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JP5393303B2 - 墓 - Google Patents

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JP5393303B2
JP5393303B2 JP2009161726A JP2009161726A JP5393303B2 JP 5393303 B2 JP5393303 B2 JP 5393303B2 JP 2009161726 A JP2009161726 A JP 2009161726A JP 2009161726 A JP2009161726 A JP 2009161726A JP 5393303 B2 JP5393303 B2 JP 5393303B2
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信一 遠藤
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Description

本発明は、石製の墓本体の前に設けられ上面に物を載置可能な石製の供物台を備えた墓に係り、特に、前側に開口を有しローソクや線香等の燃焼物が収容されて燃焼させられる収容空間が形成されるとともに開口を開閉する開閉扉を有した香炉部及び花が生けられる花生空間が形成された花立て部を備えてなる供物台を備えた墓に関する。
従来、この種の墓としては、例えば、特許文献1(特開2005−240539号公報)に記載されたものが知られている。
図8に示すように、この墓Gaは、石製の墓本体の前に設けられ上面に物を載置可能な石製の供物台100を備えて構成されている。供物台100は、前側に開放する開口101を有しローソクや線香等の燃焼物が収容されて燃焼させられる収容空間102が形成されるとともに開口101を開閉する開閉扉103を有した香炉部104と、香炉部104の左右両側に夫々連設され花が生けられる容器が差し込まれる花生空間が形成された花立て部105とを備えて構成されている。
香炉部104は、その収容空間102が、開閉扉103と、開閉扉103に対向する矩形状の奥板106と、奥板106の各辺に設けられる側板107とで囲繞されて形成されており、この収容空間102にローソク立て108及び線香立て109が設けられている。また、開閉扉103には、収容空間102と外気とを連通する通気孔110が複数形成されており、奥板106には、その上部に、収容空間102と外気とを連通する通気孔111が複数形成されている。
このように構成された墓Gaに墓参りをするときは、開閉扉103を開にし、例えば、燃焼物としてのローソクをローソク立て108に立てて点火する。次に、このローソクの火を利用する等して線香に点火し、この線香を線香立て109に立てる。その後、開閉扉103を閉にする。この状態では、ローソクや線香は収容空間102内で燃焼させられるようになる。この燃焼においては、開閉扉103の通気孔110及び奥板106の通気孔111を通して収容空間102内に外気が流入するとともに内気が排気される。通気孔110、111により、外気と内気とが通気されるので、ローソクや線香等の燃焼物の燃焼が行なわれる。
特開2005−240539号公報
しかしながら、この従来の墓Gaにおいては、開閉扉103及び奥板106に通気孔110、111を形成しているので、外気が収容空間102に直線的に流入するようになり、そのため、外気が乱れて強風になった場合等、収容空間102内に外気が急激に入り込むようになるので、それだけ、入り込む外気の風圧により収容空間102内のローソクや線香等の燃焼物が消火しやすいという問題があった。また、雨天の日には、外気だけでなく、雨水も通気孔110、111から収容空間102内に入るようになるので、この点でも、収容空間102内のローソクや線香等の燃焼物が消火しやすいという問題があった。更に、開閉扉103に通気孔110を形成しているので、閉時には、墓本体の前側に通気孔110が見えるようになり、そのため、外観品質が損なわれるという問題もある。
本発明は、このような問題点に鑑みてなされたもので、収容空間に安定的に外気を流入させるとともに雨水の浸入を防止して燃焼物の燃焼を良く行なわせるようにし、外観品質の向上を図った墓を提供することを目的とする。
