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JP5317216B2 - ばね研削装置及びばね研削方法 - Google Patents

ばね研削装置及びばね研削方法 Download PDF

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Description

本発明は、回転テーブルの外縁部に上下に貫通した複数のばね収容孔を環状に並べて備え、上下に対向した1対の回転砥石の端面間に回転テーブルの一部を配置すると共に、その下側の回転砥石の端面と略面一の上面を有したばね下端支持盤を回転テーブルの下方に配置し、各ばね収容孔内に圧縮コイルばねを挿入して回転テーブルを回転することで圧縮コイルばねの両端面を研削するばね研削装置に関する。
従来、この種のばね研削装置では、回転テーブルを回転させて1対の回転砥石にて圧縮コイルばね群を研削しながら、それら回転している圧縮コイルばね群の上面に可動接触子を摺接させて圧縮コイルばねのコイル長を検出し、その検出結果に応じて1対の回転テーブルの間を変更する等して、圧縮コイルばね群が目標のコイル長に近づくように制御していた(例えば、特許文献1参照)。
特開平9−201752号公報(図1、図2、段落[0025],[0026])
しかしながら、従来のばね研削装置では、ばね収容孔群の一部のみに圧縮コイルばねを収容した状態で回転テーブルを回転して圧縮コイルばね群の上面に可動接触子を摺接させると、可動接触子が空(カラ)のばね収容孔と対向したときにそのばね収容孔の上部開口縁まで降下して検出異常となり、圧縮コイルばね群のコイル長が目標値に達していなくてもばね研削装置が途中で異常停止してしまった。また、仮にばね研削装置が異常停止せずに回転テーブルが回転し続けると、ばね収容孔に収容されたその上面開口から上方に突出した圧縮コイルばねに可動接触子が側方から当接し、可動接触子が変形し得た。即ち、従来のばね研削装置では、ばね収容孔群の数であるワーク保持定数より少ない少ロットのワークを研削加工することができなかった。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたもので、ワーク保持定数より少ない少ロットのワークを研削可能なばね研削装置及びばね研削方法の提供を目的とする。
上記目的を達成するためになされた請求項1の発明に係るばね研削装置は、回転テーブルの外縁部に上下に貫通した複数のばね収容孔を環状に並べて備え、上下に対向した1対の回転砥石の端面間に回転テーブルの一部を配置すると共に、その下側の回転砥石の端面と略面一の上面を有したばね下端支持盤を回転テーブルの下方に配置し、各ばね収容孔内に圧縮コイルばねを収容して回転テーブルを回転することで圧縮コイルばねの両端面を研削するばね研削装置であって、上側の回転砥石の側方で圧縮コイルばねの上端面に接触して上下動可能な可動接触子と、その可動接触子の上下の位置に基づいて圧縮コイルばねのコイル長を検長する検長手段とを備えてコイル長を監視するばね研削装置において、可動接触子を圧縮コイルばねから上方に離間した位置へと引き上げ可能な接触子引上手段と、回転テーブルの回転位置を検出するテーブル位置センサと、複数のばね収容孔の一部にのみ圧縮コイルばねが収容されている場合に、圧縮コイルばねが収容されているばね収容孔の位置を記憶するための位置データ記憶部と、テーブル位置センサの検出結果と位置データ記憶部の記憶内容とに基づき、圧縮コイルばねが可動接触子の下方に配置されていないときに、接触子引上手段に可動接触子を引き上げさせる一方、圧縮コイルばねが可動接触子の下方に配置されているときに、接触子引上手段に可動接触子の引き上げを止めさせて検長手段に検長を行わせる検長切替制御手段とを備えたところに特徴を有する。
請求項2の発明は、請求項1に記載のばね研削装置において、1対の回転砥石の間から外れたばね収容孔の数を露出孔数とすると、ばね収容孔群に収容されている圧縮コイルばねの総数が露出孔数以下で連続した配置になってる場合に、全ての圧縮コイルばねが1対の回転砥石の間から外れかつ一部の圧縮コイルばねが可動接触子の下方に配置された状態で回転テーブルを停止し、検長手段による検長終了後に回転テーブルの回転を再開するテーブル回転制御手段を備え、検長切替制御手段は、テーブル回転制御手段によって回転テーブルが停止されたときに、接触子引上手段に可動接触子の引き上げを止めさせかつ検長手段に検長を行わせてから、接触子引上手段に可動接触子を引き上げさせるところに特徴を有する。
請求項3の発明は、請求項1に記載のばね研削装置において、検長切替制御手段は、複数のばね収容孔の一部のみに圧縮コイルばねが収容されている場合に、回転テーブルの回転を維持して接触子引上手段により可動接触子を引き上げた状態とその引き上げを止めた状態とに切り替えるように構成されたところに特徴を有する。
