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JP5369270B2 - 磁場センサ - Google Patents

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Description

本発明は、平面的・空間的に分布し且つ動的な磁場の測定を実現する磁場センサに関する。
従来の磁場測定は、ガウスメータ等による局所的な測定であった(下記非特許文献1及び2参照)。また、薄膜ホール効果素子を用いた磁場センサも考案されたが、やはり単一素子による局所的な測定であった(下記非特許文献3及び特許文献1参照)。
蓮見孝雄、電気工学必携 第3版、三省堂、pp.244-245 須山正敏、改版 電気磁気測定、コロナ社、pp.267-272 Yue Kuo, Thin film transistors, Material and processes Vol.2: Polycrystalline silicon thin film transistors, Kluwer Academic Publishers, pp.487-490 特表2000−514920号公報
上記のように、ガウスメータや単一素子の薄膜ホール効果素子を用いる場合、局所的な磁場測定しかできず、平面的・空間的に分布し且つ動的な磁場の測定は困難である。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであり、平面的・空間的に分布し且つ動的な磁場の測定を実現可能とする磁気センサを提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明にかかるひとつの磁場センサは、マトリクス状に配置された複数の要素回路と、前記マトリクス状の行方向に配置された複数の前記要素回路に接続された検出制御配線と、前記マトリクス状の列方向に配置された複数の前記要素回路に接続された、第1検出出力配線および第2検出出力配線と、前記マトリクス状の列方向に配置された複数の前記要素回路に接続された電流供給配線と、駆動電位配線と、共通電位配線と、前記電流供給配線に駆動用の電流を供給する電流源と、前記マトリクス状の行方向に配置された複数の前記要素回路に接続された駆動制御配線と、を備え、前記要素回路の各々は、第1ホール電圧読出端子及び第2ホール電圧読出端子を有する薄膜ホール効果素子と、前記薄膜ホール効果素子のホール電圧を読み出す読出回路と、前記薄膜ホール効果素子を駆動する駆動回路と、を含み、前記読出回路の各々は、第1読出用薄膜トランジスタと、第2読出用薄膜トランジスタと、を含み、前記第1読出用薄膜トランジスタのゲート端子は前記検出制御配線に接続され、前記第1読出用薄膜トランジスタのソース端子は前記第1検出出力配線と接続され、前記第1読出用薄膜トランジスタのドレイン端子は前記第1ホール読出端子と接続され、前記第2読出用薄膜トランジスタのゲート端子は前記検出制御配線に接続され、前記第2読出用薄膜トランジスタのソース端子は前記第2検出出力配線と接続され、前記第2読出用薄膜トランジスタのドレイン端子は前記第2ホール読出端子と接続され、前記駆動回路の各々は、第2駆動用薄膜トランジスタと、第3駆動用薄膜トランジスタと、第4駆動用薄膜トランジスタと、第5駆動用薄膜トランジスタと、第1電圧記憶用キャパシタと、から成る定電流回路と、第2接続配線と、を含み、前記第2駆動用薄膜トランジスタのゲート端子は前記駆動制御配線と接続され、前記第2駆動用薄膜トランジスタのソース端子は前記電流供給配線と接続され、前記第2駆動用薄膜トランジスタのドレイン端子は前記第3駆動用薄膜トランジスタのソース端子と接続され、前記第3駆動用薄膜トランジスタのゲート端子は前記駆動制御配線と接続され、前記第3駆動用薄膜トランジスタのソース端子は前記第2駆動用薄膜トランジスタのドレイン端子と接続され、前記第3駆動用薄膜トランジスタのドレイン端子は前記第5駆動用薄膜トランジスタのゲート端子と接続され、前記第4駆動用薄膜トランジスタのゲート端子は前記駆動制御配線と接続され、前記第4駆動用薄膜トランジスタのソース端子は前記第2駆動用薄膜トランジスタのドレイン端子と接続され、前記第4駆動用薄膜トランジスタのドレイン端子は前記薄膜ホール効果素子の第1電圧電流供給端子と接続され、前記第5駆動用薄膜トランジスタのゲート端子は前記第3駆動用薄膜トランジスタのドレイン端子と接続され、前記第5駆動用薄膜トランジスタのソース端子は前記第1電圧記憶用キャパシタの第1端子と接続され、前記第5駆動用薄膜トランジスタのドレイン端子は前記第3駆動用薄膜トランジスタのソース端子と接続され、前記第1電圧記憶用キャパシタの第1端子は前記駆動電位配線と接続され、前記第1電圧記憶用キャパシタの第2端子は前記第5駆動用薄膜トランジスタのゲート端子と接続され、前記第2接続配線の一端は前記薄膜ホール効果素子の第2電圧電流供給端子と接続され、前記第2接続配線の他端は前記共通電位配線と接続されている。
上記課題を解決するために、本発明にかかる他のひとつの磁場センサは、マトリクス状に配置された複数の要素回路と、前記マトリクス状の行方向に配置された複数の前記要素回路に接続された検出制御配線と、前記マトリクス状の列方向に配置された複数の前記要素回路に接続された、第1検出出力配線および第2検出出力配線と、前記マトリクス状に配置された前記要素回路の周辺領域において、前記マトリクス状の列方向に配置され、前記列方向の複数の要素回路の薄膜ホール効果素子を同時に電流駆動する駆動回路と、前記周辺領域に配置され、前記駆動回路と接続された電流供給配線と、駆動電位配線と、前記電流供給配線に駆動用の電流を供給する電流源と、各駆動回路毎に設けられた駆動制御配線と、共通電位配線と、を備え、前記要素回路の各々は、第1ホール電圧読出端子及び第2ホール電圧読出端子を有する前記薄膜ホール効果素子と、前記薄膜ホール効果素子のホール電圧を読み出す読出回路と、を含み、前記読出回路の各々は、第1読出用薄膜トランジスタと、第2読出用薄膜トランジスタと、を含み、前記第1読出用薄膜トランジスタのゲート端子は前記検出制御配線に接続され、前記第1読出用薄膜トランジスタのソース端子は前記第1検出出力配線と接続され、前記第1読出用薄膜トランジスタのドレイン端子は前記第1ホール読出端子と接続され、前記第2読出用薄膜トランジスタのゲート端子は前記検出制御配線に接続され、前記第2読出用薄膜トランジスタのソース端子は前記第2検出出力配線と接続され、前記第2読出用薄膜トランジスタのドレイン端子は前記第2ホール読出端子と接続され、前記駆動回路の各々は、第6駆動用薄膜トランジスタと、第7駆動用薄膜トランジスタと、第8駆動用薄膜トランジスタと、第9駆動用薄膜トランジスタと、第2電圧記憶用キャパシタと、から成る定電流回路を含み、前記第6駆動用薄膜トランジスタのゲート端子は前記駆動制御配線と接続され、前記第6駆動用薄膜トランジスタのソース端子は前記電流供給配線と接続され、前記第6駆動用薄膜トランジスタのドレイン端子は前記第7駆動用薄膜トランジスタのソース端子と接続され、前記第7駆動用薄膜トランジスタのゲート端子は前記駆動制御配線と接続され、前記第7駆動用薄膜トランジスタのソース端子は前記第6駆動用薄膜トランジスタのドレイン端子と接続され、前記第7駆動用薄膜トランジスタのドレイン端子は前記第9駆動用薄膜トランジスタのゲート端子と接続され、前記第8駆動用薄膜トランジスタのゲート端子は前記駆動制御配線と接続され、前記第8駆動用薄膜トランジスタのソース端子は前記第6駆動用薄膜トランジスタのドレイン端子と接続され、前記第8駆動用薄膜トランジスタのドレイン端子は同列の先頭行の要素回路における前記薄膜ホール効果素子の第1電圧電流供給端子と接続され、前記第9駆動用薄膜トランジスタのゲート端子は前記第7駆動用薄膜トランジスタのドレイン端子と接続され、前記第9駆動用薄膜トランジスタのソース端子は前記第2電圧記憶用キャパシタの第1端子と接続され、前記第9駆動用薄膜トランジスタのドレイン端子は前記第7駆動用薄膜トランジスタのソース端子と接続され、前記第2電圧記憶用キャパシタの第1端子は前記駆動電位配線と接続され、前記第2電圧記憶用キャパシタの第2端子は前記第9駆動用薄膜トランジスタのゲート端子と接続され、各要素回路において同列の要素回路の薄膜ホール効果素子は直列接続されており、最終行の要素回路の薄膜ホール効果素子の第2電圧電流供給端子は前記共通電位配線と接続されている。
上記目的を達成するために、本発明に係る磁場センサは、薄膜ホール効果素子が、マトリクス状に複数配置されたことを特徴とする。
このような特徴を有する磁場センサによれば、マトリクス状に配置された薄膜ホール効果素子の各々には、その配置箇所における測定対象の磁場に応じたホール電圧が発生するため、それら各薄膜ホール効果素子のホール電圧を測定して磁場(磁束密度)に換算することにより、従来のように局所的な磁場の測定ではなく、平面的・空間的に分布し且つ動的な磁場の測定を行うことが可能となる。
また、上述した磁場センサにおいて、前記薄膜ホール効果素子と、前記薄膜ホール効果素子のホール電圧を読み出す読出回路とで要素回路を構成し、前記要素回路が、マトリクス状に複数配置されていることが好ましい。
このようにマトリクスを構成する最小単位である要素回路に、薄膜ホール効果素子と読出回路とを備えることにより、確実且つ容易に個々の薄膜ホール効果素子にて発生するホール電圧の読み出しを行うことができる。
また、上述した磁場センサにおいて、前記薄膜ホール効果素子は、第1ホール電圧読出端子と、第2ホール電圧読出端子と、を有し、前記ホール電圧は、前記第1ホール電圧読出端子と前記第2ホール電圧読出し端子との間の電位差であることが好ましい。
このようにホール電圧を直接読み出す方式を採用することにより、読出回路の回路構成を簡略化することができる。
また、上述した磁場センサにおいて、前記マトリクス状の行方向に配置された複数の前記要素回路に接続された検出制御配線と、前記マトリクス状の列方向に配置された複数の前記要素回路に接続された、第1検出出力配線および第2検出出力配線と、を更に有し、前記読出回路は、第1読出用薄膜トランジスタと、第2読出用薄膜トランジスタと、を含み、前記第1読出用薄膜トランジスタのゲート端子は前記検出制御配線に接続され、前記第1読出用薄膜トランジスタのソート端子は前記第1検出出力配線と接続され、前記第1読出用薄膜トランジスタのドレイン端子は前記第1ホール読出端子と接続され、前記第2読出用薄膜トランジスタのゲート端子は前記検出制御配線に接続され、前記第2読出用薄膜トランジスタのソート端子は前記第2検出出力配線と接続され、前記第2読出用薄膜トランジスタのドレイン端子は前記第2ホール読出端子と接続されていることが好ましい。
このような構成によると、各行に対応する検出制御配線に読出タイミング制御信号を順次供給することで、各行毎に読出回路における第1読出用薄膜トランジスタ及び第2読出用薄膜トランジスタをオン状態にさせ、その際に各列に対応する第1検出出力配線と第2検出出力配線との間に生じる電位差を、読出タイミング制御信号が供給された行に属する各要素回路の薄膜ホール効果素子にて発生するホール電圧として測定することができる。