このような目的を達成するため、本発明の墓は、石製の墓本体と、該墓本体の前に設けられ上面に物を載置可能な天板を有した石製の供物台とを備え、該供物台を、前側に開放する開口を有し燃焼物が収容されて燃焼させられる収容空間が形成されるとともに該開口を開閉する開閉扉を有した香炉部と、該香炉部の左右両側に夫々連設され花が生けられる容器が差し込まれる花生空間が形成された花立て部とを備えて構成した墓において、上記収容空間と花生空間とを仕切る内方壁に形成され上記収容空間と上記花生空間とを連通する第一通気孔と、上記花立て部を構成する外気に面した外方壁であって上記第一通気孔よりも下位に設けられ上記花生空間と外気とを連通する第二通気孔とを備えて構成している。
これにより、墓参りをするときは、開閉扉を開にし、ローソクや線香等の燃焼物を収容空間内に立てて点火する。その後、開閉扉を閉にする。この状態では、ローソクや線香等の燃焼物は収容空間内で燃焼させられるようになる。この燃焼においては、例えば、第一通気孔及び第二通気孔を左右の花生空間に対して夫々設けた場合においては、例えば左右いずれか一方の第一通気孔及び第二通気孔から収容空間内に外気が流入するとともに、左右いずれか他方の第一通気孔及び第二通気孔から内気が排気される。この場合、外気は、第二通気孔から花立て部の花生空間に流入し、その風圧により直進しようとするが、内方壁に衝突して花生空間内を滞留し、第一通気孔から香炉部の収容空間に流入するようになる。即ち、第一通気孔と第二通気孔とはクランクに形成されているので、外気が乱れて強風になった場合等でも、外気は内方壁に衝突して花生空間内を滞留することから、風圧の影響を抑制することができ、それだけ、収容空間に安定的に外気を流入させることができる。一方、収容空間の内気は、第一通気孔から花生空間に流出し、花生空間内を滞留して第二通気孔から排気されるようになる。そのため、香炉部の収容空間に安定的に外気を流入させることができるとともに、収容空間の内気を排気させることができるので、通気が安定して行なわれるようになり、それだけ、収容空間の換気が安定且つ円滑に行なわれるようになるので、ローソクや線香等の燃焼物を収容空間に収容した状態でも、燃焼物の燃焼を良く行なわせることができる。
また、例えば雨天の日に、花生空間と容器との間に生じる間隙から花生空間に雨水が入り込んだ場合、この入り込んだ雨水は花生空間の最下面から溜まっていくことがあるが、収容空間に連通している第一通気孔よりも外気に連通している第二通気孔の方が下位に設けられているので、雨水が溜まったとしても、この雨水は第二通気孔から排水されるようになり、そのため、花生空間に入り込んだ雨水が第一通気孔から収容空間に浸入する事態を防止でき、この点でも、ローソクや線香等の燃焼物を収容空間に収容した状態でも、燃焼物の燃焼を良く行なわせることができる。
更に、第二通気孔を花立て部の外方壁に設けたので、外観品質を損なうことがなく、そのため、開閉扉に通気孔を形成した場合に比較して、外観品質を向上させることができる。
また、開閉扉を閉にした状態において、収容空間内に安定的に外気を流入させることができるとともに雨水が浸入する事態を防止することができるので、墓参りしない常時には、開閉扉を閉にしておくことにより、ローソクや線香等を香炉部に収納しておくことができ、この収納したローソクや線香等を風雨から保護することができる。
そして、必要に応じ、上記第一通気孔及び第二通気孔を、上記花生空間に上記容器が差し込まれたとき該容器の底面よりも下位の位置に形成した構成としている。
これにより、外気が第二通気孔から花生空間を経由して第一通気孔に至るまでに、その進路を容器によって邪魔されることがなく、また、収容空間からの内気も第一通気孔から花生空間を経由して第二通気孔に至るまでに、その進路を容器によって邪魔されることがないので、外気と内気との通気性を向上させることができる。
また、必要に応じ、上記第二通気孔の上記花生空間側の開口部を、該花生空間の最下面に連続させて形成するとともに、該第二通気孔を接地面に平行若しくは接地面に向けて傾斜させて形成した構成としている。
これにより、雨天の日に、花生空間と容器との間に生じる間隙から花生空間に雨水が入り込んでも、この入り込んだ雨水は即座に第二通気孔から外部に排水されるようになる。即ち、花生空間に雨水が溜まらないので、花立て部を清潔に使用することができる。
