JP5400560B2 - 静電容量型センサ - Google Patents
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Description
本発明に係るいくつかの態様は、例えば温度を検出可能な静電容量型センサに関する。
従来、白金抵抗体、熱電対、半導体式温度センサなどを用いた電気式温度計として、互いに異なる2種類の金属材料と、これらの保護する保護管とを有する温度検出部を備え、2種類の金属材料をツイストペアー化し、かつ同軸ケーブル化することにより、耐ノイズ性を高めたものが知られている(例えば、特許文献1参照)。
電気式温度計は、外乱の影響を防ぐために温度検出部が保護管やパッケージなどにより覆われている。よって、温度検出部が測温対象と同じ温度に達するまでの時間(以下、測温対象の温度の63.2%に達するまでの時間を「応答時間」といい、90%に達するまでの時間を「安定時間」という)として、ある程度の長い時間、種類によっては例えば数秒から数分の時間を必要としていた。従って、通電後に応答時間(安定時間)を必要とするので、測温時に通電(動作)して測温後に停止する、いわゆる間欠動作をするには不向きであった。
従来、このような事情に対応するために、電気式温度計を常時通電し(電気式温度計に電気的エネルギーを常時供給し)、測温時に直ちに温度を測定できるようにしていた。しかしながら、かかる方法では、測温時以外も電力を消費してしまうので、消費電力を低減させることが困難であった。すなわち、消費電力を低減できないし、かつ消費電力低減のための間欠動作を行えないという問題があった。
本発明のいくつかの態様は前述の問題に鑑みてなされたものであり、消費電力を低減させることができるとともに、間欠動作をすることのできる静電容量型センサを提供することを目的の1つとする。
本発明に係る静電容量型センサは、第1の静電容量と第2の静電容量とを検出可能な静電容量型センサであって、導電性を有する可動の電極板が形成された第1の部材と、電極板との間に第1の静電容量を形成する第1の電極と、電極板との間に第2の静電容量を形成する第2の電極と、電極板の一方の面との間に第1の空間を形成するように設けられる第2の部材と、電極板の他方の面との間に第2の空間を形成するように設けられる第3の部材とを備え、第1の空間に第1の気体が封入され、第2の空間に第1の気体と熱膨張率の異なる第2の気体が封入される。
かかる構成によれば、第1の空間に第1の気体が封入され、第2の空間に第1の気体と熱膨張率の異なる第2の気体が封入される。ここで、第1の空間と第2の空間とに、互いに熱膨張率の異なる第1の気体と第2の気体とがそれぞれ封入される場合、測温対象、例えば外部の大気の温度が変化すると、内部の第1の気体及び第2の気体の温度も変化する。このとき、第1の気体と第2の気体との熱膨張率の差により、第1の空間における圧力と第2の空間における圧力との間に圧力差が生じる。第1の空間と第2の空間との間に配置される電極板は、当該圧力差に応じて変位し、第1の静電容量と第2の静電容量とが変化する。よって、第1の静電容量と第2の静電容量とを検出することにより、測温対象の温度を測定することが可能となる。また、電極板は、通電することなく測温対象の温度変化に応じて変位するので、通電時に直ちに第1の静電容量と第2の静電容量とを検出することが可能となる。さらに、静電容量を形成する離間した2つの電極、すなわちキャパシタ(コンデンサ)は、低い周波数の交流電圧を印加することによりインピーダンス(容量リアクタンス)が高くなるので、通電時に流れる電流を少なくすることが可能となる。
また、本発明に係る静電容量型センサは、第1の静電容量と第2の静電容量とを検出可能な静電容量型センサであって、導電性を有する可動の電極板が形成された第1の部材と、電極板との間に第1の静電容量を形成する第1の電極と、第2の静電容量を形成するための第2の電極と、電極板の一方の面との間に第1の空間を形成するように設けられる第2の部材と、電極板の他方の面との間に第2の空間を形成するように設けられる第3の部材とを備え、第1の空間に第1の気体が封入され、第2の空間に第1の気体と熱膨張率の異なる第2の気体が封入される。
好ましくは、第1の部材は、導電性を有し、第2の電極との間に第2の静電容量を形成する電極部が形成される。
好ましくは、第2の電極との間に第2の静電容量を形成する第3の電極を更に備える。
好ましくは、導電性を有し、前記第2の電極との間に前記第2の静電容量を形成する電極部が形成された第4の部材を更に備える。
好ましくは、電極板は、第1の気体と第2の気体とのうち熱膨張率の高い方の気体が封入される空間に向く面に、メサ形状を有する。
好ましくは、第1の部材は、電極板が形成される第1の導電層と、第2の導電層と、該第1の導電層と該第2の導電層との間に介在する絶縁層とを含む。
好ましくは、第1の部材は、電極板が形成される第1の導電層と、第2の電極が形成される第2の導電層と、該第1の導電層と該第2の導電層との間に介在する絶縁層とを含む。
好ましくは、第1の部材は、ゲッタ材を収納し、第1の空間と連通する第3の空間が形成され、第1の気体は真空状態である。
本発明に係る静電容量型センサによれば、第1の静電容量と第2の静電容量とを検出することにより、測温対象の温度を測定することが可能となる。また、電極板は、通電することなく測温対象の温度変化に応じて変位するので、通電時に直ちに第1の静電容量と第2の静電容量とを検出することが可能となる。さらに、静電容量を形成する離間した2つの電極、すなわちキャパシタ(コンデンサ)は、低い周波数の交流電圧を印加することによりインピーダンス(容量リアクタンス)が高くなるので、通電時に流れる電流を少なくすることが可能となる。これにより、電気的エネルギーを常時供給することなく温度を測定することができ、消費電力を低減させることができる。また、応答時間(安定時間)を大幅に短縮することができ、間欠動作をすることができる。
以下に本発明の実施の形態を説明する。以下の図面の記載において、同一又は類似の部分には同一又は類似の符号で表している。但し、図面は模式的なものである。したがって、具体的な寸法などは以下の説明を照らし合わせて判断するべきものである。また、図面相互間においても互いの寸法の関係や比率が異なる部分が含まれていることは勿論である。
(第1実施形態)
