JP5332436B2 - 磁気記録媒体用支持体および磁気記録媒体 - Google Patents
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磁気テープとした際の湾曲:
磁気テープを長さ20mm切出し、上が磁性層となるように平坦なガラス板上に静置した際に磁性層側に凸に湾曲したものを測定対象とし、その際の磁気テープの幅方向の中央部とガラス板との間隔
(磁性塗料の組成)
・強磁性金属粉末 : 100質量部
・変成塩化ビニル共重合体 : 10質量部
・変成ポリウレタン : 10質量部
・ポリイソシアネート : 5質量部
・ステアリン酸 : 1.5質量部
・オレイン酸 : 1質量部
・カーボンブラック : 1質量部
・αアルミナ : 10質量部
・メチルエチルケトン : 75質量部
・シクロヘキサノン : 75質量部
・トルエン : 75質量部
(非磁性塗料の組成)
・変成ポリウレタン : 10質量部
・変成塩化ビニル共重合体 : 10質重量部
・メチルエチルケトン : 75質量部
・シクロヘキサノン : 75質量
・トルエン : 75質量部
・ポリイソシアネート : 5質量部
・ステアリン酸 : 1.5質量部
・オレイン酸 : 1質量部
(バックコートの組成)
・カーボンブラック(平均粒径20nm) : 95質量部
・カーボンブラック(平均粒径280nm): 10質量部
・αアルミナ : 0.1質量部
・変成ポリウレタン : 20質量部
・変成塩化ビニル共重合体 : 30質量部
・シクロヘキサノン : 200質量部
・メチルエチルケトン : 300質量部
・トルエン : 100質量部
また、磁気記録媒体の具体的な用途としては、例えば、データ記録用途、具体的にはコンピュータデータのバックアップ用途や映像などのデジタル画像の記録用途などに好適に用いることができる。
本発明における特性値の測定方法並びに効果の評価方法は次の通りである。
下記条件にて、深さ方向の組成分析を行う。炭素濃度が50at.%を超える深さをM層とポリエステルフィルムとの界面とし、表層から界面までを等分に5分割し、それぞれの区間の中央点を測定点として組成分析を行う。得られた各測定点の組成から平均値を算出し、本発明における平均組成とする。
励起X線:monochromatic AlKα1,2線(1486.6eV)
X線径 :100[μm]
光電子脱出角度:45°
ラスター領域:2×2[mm]
Arイオンエッチング: 2.0[kV] 1.5×10−7[Torr]
スパッタ速度:3.68nm/min(Si2O換算値)
データ処理:9−point smoothing
ピークの結合エネルギー値から元素情報が得られ、各ピークの面積比を用いて組成を定量化(at.%)する。
下記条件にて断面観察を場所を変えて10視野行い、得られた厚み[nm]の平均値を算出し、フィルム厚みおよびM層の厚み[nm]とする。
測定条件:加速電圧 100kV
測定倍率:20万倍
試料調整:超薄膜切片法
観察面 :TD−ZD断面(TD:幅方向、ZD:厚み方向)
測定回数:1視野につき3点、10視野を測定する。
表面抵抗率の範囲によって、測定可能な装置が異なるため、まずi)の方法で支持体の測定を行い、表面抵抗率が低すぎて測定不可能なサンプルをii)の方法で測定する。5回の測定結果の平均値を本発明における表面抵抗率とする。
i)高抵抗率測定 JIS−C2151(1990年)に準拠し、下記測定装置を用いて測定する。
・測定装置:デジタル超高抵抗/微小電流計R8340 アドバンテスト(株)製
・印加電圧:100V
・印加時間:10秒間
・測定単位:Ω
・測定環境:温度23℃湿度65%RH
・測定回数:5回測定する。
ii)低抵抗率測定
JIS−K7194(1994年)に準拠し、下記測定装置を用いて測定する。
・測定装置:ロレスターEP MCP−T360 三菱化学製
・測定環境:温度23℃湿度65%RH
・測定回数:5回測定する。
JIS−K7105(1981年)に準拠し、下記測定装置を用いて測定する。支持体中央部について長手方向に5箇所透過率を測定し測定結果の平均値を本発明における全光線透過率とする。
