以下、本発明をPC(Personal Computer)等に適用した実施例について、図面を参照しつつ説明する。なお、以下に示す実施例は、特許請求の範囲に記載された発明の内容を何ら限定するものではない。また、以下の実施例に示す構成のすべてが、特許請求の範囲に記載された発明の解決手段として必須であるとは限らない。
(第1の実施例)
図1は、第1の実施例における全体画像20の表示状況を示す図である。本実施例では、1台のプロジェクター100と、4台のPC200−1〜200−4が、アクセスポイント300を介して無線接続されており、プロジェクター100が、各PC200からの画像情報に基づき、最大4つの個別画像30〜33を含む全体画像20をスクリーン10に投写する。例えば、会議に参加する参加者は、自分のPC200に表示される構成変更画像のアイコン等を操作することにより、全体画像20における個別画像30〜33の構成を変更することができる。なお、プロジェクター100は表示装置の一種であり、PC200は端末装置の一種であり、プロジェクター100と各PC200は同じ部屋に配置されてもよいし、異なる部屋に配置されてもよい。次に、このような機能を有するプロジェクター100とPC200の機能ブロックについて説明する。
図2は、第1の実施例におけるプロジェクター100の機能ブロック図である。プロジェクター100は、アクセスポイント300を介してPC200と通信を行う表示側通信部110と、表示側情報生成部120と、表示側画像生成部130と、表示側記憶部140と、表示側記憶部140内のデータを更新する表示側更新部150と、表示側表示部の一種である投写部190を含んで構成されている。また、表示側記憶部140は、PC200からの画像情報等を示す画像データ142、全体画像20および構成変更画像の構成を示す画像構成データ144、通信対象の装置を示す装置管理データ146等を記憶している。なお、表示側通信部110は、PC200から画像情報等を受信する受信部の一種である。
図3は、第1の実施例におけるPC200の機能ブロック図である。PC200は、アクセスポイント300を介してプロジェクター100と通信を行う端末側通信部210と、端末側情報生成部220と、端末側画像生成部230と、端末側記憶部240と、端末側記憶部240内のデータを更新する端末側更新部250と、端末側表示部290を含んで構成されている。また、端末側記憶部240は、画像情報等を示す画像データ242、構成変更画像の構成を示す画像構成データ244、通信対象の装置を示す装置管理データ246等を記憶している。なお、端末側通信部210は、プロジェクター100へ向け画像情報等を送信する送信部の一種である。
また、プロジェクター100およびPC200は、以下のハードウェアを用いてこれらの各部として機能してもよい。例えば、プロジェクター100およびPC200は、表示側通信部110、端末側通信部210は無線通信ユニット等、表示側情報生成部120、表示側更新部150、端末側情報生成部220、端末側更新部250はCPU等、表示側画像生成部130、端末側画像生成部230は画像処理回路等、表示側記憶部140、端末側記憶部240はRAM等、入力部260はキーボードやマウス等に接続されるUSB(Universal Serial Bus)ポート等、投写部190はランプ、液晶パネル、液晶駆動回路、レンズ等、端末側表示部290はバックライト、液晶パネル、液晶駆動回路等を用いてもよい。また、PC200の有するコンピューターは、情報記憶媒体280に記憶されたプログラムを読み取って端末側画像生成部230等として機能してもよい。このような情報記憶媒体280としては、例えば、CD−ROM、DVD−ROM、ROM、RAM、HDD等を適用できる。
次に、プロジェクター100とPC200を用いた画像の構成変更要求に応じた全体画像20の投写手順について説明する。図4は、第1の実施例におけるPC200の画像表示手順を示すフローチャートである。また、図5は、第1の実施例におけるプロジェクター100の画像表示手順を示すフローチャートである。また、図6は、第1の実施例におけるPC200とプロジェクター100での情報のやりとりを示すシーケンス図である。
まず、図4を用いて、PC200の画像表示手順について説明する。会議の参加者は、自分のPC200をプロジェクター100に接続させるため、PC200のキーボードやマウス等を操作することにより、プロジェクター検索プログラムの実行指示を行う。プロジェクター検索プログラムは、あらかじめPC200にインストールされているものとする。端末側情報生成部220は、入力部260からの当該実行指示を示す情報に基づき、ネットワークにおける各装置の接続状態等を確認するための状態確認情報を生成し、端末側通信部210は、当該状態確認情報をプロジェクター100へ向け送信し、プロジェクター100から各装置の接続状態等を示す状態通知情報を受信する。端末側更新部250は、当該状態通知情報に基づき、装置管理データ246を更新し、端末側画像生成部230は、画像データ242と、装置管理データ246に基づき、プロジェクターの検索結果を示す検索画像を生成し、端末側表示部290は、当該検索画像を表示する(ステップS1)。
