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JP5424149B2 - 植栽設置構造 - Google Patents

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JP5424149B2 JP2009234393A JP2009234393A JP5424149B2 JP 5424149 B2 JP5424149 B2 JP 5424149B2 JP 2009234393 A JP2009234393 A JP 2009234393A JP 2009234393 A JP2009234393 A JP 2009234393A JP 5424149 B2 JP5424149 B2 JP 5424149B2
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    • E01CONSTRUCTION OF ROADS, RAILWAYS, OR BRIDGES
    • E01BPERMANENT WAY; PERMANENT-WAY TOOLS; MACHINES FOR MAKING RAILWAYS OF ALL KINDS
    • E01B2204/00Characteristics of the track and its foundations
    • E01B2204/14Vegetation on or around railway-tracks

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  • Road Paving Structures (AREA)

Description

この発明は、線路に設けられる植栽の設置構造に関するものである。
近年、鉄道や路面電車等の線路敷内に、緑化を目的とした植栽が設置されるケースが増えている。
路面電車(軌道)の線路を緑化した例として、例えば、特許文献1,2,3に示す植栽設置構造がある。
これらの植栽設置構造は、左右のレールに夾まれたエリア(以下、「軌間内エリア」という)に凹状のパレットを配置し、そのパレット内に植物栽培用の土壌と、緑化用の植物を収容したものである。
これらのパレットは、軌間内エリアにおいて、左右のレールを支えるマクラギにねじクギ等で固定されたり(例えば、特許文献1,2参照)、あるいは、レールのベースと頭部との間を結ぶ腹部の凹みに嵌めて固定されたりする(例えば、特許文献3参照)。
また、特許文献4には、近年採用される機会が増えつつある、いわゆる「ラダーマクラギ」を使用した線路において、列車による騒音の低減を目的とした植栽を、軌間内エリアに設ける技術も開示されている。
「ラダーマクラギ」とは、図10に示すように、線路方向(レールRの伸びる方向)に沿って配置されるはしご状のマクラギであり、左右のレールR,Rをそれぞれ支えるコンクリート製の縦梁(縦マクラギ)1,2が、左右のレールR,Rに対して別々に設けられている。左右の縦梁1,2は、それぞれ対応するレールRの直下において線路方向に伸びており、その縦梁1,2同士が線路幅方向(線路直角方向)の連結部3で繋がれて一体化されている。
この縦梁1,2は、コンクリート路盤上に弾性体等を介して載置されたり、あるいは土路盤上に載置されて、周囲に盛られた採石で保持される場合もある。
なお、「ラダーマクラギ」における縦梁1,2間を結ぶ連結部3は鋼管製であり、その連結部3は、線路方向に所定の間隔を開けて複数設けられているのが通常である。
この特許文献4において、例えば、図11(a)に示すように、緑化用の凹状のパレット10が用いられる技術が開示されている。
パレット10は、その線路幅方向の両端部10bが、左右のレールR,Rの腹部に当接し、且つ、縦梁1,2の上面に弾性部材11を介して載置された状態に固定される。このパレット10の凹部10aに土壌5が収容され、その土壌に植物6が植えられている。
また、図11(b)に示すように、凹状のパレット10の下方に、そのパレット10とは別体の補助支持板13を設け、その補助支持板13の線路幅方向両端部に、それぞれ断面L字状の係止部材14を取付けたものもある。パレット10は弾性部材12を介して補助支持板13上に固定される。
