以下、本発明の実施の形態について図面を参照しながら説明する。但し、本発明は多くの異なる態様で実施することが可能であり、本発明の趣旨及びその範囲から逸脱することなくその形態及び詳細を様々に変更し得ることは当業者であれば容易に理解される。従って、本実施の形態の記載内容に限定して解釈されるものではない。
(実施の形態1)
図1を用いて、本発明の半導体装置の構成について説明する。図1は本発明の半導体装置のブロック図である。本発明の半導体装置100は、アンテナ101と、第1の機能回路102Aと、第2の機能回路102Bと、第3の機能回路102Cと、第4の機能回路102Dとを有している。第1の機能回路102Aは、送受信回路103Aと、電源回路104Aと、電源制御回路105Aと、論理回路106Aを有している。第2の機能回路102Bは、送受信回路103Bと、電源回路104Bと、電源制御回路105Bと、論理回路106Bを有している。第3の機能回路102Cは、送受信回路103Cと、電源回路104Cと、電源制御回路105Cと、論理回路106Cを有している。第4の機能回路102Dは、送受信回路103Dと、電源回路104Dと、電源制御回路105Dと、論理回路106Dを有している。なお、アンテナ101は、第1の機能回路102A乃至第4の機能回路102Dと電気的に接続されているものである。
なお本明細書にて用いる第1、第2、第3、乃至第N(Nは自然数)という用語は、構成要素の混同を避けるために付したものであり、数的に限定するものではないことを付記する。
図1に示すブロック図において、アンテナ101は、外部にある通信装置(図示せず)からの電波による無線信号の受信、及び通信装置への信号の送信を行うものである。
なお、図1において、アンテナ101の形状は、特に限定されない。つまり、半導体装置100におけるアンテナ101に適用する信号の伝送方式は、実施者が適宜使用用途を考慮して選択すればよく、伝送方式に伴って最適な長さや形状のアンテナを設ければよい。
例えば、伝送方式として、電磁誘導方式(例えば、13.56MHz帯)を適用する場合には、電界密度の変化による電磁誘導を利用するため、アンテナとして機能する導電膜を輪状(例えば、ループアンテナ)、らせん状(例えば、スパイラルアンテナ)に形成する。
また、伝送方式としてマイクロ波方式(例えば、UHF帯(860〜960MHz帯)、2.45GHz帯等)を適用する場合には、信号の伝送に用いる電波の波長を考慮してアンテナとして機能する導電膜の長さや形状を適宜設定すればよく、アンテナとして機能する導電膜を、線状(例えば、ダイポールアンテナ)、平坦な形状(例えば、パッチアンテナ)等に形成することができる。また、アンテナとして機能する導電膜の形状は線状に限られず、電磁波の波長を考慮して曲線状や蛇行形状またはこれらを組み合わせた形状で設けてもよい。
次に第1の機能回路102A乃至第4の機能回路102Dについて説明する。なお、本実施の形態においては説明をわかりやすくするため、具体的に機能回路を4つ用いるものとして説明をおこなうが、本発明が機能回路の数に特に限定されない。本発明において機能回路は半導体装置において2以上有する構成であれば本発明の適用が可能である。
図1に示すように、本実施の形態における第1の機能回路102A乃至第4の機能回路102Dは、送受信回路103A乃至送受信回路103D、電源回路104A乃至電源回路104D、電源制御回路105A乃至電源制御回路105D、論理回路106A乃至論理回路106Dを有している。
なお、本明細書において説明する機能回路とは、通信装置と無線信号によるデータの送受信を行うための機能を有する回路である。また送受信回路とは、アンテナで受信した信号の復調、アンテナに送信する信号の変調、及びアンテナより出力される交流信号の整流化及び平滑化、を行うための機能を有する回路である。また電源回路とは、送受信回路において生成された直流の信号(以下、直流信号という)に基づいて、論理回路を動作するための電源電位を生成し出力するための回路である。また論理回路とは、論理回路に送られてきた命令に含まれる複数のコードをそれぞれ抽出する回路、抽出されたコードとリファレンスに相当するコードとを比較して命令の内容を判定する回路、判定されたコードに基づいて送信エラー等の有無を検出する回路、及び論理回路より出力される信号を符号化して出力する回路を有する回路である。また論理回路には記憶回路を有し、機能回路毎に異なるID(識別コード)が記憶されているものである。
次に本発明の半導体装置における第1の機能回路102A乃至第4の機能回路102Dにおける回路構成について示し、本発明について詳細に説明していく。
図2に図1で説明した第1の機能回路102A乃至第4の機能回路102Dのブロック図において、一部回路構成を示した図を示す。図2に示す第1の機能回路102Aにおいて、送受信回路から出力された直流信号が電源回路104Aに入力される。電源回路104Aは、論理回路106Aを動作するための電源電位を生成する回路として、pチャネル型トランジスタ201、pチャネル型トランジスタ202、nチャネル型トランジスタ203、nチャネル型トランジスタ204、抵抗素子205を有する構成を一例として示している。なお、図2に示す電源回路104Aの回路構成は一例であって、本発明がこの回路構成に限定されないものであることを付記する。
図2に示す電源回路104Aにおいて、pチャネル型トランジスタ201及びpチャネル型トランジスタ202の第1端子は高電位線VDDに電気的に接続され、ゲート端子が互いに電気的に接続されている。また、pチャネル型トランジスタ201の第2端子は、nチャネル型トランジスタ203の第1端子及びnチャネル型トランジスタ204のゲート端子に電気的に接続されている。またpチャネル型トランジスタ202の第2端子は、pチャネル型トランジスタ202のゲート端子及びnチャネル型トランジスタ204の第1端子に電気的に接続されている。またnチャネル型トランジスタ203のゲート端子は、nチャネル型トランジスタ204の第2端子、抵抗素子205の一方の端子、及び電源回路104Aの出力端子に電気的に接続されている。また、nチャネル型トランジスタ203の第2端子は、抵抗素子205の他方の端子及びグラウンド線(GND)に電気的に接続されている。また電源回路104Aの出力端子は、電源制御回路105A及び論理回路106Aに電気的に接続されている。
なお図2で一例として示した、pチャネル型トランジスタ201、pチャネル型トランジスタ202、nチャネル型トランジスタ203、nチャネル型トランジスタ204のようにトランジスタは、ゲートと、ドレインと、ソースとを含む少なくとも三つの端子を有する素子であり、ドレイン領域とソース領域の間にチャネル領域を有しており、ドレイン領域とチャネル領域とソース領域とを介して電流を流すことができる。ここで、ソースとドレインとは、トランジスタの構造や動作条件等によって変わるため、いずれがソースまたはドレインであるかを限定することが困難である。そこで、本実施の形態においては、一例として、ソース及びドレインとして機能する端子のそれぞれを、第1端子、第2端子と表記するものとする。またゲートとして機能する端子については、ゲート端子と表記するものとする。