また、上述した磁場センサにおいて、前記薄膜ホール効果素子は、第1ホール電圧読出端子と、第2ホール電圧読出端子と、を有し、前記ホール電圧は、前記第1ホール電圧読出端子と前記第2ホール電圧読出し端子との端子間電圧を充電して得られる充電電圧であることが好ましい。
ホール電圧の応答速度はそれほど速くないので、直接ホール電圧を読み出す構成では、短い読み出し期間においてホール電圧を十分に読み出すことが困難な場合もあるが、この充電電圧をホール電圧として読み出す構成によると、ホール電圧を十分に時間をかけて充電するため、短い読み出し期間で十分にホール電圧を読み出すことができる。
また、上述した磁場センサにおいて、充電電圧をホール電圧として読み出す場合には、前記マトリクス状の行方向に配置された複数の前記要素回路に接続された検出制御配線と、前記マトリクス状の列方向に配置された複数の前記要素回路に接続された、第1検出出力配線および第2検出出力配線と、を更に有し、前記読出回路は、第1読出用薄膜トランジスタと、第2読出用薄膜トランジスタと、キャパシタと、を含み、前記第1読出用薄膜トランジスタのゲート端子は前記検出制御配線に接続され、前記第1読出用薄膜トランジスタのソート端子は前記第1検出出力配線と接続され、前記第1読出用薄膜トランジスタのドレイン端子は前記第1ホール読出端子および前記キャパシタの第1端子と接続され、前記第2読出用薄膜トランジスタのゲート端子は前記検出制御配線に接続され、前記第2読出用薄膜トランジスタのソート端子は前記第2検出出力配線と接続され、前記第2読出用薄膜トランジスタのドレイン端子は前記第2ホール読出端子および前記キャパシタの第2端子と接続されていることが好ましい。
このような構成とすることにより、薄膜ホール効果素子の第1ホール電圧読出端子と第2ホール電圧読出端子との端子間にホール電圧が発生すると、そのホール電圧によってキャパシタが充電され、満充電時の充電電圧はホール電圧と一致することになる。そして、各行に対応する検出制御配線に読出タイミング制御信号を順次供給して、各行毎に読出回路における第1読出用薄膜トランジスタ及び第2読出用薄膜トランジスタをオン状態にさせることにより、キャパシタの充電電圧をホール電圧として測定することができる。
また、上述した磁場センサにおいて、充電電圧をホール電圧として読み出す場合には、前記マトリクス状の行方向に配置された複数の前記要素回路に接続された検出制御配線と、前記マトリクス状の列方向に配置された複数の前記要素回路に接続された、第1検出出力配線および第2検出出力配線と、を更に有し、前記読出回路は、第1読出用薄膜トランジスタと、第2読出用薄膜トランジスタと、第3読出用薄膜トランジスタと、第4読出用薄膜トランジスタと、キャパシタと、を含み、前記第1読出用薄膜トランジスタのゲート端子は前記検出制御配線と接続され、前記第1読出用薄膜トランジスタのソース端子は前記第1検出出力配線と接続され、前記第1読出用薄膜トランジスタのドレイン端子は前記キャパシタの第1端子と接続され、前記第2読出用薄膜トランジスタのゲート端子は前記検出制御配線と接続され、前記第2読出用薄膜トランジスタのソース端子は前記第2検出出力配線と接続され、前記第2読出用薄膜トランジスタのドレイン端子は前記キャパシタの第2端子と接続され、前記第3読出用薄膜トランジスタのゲート端子は前記検出制御配線と接続され、前記第3読出用薄膜トランジスタのソース端子は前記薄膜ホール効果素子の第1ホール電圧読出端子と接続され、前記第3読出用薄膜トランジスタのドレイン端子は前記キャパシタの第1端子と接続され、前記第4読出用薄膜トランジスタのゲート端子は前記検出制御配線と接続され、前記第4読出用薄膜トランジスタのソース端子は前記薄膜ホール効果素子の第2ホール電圧読出端子と接続され、前記第4読出用薄膜トランジスタのドレイン端子は前記キャパシタの第2端子と接続されていることが好ましい。
先に説明した充電電圧をホール電圧として読み出す構成では、キャパシタに充電されたホール電圧の読み出し期間において、薄膜ホール効果素子からの再充電に起因するノイズが発生する虞がある。そこで、上記のように、第1読出用薄膜トランジスタ及び第2読出用薄膜トランジスタに対して相補型の第3読出用薄膜トランジスタ及び第4読出用薄膜トランジスタを追加することにより、このようなキャパシタの再充電に起因するノイズをカットすることができる。
また、上述した磁場センサにおいて、前記読出回路は、前記薄膜ホール効果素子のホール電圧を電流に変換して読み出すことが好ましい。
先に説明した薄膜ホール効果素子のホール電圧を直接、または充電して読み出す構成では、微小なホール電圧を読み出すことが困難な場合がある。そこで、上記のようにホール電圧を電流に変換して読み出すことによって、微小なホール電圧であっても精度良く読み出すことができる。
また、上述した磁場センサにおいて、薄膜ホール効果素子のホール電圧を電流に変換して読み出す場合には、前記マトリクス状の行方向に配置された複数の前記要素回路に接続された検出制御配線及び共通電位配線と、前記マトリクス状の列方向に配置された複数の前記要素回路に接続された検出出力配線と、を更に有し、前記読出回路は、第5読出用薄膜トランジスタと、第6読出用薄膜トランジスタと、を含み、前記第5読出用薄膜トランジスタのゲート端子は前記薄膜ホール効果素子の第1ホール電圧読出端子と接続され、前記第5読出用薄膜トランジスタのソース端子は前記共通電位配線と接続され、前記第5読出用薄膜トランジスタのドレイン端子は前記第6読出用薄膜トランジスタのドレイン端子と接続され、前記第6読出用薄膜トランジスタのゲート端子は前記検出制御配線と接続され、前記第6読出用薄膜トランジスタのソース端子は前記検出出力配線と接続され、前記第6読出用薄膜トランジスタのドレイン端子は前記第5読出用薄膜トランジスタのドレイン端子と接続されていることが好ましい。
このような構成とすると、各行に対応する検出制御配線に読出タイミング制御信号を順次供給して、各行毎に読出回路における第6読出用薄膜トランジスタをオン状態にさせることにより、第5読出用薄膜トランジスタのゲート電圧(第1ホール電圧読出端子Po1の電圧)−電流変換作用によって生じた電流、つまりホール電圧に応じた電流が検出出力配線を介して流れることになる。このように検出出力配線に流れる電流を測定することにより、薄膜ホール効果素子にて発生するホール電圧を間接的に測定することができる。
また、上述した磁場センサにおいて、前記要素回路の各々は、前記薄膜ホール効果素子及び前記読出回路に加えて、前記薄膜ホール効果素子を駆動する駆動回路を含むことが好ましい。
このように各要素回路に、薄膜ホール効果素子及び読出回路に加えて駆動回路を設けることにより、個々の薄膜ホール効果素子を正確に駆動することができる。
また、上述した磁場センサにおいて、前記駆動回路は、前記薄膜ホール効果素子を電圧駆動することが好ましい。
このように薄膜ホール効果素子を電圧駆動する方式を採用することにより、駆動回路の回路構成を簡略化することができる。
また、磁束密度は、B=(L/d)・(1/μ)・(V/V)で表されるため、薄膜ホール効果素子の半導体層の設計寸法d(幅)、L(長さ)と、材料定数(キャリア移動度)μと、印加電圧Vと、ホール電圧の測定値Vとから磁束密度Bを求めることができる。
また、上述した磁場センサにおいて、薄膜ホール効果素子を電圧駆動する場合には、前記マトリクス状の列方向に配置された複数の前記要素回路に接続された駆動電位配線及び共通電位配線を更に有し、前記駆動回路は、第1接続配線と、第2接続配線と、を含み、前記第1接続配線の一端は前記薄膜ホール効果素子の第1電圧電流供給端子と接続され、前記第1接続配線の他端は前記駆動電位配線と接続され、前記第2接続配線の一端は前記薄膜ホール効果素子の第2電圧電流供給端子と接続され、前記第2接続配線の他端は前記共通電位配線と接続されていることが好ましい。
このような構成とすることで、薄膜ホール効果素子の第1電圧電流供給端子と第2電圧電流供給端子との端子間に、駆動電位配線と共通電位配線との電位差に相当する電圧を印加することができる。
また、上述した磁場センサにおいて、前記駆動回路は、前記薄膜ホール効果素子を電流駆動することが好ましい。
磁束密度は、B=q・t・n・(V/I)で表されるため、薄膜ホール効果素子の半導体層の設計寸法t(厚さ)と、物理定数qと、材料定数(キャリア密度)nと、印加電流Iと、ホール電圧の測定値Vとから磁束密度Bを求めることができる。
上記の電圧駆動を採用した場合は、材料定数(キャリア移動度)μが必要であるが、このキャリア移動度μはプロセス条件やデバイス(薄膜ホール効果素子)間でばらつきが大きいため、磁束密度Bを精度良く求めることができない虞がある。これに対して、電流駆動を採用した場合は、比較的プロセス条件やデバイス間のばらつきが小さい材料定数(キャリア密度)nを用いるため、磁束密度Bを精度良く求めることができる。
また、上述した磁場センサにおいて、薄膜ホール効果素子を電流駆動する場合には、前記マトリクス状の列方向に配置された複数の前記要素回路に接続された電圧供給配線と、共通電位配線と、前記電流供給配線に駆動用の電流を供給する電流源と、前記マトリクス状の行方向に配置された複数の前記要素回路に接続された検出制御配線と、を更に有し、前記駆動回路は、第1駆動用薄膜トランジスタと、第2接続配線と、を含み、前記第1駆動用薄膜トランジスタのゲート端子は前記検出制御配線と接続され、前記第1駆動用薄膜トランジスタのドレイン端子は前記電流供給配線と接続され、前記第1駆動用薄膜トランジスタのソース端子は前記薄膜ホール効果素子の第1電圧電流供給端子と接続され、前記第2接続配線の一端は前記薄膜ホール効果素子の第2電圧電流供給端子と接続され、
前記第2接続配線の他端は前記共通電位配線と接続されていることが好ましい。
このような構成とすると、各行に対応する検出制御配線に読出タイミング制御信号を順次供給して、各行毎に駆動回路における第1駆動用薄膜トランジスタをオン状態にさせることにより、この第1駆動用薄膜トランジスタを介して電流供給配線から薄膜ホール効果素子に電流を供給することができる。
また、上述した磁場センサにおいて、前記駆動回路は、前記薄膜ホール効果素子に定電流を供給する定電流回路を含むことが好ましい。
このように駆動回路に定電流回路を設けることで、より正確に薄膜ホール効果素子を電流駆動することができる。
