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JP5388416B2 - 超音波診断装置および超音波診断装置の制御プログラム - Google Patents

超音波診断装置および超音波診断装置の制御プログラム Download PDF

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JP5388416B2 JP2007013687A JP2007013687A JP5388416B2 JP 5388416 B2 JP5388416 B2 JP 5388416B2 JP 2007013687 A JP2007013687 A JP 2007013687A JP 2007013687 A JP2007013687 A JP 2007013687A JP 5388416 B2 JP5388416 B2 JP 5388416B2
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Description

本発明は、被検体内に超音波パルスを照射し、被検体内で生じた超音波エコーを受信して各種処理を行なうことにより被検体内の生体情報を得る超音波診断装置に係り、特に造影剤を用いたコントラストエコー法による撮像を行なうことが可能な超音波診断装置および超音波診断装置の制御プログラムに関する。
超音波診断装置は、超音波プローブに内蔵された圧電振動子(超音波振動子)から被検体内に超音波パルスを照射し、被検体内で生じた超音波エコーを圧電振動子で受信して各種処理を行なうことにより被検体内の生体組織の断層画像や血流画像等の生体情報を得る装置である。
この超音波診断装置による撮影法の一つに、コントラストエコー法と称される撮影手法がある。コントラストエコー法は、被検体の血管内に造影剤としてマイクロバブルを投与することで、超音波散乱エコーの増強を図るものである。コントラストエコー法による撮像では、所定の周波数スペクトルを有する超音波パルスが照射され、造影剤であるマイクロバブルから得られる超音波エコーの非線形成分が映像化に用いられる(例えば、特許文献1参照。)。
特開平8−182680号公報
しかしながら、従来のコントラストエコー法における撮像技術では、被検体内に投与されたバブルの一部しか映像化に寄与していない。これは、照射する超音波パルスの周波数を一定にした場合、超音波エコーに含まれる非線形成分の信号強度がバブルの半径に強く依存することに起因する。つまり、バブルの共鳴周波数が、その半径によって異なることから、被検体内に投与されたバブルのうち、送信した超音波パルスの周波数に共鳴する半径を有する一部のバブルしか映像化に利用できていない。
このため、より多くの異なる半径のバブルからの超音波エコーを取得して映像化することが感度の観点から望まれる。
一方で、バブルは送信される超音波パルスによって破壊されてしまうという問題がある。このため、コントラストエコー法における撮影では、非造影撮影において通常用いられる超音波パルスに比べて1/10程度の振幅しかもたない非常に強度が弱い超音波パルスが撮影用に用いられている。従って、特に深部で感度が不足する恐れがあるという問題がある。特に、バブルを壊さないような低音圧の超音波パルスを用いたLow MI(mechanical index)モード撮影においては、現実に感度が不足している。
また、バブルからの超音波エコーに含まれる非線形成分としてセカンドハーモニック(2次高調波)成分を映像化に使用する技術も考案されている。しかし、この技術では、生体組織からのティッシュハーモニック成分も映像化されてしまうため、バブルによる血流の染影が見にくいという問題がある。
本発明はかかる従来の事情に対処するためになされたものであり、より高感度でバブルによる染影を容易に認識することが可能な超音波診断装置および超音波診断装置の制御プログラムを提供することを目的とする。
また、本発明はかかる従来の事情に対処するためになされたものであり、超音波画像のモーションアーチファクトを軽減することができる超音波診断装置および超音波診断装置の制御プログラムを提供することを目的とする。
さらに、本発明はかかる従来の事情に対処するためになされたものであり、バブルエコーの信号強度を増大できる一方、組織エコーの信号強度を低減できる超音波診断装置および超音波診断装置の制御プログラムを提供することを目的とする。
加えて、本発明はかかる従来の事情に対処するためになされたものであり、超音波画像上に現れる縦スジを薄くすることができる超音波診断装置および超音波診断装置の制御プログラムを提供することを目的とする。
本発明に係る超音波診断装置は、上述した課題を解決するために、請求項1に記載したように、中心周波数が互いに異なる複数の超音波パルスが超音波プローブによって被検体に送信されることで受信された、それぞれの受信エコーを取得する第1の受信エコー取得手段と、前記複数の超音波パルスを合成した合成パルスと同じ周波数成分の特性を有する超音波パルスを前記被検体に送信し、受信エコーを取得する第2の受信エコー取得手段と、前記第1の受信エコー取得手段により取得された受信エコーおよび前記第2の受信エコー取得手段により取得された受信エコーを合成することにより合成信号を生成する受信エコー合成手段と、前記合成信号から前記被検体からのエコーの画像を生成する画像生成手段と、を備える。
本発明に係る超音波診断装置の制御プログラムは、上述した課題を解決するために、請求項16に記載したように、超音波診断装置に含まれるコンピュータを、中心周波数が互いに異なる複数の超音波パルスが超音波プローブから被検体に送信されることによって前記超音波プローブで受信されたそれぞれの受信エコーを前記超音波プローブから取得する第1の受信エコー取得手段、前記複数の超音波パルスを合成した合成パルスと同じ周波数成分の特性を有する超音波パルスが前記超音波プローブから前記被検体に送信されることによって前記超音波プローブで受信された受信エコーを前記超音波プローブから取得する第2の受信エコー取得手段、前記第1の受信エコー取得手段により取得された受信エコーおよび前記第2の受信エコー取得手段により取得された受信エコーを合成することにより合成信号を生成する受信エコー合成手段、および前記合成信号から前記被検体からのエコーの画像を生成する画像生成手段、として機能させる。
本発明に係る超音波診断装置および超音波診断装置の制御プログラムにおいては、より高感度でバブルによる染影を容易に認識することができる。
また、本発明に係る超音波診断装置および超音波診断装置の制御プログラムにおいては、超音波画像のモーションアーチファクトを軽減することができる。
さらに、本発明に係る超音波診断装置および超音波診断装置の制御プログラムにおいては、バブルエコーの信号強度を増大できる一方、組織エコーの信号強度を低減できる。
加えて、本発明に係る超音波診断装置および超音波診断装置の制御プログラムにおいては、超音波画像上に現れる縦スジを薄くすることができる。
本発明に係る超音波診断装置および超音波診断装置の制御プログラムの実施形態について添付図面を参照して説明する。
図1は、本発明に係る超音波診断装置の第1の実施形態を示す構成図である。
