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JP5434814B2 - リアクトル - Google Patents

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本発明は、電力変換装置等に用いられるリアクトルに関する。
従来から、車両用のインバータ、DC−DCコンバータ等の電力変換装置等に用いられるリアクトルが知られている。
リアクトル91としては、例えば、図14、図15に示すごとく、通電により磁束を発生する筒状のコイル92と、絶縁樹脂に磁性粉末を混合して分散させた磁性粉末混合樹脂からなると共にコイル92を内部に埋設してなるコア93とを備えたものがある(特許文献1参照)。
特開2008−198981号公報
上記構造のリアクトル91では、図14に示すごとく、コイル92への通電により、コイル92の周りに磁束Mが形成される。このとき、コイル92の内側、特にコイル92の軸心X周辺には、磁束Mが形成されない領域があった。すなわち、図14、図15に示すごとく、コイル92の内側におけるコア93部分には、磁気回路として無効なスペースSが存在していた。そのため、この磁気回路として無効なスペースSを磁気回路として有効に活用することにより、リアクトル91の大型化を招くことなく磁気特性を向上させることが望まれていた。
本発明は、かかる従来の問題点に鑑みてなされたもので、大型化することなく、インダクタンス特性の向上を図ることができるリアクトルを提供しようとするものである。
本発明は、通電により磁束を発生する筒状の第1コイルと、
該第1コイルの内側に配置され、通電により磁束を発生する筒状の第2コイルと、
絶縁樹脂に磁性粉末を混合して分散させた磁性粉末混合樹脂からなり、上記第1コイル及び上記第2コイルを内部に埋設してなるコアとを有し、
上記第1コイルと上記第2コイルとは、電気的に直列に接続されており、
上記コアは、筒状の外側コアと、該外側コアの内側に配設され、該外側コアよりも高透磁率の内側コアとからなり、上記外側コアの内部に上記第1コイルを埋設し、上記内側コアの内部に上記第2コイルを埋設してなることを特徴とするリアクトルにある(請求項1)。
本発明のリアクトルは、上記第1コイル及び上記第2コイルの2つのコイルを有しており、上記第1コイルの内側に上記第2コイルが配置されている。すなわち、従来は磁気回路として使用されていないスペースが存在していたコイル(第1コイル)の内側に、もう1つコイル(第2コイル)が配置されている。そして、上記第1コイルと上記第2コイルとは、電気的に直列に接続されている。
そのため、上記リアクトル全体のインダクタンスの値は、上記第1コイルのインダクタンスと上記第2コイルのインダクタンスとの和となり、上記第2コイルを追加した分のインダクタンスが増加する。これにより、従来は磁気回路として使用されていなかったスペースを磁気回路として有効に活用することができ、大型化することなく同体格でありながら、上記リアクトル全体のインダクタンス特性を向上させることができる。
また、上記第2コイル追加によるインダクタンス増加という本発明の効果を利用すれば、例えば、上記リアクトル全体のインダクタンスの値を維持しながら、上記第1コイルの体格を小さくすることが可能となる。すなわち、上記第1コイルの体格を小さくすることで該第1コイルのインダクタンスは減少するが、その減少分を上記第2コイルのインダクタンスで補い、上記リアクトル全体のインダクタンスの値を維持することができる。これにより、上記リアクトルの小型化を図ることができる。
また、上記第1コイルと上記第2コイルとは電気的に直列に接続されており、上記第1コイルの内側には上記第2コイルが配置されている。そのため、コイル端子の一端を上記第1コイルから取り出し、もう一端を上記第1コイルの内側の上記第2コイルから取り出すことができる(後述の図1等参照)。これにより、従来(前述の図14、図15参照)のように、コイル端子の一端をコイル(第1コイル)の外側から取り出す必要がなくなるため、その部分を覆うコアも必要なくなる。その結果、上記リアクトルの小型化及びコア材料削減によるコストダウンを図ることができる。
