JP5320860B2 - 印刷物製造方法、及び印刷物製造装置 - Google Patents
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Description
この印刷物製造装置では、印刷領域に位置する媒体に複数の画像を印刷する印刷動作と、媒体を搬送方法に搬送する搬送動作と、を繰り返し行うことで、媒体上に、多数の印刷物が印刷される。
このように、画像を重ねて印刷する場合に、待機動作によって印刷時間が長くなるおそれがあった。
そこで、本発明は、画像の印刷時間の短縮を図ることを目的とする。
本明細書及び添付図面の記載により、少なくとも、以下の事項が明らかとなる。
印刷領域に位置する媒体に第1画像を印刷する第1印刷ステップと、定着部によって前記第1画像を定着させる定着ステップと、前記第1画像の上に第2画像を印刷する第2印刷ステップと、を有し、前記媒体に前記第1画像と前記第2画像が重ねて印刷された印刷物を製造することを特徴とする印刷物製造方法が明らかとなる。
このような印刷物製造方法によれば、第1画像を印刷してから第2画像を印刷するまでの時間を短く設定できるので、印刷時間の短縮を図ることができる。
このような印刷物製造方法によれば、画像データの量を軽減することができる。
このような印刷物製造方法によれば、印刷時間の短縮を図ることができる。
このような印刷物製造方法によれば、印刷時間を最も短くすることができる。
このような印刷物製造方法によれば、第1画像を短時間で媒体に定着させることができる。
<プリンタの構成について>
図1は、プリンタ1の全体構成のブロック図である。また、図2は、プリンタ1の全体構成の概略図である。図3は、印刷領域付近の説明図である。以下、本実施形態のプリンタの基本的な構成について説明する。
また、以下の説明では、印刷領域を6個の領域に分けて各領域に画像が印刷される。6個の領域は、搬送方向上流側の領域から順に、領域A、領域B、領域C、領域D、領域E、領域Fである(図3参照)。
なお、印刷領域の分割数は6個に限られるものではない。また、印刷領域の範囲は印刷物の大きさに応じて可変であり、必ずしもプリンタ1の最大印刷可能範囲(キャリッジ21の移動可能範囲)である必要は無い。
<第1実施形態の印刷物>
図4は、第1実施形態の印刷物の説明図である。
媒体は、一方が被印刷面であり他方が粘着面であるシール部材(基材)と、シール部材の粘着面を覆う剥離部材とから構成されている。シール部材は透明なフィルムから構成されている。但し、シール部材は透明である必要は無く、半透明な部材でも良いし、不透明な部材でも良い。また、媒体は、シール用紙でなくても良く、粘着面の無い透明フィルムであっても良いし、紙でも良い。
この印刷物は、媒体上に2個の画像を重ねて印刷することによって得られる。媒体上に最初に印刷される画像は、白インクを塗布することによって形成される矩形の画像(以下、「白画像」)である。また、白画像の上に印刷される画像は、「ABC」の文字画像(以下、「画像ABC」)である。言い換えると、この印刷物は、媒体上に白画像の第1層と、画像ABCの第2層とを重ねて形成することによって得られる。
第1実施形態では、後述するように、奇数回目の印刷動作に用いる画像データと、偶数回目の印刷動作に用いる画像データとが異なる。このため、プリンタ1のメモリ63には、2種類の画像データが記憶される。
第1実施形態では、1回目の印刷動作の際に、プリンタ1は、ヘッド31を移動方向に移動させながら、6個の白画像を各領域にそれぞれ印刷する。
画像を重ねて印刷する場合、先に印刷した画像が乾かないうちに次の画像を印刷すると画像が滲んでしまう。よって、先に印刷した画像を乾燥させてから次の画像を印刷する必要がある。言い換えると、画像を重ねて印刷する場合、先に印刷した画像を乾燥させる待機動作が必要になり、次の印刷動作がすぐに行えない。
