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JP5407827B2 - 圧縮機 - Google Patents

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JP5407827B2 JP2009283718A JP2009283718A JP5407827B2 JP 5407827 B2 JP5407827 B2 JP 5407827B2 JP 2009283718 A JP2009283718 A JP 2009283718A JP 2009283718 A JP2009283718 A JP 2009283718A JP 5407827 B2 JP5407827 B2 JP 5407827B2
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Description

本発明は、クラッチ機構一体型の圧縮機に関する。
従来、駆動源である車両走行用のエンジンから車両用冷凍サイクル装置の圧縮機への動力伝達の断続を、電磁クラッチを用いて行うものが知られている。この種の電磁クラッチは、Vベルトを介してエンジンからの回転駆動力が伝達されるロータ(駆動側回転体)、シャフトを介して圧縮機内の圧縮機構に連結されたアーマチュア(従動側回転体)、および、ロータとアーマチュアとを連結させる電磁力を発生する電磁石を有している。
このようにエンジンから圧縮機への動力伝達の断続を電磁クラッチを用いて行う構成では、圧縮機構の焼き付き等による固着(ロック)が生じた際に、ロータとアーマチュアとを連結させていると、圧縮機構に連結されたアーマチュアが回転できないため、Vベルトに過大な負荷がかかってしまう。その結果、Vベルトの破損や、エンジンの負荷トルクが増大してエンストを生じるといった不具合を招いてしまう。
これに対して、例えば、特許文献1には、磁気抵抗センサや磁気型近接スイッチからなるロックセンサを設けた圧縮機が開示されている。そして、このロックセンサによって圧縮機構のロックを検出した際に、電磁石への通電状態を制御する制御装置が電磁石への通電を停止している。これにより、圧縮機構がロックした際に、ロータとアーマチュアとを切り離している。
また、特許文献2では、圧縮機構がロックした際には、ロータとアーマチュアとの摩擦面が滑ってしまうものとして、ロータとアーマチュアとの摩擦によって生じる摩擦熱によって溶断する温度ヒューズを、電磁石のコイルに直列に接続した電磁クラッチが開示されている。そして、圧縮機構がロックした際に、温度ヒューズを溶断させることによって電磁石への通電を停止させ、ロータとアーマチュアとを切り離している。
特開平8−326670号公報 特開昭57−51025号公報
ところが、特許文献1の構成では、ロックセンサを設けるとともに、このロックセンサの検出値から圧縮機構がロックしているか否かを判定可能に構成された制御装置を設ける必要がある。このため、圧縮機構がロックした際に、ロータとアーマチュアとを切り離すための構成が複雑となってしまう。
また、特許文献2では、圧縮機構がロックした際に、ロータとアーマチュアとを連結させた状態で圧縮機構がロックすると、ロータとアーマチュアが滑ってしまうことを前提としている。このため、特許文献2の構成では、圧縮機構がロックした際に、確実に、ロータとアーマチュアとを切り離すことができない。
その理由は、圧縮機構がロックした際に、ロータとアーマチュアが滑り始めるトルクよりもVベルトとロータが滑り始めるトルクが小さいと、Vベルトとロータとが滑ってしまい、ロータとアーマチュアとの摩擦による摩擦熱が生じないからである。つまり、Vベルトとロータとの摩擦による摩擦熱は、ゴムと金属との摩擦によるものなので、ロータとアーマチュアとの摩擦のように金属同士の摩擦による摩擦熱よりも低くなる。
そのため、Vベルトとロータとの摩擦による摩擦熱では、温度ヒューズを確実に溶断させることができず、電磁石への通電を確実に停止させることができない。その結果、圧縮機構がロックした際に、確実にロータとアーマチュアとを切り離すことができず、Vベルトの破損や、エンジンのエンストを生じるおそれがある。
上記点に鑑み、本発明は、圧縮機構がロックした際に、簡素な構成で確実に駆動側回転体と従動側回転体とを切り離すことを可能としたクラッチ機構一体型の圧縮機を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、請求項1に記載の発明では、駆動源(6)から出力される回転駆動力を伝達するVベルト(7)が掛けられる駆動側回転体(31)と、駆動側回転体(31)と連結されることによって回転する従動側回転体(32、35〜37)と、駆動側回転体(31)と従動側回転体(32、35〜37)とを連結させる電磁力を発生させる電磁石(33)と、従動側回転体(32、35〜37)が回転することによって流体を圧縮して吐出する圧縮機構(20)とを備えるクラッチ機構一体型の圧縮機であって、
圧縮機構(20)は、流体を圧縮して吐出する際に、その回転軸方向の変位が規制された状態で回転する回転部材(22)を有し、回転部材は、回転軸方向に延びる圧縮機構側回転軸(22)で構成されており、従動側回転体(32、35〜37)には、圧縮機構側回転軸(22)が挿入される挿入穴が形成されており、圧縮機構側回転軸(22)には雄ネジ(22a)が形成され、また、従動側回転体(32、35〜37)の挿入穴の内周側には雌ネジ(37a)が形成され、雄ネジ(22a)と雌ネジ(37a)とにより、従動側回転体(32、35〜37)と圧縮機構側回転軸(22)が連結されるとともに、雄ネジ(22a)と前記雌ネジ(37a)とにより、駆動側回転体(31)の回転方向と同一方向のトルクによって緩むネジ部が構成され、このネジ部(22a、37a)が緩み始める緩みトルクは、Vベルト(7)と駆動側回転体(31)が滑り始める滑りトルクよりも小さく設定されており、
さらに、ネジ部(22a、37a)が緩むことによって、駆動側回転体(31)と従動側回転体(32、35〜37)が切り離されるようになっており、圧縮機構側回転軸(22)の端部には、ネジ部(22a、37a)が緩んだ際に、従動側回転体(32、35〜37)の変位を規制する止め輪(43)が配置されていることを特徴とする。
これによれば、従動側回転体(32、35〜37)と圧縮機構側回転軸(22)とを駆動側回転体(31)の回転方向と同一方向のトルクによって緩むネジ部(22a、37a)にて連結し、ネジ部(22a、37a)が緩み始める緩みトルクを、Vベルト(7)と駆動側回転体(31)が滑り始める滑りトルクよりも小さく設定しているので、圧縮機構(20)がロックした際に、Vベルト(7)と駆動側回転体(31)が滑り始める前に、ネジ部(22a、37a)を緩めることができる。
そして、ネジ部(22a、37a)が緩むことによって、駆動側回転体(31)と従動側回転体(32、35〜37)が切り離されるので、駆動側回転体(31)から従動側回転体(32、35〜37)への動力伝達を確実に遮断することができる。
つまり、従動側回転体(32、35〜37)と圧縮機構側回転軸(22)連結するネジ部(22a、37a)を設けるという極めて簡素な構成で、圧縮機構(20)がロックした際に、確実に駆動側回転体(31)と従動側回転体(32、35〜37)とを切り離すことができる。
そして、請求項1に記載の発明では、圧縮機構側回転軸(22)に形成された雄ネジ(22a)と、従動側回転体(32、35〜37)の挿入穴の内周側に形成された雌ネジ(37a)とによって、ネジ部(22a、37a)を構成しているから、従動側回転体(32、35〜37)のうち、圧縮機構側回転軸(22)の径外方向に広がる部材に挿入穴を形成することで、従動側回転体(32、35〜37)の部品点数を増加させることなく、容易にネジ部(22a、37a)を形成することができる。
さらに、請求項1に記載の発明では、圧縮機構側回転軸(22)の端部に、ネジ部(22a、37a)が緩んだ際に、従動側回転体(32、35〜37)の変位を規制する止め輪(43)を配置しているから、ネジ部(22a、37a)が緩んでも従動側回転体(32、35〜37)が、駆動側回転体(31)から離れて脱落してしまうことを防止できる。
請求項2に記載の発明では、請求項1に記載の圧縮機において、従動側回転体は、電磁力によって駆動側回転体(31)に連結されるアーマチュア(32)、アーマチュア(32)に対して駆動側回転体(31)から離れる方向に弾性力を作用させる弾性部材(36、36a)、および、弾性部材(36、36a)に連結されるとともに回転軸方向の変位が規制されたインナーハブ(37)を有し、ネジ部が緩んだ際に、アーマチュア(32)とインナーハブ(37)との回転軸方向の相対位置を規定する規定部材(44〜46)を備えることを特徴とする。これにより、ネジ部が緩んだ際に、弾性部材(36、36a)を不必要に弾性変形させてしまうことを防止できるので、弾性部材(36、36a)の破損を防止できる。