図7は、第1の実施例における検索画像400の一例を示す図である。検索画像400は、上述したプロジェクター検索プログラムをPC200において実行することにより、PC200の画面に表示される画像であり、装置管理データ246で示されるプロジェクターの状態、プロジェクター名、IPアドレス等を示す検索結果表示領域410、接続先のプロジェクターを示す接続プロジェクターリスト表示領域420、最新の検索結果を得るための更新ボタン画像430、接続プロジェクターリスト表示領域420をクリアーするためのクリアーボタン画像440、接続プロジェクターリスト表示領域420に新たなプロジェクターを登録するための登録ボタン画像450、オプション設定ボタン画像460、会議に参加する(PC200をプロジェクター100に接続する)ための参加ボタン画像470等を含む。
参加者は、PC200のマウスを用いて、参加ボタン画像470をクリックすることにより、会議への参加指示を行う。端末側情報生成部220は、入力部260からの当該参加指示を示す情報に基づき、参加要求情報を生成し、端末側通信部210は、当該参加要求情報をプロジェクター100へ向け送信し、プロジェクター100から状態通知情報を受信する。端末側更新部250は、当該状態通知情報に基づき、装置管理データ246を更新する(ステップS2)。
端末側更新部250は、端末側通信部210がプロジェクター100から構成変更画像の構成を示す画像構成情報を受信したかどうかを判定する(ステップS3)。画像構成情報が受信された場合、端末側更新部250は、当該画像構成情報に基づき、画像構成データ244を更新する。端末側画像生成部230は、画像構成データ244に基づき、構成変更画像を生成し、端末側表示部290は、構成変更画像を表示する(ステップS4)。
図8は、第1の実施例における構成変更画像500の一例を示す図である。構成変更画像500は、全体画像20を構成する個別画像の個数を変更するための表示モードボタン画像510〜514、2行2列の4つの表示対象領域531〜534で構成される個別画像配置領域530、全体画像20の表示を指示するための表示ボタン画像520、全体画像20に代えてユーザーロゴ画像等を表示する指示を行うための画像ミュートボタン画像522、現在の全体画像20の表示を維持する指示を行うための一時停止ボタン画像524、アイコン550〜556が配置されるアイコン配置領域540、操作に応じて表示対象領域531〜534を移動し、表示する個別画像を選択させるための矩形状のカーソル画像590等を含む。また、構成変更画像500は、「ファイル」、「ツール」、「ヘルプ」を示すメニュー画像、接続プロジェクター名を示す画像等を含む。
例えば、図8に示す構成変更画像500は、PC200−1(コンピューター名は「CPA」)の画面で表示される画像である。個別画像配置領域530において、左上領域にある表示対象領域531にCPAを示すマーク画像570が配置され、右上領域にある表示対象領域532にCPB(PC200−2)を示すマーク画像572が配置され、左下領域にある表示対象領域533にCPC(PC200−3)を示すマーク画像574が配置され、右下領域にある表示対象領域534には、マーク画像が配置されていないため、マーク画像が窪んだ形状である窪み画像580が配置されている。また、全体画像20において表示中である場合はマーク画像570〜574の背景が白で表示され、表示中でない場合はマーク画像570〜574の背景がグレーで表示される。例えば、図8に示す例では、マーク画像570、572の背景が白になっており、全体画像20にPC200−1、200−2の2つの個別画像が左右に並んで配置されていることを示す。なお、窪み画像580の背景はグレーである。