光源 :ハロゲンランプ12V、50W
受光特性:395〜745nm
測定環境:温度23℃湿度65%RH
測定回数:5回測定する。
原子間力顕微鏡を用いて、場所を変えて20視野測定を行った。得られた画像について、三次元面粗さをOff-Line機能のRoughness Analysisにて算出し、中心線平均粗さRaを測定した。条件は下記のとおりである。
カンチレバー:シリコン単結晶
走査モード :タッピングモード
走査範囲 :30μm□
走査速度 :0.5Hz
Flatten Auto :オーダー3
(6)ヤング率
ASTM−D882(1997年)に規定された方法に従って、インストロンタイプの引張試験機を用いて測定した。測定は下記の条件とした。
“テンシロンAMF/RTA−100”
試料サイズ:幅10mm×試長間100mm、
引張り速度:200mm/分
測定環境:温度23℃、湿度65%RH
(7)Ma層のヤング率
下記式より各M層のヤング率をそれぞれ求めた。
下記条件にて前処理を行ない、再度23℃から50℃まで、上記昇温レートにて昇温し、その時の30℃から40℃でのフィルムの変化量ΔL[μm]を測定し、下記式から支持体の温度膨張係数[ppm/℃]を算出した。
試料サイズ:幅4mm×試長間15mm
荷重:0.5g
試料前処理温度:23℃→50℃→23℃
昇温速度 :1℃/分
測定温度 :23℃→50℃
温度膨張係数[ppm/℃]=105×{(ΔL/(15×103))/(40−30)}
(9)Ma層の温度膨張係数
下記式より各M層の温度膨張係数をそれぞれ求めた。
フィルム断面を透過型電子顕微鏡(TEM)を用い、1万倍で観察する。この時、写真上で1cm以下の粒子が確認できた場合はTEM観察倍率をさらに高倍率、5〜10万倍の倍率で観察する。TEMの切片厚さは約100nmとし、場所を変えて100視野以上測定する。測定した等価円相当径の平均を不活性粒子の平均粒径とした。
ポリマー1gを1N−KOHメタノール溶液200mlに投入して加熱還流し、ポリマーを溶解した。溶解が終了した該溶液に200mlの水を加え、ついで該液体を遠心分離器にかけて粒子を沈降させ、上澄み液を取り除いた。粒子にはさらに水を加えて洗浄、遠心分離を2回繰り返した。このようにして得られた粒子を乾燥させ、その質量を量ることで粒子の含有量を算出した。
装置 :ブルカー社製BRUKER DRX-500
溶媒 :HFIP/重クロロホルム
観測周波数 :499.8MHz
基準 :TMS(テトラメチルシラン)(0ppm)
測定温度 :30℃
観測幅 :10KHz
データ点 :64K
acquisition time :4.952秒
pulse delay time:3.048秒
積算回数 :256回
(12)ガラス転移温度(Tg)およびポリエステルの融解温度(Tm)
下記装置および条件で比熱測定を行い、JIS K7121(1987年)に従って決定した。
測定条件:
加熱温度 :270〜570K(RCS冷却法)
温度校正 :高純度インジウムおよびスズの融点
温度変調振幅:±1K
温度変調周期:60秒
昇温ステップ:5K
試料重量 :5mg
試料容器 :アルミニウム製開放型容器(22mg)
参照容器 :アルミニウム製開放型容器(18mg)
なお、ガラス転移温度は下記式により算出した。
(13)幅方向の寸法測定
1m幅にスリットした支持体を、張力20kg/mで搬送させ、支持体のMa層上に下記組成の磁性塗料および非磁性塗料をエクストルージョンコーターにより重層塗布し(上層が磁性塗料で、塗布厚0.2μm、下層が非磁性塗料で塗布厚0.9μm)、磁気配向させ、乾燥温度100℃で乾燥させる。次いで反対側のMb層上に下記組成のバックコートを塗布した後、小型テストカレンダー装置(スチール/ナイロンロール、5段)で、温度85℃、線圧200kg/cmでカレンダー処理した後、巻き取る。上記テープ原反を1/2インチ(1.27cm)幅にスリットし、パンケーキを作成する。次いで、このパンケーキから長さ200m分をカセットに組み込んで、カセットテープとする。
(磁性塗料の組成)
