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JP5304187B2 - 内燃機関の複リンク式ピストンクランク機構 - Google Patents

内燃機関の複リンク式ピストンクランク機構 Download PDF

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JP5304187B2
JP5304187B2 JP2008288312A JP2008288312A JP5304187B2 JP 5304187 B2 JP5304187 B2 JP 5304187B2 JP 2008288312 A JP2008288312 A JP 2008288312A JP 2008288312 A JP2008288312 A JP 2008288312A JP 5304187 B2 JP5304187 B2 JP 5304187B2
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Description

この発明は、レシプロ式内燃機関の複リンク式ピストンクランク機構に関する。
レシプロ式内燃機関のピストンピンとクランクピンとの間を複リンク式ピストンクランク機構で連結した従来技術として、本出願人が先に提案した特許文献1等が公知となっている。これは、ピストンのピストンピンに連結されるアッパリンクと、このアッパリンクとクランクシャフトのクランクピンとを連結するロアリンクと、一端が機関本体側に揺動可能に支持され、かつ他端が上記ロアリンクに連結されるコントロールリンクと、を備えている。上記アッパリンクと上記ロアリンクとは、アッパピンを介して互いに回転可能に連結され、上記コントロールリンクと上記ロアリンクとは、コントロールピンを介して互いに回転可能に連結されている。
特開2004−124776号公報
このような複リンク式ピストンクランク機構においては、ピストン上死点近傍でピストンが受けた大きな最大燃焼圧力が、ピストンピン、アッパリンク、アッパピンを介して、ロアリンクのアッパピン軸受部に入力され、この荷重と慣性力がつりあうように、クランクピン軸受部やコントロールピン軸受部にも荷重が発生する。従って、各々の軸受部の面圧は、一般的な単リンク式のレシプロエンジンに比べて厳しいものとなり、摩耗や焼き付きを防ぐために、十分な潤滑状態を維持することが求められる。特に、アッパピンやコントロールピンの軸受部分には、クランクピン軸受部のようにクランクシャフトの内部通路を通して直接的に潤滑油を供給することができないので、十分な潤滑油を供給することが難しく、潤滑性能の維持が難しい。また、このような潤滑性能を確保した上で、支持剛性とコンパクト化の両立を図ることが求められる。
本発明に係る内燃機関の複リンク式ピストンクランク機構は、ピストンにピストンピンを介して一端が連結されたアッパリンクと、このアッパリンクの他端にアッパピンを介して連結され、かつクランクシャフトのクランクピンに連結されたロアリンクと、一端が機関本体側に揺動可能に支持され、かつ他端が上記ロアリンクにコントロールピンを介して連結されたコントロールリンクと、を備えている。上記アッパリンクとコントロールリンクの少なくとも一方のリンクが、上記アッパピン又はコントロールピンが回転可能に嵌合する円筒状のピンボス部と、このピンボス部に一体的に接続するロッド部と、を有している。このロッド部は、上記ピンボス部の側面に連なる一対の第1側面と、上記ピンボス部の外周面に連なる一対の第2側面と、を有し、かつ、各第2側面にロッド部長手方向に延びる凹溝が形成された断面H形状をなしていることを特徴としている。
ピンボス部の外周面に連なる第2側面に凹溝が形成されているために、ピンボス部の側面に連なる第1側面に凹溝が形成されている比較例に比して、クランク回転方向の断面二次モーメントに対する剛性に優れた形状となっており、上記ロッド部のクランク軸方向厚さを薄くすることが可能となる。このようなロッド部の軸方向薄肉化により、ロアリンクに形成されたロッド部との干渉回避溝の溝幅を小さくして、その両側のリブを厚肉化することで、ロアリンクのクランクピン周りの曲げ強さを向上させることができる。
