JP5386977B2 - 金属錯体複合体を用いた燃料電池用触媒、並びに膜電極接合体、燃料電池、及び酸化還元触媒 - Google Patents
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Description
1.導電性物質表面の官能基と化学結合した複素環化合物と、金属からなる金属錯体複合体を熱処理してなることを特徴とする燃料電池用触媒。
2.複素環化合物が分子内に−NH2、=NH、=N−から選択される化学構造を含むことを特徴とする前記1.に記載の燃料電池用触媒。
3.複素環化合物がオキサゾール骨格、チアゾール骨格、イミダゾール骨格からなる群から選ばれる少なくとも1種類以上の化学構造を含む前記1又は2.に記載の燃料電池用触媒。
4.前記導電性物質を酸化処理し、導電性物質表面に形成させた官能基と化学結合した複素環化合物と、金属からなる金属錯体複合体を熱処理してなることを特徴とする前記1〜3.のいずれかに記載の燃料電池用触媒。
5.前記導電性物質表面の官能基が酸性基であることを特徴とする前記1〜4.のいずれかに記載の燃料電池用触媒。
6.前記導電性物質表面の酸性基がカルボキシル基であることを特徴とする前記1〜5.のいずれかに記載の燃料電池用触媒。
7.前記導電性物質が炭素系担体であることを特徴とする前記1〜6.のいずれかに記載の燃料電池用触媒。
8.前記炭素系担体が、活性炭、熱分解炭素、カーボンファイバー、カーボンブラック、カーボンナノチューブ、フラーレン、カーボンナノクラスター、及びカーボンナノホーンよりなる群から選ばれる1種又は2種以上であることを特徴とする前記1〜7.のいずれかに記載の燃料電池用触媒。
9.前記導電性物質のBET比表面積が200〜2000m2/gであることを特徴とする前記1〜8.のいずれかに記載の燃料電池用触媒。
10.金属が遷移金属であることを特徴とする前記1〜9.のいずれかに記載の燃料電池用触媒。
11.金属が、Mn、Fe、Co、Ni、Cu、Ruからなる群から選ばれる少なくとも1種類の金属である前記1〜10.のいずれかに記載の燃料電池用触媒。
12.ヘリウム、ネオン、クリプトン、キセノン、アルゴン、窒素、アンモニア、アセトニトリルからなる群から選ばれる少なくとも1種類の雰囲気で、300〜1200℃で熱処理してなることを特徴とする前記1〜11.のいずれかに記載の燃料電池用触媒。
13.マイクロ波を照射し、熱処理することを特徴とする前記1〜11.のいずれかに記載の燃料電池用触媒。
14.前記燃料電池用触媒において、イオン伝導性のポリマーで被覆されることを特徴とする前記1〜13.のいずれかに記載のポリマー被覆燃料電池用触媒。
15.前記燃料電池用触媒を用いたことを特徴とする前記1〜14.のいずれかに記載の膜電極接合体。
16.前記膜電極接合体を用いたことを特徴とする前記15.に記載の燃料電池。
17.前記1〜13.のいずれかに記載の燃料電池用触媒を用いたことを特徴とする酸化還元触媒。
本発明における燃料電池用触媒は、導電性物質表面の官能基と化学結合した複素環化合物と、金属からなる金属錯体複合体を熱処理してなることを特徴とする。
金属錯体複合体の比表面積はASAP2010(micromeritics社)を用い、BET法により算出した。液体窒素温度(77K)における窒素吸着等温線の測定結果から下式(1)、(2)により単分子層吸着量を算出し、窒素の分子占有面積(0.162nm2)より比表面積を算出するBET多点法により実施した。
