JP5440457B2 - 無線通信装置および無線通信方法 - Google Patents
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Description
本件は無線通信装置および無線通信方法に関する。
現在、携帯電話システムや無線LAN(Local Area Network)などの無線通信システムが広く利用されている。無線通信方式には、例えば、標準化団体の3GPP(3rd Generation Partnership Project)が提案したW−CDMA(Wideband Code Division Multiple Access)や、W−CDMAを拡張したHSPA(High Speed Packet Access)がある。HSPAは、基地局から移動局へのリンク(下りリンク)の無線通信方式であるHSDPA(High Speed Downlink Packet Access)と、移動局から基地局へのリンク(上りリンク)の無線通信方式であるHSUPA(High Speed Uplink Packet Access)とを含む。
基地局や移動局などの無線通信装置は、他の無線通信装置にデータを送信する場合、伝送フォーマットの決定などの送信制御を所定の時間単位毎に行うことがある。例えば、HSUPAでは、2msのTTI(Transmission Time Interval)と呼ばれる時間単位毎に送信制御を行う。また、無線通信装置は、バッファに格納されたデータの量に基づいて、伝送フォーマットの決定などの送信制御を行うことがある。例えば、W−CDMAに関して、バッファのデータ量に基づいて、伝送フォーマットを示すTF(Transport Format)の組み合わせであるTFC(Transport Format Combination)を選択することが提案されている(例えば、特許文献1参照)。
ところで、データ送信を行う無線通信装置内では、ある処理部が他の処理部(例えば、上位レイヤのプロトコル処理部)から、バッファに格納されたデータの量の通知を受け取ることで、送信制御を行うことが考えられる。しかし、無線通信装置が高負荷状態であるなどの理由により、バッファのデータ量の通知が遅延することも考えられる。その場合、遅延が発生した時間単位については適切に送信制御を行うことができず、データ送信効率が低下するおそれがあるという問題がある。
例えば、バッファのデータ量の通知が遅延すると、無線通信装置は、その時間単位内ではデータ送信を行わないことが考えられる。その場合、送信待ちのデータが存在するにも拘わらず、当該時間単位の無線リソースをデータ送信に利用できず、無線リソースの利用効率が低下する。また、バッファのデータ量の通知が遅延すると、無線通信装置は、送信待ちのデータが存在しないと判断してしまう可能性も考えられる。その場合、現在のバッファのデータ量が反映されない制御情報を通信相手に送信してしまい、バッファのデータ量に対応する十分な無線リソースを確保できなくなるおそれがある。
本件はこのような点に鑑みてなされたものであり、バッファのデータ量の通知が遅延することによるデータ送信効率の低下を抑制できるようにした無線通信装置および無線通信方法を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、制御部と送信部とを有する無線通信装置が提供される。制御部は、所定の時間単位毎に、バッファに格納されたデータの量を示す通知を受け、当該時間単位内で送信するデータの量および制御情報の内容の少なくとも一方を決定する。送信部は、制御部の決定に基づいて、バッファに格納されたデータおよび制御情報の少なくとも一方を他の無線通信装置に送信する。ここで、制御部は、第1の時間単位より後の第2の時間単位についての通知の遅延を検出すると、第1の時間単位について受け取った通知を用いて、第2の時間単位内で送信するデータの量および制御情報の内容の少なくとも一方を決定する。
また、上記課題を解決するために、他の無線通信装置と通信を行う無線通信装置の無線通信方法が提供される。この無線通信方法では、第1の時間単位について、バッファに格納されたデータの量を示す通知を受け、第1の時間単位内で送信するデータの量および制御情報の内容の少なくとも一方を決定する。決定に基づいて、バッファに格納されたデータおよび制御情報の少なくとも一方を他の無線通信装置に送信する。第1の時間単位より後の第2の時間単位についての通知の遅延を検出すると、第1の時間単位について受け取った通知を用いて、第2の時間単位内で送信するデータの量および制御情報の内容の少なくとも一方を決定する。
上記無線通信装置および無線通信方法によれば、バッファのデータ量の通知が遅延することによるデータ送信効率の低下を抑制することができる。
以下、本実施の形態を図面を参照して説明する。
[第1の実施の形態]
図1は、第1の実施の形態の無線通信システムを示す図である。第1の実施の形態に係る無線通信システムは、無線通信装置1と無線通信装置2を含む。無線通信装置1は、例えば、移動局である。無線通信装置2は、例えば、基地局または中継局である。無線通信装置1は、無線通信装置2に無線でデータを送信することができる。無線通信装置1は、バッファ1a、制御部1bおよび送信部1cを有する。
[第1の実施の形態]
図1は、第1の実施の形態の無線通信システムを示す図である。第1の実施の形態に係る無線通信システムは、無線通信装置1と無線通信装置2を含む。無線通信装置1は、例えば、移動局である。無線通信装置2は、例えば、基地局または中継局である。無線通信装置1は、無線通信装置2に無線でデータを送信することができる。無線通信装置1は、バッファ1a、制御部1bおよび送信部1cを有する。
バッファ1aは、無線通信装置1に送信するデータを一時的に格納するメモリである。
制御部1bは、所定の時間単位毎に、バッファ1aに格納されているデータの量を示す通知を受け取る。そして、通知されたデータ量を参照して、当該時間単位内で送信するデータの量および制御情報の内容の少なくとも一方を決定する。時間単位は、伝送フォーマットの選択などの送信制御を行う単位であり、TTIやサブフレームと呼ばれるものであってもよい。制御情報には、無線通信装置2が無線リソースのスケジューリングに用いるスケジューリング情報が含まれ得る。例えば、制御部1bは、送信待ちデータが多いほど無線リソースが多く割り当てられるようにスケジューリング情報の内容を決定する。