請求項4の発明は、請求項1乃至3の何れか1の請求項に記載のばね研削装置において、1対の回転砥石の少なくとも一方を回転軸方向に移動して1対の回転砥石の間隔を変更するための砥石直動機構が備えられ、砥石直動機構が1対の回転砥石の間隔を、研削前の圧縮コイルばねのコイル長である研削前コイル長より大きな初期間隔から、研削前コイル長未満かつ目標コイル長以上の第1設定間隔へと徐々に狭めている最中に、圧縮コイルばねが1対の回転砥石の間を少なくとも1回以上通過するように回転テーブルが回転すると共に、1対の回転砥石の間隔を第1設定間隔に固定してから、圧縮コイルばねが1対の回転砥石の間を少なくとも1回以上通過するように回転テーブルが回転し、検長切替制御手段は、1対の回転砥石の間隔が第1設定間隔に固定された後であることと、圧縮コイルばねが可動接触子の下方に配置されていることとを条件に接触子引上手段による可動接触子の引き上げを止めて検長手段に検長を行わせるように構成されたところに特徴を有する。
請求項5の発明は、請求項4に記載のばね研削装置において、可動接触子の可動範囲に、圧縮コイルばねの目標コイル長に対応した0点位置と、圧縮コイルばねの上限コイル長に対応した上限位置とが設定され、検長手段には、可動接触子の位置が上限位置より高い場合に第1比較結果信号を出力し、可動接触子の位置が0点位置より高く上限位置以下の場合に第2比較結果信号を出力し、可動接触子の位置が0点位置以下の場合に第3比較結果信号を出力するコンパレータが設けられ、砥石直動機構は、コンパレータが第1比較結果信号を出力したときには、1対の回転砥石の間隔を狭め、コンパレータが第2比較結果信号を出力したときには、1対の回転砥石の間隔を現在の間隔に固定し、コンパレータが第3比較結果信号を出力したときには、1対の回転砥石の間隔を初期間隔まで広げるところに特徴を有する。
請求項6の発明に係るばね研削方法は、回転テーブルの外縁部に上下に貫通した複数のばね収容孔を環状に並べて備え、上下に対向した1対の回転砥石の端面間に回転テーブルの一部を配置すると共に、その下側の回転砥石の端面と略面一の上面を有したばね下端支持盤を回転テーブルの下方に配置し、さらに、圧縮コイルばねの上端面に接触して上下動可能な可動接触子と、その可動接触子の上下の位置に基づいて圧縮コイルばねのコイル長を検長する検長手段とを設けておき、各ばね収容孔内に圧縮コイルばねを収容して回転テーブルを回転することで圧縮コイルばねの両端面を研削すると共にコイル長を監視するばね研削装置を用いたばね研削方法において、可動接触子を圧縮コイルばねから上方に離間した位置へと引き上げ可能な接触子引上手段を設けておき、複数のばね収容孔の一部のみに圧縮コイルばねが収容されている場合に、圧縮コイルばねが可動接触子の下方に配置されていないときには、接触子引上手段による可動接触子の引き上げを継続する一方、圧縮コイルばねが可動接触子の下方に配置されているときには、接触子引上手段による可動接触子の引き上げを止めて検長手段による検長を行うところに特徴を有する。
請求項7の発明は、請求項6に記載のばね研削方法において、1対の回転砥石の間から外れたばね収容孔の数を露出孔数とすると、ばね収容孔群に収容されている圧縮コイルばねの総数を露出孔数以下にして連続して並ぶように配置し、全ての圧縮コイルばねが1対の回転砥石の間から外れかつ一部の圧縮コイルばねが可動接触子の下方に配置された状態で回転テーブルを停止し、接触子引上手段による可動接触子の引き上げを止めて検長手段にて検長を行ってから可動接触子を引き上げ、回転テーブルの回転を再開するところに特徴を有する。
請求項8の発明は、請求項6に記載のばね研削方法において、複数のばね収容孔の一部のみに圧縮コイルばねを収容し、回転テーブルの回転を維持して接触子引上手段により可動接触子を引き上げた状態とその引き上げを止めた状態とに切り替えるところに特徴を有する。
[請求項1〜3、6〜8の発明]
請求項1のばね研削装置及び請求項6のばね研削方法によれば、回転テーブルに備えた複数のばね収容孔に圧縮コイルばねを収容して圧縮コイルばねの上下両端部をばね収容孔から露出し、回転テーブルを回転させて圧縮コイルばね群を1対の回転砥石の端面間に通過させることで、圧縮コイルばねの両端面を研削することができる。また、研削された圧縮コイルばねの上端面に、検長手段の可動接触子を接触させてコイル長を検長して監視することができる。ここで、本発明のばね研削装置及びばね研削方法では、複数のばね収容孔の一部にのみ圧縮コイルばねが収容されている場合には、圧縮コイルばねが可動接触子の下方に配置されていないときに、接触子引上手段により可動接触子を引き上げる。そして、圧縮コイルばねが可動接触子の下方に配置されているときに、接触子引上手段による可動接触子の引き上げを止めさせて検長を行うので、ばね収容孔群の数であるワーク保持定数より少ない少ロットの圧縮コイルばねでも研削加工することができる。
なお、回転テーブルは、検長の度に停止してもよいし(請求項2,7の発明)、検長を行う間も回転し続けるようにしてもよい(請求項3,8の発明)。検長の度に回転テーブルを停止すれば、追従性が低い安価な接触子引上手段の使用が可能になる一方、検長を行う間も回転テーブルを回転し続ければ、回転テーブルを逐一停止せずに済むのでエネルギー効率に優れる。
[請求項4の発明]
請求項4の構成によれば、圧縮コイルばねの研削開始から終了までの間の途中から検長を行うので、圧縮コイルばねの研削開始直後から検長を行う構成とした場合に比べて可動接触子と圧縮コイルばねとの無駄な接触が減り、可動接触子の耐久性が向上する。