図1乃至図5は、本発明に係る静電容量型センサの第1実施形態を説明するためのものである。図1は、本発明の第1実施形態における静電容量型センサの側方断面図であり、図2は、図1に示したダイヤフラムの形状を説明する平面図であり、図3は、図1に示した静電容量型センサが検出する静電容量を説明する図である。なお、図1及び図2に示すX軸、Y軸、及びZ軸は、互いに直交する座標軸であり、Y軸はX軸に対して水平方向に直交し、Z軸はX軸に対して垂直方向に直交する。また、以降の図においても同様とする。また、以下の説明において、図の上側を上、下側を下、左側を左、右側を右として表す。
図1乃至図5は、本発明に係る静電容量型センサの第1実施形態を説明するためのものである。図1は、本発明の第1実施形態における静電容量型センサの側方断面図であり、図2は、図1に示したダイヤフラムの形状を説明する平面図であり、図3は、図1に示した静電容量型センサが検出する静電容量を説明する図である。なお、図1及び図2に示すX軸、Y軸、及びZ軸は、互いに直交する座標軸であり、Y軸はX軸に対して水平方向に直交し、Z軸はX軸に対して垂直方向に直交する。また、以降の図においても同様とする。また、以下の説明において、図の上側を上、下側を下、左側を左、右側を右として表す。
図1に示すように、静電容量型センサ1は、外部の環境、例えば周辺の大気などの測温対象の温度を測定するためのものである。静電容量型センサ1は、導電性の部材10と、部材10の上部に設けられる上部部材20と、部材10の下部に設けられる下部部材30とを備える。
部材10は、例えば導電性の単結晶シリコン(低抵抗化したシリコン)から構成される。部材10には、所定方向(図1におけるZ軸方向)に変位可能なダイヤフラム11が形成されている。図2に示すように、ダイヤフラム11は、平面視において、長手方向(長辺、図2におけるX軸方向)が長さL、短手方向(短辺、図2におけるY軸方向)が長さWである矩形の形状を有している。ダイヤフラム11は、厚さ(図1におけるZ軸方向の長さ)が部材10より薄い可動の電極板として機能する。
なお、ダイヤフラム11の上面及び下面の形状は、図1に示すような平坦(フラット)な形状に限定されず、少なくとも一方の面がコルゲイション(波付け)形状であってもよい。また、ダイヤフラム11の平面視における形状は、図2に示すような矩形に限定されず、正方形、多角形、円形、楕円形などであってもよい。
図1に示すように、ダイヤフラム11の上面と下面には、それぞれ電気的絶縁性を有する薄膜状の突起11a,11bが形成されている。これにより、後述する薄膜電極21,31と電気的に絶縁することができ、又はスティキング(付着)を防止することができる。
上部部材20は、例えばセラミクスから構成される。上部部材20の下面は、ダイヤフラム11の上面との間に密閉された空間S1を形成するように、部材10の上面に接合されている。また、上部部材20の下面には、ダイヤフラム11に対向する位置に薄膜電極21が設置されている。図3に示すように、薄膜電極21は、ダイヤフラム11から間隔dA1だけ離間しており、ダイヤフラム11との間に静電容量C1を形成する。薄膜電極21とダイヤフラム11とは、キャパシタ(コンデンサ)として機能する。
図1に示すように、下部部材30は、例えばセラミクスから構成される。下部部材30の上面は、ダイヤフラム11の下面との間に密閉された空間S2を形成するように、部材10の下面に接合されている。また、下部部材30の上面には、ダイヤフラム11に対向する位置に薄膜電極31が設置されている。図3に示すように、薄膜電極31は、ダイヤフラム11から間隔dA2だけ離間しており、ダイヤフラム11との間に静電容量C2を形成する。薄膜電極31とダイヤフラム11とは、キャパシタ(コンデンサ)として機能する。
部材10と、上部部材20又は下部部材30との接合は、例えば、空間S1,S2の気密性を考慮した機械的な接合、直接接合、又は陽極接合法などを用いて行われる。
上部部材20及び下部部材30の材料は、セラミクスに限定されず、少なくとも一方が、ホウ酸系ガラス(アルカリ性ガラス)、石英、水晶、又はサファイアであって、前述の接合方法で接合可能なものであってもよい。具体的には、陽極接合の場合は、パイレックス(登録商標)ガラス、テンパックス、SD2ガラス、SW−Y,SW−YYガラス、又はLTCC(Low Temperature Co-fired Ceramics)などを用いてもよい。また、上部部材20及び下部部材30の材料として、少なくとも一方に、部材10と同様に導電性のシリコンや金属を用いてもよい。かかる場合、絶縁膜を介して部材10と接合される。さらに、上部部材20及び下部部材30の材料として、少なくとも一方に、導電性の薄膜電極を有し、ダイヤフラム11との間に静電容量を形成可能な結晶や多結晶を用いてもよい。
図1に示すように、薄膜電極21の左端部は、導電性のフィールドスルーホール電極H1に接続されている。フィールドスルーホール電極H1は、上部部材20の上面に設置された電極用パッド(端子)P1と電気的に接続されている。ダイヤフラム11の右端は、部材10の一部を構成する導電部12と接続されている。導電部12は、導電性のフィールドスルーホール電極H2を介して、上部部材20の上面に設置されたダイヤフラム用パッド(端子)P2と電気的に接続されている。薄膜電極31の右端部は、部材10の一部を構成するシリコンアイランド13と接続されている。シリコンアイランド13は、導電性のフィールドスルーホール電極H3を介して、上部部材20の上面に設置された電極用パッド(端子)P3と電気的に接続されている。
静電容量C1は、例えば電極用パッドP1及びダイヤラム用パッドP2に所定周波数の交流電圧を印加し、印加時に流れる電流を測定することにより、検出することが可能である。また、静電容量C2は、例えば電極用パッドP3及びダイヤラム用パッドP2に所定周波数の交流電圧を印加し、印加時に流れる電流を測定することにより、検出することが可能である。
各フィールドスルーホール電極H1〜H3の形成は、上部部材20にそれぞれ貫通孔(図示せず)を形成し、当該貫通孔に電極材の埋め込み成膜、めっき法、または埋め込み配線などを施して行われる。
導電部12とシリコンアイランド13との形成は、ドライエッチングなどの気相中の化学反応性エッチング法や水溶性の化学エッチング法などにより行われる。また、ダイヤフラム11の形成は、水溶性の化学エッチング法を用いてエッチング時間により厚さを制御するか、又はダイヤフラムに該当する部材10上の位置に高濃度不純物を拡散させて選択エッチングを施して行われる。
空間S1には、気体A1、例えば真空状態の気体が封入されており、空間S2には、空間S1に封入された気体と熱膨張率が異なる気体A2、例えば不活性気体が封入されている。
本願において、「真空状態」とは何もない状態を意味するものではなく、大気圧より圧力が低い状態(負圧)を意味するものである。よって、ある空間が真空状態であっても物質(本願では気体)が存在することになるので、当該空間に存在する気体を「真空状態の気体」と表す。