制御部1bは、所定の時間単位毎に、バッファ1aに格納されているデータの量を示す通知を受け取る。そして、通知されたデータ量を参照して、当該時間単位内で送信するデータの量および制御情報の内容の少なくとも一方を決定する。時間単位は、伝送フォーマットの選択などの送信制御を行う単位であり、TTIやサブフレームと呼ばれるものであってもよい。制御情報には、無線通信装置2が無線リソースのスケジューリングに用いるスケジューリング情報が含まれ得る。例えば、制御部1bは、送信待ちデータが多いほど無線リソースが多く割り当てられるようにスケジューリング情報の内容を決定する。
送信部1cは、制御部1bの決定に基づいて、バッファ1aに格納されたデータ(一部または全部)および制御情報の少なくとも一方を、無線通信装置2に送信する。例えば、送信部1cは、制御部1bが決定したデータ量がゼロより大きい場合、バッファ1aに格納されているデータのうち決定された量に相当するデータを、現在の時間単位内で送信する。また、制御部1bが決定した内容の制御情報を、現在の時間単位内で送信する。制御情報を送信すべきタイミングは、無線通信装置2から指定されることがある。送信部1cは、データと制御情報の両方を、同一の時間単位内で送信することも可能である。
ここで、ある時間単位(第1の時間単位)より後の時間単位(第2の時間単位)について考える。第2の時間単位は、第1の時間単位に続く時間単位であってもよい。制御部1bは、第2の時間単位についてデータ量の通知の遅延を検出すると、第1の時間単位について受け取ったデータ量の通知を用いて、第2の時間単位内で送信するデータの量および制御情報の内容の少なくとも一方を決定する。すなわち、制御部1bは、遅延しているデータ量の通知を待たずに、送信するデータの量や制御情報の内容を決定できる。
例えば、制御部1bは、基準となるタイミングからの経過時間が所定の閾値を超える前までにデータ量の通知を受け取らないとき、通知が遅延していると判断する。そして、制御部1bは、第1の時間単位について通知されたデータ量を用いて、バッファ1aのデータ量を予測する。データ量の予測では、第1の時間単位内で送信されたデータの量を更に用いてもよい。例えば、第1の時間単位について通知されたデータ量と第1の時間単位内で送信に成功したデータの量との差を、第2の時間単位におけるバッファ1aのデータ量であると予測する。その後、制御部1bは、予測したデータ量に基づいて、送信するデータの量や制御情報の内容を決定する。
なお、制御部1bは、レイヤ2のプロトコル処理(例えば、MAC(Media Access Control)処理)を制御するユニットであってもよい。その場合、制御部1bは、無線通信装置1内でレイヤ3のプロトコル処理(例えば、RRC(Radio Resource Control)処理)を行うユニットから、バッファ1aのデータ量の通知を受け取ることが考えられる。
このような無線通信装置1によれば、制御部1bにより、第1の時間単位より後の第2の時間単位について、バッファ1aのデータ量の通知が遅延していることが検出される。そして、制御部1bにより、第1の時間単位について受け取った通知が用いられ、第2の時間単位内で送信するデータの量および制御情報の内容の少なくとも一方が決定される。
これにより、データ送信効率の低下を抑制することができる。すなわち、無線通信装置1が高負荷であるなどの理由によりバッファ1aのデータ量の通知が遅延した場合でも、遅延している通知を待たず、前の時間単位についての通知を用いて、送信するデータの量を決定できる。よって、データ送信の機会を失わずに済み、無線リソースの利用効率の低下を抑制できる。また、前の時間単位についての通知を用いて、制御情報の内容を決定できる。よって、バッファ1aのデータ量が過小に評価されてしまい、無線通信装置2から無線通信装置1に割り当てられる無線リソースの量が減少することを抑制できる。
以下に説明する第2の実施の形態では、第1の実施の形態の無線通信方法を、HSUPA方式に従って上りリンク通信を行う移動通信システムに適用した場合を考える。ただし、第1の実施の形態の無線通信方法は、もちろん、固定無線通信システムやCDMA方式以外の通信方式を採用した移動通信システムに適用することも可能である。
[第2の実施の形態]
図2は、第2の実施の形態の移動通信システムを示す図である。第2の実施の形態に係る移動通信システムは、移動局100と基地局200を含む。
図2は、第2の実施の形態の移動通信システムを示す図である。第2の実施の形態に係る移動通信システムは、移動局100と基地局200を含む。
移動局100は、基地局200にアクセスして無線通信を行う無線端末装置である。移動局100としては、例えば、携帯電話機や携帯情報端末装置が考えられる。基地局200は、上位局(図示せず)と有線で通信を行うと共に、移動局100と無線通信を行う無線通信装置である。基地局200は、上位局と移動局100との間でデータを中継する。移動局100および基地局200は、下りリンク(DL)のデータ通信に、HSDPA方式を用いる。また、上りリンク(UL)のデータ通信に、HSUPA方式を用いる。
ここで、HSUPAでは、トランスポートチャネルに、拡張個別チャネル(E−DCH:Enhanced Dedicated CHannel)を含む。また、物理チャネルに、E−DPDCH(E-DCH Dedicated Physical Data CHannel)、E−DPCCH(E-DCH Dedicated Physical Control CHannel)、E−AGCH(E-DCH Absolute Grant CHannel)、E−RGCH(E-DCH Relative Grant CHannel)およびE−HICH(E-DCH HARQ Indicator CHannel)を含む。トランスポートチャネルのE−DCHは、E−DPDCHにマッピングされる。
