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JP5352557B2 - 車両用パワーユニット - Google Patents

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JP5352557B2 JP2010210498A JP2010210498A JP5352557B2 JP 5352557 B2 JP5352557 B2 JP 5352557B2 JP 2010210498 A JP2010210498 A JP 2010210498A JP 2010210498 A JP2010210498 A JP 2010210498A JP 5352557 B2 JP5352557 B2 JP 5352557B2
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Description

本発明は、クランクシャフトと、第1および第2メインシャフトと、単一のカウンタシャフトとが相互に平行な軸線を有してクランクケースで回転自在に支承され、第1メインシャフトおよび第2メインシャフトと前記カウンタシャフトとの間には選択的に確立される複数変速段のギヤ列が設けられ、前記クランクシャフトから第1および第2メインシャフトに回転動力を伝達するための一次減速ギヤ機構の一部を構成する単一の駆動ギヤが前記クランクシャフトに設けられ、前記一次減速ギヤ機構から第1および第2メインシャフトへの回転動力の伝達を断・接する第1および第2クラッチが、第1および第2メインシャフトの一端部にそれぞれ配設される車両用パワーユニットに関する。
相互に平行に配置される一対のメインシャフトと、それらのメインシャフトと平行な軸線を有するカウンタシャフトとの間に、選択的に確立される複数変速段のギヤ列が設けられ、クランクシャフトから一対の前記メインシャフトに伝達される回転動力を断・接する一対のクラッチが、両メインシャフトの一端部に配設されるようにした車両用パワーユニットが、特許文献1で知られている。
特開2008−303939号公報
ところが、上記特許文献1で開示されたものでは、カウンタシャフトと同軸に配置されるクランクシャフトに設けられた駆動ギヤに、第1および第2メインシャフトでそれぞれ同軸にかつ回転自在に支承される被動ギヤがともに噛合するように構成されており、駆動ギヤの径で、第1および第2メインシャフト間の軸間距離が定まってしまう。しかるに自動二輪車のように高回転エンジンを備えるパワーユニットでは、所要の一次減速比が必要であるが、駆動ギヤの小型化にも限界があり、他の減速ギヤを追加すると、その減速ギヤを支持する軸が必要となる等によって構造が複雑化するだけでなく、パワーユニットの大型化を招いている。
本発明は、かかる事情に鑑みてなされたものであり、クランクシャフトから一対のメインシャフトに回転動力を伝達することを可能としつつ、部品点数を少なくした簡単な構造で大型化を回避し得るようにした車両用パワーユニットを提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明は、クランクシャフトと、第1および第2メインシャフトと、単一のカウンタシャフトとが相互に平行な軸線を有してクランクケースで回転自在に支承され、第1メインシャフトおよび第2メインシャフトと前記カウンタシャフトとの間には選択的に確立される複数変速段のギヤ列が設けられ、前記クランクシャフトから第1および第2メインシャフトに回転動力を伝達するための一次減速ギヤ機構の一部を構成する単一の駆動ギヤが前記クランクシャフトに設けられ、前記一次減速ギヤ機構から第1および第2メインシャフトへの回転動力の伝達を断・接する第1および第2クラッチが、第1および第2メインシャフトの一端部にそれぞれ配設される車両用パワーユニットにおいて、前記一次減速ギヤ機構が、前記駆動ギヤと、第1クラッチに隣接する位置で第1メインシャフトに相対回転を可能として支承されるとともに前記駆動ギヤに噛合する第1被動ギヤと、第1被動ギヤとともに回転する中間駆動ギヤと、該中間駆動ギヤに噛合して前記カウンタシャフトに相対回転可能に支承されるアイドルギヤと、第2メインシャフトに相対回転可能に支承されて前記アイドルギヤに噛合する第2被動ギヤとから成り、第1クラッチが第1被動ギヤおよび第1メインシャフト間に設けられ、第2クラッチが第2被動ギヤおよび第2メインシャフト間に設けられることを第1の特徴とする。
また本発明は、第1の特徴の構成に加えて、第1被動ギヤおよび前記中間駆動ギヤが一体に形成されることを第2の特徴とする。
本発明は、第1または第2の特徴の構成に加えて、第1被動ギヤが、第1メインシャフトの軸方向で見たときに前記アイドルギヤの一部と重なるように配置されることを第3の特徴とする。
本発明は、第1〜第3の特徴の構成のいずれかに加えて、第1被動ギヤが、第1および第2メインシャフトの軸線を結ぶ直線方向で見たときに、第2クラッチの一部と重なるように配置されることを第4の特徴とする。
本発明は、第1〜第4の特徴の構成のいずれかに加えて、第1および第2クラッチが、第1および第2メインシャフトの軸線を結ぶ直線方向から見たときに第1および第2クラッチの少なくとも一部を重ねるようにして第1および第2メインシャフトの一端部に設けられ、前記アイドルギヤが、前記カウンタシャフトの軸線に沿う方向から見たときに第1および第2クラッチの一部と重なるように配置されることを第5の特徴とする。
本発明は、第1〜第5の特徴の構成のいずれかに加えて、前記カウンタシャフトが、第1および第2メインシャフトの一端部から軸方向内方側に前記カウンタシャフトの一端部が配置されるようにして前記クランクケースに回転自在に支承され、前記カウンタシャフトの一端部に配設される前記アイドルギヤと、第1および第2クラッチとの間に第1被動ギヤが配置されることを第6の特徴とする。
本発明は、第1〜第6の特徴の構成のいずれかに加えて、第1被動ギヤと、第1クラッチの入力部材との間に弾性部材が介設されることを第7の特徴とする。
本発明は、第7の特徴の構成に加えて、第2被動ギヤと、第2クラッチの入力部材との間に前記弾性部材とは別の弾性部材が介設されることを第8の特徴とする。
本発明は、第1〜第8の特徴の構成のいずれかに加えて、第1メインシャフトおよびシフトドラムの軸線間の距離と、第2メインシャフトおよび前記シフトドラムの軸線間の距離とが等しくなるように第1メインシャフト、第2メインシャフトおよびシフトドラムが配置されることを第9の特徴とする。
さらに本発明は、第1〜第9の特徴の構成のいずれかに加えて、第1メインシャフト、第2メインシャフトおよび前記カウンタシャフトの軸線に直交する平面への投影図上で、第1メインシャフト、第2メインシャフトおよび前記カウンタシャフトの軸線を結ぶ直線が後下がりに傾斜するように第1メインシャフト、第2メインシャフトおよび前記カウンタシャフトが配置され、前記直線よりも下方かつ第2メインシャフトよりも前方にシフトドラムが配置されることを第10の特徴とする。
なお実施の形態の第1クラッチアウタ51,88が本発明における第1クラッチの入力部材に対応し、実施の形態のダンパゴム77,112が本発明の弾性部材に対応し、実施の形態の第2クラッチアウタ101が本発明における第2クラッチの入力部材に対応する。