なお、空間S1に封入される気体と空間S2に封入される気体との組み合わせは、前述のものに限定されず、互いに熱膨張率、より正確には体積膨張率が異なっていればよい。例えば、気体A1として第1の不活性気体とし、気体A2として第2の不活性気体又は乾燥空気としてもよい。但し、湿度の高い気体は、温度が低下すると結露が発生し、後述する気体の体積変化への影響が大きい。よって、真空状態の気体、不活性気体、乾燥空気など結露しにくい気体が好ましい。
ここで、密閉された空間S1と空間S2とに、互いに熱膨張率の異なる気体A1と気体A2とがそれぞれ封入される場合、測温対象、例えば外部の大気の温度が変化すると、内部の気体A1及び気体A2の温度も変化する。このとき、気体A1と気体A2との熱膨張率の差によって、空間S1における圧力と空間S2における圧力との間に圧力差が生じる。空間S1と空間S2との間に配置されるダイヤフラム11は、当該圧力差に応じて変位し、静電容量C1と静電容量C2とが変化する。よって、静電容量C1と静電容量C2とを検出することにより、測温対象の温度を測定することが可能となる。また、ダイヤフラム11は、通電することなく測温対象の温度変化に応じて変位するので、通電時に直ちに静電容量C1と静電容量C2とを検出することが可能となる。さらに、静電容量を形成する離間した2つの電極、すなわちキャパシタ(コンデンサ)は、低い周波数の交流電圧を印加することによりインピーダンス(容量リアクタンス)が高くなるので、通電時に流れる電流を少なくすることが可能となる。
従来、消費電力を低減可能な温度計として、ガラス製温度計や液柱温度計、又は金属製温度計やバイメタル式温度計が知られていた。ガラス製温度計や液柱温度計は、測温対象の温度変化による物質の熱膨張性質を利用しているので、電気式温度計のように電気的エネルギーを必要とすることなく、温度を測定することができる。しかしながら、計測された温度は、原則として目盛りを目視により読み取られるので、電気信号への変換、及び正確な温度測定が困難であった。また、イメージセンサ及び信号処理回路を取り付けて目盛りの温度を電気信号に変換することも可能であるが、コスト及び消費電力の増加を招くおそれがあった。一方、金属製温度計やバイメタル式温度計は、計測した温度を容易に電気信号に変換することができる。しかしながら、温度に対する感度を保つために、検出部を剥き出し構造にしているので、湿度、振動、ゴミ、粉塵などの外乱の影響を受けやすかった。
これに対し、本発明に係る静電容量型センサ1は、静電容量C1と静電容量C2とを検出することにより、容易に温度の電気信号に変換することができる。また、気体A1と気体A2とは、密閉された空間S1と空間S2とにそれぞれ封入されるので、外乱の影響を受けにくいという利点を有する。
次に、測温対象の温度変化と静電容量型センサの静電容量変化との関係について、図4乃至図6を用いて詳細に説明する。なお、以下において、特に記載がない限り、気体A1は真空状態の気体、気体A2は不活性気体として説明する。
図4は、密閉された空間に封入された気体における温度と圧力との関係を説明するグラフである。一般に、所定の体積を有する密閉された空間に気体が封入されている場合、当該気体の挙動(振る舞い、動作)は、近似的に理想気体の状態方程式を用いて表すことができる。すなわち、絶対零度(絶対温度)における体積をv0、圧力をp0と仮定すると、所定の温度t1における圧力p1及び体積v1は、以下の式(1)及び式(2)の関係を満たす。
p1v1=p0v0(1+βt1) …(1)
v1=v0(1+gt1) …(2)
但し、βは気体の体積膨張率、gは空間を密閉する封じ材の体積膨張率を示す。
p1v1=p0v0(1+βt1) …(1)
v1=v0(1+gt1) …(2)
但し、βは気体の体積膨張率、gは空間を密閉する封じ材の体積膨張率を示す。
同様に、他の所定の温度t2における圧力p2及び体積v2は、以下の式(3)及び式(4)の関係を満たす。
p2v2=p0v0(1+βt2) …(3)
v2=v0(1+gt2) …(4)
p2v2=p0v0(1+βt2) …(3)
v2=v0(1+gt2) …(4)
ここで、密閉された空間に封入された気体の温度がt1からt2に変化する場合、温度変化後の圧力p2は、式(1)〜式(4)を整理して、以下の式(5)で表すことができる。
p2={(1+βt2)/(1+βt1)}{(1+gt1)/(1+gt2)}×p1 …(5)
p2={(1+βt2)/(1+βt1)}{(1+gt1)/(1+gt2)}×p1 …(5)
式(5)を用いて圧力p2を算出すると、図4に示すように、密閉された空間に封入された気体における温度と圧力との関係が線型的な関係であることが分かる。
図5は、密閉された空間に封入された気体の温度とダイヤフラムの変位との関係を説明するグラフである。ある文献(Stephen P. Timoshenko, S. Woinowsky-Krieger,「Theory OF Plates and Shells」, New-York:McGRAW-HILL, Inc.,2nd Edition.)によれば、一般に、平面視において周辺固定で形状が矩形のダイヤフラムの場合、当該平面の座標(x,y)における垂直方向(例えば図2におけるZ軸方向)の変位w(x,y)は、ダイヤフラムに加わる圧力pを用いて以下の式(6)及び式(7)で表すことができる。
但し、aはダイヤフラムの短辺の長さ、bはダイヤフラムの長辺の長さ、Dはダイヤフラムの弾性特性(曲げ剛性、flexural rigidity)を示す関数、Am,Bm,Cmは形状常数、Eはダイヤフラムの材料のヤング率、hはダイヤフラムの厚さ、νはダイヤフラムの材料のポアソン比を示す。
なお、平面視におけるダイヤフラムの形状が矩形以外の場合、式(6)を変形することにより、同様に、変位w(x,y)はダイヤフラムに加わる圧力pを用いて表すことができる。
ここで、前述した理論を本発明に適用して考えてみる。すなわち、温度t1のときにダイヤフラム11の最大変位をd1と仮定し、密閉された空間に封入された気体の温度がt1からt2に変化する場合、気体A1は真空状態の気体であるから、空間S1の圧力は不変(又は略不変)である。よって、ダイヤフラム11に加わる圧力は、空間S2の圧力だけである。このとき、ダイヤフラム11の最大変位d2は、式(6)における圧力pに式(5)のp2を代入して算出することができる。図5に示すように、気体A2の温度とダイヤフラム11の変位との関係も線型的な関係であることが分かる。