[請求項5の発明]
請求項5の構成によれば、可動接触子の可動範囲に、圧縮コイルばねの目標コイル長に対応した0点位置と、圧縮コイルばねの上限コイル長に対応した上限位置とを設定して、可動接触子の位置が、上限位置より高いか、上限位置と0点位置との間にあるか、0点位置以下に達したかに基づいて、1対の回転砥石の間隔を変更したり固定したりして圧縮コイルばねを目標コイル長に近づけることができる。
本発明の第1実施形態に係るばね研削装置の側面図 ばね研削装置の前面図 ばね研削装置の平面図 ばね研削装置の電気的構成を示したブロック図 検長時の可動接触子及び圧縮コイルばねの概念図 制御プログラムのフローチャート 少ロット研削処理のフローチャート 第2実施形態に係る少ロット研削処理のフローチャート
[第1実施形態]
以下、本発明の第1実施形態に係るコイル研削装置10を図1〜図7に基づいて説明する。図1に示すように、本実施形態のコイル研削装置10は、床上に設置されたフレーム11に1対の可動ベース部12A,12Bを上下に並べて備えている。フレーム11と上側の可動ベース部12Aとの間には、上下方向に延びたリニアガイド(図示せず)とボールねじ機構13Aとが備えられている。そして、砥石昇降用モータ14Aによりボールねじ機構13Aを作動させて、可動ベース部12Aを上下の任意の位置に位置決めすることができる。また、フレーム11と下側の可動ベース部12Bとの間にも同様に、リニアガイド及びボールねじ機構13Bとが備えられ、可動ベース部12Bを砥石昇降用モータ14Bにより上下の任意の位置に位置決めすることができるようになっている。
上側の可動ベース部12Aからは鉛直下方にスリーブ15Aが垂下され、その内側に図示しない駆動シャフトが回転可能に軸支されている。そして、その駆動シャフトの下端部に回転砥石20Aが一体回転可能に固定され、駆動シャフトの上端部に砥石駆動モータ16Aがプーリ及びベルト(共に図示せず)を介して連結されている。一方、下側の可動ベース部12Bからはスリーブ15Bが鉛直上方に延び、その内側に図示しない駆動シャフトが回転可能に軸支されている。そして、その駆動シャフトの上端部に回転砥石20Bが一体回転可能に固定され、駆動シャフトの下端部に砥石駆動モータ16Bがプーリ及びベルトを介して連結されている。これら回転砥石20A,20Bは、共に円板状をなし、外径が同じになっている。また、これら回転砥石20A,20Bのうち互いに対向した端面21A,21Bは、共に回転砥石20A,20Bの回転軸J1,J2と直交した平坦面をなしている。
図2に示すように、フレーム11の側面には、回転砥石20A,20Bの端面21A,21Bを平坦面に維持するための砥石目立て機構30が設けられている。砥石目立て機構30には、上下の回転砥石20A,20Bに対応して1対の目立てツール34A,34Bが備えられている。目立てツール34Aは、ツール昇降用モータ32Aにより上下動されるブラケット33Aに水平移動可能に支持され、ツール水平駆動モータ35Aにより水平に直線駆動される。そして、上側の回転砥石20Aを回転駆動した状態で、目立てツール34Aが上側の回転砥石20Aの端面21Aに沿って移動することで、その端面21Aが平坦になるように目立てを行う。目立てツール34Bに関しても同様に、ツール昇降用モータ32Bにより上下動されるブラケット33Bに支持され、ツール水平駆動モータ35Bにより水平に直線駆動されて下側の回転砥石20Bの端面21Bの目立てを行う。
図1に示すように、フレーム11の前面には、ばね保持移動機構50が設けられている。ばね保持移動機構50は、フレーム11の下部から側方に張り出した支持台51に組み付けられている。また、支持台51には、上下方向に延びた図示しないテーブル駆動軸が回転可能に支持され、そのテーブル駆動軸の上端部に回転テーブル52が一体回転可能に取り付けられている。そして、図2に示すように、支持台51の下端面に備えたテーブル駆動モータ53が減速機53Gを介してテーブル駆動軸の下端部に連結されている。なお、回転テーブル52の回転方向は、上方から見て反時計回りになっている(図3の矢印A参照)。また、回転砥石20A,20Bの回転方向も、共に上方から見て反時計回りになっている。
図3に示すように、回転テーブル52の外縁部には、複数のばね収容孔55が上下方向に貫通形成されている。また、ばね収容孔55は円形になっていて、それらの中心点が回転テーブル52の回転中心を中心とした架空の円上に等間隔で並べられかつ、隣り合ったばね収容孔55,55同士が隣接している。そして、これらばね収容孔55に圧縮コイルばねが、コイル研削装置10の研削対象であるワーク90として収容される。
図1に示すように、支持台51のうち回転テーブル52と上下方向で対向する上端部には、ばね下端支持盤54が固定して備えられている。ばね下端支持盤54は、回転テーブル52と同心で回転テーブル52より僅かに大きな円板状をなしている。また、ばね下端支持盤54には、下側の回転砥石20Bとの干渉を避けるためにその回転砥石20Bと同心かつ回転砥石20Bより僅かに径が大きな円弧状の切欠部(図示せず)が備えられている。そして、回転テーブル52が回転するとばね収容孔55に収容されているワーク90群の下端部がばね下端支持盤54の上面を摺接する。