第1の実施形態の超音波診断装置1は、装置本体2に超音波プローブ3と、モニタ4とを設けて構成される。装置本体2は、送受信部5、A/D(analog to digital)コンバータ6、信号処理部7、検波部8、スキャンシーケンス制御部9、システム制御部10および表示部11を備えている。装置本体2の各構成要素は、回路により、または制御プログラムをコンピュータのCPU(central processing unit)に読み込ませて構築することができる。
超音波プローブ3は、複数の超音波振動子を備えている。各超音波振動子は、送受信部5から電気パルスとして印加された送信信号を超音波パルスに変換して図示しない被検体内に送信する一方、被検体内部に送信された超音波パルスによって生じた超音波エコーを受信して電気信号である受信エコーとして送受信部5に与える機能を有する。
送受信部5は、スキャンシーケンス制御部9からスキャンシーケンスとして与えられた制御信号に従って送信信号を超音波プローブ3の各超音波振動子に与えることにより、超音波プローブ3から所定の特性をもった超音波パルスが送信されるように超音波プローブ3を制御する機能を有する。また、超音波プローブ3から受信エコーを受けて遅延処理、整相加算処理等の所定の前処理を行なった後、A/Dコンバータ6に与える機能を有する。
スキャンシーケンス制御部9は、送受信部5にスキャンシーケンスとして制御信号を与えることによって、超音波プローブ3から所定の周波数スペクトル(周波数成分)に該当する超音波パルスが送信されるように送受信部5を制御する機能を有する。具体的には、スキャンシーケンス制御部9は、中心周波数、振幅、周波数帯域のうち少なくとも1つが異なる複数の周波数スペクトルに該当する複数の超音波パルスが超音波プローブ3から順次送信されるように、送受信部5に制御信号を与えて制御する機能を有する。また、スキャンシーケンス制御部9は、複数の超音波パルスを順次送信させる際、複数の超音波パルス毎に位相、送信開口および送信焦点のうち少なくとも1つを異ならせて順次送信させることもできる。
特に、スキャンシーケンス制御部9は、周波数スペクトルが互いに異なる複数の超音波パルスおよびそれらを線形演算して合成される超音波パルスと同じ周波数成分の特性を反映した超音波パルスが順次送信されるようにスキャンシーケンスを設定するように構成される。
A/Dコンバータ6は、送受信部5から受けたアナログの受信エコーをデジタルの受信エコーに変換して信号処理部7または検波部8に与える機能を有する。
信号処理部7は、A/Dコンバータ6から受けた受信エコーに対する信号処理を実施する機能と、信号処理によって得られた合成信号を検波部8に与える機能を有する。具体的には、信号処理部7は、周波数スペクトルが異なる各超音波パルスに対応する受信エコーを合成し、合成信号を生成する信号処理を行なうように構成される。
検波部8は、信号処理部7またはA/Dコンバータ6から必要なパルス信号または受信エコーを取得し、取得したパルス信号または受信エコーの包絡線検波を行ない、検波結果を検波信号として表示部11に与える機能を有する。特に、検波部8は、コントラストエコー法によるマイクロバブルを用いた造影(contrast)画像用に信号処理部7からパルス信号を取得して検波信号を生成する一方、造影画像の背景となる組織(B−mode)画像用にA/Dコンバータ6から所定の受信エコーを取得して検波信号を生成するように構成される。
なお、信号処理部7と検波部8との配置を逆転させてもよい。その場合、検波部8は、A/Dコンバータ6から必要な受信エコーを取得し、取得した受信エコーの包絡線検波を行なう。また、信号処理部7は、検波部8から受けた受信エコーに対する信号処理を実施する。
表示部11は、DSC(digital scan converter)を備えている。表示部11は、検波部8から受けた検波信号からモニタ表示用の映像信号を生成し、生成した映像信号をモニタ4に与えて表示させる機能を有する。表示部11は、DSCによって検波部8から受けた検波信号を超音波スキャンの走査方式から表示用のテレビ走査方式に変換するように構成される。
システム制御部10は、装置本体2内の各構成要素である送受信部5、A/Dコンバータ6、信号処理部7、検波部8、スキャンシーケンス制御部9に制御信号を与えることにより統括制御する機能を有する。
次に超音波診断装置1の作用について説明する。
図2は、図1に示す超音波診断装置1によりマイクロバブルを造影剤として用いたコントラストエコー法による血流の映像化を行なう際の手順を示すフローチャートであり、図中Sに数字を付した符号はフローチャートの各ステップを示す。
まず予め、被検体にマイクロバブルからなる造影剤が投与される。そして、様々な半径を有する多数のマイクロバブルが、血管等の撮像対象部位に導入される。
そして、ステップS1において、例えば互いに異なる中心周波数f1,f2を有する超音波パルスp1,p2が超音波プローブ3から被検体内の撮影対象部位にそれぞれ異なるタイミングで送信される。そして、撮影対象部位においてマイクロバブルによりそれぞれ生じた超音波エコーが超音波プローブ3において受信され、受信エコーE1,E2として信号処理部7において取得される。
すなわち、スキャンシーケンス制御部9が、中心周波数f1の超音波パルスp1と中心周波数f2の超音波パルスp2が超音波プローブ3から一定の間隔で順次送信されるようにスキャンシーケンスを生成する。ただし、中心周波数f2は、中心周波数f1と異なる値に設定される。
スキャンシーケンス制御部9は、生成したスキャンシーケンスを送受信部5に与える。そうすると、送受信部5は、スキャンシーケンス制御部9から受けたスキャンシーケンスに従って送信信号を生成し、生成した送信信号を超音波プローブ3の各超音波振動子に与える。このため、超音波プローブ3からは、中心周波数f1の超音波パルスp1と中心周波数f2(f2≠f1)の超音波パルスp2が被検体内の撮影対象部位にそれぞれ送信される。
撮影対象部位には、異なる半径を有するマイクロバブルが多数存在するため、マイクロバブルや組織に超音波パルスが反射することによって生じた超音波エコーが、超音波プローブ3において受信される。超音波プローブ3において受信された、2つの超音波パルスp1、p2に対応する各超音波エコーは、電気信号である受信エコーE1,E2に変換されて順次送受信部5に与えられる。
送受信部5は、超音波プローブ3から受けた各受信エコーE1,E2をA/Dコンバータ6に順次与える。A/Dコンバータ6では、送受信部5から与えられたアナログの受信エコーE1,E2からデジタルの受信エコーE1,E2にそれぞれ変換される。デジタル化された各受信エコーE1,E2は、A/Dコンバータ6から順次信号処理部7に与えられる。
信号処理部7は、A/Dコンバータ6から受けた各受信エコーE1,E2に対して遅延処理、整相加算処理等の所定の処理を行なう。そして、信号処理部7には、2種類の送信超音波パルスp1,p2にそれぞれ対応する受信エコーE1,E2が一時的に保存される。
図3は、図1に示す超音波診断装置1の超音波プローブ3から順次送信される複数の超音波パルスに対応する周波数スペクトルの一例を示す模式図であり、図4は、図3に示す各超音波パルスの送信によってそれぞれ得られるバブルからの受信エコーの周波数スペクトルの一例を示す模式図である。
