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JP5324504B2 - 積層体 - Google Patents

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JP5324504B2 JP2010063400A JP2010063400A JP5324504B2 JP 5324504 B2 JP5324504 B2 JP 5324504B2 JP 2010063400 A JP2010063400 A JP 2010063400A JP 2010063400 A JP2010063400 A JP 2010063400A JP 5324504 B2 JP5324504 B2 JP 5324504B2
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Description

本発明は、貫通強度が強く植物栽培用フィルムとして好適に用いることのできる積層体、当該積層体から形成される植物栽培用フィルム、および当該積層体の製造方法に関する。
植物の養液栽培において、養液と植物体との間に無孔性親水性フィルムを配置し、植物体の生長に伴ってその根が無孔性親水性フィルムを貫通するようにして養液の腐敗を抑制する植物栽培方法が提案されており、当該無孔性親水性フィルム材料として、ポリビニルアルコール、セロファン、酢酸セルロース、硝酸セルロース、エチルセルロース、ポリエステル等の親水性材料の使用が提案されている(特許文献1参照)。しかしながら、このような植物栽培方法によっても、貫通部を通じて細菌等が養液に移動し養液が腐敗する懸念があった。そのため、高い養分透過性を有するとともに、植物体の根が生長しても貫通しにくいフィルムが求められていた。
特開2008−61503号公報
本発明の目的は、養分透過性が高く植物体の生長が良好で、さらに貫通強度が高く根の貫通を抑制することのできる積層体、その製造方法および当該積層体から形成される植物栽培用フィルムを提供することにある。
本発明者らは上記の目的を達成すべく鋭意検討を重ねてきた。その結果、特定の膨潤度を有するポリビニルアルコール系重合体フィルムを複数積層することにより、養分透過性が高くかつ貫通強度が高くなることを見出した。本発明者らはこれらの知見に基づいてさらに検討を重ねて本発明を完成させた。
すなわち、本発明は、
[1]ポリビニルアルコール系重合体層(A層)とポリビニルアルコール系重合体層(B層)とを有する積層体であって、A層の膨潤度をa質量%とし、B層の膨潤度をb質量%とした際に、下記式(1)を満足する積層体、
b−a ≧ 20 (1)
[2]前記A層の膨潤度が160質量%以下である、上記[1]の積層体、
[3]前記B層の膨潤度が180質量%以上である、上記[1]または[2]の積層体、
[4]前記A層の厚みが前記積層体の厚みの10〜60%である、上記[1]〜[3]のいずれか1つの積層体、
[5]前記A層および前記B層を構成する各ポリビニルアルコール系重合体の重合度がいずれも1500以上である、上記[1]〜[4]のいずれか1つの積層体、
[6]前記A層および前記B層を構成する各ポリビニルアルコール系重合体のけん化度がいずれも98.0モル%以上である、上記[1]〜[5]のいずれか1つの積層体、
[7]上記[1]〜[6]のいずれか1つの積層体から形成される植物栽培用フィルム、
[8]膨潤度がa質量%のポリビニルアルコール系重合体フィルムと膨潤度がb質量%のポリビニルアルコール系重合体フィルムとを貼り合わせる工程を含む積層体の製造方法であって、下記式(1)を満足する製造方法、
b−a ≧ 20 (1)
に関する。
本発明によれば、養分透過性が高く植物体の生長が良好で、さらに貫通強度が高く根の貫通を抑制することのできる積層体、その製造方法および当該積層体から形成される植物栽培用フィルムが提供される。