請求項3に記載の発明では、駆動源(6)から出力される回転駆動力を伝達するVベルト(7)が掛けられる駆動側回転体(31)と、駆動側回転体(31)と連結されることによって回転する従動側回転体(32、35〜38)と、駆動側回転体(31)と従動側回転体(32、35〜38)とを連結させる電磁力を発生させる電磁石(33)と、従動側回転体(32、35〜38)が回転することによって流体を圧縮して吐出する圧縮機構(20)とを備えるクラッチ機構一体型の圧縮機であって、
圧縮機構(20)は、流体を圧縮して吐出する際に、その回転軸方向の変位が規制された状態で回転する回転部材(22〜24、27)を有し、従動側回転体(32、35〜38)と回転部材(22〜24、27)は、駆動側回転体(31)の回転方向と同一方向のトルクによって緩むネジ部(22a、23a、24a、27a、37a、38a、38b)によって連結され、ネジ部(22a…38b)が緩み始める緩みトルクは、Vベルト(7)と駆動側回転体(31)が滑り始める滑りトルクよりも小さく設定されており、さらに、ネジ部(22a…38b)が緩むことによって、駆動側回転体(31)と従動側回転体(32、35〜38)が切り離されるようになっており、
従動側回転体は、電磁力によって駆動側回転体(31)に連結されるアーマチュア(32)、アーマチュア(32)に対して駆動側回転体(31)から離れる方向に弾性力を作用させる弾性部材(36、36a)、および、弾性部材(36、36a)に連結されるとともに回転軸方向の変位が規制されたインナーハブ(37)を有し、
ネジ部が緩んだ際に、アーマチュア(32)とインナーハブ(37)との回転軸方向の相対位置を規定する規定部材(44〜46)を備えることを特徴とする。
これによれば、請求項1に記載の発明と同様に、圧縮機構(20)がロックした際に、Vベルト(7)と駆動側回転体(31)が滑り始める前に、ネジ部(22a…38b)を緩めることができる。そして、ネジ部(22a…38b)が緩むことによって、駆動側回転体(31)と従動側回転体(32、35〜38)が切り離されるので、駆動側回転体(31)から従動側回転体(32、35〜38)への動力伝達を確実に遮断することができる。つまり、従動側回転体(32、35〜38)と圧縮機構側回転軸(22)とを連結するネジ部(22a…38b)を設けるという極めて簡素な構成で、圧縮機構(20)がロックした際に、確実に駆動側回転体(31)と従動側回転体(32、35〜38)とを切り離すことができる。
さらに、請求項3に記載の発明では、ネジ部が緩んだ際に、アーマチュア(32)とインナーハブ(37)との回転軸方向の相対位置を規定する規定部材(44〜46)を備えているから、ネジ部が緩んだ際に、弾性部材(36、36a)を不必要に弾性変形させてしまうことを防止できるので、弾性部材(36、36a)の破損を防止できる。
請求項に記載の発明では、請求項に記載の圧縮機において、従動側回転体は、回転軸方向に延びるクラッチ機構側回転軸(38)を有し、回転部材は、回転軸方向に延びる圧縮機構側回転軸(22)で構成されており、ネジ部は、クラッチ機構側回転軸(38)および圧縮機構側回転軸(22)のうち一方に形成された雄ネジ(22a)と、他方に形成にされた雌ネジ(38a)とによって構成されていることを特徴とする。
これによれば、クラッチ機構側回転軸(38)と圧縮機構側回転軸(22)とによってネジ部(22a、38a)を形成しているので、様々な形式の圧縮機構を採用しても容易にネジ部(22a、38a)を形成できる。
請求項に記載の発明では、請求項に記載の圧縮機において、従動側回転体は、回転軸方向に延びるクラッチ機構側回転軸(38)を有し、回転部材(23、24、27)には、クラッチ機構側回転軸(38)が挿入される挿入穴が形成されており、ネジ部は、クラッチ機構側回転軸(38)に形成された雄ネジ(38b)と、挿入穴の内周側に形成された雌ネジ(23a、24a、27a)とによって構成されていることを特徴とする。
これによれば、圧縮機構(20)として、クラッチ機構側回転軸(38)の径外方向に広がるプレート部材を有する圧縮機構を採用した際に、プレート部材に挿入穴を形成することで、圧縮機構(20)の部品点数を増加させることなく、容易にネジ部(23a、24a、27a、38b)を形成することができる。
請求項6に記載の発明では、請求項1ないし5のいずれか1つに記載の圧縮機において、圧縮機構(20)を収容するハウジング(21)を備え、ネジ部(22a…38b)は、ハウジング(21)の内部に収容されていることを特徴とする。これにより、ネジ部(22a…38b)をハウジング(21)の外部に露出させることがなく、ネジ部(22a…38b)の不必要な緩みを抑制できる。
請求項に記載の発明では、請求項1ないしのいずれか1つに記載の圧縮機において、ネジ部(22a、37a)には、その摩擦面の摩擦係数を安定させるためのグリースが塗布されていることを特徴とする。
これによれば、ネジ部(22a、37a)がハウジング(21)の外部に露出していても、ネジ部(22a、37a)に錆が発生すること等を防止して、ネジ部(22a、37a)の摩擦面(ネジ山同士の当接面)の摩擦係数を安定化させることができる。従って、長期間に亘って、圧縮機構(20)がロックした際に、確実に駆動側回転体(31)と従動側回転体(32、35〜38)とを切り離すことができる。
なお、この欄および特許請求の範囲で記載した各手段の括弧内の符号は、後述する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示す一例である。
第1実施形態の圧縮機が適用される冷凍サイクル装置の全体構成図である。 第1実施形態の圧縮機の正常作動時の軸方向断面図である。 第1実施形態のネジ部の締め付けトルクを説明する説明図である。 第1実施形態の圧縮機のロック時にネジ部にかかるトルクの変化を説明する説明図である。 第1実施形態の圧縮機の圧縮機構がロックした時の軸方向断面図である。 第2実施形態の圧縮機の正常作動時の軸方向断面図である。 第2実施形態の圧縮機の圧縮機構がロックした時の軸方向断面図である。 第3実施形態の圧縮機の正常作動時の軸方向断面図である。 第3実施形態の圧縮機の圧縮機構がロックした時の軸方向断面図である。 第4実施形態の圧縮機の正常作動時の軸方向断面図である。 第5実施形態の圧縮機の正常作動時の軸方向断面図である。 (a)は、第6実施形態の電磁クラッチ機構の正面図であり、(b)は、(a)のA−A断面図である。 第6実施形態の変形例を示す電磁クラッチ機構の断面図である。 (a)は、第7実施形態の電磁クラッチ機構の正面図であり、(b)は、(a)のB−B断面図である。 第7実施形態の変形例を示す電磁クラッチ機構の断面図である。 (a)は、第8実施形態の電磁クラッチ機構の正面図であり、(b)は、(a)のC−C断面図である。 第8実施形態の変形例を示す電磁クラッチ機構の断面図である。 第9実施形態の電磁クラッチ機構の正常作動時の軸方向断面図である。
(第1実施形態)
図1〜5により、本発明の第1実施形態を説明する。図1は、本実施形態のクラッチ機構一体型の圧縮機2が適用された車両用冷凍サイクル装置1の全体構成図である。この車両用冷凍サイクル装置1は、車室内の空調を行う車両用空調装置において車室内送風空気を冷却する機能を担う。
より具体的には、冷凍サイクル装置1は、冷媒を圧縮して吐出する圧縮機2、圧縮機2吐出冷媒を放熱させる放熱器3、放熱器3流出冷媒を減圧膨張させる膨張弁4、および、膨張弁4にて減圧された冷媒を蒸発させて吸熱作用を発揮させる蒸発器5を環状に接続して構成されている。
圧縮機2は、図2に示すように、冷媒を吸入し、圧縮して吐出する圧縮機構20と、駆動源である車両走行用のエンジン6から圧縮機構20への回転駆動力の伝達を断続する電磁クラッチ機構30とを備え、クラッチ機構一体型の圧縮機として構成されている。なお、図2は、本実施形態の圧縮機2の回転軸方向断面図であり、電磁クラッチ機構30がエンジン6から出力された回転駆動力を圧縮機構20に伝達している正常作動時を示している。
まず、本実施形態では、圧縮機構20として、斜板式可変容量型の圧縮機構を採用している。この圧縮機構20は、圧縮機2の外殻を形成するとともに、その内部に制御圧室を形成するハウジング21内に収容されている。このハウジング21は、圧縮機構20の圧縮室を形成するアッパハウジング21aおよび電磁クラッチ機構30が連結されるロアハウジング21bから構成されている。