なお、空間S1に封入される気体A1が温度変化により圧力が変化するもの、例えば不活性気体である場合、空間S1についても、前述と同様に式(1)’〜式(4)’が成立するので、これらの式から式(5)’を導き出す。そして、式(5)−(5)’を算出し(=Δp)、算出したΔpを式(6)における圧力pに代入することにより、同様に、ダイヤフラム11の最大変位d2を算出することができる。
電極が垂直方向に可動変位する場合の可動変位する場合の静電容量Cは、ダイヤフラム11の変位w(x,y)を用いて以下の式(8)で表すことができる。
但し、C0は所定温度(初期温度)における静電容量、ε0は真空中の誘電率、dは初期状態における電極間距離を示す。
また、静電容量型センサ1の静電容量変化ΔCは、以下の式(9)で定義することができる。
ΔC=(C1−C2)/C2 …(9)
ΔC=(C1−C2)/C2 …(9)
よって、式(8)における変位w(x,y)に式(6)を代入し、式(9)を算出することにより、静電容量型センサ1の静電容量変化ΔCを温度で(温度の関数として)表すことができる。静電容量変化ΔCは、温度変化に対して、センサもしくは製造工程でのバラツキがあって、非線形特性を持っても補正方法により、温度に対する線型性を持たせることが可能である。
本実施形態では、部材10の材料として導電性のものを用いるようにしたが、これに限定されない。例えば、絶縁性の材料を用い、ダイヤフラム11の上面及び下面(両面)に導電性物質の薄膜を形成するようにしてもよい。かかる場合、導電部12及びシリコンアイランド13も、同様に導電性物質から形成される。
このように、本実施形態の静電容量型センサ1によれば、空間S1に気体A1が封入され、空間S2に気体A1と熱膨張率の異なる気体A2が封入される。ここで、密閉された空間S1と空間S2とに、互いに熱膨張率の異なる気体A1と気体A2とがそれぞれ封入される場合、測温対象、例えば外部の大気の温度が変化すると、内部の気体A1及び気体A2の温度も変化する。このとき、気体A1と気体A2との熱膨張率の差によって、空間S1における圧力と空間S2における圧力との間に圧力差が生じる。空間S1と空間S2との間に配置されるダイヤフラム11は、当該圧力差に応じて変位し、静電容量C1と静電容量C2とが変化する。よって、静電容量C1と静電容量C2とを検出することにより、測温対象の温度を測定することが可能となる。また、ダイヤフラム11は、通電することなく測温対象の温度変化に応じて変位するので、通電時に直ちに静電容量C1と静電容量C2とを検出することが可能となる。さらに、静電容量を形成する離間した2つの電極、すなわちキャパシタ(コンデンサ)は、低い周波数の交流電圧を印加することによりインピーダンス(容量リアクタンス)が高くなるので、通電時に流れる電流を少なくすることが可能となる。これにより、電気的エネルギーを常時供給することなく温度を測定することができ、消費電力を低減させることができる。また、応答時間(安定時間)を大幅に短縮することができ、間欠動作をすることができる。
(第2実施形態)
図6乃至図9は、本発明に係る静電容量型センサの第2実施形態を説明するためのものである。なお、特に記載がない限り、前述した第1実施形態と同一構成部分は同一符号をもって表し、その説明を省略する。また、図示しない構成部分は、前述した第1実施形態と同様とする。
図6乃至図9は、本発明に係る静電容量型センサの第2実施形態を説明するためのものである。なお、特に記載がない限り、前述した第1実施形態と同一構成部分は同一符号をもって表し、その説明を省略する。また、図示しない構成部分は、前述した第1実施形態と同様とする。
第2実施形態と第1実施形態との相違点は、静電容量型センサ2A,2B,2Cは、薄膜電極31に代えて参照電極22を備えることである。
図6は、本発明の第2実施形態における静電容量型センサの側方断面図であり、図7は、図6に示した静電容量型センサが検出する静電容量を説明する図である。図6に示すように、部材10には、ダイヤフラム11の右端に、導電部12に代えて固定部14が形成されている。ダイヤフラム11が所定方向(図6におけるZ軸方向)に変位可能であるのに対し、固定部14は、少なくとも当該所定方向(図6におけるZ軸方向)に変位不能(不動)である。
固定部14の上面には、電気的絶縁性を有する薄膜状の突起11cが形成されている。これにより、後述する参照電極22と電気的に絶縁することができ、又はスティキング(付着)を防止することができる。
上部部材20の下面には、薄膜電極21に加え、固定部14に対向する位置に薄膜状の参照電極22が設置されている。図7に示すように、参照電極22は、固定部14から間隔dA1だけ離間しており、固定部14との間に静電容量C3を形成している。参照電極22と固定部14とは、キャパシタ(コンデンサ)として機能する。
図6に示すように、ダイヤフラム11の左端は、部材10の一部を構成する部分(図示せず)と接続されている。当該部分は、フィールドスルーホール電極H2を介して、ダイヤフラム用パッド(端子)P2と電気的に接続されている。参照電極22の右端部は、フィールドスルーホール電極H3に接続されている。フィールドスルーホール電極H3は、薄膜電極用パッド(端子)P3と電気的に接続されている。
また、静電容量型センサ2Aの静電容量変化ΔCは、以下の式(9)’で定義することができる。
ΔC=(C1−C3)/C3 …(9)’
ΔC=(C1−C3)/C3 …(9)’
ここで、第1実施形態と同様に、空間S1における圧力と空間S2における圧力との間に圧力差が生じた場合、ダイヤフラム11は当該圧力差に応じて変位するのに対し、固定部14は当該圧力差が生じても変位しない。よって、温度変化に対して静電容量C1は変化するが静電容量C3は変化しないので、静電容量型センサ2Aの静電容量変化ΔCは、式(9)’より静電容量C1の変化分となる。
図8は、本発明の第2実施形態における静電容量型センサの他の例を示す側方断面図である。本実施形態では、ダイヤフラム11の右端に固定部14を形成して固定部14との間に静電容量C3を形成するようにしたが、これに限定されない。例えば図8に示すように、静電容量型センサ2Bは、部材10に、ダイヤフラム11と電気的に絶縁されたもう一つのダイヤフラム17を形成してもよい。かかる場合、ダイヤフラム17の上面には、電気的絶縁性を有する薄膜状の突起17aが形成されている。また、上部部材20の下面には、ダイヤフラム17の上面に対向する位置に参照電極22が設置されている。参照電極22は、ダイヤフラム17の上面との間に静電容量C3を形成している。参照電極22とダイヤフラム17の上面とは、キャパシタ(コンデンサ)として機能する。ダイヤフラム17の右端は、部材10の一部を構成する部分(図示せず)と接続されている。当該部分は、フィールドスルーホール電極H4を介して、ダイヤフラム用パッド(端子)P4と電気的に接続されている。参照電極22は、フィールドスルーホール電極H3に接続されている。フィールドスルーホール電極H3は、薄膜電極用パッド(端子)P3と電気的に接続されている。