図3および図4の横軸は、周波数を示す。図3に示すように中心周波数f1の超音波スペクトルを有する超音波パルスp1と、中心周波数f2の超音波スペクトルを有する超音波パルスp2とがそれぞれ超音波プローブ3から被検体内のマイクロバブルに向けて順次送信される。
そうすると、撮影対象部位に存在するマイクロバブルの半径は、異なる値に分布しているが、送信された超音波パルスの各周波数スペクトルに対応して共鳴する半径を有するマイクロバブルから基本波帯域を含む広い領域において非線形信号成分が得られる。つまり、送信される各超音波パルスのそれぞれの中心周波数を互いに異なる値に設定し、各周波数スペクトルをシフトさせることで、基本波帯域を含む広い領域において、より多くの半径を有するマイクロバブルから非線形成分を得ることができる。
このため、受信エコーE1,E2のうちマイクロバブルからそれぞれ得られる非線形成分であるバブルエコーEb1,Eb2は、図4に示すように、それぞれ互いに異なる中心周波数f1、f2の周波数スペクトルをもつことになる。一方、受信エコーE1,E2のうち生体組織からそれぞれ得られるクラッタ成分の組織エコーEc1,Ec2は、基本波帯域ではほぼ線形成分のみになると考えられる。
次に、ステップS2において、超音波パルスp1と超音波パルスp2を加算して得られる超音波パルスp3が超音波プローブ3から送信され、受信エコーE3が信号処理部7において取得される。この超音波パルスp3の送信および受信エコーE3の取得は、超音波パルスp1および超音波パルスp2の送信並びに受信エコーE1,E2の取得と同様に、スキャンシーケンス制御部9の制御下において行なわれる。
すなわち、図3のような周波数スペクトルを有する超音波パルスp3が超音波プローブ3から送信される。そうすると、超音波パルスp1,p2を送信した場合と同様に、基本波帯域を含む広い領域における非線形成分として図4に示すような超音波パルスp3の周波数スペクトルに応じた周波数スペクトルを有するバブルエコーEb3が取得される。また、超音波パルスp3により得られた受信エコーE3のうち、生体組織から得られるクラッタ成分の組織エコーEc3は、受信エコーE1,E2のそれぞれのクラッタ成分である各組織エコーEc1,Ec2と同様に基本波帯域ではほぼ線形成分のみになると考えられる。
このようにして、周波数スペクトルが互いに異なる2つの超音波パルスp1,p2と、この2つの超音波パルスp1,p2を加算して得られる超音波パルスp3の3種類の超音波パルスp1,p2,p3が超音波プローブ3から順次送信される。そして、各超音波パルスp1,p2,p3にそれぞれ対応する受信エコーE1,E2,E3が取得されて信号処理部7に一時的に保存される。また、各受信エコーE1,E2,E3は基本波帯域において、それぞれ非線形成分であるバブルエコーEb1,Eb2,Eb3と線形成分とみなせる組織エコーEc1,Ec2,Ec3とを含んでいる。なお、説明の便宜上、送信順序を超音波パルスp1,p2,p3の順とするが、送信順序は、超音波パルスp1,p2,p3の順に限定されるものではない。
次に、ステップS3において、信号処理部7において、受信エコーE1,E2,E3の線形演算が実施される。すなわち、信号処理部7は、受信エコーE1と受信エコーE2とを加算し、受信エコーE3を減算する。前述のように各受信エコーE1,E2,E3はそれぞれ式(1−1)、式(1−2)および式(1−3)に示すようにバブルエコーEb1,Eb2,Eb3と組織エコーEc1,Ec2,Ec3とを含んでいる。
[数1]
E1=Ec1+Eb1 ・・・(1−1)
E2=Ec2+Eb2 ・・・(1−2)
E3=Ec3+Eb3 ・・・(1−3)
また、組織エコーEc3は、組織エコーEc1および組織エコーEc2にそれぞれ対応する2つの超音波パルスp1,p2を加算して得られる超音波パルスp3に対応しており、かつ各組織エコーEc1,Ec2,Ec3は、ほぼ線形成分のみとみなせるため、式(2)が成立する。
[数2]
Ec3=Ec1+Ec2 ・・・(2)
一方、各バブルエコーEb1,Eb2,Eb3は非線形成分であるため、式(3)が成立する。
[数3]
Eb3≠Eb1+Eb2 ・・・(3)
式(1−1)、式(1−2)、式(1−3)、式(2)および式(3)より、受信エコーE1と受信エコーE2とを加算し、受信エコーE3を減算すると式(4)のようになる。
[数4]
E1+E2−E3=Ec1+Eb1+Ec2+Eb2−Ec3−Eb3
=Eb1+Eb2−Eb3
=Eb ・・・(4)
すなわち、受信エコーE1と受信エコーE2とを加算し、受信エコーE3を減算した結果は、各受信エコーE1,E2,E3の基本波帯域における非線形成分であるバブルエコーのみの成分を含むパルス信号Ebとなる。つまり、線形演算により、基本波帯域ではほぼ線形成分のみで構成されるとみなせる各組織エコーEc1,Ec2,Ec3を各受信エコーE1,E2,E3から除去することができる。
一方、バブルエコーEb1,Eb2,Eb3は、基本波帯域において組織エコーEc1,Ec2,Ec3に比べて信号強度が一般的に強い。また、基本波帯域におけるバブルの超音波に対する非線形応答が多く存在することから、バブルからの非線形成分であるバブルエコーが線形演算によりパルス信号Ebとして残存することとなる。
そして、このような信号処理によって得られたパルス信号Ebは、信号処理部7から検波部8に与えられる。
次に、ステップS4において、パルス信号Ebの基本波帯域が映像化帯域として映像化される。なお、パルス信号Ebの映像化帯域を図5に示す。そのために、検波部8は、パルス信号Ebの包絡線検波を行ない、検波結果を検波信号として表示部11に与える。そして、表示部11は、検波部8から受けた検波信号からモニタ表示用の映像信号を生成し、生成した映像信号をモニタ4に与えて表示させる。
この結果、モニタ4には、被検体の血管の造影剤による造影画像が表示される。この造影画像は、線形演算により基本波帯域に残った非線形成分から生成されたため、組織からのエコーが抑圧される一方、バブルからのエコーが選択的に映像化に用いられている。しかも、径の異なるバブルからのエコーが映像化に用いられているため、造影血管がより良好に描出された造影画像となる。
ところで、このような組織エコーを抑圧した造影画像では、断面を良好に設定ないし保持するのが困難な場合がある。
そこで、ステップS5において、造影画像とともに組織画像が生成されて表示される。組織画像の生成には、造影画像の生成用に用いた線形加算前の受信エコーを利用することができる。
図6は、図1に示す超音波診断装置1において造影画像用データとして用いる受信エコーと背景の組織画像用データとして用いる受信エコーとの信号の流れを示したブロック図である。
図6に示すように、受信エコーE1,E2,E3がそれぞれ信号処理部7に導かれて、線形加算の対象とされた後、造影(contrast)画像用の信号として検波部8に出力される。そして、この造影画像用のパルス信号から得られた検波信号が表示部11に与えられて造影画像となってモニタ4に表示される。
ここで、信号処理部7における線形加算前の任意の受信エコー、例えば受信エコーE1が組織(B−mode)画像用の信号として、検波部8により取得される。そして、検波部8において、受信エコーE1に含まれる組織エコー成分が検波され、組織画像用の検波信号として表示部11に与えられる。さらに、表示部11により検波信号から組織画像の映像信号がモニタ表示用に生成され、生成された映像信号がモニタ4に与えられることにより組織画像が表示される。