以下に本発明について詳細に説明する。
本発明の積層体は、ポリビニルアルコール[以下、「ポリビニルアルコール」を「PVA」と略称することがある]系重合体層(A層)とPVA系重合体層(B層)とを有する。そしてA層の膨潤度をa質量%とし、B層の膨潤度をb質量%とした際に、下記式(1)を満足する。
b−a ≧ 20 (1)
上記式(1)を満足することにより、貫通強度および養分透過性のいずれにも優れる積層体が得られる。貫通強度および養分透過性の向上の観点から、b−aは20〜100の範囲内であることが好ましく、30〜70の範囲内であることがより好ましい。
なお本明細書における膨潤度とは、A層またはB層を30℃の蒸留水中に30分間浸漬した際の質量を、浸漬後105℃で16時間乾燥した後の質量で除して得られる値の百分率を意味し、具体的には実施例において後述する方法により測定することができる。
A層の膨潤度の具体的な値としては、貫通強度の向上の観点から、160質量%以下であることが好ましく、158質量%以下であることがより好ましく、155質量%以下であることがさらに好ましい。またA層の膨潤度は140質量%以上であることが好ましい。一方、B層の膨潤度の具体的な値としては、養分透過性の向上の観点から、180質量%以上であることが好ましく、183質量%以上であることがより好ましく、185質量%以上であることがさらに好ましい。またB層の膨潤度は240質量%以下であることが好ましい。
A層およびB層の膨潤度の調整方法に特に制限はなく、例えば、これらの層となる後述するPVA系重合体フィルムを熱処理する際に熱処理温度および熱処理時間を変更することによって調整することができ、通常、熱処理温度を高くして熱処理時間を長くすることにより膨潤度を低下させることができる。
本発明の積層体の層構成に特に制限はなく、A層とB層とが直接積層されてなるA層/B層の層構成を有する2層構造の積層体;A層とB層とが接着剤を介して積層されてなるA層/接着層/B層の層構成を有する3層構造の積層体;2つ以上のA層および/または2つ以上のB層を有する(必要に応じてさらに接着層を有していてもよい)3層以上の層構成を有する積層体;A層、B層、ならびにA層およびB層以外の層を有する(必要に応じてさらに接着層を有していてもよい)3層以上の層構成を有する積層体などが挙げられるが、製造が容易であることなどから、A層とB層とが直接積層されてなるA層/B層の層構成を有する2層構造の積層体であるか、または、A層とB層とが接着剤を介して積層されてなるA層/接着層/B層の層構成を有する3層構造の積層体であることが好ましい。
本発明の積層体を製造する方法としては、本発明で規定される構成を有する積層体が得られる限り特に制限はなく、例えば、A層またはB層となるPVA系重合体フィルム上にPVA系重合体を含む溶液をコートし乾燥することによりB層またはA層をそれぞれ形成する方法;PVA系重合体またはそれを含む組成物(PVA系重合体と後述する可塑剤、界面活性剤およびその他の成分から選ばれる少なくとも1種を含む組成物等)を溶融混練してA層またはB層となるPVA系重合体フィルム上に押し出すことによりB層またはA層をそれぞれ形成する方法;A層およびB層となるPVA系重合体フィルム(膨潤度がa質量%のPVA系重合体フィルムと膨潤度がb質量%のPVA系重合体フィルム)をそれぞれ公知の方法等を利用して予め作製しておき、これらを貼り合わせる方法などの積層方法が挙げられる。層間に接着層を設ける場合も、上記の積層方法やその他の公知の積層方法を適宜選択して、必要に応じてさらに当該操作を繰り返すことにより、所望の層構成を有する積層体を製造することができる。これらの中でも、A層およびB層の膨潤度を調整するのが容易であることから、A層およびB層となるPVA系重合体フィルムを予め作製しておき、これらを貼り合わせる方法が好ましく、A層およびB層となるPVA系重合体フィルムを予め作製しておき、これらを接着剤を用いて貼り合わせる方法がより好ましい。上記接着層を形成する接着剤に特に制限はないが、例えば、PVA系重合体を水に溶解したものを好ましく使用することができる。