また、アイコン配置領域540において、右側の他装置領域544には参加順(プロジェクター100への接続順)に左から他のPC200を示すアイコン552〜556が配置され、左側の自装置領域542には参加順にかかわらず固定的に自装置を示すアイコン550が配置される。また、アイコン550〜556の背景は個別画像配置領域530における表示状態に応じて変化する。例えば、図8に示す例では、マーク画像が表示され、かつ、個別画像が表示されている表示中状態であるアイコン550、552の背景にあるアイコン背景画像560、562は白(第1の状態)で表示され、マーク画像が表示され、かつ、個別画像が表示されていない表示待機状態であるアイコン554の背景にあるアイコン背景画像564はグレー(第2の状態)で表示され、マーク画像が表示されていない非表示状態であるアイコン556の背景には何も表示されていない(第3の状態)。さらに、自端末装置のアイコン550は他端末装置のアイコン552〜556より大きく表示され、自端末装置のマーク画像570は他端末装置のマーク画像572、574より大きく表示されている。また、アイコン550〜556はそれぞれが異なる色で表示され、マーク画像570〜574もそれぞれが異なる色で表示される。さらに、アイコン550〜556およびマーク画像570〜574にはPC200のホスト名(ユーザーによる名称設定も可能)が付加されて表示される。
本実施形態においては、プロジェクター100とPC200とが接続を確立したときに、プロジェクター100によって割り当てられたPC200に固有の色情報を含む第1の状態通知情報が、PC200に通知される。ここで、色情報はアイコンおよびマーク画像に使用する色を指定するための情報であり、あらかじめ設定された色に対応する数値であってもよいし、色の名称を表すテキストデータであってもよい。また、所定のビット数で表されるRGB値であってもよい。新たにプロジェクター100との接続を確立したPC200は、プロジェクター100によって割り当てられたPC200に固有の色情報を含む第2の状態通知情報を、既にプロジェクター100との接続を確立している他のPC200他端末装置に通知する。新たにPC100との接続を確立したPC200からの色情報を受け取った他のPC200は、それぞれ自端末装置に割り当てられた色情報を含む第3の状態通知情報を、プロジェクター100との接続を確立している他のPC200に通知する。これにより、構成変更画像500のアイコン配置領域540に配置されるアイコンの色と、プロジェクター100との接続を確立したPC200との対応は、どのPC200においても同じとなるため、各参加者は、複数のPC200がプロジェクター100との接続を確立している場合でも、アイコンの色で所望のPC200を容易に特定することが可能となる。なお、プロジェクター100がすべてのPC200の色情報を含む第1の状態通知情報を送信する場合には第3の状態通知情報の通知は不要である。
各PC200を操作する各参加者は、各PC200の画面に検索画像400および構成変更画像500を表示して操作することが可能であり、例えば、アイコン550〜556をアイコン配置領域540から個別画像配置領域530にドラッグアンドドロップすることにより、個別画像配置領域530の構成を変更することができる。例えば、各参加者は、PC200−2(CPB)のアイコン552の位置にマウスポインターを重ねてクリックした状態で、右上の表示対象領域532までマウスポインターを移動させて(アイコン552はアイコン配置領域540に残ったまま、アイコン552と同一形態のアイコンがマウスポインターと連動して移動する)マウスから指を離すことにより、表示対象領域532にPC200−2に対応したマーク画像572を配置することができ、PC200−2の個別画像を含む全体画像20をプロジェクター100に投写させることが可能になる。端末側情報生成部220は、入力部260からの情報に基づき、構成変更操作があったかどうかを判定する(ステップS5)。端末側情報生成部220は、構成変更操作があった場合、構成変更要求情報を生成し、端末側通信部210は、当該構成変更要求情報をプロジェクター100へ向け送信する(ステップS6)。
また、端末側情報生成部220は、端末側通信部210によってプロジェクター100から画像情報の送信開始要求情報が受信されたかどうかを判定する(ステップS7)。端末側情報生成部220は、送信開始要求情報が受信された場合、画像データ242に基づき、図1に示すグラフ画像等を示す画像情報を生成し、端末側通信部210は、当該画像情報をプロジェクター100へ向け送信する(ステップS8)。なお、端末側画像生成部230は、図1に示すグラフ画像等を生成し、当該グラフ画像等を連続的にキャプチャーして画像データ242として端末側記憶部240に記憶する。
また、端末側情報生成部220は、端末側通信部210によってプロジェクター100から画像情報の送信停止要求情報が受信されたかどうかを判定する(ステップS9)。端末側情報生成部220は、送信停止要求情報が受信された場合、画像情報の生成を停止し、端末側通信部210は、画像情報の送信を停止する(ステップS10)。なお、この場合、端末側画像生成部230は、画像のキャプチャーを停止してもよい。