つまり、信号処理部7、検波部8および表示部11において受信エコーを並列に取り扱うことにより、造影画像のみならず組織画像を生成して表示させることができる。このように生成された造影画像および組織画像は、任意の表示方法でモニタ4に表示させることができる。
図7は、図1に示す超音波診断装置1において造影画像と背景の組織画像とをモニタ4に並列表示した例を示す模式図である。また、図8は図1に示す超音波診断装置1において造影画像と背景の組織画像とをモニタ4に重畳表示した例を示す模式図である。さらに、図9は、図1に示す超音波診断装置1において造影画像と背景の組織画像とをモニタ4に透かし表示した例を示す模式図である。
図7、図8および図9に示すように、造影画像と組織画像とをそれぞれ並列表示、重畳表示、透かし表示する他、表示画面を切換えて造影画像と組織画像とを表示させる切換表示も可能である。
つまり以上のような超音波診断装置1は、互い異なる周波数分布(周波数スペクトル)を持つ複数の超音波パルス並びに各超音波パルスを線形加算した超音波パルスをそれぞれ送信して、前者の超音波パルスに対する受信エコーの加算結果と、後者の超音波パルスに対する受信エコーとの差分をとり、さらに差分結果の基本波帯域を映像化するものである。
このため、組織からのエコーを十分に抑圧するとともに、異なる周波数に反応するバブル、つまり異なる半径を持つバブルからのエコーを映像化することができる。これにより超音波診断装置1の感度を向上させることができる。
尚、中心周波数の異なる2つの超音波パルスを送信する例について示したが、中心周波数の異なるN個の超音波パルスおよびN個の超音波パルスを合成した超音波パルスを同様に送信した後、各受信エコーを線形加算するようにしてもよい。
次に、超音波診断装置1において送信される各超音波パルスの周波数スペクトルの組合せの変形例について説明する。
図10は、図1に示す超音波診断装置1において送信される各超音波パルスの周波数スペクトルの組合せの変形例を示す図である。
図10に示すように超音波パルスp1、超音波パルスp2、超音波パルスp3は様々な周波数スペクトルに設定することができる。超音波パルスp1,p2は、中心周波数、振幅および帯域のうち少なくとも1つを異ならせて設定することができる。また、超音波パルスp1,p2は、位相および送信焦点のうち少なくとも1つを異ならせて超音波プローブ3から被検体内のマイクロバブルに向けて順次送信することができる。図10の例では、中心周波数f1、振幅A1、帯域B1の周波数スペクトルを有する超音波パルスp1が、位相C1、送信焦点F1で超音波プローブ3から送信される。一方、中心周波数f2、振幅A2、帯域B2の周波数スペクトルを有する超音波パルスp2が、位相C2、送信焦点F2で超音波プローブ3から送信される。
また、超音波パルスp1と超音波パルスp2とを合成して得られる超音波パルスp3は、超音波パルスp1と超音波パルスp2とを線形加算し、振幅をA倍に変化させ、位相を“ΔC(C2−C1)”だけ変化させたものである。
そして、このような超音波パルスp1,p2,p3を送信して得られる受信エコーE1,E2,E3が信号処理部7において取得される。
信号処理部7では、超音波パルスp3により得られた受信エコーE3の位相を“−ΔC”だけシフトさせる位相補正および振幅を1/A倍にする振幅補正が行なわれる。そして、式(5)に示すように超音波パルスp1および超音波パルスp2の送信によりそれぞれ得られた受信エコーE1および受信エコーE2の加算結果から位相補正および振幅補正後における受信エコーE3’が減算されることにより、バブルエコーのみの成分を含むパルス信号Ebが生成される。
[数5]
Eb=E1+E2−E3’ ・・・(5)
このように、互いに異なる任意の周波数スペクトルを有する複数の超音波パルスと、これらの超音波パルスの全部または一部を線形演算により合成した超音波パルスとを送信してもよい。
つまり、必要に応じて送信される超音波パルスの振幅および位相を任意の値に設定する一方、送信された超音波パルスの振幅および位相に応じて受信エコーの振幅補正および/または位相補正を行なうことができる。このため、撮影条件や目的に合致した超音波画像を生成することが可能となる。
例えば、造影剤として被検体に注入されたバブルを破壊しない程度に、送信される超音波パルスの振幅を十分に小さくする一方、受信エコーの振幅を増加させる振幅補正を行なうことができる。また、対象となる受信エコーを得るために送信される超音波パルスの位相を互いに反転させ、超音波パルスp3を−(超音波パルスp1+超音波パルスp2)のようにすることもできる。この場合のパルス信号Ebの生成処理は、式(6)のようになり、組織からの信号成分が抑制されバブルからの信号成分が残ることとなる。
[数6]
Eb=E1+E2+E3 ・・・(6)
本実施形態の超音波診断装置1およびその制御プログラムによると、生体組織からの超音波エコーを抑圧しつつ、より多くの異なる半径のバブルからの超音波エコーを映像化することにより、より高感度でバブルによる染影を容易に認識することができる。
図11は、本発明に係る超音波診断装置の第2の実施形態を示す構成図である。
第2の実施形態の超音波診断装置1Aは、装置本体2Aに超音波プローブ3と、モニタ4とを設けて構成される。装置本体2Aは、送受信部5、A/Dコンバータ6、信号処理部7、検波部8、スキャンシーケンス制御部9A、システム制御部10および表示部11を備えている。装置本体2Aの各構成要素は、回路により、または制御プログラムをコンピュータのCPUに読み込ませて構築することができる。なお、図11に示す超音波診断装置1Aにおいて、図1に示す超音波診断装置1と同一要素には同一符号を付して説明を省略する。
スキャンシーケンス制御部9Aは、スキャンシーケンス制御部9の機能に加え、互いの周波数帯域が重ならない超音波パルスp1,p4が超音波プローブ3からそれぞれ一定の間隔で送信されるようにスキャンシーケンスを生成する。なお、超音波パルスp1,p4は、比較的狭い周波数帯域とすることが好適である。
次に超音波診断装置1Aの作用について説明する。
図12は、図11に示す超音波診断装置1Aによりマイクロバブルを造影剤として用いたコントラストエコー法による血流の映像化を行なう際の手順を示すフローチャートであり、図中Sに数字を付した符号はフローチャートの各ステップを示す。
なお、ステップS11乃至S13およびステップS15については、超音波パルスp2を超音波パルスp4に、超音波パルスp3を超音波パルスp5にそれぞれ置換することで、図2を用いて説明したステップS1乃至S3およびステップS5をそれぞれ準用する。また、説明の便宜上、送信順序を超音波パルスp1,p4,p5の順とするが、送信順序は、超音波パルスp1,p4,p5の順に限定されるものではない。
図13は、ステップS11、S12によって超音波プローブ3から順次送信される超音波パルスp1,p4,p5に対応する周波数スペクトルの一例を示す模式図である。なお、図13に示す各周波数スペクトルは、図3および図10に示す各周波数スペクトルの変形例である。