本発明の積層体の全体の厚みは、貫通強度、生産性および取り扱い性の点から10〜200μmの範囲内であることが好ましく、20〜180μmの範囲内であることがより好ましく、30〜150μmの範囲内であることがさらに好ましく、40〜120μmの範囲内であることが特に好ましい。なお、積層体の厚みは任意の5箇所の厚みを測定し、それらの平均値として求めることができる。
また積層体の厚みに対してA層の厚みが占める割合(A層を2層以上有する場合にはそれらの合計の厚み)は、貫通強度の向上の観点から、10〜60%の範囲内であることが好ましく、15〜55%の範囲内であることがより好ましい。一方、積層体の厚みに対してB層の厚みが占める割合(B層を2層以上有する場合にはそれらの合計の厚み)は、養分透過性の向上の観点から、40〜90%の範囲内であることが好ましく、45〜85%の範囲内であることがより好ましい。
本発明の積層体の幅は特に制限されず、その用途に応じて適宜決めることができるが、例えば、本発明の積層体を植物栽培用フィルムとして使用する場合には、PVA系重合体フィルムの幅が広すぎると、植物体の世話を行うことが困難になりやすいので、PVA系重合体フィルムの幅は2m以下であることが好ましい。
A層およびB層を構成するPVA系重合体としては、酢酸ビニル、ギ酸ビニル、プロピオン酸ビニル、酪酸ビニル、ピバリン酸ビニル、バーサティック酸ビニル、ラウリン酸ビニル、ステアリン酸ビニル、安息香酸ビニル、酢酸イソプロペニル等のビニルエステルの1種または2種以上を重合して得られるポリビニルエステル系重合体をけん化することにより得られるものを使用することができる。上記のビニルエステルの中でも、PVA系重合体の製造の容易性、入手容易性、コスト等の点から、分子中にビニルオキシカルボニル基(HC=CH−O−CO−)を有する化合物が好ましく、酢酸ビニルがより好ましい。
上記のポリビニルエステル系重合体は、単量体として1種または2種以上のビニルエステルのみを用いて得られたものが好ましく、単量体として1種のビニルエステルのみを用いて得られたものがより好ましいが、本発明の効果を損なわない範囲内であれば、1種または2種以上のビニルエステルと、これと共重合可能な他の単量体との共重合体であってもよい。
上記のビニルエステルと共重合可能な他の単量体としては、例えば、エチレン、プロピレン、1−ブテン、イソブテン等の炭素数2〜30のα−オレフィン;(メタ)アクリル酸またはその塩;(メタ)アクリル酸メチル、(メタ)アクリル酸エチル、(メタ)アクリル酸n−プロピル、(メタ)アクリル酸i−プロピル、(メタ)アクリル酸n−ブチル、(メタ)アクリル酸i−ブチル、(メタ)アクリル酸t−ブチル、(メタ)アクリル酸2−エチルへキシル、(メタ)アクリル酸ドデシル、(メタ)アクリル酸オクタデシル等の(メタ)アクリル酸エステル;(メタ)アクリルアミド、N−メチル(メタ)アクリルアミド、N−エチル(メタ)アクリルアミド、N,N−ジメチル(メタ)アクリルアミド、ジアセトン(メタ)アクリルアミド、(メタ)アクリルアミドプロパンスルホン酸またはその塩、(メタ)アクリルアミドプロピルジメチルアミンまたはその塩、N−メチロール(メタ)アクリルアミドまたはその誘導体等の(メタ)アクリルアミド誘導体;N−ビニルホルムアミド、N−ビニルアセトアミド、N−ビニルピロリドン等のN−ビニルアミド;メチルビニルエーテル、エチルビニルエーテル、n−プロピルビニルエーテル、i−プロピルビニルエーテル、n−ブチルビニルエーテル、i−ブチルビニルエーテル、t−ブチルビニルエーテル、ドデシルビニルエーテル、ステアリルビニルエーテル等のビニルエーテル;(メタ)アクリロニトリル等のシアン化ビニル;塩化ビニル、塩化ビニリデン、フッ化ビニル、フッ化ビニリデン等のハロゲン化ビニル;酢酸アリル、塩化アリル等のアリル化合物;マレイン酸またはその塩、エステルもしくは酸無水物;イタコン酸またはその塩、エステルもしくは酸無水物;ビニルトリメトキシシラン等のビニルシリル化合物;不飽和スルホン酸などを挙げることができる。上記のポリビニルエステル系重合体は、前記した他の単量体の1種または2種以上に由来する構造単位を有することができる。