もし仮に、乾燥を促進させる機能が無く、印刷領域上の媒体を支持するだけのプラテン(不図示:以下、通常プラテンともいう)を使用して図6の印刷処理を行うとすると、奇数回目の印刷動作の後、印刷された白画像を自然乾燥させることになるので、待機動作の時間(待機時間)が長くなる。このため、印刷時間が長くなる。
このように、3つ以上の画像を重ねて印刷する場合、重ねる画像の数(印刷動作の数)が多いほど、待機動作の回数が増加する。よって、その分、印刷時間が長くなる。しかし、本実施形態ではホットプラテン41を用いているので、各々の待機動作を短くすることができる。従って、重ねて印刷する画像の数が多いほど、通常プラテンを使用する場合と比べて、印刷時間をより短縮させることができる。
<第2実施形態の印刷物>
第2実施形態で製造される印刷物は第1実施形態の印刷物(図4)と同じ構成である。つまり、第2実施形態の印刷物は、媒体上に白画像の第1層と、画像ABCの第2層を重ねて形成することによって得られる。
ただし、印刷方法及び印刷に用いる画像データは、第1実施形態と異なる。以下、図面を参照しつつ第2実施形態の印刷物の印刷方法について説明する。
図7は第2実施形態の印刷動作のための画像データの説明図である。第2実施形態の印刷動作のための画像データは、領域A〜領域Cに印刷するための3個の白画像と、領域D〜領域Fに印刷するための3個の画像ABCとを有する。また、画像データは、領域Eに印刷するためのマークも有する。
1回目の印刷動作の後、プリンタ1は、3個の印刷物の長さに相当する搬送量で媒体を搬送する(搬送動作)。前述の1回目の印刷動作の際に領域Eに印刷されたマークをセンサが検出するまで媒体を搬送すれば、3個の印刷物の長さに相当する搬送量の搬送動作が行われたことになる。この搬送動作によって、未だ画像の印刷されていない媒体が領域A〜領域Cに搬送され、1回目の印刷動作の際に領域A〜領域Cで印刷された白画像が領域D〜領域Fに搬送される。この搬送動作は、白画像を乾燥させるための待機動作も兼ねている。なお、本実施形態では、印刷領域上に位置する媒体はホットプラテン41によって加熱される。これにより、1回目の印刷動作において領域A〜領域Cに印刷された白画像の乾燥が促進される。
2回目の印刷動作の後、同様の搬送動作と印刷動作とを交互に繰り返すことによって、媒体上に等間隔で印刷物が印刷される。なお、2回目以降の印刷動作によって、領域A〜領域Cでは白画像が印刷され、領域D〜領域Fでは3個の印刷物が完成する。また、2回目以降の搬送動作によって、未だ画像の印刷されていない媒体が領域A〜領域Cに搬送され、直前の印刷動作の際に領域A〜領域Cで印刷された白画像が領域D〜領域Fに搬送される。また、搬送動作(兼待機動作)の際に、ホットプラテン41によって、その直前の印刷動作において領域A〜領域Cに印刷された白画像の乾燥が促進される。
第2実施形態では、印刷動作のたびに、3個の印刷物が完成することになる。
以下、第2実施形態の印刷処理による印刷時間と、第1実施形態の印刷処理による印刷時間との比較について説明する。なお、以下の説明において、第1実施形態における待機時間をTとし、搬送時間をHとする。また、第2実施形態における待機時間をT´とし、搬送時間をH´とする。また、搬送速度は一定であることとする。
また、第1実施形態と第2実施形態とでは、1回の印刷動作で印刷される白画像の数は異なるが、各々の白画像についての乾燥時間は等しい。言い換えると、白画像を印刷してから画像ABCを印刷するまでに必要な待機時間(乾燥時間)は第1実施形態も第2実施形態もほぼ同じである。よって、待機時間Tと待機時間T´との関係は、T´=Tとなる。
次に、第2実施形態の印刷処理においてホットプラテン41を使用することによる効果について説明する。