デュポン社製20%ナフィオン(登録商標)溶液に、調製した燃料電池用触媒と少量の超純水及びイソプロパノールを加え、均一になるまで攪拌し、ポリマー被覆燃料電池用触媒ペーストを調製した。このポリマー被覆燃料電池用触媒ペーストを、別途疎水化した東レ製カーボンペーパーTGPH−060に金属付着量が0.1mg/cm2になるようにアプリケーターを用いて均一に塗布、乾燥して、カソード用の触媒層付ガス拡散層を作製した。同様の手法で、市販の40%白金触媒担持カーボンを用いて、別途疎水化した前記カーボンペーパー上に電極触媒層を形成することで、アノード用の触媒層付ガス拡散層を作製した(0.4mg−白金/cm2)。前記2種類の触媒層付ガス拡散層の間に、触媒層がプロトン交換膜に接するように膜を挟み、ホットプレス機により180℃、3分間加熱することで膜電極接合体(以下MEAと略記する場合もある)を作製した。このMEAを用い、評価用燃料電池セルに組み込んで、アノード側には水素ガスを、カソード側には酸素を供給し、セル温度80℃、常圧、水素利用率を70%、酸素利用率を40%とし、ガス加湿は水素及び酸素を85℃のバブラーを通して行い、電流−電圧特性試験を実施した。
導電性物質として、優れた電子伝導性を有し、かつ、酸化処理によりカルボキシル基を付加できる物質であれば特に制限はないが、炭素系担体10gに過硫酸ナトリウム50gを溶解した水溶液350mlを加え、60℃で10時間撹拌した。この酸化反応液から限外濾過膜(旭化成社製AHP−1010、分画分子量50000)により反応液中に残存する塩を分離したのち、濃縮精製した。次いで、真空乾燥機にて110℃で乾燥後、ミキサーで粉砕して、酸化処理した炭素系担体を得た。
116%のポリリン酸30.00gにアルゴン雰囲気下、前記手法で酸化処理を行ったカーボンブラック0.8gとo−フェニレンジアミン0.48gを加え、60℃で30分間撹拌した。さらに100℃まで昇温させ、21時間撹拌した。この反応液を水1L中へ再沈して、粉末を吸引ろ過より取り出した。当該粉末を水で十分に洗浄した後、真空乾燥した。
乳鉢で粉砕した上記粉末にメタノール20mlを加え、しばらく撹拌した後、硝酸コバルト(II)六水和物0.65gを溶解したメタノール溶液5mlを滴下して、還流反応を1時間行った後、放冷し、ベンゾイミダゾール金属錯体がカーボンブラック表面に化学結合した金属錯体複合体を吸引ろ過より取り出した。当該金属錯体複合体をメタノールで十分に洗浄した後、真空乾燥し、ミキサーで粉砕した。
上記金属錯体複合体を窒素雰囲気、5℃/分で550℃まで加熱し、550℃で2時間熱処理した。その後、室温まで放冷し、燃料電池用触媒を得た。これを乳鉢で粉砕した後、前記手法によりMEAを作製し、発電特性を評価した。その結果を表1に示す。
116%のポリリン酸30.00gにアルゴン雰囲気下、前記手法で酸化処理を行ったカーボンファイバー(平均直径:100nm)0.8gと2−アミノ−p−クレゾール塩酸塩0.71gを加え、60℃で30分間撹拌した。さらに100℃まで昇温させ、21時間撹拌した。この反応液を水1L中へ再沈して、粉末を吸引ろ過より取り出した。当該粉末を水で十分に洗浄した後、真空乾燥した。
乳鉢で粉砕した上記粉末に水20mlを加え、しばらく撹拌した後、酢酸コバルト(II)四水和物0.47gを溶解した水溶液5mlを滴下した。その後、酢酸マンガン(II)四水和物0.27gを溶解した水溶液5mlを滴下し、還流反応を6時間行った後、放冷し、メチルベンゾオキサゾール金属錯体がカーボンファイバー表面に化学結合した金属錯体複合体を吸引ろ過より取り出した。当該金属錯体複合体を水で十分に洗浄した後、真空乾燥し、ミキサーで粉砕した。
予め乳鉢で粉砕した上記金属錯体複合体を減圧条件下で28GHzのマイクロ波を1時間照射して熱処理し、燃料電池用触媒を得た。これを乳鉢で粉砕した後、前記手法によりMEAを作製し、発電特性を評価した。その結果を表1に示す。