また、上述した磁場センサにおいて、前記駆動回路に定電流回路を設ける場合には、前記マトリクス状の列方向に配置された複数の前記要素回路に接続された電流供給配線と、駆動電位配線と、共通電位配線と、前記電流供給配線に駆動用の電流を供給する電流源と、前記マトリクス状の行方向に配置された複数の前記要素回路に接続された駆動制御配線と、を更に有し、前記駆動回路は、第2駆動用薄膜トランジスタと、第3駆動用薄膜トランジスタと、第4駆動用薄膜トランジスタと、第5駆動用薄膜トランジスタと、第1電圧記憶用キャパシタと、から成る定電流回路と、第2接続配線と、を含み、前記第2駆動用薄膜トランジスタのゲート端子は前記駆動制御配線と接続され、前記第2駆動用薄膜トランジスタのソース端子は前記電流供給配線と接続され、前記第2駆動用薄膜トランジスタのドレイン端子は前記第3駆動用薄膜トランジスタのソース端子と接続され、前記第3駆動用薄膜トランジスタのゲート端子は前記駆動制御配線と接続され、前記第3駆動用薄膜トランジスタのソース端子は前記第2駆動用薄膜トランジスタのドレイン端子と接続され、前記第3駆動用薄膜トランジスタのドレイン端子は前記第5駆動用薄膜トランジスタのゲート端子と接続され、前記第4駆動用薄膜トランジスタのゲート端子は前記駆動制御配線と接続され、前記第4駆動用薄膜トランジスタのソース端子は前記第2駆動用薄膜トランジスタのドレイン端子と接続され、前記第4駆動用薄膜トランジスタのドレイン端子は前記薄膜ホール効果素子の第1電圧電流供給端子と接続され、前記第5駆動用薄膜トランジスタのゲート端子は前記第3駆動用薄膜トランジスタのドレイン端子と接続され、前記第5駆動用薄膜トランジスタのソース端子は前記第1電圧記憶用キャパシタの第1端子と接続され、前記第5駆動用薄膜トランジスタのドレイン端子は前記第3駆動用薄膜トランジスタのソース端子と接続され、前記第1電圧記憶用キャパシタの第1端子は前記駆動電位配線と接続され、前記第1電圧記憶用キャパシタの第2端子は前記第5駆動用薄膜トランジスタのゲート端子と接続され、前記第2接続配線の一端は前記薄膜ホール効果素子の第2電圧電流供給端子と接続され、前記第2接続配線の他端は前記共通電位配線と接続されていることが好ましい。
このような構成において、各行に対応する駆動制御配線に駆動タイミング制御信号を順次供給して、各行毎に駆動回路における第2駆動用薄膜トランジスタ及び第3駆動用薄膜トランジスタをオン状態とすると(第4駆動用薄膜トランジスタ及び第5駆動用薄膜トランジスタはオフ状態となる)、駆動電位配線→第1電圧記憶用キャパシタ→第3駆動用薄膜トランジスタ→第2駆動用薄膜トランジスタ→電流供給配線の経路で電流が流れ、第5駆動用薄膜トランジスタによって一定電流を流すために必要なゲート電圧が第1電圧記憶用キャパシタに記憶(充電)される。
そして、駆動制御配線の電位がローレベルになると、第2駆動用薄膜トランジスタ及び第3駆動用薄膜トランジスタがオフ状態となる一方、第4駆動用薄膜トランジスタはオン状態となり、第5駆動用薄膜トランジスタも第1電圧記憶用キャパシタに記憶されたゲート電圧によってオン状態となる。これにより、第4駆動用薄膜トランジスタ及び第5駆動用薄膜トランジスタを介して定電流を薄膜ホール効果素子に供給することができる。
また、上述した磁場センサにおいて、マトリクス状に配置された前記要素回路の周辺領域に、各薄膜ホール効果素子を駆動する駆動回路を有することが好ましい。
このように駆動回路を要素回路内ではなく、その周辺領域に設けることにより、駆動用のICチップを別途用いる必要がなくなり、コストの削減を図ることができる。
また、上述した磁場センサにおいて、前記駆動回路は前記マトリクス状の列方向に配置され、前記列方向の複数の要素回路の薄膜ホール効果素子を同時に電流駆動する定電流回路を含むことが好ましい。
このように駆動回路に定電流回路を設けることで、より正確に薄膜ホール効果素子を電流駆動することができる。
また、上述した磁場センサにおいて、マトリクスの周辺領域の駆動回路に定電流回路を設ける場合には、周辺領域に配置され、前記駆動回路と接続された電流供給配線と、駆動電位配線と、前記電流供給配線に駆動用の電流を供給する電流源と、各駆動回路毎に設けられた駆動制御配線と、共通電位配線と、を更に有し、前記駆動回路は、第6駆動用薄膜トランジスタと、第7駆動用薄膜トランジスタと、第8駆動用薄膜トランジスタと、第9駆動用薄膜トランジスタと、第2電圧記憶用キャパシタと、から成る定電流回路を含み、前記第6駆動用薄膜トランジスタのゲート端子は前記駆動制御配線と接続され、前記第6駆動用薄膜トランジスタのソース端子は前記電流供給配線と接続され、前記第6駆動用薄膜トランジスタのドレイン端子は前記第7駆動用薄膜トランジスタのソース端子と接続され、前記第7駆動用薄膜トランジスタのゲート端子は前記駆動制御配線と接続され、前記第7駆動用薄膜トランジスタのソース端子は前記第6駆動用薄膜トランジスタのドレイン端子と接続され、前記第7駆動用薄膜トランジスタのドレイン端子は前記第9駆動用薄膜トランジスタのゲート端子と接続され、前記第8駆動用薄膜トランジスタのゲート端子は前記駆動制御配線と接続され、前記第8駆動用薄膜トランジスタのソース端子は前記第6駆動用薄膜トランジスタのドレイン端子と接続され、前記第8駆動用薄膜トランジスタのドレイン端子は同列の先頭行の要素回路における前記薄膜ホール効果素子の第1電圧電流供給端子と接続され、前記第9駆動用薄膜トランジスタのゲート端子は前記第7駆動用薄膜トランジスタのドレイン端子と接続され、前記第9駆動用薄膜トランジスタのソース端子は前記第2電圧記憶用キャパシタの第1端子と接続され、前記第9駆動用薄膜トランジスタのドレイン端子は前記第7駆動用薄膜トランジスタのソース端子と接続され、前記第2電圧記憶用キャパシタの第1端子は前記駆動電位配線と接続され、前記第2電圧記憶用キャパシタの第2端子は前記第9駆動用薄膜トランジスタのゲート端子と接続され、各要素回路において同列の要素回路の薄膜ホール効果素子は直列接続されており、最終行の要素回路の薄膜ホール効果素子の第2電圧電流供給端子は前記共通電位配線と接続されていることが好ましい。
このような構成において、各駆動回路に対応する駆動制御配線に駆動タイミング制御信号を順次供給して、各列毎に駆動回路における第6駆動用薄膜トランジスタ及び第7駆動用薄膜トランジスタをオン状態とすると(第8駆動用薄膜トランジスタ及び第9駆動用薄膜トランジスタはオフ状態となる)、駆動電位配線→第2電圧記憶用キャパシタ→第7駆動用薄膜トランジスタ→第6駆動用薄膜トランジスタ→電流供給配線の経路で電流が流れ、第9駆動用薄膜トランジスタによって一定電流を流すために必要なゲート電圧が第2電圧記憶用キャパシタに記憶(充電)される。
そして、駆動制御配線の電位がローレベルになると、第6駆動用薄膜トランジスタ及び第7駆動用薄膜トランジスタがオフ状態となる一方、第8駆動用薄膜トランジスタはオン状態となり、第9駆動用薄膜トランジスタも第2電圧記憶用キャパシタに記憶されたゲート電圧によってオン状態となる。これにより、第8駆動用薄膜トランジスタ及び第9駆動用薄膜トランジスタを介して定電流を、1列に属する全ての薄膜ホール効果素子に供給することができる。
以下、本発明の一実施形態について図面を参照しながら説明する。
〔第1実施形態:基本構成〕
まず、本発明に係る磁場センサの基本構成となる第1実施形態について説明する。図1は、第1実施形態に係る磁場センサ1の回路構成図である。この図1に示すように、本実施形態に係る磁場センサ1は、m行×n列のマトリクス状に配置された要素回路PX11〜PXmnと、m本の検出制御配線SL1〜SLmと、n本の検出出力配線RL1〜RLnとから構成されている。
要素回路PX11〜PXmnは、マトリクスを構成する最小単位であり、それぞれ内部に薄膜ホール効果素子THDと、該薄膜ホール効果素子THDを駆動する駆動回路DVと、該薄膜ホール効果素子THDのホール電圧を読み出す読出回路RDとを備えている。なお、詳細は後述するが、駆動回路DVは必ずしも各要素回路PX11〜PXmnの内部に設ける必要はなく、マトリクスの周辺領域に設けるような構成とすることもできる(第8実施形態参照)。
駆動回路DVは、薄膜ホール効果素子THDに設けられた第1電圧電流供給端子Pi1及び第2電圧電流供給端子Pi2と接続されており、電圧駆動(第1電圧電流供給端子Pi1と第2電圧電流供給端子Pi2との端子間に印加する電圧を制御)、または電流駆動(第1電圧電流供給端子Pi1と第2電圧電流供給端子Pi2との端子間に流す電流を制御)のいずれかの駆動方式を用いて薄膜ホール効果素子THDを駆動する。なお、電圧駆動方式を採用した場合(第5実施形態参照)と、電流駆動方式(第6及び第7実施形態参照)を採用した場合における駆動回路DVの回路構成については後述する。
読出回路RDは、薄膜ホール効果素子THDに設けられた第1ホール電圧読出端子Po1及び第2ホール電圧読出端子Po2と接続されており、第1ホール電圧読出端子Po1と第2ホール電圧読出端子Po2との端子間電圧をホール電圧として読み出す電圧読出方式、またはホール電圧を電流に変換して読み出す電流読出方式のいずれかの読出方式を用いて薄膜ホール効果素子THDの出力を読み出す。なお、電圧読出方式を採用した場合(第2及び第3実施形態参照)と、電流読出方式を採用した場合(第4実施形態参照)における読出回路RDの回路構成については後述する。
検出制御配線SL1〜SLmは、読出回路RDによるホール電圧の読出タイミングを規定する読出タイミング制御信号を供給するために使用される配線であり、マトリクスの各行に対応して設けられ、1行に属する要素回路の読出回路RDと共通接続されている。例えば、図1に示すように、1行目に対応する検出制御配線SL1は、1行目に属する要素回路PX11〜PX1nの読出回路RDと共通接続され、m行目に対応する検出制御配線SLmは、m行目に属する要素回路PXm1〜PXmnの読出回路RDと共通接続されている。なお、読出タイミング制御信号は、ICチップから検出制御配線SL1〜SLmに供給するようにしても良いし、または、読出タイミング制御信号を生成するための専用のドライバ回路をマトリクスの周辺領域に形成し、該ドライバ回路と検出制御配線SL1〜SLmとを接続するような構成としても良い。
検出出力配線RL1〜RLnは、読出回路RDによって読み出された薄膜ホール効果素子THDのホール電圧(またはホール電圧に応じた電流)を外部に伝達するために使用される配線であり、マトリクスの各列に対応して設けられ、1列に属する要素回路の読出回路RDと共通接続されている。例えば、図1に示すように、1列目に対応する検出出力配線RL1は、1列目に属する要素回路PX11〜PXm1の読出回路RDと共通接続され、n列目に対応する検出出力配線RLnは、n列目に属する要素回路PX1n〜PXmnの読出回路RDと共通接続されている。なお、詳細は後述するが、1列当たりに設けられる検出出力配線の本数は、電圧読出方式を採用した場合は2本、電流読出方式を採用した場合は1本となる。
これら薄膜ホール効果素子THD、読出回路RD及び駆動回路DVを含む要素回路PX11〜PXmn、検出制御配線SL1〜SLm、検出出力配線RL1〜RLnは、公知の薄膜トランジスタ(TFT:Thin Film Transistor)の製造プロセスを用いて、例えばガラス等の基板上に形成されたものである。図2に、TFT製造プロセスとして低温ポリシリコンTFTの製造プロセスを用いて形成した薄膜ホール効果素子THDと、読出回路RD及び駆動回路DVを構成する低温ポリシリコンTFTの構造図を示す。
図2(a)は、薄膜ホール効果素子THDの平面図であり、図2(b)は、図2(a)における薄膜ホール効果素子THDのA−A矢視断面図である。これら図2(a)、(b)に示すように、薄膜ホール効果素子THDは、基板10上に形成されたn型のポリシリコン半導体層11と、ポリシリコン半導体層11を覆って基板10上に形成された第1絶縁層12と、第1絶縁層12上に形成された第2絶縁層13と、第2絶縁層13上においてポリシリコン半導体層11の一方の短辺側と導通するように形成された第1電圧電流供給端子Pi1と、第2絶縁層13上においてポリシリコン半導体層11の他方の短辺側と導通するように形成された第2電圧電流供給端子Pi2と、第2絶縁層13上においてポリシリコン半導体層11の一方の長辺側と導通するように形成された第1ホール電圧読出端子Po1と、第2絶縁層13上においてポリシリコン半導体層11の他方の長辺側と導通するように形成された第2ホール電圧読出端子Po2とから構成されている。