本発明の第1の特徴によれば、クランクシャフトに設けられた駆動ギヤの回転に応じて第1被動ギヤおよび中間駆動ギヤが回転し、中間駆動ギヤの回転動力がアイドルギヤを介して第2被動ギヤに伝達されるようにして、クランクシャフトからの回転動力を第1および第2メインシャフト側にスムーズに伝達することができ、しかもアイドルギヤがカウンタシャフトに相対回転可能に支承されるので、アイドルギヤ専用の軸を新たに設ける必要がなく、部品点数の増加を回避することができるとともに、新たな軸を配置するスペースを確保することを不要としてパワーユニットの大型化を回避することができる。
また本発明の第2の特徴によれば、第1被動ギヤに中間駆動ギヤが一体化されるので、部品点数をさらに減少することができる。
本発明の第3の特徴によれば、第1被動ギヤが、第1メインシャフトの軸方向で見たときにアイドルギヤの一部と重なるので、中間駆動ギヤおよび第2被動ギヤを小径化して、第1メインシャフト、カウンタシャフトおよび第2メインシャフトの相互軸間距離を短くし、パワーユニットの小型化に寄与することができる。
本発明の第4の特徴によれば、第1被動ギヤが、第1および第2メインシャフトの軸線を結ぶ直線方向で見たときに、第2クラッチの一部と重なるので、第2メインシャフト上の第2クラッチが第1被動ギヤよりも軸方向外方に配置される場合と比べて、第2メインシャフトの軸長を短くすることができ、パワーユニットの小型化に寄与することができる。
本発明の第5の特徴によれば、第1および第2メインシャフトの軸線を結ぶ直線方向から見たときに第1および第2クラッチの少なくとも一部が重なるので、第1および第2クラッチが軸方向にずれて配置される場合に比べて軸方向の大型化を抑制することができ、またアイドルギヤがカウンタシャフトの軸線に沿う方向から見たときに第1および第2クラッチの一部と重なるので、第1メインシャフト、カウンタシャフトおよび第2メインシャフトの相互軸間距離を短くし、パワーユニットの小型化に寄与することができる。
本発明の第6の特徴によれば、カウンタシャフトの一端部が、第1および第2メインシャフトの一端部よりも軸方向内方側に配置され、クランクシャフトの一端部のアイドルギヤと、第1および第2クラッチとの間に第1被動ギヤが配置されるので、第1被動ギヤおよびアイドルギヤを軸方向で近接配置してクランクシャフトから第1および第2メインシャフトへの動力伝達構造をコンパクト化することができるとともに、カウンタシャフトの一端部を第1および第2メインシャフトの一端部から軸方向内方にオフセットしたことでアイドルギヤおよび第1クラッチ間に生じるスペースを有効活用して第1被動ギヤを配置し、パワーユニットの小型化を図ることができる。
本発明の第7の特徴によれば、第1被動ギヤと、第1クラッチの入力部材との間に介設される弾性部材によって、クランクシャフトから伝達される回転動力による第1および第2メインシャフトへの衝撃を緩和することが可能であり、部品点数を低減しつつクランクシャフトから第1および第2メインシャフトに作用する衝撃を緩和することができる。
本発明の第8の特徴によれば、第2被動ギヤと、第2クラッチの入力部材との間に他の弾性部材が介設されるので、第1被動ギヤおよび第1クラッチの入力部材間の弾性部材によるダンパ効果に加えて、第2被動ギヤおよび第2クラッチの入力部材間の弾性部材のダンパ効果によって第2メインシャフト側に加わる衝撃をより確実に抑制することができる。
本発明の第9の特徴によれば、第1メインシャフトおよびシフトドラムの軸線間の距離と、第2メインシャフトおよび前記シフトドラムの軸線間の距離とが等しいので、シフトドラムおよび第1メインシャフト間のシフトフォーク、ならびにシフトドラムおよび第2メインシャフト間のシフトフォークを同じ長さとして生産性を高めることができる。
さらに本発明の第10の特徴によれば、第1メインシャフト、第2メインシャフトおよびカウンタシャフトの軸線を結ぶ直線が後下がりに傾斜しているので、エンジンの低重心化を図ることが可能となり、また第2メインシャフトの前方の空きスペースを活用してシフトドラムを配置してスペース効率を高めることができる。
第1の実施の形態のパワーユニットの全体側面図である。 図1の2−2線に沿う断面図である。 第2の実施の形態のパワーユニットの図2に対応した断面図である。 第3の実施の形態のパワーユニットの図2に対応した断面図である。 第4の実施の形態のパワーユニットの図2に対応した断面図である。 第5の実施の形態のパワーユニットの図2に対応した断面図である。
本発明の実施の形態について、添付の図面を参照しながら説明する。
本発明の第1の実施の形態について図1および図2を参照しながら説明すると、先ず図1において、このパワーユニットPは車両である自動二輪車に搭載されるものであり、そのパワーユニットPの一部を構成する空冷式単気筒エンジンのエンジン本体11は、クランクケース12と、自動二輪車への搭載状態で前上がりとなるように傾斜して前記クランクケース12に結合されるシリンダブロック13と、該シリンダブロック13の上部に結合されるシリンダヘッド14と、該シリンダヘッド14の上部に結合されるヘッドカバー15とを備える。
前記シリンダブロック13に摺動自在に嵌合されるピストン16は、自動二輪車の左右方向に沿う軸線を有するクランクシャフト18にコネクティングロッド17を介して連接されるものであり、前記クランクシャフト18は、前記クランクケース12で回転自在に支承される。
図2を併せて参照して、前記クランクケース12には、前記クランクシャフト18以外に、第1メインシャフト19、第2メインシャフト20およびカウンタシャフト21が回転自在に支承されており、第1メインシャフト19、第2メインシャフト20および前記カウンタシャフト21は、前記クランクシャフト18と平行な軸線を有する。
第1メインシャフト19および第2メインシャフト20と、前記カウンタシャフト21との間には選択的に確立される複数変速段たとえば6速のギヤ列が設けられるものであり、この第1の実施の形態では、第1メインシャフト19および前記カウンタシャフト21間には、第1、第3および第5速用ギヤ列GA1,GA3,GA5が択一的に確立可能に設けられ、第2メインシャフト20および前記カウンタシャフト21間には、第2、第4および第6速用ギヤ列GA2,GA4,GA6が択一的に確立可能に設けられる。而して前記カウンタシャフト21の回転動力は、図示しない伝動装置を介して自動二輪車の後輪に伝達される。
第1速用ギヤ列GA1は、第1メインシャフト19に一体に形成される第1速用駆動ギヤ22と、前記カウンタシャフト21に相対回転自在に支承されて第1速用駆動ギヤ22に噛合する第1速用被動ギヤ23とから成り、第2速用ギヤ列GA2は、第2メインシャフト20に相対回転不能に結合される第2速用被動ギヤ24と、前記カウンタシャフト21に相対回転自在に支承されて第2速用被動ギヤ24に噛合する第2速用被動ギヤ25とから成り、第3速用ギヤ列GA3は第1メインシャフト19に相対回転不能に結合される第3速用駆動ギヤ26と、前記カウンタシャフト21に相対回転自在に支承されて第3速用駆動ギヤ26に噛合する第3速用被動ギヤ27とから成り、第4速用ギヤ列GA4は、第2メインシャフト20に相対回転不能に結合される第4速用駆動ギヤ28と、前記カウンタシャフト21に相対回転自在に支承されて第4速用駆動ギヤ28に噛合する第4速用被動ギヤ29とから成り、第5速用ギヤ列GA5は第1メインシャフト19に相対回転可能に支承される第5速用駆動ギヤ30と、前記カウンタシャフト21に相対回転不能に結合されて第5速用駆動ギヤ30に噛合する第5速用被動ギヤ31とから成り、第6速用ギヤ列GA6は、第2メインシャフト20に相対回転可能に支承される第6速用駆動ギヤ32と、前記カウンタシャフト21に相対回転不能に結合されて第6速用駆動ギヤ32に噛合する第6速用被動ギヤ33とから成る。