E−DPDCHは、ユーザデータや上位レイヤの制御情報を移動局100から基地局200に伝送するためのULの物理チャネルである。E−DPDCHで伝送される制御情報には、スケジューリング情報(SI:Scheduling Information)が含まれる。SIは、TEBS(Total E-DCH Buffer Status)およびHLBS(Highest priority Logical channel Buffer Status)を含む。TEBSは、移動局100のバッファに格納された送信待ちのユーザデータの量(バッファ量)を示す。HLBSは、送信待ちのユーザデータのうち優先度が最高であるユーザデータの量を示す。
E−DPCCHは、物理レイヤの制御情報を移動局100から基地局200に伝送するためのULの物理チャネルである。E−DPCCHで伝送される制御情報には、E−DPDCHの伝送フォーマットを示す情報やハッピービットが含まれる。ハッピービットは、基地局200から許可された最大送信電力(SG:Serving Grant)が十分か否かを示すフラグである。移動局100は、バッファ量と現在の送信電力とに基づいてSGが十分か判断し、十分(Happy)または不十分(Unhappy)を示すビットを生成する。
なお、移動局100は、E−DPDCHで用いる伝送フォーマットを、基地局200から通知されたSGに基づいて選択する。伝送フォーマットの選択は、E−TFC(Enhanced Transport Format Combination)選択と呼ばれる。E−TFC選択は、例えば、2msのTTI周期で行う。
E−AGCHは、AG(Absolute Grant)を、基地局200から移動局100に伝送するためのDLの物理チャネルである。AGは、移動局100の最大送信電力を絶対値で指定するものである。E−RGCHは、RG(Relative Grant)を、基地局200から移動局100に伝送するためのDLの物理チャネルである。RGは、移動局100の最大送信電力の相対値(現在指定されている最大送信電力からの増減)を指定するものである。移動局100は、基地局200からAGまたはRGを受信し、送信電力を制御する。
E−HICHは、E−DPDCHにおけるデータ送信の成否を、基地局200から移動局100に通知するためのDLの物理チャネルである。基地局200は、誤りなくデータを受信できた場合、ACK(ACKnowledgement)を送信する。受信したデータに誤りが検出された場合、NACK(Negative ACKnowledgement)を送信する。データを受信しなかった場合、DTX(Discontinuous Transmission)とする。移動局100および基地局200は、再送制御として、HARQ(Hybrid Automatic Repeat reQuest)制御を行う。
図3は、移動局を示す第1のブロック図である。移動局100は、無線処理部110、アンテナ111,111a、モデム部120、コーデック部130、共通制御部140,160、HSDPA処理部150、HSUPA処理部170、演算部180、メモリ185およびバッファ190を有する。
アンテナ111は受信用のアンテナであり、アンテナ111aは送受信兼用のアンテナである。アンテナ111,111aは、基地局200が送信した無線信号を受信し、無線処理部110に出力する。また、アンテナ111aは、無線処理部110から取得した送信信号を無線で出力する。
無線処理部110は、無線信号処理を行う。無線処理部110は、RF(Radio Frequency)部112,112aとABB(Analog BaseBand)部113,113aとを有する。RF部112およびABB部113は、アンテナ111に対応する受信処理を行う。RF部112aおよびABB部113aは、アンテナ111aに対応する送受信処理を行う。
RF部112,112aは、それぞれ、アンテナ111,111aから取得した無線信号をアナログベースバンド信号に変換し、ABB部113,113aに出力する。また、RF部112aは、ABB部113aから取得したアナログベースバンド信号を無線信号に変換し、アンテナ111aに出力する。
ABB部113,113aは、それぞれ、RF部112,112aから取得したアナログベースバンド信号をデジタルベースバンド信号に変換(A/D(Analog / Digital)変換)し、モデム部120に出力する。また、ABB部113aは、モデム部120から取得したデジタルベースバンド信号をアナログベースバンド信号に変換(D/A(Digital / Analog)変換)し、RF部112aに出力する。
モデム部120は、受信信号の振り分け、受信信号の復調および送信信号の変調などを行う。モデム部120は、AGC(Automatic Gain Control)部121、セルサーチ部122、パスサーチ部123、復調部124および変調部125を有する。
AGC部121は、無線処理部110から取得した受信信号に対して利得制御を行う。そして、利得調整した受信信号を、セルサーチ部122、パスサーチ部123、復調部124、HSDPA処理部150およびHSUPA処理部170に出力する。セルサーチ部122は、AGC部121から取得した受信信号に基づいて、アクセス可能な周辺セルをサーチする。パスサーチ部123は、AGC部121から取得した受信信号およびセルサーチ部122のサーチ結果に基づいて、1またはそれ以上のパスタイミングを検出する。
復調部124は、AGC部121から取得した受信信号を、パスサーチ部123のサーチ結果に基づいて逆拡散復調し、個別物理データチャネル(DPDCH:Dedicated Physical Data CHannel)に含まれるDPDCHデータと個別物理制御チャネル(DPCCH:Dedicated Physical Control Channel)に含まれる制御情報を抽出する。そして、抽出したDPDCHデータおよび制御情報を、コーデック部130に出力する。変調部125は、コーデック部130、HSDPA処理部150およびHSUPA処理部170から取得した各種チャネルのデータや制御情報を拡散変調し、無線処理部110に出力する。