図2(c)は、低温ポリシリコンTFTの断面図である。この図2(c)に示すように、低温ポリシリコンTFTは、n型のドレイン領域及びソース領域とi型領域に区分されたポリシリコン半導体層11Aと、第1絶縁層12上においてポリシリコン半導体層11のi型領域と対向するように形成されたゲート端子Gと、第2絶縁層13上においてポリシリコン半導体層11のドレイン領域と導通するように形成されたドレイン端子Dと、第2絶縁層13上においてポリシリコン半導体層11のソース領域と導通するように形成されたソース端子Dとから構成されている。
なお、薄膜ホール効果素子THDや駆動回路DV、読出回路RD等を形成するための製造プロセスとしては、低温ポリシリコンプロセスに限らず、高温ポリシリコンプロセス、アモルファスシリコンプロセス等を用いても良い。但し、後述するように、駆動方式や読出方式によっては、駆動回路DVや読出回路RDを構成するTFTとしてp型TFTを用いる必要が生じる場合もあり、その場合は低温若しくは高温ポリシリコンプロセスを使用することが望ましい。
次に、上記のように構成された第1実施形態に係る磁場センサ1を用いた磁場の測定方法について説明する。まず、各要素回路PX11〜PXmnにおいて、駆動回路DVによって薄膜ホール効果素子THDを電圧駆動または電流駆動する。具体的には、電圧駆動方式を採用する場合は、薄膜ホール効果素子THDの第1電圧電流供給端子Pi1と第2電圧電流供給端子Pi2との端子間に電圧Vを印加する。または、電流駆動方式を採用する場合は、薄膜ホール効果素子THDの第1電圧電流供給端子Pi1と第2電圧電流供給端子Pi2との端子間に電流Iを流す。
上記のように、電圧駆動または電流駆動によって薄膜ホール効果素子THDの第1電圧電流供給端子Pi1と第2電圧電流供給端子Pi2との端子間に電流を流すと、第1ホール電圧読出端子Po1と第2ホール電圧読出端子Po2との端子間に、測定対象の磁場に応じたホール電圧Vが発生する(ホール効果)。周知のように、ホール効果とは、電流を流した導体(本実施形態では、ポリシリコン半導体層11)に磁場を加えると、両者のベクトル積の方向に電界(ホール電圧)が発生する現象を指す。
図3に、ホール効果によるホール電圧Vの発生原理を表す模式図を示す。なお、図3では、導体(ポリシリコン半導体層11)の長さ方向をX軸、幅方向をY軸、厚さ方向をZ軸とするXYZ直交座標系を設定して各ベクトル量の方向を表している。この図3に示すように、ポリシリコン半導体層11の一方の短辺側と他方の短辺側との間に電圧Vを印加することで、ポリシリコン半導体層11のX軸方向に沿って電流Iを流し、Z軸方向に磁場(磁束密度B)を加えると、電流Iと磁束密度Bに直交する方向(Y軸方向)に電界Eが発生する。つまり、ポリシリコン半導体層11の一方の長辺側と他方の長辺側との間にホール電圧Vが発生する。
ここで、電子の速さをv、電荷をqとすると、Y軸方向に発生するローレンツ力Fは、F=q・v・Bで表される。定常状態では、F=q・v・B=q・Eとなるため、電界はE=v・Bで表され、ポリシリコン半導体層11の幅をdとすると、ホール電圧はV=E・d=d・v・Bで表される。従って、磁束密度はB=(1/d)・(V/v)で表され、何らかの方法で電子の速さvがわかれば、ポリシリコン半導体層11の設計寸法d(幅)及びホール電圧の測定値Vから磁束密度Bを求めることができる。
上記のように薄膜ホール効果素子THDの第1ホール電圧読出端子Po1と第2ホール電圧読出端子Po2との端子間に生じる電圧を、読出回路RDによってホール電圧Vとして読み出すか、またはホール電圧Vに応じた電流に変換して読み出す。具体的には、1行目からm行目までの検出制御配線SL1〜SLmに順次、読出タイミング制御信号を供給することにより、行単位で順次、読出回路RDを動作させてホール電圧V若しくはホール電圧Vに応じた電流に変換して読み出す。
例えば、1行目の検出制御配線SL1に読出タイミング制御信号を供給した場合、1行目に属する要素回路PX11〜PX1nの読出回路RDが動作し、各読出回路RDはそれぞれに対応する薄膜ホール効果素子THDのホール電圧V若しくはホール電圧Vに応じた電流に変換して読み出し、それらの読出結果をそれぞれに対応する検出出力配線RL1〜RLnを介して外部に出力する。つまり、1行1列目に属する読出回路RDは検出出力配線RL1を介してホール電圧V若しくはホール電圧Vに応じた電流を出力し、1行n列目に属する読出回路RDは検出出力配線RLnを介してホール電圧V若しくはホール電圧Vに応じた電流を出力する。
この時、検出出力配線RL1〜RLnを介して得られるホール電圧V若しくはホール電圧Vに応じた電流を、不図示の外部装置によって測定し、その測定結果を基に磁束密度Bを算出することで、1行目に属する要素回路PX11〜PX1nによる磁場の測定結果が得られる。同様に、2行目、3行目、・・・、m行目に順次、読出タイミング制御信号を供給し、それぞれの読出タイミングで検出出力配線RL1〜RLnを介して得られるホール電圧V若しくはホール電圧Vに応じた電流を、不図示の外部装置によって測定し、その測定結果を基に磁束密度Bを算出することにより、図4に示すように、マトリクスを構成する全ての要素回路PX11〜PXmnによる磁場の測定結果が得られる。また、上記のような読出動作を周期的に繰り返すことにより、磁場の時間的変動も測定することができる。
以上のように、本実施形態に係る磁場センサ1によれば、マトリクス状に配置された薄膜ホール効果素子THDの各々には、その配置箇所における測定対象の磁場に応じたホール電圧が発生するため、それら各薄膜ホール効果素子THDのホール電圧を測定して磁場(磁束密度)に換算することにより、従来のように局所的な磁場の測定ではなく、平面的・空間的に分布し且つ動的な磁場の測定を行うことが可能となる。
〔第2実施形態:電圧読出方式の具体例1〕
次に、第2実施形態に係る磁場センサ2について説明する。本第2実施形態は、薄膜ホール効果素子THDに設けられた第1ホール電圧読出端子Po1と第2ホール電圧読出端子Po2との端子間電圧をホール電圧Vとして直接読み出す読出回路RDの具体例に関するものである。
図5に、第2実施形態に係る磁場センサ2の回路構成図を示す。なお、上述したように、第2実施形態は第1実施形態の読出回路RDの内部構成の具体例を示すものであるため、図1と同様の構成要素には同一符号を付して説明を省略する。また、各要素回路PX11〜PXmnの回路構成は全て共通であるため、図5では1行1列目の要素回路PX11を代表的に図示し、第1実施形態と区別するために読出回路の符号をRDaとしている。
この図5に示すように、第2実施形態に係る磁場センサ2は、1列毎に2本の検出出力配線(1列目では第1検出出力配線RL1a、第2検出出力配線RL1b)が設けられ、要素回路PX11(他の要素回路も共通)の読出回路RDaは、第1読出用薄膜トランジスタTr1及び第2読出用薄膜トランジスタTr2から構成されている。
第1読出用薄膜トランジスタTr1は、n型のMOS(Metal Oxide Semiconductor)トランジスタであり、ゲート端子が検出制御配線SL1と接続され、ドレイン端子が薄膜ホール効果素子THDの第1ホール電圧読出端子Po1と接続され、ソース端子が第1検出出力配線RL1aと接続されている。第2読出用薄膜トランジスタTr2は、同じくn型のMOSトランジスタであり、ゲート端子が検出制御配線SL1と接続され、ドレイン端子が薄膜ホール効果素子THDの第2ホール電圧読出端子Po2と接続され、ソース端子が第2検出出力配線RL1bと接続されている。
続いて、上記のように構成された読出回路RDaを備える磁場センサ2の動作について説明する。なお、全ての要素回路PX11〜PXmnにおいて、駆動回路DVによって薄膜ホール効果素子THDは駆動されており、第1ホール電圧読出端子Po1と第2ホール電圧読出端子Po2との端子間に、測定対象の磁場に応じたホール電圧Vが発生しているものとする。
図6は、1行目の検出制御配線SL1、2行目の検出制御配線SL2、3行目の検出制御配線SL3、第1検出出力配線RL1a及び第2検出出力配線RL1bの電位の時間的変化を表すタイミングチャートである。この図6に示すように、検出制御配線SL1、SL2、SL3に順次、読出タイミング制御信号が供給されることにより、時刻t1からt2の期間に検出制御配線SL1の電位がハイレベルになり、時刻t2からt3の期間に検出制御配線SL2の電位がハイレベルになり、時刻t3からt4の期間に検出制御配線SL3の電位がハイレベルになるものとする。
このように、時刻t1に検出制御配線SL1の電位がハイレベルになると、要素回路PX11(詳細には1行目に属する全ての要素回路)の読出回路RDaにおける第1読出用薄膜トランジスタTr1及び第2読出用薄膜トランジスタTr2がオン状態になり、薄膜ホール効果素子THDの第1ホール電圧読出端子Po1と第1検出出力配線RL1aとが電気的に接続されると共に、第2ホール電圧読出端子Po2と第2検出出力配線RL1bとが電気的に接続される。この時に、第1検出出力配線RL1aと第2検出出力配線RL1bとの電位差を測定することにより、要素回路PX11の薄膜ホール効果素子THDにて発生するホール電圧Vを直接測定することができる。
なお、図5では図示していないが、他の列にも第1検出出力配線及び第2検出出力配線が設けられているので、例えば1行2列目の要素回路PX12の薄膜ホール効果素子THDにて発生するホール電圧Vを測定するには、2列目に設けられた第1検出出力配線と第2検出出力配線との電位差を測定すれば良い。
同様に、時刻t2に検出制御配線SL2の電位がハイレベルになると、要素回路PX21(詳細には2行目に属する全ての要素回路)の読出回路RDaにおける第1読出用薄膜トランジスタTr1及び第2読出用薄膜トランジスタTr2がオン状態になる。この時に、第1検出出力配線RL1aと第2検出出力配線RL1bとの電位差を測定することにより、要素回路PX21の薄膜ホール効果素子THDにて発生するホール電圧Vを測定することができる。なお、例えば2行2列目の要素回路PX22の薄膜ホール効果素子THDにて発生するホール電圧Vを測定するには、2列目に設けられた第1検出出力配線と第2検出出力配線との電位差を測定すれば良い。
同様に、時刻t3に検出制御配線SL3の電位がハイレベルになると、要素回路PX31(詳細には3行目に属する全ての要素回路)の読出回路RDaにおける第1読出用薄膜トランジスタTr1及び第2読出用薄膜トランジスタTr2がオン状態になる。この時に、第1検出出力配線RL1aと第2検出出力配線RL1bとの電位差を測定することにより、要素回路PX31の薄膜ホール効果素子THDにて発生するホール電圧Vを測定することができる。なお、例えば3行2列目の要素回路PX32の薄膜ホール効果素子THDにて発生するホール電圧Vを測定するには、2列目に設けられた第1検出出力配線と第2検出出力配線との電位差を測定すれば良い。