また、ピンボス部に径方向油路を形成した場合に、凹溝をピンボス部に連なる第2側面、つまりアッパリンクやコントロールリンクの揺動方向に面する第2側面に形成したために、アッパリンクやコントロールリンクの揺動運動に応じて凹溝が適宜上方又は下方へ向けて開口する形となる。このために、アッパリンクの周辺の油霧、つまりは上方から滴下する潤滑油や下方から跳ね上げられる潤滑油を、凹溝の全体で捕らえることができ、潤滑油の捕集効率を高めることができる。従って、このように凹溝に捕集された潤滑油を、径方向油路を通してアッパピンやコントロールリンクの軸受部分へ供給することによって、この軸受部分へ十分な潤滑油を供給することができ、その潤滑性能を向上することができる。
以下、この発明の好ましい実施例を図面に基づいて詳細に説明する。先ず始めに、複リンク式ピストンクランク機構の概略を説明する。図1は、この複リンク式ピストンクランク機構を可変圧縮比機構として構成した構成例を示す構成説明図である。この機構は、ロアリンク4とアッパリンク5とコントロールリンク10とを主体とした複リンク式ピストンクランク機構を備えている。
クランクシャフト1は、複数のジャーナル部2とクランクピン3とを備えており、シリンダブロック18の主軸受に、ジャーナル部2が回転自在に支持されている。上記クランクピン3は、ジャーナル部2から所定量偏心しており、ここにロアリンク4が回転自在に連結されている。カウンタウェイト15は、ジャーナル部2とクランクピン3とを接続するクランクウェブからクランクピン3とは反対側へ延びている。上記ロアリンク4は、後述するように2部材に分割可能に構成されているとともに、略中央のクランクピン軸受部に上記クランクピン3が嵌合している。
アッパリンク5は、下端側がアッパピン6によりロアリンク4の一端に回動可能に連結され、上端側がピストンピン7によりピストン8に回動可能に連結されている。上記ピストン8は、燃焼圧力を受け、シリンダブロック18のシリンダ19内を往復動する。
ロアリンク4の運動を拘束するコントロールリンク10は、上端側がコントロールピン11によりロアリンク4の他端に回動可能に連結され、下端側が制御軸12を介して機関本体の一部となるシリンダブロック18の下部に回動可能に連結されている。詳しくは、制御軸12は、回転可能に機関本体に支持されているとともに、その回転中心から偏心している偏心カム部12aを有し、この偏心カム部12aに上記コントロールリンク10下端部が回転可能に嵌合している。上記制御軸12は、図示せぬエンジンコントロールユニットからの制御信号に基づいて作動する図示せぬ圧縮比制御アクチュエータによって回動位置が制御される。なお、この例ではシリンダ19の中心線mがクランクシャフト1の回転中心に対しコントロールピン11と反対側に比較的大きくオフセットした配置となっている。
上記のような複リンク式ピストンクランク機構を用いた可変圧縮比機構においては、上記制御軸12が圧縮比制御アクチュエータによって回動されると、偏心カム部12aの中心位置、特に、シリンダブロック18等の機関本体に対する相対位置が変化する。これにより、コントロールリンク10の下端の揺動支持位置が変化する。そして、上記コントロールリンク10の揺動支持位置が変化すると、ピストン8の行程が変化し、ピストン上死点(TDC)におけるピストン8の位置が高くなったり低くなったりする。これにより、機関圧縮比を変えることが可能となる。
次に、本発明を、アッパリンク5とコントロールリンク11のうちで、アッパリンク5に適用した実施例の構成及び作用効果について、図面を参照して列記する。なお、同じ構成要素には同じ参照符号を付して重複する説明を適宜省略する。