コーデック部130は、復号部131と符号化部132を有する。復号部131は、モデム部120から取得したDPDCHデータおよび制御情報を誤り訂正復号する。復号された制御情報の少なくとも一部は、DPDCHの復調および誤り訂正復号に用いられる。復号されたDPDCHデータは、移動局100が備えるデータ処理部(図示せず)に渡される。符号化部132は、データ処理部(図示せず)から取得したPDDCHデータや制御情報などを、誤り訂正符号化してモデム部120に出力する。
共通制御部140は、演算部180からの指示に応じて、モデム部120およびコーデック部130の動作を制御する。
HSDPA処理部150は、モデム部120から受信した受信信号の復調および誤り訂正復号を行い、HSDPAにより受信したユーザデータや制御情報を抽出し、データ処理部(図示せず)に出力する。また、HSDPA処理部150は、ACK/NACKや受信品質など、HS−DPCCH(Dedicated Physical Control CHannel for HS-DSCH (High Speed Downlink Share CHannel))で基地局200に送信する情報を誤り訂正符号化し、モデム部120に出力する。
HSDPA処理部150は、モデム部120から受信した受信信号の復調および誤り訂正復号を行い、HSDPAにより受信したユーザデータや制御情報を抽出し、データ処理部(図示せず)に出力する。また、HSDPA処理部150は、ACK/NACKや受信品質など、HS−DPCCH(Dedicated Physical Control CHannel for HS-DSCH (High Speed Downlink Share CHannel))で基地局200に送信する情報を誤り訂正符号化し、モデム部120に出力する。
共通制御部160は、演算部180からの指示に応じて、HSDPA処理部150およびHSUPA処理部170の動作を制御する。
HSUPA処理部170は、モデム部120から受信した受信信号の復調および誤り訂正復号を行い、基地局200から受信したHSUPAについての情報を抽出する。また、HSUPA処理部170は、バッファ190に格納されたユーザデータや、制御情報を誤り訂正符号化し、モデム部120に出力する。
HSUPA処理部170は、モデム部120から受信した受信信号の復調および誤り訂正復号を行い、基地局200から受信したHSUPAについての情報を抽出する。また、HSUPA処理部170は、バッファ190に格納されたユーザデータや、制御情報を誤り訂正符号化し、モデム部120に出力する。
演算部180は、レイヤ3のプロトコル処理を行う。レイヤ3のプロトコル処理には、無線リソース制御(RRC)が含まれる。演算部180は、呼制御や移動局100のモビリティ管理などを行う。メモリ185は、演算部180によるプロトコル処理に用いられるプログラムやデータを記憶する記憶装置である。バッファ190は、基地局200に送信するユーザデータを格納するバッファメモリである。バッファ190は、ユーザデータを優先度別に分類して保持してもよい。
図4は、移動局を示す第2のブロック図である。HSDPA処理部150は、復調部151、コーデック部152およびL2(レイヤ2)処理部153を有する。なお、図4では、HSDPAに関するUL通信については説明を省略している。
復調部151は、モデム部120から取得した受信信号を逆拡散復調し、HSDPAについてのユーザデータや制御情報を抽出する。復調部151は、HS−SCCH(High Speed Shared Control CHannel)復調部151aおよびHS−PDSCH(High Speed Physical Downlink Shared CHannel)復調部151bを有する。
HS−SCCH復調部151aは、モデム部120から取得した受信信号を逆拡散復調し、HS−SCCHに含まれる制御情報を抽出し、コーデック部152に出力する。HS−PDSCH復調部151bは、受信信号を逆拡散復調し、HS−PDSCHに含まれるHS−DSCHデータを抽出し、コーデック部152に出力する。
コーデック部152は、復調部151から取得したHS−DSCHデータおよび制御情報を誤り訂正復号する。コーデック部152は、HS−SCCH復号部152aおよびHS−PDSCH復号部152bを有する。
HS−SCCH復号部152aは、HS−SCCH復調部151aで復調された制御情報を誤り訂正復号する。復号された制御情報の少なくとも一部は、HS−PDSCHの復調および誤り訂正復号に用いられる。HS−PDSCH復号部152bは、HS−PDSCH復調部151bで復調されたHS−DSCHデータを誤り訂正復号して、L2処理部153に出力する。
L2処理部153は、HARQによる再送制御を含むレイヤ2のプロトコル処理を実行する。L2処理部153は、バッファ153aとMAC−hs処理部153bを有する。バッファ153aは、コーデック部152から取得したデータ(MACパケット)を格納するバッファメモリである。MAC−hs処理部153bは、バッファ153aに格納されたデータを、本来のデータの順に並び替え(リオーダ)し、データ処理部(図示せず)に出力する。なお、MAC−hs処理部153bは、HARQ制御を行ってもよい。
図5は、移動局を示す第3のブロック図である。HSUPA処理部170は、復調部171、コーデック部172およびL2処理部173を有する。
復調部171は、モデム部120から取得した受信信号を逆拡散復調し、HSUPAについて基地局200が送信した情報を抽出する。復調部171は、制御チャネル復調部171aを有する。制御チャネル復調部171aは、受信信号を逆拡散復調することでE−AGCH、E−RGCHおよびE−HICHで送信された情報を抽出し、コーデック部172に出力する。
復調部171は、モデム部120から取得した受信信号を逆拡散復調し、HSUPAについて基地局200が送信した情報を抽出する。復調部171は、制御チャネル復調部171aを有する。制御チャネル復調部171aは、受信信号を逆拡散復調することでE−AGCH、E−RGCHおよびE−HICHで送信された情報を抽出し、コーデック部172に出力する。
コーデック部172は、復調部171から取得した情報を誤り訂正復号する。また、L2処理部173から取得したE−DCHデータや制御情報を誤り訂正符号化する。コーデック部172は、制御チャネル復号部172a、E−DPCCH符号化部172bおよびE−DPDCH符号化部172cを有する。