なお本明細書において、AとBとが接続されている、とは、AとBとが電気的に接続されているものを含むものとする。なお、AとBとが電気的に接続されている場合には、AとBとの間に何らかの電気的作用を有する対象物が存在する場合も含むものとする。
次に図2に示す第1の機能回路102Aにおける電源制御回路105Aの構成について説明する。電源制御回路105Aには、電源回路104Aより高電位の信号(H信号ともいう)が入力されるか、または送受信回路103A、電源回路104Aが外力や衝撃により破壊された場合には、グラウンド線と等電位の信号(L信号ともいう)が入力される。また電源制御回路105Aには、H信号またはL信号の外部出力の駆動能力を向上するためのバッファ回路206を有する。すなわち電源制御回路105Aにおいては、送受信回路103A、及び電源回路104Aが正常に動作する場合にバッファ回路206がH信号を出力し、送受信回路103A、及び電源回路104Aが外力や衝撃により破壊された場合にバッファ回路206がL信号を出力する。
なお本明細書においては、説明のため、各回路より出力される信号及びトランジスタの極性について具体的に規定し説明を行うものである。そのため、以下に説明する本発明と同等の機能を実現する構成であれば、信号のH信号またはL信号、若しくはトランジスタの極性が特に限定されるものではないことを付記する。
次に図2に示した第2の機能回路102Bにおける電源制御回路105Bの構成について説明を行う。なお送受信回路103B、電源回路104B、論理回路106Bに関する説明は、第1の機能回路102Aと同様である。
第2の機能回路102Bにおける電源制御回路105Bには、第1の機能回路102Aと同様に、電源回路104BよりH信号が入力されるか、または送受信回路103B、電源回路104Bが外力や衝撃により破壊された場合には、L信号が入力される。第2の機能回路102Bにおける電源制御回路105Bは、nチャネル型トランジスタ207、及びバッファ回路208を有する。バッファ回路208は、バッファ回路206と同様に、入力されるH信号またはL信号の外部出力の駆動能力を向上するための回路である。またnチャネル型トランジスタ207の第1端子が電源回路104Bの出力端子に電気的に接続され、ゲート端子が第1の機能回路102Aにおける電源制御回路105Aのバッファ回路206の出力端子に電気的に接続され、第2端子がグラウンド線に電気的に接続されている。
次に図2に示した第3の機能回路102Cにおける電源制御回路105Cの構成について説明を行う。なお送受信回路103C、電源回路104C、論理回路106Cに関する説明は、第1の機能回路102Aと同様である。
第3の機能回路102Cにおける電源制御回路105Cには、第1の機能回路102Aと同様に、電源回路104CよりH信号が入力されるか、または送受信回路103C、電源回路104Cが外力や衝撃により破壊された場合には、L信号が入力される。第3の機能回路102Cにおける電源制御回路105Cは、nチャネル型トランジスタ209、nチャネル型トランジスタ210、及びバッファ回路211を有する。バッファ回路211は、バッファ回路206と同様に、入力されるH信号またはL信号の外部出力の駆動能力を向上するための回路である。またnチャネル型トランジスタ209の第1端子が電源回路104Cの出力端子に電気的に接続され、ゲート端子が第1の機能回路102Aにおける電源制御回路105Aのバッファ回路206の出力端子に電気的に接続され、第2端子がグラウンド線に電気的に接続されている。またnチャネル型トランジスタ210の第1端子が電源回路104Cの出力端子に電気的に接続され、ゲート端子が第2の機能回路102Bにおける電源制御回路105Bのバッファ回路208の出力端子に電気的に接続され、第2端子がグラウンド線に電気的に接続されている。
次に図2に示した第4の機能回路102Dにおける電源制御回路105Dの構成について説明を行う。なお送受信回路103D、電源回路104D、論理回路106Dに関する説明は、第1の機能回路102Aと同様である。
第4の機能回路102Dにおける電源制御回路105Dには、第1の機能回路102Aと同様に、電源回路104DよりH信号が入力されるか、または送受信回路103D、電源回路104Dが外力や衝撃により破壊された場合には、L信号が入力される。第4の機能回路102Dにおける電源制御回路105Dは、nチャネル型トランジスタ212、nチャネル型トランジスタ213、及びnチャネル型トランジスタ214を有する。nチャネル型トランジスタ212の第1端子が電源回路104Dの出力端子に電気的に接続され、ゲート端子が第1の機能回路102Aにおける電源制御回路105Aのバッファ回路206の出力端子に電気的に接続され、第2端子がグラウンド線に電気的に接続されている。またnチャネル型トランジスタ213の第1端子が電源回路104Dの出力端子に電気的に接続され、ゲート端子が第2の機能回路102Bにおける電源制御回路105Bのバッファ回路208の出力端子に電気的に接続され、第2端子がグラウンド線に電気的に接続されている。またnチャネル型トランジスタ214の第1端子が電源回路104Dの出力端子に電気的に接続され、ゲート端子が第3の機能回路102Cにおける電源制御回路105Cのバッファ回路211の出力端子に電気的に接続され、第2端子がグラウンド線に電気的に接続されている。
なお図2に示す第1の機能回路102A乃至第4の機能回路102Dでの各電源制御回路はいずれも異なる構成になっている。ここで半導体装置が第1の機能回路乃至第Nの機能回路(Nは3以上の自然数)を具備する構成として考えると、第1の機能回路の電源制御回路は、電源回路の出力端子に接続された1つのバッファ回路を有する構成となる。ついで第iの機能回路(iは2以上N未満の自然数)の電源制御回路は、i個のnチャネル型トランジスタと、1つのバッファ回路を有する構成となる。ついで第Nの機能回路の電源制御回路は、(N−1)個のnチャネル型トランジスタを有する構成となる。なお、nチャネル型トランジスタ及びバッファ回路の電源回路等との接続については、図2で説明した接続を取り得るものである。
なお、半導体装置が第1の機能回路及び第2の機能回路のみを具備する構成の場合には、第1の機能回路の電源制御回路は、電源回路の出力端子に接続された1つのバッファ回路を有する構成となり、第2の機能回路の電源制御回路は、1個のnチャネル型トランジスタを有する構成となる。なお、nチャネル型トランジスタ及びバッファ回路の電源回路等との接続については、図2で説明した接続を取り得るものである。
図2に示した半導体装置における第1の機能回路102A乃至第4の機能回路102Dの動作について図3及び図4に示すフローチャートを用いて説明する。