上記のポリビニルエステル系重合体に占める上記他の単量体に由来する構造単位の割合は、ポリビニルエステル系重合体を構成する全構造単位のモル数に基づいて、15モル%以下であることが好ましく、10モル%以下であることがより好ましく、5モル%以下であることがさらに好ましい。
特に上記他の単量体が、(メタ)アクリル酸、不飽和スルホン酸などのように、得られるPVA系重合体の水溶性を促進する単量体単位となり得る単量体である場合には、得られる積層体を植物栽培用フィルムとして使用する際などにおいてフィルムが溶解することを防止するために、ポリビニルエステル系重合体におけるこれらの単量体に由来する構造単位の割合は、ポリビニルエステル系重合体を構成する全構造単位のモル数に基づいて、5モル%以下であることが好ましく、3モル%以下であることがより好ましい。
A層およびB層を構成するPVA系重合体は、本発明の効果を損なわない範囲内であれば、1種または2種以上のグラフト共重合可能な単量体によって変性されたものであってもよい。当該グラフト共重合は、ポリビニルエステル系重合体およびそれをけん化することにより得られるPVA系重合体のうちの少なくとも一方に対して行うことができる。上記グラフト共重合可能な単量体としては、例えば、不飽和カルボン酸またはその誘導体;不飽和スルホン酸またはその誘導体;炭素数2〜30のα−オレフィンなどが挙げられる。ポリビニルエステル系重合体またはPVA系重合体におけるグラフト共重合可能な単量体に由来する構造単位の割合は、ポリビニルエステル系重合体またはPVA系重合体を構成する全構造単位のモル数に基づいて、5モル%以下であることが好ましい。
A層およびB層を構成するPVA系重合体は、その水酸基の一部が架橋されていてもよいし架橋されていなくてもよい。またA層およびB層を構成するPVA系重合体は、その水酸基の一部がアセトアルデヒド、ブチルアルデヒド等のアルデヒド化合物などと反応してアセタール構造を形成していてもよいし、これらの化合物と反応せずアセタール構造を形成していなくてもよい。
A層およびB層を構成する各PVA系重合体の重合度は、得られる積層体の強度の点から、いずれも1500以上であることが好ましい。PVA系重合体の重合度が1500以上であることにより、得られる積層体の貫通強度が高くなり、根の貫通抑制効果が向上するため、植物栽培用フィルムの用途に好適なものとなる。しかしながら、PVA系重合体の重合度があまりに高すぎると、PVA系重合体の製造コストの上昇や、製膜時における工程通過性の不良などにつながる傾向があるので、A層およびB層を構成する各PVA系重合体の重合度はいずれも1500〜10000の範囲内であることがより好ましく、2000〜8000の範囲内であることがさらに好ましく、2200〜5000の範囲内であることが特に好ましい。なお、本明細書でいうPVA系重合体の重合度は、JIS K6726−1994の記載に準じて測定した平均重合度を意味する。
さらに、A層およびB層を構成する各PVA系重合体のけん化度は、得られる積層体の耐水性の点から、いずれも98.0モル%以上であることが好ましく、98.5モル%以上であることがより好ましく、99.0モル%以上であることがさらに好ましい。なお、本明細書におけるPVA系重合体のけん化度とは、PVA系重合体が有する、けん化によってビニルアルコール単位に変換され得る構造単位(典型的にはビニルエステル単位)とビニルアルコール単位との合計モル数に対して当該ビニルアルコール単位のモル数が占める割合(モル%)をいう。けん化度はJIS K6726−1994の記載に準じて測定することができる。