第2実施形態では、図8及び図9A〜図9Cに示すように印刷動作と搬送動作を交互に繰り返し行う。また各搬送動作は、その前の印刷動作で印刷した画像を乾燥させるための待機動作を兼ねている。言い換えると、第2実施形態では、印刷動作の合間に、媒体を搬送する搬送動作と、印刷した画像を乾燥させるための待機動作を同時に行う期間がある。こうすることで、印刷時間を短縮させることが可能になる。
第2実施形態の搬送動作の搬送量は、第1実施形態の搬送動作の搬送量の半分である。このため、第1実施形態では、下流定着機構42(図2参照)は印刷領域に相当する範囲(印刷物6個の領域)において媒体を加熱する必要があるが、第2実施形態では、下流定着機構42は3個の領域(例えば領域A〜領域C)に相当する範囲において媒体を加熱できれば良いので、省電力化を図ることができる。
また、第1実施形態では、画像データが2種類必要であったのに対し、第2実施形態では、画像データが1種類でよい。つまり、印刷領域に印刷すべき画像データを記憶するための容量を小さくすることができる。
<第3実施形態の印刷物>
図10は、第3実施形態の印刷物の説明図である。第1実施形態の印刷物と比べると、白画像と画像ABCの順序が異なる。また、これに伴って、画像ABCは鏡像になっている。
媒体は、一方が被印刷面であり他方が粘着面であるシール部材と、シール部材の粘着面を覆う剥離部材とから構成されている。シール部材は透明なフィルムから構成されている。但し、シール部材は透明である必要は無く、半透明な部材でも良い。また、媒体は、シール用紙でなくても良く、粘着面の無い透明フィルムであっても良い。
なお、この印刷物の剥離部材を外し、シール部材の粘着面を例えば室内側から窓に貼れば、室外側からシール部材越しに文字「ABC」を見ることができる(シール部材の被印刷面と反対側から文字「ABC」を見ることができる)。印刷物をこのように使用する場合には、シール部材は透明又は半透明な部材にし、第1層の画像は鏡像にすると良い。
図11は、第3実施形態の印刷動作のための画像データの説明図である。図に示す通り、画像データは、領域A〜領域Cに印刷するための3個の鏡像ABCと、領域D〜領域Fに印刷するための3個の白画像とを有する。また、画像データは、領域Eに印刷するためのマークも有する。
1回目の印刷動作の後、プリンタ1は、3個の印刷物の長さに相当する搬送量で媒体を搬送する(搬送動作)。前述の1回目の印刷動作の際に領域Eに印刷されたマークをセンサが検出するまで媒体を搬送すれば、3個の印刷物の長さに相当する搬送量の搬送動作が行われたことになる。この搬送動作によって、未だ画像の印刷されていない媒体が領域A〜領域Cに搬送され、1回目の印刷動作の際に領域A〜領域Cで印刷された鏡像ABCが領域D〜領域Fに搬送される。この搬送動作は、鏡像ABCを乾燥させるための待機動作も兼ねている。なお、本実施形態では、印刷領域上に位置する媒体はホットプラテン41によって加熱される。これにより、1回目の印刷動作において領域A〜領域Cに印刷された鏡像ABCの乾燥が促進される。
2回目の印刷動作の後、同様の搬送動作と印刷動作とを交互に繰り返すことによって、媒体上に等間隔で印刷物が印刷される。なお、2回目以降の印刷動作によって、領域A〜領域Cでは鏡像ABCが印刷され、領域D〜領域Fでは3個の印刷物が完成する。また、2回目以降の搬送動作によって、未だ画像の印刷されていない媒体が領域A〜領域Cに搬送され、直前の印刷動作の際に領域A〜領域Cで印刷された鏡像ABCが領域D〜領域Fに搬送される。また、搬送動作(兼待機動作)の際に、ホットプラテン41によって、その直前の印刷動作において領域A〜領域Cに印刷された鏡像ABCの乾燥が促進される。
なお、第3実施形態の印刷処理において搬送動作と兼ねて行われる待機動作は、第1層の画像(領域A〜領域Cに印刷された画像)を乾燥させるためのものである。ここで、第2実施形態と第3実施形態の第1層の画像を比べると、第2実施形態では第1層が白画像であったのに対し、第3実施形態では第1層が鏡像ABCである。この場合、一般に、いわゆるベタ画像である白画像よりも、鏡像ABCの方が乾燥しやすい。よって、第3実施形態では第2実施形態よりも待機時間を短くできる可能性が高い。
