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JP5406675B2 - Memsコンデンサマイクロフォン - Google Patents

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Description

本発明は、基板に微細加工により形成された上部電極と下部電極とを備えるMEMS(Micro Electro Mechanical Systems)コンデンサマイクロフォンに関する。
半導体製造分野において開発された微細加工技術が、小型機械を製作するマイクロマシニング技術の分野で広く応用されるようになっている。このようなマイクロマシニング技術を用いて小型マイクロフォン(MEMSコンデンサマイクロフォン)の研究開発が進められている。MEMSコンデンサマイクロフォンは、基板に固定電極と、音波によって振動する振動電極と、固定電極と振動電極との間のエアギャップ(振動空間)を確保して支持するスペーサとを備える。MEMSコンデンサマイクロフォンでは、振動電極が音圧によって振動すると、固定電極と振動電極とで構成される平板コンデンサの静電容量が変化し、静電容量の変化が電圧変化として出力され、電圧変化を測定することにより、音が検出される。
図4は、従来技術に係るMEMSコンデンサマイクロフォンの断面構造の1例を示す。図4に示される従来のMEMSコンデンサマイクロフォン71は、半導体製造技術を応用して製造されたMEMSコンデンサ型音響−電気変換チップ72と、チップに形成されている音響−電気変換素子の一方の電極に直流バイアスを供給したり、もう一方の信号電極からの電気信号を変換、増幅するためのICチップ73と、MEMSコンデンサ型音響−電気変換チップ72とICチップ73とを実装する実装基板75とを備える。
従来のMEMSコンデンサ型音響−電気変換チップ72では、半導体基板74の上に、基板絶縁膜8が形成され、基板絶縁膜8の上に振動電極11が設けられる。そして、振動電極11の上には、犠牲層絶縁膜12が堆積され、犠牲層絶縁膜12の上には固定電極13が形成される。固定電極13は、保護絶縁膜14で覆われる。そして、固定電極13と保護絶縁膜14には、固定電極13と保護絶縁膜14とを貫通する複数の音響ホール15が開孔されている。固定電極13の下側の領域で、犠牲層絶縁膜12の一部が除去され空隙16が形成されている。振動電極11の下側で振動電極11を挟んで空隙16と対向する領域で、半導体基板74と絶縁膜8の一部が除去されキャビティー17が形成されている。振動電極11は、犠牲層絶縁膜12と保護絶縁膜14に設けられたコンタクトホールを介して引き出し電極82と接続され、固定電極13は、保護絶縁膜14に設けられたコンタクトホールを介して引き出し電極81と接続される。
音響−電気変換チップ72とICチップ73とを配線87を用いて接続するために、音響−電気変換チップ72とICチップ73上に引き出し電極81、82、83、84、85、86が設けられる。それらの引き出し電極81および86、配線87は高いインピーダンス値を有するので、外部からの電磁のノイズの影響を受けて、マイクロフォンの性能を低下させる。この外部からの電磁のノイズの影響を防止するために、実装基板75に導電体で形成されたカバー91を設け、実装基板75とカバー91をグラウンド電位として、音響−電気変換チップ72とICチップ73をシールドする。カバー91には、音響−電気変換チップ72を動作させるために、音波の通過を可能とする連通孔92が設けられる。
実装基板の上に音響−電気変換チップ72とICチップ73を搭載し、音響−電気変換チップ72とICチップ73を導電体で形成されたカバーにより被覆してシールドする従来技術に係るマイクロフォンの1例が、特許文献1に記載されている。また、フリップチップ型の実装構造により、高いインピーダンス値を有する導電体接続部をシールドする従来技術に係るマイクロフォンの1例が、特許文献2に記載されている。
特表2004−537182号公報 特開2007−184341号公報
しかしながら、従来のMEMSコンデンサマイクロフォンは、電磁ノイズを防止するために、実装基板の上に、音響−電気変換チップ72とICチップ73とを実装し、導電体で形成されたカバーで音響−電気変換チップ72とICチップ73と配線を被覆する構成を有している。このため、装置の構成が複雑となり、装置の組み立てに労力を要し、コストが上昇するという問題を生じていた。