A層およびB層は、貫通強度を高める点で可塑剤を含まないことが好ましいが、本発明の効果を損なわない範囲内であれば、生産性や取り扱い性が向上することからPVA系重合体と共に可塑剤を含んでいてもよい。可塑剤としては、多価アルコールが好ましく用いられ、具体例としては、エチレングリコール、グリセリン、プロピレングリコール、ジエチレングリコール、ジグリセリン、トリエチレングリコール、テトラエチレングリコール、トリメチロールプロパンなどを挙げることができ、A層およびB層はこれらの可塑剤の1種または2種以上を含むことができる。これらのうちでも、A層およびB層の可塑効果が高くなる点でグリセリンが好ましい。
A層およびB層のそれぞれにおける可塑剤の含有量は、各層に含まれるPVA系重合体100質量部に対して、1〜20質量部の範囲内であることが好ましく、2〜18質量部の範囲内であることがより好ましく、3〜15質量部の範囲内であることがさらに好ましい。
またA層および/またはB層を、それらを製造するための原液を用いて製造する場合には、製膜性が向上して得られる層の厚み斑の発生が抑制されると共に、製膜に金属ロールやベルトを使用してA層および/またはB層となるPVA系重合体フィルムを製造する場合にこれらの金属ロールやベルトからのPVA系重合体フィルムの剥離が容易になることから、当該原液中に界面活性剤を配合することが好ましい。そして、界面活性剤が配合された原液からA層および/またはB層を製造した場合には、当該A層および/またはB層中には界面活性剤が含有され得る。A層および/またはB層を製造するための原液に配合される界面活性剤、ひいてはA層および/またはB層中に含有される界面活性剤の種類は特に限定されないが、金属ロールやベルトからの剥離性の観点から、アニオン性界面活性剤またはノニオン性界面活性剤が好ましく、ノニオン性界面活性剤がより好ましい。
アニオン性界面活性剤としては、例えば、ラウリン酸カリウム等のカルボン酸型;オクチルサルフェート等の硫酸エステル型;ドデシルベンゼンスルホネート等のスルホン酸型などが好適である。
ノニオン性界面活性剤としては、例えば、ポリオキシエチレンオレイルエーテル等のアルキルエーテル型;ポリオキシエチレンオクチルフェニルエーテル等のアルキルフェニルエーテル型;ポリオキシエチレンラウレート等のアルキルエステル型;ポリオキシエチレンラウリルアミノエーテル等のアルキルアミン型;ポリオキシエチレンラウリン酸アミド等のアルキルアミド型;ポリオキシエチレンポリオキシプロピレンエーテル等のポリプロピレングリコールエーテル型;オレイン酸ジエタノールアミド等のアルカノールアミド型;ポリオキシアルキレンアリルフェニルエーテル等のアリルフェニルエーテル型などが好適である。
これらの界面活性剤は1種を単独でまたは2種以上を組み合わせて使用することができる。
A層および/またはB層を製造するための原液中に界面活性剤を配合する場合、原液中における界面活性剤の含有量、ひいてはA層および/またはB層中における界面活性剤の含有量は、原液またはA層もしくはB層に含まれるPVA系重合体100質量部に対して、0.01〜0.5質量部の範囲内であることが好ましく、0.02〜0.3質量部の範囲内であることがより好ましく、0.05〜0.1質量部の範囲内であることがさらに好ましい。界面活性剤の含有量がPVA系重合体100質量部に対して0.01質量部以上であることにより、製膜性および剥離性を向上させることができる。一方、界面活性剤の含有量がPVA系重合体100質量部に対して0.5質量部以下であることにより、A層および/またはB層となるPVA系重合体フィルムを製造する場合に、その表面に界面活性剤がブリードアウトしてブロッキングが生じて取り扱い性が低下するのを抑制することができる。