第1メインシャフト19には、第5速用駆動ギヤ30に係合して第5速用ギヤ列GA5を確立する位置ならびに第5速用駆動ギヤ30との係合を解除する位置間で移動可能な第1シフタ35が相対回転不能かつ軸方向移動を可能として結合されており、第3速用被動ギヤ27に常時噛合する第3速用駆動ギヤ26は第1シフタ35と一体に形成される。また第2メインシャフト20には、第6速用駆動ギヤ32に係合して第6速用ギヤ列GA6を確立する位置ならびに第6速用駆動ギヤ32との係合を解除する位置間で移動可能な第2シフタ36が相対回転不能かつ軸方向移動を可能として結合されており、第4速用被動ギヤ29に常時噛合する第4速用駆動ギヤ28は第2シフタ36と一体に形成される。さらに前記カウンタシャフト21には、第3および第4シフタ37,38が相対回転不能かつ軸方向移動を可能として結合されており、第3シフタ37は、第1速用被動ギヤ23に噛合して第1速用ギヤ列GA1を確立する位置、第3速用被動ギヤ27に係合して第3速用ギヤ列GA3を確立する位置、ならびに第1速用被動ギヤ23および第3速用被動ギヤ27のいずれにも係合しない中立位置間で移動可能であり、第5速用駆動ギヤ30に常時噛合する第5速用被動ギヤ31は第3シフタ37に一体に形成される。第4シフタ38は、第2速用被動ギヤ25に係合して第2速用ギヤ列GA2を確立する位置、第4速用被動ギヤ29に係合して第4速用ギヤ列GA4を確立する位置、ならびに第2速用被動ギヤ25および第4速用被動ギヤ29のいずれにも係合しない中立位置間で移動可能であり、第6速用駆動ギヤ32に常時噛合する第6速用被動ギヤ33は第4シフタ38に一体に形成される。
再び図1において、前記クランクケース12には、第1メインシャフト19、第2メインシャフト20および前記カウンタシャフト21と平行な軸線を有するシフトドラム39が回転自在に支承されており、第1シフタ35を抱持する第1シフトフォーク40、第2シフタ36を抱持する第2シフトフォーク41、第3シフタ37を抱持する第3シフトフォーク42、ならびに第4シフタ38を抱持する第4シフトフォーク43が、シフトドラム39の回動に応じて第1〜第4シフタ35〜38を第1メインシャフト19、第2メインシャフト20および前記カウンタシャフト21の軸方向に駆動すべく前記シフトドラム39の外周に係合される。
ところで第1メインシャフト19およびシフトドラム39の軸線間の距離L1と、第2メインシャフト20および前記シフトドラム39の軸線間の距離L2とが等しくなるように第1メインシャフト19、第2メインシャフト20およびシフトドラム39が配置される。
また第1メインシャフト19、第2メインシャフト20および前記カウンタシャフト21の軸線に直交する平面への投影図上で、第1メインシャフト19、第2メインシャフト20および前記カウンタシャフト21の軸線を結ぶ直線LLが後下がりに傾斜するように第1メインシャフト19、第2メインシャフト20および前記カウンタシャフト21が配置されており、前記直線LLよりも下方かつ第2メインシャフト20よりも前方に前記シフトドラム39が配置される。
再び図2において、前記クランクシャフト18には、クランクシャフト18から第1および第2メインシャフト19,20に回転動力を伝達するための一次減速ギヤ機構45の一部を構成する単一の駆動ギヤ46が設けられ、前記一次減速ギヤ機構45から第1および第2メインシャフト19,20への回転動力の伝達を断・接する第1および第2クラッチ47A,48Aが、第1および第2メインシャフト19,20の一端部にそれぞれ配設される。
第1クラッチ47Aは、第1メインシャフト19の一端部に相対回転自在に支承される第1クラッチアウタ49と、第1クラッチアウタ49に係合される複数枚の第1摩擦板50,50…と、第1メインシャフト19に相対回転不能に結合される第1クラッチインナ51と、第1摩擦板50,50…と交互に配置されて第1クラッチインナ51に係合される複数枚の第2摩擦板52,52…と、交互に配置される第1および第2摩擦板50,50…;52,52…のうち軸方向外方の摩擦板に対向して第1クラッチインナ51に一体に設けられる第1受圧板53と、交互に配置される第1および第2摩擦板50,50…;52,52…のうち軸方向内方の摩擦板に外周部を対向させる皿状の第1押圧部材54と、第1メインシャフト19と平行な方向への移動を可能として第1押圧部材54に基端部が一体に連接される複数の連結筒部54a…の先端部にボルト55…で締結される第1リテーナ56と、第1受圧板53との間に第1および第2摩擦板50,50…;52,52…を圧着する側に第1押圧部材54を付勢するようにして第1クラッチインナ51および第1リテーナ56間に介装される第1クラッチスプリング57と、第1リテーナ56の内周部に第1レリーズベアリング58を介して連結される第1リフタ59とを備え、第1リフタ59には、図示しないアクチュエータが第1リフタ59を軸方向に駆動することを可能として連動、連結される。
このような第1クラッチ47Aでは、アクチュエータの非作動状態では、第1押圧部材54が第1クラッチスプリング57で係合側に付勢されているので、第1クラッチ47Aは動力伝達状態にある。次いでアクチュエータを作動せしめて第1リフタ59を軸方向に作動せしめると、その駆動力が、第1レリーズベアリング58から第1リテーナ56に伝達され、第1リテーナ56が第1クラッチスプリング57を圧縮しながら第1および第2摩擦板52,52…の圧着力が弱まる側に第1押圧部材54を押圧し、第1クラッチアウタ49および第1クラッチインナ51間の動力伝達が遮断された状態となる。
第2クラッチ48Aは、第2メインシャフト20の一端部に相対回転自在に支承される第2クラッチアウタ61と、第2クラッチアウタ61に係合される複数枚の第3摩擦板62,62…と、第2メインシャフト20に相対回転不能に結合される第2クラッチインナ63と、第3摩擦板62,62…と交互に配置されて第2クラッチインナ63に係合される複数枚の第4摩擦板64,64…と、交互に配置される第3および第4摩擦板62,62…;64,64…のうち軸方向外方の摩擦板に対向して第2クラッチインナ63に一体に設けられる第2受圧板65と、交互に配置される第3および第4摩擦板62,62…;64,64…のうち軸方向内方の摩擦板に外周部を対向させる皿状の第2押圧部材66と、第1メインシャフト19と平行な方向への移動を可能として第2押圧部材66に基端部が一体に連接される複数の連結筒部66a…の先端部にボルト67…で締結される第2リテーナ68と、第2受圧板65との間に第3および第4摩擦板62,62…;64,64…を圧着する側に第2押圧部材66を付勢するようにして第2クラッチインナ63および第2リテーナ68間に介装される第2クラッチスプリング69と、第2リテーナ68の内周部に第2レリーズベアリング70を介して連結される第2リフタ71とを備え、第2リフタ71には、図示しないアクチュエータが第2リフタ71を軸方向に駆動することを可能として連動、連結される。