さらに、圧縮機構20は、回転駆動力を伝達されることによって回転する圧縮機構側回転軸22等を有して構成されている。圧縮機構側回転軸22は、回転軸方向に延びる円柱状部材で形成され、回転駆動力を伝達されることによって回転するものの、軸方向の変位が規制されている。従って、本実施形態の圧縮機構側回転軸22は、特許請求の範囲に記載された回転部材を構成している。
また、圧縮機構側回転軸22には、その径方向に広がるラグプレート23が固定されており、ラグプレート23は、圧縮機構側回転軸22と一体となって回転する。ラグプレート23の外周側には、リンク部が設けられており、このリンク部には、圧縮機構側回転軸22の軸線に対する傾斜角度を変更可能に斜板24が連結されている。
さらに、斜板24には、斜板24の回転に連動して圧縮機構側回転軸22の軸線に対して平行に往復運動する複数のピストン25が連結されている。そして、この複数のピストン25が、それぞれハウジング21に形成された複数のシリンダ26の内部を往復運動することによって、ピストン25の端面とシリンダ26の内壁によって囲まれた圧縮室内へ冷媒を吸入し、吸入された冷媒を圧縮する。
さらに、可変容量型の圧縮機構20では、斜板24の傾斜角度を変化させることによって、ピストン25の往復運動のストロークを変化させることができる。そして、このストローク量の変化によって、吐出容量を変化させることができる。なお、吐出容量とは、圧縮室の幾何学的な容積、すなわちピストンストロークの上死点と下死点との間のシリンダ容積である。
また、斜板24の傾斜角度は、ピストン25の前後に作用する圧力、すなわちハウジング21内に形成された制御圧室の冷媒圧力Pcと、圧縮室内の圧力(冷媒吐出圧Pdおよび冷媒吸入圧Ps)との釣り合いによって変化させることができる。
この制御圧室の冷媒圧力Pcは、電磁式容量制御弁2aの弁開度を調整して、制御圧室へ導入される冷媒吐出圧Pdと吸入圧Pdの導入割合を変化させることによって行われる。なお、電磁式容量制御弁2aの弁開度は、図1に示すように、空調制御装置10から出力される制御電流によって制御される。
次に、電磁クラッチ機構30について説明する。本実施形態の電磁クラッチ機構30は、エンジン6からの回転駆動力によって回転する駆動側回転体を構成するロータ31、ロータ31と連結されることによって回転するアーマチュア32、ロータ31とアーマチュア32とを連結させる電磁力を発生させる電磁石33等を有して構成される。
ロータ31は、圧縮機構側回転軸22に対して同軸上に配置された円筒状の外側円筒部31a、この外側円筒部31aの内周側に配置されるとともに、圧縮機構側回転軸22に対して同軸上に配置された円筒状の内側円筒部31b、並びに、外側円筒部31aおよび内側円筒部31bの回転軸方向一端側同士を結ぶように回転軸垂直方向に広がるとともに、中央部にその表裏を貫通する円形状の貫通穴が形成された端面部31cを有している。従って、ロータ31は、図2に示すように、径方向断面がコの字に形成されている。
外側円筒部31a、内側円筒部31b、および端面部31cは、磁性材(具体的には、鉄)にて一体的に形成され、電磁石33に通電することによって生じる磁気回路の一部を構成する。外側円筒部31aの外周側には、エンジン6から出力される回転駆動力を伝達するVベルト7が掛けられるV溝(具体的には、ポリV溝)が形成された樹脂製のプーリ31dが固定されている。
なお、本実施形態のVベルト7は、圧縮機構20が焼き付き等で固着(ロック)した際に、Vベルト7とプーリ31dが滑り始める滑りトルクTS1が、ロータ31とアーマチュア32が滑り始める滑りトルクTS2よりも小さくなる張力(テンション)で掛けられている。
これにより、Vベルト7とプーリ31dが滑り始める滑りトルクTS1が、ロータ31とアーマチュア32が滑り始める滑りトルクTS2よりも大きい場合よりも、圧縮機2の回転軸にかかる荷重を低減させて、圧縮機2の回転軸の摩擦を低減させることができる。その結果、エンジン6の必要出力を低下させて車両燃費の向上を図っている。
内側円筒部31bの内周側には、ボールベアリング34の外周側が固定され、ボールベアリング34の内周側は、ロワハウジング21bから電磁クラッチ機構30側へ突出した円筒状のボス部に固定されている。つまり、ロータ31は、ボールベアリング34によって、ロワハウジング21bに対して回転自在に固定されている。
また、端面部31cの外側面は、ロータ31とアーマチュア32が連結された際に、アーマチュア32と接触する摩擦面を形成している。そこで、本実施形態では、端面部31cの表面の一部に、端面部31cの摩擦係数を増加させるための摩擦部材を配置している。この摩擦部材は、非磁性材で形成されており、具体的には、アルミナを樹脂で固めたものや、金属粉末(具体的には、アルミニウム粉末)の焼結材を採用できる。
アーマチュア32は、圧縮機構側回転軸22方向に対して垂直に広がるとともに、中央部にその表裏を貫通する貫通穴が形成された円板状部材である。さらに、アーマチュア32は、磁性材(具体的には、鉄)にて形成され、ロータ31とともに、電磁石33に通電された際に生じる電磁力の磁気回路の一部を構成する。
また、アーマチュア32の一端側の平面は、ロータ31の端面部31cに対向しており、ロータ31とアーマチュア32が連結された際に、ロータ31と接触する摩擦面を形成している。一方、アーマチュア32の他端側の平面には、リベット等によって略円筒状のアウターハブ35が固定されている。
アウターハブ35の内周側には、円環状に形成された弾性部材であるゴム36の外周側が接着され、ゴム36の内周側には、略円板状のインナーハブ37の外周側が接着されている。さらに、インナーハブ37の回転中心部には、回転軸方向に延びる円柱状部材で形成されたクラッチ機構側回転軸38が連結されている。従って、アウターハブ35、ゴム36およびインナーハブ37は、アーマチュア32とクラッチ機構側回転軸38とを一体的に回転させる連結部材として機能する。
ゴム36は、EPDM(エチレン・プロピレン・ジエン三元共重合ゴム)で形成されており、アウターハブ35およびインナーハブ37に対して加硫接着されている。さらに、このゴム36は、アウターハブ35に対してロータ31から離れる方向に弾性力を作用させている。
これにより、電磁石33が非通電状態となって電磁力を発生させていない時に、この弾性力によって、アーマチュア32の一端側の平面とロータ31の端面部31cの外側面との間に予め定めた所定間隔の隙間(エアギャップ)を生じさせることができる。本実施形態では、この隙間を0.5mm程度としている。
従って、ゴム36は、上述の連結部材として機能するとともに、電磁石33を非通電状態とした際にロータ31とアーマチュア32とを切り離すための荷重を発生させる機能を果たす。さらに、ゴム36は、電磁石33が通電状態となってアーマチュア32とロータ31が連結された際のトルク変動を吸収するダンパとしての機能を果たす。
インナーハブ37およびクラッチ機構側回転軸38は、インナーハブ37の回転中心部に設けられた貫通穴を貫通するボルト39を、クラッチ機構側回転軸38の軸方向一端部に設けられたネジ穴に締め付けることによって固定されている。なお、インナーハブ37とクラッチ機構側回転軸38との固定には、スプライン(セレーション)あるいはキー溝などの締結手段を用いてもよい。
従って、ロータ31とアーマチュア32が連結されると、アーマチュア32、アウターハブ35、ゴム36、インナーハブ37、およびクラッチ機構側回転軸38がロータ31とともに回転する。つまり、本実施形態では、これらのアーマチュア32、アウターハブ35、ゴム36、インナーハブ37、およびクラッチ機構側回転軸38によって従動側回転体が構成される。
クラッチ機構側回転軸38は、圧縮機構側回転軸22に対して同軸上に配置されており、インナーハブ37が固定された側に対して反対側の軸方向端部にて、圧縮機構側回転軸22に連結されている。従って、クラッチ機構側回転軸38が回転することによって、圧縮機構側回転軸22がクラッチ機構側回転軸38と一体的に回転し、さらに、圧縮機構側回転軸22が回転することによって、圧縮機構20が作動する。
また、クラッチ機構側回転軸38の外周側とロワハウジング21bのボス部の内周側には、リップシール40が配置されている。このリップシール40は、クラッチ機構側回転軸38とロワハウジング21bとの隙間から制御圧室内の冷媒が、圧縮機2外部に漏れ出すことを防止する軸封手段である。
ここで、圧縮機構側回転軸22とクラッチ機構側回転軸38との連結について説明する。まず、圧縮機構側回転軸22には、回転軸方向に延びるとともに、クラッチ機構側回転軸38側の端部に雄ネジ22aが形成されている。さらに、クラッチ機構側回転軸38には、圧縮機構側回転軸22に形成された雄ネジ22aが挿入螺合される雌ネジ38aが形成されている。
