JP5326290B2 - ラジアルころ軸受装置 - Google Patents
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Description
このころ軸受は、外輪と、複数のころと、これらのころを保持する保持器とを備えている。
環状ケースはゴム等の弾性材からなり、外輪の周囲に設けられる円筒状本体部と、この円筒状本体部の両端から径内方に形成された円筒状フランジ部とからなり、内周面に開口する環状の軸受用の環状凹部が形成されている。
そして、環状ケースは、環状凹部内にころ軸受を収納した状態で、ステラリングコラムの内周面に圧入されている。
ゴム等の弾性材から構成された環状ケースの圧縮弾性予圧作用で、外輪を介して針状ころがステアリングシャフトに対して常に押し付けられ、ステアリングシャフトのステアリングコラム内での径方向のがたつきを防止して、ステアリングホイールの操作性を向上させている。(特許文献1参照)。
そこで、本発明はかかる点に着目して、外輪の軌道形状を良好にして針状ころの回転むらをなくし、異音が発生しないラジアルころ軸受を提供することを目的とする。
(隙間)=
{(前記軸の径)+(前記ころの径)×2−(前記保持器の外径寸法)}/2>0
ものであり、前記記載のラジアルころ軸受の前記鋼板は、複数の帯状鋼板が、連結部によって連結されたものであり、前記記載のラジアルころ軸受の前記外輪は、前記鋼板が曲げられた後に前記連結部が切除されることで形成され、前記記載のラジアルころ軸受の前記凸部は、前記連結部によって連結された領域に発生する凸部である。
また、本発明に係るラジアルころ軸受装置においては、前記記載のラジアル軸受の外輪の外周に、弾性材で構成された環状の軸受収納ケースを外嵌して構成したので、ラジアルころ軸受を収納した状態で軸受収納ケースをステアリングコラムの内周面に圧入し、ラジアルころ軸受装置を例えばステアリングコラム用軸受装置として使用した場合に、弾性材で構成された軸受収納ケースの圧縮弾性予圧作用で、外輪を介してころが軸であるステアリングシャフトに対して常に押し付けられ、ころの回転むらも少ないため、良好な操舵フィーリングが得られる。
さらに、ラジアルころ軸受装置は、前記記載のラジアル軸受の前記保持器の外径寸法を外輪と保持器の外径面との間に隙間が形成されるように設定したので、外輪の内周面に対する保持器の外径面の摺動抵抗がなく、ころのころ公転と共に保持器がスムーズに回転し、円周方向のがた感の発生を抑制する。
図1は本発明の実施の形態1のステアリングコラム用軸受装置を示す断面図、図2は同ステアリングコラム用軸受装置の外輪の正面図、図3は同ステアリングコラム用軸受装置の外輪の製作過程を示す説明図、図4は同ステアリングコラム用軸受装置の外輪ところとの関係を示す断面図である。
図において、ステアリング装置は円筒状のステアリングコラムである軸箱1と、この軸箱1の内側に挿通されたステアリングシャフトである軸2と、軸2を軸箱1に支持するステアリングコラム用軸受装置3とを備える。
環状の軸受収納ケース4は、圧肉円筒状の例えばゴムや樹脂等の弾性材で構成され、外輪6の周囲に設けられる軸方向に円筒状で且つ半径方向の肉厚が軸方向に沿って均等に形成された円筒状本体部4aと、この円筒状本体部4aの軸方向両端から径内方に延出する円環状フランジ部4bとからなり、内周面に開口する環状の軸受収納用の環状凹部4cが形成されている。
ラジアル針状ころ軸受5は、鋼板から薄肉円筒状に形成された1つ割りの外輪6と、外輪6の内周面側に組み込まれ、軸受鋼からなる複数のころとしての針状ころ7を保持する鋼板や樹脂等からなる保持器8とを備えて構成されている。6aは外輪6の割り部のスリットである。このスリット6aは図2に示す如く、割部に段差が生じたときに径方向のがたを針状ころ7に与えるという悪影響を少なくするために、外輪6の幅方向に対して斜行して形成されている。
なお、ステアリングコラム用軸受では通常ころ直径は1.8〜3.5mm程度、ころ本数は10〜40本程度である。
そして、軸箱1にラジアル針状ころ軸受5を収納した弾性材で構成された軸受収納ケース4を圧入した後は、軸受収納ケース4のゴムの圧縮弾性予圧作用により、外輪6を介して針状ころ7は常に軸1に押し付けられ、針状ころ7と軸1との隙間が0(以下、「ラジアル隙間が0」という)となることによって、針状ころ7の径方向のがたが抑えられる。
先ず、1枚の鋼板10を例えば4つの外輪6が得られるように、図3に示す如く、帯状鋼板11を間隔を置いて並べ、中央部に連結部12を残存させた形状にプレス機により打ち抜く。ステアリングコラム用軸受では、通常板厚は0.4〜1.0mm程度である。
次に、成形機で各帯状鋼板11を割り部の合わせ面が互いに合わさるように円筒形に曲げ加工する。
最後に、前記連結部12を切除して、円筒形に曲げ加工された各帯状鋼板11を相互に切り離して外輪6を形成し、その外輪6に硬化熱処理を加えて製作が完了する。