また、参加者は、構成変更画像500の「ツール」のサブメニューから「退出」を選択することにより自分のPC200の通信を切断することができ、当該サブメニューから「会議の終了」を選択することにより、すべてのPC200の通信を切断することができる。端末側情報生成部220は、入力部260からの情報に基づき、「会議の終了」が選択されたかどうかを判定する(ステップS11)。端末側情報生成部220は、「会議の終了」が選択された場合、終了要求情報を生成し、端末側通信部210は、当該終了要求情報をプロジェクター100へ向け送信する(ステップS12)。また、端末側情報生成部220は、終了要求情報の受信に応じてプロジェクター100から送信される終了通知情報が端末側通信部210によって受信されたかどうかを判定する(ステップS13)。PC200は、終了要求情報を送信した場合または終了通知情報を受信した場合、上述した一連の処理を終了して検索画像400を表示し、終了しない場合、上述したステップS3〜S13の処理を繰り返し実行する。なお、端末側情報生成部220は、「会議の終了」が選択された場合、「会議に参加中の全ユーザーはプロジェクターから切断され、検索画面に戻ります。会議を終了しますか?」といった文字列を示す確認画像を生成してもよく、終了通知情報が受信された場合、「他のユーザーが会議を終了しました。検索画面に戻ります。」といった文字列を示す通知画像を生成してもよい。
次に、図5を用いて、プロジェクター100における処理手順について説明する。表示側情報生成部120は、表示側通信部110によってPC200から状態確認情報が受信されたかどうかを判定する(ステップP1)。表示側情報生成部120は、状態確認情報が受信された場合、装置管理データ146に基づき、状態通知情報を生成し、表示側通信部110は、当該状態通知情報を送信元のPC200へ向け送信する(ステップP2)。
また、表示側更新部150は、表示側通信部110によってPC200から参加要求情報が受信されたかどうかを判定する(ステップP3)。表示側更新部150は、参加要求情報が受信された場合、当該参加要求情報に基づき、装置管理データ146を更新する。また、この場合、表示側情報生成部120は、装置管理データ146に基づき、状態通知情報を生成し、状況に応じて画像構成データ144に基づき、画像構成情報を生成する。表示側通信部110は、当該状態通知情報および当該画像構成情報を、参加中の各PC200へ向け送信する(ステップP4)。
また、表示側更新部150は、表示側通信部110によってPC200から構成変更要求情報が受信されたかどうかを判定する(ステップP5)。表示側更新部150は、構成変更要求情報が受信された場合、当該構成変更要求情報に基づき、画像構成データ144を更新する。また、この場合、表示側情報生成部120は、画像構成データ144に基づき、画像構成情報を生成し、状況に応じて、送信開始要求情報、送信停止要求情報を生成する。より具体的には、例えば、表示側情報生成部120は、新たに個別画像を表示する必要が生じた場合に当該個別画像の画像情報の送信元となるPC200に対して送信開始要求情報を生成し、個別画像を表示する必要がなくなった場合に当該個別画像の画像情報の送信元となっているPC200に対して送信停止要求情報を生成する。表示側通信部110は、当該画像構成情報、当該送信開始要求情報および当該送信停止要求情報を、参加中の各PC200へ向け送信する。また、表示側画像生成部130は、画像データ142、画像構成データ144に基づき、画像の構成に応じて全体画像20を生成し、投写部190は、当該全体画像20を投写する(ステップP6)。
また、表示側更新部150は、表示側通信部110によってPC200から画像情報が受信されたかどうかを判定する(ステップP7)。表示側更新部150は、画像情報が受信された場合、当該画像情報に基づき、画像データ142を更新する。また、この場合、表示側画像生成部130は、画像データ142、画像構成データ144に基づき、全体画像20を生成し、投写部190は、当該全体画像20を投写する(ステップP8)。
表示側情報生成部120は、表示側通信部110によってPC200から終了要求情報が受信されたかどうかを判定する(ステップP9)。表示側情報生成部120は、終了要求情報が受信された場合、終了通知情報を生成する。表示側通信部110は、当該終了通知情報を各PC200へ向け送信する。表示側更新部150は、会議の終了に伴い、装置管理データ146、画像構成データ144を、例えば、初期状態等に更新する(ステップP10)。プロジェクター100は、投写終了指示があるかどうかを判定し(ステップP11)、投写終了指示があった場合は上述した一連の処理を終了する。