雄ネジ22aおよび雌ネジ38aは、ロータ31の回転方向と反対方向のトルクによって締め付けられている。これにより、圧縮機構側回転軸22とクラッチ機構側回転軸38が連結されている。従って、雄ネジ22aおよび雌ネジ38aは、ロータ31の回転方向と同一方向のトルクによって緩むネジ部を構成している。
さらに、このネジ部は、クラッチ機構側回転軸38の外周側にリップシール40が配置されているので、ハウジング21の内部に収容されている。また、雄ネジ22aおよび雌ネジ38aから構成されるネジ部は、図3に示すようなトルク管理がなされて締め付けられている。
より詳細には、ネジ部が緩み始める緩みトルクTLが、圧縮機構20がロックしていない正常作動時にネジ部にかかるロータ31の回転方向の正常トルクTNの上限値よりも大きく設定され、さらに、圧縮機構20がロックして圧縮機構側回転軸22が回転できない時にVベルト7とプーリ31dが滑り始める滑りトルクTS1よりも小さく設定されている。
電磁石33は、磁性材(具体的には、鉄)で形成されて圧縮機構側回転軸22と同軸状に配置された円環状のステータ33a、ステータ33aの内部に収容されたコイル33b等を有して構成されている。なお、コイル33bは、絶縁性の樹脂ボビンに巻かれた状態で、ステータ33aに固定されており、ステータ33aに対して電気的に絶縁されている。
さらに、電磁石33は、ロータ31の外側円筒部31aの内周側と内側円筒部31bの外周側とに挟まれたコの字状の内部空間に配置されている。なお、電磁石33への通電、非通電の切り換えは、図1に示すように、空調制御装置10から出力される制御電圧によって行われる。
次に、上記構成における本実施形態の作動について説明する。空調制御装置10が制御電圧の出力を停止して電磁石33を非通電状態にすると、電磁石33は電磁力を発生しないので、ゴム36の弾性力によって、ロータ31とアーマチュア32が切り離される。従って、エンジン6の回転駆動力が圧縮機2に伝達されることはなく、冷凍サイクル装置1も作動しない。
また、空調制御装置10が制御電圧を出力して、電磁石33を通電状態にすると、電磁石33の電磁力がゴム36の弾性力を上回り、ロータ31とアーマチュア32が連結される。これにより、エンジン6の回転駆動力が圧縮機構20へ伝達される。
この際、圧縮機構20がロックしていない正常作動時には、ネジ部には通常トルクTNがかかるだけなので、圧縮機構側回転軸22とクラッチ機構側回転軸38とを連結するネジ部が緩むことはない。従って、エンジン6の回転駆動力が圧縮機2へ適切に伝達されて、冷凍サイクルが作動する。
一方、圧縮機構20がロックして圧縮機構側回転軸22が回転できない時については、図4、5を用いて説明する。図4は、ロータ31とアーマチュア32が連結された状態で、圧縮機構20のロックが発生した際に、ネジ部にかかる緩み方向のトルクの変化を説明する説明図であり、図5は、ネジ部が緩んだ際の圧縮機2の軸方向断面図である。
圧縮機構20がロックして圧縮機構側回転軸22が回転できない時には、図4に示すように、ネジ部が緩み始める緩みトルクTLがVベルト7とプーリ31dが滑り始める滑りトルクTS1よりも小さく設定されているので、Vベルト7とプーリ31dが滑り始める前にネジ部が緩み始める。
そして、ネジ部が緩むことによって、軸方向の変位が規制された圧縮機構側回転軸22に対して、クラッチ機構側回転軸38が圧縮機構20側から離れる方向へ変位する。さらに、このクラッチ機構側回転軸38の変位に連動して、インナーハブ37、ゴム36、アウターハブ35およびアーマチュア32も同じ方向へ移動する。つまり、従動側回転体32、35〜38が、ロータ31から切り離される方向へ移動する。
この際、電磁石33が電磁力を発生しているので、ネジ部が緩み始めた直後には、ゴム36が弾性変形してアーマチュア32とロータ31とを引き離すことができない。ところが、圧縮機構20がロックした状態で、アーマチュア32とロータ31が連結されていればネジ部が緩み続けるため、最終的に、図5に示すように、ロータ31からアーマチュア32を確実に切り離すことができる。
従って、圧縮機構20がロックした際には、ロータ31から従動側回転体32、35〜38への動力伝達を確実に遮断することができる。つまり、従動側回転体を構成するクラッチ機構側回転軸38と回転部材を構成する圧縮機構側回転軸22とを連結するネジ部を設けるという極めて簡素な構成で、圧縮機2がロックした際に、確実にロータ31と従動側回転体32、35〜38とを切り離すことができる。
その結果、圧縮機構20がロックした際に、Vベルトの破損や、エンジンの負荷トルクが増大してエンストを生じるといった不具合を抑制することができる。さらに、本実施形態では、ネジ部がハウジング21の内部に収容されているので、ネジ部を圧縮機2の外部に露出させることなく保護することができる。従って、ネジ部の不必要な緩みを防止できる。
さらに、前述の如く、本実施形態では圧縮機構20として斜板式可変容量型の圧縮機構を採用しているので、ネジ部が緩んだ後にクラッチ機構側回転軸38に対して、アーマチュア32とロータ31とを切り離す方向に、制御圧室内の冷媒圧力Pcを作用させることができる。
これにより、アーマチュア32とロータ31が切り離された後に、ロータ31とアーマチュア32との間に形成される隙間δ(電磁石33の電磁力の磁気抵抗となるエアギャップ)が縮小して、ロータ31とアーマチュア32が再び電磁石33の電磁力によって連結されてしまうことを抑制できる。
さらに、本実施形態では、クラッチ機構側回転軸38および圧縮機構側回転軸22の端部にネジ部を形成しているので、様々な形式の圧縮機構を採用しても容易にネジ部を形成することができる。
また、本実施形態では、圧縮機構側回転軸22の端部に雄ネジ22aを形成し、クラッチ機構側回転軸38の端部に雌ネジ38aを形成した例を説明したが、もちろん、圧縮機構側回転軸22の端部に雌ネジを形成し、クラッチ機構側回転軸38の端部に雄ネジを形成してもよい。
(第2実施形態)
本実施形態では、図6、7に示すように、第1実施形態に対して、圧縮機構側回転軸22を廃止して、ラグプレート23およびクラッチ機構側回転軸38にネジ部を構成した例を説明する。
なお、図6は、本実施形態の圧縮機2の正常作動時の回転軸方向断面図であり、図7は、ネジ部が緩んだ際の圧縮機2の軸方向断面図である。また、図6、7では、第1実施形態と同一もしくは均等部分には同一の符号を付している。このことは、以下の図面においても同様である。
本実施形態のラグプレート23には、図6に示すように、クラッチ機構側回転軸38が挿入される挿入穴が形成されており、この挿入穴の内周側には雌ネジ23aが形成されている。また、ラグプレート23は、回転駆動力を伝達されることによって回転するものの、軸方向の変位が規制されている。つまり、本実施形態のラグプレート23は、回転部材を構成している。
また、本実施形態のクラッチ機構側回転軸38は、第1実施形態のクラッチ機構側回転軸38と圧縮機構側回転軸22とを連結した状態と略同等の形状に形成されている。さらに、クラッチ機構側回転軸38の外表面のうち、ラグプレート23の内周側に位置付けられる部位には、ラブプレート23の雌ネジ23aに挿入螺合される雄ネジ38bが形成されている。
そして、クラッチ機構側回転軸38の雄ネジ38bおよびラブプレート23の雌ネジ23aによって構成されるネジ部は、ロータ31の回転方向と反対方向のトルクによって、第1実施形態と同様のトルク管理がなされて締め付けられている。これにより、クラッチ機構側回転軸38とラグプレート23が連結されている。つまり、本実施形態の雄ネジ38bおよび雌ネジ23aは、ロータ31の回転方向と同一方向のトルクによって緩むネジ部を構成している。
その他の構成は、第1実施形態と同様である。従って、本実施形態の圧縮機2において、空調制御装置10が制御電圧を出力してロータ31とアーマチュア32を連結させた際に、圧縮機構20がロックしてラグプレート23が回転できないと、第1実施形態と同様に、Vベルト7とプーリ31dが滑り始める前にネジ部が緩む。
これにより、図7に示すように、ロータ31から従動側回転体32、35〜38への動力伝達を確実に遮断することができる。その結果、従動側回転体を構成するクラッチ機構側回転軸38と回転部材を構成するラグプレート23とを連結するネジ部を設けるという極めて簡素な構成で、圧縮機2がロックした際に、確実にロータ31と従動側回転体32、35〜38とを切り離すことができる。