その係止部材14を、前記縦梁1,2の向かい合う内側縁1a,2aに嵌めて、補助支持板13を両縦梁1,2間に固定することで、パレット10は軌間内エリアに固定される。
なお、パレット10は、軌間内エリアをより幅広く覆うことにより緑化面積を増やすという観点から、補助支持板13よりも広い幅に設定されて、車輪のフランジが通過する空間(輪縁路)Sを阻害しない限りにおいてレールRの近傍に至っている(例えば、特許文献4参照)。
特開2007−111030号公報(第6頁第1−6図) 特開2004−137683号公報(第13頁第1−7図) 特開2005−41号公報(第13頁第1−2図) 特表2008−503666号公報(第13−14頁第9−13図)
上記のように、左右のレールR,R直下にそれぞれコンクリート製の縦梁1,2を有して、その縦梁1,2同士が連結部3で繋がれた軌道構造の場合、特許文献1,2の植栽設置構造は採用することができない。このタイプのパレットは、ねじクギでマクラギに固定されることを前提としているため、コンクリート製の縦梁1,2に対応できず、そのままではパレットを軌間内エリアに固定することができないからである。
また、特許文献3の植栽設置構造は、路面電車等を対象とする特殊な溝付きレールを対象としているため、溝を有さない通常のレールRに対しては、輪縁路Sを確保する手段を別途講じる必要がある。
この点、図11(a)(b)の植栽設置構造によれば、輪縁路Sを確保するための切欠き10cや間隙を備えたパレット10が、左右のレールRの腹部間に嵌めて固定される、あるいは、パレット10が、左右の縦梁1,2の内側縁1a,2a間に嵌めた補助支持板13を介して軌間内エリアに固定されるため、コンクリート製の縦梁1,2を備えた「ラダーマクラギ」等の軌道構造に対応できる。
しかし、そのパレット10は、縦梁1,2に設けられた締結装置4(レールRを縦梁1,2に対して動かないように固定するための治具)を覆ってしまうため、その締結装置4の保守点検の際に、その都度、パレット10を線路から取り外さなければならないという問題がある。
パレット10は、それ自体を構成する部材と、内部に収容された土壌5等を合わせると相当な重量となり、その着脱は相当な手間と労力を要する。
そこで、この発明は、左右のレール直下にそれぞれコンクリート製の縦梁を有して、その縦梁同士が連結部で繋がれた軌道構造において、線路の保守点検に支障の少ない植栽設置構造とすることを課題とする。
上記の課題を解決するために、この発明は、左右のレール直下にそれぞれコンクリート製の縦梁を有して、その縦梁同士が連結部で繋がれており、前記縦梁にそれぞれ締結装置を介してレールが固定され、その左右のレール間に、植栽設置用の凹部を有するパレットを配置した植栽設置構造において、前記パレットは、その一部が前記各縦梁の上面よりも下方に入り込む本体部と、その本体部から線路幅方向両側に突出する係止部とを有し、前記凹部は前記本体部の上面に設けられており、前記係止部は、前記各縦梁の線路幅方向内側縁と前記締結装置の線路幅方向内側縁との間においてその各縦梁の上面に載置され、前記締結装置が上向きに開放されていることを特徴とする植栽設置構造を採用した。
パレットを軌間内エリアに配置するに際し、左右のレールを支える対の縦梁に対して、その各縦梁の内側縁と締結装置(軌間内エリアの締結装置)との間、すなわち、締結装置の上方を覆わない範囲で、そのパレットの係止部を各縦梁の上面に載せるようにしたので、パレットは、締結装置の保守点検に支障をきたさない。このため、線路の保守点検に支障の少ない植栽設置構造とすることができる。
すなわち、この構成においては、パレットの係止部は、線路方向に並列する複数の締結装置の線路幅方向内側縁同士を結ぶラインよりも内側の部分において、各縦梁の上面に載せられることとなる。
なお、パレットの係止部を、線路方向に隣り合う前記締結装置間に入り込んだ状態で、各縦梁の上面に載せるようにしてもよい。
