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JP5307351B2 - 弱酸性塩素水製造装置 - Google Patents

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JP5307351B2 JP2007114222A JP2007114222A JP5307351B2 JP 5307351 B2 JP5307351 B2 JP 5307351B2 JP 2007114222 A JP2007114222 A JP 2007114222A JP 2007114222 A JP2007114222 A JP 2007114222A JP 5307351 B2 JP5307351 B2 JP 5307351B2
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Description

本発明は、例えば、食品等の殺菌に用いられる弱酸性塩素水を製造する弱酸性塩素水製造装置に関する。
例えば、食品等の殺菌対象物を殺菌する殺菌剤としては、次亜塩素酸ナトリウム水溶液といった次亜塩素酸塩水溶液が一般的に使用されている。この次亜塩素酸塩水溶液は、水素イオン指数(以下「pH」という)が比較的高く(例えばpH8以上)、その状態で使用される場合が多いが、pHが高いと、遊離塩素として次亜塩素酸イオンの存在率が高くなり(図9参照)、この場合の殺菌力は、比較的弱い。
そのため、次亜塩素酸塩水溶液に、より強い殺菌力を発揮させるには、pHを低くして、次亜塩素酸の存在率を高めることが望ましい(図9参照)が、このpHが低過ぎると(例えばpH4以下の場合)、有毒な塩素ガスが多量に発生するため、好ましくない。
したがって、塩素ガスの発生を抑制しながらも、高い殺菌力を発揮させるには、次亜塩素酸塩水溶液のpHを6程度の弱酸性の状態になるように調節するのが望ましい。例えば、この次亜塩素酸塩水溶液のpHの調節には、塩酸水溶液が用いられる。次亜塩素酸塩水溶液に塩酸水溶液を混合してpHを調節するには、希釈水を供給する供給経路に次亜塩素酸塩水溶液と塩酸水溶液を混合してスタティックミキサーで混合・希釈する手法が一般的である。このようにすることで、所定のpHに調整された、殺菌効果の高い弱酸性塩素水が生成される。
しかしながら、希釈水の供給経路に次亜塩素酸塩水溶液と塩酸水溶液を注入して混合・希釈させた場合、局部的に濃度の高い次亜塩素酸塩水溶液と濃度の高い塩酸水溶液とが接触し、これによって、有毒な塩素ガスが発生するおそれがある。
本発明は、上記の事情に鑑みてなされたものであり、次亜塩素酸塩水溶液と塩酸水溶液を段階的に希釈することにより、塩素ガスの発生を抑制した弱酸性塩素水を製造できる弱酸性塩素水製造装置を提供することを課題とする。
本発明は上記の課題を解決するためのものであり、塩酸水溶液を希釈する希釈水が供給される第1供給経路と、第1供給経路に塩酸水溶液を供給する供給装置と、次亜塩素酸塩水溶液を希釈する希釈水が供給される第2供給経路と、第2供給経路に次亜塩素酸塩水溶液を供給する供給装置と、第1供給経路と第2供給経路を合流させるとともに、第1供給経路で希釈された塩酸水溶液と第2供給経路で希釈された次亜塩素酸塩水溶液とを混合させて希釈することにより、所定の水素イオン指数の弱酸性塩素水を供給する第3供給経路とを備えた弱酸性塩素水製造装置であって、第1供給経路には、塩酸水溶液の供給装置から供給される塩酸水溶液を注入する第1注入口と、第1注入口の下流側に位置するとともに、流量抵抗を生じさせて第1注入口から注入された塩酸水溶液を希釈水と混合して希釈する第1混合希釈部とが設けられており、第2供給経路には、次亜塩素酸塩水溶液の供給装置から供給される次亜塩素酸塩水溶液を注入する第2注入口と、第2注入口の下流側に位置するとともに、流量抵抗を生じさせて第2注入口から注入された次亜塩素酸塩水溶液を希釈水と混合して希釈する第2混合希釈部とが設けられており、第3供給経路には、流量抵抗を生じさせて、第1混合希釈部で希釈された塩酸水溶液と第2混合希釈部で希釈された次亜塩素酸塩水溶液とを混合して所定の水素イオン指数の弱酸性塩素水を生成する第3混合希釈部が設けられていることを特徴とする。