なお、本実施形態のクラッチ機構側回転軸38は、特許請求の範囲に記載された従動側回転体を構成するものであって、圧縮機構20を構成するものではない。もちろん、本実施形態のクラッチ機構側回転軸38は、第1実施形態の圧縮機構側回転軸22と同等の機能も兼ね備えている。
(第3実施形態)
本実施形態では、図8、9に示すように、第1実施形態に対して、クラッチ機構側回転軸38を廃止して、インナーハブ37および圧縮機構側回転軸22にネジ部を構成した例を説明する。なお、図8は、本実施形態の圧縮機2の正常作動時の回転軸方向断面図であり、図9は、ネジ部が緩んだ際の圧縮機2の軸方向断面図である。
本実施形態のインナーハブ37には、図8に示すように、圧縮機構側回転軸22が挿入される挿入穴が形成されており、この挿入穴の内周側には雌ネジ37aが形成されている。また、本実施形態の圧縮機構側回転軸22は、第1実施形態のクラッチ機構側回転軸38と圧縮機構側回転軸22とを連結した状態と略同等の形状に形成され、回転部材を構成している。
さらに、圧縮機構側回転軸22には、インナーハブ37の内周側に位置付けられる部位の径をハウジング21内に位置付けられる部位の径よりも小さい径とするための段差部22bが形成されている。そして、インナーハブ37の内周側に位置付けられる小径部位の外周表面には、インナーハブ37の雌ネジ37aに挿入螺合される雄ネジ22aが形成されている。
そして、圧縮機構側回転軸22の雄ネジ22aおよびインナーハブ37の雌ネジ37aによって構成されるネジ部は、ロータ31の回転方向と反対方向のトルクによって、第1実施形態と同様のトルク管理がなされて締め付けられている。これにより、インナーハブ37と圧縮機構側回転軸22が連結されている。つまり、本実施形態の雄ネジ22aおよび雌ネジ37aは、ロータ31の回転方向と同一方向のトルクによって緩むネジ部を構成している。
この際、圧縮機構側回転軸22に形成された段差部22bは、雌ネジ37aが当接する座面として機能する。さらに、本実施形態では、雄ネジ22aおよび雌ネジ37aを締め付けることによって、インナーハブ37と圧縮機構側回転軸22とを連結しているので、第1実施形態のボルト39を廃止している。
ところで、本実施形態では、ネジ部がリップシール40よりもアーマチュア32側、すなわちハウジング21の外側に位置付けられている。従って、ネジ部が外気に晒されて錆の発生等によって雄ネジ22aと雌ネジ37aとの摩擦面(ネジ山同士の当接面)の摩擦係数の変化が懸念される。
そこで、本実施形態では、雄ネジ22aおよび雌ネジ37aにグリース(オイル)を塗布して、雄ネジ22aと雌ネジ37aとの摩擦面の摩擦係数を安定化させている。さらに、インナーハブ37の挿入穴には、このグリースの漏れおよび経年変化による減少を防止するための樹脂製のグリースシールキャップ41が嵌め込まれている。
また、本実施形態では、インナーハブ37の圧縮機構20側端面と圧縮機構側回転軸22の段差部との間に、弾性手段であるスプリングワッシャ42を配置している。このスプリングワッシャ42は、インナーハブ37に対して、インナーハブ37と圧縮機構側回転軸22が回転軸方向に互いに離れる方向、すなわちアーマチュア32とロータ31とを切り離す方向の弾性力を作用させている。
さらに、圧縮機構側回転軸22の圧縮機構20側と反対側の端部には、ネジ部が緩んだ際にインナーハブ37の変位を規制する略環状の止め輪(Cリング)43が配置されている。
また、本実施形態では、第1実施形態のゴム36を廃止して、電磁石33が非通電状態となって電磁力を発生させていない時に、アーマチュア32の一端側の平面とロータ31の端面部31cの外側面との間に予め定めた所定間隔の隙間(エアギャップ)を生じさせる弾性部材として、円板状の板バネ36aを採用している。
この板バネ36aは、リベット等によってアーマチュア32およびインナーハブ37に固定されている。従って、本実施形態では、第1実施形態に対してアウターハブ35が廃止されており、アーマチュア32、板バネ36a、およびインナーハブ37によって従動側回転体が構成される。
その他の構成は、第1実施形態と同様である。従って、本実施形態の圧縮機2においても、空調制御装置10が制御電圧を出力してロータ31とアーマチュア32が連結された際に、圧縮機構20がロックして圧縮機構側回転軸22が回転できないと、第1実施形態と同様に、Vベルト7とプーリ31dが滑り始める前にネジ部が緩む。
これにより、図9に示すように、ロータ31から従動側回転体32、36a、37への動力伝達を確実に遮断することができる。その結果、従動側回転体を構成するインナーハブ37と回転部材を構成する圧縮機構側回転軸22とを連結するネジ部を設けるという極めて簡素な構成で、圧縮機2がロックした際に、確実にロータ31と従動側回転体32、36a、37とを切り離すことができる。
なお、本実施形態の圧縮機構側回転軸22は、特許請求の範囲に記載された圧縮機構20を構成するものであって、従動側回転体を構成するものではない。もちろん、本実施形態の圧縮機構側回転軸22は、第1実施形態のクラッチ機構側回転軸38と同等の機能も兼ね備えるものである。
さらに、本実施形態では、スプリングワッシャ42が、インナーハブ37に対して、アーマチュア32とロータ31とを切り離す方向の荷重を作用させているので、ネジ部が緩んでアーマチュア32とロータ31が切り離された後に、ロータ31とアーマチュア32との間の隙間δが縮小して、ロータ31とアーマチュア32が再び電磁石33の電磁力によって連結されてしまうことを抑制できる。
さらに、本実施形態では、圧縮機構側回転軸22に、ネジ部が緩んだ際のインナーハブ37の変位を規制する止め輪43を配置しているので、ネジ部が緩んでも従動側回転体32、35〜37が圧縮機構側回転軸22から脱落してしまうことを防止できる。従って、脱落した従動側回転体32、35〜37が圧縮機2の周辺に配置された他の機器類を破損してしまうこと等を防止できる。
なお、本実施形態の説明では、圧縮機構20がロックした際に、確実にエンジン6から出力された回転駆動力の伝達を遮断できる特徴的なクラッチ機構一体型の圧縮機2について述べているが、この説明は、圧縮機構20がロックした際に、確実にエンジン6から出力された回転駆動力の伝達を遮断できる特徴的な電磁クラッチ機構30(動力伝達機構)について述べたものでもある。
つまり、本実施形態の説明は、「駆動源から出力される回転駆動力を伝達するVベルトが掛けられる駆動側回転体と、前記駆動側回転体と連結されることによって回転するとともに、流体を圧縮して吐出する圧縮機構の回転軸と連結された従動側回転体と、前記駆動側回転体と前記従動側回転体とを連結させる電磁力を発生させる電磁石とを備える動力伝達機構であって、
前記従動側回転体と前記回転軸は、前記駆動側回転体の回転方向と同一方向のトルクによって緩むネジ部によって連結され、前記ネジ部が緩み始める緩みトルクは、前記Vベルトと前記駆動側回転体が滑り始める滑りトルクよりも小さく設定されており、さらに、前記ネジ部が緩むことによって、前記駆動側回転体と前記従動側回転体が切り離されることを特徴とする動力伝達機構。」の具体的構成について述べたものでもある。
(第4実施形態)
上述の実施形態では、圧縮機構20として、斜板式可変容量型の圧縮機構を採用した例を説明したが、本実施形態では、図10に示すように、周知の斜板式固定容量型の圧縮機構を採用した例を説明する。さらに、本実施形態では、第2実施形態と同様のクラッチ機構側回転軸38に雄ネジ38bを形成している。
なお、図10は、本実施形態の圧縮機2の正常作動時の回転軸方向断面図である。また、本実施形態の電磁クラッチ機構30は、第2実施形態と全く同様である。そこで、図10では、図示の明確化のために、電磁クラッチ機構30のうちクラッチ機構側回転軸38を除く構成を破線で示し、その詳細構成の図示を省略している。
本実施形態の斜板式固定容量型の圧縮機構20は、図10に示すように、第1実施形態の斜板式可変容量型の圧縮機構20に対して、ラグプレート23等が廃止されており、クラッチ機構側回転軸38の軸線に対して傾斜した斜板24がクラッチ機構側回転軸38に直接連結されている。
従って、本実施形態の圧縮機構20では、斜板24の傾斜角度がクラッチ機構側回転軸38の軸線に対して固定され、ピストン25の往復運動のストロークが一定となるので、吐出容量も一定となる。
また、斜板24の回転軸中心の中央部には、クラッチ機構側回転軸38が挿入される挿入穴が形成されており、この挿入穴の内周側には、クラッチ機構側回転軸38の雄ネジ38bが螺合される雌ネジ24aが形成されている。さらに、斜板24は、回転駆動力を伝達されることによって回転するものの、軸方向の変位が規制されている。つまり、本実施形態の斜板24は、回転部材を構成している。