つまり、締結装置は、線路方向に沿って断続的に設けられているので、その締結装置と締結装置に夾まれた部分のスペースを活用してパレットの係止部を載せるようにすれば、より大きな載置面積を確保しつつ、締結装置の上方を覆わないでパレットを配置できる。
すなわち、その構成は、左右のレール直下にそれぞれコンクリート製の縦梁を有して、その縦梁同士が連結部で繋がれており、前記縦梁にそれぞれ締結装置を介してレールが固定され、その左右のレール間に、植栽設置用の凹部を有するパレットを配置した植栽設置構造において、前記パレットは、その一部が前記各縦梁の上面よりも下方に入り込む本体部と、その本体部から線路幅方向両側に突出する係止部とを有し、前記凹部は前記本体部の上面に設けられており、前記係止部は、線路方向に隣り合う前記締結装置間においてその各縦梁の上面に載置され、前記締結装置が上向きに開放されている構成である。
このように、各縦梁の内側縁と締結装置の内側縁との間にパレットの係止部を載せる構成と、線路方向に隣り合う締結装置間に入り込んでパレットの係止部を載せる構成とは、そのいずれかを単独で採用した構成としてもよいし、その両者を併用した構成としてもよい。
両者を併用した構成とすれば、例えば、線路方向に沿って断続的に配置された締結装置を避けて、その締結装置の無い部分は、レールに近い部分にまで係止部を入り込ませることができ、且つ、締結装置のある部分は、その締結装置を覆ってしまわないように、係止部を比較的内側の範囲に留めておくことで、係止部の面積を最大限確保することができる。係止部の面積が大きければ、縦梁への載置面積が増えてパレットが安定する。
また、これらの各構成において、前記本体部の線路幅方向両端部が、前記各縦梁の線路幅方向内側端面に対向することで、前記パレットは線路幅方向に位置決めされている構成を採用することができる。
本体部は、縦梁の上面よりも下に入り込んでいるので、その入り込んだ部分の端部を縦梁に対向させることで、パレットの位置決めが容易である。なお、その本体部の線路幅方向両端部と、前記各縦梁の線路幅方向内側端面とは、相互に当接した状態で対向していてもよいし、所定の隙間を介在して対向していてもよい。
これらの各構成からなるパレットの材質は自由に選択でき、例えば、金属製、樹脂製(例えば、繊維強化樹脂製)、コンクリート製等とすることもできる。
また、前記連結部が、前記本体部の下面よりも低い位置に設けられている構成とすれば、パレットを軌間内エリアに載置する際に、そのパレットに連結部が当たらない。このため、パレットを線路方向に沿って連続的に配置する際に都合がよい。
なお、これらの各構成における連結部は、例えば、「ラダーマクラギ」の場合は鋼管製であるが、その他の素材、例えば、異形棒鋼製とすることもできる。それ以外にも、連結部をコンクリート製とした態様も考えられる。すなわち、コンクリート製の対の縦梁同士を、同じくコンクリート製の連結部で繋いだ形状であり、これらの対の縦梁及び連結部をコンクリートにより一体に製作したものも考えられる。
さらに、前記パレットの係止部の上面を、フラット面で構成することもできる。パレットの本体部は植栽設置用の凹部を備え、その凹部の部分には、土壌と植物が収容されるので、保守管理者はその部分を踏んで歩行することができない場合もある。
この点、その本体部から線路幅方向に突出する係止部の上面をフラット面とすることにより、そのフラット面を歩行用のスペースとできる。すなわち、土壌や植栽部分を踏むことなく、保守管理者は線路内を歩行できる。なお、係止部は、その直下において縦梁に支持されているので、その係止部に歩行者の体重が加わることは、強度上、設計上好都合である。
また、他の構成からなる植栽設置構造として、次なる構成を採用することができる。
すなわち、左右のレール直下にそれぞれコンクリート製の縦梁を有して、その縦梁同士が連結部で繋がれており、前記縦梁にそれぞれ締結装置を介してレールが固定され、その左右のレール間に、植栽設置用の凹部を有するパレットを配置した植栽設置構造において、前記左右のレールの内側における前記各縦梁の上面に、上方に立ち上がる保持部材を設け、前記保持部材は前記締結装置の内側に設けられて、前記パレットはその線路幅方向両端部が前記各縦梁の上面に載置されるとともに、前記パレットは、前記保持部材によって線路幅方向に位置決めされていることを特徴とする植栽設置構造である。