116%のポリリン酸30.00gにアルゴン雰囲気下、前記手法で酸化処理を行ったカーボンナノホーン(管状部直径:約2〜3nm、管状部長さ:30nm)0.8gと2−ヒドロキシ−4−メトキシアニリン塩酸塩0.78gを加え、60℃で30分間撹拌した。さらに100℃まで昇温させ、21時間撹拌した。この反応液を水1L中へ再沈して、粉末を吸引ろ過より取り出した。当該粉末を水で十分に洗浄した後、真空乾燥した。
乳鉢で粉砕した上記粉末にメタノール20mlを加え、しばらく撹拌した後、酢酸銅(II)一水和物0.44gを溶解したメタノール溶液5mlを滴下して、還流反応を3時間行った後、放冷し、メトキシベンゾオキサゾール金属錯体がカーボンナノホーン表面に化学結合した金属錯体複合体を吸引ろ過より取り出した。当該金属錯体複合体をメタノールで十分に洗浄した後、真空乾燥し、ミキサーで粉砕した。
上記金属錯体複合体をアンモニア雰囲気、5℃/分で700℃まで加熱し、700℃で2時間熱処理した。その後、室温まで放冷し、燃料電池用触媒を得た。これを乳鉢で粉砕した後、前記手法によりMEAを作製し、発電特性を評価した。その結果を表1に示す。
116%のポリリン酸30.00gにアルゴン雰囲気下、前記手法で酸化処理を行ったカーボンナノチューブ(平均直径:75nm)0.8gと2−アミノベンゼンチオール0.56gを加え、60℃で30分間撹拌した。さらに100℃まで昇温させ、21時間撹拌した。この反応液を水1L中へ再沈して、粉末を吸引ろ過より取り出した。当該粉末を水で十分に洗浄した後、真空乾燥した。
乳鉢で粉砕した上記粉末に炭酸ナトリウム0.47gと水20mlを加え、しばらく撹拌した後、塩化鉄(III)六水和物0.60gを溶解した水溶液5mlを滴下して、還流反応を1時間行った。その後、放冷し、ベンゾチアゾール金属錯体がカーボンナノチューブ表面に化学結合した金属錯体複合体を吸引ろ過より取り出した。当該金属錯体複合体をメタノールで十分に洗浄した後、真空乾燥し、ミキサーで粉砕した。
上記金属錯体複合体をアンモニア雰囲気、5℃/分で600℃まで加熱し、600℃で2時間熱処理した。その後、室温まで放冷し、燃料電池用触媒を得た。これを乳鉢で粉砕した後、前記手法によりMEAを作製し、発電特性を評価した。その結果を表1に示す。
116%のポリリン酸30.00gにアルゴン雰囲気下、前記手法で酸化処理を行ったカーボンブラック0.8gと1−アミノ−2−ナフトール塩酸塩0.87gを加え、60℃で30分間撹拌した。さらに100℃まで昇温させ、21時間撹拌した。この反応液を水1L中へ再沈して、粉末を吸引ろ過より取り出した。当該粉末を水で十分に洗浄した後、真空乾燥した。
乳鉢で粉砕した上記粉末にメタノール20mlを加え、しばらく撹拌した後、酢酸コバルト(II)四水和物0.28gを溶解したメタノール溶液5mlを滴下した。その後、酢酸ニッケル(II)四水和物0.28gを溶解した水溶液5mlを滴下し、還流反応を6時間行った後、放冷し、ナフトオキサゾール金属錯体がカーボンブラック表面に化学結合した金属錯体複合体を吸引ろ過より取り出した。当該金属錯体複合体を水で十分に洗浄した後、真空乾燥し、ミキサーで粉砕した。
上記金属錯体複合体をアルゴン雰囲気、5℃/分で700℃まで加熱し、700℃で2時間熱処理した。その後、室温まで放冷し、燃料電池用触媒を得た。これを乳鉢で粉砕した後、前記手法によりMEAを作製し、発電特性を評価した。その結果を表1に示す。
116%のポリリン酸30.00gにアルゴン雰囲気下、前記手法で酸化処理を行ったカーボンブラック0.8gと1,2,4,5−テトラアミノベンゼン四塩酸塩1.26gを加え、60℃で30分間撹拌した。次に、安息香酸0.54gを加え、60℃で30分間撹拌した。さらに100℃まで昇温させ、21時間撹拌した。この反応液を水1L中へ再沈して、粉末を吸引ろ過より取り出した。当該粉末を水で十分に洗浄した後、真空乾燥した。