また、従来のMEMSコンデンサマイクロフォンにおいて、電磁ノイズが誘起されるのを防止するため備えられたカバーには、音響−電気変換チップ72の動作を確保するために、音響振動を通過させるための連通孔92を設ける必要がある。このため、この連通孔から電磁ノイズが侵入し、電磁ノイズの誘起を完全に防止することができないという問題を生じていた。
また、従来のMEMSコンデンサマイクロフォンでは、音響−電気変換チップ72とICチップ73とが別個に設けられているので、配線が引き回されて配線長が長くなり、寄生容量が大きくなる。このため、マイクロフォンの感度とSN比を低下させるという問題を生じていた。
また、従来のMEMSコンデンサマイクロフォンにおいて、フリップチップ型の実装構造を採用する場合にも、振動電極の動作を確保するために実装基板にキャビティーを設け、寄生容量を低減するために実装基板に多層配線層を備えるので、実装基板の構造が複雑になり、コストが増加するという問題を生じていた。
本発明は、電磁ノイズを低減し、寄生容量が低く、感度とSN比が高いMEMSコンデンサマイクロフォンを提供することを目的とする。
また、本発明は、装置の構成が簡単で、組み立てに労力を要せず、価格の低いMEMSコンデンサマイクロフォンを提供することを目的とする。
上記課題を解決するため、本発明のMEMSコンデンサマイクロフォンは、半導体基板と、前記半導体基板に形成される開口の周囲に設けられ、前記半導体基板と逆導電型の第1のウエル領域と、記開口の周囲で前記第1のウエル領域の上に絶縁膜を介して設けられ、前記開口に面する下部電極と、前記下部電極と空隙を介して対向する上部電極とを備えるMEMS音響−電気変換素子と、前記半導体基板に設けられる第2のウエル領域と、前記第2のウエル領域に設けられ、出力端子が前記第1のウエル領域と接続される半導体増幅器と、を有することを特徴とする。


本発明のMEMSコンデンサマイクロフォンは、前記半導体増幅器は、FETを含み、前記上部電極は、直流のコンデンサマイクロフォン用電源を介して接地され、前記下部電極は、前記半導体増幅器のゲートと接続されることを特徴としても良い。
本発明では、半導体基板は、第1のウエル領域と第2のウエル領域を備える。第1のウエル領域は、上部電極と下部電極を有する音響−電気変換素子を備え、第2のウエル領域は、半導体増幅器を備える。そして、第1のウエル領域は、半導体増幅器の出力と接続される。本発明の構成により、外部からの電磁ノイズと、半導体基板と下部電極との間に生じる寄生容量が、マイクロフォンの性能に及ぼす影響を大幅に低減することが可能となる。
また、本発明によれば、半導体基板に素子を形成する前工程と素子が形成された半導体基板をダイスしてMEMSコンデンサマイクロフォンを組み立てる後工程とからなるMEMSコンデンサマイクロフォン製造工程の内、前工程により外部ノイズと寄生容量による性能の低下及び感度低下の問題の解決が行われるので、導電性を有する実装基板上に、音響−電気変換チップと増幅機能を備えるICチップとを実装し、導電性カバーにより被覆する従来のマイクロフォンと比較して、装置の構成が簡単になり、組み立てが容易となる。
以上説明のように、本発明によれば、電磁ノイズによる影響を低減し、寄生容量が低く、感度とSN比の高いMEMSコンデンサマイクロフォンを提供することができる。
また、本発明によれば、装置の構成が簡単で、組み立てに労力を要せず、価格の低いMEMSコンデンサマイクロフォンを提供することができる。
本発明の実施形態に係るMEMSコンデンサマイクロフォンを示す断面図である。 本発明の実施形態に係るMEMSコンデンサマイクロフォンの等価回路を示す図である。 半導体基板に音響−電気変換素子と半導体増幅器とを備えるMEMSコンデンサマイクロフォンの1例の等価回路を示す図である。 従来技術に係るMEMSコンデンサマイクロフォンの1例を示す断面図である。
以下、本発明を実施するための形態を図面に基づいて説明する。なお、同一の構成要素には同一の参照符号を付して説明を省略する。図1は、本発明に係るMEMSコンデンサマイクロフォンの実施形態を示す図である。図1に基づいて、本発明に係るMEMSコンデンサマイクロフォンの実施形態について説明する。
本発明の実施形態に係るMEMSコンデンサマイクロフォン1は、音響−電気変換素子2と半導体増幅器3とを備え、それらの音響−電気変換素子2と半導体増幅器3は、同一の半導体基板5に形成される。半導体基板5には、第1のウエル領域6と第2のウエル領域7とが形成される。そして、音響−電気変換素子2は、第1のウエル領域6に設けられ、半導体増幅器3は、第2のウエル領域7に設けられる。第1のウエル領域6と第2のウエル領域7は、例えば、半導体基板5に不純物を拡散することにより形成される。半導体基板5の表面には、基板絶縁膜8が設けられる。以下、半導体基板5が、n型半導体基板の場合について説明する。半導体基板5がn型の場合には、第1のウエル領域6はp型である。第2のウエル領域7の構成と導電型については後で説明する。