かかる構成によれば、第1供給経路の第1混合希釈部で流量抵抗を生じさせて、塩酸水溶液と希釈水とを混合することで、塩酸水溶液を所定の濃度に均一に希釈できる。また、第2供給経路の第2混合希釈部に流量抵抗を生じさせて、次亜塩素酸塩水溶液と希釈水を混合することで、次亜塩素酸塩水溶液を所定の濃度に均一に希釈できる。そして、このように均一に希釈された塩酸水溶液と次亜塩素酸塩水溶液とを第3供給経路の第3混合希釈部で流量抵抗を生じさせて混合することで、塩酸水溶液と次亜塩素酸塩水溶液はさらに混合されて均一に希釈され、これによって所定のpHの弱酸性塩素水が生成される。このように、第1混合希釈部および第2混合希釈部で塩酸水溶液と次亜塩素酸塩水溶液を希釈し、このように希釈された塩酸水溶液と次亜塩素酸塩水溶液をさらに第3混合希釈部で混合して、段階的に希釈することで、濃度の高い次亜塩素酸塩水溶液と、濃度の高い塩酸水溶液とが接触することがなくなり、弱酸性塩素水は、塩素ガスの発生を抑制できるものになる。
また、本発明に係る弱酸性塩素水製造装置は、第1供給経路と第2供給経路とは希釈水を供給する主供給経路から分岐されており、第1供給経路における第1注入口よりも上流側位置と、第2供給経路における第2注入口よりも上流側位置との間に差圧計が設けられ、しかも、第1供給経路には、この第1供給経路の希釈水の流量を調整する第1流量調整弁が設けられ、第2供給経路には、この第2供給経路の希釈水の流量を調整する第2流量調整弁が設けられている構成を採用できる。
かかる構成によれば、主供給経路から分岐された第1供給経路と第2供給経路を流れる希釈水の流量に差がある場合、差圧計によって第1供給経路と第2供給経路との圧力差を読み取り、これに応じて、第1流量調整弁、第2流量調整弁を操作することにより、例えば、第1供給経路と第2供給装置を流れる希釈水の流量を均等にすることができるようになる。
また、本発明に係る弱酸性塩素水製造装置は、第1混合希釈部が、複数の貫通孔が形成された板部材を内部に備えるとともに、板部材の上流側で流量抵抗を生じさせて塩酸水溶液と希釈水を混合し、塩酸水溶液を希釈水とともに板部材の貫通孔を通過させることにより、この塩酸水溶液を所定の濃度に希釈できるように構成されており、第1供給経路が、第1混合希釈部の下流側に第1流量調整弁を備えている構成を採用できる。
かかる構成によれば、第1混合希釈部に板部材を設けることで、第1混合希釈部の板部材の上流側の部分に流量抵抗が生じ、この部分で塩酸水溶液と希釈水とを混合させ、そして塩酸水溶液と希釈水が板部材の貫通孔を通過して拡散することにより、塩酸水溶液を均一に希釈することができるようになる。さらに、第1混合希釈部の下流側に第1流量調整弁を設けることによって、板部材の流量抵抗を調節できるようになり、これによって、希釈水の流量、注入された塩酸水溶液の量の変化に応じて、所望の濃度に塩酸水溶液を希釈できるようになる。
また、本発明に係る弱酸性塩素水製造装置は、第2混合希釈部が、複数の貫通孔が形成された板部材を内部に備えるとともに、板部材の上流側で流量抵抗を生じさせて次亜塩素酸塩水溶液と希釈水を混合し、次亜塩素酸塩水溶液を希釈水とともに板部材の貫通孔を通過させることにより、次亜塩素酸塩水溶液を所定の濃度に希釈できるように構成されており、第2供給経路が、第2混合希釈部の下流側に第2流量調整弁を備えている構成を採用できる。
かかる構成によれば、第2混合希釈部に板部材を設けることで、第2混合希釈部の板部材の上流側の部分に流量抵抗が生じ、この部分で次亜塩素酸塩水溶液と希釈水とを混合させ、そして次亜塩素酸塩水溶液と希釈水が板部材の貫通孔を通過して拡散することにより、次亜塩素酸塩水溶液を均一に希釈することができるようになる。さらに、第2混合希釈部の下流側に第2流量調整弁を設けることによって、板部材の流量抵抗を調節できるようになり、これによって、希釈水の流量、注入された次亜塩素酸塩水溶液の量の変化に応じて、所望の濃度に次亜塩素酸塩水溶液を希釈できるようになる。
また、本発明に係る弱酸性塩素水製造装置では、第3混合希釈部には複数の貫通孔が形成された板部材が設けられ、第3混合希釈部が、板部材の上流側で流量抵抗を生じさせて塩酸水溶液と次亜塩素酸塩水溶液とを混合するとともに、次亜塩素酸塩水溶液を塩酸水溶液とともに板部材の貫通孔を通過させることにより、所定の水素イオン指数の弱酸性塩素水を生成するように構成され、第3供給経路が、第3混合希釈部の下流側に第3流量調整弁を備えているようにしてもよい。
かかる構成によれば、第3混合希釈部に板部材を設けることで、第3混合希釈部の板部材の上流側の部分に流量抵抗が生じ、希釈された次亜塩素酸塩水溶液と塩酸水溶液とをこの部分で混合させ、そして次亜塩素酸塩水溶液と塩酸水溶液が板部材の貫通孔を通過して拡散することにより、均一に混合されたムラのない弱酸性塩素水を生成できる。