更に、必要に応じ、上記天板に、上記収容空間と外気とを連通し該収容空間の内気を排出する排気孔を設け、該排気孔に、排出される内気を導く屋根付きの排気塔を設けた構成としている。
これにより、第一通気孔が内方壁に設けられ、排気孔が天板に設けられることになるので、収容空間の内気は、下から上に向かう上昇気流となり、そのため、より一層外気と内気との換気が円滑に行なわれるようになる。また、排気孔には排気塔が設けられているので、この排気塔が煙突として機能し、そのため、より一層外気と内気との換気が円滑に行なわれるようになる。更に、排気塔は屋根付きなので、排気孔から雨水が収容空間に浸入する事態を防止することができる。更にまた、排気塔を設けることにより、全体の見栄えが良くなるので、外観品質を向上させることができる。
本発明の墓によれば、ローソクや線香等の燃焼物を収容空間内で燃焼させると、外気は第二通気孔から流入し花生空間を通して第一通気孔から収容空間内に流入していく。この場合、花生空間に流入した外気は内方壁に衝突して花生空間内を滞留しながら収容空間に流入するので、外気の風圧の影響を抑制することができ、収容空間に安定的に外気を流入させることができる。一方、収容空間の内気は、第一通気孔から花生空間に流出し、花生空間内を滞留しながら第二通気孔から排気されるようになる。そのため、香炉部の収容空間に安定的に外気を流入させることができるとともに、収容空間の内気を排気させることができるので、通気が安定して行なわれるようになり、それだけ、収容空間の換気が安定且つ円滑に行なわれるようになり、ローソクや線香等の燃焼物を収容空間に収容した状態でも、燃焼物の燃焼を良く行なわせることができる。
また、雨天の日に、花生空間と容器との間に生じる間隙から花生空間に雨水が入り込んだ場合、この入り込んだ雨水は花生空間の最下面から溜まっていくことがあるが、収容空間に連通している第一通気孔よりも外気に連通している第二通気孔の方が下位に設けられているので、雨水が溜まったとしても、この雨水は第二通気孔から排水されるようになり、そのため、花生空間に入り込んだ雨水が第一通気孔から収容空間に浸入する事態を防止でき、この点でも、ローソクや線香等の燃焼物を収容空間に収容した状態でも、燃焼物の燃焼を良く行なわせることができる。更に、第二通気孔を花立て部の外方壁に設けたので、外観品質を損なうことがなく、そのため、開閉扉に通気孔を形成した場合に比較して、外観品質を向上させることができる。
本発明の実施の形態に係る供物台を示す正面断面図である。 本発明の実施の形態に係る墓を示す斜視図である。 本発明の実施の形態に係る供物台を示す分解斜視図である。 本発明の実施の形態に係る供物台を示す斜視図である。 本発明の実施の形態に係る供物台をその使用状態で示す斜視図である。 本発明の別の実施の形態に係る供物台を示す正面断面図である。 本発明の別の実施の形態に係る供物台を示す分解斜視図である。 従来の墓の一例を示し、(A)は供物台をその使用状態で示す斜視図、(B)は供物台を示す斜視図である。
以下、添付図面に基づいて本発明の実施の形態に係る墓を説明する。
図1乃至図5には、本発明の実施の形態に係る墓Gを示している。本墓Gは、石製の墓本体1と、墓本体1の前に設けられ上面11aに物を載置可能な天板11を有した石製の供物台10とを備えて構成されている。
供物台10は、前側に開放する開口21aを有し燃焼物Fが収容されて燃焼させられる収容空間21が形成されるとともに開口21aを開閉する開閉扉22を有した香炉部20と、香炉部20の左右両側に夫々連設され花が生けられる容器32が差し込まれる花生空間31が形成された花立て部30とを備えて構成されている。本実施の形態では、供物台10は、接地面に設置された基礎2上に設けられる台板12を備えて構成され、この台板12上に、香炉部20及び花立て部30がその収容空間21と花生空間31とを仕切る内方壁13を介して連設されて一体に設けられ、この香炉部20及び花立て部30の上方に天板11が一体に設けられている。
香炉部20は、台板12の中央部と、台板12に立設される一対の内方壁13と、台板12の中央部に立設され一対の内方壁13間に設けられる開閉扉22と、一対の内方壁13間に設けられ開閉扉22と対向する後側壁23と、一対の内側壁13及び後側壁23の上部に設けられる天板11の中央部とで構成され、これらで囲繞されて収容空間21が形成されている。この収容空間21には、燃焼物FとしてのローソクFaを立てるローソク立て24及び燃焼物Fとしての線香Fbを立てる線香立て25が収容されている。