上部部材20の下面とダイヤフラム17の上面との間に形成され、密閉された空間S4には、例えば気体A2が封入される。下部部材20の上面とダイヤフラム17の下面との間に形成され、密閉された空間S5には、空間S4と同じ気体、例えば気体A2が封入される。
ここで、測温対象、例えば外部の大気の温度が変化する場合、空間S4と空間S5に熱膨張率の同じ気体を封入しているので、空間S4における圧力と空間S5における圧力との間に圧力差が生じない。よって、図6に示した場合と同様に、温度変化に対して静電容量C1は変化するが静電容量C3は変化しないから、静電容量型センサ2Bの静電容量変化ΔCは、式(9)’より静電容量C1の変化分となる。
なお、参照電極22との間に静電容量C3を形成する電極は、ダイヤフラム17に限定されず、部材10に形成された固定の電極(部)であってもよいし、部材10以外の部材(材料)に形成されてもよい。また、空間S4及び空間S5に封入される気体は、不活性気体である点で気体A2が好ましいが、これに限定されず、気体A1又は他の気体であってもよい。
図9は、本発明の第2実施形態における静電容量型センサの他の例を示す側方断面図である。また、図9に示すように、静電容量型センサ2Cは、上部部材20の下面に設置した参照電極22と、下部部材20の上面における参照電極22に対向する位置に設置した薄膜状の参照電極34と、を備えるようにしてもよい。参照電極34は、参照電極22との間に静電容量C3を形成している。参照電極22と参照電極34とは、キャパシタ(コンデンサ)として機能する。参照電極34は、フィールドスルーホール電極H4に接続されている。フィールドスルーホール電極H4は、ダイヤフラム用パッド(端子)P4と電気的に接続されている。参照電極22は、フィールドスルーホール電極H3に接続されている。フィールドスルーホール電極H3は、薄膜電極用パッド(端子)P3と電気的に接続されている。
上部部材20の下面と下部部材30の上面との間に形成され、密閉された空間S4には、例えば気体A2が封入される。
ここで、測温対象、例えば外部の大気の温度が変化する場合、参照電極22と参照電極34とは固定されているので、図6に示した場合と同様に、温度変化に対して静電容量C1は変化するが静電容量C3は変化しない。よって、静電容量型センサ2Cの静電容量変化ΔCは、式(9)’より静電容量C1の変化分となる。
なお、空間S4に封入される気体は、図8に示した場合と同様に、不活性気体である点で気体A2が好ましいが、気体A1又は他の気体であってもよい。
このように、本実施形態の静電容量型センサ2A,2B,2Cによれば、静電容量C3を形成するための参照電極22を備える。ここで、第1実施形態と同様に、空間S1における圧力と空間S2における圧力との間に圧力差が生じた場合、ダイヤフラム11は当該圧力差に応じて変位するのに対し、例えば固定部14は、当該圧力差が生じても変位しない。よって、温度変化に対して静電容量C1は変化するが静電容量C3は変化しないので、静電容量型センサ2A,2B,2Cの静電容量変化ΔCは、式(9)’より静電容量C1の変化分となる。これにより、静電容量型センサ2A,2B,2Cの構成によっても、第1実施形態と同様に、消費電力を低減させることができるとともに、間欠動作をすることができる。
(第2実施形態の変形例)
図10及び図11は、本発明に係る静電容量型センサの第2実施形態の変形例を説明するためのものである。なお、特に記載がない限り、前述した第2実施形態と同一構成部分は同一符号をもって表し、その説明を省略する。また、図示しない構成部分は、前述した第2実施形態と同様とする。
図10及び図11は、本発明に係る静電容量型センサの第2実施形態の変形例を説明するためのものである。なお、特に記載がない限り、前述した第2実施形態と同一構成部分は同一符号をもって表し、その説明を省略する。また、図示しない構成部分は、前述した第2実施形態と同様とする。
変形例と第2実施形態との相違点は、静電容量型センサ2D,2Eは、新たな部材を更に備えることである。
図10は、本発明の第2実施形態の変形例における静電容量型センサの側方断面図である。図10に示すように、静電容量型センサ2Dは、下部部材30の下部に設けられる第2部材40と、第2部材40の下部に設けられる第2下部部材50と、を備える。第2部材40は、例えば導電性の単結晶シリコン(低抵抗化したシリコン)から構成される。また、第2下部部材50は、セラミクスから構成される。
第2部材40には、ダイヤフラム41が形成されている。ダイヤフラム41の上面には、電気的絶縁性を有する薄膜状の突起41aが形成されている。下部部材30の下面には、ダイヤフラム41の上面に対向する位置に参照電極22が設置され、ダイヤフラム41の上面との間に静電容量C3を形成している。参照電極22とダイヤフラム41の上面とは、キャパシタ(コンデンサ)として機能する。ダイヤフラム41の左端は、第2部材40の一部を構成する部分(図示せず)と接続されている。当該部分は、フィールドスルーホール電極H4を介して、ダイヤフラム用パッド(端子)P4と電気的に接続されている。参照電極22の左端は、フィールドスルーホール電極H3に接続されている。フィールドスルーホール電極H3は、薄膜電極用パッド(端子)P3と電気的に接続されている。
下部部材30の下面とダイヤフラム41の上面との間に形成され、密閉された空間S4には、例えば気体A2が封入される。第2下部部材50の上面とダイヤフラム41の下面との間に形成され、密閉された空間S5には、空間S4と同じ気体、例えば気体A2が封入される。
ここで、測温対象、例えば外部の大気の温度が変化する場合、空間S4と空間S5に熱膨張率の同じ気体を封入しているので、空間S4における圧力と空間S5における圧力との間に圧力差が生じない。よって、第2実施形態の場合と同様に、温度変化に対して静電容量C1は変化するが静電容量C3は変化しないから、静電容量型センサ2Dの静電容量変化ΔCは、式(9)’より静電容量C1の変化分となる。
なお、図8に示した場合と同様に、参照電極22との間に静電容量C3を形成する電極は、ダイヤフラム41に限定されず、第2部材40に形成された固定の電極(部)であってもよい。また、空間S4及び空間S5に封入される気体は、不活性気体である点で気体A2が好ましいが、これに限定されず、気体A1又は他の気体であってもよい。