このように、本発明によれば、大型化することなく、インダクタンス特性の向上を図ることができるリアクトルを提供することができる。
実施例1における、リアクトルの構造を示す断面説明図。 実施例1における、リアクトルの構造を示す上面説明図。 実施例1における、通電により発生する磁束を示す断面説明図。 実施例1における、成形型内に第1コイル及び第2コイルを配置した状態を示す説明図。 実施例1における、成形型内に磁性粉末混合樹脂を充填した状態を示す説明図。 実施例1における、電流とインダクタンスとの関係を示す説明図。 実施例2における、リアクトルの構造を示す断面説明図。 実施例2における、通電により発生する磁束を示す断面説明図。 実施例2における、内側コア用の成形型内に第2コイルを配置した状態を示す説明図。 実施例2における、内側コア用の成形型内に磁性粉末混合樹脂を充填した状態を示す説明図。 実施例2における、第2コイルを埋設してなる内側コアを示す説明図。 実施例2における、外側コア用の成形型内に第1コイル及び内側コアを配置した状態を示す説明図。 実施例2における、外側コア用の成形型内に磁性粉末混合樹脂を充填した状態を示す説明図。 従来における、リアクトルの構造を示す断面説明図。 従来における、リアクトルの構造を示す上面説明図。
本発明において、上記リアクトルは、例えば、車両用のインバータ、DC−DCコンバータ等の電力変換装置等に用いることができる。
また、上記コアを構成する上記磁性粉末混合樹脂としては、例えば、エポキシ樹脂等の絶縁性の樹脂に鉄粉等の磁性粉末を混合して分散させたものを用いることができる。
また、上記第2コイルは、上記第1コイルの内側に配置されている。このとき、上記第1コイルに発生する磁束と上記第2コイルに発生する磁束とができる限り干渉しないように上記第2コイルを配置することが好ましい。これは、磁束の干渉によって上記第2コイル追加によるインダクタンス増加効果を十分に発揮することができないおそれがあるからである。
また、上記コアは、筒状の外側コアと、該外側コアの内側に配設され、該外側コアよりも高透磁率の内側コアとからなり、上記外側コアの内部に上記第1コイルを埋設し、上記内側コアの内部に上記第2コイルを埋設してなる。
これにより、上記内側コアを高透磁率とすることにより、上記第2コイルのインダクタンスを向上させることができる。すなわち、上記第1コイルの内側はスペースが限られているため、上記第2コイルの体格を大きくする等してインダクタンスを向上させることは困難である。そのため、上記第1コイルに発生する磁束の磁路となる上記外側コアと上記第2コイルに発生する磁束の磁路となる上記内側コアとを別々に設け、該内側コアを高透磁率とすることにより、限られたスペースの中で上記第2コイルのインダクタンスを効果的に向上させることができる。
なお、上記内側コアを上記外側コアよりも高透磁率とする方法としては、例えば、上記内側コアにおける磁性粉末混合樹脂中に占める磁性粉末の体積率を上記外側コアよりも高くする方法等がある。
また、上記第2コイルは、上記第1コイルと軸心を一致させた状態で該第1コイルの内側に配置されていることが好ましい(請求項)。
この場合には、上記第1コイルの内側のスペースをできる限り有効に活用することができる。また、上記第1コイルに発生する磁束と上記第2コイルに発生する磁束との干渉防止を図ることができる。これにより、上記第2コイル追加によるインダクタンス増加効果を十分かつ確実に得ることができる。
また、上記第1コイルの内周側に発生する磁束の流れ方向と上記第2コイルの外周側に発生する磁束の流れ方向とが同じ方向であることが好ましい(請求項)。
この場合には、上記第1コイルに発生する磁束と上記第2コイルに発生する磁束とが互いに打ち消し合って上記第2コイル追加によるインダクタンス増加効果が低下することを防止することができる。
(実施例1)
本発明の実施例にかかるリアクトルについて、図を用いて説明する。
本例のリアクトル1は、図1、図2に示すごとく、通電により磁束を発生する筒状の第1コイル21と、第1コイル21の内側に配置され、通電により磁束を発生する筒状の第2コイル22と、絶縁樹脂に磁性粉末を混合して分散させた磁性粉末混合樹脂からなり、第1コイル21及び第2コイル22を内部に埋設してなるコア3とを有する。第1コイル21と第2コイル22とは、電気的に直列に接続されている。