第1のウエル領域6の上に振動電極11が設けられ、第1のウエル領域6と振動電極11の上には、犠牲層絶縁膜12が堆積され、犠牲層絶縁膜12の上には固定電極13が形成される。固定電極13は、保護絶縁膜14で覆われ、固定電極13と保護絶縁膜14には、固定電極13と保護絶縁膜14とを貫通する複数の音響ホール15が開孔されている。そして、固定電極13の下側の領域で、犠牲層絶縁膜12の一部が除去され空隙16が形成されている。振動電極11の下側でかつ振動電極11を挟んで空隙16と対向する領域で、半導体基板5と基板絶縁膜8が除去されキャビティー17が形成されている。振動電極11は、犠牲層絶縁膜12と保護絶縁膜14に設けられたコンタクトホールを介して引き出し電極18と接続され、固定電極13は、保護絶縁膜14に設けられたコンタクトホールを介して引き出し電極19と接続される。
第1のウエル領域6に設けられた音響−電気変換素子2では、図1の上から音響振動が入力すると、音響振動が音響ホール15と空隙16とを通過し、音響振動に従って振動電極11を振動させる。これにより、振動電極11と固定電極13により形成されるキャパシタの容量が変化する。このキャパシタの容量の変化を検出することにより、第1のウエル領域6に設けられた音響−電気変換素子2は、マイクロフォンとして動作する。
本発明の実施形態に係るMEMSコンデンサマイクロフォンでは、第1のウエル領域6にオーミックコンタクトを取るためのコンタクト領域21が設けられる。そして、基板絶縁膜8、犠牲層絶縁膜12、保護絶縁膜14に形成されたコンタクトホールを介してコンタクト領域21と引き出し電極22とが接続される。コンタクト領域21は、例えば、拡散により形成される。第1のウエル領域6の機能については後で説明する。
半導体基板5の第2のウエル領域7には、増幅率が略1でかつ出力インピーダンスの低い半導体増幅器3が形成される。ここでは、半導体増幅器3が、nチャネル接合型FET(電界効果トランジスタ)を用いるソースフォロワ回路により構成される場合を例として説明する。第2のウエル領域7は、n型半導体基板5に、p型ウエル領域31、n型ウエル領域32、p型ウエル領域33の順で接合深さが浅くなるように形成される。p型ウエル領域31、n型ウエル領域32、p型ウエル領域33は、例えば、拡散により形成される。
p型ウエル領域31、33がFETのゲートとなり、n型ウエル領域32がチャネルとなる。n型ウエル領域32には、nコンタクト領域35が、FETのソースのオーミック接触のために形成され、nコンタクト領域36が、FETのドレインのオーミック接触のためにそれぞれ形成される。nコンタクト領域の上に、基板絶縁膜8、犠牲層絶縁膜12、保護絶縁膜14に開孔されたコンタクトホールを介して、ソース用引き出し電極41とドレイン用引き出し電極42が形成される。ゲートとなるp型ウエル領域31、33にも、pコンタクト領域37、38が形成され、pコンタクト領域37、38の上に、基板絶縁膜8、犠牲層絶縁膜12、保護絶縁膜14に開孔されたコンタクトホールを介して、ゲート用引き出し電極43、44が形成される。それらの他に、nチャネル接合型FETをソースフォロワ回路として動作させるために低抵抗51と高抵抗52が同一の半導体基板5の上に集積化されている。
図1に示されるように、音響−電気変換素子2と半導体増幅器3は、配線25により接続される。図1は、配線の接続を示すための図であり、実際には、配線25は、半導体基板5の上に形成される単層又は多層の配線層により構成される。固定電極13には、マイクロフォン用電源50が接続される。また、振動電極11は、接合型FETのゲートに接続される。この構成により、マイクロフォンの信号は、固定電極13で覆われた振動電極11から出力され、同一基板上に形成された半導体増幅器3の入力部43、44に入力される。これにより、高インピーダンスを有し面積の大きい振動電極11が、交流的にグラウンド電位の固定電極13によりシールドされるので、外部からの電磁ノイズが振動電極11に誘起されるのを効果的に防止することができる。振動電極11と半導体増幅器3とを接続する配線も、高インピーダンスを有するので電磁ノイズが誘起される可能性を有する。それについては、振動電極11と半導体増幅器3とを接続する配線は、同一の基板5上で配線されことになるので、配線を短縮することにより寄生容量を低減し、電磁ノイズが誘起されるのを防止する。