また、本発明に係る弱酸性塩素水製造装置は、次亜塩素酸塩水溶液の供給装置が、希釈水の流量に応じた量の次亜塩素酸塩水溶液を第1供給経路に供給するように制御され、塩酸水溶液の供給装置が、次亜塩素酸塩水溶液の供給装置から供給される次亜塩素酸塩水溶液の量に応じた量の塩酸水溶液を第2供給経路に供給するように制御される構成を採用できる。
かかる構成によれば、希釈水の流量に応じた量の次亜塩素酸塩水溶液を第1供給経路に注入し、次亜塩素酸塩水溶液の量に応じた量の塩酸水溶液を第2供給経路に注入することによって、所望のpHの弱酸性塩素水を生成できるようになる。
本発明によれば、次亜塩素酸塩水溶液と塩酸水溶液を第1供給経路、第2供給経路および第3供給経路で段階的に希釈することにより、塩素ガスの発生を抑制した弱酸性塩素水を製造できる。
以下、本発明に係る弱酸性塩素水製造装置の実施の形態を、図面に基づき説明する。
図1、図2に示す弱酸性塩素水製造装置1は、次亜塩素酸塩水溶液、塩酸水溶液を希釈水で希釈し、希釈された次亜塩素酸塩水溶液と塩酸水溶液を混合・希釈させて所定のpHの弱酸性塩素水を製造するものである。本実施形態では、次亜塩素酸塩水溶液として所定濃度の次亜塩素酸ナトリウム水溶液が用いられる。次亜塩素酸塩水溶液のpH調節剤として用いられる塩酸水溶液の原液には、所定の重量パーセント濃度のものが用いられる。この塩酸水溶液は、有機物の影響を受けない点で特に有用である。なお、本実施形態において、「弱酸性」とはpH5〜7の範囲をいう(pH7は厳密に言えば、中性だが、ここでは「弱酸性」として取り扱うこととする)。
弱酸性塩素水製造装置1は、希釈水を供給する主供給経路2と、塩酸水溶液を希釈する希釈水が供給される第1供給経路3と、第1供給経路3に塩酸水溶液を供給する供給装置(以下「第1供給装置」という)4と、次亜塩素酸塩水溶液を希釈する希釈水が供給される第2供給経路5と、第2供給経路5に次亜塩素酸塩水溶液を供給する供給装置(以下「第2供給装置」という)6と、第1供給経路3と第2供給経路5を合流させるとともに、第1供給経路3で希釈された塩酸水溶液と第2供給経路5で希釈された次亜塩素酸塩水溶液とを混合させて希釈することにより、所定の水素イオン指数の弱酸性塩素水を生成する第3供給経路7と、第1供給装置4、第2供給装置6を制御する制御装置8等を備えている。
主供給経路2には、送水ポンプ21、流量調整弁(例えばニードル弁)22、流量計23、圧力計24が設けられており、希釈水は送水ポンプ21によって主供給経路2の下流に送水され、その希釈水の流量、圧力を、流量計23、圧力計24で測定できるようになっている。主供給経路2の下流側には、第1供給経路3と第2供給経路5が分岐して設けられている。
第1供給経路3には、第1供給装置4から供給される塩酸水溶液を注入するための第1注入口31と、第1供給装置4から供給された塩酸水溶液を希釈水と混合して希釈する第1混合希釈部(リアクションタンク)32と、第1供給経路3を流れる塩酸水溶液(希釈水を含む)の流量を調整する第1流量調整弁(例えばニードル弁)33が設けられている。
第1混合希釈部32は、その内径が第1供給経路3の内径よりも大きくなっており、その中途部に複数の貫通孔34aを有する板部材(邪魔板)34が設けられている。これにより、第1混合希釈部32の板部材34よりも上流側の部分には、第1混合希釈部32内に流入した塩酸水溶液と希釈水に対する流量抵抗を生じさせて、塩酸水溶液と希釈水とを混合させる領域(以下「第1反応領域」という)35が形成される。
また、第1混合希釈部32は、板部材34より下流側の部分に、板部材34の貫通孔34aを通過して拡散した塩酸水溶液と希釈水をさらに均一に希釈させる領域(以下「第1安定領域」という)36が形成されている。第1供給経路3に供給された希釈水と塩酸水溶液は、板部材34による流量抵抗によって第1反応領域35で所定時間混合され、板部材34の貫通孔34aを通過することによって、第1安定領域36内に拡散し、この第1安定領域36を通過することによって均一に希釈され、所定濃度に希釈された塩酸水溶液となる。
第1流量調整弁33は、第1混合希釈部32の下流側に設けられており、この第1流量調整弁33を操作することにより、第1混合希釈部32内の圧力を調整するとともに、第1混合希釈部32によって希釈された塩酸水溶液、または、第1混合希釈部32に流入する前の希釈水の流量を調節できるようになっている。
第2供給経路5には、第2供給装置6から供給される次亜塩素酸塩水溶液を注入する第2注入口41と、第2供給装置6から供給された次亜塩素酸塩水溶液と希釈水とを混合して希釈する第2混合希釈部(リアクションタンク)42と、第2供給装置6を流れる次亜塩素酸塩水溶液(希釈水を含む)の流量を調整する第2流量調整弁(例えばニードル弁)43が設けられている。