まず半導体装置100では通信装置より、アンテナ101に無線信号が送信され、当該無線信号より交流信号が生成され、第1の機能回路102A乃至第4の機能回路102Dの送受信回路103A乃至送受信回路103Dに入力される(図3,ステップS01)。アンテナ101は、第1の機能回路102A乃至第4の機能回路102Dのそれぞれの送受信回路103A乃至送受信回路103Dに電気的に接続されているため、第1の機能回路102A乃至第4の機能回路102Dには等しく交流信号が入力されることとなる。
次に、第1の機能回路102Aにおける送受信回路103Aより電源回路104Aに直流信号が入力されることとなるが、このとき、第1の機能回路102Aの電源回路104Aで不良動作が起きているか否かが判断される(図3,ステップS02)。なお、このときステップS02では、電源回路104Aの不良動作と共に送受信回路103Aの不良動作についての判断も同じくなされていることにもなる。
ステップS02で第1の機能回路102Aの電源回路104Aで不良動作がない場合には、電源回路104AはH信号を出力する。そのため、第1の機能回路102Aの電源制御回路105Aは、バッファ回路206よりH信号を出力することとなる(図3,ステップS03)。
図2で説明したように第1の機能回路102Aの電源制御回路105Aにおけるバッファ回路206の出力端子は、第2の機能回路102B乃至第4の機能回路102Dの電源制御回路105B乃至電源制御回路105Dに電気的に接続されており、当該バッファ回路206の出力に応じてそれぞれ処理が行われる(図3,ステップS04)。ステップS04における処理について具体的には、nチャネル型トランジスタ207、nチャネル型トランジスタ209、及びnチャネル型トランジスタ212をオンにする処理が行われる。
ステップS04における処理によって、第1の機能回路102Aで電源電位が論理回路106Aに供給され動作が行われる一方、第2の機能回路102B乃至第4の機能回路102Dの電源制御回路105B乃至電源制御回路105Dは、電源回路104B乃至電源回路104Dの出力端子をグラウンド線と電気的に導通させることとなり、電源電位が論理回路106B乃至論理回路106Dに供給されず非動作となる(図3,ステップS05)。すなわち半導体装置において、通信装置との無線信号の送受信を行う機能回路として、第1の機能回路102Aのみで行うことができ、アンテナ101で受信する電力を効率的に利用することができるため、消費電力の低減を図ることができる。
再度ステップS02にもどる。ステップS02で第1の機能回路102Aの電源回路104Aで不良動作がある場合には、電源電位を生成することができず、電源回路104AはL信号を出力する。そのため、第1の機能回路102Aの電源制御回路105Aは、バッファ回路206よりL信号を出力することとなる(図3,ステップS06)。
図2で説明したように第1の機能回路102Aの電源制御回路105Aにおけるバッファ回路206の出力端子は、第2の機能回路102B乃至第4の機能回路102Dの電源制御回路105B乃至電源制御回路105Dに電気的に接続されており、当該バッファ回路206の出力に応じてそれぞれ処理が行われる(図3,ステップS07)。ステップS07における処理について具体的には、nチャネル型トランジスタ207、nチャネル型トランジスタ209、及びnチャネル型トランジスタ212をオフにする処理が行われる。
第1の機能回路102Aの電源回路が不良動作であることにより、電源電位が論理回路に供給されず、非動作となる。一方、第2の機能回路102B乃至第4の機能回路102Dの電源制御回路105B乃至電源制御回路105Dは、電源回路104B乃至電源回路104Dの出力端子をグラウンド線と電気的に導通させない。すなわちステップS07は、通信装置との無線信号の送受信を行う機能回路として、不良動作のある第1の機能回路102A以外の第2の機能回路102B乃至第4の機能回路102Dから一つを選択していくためのステップである。
次に、第2の機能回路102Bにおける送受信回路103Bより電源回路104Bに直流信号が入力される際に、第2の機能回路102Bの電源回路104Bで不良動作が起きているか否かが判断される(図3,ステップS08)。なお、このとき電源回路104Bの不良動作と共に送受信回路103Bの不良動作についての判断も同じくなされていることにもなる。
ステップS08で第2の機能回路102Bの電源回路104Bで不良動作がない場合には、電源回路104BはH信号を出力する。そのため、第2の機能回路102Bの電源制御回路105Bは、バッファ回路208よりH信号を出力することとなる(図3,ステップS09)。
図2で説明したように第2の機能回路102Bの電源制御回路105Bにおけるバッファ回路208の出力端子は、第3の機能回路102C及び第4の機能回路102Dの電源制御回路105C及び電源制御回路105Dに電気的に接続されており、当該バッファ回路208の出力に応じてそれぞれ処理が行われる(図3,ステップS10)。ステップS10における処理について具体的には、nチャネル型トランジスタ210及びnチャネル型トランジスタ213をオンにする処理が行われる。
ステップS10における処理によって、第2の機能回路102Bで電源電位が論理回路106Bに供給され動作が行われる一方、第3の機能回路102C及び第4の機能回路102Dの電源制御回路105C及び電源制御回路105Dは、電源回路の出力端子をグラウンド線と電気的に導通させることとなり、電源電位が論理回路106Cに供給されず非動作となる(図3,ステップS11)。すなわち半導体装置において、通信装置との無線信号の送受信を行う機能回路として、第2の機能回路102Bのみで行うことができ、アンテナ101で受信する電力を効率的に利用することができるため、消費電力の低減を図ることができる。
再度ステップS08にもどる。ステップS08で第2の機能回路102Bの電源回路104Bで不良動作がある場合には(図3、図4中のA)、電源電位を生成することができず、電源回路104BはL信号を出力する。そのため、第2の機能回路102Bの電源制御回路105Bは、バッファ回路208よりL信号を出力することとなる(図4,ステップS12)。
図2で説明したように第2の機能回路102Bの電源制御回路105Bにおけるバッファ回路208の出力端子は、第3の機能回路102C及び第4の機能回路102Dの電源制御回路105C及び電源制御回路105Dに電気的に接続されており、当該バッファ回路208の出力に応じてそれぞれ処理が行われる(図4,ステップS13)。ステップS13における処理について具体的には、nチャネル型トランジスタ210、及びnチャネル型トランジスタ213をオフにする処理が行われる。