そして、クラッチ機構側回転軸38の雄ネジ38bおよび斜板24の雌ネジ24aによって構成されるネジ部は、ロータ31の回転方向と反対方向のトルクによって、第1実施形態と同様のトルク管理がなされて締め付けられている。これにより、クラッチ機構側回転軸38と斜板24が連結されている。つまり、本実施形態の雄ネジ38bおよび雌ネジ24aは、ロータ31の回転方向と同一方向のトルクによって緩むネジ部を構成している。
本実施形態の構成の圧縮機2であっても、空調制御装置10が制御電圧を出力してロータ31とアーマチュア32が連結された際に、圧縮機構20がロックして斜板24が回転できないと、第2実施形態と同様に、Vベルト7とプーリ31dが滑り始める前にネジ部が緩み、ロータ31から従動側回転体32、35〜38への動力伝達を確実に遮断することができる。
その結果、従動側回転体を構成するクラッチ機構側回転軸38と回転部材を構成する斜板24とを連結するネジ部を設けるという極めて簡素な構成で、圧縮機2がロックした際に、確実にロータ31と従動側回転体32、35〜38とを切り離すことができる。
(第5実施形態)
本実施形態では、図11に示すように、周知のベーン型の圧縮機構を採用した例を説明する。さらに、本実施形態では、第2実施形態と同様に、クラッチ機構側回転軸38に雄ネジ38bを形成している。
なお、図11は、本実施形態の圧縮機2の正常作動時の回転軸方向断面図である。また、本実施形態の電磁クラッチ機構30は、第2実施形態と全く同様である。そこで、図11では、図示の明確化のために、電磁クラッチ機構30のうちクラッチ機構側回転軸38を除く構成を破線で示し、その詳細構成を省略している。
本実施形態のベーン型の圧縮機構20は、図10に示すように、ハウジング21の内部に収容されて、クラッチ機構側回転軸38に対して偏心した状態で直接連結された円筒状のベーンロータ27、ベーンロータ27の外周面に設けられた複数のベーン溝内に摺動可能に配置されたベーン28等を有して構成される。
このベーン溝内には図示しない弾性手段であるスプリングが配置され、ベーン28がスプリングによる荷重によってハウジング21の円筒状内周面に押しつけられている。従って、ベーンロータ27が回転すると、隣り合うベーン28、ベーンロータ27の外周面、隣り合うベーン28およびハウジング21の内周面によって囲まれた圧縮室の容積が変化して、冷媒が吸入され、吸入された冷媒が圧縮される。
また、本実施形態のベーンロータ27の回転軸中心の中央部には、クラッチ機構側回転軸38が挿入される挿入穴が形成されており、この挿入穴の内周側にはクラッチ機構側回転軸38に雄ネジ38bが螺合される雌ネジ27aが形成されている。さらに、ベーンロータ27は、回転駆動力を伝達されることによって回転するものの、軸方向の変位が規制されている。つまり、本実施形態ののベーンロータ27は、回転部材を構成している。
そして、クラッチ機構側回転軸38の雄ネジ38bおよびベーンロータ27の雌ネジ27aによって構成されるネジ部は、ロータ31の回転方向と反対方向のトルクによって、第1実施形態と同様のトルク管理がなされて締め付けられている。これにより、クラッチ機構側回転軸38とベーンロータ27が連結されている。つまり、本実施形態の雄ネジ38bおよび雌ネジ23aは、ロータ31の回転方向と同一方向のトルクによって緩むネジ部を構成している。
本実施形態の圧縮機2であっても、空調制御装置10が制御電圧を出力してロータ31とアーマチュア32が連結された際に、圧縮機構20がロックしてベーンロータ27が回転できないと、第2実施形態と同様に、Vベルト7とプーリ31dが滑り始める前にネジ部が緩み、ロータ31から従動側回転体32、35〜38への動力伝達を確実に遮断することができる。
その結果、従動側回転体を構成するクラッチ機構側回転軸38と回転部材を構成するベーンロータ27とを連結するネジ部を設けるという極めて簡素な構成で、圧縮機2がロックした際に、確実にロータ31と従動側回転体32、35〜38とを切り離すことができる。
(第6実施形態)
本実施形態では、第1実施形態の圧縮機2に対して、第3実施形態の如く、クラッチ機構側回転軸38を廃止して、インナーハブ37および圧縮機構側回転軸22にネジ部を構成している。さらに、図12に示すように、電磁クラッチ機構30に対して、ネジ部が緩んだ際に、アーマチュア32とインナーハブ37との回転軸方向の相対位置を規定する規定部材としての爪部44を追加した例を説明する。
なお、図12(a)は、本実施形態の電磁クラッチ機構30の正面図であり、図12(b)は、(a)のA−A断面図である。また、図12(b)において中心線CLから上方側は、電磁クラッチ機構30が回転駆動力を圧縮機構20に伝達している正常作動時を示し、中心線CLから下方側は、ネジ部が緩んで回転駆動力の伝達が遮断されている時を示している。さらに、図12では、図示の明確化のために、圧縮機構20のうち圧縮機構側回転軸22を除く構成およびハウジング21の図示を省略している。
ここで、第1実施形態にて述べたように、電磁石33が電磁力を発生していると、圧縮機2がロックしてネジ部が緩み始めた直後は、ゴム36が弾性変形してアーマチュア32とロータ31とを引き離すことができない。従って、このままネジ部が緩み続けると、最終的にロータ31とアーマチュア32とを切り離すことができたとしても、ゴム36が不必要に弾性変形し、破損してしまうことが懸念される。
そこで、本実施形態では、アーマチュア32のロータ31側の摩擦面のうち、アーマチュア32の内周側に凹み穴32aを設け、さらに、インナーハブ37にリベット等の固定手段によって爪部44を固定している。さらに、図12(b)の中心線CLの上方側に示すように、正常作動時には爪部44と凹み穴32aの底面との間に所定距離tの隙間が形成されるように、爪部44を凹み穴32aの内部にかかるように配置している。
また、爪部44は、アーマチュア32のロータ31側の摩擦面から、ロータ31側へ突出することなく配置されている。従って、本実施形態においても、空調制御装置10が制御電圧を出力してロータ31とアーマチュア32が連結された際に、圧縮機構がロックしていなければ、図12(b)の中心線CLの上方側に示すように、第3実施形態と同様に作動する。
一方、ロータ31とアーマチュア32が連結された際に、圧縮機構20がロックして圧縮機構側回転軸22が回転できないと、第3実施形態と同様に、Vベルト7とプーリ31dが滑り始める前に、圧縮機構側回転軸22の雄ネジ22aおよびインナーハブ37の雌ネジ37aによって構成されるネジ部が緩む。
この際、本実施形態では、凹み穴32aおよび爪部44を設けているので、ネジ部が緩み、インナーハブ37が所定距離tだけロータ31から離れる方向へ変位すると、この変位に伴って、爪部44と凹み穴32aの底面が当接する。そして、爪部44と凹み穴32aの底面が当接することによって、アーマチュア32とインナーハブ37が回転軸方向に互いに離れるように相対変位することができなくなる。
従って、爪部44と凹み穴32aの底面が当接した状態で、ネジ部がさらに緩み、インナーハブ37がロータ31から離れる方向へ変位すると、インナーハブ37の変位に連動してアーマチュア32をロータ31から離れる方向へ変位させることができる。これにより、爪部44と凹み穴32の底面が当接した後は、ゴム36を不必要に弾性変形させてしまうことを防止できる。
その結果、本実施形態では、図12(b)の中心線CLの下方側に示すように、確実にロータ31と従動側回転体32、35〜37とを切り離すことができるだけでなく、ゴム36の破損を抑制できる。
ところで、本実施形態では、インナーハブ37に爪部44を固定した例を説明したが、爪部44の構成は、これに限定されない。例えば、図13(a)に示すように、インナーハブ37を、略円板状に形成された第1インナーハブ37bおよび略円筒状に形成されてその回転軸中心に雌ネジ37aが形成された第2インナーハブ37cに分割して構成し、第2インナーハブ37cに爪部44を一体的に形成してもよい。
また、図13(b)に示すように、インナーハブ37を、上述の第1、第2インナーハブ37b、37に分割し、さらに、爪部44を別部材として構成してもよい。また、図13(c)に示すように、爪部44をインナーハブ37の外周側に圧入等の固定手段によって固定してもよい。なお、図13(a)〜(c)は、本実施形態の変形例を示す図面であって、図12(b)に対応する図面である。
(第7実施形態)
本実施形態では、第6実施形態に対して、図14に示すように、ネジ部が緩んだ際に、アーマチュア32とインナーハブ37との回転軸方向の相対位置を規定する規定部材としてのピン45を追加した例を説明する。なお、図14は、第6実施形態の図12に対応する図面であって、図14(a)は、本実施形態の電磁クラッチ機構30の正面図であり、図14(b)は、(a)のB−B断面図である。