図11は、本発明の第2実施形態の変形例における静電容量型センサの他の例を示す側方断面図である。本変形例では、第2部材40と第2下部部材50とを備えるようにしたが、これに限定されない。例えば図11に示すように、静電容量型センサ2Eは、第2部材40の上部に設けられる第2上部部材60を更に備えるようにしてもよい。すなわち、静電容量型センサ2Eは、部材10、上部部材20、及び下部部材30を含む第1静電容量センサ(図示せず)と、第2部材40、第2上部部材60、及び第2下部部材40を含む第2静電容量センサ(図示せず)とを備え、略同一の構成(構造)を有する2つのセンサによって構成される。
かかる場合、ダイヤフラム41の下面に突起41aが形成され、第2下部部材50の上面におけるダイヤフラム41の下面に対向する位置に参照電極22が設置されている。参照電極22は、ダイヤフラム41の下面との間に静電容量C3を形成している。参照電極22とダイヤフラム41の下面とは、キャパシタ(コンデンサ)として機能する。ダイヤフラム41の左端は、第2部材40の一部を構成する部分(図示せず)と接続されている。当該部分は、フィールドスルーホール電極H4を介して、ダイヤフラム用パッド(端子)P4と電気的に接続されている。参照電極22の左端は、フィールドスルーホール電極H3に接続されている。フィールドスルーホール電極H3は、薄膜電極用パッド(端子)P3と電気的に接続されている。
第2上部部材60の下面とダイヤフラム41の上面との間に形成され、密閉された空間S4には、例えば気体A2が封入される。第2下部部材50の上面とダイヤフラム41の下面との間に形成され、密閉された空間S5には、空間S4と同じ気体、例えば気体A2が封入される。
ここで、測温対象、例えば外部の大気の温度が変化する場合、空間S4と空間S5に熱膨張率の同じ気体を封入しているので、空間S4における圧力と空間S5における圧力との間に圧力差が生じない。よって、図10に示した場合と同様に、温度変化に対して静電容量C1は変化するが静電容量C3は変化しないから、静電容量型センサ2Bの静電容量変化ΔCは、式(9)’より静電容量C1の変化分となる。
なお、図10に示した場合と同様に、参照電極22との間に静電容量C3を形成する電極は、ダイヤフラム41に限定されず、第2部材40に形成された固定の電極(部)であってもよい。また、空間S4及び空間S5に封入される気体は、不活性気体である点で気体A2が好ましいが、これに限定されず、気体A1又は他の気体であってもよい。
このように、静電容量型センサ2D,2Eの構成によっても、第1実施形態と同様に、消費電力を低減させることができるとともに、間欠動作をすることができる。
(第3実施形態)
図12乃至図14は、本発明に係る静電容量型センサの第3実施形態を説明するためのものである。なお、特に記載がない限り、前述した第1実施形態又は第2実施形態と同一構成部分は同一符号をもって表し、その説明を省略する。また、図示しない構成部分は、前述した第1実施形態又は第2実施形態と同様とする。
図12乃至図14は、本発明に係る静電容量型センサの第3実施形態を説明するためのものである。なお、特に記載がない限り、前述した第1実施形態又は第2実施形態と同一構成部分は同一符号をもって表し、その説明を省略する。また、図示しない構成部分は、前述した第1実施形態又は第2実施形態と同様とする。
第3実施形態と第1実施形態又は第2実施形態との相違点は、静電容量型センサ3のダイヤフラム11が、メサ形状111を有することである。
本願において、「メサ形状」とは、台形状に成形されたものをいい、一組の対辺が平行又は略平行のものをいう。
図12は、本発明の第3実施形態における静電容量型センサの側方断面図である。図12に示すように、ダイヤフラム11は、下面にメサ形状111を有する。なお、メサ形状111はダイヤフラム11の下面に有する場合に限定されない。ダイヤフラム11は、気体A1と気体A2とのうち熱膨張率の高い方の気体が封入される空間に向く面に、メサ形状を有すればよい。本実施形態では、気体A1が真空状態の気体であり、気体A2が不活性気体であるから、気体A2が封入される空間S2に向く面、すなわちダイヤフラム11の下面にメサ形状を有する。また、ダイヤフラム11の他方の面、本実施形態では上面にも、メサ形状を有していてもよい。
図13は、図12に示したダイヤフラムの形状を説明する平面図である。図13に示すように、メサ形状111は、平面視において、ダイヤフラム11の中央部(中央及びその周辺の領域)に形成されている。なお、メサ形状の横(図13におけるX軸方向の長さ)、縦(図13におけるY軸方向の長さ)、高さ(図13におけるZ軸方向の長さ)は、適宜変更可能である。
ここで、第1実施形態と同様に、空間S1における圧力と空間S2における圧力との間に圧力差が生じた場合、メサ形状111を含むダイヤフラム11は、面の中央部が曲線状(凹状)に変形しにくくなり、面がそのまま平行移動しやすくなる。よって、静電容量C1と静電容量C2とを精度良く検出することができる。
図14は、本発明の第3実施形態における静電容量型センサの他の例を示す側方断面図である。図14に示すように、第2実施形態と同様に、静電容量型センサ3が参照電極22を備える場合も、ダイヤフラム11は、気体A1と気体A2とのうち熱膨張率の高い方の気体が封入される空間に向く面に、メサ形状111を含む。かかる場合も、図12及び図13に示した場合と同様に、静電容量C1を精度良く検出することができる。
このように、本実施形態の静電容量型センサ3によれば、ダイヤフラム11は、気体A1と気体A2とのうち熱膨張率の高い方の気体が封入される空間に向く面に、メサ形状111を有する。ここで、第1実施形態と同様に、空間S1における圧力と空間S2における圧力との間に圧力差が生じた場合、メサ形状111を有するダイヤフラム11は、面の中央部が曲線状(凹状)に変形しにくくなり、面がそのまま平行移動しやすくなる。よって、静電容量C1を精度良く検出することができる。これにより、測定対象の温度を更に正確に測定することができる。
(第4実施形態)
図15乃至図17は、本発明に係る静電容量型センサの第4実施形態を説明するためのものである。なお、特に記載がない限り、前述した第1実施形態乃至第3実施形態と同一構成部分は同一符号をもって表し、その説明を省略する。また、図示しない構成部分は、前述した第1実施形態乃至第3実施形態と同様とする。
図15乃至図17は、本発明に係る静電容量型センサの第4実施形態を説明するためのものである。なお、特に記載がない限り、前述した第1実施形態乃至第3実施形態と同一構成部分は同一符号をもって表し、その説明を省略する。また、図示しない構成部分は、前述した第1実施形態乃至第3実施形態と同様とする。