乳鉢で粉砕した上記粉末にメタノール20mlを加え、しばらく撹拌した後、硝酸コバルト(II)六水和物2.60gを溶解したメタノール溶液5mlを滴下して、還流反応を2時間行った後、放冷し、p−フェニルビスベンゾイミダゾール金属錯体がカーボンブラック表面に化学結合した金属錯体複合体を吸引ろ過より取り出した。当該金属錯体複合体をメタノールで十分に洗浄した後、真空乾燥し、ミキサーで粉砕した。
上記金属錯体複合体を窒素雰囲気、5℃/分で650℃まで加熱し、650℃で2時間熱処理した。その後、室温まで放冷し、燃料電池用触媒を得た。これを乳鉢で粉砕した後、前記手法によりMEAを作製し、発電特性を評価した。その結果を表1に示す。
116%のポリリン酸30.00gにアルゴン雰囲気下、前記手法で酸化処理を行ったカーボンブラック0.8gと2,5−ジアミノ−1,4−ベンゼンジチオール 二塩酸塩1.09gを加え、60℃で30分間撹拌した。次に、安息香酸0.54gを加え、60℃で30分間撹拌した。さらに100℃まで昇温させ、21時間撹拌した。この反応液を水1L中へ再沈して、粉末を吸引ろ過より取り出した。当該粉末を水で十分に洗浄した後、真空乾燥した。
乳鉢で粉砕した上記粉末にN,N−ジメチルホルムアミド20mlを加え、しばらく撹拌した後、水素化ナトリウム0.21gを加えた。次に、銅(II)アセチルアセトナート2.32gを溶解したN,N−ジメチルホルムアミド溶液10mlを滴下して、還流反応を1時間行った後、放冷し、p−フェニルビスベンゾチアゾール金属錯体がカーボンブラック表面に化学結合した金属錯体複合体を吸引ろ過より取り出した。当該金属錯体複合体をN,N−ジメチルホルムアミドで十分に洗浄した後、真空乾燥し、ミキサーで粉砕した。
上記金属錯体複合体をアンモニア雰囲気、5℃/分で600℃まで加熱し、600℃で2時間熱処理した。その後、室温まで放冷し、燃料電池用触媒を得た。これを乳鉢で粉砕した後、前記手法によりMEAを作製し、発電特性を評価した。その結果を表1に示す。
116%のポリリン酸30.00gにアルゴン雰囲気下、前記手法で酸化処理を行ったカーボンブラック0.8gと2−メチル−4,6−ジアミノレゾルシン 二塩酸塩1.01gを加え、60℃で30分間撹拌した。次に、安息香酸0.54gを加え、60℃で30分間撹拌した。さらに100℃まで昇温させ、21時間撹拌した。この反応液を水1L中へ再沈して、粉末を吸引ろ過より取り出した。当該粉末を水で十分に洗浄した後、真空乾燥した。
乳鉢で粉砕した上記粉末にメタノール20mlを加え、しばらく撹拌した後、水素化ナトリウム0.21gを加えた。次に、酢酸ニッケル(II)四水和物2.21gを溶解したメタノール溶液10mlを滴下して、還流反応を1時間行った後、放冷し、p−フェニルビスベンゾオキサゾール金属錯体がカーボンブラック表面に化学結合した金属錯体複合体を吸引ろ過より取り出した。当該金属錯体複合体をメタノールで十分に洗浄した後、真空乾燥し、ミキサーで粉砕した。
上記金属錯体複合体を窒素雰囲気、5℃/分で650℃まで加熱し、650℃で2時間熱処理した。その後、室温まで放冷し、燃料電池用触媒を得た。これを乳鉢で粉砕した後、前記手法によりMEAを作製し、発電特性を評価した。その結果を表1に示す。
アルゴン雰囲気下で、インドール0.80gにメタノール5mlを加え、しばらく撹拌した後、水素化ホウ素ナトリウム0.28gと水酸化ナトリウム0.30gを加え、硝酸コバルト(II)六水和物0.50gを溶解したメタノール溶液2mlを滴下して、還流反応を1日間行った。放冷した後、粉末を吸引ろ過より取り出し、メタノールで十分に洗浄した後、60℃で真空乾燥してインドール金属錯体を得た。
得られたインドール金属錯体を、導電性物質として用いるカーボンブラックの水溶液に含浸させ、ろ過、水洗を行い、100℃で乾燥させ、酸化還元触媒を調製した。これを用い、前記手法によりMEAを作製し、発電特性を評価した。その結果を表1に示す。