なお、ばね下端支持盤54は、砥石昇降用モータ14Bの駆動により回転砥石20Bと共に支持台51に対して上下動されて、ばね下端支持盤54の上面と下側の回転砥石20Bの端面21Bとを面一にすることができるようになっている。
また、ばね下端支持盤54には、砥石間領域R1を通過してきたばね下端支持盤54に乗り上がる部分の近傍位置に排出口シャッタ58が備えられている。排出口シャッタ58は、通常閉じていて、排出口シャッタ58を開くとばね収容孔55から下方にワーク90が排出される。
図2に示すように、フレーム11の前面のうち回転テーブル52の上方には、ばねガイド42A,42Bを下端に備えた扉42が上側の可動ベース部12Aに対して上下動可能に支持され、扉昇降用モータ41により上下の任意の位置に位置決めされるようになっている。そして、回転テーブル52の回転に伴ってばね収容孔55群のワーク90が、砥石間領域R1外から砥石間領域R1内に進入する際にばねガイド42Aに摺接して圧縮変形され、砥石間領域R1内から砥石間領域R1外へと脱出する際には、ばねガイド42Bに摺接して拡張変形される。
図1に示すように、上側の回転砥石20Aの側方には、検長器60が備えられている。また、検長器60は、砥石間領域R1(図2参照)から外れたばね収容孔55群のうち回転してばねガイド42Aの下方に進入する直前のばね収容孔55の上方に配置されている(図3参照)。また、検長器60は、図2に示すように、センサ本体62で可動接触子61を上下方向に直動可能に支持した構造をなしている。また、可動接触子61の下端部には、ばね収容孔55に収容されるワーク90の外径より大きな平板体61Aが備えられ、その平板体61Aとセンサ本体62の下端面との間には、可動接触子61を下方に付勢する降下付勢ばね63(図1参照)が備えられている。
センサ本体62には、出力回路66(図4参照)と、可動接触子61を上方に引き上げて保持するための接触子引上駆動部64(図2参照。本発明の「接触子引上手段」に相当する)とが備えられている。出力回路66は、可動接触子61の上下方向における位置を接触子位置検出信号として出力する。その接触子位置検出信号は、例えば、デジタル信号であって、可動接触子61の位置が高くなるにしたがって大きくなるように設定されている。
接触子引上駆動部64は、エアシリンダであって、可動接触子61の上端部に備えたフックを、接触子引上駆動部64の図示しない直動ロッドに備えたフックが下方から引き上げることで、可動接触子61をワーク90から上方に離間した位置に持ち上げて保持する。また、その持ち上げを解除する(止める)場合には、接触子引上駆動部64の直動ロッドのフックを、可動接触子61のフックより下方に下げる。これにより、可動接触子61は接触子引上駆動部64の影響を受けずに上下動可能になる。また、接触子引上駆動部64は、図4に示した電磁バルブ64Vを切り替えることで圧縮エアーを受ける部位が変更されて、上述の如く、可動接触子61を持ち上げた状態とそれを解除した状態とに切り替わる。
上記した砥石昇降用モータ14A,14B、砥石駆動モータ16A,16B、テーブル駆動モータ53、ツール昇降用モータ32A,32B、ツール水平駆動モータ35A,35B及び扉昇降用モータ41は、全てサーボモータであって、それぞれ出力軸の位置を回転するための位置検出センサ14E1,14E2、16E1,16E2、53E・・・(例えば、エンコーダ又はレゾルバ)を備えている。そして、これらサーボモータは、図4に示したコントローラ70によって駆動制御される。なお、図4には、コントローラ70の制御対象のうち本発明との関連性が深い部分のみが示されている。また、テーブル駆動モータ53に備えた位置検出センサ53Eが本発明に係る「テーブル位置センサ」に相当する。そして、回転テーブル52の回転位置における初期位置が位置検出センサ53Eの検出データとして次述するメモリ72に記憶されている。
コントローラ70には、CPU71、メモリ72(本発明の「位置データ記憶部」に相当する)、上記したサーボモータ群用のサーボアンプ74群及び接触子引上駆動部64を駆動するためのバルブ駆動回路76が備えられている。そして、メモリ72に記憶した制御プログラムPG1(図6参照)等をCPU71が実行してサーボアンプ74群及びバルブ駆動回路76に指令値を出力してサーボモータ群を駆動制御すると共に、接触子引上駆動部64が可動接触子61を引き上げた状態とその引き上げを止めた状態とに切り替える。
また、コントローラ70には、検長器60からの接触子位置検出信号Hと予め設定された0点位置設定値Hc及び上限位置設定値Hjとを比較するコンパレータ75が備えられている。このコンパレータ75は、CPU71がメモリ72に記憶している所定のプログラムを実行することによって構成され、ソフト上のコンパレータである。