縦梁に設けた保持部材が、パレットを線路幅方向に位置決めする構成を採用したことにより、パレットは、その線路幅方向両端部を、保持部材の内側において縦梁の上面に載置するだけで、設置を完了できる。また、保持部材は締結装置の内側に設けられていることから、パレットが締結装置を覆ってしまうことがない。
なお、保持部材は、線路方向に沿って連続的であっても断続的であってもよい。例えば、縦梁の上面から上向きに突出する軸状部材や板状部材のほか、特に、断面L字状のアングル材などを使用することが可能である。
この保持部材によってパレットの位置決めを行う植栽設置構造は、上記のような軌間内エリアのほか、軌間外エリアにも設けることができる。
すなわち、その構成は、前記左右のレールの外側における前記各縦梁の上面に、上方に立ち上がる保持部材を設け、前記保持部材は前記締結装置の外側に設けられて、前記左右のレール間に載置したパレットとは別のパレットの線路幅方向一方の端部が、前記各縦梁の上面に載置されるとともに、その別のパレットは、前記左右のレールの外側に設けた保持部材によって線路幅方向に位置決めされている構成である。
なお、この保持部材によりパレットの位置決めを行う構成は、前述の本体部と係止部とを備えたパレットの各態様においても、使用することができる。本体部が縦梁の上面よりも下方に入り込んでいるパレットの上記各構成においても、保持部材を併用した構成を採用することができる。
以上の各構成において、前記パレットは線路方向に沿って複数設けられている場合には、その複数のパレットが連結手段によって連結されている構成を採用することができる。この連結手段としては、例えば、隣り合う各パレットの本体部に設けた貫通孔に挿通されたボルトをナットで締め付ける構成が考えられる。
この発明は、パレットを配置するに際し、締結装置の上方を覆わない範囲で、そのパレットの係止部を各縦梁の上面に載せるようにしたので、パレットは、締結装置の保守点検に支障をきたさない。このため、線路の保守点検に支障の少ない植栽設置構造とすることができる。
(a)は一実施形態の全体斜視図、(b)はその要部拡大図 同実施形態を示し、(a)は平面図、(b)は正面断面図 図2(b)の要部拡大図 同実施形態のパレットを示し、(a)は上面側からの斜視図、(b)は底面側からの斜視図 同実施形態のパレットを示し、(a)は平面図、(b)は正面断面図、(c)は側面断面図 他の実施形態を示し、(a)は保持部材を取付けた後、(b)はパレットを取付けた後を示す各正面断面図 図6の完成状態を示す正面断面図 図6の実施形態の軌間内エリア用のパレットを示し、(a)は平面図、(b)は正面図、(c)は側面図 図6の実施形態の軌間外エリア用のパレットを示し、(a)は平面図、(b)は正面図、(c)は側面図、(d)はその変形例の斜視図 一般的なラダーマクラギの敷設例を示す斜視図 (a)(b)は、従来例の植栽設置構造を示す断面図
この発明の実施形態を、図面に基づいて説明する。この実施形態の植栽設置構造は、いわゆる「ラダーマクラギ」を使用した軌道構造に対し、左右のレールR,Rの間(軌間内エリア)に、緑化用のパレット20を配置するものである。
「ラダーマクラギ」の基本的な軌道構造は、従来例と同様であり、図1に示すように、左右のレールR,Rをそれぞれ支えるコンクリート製の縦梁(縦マクラギ)1,2が、左右別々に設けられている。左右の縦梁1,2は、それぞれ対応するレールRの直下において線路方向に伸びており、その縦梁1,2同士が線路幅方向の鋼管製の連結部3で繋がれて一体化されている。
この連結部3で繋がれた縦梁1,2は、コンクリート路盤G上に弾性体7と、コンクリート等からなる固化材8を介して固定されている。また、その連結部3で繋がれた縦梁1,2が、長手方向に沿って複数基が縦列に配置されて、締結装置4を介して左右のレールR、Rが固定されている。
なお、締結装置4は任意の形式のものを採用できるので、この実施形態では板バネ式のものを、後述の他の実施形態では線バネ式のものを採用するとして、その外形をそれぞれ対応する図中に記載している。