このような第2クラッチ48Aも、上述の第1クラッチ47Aと同様に作動するものであり、アクチュエータの非作動状態で第2クラッチ48Aは動力伝達状態にあり、アクチュエータの作動によって第2クラッチアウタ61および第2クラッチインナ63間の動力伝達が遮断される。
ところでクランクシャフト18から第1および第2メインシャフト19,20へは一次減速ギヤ機構45を介して回転動力が伝達されるのであるが、この一次減速ギヤ機構45は、前記クランクシャフト18に設けられる単一の駆動ギヤ46と、第1クラッチ47Aに隣接する位置で第1メインシャフト19に相対回転を可能として支承されるとともに前記駆動ギヤ46に噛合する第1被動ギヤ73と、第1被動ギヤ73とともに回転する中間駆動ギヤ74と、該中間駆動ギヤ74に噛合して前記カウンタシャフト21に相対回転可能に支承されるアイドルギヤ75と、第2メインシャフト20に相対回転可能に支承されて前記アイドルギヤ75に噛合する第2被動ギヤ76とから成るものである。
第1被動ギヤ73は、第1被動ギヤ73および第1メインシャフト19間に介設される第1クラッチ48Aの入力部材である第1クラッチアウタ49に弾性部材であるダンパゴム77を介して連結され、第2被動ギヤ76は、第2被動ギヤ76および第2メインシャフト20間に介設される第2クラッチ48Aの入力部材である第2クラッチアウタ61に相対回転不能に連結される。しかも第1被動ギヤ73および前記中間駆動ギヤ74は一体に形成される。
また第1被動ギヤ73は、第1メインシャフト19の軸方向で見たときに前記アイドルギヤ75の一部と重なるように配置されるとともに、第1および第2メインシャフト19,20の軸線を結ぶ直線方向で見たときには、第2クラッチ48Aの一部と重なるように配置される。
また第1および第2クラッチ47A,48Aは、第1および第2メインシャフト19,20の軸線を結ぶ直線方向から見たときに第1および第2クラッチ47A,48Aの少なくとも一部(この実施の形態では大部分)を重ねるようにして第1および第2メインシャフト19,20の一端部に設けられ、前記アイドルギヤ75は、前記カウンタシャフト21の軸線に沿う方向から見たときに第1および第2クラッチ47A,48Aの一部と重なるように配置される。
しかもカウンタシャフト21が、第1および第2メインシャフト19,20の一端部から軸方向内方側に前記カウンタシャフト21の一端部が配置されるようにして前記クランクケース12に回転自在に支承され、前記カウンタシャフト21の一端部に配設される前記アイドルギヤ75と、第1および第2クラッチ47A,48Aとの間に第1被動ギヤ73が配置される。
次にこの第1の実施の形態の作用について説明すると、クランクシャフト18から第1および第2メインシャフト19,20に回転動力を伝達するための一次減速ギヤ機構45が、クランクシャフト18に設けられる単一の駆動ギヤ46と、第1クラッチ47Aに隣接する位置で第1メインシャフト19に相対回転を可能として支承されるとともに前記駆動ギヤ46に噛合する第1被動ギヤ73と、第1被動ギヤ73とともに回転する中間駆動ギヤ74と、該中間駆動ギヤ74に噛合するアイドルギヤ75と、第2メインシャフト20に相対回転可能に支承されて前記アイドルギヤ75に噛合する第2被動ギヤ76とから成り、第1クラッチ47Aが第1被動ギヤ73および第1メインシャフト19間に設けられ、第2クラッチ48Aが第2被動ギヤ76および第2メインシャフト20間に設けられるので、駆動ギヤ46の回転に応じて第1被動ギヤ73および中間駆動ギヤ74が回転し、中間駆動ギヤ74の回転動力がアイドルギヤ75を介して第2被動ギヤ76に伝達されるようにして、クランクシャフト18からの回転動力を第1および第2メインシャフト19,20側にスムーズに伝達することができる。しかもアイドルギヤ75がカウンタシャフト21に相対回転可能に支承されるので、アイドルギヤ75専用の軸を新たに設ける必要がなく、部品点数の増加を回避することができるとともに、新たな軸を配置するスペースを確保することを不要としてパワーユニットPの大型化を回避することができる。
また第1被動ギヤ73および中間駆動ギヤ74が一体に形成されるので、部品点数をさらに減少することができる。
また第1被動ギヤ73が、第1メインシャフト19の軸方向で見たときに前記アイドルギヤ75の一部と重なるように配置されるので、中間駆動ギヤ74および第2被動ギヤ76を小径化して、第1メインシャフト19、カウンタシャフト21および第2メインシャフト20の相互軸間距離を短くし、パワーユニットPの小型化に寄与することができる。
また第1被動ギヤ73が、第1および第2メインシャフト19,20の軸線を結ぶ直線方向で見たときに、第2クラッチ48Aの一部と重なるように配置されるので、第2メインシャフト20上の第2クラッチ48Aが第1被動ギヤ73よりも軸方向外方に配置される場合と比べて、第2メインシャフト20の軸長を短くすることができ、パワーユニットPの小型化に寄与することができる。
また第1および第2クラッチ47A,48Aが、第1および第2メインシャフト19,20の軸線を結ぶ直線方向から見たときに第1および第2クラッチ47A,48Aの少なくとも一部を重ねるようにして第1および第2メインシャフト19,20の一端部に設けられるので、第1および第2クラッチ47A,48Aが軸方向にずれて配置される場合に比べて軸方向の大型化を抑制することができ、また前記アイドルギヤ75が、前記カウンタシャフト21の軸線に沿う方向から見たときに第1および第2クラッチ47A,48Aの一部と重なるので、第1メインシャフト19、カウンタシャフト21および第2メインシャフト20の相互軸間距離を短くし、パワーユニットPの小型化に寄与することができる。
また前記カウンタシャフト21が、第1および第2メインシャフト19,20の一端部から軸方向内方側に前記カウンタシャフト21の一端部が配置されるようにして前記クランクケース12に回転自在に支承され、前記カウンタシャフト21の一端部に配設される前記アイドルギヤ75と、第1および第2クラッチ47A,48Aとの間に第1被動ギヤ73が配置されるので、第1被動ギヤ73およびアイドルギヤ75を軸方向で近接配置してクランクシャフト18から第1および第2メインシャフト19,20への動力伝達構造をコンパクト化することができるとともに、カウンタシャフト21の一端部を第1および第2メインシャフト19,20の一端部から軸方向内方にオフセットしたことでアイドルギヤ75および第1クラッチ47A間に生じるスペースを有効活用して第1被動ギヤ73を配置し、パワーユニットPの小型化を図ることができる。
また第1被動ギヤ73と、第1クラッチ47Aの第1クラッチアウタ49との間にダンパゴム77が介設されるので、クランクシャフト18から伝達される回転動力による第1および第2メインシャフト19,20への衝撃をダンパゴム77で緩和することが可能であり、部品点数を低減しつつクランクシャフト18から第1および第2メインシャフト19,20に作用する衝撃を緩和することができる。
また第1メインシャフト19およびシフトドラム39の軸線間の距離L1と、第2メインシャフト20および前記シフトドラム39の軸線間の距離L2とが等しくなるように第1メインシャフト19、第2メインシャフト20およびシフトドラム39が配置されるので、シフトドラム39および第1メインシャフト19間の第1シフトフォーク40、ならびにシフトドラム39および第2メインシャフト20間の第2シフトフォーク41を同じ長さとして生産性を高めることができる。