以上のような読出動作をm行目まで繰り返し、それらの測定結果を基に磁束密度Bを算出することにより、図4に示すような全ての要素回路PX11〜PXmnによる磁場の測定結果が得られる。このように、第2実施形態の磁場センサ2によれば、簡単な回路構成によって各要素回路PX11〜PXmnにおける薄膜ホール効果素子THDのホール電圧Vを読み出すことができる。
〔第3実施形態:電圧読出方式の具体例2〕
次に、第3実施形態に係る磁場センサ3について説明する。第3実施形態は、薄膜ホール効果素子THDに設けられた第1ホール電圧読出端子Po1と第2ホール電圧読出端子Po2との端子間電圧を充電して得られる充電電圧をホール電圧Vとして読み出す読出回路RDの具体例に関するものである。
図7に、第3実施形態に係る磁場センサ3の回路構成図を示す。なお、図7において、図5と同様の構成要素には同一符号を付して説明を省略する。また、各要素回路PX11〜PXmnの回路構成は全て共通であるため、図7では1行1列目の要素回路PX11を代表的に図示し、第1及び第2実施形態と区別するために読出回路の符号をRDbとしている。
この図7に示すように、第3実施形態における要素回路PX11(他の要素回路も共通)の読出回路RDbは、第2実施形態(図5)と同様に第1読出用薄膜トランジスタTr1及び第2読出用薄膜トランジスタTr2と、第1端子が薄膜ホール効果素子THDの第1ホール電圧読出端子Po1及び第1読出用薄膜トランジスタTr1のドレイン端子と接続され、第2端子が薄膜ホール効果素子THDの第2ホール電圧読出端子Po2及び第2読出用薄膜トランジスタTr2のドレイン端子と接続されたキャパシタChとから構成されている。
続いて、上記のように構成された読出回路RDbを備える磁場センサ3の動作について説明する。なお、全ての要素回路PX11〜PXmnにおいて、駆動回路DVによって薄膜ホール効果素子THDは駆動されており、第1ホール電圧読出端子Po1と第2ホール電圧読出端子Po2との端子間に、測定対象の磁場に応じたホール電圧Vが発生しているものとする。
キャパシタChは、上記のように発生したホール電圧Vによって充電され、その満充電時の充電電圧はホール電圧Vと一致することになる。以降、第2実施形態と同様に、検出制御配線SL1、SL2、SL3、・・・に順次、読出タイミング制御信号を供給し、時刻t1に検出制御配線SL1の電位がハイレベルになると、要素回路PX21(詳細には2行目に属する全ての要素回路)の読出回路RDbにおける第1読出用薄膜トランジスタTr1及び第2読出用薄膜トランジスタTr2がオン状態になり、キャパシタChの充電電圧、つまりホール電圧Vが第1検出出力配線RL1aと第2検出出力配線RL1bとの電位差として読み出される。
ホール電圧Vの応答速度はそれほど速くないので、第2実施形態のような直接ホール電圧Vを読み出す構成では、短い読み出し期間(検出制御配線のハイレベル期間)においてホール電圧Vを十分に読み出すことが困難な場合もあるが、本第3実施形態の構成によれば、ホール電圧Vを十分に時間をかけてキャパシタChに充電するため、短い読み出し期間で十分にホール電圧Vを読み出すことが可能となる。
なお、図7の構成では、キャパシタChに充電されたホール電圧Vの読み出し期間において、薄膜ホール効果素子THDからの再充電に起因するノイズが発生する虞がある。そこで、このようなキャパシタChの再充電に起因するノイズをカットするために、図8に示す読出回路RDb’のように、第1読出用薄膜トランジスタTr1及び第2読出用薄膜トランジスタTr2に対して相補型の第3読出用薄膜トランジスタTr3及び第4読出用薄膜トランジスタTr4を追加しても良い。
第3読出用薄膜トランジスタTr3は、p型のMOSトランジスタであり、ゲート端子が検出制御配線SL1と接続され、ソース端子が薄膜ホール効果素子THDの第1ホール電圧読出端子Po1と接続され、ドレイン端子がキャパシタChの第1端子及び第1読出用薄膜トランジスタTr1のドレイン端子と接続されている。第4読出用薄膜トランジスタTr4は、p型のMOSトランジスタであり、ゲート端子が検出制御配線SL1と接続され、ソース端子が薄膜ホール効果素子THDの第2ホール電圧読出端子Po2と接続され、ドレイン端子がキャパシタChの第2端子及び第2読出用薄膜トランジスタTr2のドレイン端子と接続されている。
このような構成を採用することにより、キャパシタChの充電期間(読出タイミング制御信号の供給がなく各検出出力配線の電位はローレベル)では、第3読出用薄膜トランジスタTr3及び第4読出用薄膜トランジスタTr4はオン状態であるのでキャパシタChを問題なく充電でき、一方、キャパシタChに充電されたホール電圧Vの読み出し期間、つまり第1読出用薄膜トランジスタTr1及び第2読出用薄膜トランジスタTr2のオン期間では、第3読出用薄膜トランジスタTr3及び第4読出用薄膜トランジスタTr4はオフ状態となるので、薄膜ホール効果素子THDからの再充電に起因するノイズをカットすることが可能となる。
〔第4実施形態:電流読出方式の具体例〕
次に、第4実施形態に係る磁場センサ4について説明する。第4実施形態は、薄膜ホール効果素子THDのホール電圧Vを電流に変換して読み出す読出回路RDの具体例に関するものである。
図9に、第4実施形態に係る磁場センサ4の回路構成図を示す。なお、上述したように、第4実施形態は第1実施形態の読出回路RDの内部構成の具体例を示すものであるため、図1と同様の構成要素には同一符号を付して説明を省略する。また、各要素回路PX11〜PXmnの回路構成は全て共通であるため、図9では1行1列目の要素回路PX11を代表的に図示し、第1実施形態と区別するために読出回路の符号をRDcとしている。
この図9に示すように、第4実施形態に係る磁場センサ4は、マトリクスの各行毎に、1行に属する要素回路の読出回路RDcと共通接続された共通電位配線CL1〜CLmが設けられており、要素回路PX11(他の要素回路も共通)の読出回路RDcは、第5読出用薄膜トランジスタTr5及び第6読出用薄膜トランジスタTr6から構成されている。
なお、図9では、共通電位配線CL1のみを図示しており、共通電位配線CL1〜CLmはグランド(GND)と接続されている。
第5読出用薄膜トランジスタTr5は、n型のMOSトランジスタであり、ゲート端子が薄膜ホール効果素子THDの第1ホール電圧読出端子Po1と接続され、ドレイン端子が第6読出用薄膜トランジスタTr6のドレイン端子と接続され、ソース端子が共通電位配線CL1と接続されている。第6読出用薄膜トランジスタTr6は、同じくn型のMOSトランジスタであり、ゲート端子が検出制御配線SL1と接続され、ドレイン端子が第5読出用薄膜トランジスタTr5のドレイン端子と接続され、ソース端子が検出出力配線RL1と接続されている。
なお、薄膜ホール効果素子THDの第2ホール電圧読出端子Po2は、オープン状態となっている。
続いて、上記のように構成された読出回路RDcを備える磁場センサ4の動作について説明する。なお、全ての要素回路PX11〜PXmnにおいて、駆動回路DVによって薄膜ホール効果素子THDは駆動されており、第1ホール電圧読出端子Po1と第2ホール電圧読出端子Po2との端子間に、測定対象の磁場に応じたホール電圧Vが発生しているものとする。
図10は、1行目の検出制御配線SL1、2行目の検出制御配線SL2、3行目の検出制御配線SL3の電位と、検出出力配線RL1に流れる電流の時間的変化を表すタイミングチャートである。この図10に示すように、検出制御配線SL1、SL2、SL3に順次、読出タイミング制御信号が供給されることにより、時刻t1からt2の期間に検出制御配線SL1の電位がハイレベルになり、時刻t2からt3の期間に検出制御配線SL2の電位がハイレベルになり、時刻t3からt4の期間に検出制御配線SL3の電位がハイレベルになるものとする。
このように、時刻t1に検出制御配線SL1の電位がハイレベルになると、要素回路PX11(詳細には1行目に属する全ての要素回路)の読出回路RDcにおける第6読出用薄膜トランジスタTr6がオン状態になり、検出出力配線RL1には、第5読出用薄膜トランジスタTr5のゲート電圧(第1ホール電圧読出端子Po1の電圧)−電流変換作用によって生じた電流、つまりホール電圧Vに応じた電流Iが流れることになる。このように検出出力配線RL1に流れる電流Iを測定することにより、要素回路PX11の薄膜ホール効果素子THDにて発生するホール電圧Vを間接的に測定することができる。
なお、図9では図示していないが、他の列にも検出出力配線が設けられているので、例えば1行2列目の要素回路PX12の薄膜ホール効果素子THDにて発生するホール電圧Vを測定するには、2列目に設けられた検出出力配線RL2に流れる電流Iを測定すれば良い。
同様に、時刻t2に検出制御配線SL2の電位がハイレベルになると、要素回路PX21(詳細には2行目に属する全ての要素回路)の読出回路RDcにおける第6読出用薄膜トランジスタTr6がオン状態になり、検出出力配線RL1にはホール電圧Vに応じた電流Iが流れることになる。このように検出出力配線RL1に流れる電流Iを測定することにより、要素回路PX21の薄膜ホール効果素子THDにて発生するホール電圧Vを間接的に測定することができる。なお、例えば2行2列目の要素回路PX22の薄膜ホール効果素子THDにて発生するホール電圧Vを測定するには、2列目に設けられた検出出力配線RL2に流れる電流Iを測定すれば良い。
同様に、時刻t3に検出制御配線SL3の電位がハイレベルになると、要素回路PX31(詳細には3行目に属する全ての要素回路)の読出回路RDcにおける第6読出用薄膜トランジスタTr6がオン状態になり、検出出力配線RL1にはホール電圧Vに応じた電流Iが流れることになる。このように検出出力配線RL1流れる電流Iを測定することにより、要素回路PX31の薄膜ホール効果素子THDにて発生するホール電圧Vを間接的に測定することができる。なお、例えば3行2列目の要素回路PX32の薄膜ホール効果素子THDにて発生するホール電圧Vを測定するには、2列目に設けられた検出出力配線RL2に流れる電流Iを測定すれば良い。
以上のような読出動作をm行目まで繰り返し、それらの測定結果を基に磁束密度Bを算出することにより、図4に示すような全ての要素回路PX11〜PXmnによる磁場の測定結果が得られる。
第2及び第3実施形態のように電圧読出方式を採用した場合、微小なホール電圧Vを精度良く読み出すことが困難な場合もあるが、第4実施形態のような電流読出方式によれば、トランジスタの電圧電流変換作用によってホール電圧Vに応じた電流に変換して読み出すことができるため、精度良くホール電圧Vを測定することが可能となる。
〔第5実施形態:電圧駆動方式の具体例〕
次に、第5実施形態に係る磁場センサ5について説明する。第5実施形態は、薄膜ホール効果素子THDを電圧駆動する駆動回路DVの具体例に関するものである。
図11に、第5実施形態に係る磁場センサ5の回路構成図を示す。なお、上述したように、第5実施形態は第1実施形態の駆動回路DVの内部構成の具体例を示すものであるため、図1と同様の構成要素には同一符号を付して説明を省略する。また、各要素回路PX11〜PXmnの回路構成は全て共通であるため、図11では1行1列目の要素回路PX11を代表的に図示し、第1実施形態と区別するために駆動回路の符号をDVaとしている。