<第4実施形態の印刷物>
図13は、第4実施形態の印刷物の説明図である。第1実施形態の印刷物と比べると、画像ABCの下の画像は、白画像ではなく、別の画像である。
媒体は、一方が被印刷面であり他方が粘着面であるシール部材と、シール部材の粘着面を覆う剥離部材とから構成されている。シール部材は透明なフィルムから構成されている。但し、シール部材は透明である必要は無く、半透明な部材でも良いし、不透明な部材でも良い。また、媒体は、シール用紙でなくても良く、粘着面の無い透明フィルムであっても良いし、紙でも良い。
この印刷物は、媒体上に2個の画像を重ねて印刷することによって得られる。媒体上に最初に印刷される画像は、定着剤を塗布することによって形成される矩形の画像(以下、「下地画像」)である。また、下地画像の上に印刷される画像は、画像ABCである。言い換えると、この印刷物は、媒体上に下地画像の第1層と、画像ABCの第2層とを重ねて形成することによって得られる。
定着剤は、インクの吸収を促進する働きがある。このような定着剤によって下地画像を媒体上に印刷することによって、インクを吸収しにくい媒体上に画像(ここでは画像ABC)を印刷し易くなる。なお、他の作用のある定着剤を用いても良い。
図14は、第4実施形態の印刷動作のための画像データの説明図である。図に示す通り、画像データは、領域A〜領域Cに印刷するための3個の下地画像と、領域D〜領域Fに印刷するための3個の画像ABCとを有する。また、画像データは、領域Eに印刷するためのマークも有する。
図15は、第4実施形態の印刷方法の説明図である。以下に説明する通り、第4実施形態では、プリンタは、図14の画像データに基づく印刷動作(領域A〜領域Cにそれぞれ下地画像を印刷し領域D〜領域Fに画像ABCをそれぞれ印刷する印刷動作)と、3個の印刷物の長さに相当する搬送量の搬送動作とを繰り返す。
図15より、第4実施形態の印刷方法は第2実施形態(図8)や第3実施形態(図12)と同様であることがわかる。よって印刷方法についての説明を省略する。第4実施形態においても、印刷動作のたびに、3個の印刷物が完成することになる。また、第4実施形態では、第2実施形態と同様の効果を得ながら、別の印刷物を印刷することができる。
<第5実施形態の印刷物>
図16は、第5実施形態の印刷物の説明図である。前述の実施形態の印刷物と比べると、媒体上に印刷される画像の数(層の数)及び画像の種類が異なる。
媒体は、一方が被印刷面であり他方が粘着面であるシール部材と、シール部材の粘着面を覆う剥離部材とから構成されている。シール部材は透明なフィルムから構成されている。但し、シール部材は透明である必要は無く、半透明な部材でも良いし、不透明な部材でも良い。また、媒体は、シール用紙でなくても良く、粘着面の無い透明フィルムであっても良いし、紙でも良い。
この印刷物は、媒体上に3個の画像を重ねて印刷することによって得られる。媒体上に最初に印刷される画像は、白画像である。また、白画像の上に印刷される画像は、画像ABCである。また、画像ABCの上に印刷される画像は、コーティング剤を塗布することによって形成される矩形の画像(以下、「コーティング画像」)である。言い換えると、この印刷物は、媒体上に、白画像の第1層と、画像ABCの第2層と、コーティング画像の第3層とを重ねて形成することによって得られる。
コーティング剤は、光沢性を向上させる作用や、耐水性を向上させる作用などがある。すなわち、このようなコーティング剤を第3層として形成することにより、白画像や画像ABCの光沢性を向上させたり、印刷物の耐水性を向上させたりすることができる。なお、その他の作用のあるコーティング剤を用いても良い。