第2の機能回路102Bの電源回路104Bが不良動作であることにより、電源電位が論理回路106Bに供給されず、非動作となる。一方、第3の機能回路102C及び第4の機能回路102Dの電源制御回路105C及び電源制御回路105Dは、電源回路104C及び電源回路104Dの出力端子をグラウンド線と電気的に導通させない。すなわちステップS13は、通信装置との無線信号の送受信を行う機能回路として、不良動作のある第1の機能回路102A及び第2の機能回路102B以外の第3の機能回路102C及び第4の機能回路102Dから一つを選択していくためのステップである。
次に、第3の機能回路102Cにおける送受信回路103Cより電源回路104Cに直流信号が入力される際に、第3の機能回路102Cの電源回路104Cで不良動作が起きているか否かが判断される(図4,ステップS14)。なお、このとき電源回路104Cの不良動作と共に送受信回路103Cの不良動作についての判断も同じくなされていることにもなる。
ステップS14で第3の機能回路102Cの電源回路104Cで不良動作がない場合には、電源回路104CはH信号を出力する。そのため、第3の機能回路102Cの電源制御回路105Cは、バッファ回路211よりH信号を出力することとなる(図4,ステップS15)。
図2で説明したように第3の機能回路102Cの電源制御回路105Cにおけるバッファ回路211の出力端子は、第4の機能回路102Dの電源制御回路105Dに電気的に接続されており、当該バッファ回路211の出力に応じてそれぞれ処理が行われる(図4,ステップS16)。ステップS16における処理について具体的には、nチャネル型トランジスタ214をオンにする処理が行われる。
ステップS16における処理によって、第3の機能回路102Cで電源電位が論理回路106Cに供給され動作が行われる一方、第4の機能回路102Dの電源制御回路105Dは、電源回路104Dの出力端子をグラウンド線と電気的に導通させることとなり、電源電位が論理回路106Dに供給されず非動作となる(図4,ステップS17)。すなわち半導体装置において、通信装置との無線信号の送受信を行う機能回路として、第3の機能回路102Cのみで行うことができ、アンテナ101で受信する電力を効率的に利用することができるため、消費電力の低減を図ることができる。
再度ステップS14にもどる。ステップS14で第3の機能回路102Cの電源回路104Cで不良動作がある場合には、電源電位を生成することができず、電源回路104CはL信号を出力する。そのため、第3の機能回路102Cの電源制御回路105Cは、バッファ回路211よりL信号を出力することとなる(図4,ステップS18)。
図2で説明したように第3の機能回路102Cの電源制御回路105Cにおけるバッファ回路211の出力端子は、第4の機能回路102Dの電源制御回路105Dに電気的に接続されており、当該バッファ回路211の出力に応じてそれぞれ処理が行われる(図4,ステップS19)。ステップS19における処理について具体的には、nチャネル型トランジスタ214をオフにする処理が行われる。
第3の機能回路102Cの電源回路104Cが不良動作であることにより、電源電位が論理回路106Cに供給されず、非動作となる。一方第4の機能回路102Dの電源制御回路105Dは、電源回路104Dの出力端子をグラウンド線と電気的に導通させない。すなわちステップS19は、通信装置との無線信号の送受信を行う機能回路として、不良動作のある第1の機能回路102A乃至第3の機能回路102C以外の第4の機能回路102Dを選択していくためのステップである。
次に、第4の機能回路102Dにおける送受信回路103Dより電源回路104Dに直流信号が入力される際に、第4の機能回路102Dの電源回路104Dで不良動作が起きているか否かが判断される(図4,ステップS20)。なお、このとき電源回路104Dの不良動作と共に送受信回路103Dの不良動作についての判断も同じくなされていることにもなる。
ステップS20で第4の機能回路102Dの電源回路104Dで不良動作がない場合には、電源電位が論理回路106Dに供給され動作が行われる(図4,ステップS21)。すなわち半導体装置において、通信装置との無線信号の送受信を行う機能回路として、第4の機能回路102Dのみで行うことができ、アンテナで受信する電力を効率的に利用することができるため、消費電力の低減を図ることができる。
再度ステップS20にもどる。ステップS20で第4の機能回路102Dの電源回路104Dで不良動作がある場合には、電源電位を生成することができない。すなわち、第1の機能回路102A乃至第4の機能回路102Dのいずれにおいても、動作することは出来ない。(図4,ステップS22)。なお、半導体装置が有する機能回路の数を増やすことで、全ての機能回路が動作しない確率を低減することが出来る。
つまり、図1及び図2に示す複数の機能回路を具備する半導体装置は、図3及び図4のフローを実行して、送受信回路、及び電源回路を具備する複数の機能回路で構成される半導体装置に外力や衝撃が加わった際にも、通信装置との無線信号の送受信を行うことができるため、信頼性の高い半導体装置とすることが出来る。加えて図1及び図2に示す複数の機能回路を具備する半導体装置は、図3及び図4のフローに示すように、通信装置との無線信号の送受信を行わない機能回路の機能を停止させて動作することが可能であるため、通信装置と半導体装置との通信距離の増加及び低消費電力化をはかることができる。
なお、本実施の形態において、各々の図で述べた内容は、別の実施の形態で述べた内容に対して、適宜、組み合わせ、又は置き換えなどを自由に行うことができる。
(実施の形態2)
本実施の形態では、上記実施の形態で示す機能回路の構成に判定回路を加えて設けることにより、論理回路の信頼性を向上させることができる半導体装置の構成について説明する。
図5を用いて、本実施の形態で説明する本発明の半導体装置の構成について説明する。図5は本発明の半導体装置のブロック図である。本発明の半導体装置500は、アンテナ501と、第1の機能回路502Aと、第2の機能回路502Bと、第3の機能回路502Cと、第4の機能回路502Dとを有している。第1の機能回路502Aは、送受信回路503Aと、電源回路504Aと、電源制御回路505Aと、論理回路506Aと、判定回路507Aを有している。第2の機能回路502Bは、送受信回路503Bと、電源回路504Bと、電源制御回路505Bと、論理回路506Bと、判定回路507Bを有している。第3の機能回路502Cは、送受信回路503Cと、電源回路504Cと、電源制御回路505Cと、論理回路506Cと、判定回路507Cを有している。第4の機能回路502Dは、送受信回路503Dと、電源回路504Dと、電源制御回路505Dと、論理回路506D、判定回路507Dを有している。なお、アンテナ501は、第1の機能回路502A乃至第4の機能回路502Dと電気的に接続されているものである。
図5に示すブロック図において、アンテナ501は、外部にある通信装置(図示せず)からの電波による無線信号の受信、及び通信装置への信号の送信を行うものである。
なお、図5において、アンテナ501の形状は、特に限定されない。つまり、半導体装置500におけるアンテナ501に適用する信号の伝送方式は、実施者が適宜使用用途を考慮して選択すればよく、伝送方式に伴って最適な長さや形状のアンテナを設ければよい。