この図11に示すように、第5実施形態に係る磁場センサ5は、マトリクスの各列毎に、1列に属する要素回路の駆動回路DVaと共通接続された駆動電位配線DL1〜DLn及び共通電位配線CL1〜CLnが設けられており、要素回路PX11(他の要素回路も共通)の駆動回路DVaは、薄膜ホール効果素子THDに設けられた第1電圧電流供給端子Pi1と駆動電位配線DL1とを接続する第1接続配線L1と、薄膜ホール効果素子THDに設けられた第2電圧電流供給端子Pi2と共通電位配線CL1とを接続する第2接続配線L2とから構成されている。
なお、図11では、1列目の駆動電位配線DL1及び共通電位配線CL1のみを図示しており、駆動電位配線DL1〜DLnは電源(VDD)と接続され、共通電位配線CL1〜CLmはグランド(GND)と接続されている。
このような構成とすることにより、薄膜ホール効果素子THDの第1電圧電流供給端子Pi1と第2電圧電流供給端子Pi2との端子間に、駆動電位配線DL1と共通電位配線CL1との電位差に相当する電圧が印加され、その印加電圧に応じた電流がポリシリコン半導体層11に流れ、第1ホール電圧読出端子Po1と第2ホール電圧読出端子Po2との端子間に、測定対象の磁場に応じたホール電圧Vが発生する。
第1実施形態において図3を用いて説明したように、磁束密度はB=(1/d)・(V/v)で表され、何らかの方法で電子の速さvがわかれば、ポリシリコン半導体層11の設計寸法d(幅)及びホール電圧の測定値Vから磁束密度Bを求めることができる。ここで、薄膜ホール効果素子THDへの印加電圧をV、ポリシリコン半導体層11のキャリア(電子)移動度をμ、ポリシリコン半導体層11の長さをLとすると、電子の速さは、v=μ・E=μ・(V/L)で表されるため、磁束密度は、B=(L/d)・(1/μ)・(V/V)となる。すなわち、ポリシリコン半導体層11の設計寸法d、Lと、材料定数(キャリア移動度)μと、印加電圧Vと、第2〜第4実施形態のいずれかを用いて得られるホール電圧の測定値Vとから磁束密度Bを求めることができる。
〔第6実施形態:電流駆動方式の具体例1〕
次に、第6実施形態に係る磁場センサ6について説明する。第6実施形態は、薄膜ホール効果素子THDを電流駆動する駆動回路DVの具体例に関するものである。
図12に、第6実施形態に係る磁場センサ6の回路構成図を示す。なお、上述したように、第6実施形態は第1実施形態の駆動回路DVの内部構成の具体例を示すものであるため、図1と同様の構成要素には同一符号を付して説明を省略する。また、各要素回路PX11〜PXmnの回路構成は全て共通であるため、図12では1行1列目の要素回路PX11を代表的に図示し、第1実施形態と区別するために駆動回路の符号をDVbとしている。
この図12に示すように、第6実施形態に係る磁場センサ6は、マトリクスの各列毎に、1列に属する要素回路の駆動回路DVbと共通接続された電流供給配線IL1〜ILn及び共通電位配線CL1〜CLnと、電流供給配線IL1〜ILnに駆動用の電流を供給する電流源CS1〜CSnとが設けられており、要素回路PX11(他の要素回路も共通)の駆動回路DVbは、薄膜ホール効果素子THDに設けられた第2電圧電流供給端子Pi2と共通電位配線CL1とを接続する第2接続配線L2と、第1駆動用薄膜トランジスタTd1とから構成されている。
なお、図12では、1列目の電流供給配線IL1、共通電位配線CL1及び電流源CS1のみを図示しており、共通電位配線CL1〜CLmはグランド(GND)と接続されている。
第1駆動用薄膜トランジスタTd1は、n型のMOSトランジスタであり、ゲート端子が検出制御配線SL1と接続され、ドレイン端子が電流供給配線IL1と接続され、ソース端子が薄膜ホール効果素子THDに設けられた第1電圧電流供給端子Pi1と接続されている。
このような構成とすることにより、検出制御配線SL1の電位がハイレベルになった場合に、第1駆動用薄膜トランジスタTd1がオン状態となり、薄膜ホール効果素子THDの第1電圧電流供給端子Pi1と第2電圧電流供給端子Pi2との端子間(つまりポリシリコン半導体層11)に電流が流れ、第1ホール電圧読出端子Po1と第2ホール電圧読出端子Po2との端子間に、測定対象の磁場に応じたホール電圧Vが発生する。
第1実施形態において図3を用いて説明したように、磁束密度はB=(1/d)・(V/v)で表され、何らかの方法で電子の速さvがわかれば、ポリシリコン半導体層11の設計寸法d(幅)及びホール電圧の測定値Vから磁束密度Bを求めることができる。ここで、ポリシリコン半導体層11のキャリア(電子)密度をn、キャリアの電荷をq、厚さをtとすると、薄膜ホール効果素子THDに流れる電流は、I=q・d・t・n・vで表されるため、磁束密度は、B=q・t・n・(V/I)となる。すなわち、物理定数qと、ポリシリコン半導体層11の設計寸法tと、材料定数(キャリア密度)nと、印加電流Iと、第2〜第4実施形態のいずれかを用いて得られるホール電圧の測定値Vとから磁束密度Bを求めることができる。
第5実施形態では、材料定数(キャリア移動度)μが必要であるが、このキャリア移動度μはプロセス条件やデバイス(薄膜ホール効果素子THD)間でばらつきが大きいため、磁束密度Bを精度良く求めることができない虞がある。これに対して、本第6実施形態では、比較的プロセス条件やデバイス間のばらつきが小さい材料定数(キャリア密度)nを用いるため、磁束密度Bを精度良く求めることが可能となる。
〔第7実施形態:電流駆動方式の具体例2〕
次に、第7実施形態に係る磁場センサ7について説明する。第7実施形態は、薄膜ホール効果素子THDを電流駆動する駆動回路DVの具体例(薄膜ホール効果素子THDに定電流を供給する定電流回路を備えた駆動回路DV)に関するものである。
図13に、第7実施形態に係る磁場センサ7の回路構成図を示す。なお、上述したように、第7実施形態は第1実施形態の駆動回路DVの内部構成の具体例を示すものであるため、図1と同様の構成要素には同一符号を付して説明を省略する。また、各要素回路PX11〜PXmnの回路構成は全て共通であるため、図13では1行1列目の要素回路PX11を代表的に図示し、第5及び第6実施形態と区別するために駆動回路の符号をDVcとしている。
この図13に示すように、第7実施形態に係る磁場センサ7は、マトリクスの各列毎に、1列に属する要素回路の駆動回路DVcと共通接続された電流供給配線IL1〜ILn、駆動電位配線DL1〜DLn及び共通電位配線CL1〜CLnと、電流供給配線IL1〜ILnに駆動用の電流を供給する電流源CS1〜CSnとが設けられていると共に、マトリクスの各行毎に、1行に属する要素回路の駆動回路DVcと共通接続された駆動制御配線SDL1〜SDLmが設けられている。また、要素回路PX11(他の要素回路も共通)の駆動回路DVcは、薄膜ホール効果素子THDに設けられた第2電圧電流供給端子Pi2と共通電位配線CL1とを接続する第2接続配線L2と、薄膜ホール効果素子THDに定電流を供給する定電流回路CCとから構成されている。
なお、図13では、1列目の電流供給配線IL1、駆動電位配線DL1共通電位配線CL1及び電流源CS1と、1行目の駆動制御配線SDL1のみを図示しており、駆動電位配線DL1〜DLnは電源(VDD)と接続され、共通電位配線CL1〜CLmはグランド(GND)と接続されている。
定電流回路CCは、第2駆動用薄膜トランジスタTd2、第3駆動用薄膜トランジスタTd3、第4駆動用薄膜トランジスタTd4、第5駆動用薄膜トランジスタTd5及び第1電圧記憶用キャパシタCs1から構成されている。
第2駆動用薄膜トランジスタTd2は、n型のMOSトランジスタであり、ゲート端子が駆動制御配線SDL1と接続され、ソース端子が電流供給配線IL1と接続され、ドレイン端子が第3駆動用薄膜トランジスタTd3のソース端子、第4駆動用薄膜トランジスタTd4のソース端子及び第5駆動用薄膜トランジスタTd5のドレイン端子と接続されている。
第3駆動用薄膜トランジスタTd3は、同じくn型のMOSトランジスタであり、ゲート端子が駆動制御配線SDL1と接続され、ソース端子が第2駆動用薄膜トランジスタTd2のドレイン端子、第4駆動用薄膜トランジスタTd4のソース端子及び第5駆動用薄膜トランジスタTd5のドレイン端子と接続され、ドレイン端子が第1電圧記憶用キャパシタCs1の第2端子及び第5駆動用薄膜トランジスタTd5のゲート端子と接続されている。
第4駆動用薄膜トランジスタTd4は、p型のMOSトランジスタであり、ゲート端子が駆動制御配線SDL1と接続され、ソース端子が第2駆動用薄膜トランジスタTd2のドレイン端子、第3駆動用薄膜トランジスタTd3のソース端子及び第5駆動用薄膜トランジスタTd5のドレイン端子と接続され、ドレイン端子が薄膜ホール効果素子THDに設けられた第1電圧電流供給端子Pi1と接続されている。
第5駆動用薄膜トランジスタTd5は、同じくp型のMOSトランジスタであり、ゲート端子が第3駆動用薄膜トランジスタTd3のドレイン端子及び第1電圧記憶用キャパシタCs1の第2端子と接続され、ソース端子が駆動電位配線DL1及び第1電圧記憶用キャパシタCs1の第1端子と接続され、ドレイン端子が第2駆動用薄膜トランジスタTd2のドレイン端子、第3駆動用薄膜トランジスタTd3のソース端子及び第4駆動用薄膜トランジスタTd4のソース端子と接続されている。
第1電圧記憶用キャパシタCs1は、第1端子が駆動電位配線DL1及び第5駆動用薄膜トランジスタTd5のソース端子と接続され、第2端子が第3駆動用薄膜トランジスタTd3のドレイン端子及び第5駆動用薄膜トランジスタTd5のゲート端子と接続されている。
続いて、上記のように構成された駆動回路DVcを備える磁場センサ7の動作について、図14を参照して説明する。図14は、1行目の駆動制御配線SDL1及び検出制御配線SL1、2行目の駆動制御配線SDL2及び検出制御配線SL2、3行目の駆動制御配線SDL3及び検出制御配線SL3の電位の時間的変化を表すタイミングチャートである。
この図14に示すように、駆動制御配線SDL1、SDL2、SDL3に順次、駆動タイミング制御信号が供給されることにより、時刻t1からt2の期間に駆動制御配線SDL1の電位がハイレベルになり、時刻t2からt3の期間に駆動制御配線SDL2の電位がハイレベルになり、時刻t3からt4の期間に駆動制御配線SDL3の電位がハイレベルになるものとする。また、検出制御配線SL1、SL2、SL3に順次、読出タイミング制御信号が供給されることにより、時刻t5からt6の期間に検出制御配線SL1の電位がハイレベルになり、時刻t6からt7の期間に検出制御配線SL2の電位がハイレベルになり、時刻t7からt8の期間に検出制御配線SL3の電位がハイレベルになるものとする。
このように、時刻t1に駆動制御配線SDL1の電位がハイレベルになると、要素回路PX11(詳細には1行目に属する全ての要素回路)の駆動回路DVcにおける第2駆動用薄膜トランジスタTd2及び第3駆動用薄膜トランジスタTd3がオン状態となる一方、第4駆動用薄膜トランジスタTd4及び第5駆動用薄膜トランジスタTd5はオフ状態となる。このため、駆動電位配線DL1→第1電圧記憶用キャパシタCs1→第3駆動用薄膜トランジスタTd3→第2駆動用薄膜トランジスタTd2→電流供給配線IL1の経路で電流が流れ、第5駆動用薄膜トランジスタTd5によって一定電流を流すために必要なゲート電圧が第1電圧記憶用キャパシタCs1に記憶(充電)される。