第2混合希釈部42は、第1混合希釈部32と同様に、その内径が第2供給経路5の内径よりも大きくなっており、その中途部に複数の貫通孔44aを有する板部材(邪魔板)44が設けられている。これにより、第2混合希釈部42の板部材44よりも上流側の部分には、第2混合希釈部42内に流入した次亜塩素酸塩水溶液と希釈水に対する流量抵抗を生じさせて、塩酸水溶液と希釈水とを混合させる領域(以下「第2反応領域」という)45が形成される。
また、第2混合希釈部42は、板部材44より下流側の部分に、板部材44の貫通孔44aを通過して拡散した塩酸水溶液と希釈水をさらに均一に混合させる領域(以下「第2安定領域」という)46が形成されている。第2供給経路5に供給された希釈水と塩酸水溶液は、板部材44による流量抵抗によって第2反応領域45で所定時間混合され、板部材44の貫通孔44aを通過することによって、第2安定領域46内に拡散し、この第2安定領域46を通過することによって、均一に希釈されて所定濃度に希釈された次亜塩素酸塩水溶液となる。
第2流量調整弁43は、第2混合希釈部42の下流側に設けられており、この第2流量調整弁43を操作することにより、第2混合希釈部42の内部圧力を調節するとともに、第2混合希釈部42によって希釈された次亜塩素酸塩水溶液、または、第2混合希釈部42に流入する前の稀釈水の流量を調節できるようになっている。
第1供給経路3と第2供給経路5の間には、差圧計51が設けられている。この差圧計51は、第1供給経路3の第1注入口31よりも上流側の位置と、第2供給経路5の第2注入口41よりも上流側の位置との間に設けられており、この位置を流れる希釈水の圧力の差を測定するものである。
第1供給装置4は、塩酸水溶液を貯留する第1貯留タンク55と、この第1貯留タンク55に貯留された塩酸水溶液を第1供給経路3に送る第1注入ポンプ56を備える。また、第2供給装置6は、次亜塩素酸塩水溶液を貯留する第2貯留タンク58と、この第2貯留タンク58に貯留された次亜塩素酸塩水溶液を第2供給経路5に送る第2注入ポンプ59を備える。
第3供給経路7には、流量抵抗を生じさせて、第1混合希釈部32で希釈された塩酸水溶液と第2混合希釈部42で希釈された次亜塩素酸塩水溶液とを混合して希釈することにより、所定のpHの弱酸性塩素水を生成する第3混合希釈部61と、第3混合希釈部61によって生成された弱酸性塩素水の流量を調整する第3流量調整弁(例えばニードル弁)62が設けられている。
第3混合希釈部61は、その内径が第3供給経路7の内径よりも大きくなっており、その中途部に複数の貫通孔63aが形成された板部材63が設けられている。これにより、第3混合希釈部61の板部材63よりも上流側の部分には、第3混合希釈部61内に流入した次亜塩素酸塩水溶液と希釈水に対する流量抵抗を生じさせて、塩酸水溶液と希釈水とを混合させる領域(以下「第3反応領域」という)64が形成される。
また、第3混合希釈部61は、板部材63より下流側の部分に、板部材63の貫通孔63aを通過して拡散した塩酸水溶液と希釈水をさらに均一に希釈させる領域(以下「第3安定領域」という)65が形成されている。所定濃度に希釈されて第3供給経路7に供給された塩酸水溶液と次亜塩素酸塩水溶液は、板部材63による流量抵抗によって第3反応領域64で所定時間混合され、板部材63の貫通孔63aを通過することによって、第3安定領域65内に拡散し、この第3安定領域65を通過することによって、均一に希釈されて所定のpHに調整された弱酸性塩素水となる。
第3流量調整弁62は、第3混合希釈部61の下流側に設けられており、この第3流量調整弁62を操作することにより、第3混合希釈部61の圧力を調整するとともに、第3混合希釈部61で生成された弱酸性塩素水の流量を調整できるようになっている。
なお、第1混合希釈部32、第2混合希釈部42、第3混合希釈部61の内部圧力は、第1流量調整弁(圧力調整弁)33、第2流量調整弁(圧力調整弁)43、第3流量調整弁(圧力調整弁)62を操作することにより、いずれも0.2Mpa以上に保たれている。
制御装置8は、第1供給装置4の第1注入ポンプ56を制御するコントローラ(以下「第1コントローラ」という)71と、第2供給装置6の第2注入ポンプ59を制御するコントローラ(以下「第2コントローラ」という)72、主供給経路2の流量計23のデータを取り込んで、その値を第2コントローラ72に送信する流量指示計73と、第3供給経路7から供給される弱酸性塩素水の温度を表示する温度指示計74、弱酸性塩素水のpHを表示するpH指示調節計75、弱酸性塩素水の塩素濃度を表示する塩素濃度指示計76、記録計77等を備えている。