また、上記した0点位置設定値Hcは、目標コイル長(設計値通りのコイル長)のワーク90に可動接触子61が接触した場合に、検長器60から出力される接触子位置検出信号Hの値に設定されている。上限位置設定値Hjは、設計上の許容誤差範囲の最大のコイル長のワーク90に可動接触子61が接触した場合に、検長器60から出力される接触子位置検出信号Hの値に設定されている。そして、コンパレータ75は、実際の接触子位置検出信号Hが上限位置設定値Hjより大きな場合に第1判定結果を出力する。また、コンパレータ75は、実際の接触子位置検出信号Hが0点位置設定値Hcより大きく、上限位置設定値Hj以下の場合に第2判定結果を出力する。さらに、コンパレータ75は、実際の接触子位置検出信号Hが0点位置設定値Hc以下の場合に第3判定結果を出力する。
なお、コントローラ70には、コンソール73(キーボード等)とモニタ77とが備えられ、種々の設定値をモニタ77で視認しながらコンソール73にて入力・変更することができる。
本実施形態のコイル研削装置10の構成に関する説明は以上である。次に、CPU71が実行する制御プログラムPG1の説明と合わせてコイル研削装置10の動作について説明する。制御プログラムPG1は、図6に示されている。制御プログラムPG1を実行すると、マスターピース設定処理(S10)が実行され、マスターピースの製作とマスターデータの入力が求められる。マスターピースは、設計値通りのコイル長(目標コイル長)を有するワーク90(圧縮コイルばね)であって、ワーク90である圧縮コイルばねから半手動で製作する。具体的には、回転砥石20A,20Bの回転速度、回転テーブル52の回転速度、上側の回転砥石20Aの単位降下量を設定し、回転テーブル52を初期位置に配置して、検長器60の下方に位置していない任意のばね収容孔55にマスターピースにするためのワーク90を収容してコイル研削装置10を起動する。すると、上側の回転砥石20Aの単位降下量だけ降下して回転テーブル52を1回転した後停止するというルーチンが繰り返して実行される。
このとき、作業者は、適宜、コントローラ70のコンソール73に備えた一次停止ボタンを押してばね収容孔55からワーク90を取り出し、例えば、ノギス等にて検長を行う。そして、検長結果が設計値通りのコイル長になるまで上記ルーチンを繰り返す。検長結果が設計値通りのコイル長になったらマスターピースの製作が完了する。
また、「マスターデータの入力」を行うには、マスターピースを任意のばね収容孔55に収容して手動で検長器60の下方に配置し、コンソール73にてリセット操作を行えばよい。すると、CPU71は、接触子引上駆動部64による可動接触子61の引き上げを解除し、可動接触子61をマスターピースの上面に当接させて検長器60から接触子位置検出信号Hを取得し、そのときの接触子位置検出信号Hの値を上記した0点位置設定値Hcに設定する。
また、CPU71は、上側の回転砥石20Aの高さを制御するための設定値として、マスターピース完成時の上側の回転砥石20Aの位置より所定量(例えば、1[mm])だけ上方の位置を検長開始位置P3(図5参照)に設定し、その検長開始位置P3より所定量(例えば、0.3[mm])だけ上方の位置を砥石降下速度切替位置P2(図5参照)に設定し、マスターピース設定処理(S10)から抜ける。ここで、検長開始位置P3に上側の回転砥石20Aが配置された場合、所謂、スパークアウト研削により一定の時間経過後にはワーク90の検長結果が0点位置設定値Hcに達するように検長開始位置P3は設定されている。
図6に示すように、マスターピース設定処理(S10)を抜けると、研削条件設定処理(S11)が実行される。研削条件設定処理(S11)が実行されると、モニタ77上で、設計上のコイル長の許容誤差の入力が求められるので、その許容誤差を入力すると、CPU71は、上記した0点位置設定値Hcにより許容誤差(例えば、0.8[mm])分だけ可動接触子61が上方に位置した場合の接触子位置検出信号Hの値を演算して、その値を上記した上限位置設定値Hjに設定する。
次いで、上側の回転砥石20Aの研削開始位置P1(図5参照)、高速降下速度、中速降下速度及び単位降下量と、回転砥石20A,20Bの回転速度と、回転テーブル52の回転速度との各設定値の確認及び必要に応じた変更が求められるので、変更する必要がない場合にはコンソール73の確認ボタンを操作し、変更する必要がある場合にはコンソール73の操作により変更後、確認ボタンを操作する。すると、研削条件設定処理(S11)から抜け、図6に示すように、通常モードで研削を行うか否かが問われる(S12)。ここで、作業者は、回転テーブル52のばね収容孔55の全てにワーク90を収容して研削を行う場合には通常モードを選択し(S12でYES)、ばね収容孔55群の一部のみにワーク90を収容して研削を行う場合には、通常モード選択ではないモード、即ち、少ロットモードを選択する(S12でNO)。
少ロットモードを選択した場合には(S12でNO)、少ロット研削処理(S13)が実行される。図7に示すよう、少ロット研削処理(S13)では最初にワーク収容位置設定処理(S20)が実行され、ワーク90が収容されているばね収容孔55の位置が求められる。そこで、作業者はコンソール73を操作して回転テーブル52を初期位置に移動して検長器60の下方に位置するばね収容孔55(以下、初期位置で検長器60の下方に位置するばね収容孔55を「先頭のばね収容孔55」という)を目視確認し、その先頭のばね収容孔55から回転テーブル52の回転方向の後方側のばね収容孔55へと順番にワーク90を収容する。ここで、砥石間領域R1から外れたばね収容孔の数を露出孔数とすると、ばね収容孔55に収容するワーク90の数は露出孔数以下にする。研削対象のワーク90が露出孔数より多い場合には、2回に分けて少ロットモードで研削を行えばよい。そして、ワーク90をばね収容孔55に収容したら、それらワーク90が収容されているばね収容孔55の数をコンソール73にて入力する。