図13の横軸は、周波数を示す。図13は、中心周波数f1の超音波スペクトルを有する超音波パルスp1と、中心周波数f4の超音波スペクトルを有する超音波パルスp4と、超音波パルスp1,p4を加算して得られる超音波パルスp5とを示している。
ステップS14において、パルス信号Ebの基本波帯域の重ならない帯域が映像化帯域として映像化される。なお、パルス信号Ebの映像化帯域を図14に示す。そして、表示部11は、検波部8から受けた検波信号からモニタ表示用の映像信号を生成し、生成した映像信号をモニタ4に与えて表示させる。
例えば、心臓等の動きのある臓器を映像化する場合、動きの影響によりレートの受信信号間の各部分に変位が生じる。その結果として基本波が消え残り、超音波画像上にモーションアーチファクトを生じさせる。そこで、本実施形態の超音波診断装置1Aでは、ステップS14による基本波帯域が重ならない帯域、すなわち、組織エコーが存在しない領域を映像化することで組織エコーを減少させ、超音波画像上のモーションアーチファクトを低減することができる。
また、超音波パルスp1の中心周波数f1のエコーは、非線形性に由来して整数倍の高調波成分を含む。よって、超音波パルスp4の中心周波数f4を超音波パルスp1の中心周波数f1の2以上の整数倍に設定し、基本波帯域の重ならない帯域を映像化帯域として映像化することが好適である。
本実施形態の超音波診断装置1Aおよびその制御プログラムによると、生体組織からの超音波エコーを抑圧しつつ、より多くの異なる半径のバブルからの超音波エコーを映像化することにより、より高感度でバブルによる染影を容易に認識することができる。
また、本実施形態の超音波診断装置1Aおよびその制御プログラムによると、基本波成分が映像化帯域に含まれないように設定することで、超音波画像のモーションアーチファクトを軽減することができる。
図15は、本発明に係る超音波診断装置の第3の実施形態を示す構成図である。
第3の実施形態の超音波診断装置1Bは、装置本体2Bに超音波プローブ3と、モニタ4とを設けて構成される。装置本体2Bは、送受信部5、A/Dコンバータ6、信号処理部7、検波部8、スキャンシーケンス制御部9B、システム制御部10および表示部11を備えている。装置本体2Bの各構成要素は、回路により、または制御プログラムをコンピュータのCPUに読み込ませて構築することができる。なお、図15に示す超音波診断装置1Bにおいて、図1に示す超音波診断装置1と同一要素には同一符号を付して説明を省略する。
スキャンシーケンス制御部9Bは、スキャンシーケンス制御部9の機能に加え、周波数スペクトルが互いに異なる超音波パルスp1,p2のうち、一方の位相を反転させて超音波プローブ3からそれぞれ一定の間隔で送信されるようにスキャンシーケンスを生成する。なお、超音波診断装置1Bは、超音波診断装置1Aと組合せが可能である。
次に超音波診断装置1Bの作用について説明する。
図16は、図15に示す超音波診断装置1Bによりマイクロバブルを造影剤として用いたコントラストエコー法による血流の映像化を行なう際の手順を示すフローチャートであり、図中Sに数字を付した符号はフローチャートの各ステップを示す。
ステップS21において、中心周波数f1の超音波パルスp1、中心周波数f2の超音波パルスp2のうち一方のパルス波形を位相反転して超音波送信を行なって受信エコーE1、E2を受信する。
なお、ステップS22乃至S25については、図2を用いて説明したステップS2乃至S5をそれぞれ適用する。また、説明の便宜上、送信順序を超音波パルスp1,p2,p3の順とするが、送信順序は、超音波パルスp1,p2,p3の順に限定されるものではない。
図17は、周波数スペクトル(図17および図18では中心周波数)が互いに異なる2つの超音波パルスを同位相で送信する場合の2つのパルス波形と、それらパルス波形を合成したパルス波形との一例を示す図である。一方、図18は、超音波診断装置1Bで送信される3つのパルス波形を示し、中心周波数が互いに異なる2つの超音波パルスの一方を位相反転して送信した場合の2つのパルス波形と、それらパルス波形を合成したパルス波形との一例を示す図である。
図17および図18の横軸は、時間を示す。図17に示した3つのパルス波形は、中心周波数が互いに異なる超音波パルスp1,p2を同位相で送信する場合の超音波パルスp1,p2のパルス波形と、超音波パルスp1,p2を同位相で送信する場合のパルス波形を合成したパルス波形とを示す。
一方、図18に示す3つのパルス波形は、中心周波数が互いに異なる超音波パルスp1,p2の一方(例えば、超音波パルスp2)を位相反転して送信する場合の超音波パルスp1,p2のパルス波形と、位相反転された超音波パルスp1,p2を線形演算して合成される超音波パルスp3のパルス波形とを示す。図18に示す超音波パルスp3のパルス波形は、図17に示す超音波パルスp3のパルス波形と比較して、超音波パルスp2の位相反転によりピークが減少していることが分かる。図18に示すように超音波パルスp3のパルス波形のピークが減少すると、超音波パルスp3の送信によって受信されたエコー信号の飽和が減少するという利点がある。言い換えれば、図18に示すように超音波パルスp3のピークが減少すると、超音波パルスp3による超音波送信によって受信されたエコー信号のゲインを大きく設定できる利点がある。
図19は、超音波パルスの一方を位相反転させるか否かにおけるバブルエコーおよび組織エコーの周波数スペクトルを示す図である。
図19の上段は、超音波パルスp1,p2,p3を、図17に示す各パルス波形によって超音波送信した場合のバブルエコーおよび組織エコーの周波数スペクトルを示す。一方、図19の下段は、超音波パルスp1,p2,p3を、図18に示す各パルス波形によって超音波送信した場合のバブルエコーおよび組織エコーの周波数スペクトルを示す。
図19によると、図18に示す各パルス波形によって超音波送信した場合、エコー信号の飽和が減少することによってバブルエコーの信号強度を増大できる一方、組織エコーの信号強度を低減できることが分かる。エコー信号の飽和が起こると、組織エコーがEc1≠Ec2≠Ec3となることにより、線形演算でクラッタ成分をキャンセルできなくなる。
本実施形態の超音波診断装置1Bおよびその制御プログラムによると、生体組織からの超音波エコーを抑圧しつつ、より多くの異なる半径のバブルからの超音波エコーを映像化することにより、より高感度でバブルによる染影を容易に認識することができる。
また、本実施形態の超音波診断装置1Bおよびその制御プログラムによると、超音波パルスp2の位相反転により超音波パルスp3のパルス波形のピークを減少させることで、バブルエコーの信号強度を増大できる一方、組織エコーの信号強度を低減できる。
図20は、本発明に係る超音波診断装置の第4の実施形態を示す構成図である。
第4の実施形態の超音波診断装置1Cは、装置本体2Cに超音波プローブ3と、モニタ4とを設けて構成される。装置本体2Cは、送受信部5、A/Dコンバータ6、信号処理部7、検波部8、スキャンシーケンス制御部9C、システム制御部10および表示部11を備えている。装置本体2Cの各構成要素は、回路により、または制御プログラムをコンピュータのCPUに読み込ませて構築することができる。なお、図20に示す超音波診断装置1Cにおいて、図1に示す超音波診断装置1と同一要素には同一符号を付して説明を省略する。