制御チャネル復号部172aは、制御チャネル復調部171aから取得した情報の少なくとも一部(例えば、E−AGCHで送信されたAG)を誤り訂正復号する。そして、得られたAG、RGおよびACK/NACK/DTXを、共通制御部160に出力する。AGおよびRGは、送信電力制御に用いられる。ACK/NACK/DTXは、L2処理部173によるレイヤ2のプロトコル処理に用いられる。なお、レイヤ2のプロトコル処理において、DTXはNACKと同様に取り扱われる。
E−DPCCH符号化部172bは、E−PDCCHで送信する制御情報を誤り訂正符号化し、モデム部120に出力する。特に、E−DPCCHで伝送される制御情報には、L2処理部173で生成されたハッピービットが含まれる。E−DPDCH符号化部172cは、L2処理部173から取得したE−DCHデータを誤り訂正符号化し、モデム部120に出力する。特に、E−DCHには、バッファ190に格納されているユーザデータや、L2処理部173で生成されたSIが含まれる。
L2処理部173は、TTI単位でレイヤ2のプロトコル処理を行い、バッファ190に格納されたユーザデータを順次コーデック部172に出力する。L2処理部173は、HARQ処理部173aおよびMAC−e/es処理部173bを有する。
HARQ処理部173aは、HARQにより、E−DCHデータの再送制御を行う。
MAC−e/es処理部173bは、演算部180から共通制御部160を介して通知されるバッファ190に滞留しているユーザデータの量(バッファ量)を参照し、E−TFC選択を行う。そして、E−DCHデータのTB(Transport Block)サイズを決定して、バッファ190からTBサイズに応じた量のユーザデータを読み出す。
MAC−e/es処理部173bは、演算部180から共通制御部160を介して通知されるバッファ190に滞留しているユーザデータの量(バッファ量)を参照し、E−TFC選択を行う。そして、E−DCHデータのTB(Transport Block)サイズを決定して、バッファ190からTBサイズに応じた量のユーザデータを読み出す。
また、MAC−e/es処理部173bは、バッファ量に基づいてSIを生成すると共に、バッファ量と現在のSGに基づいてハッピービットを生成し、コーデック部172に出力する。また、MAC−e/es処理部173bは、後述するバッファ量の予測のために、演算部180から前回通知されたバッファ量と、前回送信に成功したユーザデータの量とを記憶しておく。MAC−e/es処理部173bは、バッファ量およびE−DCHデータのサイズを記憶するためのメモリを有する。
なお、復調部171およびコーデック部172は、HSUPAについてレイヤ1の処理を行っていると言うことができる。レイヤ1では、レイヤ1/レイヤ2間に定義されたトランスポートチャネルが物理チャネルにマッピングされる。L2処理部173は、HSUPAについてレイヤ2の処理を行っていると言うことができる。レイヤ2では、レイヤ2/レイヤ3間に定義された論理チャネルがトランスポートチャネルにマッピングされる。レイヤ2のプロトコル処理は、MACおよびRLC(Radio Link Control)を含む。演算部180は、HSUPAについてレイヤ3の処理を行っていると言うことができる。レイヤ3のプロトコル処理は、RRCを含む。
次に、移動局100のHSUPAによる送信処理手順を説明する。
図6は、移動局の送信制御を示すフローチャートである。図6に示す処理は、TTI単位で繰り返し実行される。以下、この送信制御をステップ番号に沿って説明する。
図6は、移動局の送信制御を示すフローチャートである。図6に示す処理は、TTI単位で繰り返し実行される。以下、この送信制御をステップ番号に沿って説明する。
(ステップS11)MAC−e/es処理部173bは、基地局200からACKまたはNACKを受信したことを検知する。なお、DTXはNACKと見なされる。
(ステップS12)MAC−e/es処理部173bは、次のTTIでユーザデータを送信するため、共通制御部160を介して演算部180へバッファ量の通知を要求する。MAC−e/es処理部173bは、タイマαをα=0に初期化する。
(ステップS12)MAC−e/es処理部173bは、次のTTIでユーザデータを送信するため、共通制御部160を介して演算部180へバッファ量の通知を要求する。MAC−e/es処理部173bは、タイマαをα=0に初期化する。
(ステップS13)MAC−e/es処理部173bは、演算部180からバッファ量Zの通知を受け取ったか判断する。通知を受け取っていない場合、処理をステップS14に進める。通知を受け取った場合、処理をステップS18に進める。
(ステップS14)MAC−e/es処理部173bは、タイマαに1を加算する。
(ステップS15)MAC−e/es処理部173bは、タイマαが閾値βを超えたか否か判断する。閾値を超えた場合、処理をステップS16に進める。閾値以下の場合、処理をステップS13に進める。なお、ステップS13〜S15は、所定周期で実行する。
(ステップS15)MAC−e/es処理部173bは、タイマαが閾値βを超えたか否か判断する。閾値を超えた場合、処理をステップS16に進める。閾値以下の場合、処理をステップS13に進める。なお、ステップS13〜S15は、所定周期で実行する。
(ステップS16)MAC−e/es処理部173bは、メモリから、前のTTIで演算部180から通知されたバッファ量Xと前のTTIで送信に成功したユーザデータの量Yとを取得する。なお、ステップS11でNACKを受信している場合はY=0である。
(ステップS17)MAC−e/es処理部173bは、ステップS16で取得したバッファ量Xと送信に成功したユーザデータの量Yから、現在のバッファ量Zを推定する。例えば、Z=X−Yと算出する。ただし、他の推定方法を用いてもよい。例えば、ステップS16で取得したバッファ量Xを、現在のバッファ量Zと推定する方法も考えられる。また、1つ前のTTIで通知されたバッファ量だけでなく、2つ以上前のTTIで通知されたバッファ量を参照して、現在のバッファ量Zを推定する方法も考えられる。