・強磁性金属粉末 : 100質量部
〔Fe:Co:Ni:Al:Y:Ca=70:24:1:2:2:1(質量比)〕
〔長軸長:0.09μm、軸比:6、保磁力:153kA/m(1,922Oe)、飽和磁化:146Am2 /kg(146emu/g)、BET比表面積:53m2 /g、X線粒径:15nm〕
・変成塩化ビニル共重合体(結合剤) : 10質量部
(平均重合度:280、エポキシ基含有量:3.1質量%、スルホン酸基含有量:8×10−5当量/g)
・変成ポリウレタン(結合剤) : 10質量部
(数平均分子量:25,000,スルホン酸基含有量:1.2×10−4当量/g、ガラス転移点:45℃)
・ポリイソシアネート(硬化剤) : 5質量部
(日本ポリウレタン工業(株)製コロネートL(商品名))
・2−エチルヘキシルオレート(潤滑剤) : 1.5質量部
・パルミチン酸(潤滑剤) : 1質量部
・カーボンブラック(帯電防止剤) : 1質量部
(平均一次粒子径:0.018μm)
・アルミナ(研磨剤) : 10質量部
(αアルミナ、平均粒子径:0.18μm)
・メチルエチルケトン : 75質量部
・シクロヘキサノン : 75質量部
・トルエン : 75質量部
(非磁性塗料の組成)
・変成ポリウレタン : 10質量部
(数平均分子量:25,000,スルホン酸基含有量:1.2×10−4当量/g、ガラス転移点:45℃)
・変成塩化ビニル共重合体 : 10質量部
(平均重合度:280、エポキシ基含有量:3.1質量%、スルホン酸基含有量:8×10−5当量/g)
・メチルエチルケトン : 75質量部
・シクロヘキサノン : 75質量部
・トルエン : 75質量部
・ポリイソシアネート : 5質量部
(日本ポリウレタン工業(株)製コロネートL(商品名))
・2−エチルヘキシルオレート(潤滑剤) : 1.5質量部
・パルミチン酸(潤滑剤) : 1質量部
(バックコートの組成)
・カーボンブラック : 95質量部
(帯電防止剤、平均一次粒子径0.018μm)
・カーボンブラック : 10質量部
(帯電防止剤、平均一次粒子径0.3μm)
・アルミナ : 0.1質量部
(αアルミナ、平均粒子径:0.18μm)
・変成ポリウレタン : 20質量部
(数平均分子量:25,000,スルホン酸基含有量:1.2×10−4当量/g、ガラス転移点:45℃)
・変成塩化ビニル共重合体 : 30質量部
(平均重合度:280、エポキシ基含有量:3.1質量%、スルホン酸基含有量:8×10−5当量/g)
・シクロヘキサノン : 200質量部
・メチルエチルケトン : 300質量部
・トルエン : 100質量部
カセットテープのカートリッジからテープを取り出し、下記恒温恒湿槽内へ図1のように作製したシート幅測定装置を入れ、幅寸法測定を行う。なお、図1に示すシート幅測定装置は、レーザーを使って幅方向の寸法を測定する装置で、磁気テープ9をフリーロール5〜8上にセットしつつ荷重検出器3に固定し、端部に荷重となる分銅4を吊す。この磁気テープ9にレーザー光10を発振すると、レーザー発振器1から幅方向に線状に発振されたレーザー光10が磁気テープ9の部分だけ遮られ、受光部2に入り、その遮られたレーザーの幅が磁気テープの幅として測定される。3回の測定結果の平均値を本発明における幅とする。
レーザー発振器1、受光部2:レーザー寸法測定機 キーエンス社製LS−5040
荷重検出器3:ロードセル NMB社製CBE1−10K
恒温恒湿槽:(株)カトー社製SE−25VL−A
荷重4:分銅(長手方向)
試料サイズ:幅1/2inch×長さ250mm
保持時間:5時間
測定回数:3回測定する。
(幅寸法変化率)
2つの条件でそれぞれ幅寸法(lA、lB)を測定し、次式にて寸法変化率を算出する。次の基準で寸法安定性を評価する。×を不合格とする。
B条件:29℃80%RH 張力0.6N
幅寸法変化率[ppm]=106×((lB−lA)/lA)
優 :幅寸法変化率が0[ppm]以上500[ppm]未満
良 :幅寸法変化率が500[ppm]以上700[ppm]未満
不良:幅寸法変化率が700[ppm]以上
(14)熱負け