制御装置8は、予め設定された所定のpHの弱酸性塩素水を製造すべく、第1供給装置4と第2供給装置6を制御する。すなわち、制御装置8は、流量比例制御によって第1供給経路3に供給すべき塩酸水溶液、および第2供給経路5に供給すべき次亜塩素酸塩水溶液の量を決定する。具体的には、制御装置8は、流量計23で測定された希釈水の流量データを流量指示計73で読み取り、第2コントローラ72は、流量指示計73から送られた流量データを基に、この流量データに比例した、第1供給経路3に供給されるべき次亜塩素酸塩水溶液の量を決定する。そして、第2コントローラ72から第2供給装置6の第2注入ポンプ59を作動させて決定された量の次亜塩素酸塩水溶液を第2供給経路5に送る。
そして、第1コントローラ71は、第2コントローラ72で決定された次亜塩素酸塩水溶液の量に応じて第1供給経路3に供給されるべき塩酸水溶液の量を決定する。なお、この塩酸水溶液の量は、次亜塩素酸塩水溶液の量に比例するものである。さらに、第1コントローラ71は、第1供給装置4の第1注入ポンプ56を作動させて決定された量の塩酸水溶液を第2供給経路5に送る。以上により、第2供給装置6は、流量計23で測定された希釈水の流量に応じた量の次亜塩素酸塩水溶液を供給するように制御され、第1供給装置4は、第2供給装置6から供給される次亜塩素酸塩水溶液の量に応じた量の塩酸水溶液を供給するように制御される。
第3供給経路7の第3混合希釈部61の下流側には、温度センサ80、pHセンサ81、塩素濃度センサ82が設けられており、制御装置8の温度指示計74は、温度センサ80によって測定された温度データを指示し、pH指示調節計75は、pHセンサ81によって測定された弱酸性塩素水のpH値を指示し、塩素濃度指示計76は、塩素濃度センサ82によって測定された弱酸性塩素水の塩素濃度を指示するようになっている。記録計77は、温度指示計74、pH指示調節計75、塩素濃度指示計76で指示された値を記録するようになっている。
以下、弱酸性塩素水製造装置1を使用して弱酸性塩素水を製造する方法を説明する。
弱酸性塩素水製造装置1は、送水ポンプ21を作動させることにより、希釈水を主供給経路2から第1供給経路3、第2供給経路5へと送水する。主供給経路2を流れる希釈水は第1供給経路3と第2供給経路5とに分流(分岐)され、それぞれの供給経路を流れる。
第2供給装置6は、制御装置8に制御されて、必要な次亜塩素酸塩水溶液を、第2注入口41を介して第2供給経路5に供給する。第1供給装置4は、制御装置8に制御されて、第2供給装置6から供給される次亜塩素酸塩水溶液の量に応じた塩酸水溶液を、第1注入口31を介して第1供給経路3に供給する。
第1供給経路3に供給された塩酸水溶液は希釈水とともに第1混合希釈部32に流入する。そして、第1混合希釈部32で塩酸水溶液と希釈水とが混合され、均一に希釈化された所定濃度の塩酸水溶液が生成される。第2供給経路5に供給された次亜塩素酸塩水溶液は、希釈水とともに第2混合希釈部42に流入する。そして第2混合希釈部42で次亜塩素酸塩水溶液と希釈水が混合され、均一に希釈化された所定濃度の次亜塩素酸塩水溶液が生成される。
第1供給経路3で希釈された塩酸水溶液と、第2供給経路5で希釈された次亜塩素酸塩水溶液は、第3供給経路7で合流するとともに第3混合希釈部61に流入する。次亜塩素酸塩水溶液と塩酸水溶液は、第3混合希釈部61で均一に混合して希釈化され、所定のpHの弱酸性塩素水となる。この弱酸性塩素水は、第3供給経路7から、例えば食品等の洗浄槽等の供給対象に供給される。
上記構成の弱酸性塩素水製造装置1によれば、第1供給経路3の第1混合希釈部32によって塩酸水溶液と希釈水を混合して均一に希釈するとともに、第2供給経路5の第2混合希釈部42によって次亜塩素酸塩水溶液と希釈水を混合して均一に希釈して、希釈された塩酸水溶液と次亜塩素酸塩水溶液を第3供給経路7の第3混合希釈部61で混合して希釈することによって、塩酸水溶液と次亜塩素酸塩水溶液は段階的に希釈され、均一でムラのない弱酸性塩素水として生成される。これにより、弱酸性塩素水は、局部的に濃度の高い次亜塩素酸塩水溶液と濃度の高い塩酸水溶液とが接触することがなく、したがって、塩素ガスの発生を抑制できるものになる。
また、第1注入口31、第2注入口41よりも上流側で第1供給経路3と第2供給経路5の間に差圧計51を設けることによって、第1供給経路3と第2供給経路5の圧力差が生じた場合に、第1供給経路3の第1流量調整弁33又は第2供給経路5の第2流量調整弁43を操作することによって、圧力差をなくすことで、第1供給経路3と第2供給経路5を流れる希釈水の流量を均等にできる。