ここで、プロジェクター100とPC200−1〜200−4における画像遷移についてより詳細に説明する。図9は、第1の実施例における各装置における画像遷移の一例を示す図である。図10は、第1の実施例における各装置における画像遷移の他の一例を示す図である。図11は、第1の実施例における各装置における画像遷移の他の一例を示す図である。ここでは、説明を簡単にするため、PC200−1(CPA)が画像Aを表示し、PC200−2(CPB)が画像Bを表示し、PC200−3(CPC)が画像Cを表示し、PC200−4(CPD)が画像Dを表示しているものとする。また、後述する時点t1〜t12は連続した時点であるものとする。
時点t1においては、会議に参加しているPC200は存在せず、プロジェクター100(EMP00000000)は、単色の画像を投写している。時点t2において、最初にCPAが会議に参加した場合、プロジェクター100は、当該参加に応じてCPAの画像Aを含む全体画像20を投写する。一方、時点t3において、CPBが参加した場合、プロジェクター100は、自動的に画像Bを投写せず、CPAの画像Aを含む全体画像20の投写を継続する。さらに、時点t4において、CPCおよびCPDが参加した場合、プロジェクター100は、自動的に画像Cおよび画像Dを投写せず、CPAの画像Aを含む全体画像20の投写を継続する。すなわち、プロジェクター100は、最初に参加したPC200の画像を、明示的な表示指示の有無にかかわらず自動的に投写するが、2番目以降に参加したPC200の画像は明示的な表示指示がなければ、投写しない。
時点t5において、CPAを操作する参加者が、PC200−1に表示された構成変更画像500において、CPBのアイコンを個別画像配置領域530の右上領域にドラッグアンドドロップした場合、表示モードは1画面のままであるため、プロジェクター100が投写する全体画像20は変化しない。なお、アイコンをアイコン配置領域540から個別画像配置領域530にドラッグアンドドロップしても、当該アイコンはアイコン配置領域540に残り、個別画像配置領域530に当該アイコンに対応したマーク画像が追加される。時点t6において、CPAを操作する参加者が、PC200−1に表示された構成変更画像500において、2画面の表示モードボタン画像512をクリックした場合、プロジェクター100は、カーソル画像590の存在している行位置にあるマーク画像に対応した画像Aおよび画像Bを含む全体画像20を投写する。また、この場合、各PC200の個別画像配置領域530における右上の表示対象領域532の背景がグレーから白に変化する。
時点t7において、CPAを操作する参加者が、PC200−1に表示された構成変更画像500において、CPCのアイコンを個別画像配置領域530の左下領域にドラッグアンドドロップし、CPDのアイコンを個別画像配置領域530の右下領域にドラッグアンドドロップした場合、各PC200の表示対象領域533、534における窪み画像がマーク画像に変化するが、プロジェクター100が投写する全体画像20は変化しない。
時点t8において、CPAを操作する参加者が、PC200−1に表示された構成変更画像500において、4画面の表示モードボタン画像514をクリックした場合、プロジェクター100は、個別画像配置領域530にある各マーク画像に対応した画像A、画像B、画像Cおよび画像Dを含む全体画像20を投写する。また、この場合、各PC200の個別画像配置領域530における左下の表示対象領域533および右下の表示対象領域534の背景がグレーから白に変化し、CPC、CPDのアイコンのアイコン背景画像もグレーから白に変化する。
時点t9において、CPAを操作する参加者が、PC200−1に表示された構成変更画像500において、カーソル画像590を左下の表示対象領域533に移動し、2画面の表示モードボタン画像512をクリックした場合、プロジェクター100は、個別画像配置領域530にある各マーク画像に対応した画像Cおよび画像Dを含む全体画像20を投写する。また、この場合、各PC200の個別画像配置領域530における左上の表示対象領域531および右上の表示対象領域532の背景が白からグレーに変化し、CPA、CPBのアイコンのアイコン背景画像も白からグレーに変化する。なお、カーソル画像590は、各PC200で独立して動作するため、図11に示すように、PC200−1がカーソル画像590を移動させた場合であっても、他のPC200−2〜200−4のカーソル画像590は移動しない。
時点t10において、CPAを操作する参加者が、PC200−1に表示された構成変更画像500において、CPB、CPCのマーク画像をアイコン配置領域540にドラッグアンドドロップした場合、プロジェクター100は、画像Cのあった部分を白にし、画像Dを含む全体画像20を投写する。また、この場合、各PC200の個別画像配置領域530における右上の表示対象領域532および左下の表示対象領域533からマーク画像が消え、CPB、CPCのアイコンのアイコン背景画像も消える。なお、マーク画像は移動やドラッグアンドドロップによって元の場所から消え、マーク画像がなくなった表示対象領域には窪み画像580が表示される。