以下、これを詳説する。
図1、図2に示すごとく、リアクトル1は、例えば、車両用のインバータ、DC−DCコンバータ等の電力変換装置等に用いられるものである。
リアクトル1は、通電により磁束を発生する第1コイル21及び第2コイル22と、第1コイル21及び第2コイル22への通電により発生した磁束の磁路を構成するコア3とを有する。
同図に示すごとく、第1コイル21及び第2コイル22は、それぞれ導体線210、220としての平板状の銅線を螺旋状に巻回して円筒状に形成されている。第1コイル21の内側には、第2コイル22が配置されている。第2コイル22は、第1コイル21と軸心を一致させた状態で配置されている。すなわち、第2コイル22の軸心X2は、第1コイル21の軸心X1と同じ位置である。
同図に示すごとく、コア3は、絶縁樹脂としてのエポキシ樹脂に磁性粉末としての鉄粉を混合して分散させた磁性粉末混合樹脂からなる。コア3は、第1コイル21及び第2コイル22の周りを覆うように形成されている。すなわち、第1コイル21及び第2コイル22は、コア3の内部に埋設されている。
同図に示すごとく、第1コイル21と第2コイル22とは、電気的に直列に接続されている。
具体的には、第1コイル21における導体線210の一方の端部(第1端部)211は、コア3の上面301から突出している。また、第1コイル21における導体線210の他方の端部(第2端部)212は、第2コイル22における導体線220の一方の端部(第1端部)221に接続されている。本例では、両者は、TIG溶接により接合固定されている。また、第2コイル22における導体線220の他方の端部(第2端部)222は、コア3の上面301から突出している。
図3に示すごとく、第1コイル21及び第2コイル22への通電を行った場合には、第1コイル21及び第2コイル22の周りにそれぞれ磁束M1、M2が発生する。このとき、第1コイル21の内周側に発生する磁束M1の流れ方向と第2コイル22の外周側に発生する磁束M2の流れ方向とは、同じ方向である。
なお、同図には、第1コイル及び第2コイル22に発生する磁束M1、M2の流れ方向を矢印で示してある。
次に、本例のリアクトル1の製造方法について説明する。
本例のリアクトル1を製造するに当たっては、まず、図4に示すごとく、第1コイル21と第2コイル22とを電気的に直列に接続する。具体的には、第1コイル21における導体線210の第2端部212と第2コイル22における導体線220の第1端部221とをTIG溶接により接合固定する。
次いで、同図に示すごとく、電気的に直列に接続した第1コイル21及び第2コイル22をコア成形用の成形型41内の所定の位置に配置する。このとき、第1コイル21における導体線210の第1端部211及び第2コイル22における導体線220の第2端部222を成形型41内から上方へ突出させておく。
次いで、図5に示すごとく、成形型41内に液状の磁性粉末混合樹脂30を充填し、第1コイル21及び第2コイル22を磁性粉末混合樹脂30内に埋設する。そして、磁性粉末混合樹脂30を熱処理により硬化させ、コア3を成形する。その後、成形型41をコア3から取り外す。
以上により、図1のリアクトル1を得る。
次に、本例のリアクトル1における作用効果について説明する。
本例のリアクトル1は、第1コイル21及び第2コイル22の2つのコイルを有しており、第1コイル21の内側に第2コイル22が配置されている。すなわち、従来は磁気回路として使用されていないスペースが存在していたコイル(第1コイル21)の内側に、もう1つコイル(第2コイル22)が配置されている。そして、第1コイル21と第2コイル22とは、電気的に直列に接続されている。
そのため、図6に示すごとく、リアクトル1全体のインダクタンスの値Lは、第1コイル21のインダクタンスL1と第2コイル22のインダクタンスL2との和となり、第2コイル22を追加した分(インダクタンスL2分)のインダクタンスが増加する。これにより、従来は磁気回路として使用されていなかったスペースを磁気回路として有効に活用することができ、大型化することなく、同体格でありながらリアクトル1全体のインダクタンス特性を向上させることができる。