スキャンシーケンス制御部9Cは、スキャンシーケンス制御部9と比較して、超音波プローブ3の使用方法および送信される超音波パルスが相違する。なお、超音波診断装置1Cは、超音波診断装置1、超音波診断装置1Aおよび超音波診断装置1Bのうち少なくとも1つと組合せが可能である。
なお、超音波診断装置1Cの作用については、超音波プローブ3の使用方法および送信される超音波パルス以外の点は、図1に示す超音波診断装置1、超音波診断装置1Aまたは超音波診断装置1Bの作用と実質的に異ならない。
図21乃至図24は、図20に示す超音波診断装置1Cにおける超音波パルスの送信方法を説明するための図である。
図21乃至図24に示すように超音波診断装置1Cでは、送受信に用いられる超音波プローブ3の送信開口3aが送受信ごとに異なるものとされる。すなわち、超音波プローブ3の送信開口3aが少なくとも1つの異なる超音波振動子を構成要素とする複数のグループに分割される。ただし、超音波プローブ3の送信開口3aは、互いに排他的な超音波振動子を構成要素とする複数のグループに分割されることが制御上容易であり、実用的である。
例えば、図21に示すように、1次元状に複数の送信開口3aが配列するプローブ表面を有する超音波プローブ3の場合に、第1の送信開口グループAと第2の送信開口グループBが設定される。例えば、第1の送信開口グループAと第2の送信開口グループBは共通部分がなく互いに排他的であるものとされる。
そして、図22の斜線部分に示すように始めに第1の送信開口グループAに属する送信開口3aのみが送信用に使用され、第1の送信開口グループAに属する送信開口3aから中心周波数f1の周波数スペクトルをもつ第1の超音波パルスp1が送信される。そうすると、第1の超音波パルスp1によって第1の音場が形成され、第1の音場に応じた受信エコーE1を得ることができる。
次に、図23の斜線部分に示すように第2の送信開口グループBに属する送信開口3aのみが送信用に使用され、第2の送信開口グループBに属する送信開口3aから第1の超音波パルスp1の中心周波数f1と異なる中心周波数f2の周波数スペクトルをもつ第2の超音波パルスp2が送信される。そうすると、第2の超音波パルスp2によって第2の音場が形成され、第2の音場に応じた受信エコーE2を得ることができる。ここで、第2の超音波パルスp2の中心周波数f2以外の帯域B2や振幅A2等のパラメータが第1の超音波パルスp1の帯域B1や振幅A1等のパラメータと異なるように設定してもよい。
続いて、図24に示すように第1の送信開口グループAに属する送信開口3aおよび第2の送信開口グループBに属する送信開口3aの双方が送信用に同時に使用される。そして、第1の送信開口グループAに属する送信開口3aからは中心周波数f1の周波数スペクトルをもつ第1の超音波パルスp1が送信される一方、第2の送信開口グループBに属する送信開口3aからは中心周波数f2の周波数スペクトルをもつ第2の超音波パルスp2が送信される。そうすると、第1の超音波パルスp1および第2の超音波パルスp2によって第3の音場が形成され、第3の音場に応じた受信エコーE3を得ることができる。
このように、第1の超音波パルスp1および第2の超音波パルスp2を同時に送信して第3の音場を形成すると、第3の音場により得られる受信エコーE3は、第1の超音波パルスp1および第2の超音波パルスp2を合成して得られる第3の超音波パルスp3を送信した場合に得られる受信エコーと同等となる。換言すれば、超音波プローブ3の互いに異なる送信開口3aから第1の超音波パルスp1および第2の超音波パルスp2を同時に送信することは、実質的に第1の超音波パルスp1および第2の超音波パルスp2を合成して得られる第3の超音波パルスp3を送信することに相当する。
つまり、超音波診断装置1Cは、合成前の超音波パルスp1,p2をそれぞれ互いに異なる送信開口3aから送信し、合成すべき超音波パルスp3を送信パルスとしてではなく送信音場として合成するようにしたものである。換言すれば、超音波診断装置1Cは、超音波プローブ3において使用されるチャンネルを切換えることにより合成前の超音波パルスp1,p2を送信する一方、超音波パルスp1,p2の送信に用いられたチャンネルを使用して送信音場として超音波パルスp3を合成するようにしたものである。
このため、図1に示す超音波診断装置1の場合と同様に、組織エコーを抑圧しつつ、異なる半径を有するバブルからのエコーを映像化できるため、血流の描出感度を向上させることができる。さらに、合成すべき超音波パルスp3を精度よく生成して送信する性能が送受信部5に設けられるパルサーに十分に備わっていないような場合であっても、送信音場として超音波パルスp3が合成されるため、組織エコーの抑圧の効果を十分に得ることが可能となる。
尚、図22、図23および図24の送信順序は任意に変更可能である。また、送信開口3aを3つ以上の送信開口グループに分割して、3つ以上の互いに異なる周波数スペクトルを有する超音波パルスを音場として合成できるように構成することもできる。また、目的とする音場を形成できれば、各送信開口グループ間に共通の超音波振動子が存在してもよい。あるいは使用しない超音波振動子が存在してもよい。
また、信号処理部7における受信エコーの線形演算において、位相補正や振幅補正を実施することもできる。
本実施形態の超音波診断装置1Cおよびその制御プログラムによると、生体組織からの超音波エコーを抑圧しつつ、より多くの異なる半径のバブルからの超音波エコーを映像化することにより、より高感度でバブルによる染影を容易に認識することができる。
図25は本発明に係る超音波診断装置の第5の実施形態を示す構成図である。
第5の実施形態の超音波診断装置1Dは、装置本体2Dに超音波プローブ3と、モニタ4とを設けて構成される。装置本体2Dは、送受信部5、A/Dコンバータ6、信号処理部7、検波部8、スキャンシーケンス制御部9D、システム制御部10および表示部11を備えている。装置本体2Dの各構成要素は、回路により、または制御プログラムをコンピュータのCPUに読み込ませて構築することができる。超音波診断装置1Dでは、コンベックススキャンやリニアスキャンの場合を想定している。なお、図25に示す超音波診断装置1Dにおいて、図1に示す超音波診断装置1と同一要素には同一符号を付して説明を省略する。
スキャンシーケンス制御部9Dは、スキャンシーケンス制御部9と比較して、超音波プローブ3の使用方法および送信される超音波パルスが相違する。なお、超音波診断装置1Dは、超音波診断装置1Aおよび超音波診断装置1Bのうち少なくとも1つと組合せが可能である。
なお、超音波診断装置1Dの作用については、超音波プローブ3の使用方法および送信される超音波パルス以外の点は、図1に示す超音波診断装置1、超音波診断装置1Aまたは超音波診断装置1Bの作用と実質的に異ならない。
図26および図27は、図25に示す超音波診断装置1Dにおける超音波パルスの送信方法を説明するための図である。
図26および図27に示すように超音波診断装置1Dでは、超音波プローブ3に設ける一定ch(チャンネル)の超音波振動子群(例えば16ch)毎に超音波パルスp6および超音波パルスp7が交互に割り当てられる。ただし、超音波プローブ3の送信開口は、互いに重なりをもたない超音波振動子を構成要素とする複数のグループに分割されることが好ましい。