また、開閉扉22は、台板12の中央部,一対の内方壁13,天板11に嵌着される枠体26と、枠体26に例えば蝶番27を介して開閉可能に設けられる扉部28とを備えて構成されている。扉部28は、金属製の枠状フレーム28aと、このフレーム28aに嵌め込まれ収容空間21内が見えるガラス板や樹脂板からなる透明板28bとから構成されている。符号28cは、扉部28を構成し扉部28を開閉させるためのノブであり、符号29は、閉じた扉部28のフレーム28aの端部を拘束しておくマグネット型のロック部である。
花立て部30は、四角柱状の石製のブロックで構成されており、上面から内部を掘削して花生空間31が形成されている。この花生空間31は、その深さが、容器32の深さよりも深く形成されている。この花立て部30は、収容空間21を挟んで一対設けられ、対向する壁面33aを有する壁部33が、内方壁13として構成されている。この内方壁13には、収容空間21と花生空間31とを連通する第一通気孔34が設けられている。この第一通気孔34は、実施の形態では、一対の内方壁13に夫々設けられ、接地面に平行に形成されるとともに、花生空間31に容器32が差し込まれたとき容器32の底面32aよりも下位の位置に形成されている。
また、この花立て部30の外気に面した外方壁35には、花生空間31と外気とを連通する第二通気孔36が設けられている。この第二通気孔36は、花生空間31に容器32が差し込まれたとき容器32の底面32aよりも下位の位置であって第一通気孔34よりも下位に設けられている。実施の形態では、前から見て左側に位置する花立て部30に設けられた第二通気孔36は、その外気側の開口部36aが前から見て左側の外気に臨んで形成されており、前から見て右側に位置する花立て部30に設けられた第二通気孔36は、その外気側の開口部36aが前から見て右側の外気に臨んで形成されている。また、この第二通気孔36は、その花生空間31側の開口部36bが、花生空間31の最下面31aに連続して形成されているとともに、接地面に平行に形成されている。
また、この供物台10の天板11には、収容空間21と外気とを連通し収容空間21の内気を排出する排気孔14が設けられている。この排気孔14は、天板11の略中央に設けられ、軸線を垂直とする断面円形状に形成されている。
更に、排気孔14には、排出される内気を導く屋根付きの排気塔15が設けられている。この排気塔15は、排気孔14に差し込まれる筒状の差込部16と、差込部16に連設され筒状かつ網状に形成されて空気を通過させる網状体17と、網状体17に被冠された屋根部18とを備えて構成されている。差込部16の外側には、排気孔14の内面に弾接して差込部16を押えるばね部材16aが等角度関係で複数設けられている。また、差込部16と網状体17との境界部には、差込部16と排気孔14との隙間を覆う鍔19が設けられている。
更にまた、天板11の内側面には、遮熱材11bが被覆されている。この遮熱材11bは、アルミニウム等の金属製のテープであって、天板11の内側面に接着剤を介して貼着されている。その他、遮熱材11bとしては、表面が鏡面の金属板や石綿等、適宜のものが用いられる。
従って、この実施の形態に係る墓Gに墓参りするときは、例えば、供物台10の天板11の上面11aに供物を供えるとともに、容器32に水を入れて花立て部30の花生空間31に差し込み、この容器32に花を生ける。そして、香炉部20の開閉扉22を開にし、ローソクFaをローソク立て24に立てて点火し、このローソクFaの火を利用する等して線香Fbに点火して、この線香Fbを線香立て25に立てる。その後、開閉扉22を閉にする。この状態では、ローソクFaや線香Fbは収容空間21内で燃焼させられるようになる。この燃焼においては、第一通気孔34及び第二通気孔36を左右の花生空間31に対して夫々設けているので、左右いずれか一方の第一通気孔34及び第二通気孔36から収容空間21内に外気が流入するとともに、左右いずれか他方の第一通気孔34及び第二通気孔36と排気孔14とから内気が排気される。外気と内気とを通気させて収容空間21内を換気させることにより燃焼物Fを燃焼させることができる。