なお、同図に示すごとく、第1コイル21及び第2コイル22のインダクタンスL1、L2は、電流が大きくなると低下していく(直流重畳特性)。そして、第2コイル22のインダクタンスL2は、第2コイル22に発生する磁束M2が通過するコア3部分の磁気飽和により一定となる。すなわち、第2コイル22は、第1コイル21の内側という限られたスペースに配置するため、体格が小さい分だけ磁気飽和も早く起こる。しかしながら、通常使用する電流の領域(常用電流領域:例えば、0〜100A程度の領域)で磁気飽和が起こるおそれはないため、第2コイル22の追加によるインダクタンス増加効果を十分に発揮することができる。
また、第2コイル22の追加によるインダクタンス増加効果を利用すれば、例えば、リアクトル1全体のインダクタンスの値を維持しながら、第1コイル21の体格を小さくすることが可能となる。すなわち、第1コイル21の体格を小さくすることで第1コイル21のインダクタンスは減少するが、その減少分を第2コイル22のインダクタンスで補い、リアクトル1全体のインダクタンスの値を維持することができる。これにより、リアクトル1の小型化を図ることができる。
また、第1コイル21と第2コイル22とは電気的に直列に接続されており、第1コイル21の内側には第2コイル22が配置されている。そのため、コイル端子の一端(第1端部211)を第1コイル21から取り出し、もう一端(第2端部222)を第1コイル21の内側の第2コイル22から取り出すことができる。これにより、従来は、図14、図15に示すごとく、コイル端子の一端921をコイル92の外側から取り出し、その部分をコア93で覆っていたが、これらの必要がなくなる。その結果、リアクトル1の小型化及びコア材料削減によるコストダウンを図ることができる。
また、本例では、第2コイル22は、第1コイル21と軸心を一致させた状態で第1コイル21の内側に配置されている。そのため、第1コイル21の内側のスペースをできる限り有効に活用することができる。また、第1コイル21に発生する磁束M1と第2コイル22に発生する磁束M2との干渉防止を図ることができる。これにより、第2コイル22の追加によるインダクタンス増加効果を十分かつ確実に得ることができる。
また、第1コイル21の内周側に発生する磁束M1の流れ方向と第2コイル22の外周側に発生する磁束M2の流れ方向とが同じ方向である。これにより、第1コイル21に発生する磁束M1と第2コイル22に発生する磁束M2とが互いに打ち消し合って第2コイル22の追加によるインダクタンス増加効果が低下することを防止することができる。
このように、本例によれば、大型化することなく、インダクタンス特性の向上を図ることができるリアクトル1を提供することができる。
(実施例2)
本例は、図7に示すごとく、コア3の構成を変更した例である。
本例では、同図に示すごとく、コア3は、略円筒状の外側コア31と、外側コア31の内側に配設され、外側コア31よりも高透磁率の略円柱状の内側コア32とからなる。内側コア32は、軸方向中央部の径が軸方向両端部の径よりも小さく絞られており、外側コア31が内側コア32から脱落しないように構成されている。
また、外側コア31及び内側コア32は、磁性粉末混合樹脂からなる。内側コア32は、外側コア31よりも磁性粉末混合樹脂中に占める磁性粉末の体積率が高くなっていることから、外側コア31よりも高透磁率となっている。
同図に示すごとく、外側コア31の内部には、第1コイル21が埋設されている。第1コイル21における導体線210の第1端部211は、外側コア31の上面311から突出している。
また、内側コア32の内部には、第2コイル22が埋設されている。第2コイル22における導体線220の第2端部222は、内側コア32の上面321から突出している。
図8に示すごとく、第1コイル21及び第2コイル22への通電を行った場合には、第1コイル21及び第2コイル22の周りにそれぞれ磁束M1、M2が発生する。このとき、第1コイル21の磁束M1は外側コア31の内部に発生し、第2コイル22の磁束M2は内側コア32の内部に発生する。
その他は、実施例1と同様の構成である。
次に、本例のリアクトル1の製造方法について説明する。