支持体の裏面(Mb層側)から可視光を当てて、Ma層側を目視にて観察し、下記の判断で評価した。
i)支持体の湾曲
長手方向150mm×幅方向50mmにカットした支持体の一方の端部を、Mb層側が上になるようにセロハンテープで紙に貼り付け、支持体の湾曲の様子を下記の通り判断した。
上記(13)で作成した磁気テープを、長さ20mm切出し、上が磁性層となるように平坦なガラス板上に静置して、磁気テープの幅方向の中央部とガラス表面との間隙を10回測定し、その平均値を下記の判定に従って評価した。
上記(13)で作製したカセットテープを、市販のIBM社製LTOドライブ3580−L11を用いて23℃50%RHの環境で記録・再生(記録波長0.55μm)することで評価した。なお、比較例1のC/N値を基準として、下記に従って判定し、○以上のものがヘッドとの密着性が良好と判断した。
○ :0dB以上〜1.0dB未満のもの
△ :−1.0dB以上〜0dB未満のもの
× :−1.0dB未満のもの
(17)高温クラック耐久性
引張試験機を使用し、ある特定の伸び量で引張った後、微分干渉顕微鏡にて表面状態を観察する。条件は下記のとおりとする。なお、△または○を実質的に使用可能なフィルムと判断する。
測定装置:オリエンテック(株)製フィルム強伸度自動測定装置“UCT−100”
試料サイズ:幅10mm×試長間100mm、
引張り速度:10%/分
引張り張力:1N,2Nの2点で実施(所定の張力になった時点で引っ張り試験機を停止させる)
測定環境:温度100℃
微分干渉顕微鏡
測定装置:ライカDMLB HC ライカマイクロシステムズ(株)製
観察倍率:1,000倍
○:張力2Nでクラックが発生しなかった場合
△:張力1Nでクラックが発生しなかったが、張力2Nでクラックが発生した場合
×:張力1Nでクラックが発生した場合
テレフタル酸ジメチル194質量部とエチレングリコール124質量部に、酢酸マグネシウム4水塩0.1質量部を加え、140〜230℃でメタノールを留出しつつエステル交換反応を行った。次いで、リン酸トリメチル0.05質量部のエチレングリコール溶液、および三酸化アンチモン0.05質量部を加えて5分間撹拌した後、低重合体を30rpmで攪拌しながら、反応系を230℃から290℃まで徐々に昇温するとともに、圧力を0.1kPaまで下げた。最終温度、最終圧力到達までの時間はともに60分とした。3時間重合反応させ所定の攪拌トルクとなった時点で反応系を窒素パージし常圧に戻して重縮合反応を停止し、冷水にストランド状に吐出、直ちにカッティングして固有粘度0.68の無粒子のPETペレット1を得た。
実施例1と同様の方法で延伸条件を変更して、厚み6μmの二軸配向ポリエステルフィルムを作製した。得られたフィルムを真空蒸着機装置内にセットし、Mb層の蒸着時の巻出側の酸素導入量3.4L/分、巻取り側の酸素導入量2.3L/分に調節し、フィルム搬送速度を30m/min、搬送張力90N/mに変更した。さらに、Ma層の蒸着時のフィルム搬送速度を30m/min、搬送張力70N/mに変更した以外は実施例1と同様にして表1に示す記録媒体用支持体を得た。
実施例1と同様の方法で延伸条件を変更して、厚み4.5μmの二軸配向ポリエステルフィルムを作製した。得られたフィルムを真空蒸着機装置内にセットし、Mb層の蒸着時の巻出側の酸素導入量3.2L/分、巻取り側の酸素導入量2L/分に調節し、フィルム搬送速度を90m/minに変更した。さらに、Ma層の蒸着時の巻出側の酸素導入量2.8L/分、巻取り側の酸素導入量1.3L/分に変更した以外は実施例1と同様にして表1に示す記録媒体用支持体を得た。
実施例1と同様の方法で延伸倍条件を変更して、厚み5μmの二軸配向ポリエステルフィルムを作製した。得られたフィルムを真空蒸着機装置内にセットし、Mb層の蒸着時の巻出側の酸素導入量3.5L/分、巻取り側の酸素導入量2.3L/分に調節し、フィルム搬送速度を90m/minに変更した。さらに、Ma層の蒸着時の巻出側の酸素導入量3L/分、巻取り側の酸素導入量1.3L/分、フィルム搬送速度を60m/minに変更した以外は実施例1と同様にして表1に示す記録媒体用支持体を得た。