図17は、第5実施形態の印刷動作のための画像データの説明図である。図に示す通り、画像データは、領域A及び領域Bに印刷するための2個の白画像と、領域C及び領域Dに印刷するための2個の画像ABCと、領域E及び領域Fに印刷するための2個のコーティング画像とを有する。また、画像データは、領域Fに印刷するためのマークも有する。
1回目の印刷動作の後、プリンタ1は、2個の印刷物の長さに相当する搬送量で媒体を搬送する(搬送動作)。前述の1回目の印刷動作の際に領域Fに印刷されたマークをセンサが検出するまで媒体を搬送すれば、2個の印刷物の長さに相当する搬送量の搬送動作が行われたことになる。この搬送動作によって、未だ画像の印刷されていない媒体が領域A及び領域Bに搬送され、1回目の印刷動作の際に領域A及び領域Bで印刷された白画像が領域C及び領域Dに搬送され、1回目の印刷動作の際に領域C及び領域Dで印刷された画像ABCが領域E及び領域Fに搬送される。この搬送動作は、白画像や画像ABCを乾燥させるための待機動作を兼ねている。なお、本実施形態では、印刷領域上に位置する媒体はホットプラテン41によって加熱される。これにより、白画像や画像ABCの乾燥が促進される。
2回目の印刷動作の後、プリンタ1は、2個の印刷物の長さに相当する搬送量で媒体を搬送する(搬送動作)。この搬送動作によって、未だ画像の印刷されていない媒体が領域A及び領域Bに搬送され、2回目の印刷動作の際に領域A及び領域Bで印刷された白画像が領域C及び領域Dに搬送され、2回目の印刷動作の際に領域C及び領域Dで白画像上に印刷された画像ABCが領域E及び領域Fに搬送される。この搬送動作は、白画像や画像ABCを乾燥させるための待機動作を兼ねている。なお、本実施形態では、印刷領域上に位置する媒体はホットプラテン41によって加熱される。これにより、白画像や画像ABCの乾燥が促進される。
3回目の印刷動作の後、同様の搬送動作と印刷動作とを交互に繰り返すことによって、媒体上に等間隔で印刷物が印刷される。なお、3回目以降の印刷動作によって、領域A及び領域Bでは白画像が印刷され、領域C及び領域Dでは白画像上に画像ABCが印刷され、領域E及び領域Fでは2個の印刷物が完成する。また、3回目以降の搬送動作によって、未だ画像の印刷されていない媒体が領域A及び領域Bに搬送され、直前の印刷動作の際に領域A及び領域Bで印刷された白画像が領域C及び領域Dに搬送され、直前の印刷動作の際に領域C及び領域Dで白画像上に印刷された画像ABCが領域E及び領域Fに搬送される。 第5実施形態では、印刷動作のたびに、2個の印刷物が完成することになる。
第5実施形態では、第2実施形態と同様に、印刷動作と搬送動作(兼待機動作)を交互に繰り返している。このように、印刷動作と搬送動作(兼待機動作)を交互に繰り返して画像を印刷する場合、第2実施形態で説明したように、各印刷動作の合間における待機時間が搬送時間よりも短いことが望ましい。
ここで、第5実施形態による印刷処理と第2実施形態による印刷処理を比較する。なお、白画像は画像ABCよりも乾燥しにくいとする。つまり第5実施形態における待機時間は、白画像を乾燥させるために必要な時間であることとなり、これは、第2実施形態における待機時間と等しい。
このように、第5実施形態の印刷処理と、第2実施形態の印刷処理を比べると、待機時間は同じだけ必要であるにもかかわらず、搬送時間は第5実施形態の方が第2実施形態よりも短い。よって、第5実施形態において待機時間を搬送時間よりも短くするのは、第2実施形態の場合よりも困難であることになる。
ここで、もし仮に通常プラテンを用いて第5実施形態の印刷処理を行うとすると、印刷動作によって印刷した画像(白画像)を自然乾燥させることになるので、待機時間が長くなる。