図2は比較例に係るアッパリンク5’を示し、図3は本発明の第1実施例に係るアッパリンク5を示し、(A)はアッパリンク単体の斜視図、(B)は(A)のB−B線に沿う断面対応図である。アッパリンクリンク5(5’)は、ピストンピン7が回転可能に挿通・嵌合する円筒状のピストンピン用の第1ピンボス部21と、アッパピン6が回転可能に挿通・嵌合する円筒状のアッパピン6用の第2ピンボス部22と、これら両端のピンボス部21,22の外周に一体的に接続し、両ピンボス部21,22を繋ぐロッド部23(23’)と、を有し、これらが一体的に鋳造されている。ロッド部23は、ピンボス部21,22のクランク軸方向に面した両側面24に滑らかに連なる一対の第1側面25と、ピンボス部21,22の外周面に滑らかに連なる一対の第2側面27と、を有している。
図2(B),図3(B)に示すように、ロアリンク4は、アッパピン6を保持するアッパピン用二股ピンボス部42がアッパリンク5の第2ピンボス部22を両側から挟み込む二股形状となっている。また、アッパピン用二股ピンボス部42にアッパピン6が圧入等により固定されるプレスフィット構造となっており、これによりロアリンク4とアッパピン6との潤滑等が不要となり、ロアリンク4の小型化・簡素化や耐久性・信頼性の向上が図られている。その反面、アッパリンク5の第2ピンボス部22とアッパピン6との軸受部分の高面圧化による耐久性や潤滑性能の確保が大きな課題となる。
[1]そこで、図3及び図4に示す第1実施例では、ロッド部23が、各第2側面27のクランク軸方向中央部に、ロッド部23の長手方向に延びる凹溝28が形成された断面H形状をなしている。この凹溝28の両側に一対のリブ30が設けられている。なお、凹溝28は、この実施例では断面略矩形をなしているが、これに限らず、断面円弧形状等であっても良い。これに対し、図2に示す比較例のロッド部23’は、各第1側面25の中央部に、ロッド部23の長手方向に延びる凹溝29が形成された断面I形状をなしている。すなわち、比較例のロッド部23’は、クランク軸方向(図2(B)及び図3(B)のx軸方向)から視て凹溝29が見える形状となっているのに対し、本実施例のロッド部23は、クランク軸方向視で凹溝28が見えない形状となっている。
比較例のように、凹溝29がピンボス部21,22の両側面24に連なる一対の第1側面25に形成されていると、アッパリンク5の揺動位置にかかわらず、凹溝29が常に側方へ開放するものとなるのに対し、本実施例のように凹溝28がピンボス部21,22の外周面26に連なる一対の第2側面27、つまりアッパリンク5の揺動方向に面する第2側面27に形成されていると、アッパリンク5の揺動運動に応じて凹溝28が適宜上方又は下方へ向けて開口する形となるために、アッパリンク5の周辺の油霧、つまりは上方から滴下する潤滑油や下方から跳ね上げられる潤滑油を、凹溝28の全体で捕らえることができ、潤滑油の捕集効率を高めることができる。従って、この捕集した油を後述する径方向油路31等を用いて第2ピンボス部22とアッパピン6との軸受部分へ供給することによって、このアッパピン軸受部分へ十分な潤滑油を供給することができ、潤滑油膜を良好に形成・確保して、その潤滑性能を向上することができる。
また、本実施例では、ピンボス部22の外周面26に連なる第2側面27に凹溝28が形成されているために、ピンボス部22の両側面24に連なる第1側面25に凹溝29が形成されている比較例に比して、図2(B)及び図3(B)のy軸方向つまりクランク回転方向の断面二次モーメントIyに対する剛性に優れた形状となっている。従って、クランク回転方向の断面二次モーメントIyに対して比較例と同等の剛性を確保しつつ、比較例に比してアッパリンク5のロッド部23のクランク軸方向厚さbを薄くすることが可能となる。
参考までに、各部の寸法を図2(B)及び図3(B)に示すものとすると、比較例の断面二次モーメントは下記の(1),(2)式となり、本実施例の断面二次モーメントは下記の(3),(4)式となる。
Figure 0005304187
[2]アッパリンク5の第2ピンボス部22には、外周とアッパピン6を回転可能に支持する内周とを径方向に貫通する径方向油路31が形成され、この径方向油路31が上記凹溝28と接続している。図3及び図4に示す第1実施例では、凹溝28が径方向油路31と接続するように、凹溝28が、ロッド部23の第2側面27に形成されるロッド側凹溝28Aと、ピンボス部22の外周面に形成されるボス側凹溝28Bと、を有し、このボス側凹溝28Bによってロッド側凹溝28Aと径方向油路31とを接続している。あるいは図5に示す第2実施例のように、ボス側凹溝28Bを設けることなく、ロッド側凹溝28Aを直接的に径方向油路31に接続してもよい。