実施例1と同様の方法で延伸条件を変更して、厚み5.3μmの二軸配向ポリエステルフィルムを作製した。得られたフィルムを真空蒸着機装置内にセットし、Mb層の蒸着時の巻出側の酸素導入量4L/分、巻取り側の酸素導入量2.7L/分に調節し、フィルム搬送速度を30m/minに変更した。さらに、Ma層の蒸着時の巻出側の酸素導入量2.3L/分、巻取り側の酸素導入量1L/分、フィルム搬送速度を45m/minに変更した以外は実施例1と同様にして表1に示す記録媒体用支持体を得た。
実施例1と同様の方法で延伸条件を変更して、厚み4.5μmの二軸配向ポリエステルフィルムを作製した。得られたフィルムを真空蒸着機装置内にセットし、Mb層の蒸着時の巻出側の酸素導入量3.2L/分、巻取り側の酸素導入量2.1L/分に調節し、フィルム搬送速度を90m/minに変更した。さらに、Ma層の蒸着時の巻出側の酸素導入量1.1L/分、巻取り側の酸素導入量0.4L/分、フィルム搬送速度を180m/minに変更した以外は実施例1と同様にして表1に示す記録媒体用支持体を得た。
実施例1と同様の方法で延伸条件を変更して、厚み4.5μmの二軸配向ポリエステルフィルムを作製した。得られたフィルムを真空蒸着機装置内にセットし、Mb層の蒸着時の巻出側の酸素導入量3.2L/分、巻取り側の酸素導入量2.1L/分に調節し、フィルム搬送速度を180m/minに変更した。さらに、Ma層の蒸着時のフィルム搬送速度を180m/minに変更した以外は実施例1と同様にして表1に示す記録媒体用支持体を得た。
実施例1と同様の方法で延伸条件を変更して、厚み5.5μmの二軸配向ポリエステルフィルムを作製した。得られたフィルムを真空蒸着機装置内にセットし、実施例2と同様の条件でMb,Ma層を設け表1に示す磁気記録媒体用支持体を得た。
実施例1と同様の方法で延伸条件を変更して、厚み4.8μmの二軸配向ポリエステルフィルムを作製した。得られたフィルムを真空蒸着機装置内にセットし、フィルムの搬送速度を38m/minに変更した以外は実施例1と同様の条件でMb,Ma層を設け表1に示す磁気記録媒体用支持体を得た。
実施例1と同様の方法で延伸条件を変更して、厚み4.5μmの二軸配向ポリエステルフィルムを作製した。得られたフィルムを真空蒸着機装置内にセットし、Mb層の蒸着時の巻出側の酸素導入量4L/分、巻取り側の酸素導入量1.7L/分に調節し、フィルム搬送速度を60m/minに変更した。さらに、Ma層の蒸着時の巻出側の酸素導入量5L/分、巻取り側の酸素導入量3L/分、フィルム搬送速度を45m/minに変更した以外は実施例1と同様にして表1に示す記録媒体用支持体を得た。
実施例1と同様の方法で延伸条件を変更して、厚み4.5μmの二軸配向ポリエステルフィルムを作製した。得られたフィルムを真空蒸着機装置内にセットし、Mb層の蒸着時のフィルム搬送速度を45m/minに、さらに、Ma層の蒸着時のフィルム搬送速度を30m/minに変更した以外は実施例1と同様にして表1に示す記録媒体用支持体を得た。
実施例1と同様の方法で延伸条件を変更して、厚み4.5μmの二軸配向ポリエステルフィルムを作製した。得られたフィルムを真空蒸着機装置内にセットし、Mb層の蒸着時の巻出側の酸素導入量1L/分、巻取り側の酸素導入量0.2L/分に調節し、フィルム搬送速度を45m/minに変更した以外は実施例1と同様にして表1に示す記録媒体用支持体を得た。
実施例1と同様の方法で延伸条件を変更して、厚み5μmの二軸配向ポリエステルフィルムを作製した。得られたフィルムを真空蒸着機装置内にセットし、Mb層の蒸着時の酸素供給ノズルの吹き出し口と冷却キャンの下部頂点との角度を80°、ノズルと冷却キャン下部頂点との距離をルツボ−冷却キャン距離の2/5とし、巻出側の酸素導入量6.3L/分、巻取り側の酸素導入量4.3L/分に調節し、フィルム搬送速度を38m/minに変更した。さらに、Ma層の蒸着時の巻出側の酸素導入量4L/分、巻取り側の酸素導入量1.7L/分、フィルム搬送速度を38m/minに変更した以外は実施例1と同様にして表1に示す記録媒体用支持体を得た。