本実施形態では、アーマチュア32のロータ31側の摩擦面に複数(本実施形態では、3個)の凹み穴32aを設けるとともに、それぞれの凹み穴32aの底面にアーマチュア32の表裏を貫通する貫通穴32bを設けている。この貫通穴32bの内径は、凹み穴32aの径よりも小さな径で形成されている。
また、インナーハブ37には、図14(a)に示すように、回転軸方向から見たときに貫通穴32bと重なりあうように、その回転軸を中心とした円弧状の複数(本実施形態では、3個)の長穴37dが形成されている。
ピン45は、貫通穴32bおよび長穴37dを貫通するように配置されている。ピン45の貫通穴32b側の端部には、貫通穴32bの内径よりも大きな径の貫通穴側頂部が形成されており、長穴37d側の端部には、長穴37dの径方向の幅寸法よりも大きな径の長穴側頂部が形成されている。従って、ピン45が、貫通穴32bおよび長穴37dから抜け落ちることはない。
また、貫通穴側頂部および長穴側頂部の内側(当接面側)間の距離は、アーマチュア32とロータ31が連結された際の凹み穴32aの底面とインナーハブ37のうち長穴側頂部が接触する面との間の距離よりも、所定距離tだけ長く形成されている。さらに、ピン45は、アーマチュア32のロータ31側の摩擦面から、ロータ31側へ突出することなく配置されている。
従って、本実施形態においても、空調制御装置10が制御電圧を出力してロータ31とアーマチュア32が連結された際に、圧縮機構がロックしていなければ、図14(b)の中心線CLの上方側に示すように、第3実施形態と全く同様に作動する。
一方、ロータ31とアーマチュア32が連結された際に、圧縮機構20がロックして圧縮機構側回転軸22が回転できないと、第3実施形態と同様に、Vベルト7とプーリ31dが滑り始める前に、圧縮機構側回転軸22の雄ネジ22aおよびインナーハブ37の雌ネジ37aによって構成されるネジ部が緩む。
この際、本実施形態では、凹み穴32aおよびピン45を設けているので、ネジ部が緩み、インナーハブ37が所定距離tだけロータ31から離れる方向へ変位すると、この変位に伴って、ピン45の長穴側頂部とインナーハブ37が当接し、さらに、ピン45の貫通穴側頂部と凹み穴32aの底面が当接する。
そして、ピン45の長穴側頂部とインナーハブ37が当接し、かつ、ピン45の貫通穴側頂部と凹み穴32aの底面が当接した状態で、ネジ部がさらに緩み、インナーハブ37がロータ31から離れる方向へ変位すると、図14(b)の中心線CLの下方側に示すように、インナーハブ37の変位に連動してアーマチュア32をロータ31から離れる方向へ変位させることができる。従って、第6実施形態と同様の効果を得ることができる。
さらに、本実施形態では、長穴37dを円弧状に形成しているので、電磁石33が通電状態となってアーマチュア32とロータ31が連結された際に、ピン45とインナーハブ37が回転軸の周方向に接触してしまうことを防止できる。従って、ピン45を設けてもゴム36がトルク変動を吸収するダンパとして機能することの妨げとならない。
なお、本実施形態では、弾性部材としてもちろん、図15に示すように、インナーハブ37の長穴37dおよびピン45の長穴側頂部を廃止して、ピン45をインナーハブ37に対して、ネジ止め等で固定してもよい。なお、図15は、本実施形態の変形例を示す図面であって、図14(b)に対応する図面である。
(第8実施形態)
本実施形態では、第6実施形態に対して、図16に示すように、ネジ部が緩んだ際に、アーマチュア32とインナーハブ37との回転軸方向の相対位置を規定する規定部材としてのカバー46を追加した例を説明する。なお、図16は、第6実施形態の図12に対応する図面であって、図16(a)は、本実施形態の電磁クラッチ機構30の正面図であり、図16(b)は、(a)のc−c断面図である。
本実施形態では、アウターハブ35、ゴム36、インナーハブ37等を覆うカバー46を、アウターハブ35とともにアーマチュア32に対してリベットにて固定している。カバー46は、図16に示すように、ロータ31の外側円筒部31aと同軸状に延びた円筒部46aおよび円筒部46aのアーマチュア32側と反対側の端部を結ぶ底部46bを有している。
底部46bには、その表裏を貫通する貫通穴46cが設けられており、貫通穴46cは電磁クラッチ機構30の内部に熱がこもることを防止するための換気穴として機能する。さらに、図16(b)の中心線CLの上方側に示すように、正常作動時には底部46bの内側面とインナーハブ37の底部46b側の端部との間には、所定距離tの隙間が形成されている。
従って、本実施形態では、空調制御装置10が制御電圧を出力してロータ31とアーマチュア32が連結された際に、圧縮機構20がロックして圧縮機構側回転軸22が回転できないと、第3実施形態と同様に、Vベルト7とプーリ31dが滑り始める前に、圧縮機構側回転軸22の雄ネジ22aおよびインナーハブ37の雌ネジ37aによって構成されるネジ部が緩む。
この際、本実施形態では、カバー46を設けているので、ネジ部が緩み、インナーハブ37が所定距離tだけロータ31から離れる方向へ変位すると、この変位に伴って、インナーハブ37の端部がカバー46の底部46に当接する。そして、インナーハブ37の端部とカバー46の底部46が当接することによって、アーマチュア32とインナーハブ37が回転軸方向に互いに離れるように相対変位することができなくなる。
従って、インナーハブ37の端部とカバー46の底部46が当接した状態で、ネジ部がさらに緩み、インナーハブ37がロータ31から離れる方向へ変位すると、図16(b)の中心線CLの下方側に示すように、インナーハブ37の変位に連動してアーマチュア32をロータ31から離れる方向へ変位させることができる。従って、第6実施形態と同様の効果を得ることができる。
なお、本実施形態の電磁クラッチ機構30では、アーマチュア32に対してロータ31から離れる方向に弾性力を作用させる弾性部材として、ゴム36を採用しているが、図17に示すように、第3実施形態と同様に弾性部材として板バネ36aを採用してもよい。
なお、図17は、本実施形態の変形例を示す図面であって、図16(b)に対応する図面である。また、カバー46は、アウターハブ35、ゴム36、インナーハブ37等の全周を覆う必要はなく、ネジ部が緩んだ際にインナーハブ37の端部がカバー46の底部46に当接すれば、一部を覆う形状としてもよい。
(第9実施形態)
本実施形態は、第6実施形態の変形例を説明する。具体的には、図18に示すように、インナーハブ37に規定部材としての爪部44を追加するとともに、インナーハブ37と圧縮機構側回転軸22とを連結する連結部材29を追加している。なお、図18は、本実施形態の電磁クラッチ機構30の軸方向断面図であり、第6実施形態の図12(b)に対応する図面である。さらに、図18では、図示の明確化のために、圧縮機構20のうち連結部材29を除く構成およびハウジング21の図示を省略している。
本実施形態のインナーハブ37には、図18に示すように、連結部材29が挿入される挿入穴が形成されており、この挿入穴の内周側には雌ネジ37aが形成されている。一方、連結部材29は、第1実施形態のインナーハブ37と同様に圧縮機構側回転軸22に連結され本実施形態の回転部材を構成する。さらに、連結部材29の外周部にはインナーハブ37の雌ネジ37aに挿入螺合される雄ネジ29aが形成されている。
そして、連結部材29の雄ネジ29aおよびインナーハブ37の雌ネジ37aによって構成されるネジ部は、ロータ31の回転方向と反対方向のトルクによって、第1実施形態と同様のトルク管理がなされて締め付けられている。これにより、連結部材29とインナーハブ37が連結されている。つまり、雄ネジ29aおよび雌ネジ37aは、ロータ31の回転方向と同一方向のトルクによって緩むネジ部を構成している。
爪部44は、圧入、スポット溶接等の接合手段によってインナーハブ37に固定されており、図18の中心線CLの上方側に示すように、正常作動時には爪部44と凹み穴32aの底面との間に所定距離tの隙間が形成されるように、爪部44を凹み穴32aの内部にかかるように配置している。
従って、本実施形態では、空調制御装置10が制御電圧を出力してロータ31とアーマチュア32が連結された際に、圧縮機構20がロックして連結部材29が回転できないと、Vベルト7とプーリ31dが滑り始める前に、連結部材29の雄ネジ29aおよびインナーハブ37の雌ネジ37aによって構成されるネジ部が緩む。
そして、爪部44の作用によって、第6実施形態と全く同様に作動して、図18の中心線CLの下方側に示すように、確実にロータ31と従動側回転体32、35〜37とを切り離すことができるだけでなく、ゴム36の破損を抑制できる。