第4実施形態と第1実施形態との相違点は、静電容量型センサ4A,4Bが、部材10としてSOI(Silicon On Insulator)基板10Aを用いることである。
図15は、本発明の第4実施形態における静電容量型センサの側方断面図である。図15に示すように、SOI基板10Aは、シリコン層10aと、絶縁層10bと、ベースシリコン層10cとを含んでいる。
シリコン層10aは、例えば導電性のシリコンから構成される。シリコン層10aには、ダイヤフラム11と、導電部12とが形成されている。ここで、所定の厚さ(図15におけるZ軸方向の長さ)に設計されたシリコン層10aを含むSOI基板10Aを用いることにより、例えばエッチング時における厚さ制御が簡単になる。
絶縁層10bは、例えばシリコン酸化物(SiO2)から構成される。また、絶縁層10bは、シリコン層10aとベースシリコン層10cとの間に介在している。絶縁層10bは、シリコン層10aとベースシリコン層10cとを電気的に絶縁する絶縁膜として機能する。
ベースシリコン層10cは、例えば導電性のシリコンから構成される。ベースシリコン層10cには、ダイヤフラム11に対向する位置に電極部15が形成されている。電極部15は、第1実施形態における薄膜電極31と同様に、ダイヤフラム11との間に静電容量C2を形成する。電極部15とダイヤフラム11とは、キャパシタ(コンデンサ)として機能する。
また、電極部15は、ベースシリコン層10cの一部を構成する部分(図示せず)と接続されている。当該部分は、フィールドスルーホール電極H2を介して、下部部材30の下面に設置された電極用パッド(端子)P3と電気的に接続されている。なお、フィールドスルーホール電極H2の形成は、第1実施形態と同様に、下部部材30にそれぞれ貫通孔(図示せず)を形成し、当該貫通孔に電極材の埋め込み成膜、めっき法、または埋め込み配線などを施して行われる。
図16は、図15に示した電極部の上面図である。図16に示すように、電極部15は、平面視において横方向(図16におけるX軸方向)及び縦方向(図16におけるY軸方向)に並べられた柱状の孔15aを複数有している。これらの孔15aは、絶縁層10bを除去する際に用いられる。一般に、絶縁層10bを除去する場合、エッチングにおいて、例えばフッ酸蒸気やバッファードフッ酸(BHF)を用いる。しかし、これらの物質は、垂直方向(図15及び図16におけるZ軸方向)には早く広がるが、水平方向(図15及び図16におけるX軸方向又はY軸方向)には広がりにくい性質を有する。よって、これらの孔15aを通して流し込む(流し入れる)ことにより、フッ酸蒸気やバッファードフッ酸(BHF)を水平方向に広げることができる。
なお、各孔15aの開口部の形状は、正六角形に限定されず、円形、楕円形、矩形、正四角形、多角形などであってもよい。但し、正六角形の開口部を有する、いわゆるハニカム構造は、構造的に安定する。また、孔15aの数や大きさは、ダイヤフラム11と対向する電極部15の上面の表面積と、絶縁層10bを除去率とを考慮して、適宜変更可能である。
図17は、本発明の第4実施形態における静電容量型センサの他の例を示す側方断面図である。図17に示すように、第2実施形態と同様に、静電容量型センサ4Bが参照電極22を備える場合も、部材10としてSOI基板10Aを用いる。かかる場合も、図15に示した場合と同様に、所定の厚さ(図17におけるZ軸方向の長さ)に設計されたシリコン層10aを含むSOI基板10Aを用いることにより、例えばエッチング時における厚さ制御が簡単になる。
このように、本実施形態の静電容量型センサ4A,4Bによれば、SOI基板10Aは、ダイヤフラム11が形成されるシリコン層10aと、ベースシリコン層10cと、シリコン層10aとベースシリコン層10cとの間に介在する絶縁層10bとを含む。ここで、所定の厚さ(図15及び図17におけるZ軸方向の長さ)に設計されたシリコン層10aを含むSOI基板10Aを用いることにより、例えばエッチング時における厚さ制御が簡単になる。これにより、容易にダイヤフラム11を形成することができる。
また、本実施形態の静電容量型センサ4Aによれば、SOI基板10Aは、ダイヤフラム11が形成されるシリコン層10aと、電極部15が形成されるベースシリコン層10cと、シリコン層10aとベースシリコン層10cとの間に介在する絶縁層10bとを含む。ここで、絶縁層10bを除去する場合、エッチングにおいて、例えばフッ酸蒸気やバッファードフッ酸(BHF)を用いる。しかし、これらの物質は、垂直方向(図12及び図13におけるZ軸方向)には早く広がるが、水平方向(図15及び図16におけるX軸方向又はY軸方向)には広がりにくい性質を有する。よって、これらの孔15aを通して流し込む(流し入れる)ことにより、フッ酸蒸気やバッファードフッ酸(BHF)を水平方向に広げることができる。これにより、ダイヤフラム11に該当する部分の絶縁層10bをきれいに(完全に)除去することができる。
(第5実施形態)
図18乃至図21は、本発明に係る静電容量型センサの第5実施形態を説明するためのものである。なお、特に記載がない限り、前述した第1実施形態乃至第4実施形態と同一構成部分は同一符号をもって表し、その説明を省略する。また、図示しない構成部分は、前述した第1実施形態乃至第4実施形態と同様とする。
図18乃至図21は、本発明に係る静電容量型センサの第5実施形態を説明するためのものである。なお、特に記載がない限り、前述した第1実施形態乃至第4実施形態と同一構成部分は同一符号をもって表し、その説明を省略する。また、図示しない構成部分は、前述した第1実施形態乃至第4実施形態と同様とする。
第5実施形態と第1実施形態との相違点は、静電容量型センサ5A,5Bの部材10、又は静電容量型センサ5C,5DのSOI基板10Aに、ゲッタ室S3が形成されることである。
図18は、本発明の第5実施形態における静電容量型センサの側方断面図である。図18に示すように、部材10には、空間S1と連通するゲッタ室S3が形成されている。ゲッタ室S3には、ゲッタ材16が収納されている。ゲッタ材16は、気体(ガス)を吸着(吸収)する性質を有するものであり、例えば、非蒸発型ガス吸着膜や市販のガス吸収材などを用いることができる。なお、ゲッタ材の材料を用いて上部部材20の下面に薄膜電極21を成膜してもよい。
前述したように、空間S1に封入される気体A1は真空状態の気体である。これにより、ゲッタ室S3に収納されるゲッタ材16が空間S1に残留する気体(ガス)を吸着するので、空間S1に封入される気体A1の真空度を高めることができる。