このように、凹溝28を径方向油路31に接続することによって、凹溝28で捕集した潤滑油を、径方向油路31を経由して確実にアッパピン軸受部分へ供給し、油膜確保に必要十分な油量を確保することができる。
また、図4に示す例では、一対の凹溝28に対応して径方向油路31が2箇所に設けられ、軸受面となるピンボス部22の内周面には、これら一対の径方向油路31を繋ぐ内周溝32が形成されている。但し、径方向油路31が一箇所であっても十分な潤滑油量が確保できる場合には、剛性確保のため、図5に示すように、径方向油路31を一箇所のみに形成するようにしても良い。
[3]図6に示す第3実施例では、径方向油路31Aが、ピンボス部22の外周側から内周側へ向けて徐々に細くなる・縮径するノズル形状をなしている。凹溝28に比して径方向油路31の通路断面積が非常に小さい場合、このようなノズル形状とすることによって、凹溝28と径方向油路31Aとの縮流比を大きくとりつつ、凹溝28から径方向油路31Aへ油が供給される際に縮流が急激に小さくなることを防ぎ、かつ、油霧が多く含まれる流入空気をより多く滑らかに径方向油路31Aを介してアッパピン軸受部分へ供給することができる。
[4]図7に示す第4実施例では、凹溝28が、上記径方向油路31へ向けて徐々に深くなるテーパ部28Cを有している。このようにテーパ部28Cにより凹溝28(28C)の溝深さに傾きを付けることにより、径方向油路31への油の流入量が増大するとともに、凹溝28から径方向油路31への油の流入角度を浅くすることができ、径方向油路31への潤滑油の供給量を増加させることできる。
[5]図8に示す第5実施例では、凹部28が、ピンボス部22の外周に形成され、径方向油路31よりもロッド部23の反対側・裏側へ延長する凹溝延長部28Dを有している。このように、径方向油路31の裏側にも凹溝延長部28Dを設けることで、図の矢印Y1で示すように、アッパリンク5の下方側より跳ね上げられる潤滑油等を、この凹溝延長部28Dで捕えて径方向油路31側へ供給することができ、潤滑油の捕集性をより高めることができる。
[6]図9(B),(C)は図9(A)のB−B断面に相当する断面対向図である。図9(A)及び(B)に示すように、アッパリンク5のピンボス部22の外周に凹溝28の一部である凹溝延長部28D(ボス側凹溝28B)を延長形成すると、ピンボス部22の軸方向両端部33が相対的に軸方向に厚肉となって剛性が高くなり、アッパピン6からの接触荷重が軸方向両端部33の領域R1に集中する傾向にある。
ここで、図3(B)にも示すように、ロアリンク4には、ピンボス部22を両側から挟み込む二股状のアッパピン用二股ピンボス部42が設けられ、このアッパピン用二股ピンボス部42にアッパピン6の両端が圧入により固定されている。このようにアッパピン6の両端をロアリンク4の二股ピンボス部42に固定するプレスフィット構造により、図9(C)に示すように、アッパリンク5のピンボス部22に挿通・嵌合するアッパピン6の中央部分が、その軸方向両端よりも中央が厚肉に膨らんだ樽状・バレル形状となり、上述した接触荷重の軸方向両端への集中を緩和することができる。なお、図9(C)では説明のために湾曲を誇張して描いている。
[7]図10は第6実施例に係るロアリンク4を単体で示す上面図(A)及び正面図(B)である。ロアリンク4は、クランクピン3が嵌合する略中央のクランクピン軸受部41と、アッパピン6を保持する一端部の二股状のアッパピン用二股ピンボス部42と、コントロールピン11を保持する他端部のコントロールピン用二股ピンボス部43と、を備えている。そして、クランクピン3への組み立て性のために、クランクピン軸受部41の中心を通る分割面44に沿って、アッパピン用二股ピンボス部42を含むロアリンクアッパ45と、コントロールピン用二股ピンボス部43を含むロアリンクロア46と、に分割構成され、両者45,46が、クランクピン軸受部41の両側にそれぞれ配置された2本のボルト47,47Aによって一体に締結されている。シリンダ19が上下方向に配置されているとすると、クランクケース内で上記ロアリンクアッパ45が上側に、ロアリンクロア46が下側に、それぞれ位置する。