すると、ワーク収容位置設定処理(S20)から抜けて検長なし研削処理(S30)が実行される。検長なし研削処理(S30)が実行されると、接触子引上駆動部64が可動接触子61を引き上げた状態のままで研削が行われる。具体的には、CPU71は、上側の回転砥石20Aを図5に示した研削開始位置P1から砥石降下速度切替位置P2まで高速降下速度で降下させて、その間に回転テーブル52は指定された回転速度で定速回転する。これにより、ワーク90群が複数回に亘って砥石間領域R1の間を通過し、ワーク90の上下の両端面が回転砥石20A,20Bによって研削される。そして、上側の回転砥石20Aが砥石降下速度切替位置P2に到達したら、降下速度を高速降下速度から中速降下速度に変更して、上側の回転砥石20Aを砥石降下速度切替位置P2から検長開始位置P3まで降下させ、その間も回転テーブル52は定速回転を続ける。これにより、ワーク90群が更に研削される。
そして、上側の回転砥石20Aが検長開始位置P3に到達すると、検長なし研削処理(S30)が終了し、次いで、検長有り研削処理(S40)が実行される。検長有り研削処理(S40)が実行されると、CPU71は、回転テーブル52を初期位置で停止する(S41)。これにより全てのワーク90が砥石間領域R1から外れ、研削が中断された状態になる。そして、CPU71は、接触子引上駆動部64による可動接触子61の持ち上げを解除する(S42)。すると、先頭のばね収容孔55に収容されているワーク90に可動接触子61を当接し、そのとき検長器60の出力回路66から出力された接触子位置検出信号HをCPU71に取り込む(S43)。その後、CPU61は可動接触子61を持ち上げる(S44)。
次いで、CPU71は、接触子位置検出信号Hが上限位置設定値Hjより大きかったか否か、即ち、コンパレータ75の出力が第1判定結果であったか否かを判別し(S45)、接触子位置検出信号Hが上限位置設定値Hjより大きくなかった場合には(S45でNO)、接触子位置検出信号Hが上限位置設定値Hj以下で0点位置設定値Hcより大きかったか否か、即ち、コンパレータ75の出力が第2判定結果であったか否かを判別する(S46)。
なお、本実施形態では、上記したステップS43,S45,S46を実行したときのCPU71と検長器60が本発明の「検長手段」に相当する。また、上記したステップS42,S44を実行したときのCPU71が本発明の「検長切替手段」に相当する。さらに、また、ステップS41及び後述するステップS48を実行したときのCPU71が本発明の「テーブル回転制御手段」に相当する。
このとき、接触子位置検出信号Hが上限位置設定値Hjより大きい場合には(S45でYES)、上側の回転砥石20Aを降下単位量だけ降下してから(S47)、回転テーブル52を所定回数だけ回転させて(S48)、ワーク90群を追加研削し、再度、接触子位置検出信号Hを取り込む等の動作を繰り返す(S41〜S44)。
また、接触子位置検出信号Hが上限位置設定値Hj以下で0点位置設定値Hcより大きかった場合には(S45でNO、S46でYES)、上側の回転砥石20Aを現状の位置に保持して、回転テーブル52を所定回数だけ回転させて(S48)、ワーク90群を追加研削し、再度、接触子位置検出信号Hを取り込む等の動作を繰り返す(S41〜S44)。
そして、接触子位置検出信号Hが0点位置設定値Hc以下であった場合には(S45でNO、S46でNO)、ワーク90のコイル長が目標コイル長と許容誤差範囲内で一致したと判断して検長有り研削処理(S40)から抜ける。そして、上側の回転砥石20Aが上昇(S49)、排出口シャッタ58を開いて回転テーブル52を回転することでワーク90群をばね収容孔55から所定のワーク収容ボックスへと排出して(S50)、少ロット研削処理(S13)及び制御プログラムPG1から抜ける。
なお、上記した通常モードを選択した場合には(S12でYES)、通常研削処理(S14)が実行される。すると、図示しないフィーダーが全てのばね収容孔55にワーク90を収容し、上記した少ロット研削処理(S13)と同じ検長なし研削処理(S30)を行う。その後、回転テーブル52の回転を維持して接触子引上駆動部64による可動接触子61の持ち上げを解除し、可動接触子61をワーク90群に摺接させて検長を行う。そして、回転テーブル52を回転し続ける点及び可動接触子61をワーク90群に摺接させ続ける点を除き、上記した少ロット研削処理(S13)と同様に、コンパレータ75の接触子位置検出信号Hが0点位置設定値Hc以下になるまで研削を行って0点位置設定値Hc以下になったらワーク90群を排出する。