次に第1の機能回路502A乃至第4の機能回路502Dについて説明する。なお、本実施の形態においては説明をわかりやすくするため、具体的に機能回路を4つ用いるものとして説明をおこなうが、本発明の機能回路の数は特に限定されない。本発明において機能回路は半導体装置において2以上有する構成であれば本発明の適用が可能である。
図5に示すように、本実施の形態における第1の機能回路502A乃至第4の機能回路502Dは、送受信回路503A乃至送受信回路503D、電源回路504A乃至電源回路504D、電源制御回路505A乃至電源制御回路505D、論理回路506A乃至論理回路506D、判定回路507A乃至判定回路507Dを有している。
なお、本明細書において説明する機能回路とは、通信装置と無線信号によるデータの送受信を行うための機能を有する回路である。また送受信回路とは、アンテナで受信した信号の復調、アンテナに送信する信号の変調、及びアンテナより出力される交流信号の整流化及び平滑化、を行うための機能を有する回路である。また電源回路とは、送受信回路において生成された直流信号に基づいて、論理回路を動作するための電源電位を生成し出力するための回路である。また論理回路とは、論理回路に送られてきた命令に含まれる複数のコードをそれぞれ抽出する回路、抽出されたコードとリファレンスに相当するコードとを比較して命令の内容を判定する回路、判定されたコードに基づいて送信エラー等の有無を検出する回路、及び論理回路より出力される信号を符号化して出力する回路を有する回路である。また論理回路には記憶回路を有し、機能回路毎に異なるID(識別コード)が記憶されているものである。また判定回路とは、論理回路より出力される信号が正常な信号か、または異常な信号であるかが、半導体装置の外部の通信装置により判定された際、論理素子が不良動作か否かに関する当該判定の結果を判定回路が具備する記憶素子に記憶する機能を有する回路である。
次に本実施の形態の半導体装置における第1の機能回路502A乃至第4の機能回路502Dにおける回路構成について示し、本発明について詳細に説明していく。
図6に図5で説明した第1の機能回路502A乃至第4の機能回路502Dのブロック図において、一部回路構成を示した図を示す。図6に示す第1の機能回路502Aにおいて、送受信回路から出力された直流信号が電源回路504Aに入力される。電源回路504Aは、実施の形態1の図2に関する説明で示した電源回路104Aと同様である。図6に示す電源回路504Aの出力端子は、電源制御回路505A及び論理回路506Aに電気的に接続されている。図6に示す論理回路506Aの出力端子は、判定回路507Aに電気的に接続されている。
次に図6に示す第1の機能回路502Aにおける判定回路507Aの構成について説明する。判定回路507Aは、論理回路506Aより出力される信号が正常な信号か、または異常な信号であるかが、半導体装置の外部の通信装置により判定された際、論理素子が不良動作か否かに関する当該判定の結果を判定回路が具備するための記憶素子を有する。具体的には、1ビットの不揮発性の記憶素子、好適には読み出しと一回だけの書き込みが可能である記憶素子であるライトワンスメモリを有する構成とすればよい。判定回路507Aが有する記憶素子に対し、1回だけ書き込む際は、半導体装置の製造時における動作確認時に、通信装置による検査の段階で書き込みを行うことが好適である。もちろん、複数回書き込み可能な記憶素子を用いてもよく、この場合は逐次論理回路506Aが不良動作であるか否かの書き込みを行うことが出来るため、半導体装置の信頼性を高める際に好適である。なお、本実施の形態においては、論理回路506Aが不良動作である際に判定回路507Aからの出力信号がL信号となり、論理回路506Aが不良動作でない際に判定回路507Aからの出力信号がH信号を出力する構成とするものとして以下説明する。
なおライトワンスメモリとしては、導通状態及び非導通状態によりデータを書き込むことができるフューズやアンチフューズなどのフューズ型素子を用いればよい。アンチフューズは、製造時は非導通状態であり、所定の閾値以上の電気信号を与えることにより導通状態に変化する素子である。また、EEPROM(Electrically Erasable and Programmable Read Only Memory)等の不揮発性メモリとロジックを組み合わせてライトワンスメモリを実現してもよい。
次に図6に示す第1の機能回路502Aにおける電源制御回路505Aの構成について説明する。電源制御回路505Aには、電源回路504AよりH信号が入力されるか、または送受信回路503A、電源回路504Aが外力や衝撃により破壊された場合には、L信号が入力される。また、判定回路507Aより、論理回路506Aが不良動作である際にL信号が入力され、論理回路506Aが不良動作でない際にH信号が入力される。また電源制御回路505Aには、H信号またはL信号の外部出力の駆動能力を向上するためのバッファ回路601、及び判定回路507Aからの信号及び電源回路504Aからの信号の論理積をとるためのアンド回路602(AND回路ともいう)を有する。すなわち電源制御回路505Aにおいては、送受信回路503A及び電源回路504A、並びに論理回路506Aが共に正常に動作する場合には、アンド回路602がH信号を出力し、送受信回路503A及び電源回路504A、並びに論理回路506Aのいずれかが外力や衝撃により破壊された場合には、アンド回路602がL信号を出力する。なお本実施の形態においてバッファ回路601は、アンド回路602の入力端子側に設ける構成としたが、出力端子側に設ける構成としてもよい。
次に図6に示した第2の機能回路502Bにおける電源制御回路505Bの構成について説明を行う。なお送受信回路503B、電源回路504B、論理回路506B、判定回路507Bに関する説明は、第1の機能回路502Aと同様である。
第2の機能回路502Bにおける電源制御回路505Bには、第1の機能回路502Aと同様に、電源回路504BよりH信号が入力されるか、または送受信回路503B、電源回路504Bが外力や衝撃により破壊された場合には、L信号が入力される。また第2の機能回路502Bにおける電源制御回路505Bには、第1の機能回路502Aと同様に、判定回路507Bより、論理回路506Bが不良動作である際にL信号が入力され、論理回路506Bが不良動作でない際にH信号が入力される。第2の機能回路502Bにおける電源制御回路505Bは、nチャネル型トランジスタ603、バッファ回路604、及びアンド回路605を有する。バッファ回路604は、バッファ回路601と同様に、入力されるH信号またはL信号の外部出力の駆動能力を向上するための回路である。またアンド回路605は、アンド回路602と同様に、送受信回路503B及び電源回路504B、並びに論理回路506Bが共に正常に動作する場合にH信号を出力し、送受信回路503B及び電源回路504B、並びに論理回路506Bのいずれかが外力や衝撃により破壊された場合にL信号を出力するための回路である。またnチャネル型トランジスタ603の第1端子が電源回路504Bの出力端子に電気的に接続され、ゲート端子が第1の機能回路502Aにおける電源制御回路505Aのアンド回路602の出力端子に電気的に接続され、第2端子がグラウンド線に電気的に接続されている。