縦梁1,2間を結ぶ連結部3は鋼管製であり、その連結部3は、線路方向に所定の間隔を開けて複数設けられている。また、連結部3は図3に示すように、縦梁1,2の上面から幾分下がった所にその上端が位置する。
パレット20の構成は、図4及び図5に示すように、植栽設置用の凹部20aを有する本体部21と、その本体部21から線路幅方向両側に突出する係止部22とを有する。係止部22は、パレット20の端縁全長に亘って設けられ、その上面22aは、前面に亘ってフラット面となっている。
なお、この実施形態では、パレット20は鉄筋コンクリート製となっている。
本体部21は平面視矩形を成し、前記凹部20aは、その本体部21の上面に開口するよう矩形に設けられている。その凹部20aのフラットな底部には、複数の水抜き穴24が設けられている。水抜き穴24にはフィルタ材が詰められている。
このパレット20を軌間内エリアに載置する際には、図1〜図3に示すように、本体部21を、対の縦梁1,2の線路幅方向内側縁1a,2a間に嵌めるとともに、その本体部21から線路幅方向両側に突出する前記係止部22を、各縦梁1,2の上面1b,2bに載せる。
このとき、パレット20の本体部21は、その下部が、図3に示す高さHの範囲で前記各縦梁1,2の上面1b,2bよりも下方に入り込むようになっている。
前記連結部3は、その本体部21の下面21aよりも低い位置に設けられているから、パレット20は、連結部3の位置にかかわらず所望の位置(線路方向任意の位置)に配置できる。この実施形態では、多数のパレット20を線路方向に連続して配置している。
その複数のパレット20は、図1(a)等に示すように、各パレット20の縁20cに形成された連結孔20dに挿通されたボルトと、それにねじ込むナットとからなる連結手段によって、線路方向に連結され一体化される。この連結孔20dや連結手段は、必要に応じて設けることができ、必要がなければ省略できる。
また、この実施形態では、パレット20の係止部22は、そのパレット20の線路方向全長に亘って設けられている。その係止部22は、線路方向に沿って断続的に配置された締結装置4を避けるように設けられているから、パレット20の設置後も、締結装置4の床版、バネ等を含む平面視全域が、上向きに開放された状態に維持できる。締結装置4の上方に障害物がないから、その締結装置4のメンテナンスに支障しない。
より詳しく説明すると、係止部22の線路幅方向端縁のうち、締結装置4に対面する部分には、切欠き23が設けられている。切欠き23の部分の外側縁22cは、締結装置4に対面しない部分の外側縁22bに対してやや凹んだ形状となっている。
すなわち、線路方向に沿って締結装置4の無い部分は、レールRに近い部分にまで係止部22を入り込ませることができ、且つ、線路方向に沿って締結装置4のある部分は、その締結装置4を覆ってしまわないように、係止部22をレールRから遠い部分(線路幅方向内側寄りの範囲)までに留めておくことで、締結装置4の上方を覆うことなく、係止部22の面積を最大限確保することができる。係止部22の面積が大きければ、縦梁1,2への載置面積が増えてパレット20が安定する。
なお、上記実施形態の変形例としては、例えば、係止部22の外側縁が、その全長に亘って、軌間内エリアにおける締結装置4群の線路幅方向内側縁を結ぶラインよりも、線路幅方向内側に位置している構成とすることもできる。
また、パレット20の本体部21は、各縦梁1,2の上面1b,2bよりも下方に入り込んだ部分において、その本体部21の線路幅方向両端部21b,21bが、前記各縦梁1,2の線路幅方向内側端面1c,2cに当接することで、前記パレット20は線路幅方向に位置決めされるから、線路幅方向には動かないように固定されている。
なお、この各縦梁1,2の線路幅方向内側端面1c,2cと、本体部21の線路幅方向両端部21b,21bとの間に、図3に示すように、弾性体27を介在させることもできる。また、それに加えて、又は代えて、係止部22の下面と、各縦梁1,2の上面1b,2bとの間に、同じく弾性体27を介在させることもできる。この実施形態では、弾性体27としてゴム製のシートを用いている。弾性体27の介在によって、縦梁1,2とパレット20とのがたつきを防止することができる。