前述した実施形態の各画像(例えば画像ABC)の印刷を、UV光によって硬化するUVインクとUV光を照射するUV光源43(定着部に相当する)を用いて行うようにしてもよい。図2において、印刷動作の際にキャリッジ21が移動方向に移動すると、ヘッド31及びUV光源43も移動方向に移動する。UV光源43は、この移動の際に、媒体に向けてUV光を照射する。
ヘッド31から吐出されるUVインクは、媒体に着弾した後、UV光源43からのUV光で照射される。これにより、UVインクは短時間で硬化して媒体に定着する。
このように、UVインクとUV光源43を用いた印刷を行うことによって、媒体上に印刷された画像を短時間で媒体に定着させることができる。これにより、待機時間をさらに短くすることができ、印刷時間の短縮を図ることができる。
上記の実施形態は、主としてプリンタについて記載されているが、その中には、印刷装置、記録装置、液体の吐出装置、印刷方法、記録方法、液体の吐出方法、印刷システム、記録システム、コンピュータシステム、プログラム、プログラムを記憶した記憶媒体、印刷物の製造方法、等の開示が含まれていることは言うまでもない。
また、一実施形態としてのプリンタ等を説明したが、上記の実施形態は、本発明の理解を容易にするためのものであり、本発明を限定して解釈するためのものではない。本発明は、その趣旨を逸脱することなく、変更、改良され得ると共に、本発明にはその等価物が含まれることは言うまでもない。特に、以下に述べる実施形態であっても、本発明に含まれるものである。
前述の実施形態では、画像データをプリンタ1のメモリ63に記憶している。但し、画像データを記憶するメモリは、プリンタ1のメモリ63でなくても良い。例えば、外部のコンピュータ110のメモリ(不図示)に画像データを記憶しても良い。
前述のプリンタ1では、キャリッジを搬送方向に1回移動させることによって、印刷領域の全面を印刷する一回の印刷動作を行うことが可能である。但し、このようなプリンタに限られるものではない。例えば、キャリッジを搬送方向に複数回移動させることによって、印刷領域の全面を印刷する一回の印刷動作を行ってもよい。また、印刷領域上でキャリッジを2次元的に移動させて、印刷領域を印刷をする一回の印刷動作を行うプリンタであっても良い。このようなプリンタであれば、前述のプリンタと比べて、印刷動作に時間がかかるものの、例えば、ヘッドの大きさを小さくすることもできる。
前述の実施形態では、画像ABC、鏡像ABCなどが印刷されている。但し、印刷される画像は文字画像に限られるものではなく、図形などでも良い。
また、前述の実施形態では、画像ABC等を見やすくするための背景用の画像として白画像が印刷されている。但し、背景用の画像は、白画像(白色)に限られるものではなく、他の色の画像であっても良い。なお、透明な媒体に画像ABCを印刷するような場合には、背景用の画像があることによって、画像ABCが特に見やすくなり、この背景を厚く形成することで、画像ABCがさらに見やすくなる。
また、前述の実施形態では、背景画像・下地画像・コーティング画像等のような下塗り画像は矩形であったが、矩形に限られるものではない。例えば、このような下塗り画像は画像ABCに合わせて、ABCと同様の形状であっても良いし、ABCを縁取るような形状であっても良い。
また、前述の実施形態では、インクの吸収性や光沢性や耐水性を向上させる加工を行うために下地画像やコーティング画像が形成されているが、加工を行うための加工用画像は前述の下地画像やコーティング画像に限られるものではない。例えば、加工用画像は、接着層を形成するための接着層用画像でも良いし、スクラッチカード(コインで銀色の隠蔽層を削ると画像が現れるカード)の隠蔽層を形成するための隠蔽層用画像であってもよい。
鏡像ABCが印刷された印刷物の使用例として、窓などに貼ることを説明したが、印刷物の使用方法は、これに限られるものではない。例えば、タグとして使用することもできる。そして、印刷物をタグのように使用することを想定すれば、媒体がシール用紙のように粘着面を有しなくても良いことは理解できるであろう。