上記したように本実施形態のコイル研削装置10及びばね研削方法によれば、複数のばね収容孔55の一部にのみワーク90が収容されている場合には、ワーク90が可動接触子61の下方に配置されていなければ、接触子引上駆動部64により可動接触子61を引き上げ、ワーク90が可動接触子61の下方に配置されているときに可動接触子61の引き上げを止めさせて検長を行うので、ばね収容孔55群の数であるワーク保持定数より少ない少ロットのワーク90でも研削加工することができる。また、回転テーブル52を検長の度に停止するので、追従性が低い安価な接触子引上駆動部64の使用が可能になる。さらに、ワーク90の研削開始から終了までの間の途中から検長を行うので、ワーク90の研削開始直後から検長を行う構成とした場合に比べて可動接触子61とワーク90との無駄な接触が減り、可動接触子61の耐久性が向上する。
[第2実施形態]
本実施形態は、前記第1実施形態における検長有り研削処理(S40)のステップS41の代わりに、回転テーブル52が初期位置を通過したか否かを判別するステップS51を備えた点が主として異なる。そして、CPU71は、回転テーブル52の回転速度とばね収容孔55に収容されているワーク90の総数とから、回転テーブル52が初期位置になって先頭のワーク90が可動接触子61の下方に位置してから、最後尾のワーク90が可動接触子61の下方に位置するまでの所要時間を計算し、回転テーブル52が初期位置を通過したときには(S51でYES)、その通過タイミングから前記した所要時間が経過する迄の間に、可動接触子61の持ち上げを解除しかつ(S42)、接触子位置検出信号Hを取り込みかつ(S43)、再度、可動接触子61を持ち上げる処理(S44)を行う。これにより、第1実施形態と同様に、ばね収容孔55群の数であるワーク保持定数より少ない少ロットのワーク90でも研削加工することができる。また、前記第1実施形態では、ワーク90が露出孔数より多い場合には、ワーク90を露出孔数以下の2回に分けて研削を行う必要があったが、本実施形態では、露出孔数より多いワーク90を一度に研削することができる。しかも、回転テーブル52を検長の度に停止することもないので、エネルギー効率もよい。
[他の実施形態]
本発明は、実施形態に限定されるものではなく、例えば、以下に説明するような実施形態も本発明の技術的範囲に含まれ、さらに、下記以外にも要旨を逸脱しない範囲内で種々変更して実施することができる。
(1)前記第1実施形態のコイル研削装置10はソフト上のコンパレータ75を備えていたが、コンパレータ回路を備えていてもよい。
(2)前記第1実施形態では、接触子引上駆動部64をエアシリンダであったがソレノイドやモータであってもよい。
(3)前記第1実施形態において、回転テーブル52の上面に各ばね収容孔55に対応した識別マークを付しておいてもよい。そして、上記したワーク収容位置設定処理(S20)において、ワーク90が収容されているばね収容孔55の位置の入力が求められたときに、ワーク90が収容されているばね収容孔55の識別マークをコンソール73で入力するようにしてもよい。
10 コイル研削装置
11 フレーム
20A,20B 回転砥石
52 回転テーブル
54 下端支持盤
60 検長器
61 可動接触子
64 接触子引上駆動部(接触子引上手段)
71 CPU
72 メモリ(位置データ記憶部)
75 コンパレータ
90 ワーク(圧縮コイルばね)
H 接触子位置検出信号
Hc 0点位置設定値
Hj 上限位置設定値
P1 研削開始位置
P2 砥石降下速度切替位置
P3 検長開始位置
PG1 制御プログラム

Claims (8)

  1. 回転テーブルの外縁部に上下に貫通した複数のばね収容孔を環状に並べて備え、上下に対向した1対の回転砥石の端面間に前記回転テーブルの一部を配置すると共に、その下側の前記回転砥石の端面と略面一の上面を有したばね下端支持盤を前記回転テーブルの下方に配置し、各前記ばね収容孔内に圧縮コイルばねを収容して前記回転テーブルを回転することで前記圧縮コイルばねの両端面を研削するばね研削装置であって、
    上側の前記回転砥石の側方で前記圧縮コイルばねの上端面に接触して上下動可能な可動接触子と、その可動接触子の上下の位置に基づいて前記圧縮コイルばねのコイル長を検長する検長手段とを備えて前記コイル長を監視するばね研削装置において、
    前記可動接触子を前記圧縮コイルばねから上方に離間した位置へと引き上げ可能な接触子引上手段と、
    前記回転テーブルの回転位置を検出するテーブル位置センサと、
    前記複数のばね収容孔の一部にのみ前記圧縮コイルばねが収容されている場合に、前記圧縮コイルばねが収容されている前記ばね収容孔の位置を記憶するための位置データ記憶部と、
    前記テーブル位置センサの検出結果と前記位置データ記憶部の記憶内容とに基づき、前記圧縮コイルばねが前記可動接触子の下方に配置されていないときに、前記接触子引上手段に前記可動接触子を引き上げさせる一方、前記圧縮コイルばねが前記可動接触子の下方に配置されているときに、前記接触子引上手段に前記可動接触子の引き上げを止めさせて前記検長手段に検長を行わせる検長切替制御手段とを備えたことを特徴とするばね研削装置。
  2. 前記1対の回転砥石の間から外れた前記ばね収容孔の数を露出孔数とすると、前記ばね収容孔群に収容されている前記圧縮コイルばねの総数が前記露出孔数以下で連続した配置になってる場合に、全ての前記圧縮コイルばねが前記1対の回転砥石の間から外れかつ一部の前記圧縮コイルばねが前記可動接触子の下方に配置された状態で前記回転テーブルを停止し、前記検長手段による検長終了後に前記回転テーブルの回転を再開するテーブル回転制御手段を備え、