さらに第1メインシャフト19、第2メインシャフト20および前記カウンタシャフト21の軸線に直交する平面への投影図上で、第1メインシャフト19、第2メインシャフト20および前記カウンタシャフト21の軸線を結ぶ直線LLが後下がりに傾斜するように第1メインシャフト19、第2メインシャフト20および前記カウンタシャフト21が配置され、前記直線LLよりも下方かつ第2メインシャフト20よりも前方にシフトドラム39が配置されるので、エンジンの低重心化を図ることが可能となり、また第2メインシャフト20の前方の空きスペースを活用してシフトドラム39を配置してスペース効率を高めることができる。
本発明の第2の実施の形態について図3を参照しながら説明するが、第1の実施の形態に対応する部分には同一の参照符号を付して図示するのみとし、詳細な説明は省略する。
第1メインシャフト19および第2メインシャフト20と、前記カウンタシャフト21との間には選択的に確立される複数変速段のギヤ列が設けられるものであり、この第2の実施の形態では、第1メインシャフト19および前記カウンタシャフト21間には、第1、第3、第5および第7速用ギヤ列GA1,GA3,GA5,GA7が択一的に確立可能に設けられ、第2メインシャフト20および前記カウンタシャフト21間には、第2、第4、第6および第8速用ギヤ列GA2,GA4,GA6,GA8が択一的に確立可能に設けられる。
第1速用ギヤ列GA1は、第1メインシャフト19に一体に形成される第1速用駆動ギヤ22と、前記カウンタシャフト21に相対回転自在に支承されて第1速用駆動ギヤ22に噛合する第1速用被動ギヤ23とから成り、第2速用ギヤ列GA2は、第2メインシャフト20に相対回転不能に結合される第2速用駆動ギヤ24と、前記カウンタシャフト21に相対回転自在に支承されて第2速用駆動ギヤ24に噛合する第2速用被動ギヤ25とから成り、第3速用ギヤ列GA3は第1メインシャフト19に相対回転不能に結合される第3速用駆動ギヤ26と、前記カウンタシャフト21に相対回転自在に支承されて第3速用駆動ギヤ26に噛合する第3速用被動ギヤ27とから成り、第4速用ギヤ列GA4は、第2メインシャフト20に相対回転不能に結合される第4速用駆動ギヤ28と、前記カウンタシャフト21に相対回転自在に支承されて第4速用駆動ギヤ28に噛合する第4速用被動ギヤ29とから成り、第5速用ギヤ列GA5は第1メインシャフト19に相対回転可能に支承される第5速用駆動ギヤ30と、前記カウンタシャフト21に相対回転不能に結合されて第5速用駆動ギヤ30に噛合する第5速用被動ギヤ31とから成り、第6速用ギヤ列GA6は、第2メインシャフト20に相対回転可能に支承される第6速用駆動ギヤ32と、前記カウンタシャフト21に相対回転不能に結合されて第6速用駆動ギヤ32に噛合する第6速用被動ギヤ33とから成り、第7速用ギヤ列GA7は、第1メインシャフト19に相対回転可能に支承される第7速用駆動ギヤ79と、前記カウンタシャフト21に相対回転不能に結合されて第7速用駆動ギヤ79に噛合する第7速用被動ギヤ80とから成り、第8速用ギヤ列GA8は、第2メインシャフト20に相対回転可能に支承される第8速用駆動ギヤ81と、前記カウンタシャフト21に相対回転不能に結合されて第8速用駆動ギヤ81に噛合する第8速用被動ギヤ82とから成る。
第1メインシャフト19には、第5速用駆動ギヤ30に係合して第5速用ギヤ列GA5を確立する位置、第7速用駆動ギヤ79に係合して第7速用ギヤ列GA7を確立する位置、ならびに第5速用駆動ギヤ30および第7速用駆動ギヤ79のいずれにも係合されない中立位置間で移動可能な第1シフタ83が相対回転不能かつ軸方向移動を可能として結合されており、第3速用被動ギヤ27に常時噛合する第3速用駆動ギヤ26は第1シフタ83と一体に形成される。また第2メインシャフト20には、第6速用駆動ギヤ32に係合して第6速用ギヤ列GA6を確立する位置、第8速用駆動ギヤ81に係合して第8速用ギヤ列GA8を確立する位置、ならびに第6速用駆動ギヤ32および第8速用駆動ギヤ81のいずれにもに係合されない中立位置間で移動可能な第2シフタ84が相対回転不能かつ軸方向移動を可能として結合されており、第4速用被動ギヤ29に常時噛合する第4速用駆動ギヤ28は第2シフタ84と一体に形成される。
さらに前記カウンタシャフト21には、第1の実施の形態と同様の第3および第4シフタ37,38が相対回転不能かつ軸方向移動を可能として結合されており、第3シフタ37は、第1速用被動ギヤ23に噛合して第1速用ギヤ列GA1を確立する位置、第3速用被動ギヤ27に係合して第3速用ギヤ列GA3を確立する位置、ならびに第1速用被動ギヤ23および第3速用被動ギヤ27のいずれにも係合しない中立位置間で移動可能であり、第5速用駆動ギヤ30に常時噛合する第5速用被動ギヤ31は第3シフタ37に一体に形成される。第4シフタ38は、第2速用被動ギヤ25に係合して第2速用ギヤ列GA2を確立する位置、第4速用被動ギヤ29に係合して第4速用ギヤ列GA4を確立する位置、ならびに第2速用被動ギヤ25および第4速用被動ギヤ29のいずれにも係合しない中立位置間で移動可能であり、第6速用駆動ギヤ32に常時噛合する第6速用被動ギヤ33は第4シフタ38に一体に形成される。
クランクシャフト18から第1および第2メインシャフト19,20に回転動力を伝達する一次減速ギヤ機構45を介して回転動力が伝達されるのであるが、この一次減速ギヤ機構45を構成する駆動ギヤ46、第1被動ギヤ73、中間駆動ギヤ74、アイドルギヤ75および第2被動ギヤ76は、第1の実施の形態と同様に配設される。
この第2の実施の形態によっても第1の実施の形態と同様の効果を奏することができる。
本発明の第3の実施の形態について図4を参照しながら説明するが、第1および第2の実施の形態に対応する部分には同一の参照符号を付して図示するのみとし、詳細な説明は省略する。
第1メインシャフト19および前記カウンタシャフト21間には、第2の実施の形態と同様の第1、第3、第5および第7速用ギヤ列GA1,GA3,GA5,GA7が択一的に確立可能に設けられ、第2メインシャフト20および前記カウンタシャフト21間には、第2の実施の形態と同様の第2、第4、第6および第8速用ギヤ列GA2,GA4,GA6,GA8が択一的に確立可能に設けられる。
第1メインシャフト19には、第5速用ギヤ列GA5を確立する位置、第7速用ギヤ列GA7を確立する位置、ならびに第5速用ギヤ列GA5および第7速用ギヤ列GA7のいずれをも確立しない中立位置間で移動可能な第1シフタ83が相対回転不能かつ軸方向移動を可能として結合され、第第2メインシャフト20には、第6速用ギヤ列GA6を確立する位置、第8速用ギヤ列GA8を確立する位置、ならびに第6速用ギヤ列GA6および第8速用ギヤ列GA8のいずれをも確立しない中立位置間で移動可能な第2シフタ84が相対回転不能かつ軸方向移動を可能として結合される。
またカウンタシャフト21には、第1および第2の実施の形態と同様に、第1速用ギヤ列GA1を確立する位置、第3速用ギヤ列GA3を確立する位置、ならびに第1速用ギヤ列GA1および第3速用ギヤ列GA3のいずれをも確立しない中立位置間で移動可能な第3シフタ37と、第2速用ギヤ列GA2を確立する位置、第4速用ギヤ列GA4を確立する位置、ならびに第2速用ギヤ列GA2および第4速用ギヤ列GA4のいずれをも確立しない中立位置間で移動可能な第4シフタ38とが相対回転不能かつ軸方向移動を可能として結合される。