他の実施形態を図6乃至図9に示す。
この実施形態は、前記各縦梁1,2の上面1b,2bに、上方に立ち上がる保持部材30,31を設けたものである。
なお、この実施形態では、軌間内エリアに加えて、軌間外エリアにも緑化用のパレット20を配置しているが、軌間外エリアのみ、あるいは軌間内エリアのみの配置とすることも可能である。
軌間内エリアにおいて、前記保持部材30は、各縦梁1,2の軌間内の締結装置4の内側にそれぞれ設けられている。部材としては、断面L形を成すいわゆるL形鋼を採用している。保持部材30は、図7に示すように、縦梁1,2に設けられた埋め込み栓に、ボルト32がねじ込まれることにより固定される。
また、軌間外エリアにおいて、前記保持部材31は、各縦梁1,2の軌間外の締結装置4の外側にそれぞれ設けられている。部材としては、同じく、断面L形を成すいわゆるL形鋼を採用し、縦梁1,2に設けられた埋め込み栓に、ボルト32がねじ込まれることにより固定される。
軌間内エリアでは、図8に示す軌間内エリア用のパレット20が用いられる。そのパレット20の線路幅方向両端部20b,20bが、前記各縦梁1,2の上面1b,2bに載置される。
このとき、その両端部20b,20bは、両側の保持部材30,30の内側に配置され、そのパレット20は、保持部材30,30によって線路幅方向に位置決めされる。
また、軌間外エリアでは、図9(a)〜(c)に示す軌間外エリア用のパレット20が用いられる。そのパレット20の線路幅方向両端部20b,20bのうち一方の端部20bが、前記各縦梁1,2の上面1b,2bに載置される。また、他方の端部は、線路外に設けられた適宜の箇所で支持され、ほぼ水平になるように配置される。
このとき、そのパレット20は、少なくとも、線路幅方向一端が保持部材31によって線路幅方向に位置決めされる。線路幅方向他端は、図示しない別途の手段で線路幅方向に位置決めすることが望ましい。
この実施形態では、パレット20は、保持部材30,31で位置決めされており、且つ、そのパレット20は、保持部材30,31よりもレールRに近い部分には入り込まないから、パレット20の設置後も、締結装置4の平面視全域が、上向きに開放された状態に維持できる。このため、締結装置4のメンテナンスに支障しない。
また、この実施形態においても、前記パレット20は線路方向に沿って複数連続して設けられているから、その複数のパレット20を連結手段によって連結する構成を採用することができる。
なお、例えば、軌間外エリア、軌間内エリアにおいて、図9(d)に示すような、形状、大きさの異なるパレット20を用いてもよい。パレット20の形状、大きさは、軌間の幅や線路方向への設置延長等に応じて、任意のものを採用することができる。
なお、上記実施形態は、パレット20の下面がフラットな構成を採用したが、その変形例としては、例えば、パレット20の下部が、各縦梁1,2の上面1b,2bよりも下方に入り込んでいる構成を採用してもよい。
パレット20の下部が、縦梁1,2の上面よりも下に入り込んでいるので、その入り込んだ部分の端部を縦梁1,2の側面1c,2cに対向させることで、パレット20の位置決めが可能であり、線路幅方向への移動を拘束することができる。併せて、保持部材30,31を用いていることから、その保持部材30,31によってもパレット20の線路幅方向への移動を拘束することができる。
1,2 縦梁(縦マクラギ)
1a,2a 内側縁(線路幅方向内側縁)
1b,2b 上面
1c,2c 内側端面(線路幅方向内側端面)
3 連結部
4 締結装置
5 土壌
6 植物
7 弾性材
8 固化材
10 パレット
10a 凹部
10b 端部
10c 切欠き
11,12 弾性部材
13 補助支持板
14 係止部材
20 パレット
20a 凹部
20b 端部(線路幅方向端部)
20c 縁
20d 連結孔
21 本体部
21a 下面
21b 端部(線路幅方向端部)
22 係止部
22a 上面
22b,22c 外側縁
23 切欠き
24 水抜き穴
27 弾性体
30,31 保持部材
R レール
G 路盤

Claims (5)