そして、時刻t2に駆動制御配線SDL1の電位がローレベルになると、第2駆動用薄膜トランジスタTd2及び第3駆動用薄膜トランジスタTd3がオフ状態となる一方、第4駆動用薄膜トランジスタTd4はオン状態となり、第5駆動用薄膜トランジスタTd5も第1電圧記憶用キャパシタCs1に記憶されたゲート電圧によってオン状態となる。これにより、第4駆動用薄膜トランジスタTd4及び第5駆動用薄膜トランジスタTd5を介して定電流が薄膜ホール効果素子THDに供給され、第1ホール電圧読出端子Po1と第2ホール電圧読出端子Po2との端子間に、測定対象の磁場に応じたホール電圧Vが発生することになる。
同様に、時刻t2に駆動制御配線SDL2の電位がハイレベルになると、要素回路PX21(詳細には2行目に属する全ての要素回路)の駆動回路DVcにおいて、第5駆動用薄膜トランジスタTd5によって一定電流を流すために必要なゲート電圧が第1電圧記憶用キャパシタCs1に記憶(充電)される。そして、時刻t3に駆動制御配線SDL2の電位がローレベルになると、要素回路PX21の駆動回路DVcにおいて、第4駆動用薄膜トランジスタTd4及び第5駆動用薄膜トランジスタTd5を介して定電流が薄膜ホール効果素子THDに供給され、第1ホール電圧読出端子Po1と第2ホール電圧読出端子Po2との端子間に、測定対象の磁場に応じたホール電圧Vが発生する。
同様に、時刻t3に駆動制御配線SDL3の電位がハイレベルになると、要素回路PX31(詳細には3行目に属する全ての要素回路)の駆動回路DVcにおいて、第5駆動用薄膜トランジスタTd5によって一定電流を流すために必要なゲート電圧が第1電圧記憶用キャパシタCs1に記憶(充電)される。そして、時刻t4に駆動制御配線SDL4の電位がローレベルになると、要素回路PX31の駆動回路DVcにおいて、第4駆動用薄膜トランジスタTd4及び第5駆動用薄膜トランジスタTd5を介して定電流が薄膜ホール効果素子THDに供給され、第1ホール電圧読出端子Po1と第2ホール電圧読出端子Po2との端子間に、測定対象の磁場に応じたホール電圧Vが発生する。
一方、時刻t5に検出制御配線SL1の電位がハイレベルになると、第2〜第4実施形態で説明したように、読出回路RD(RDa、RDb、RDcのいずれか)によってホール電圧V、またはホール電圧Vに応じた電流が読み出される。検出制御配線SL2、検出制御配線SL3の電位がハイレベルになった場合も第2〜第4実施形態と同様である。
このように駆動回路DVcに定電流回路を設けることで、より正確に薄膜ホール効果素子THDを電流駆動することができる。
〔第8実施形態:周辺領域に駆動回路を設ける場合の具体例〕
次に、第8実施形態に係る磁場センサ8について説明する。第8実施形態は、薄膜ホール効果素子THDを駆動する駆動回路DVを、マトリクス状に配置された要素回路PX11〜PXmnの周辺領域に設けた場合の具体例に関するものである。
図15に、第8実施形態に係る磁場センサ8の回路構成図を示す。なお、上述したように、第8実施形態は周辺領域に設けられた駆動回路DVの具体例を示すものであるため、図1と同様の構成要素には同一符号を付して説明を省略する。
図15に示すように、第8実施形態に係る磁場センサ8では、マトリクス状に配置された要素回路PX11〜PXmnの周辺領域において、マトリクスの各列毎に、1列に属する要素回路の薄膜ホール効果素子THDを同時に電流駆動する定電流回路を備える駆動回路DV1〜DVnが設けられている。また、周辺領域には、各駆動回路DV1〜DVnと共通接続された電流供給配線IL、駆動電位配線DL及び電流供給配線DLに駆動用の電流を供給する電流源CSとが設けられている。さらに、各駆動回路DV1〜DVnに対応して駆動制御配線SDL1〜SDLnが設けられている。一方、マトリクスを挟んだ反対側の周辺領域には、共通電位配線CLが設けられている。
なお、駆動電位配線DLは電源(VDD)と接続され、共通電位配線CLはグランド(GND)と接続されている。
各駆動回路DV1〜DVnは、第6駆動用薄膜トランジスタTd6、第7駆動用薄膜トランジスタTd7、第8駆動用薄膜トランジスタTd8、第9駆動用薄膜トランジスタTd9及び第2電圧記憶用キャパシタCs2から成る定電流回路を備えている。各駆動回路DV1〜DVnの回路構成は全て共通であるため、以下では1列目の駆動回路DV1に代表的に用いて説明する。
駆動回路DV1において、第6駆動用薄膜トランジスタTd6は、n型のMOSトランジスタであり、ゲート端子が駆動制御配線SDL1と接続され、ソース端子が電流供給配線ILと接続され、ドレイン端子が第7駆動用薄膜トランジスタTd7のソース端子、第8駆動用薄膜トランジスタTd8のソース端子及び第9駆動用薄膜トランジスタTd9のドレイン端子と接続されている。
第7駆動用薄膜トランジスタTd7は、同じくn型のMOSトランジスタであり、ゲート端子が駆動制御配線SDL1と接続され、ソース端子が第6駆動用薄膜トランジスタTd6のドレイン端子、第8駆動用薄膜トランジスタTd8のソース端子及び第9駆動用薄膜トランジスタTd9のドレイン端子と接続され、ドレイン端子が第2電圧記憶用キャパシタCs2の第2端子及び第9駆動用薄膜トランジスタTd9のゲート端子と接続されている。
第8駆動用薄膜トランジスタTd8は、p型のMOSトランジスタであり、ゲート端子が駆動制御配線SDL1と接続され、ソース端子が第6駆動用薄膜トランジスタTd6のドレイン端子、第7駆動用薄膜トランジスタTd7のソース端子及び第9駆動用薄膜トランジスタTd9のドレイン端子と接続され、ドレイン端子が1行1列目の要素回路PX11における薄膜ホール効果素子THDの第1電圧電流供給端子Pi1と接続されている。
第9駆動用薄膜トランジスタTd9は、同じくp型のMOSトランジスタであり、ゲート端子が第7駆動用薄膜トランジスタTd7のドレイン端子及び第2電圧記憶用キャパシタCs2の第2端子と接続され、ソース端子が駆動電位配線DL及び第2電圧記憶用キャパシタCs2の第1端子と接続され、ドレイン端子が第6駆動用薄膜トランジスタTd6のドレイン端子、第7駆動用薄膜トランジスタTd7のソース端子及び第8駆動用薄膜トランジスタTd8のソース端子と接続されている。
第2電圧記憶用キャパシタCs2は、第1端子が駆動電位配線DL及び第9駆動用薄膜トランジスタTd9のソース端子と接続され、第2端子が第7駆動用薄膜トランジスタTd7のドレイン端子及び第9駆動用薄膜トランジスタTd9のゲート端子と接続されている。また、1列目に属する要素回路PX11〜PXm1の薄膜ホール効果素子THDは直列接続されており、最終行(m行目)の要素回路PXm1の薄膜ホール効果素子THDの第2電圧電流供給端子Pi2は、共通電位配線CLと接続されている。
他の列に関しても同様である。例えばn列目の駆動回路DVnは、第6駆動用薄膜トランジスタTd6、第7駆動用薄膜トランジスタTd7及び第8駆動用薄膜トランジスタTd8のゲート端子が駆動制御配線SDLnと接続され、第8駆動用薄膜トランジスタTd8のドレイン端子が1行n列目の要素回路PX1nにおける薄膜ホール効果素子THDの第1電圧電流供給端子Pi1と接続されている点を除いて1列目の駆動回路DV1の回路構成と同様である。なお、n列目に属する要素回路PX1n〜PXmnの薄膜ホール効果素子THDも直列接続されており、最終行(m行目)の要素回路PXmnの薄膜ホール効果素子THDの第2電圧電流供給端子Pi2が共通電位配線CLと接続されている点も同様である。
続いて、上記のように構成された磁場センサ8の動作について、図16を参照して説明する。図16は、1列目、2列目、3列目の駆動制御配線SDL1、SDL2及びSDL3と、1行目、2行目、3行目の検出制御配線SL1、SL2及びSL3の電位の時間的変化を表すタイミングチャートである。
この図16に示すように、駆動制御配線SDL1、SDL2、SDL3に順次、駆動タイミング制御信号が供給されることにより、時刻t1からt2の期間に駆動制御配線SDL1の電位がハイレベルになり、時刻t2からt3の期間に駆動制御配線SDL2の電位がハイレベルになり、時刻t3からt4の期間に駆動制御配線SDL3の電位がハイレベルになるものとする。また、検出制御配線SL1、SL2、SL3に順次、読出タイミング制御信号が供給されることにより、時刻t5からt6の期間に検出制御配線SL1の電位がハイレベルになり、時刻t6からt7の期間に検出制御配線SL2の電位がハイレベルになり、時刻t7からt8の期間に検出制御配線SL3の電位がハイレベルになるものとする。
このように、時刻t1に駆動制御配線SDL1の電位がハイレベルになると、1列目の駆動回路DV1における第6駆動用薄膜トランジスタTd6及び第7駆動用薄膜トランジスタTd7がオン状態となる一方、第8駆動用薄膜トランジスタTd8及び第9駆動用薄膜トランジスタTd9はオフ状態となる。このため、駆動電位配線DL→第2電圧記憶用キャパシタCs2→第7駆動用薄膜トランジスタTd7→第6駆動用薄膜トランジスタTd6→電流供給配線ILの経路で電流が流れ、第9駆動用薄膜トランジスタTd9によって一定電流を流すために必要なゲート電圧が第2電圧記憶用キャパシタCs2に記憶(充電)される。
そして、時刻t2に駆動制御配線SDL1の電位がローレベルになると、第6駆動用薄膜トランジスタTd6及び第7駆動用薄膜トランジスタTd7がオフ状態となる一方、第8駆動用薄膜トランジスタTd8はオン状態となり、第9駆動用薄膜トランジスタTd9も第2電圧記憶用キャパシタCs2に記憶されたゲート電圧によってオン状態となる。これにより、第8駆動用薄膜トランジスタTd8及び第9駆動用薄膜トランジスタTd9を介して定電流が、1列目に属する要素回路PX11〜PXm1における薄膜ホール効果素子THDに供給され、各薄膜ホール効果素子THDにおける第1ホール電圧読出端子Po1と第2ホール電圧読出端子Po2との端子間に、測定対象の磁場に応じたホール電圧Vが発生することになる。
同様に、時刻t2に駆動制御配線SDL2の電位がハイレベルになると、2列目の駆動回路DV2において、第9駆動用薄膜トランジスタTd9によって一定電流を流すために必要なゲート電圧が第2電圧記憶用キャパシタCs2に記憶(充電)される。そして、時刻t3に駆動制御配線SDL2の電位がローレベルになると、駆動回路DV2における第8駆動用薄膜トランジスタTd8及び第9駆動用薄膜トランジスタTd9を介して定電流が、2列目に属する要素回路PX12〜PXm2における薄膜ホール効果素子THDに供給され、各薄膜ホール効果素子THDにおける第1ホール電圧読出端子Po1と第2ホール電圧読出端子Po2との端子間に、測定対象の磁場に応じたホール電圧Vが発生する。
同様に、時刻t3に駆動制御配線SDL3の電位がハイレベルになると、3列目の駆動回路DV3において、第9駆動用薄膜トランジスタTd9によって一定電流を流すために必要なゲート電圧が第2電圧記憶用キャパシタCs2に記憶(充電)される。そして、時刻t4に駆動制御配線SDL3の電位がローレベルになると、駆動回路DV3における第8駆動用薄膜トランジスタTd8及び第9駆動用薄膜トランジスタTd9を介して定電流が、3列目に属する要素回路PX13〜PXm3における薄膜ホール効果素子THDに供給され、各薄膜ホール効果素子THDにおける第1ホール電圧読出端子Po1と第2ホール電圧読出端子Po2との端子間に、測定対象の磁場に応じたホール電圧Vが発生する。