次に図6に示した第3の機能回路502Cにおける電源制御回路505Cの構成について説明を行う。なお送受信回路503C、電源回路504C、論理回路506C、判定回路507Cに関する説明は、第1の機能回路502Aと同様である。
第3の機能回路502Cにおける電源制御回路505Cには、第1の機能回路502Aと同様に、電源回路504CよりH信号が入力されるか、または送受信回路503C、電源回路504Cが外力や衝撃により破壊された場合には、L信号が入力される。また第3の機能回路502Cにおける電源制御回路505Cには、第1の機能回路502Aと同様に、判定回路507Cより、論理回路506Cが不良動作である際にL信号が入力され、論理回路506Cが不良動作でない際にH信号が入力される。第3の機能回路502Cにおける電源制御回路505Cは、nチャネル型トランジスタ606、nチャネル型トランジスタ607、バッファ回路608、及びアンド回路609を有する。バッファ回路608は、バッファ回路601と同様に、入力されるH信号またはL信号の外部出力の駆動能力を向上するための回路である。またアンド回路609は、アンド回路602と同様に、送受信回路503C及び電源回路504C、並びに論理回路506Cが共に正常に動作する場合にH信号を出力し、送受信回路503C及び電源回路504C、並びに論理回路506Cのいずれかが外力や衝撃により破壊された場合にL信号を出力するための回路である。またnチャネル型トランジスタ606の第1端子が電源回路504Cの出力端子に電気的に接続され、ゲート端子が第1の機能回路502Aにおける電源制御回路505Aのアンド回路602の出力端子に電気的に接続され、第2端子がグラウンド線に電気的に接続されている。またnチャネル型トランジスタ607の第1端子が電源回路504Cの出力端子に電気的に接続され、ゲート端子が第2の機能回路502Bにおける電源制御回路505Bのアンド回路605の出力端子に電気的に接続され、第2端子がグラウンド線に電気的に接続されている。
次に図6に示した第4の機能回路502Dにおける電源制御回路505Dの構成について説明を行う。なお送受信回路503D、電源回路504D、論理回路506D、判定回路507Dに関する説明は、第1の機能回路502Aと同様である。
第4の機能回路502Dにおける電源制御回路505Dには、第1の機能回路502Aと同様に、電源回路504DよりH信号が入力されるか、または送受信回路503D、電源回路504Dが外力や衝撃により破壊された場合には、L信号が入力される。第4の機能回路502Dにおける電源制御回路505Dは、nチャネル型トランジスタ610、nチャネル型トランジスタ611、及びnチャネル型トランジスタ612を有する。なお図5では、判定回路507Dを具備する構成について記載したが、第4の機能回路502Dは判定回路507Dを具備しなくてもよい。nチャネル型トランジスタ610の第1端子が電源回路504Dの出力端子に電気的に接続され、ゲート端子が第1の機能回路502Aにおける電源制御回路505Aのアンド回路602の出力端子に電気的に接続され、第2端子がグラウンド線に電気的に接続されている。またnチャネル型トランジスタ611の第1端子が電源回路504Dの出力端子に電気的に接続され、ゲート端子が第2の機能回路502Bにおける電源制御回路505Bのアンド回路605の出力端子に電気的に接続され、第2端子がグラウンド線に電気的に接続されている。またnチャネル型トランジスタ612の第1端子が電源回路504Dの出力端子に電気的に接続され、ゲート端子が第3の機能回路502Cにおける電源制御回路505Cのアンド回路609の出力端子に電気的に接続され、第2端子がグラウンド線に電気的に接続されている。
なお図6に示す第1の機能回路502A乃至第4の機能回路502Dでの電源制御回路505A乃至電源制御回路505Dはいずれも異なる構成になっている。ここで半導体装置が第1の機能回路乃至第Nの機能回路(Nは3以上の自然数)を具備する構成として考えると、第1の機能回路の電源制御回路は、電源回路の出力端子に接続された1つのバッファ回路及びアンド回路を有する構成となる。ついで第iの機能回路(iは2以上N未満の自然数)の電源制御回路は、i個のnチャネル型トランジスタと、1つのバッファ回路と、1つのアンド回路を有する構成となる。ついで第Nの機能回路の電源制御回路は、(i−1)個のnチャネル型トランジスタを有する構成となる。なお、nチャネル型トランジスタ、バッファ回路、及びアンド回路の電源回路等との接続については、図6で説明した接続を取り得るものである。
なお、半導体装置が第1の機能回路及び第2の機能回路を具備する構成の場合には、第1の機能回路の電源制御回路は、電源回路の出力端子に接続された1つのバッファ回路、及び1つのアンド回路を有する構成となり、第2の機能回路の電源制御回路は、1個のnチャネル型トランジスタ、1つのバッファ回路、及び1つのアンド回路を有する構成となる。なお、nチャネル型トランジスタ及びバッファ回路の電源回路等との接続については、図6で説明した接続を取り得るものである。
図6に示した半導体装置における第1の機能回路502A乃至第4の機能回路502Dの動作について図7及び図8に示すフローチャートを用いて説明する。
まず半導体装置では通信装置より、アンテナ501に無線信号が送信され、当該無線信号より交流信号が生成され、第1の機能回路502A乃至第4の機能回路502Dの送受信回路503A乃至送受信回路503Dに入力される(図7、ステップS101)。アンテナは、第1の機能回路502A乃至第4の機能回路502Dのそれぞれの送受信回路503A乃至送受信回路503Dに電気的に接続されているため、第1の機能回路502A乃至第4の機能回路502Dには等しく交流信号が入力されることとなる。
次に、第1の機能回路502Aにおける送受信回路503Aより電源回路504Aに直流信号が入力されることとなるが、このとき、第1の機能回路の電源回路504Aで不良動作が起きているか否かが判断される(図7,ステップS102)。なお、このとき電源回路504Aの不良動作と共に送受信回路503Aの不良動作についての判断も同じくなされていることにもなる。
次に、第1の機能回路502Aの論理回路506Aで不良動作が起きているか否かが判断される(図7,ステップS103)。なお実際には、論理回路506Aの不良動作を直接判定するのではなく、半導体装置製造時に予め論理回路の検査を行い、検査結果が判定回路507A内部の記憶素子に書き込まれている。