  1. 左右のレール(R,R)直下にそれぞれコンクリート製の縦梁(1,2)を有して、その縦梁(1,2)同士が連結部(3)で繋がれており、前記縦梁(1,2)にそれぞれ締結装置(4)を介してレール(R)が固定され、その左右のレール(R,R)間に、植栽設置用の凹部(20a)を有するパレット(20)を配置した植栽設置構造において、
    前記パレット(20)は、その一部が前記各縦梁(1,2)の上面(1b,2b)よりも下方に入り込む本体部(21)と、その本体部(21)から線路幅方向両側に突出する係止部(22)とを有し、前記凹部(20a)は前記本体部(21)の上面に設けられており、前記係止部(22)は、前記各縦梁(1,2)の線路幅方向内側縁(1a,2a)と前記締結装置(4)の線路幅方向内側縁との間においてその各縦梁(1,2)の上面(1b,2b)に載置され、前記締結装置(4)が上向きに開放されており、前記左右のレール(R,R)の内側における前記各縦梁(1,2)の上面(1b,2b)に、上方に立ち上がる保持部材(30)を設け、前記パレット(20)は、前記保持部材(30)によって線路幅方向に位置決めされていることを特徴とする植栽設置構造。
  2. 左右のレール(R,R)直下にそれぞれコンクリート製の縦梁(1,2)を有して、その縦梁(1,2)同士が連結部(3)で繋がれており、前記縦梁(1,2)にそれぞれ締結装置(4)を介してレール(R)が固定され、その左右のレール(R,R)間に、植栽設置用の凹部(20a)を有するパレット(20)を配置した植栽設置構造において、
    前記パレット(20)は、その一部が前記各縦梁(1,2)の上面(1b,2b)よりも下方に入り込む本体部(21)と、その本体部(21)から線路幅方向両側に突出する係止部(22)とを有し、前記凹部(20a)は前記本体部(21)の上面に設けられており、前記係止部(22)は、線路方向に隣り合う前記締結装置(4,4)間においてその各縦梁(1,2)の上面(1b,2b)に載置され、前記締結装置(4)が上向きに開放されており、前記左右のレール(R,R)の内側における前記各縦梁(1,2)の上面(1b,2b)に、上方に立ち上がる保持部材(30)を設け、前記パレット(20)は、前記保持部材(30)によって線路幅方向に位置決めされていることを特徴とする植栽設置構造。
  3. 左右のレール(R,R)直下にそれぞれコンクリート製の縦梁(1,2)を有して、その縦梁(1,2)同士が連結部(3)で繋がれており、前記縦梁(1,2)にそれぞれ締結装置(4)を介してレール(R)が固定され、その左右のレール(R,R)間に、植栽設置用の凹部(20a)を有するパレット(20)を配置した植栽設置構造において、
    前記左右のレール(R,R)の内側における前記各縦梁(1,2)の上面(1b,2b)に、上方に立ち上がる保持部材(30)を設け、前記保持部材(30)は前記締結装置(4)の内側に設けられて、前記パレット(20)はその線路幅方向両端部(20b,20b)が前記各縦梁(1,2)の上面(1b,2b)に載置されるとともに、前記パレット(20)は、前記保持部材(30)によって線路幅方向に位置決めされていることを特徴とする植栽設置構造。
  4. 前記左右のレール(R,R)の外側における前記各縦梁(1,2)の上面(1b,2b)に、上方に立ち上がる保持部材(31)を設け、前記保持部材(31)は前記締結装置(4)の外側に設けられて、前記左右のレール(R,R)間に載置したパレット(20)とは別のパレット(20)の線路幅方向一方の端部(20b)が、前記各縦梁(1,2)の上面(1b,2b)に載置されるとともに、その別のパレット(20)は、前記左右のレール(R,R)の外側に設けた保持部材(31)によって線路幅方向に位置決めされていることを特徴とする請求項3に記載の植栽設置構造。
  5. 前記パレット(20)は線路方向に沿って複数設けられて、その複数のパレット(20)が連結手段によって連結されていることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか一つに記載の植栽設置構造。
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