第1および第2メインシャフト19,20の一端部には、クランクシャフト18から第1および第2メインシャフト19,20に回転動力を伝達するための一次減速ギヤ機構45から第1および第2メインシャフト19,20への回転動力の伝達を断・接する第1および第2クラッチ47B,48Bが設けられる。
第1クラッチ47Bは、第1メインシャフト19に相対回転自在に支承される第1クラッチアウタ88と、第1クラッチアウタ88に係合される複数枚の第1摩擦板89,89…と、第1メインシャフト19に相対回転不能に結合される第1クラッチインナ90と、第1摩擦板89,89…と交互に配置されて第1クラッチインナ90に係合される複数枚の第2摩擦板91,91…と、交互に配置される第1および第2摩擦板89,89…;91,91…のうち軸方向内方の摩擦板に対向して第1クラッチインナ90に一体に設けられる第1受圧板92と、第1クラッチインナ90に相対摺動可能に嵌合されるようにして有底円筒状に構成されるとともに交互に配置される第1および第2摩擦板89,89…;91,91…のうち軸方向外方の摩擦板に対向する第1押圧部93aが半径方向外方に張り出すようにして一体に設けられる第1押圧部材93と、第1押圧部93aが第1受圧板92から離反する側に第1押圧部材93を付勢するようにして第1クラッチインナ90および第1押圧部材93間に介装される第1係合解除用スプリング94と、第1押圧部材93からの離脱が阻止されるようにして第1押圧部材93内に同軸に挿入される円板状の第1伝達部材95と、第1伝達部材95を第1押圧部材93の開口端側に付勢するばね力を発揮して第1押圧部材93および第1伝達部材95間に設けられる第1プッシュスプリング96と、第1伝達部材95と同軸に配置されるとともに第1伝達部材95に第1レリーズベアリング97を介して連結される第1リフタ98とを備え、第1リフタ98が図示しないアクチュエータによって軸方向に駆動される。
このような第1クラッチ47Bでは、アクチュエータの非作動状態では、第1押圧部材93が第1係合解除用スプリング94で係合解除側に付勢されているので、第1クラッチ47Bは動力伝達を遮断した切断状態にある。次いでアクチュエータを作動せしめて第1リフタ98を軸方向に作動せしめると、その駆動力が、第1レリーズベアリング97から第1伝達部材95、第1プッシュスプリング96を介して第1押圧部材93に伝達され、第1押圧部材93が第1係合解除用スプリング94を圧縮しながら第1および第2摩擦板89,89…;91,91…を第1受圧板92側に押圧して相互に摩擦係合せしめ、第1クラッチアウタ88および第1クラッチインナ90が結合された接続状態となる。
而して第1リフタ98の軸方向作動に応じて第1プッシュスプリング96が圧縮され、第1プッシュスプリング96の弾発力が第1係合解除用スプリング94の弾発力を超えると、第1プッシュスプリング96の圧縮量に応じた推力で第1押圧部材93が駆動されて第1および第2摩擦板89,89…;91,91…にクラッチ圧着力が作用し、そのクラッチ圧着力に応じたクラッチ容量で第1クラッチ47Bが接続状態となる。すなわち第1リフタ98の位置と、第1クラッチ47Bのトルク伝達容量との間にリニアな関係を持たせることができ、アクチュエータの作動制御によって第1クラッチ47Bのトルク伝達容量を高精度に制御することが可能となる。
ところで第1メインシャフト19には、前記クランクシャフト18からの回転動力が一次減速ギヤ機構45および第1クラッチ47Bを介して伝達されるものであり、一次減速ギヤ機構45の第1被動ギヤ73はダンパゴム77を介して第1クラッチ47Bの第1クラッチアウタ88に連結される。
第2クラッチ48Bは、第2メインシャフト20に相対回転自在に支承される第2クラッチアウタ101と、第2クラッチアウタ101に係合される複数枚の第3摩擦板102,102…と、第2メインシャフト20に相対回転不能に結合される第2クラッチインナ103と、第3摩擦板102,102…と交互に配置されて第2クラッチインナ103に係合される複数枚の第4摩擦板104,104…と、交互に配置される第3および第4摩擦板102,102…;104,104…のうち軸方向内方の摩擦板に対向して第2クラッチインナ103に一体に設けられる第2受圧板105と、第2クラッチインナ103に相対摺動可能に嵌合されるようにして有底円筒状に構成されるとともに交互に配置される第3および第4摩擦板102,102…;104,104…のうち軸方向外方の摩擦板に対向する第2押圧部106aが半径方向外方に張り出すようにして一体に設けられる第2押圧部材106と、第2押圧部106aが第2受圧板105から離反する側に第2押圧部材106を付勢するようにして第2クラッチインナ103および第2押圧部材106間に介装される第2係合解除用スプリング107と、第2押圧部材106からの離脱が阻止されるようにして第2押圧部材106内に同軸に挿入される円板状の第2伝達部材108と、第2伝達部材108を第2押圧部材106の開口端側に付勢するばね力を発揮して第2押圧部材106および第2伝達部材108間に設けられる第2プッシュスプリング109と、第2伝達部材108と同軸に配置されるとともに第2伝達部材108に第2レリーズベアリング110を介して連結される第2リフタ111とを備え、第2リフタ111が図示しないアクチュエータによって軸方向に駆動される。
このような第2クラッチ48Bは、第1クラッチ47Bと同様に断・接作動するものであり、第2リフタ111の位置と、第2クラッチ48Bのトルク伝達容量との間にリニアな関係を持たせることができ、アクチュエータの作動制御によって第2クラッチ48Bのトルク伝達容量を高精度に制御することが可能となる。
第2メインシャフト19には、前記クランクシャフト18からの回転動力が一次減速ギヤ機構45および第2クラッチ48Bを介して伝達されるものであり、一次減速ギヤ機構45の第2被動ギヤ76は、弾性部材であるダンパゴム112を介して第2クラッチ48Bの第2クラッチアウタ101に連結される。
また一次減速ギヤ機構45を構成する駆動ギヤ46、第1被動ギヤ73、中間駆動ギヤ74、アイドルギヤ75および第2被動ギヤ76は、第2クラッチ48Bが第1被動ギヤ73から軸方向にずれた位置に配置される部分を除いて、第1および第2の実施の形態と同様に配設される。
この第3の実施の形態によれば、第2クラッチ48Bが第1被動ギヤ73から軸方向にずれた位置に配置されるので、第2メインシャフト20の軸長が第1および第2の実施の形態に比べて長くなるが、それ以外は第1および第2の実施の形態と同様の効果を奏することができる。しかも一次減速ギヤ機構45の第1被動ギヤ73および第1クラッチ47Bの第1クラッチアウタ88間にはダンパゴム77が介設され、一次減速ギヤ機構45の第2被動ギヤ76および第2クラッチ48Bの第2クラッチアウタ101間にはダンパゴム112が介設されるので、ダンパゴム77によるダンパ効果に加えて、ダンパゴム112のダンパ効果によって第2メインシャフト20側に加わる衝撃をより確実に抑制することができる。
本発明の第4の実施の形態について図5を参照しながら説明するが、第1〜第3の実施の形態に対応する部分には同一の参照符号を付して図示するのみとし、詳細な説明は省略する。