詳しくは、外気は、第二通気孔36から花立て部30の花生空間31に流入し、その風圧により直進しようとするが、内方壁13に衝突して花生空間31内を滞留し、第一通気孔34から香炉部20の収容空間21に流入するようになる。即ち、第一通気孔34と第二通気孔36とはクランクに形成されているので、外気が乱れて強風になった場合等でも、外気は内方壁13に衝突して花生空間31内を滞留することから、風圧の影響を抑制することができ、それだけ、収容空間21に安定的に外気を流入させることができる。
一方、収容空間21の内気は、第一通気孔34から花生空間31に流出し、花生空間31内を滞留して第二通気孔36から排気されるとともに、排気孔14から排気塔15を通って排気されるようになる。この場合、排気孔14から排気される内気は、第一通気孔34が内方壁13に設けられ排気孔14が天板11に設けられているので、下から上に向かう上昇気流となり、そのため、外気と内気との換気が円滑に行なわれるようになる。この際、排気塔15が煙突として機能するようになるので、より一層外気と内気との換気が円滑に行なわれるようになる。
即ち、香炉部20の収容空間21に安定的に外気を流入させることができるとともに、収容空間21の内気を円滑に排気させることができるので、通気が安定して行なわれるようになり、それだけ、収容空間21の換気が安定且つ円滑に行なわれるようになるので、ローソクFaや線香Fb等の燃焼物Fを収容空間21に収容した状態でも、燃焼物Fの燃焼を良く行なわせることができる。また、本実施の形態では、花生空間31の深さが容器32の深さよりも深く形成されているとともに第一通気孔34及び第二通気孔36が容器32の底面32aよりも下位の位置に形成されているので、外気が第二通気孔36から花生空間31を経由して第一通気孔34に至るまでに、その進路を容器32によって邪魔されることがなく、また、収容空間21からの内気も第一通気孔34から花生空間31を経由して第二通気孔36に至るまでに、その進路を容器32によって邪魔されることがないので、外気と内気との通気性を向上させることができる。
また、例えば、雨天の日等には、花生空間31と容器32との間に生じる間隙から花生空間31に雨水が入り込むことがあるが、この場合、収容空間21に連通している第一通気孔34よりも外気に連通している第二通気孔36の方が下位に設けられているとともに、第二通気孔36の花生空間31側の開口部36bが花生空間31の最下面31aに連続形成されているので、この入り込んだ雨水は花生空間31の最下面31aに溜まらずに即座に第二通気孔36から外部に排水されるようになる。
即ち、花生空間31に入り込んだ雨水が第一通気孔34から収容空間21に浸入する事態を防止できるので、ローソクFaや線香Fb等の燃焼物Fを収容空間21に収容した状態でも、燃焼物Fの燃焼を良く行なわせることができる。また、花生空間31に雨水が溜まらないので、花立て部30を清潔に使用することができる。
また、排気孔14には屋根付きの排気塔15が設けられているので、排気孔14から雨水が収容空間21に浸入する事態を防止することができ、この点でも、燃焼物Fの燃焼を良く行なわせることができる。
更に、第二通気孔36を花立て部30の外方壁35に設けたので、外観品質を損なうことがなく、そのため、開閉扉22に通気孔を形成した場合に比較して、外観品質を向上させることができる。特に、本実施の形態のように、前から見て左側に位置する花立て部30に設けられた第二通気孔36の外気側の開口部36aが前から見て左側の外気に臨んで形成されるとともに、前から見て右側に位置する花立て部30に設けられた第二通気孔36の外気側の開口部36aが前から見て右側の外気に臨んで形成されている場合には、前から第二通気孔36が見えないようになるので、より一層外観品質を向上させることができる。更にまた、排気塔15を設けることにより、全体の見栄えが良くなり、そのため、より一層外観品質を向上させることができる。
そして、墓参りが終了したならば、開閉扉22を開にし、ローソクFaや線香Fb等を収容空間21に収容して、開閉扉22を閉にし、ローソクFaや線香Fb等を香炉部20の収容空間21に収納する。開閉扉22を閉にした状態においては、収容空間21内に安定的に外気が流入するとともに雨水が浸入する事態を防止することができるので、墓参りしない常時に、ローソクFaや線香Fb等を香炉部20に収納しておくことができ、この収納したローソクFaや線香Fb等を風雨から保護することができる。