時点t11において、CPAを操作する参加者が、PC200−1に表示された構成変更画像500において、左上にあるCPAのマーク画像を左下の表示対象領域533にドラッグアンドドロップした場合、プロジェクター100は、画像Aおよび画像Dを含む全体画像20を投写する。また、この場合、各PC200のアイコン配置領域540におけるCPAのアイコンのアイコン背景画像がグレーから白に変化する。
時点t12において、CPAを操作する参加者が、PC200−1に表示された構成変更画像500において、マウスカーソルがCPBのアイコンに重なった状態でCPBのアイコンをダブルクリックした場合、CPBのマーク画像が、表示対象領域531〜534のうち、マーク画像が配置されていない空き領域のうち、最も優先度の高い左上の表示対象領域531に表示され、CPBのアイコンにグレーのアイコン背景画像が付加される。なお、個別画像配置領域530に空き領域がない状態でアイコン配置領域540内の選択可能なアイコンがダブルクリックされた場合、最も優先度の低い右下の表示対象領域534にあるマーク画像が消え、表示対象領域534にダブルクリックされたアイコンに対応したマーク画像が表示される。また、入力部260は、通常のドラッグアンドドロップ操作による第1の操作情報だけでなく、ダブルクリック操作による第2の操作情報も入力され、端末側画像生成部230は、第1の操作情報だけでなく、第2の操作情報にも対応して構成変更画像500を生成することが可能である。さらに、PC200−1に接続されたキーボードからも第2の操作情報を入力することができる。例えば、参加者が、キーボードのTABキーの入力によってアイコン配置領域540内のアイコンを選択することにより、当該アイコンが強調表示され、キーボードのEnterキーの入力によって選択されたアイコンに対応するマーク画像を個別画像配置領域530に表示させるように構成してもよい。この場合、必ずしもマウスカーソルが所望のアイコンと重なっている必要はない。簡単なキーボード操作によってアイコンを選択することができるので、ポインティングデバイスの操作に慣れていないユーザーでも、容易に全体画像の構成を変更することが可能となる。
以上のように、本実施例によれば、PC200は、自端末装置のアイコン550を他端末装置のアイコン552〜556と異なる形態で示す画像を、アイコン配置領域540に生成することにより、ユーザーは、他端末装置のアイコン552〜556と比べて操作する頻度が高い自端末装置のアイコン550を操作しやすくなるため、プロジェクター100によってPC200からの画像情報に基づく個別画像を含む全体画像20が表示される場合に、全体画像20の構成を変更する際の操作をより行いやすくすることができる。これにより、各参加者がそれぞれのPC200を用いて全体画像20の構成を変更する場合においても、各参加者は効率的に所望の操作を行うことができる。
また、本実施例によれば、PC200は、自端末装置のアイコン550およびマーク画像570を他端末装置の552〜556およびマーク画像572、574よりも大きく表示することにより、ユーザーは、他端末装置のアイコン等と比べて操作する頻度が高い自端末装置のアイコン等を操作しやすくなる。また、本実施例によれば、PC200は、マーク画像570〜574が配置されていない表示対象領域534に窪んだ状態の窪み画像580を表示することにより、ユーザーは、表示対象領域534に平坦な状態の画像を表示する場合と比べ、ドラッグアンドドロップ操作を想起しやすく、アイコン550〜556の移動先を把握しやすくなる。また、本実施例によれば、PC200は、自端末装置のアイコン550の表示位置を固定することにより、ユーザーは、他端末装置のアイコン552〜556と比べて操作する頻度が高い自端末装置のアイコンを操作しやすくなる。
また、本実施例によれば、PC200は、プロジェクター100によって表示される全体画像20における個別画像30〜33の配置を示す個別画像配置領域530を含む構成変更画像500を生成することにより、全体画像20の構成をわかりやすく提示することができる。また、本実施例によれば、PC200は、参加者を模したアイコンを識別名(ホスト名等)とともに表示するアイコン配置領域540を構成変更画像500に含めて表示することにより、各参加者は、現在の参加者を把握することができ、遠隔地間の会議等においても参加者を把握しやすい。また、本実施例によれば、PC200は、操作に応じて個別画像配置領域530の表示状態を変化させることにより、全体画像20の構成が変化した場合でも、当該変化を迅速に個別画像配置領域530の表示に反映することができる。さらに、本実施例によれば、PC200は、操作対象となるアイコンの背景にあるアイコン背景画像を個別画像配置領域530の表示状態に応じて変化させることにより、ユーザーは、視覚的に表示状態を把握しやすく、迅速な操作を行うことが可能になる。