本例のリアクトル1を製造するに当たっては、まず、図9に示すごとく、内側コア成形用の成形型42を準備する。成形型42は、複数の型枠421を組み合わせて構成されている。
次いで、同図に示すごとく、第2コイル22を成形型42内の所定の位置に配置する。このとき、第2コイル22における導体線220の第1端部221を成形型42に設けた貫通孔422に挿通させて側方に取り出しておくと共に、導体線220の第2端部222を成形型42内から上方へ突出させておく。
次いで、図10に示すごとく、成形型42内に内側コア用の液状の磁性粉末混合樹脂320を充填し、第2コイル22を磁性粉末混合樹脂320内に埋設する。そして、磁性粉末混合樹脂320を熱処理により硬化させ、内側コア32を成形する。その後、成形型42を内側コア32から取り外す。
これにより、図11に示すごとく、第2コイル22を埋設してなる円柱状の内側コア32を得る。
次いで、図12に示すごとく、第1コイル21と内側コア32に埋設した第2コイル22とを電気的に直列に接続する。具体的には、第1コイル21における導体線210の第2端部212と第2コイル22における導体線220の第1端部221とをTIG溶接により接合固定する。
次いで、同図に示すごとく、第1コイル21及び内側コア32を外側コア成形用の成形型43内の所定の位置に配置する。このとき、第1コイル21における導体線210の第1端部211及び第2コイル22における導体線220の第2端部222を成形型43内から上方へ突出させておく。
次いで、図13に示すごとく、成形型43内に外側コア用の液状の磁性粉末混合樹脂310を充填し、第1コイル21を磁性粉末混合樹脂310内に埋設する。そして、磁性粉末混合樹脂310を熱処理により硬化させ、外側コア31を成形する。その後、成形型43を外側コア31から取り外す。これにより、第1コイル21を埋設してなる円筒状の外側コア31を得る。
以上により、図7のリアクトル1を得る。
次に、本例のリアクトル1における作用効果について説明する。
本例のリアクトル1において、コア3は、筒状の外側コア31と、外側コア31の内側に配設され、外側コア31よりも高透磁率の内側コア32とからなり、外側コア31の内部に第1コイル21を埋設し、内側コア32の内部に第2コイル22を埋設してなる。このように内側コア32を高透磁率とすることにより、第2コイル22のインダクタンスを向上させることができる。
すなわち、第1コイル21の内側はスペースが限られているため、第2コイル22の体格を大きくする等してインダクタンスを向上させることは困難である。そのため、第1コイル21に発生する磁束M1の磁路となる外側コア31と第2コイル22に発生する磁束M2の磁路となる内側コア32とを別々に設け、内側コア32を高透磁率とすることにより、限られたスペースの中で第2コイル22のインダクタンスを効果的に向上させることができる。
その他は、実施例1と同様の作用効果を有する。
1 リアクトル
21 第1コイル
22 第2コイル
3 コア

Claims (3)

  1. 通電により磁束を発生する筒状の第1コイルと、
    該第1コイルの内側に配置され、通電により磁束を発生する筒状の第2コイルと、
    絶縁樹脂に磁性粉末を混合して分散させた磁性粉末混合樹脂からなり、上記第1コイル及び上記第2コイルを内部に埋設してなるコアとを有し、
    上記第1コイルと上記第2コイルとは、電気的に直列に接続されており、
    上記コアは、筒状の外側コアと、該外側コアの内側に配設され、該外側コアよりも高透磁率の内側コアとからなり、上記外側コアの内部に上記第1コイルを埋設し、上記内側コアの内部に上記第2コイルを埋設してなることを特徴とするリアクトル。
  2. 請求項1に記載のリアクトルにおいて、上記第2コイルは、上記第1コイルと軸心を一致させた状態で該第1コイルの内側に配置されていることを特徴とするリアクトル。
  3. 請求項2に記載のリアクトルにおいて、上記第1コイルの内周側に形成される磁束の流れ方向と上記第2コイルの外周側に形成される磁束の流れ方向とが同じ方向であることを特徴とするリアクトル。
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