アッパピン用二股ピンボス部42は、アッパリンク5のピンボス部22を挟み込む二股状に構成されており、アッパピン6の軸方向両端が圧入により固定される。つまり、ロアリンク4の二股ピンボス部42の内側にアッパリンク5のピンボス部22が回転可能に組み合わされる。同様に、コントロールピン11におけるコントロールピン用二股ピンボス部43は、二股状に構成されており、この二股の内側に、コントロールリンク10の一端のピンボス部11A(図1参照)が回転可能に組み合わされる。
ロアリンク4には、二股状のピンボス部42,43に連なる一対のリブ48が設けられ、かつロアリンク4を側面から見たとき(図10の(B))の外周縁部には、ロアリンク4の側方に向かって凸形状の外周凸部52がロアリンク4のほぼ全周にわたって設けられている。ロアリンクに加わる荷重は、外周凸部52を介して伝達する(外周凸部52が相応に負担する)ように構成されている。これら一対のリブ48間には、揺動するアッパリンク5との干渉を回避する干渉回避溝49が形成されている。
ここで、上述したようにアッパリンク5のクランク軸方向厚さb(図3参照)が薄く設定されているために、上記の干渉回避溝49の溝幅D2が、二股状ピンボス部42間の隙間D1よりも小さく設定されている。このため、干渉回避溝49の両側のリブ48が部分的に厚肉化されている。このようにリブ48が厚肉化されることで、ロアリンク4のクランクピン周りの回転方向の剛性を高めることができる。
[8]また、ロアリンク4の両側面には、主として軽量化のために凹部50が凹設されている。凹部50は、軸受部41やピンボス部42,43よりも径方向に窪んだものとなっており、上記一対のリブ48に設けられたロアリンク4の外周凸部52と、クランクピン軸受部41との間を含め、クランクピン軸受部41の周囲に延在している。そして、凹部50は、上述した干渉回避溝49に対応する部分50Aで、局所的に深く設定されている。この干渉回避溝49付近では上述のようにリブ48が厚肉化されているとともに、厚肉化されているリブ48がクランクピン軸受部41に近いことから、クランクピン軸受部41の周方向の中で局所的に剛性が高くなり易い。そこで、このように凹部50Aを深く設定することによって、この干渉回避溝49の近傍のクランクピン軸受部41の剛性を低下させ、例えばクランクピン軸受部41の周方向剛性分布の不均一で生じる軸受とピンの間の片当りを抑制し、その潤滑性能を向上することができる。
[9]図11を参照して、ピンボス部22の中で、ロッド部23と接続・交差する部分、つまりロッド部23の延長上にある延長部分R2には、ロッド部23から燃焼荷重等の大きな荷重が入力するために、この延長部分R2に径方向油路を設けると、ピンボス部22の強度・剛性の確保が困難となる。そこで、図11に示す第7実施例では、径方向油路31Bを、ピンボス部22におけるロッド部23の延長部分R2から外れた位置に設けている。つまり、大きな荷重の作用する延長部分R2を避けて径方向油路31Bを設けることで、ピンボス部22の強度・剛性を高めているる。また、ボス側凹溝28Bにより凹溝28を径方向油路31と繋げることによって、凹溝28で捕えた潤滑油を良好に径方向油路31Bへ供給することができ、アッパピン軸受部分への供給油量を十分に確保することができる。
[10]図12を参照して、ピンボス部22の中で、ロッド部23寄りの領域R3、つまり車載状態で鉛直上方側となるアッパリンク上部側の領域R3には、ロッド部23から燃焼荷重等の大きな荷重が入力するために、この領域R3に径方向油路を設けると、ピンボス部22の強度・剛性の確保が困難となる。そこで、図12に示す第8実施例では、径方向油路31Cを、上記ピンボス部22におけるロッド部23とは反対側の領域R4、つまりアッパリンク下部側の領域R4に設けている。このように大きな荷重の作用するロッド部23寄りの領域R3を避けて径方向油路31Cを設けることで、ピンボス部22の強度・剛性を向上することができ、かつ、ボス側凹溝28Bにより凹溝28を径方向油路31Cと繋げることによって、凹溝28で捕えた潤滑油を良好に径方向油路31Cへ供給することができ、アッパピン軸受部分への供給油量を十分に確保することができる。