図26は、超音波振動子群のch数とは無関係に設定された送信開口グループによって送信ビーム(受信ビーム)を形成する場合を説明するものである。このように、送信開口グループAと送信開口グループB(例えば、共に20ch)を基に受信ビームRを形成した場合、送信開口グループAの受信ビームRAと送信開口グループBの受信ビームRBとで超音波パルスのp6,p7の割合が異なってしまう。よって、受信ビームRA,RBを、超音波診断装置1の超音波パルスp1(又は超音波パルスp2)から形成される受信ビームとすると、非線形効果や飽和の程度が異なってしまう。
一方、図27は、超音波診断装置1Dで用いる送信開口グループを示し、超音波振動子群のch数の正の偶数倍で設定された送信開口グループによって送信ビーム(受信ビーム)を形成する場合を説明するものである。このように、送信開口グループAと送信開口グループB(例えば、共に32ch)を基に受信ビームRを形成した場合、送信開口グループAの受信ビームRAと送信開口グループBの受信ビームRBとで超音波パルスのp6,p7の割合が一致する。
図28は、図25に示す超音波診断装置1Dにより生成された超音波画像を説明するための図である。
図28の上段は、図26に示すように超音波振動子群のch数とは無関係に設定された送信開口を基に生成された超音波画像を示す。一方、図27に示すように超音波振動子群のch数の2倍で設定された送信開口を基に生成された超音波画像を示す。
図28の下段の超音波画像は、図28の上段の超音波画像と比較して、非線形効果や飽和の程度の差異が抑えられ、超音波画像上に現れる縦スジが薄くなっていることが分かる。
本実施形態の超音波診断装置1Dおよびその制御プログラムによると、生体組織からの超音波エコーを抑圧しつつ、より多くの異なる半径のバブルからの超音波エコーを映像化することにより、より高感度でバブルによる染影を容易に認識することができる。
また、本実施形態の超音波診断装置1Dおよびその制御プログラムによると、送信開口内の超音波パルスp1を送信する超音波振動子と超音波パルスp2を送信する超音波振動子の比率を一定に設定することで、超音波画像上に現れる縦スジを薄くすることができる。
本発明に係る超音波診断装置の第1の実施形態を示す構成図。 図1に示す超音波診断装置によりマイクロバブルを造影剤として用いたコントラストエコー法による血流の映像化を行なう際の手順を示すフローチャート。 図1に示す超音波診断装置において送信される複数の超音波パルスに対応する周波数スペクトルの一例を示す模式図。 図3に示す各超音波パルスの送信によってそれぞれ得られるバブルからの受信エコーの周波数スペクトルの一例を示す模式図。 図1に示す超音波診断装置において映像化される周波数帯域を示す図。 図1に示す超音波診断装置において造影画像用データとして用いる受信エコーと背景の組織画像用データとして用いる受信エコーとの信号の流れを示したブロック図。 図1に示す超音波診断装置において造影画像と背景の組織画像とをモニタに並列表示した例を示す模式図。 図1に示す超音波診断装置において造影画像と背景の組織画像とをモニタに重畳表示した例を示す模式図。 図1に示す超音波診断装置において造影画像と背景の組織画像とをモニタに透かし表示した例を示す模式図。 図1に示す超音波診断装置において送信される各超音波パルスの周波数スペクトルの組合せの変形例を示す図。 本発明に係る超音波診断装置の第2の実施形態を示す構成図。 図11に示す超音波診断装置によりマイクロバブルを造影剤として用いたコントラストエコー法による血流の映像化を行なう際の手順を示すフローチャート。 図11に示す超音波診断装置において送信される複数の超音波パルスに対応する周波数スペクトルの一例を示す模式図。 図11に示す超音波診断装置において映像化される周波数帯域を示す図。 本発明に係る超音波診断装置の第3の実施形態を示す構成図。 図15に示す超音波診断装置によりマイクロバブルを造影剤として用いたコントラストエコー法による血流の映像化を行なう際の手順を示すフローチャート。 周波数スペクトルが互いに異なる2つの超音波パルスを同位相で送信する場合の2つのパルス波形と、それらパルス波形を合成したパルス波形との一例を示す図。 中心周波数が互いに異なる2つの超音波パルスの一方を位相反転して送信した場合の2つのパルス波形と、それらパルス波形を合成したパルス波形との一例を示す図。 図17に示す各パルス波形によって超音波送信した場合のバブルエコーおよび組織エコーの周波数スペクトルと、図18に示す各パルス波形によって超音波送信した場合のバブルエコーおよび組織エコーの周波数スペクトルを示す図。 本発明に係る超音波診断装置の第4の実施形態を示す構成図。 図20に示す超音波診断装置における超音波パルスの送信方法を説明するための図。 図20に示す超音波診断装置における超音波パルスの送信方法を説明するための図。 図20に示す超音波診断装置における超音波パルスの送信方法を説明するための図。 図20に示す超音波診断装置における超音波パルスの送信方法を説明するための図。 本発明に係る超音波診断装置の第5の実施形態を示す構成図。 図25に示す超音波診断装置における超音波パルスの送信方法を説明するための図。 図25に示す超音波診断装置における超音波パルスの送信方法を説明するための図。 図25に示す超音波診断装置1Dにより生成された超音波画像を説明するための図。
符号の説明
1,1A,1B,1C,1D 超音波診断装置
2,2A,2B,2C,2D 装置本体
3 超音波プローブ
4 モニタ
5 送受信部
6 A/Dコンバータ
7 信号処理部
8 検波部
9,9A,9B,9C,9D スキャンシーケンス制御部
10 システム制御部
11 表示部

Claims (30)

  1. 中心周波数が互いに異なる複数の超音波パルスが超音波プローブによって被検体に送信されることで受信された、それぞれの受信エコーを取得する第1の受信エコー取得手段と、
    前記複数の超音波パルスを合成した合成パルスと同じ周波数成分の特性を有する超音波パルスを前記被検体に送信し、受信エコーを取得する第2の受信エコー取得手段と、
    前記第1の受信エコー取得手段により取得された受信エコーおよび前記第2の受信エコー取得手段により取得された受信エコーを合成することにより合成信号を生成する受信エコー合成手段と、
    前記合成信号から前記被検体からのエコーの画像を生成する画像生成手段と、
    を備えることを特徴とする超音波診断装置。
  2. 前記第1の受信エコー取得手段は、前記複数の超音波パルスとして、前記周波数スペクトルの中心周波数、振幅および帯域のうち少なくとも1つを異ならせることを特徴とする請求項1に記載の超音波診断装置。
  3. 前記第1の受信エコー取得手段は、前記複数の超音波パルスを送信する際、前記中心周波数に加え、前記複数の超音波パルス毎に位相、送信開口および送信焦点のうち少なくとも1つを異ならせることを特徴とする請求項2に記載の超音波診断装置。
  4. 前記第1の受信エコー取得手段は、前記複数の超音波パルスとして2つの超音波パルスを送信する場合、一方の超音波パルスのパルス波形を位相反転させることを特徴とする請求項3に記載の超音波診断装置。
  5. 前記送信開口を、各超音波パルスを送信する超音波振動子群の正の偶数倍とすることを特徴とする請求項3に記載の超音波診断装置。