(ステップS18)MAC−e/es処理部173bは、現在送信制御を行っているTTIがSIを送信するTTIであるか判断する。SIを送信するTTIである場合、処理をステップS19に進める。SIを送信するTTIでない場合、処理をステップS20に進める。なお、SIを基地局200に送信する周期は、基地局200から指定されることがあり、変更されることもある。
(ステップS19)MAC−e/es処理部173bは、バッファ量Zに基づいて、SIを生成する。具体的には、バッファ量Zに応じたTEBSの値をSIに設定する。そして、生成したSIをE−DPDCH符号化部172cに出力する。
(ステップS20)MAC−e/es処理部173bは、バッファ量Zに基づいて、ハッピービットを生成する。具体的には、バッファ量Zから見て現在のSGが十分であるか否か判断し、“Happy”または“Unhappy”を選択する。そして、ハッピービットを、E−DPCCH符号化部172bに出力する。
(ステップS21)MAC−e/es処理部173bは、バッファ量Zに基づいてE−TFC選択、すなわち、E−DPDCHの伝送フォーマットの選択を行う。そして、今回のTTIで送信可能なユーザデータの量を決定する。また、MAC−e/es処理部173bは、次のTTIに備えて、今回のTTIにおけるバッファ量Zを記憶しておく。
(ステップS22)MAC−e/es処理部173bは、ステップS21で決定したデータ量分のユーザデータをバッファ190から読み出し、E−DPDCH符号化部172cに出力する。E−DPDCH符号化部172cは、ユーザデータ(ステップS19でSIを取得した場合はユーザデータおよびSI)を、E−DCHデータとして誤り訂正符号化する。変調部125は、E−DCHデータを拡散変調し送信する。MAC−e/es処理部173bは、次のTTIに備えて、送信に成功したユーザデータの量を記憶する。
なお、以上の説明では、ステップS22でユーザデータを送信することを想定したが、バッファ190にユーザデータが格納されていない場合など、ステップS22でユーザデータを送信せずにSIを送信する場合も考えられる。また、MAC−e/es処理部173bは、演算部180から通知された最優先論理チャネルのバッファ量に基づいて、SIのHLBSを設定するようにしてもよい。
このようにして、MAC−e/es処理部173bは、演算部180にバッファ量の通知を要求してから所定時間β以内に通知を受け取らない場合、前TTIのバッファ量Xと前TTIで送信に成功したユーザデータの量Yとに基づいて、現在のバッファ量Zを推定する。そして、推定したバッファ量Zに基づいて、送信するユーザデータの量やSIに含まれる値、ハッピービットなどを決定する。これにより、演算部180が高負荷状態であるなどの理由により演算部180からのバッファ量の通知が遅延した場合にも、現在のバッファ量を推定して、今回のTTIについての送信制御を適切に実行できる。
次に、HSUPA処理部170の送信制御の具体例を説明する。まず、演算部180からL2処理部173に適切なタイミングでバッファ量が通知される場合の例を説明し、その後、バッファ量の通知が遅延した場合の例を説明する。
図7は、移動局の送信制御の第1の例を示すシーケンス図である。以下、図7に示す処理をステップ番号に沿って説明する。
(ステップS101)L2処理部173は、演算部180にバッファ190のバッファ量要求を出力する。また、L2処理部173は、タイマαをα=0に初期化する。
(ステップS101)L2処理部173は、演算部180にバッファ190のバッファ量要求を出力する。また、L2処理部173は、タイマαをα=0に初期化する。
(ステップS102)演算部180は、バッファ190のバッファ量をL2処理部173に通知する。ここでは、ステップS101から所定時間以内に通知されたとする。
(ステップS103)L2処理部173は、ステップS102で受け取った通知に基づいてE−TFC選択を実行し、今回のTTIで送信するユーザデータの量を決定する。
(ステップS103)L2処理部173は、ステップS102で受け取った通知に基づいてE−TFC選択を実行し、今回のTTIで送信するユーザデータの量を決定する。
(ステップS104)L2処理部173は、ユーザデータの量を指定して、演算部180にユーザデータの転送要求を出力する。転送量は、E−TFC選択の結果に応じて決められる。例えば、バッファ量が900kビットであり、今回のTTIで500kビットまでのユーザデータを送信できる場合、上限である500kビットがデータ転送要求で指定される。また、バッファ量が400kビットであり、今回のTTIで500kビットまでのユーザデータを送信できる場合、バッファ190に格納されている全ユーザデータ分の400kビットが、データ転送要求で指定される。
(ステップS105)演算部180は、バッファ190に格納されたユーザデータのうち、データ転送要求で指定された量のユーザデータを基地局200に送信するよう制御する。演算部180は、ユーザデータの送信を実行するようL2処理部173に通知する。
(ステップS106)L2処理部173は、バッファ190からユーザデータを読み出し、コーデック部172に出力する。また、L2処理部173は、ステップS102で受け取った通知に基づいてハッピービット(または、ハッピービットとSI)を生成し、コーデック部172に出力する。
(ステップS107)コーデック部172は、L2処理部173から取得したユーザデータ(または、ユーザデータとSI)を含むE−DCHデータを誤り訂正符号化する。また、コーデック部172は、L2処理部173から取得したハッピービットを含む制御情報を誤り訂正符号化する。モデム部120は、E−DCHデータおよび制御情報を拡散変調し、無線処理部110を介して基地局200に送信する。
(ステップS108)復調部171は、無線処理部110およびモデム部120を介して取得した受信信号を逆拡散復調し、E−HICHに含まれるACK/NACK/DTXを抽出する。ここでは、ACKが抽出されたとする。