従って、ラジアル針状ころ軸受5に内径面に凸部14を有する外輪6を使用した場合、このうちの一つの凸部14に注目すると、針状ころ7が外輪6の凸部14に乗り上げるため、針状ころ7の回転調子が悪くなる。
なお、凸部14の外輪周方向巾とは、外輪6の内径が真円とした場合の仮想円より内径側に突出する凸部14の周方向一端から他端までを意味する。
しかし、針状ころ7が凸部14を乗り越え終わる前に隣り合う次の針状ころ7が凸部14を上り始める場合には2つの針状ころ7が凸部14を乗り上げる高さが実質的に減り、ころ乗り上げ時の抵抗が減少するから、針状ころ7の凸部14に対する乗り越え感が減少することになる。
この場合、凸部14の高さを一定とし、凸部14の外輪周方向の巾を一定とすれば、2つの針状ころ7のころピッチ(ころ中心間の距離)を変えることにより、針状ころ7が凸部14を乗り越え終わる前に隣り合う次の針状ころ7が凸部14を上り始めるように設定することができる。
このような軸受は外輪6の連結部12の形状や、切断方法、外輪6の板厚や材料により凸部14の形状を調整、或いはころピッチを変更すれば実現できる。
しかし、外輪6の所定の大きさに対して適用できるころ本数が限られるため、ころピッチを任意に変えることはできない場合は、凸部14の巾を変えることにより対処することになる。
なお、凸部14の凸部許容角度β2を30°とすれば、1つの針状ころ7が凸部14の一側から他側への乗り上げが終了するまで、隣り合う次の針状ころ7が乗り上げないため、針状ころ7の凸部14に対する乗り越え感が発生する。
さらに、ころピッチ角αを45°とすると、凸部許容角度βを90°に設定すれば、2つの針状ころ7が凸部14を乗り上げる高さが実質的に半分となり、針状ころ7の凸部14に対する乗り越え感が半減し、針状ころ7の回転むら少なくなり、異音の発生も減り、ラジアル針状ころ軸受5をステアリングコラム用軸受装置として使用した場合には、良好な操舵フィーリングが得られる。
すなわち、外輪6に形成される複数の凸部14の全てについて、1つの針状ころ7が一側から他側へ乗り上げが終了する前に隣り合う次の針状ころ7が乗り上げるようにすればよい。
図5は本発明の実施の形態2のステアリングコラム用軸受装置を示す横断面図である。
上記実施の形態1では 軸箱1にラジアル針状ころ軸受5を収納した弾性材で構成された軸受収納ケース4を圧入した後は、軸受収納ケース4の弾性材の圧縮弾性予圧作用により、外輪6を介して針状ころ7は常に軸1に押し付けられ、ラジアル隙間が0となることによって、針状ころ7の径方向のがたが抑えられる。
そして、外輪6は弾性材である鋼板を曲げ加工した一つ割り形状をしており、軸受収納ケース4のゴムの圧縮弾性予圧作用によって常に保持器8の外径面に貼り付こうとするので、保持器8の外径寸法を適切に設定しないと、外輪6の内径面との案内隙間がなくなり、摺動抵抗が発生し、回転調子への影響がでる。
そこで、この実施の形態2では、軸受収納ケース4の弾性体の圧縮弾性予圧作用によってラジアル隙間は常に0に保たれるので、外輪6の内径A=(軸径B+ころ径×2)となり、外輪6の内径Aと保持器8の外径Cの案内隙間=(軸径B+ころ径×2)−保持器8の外径Cと考えることができ、この値の適正化によって回転調子が損なわれなくなる。
即ち、保持器8の外径案内隙間=(軸径B+ころ径×2)−保持器8の外径寸法A>0と設定することにより、外輪6の内径面に対する保持器8の外径面の摺動抵抗がなく、針状ころ7のころ公転と共に保持器8がスムーズに回転し、円周方向のがた感の発生を抑制する。
Claims (1)
- 鋼板を曲げて円筒状に形成された1つ割りの外輪と、外輪の内側に転動可能に配置され、周方向に所定間隔で並ぶ複数のころと、これらころを保持する保持器と、を有し、軸が挿通されるラジアルころ軸受と、
前記外輪の外周に外嵌され、弾性材で構成された環状の軸受収納ケースと、
を備えたラジアルころ軸受装置であって、
前記外輪の加工時に発生する内側に突出する凸部の外輪周方向の巾は、隣り合う少なくとも2つの前記ころが載るような大きさであり、
前記軸受収納ケースの圧縮弾性予圧によって前記保持器の外径面に貼り付く方向に加圧される前記外輪の内径面は、前記保持器の外径面との間に、以下の隙間を有し、
(隙間)=
{(前記軸の径)+(前記ころの径)×2−(前記保持器の外径寸法)}/2>0
前記鋼板は、複数の帯状鋼板が、連結部によって連結されたものであり、
前記外輪は、前記鋼板が曲げられた後に前記連結部が切除されて形成され、
前記凸部は、前記連結部によって連結された領域に発生する凸部である、
ことを特徴とするラジアルころ軸受装置。
Priority Applications (1)
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