なお、本実施形態の連結部材29は、特許請求の範囲に記載された圧縮機構20を構成するものである。これに対して、連結部材29が従動側回転体を構成するものとして、本実施形態の説明が、圧縮機構20がロックした際に、確実にエンジン6から出力された回転駆動力の伝達を遮断できる特徴的な電磁クラッチ機構30(動力伝達機構)について述べたものとしてもよい。
つまり、本実施形態の説明は、「駆動源から出力される回転駆動力を伝達するVベルトが掛けられる駆動側回転体と、前記駆動側回転体と連結されることによって回転するとともに、流体を圧縮して吐出する圧縮機構の回転軸と連結された従動側回転体と、前記駆動側回転体と前記従動側回転体とを連結させる電磁力を発生させる電磁石とを備える動力伝達機構であって、
前記従動側回転体は、前記駆動側回転体と連結されることによって回転するインナーハブ(ハブ部材)および前記圧縮機構の回転軸に連結された連結部材を有し、前記ハブ部材と前記連結部材は、前記駆動側回転体の回転方向と同一方向のトルクによって緩むネジ部によって連結され、前記ネジ部が緩み始める緩みトルクは、前記Vベルトと前記駆動側回転体が滑り始める滑りトルクよりも小さく設定されており、さらに、前記ネジ部が緩むことによって、前記駆動側回転体と前記従動側回転体が切り離されることを特徴とする動力伝達機構。」の具体的構成について述べたものとしてもよい。
(他の実施形態)
上述の第4、第5実施形態では、第2実施形態の圧縮機構20として斜板式固定容量型の圧縮機構あるいはベーン型の圧縮機構を採用しているが、もちろん、その他の実施形態の圧縮機構20として、斜板式固定容量型の圧縮機構あるいはベーン型の圧縮機構を採用してもよい。さらに、圧縮機構20はこれに限定されることなく、スクロール型圧縮機構、ローリングピストン型圧縮機構等を採用してもよい。
上述の各実施形態で採用した手段は、本発明の趣旨を逸脱しない範囲内で、他の実施形態に適用可能である。例えば、第1実施形態の弾性部材としてのゴム36に代えて板バネ36aを採用してもよいし、規定部材44〜46を第1、第2実施形態の電磁クラッチ機構30に適用してもよい。
2 圧縮機
6 エンジン
7 Vベルト
20 圧縮機構
21 ハウジング
22 圧縮機構側回転軸
23 ラグプレート
24 斜板
31 ロータ
32 アーマチュア
33 電磁石
36 ゴム
37 インナーハブ
38 クラッチ機構側回転軸
43 止め輪
44〜46 爪部、ピン、カバー(規定部材)
22a〜38b 雄ネジ(ネジ部)
23a〜37a 雌ネジ(ネジ部)

Claims (7)

  1. 駆動源(6)から出力される回転駆動力を伝達するVベルト(7)が掛けられる駆動側回転体(31)と、
    前記駆動側回転体(31)と連結されることによって回転する従動側回転体(32、35〜37)と、
    前記駆動側回転体(31)と前記従動側回転体(32、35〜37)とを連結させる電磁力を発生させる電磁石(33)と、
    前記従動側回転体(32、35〜37)が回転することによって流体を圧縮して吐出する圧縮機構(20)とを備えるクラッチ機構一体型の圧縮機であって、
    前記圧縮機構(20)は、前記流体を圧縮して吐出する際に、その回転軸方向の変位が規制された状態で回転する回転部材(22)を有し、
    前記回転部材は、前記回転軸方向に延びる圧縮機構側回転軸(22)で構成されており、
    前記従動側回転体(32、35〜37)には、前記圧縮機構側回転軸(22)が挿入される挿入穴が形成されており、
    前記圧縮機構側回転軸(22)には雄ネジ(22a)が形成され、また、前記挿入穴の内周側には雌ネジ(37a)が形成され、
    前記雄ネジ(22a)と前記雌ネジ(37a)とにより、前記従動側回転体(32、35〜37)と前記圧縮機構側回転軸(22)が連結されるとともに、
    前記雄ネジ(22a)と前記雌ネジ(37a)とにより、前記駆動側回転体(31)の回転方向と同一方向のトルクによって緩むネジ部が構成され、
    前記ネジ部(22a、37a)が緩み始める緩みトルクは、前記Vベルト(7)と前記駆動側回転体(31)が滑り始める滑りトルクよりも小さく設定されており、
    さらに、前記ネジ部(22a、37a)が緩むことによって、前記駆動側回転体(31)と前記従動側回転体(32、35〜37)が切り離されるようになっており、
    前記圧縮機構側回転軸(22)の端部には、前記ネジ部(22a、37a)が緩んだ際に、前記従動側回転体(32、35〜37)の変位を規制する止め輪(43)が配置されていることを特徴とする圧縮機。
  2. 前記従動側回転体は、前記電磁力によって前記駆動側回転体(31)に連結されるアーマチュア(32)、前記アーマチュア(32)に対して前記駆動側回転体(31)から離れる方向に弾性力を作用させる弾性部材(36、36a)、および、前記弾性部材(36、36a)に連結されるとともに前記回転軸方向の変位が規制されたインナーハブ(37)を有し、
    前記ネジ部が緩んだ際に、前記アーマチュア(32)と前記インナーハブ(37)との前記回転軸方向の相対位置を規定する規定部材(44〜46)を備えることを特徴とする請求項に記載の圧縮機。
  3. 駆動源(6)から出力される回転駆動力を伝達するVベルト(7)が掛けられる駆動側回転体(31)と、
    前記駆動側回転体(31)と連結されることによって回転する従動側回転体(32、35〜38)と、
    前記駆動側回転体(31)と前記従動側回転体(32、35〜38)とを連結させる電磁力を発生させる電磁石(33)と、
    前記従動側回転体(32、35〜38)が回転することによって流体を圧縮して吐出する圧縮機構(20)とを備えるクラッチ機構一体型の圧縮機であって、
    前記圧縮機構(20)は、前記流体を圧縮して吐出する際に、その回転軸方向の変位が規制された状態で回転する回転部材(22〜24、27)を有し、
    前記従動側回転体(32、35〜38)と前記回転部材(22〜24、27)は、前記駆動側回転体(31)の回転方向と同一方向のトルクによって緩むネジ部(22a、23a、24a、27a、37a、38a、38b)によって連結され、
    前記ネジ部(22a…38b)が緩み始める緩みトルクは、前記Vベルト(7)と前記駆動側回転体(31)が滑り始める滑りトルクよりも小さく設定されており、
    さらに、前記ネジ部(22a…38b)が緩むことによって、前記駆動側回転体(31)と前記従動側回転体(32、35〜38)が切り離されるようになっており、
    前記従動側回転体は、前記電磁力によって前記駆動側回転体(31)に連結されるアーマチュア(32)、前記アーマチュア(32)に対して前記駆動側回転体(31)から離れる方向に弾性力を作用させる弾性部材(36、36a)、および、前記弾性部材(36、36a)に連結されるとともに前記回転軸方向の変位が規制されたインナーハブ(37)を有し、
    前記ネジ部が緩んだ際に、前記アーマチュア(32)と前記インナーハブ(37)との前記回転軸方向の相対位置を規定する規定部材(44〜46)を備えることを特徴とする圧縮機。
  4. 前記従動側回転体は、前記回転軸方向に延びるクラッチ機構側回転軸(38)を有し、
    前記回転部材は、前記回転軸方向に延びる圧縮機構側回転軸(22)で構成されており、
    前記ネジ部は、前記クラッチ機構側回転軸(38)および前記圧縮機構側回転軸(22)のうち一方に形成された雄ネジ(22a)と、他方に形成にされた雌ネジ(38a)とによって構成されていることを特徴とする請求項に記載の圧縮機。
  5. 前記従動側回転体は、前記回転軸方向に延びるクラッチ機構側回転軸(38)を有し、
    前記回転部材(23、24、27)には、前記クラッチ機構側回転軸(38)が挿入される挿入穴が形成されており、
    前記ネジ部は、前記クラッチ機構側回転軸(38)に形成された雄ネジ(38b)と、前記挿入穴の内周側に形成された雌ネジ(23a、24a、27a)とによって構成されていることを特徴とする請求項に記載の圧縮機。
  6. 前記圧縮機構(20)を収容するハウジング(21)を備え、
    前記ネジ部(22a…38b)は、前記ハウジング(21)の内部に収容されていることを特徴とする請求項1ないし5のいずれか1つに記載の圧縮機。
  7. 前記ネジ部(22a、37a)には、その摩擦面の摩擦係数を安定させるためのグリースが塗布されていることを特徴とする請求項1ないしのいずれか1つに記載の圧縮機。
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