A層およびB層は、それぞれ、PVA系重合体のみからなっていても、あるいはPVA系重合体と上記した可塑剤および/または界面活性剤のみからなっていてもよいが、必要に応じて、酸化防止剤、凍結防止剤、pH調整剤、隠蔽剤、着色防止剤、油剤など、上記したPVA系重合体、可塑剤および界面活性剤以外の他の成分を含有していてもよい。
A層およびB層のそれぞれにおける、PVA系重合体、可塑剤および界面活性剤の合計の占める割合としては、50〜100質量%の範囲内であることが好ましく、80〜100質量%の範囲内であることがより好ましく、95〜100質量%の範囲内であることがさらに好ましい。
A層および/またはB層となるPVA系重合体フィルムは、PVA系重合体フィルムを構成する上記したPVA系重合体、および、必要に応じてさらに可塑剤、界面活性剤等の成分が溶剤中に溶解した原液を用いて製造することができる。またこのような原液は、それをA層またはB層となるPVA系重合体フィルム上にコートし乾燥することによりB層またはA層をそれぞれ形成する際にも使用することができる。
原液の調製に使用される上記溶剤としては、例えば、水、ジメチルスルホキシド、ジメチルホルムアミド、ジメチルアセトアミド、N−メチルピロリドン、エチレングリコール、グリセリン、プロピレングリコール、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、テトラエチレングリコール、トリメチロールプロパン、エチレンジアミン、ジエチレントリアミンなどを挙げることができ、これらのうちの1種または2種以上を使用することができる。そのうちでも、環境に与える負荷や回収性の点から水が好ましい。
また原液の揮発分率(製膜時に揮発や蒸発によって除去される溶媒などの揮発性成分の、原液中における含有割合)は、製膜方法、製膜条件などによって異なるが、50〜95質量%の範囲内であることが好ましく、55〜90質量%の範囲内であることがより好ましい。原液の揮発分率が50質量%以上であることにより、製膜原液の粘度が高くなり過ぎず、原液調製時の濾過や脱泡が円滑に行われ、異物や欠点の少ないA層および/またはB層の製造が容易になる。一方、原液の揮発分率が95質量%以下であることにより、製膜原液の濃度が低くなり過ぎず、A層および/またはB層の工業的な製造が容易になる。
上記した原液を用いてA層および/またはB層となるPVA系重合体フィルムを製造する際の製膜方法としては、例えば、湿式製膜法、ゲル製膜法、乾式による流延製膜法、押出製膜法などが挙げられる。これらの製膜方法は、1種のみを採用しても2種以上を組み合わせて採用してもよい。PVA系重合体フィルムには、必要に応じて乾燥や熱処理を行うことができる。
PVA系重合体フィルムを製膜する具体的な方法としては、例えば、T型スリットダイ、ホッパープレート、I−ダイ、リップコーターダイ等を用いたり、キャスト製膜法を採用したりするなどして、製膜用の原液を最上流側に位置する回転する加熱した第1ロール(あるいはベルト)の周面上に均一に吐出または流延し、この第1ロール(あるいはベルト)の周面上に吐出または流延された膜の一方の面から揮発性成分を蒸発させて乾燥し、続いて吐出または流延された膜の他方の面を回転する加熱した第2ロール(あるいは乾燥ロール)の周面上を通過させて乾燥し、その下流側に配置した1個または複数個の回転する加熱したロールの周面上でさらに乾燥するか、または熱風乾燥装置の中を通過させてさらに乾燥した後、巻き取り装置に巻き取る方法を工業的に好ましく採用することができる。加熱したロールによる乾燥と熱風乾燥装置による乾燥とは、適宜組み合わせて実施してもよい。
PVA系重合体フィルムを適切な状態に調整するためには、熱処理装置;調湿装置;各ロールを駆動するためのモータ;変速機等の速度調整機構などが付設されることが望ましい。