ゲート電極43、44は、直流電位を一定に保つために高抵抗52を通して接地される。ソース電極41は、出力端子48と低抵抗51の一端に接続される。そして、低抵抗51の他端は接地される。n型半導体基板5は、nコンタクト領域39を介して接地される。ドレイン電極42は、半導体増幅器用電源53に接続される。
次に、本発明の実施形態に係るMEMSコンデンサマイクロフォンにおいて、第1のウエル領域の構成と機能について説明する。本発明の実施形態に係るMEMSコンデンサマイクロフォンにおける第1のウエル領域の構成と機能について説明する前に、第1のウエル領域を具備しないMEMSコンデンサマイクロフォンの構成と機能について説明する。
第1のウエル領域を具備しなくても、音響−電気変換素子と半導体増幅器を同一の半導体基板に設けることにより、配線長が短くなり、寄生容量が低減して、実装基板上に音響−電気変換素子チップとICチップを別個に設ける場合と比較してマイクロフォンの感度とSN比が向上する。しかしながら、第1のウエル領域を具備しない場合には、以下に説明する問題が生じる。
第1のウエル領域を具備しないMEMSコンデンサマイクロフォンを表す等価回路を図3に示す。マイクロフォンに入力した信号61は、マイクロフォンの固定電極と振動電極で構成されるコンデンサ62を通して接合型FET64のゲートに入力される。振動電極と半導体基板との間には基板絶縁膜を挟んで比較的大きな値の寄生容量が生じる。マイクロフォンの構成を工夫してこの寄生容量の値を低減するように努めても、マイクロフォンの容量と比較して、この寄生容量の値は無視することのできない大きさを有する。マイクロフォンからの信号61の電圧値Vin、マイクロフォンの固定電極と振動電極で構成されるコンデンサ62の容量値をC62、振動電極と半導体基板との間の寄生容量65の値をC65とする。するとマイクロフォンの出力は、Vin・C62/(C62+C65)に分圧されてゲートに入力される。従って、実効的なマイクロフォンの感度が大幅に低下し、マイクロフォンの実用性能を大幅に低下させるという問題を生じていた。
本発明の実施形態に係るMEMSコンデンサマイクロフォンでは、半導体基板に第1のウエル領域を設け、この第1のウエル領域をコンタクト領域を介して半導体増幅器と接続することにより、振動電極と半導体基板との間に基板絶縁膜を挟んで発生する寄生容量の問題を解決している。
第1のウエル領域を具備する本発明の実施形態に係るMEMSコンデンサマイクロフォンを表す等価回路を図2に示す。マイクロフォン61に入力した信号は、マイクロフォンの固定電極と振動電極で構成されるコンデンサ62を通して接合型FET64のゲートに入力される。また、基板絶縁膜を挟んで振動電極と第1のウエル領域との間で発生する寄生容量63は、半導体増幅器の出力48と接続される。
本発明の実施形態に係るMEMSコンデンサマイクロフォンで使用されるソースフォロワ回路を用いる増幅器では増幅率が略1となるので、増幅器の入力と出力とが略同位相かつ同電位となる。このような場合、増幅器の入力と出力との間にコンデンサを挿入しても、コンデンサの容量が極端に大きい場合を除いて、コンデンサに実質的に電荷が蓄積することはなく、コンデンサが存在しないものとして取り扱うことができる。(特許文献2参照)本発明の実施形態に係るMEMSコンデンサマイクロフォンでは、図2の等価回路に示されるように、基板絶縁膜を挟んで振動電極と第1のウエル領域との間で発生する寄生容量63は、半導体増幅器の出力48と接続されるので、寄生容量がマイクロフォンの出力を分圧することは無く、マイクロフォンの実効感度を低下させることにより、マイクロフォンの実用性能を低下させることが無くなる。
以上説明したように、本発明によれば、半導体基板に素子を形成する前工程と素子が形成された半導体基板をダイスしてMEMSコンデンサマイクロフォンを組み立てる後工程とからなるMEMSコンデンサマイクロフォン製造工程の内、前工程により外部ノイズによる性能の低下及び感度低下の問題を解決できる。すなわち、本発明によれば、前工程での工程は増加するが、前工程と後工程の両方を含める組み立て工程全体を簡素化することか可能になり、低コストでMEMSコンデンサマイクロフォンの組み立てを行うことができる。これにより、本発明によれば、高性能で低コストのMEMSコンデンサマイクロフォンを提供することが可能となる。
本発明を、音響−電気変換素子と音響−電気変換素子からの信号を増幅する増幅器を同一の半導体基板に集積した場合を例として説明したが、上記説明以外の用途に使用される電子回路と、音響−電気変換素子と音響−電気変換素子からの信号を増幅する増幅器を同一の半導体基板に集積した場合についても本発明を適用することができる。