[11]図13に示す第9実施例では、アッパリンク5の一対の凹溝28のうち、少なくともロアリンク4寄り(ロアリンク4に近づくように揺動する側)の凹溝28Eが径方向油路31に接続している。ロアリンク4には潤滑油を噴射供給するスプラッシュ孔51が形成されている。このスプラッシュ孔51は、一端がクランクピン軸受部41の内周に開口し、他端51Aがアッパリンク5に臨んだ干渉回避溝49の底面49Aに開口しており(図10参照)、クランクピン軸受部41に供給される潤滑油が、他端51Aより噴射供給される。そして、このスプラッシュ孔51の他端51Aを、アッパリンク5におけるロアリンク側の凹溝28Eと対向する位置に開口形成している。
これによって、スプラッシュ孔51を通して噴出する潤滑油を、アッパリンク5におけるロアリンク側の凹溝28Eで捕集し、径方向油路31を経由してアッパピン6との潤滑部分へ供給することができ、潤滑性能の更なる向上を図ることができる。
[12]また、スプラッシュ孔51を、クランクピン軸受部41の径方向41Aに対し、径方向油路31寄りに傾斜させている。これによって、スプラッシュ孔51からの噴射方向が径方向油路31に近づく形となるとともに、凹溝28Eに対する流入角度も浅くなって、潤滑油の捕集効率が向上し、アッパピン軸受部分への潤滑油量を効果的に増加させることができる。
[13]このように上述した各実施例では、断面H形状のロッド部23をアッパリンク5におけるアッパピン6用のピンボス部22に設けることで、潤滑性能の確保が困難なアッパピン6の軸受部分の潤滑性能を大幅に向上しつつ、アッパリンク5の軸方向厚さを薄肉化して、ロアリンク4の剛性向上やクランクピン軸受部分の軸受性能の向上を図ることができる。
以上のように本発明を具体的な実施例に基づいて説明してきたが、本発明は上記実施例に限定されるものではなく、その趣旨を逸脱しない範囲で、種々の変形・変更を含むものである。例えば、コントロールリンク10におけるコントロールピン11用ピンボス部11Aにも、上述したような断面H形状のロッド部を設けることで、上記各実施例と同様の作用効果を得ることができる。また、上記実施例の幾つかを組み合わせてもよい。
本発明に係る内燃機関の複リンク式ピストンクランク機構の一例を示す構成説明図。 比較例に係るアッパリンクを示し、(A)が斜視図、(B)が(A)のB−B断面対応図。 本発明の第1実施例に係るアッパリンクを示し、(A)が斜視図、(B)が(A)のB−B断面対応図。 上記第1実施例のアッパピンにおけるアッパピン用のピンボス部の近傍を示す斜視図。 本発明の第2実施例に係るアッパピンにおけるアッパピン用のピンボス部の近傍を示す断面図。 本発明の第3実施例に係るアッパピンにおけるアッパピン用のピンボス部の近傍を示す断面図。 本発明の第4実施例に係るアッパピンにおけるアッパピン用のピンボス部の近傍を示す断面図。 本発明の第5実施例に係るアッパピンにおけるアッパピン用のピンボス部の近傍を示す断面図。 (A)がアッパピンの断面図、(B)及び(C)が(A)のB−B断面対応図。 本発明の第6実施例に係るロアリンクを単体で示す上面図(A)及び正面図(B)。 本発明の第7実施例に係るアッパピンにおけるアッパピン用のピンボス部の近傍を示す断面図。 本発明の第8実施例に係るアッパピンにおけるアッパピン用のピンボス部の近傍を示す断面図。 本発明の第9実施例に係るアッパリンク及びロアリンクを示す断面対応図。
符号の説明
1…クランクシャフト
3…クランクピン
4…ロアリンク
5…アッパリンク
7…ピストンピン
8…ピストン
10…コントロールピン
11…コントロールリンク
22…ピンボス部
23…ロッド部
24…ピンボス部の側面
25…第1側面
26…ピンボス部の外周面
27…第2側面
28…凹溝
31…径方向油路

Claims (13)