第1メインシャフト19および前記カウンタシャフト21間には、第1、第3および第5速用ギヤ列GB1,GB3,GB5が択一的に確立可能に設けられ、第2メインシャフト20および前記カウンタシャフト21間には、第2、第4および第6速用ギヤ列GB2,GB4,GB6が択一的に確立可能に設けられる。
第1速用ギヤ列GB1は、第1メインシャフト19に相対回転自在に支承される第1速用駆動ギヤ114と、前記カウンタシャフト21に相対回転不能に結合されて第1速用駆動ギヤ114に噛合する第1速用被動ギヤ115とから成り、第2速用ギヤ列GB2は、第2メインシャフト20に相対回転自在に支承される第2速用駆動ギヤ116と、前記カウンタシャフト21に相対回転不能に結合されて第2速用駆動ギヤ116に噛合する第2速用被動ギヤ117とから成り、第3速用ギヤ列GB3は第1メインシャフト19に相対回転自在に支承される第3速用駆動ギヤ118と、前記カウンタシャフト21に相対回転不能に結合されて第3速用駆動ギヤ118に噛合する第3速用被動ギヤ119とから成り、第4速用ギヤ列GB4は、第2メインシャフト20に相対回転自在に支承される第4速用駆動ギヤ120と、前記カウンタシャフト21に相対回転不能に結合されて第4速用駆動ギヤ120に噛合する第4速用被動ギヤ121とから成り、第5速用ギヤ列GB5は第1メインシャフト19に相対回転可能に支承される第5速用駆動ギヤ122と、前記カウンタシャフト21に相対回転不能に結合されて第5速用駆動ギヤ122に噛合する第5速用被動ギヤ123とから成り、第6速用ギヤ列GB6は、第2メインシャフト20に相対回転自在に支承される第6速用駆動ギヤ124と、前記カウンタシャフト21に相対回転不能に結合されて第6速用駆動ギヤ124に噛合する第6速用被動ギヤ125とから成る。
第1メインシャフト19には、第1速用駆動ギヤ114に係合して第1速用ギヤ列GB1を確立する位置、ならびに第1速用駆動ギヤ114との係合を解除する位置間で移動可能なシフタ126と、第3速用駆動ギヤ118に係合して第3速用ギヤ列GB3を確立する位置、第5速用ギヤ列122に係合して第5速用ギヤ列GB5を確立する位置、ならびに第3速用駆動ギヤ118および第5速用駆動ギヤ122のいずれにも係合しない中立位置間で移動可能なシフタ127とが、相対回転不能かつ軸方向移動を可能として結合される。また第2メインシャフト20には、第2速用駆動ギヤ116に係合して第2速用ギヤ列GB2を確立する位置、ならびに第2速用駆動ギヤ116との係合を解除する位置間で移動可能なシフタ128と、第4速用駆動ギヤ120に係合して第4速用ギヤ列GB4を確立する位置、第6速用ギヤ列124に係合して第6速用ギヤ列GB6を確立する位置、ならびに第4速用駆動ギヤ120および第6速用駆動ギヤ124のいずれにも係合しない中立位置間で移動可能なシフタ129とが、相対回転不能かつ軸方向移動を可能として結合される。
ところで、クランクシャフト18から第1および第2メインシャフト19,20へは一次減速ギヤ機構45を介して回転動力が伝達されるのであるが、この一次減速ギヤ機構45から第1および第2メインシャフト19,20への回転動力の伝達を断・接する第1および第2クラッチ47A,48Aが、第1および第2メインシャフト19,20の一端部にそれぞれ配設される。
而して一次減速ギヤ機構45を構成する駆動ギヤ46、第1被動ギヤ73、中間駆動ギヤ74、アイドルギヤ75および第2被動ギヤ76は、第1の実施の形態と同様に配設され、第2被動ギヤ73は、第1クラッチ47Aの第1クラッチアウタ49にダンパゴム77を介して連結される。
この第4の実施の形態によっても第1の実施の形態と同様の効果を奏することができる。
本発明の第5の実施の形態について図6を参照しながら説明するが、第1〜第4の実施の形態に対応する部分には同一の参照符号を付して図示するのみとし、詳細な説明は省略する。
第1メインシャフト19および前記カウンタシャフト21間には、第1、第3、第5および第7速用ギヤ列GC1,GC3,GC5,GC7が択一的に確立可能に設けられ、第2メインシャフト20および前記カウンタシャフト21間には、第2、第4、第6および第8速用ギヤ列GC2,GC4,GC6,GC8が択一的に確立可能に設けられる。
第1速用ギヤ列GC1は、第1メインシャフト19に一体に形成される第1速用駆動ギヤ131と、前記カウンタシャフト21に相対回転自在に支承されて第1速用駆動ギヤ131に噛合する第1速用被動ギヤ132とから成り、第2速用ギヤ列GC2は、第2メインシャフト20に相対回転自在に支承される第2速用駆動ギヤ133と、前記カウンタシャフト21に相対回転不能に結合されて第2速用駆動ギヤ133に噛合する第2速用被動ギヤ134とから成り、第3速用ギヤ列GC3は第1メインシャフト19に相対回転不能に結合される第3速用駆動ギヤ135と、前記カウンタシャフト21に相対回転自在に支承されて第3速用駆動ギヤ135に噛合する第3速用被動ギヤ136とから成り、第4速用ギヤ列GC4は、第2メインシャフト20に相対回転自在に支承される第4速用駆動ギヤ137と、前記カウンタシャフト21に相対回転不能に結合されて第4速用駆動ギヤ137に噛合する第4速用被動ギヤ138とから成り、第5速用ギヤ列GC5は第1メインシャフト19に相対回転不能に結合される第5速用駆動ギヤ139と、前記カウンタシャフト21に相対回転自在に支承されて第5速用駆動ギヤ139に噛合する第5速用被動ギヤ140とから成り、第6速用ギヤ列GC6は、第2メインシャフト20に相対回転自在に支承される第6速用駆動ギヤ141と、前記カウンタシャフト21に相対回転不能に結合されて第6速用駆動ギヤ141に噛合する第6速用被動ギヤ142とから成り、第7速用ギヤ列GC7は、第1メインシャフト19に相対回転不能に結合される第7速用駆動ギヤ143と、前記カウンタシャフト21に相対回転自在に支承されて第7速用駆動ギヤ143に噛合する第7速用被動ギヤ144とから成り、第8速用ギヤ列GC8は、第2メインシャフト20に相対回転自在に支承される第8速用駆動ギヤ145と、前記カウンタシャフト21に相対回転不能に結合されて第8速用駆動ギヤ145に噛合する第8速用被動ギヤ146とから成る。
第2インシャフト20には、一対のシフタ147,148が軸方向移動可能かつ相対回転不能として結合されており、一方のシフタ147は、第4速用駆動ギヤ137に係合して第4速用ギヤ列GC4を確立する位置、第8速用駆動ギヤ145に係合して第8速用ギヤ列GC8を確立する位置、ならびに第4速用駆動ギヤ137および第8速用駆動ギヤ145のいずれにも係合されない中立位置間で移動可能である。また他方のシフタ148は、第2速用駆動ギヤ133に係合して第2速用ギヤ列GC2を確立する位置、第6速用駆動ギヤ141に係合して第6速用ギヤ列GC6を確立する位置、ならびに第2速用駆動ギヤ133および第6速用駆動ギヤ144のいずれにも係合されない中立位置間で移動可能である。