(ステップS109)コーデック部172は、ステップS107におけるE−DCHデータの送信が成功したことをL2処理部173に通知する。以下、ステップS110〜S118では、上記のステップS101〜S110と同様の処理が行われ、移動局100から基地局200にユーザデータが送信される。
このように、演算部180がL2処理部173からのバッファ量要求に対して所定時間以内に応答できる場合(ステップS102,S111)、L2処理部173は、TTI毎に、通知されたバッファ量に基づいてE−TFC選択(ステップS103,S112)やSIおよびハッピービットの生成(ステップS106,S115)を実行できる。
図8は、移動局の送信制御の第2の例を示すシーケンス図である。このシーケンス例は演算部180からL2処理部173へのバッファ量の通知が遅延した場合を示している。ステップS201〜S209の処理は、図7に示したステップS101〜S109と同様である。以下、ステップS210〜S218の処理をステップ番号に沿って説明する。
(ステップS210)L2処理部173は、演算部180にバッファ190のバッファ量要求を出力する。また、L2処理部173は、タイマαをα=0に初期化する。
(ステップS211)L2処理部173は、タイマαにより、演算部180から所定時間β以内にバッファ量の通知を受け取っていないこと(バッファ量の通知が遅延していること)を検出する。すると、ステップS205で前のTTIについて通知されたバッファ量XとステップS207で送信成功したユーザデータの量Yから、現在のバッファ量Zを推定する。そして、推定したバッファ量Zに基づいてE−TFC選択を行う。なお、ステップS208でNACKを受信した場合には、Y=0となる。
(ステップS211)L2処理部173は、タイマαにより、演算部180から所定時間β以内にバッファ量の通知を受け取っていないこと(バッファ量の通知が遅延していること)を検出する。すると、ステップS205で前のTTIについて通知されたバッファ量XとステップS207で送信成功したユーザデータの量Yから、現在のバッファ量Zを推定する。そして、推定したバッファ量Zに基づいてE−TFC選択を行う。なお、ステップS208でNACKを受信した場合には、Y=0となる。
(ステップS212)演算部180は、バッファ190のバッファ量を、L2処理部173に遅延して通知する。この場合、L2処理部173は、既にE−TFC選択を実行しているため、当該バッファ量の通知を破棄する。
(ステップS213)L2処理部173は、ユーザデータの量を指定して、演算部180にユーザデータの転送要求を出力する。転送量は、ステップS211で実行されたE−TFC選択の結果に応じて決められる。
(ステップS214)演算部180は、バッファ190に格納されたユーザデータのうち、データ転送要求で指定された量のユーザデータを基地局200に送信するよう制御する。演算部180は、ユーザデータの送信を実行するようL2処理部173に通知する。
(ステップS215)L2処理部173は、バッファ190からユーザデータを読み出し、コーデック部172に出力する。また、L2処理部173は、ステップS211で推定したバッファ190のバッファ量に基づいてハッピービット(または、ハッピービットとSI)を生成し、コーデック部172に出力する。
(ステップS216)コーデック部172は、L2処理部173から取得したユーザデータ(または、ユーザデータとSI)を含むE−DCHデータを誤り訂正符号化する。また、コーデック部172は、L2処理部173から取得したハッピービットを含む制御情報を誤り訂正符号化する。モデム部120は、E−DCHデータおよび制御情報を拡散変調し、無線処理部110を介して基地局200に送信する。
(ステップS217)復調部171は、無線処理部110およびモデム部120を介して取得した受信信号を逆拡散復調し、E−HICHに含まれるACK/NACK/DTXを抽出する。ここでは、ACKが抽出されたとする。
(ステップS218)コーデック部172は、ステップS216におけるE−DCHデータの送信が成功したことをL2処理部173に通知する。
このように、演算部180がL2処理部173からのバッファ量要求に対して所定時間以内に応答できなかった場合(ステップS212)でも、L2処理部173は、推定したバッファ量に基づいてE−TFC選択(ステップS211)やSIおよびハッピービットの生成(ステップS215)を実行できる。
このように、演算部180がL2処理部173からのバッファ量要求に対して所定時間以内に応答できなかった場合(ステップS212)でも、L2処理部173は、推定したバッファ量に基づいてE−TFC選択(ステップS211)やSIおよびハッピービットの生成(ステップS215)を実行できる。
次に、送信制御の他の例を考える。以下に説明する送信制御方法は、レイヤ3処理部からレイヤ2処理部へのバッファ量の通知が遅延しても、バッファ量の推定を行わない。
図9は、送信制御の他の例を示すシーケンス図である。このシーケンス例は、レイヤ1処理部、レイヤ2処理部およびレイヤ3処理部の間のメッセージの流れを示している。ステップS301〜S309の処理は、図7に示したステップS101〜S109や図8に示したステップS201〜S209と同様である。以下、ステップS310〜S313の処理をステップ番号に沿って説明する。
図9は、送信制御の他の例を示すシーケンス図である。このシーケンス例は、レイヤ1処理部、レイヤ2処理部およびレイヤ3処理部の間のメッセージの流れを示している。ステップS301〜S309の処理は、図7に示したステップS101〜S109や図8に示したステップS201〜S209と同様である。以下、ステップS310〜S313の処理をステップ番号に沿って説明する。
(ステップS310)レイヤ2処理部は、レイヤ3処理部にバッファ190のバッファ量要求を出力する。
(ステップS311)レイヤ3処理部は、高負荷状態であるなどの理由により、バッファ190のバッファ量を、レイヤ2処理部に遅延して通知する。ここで、レイヤ2処理部は、バッファ量の通知が遅延してもバッファ量の推定を行わないため、本来のタイミングでE−TFC選択などの送信制御を開始できない。そして、レイヤ2処理部は、遅延したバッファ量の通知を受け取ってから送信制御を開始しても、今回のTTIのデータ送信に間に合わない。このため、ステップS304〜S307に相当する処理が実行されない。