  6. 前記送信開口を、前記超音波振動子群の2倍とすることを特徴とする請求項5に記載の超音波診断装置。
  7. 前記第1の受信エコー取得手段は、前記複数の超音波パルスを、互いの周波数帯域が重ならないように設定することを特徴とする請求項1に記載の超音波診断装置。
  8. 前記複数の超音波パルスの各中心周波数を、2以上の整数倍に設定することを特徴とする請求項7に記載の超音波診断装置。
  9. 前記受信エコー合成手段は、前記第1の受信エコー取得手段により取得された受信エコーおよび前記第2の受信エコー取得手段により取得された受信エコーを、加減算を含む処理により合成するように構成されることを特徴とする請求項1に記載の超音波診断装置。
  10. 前記受信エコー合成手段は、前記第1の受信エコー取得手段により取得された受信エコーおよび前記第2の受信エコー取得手段により取得された受信エコーの少なくとも1つの振幅補正を行なうように構成されることを特徴とする請求項1に記載の超音波診断装置。
  11. 前記受信エコー合成手段は、前記第1の受信エコー取得手段により取得された受信エコーおよび前記第2の受信エコー取得手段により取得された受信エコーの少なくとも1つの位相補正を行なうように構成されることを特徴とする請求項1に記載の超音波診断装置。
  12. 前記第1の受信エコー取得手段により取得された受信エコーおよび前記第2の受信エコー取得手段により取得された受信エコーの少なくとも1つから前記被検体の組織画像を生成する組織画像生成手段と、前記画像および前記組織画像を表示させる表示手段と、を備えることを特徴とする請求項1に記載の超音波診断装置。
  13. 前記第2の受信エコー取得手段は、前記複数の超音波パルスを合成した合成パルスと同じ周波数成分の特性を有する超音波パルスを超音波プローブから送信するための制御信号を生成するように構成されることを特徴とする請求項1に記載の超音波診断装置。
  14. 前記第2の受信エコー取得手段は、前記複数の超音波パルスを合成した超音波パルスと同じ周波数成分の特性を有する超音波パルスを送信音場として合成するように構成されることを特徴とする請求項1に記載の超音波診断装置。
  15. 前記第1の受信エコー取得手段は、超音波プローブのチャンネルを切換えることにより前記複数の超音波パルスをそれぞれ送信するように構成される一方、前記第2の受信エコー取得手段は、前記複数の超音波パルスの送信に用いられたチャンネルを用いることにより前記送信音場を合成するように構成されることを特徴とする請求項14に記載の超音波診断装置。
  16. 超音波診断装置に含まれるコンピュータを、
    中心周波数が互いに異なる複数の超音波パルスが超音波プローブから被検体に送信されることによって前記超音波プローブで受信されたそれぞれの受信エコーを前記超音波プローブから取得する第1の受信エコー取得手段、
    前記複数の超音波パルスを合成した合成パルスと同じ周波数成分の特性を有する超音波パルスが前記超音波プローブから前記被検体に送信されることによって前記超音波プローブで受信された受信エコーを前記超音波プローブから取得する第2の受信エコー取得手段、
    前記第1の受信エコー取得手段により取得された受信エコーおよび前記第2の受信エコー取得手段により取得された受信エコーを合成することにより合成信号を生成する受信エコー合成手段、および
    前記合成信号から前記被検体からのエコーの画像を生成する画像生成手段、
    として機能させることを特徴とする超音波診断装置の制御プログラム。
  17. 前記第1の受信エコー取得手段は、前記複数の超音波パルスとして、前記周波数スペクトルの中心周波数、振幅および帯域のうち少なくとも1つを異ならせることを特徴とする請求項16に記載の超音波診断装置の制御プログラム。
  18. 前記第1の受信エコー取得手段は、前記複数の超音波パルスを送信する際、前記中心周波数に加え、前記複数の超音波パルス毎に位相、送信開口および送信焦点のうち少なくとも1つを異ならせることを特徴とする請求項17に記載の超音波診断装置の制御プログラム。
  19. 前記第1の受信エコー取得手段は、前記複数の超音波パルスとして2つの超音波パルスを送信する場合、一方の超音波パルスのパルス波形を位相反転させることを特徴とする請求項18に記載の超音波診断装置の制御プログラム。
  20. 前記送信開口を、各超音波パルスを送信する超音波振動子群の正の偶数倍とすることを特徴とする請求項18に記載の超音波診断装置の制御プログラム。
  21. 前記送信開口を、前記超音波振動子群の2倍とすることを特徴とする請求項20に記載の超音波診断装置の制御プログラム。
  22. 前記第1の受信エコー取得手段は、前記複数の超音波パルスを、互いの周波数帯域が重ならないように設定することを特徴とする請求項16に記載の超音波診断装置の制御プログラム。
  23. 前記複数の超音波パルスの各中心周波数を、2以上の整数倍に設定することを特徴とする請求項22に記載の超音波診断装置の制御プログラム。
  24. 前記受信エコー合成手段は、前記第1の受信エコー取得手段により取得された受信エコーおよび前記第2の受信エコー取得手段により取得された受信エコーを、加減算を含む処理により合成することを特徴とする請求項16に記載の超音波診断装置の制御プログラム。
  25. 前記受信エコー合成手段は、前記第1の受信エコー取得手段により取得された受信エコーおよび前記第2の受信エコー取得手段により取得された受信エコーの少なくとも1つの振幅補正を行なうことを特徴とする請求項16に記載の超音波診断装置の制御プログラム。
  26. 前記受信エコー合成手段は、前記第1の受信エコー取得手段により取得された受信エコーおよび前記第2の受信エコー取得手段により取得された受信エコーの少なくとも1つの位相補正を行なうことを特徴とする請求項16に記載の超音波診断装置の制御プログラム。
  27. 前記コンピュータを、前記第1の受信エコー取得手段により取得された受信エコーおよび前記第2の受信エコー取得手段により取得された受信エコーの少なくとも1つから前記被検体の組織画像を生成する組織画像生成手段、および、
    前記画像および前記組織画像を表示させる表示手段、
    として機能させることを特徴とする請求項16に記載の超音波診断装置の制御プログラム。
  28. 前記第2の受信エコー取得手段は、前記複数の超音波パルスを合成した合成パルスと同じ周波数成分の特性を有する超音波パルスを超音波プローブから送信するための制御信号を生成することを特徴とする請求項16に記載の超音波診断装置の制御プログラム。
  29. 前記第2の受信エコー取得手段は、前記複数の超音波パルスを合成した超音波パルスと同じ周波数成分の特性を有する超音波パルスを送信音場として合成することを特徴とする請求項16に記載の超音波診断装置の制御プログラム。
  30. 前記第1の受信エコー取得手段は、超音波プローブのチャンネルを切換えることにより前記複数の超音波パルスをそれぞれ送信する一方、前記第2の受信エコー取得手段は、前記複数の超音波パルスの送信に用いられたチャンネルを用いることにより前記送信音場を合成することを特徴とする請求項29に記載の超音波診断装置の制御プログラム。
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