  1. ピストンにピストンピンを介して一端が連結されたアッパリンクと、このアッパリンクの他端にアッパピンを介して連結され、かつクランクシャフトのクランクピンに連結されたロアリンクと、一端が機関本体側に揺動可能に支持され、かつ他端が上記ロアリンクにコントロールピンを介して連結されたコントロールリンクと、を備えてなる内燃機関の複リンク式ピストンクランク機構において、
    上記アッパリンクとコントロールリンクの少なくとも一方のリンクが、上記アッパピン又はコントロールピンが回転可能に嵌合する円筒状のピンボス部と、このピンボス部に一体的に接続するロッド部と、を有し、
    このロッド部は、上記ピンボス部の側面に連なる一対の第1側面と、上記ピンボス部の外周面に連なる一対の第2側面と、を有し、かつ、各第2側面にロッド部長手方向に延びる凹溝が形成された断面H形状をなしており、
    かつ、上記ピンボス部の内周と外周とを径方向に貫通する径方向油路を有し、この径方向油路が上記凹溝と接続していることを特徴とする内燃機関の複リンク式ピストンクランク機構。
  2. 上記径方向油路が、上記ピンボス部の外周側から内周側へ向けて徐々に細くなるノズル形状をなしていることを特徴とする請求項に記載の内燃機関の複リンク式ピストンクランク機構。
  3. 上記凹溝が、上記径方向油路へ向けて徐々に深くなるテーパ部を有することを特徴とする請求項又はに記載の内燃機関の複リンク式ピストンクランク機構。
  4. 上記凹部が、上記ピンボス部の外周に形成され、上記径方向油路よりもロッド部の反対側へ延長する凹溝延長部を有していることを特徴とする請求項のいずれかに記載の内燃機関の複リンク式ピストンクランク機構。
  5. 上記ロアリンクに、上記ピンボス部を挟み込む二股状をなす二股ピンボス部が設けられ、この二股ピンボス部に上記アッパピン又はコントロールピンの両端が固定されていることを特徴とする請求項のいずれかに記載の内燃機関の複リンク式ピストンクランク機構。
  6. 上記ロアリンクの外周縁部に、上記二股ピンボス部に連なる一対のリブが設けられ、これら一対のリブ間に、上記アッパリンク又はコントロールリンクとの干渉を回避する干渉回避溝が形成されており、この干渉回避溝の溝幅が、上記二股ピンボス部間の隙間よりも小さいことを特徴とする請求項に記載の内燃機関の複リンク式ピストンクランク機構。
  7. 上記ロアリンクが、上記クランクピンが回転可能に嵌合するクランクピン軸受部を有するとともに、上記ロアリンクの両側面に凹部が凹設され、
    この凹部が、上記干渉回避溝に対応する部分で深く設定されていることを特徴とする請求項に記載の内燃機関の複リンク式ピストンクランク機構。
  8. 上記径方向油路が、上記ピンボス部におけるロッド部の延長部分から外れた位置に設けられていることを特徴とする請求項のいずれかに記載の内燃機関の複リンク式ピストンクランク機構。
  9. 上記径方向油路が、上記ピンボス部におけるロッド部と反対側の領域に設けられていることを特徴とする請求項のいずれかに記載の内燃機関の複リンク式ピストンクランク機構。
  10. 上記一対の凹溝のうち、少なくともロアリンク寄りの凹溝に上記径方向油路が接続され、
    かつ、上記ロアリンクに、潤滑油を噴射供給するスプラッシュ孔を、上記ロアリンク側の凹溝と対向する位置に開口形成したことを特徴とする請求項のいずれかに記載の内燃機関の複リンク式ピストンクランク機構。
  11. 上記ロアリンクに、上記クランクピンを回転可能に支持するクランクピン軸受部が設けられ、
    上記スプラッシュ孔が、上記クランクピン軸受部の径方向に対し、上記径方向油路寄りに傾斜していることを特徴とする請求項10に記載の内燃機関の複リンク式ピストンクランク機構。
  12. 上記アッパリンクに、上記断面H形状のロッド部が設けられることを特徴とする請求項1〜11のいずれかに記載の内燃機関の複リンク式ピストンクランク機構。
  13. 上記コントロールリンクの機関本体側の揺動支点位置を変化させることにより上記複リンク式ピストンクランク機構が可変圧縮比機構を構成することを特徴とする請求項1〜1のいずれかに記載の内燃機関の複リンク式ピストンクランク機構。
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