本発明の積層体は高い貫通強度を有する。ここで積層体の貫通強度は実施例において後述する貫通抵抗力の測定方法によって測定することができる。貫通抵抗力が高いほど貫通強度は良好と判断することができる。貫通抵抗力は、膨潤度が低いときに、または、厚みが厚いときに高くなる傾向がある。本発明の積層体の、積層体全体の厚みが60μmのときの貫通抵抗力(60μm値)は、16N以上であることが好ましく、17N以上であることがより好ましく、18N以上であることがさらに好ましい。貫通抵抗力(60μm値)が上記範囲にあることにより、当該積層体を植物栽培用フィルムとして使用した際に根がフィルムを貫通しにくくなる。なお、積層体全体の厚みが60μm以外のときには、その積層体の厚み(Xμm)のまま測定して得られた貫通抵抗力(Xμm値)を用いて、下記式(2)により厚みが60μmのときの値に換算して上記貫通抵抗力(60μm値)とすることができる。
貫通抵抗力(60μm値) = 貫通抵抗力(Xμm値) × 60/X (2)
本発明の積層体は、養分透過性が高くて植物体の生長が良好で、貫通強度も高くて根の貫通を抑制することができることから、植物栽培用フィルムとして使用することが好ましい。上記の積層体から植物栽培用フィルムを形成するための方法に特に制限はなく、得られた積層体をそのまま植物栽培用フィルムとして使用してもよいし、裁断、貼り合わせ等を適宜行うことにより所望とする形状にした後に使用してもよい。
植物栽培用フィルムの具体的な使用方法としては、例えば、必要に応じて窪みを設けた大地土壌の上に当該植物栽培用フィルムをA層が上面になるように配置し、その上に植物体を配置することによって大地土壌と植物体とを当該植物栽培用フィルムで隔てて、これらが直接接触しないようにして植物体を生育させる方法;植物体の養分を含む水溶液(養液)の上に当該植物栽培用フィルムをA層が上面になるように配置し、その上に植物体を配置することによって、上記水溶液と植物体とを当該植物栽培用フィルムで隔てて、これらが直接接触しないようにして植物体を生育させる方法などが挙げられる。このようにすることにより、大地土壌中の微生物、細菌類、ウイルス類、残留農薬等によって植物体が汚染されるのを抑制したり、植物体の養分を含む水溶液中に植物体の根を介して細菌等が浸入して水溶液が腐敗するのを抑制したりすることができる。
本発明を以下の実施例により具体的に説明するが、本発明はこれらの実施例により何ら限定されるものではない。
なお以下の製造例、実施例および比較例において採用された、PVAフィルムの膨潤度、ならびに積層体(またはPVAフィルム)の貫通抵抗力および養分透過性の各測定または評価方法を以下に示す。
PVAフィルムの膨潤度の測定
PVAフィルムを1.5gとなるようにカットし、30℃の1000gの蒸留水中に浸漬した。30分間浸漬後にPVAフィルムを取り出し、ろ紙で表面の水を吸い取った後、質量「X」を測定した。続いてそのPVAフィルムを105℃の乾燥機で16時間乾燥した後、質量「Y」を測定し、下記式(3)により膨潤度を算出した。
膨潤度(質量%) = 100 × X/Y (3)
積層体(またはPVAフィルム)の貫通抵抗力の測定
積層体(またはPVAフィルム)をサイズ3cm角にカットし、20℃の1000gの蒸留水中に浸漬した。1分間浸漬後に積層体(またはPVAフィルム)を取り出し、中央に直径1cmの穴のあいた厚み1mmの3cm角のステンレス板2枚に挟み、向かい合う2辺の部分をバインダークリップで留めた。次に株式会社島津製作所製 卓上形精密万能試験機「オートグラフAGS−J」の下つかみ部に上記サンプルを固定し、上つかみ部に長さ65mm、太さ4.6±0.2mmの釘を固定し、速度100mm/分で穴の中央を突き刺した。そのときの荷重を貫通抵抗力(単位:N)とした。
積層体(またはPVAフィルム)の養分透過性の評価