特に、陽極接合法を用いて部材10と上部部材20とを接合する際に、ガラスなどで構成される上部部材20から酸素(又は酸素イオン)が放出される場合がある。かかる場合に、気体A1の真空度が低下するのを防止することができる。
図19は、本発明の第5実施形態における静電容量型センサの他の例を示す側方断面図である。図19に示すように、第2実施形態と同様に、静電容量型センサ5Bが参照電極22を備える場合も、部材10にゲッタ室S3が形成される。かかる場合も、図18に示した場合と同様に、ゲッタ室S3に収納されるゲッタ材16が空間S1に残留する気体(ガス)を吸着するので、空間S1に封入される気体A1の真空度を高めることができる。
図20は、本発明の第5実施形態における静電容量型センサの他の例を示す側方断面図である。図20に示すように、第4実施形態に示した図15と同様に、静電容量型センサ5Cが部材10としてSOI基板10Aを用い、電極部15が形成される場合も、SOI基板10A、具体的にはベースシリコン層10cにゲッタ室S3が形成される。なお、ゲッタ室S3は、シリコン層10aより厚いベースシリコン層10cに形成する方が容易なだけであって、シリコン層10aに形成してもよい。
導電部12には、空間S1とゲッタ室S3とを連通する連通孔12aが形成されている。また、下部部材30には、空間S2に気体A2を封入するための貫通孔32が形成されている。貫通孔32の開口部は、SOI基板10Aと下部部材30とを接合し、空間S2に気体A2を入れた後に、封止材33で封止される。
なお、SOI基板10Aと下部部材30とを接合したときに、空間S2には大気(空気)が満たされている。この状態で気圧の低い場所へ移動すると、空間S2から大気(空気)が抜けるので、気体A2と置換することが可能となる。
かかる場合も、図18に示した場合と同様に、ゲッタ室S3に収納されるゲッタ材16が空間S1に残留する気体(ガス)を吸着するので、空間S1に封入される気体A1の真空度を高めることができる。
図21は、本発明の第5実施形態における静電容量型センサの他の例を示す側方断面図である。図21に示すように、第4実施形態に示した図17と同様に、静電容量型センサ5Dが部材10としてSOI基板10Aを用い、参照電極22を備える場合も、SOI基板10A、具体的にはベースシリコン層10cにゲッタ室S3が形成される。なお、ゲッタ室S3は、図20に示した場合と同様に、シリコン層10aに形成してもよい。
下部部材30には、空間S2に気体A2を封入するための貫通孔32が形成されている。貫通孔32の開口部は、SOI基板10Aと下部部材30とを接合し、空間S2に気体A2を入れた後に、封止材33で封止される。
かかる場合も、図18に示した場合と同様に、ゲッタ室S3に収納されるゲッタ材16が空間S1に残留する気体(ガス)を吸着するので、空間S1に封入される気体A1の真空度を高めることができる。
このように、本実施形態の静電容量型センサ5A,5B,5C,5Dによれば、部材10又はSOI基板10Aには、ゲッタ材16を収納し、空間S1と連通するゲッタ室S3が形成され、空間S1に封入される気体A1は真空状態である。これにより、ゲッタ室S3に収納されるゲッタ材16が空間S1に残留する気体(ガス)を吸着するので、空間S1に封入される気体A1の真空度を高めることができる。
なお、前述の各実施形態の構成は、組み合わせたり或いは一部の構成部分を入れ替えたりしたりしてもよい。また、本発明の構成は前述の実施形態のみに限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々変更を加えてもよい。
1…静電容量型センサ
10…部材
11…ダイヤフラム
20…上部部材
21…薄膜電極
30…下部部材
31…薄膜電極
A1…気体
A2…気体
C1…静電容量
C2…静電容量
S1…空間
S2…空間
10…部材
11…ダイヤフラム
20…上部部材
21…薄膜電極
30…下部部材
31…薄膜電極
A1…気体
A2…気体
C1…静電容量
C2…静電容量
S1…空間
S2…空間
Claims (9)
- 第1の静電容量と第2の静電容量とを検出可能な静電容量型センサであって、
導電性を有する可動の電極板が形成された第1の部材と、
前記電極板との間に前記第1の静電容量を形成する第1の電極と、
前記電極板との間に前記第2の静電容量を形成する第2の電極と、
前記電極板の一方の面との間に第1の空間を形成するように設けられる第2の部材と、
前記電極板の他方の面との間に第2の空間を形成するように設けられる第3の部材とを備え、
前記第1の空間に第1の気体が封入され、前記第2の空間に前記第1の気体と熱膨張率の異なる第2の気体が封入される
静電容量型センサ。 - 第1の静電容量と第2の静電容量とを検出可能な静電容量型センサであって、
導電性を有する可動の電極板が形成された第1の部材と、
前記電極板との間に前記第1の静電容量を形成する第1の電極と、
前記第2の静電容量を形成するための第2の電極と、
前記電極板の一方の面との間に第1の空間を形成するように設けられる第2の部材と、
前記電極板の他方の面との間に第2の空間を形成するように設けられる第3の部材とを備え、
前記第1の空間に第1の気体が封入され、前記第2の空間に前記第1の気体と熱膨張率の異なる第2の気体が封入される
静電容量型センサ。 - 前記第1の部材は、導電性を有し、前記第2の電極との間に前記第2の静電容量を形成する電極部が形成される
請求項2に記載の静電容量型センサ。 - 前記第2の電極との間に前記第2の静電容量を形成する第3の電極を更に備える
請求項2に記載の静電容量型センサ。 - 導電性を有し、前記第2の電極との間に前記第2の静電容量を形成する電極部が形成された第4の部材を更に備える
請求項2に記載の静電容量型センサ。 - 前記電極板は、前記第1の気体と前記第2の気体とのうち熱膨張率の高い方の気体が封入される空間に向く面に、メサ形状を有する
請求項1乃至5の何れか一項に記載の静電容量型センサ。 - 前記第1の部材は、前記電極板が形成される第1の導電層と、第2の導電層と、該第1の導電層と該第2の導電層との間に介在する絶縁層とを含む
請求項1乃至6の何れか一項に記載の静電容量型センサ。 - 前記第1の部材は、前記電極板が形成される第1の導電層と、前記第2の電極が形成される第2の導電層と、該第1の導電層と該第2の導電層との間に介在する絶縁層とを含む
請求項1に記載の静電容量型センサ。 - 前記第1の部材は、ゲッタ材を収納し、前記第1の空間と連通する第3の空間が形成され、
前記第1の気体は真空状態である
請求項1乃至8の何れか一項に記載の静電容量型センサ。
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