また、本実施例によれば、PC200は、マーク画像の割り当て状態等に応じてアイコン背景画像を変化させることにより、ユーザーは、表示状態に応じてアイコンに関する操作を行う際に操作しやすくなる。また、本実施例によれば、PC200は、3つの表示状態に応じてアイコン背景画像を3つの異なる状態に変化させることにより、ユーザーは、表示状態に応じてアイコンに関する操作を行う際に操作しやすくなる。また、本実施例によれば、PC200は、カーソル画像590の位置を示す操作情報と、表示ボタン画像520〜524の押下操作を示す操作情報に基づいて個別画像の表示有無を決定することにより、ユーザーは、より多様な操作によって個別画像の表示を変化させることができる上、迅速に全体画像20の構成を変更することができる。
また、本実施例によれば、PC200は、ドラッグアンドドロップ操作以外の操作であるダブルクリック操作にも対応することにより、プロジェクター100によってPC200からの画像情報に基づく個別画像30〜33を含む全体画像20が表示される場合に、全体画像20の構成を変更する際の操作をより行いやすくすることができる。例えば、携帯情報端末等での操作はタッチパネル等による操作であるため、ドラッグアンドドロップ操作が困難だったり、時間がかかったりする場合もあるが、本実施例によれば、ユーザーは、ダブルクリック操作(連続したタッチ操作)で全体画像20の構成を変更することができるため、携帯情報端末等を使用する場合であっても、快適に所望の操作を行うことができる。また、本実施例によれば、PC200は、マウスポインターがアイコンと重なった状態でのダブルクリック操作に応じてマーク画像の配置を行うことができ、空き領域に自動的にマーク画像を配置することができる。
また、本実施例によれば、プロジェクター100は、最初に参加要求情報を送信したPC200からの画像情報に基づく個別画像を、明示的な表示指示の有無にかかわらず、表示し、参加要求情報を送信した2台目以降のPC200からの画像情報に基づく個別画像を、明示的な表示指示がない状態では表示せず、明示的な表示指示があった場合に表示することにより、複数台のPC200から参加要求等を受け付ける場合であっても、適切かつ迅速に全体画像を表示することができる。また、例えば、表示装置が、参加要求情報を送信した2台目以降のPC200からの画像情報に基づく個別画像を表示すると、既存の全体画像の構成が変化してしまい、プレゼンテーション等の妨げになってしまうが、本実施例によれば、プロジェクター100は、既存の全体画像の構成を変化させることなく、2台目以降のPC200からの参加要求等を受け付けることができる。一方、例えば、表示装置が、参加要求情報を送信したすべてのPC200からの画像情報に基づく個別画像を表示しないと、1台目のPC200が常に明示的な表示指示を行わなければならず、利便性が低下してしまうが、本実施例によれば、プロジェクター100は、最初に参加要求情報を送信したPC200からの画像情報に基づく個別画像を即座に表示することができるため、利便性を向上させることができる。
また、本実施例によれば、プロジェクター100は、PC200からの構成変更要求情報に基づき、全体画像20を生成することにより、適切に全体画像20を表示することができる。また、本実施例によれば、プロジェクター100は、画像構成データ144等を用いることにより、適切に全体画像20を表示することができる。また、本実施例によれば、プロジェクター100は、全体画像20の構成および参加中のPC200を各PC200に通知することができるため、PC200は、最新の状態を反映した構成変更画像500を生成することができる。
また、本実施例によれば、PC200は、画像構成データ244等を用いることにより、最新の状態を反映した構成変更画像500を生成することができる。また、本実施例によれば、PC200は、構成の変更に関する操作に応じて構成変更要求情報をプロジェクター100へ向け送信することにより、プロジェクター100は、構成の変更に関する操作に応じて全体画像20の構成を変更することができる。
(その他の実施例)