前記カウンタシャフト21には、第4速用被動ギヤ138が一体に形成されるシフタ149と、第6速用被動ギヤ142が一体に形成されるシフタ149とが軸方向移動可能かつ相対回転不能として結合されており、第4速用被動ギヤ138を一体に有するシフタ149は、第1速用被動ギヤ132に係合して第1速用ギヤ列GC1を確立する位置、第5速用被動ギヤ140に係合して第5速用ギヤ列GC5を確立する位置、ならびに第1速用被動ギヤ132および第5速用被動ギヤ140のいずれにも係合しない中立位置間で移動可能である。また第6速用被動ギヤ142を一体に有するシフタ150は、第3速用被動ギヤ136に係合して第3速用ギヤ列GC3を確立する位置、第7速用被動ギヤ144に係合して第7速用ギヤ列GC7を確立する位置、ならびに第3速用被動ギヤ136および第7速用被動ギヤ144のいずれにも係合しない中立位置間で移動可能である。
而して一次減速ギヤ機構45を構成する駆動ギヤ46、第1被動ギヤ73、中間駆動ギヤ74、アイドルギヤ75および第2被動ギヤ76は、第1の実施の形態と同様に配設され、第2被動ギヤ73は、第1クラッチ47Aの第1クラッチアウタ49にダンパゴム77を介して連結される。
この第5の実施の形態によっても第1の実施の形態と同様の効果を奏することができる。
以上、本発明の実施の形態について説明したが、本発明は上記実施の形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明を逸脱することなく種々の設計変更を行うことが可能である。
12・・・クランクケース
18・・・クランクシャフト
19・・・第1メインシャフト
20・・・第2メインシャフト
21・・・カウンタシャフト
39・・・シフトドラム
45・・・一次減速ギヤ機構
46・・・駆動ギヤ
47A,47B・・・第1クラッチ
48A,48B・・・第2クラッチ
51,88・・・第1クラッチの入力部材である第1クラッチアウタ
73・・・第1被動ギヤ
74・・・中間駆動ギヤ
75・・・アイドルギヤ
76・・・第2被動ギヤ
77,112・・・弾性部材であるダンパゴム
101・・・第2クラッチの入力部材である第2クラッチアウタ
GA1〜GA8,GB1〜GB6,GC1〜GC8・・・ギヤ列
P・・・パワーユニット

Claims (10)

  1. クランクシャフト(18)と、第1および第2メインシャフト(19,20)と、単一のカウンタシャフト(21)とが相互に平行な軸線を有してクランクケース(12)で回転自在に支承され、第1メインシャフト(19)および第2メインシャフト(20)と前記カウンタシャフト(21)との間には選択的に確立される複数変速段のギヤ列(GA1〜GA6,GA1〜GA8,GB1〜GB6,GC1〜GC8)が設けられ、前記クランクシャフト(18)から第1および第2メインシャフト(19,20)に回転動力を伝達するための一次減速ギヤ機構(45)の一部を構成する単一の駆動ギヤ(46)が前記クランクシャフト(18)に設けられ、前記一次減速ギヤ機構(45)から第1および第2メインシャフト(19,20)への回転動力の伝達を断・接する第1および第2クラッチ(47A,48A;47B,48B)が、第1および第2メインシャフト(18,19)の一端部にそれぞれ配設される車両用パワーユニットにおいて、前記一次減速ギヤ機構(45)が、前記駆動ギヤ(46)と、第1クラッチ(47A,47B)に隣接する位置で第1メインシャフト(19)に相対回転を可能として支承されるとともに前記駆動ギヤ(46)に噛合する第1被動ギヤ(73)と、第1被動ギヤ(73)とともに回転する中間駆動ギヤ(74)と、該中間駆動ギヤ(74)に噛合して前記カウンタシャフト(21)に相対回転可能に支承されるアイドルギヤ(75)と、第2メインシャフト(20)に相対回転可能に支承されて前記アイドルギヤ(75)に噛合する第2被動ギヤ(76)とから成り、第1クラッチ(47A,47B)が第1被動ギヤ(73)および第1メインシャフト(19)間に設けられ、第2クラッチ(48A,48B)が第2被動ギヤ(76)および第2メインシャフト(20)間に設けられることを特徴とする車両用パワーユニット。
  2. 第1被動ギヤ(73)および前記中間駆動ギヤ(74)が一体に形成されることを特徴とする請求項1記載の車両用パワーユニット。
  3. 第1被動ギヤ(73)が、第1メインシャフト(19)の軸方向で見たときに前記アイドルギヤ(75)の一部と重なるように配置されることを特徴とする請求項1または2記載の車両用パワーユニット。
  4. 第1被動ギヤ(73)が、第1および第2メインシャフト(19,20)の軸線を結ぶ直線方向で見たときに、第2クラッチ(48A,48B)の一部と重なるように配置されることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の車両用パワーユニット。
  5. 第1および第2クラッチ(47A,48A;47B,48B)が、第1および第2メインシャフト(19,20)の軸線を結ぶ直線方向から見たときに第1および第2クラッチ(47A,48A;47B,48B)の少なくとも一部を重ねるようにして第1および第2メインシャフト(19,20)の一端部に設けられ、前記アイドルギヤ(75)が、前記カウンタシャフト(21)の軸線に沿う方向から見たときに第1および第2クラッチ(47A,48A;47B,48B)の一部と重なるように配置されることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の車両用パワーユニット。
  6. 前記カウンタシャフト(21)が、第1および第2メインシャフト(19,20)の一端部から軸方向内方側に前記カウンタシャフト(21)の一端部が配置されるようにして前記クランクケース(12)に回転自在に支承され、前記カウンタシャフト(21)の一端部に配設される前記アイドルギヤ(75)と、第1および第2クラッチ(47A,48A;47B,48B)との間に第1被動ギヤ(73)が配置されることを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の車両用パワーユニット。
  7. 第1被動ギヤ(73)と、第1クラッチ(47A,47B)の入力部材(51,88)との間に弾性部材(77)が介設されることを特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載の車両用パワーユニット。
  8. 第2被動ギヤ(76)と、第2クラッチ(48B)の入力部材(101)との間に前記弾性部材(77)とは別の弾性部材(112)が介設されることを特徴とする請求項7記載の車両用パワーユニット。
  9. 第1メインシャフト(19)およびシフトドラム(39)の軸線間の距離と、第2メインシャフト(20)および前記シフトドラム(39)の軸線間の距離とが等しくなるように第1メインシャフト(19)、第2メインシャフト(20)およびシフトドラム(39)が配置されることを特徴とする請求項1〜8のいずれかに記載の車両用パワーユニット。
  10. 第1メインシャフト(19)、第2メインシャフト(20)および前記カウンタシャフト(21)の軸線に直交する平面への投影図上で、第1メインシャフト(19)、第2メインシャフト(20)および前記カウンタシャフト(21)の軸線を結ぶ直線が後下がりに傾斜するように第1メインシャフト(19)、第2メインシャフト(20)および前記カウンタシャフト(21)が配置され、前記直線よりも下方かつ第2メインシャフト(20)よりも前方にシフトドラム(39)が配置されることを特徴とする請求項1〜9のいずれかに記載の車両用パワーユニット。
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