また、第1混合希釈部32の中途部に板部材(邪魔板)34を設けることによって、この板部材34の上流側の第1反応領域35に流量抵抗(圧力抵抗)を生じさせ、第1反応領域35に流入した塩酸水溶液と希釈水とを一定時間混合させ、さらに、これらを板部材34の貫通孔34aを通過させて第1安定領域36に拡散させることによって、塩酸水溶液は、ムラなく均一に希釈されることになる。
同様に、第2混合希釈部42の中途部に板部材(邪魔板)44を設けることによって、この板部材44の上流側の第2反応領域45に流量抵抗(圧力抵抗)を生じさせ、第2反応領域45に流入した次亜塩素酸塩水溶液と希釈水とを一定時間混合させ、さらに、これらを板部材44の貫通孔44aを通過させて第2安定領域46に拡散させることによって、次亜塩素酸塩水溶液は、ムラなく均一に希釈されることになる。
同様に、第3混合希釈部61の中途部に板部材(邪魔板)63を設けることによって、この板部材63の上流側の第3反応領域64に流量抵抗を生じさせ、第3反応領域64に流入した塩酸水溶液と次亜塩素酸塩水溶液とを一定時間混合させ、さらに、これらを板部材63の貫通孔63aを通過させて第3安定領域65に拡散させることによって、塩酸水溶液と次亜塩素酸塩水溶液はムラなく均一に混合・希釈され、塩素ガスの発生しにくい弱酸性塩素水が生成される。
また、主供給経路2に流量計23を設け、制御装置8によって、流量計23で測定された希釈水の量に応じた(比例した)量の次亜塩素酸塩水溶液を供給するように第2供給装置6を制御するとともに、第2供給装置6から供給される次亜塩素酸塩水溶液の量に応じた(比例した)量の塩酸水溶液を供給するように第1供給装置4を制御することにより、所定の濃度でかつ所定のpHの弱酸性塩素水を確実に生成できる。
弱酸性塩素水製造装置1を用いて製造したpH6および7の弱酸性塩素水(以下「実施例」という)と、上記背景技術欄で述べた方法にて生成したpH6および7の塩素水(以下「比較例」という)の発生塩素ガス濃度の比較試験を行った。この試験は、実施例、比較例について、それぞれ100ccの弱酸性塩素水をビーカーに入れて気密性を有する密封容器(袋)内に封入し、1分間放置した後に密封容器内の塩素濃度を塩素検知管によって測定した。
試験結果を図3に示す。図3は、実施例と比較例との塩素ガスの発生濃度を比較したものである。なお、弱酸性塩素水の生成には、塩素濃度150ppmの水道水を希釈水として使用した。図3に示すように、pH6および7の場合において、実施例の方が比較例よりも発生する塩素の濃度が低く、したがって、弱酸性塩素水製造装置1で製造された弱酸性塩素水は、塩素ガスの発生を抑制できるものであることが判る。なお、図3には、塩酸水溶液を使用せずに生成したpH9の塩素水についても参考例として表示している。
弱酸性塩素水製造装置1の第3混合希釈部61の内部圧力を変化させて弱酸性塩素水を製造し、それぞれの圧力における弱酸性塩素水の塩素発生濃度を測定した。測定結果を図4に示す。図4は、pH6、7の弱酸性塩素水を製造した場合の第3混合希釈部61の内圧と発生塩素ガスの濃度の関係を示している。なお、弱酸性塩素水製造には、150ppmの水道水を希釈水として使用した。図4に示すように、pH6、7いずれの場合においても、第3混合希釈部61の内部圧力が0.2MPa以上の場合に、発生する塩素ガス濃度を低く抑制できることが判る。
弱酸性塩素水製造装置1を用いて製造した弱酸性塩素水(実施例)と、上記背景技術欄で述べた方法にて生成した弱酸性塩素水(比較例)とをバブリング試験を行って比較した。本試験では、希釈水として塩素濃度150ppmの水道水を使用した。バブリング試験は、実施例を、比較例を別個のビーカーに入れるとともに密封容器内に封入し、ビーカーの弱酸性塩素水に空気を一定時間注入したときに、実施例、比較例から発生する塩素の濃度を測定した。試験結果を図5に示す。図5は、弱酸性塩素水のpHが6.0、6.5、7.0の場合において、実施例、比較例から発生する塩素ガスの濃度(ppm)を比較したものである。なお、図5には、塩酸水溶液を使用せずに生成したpH9の塩素水についても参考例として表示している。
図5に示すように、pH6〜7の範囲において、実施例は、比較例よりも塩素ガス濃度が低くなっており、これにより、弱酸性塩素水製造装置1によって製造された弱酸性塩素水は、塩素ガスの発生を抑制できることが判る。