なお、本発明の適用は上述した実施例に限定されず、変形が可能である。例えば、PC200の台数は4台に限定されず、3台以下であってもよいし、5台以上であってもよい。また、プロジェクター100の台数も2台以上であってもよい。図12は、その他の実施例における構成変更画像501の一例を示す図である。例えば、会議に参加中のPC200の台数が6台以上になり、5台目のCPEのアイコン558までしか他装置領域544に表示できない場合、端末側画像生成部230は、他装置領域544にスクロールバー画像592を追加し、スクロールバー画像592のスクロールによって6台目以降のPC200のアイコンが他装置領域544に表示されるように、構成変更画像501を生成してもよい。
また、上述した実施例では、端末側画像生成部230は、個別画像配置領域530の表示状態に応じてアイコン背景画像の形態を変化させたが、アイコンの形態を変化させてもよい。また、形態の変化は、色の変化に限定されず、例えば、模様の変化、形状の変化、点滅等による強調効果の変化等であってもよい。
また、第2の操作情報に該当するドラッグアンドドロップ操作以外の操作は、ダブルクリック操作に限定されず、例えば、マウスの右クリックで表示されるメニューにおける項目の選択による操作、キーボードのキー操作、携帯情報端末等のタッチパネル等における接触操作等であってもよい。例えば、端末側更新部250または端末側情報生成部220は、入力部260からの情報に基づき、タッチパネル等における接触位置の変化(例えば、移動方向、移動方向および移動速度、移動方向および移動量等)に応じてユーザーが指示した個別画像配置領域530における表示対象領域を決定してもよい。例えば、端末側更新部250は、図8に示す状態で、ユーザーが、アイコン550を左側に基準値以上の速度(または基準値以上の移動量)で移動させた場合は左上にある表示対象領域531を指示したと判定し、アイコン550を左側に基準値未満の速度(または基準値未満の移動量)で移動させた場合は左下にある表示対象領域533を指示したと判定してもよい。また、第2の操作情報に応じて表示対象領域を決定する手法は、上述した優先順位に応じた手法に限定されず、例えば、ランダムに決定する手法、ダブルクリックされたアイコンに最も近い表示対象領域に決定する手法、カーソル画像590の位置にある表示対象領域に決定する手法、上記の接触位置の変化に応じて決定する手法等であってもよい。
また、検索画像400および構成変更画像500は、画像情報の元になるグラフ画像等とは異なるレイヤーに生成される画像(例えば、OSD画像等)であってもよく、グラフ画像等と一緒にキャプチャーされる画像であってもよい。構成変更画像500等がOSの仕様等によってグラフ画像等と一緒にキャプチャーされる場合であっても、ユーザーは、構成変更画像500等を最小化表示したり、PC200の画面からはみ出る形で右端に寄せて表示したりすることにより、全体画像20における構成変更画像500等の表示を目立たなくさせることができる。特に、構成変更画像500は、左側に操作用のボタン画像が集中しているため、ユーザーは、構成変更画像500を画面からはみ出るように右側に移動させた場合であっても、操作用のボタン画像を操作することができる。
また、上述したように、各ユーザーが、各自のPC200において構成変更画像500、501における他のPC200のアイコン等も操作することが可能であるが、同時に異なる操作を行ってもよい。例えば、プロジェクター100は、競合する操作が行われた場合、受付番号等を用いることにより、最も早く受け付けた操作を優先したり、最も遅く受け付けた操作を優先したりすることが可能である。
また、端末側通信部210は、画像情報だけでなく、参加者の発言等を示す音声情報をプロジェクター100へ向け送信し、プロジェクター100の有する音声出力部は、当該音声情報に基づく音声を出力してもよい。
また、プロジェクター100とPC200の接続形態は、図1に示す無線接続に限定されず、例えば、LAN等による有線接続であってもよい。また、表示装置は、プロジェクター100に限定されず、例えば、テレビ、液晶モニター、投写機能を有する電子機器(例えば、デジタルカメラ、携帯電話等)等であってもよい。また、端末装置は、PC200に限定されず、例えば、携帯電話、携帯情報端末等であってもよい。
また、プロジェクター100の有するコンピューターは、情報記憶媒体に記憶されたプログラムを読み取って表示側画像生成部130等として機能してもよい。このような情報記憶媒体としては、例えば、CD−ROM、DVD−ROM、ROM、RAM、HDD等を適用できる。
また、プロジェクター100は、液晶プロジェクター(透過型、LCOS等の反射型)に限定されず、例えば、デジタルマイクロミラーデバイスを用いたプロジェクター等であってもよい。また、投写部190は、ランプの代わりに有機EL素子、シリコン発光素子、レーザーダイオード、LED等の固体光源を含む自己発光素子を採用してもよい。また、プロジェクター100の機能を複数の装置(例えば、PCとプロジェクター等)に分散してもよい。