前述の実施形態では、下流定着機構42の加熱範囲は、コントローラ60によって切り替え可能であった。但し、例えば1回の印刷動作で2個の印刷物が完成するような場合、加熱範囲を最初から小さい下流定着機構42(例えば2個の領域に相当する加熱範囲の下流定着機構42)を用意してもよい。これにより、省スペース及び低コスト化を図ることができる。
12A〜12F 搬送ローラ、13 巻取機構、
20 キャリッジユニット、21 キャリッジ、22 ガイド、
30 ヘッドユニット、31 ヘッド、
40 ヒータユニット、41 ホットプラテン、42 下流定着機構、43 UV光源
50 検出器群、51 マーク検出センサ、
60 コントローラ、61 インターフェース部、62 CPU、
63 メモリ、64 ユニット制御回路、
110 コンピュータ
Claims (5)
- ヘッドから液体を吐出して媒体に印刷物を印刷する印刷物製造方法であって、
印刷領域のうちの第1領域に印刷するための第1画像を有し、前記印刷領域のうちの前記第1領域よりも搬送方向下流の第2領域に印刷するための第2画像を有する画像データに基づいて、前記ヘッドを前記搬送方向に沿って移動させながら、前記第1領域に位置する媒体に前記第1画像を印刷し、前記第2領域に位置する前記媒体に前記第2画像を印刷する印刷ステップと、
前記印刷ステップによって前記第1領域に印刷された前記第1画像を前記第2領域に搬送する搬送ステップと、
前記印刷ステップで前記第1領域に印刷された前記第1画像と、前記第2領域に印刷された前記第2画像とを前記媒体に定着させる定着ステップと、
を有し、前記印刷ステップと前記搬送ステップを交互に行うことによって前記媒体に前記第1画像と前記第2画像が重ねて印刷された印刷物を製造することを特徴とする印刷物製造方法。 - 請求項1に記載の印刷物製造方法であって、
前記定着ステップに用いられる定着部は、前記印刷領域において前記媒体を支持しつつ加熱するホットプラテンと、前記搬送方向に沿って移動しながら前記媒体に紫外線を照射するUV光源とを有し、前記定着ステップにおいて、前記ホットプラテン及び前記UV光源によって前記第1画像及び前記第2画像を定着させる
ことを特徴とする印刷物製造方法。 - 請求項1又は2に記載の印刷物製造方法であって、
前記定着ステップと前記搬送ステップを同時に行なう期間がある、
ことを特徴とする印刷物製造方法。 - 請求項3に記載の印刷物製造方法であって、
前記定着ステップによって前記第1画像を乾燥させる時間が、前記搬送ステップによって前記第1画像を前記第1領域から前記第2領域まで搬送する時間よりも短い、ことを特徴とする印刷物製造方法。 - 搬送方向に沿って移動しながら、印刷領域に位置する媒体に画像を印刷するヘッドと、
印刷した前記画像を定着させる定着部と、
前記媒体を前記搬送方向に搬送する搬送ローラと、
印刷領域のうちの第1領域に印刷するための第1画像を有し、前記印刷領域のうちの前記第1領域よりも搬送方向下流の第2領域に印刷するための第2画像を有する画像データに基づいて、前記ヘッドを前記搬送方向に沿って移動させながら、前記第1領域に位置する媒体に前記第1画像を印刷し、前記第2領域に位置する前記媒体に前記第2画像を印刷する印刷動作を前記ヘッドに行わせ、
前記印刷動作によって前記第1領域に印刷された前記第1画像を前記第2領域に搬送する搬送動作を前記搬送ローラに行わせ、
前記印刷動作で前記第1領域に印刷された前記第1画像と、前記第2領域に印刷された前記第2画像とを前記媒体に定着させる定着動作を前記定着部に行わせるコントローラと、
を有し、前記媒体に前記第1画像と前記第2画像が重ねて印刷された印刷物を製造することを特徴とする印刷物製造装置。
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