(ステップS311)レイヤ3処理部は、高負荷状態であるなどの理由により、バッファ190のバッファ量を、レイヤ2処理部に遅延して通知する。ここで、レイヤ2処理部は、バッファ量の通知が遅延してもバッファ量の推定を行わないため、本来のタイミングでE−TFC選択などの送信制御を開始できない。そして、レイヤ2処理部は、遅延したバッファ量の通知を受け取ってから送信制御を開始しても、今回のTTIのデータ送信に間に合わない。このため、ステップS304〜S307に相当する処理が実行されない。
(ステップS312)レイヤ1処理部は、基地局200からの受信信号を逆拡散復調して、E−HICHに含まれるACK/NACK/DTXを抽出する。今回のTTIでE−DCHデータが送信されなかったため、ここではDTXが抽出される。
(ステップS313)レイヤ1処理部は、E−DCHデータの送信に失敗したことを、レイヤ2処理部に通知する。
このように、レイヤ2処理部がバッファ量の推定を行わない場合、レイヤ3からレイヤ2へのバッファ量の通知が遅延すると(ステップS311)、レイヤ2処理部はE−TFC選択を行うことができない。よって、そのTTIでは、バッファ190に格納されているユーザデータを送信することができない。
このように、レイヤ2処理部がバッファ量の推定を行わない場合、レイヤ3からレイヤ2へのバッファ量の通知が遅延すると(ステップS311)、レイヤ2処理部はE−TFC選択を行うことができない。よって、そのTTIでは、バッファ190に格納されているユーザデータを送信することができない。
また、レイヤ2処理部がバッファ量の推定を行わない場合、レイヤ3からレイヤ2へのバッファ量の通知が遅延すると、レイヤ2においてバッファ量が過小に評価される(例えば、バッファ量が0であると見なされる)可能性も考えられる。その場合、レイヤ2処理部は、過小評価したバッファ量に対応するSIやハッピービットを生成する。例えば、実際のバッファ量を考慮すればハッピービットを“Unhappy”とすべきところ、ハッピービットを“Happy”に設定してしまう可能性がある。このため、基地局200から許可される最大送信電力が大きく低下し、無線リソースが不足するおそれがある。
これに対し、図8に示した送信制御方法では、L2処理部173は、演算部180からのバッファ量の通知が遅延した場合、1つ前のTTIで通知されたバッファ量および1つ前のTTIで送信に成功したユーザデータの量から、現在のバッファ量を推定する。このため、推定したバッファ量に基づいてE−TFC選択を行い、今回のTTIで送信するユーザデータの量を決定できる。従って、L2処理部173は、その後の送信制御も通常通りのタイミングで実行することができ、ユーザデータを送信できる機会を失わずに済み、無線リソースの利用効率の低下を抑制できる。
また、推定したバッファ量から、SIのTEBSやハッピービットなどの制御情報の内容を決定することができる。このため、基地局200から許容される最大送信電力が大きく低下してしまう可能性や最大送信電力が短期間に大きく変動する可能性を抑制できる。従って、バッファ190に格納されているユーザデータの量に対応する十分な量の無線リソースを確保できる可能性が高まり、データ送信効率を向上させることができる。
特に、移動局100が基地局200に大量のユーザデータを高レートで送信する場合、レイヤ3のプロトコル処理を行う演算部180の負荷が高く、レイヤ3からレイヤ2へのバッファ量の通知が遅延しやすい。よって、第2の実施の形態で説明したレイヤ2の送信制御は、移動局100が高レートでデータ送信を行う場合に特に有効である。
1,2 無線通信装置
1a バッファ
1b 制御部
1c 送信部
1a バッファ
1b 制御部
1c 送信部
Claims (6)
- 所定の時間単位毎に、バッファに格納されたデータの量を示す通知を受け、当該時間単位内で送信するデータの量および制御情報の内容の少なくとも一方を決定する制御部と、
前記制御部の決定に基づいて、前記バッファに格納されたデータおよび前記制御情報の少なくとも一方を他の無線通信装置に送信する送信部と、を有し、
前記制御部は、第1の時間単位より後の第2の時間単位についての前記通知の遅延を検出すると、前記第1の時間単位について受け取った前記通知を用いて、前記第2の時間単位内で送信するデータの量および前記制御情報の内容の少なくとも一方を決定する、
ことを特徴とする無線通信装置。 - 前記制御部は、前記第1の時間単位について受け取った前記通知が示すデータの量と、前記第1の時間単位内で送信されたデータの量とを用いて、前記第2の時間単位内で送信するデータの量および前記制御情報の内容の少なくとも一方を決定することを特徴とする請求項1記載の無線通信装置。
- 前記制御部は、前記制御情報の内容として、無線リソースのスケジューリングに用いられる情報の内容を決定することを特徴とする請求項1記載の無線通信装置。
- 前記バッファに格納されたデータの量を算出する演算部を更に有し、
前記制御部は、前記所定の時間単位毎に、前記演算部に前記通知を要求し、前記演算部から前記通知を受け取るタイミングを監視することで前記通知の遅延を検出する、
ことを特徴とする請求項1記載の無線通信装置。 - 前記制御部は、レイヤ3のプロトコル処理を行う演算部から前記通知を受け、レイヤ2のプロトコル処理を行うことを特徴とする請求項1記載の無線通信装置。
- 他の無線通信装置と通信を行う無線通信装置の無線通信方法であって、
第1の時間単位について、バッファに格納されたデータの量を示す通知を受け、前記第1の時間単位内で送信するデータの量および制御情報の内容の少なくとも一方を決定し、
決定に基づいて、前記バッファに格納されたデータおよび前記制御情報の少なくとも一方を前記他の無線通信装置に送信し、
前記第1の時間単位より後の第2の時間単位についての前記通知の遅延を検出すると、前記第1の時間単位について受け取った前記通知を用いて、前記第2の時間単位内で送信するデータの量および前記制御情報の内容の少なくとも一方を決定する、
ことを特徴とする無線通信方法。
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