実施例1と同様の方法で延伸条件を変更して、厚み4.5μmの二軸配向ポリエステルフィルムを作製した。得られたフィルムを真空蒸着機装置内にセットし、Mb層の蒸着時の巻出側の酸素導入量4L/分、巻取り側の酸素導入量1.7L/分に調節し、フィルム搬送速度を38m/minに変更した。また、Ma層は形成しないこと以外は実施例1と同様にして表1に示す記録媒体用支持体を得た。
実施例1と同様の方法で延伸条件を変更して、厚み5.3μmの二軸配向ポリエステルフィルムを作製した。得られたフィルムを真空蒸着機装置内にセットし、Mb層の蒸着時の巻出側の酸素導入量3.3L/分、巻取り側の酸素導入量2L/分に調節し、フィルム搬送速度を180m/minに変更した。さらに、Ma層の蒸着時の巻出側の酸素導入量2.8L/分、巻取り側の酸素導入量1.3L/分、フィルム搬送速度を180m/minに変更した以外は実施例1と同様にして表1に示す記録媒体用支持体を得た。
実施例1と同様の方法で延伸条件を変更して、厚み5.3μmの二軸配向ポリエステルフィルムを作製した。得られたフィルムを真空蒸着機装置内にセットし、Ma層の蒸着時の酸素供給ノズルの吹き出し口と冷却キャンの下部頂点との角度を40°、ノズルの高さが吹き出し口と冷却キャンの下部頂点とを結ぶ直線距離の1/6の高さとし巻出側の酸素導入量0.5L/分、巻取り側の酸素導入量0.3L/分、フィルム搬送速度を60m/minに変更した以外は実施例1と同様にして表1に示す記録媒体用支持体を得た。
2:受光部
3:荷重検出器
4:分銅(荷重)
5:フリーロール
6:フリーロール
7:フリーロール
8:フリーロール
9:磁気テープ
10:レーザー光
11:真空蒸着装置
12:真空チャンバ
13:巻出しロール部
14:ポリエステルフィルム
15:ガイドロール
16:冷却ドラム
17:蒸着チャンバ
18:巻取りロール部
19:金属材料
20:電子銃
21:電子ビーム
22:酸素ガスボンベ
23:るつぼ
24a:巻出側酸素ガス供給ノズル
24b:巻取り側酸素ガス供給ノズル
25:ガス流量制御装置
26:マスク
27:酸素供給ノズル吹き出し口から導入された酸素ガスの直進方向
28:冷却キャンの下部頂点を接点とする接線
29:ノズルの吹き出し口と冷却キャンの下部頂点Aとを結ぶ直線距離
30:ルツボ−冷却キャン距離
θ:酸素ガスの直進方向と冷却キャンとの角度
A:冷却キャンの下部頂点
Claims (7)
- ポリエステルフィルムの両面に金属系酸化物を含む層(M層)が設けられ、以下に規定する磁気テープとした際の湾曲が1mm未満である磁気記録媒体用支持体であって、M層の酸素濃度がいずれも45〜70at.%であり、ポリエステルフィルムの厚みをTとし、一方の面(面A)に設けられたM層(Ma層)の厚みと他方の面(面B)に設けられたM層(Mb層)の厚みの和をTMとしたとき、T/TMの値が71〜250であり、Ma層の表面抵抗率が1.0×103〜1.0×108Ωであり、Mb層の表面抵抗率が1.0×109〜1.0×1014Ωであり、かつ、Ma層の表面抵抗率がMb層よりも小さい磁気記録媒体用支持体。
磁気テープとした際の湾曲:
磁気テープを長さ20mm切出し、上が磁性層となるように平坦なガラス板上に静置した際に磁性層側に凸に湾曲したものを測定対象とし、その際の磁気テープの幅方向の中央部とガラス板との間隔 - TMが20〜100nmであり、かつMb層の厚みが50nm以下である、請求項1に記載の磁気記録媒体用支持体。
- M層がいずれも磁性金属を含まない、請求項1または2に記載の磁気記録媒体用支持体。
- 全光線透過率が20〜78%である、請求項1〜3のいずれかに記載の磁気記録媒体用支持体。
- Ma層の表面粗さRaが0.3〜10nmである、請求項1〜4のいずれかに記載の磁気記録媒体用支持体。
- Mb層の表面粗さRaが5〜20nmである、請求項1〜5のいずれかに記載の磁気記録媒体用支持体。
- 請求項1〜6のいずれかに記載の磁気記録媒体用支持体の、Ma層が設けられた側の面に磁性層が塗布されてなる磁気記録媒体。
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