なおステップS102及びステップS103について図7では分けて記載をしているが、実際にはアンド回路602による論理積により判定されており、順序が逆でも良いし、同時に判定がされるものであってもよい。
ステップS102で第1の機能回路502Aの電源回路504Aで不良動作がない場合、且つステップS103で論理回路506Aに不良動作がない場合には、第1の機能回路502Aの電源制御回路505Aにおけるアンド回路602はH信号を出力する(図7,ステップS104)。
図6で説明したように第1の機能回路502Aの電源制御回路505Aにおけるアンド回路602の出力端子は、第2の機能回路502B乃至第4の機能回路502Dの電源制御回路505B乃至電源制御回路505Dに電気的に接続されており、当該アンド回路602の出力に応じてそれぞれ処理が行われる(図7,ステップS105)。ステップS105における処理について具体的には、nチャネル型トランジスタ603、nチャネル型トランジスタ606、及びnチャネル型トランジスタ610をオンにする処理が行われる。
ステップS105における処理によって、第1の機能回路502Aで電源電位が論理回路506Aに供給され動作が行われる一方、第2の機能回路502B乃至第4の機能回路502Dの電源制御回路505B乃至電源制御回路505Dは、電源回路504B乃至電源回路504Dの出力端子をグラウンド線と電気的に導通させることとなり、電源電位が論理回路506B乃至論理回路506Dに供給されず非動作となる(図7,ステップS106)。すなわち半導体装置において、通信装置との無線信号の送受信を行う機能回路として、第1の機能回路502Aのみで行うことができ、アンテナ501で受信する電力を効率的に利用することができるため、消費電力の低減を図ることができる。
再度ステップS102またはステップS103にもどる。ステップS102で第1の機能回路502Aの電源回路504Aで不良動作がある場合、またはステップS103で第1の機能回路502Aの論理回路506Aで不良動作がある場合には、第1の機能回路502Aの電源制御回路505Aにおけるアンド回路602はL信号を出力する(図7,ステップS107)。
図6で説明したように第1の機能回路502Aの電源制御回路505Aにおけるアンド回路602の出力端子は、第2の機能回路502B乃至第4の機能回路502Dの電源制御回路505B乃至電源制御回路505Dに電気的に接続されており、当該アンド回路602の出力に応じてそれぞれ処理が行われる(図7,ステップS108)。ステップS108における処理について具体的には、nチャネル型トランジスタ603、nチャネル型トランジスタ606、及びnチャネル型トランジスタ610をオフにする処理が行われる。
第1の機能回路502Aの電源回路504Aまたは論理回路506Aが不良動作であることにより、第1の機能回路502Aは非動作となる。一方、第2の機能回路502B乃至第4の機能回路502Dの電源制御回路505B乃至電源制御回路505Dは、電源回路504B乃至電源回路504Dの出力端子をグラウンド線と電気的に導通させない。すなわちステップS108は、通信装置との無線信号の送受信を行う機能回路として、不良動作のある第1の機能回路502A以外の第2の機能回路502B乃至第4の機能回路502Dより以降を選択していくためのステップである。
次に、第2の機能回路502Bにおける送受信回路503Bより電源回路504Bに直流信号が入力される際に、第2の機能回路502Bの電源回路504Bで不良動作が起きているか否かが判断される(図7,ステップS109)。なお、このとき電源回路504Bの不良動作と共に送受信回路503Bの不良動作についての判断も同じくなされていることにもなる。
次に、第2の機能回路502Bの論理回路506Bで不良動作が起きているか否かが判断される(図7,ステップS110)。なお実際には、論理回路506Bの不良動作を直接判定するのではなく、半導体装置製造時に予め論理回路506Bの検査を行い、検査結果が判定回路507B内部の記憶素子に書き込まれている。
なおステップS109及びステップS110について図7では分けて記載をしているが、実際にはアンド回路605による論理積により判定されており、順序が逆でも良いし、同時に判定がされるものであってもよい。
ステップS109で第2の機能回路502Bの電源回路504Bで不良動作がない場合、且つステップS110で論理回路506Bに不良動作がない場合には、第2の機能回路502Bの電源制御回路505Bにおけるアンド回路605はH信号を出力する(図7,ステップS111)。
図6で説明したように第2の機能回路502Bの電源制御回路505Bにおけるアンド回路605の出力端子は、第3の機能回路502C及び第4の機能回路502Dの電源制御回路505C及び電源制御回路505Dに電気的に接続されており、当該アンド回路605の出力に応じてそれぞれ処理が行われる(図7,ステップS112)。ステップS112における処理について具体的には、nチャネル型トランジスタ607及びnチャネル型トランジスタ611をオンにする処理が行われる。
ステップS112における処理によって、第2の機能回路502Bで電源電位が論理回路506Bに供給され動作が行われる一方、第3の機能回路502C及び第4の機能回路502Dの電源制御回路505C及び電源制御回路505Dは、電源回路504C及び電源回路504Dの出力端子をグラウンド線と電気的に導通させることとなり、電源電位が論理回路506C乃至論理回路506Dに供給されず非動作となる(図7,ステップS113)。すなわち半導体装置において、通信装置との無線信号の送受信を行う機能回路として、第2の機能回路502Bのみで行うことができ、アンテナ501で受信する電力を効率的に利用することができるため、消費電力の低減を図ることができる。
再度ステップS109またはステップS110にもどる。ステップS109で第2の機能回路502Bの電源回路504Bで不良動作がある場合、またはステップS110で第2の機能回路502Bの論理回路506Bで不良動作がある場合には(図7、図8中のA)、第2の機能回路502Bの電源制御回路505Bにおけるアンド回路605はL信号を出力する(図8,ステップS114)。
図6で説明したように第2の機能回路502Bの電源制御回路505Bにおけるアンド回路605の出力端子は、第3の機能回路502C及び第4の機能回路502Dの電源制御回路505C及び電源制御回路505Dに電気的に接続されており、当該アンド回路605の出力に応じてそれぞれ処理が行われる(図8,ステップS115)。ステップS115における処理について具体的には、nチャネル型トランジスタ607、及びnチャネル型トランジスタ611をオフにする処理が行われる。
第2の機能回路502Bの電源回路504Bまたは論理回路506Bが不良動作であることにより、第2の機能回路502Bは非動作となる。一方、第3の機能回路502C及び第4の機能回路502Dの電源制御回路505C及び電源制御回路505Dは、電源回路504C及び電源回路504Dの出力端子をグラウンド線と電気的に導通させない。すなわちステップS115は、通信装置との無線信号の送受信を行う機能回路として、不良動作のある第1の機能回路502A及び第2の機能回路502B以外の第3の機能回路502C及び第4の機能回路502Dから一つを選択していくためのステップである。