    前記検長切替制御手段は、前記テーブル回転制御手段によって前記回転テーブルが停止されたときに、前記接触子引上手段に前記可動接触子の引き上げを止めさせかつ前記検長手段に検長を行わせてから、前記接触子引上手段に前記可動接触子を引き上げさせることを特徴とする請求項1に記載のばね研削装置。
  3. 前記検長切替制御手段は、前記複数のばね収容孔の一部のみに前記圧縮コイルばねが収容されている場合に、前記回転テーブルの回転を維持して前記接触子引上手段により前記可動接触子を引き上げた状態とその引き上げを止めた状態とに切り替えるように構成されたことを特徴とする請求項1に記載のばね研削装置。
  4. 前記1対の回転砥石の少なくとも一方を回転軸方向に移動して前記1対の回転砥石の間隔を変更するための砥石直動機構が備えられ、
    前記砥石直動機構が前記1対の回転砥石の間隔を、研削前の前記圧縮コイルばねのコイル長である研削前コイル長より大きな初期間隔から、前記研削前コイル長未満かつ目標コイル長以上の第1設定間隔へと徐々に狭めている最中に、前記圧縮コイルばねが前記1対の回転砥石の間を少なくとも1回以上通過するように前記回転テーブルが回転すると共に、前記1対の回転砥石の間隔を前記第1設定間隔に固定してから、前記圧縮コイルばねが前記1対の回転砥石の間を少なくとも1回以上通過するように前記回転テーブルが回転し、
    前記検長切替制御手段は、前記1対の回転砥石の間隔が前記第1設定間隔に固定された後であることと、前記圧縮コイルばねが前記可動接触子の下方に配置されていることとを条件に前記接触子引上手段による前記可動接触子の引き上げを止めて前記検長手段に検長を行わせるように構成されたことを特徴とする請求項1乃至3の何れか1の請求項に記載のばね研削装置。
  5. 前記可動接触子の可動範囲に、前記圧縮コイルばねの目標コイル長に対応した0点位置と、前記圧縮コイルばねの上限コイル長に対応した上限位置とが設定され、
    前記検長手段には、前記可動接触子の位置が前記上限位置より高い場合に第1比較結果信号を出力し、前記可動接触子の位置が前記0点位置より高く前記上限位置以下の場合に第2比較結果信号を出力し、前記可動接触子の位置が前記0点位置以下の場合に第3比較結果信号を出力するコンパレータが設けられ、
    前記砥石直動機構は、前記コンパレータが前記第1比較結果信号を出力したときには、前記1対の回転砥石の間隔を狭め、前記コンパレータが前記第2比較結果信号を出力したときには、前記1対の回転砥石の間隔を現在の間隔に固定し、前記コンパレータが前記第3比較結果信号を出力したときには、前記1対の回転砥石の間隔を前記初期間隔まで広げることを特徴とする請求項4に記載のばね研削装置。
  6. 回転テーブルの外縁部に上下に貫通した複数のばね収容孔を環状に並べて備え、上下に対向した1対の回転砥石の端面間に前記回転テーブルの一部を配置すると共に、その下側の前記回転砥石の端面と略面一の上面を有したばね下端支持盤を前記回転テーブルの下方に配置し、さらに、前記圧縮コイルばねの上端面に接触して上下動可能な可動接触子と、その可動接触子の上下の位置に基づいて前記圧縮コイルばねのコイル長を検長する検長手段とを設けておき、各前記ばね収容孔内に圧縮コイルばねを収容して前記回転テーブルを回転することで前記圧縮コイルばねの両端面を研削すると共に前記コイル長を監視するばね研削装置を用いたばね研削方法において、
    前記可動接触子を前記圧縮コイルばねから上方に離間した位置へと引き上げ可能な接触子引上手段を設けておき、
    前記複数のばね収容孔の一部のみに前記圧縮コイルばねが収容されている場合に、前記圧縮コイルばねが前記可動接触子の下方に配置されていないときには、前記接触子引上手段による前記可動接触子の引き上げを継続する一方、前記圧縮コイルばねが前記可動接触子の下方に配置されているときには、前記接触子引上手段による前記可動接触子の引き上げを止めて前記検長手段による検長を行うことを特徴とするばね研削方法。
  7. 前記1対の回転砥石の間から外れた前記ばね収容孔の数を露出孔数とすると、前記ばね収容孔群に収容されている前記圧縮コイルばねの総数を前記露出孔数以下にして連続して並ぶように配置し、
    全ての前記圧縮コイルばねが前記1対の回転砥石の間から外れかつ一部の前記圧縮コイルばねが前記可動接触子の下方に配置された状態で前記回転テーブルを停止し、前記接触子引上手段による前記可動接触子の引き上げを止めて前記検長手段にて検長を行ってから前記可動接触子を引き上げ、前記回転テーブルの回転を再開することを特徴とする請求項6に記載のばね研削方法。
  8. 前記複数のばね収容孔の一部のみに前記圧縮コイルばねを収容し、前記回転テーブルの回転を維持して前記接触子引上手段により前記可動接触子を引き上げた状態とその引き上げを止めた状態とに切り替えることを特徴とする請求項6に記載のばね研削方法。
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