図6及び図7には、本発明の別の実施の形態に係る墓Gを示している。この墓Gは、台板12上に、香炉部20及び花立て部30がその収容空間21と花生空間31とを仕切る内方壁13を介して連設されて載置され、この香炉部20及び花立て部30の上方に天板11が載置されている。
香炉部20は、台板12の中央部と、台板12に立設される一対の側壁20aと、台板12の中央部に立設され一対の側壁20a間に設けられる開閉扉22と、一対の側壁20a間に設けられ開閉扉22と対向する後側壁23と、一対の側壁20a及び後側壁23の上部に設けられる天板11の中央部とで構成され、これらで囲繞されて収容空間21が形成されている。
花立て部30は、四角柱状の石製のブロックで構成されており、上面から内部を掘削して花生空間31が形成されている。この花立て部30は、香炉部20を挟んで一対設けられている。
この場合、内方壁13は、香炉部20を構成する一対の側壁20aと、花立て部30を構成し側壁20aに連設される壁面33aを有する壁部33とで構成され、この内方壁13に設けられる第一通気孔34は、側壁20aと壁部33とを連通して形成されている。
その他の構成,作用,効果は、上記実施の形態と同様である。
尚、本実施の形態において、第一通気孔34を接地面に平行に設けたが、必ずしもこれに限定されるものではなく、接地面に向けて傾斜形成しても良く、また、天板11に向けて傾斜形成しても良く、適宜変更して差支えない。
また、本実施の形態において、第二通気孔36を接地面に平行に設けたが、必ずしもこれに限定されるものではなく、接地面に向けて傾斜形成しても良く、適宜変更して差支えない。
更に、本実施の形態において、開閉扉22の枠体26と扉部28とを蝶番27を用いて接続したが、必ずしもこれに限定されるものではなく、開閉可能に接続できれば良く、適宜変更して差支えない。
尚また、本実施の形態において、第一通気孔34を一対の内方壁13に夫々設けたが、必ずしもこれに限定されるものではなく、一対の内方壁13のいずれか一方のみに設けても良く、適宜変更して差し支えない。この場合、第二通気孔36は、第一通気孔34が設けられている側の花立て部30に設けてあれば良く、第一通気孔34が設けられていない側の花立て部30には必ずしも設けなくても良い。
G 墓
F 燃焼物
Fa ローソク
Fb 線香
1 墓本体
2 基礎
10 供物台
11 天板
12 台板
13 内方壁
14 排気孔
15 排気塔
16 差込部
16a ばね部材
17 網状体
18 屋根部
19 鍔
20 香炉部
21 収容空間
22 開閉扉
23 後側壁
24 ローソク立て
25 線香立て
26 枠体
27 蝶番
28 扉部
29 ロック部
30 花立て部
31 花生空間
32 容器
33 壁部
33a 壁面
34 第一通気孔
35 外方壁
36 第二通気孔

Claims (4)

  1. 石製の墓本体と、該墓本体の前に設けられ上面に物を載置可能な天板を有した石製の供物台とを備え、該供物台を、前側に開放する開口を有し燃焼物が収容されて燃焼させられる収容空間が形成されるとともに該開口を開閉する開閉扉を有した香炉部と、該香炉部の左右両側に夫々連設され花が生けられる容器が差し込まれる花生空間が形成された花立て部とを備えて構成した墓において、
    上記収容空間と花生空間とを仕切る内方壁に形成され上記収容空間と上記花生空間とを連通する第一通気孔と、上記花立て部を構成する外気に面した外方壁であって上記第一通気孔よりも下位に設けられ上記花生空間と外気とを連通する第二通気孔とを備えて構成したことを特徴とする墓。
  2. 上記第一通気孔及び第二通気孔を、上記花生空間に上記容器が差し込まれたとき該容器の底面よりも下位の位置に形成したことを特徴とする請求項1記載の墓。
  3. 上記第二通気孔の上記花生空間側の開口部を、該花生空間の最下面に連続させて形成するとともに、該第二通気孔を接地面に平行若しくは接地面に向けて傾斜させて形成したことを特徴とする請求項1または2記載の墓。
  4. 上記天板に、上記収容空間と外気とを連通し該収容空間の内気を排出する排気孔を設け、該排気孔に、排出される内気を導く屋根付きの排気塔を設けたことを特徴とする請求項1乃至3何れかに記載の墓。
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