弱酸性塩素水製造装置1を用いてpHの異なる弱酸性塩素水を製造し、それぞれのpHの弱酸性塩素水の大腸菌(JM109)に対する殺菌効果を確認する試験を行った。試験結果を図6に示す。図6は、弱酸性塩素水製造装置1によって、pHの値が6、6.5、7の弱酸性塩素水を製造し、約1×107cfu/mlの大腸菌の培養液に注入したときの菌数を示したものである。なお、図6には、塩酸水溶液を使用せずに生成したpH9の塩素水についても参考例として表示している。図6では、大腸菌の菌数が少なくなればなる程、弱酸性塩素水の殺菌効果が高いことを意味する。
図6に示すように、pH6〜7の範囲で弱酸性塩素水はその殺菌作用により、大腸菌の数を減少できることが判る。さらに、pH6〜7の範囲の弱酸性塩素水がさらに殺菌効果が高く、pH6の弱酸性塩素水が、殺菌効果が最も高いことが判る。
弱酸性塩素水製造装置1を用いてpHの異なる弱酸性塩素水を製造し、それぞれのpHの弱酸性塩素水の表皮ブドウ球菌に対する殺菌効果を確認する試験を行った。試験結果を図7に示す。図7は、pH値が6、6.5、7の弱酸性塩素水を製造し、約1×106cfu/mlの表皮ブドウ球菌の培養液に注入したときの菌数を示したものである。なお、図7には、塩酸水溶液を使用せずに生成したpH9の塩素水についても参考例として表示している。図7では、表皮ブドウ球菌の菌数が少なくなればなる程、弱酸性塩素水の殺菌効果が高いことを意味する。図7に示すように、pH値が6〜7の範囲の弱酸性塩素水が表皮ブドウ球菌に対する殺菌効果が高いことが判る。
弱酸性塩素水製造装置1を用いてpHの異なる弱酸性塩素水を製造し、それぞれのpHの弱酸性塩素水のセレウス菌(芽胞菌)に対する殺菌効果を確認する試験を行った。試験結果を図8に示す。図8は、弱酸性塩素水製造装置1によってpH値が6.0、6.5、7.0の弱酸性塩素水を製造し、約1×106.1cfu/mlのセレウス菌の培養液に注入し、1分経過時(1分処理)、3分経過時(3分処理)、5分経過時(5分処理)の菌数を示したものである。なお、図8には、塩酸水溶液を使用せずに生成したpH8.1、9の塩素水についても参考例として表示している。図8では、セレウス菌の菌数が少なくなればなる程、弱酸性塩素水の殺菌効果が高いことを意味する。
図8に示すように、弱酸性塩素水は、pH6.0〜7.0の範囲で、1分以上の処理時間をかけた場合に、セレウス菌を殺菌できることが判る。また、pH6.0〜6.5の範囲で殺菌効果がより高く、pH6.0の場合が最も殺菌効果が高いことが判る。
なお、本発明は上記の実施形態に限らず、種々の変更・変形が可能である。
例えば、上記の実施形態では、主供給経路2から第1供給経路3と第2供給経路5が分岐している弱酸性塩素水製造装置1を例示したが、第1供給経路3と第2供給経路5を独立した構成にしてもよい。この場合、第1供給経路3と、第2供給経路5のそれぞれに、送水ポンプ21、流量計23を設け、制御装置8によって、第1供給装置4と、第2供給装置6を別個に制御(流量比例制御)するようにしたり、第2供給経路5の希釈水の流量に応じて次亜塩素酸塩水溶液の流量を供給するように第2供給装置を制御し、第2供給装置から供給される次亜塩素酸塩水溶液の量に応じた量の塩酸水溶液を供給するように、第1供給装置を制御するようにしてもよい。
上記の実施形態では、第1混合希釈部32の下流側に第1流量調整弁33が設けられ、第2混合希釈部42の下流側に第2流量調整弁43が設けられた弱酸性塩素水製造装置1を例示したが、これに限らず、第1混合希釈部32の上流側に第1流量調整弁33を設け、第2混合希釈部42の上流側に第2流量調整弁43を設けて、希釈水の流量を調節するようにしてもよい。
上記の実施形態では、第1供給経路3と第2供給経路5の間に差圧計51が設けられた弱酸性塩素水製造装置1を例示したが、この差圧計51に代えて、第1供給経路3の第1注入口31よりも上流側に流量計23を設け、第2供給経路5の第2注入口41よりも上流側に流量計23を設けるようにして、それぞれの流量計23で測定した流量値に基づいて、第1供給経路3、第2供給経路5の希釈水の流量を調節するようにしてもよい。
本発明の一実施形態に係る弱酸性塩素水製造装置のフロー図である。 弱酸性塩素水製造装置の要部の拡大図である。 弱酸性塩素水製造装置によって製造した弱酸性塩素水から発生した塩素ガスの濃度を示すグラフである。 弱酸性塩素水製造装置の第3混合希釈部の内圧を変化させて弱酸性塩素水を製造したときに、各弱酸性塩素水から発生した塩素ガスの濃度を示すグラフである。 バブリング試験の試験結果を示すグラフである。 弱酸性塩素水製造装置によって製造された弱酸性塩素水の大腸菌に対する殺菌作用を示すグラフである。 弱酸性塩素水製造装置によって製造された弱酸性塩素水の表皮ブドウ球菌に対する殺菌作用を示すグラフである。 弱酸性塩素水製造装置によって製造された弱酸性塩素水の芽胞菌に対する殺菌作用を示すグラフである。 水素イオン指数に対する弱酸性塩素水の遊離塩素の存在率(存在比)を示すグラフである。