本発明を、音響−電気変換素子において上側を音響ホールが開孔する固定電極、下側を振動電極とするマイクロフォンの実施形態について説明したが、音響−電気変換素子において上側を振動電極、下側を音響ホールが開孔する固定電極とするマイクロフォンの実施形態についても本発明を適用することができる。すなわち、固定電極下の半導体基板に基板と逆導電型のウエル領域を設け、増幅器の出力に接続することにより、固定電極によって生じる寄生容量の影響を無くすることができる。
本発明を、増幅率が略1でかつ出力インピーダンスの低い半導体増幅器として、nチャネル接合型FETによりソースフォロワ回路を構成する実施形態を例として説明したが、それに限ることなく、nチャネルMOS型FETによりソースフォロワ回路を構成する実施形態にも本発明を適用することができる。また、pチャネル接合型FETによるソースフォロワ回路又はpチャネルMOS型FET(金属−酸化物−半導体型電界効果トランジスタ)によるソースフォロワ回路の場合には、半導体基板をp型として、p型ウエル領域の代わりにn型ウエル領域を形成することにより本発明を適用することができる。
また、本発明において、増幅率が略1でかつ出力インピーダンスの低い半導体増幅器として、通常使用される差動入力型増幅器を用いることもできる。差動入力型増幅器を用いる場合には、増幅率を1以上にすることも可能となるが、増幅率を1以上とすると、正帰還により発振する危険が生じる。このため、差動入力型増幅器の増幅率を大きくすることは好ましくない。但し、複数の増幅器により多段増幅器を構成する場合には、後段で増幅率が大きな増幅器を使用しても、その問題は生じない。
本発明に係るMEMSコンデンサマイクロフォンチップは、電磁ノイズの影響を受けにくい。そのため、MEMSコンデンサマイクロフォンチップを、グラウンド電位の導電体パッケージに入れる必要はなく、中空のプラスチック容器に入れることでMEMSコンデンサマイクロフォンチップを十分に保護することができる。そのことにより、音響−電気変換素子と増幅器を同一基板に形成するために必要とされるコスト増加は、組み立て工程の簡素化によるコスト低減と電磁ノイズの低減による性能向上によりカバーされる。そのため、全体として高性能で安価なMEMSコンデンサマイクロフォンを提供することが可能となる。
1:MEMSコンデンサマイクロフォン、2:音響−電気変換素子、3:半導体増幅器、5:半導体基板、6:第1のウエル領域、7:第2のウエル領域、8:基板絶縁膜、11:振動電極、12:犠牲層絶縁膜、13:固定電極、14:保護絶縁膜、15:音響ホール、16:空隙、17:キャビティー、18:引き出し電極、19:引き出し電極、21:コンタクト領域、22:引き出し電極、31:p型ウエル領域、32:n型ウエル領域、33:p型ウエル領域、35〜39:コンタクト領域、41〜44:引き出し電極、48:出力端子、50:マイクロフォン用電源、51:低抵抗、52:高抵抗、53:半導体増幅器用電源、61:マイクロフォンの入力信号、62:固定電極と振動電極で構成されるコンデンサ、63:振動電極と第1のウエル領域との間の寄生容量、64:接合型FET、65:振動電極と半導体基板との間の寄生容量、71:MEMSコンデンサマイクロフォン、72:音響−電気変換チップ、73:ICチップ、74:半導体基板、75:実装基板、76:半導体基板、77:半導体層、78:絶縁層、81〜86:引き出し電極、91:カバー、92:連通孔

Claims (2)

  1. 半導体基板と、
    前記半導体基板に形成される開口の周囲に設けられ、前記半導体基板と逆導電型の第1のウエル領域と、
    記開口の周囲で前記第1のウエル領域の上に絶縁膜を介して設けられ、前記開口に面する下部電極と、前記下部電極と空隙を介して対向する上部電極とを備えるMEMS音響−電気変換素子と、
    前記半導体基板に設けられる第2のウエル領域と、
    前記第2のウエル領域に設けられ、出力端子が前記第1のウエル領域と接続される半導体増幅器と、
    を有することを特徴とするMEMSコンデンサマイクロフォン。
  2. 前記半導体増幅器は、FETを含み、
    前記上部電極は、直流のコンデンサマイクロフォン用電源を介して接地され、前記下部電極は、前記半導体増幅器のゲートと接続されることを特徴とする請求項1記載のMEMSコンデンサマイクロフォン。
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