一方、時刻t5に検出制御配線SL1の電位がハイレベルになると、第2〜第4実施形態で説明したように、読出回路RD(RDa、RDb、RDcのいずれか)によってホール電圧V、またはホール電圧Vに応じた電流が読み出される。検出制御配線SL2、検出制御配線SL3の電位がハイレベルになった場合も第2〜第4実施形態と同様である。
このように駆動回路DV1〜DVnを要素回路内ではなく、その周辺領域に設けることにより、駆動用のICチップを別途用いる必要がなくなり、コストの削減を図ることができる。また、定電流回路を設けることで、より正確に薄膜ホール効果素子THDを電流駆動することができる。
以上、添付図面を参照しながら本発明に係る好適な実施形態について説明したが、本発明は係る例に限定されないことは言うまでもなく、上記各実施形態を組み合わせても良い。当業者であれば、特許請求の範囲に記載された技術的思想の範疇内において、各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり、それらについても当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解される。
本発明の第1実施形態に係る磁場センサ1の回路構成図である。 薄膜ホール効果素子THD及び薄膜トランジスタの構成概略図である。 ホール効果の原理説明図である。 磁場センサ1を用いた磁場計測結果を示す模式図である。 本発明の第2実施形態に係る磁場センサ2の回路構成図である。 磁場センサ2における読出回路RDaの動作説明図である。 本発明の第3実施形態に係る磁場センサ3の回路構成図である。 磁場センサ3の変形例である。 本発明の第4実施形態に係る磁場センサ4の回路構成図である。 磁場センサ4における読出回路RDcの動作説明図である。 本発明の第5実施形態に係る磁場センサ5の回路構成図である。 本発明の第6実施形態に係る磁場センサ6の回路構成図である。 本発明の第7実施形態に係る磁場センサ7の回路構成図である。 磁場センサ7の駆動回路DVcの動作説明図である。 本発明の第8実施形態に係る磁場センサ8の回路構成図である。 磁場センサ8の駆動回路DV1の動作説明図である。
符号の説明
1、2、3、4、5、6、7、8…磁場センサ、PX11〜PXmn…要素回路、THD…薄膜ホール効果素子、Pi1…第1電圧電流供給端子、Pi2…第2電圧電流供給端子、Po1…第1ホール電圧読出端子、Po2…第2ホール電圧読出端子、DV…駆動回路、RD…読出回路、SL1〜SLm…検出制御配線、RL1〜RLn…検出出力配線

Claims (4)

  1. マトリクス状に配置された複数の要素回路と、
    前記マトリクス状の行方向に配置された複数の前記要素回路に接続された検出制御配線と、
    前記マトリクス状の列方向に配置された複数の前記要素回路に接続された、第1検出出力配線および第2検出出力配線と、
    前記マトリクス状の列方向に配置された複数の前記要素回路に接続された電流供給配線と、駆動電位配線と、共通電位配線と、前記電流供給配線に駆動用の電流を供給する電流源と、
    前記マトリクス状の行方向に配置された複数の前記要素回路に接続された駆動制御配線と、
    を備え、
    前記要素回路の各々は、第1ホール電圧読出端子及び第2ホール電圧読出端子を有する薄膜ホール効果素子と、前記薄膜ホール効果素子のホール電圧を読み出す読出回路と、前記薄膜ホール効果素子を駆動する駆動回路と、を含み、
    前記読出回路の各々は、第1読出用薄膜トランジスタと、第2読出用薄膜トランジスタと、を含み、
    前記第1読出用薄膜トランジスタのゲート端子は前記検出制御配線に接続され、
    前記第1読出用薄膜トランジスタのソース端子は前記第1検出出力配線と接続され、
    前記第1読出用薄膜トランジスタのドレイン端子は前記第1ホール読出端子と接続され、
    前記第2読出用薄膜トランジスタのゲート端子は前記検出制御配線に接続され、
    前記第2読出用薄膜トランジスタのソース端子は前記第2検出出力配線と接続され、
    前記第2読出用薄膜トランジスタのドレイン端子は前記第2ホール読出端子と接続され、
    前記駆動回路の各々は、第2駆動用薄膜トランジスタと、第3駆動用薄膜トランジスタと、第4駆動用薄膜トランジスタと、第5駆動用薄膜トランジスタと、第1電圧記憶用キャパシタと、から成る定電流回路と、第2接続配線と、を含み、
    前記第2駆動用薄膜トランジスタのゲート端子は前記駆動制御配線と接続され、
    前記第2駆動用薄膜トランジスタのソース端子は前記電流供給配線と接続され、
    前記第2駆動用薄膜トランジスタのドレイン端子は前記第3駆動用薄膜トランジスタのソース端子と接続され、
    前記第3駆動用薄膜トランジスタのゲート端子は前記駆動制御配線と接続され、
    前記第3駆動用薄膜トランジスタのソース端子は前記第2駆動用薄膜トランジスタのドレイン端子と接続され、
    前記第3駆動用薄膜トランジスタのドレイン端子は前記第5駆動用薄膜トランジスタのゲート端子と接続され、
    前記第4駆動用薄膜トランジスタのゲート端子は前記駆動制御配線と接続され、
    前記第4駆動用薄膜トランジスタのソース端子は前記第2駆動用薄膜トランジスタのドレイン端子と接続され、
    前記第4駆動用薄膜トランジスタのドレイン端子は前記薄膜ホール効果素子の第1電圧電流供給端子と接続され、
    前記第5駆動用薄膜トランジスタのゲート端子は前記第3駆動用薄膜トランジスタのドレイン端子と接続され、
    前記第5駆動用薄膜トランジスタのソース端子は前記第1電圧記憶用キャパシタの第1端子と接続され、
    前記第5駆動用薄膜トランジスタのドレイン端子は前記第3駆動用薄膜トランジスタのソース端子と接続され、
    前記第1電圧記憶用キャパシタの第1端子は前記駆動電位配線と接続され、
    前記第1電圧記憶用キャパシタの第2端子は前記第5駆動用薄膜トランジスタのゲート端子と接続され、
    前記第2接続配線の一端は前記薄膜ホール効果素子の第2電圧電流供給端子と接続され、
    前記第2接続配線の他端は前記共通電位配線と接続されている、
    磁場センサ。
  2. マトリクス状に配置された複数の要素回路と、
    前記マトリクス状の行方向に配置された複数の前記要素回路に接続された検出制御配線と、
    前記マトリクス状の列方向に配置された複数の前記要素回路に接続された、第1検出出力配線および第2検出出力配線と、
    前記マトリクス状に配置された前記要素回路の周辺領域において、前記マトリクス状の列方向に配置され、前記列方向の複数の要素回路の薄膜ホール効果素子を同時に電流駆動する駆動回路と、
    前記周辺領域に配置され、前記駆動回路と接続された電流供給配線と、駆動電位配線と、前記電流供給配線に駆動用の電流を供給する電流源と、各駆動回路毎に設けられた駆動制御配線と、共通電位配線と、
    を備え、
    前記要素回路の各々は、第1ホール電圧読出端子及び第2ホール電圧読出端子を有する前記薄膜ホール効果素子と、前記薄膜ホール効果素子のホール電圧を読み出す読出回路と、を含み、
    前記読出回路の各々は、第1読出用薄膜トランジスタと、第2読出用薄膜トランジスタと、を含み、
    前記第1読出用薄膜トランジスタのゲート端子は前記検出制御配線に接続され、
    前記第1読出用薄膜トランジスタのソース端子は前記第1検出出力配線と接続され、
    前記第1読出用薄膜トランジスタのドレイン端子は前記第1ホール読出端子と接続され、
    前記第2読出用薄膜トランジスタのゲート端子は前記検出制御配線に接続され、
    前記第2読出用薄膜トランジスタのソース端子は前記第2検出出力配線と接続され、
    前記第2読出用薄膜トランジスタのドレイン端子は前記第2ホール読出端子と接続され、
    前記駆動回路の各々は、第6駆動用薄膜トランジスタと、第7駆動用薄膜トランジスタと、第8駆動用薄膜トランジスタと、第9駆動用薄膜トランジスタと、第2電圧記憶用キャパシタと、から成る定電流回路を含み、
    前記第6駆動用薄膜トランジスタのゲート端子は前記駆動制御配線と接続され、
    前記第6駆動用薄膜トランジスタのソース端子は前記電流供給配線と接続され、
    前記第6駆動用薄膜トランジスタのドレイン端子は前記第7駆動用薄膜トランジスタのソース端子と接続され、
    前記第7駆動用薄膜トランジスタのゲート端子は前記駆動制御配線と接続され、
    前記第7駆動用薄膜トランジスタのソース端子は前記第6駆動用薄膜トランジスタのドレイン端子と接続され、
    前記第7駆動用薄膜トランジスタのドレイン端子は前記第9駆動用薄膜トランジスタのゲート端子と接続され、
    前記第8駆動用薄膜トランジスタのゲート端子は前記駆動制御配線と接続され、
    前記第8駆動用薄膜トランジスタのソース端子は前記第6駆動用薄膜トランジスタのドレイン端子と接続され、
    前記第8駆動用薄膜トランジスタのドレイン端子は同列の先頭行の要素回路における前記薄膜ホール効果素子の第1電圧電流供給端子と接続され、
    前記第9駆動用薄膜トランジスタのゲート端子は前記第7駆動用薄膜トランジスタのドレイン端子と接続され、
    前記第9駆動用薄膜トランジスタのソース端子は前記第2電圧記憶用キャパシタの第1端子と接続され、
    前記第9駆動用薄膜トランジスタのドレイン端子は前記第7駆動用薄膜トランジスタのソース端子と接続され、
    前記第2電圧記憶用キャパシタの第1端子は前記駆動電位配線と接続され、
    前記第2電圧記憶用キャパシタの第2端子は前記第9駆動用薄膜トランジスタのゲート端子と接続され、
    各要素回路において同列の要素回路の薄膜ホール効果素子は直列接続されており、最終行の要素回路の薄膜ホール効果素子の第2電圧電流供給端子は前記共通電位配線と接続されている、
    磁場センサ。
  3. 前記読出回路は、キャパシタをさらに含み、
    前記キャパシタの第1端子は前記第1ホール読出端子と接続され、
    前記キャパシタの第2端子は前記第2ホール読出端子と接続されている請求項1または2に記載の磁場センサ。
  4. 前記読出回路は、第3読出用薄膜トランジスタと、第4読出用薄膜トランジスタと、をさらに含み、
    前記第3読出用薄膜トランジスタのゲート端子は前記検出制御配線と接続され、
    前記第3読出用薄膜トランジスタのソース端子は前記薄膜ホール効果素子の前記第1ホール電圧読出端子と接続され、
    前記第3読出用薄膜トランジスタのドレイン端子は前記キャパシタの前記第1端子と接続され、
    前記第4読出用薄膜トランジスタのゲート端子は前記検出制御配線と接続され、
    前記第4読出用薄膜トランジスタのソース端子は前記薄膜ホール効果素子の前記第2ホール電圧読出端子と接続され、
    前記第4読出用薄膜トランジスタのドレイン端子は前記キャパシタの前記第2端子と接続されている請求項3記載の磁場センサ。
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