アルゴン雰囲気下で、ベンゾオキサゾール0.8gにメタノール20mlを加え、しばらく撹拌した後、水素化ナトリウム0.16gを加えた。次に、酢酸ニッケル(II)四水和物1.67gを溶解したメタノール溶液10mlを滴下して、還流反応を1時間行った。その後、放冷し、ベンゾオキサゾール金属錯体を吸引ろ過より取り出した。
得られたベンゾオキサゾール金属錯体を、導電性物質として用いるカーボンブラックの水溶液に含浸させ、ろ過、水洗を行い、100℃で乾燥させ、酸化還元触媒を調製した。これを用い、前記手法によりMEAを作製し、発電特性を評価した。その結果を表1に示す。
Claims (17)
- 導電性物質表面の官能基と化学結合した複素環化合物と、金属からなる金属錯体複合体を熱処理してなることを特徴とする燃料電池用触媒。
- 複素環化合物が分子内に−NH2、=NH、=N−から選択される化学構造を含むことを特徴とする請求項1に記載の燃料電池用触媒。
- 複素環化合物がオキサゾール骨格、チアゾール骨格、イミダゾール骨格からなる群から選ばれる少なくとも1種類以上の化学構造を含む請求項1又は2に記載の燃料電池用触媒。
- 前記導電性物質を酸化処理し、導電性物質表面に形成させた官能基と化学結合した複素環化合物と、金属からなる金属錯体複合体を熱処理してなることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の燃料電池用触媒。
- 前記導電性物質表面の官能基が酸性基であることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の燃料電池用触媒。
- 前記導電性物質表面の酸性基がカルボキシル基であることを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の燃料電池用触媒。
- 前記導電性物質が炭素系担体であることを特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載の燃料電池用触媒。
- 前記炭素系担体が、活性炭、熱分解炭素、カーボンファイバー、カーボンブラック、カーボンナノチューブ、フラーレン、カーボンナノクラスター、及びカーボンナノホーンよりなる群から選ばれる1種又は2種以上であることを特徴とする請求項1〜7のいずれかに記載の燃料電池用触媒。
- 前記導電性物質のBET比表面積が200〜2000m2/gであることを特徴とする請求項1〜8のいずれかに記載の燃料電池用触媒。
- 金属が遷移金属であることを特徴とする請求項1〜9のいずれかに記載の燃料電池用触媒。
- 金属が、Mn、Fe、Co、Ni、Cu、Ruからなる群から選ばれる少なくとも1種類の金属である請求項1〜10のいずれかに記載の燃料電池用触媒。
- ヘリウム、ネオン、クリプトン、キセノン、アルゴン、窒素、アンモニア、アセトニトリルからなる群から選ばれる少なくとも1種類の雰囲気で、300〜1200℃で熱処理してなることを特徴とする請求項1〜11のいずれかに記載の燃料電池用触媒。
- マイクロ波を照射し、熱処理することを特徴とする請求項1〜11のいずれかに記載の燃料電池用触媒。
- 前記燃料電池用触媒において、イオン伝導性のポリマーで被覆されることを特徴とする請求項1〜13のいずれかに記載のポリマー被覆燃料電池用触媒。
- 前記燃料電池用触媒を用いたことを特徴とする請求項1〜14のいずれかに記載の膜電極接合体。
- 前記膜電極接合体を用いたことを特徴とする請求項15に記載の燃料電池。
- 請求項1〜13のいずれかに記載の燃料電池用触媒を用いたことを特徴とする酸化還元触媒。
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