符号の説明
1…弱酸性塩素水製造装置、2…主供給経路、3…第1供給経路、4…第1供給装置、5…第2供給経路、6…第2供給装置、7…第3供給経路、8…制御装置、31…第1注入口、32…第1混合希釈部、33…第1流量調整弁、34…板部材、34a…貫通孔、41…第2注入口、42…第2混合希釈部、43…第2流量調整弁、44…板部材、51…差圧計、61…第3混合希釈部、63…板部材

Claims (5)

  1. 塩酸水溶液を希釈する希釈水が供給される第1供給経路と、第1供給経路に塩酸水溶液を供給する供給装置と、次亜塩素酸塩水溶液を希釈する希釈水が供給される第2供給経路と、第2供給経路に次亜塩素酸塩水溶液を供給する供給装置と、第1供給経路と第2供給経路を合流させるとともに、第1供給経路で希釈された塩酸水溶液と第2供給経路で希釈された次亜塩素酸塩水溶液とを混合させて希釈することにより、所定の水素イオン指数の弱酸性塩素水を供給する第3供給経路とを備えた弱酸性塩素水製造装置であって、
    第1供給経路には、塩酸水溶液の供給装置から供給される塩酸水溶液を注入する第1注入口と、第1注入口の下流側に位置するとともに、流量抵抗を生じさせて第1注入口から注入された塩酸水溶液を希釈水と混合して希釈する第1混合希釈部とが設けられており、
    第2供給経路には、次亜塩素酸塩水溶液の供給装置から供給される次亜塩素酸塩水溶液を注入する第2注入口と、第2注入口の下流側に位置するとともに、流量抵抗を生じさせて第2注入口から注入された次亜塩素酸塩水溶液を希釈水と混合して希釈する第2混合希釈部とが設けられており、
    第3供給経路には、流量抵抗を生じさせて、第1混合希釈部で希釈された塩酸水溶液と第2混合希釈部で希釈された次亜塩素酸塩水溶液とを混合して所定の水素イオン指数の弱酸性塩素水を生成する第3混合希釈部が設けられており、
    第1供給経路と第2供給経路とは希釈水を供給する主供給経路から分岐されており、第1供給経路における第1注入口よりも上流側位置と、第2供給経路における第2注入口よりも上流側位置との間に差圧計が設けられ、しかも、第1供給経路には、この第1供給経路の希釈水の流量を調整する第1流量調整弁が設けられ、第2供給経路には、この第2供給経路の希釈水の流量を調整する第2流量調整弁が設けられていることを特徴とする弱酸性塩素水製造装置。
  2. 第1混合希釈部は、複数の貫通孔が形成された板部材を内部に備えるとともに、板部材の上流側で流量抵抗を生じさせて塩酸水溶液と希釈水を混合し、塩酸水溶液を希釈水とともに板部材の貫通孔を通過させることにより、この塩酸水溶液を所定の濃度に希釈できるように構成されており、
    第1供給経路は、第1混合希釈部の下流側に第1流量調整弁を備えている請求項に記載の弱酸性塩素水製造装置。
  3. 第2混合希釈部は、複数の貫通孔が形成された板部材を内部に備えるとともに、板部材の上流側で流量抵抗を生じさせて次亜塩素酸塩水溶液と希釈水を混合し、次亜塩素酸塩水溶液を希釈水とともに板部材の貫通孔を通過させることにより、次亜塩素酸塩水溶液を所定の濃度に希釈できるように構成されており、
    第2供給経路は、第2混合希釈部の下流側に第2流量調整弁を備えている請求項又はに記載の弱酸性塩素水製造装置。
  4. 第3混合希釈部には複数の貫通孔が形成された板部材が設けられ、第3混合希釈部は、板部材の上流側で流量抵抗を生じさせて塩酸水溶液と次亜塩素酸塩水溶液とを混合するとともに、次亜塩素酸塩水溶液を塩酸水溶液とともに板部材の貫通孔を通過させることにより、所定の水素イオン指数の弱酸性塩素水を生成するように構成されており、
    第3供給経路は、第3混合希釈部の下流側に第3流量調整弁を備えている請求項1からのいずれか1項に記載の弱酸性塩素水製造装置。
  5. 次亜塩素酸塩水溶液の供給装置は、希釈水の流量に応じた量の次亜塩素酸塩水溶液を第1供給経路に供給するように制御され、塩酸水溶液の供給装置は、次亜塩素酸塩水溶液の供給装置から供給される次亜塩素酸塩水溶液の量に応じた量の塩酸水溶液を第2供給経路に供給するように制御される請求項1からのいずれか1項に記載の弱酸性塩素水製造装置。
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