ボウルの内側にざるを配置し、ざるの上に積層体(またはPVAフィルム)を配置した。なお実施例1の場合にはPVAフィルム−1を上側にした。次にボウルとフィルムの間に濃度5%のグルコース水溶液を150g加え、積層体(またはPVAフィルム)の上には蒸留水を150g加えることで、グルコース水溶液と蒸留水とが積層体(またはPVAフィルム)によって隔離されるようにした。続いて水分の蒸発を防ぐため、全体をポリ塩化ビニリデンフィルムで包んだ。これを23℃で24時間放置後、ボウル側の液(当初のグルコース水溶液)と、ざる側の液(当初の蒸留水)のそれぞれについて、グルコースの濃度を測定した。両濃度の差が2.0%未満の場合を「良好」と評価し、2.0%以上の場合を「不良」と評価した。なお、上記評価においてグルコースの濃度はサーモフィッシャーサイエンティフィック株式会社製デジタル屈折計「AR200」を用いて測定したBrix濃度を意味する。
[製造例]
PVAフィルムのサンプルの製造
重合度2400、けん化度99.9モル%のPVAを10質量%含む水溶液を60℃の金属ロール上で乾燥して、所定の厚みのPVAフィルムを得た。得られたPVAフィルムを枠に固定して、所定の膨潤度になるように熱処理をした。
[実施例1、比較例1および2]
上記製造例で得られた表1に示すPVAフィルム(PVAフィルム−1)の片面に、重合度2400、けん化度99.9モル%のPVAを4質量%含む水溶液をバーコーターにより塗工し、その上に上記製造例で得られた表1に示すPVAフィルム(PVAフィルム−2)を配置して風乾することにより、PVAフィルム−1/接着層/PVAフィルム−2の構成を有する積層体を得た。
得られた積層体を用いて、上記した方法により積層体の貫通抵抗力および養分透過性を測定または評価した。結果を表1に示した。
[比較例3〜5]
上記製造例で得られた表1に示すPVAフィルム(PVAフィルム−1)を単独で用いて、上記した方法によりPVAフィルムの貫通抵抗力および養分透過性を測定または評価した。結果を表1に示した。
Figure 0005324504
実施例1では高い養分透過性および高い貫通抵抗力を有する積層体が得られた。一方、比較例1〜5では高い養分透過性および高い貫通抵抗力を両立する積層体(またはPVAフィルム)は得られなかった。
本発明の積層体によれば、養分透過性が高く植物体の生長が良好で、さらに貫通強度が高く根の貫通を抑制することができることから、草花だけでなく比較的大きな果菜や葉菜の栽培における植物栽培用フィルムとして好ましく使用することができる。

Claims (8)

  1. ポリビニルアルコール系重合体層(A層)とポリビニルアルコール系重合体層(B層)とを有する積層体であって、A層の膨潤度をa質量%とし、B層の膨潤度をb質量%とした際に、下記式(1)を満足する積層体。
    b−a ≧ 20 (1)
  2. 前記A層の膨潤度が160質量%以下である、請求項1に記載の積層体。
  3. 前記B層の膨潤度が180質量%以上である、請求項1または2に記載の積層体。
  4. 前記A層の厚みが前記積層体の厚みの10〜60%である、請求項1〜3のいずれか1項に記載の積層体。
  5. 前記A層および前記B層を構成する各ポリビニルアルコール系重合体の重合度がいずれも1500以上である、請求項1〜4のいずれか1項に記載の積層体。
  6. 前記A層および前記B層を構成する各ポリビニルアルコール系重合体のけん化度がいずれも98.0モル%以上である、請求項1〜5のいずれか1項に記載の積層体。
  7. 請求項1〜6のいずれか1項に記載の積層体から形成される植物栽培用フィルム。
  8. 膨潤度がa質量%のポリビニルアルコール系重合体フィルムと膨潤度がb質量%のポリビニルアルコール系重合体フィルムとを貼り合わせる工程を含む積層体の製造方法であって、下記式(1)を満足する製造方法。
    b−a ≧ 20 (1)
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