
×:硬化膜の表面にしわの発生あり。
ITO透明電極をスパッタにより形成した後に、硬化膜表面にしわが観測された場合、硬化膜の透過率低下を引き起こすため、好ましくない。
平均粒子径がやや大きい中空の微粒子を用いた実施例33は、いずれの評価項目も許容範囲ではあるものの、平均粒子径が小さい中空の微粒子を用いた実施例1〜32、および34に比べるとやや劣る性能であった。
1,2-キノンジアジドを含まない比較例9の感光性樹脂組成物により形成された硬化膜は、パターンを形成することができなかった。
また、中空でないシリカ微粒子を含む比較例10は、比誘電率が大きく許容できないものであった。中空でない微粒子は現像マージンが狭いことが分かる。
次に、本発明の感光性樹脂組成物を用いた硬化膜を平坦化層として、有機EL表示装置の作製を行った。以下に作製方法を述べる。
Thin Film Transistor(TFT)を用いた有機EL表示装置を以下の方法で作製した(図1参照)。
ガラス基板6上にボトムゲート型のTFT1を形成し、このTFT1を覆う状態でSi3N4から成る絶縁膜3を形成した。次に、この絶縁膜3に、ここでは図示を省略したコンタクトホールを形成した後、このコンタクトホールを介してTFT1に接続される配線2(高さ1.0μm)を絶縁膜3上に形成した。この配線2は、TFT1間又は、後の工程で形成される有機EL素子とTFT1とを接続するためのものである。
特許第3321003号公報の図1及び図2に記載のアクティブマトリクス型液晶表示装置において、実施例1の感光性樹脂組成物を用い、層間絶縁膜を形成し、液晶表示装置を得た。
得られた液晶表示装置に対して、駆動電圧を印加したところ、良好な表示特性を示し、信頼性の高い液晶表示装置であることが分かった。
2:配線
3:絶縁膜
4:平坦化膜
5:ITO電極
6:ガラス基板
7:コンタクトホール
8:絶縁膜
Claims (15)
- (A)アルカリ可溶性樹脂、(B)1,2−キノンジアジド化合物、及び(C)中空の微粒子を含有し、前記(A)アルカリ可溶性樹脂が、(b)架橋性基を有する繰り返し単位を含む共重合体を含有するポジ型感光性樹脂組成物。
- 前記(C)中空の微粒子が、平均粒子径が0.5nmから200nmの範囲である請求項1に記載のポジ型感光性樹脂組成物。
- 前記(C)中空の微粒子が、中空のシリカ微粒子である請求項1または請求項2に記載のポジ型感光性樹脂組成物。
- 前記(C)中空の微粒子が、アクリル系樹脂、エポキシ系樹脂、およびウレタン系樹脂からなる群より選択された少なくとも1種の中空の微粒子である請求項1または請求項2に記載のポジ型感光性樹脂組成物。
- 前記架橋性基が、エポキシ基、オキセタニル基、及びエチレン性不飽和基からなる群より選ばれるいずれか1種である請求項1から請求項4のいずれか1項に記載のポジ型感光性樹脂組成物。
- 前記(A)アルカリ可溶性樹脂中における(b)架橋性基を有する繰り返し単位の含有量が、20モル%〜99モル%の範囲である請求項1から請求項5のいずれか1項に記載のポジ型感光性樹脂組成物。
- 前記(A)アルカリ可溶性樹脂が、(a)カルボキシル基またはフェノール性水酸基を有する繰り返し単位を含む共重合体を含有する請求項1から請求項6のいずれか1項に記載のポジ型感光性樹脂組成物。
- 前記(A)アルカリ可溶性樹脂が、(a)カルボキシル基またはフェノール性水酸基を有する繰り返し単位と、(b1)エポキシ基を有する繰り返し単位と、を含む共重合体である請求項1から請求項7のいずれか1項に記載のポジ型感光性組成物。
- 前記(A)アルカリ可溶性樹脂が、(a)カルボキシル基またはフェノール性水酸基を有する繰り返し単位と、(b2)オキセタニル基を有する繰り返し単位と、を含む共重合体である請求項1から請求項7のいずれか1項に記載のポジ型感光性組成物。
- 前記(A)アルカリ可溶性樹脂が、(a)カルボキシル基またはフェノール性水酸基を有する繰り返し単位と、(b3)アクリロイル基、メタクリロイル基、及びアリル基からなる群から選ばれた1種以上の不飽和結合基を側鎖に有する繰り返し単位と、を含む共重合体である請求項1から請求項7のいずれか1項に記載のポジ型感光性組成物。
- 前記(A)アルカリ可溶性樹脂が、(a)カルボキシル基またはフェノール性水酸基を有する繰り返し単位を少なくとも含む共重合体と、(b)エポキシ基またはオキセタニル基を有する繰り返し単位を少なくとも含む共重合体と、を含むアルカリ可溶性樹脂である請求項1から請求項7のいずれか1項に記載のポジ型感光性組成物。
- 請求項1から請求項11のいずれか1項に記載のポジ型感光性樹脂組成物から形成された塗膜に、光及び熱の少なくとも一方を付与して形成された硬化膜。
- 請求項12に記載の硬化膜を用いてなる層間絶縁膜。
- 請求項13に記載の層間絶縁膜を具備する有機EL表示装置。
- 請求項13に記載の層間絶縁膜を具備する液晶表示装置。
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