次に、第3の機能回路502Cにおける送受信回路503Cより電源回路504Cに直流信号が入力される際に、第3の機能回路502Cの電源回路504Cで不良動作が起きているか否かが判断される(図8,ステップS116)。なお、このとき電源回路504Cの不良動作と共に送受信回路503Cの不良動作についての判断も同じくなされていることにもなる。
次に、第3の機能回路502Cの論理回路506Cで不良動作が起きているか否かが判断される(図7,ステップS117)。なお実際には、論理回路506Cの不良動作を直接判定するのではなく、半導体装置製造時に予め論理回路506Cの検査を行い、検査結果が判定回路507C内部の記憶素子に書き込まれている。
なおステップS116及びステップS117について図8では分けて記載をしているが、実際にはアンド回路609による論理積により判定されており、順序が逆でも良いし、同時に判定がされるものであってもよい。
ステップS116で第3の機能回路502Cの電源回路504Cで不良動作がない場合、且つステップS117で論理回路506Cに不良動作がない場合には、第3の機能回路502Cにおけるアンド回路609はH信号を出力する(図8,ステップS118)。
図6で説明したように第3の機能回路502Cの電源制御回路505Cにおけるアンド回路609の出力端子は、第4の機能回路502Dの電源制御回路505Dに電気的に接続されており、当該アンド回路609の出力に応じてそれぞれ処理が行われる(図8,ステップS119)。ステップS119における処理について具体的には、nチャネル型トランジスタ612をオンにする処理が行われる。
ステップS119における処理によって、第3の機能回路502Cで電源電位が論理回路506Cに供給され動作が行われる一方、第4の機能回路502Dの電源制御回路505Dは、電源回路504Dの出力端子をグラウンド線と電気的に導通させることとなり、電源電位が論理回路506Dに供給されず非動作となる(図8,ステップS120)。すなわち半導体装置において、通信装置との無線信号の送受信を行う機能回路として、第3の機能回路502Cのみで行うことができ、アンテナ501で受信する電力を効率的に利用することができるため、消費電力の低減を図ることができる。
再度ステップS116またはステップS117にもどる。ステップS116で第3の機能回路502Cの電源回路504Cで不良動作がある場合、またはステップS117で第3の機能回路502Cの論理回路506Cで不良動作がある場合には、第3の機能回路502Cの電源制御回路505Cにおけるアンド回路609はL信号を出力する(図8,ステップS121)。
図6で説明したように第3の機能回路502Cの電源制御回路505Cにおけるアンド回路609の出力端子は、第4の機能回路502Dの電源制御回路505Dに電気的に接続されており、当該アンド回路609の出力に応じてそれぞれ処理が行われる(図8,ステップS122)。ステップS122における処理について具体的には、nチャネル型トランジスタ612をオフにする処理が行われる。
第3の機能回路502Cの電源回路504Cまたは論理回路506Cが不良動作であることにより、第3の機能回路502Cは非動作となる。一方第4の機能回路502Dの電源制御回路505Dは、電源回路504Dの出力端子をグラウンド線と電気的に導通させない。すなわちステップS122は、通信装置との無線信号の送受信を行う機能回路として、不良動作のある第1の機能回路502A乃至第3の機能回路502C以外の第4の機能回路502Dを選択していくためのステップである。
次に、第4の機能回路502Dにおける送受信回路503Dより電源回路504Dに直流信号が入力される際に、第4の機能回路502Dの電源回路504Dで不良動作が起きているか否かが判断される(図8,ステップS123)。なお、このとき電源回路504Dの不良動作と共に送受信回路503Dの不良動作についての判断も同じくなされていることにもなる。
ステップS123で第4の機能回路502Dの電源回路504Dで不良動作がない場合には、電源電位が論理回路506Dに供給され動作が行われる(図8,ステップS124)。すなわち半導体装置において、通信装置との無線信号の送受信を行う機能回路として、第4の機能回路502Dのみで行うことができ、アンテナ501で受信する電力を効率的に利用することができるため、消費電力の低減を図ることができる。
再度ステップS123にもどる。ステップS123で第4の機能回路502Dの電源回路504Dで不良動作がある場合には、電源電位を生成することができない。すなわち、第1の機能回路502A乃至第4の機能回路502Dのいずれにおいても、動作することは出来ない。(図8,ステップS125)。半導体装置が有する機能回路の数を増やすことで、全ての機能回路が動作しない確率を低減することが出来る。
上記述べたように、図5及び図6に示す複数の機能回路を具備する半導体装置は、図7及び図8のフローを実行して、送受信回路、電源回路、及び論理回路を具備する複数の機能回路で構成される半導体装置に外力や衝撃が加わった際にも、通信装置との無線信号の送受信を行うことができるため、信頼性の高い半導体装置とすることが出来る。加えて図5及び図5に示す複数の機能回路を具備する半導体装置は、図7及び図8のフローに示すように、通信装置との無線信号の送受信を行わない機能回路の機能を停止させて動作することが可能であるため、通信装置と半導体装置との通信距離の増加及び低消費電力化をはかることができる。
なお、本実施の形態において、各々の図で述べた内容は、別の実施の形態で述べた内容に対して、適宜、組み合わせ、又は置き換えなどを自由に行うことができる。
(実施の形態3)
本実施の形態では、上記実施の形態2で示す電源制御回路の構成について、実施の形態2とは異なる構成について説明する。なお、半導体装置について説明するブロック図は図5、動作について説明するフローチャートについては、実施の形態2で述べた説明と同様である。そのため、本実施の形態では、各機能回路における電源制御回路の構成について説明するものとする。
次に本実施の形態の半導体装置における第1の機能回路502A乃至第4の機能回路502Dにおける回路構成について示し、本発明について詳細に説明していく。
図18に上記実施の形態2で説明した第1の機能回路502A乃至第4の機能回路502Dのブロック図において、実施の形態2とは異なる電源制御回路の構成を示した図を示す。図18に示す第1の機能回路502Aにおいては、実施の形態2の図6と同様に、送受信回路から出力された直流信号が電源回路504Aに入力される。電源回路504Aは、実施の形態1の図2に関する説明で示した電源回路104Aと同様である。図18に示す電源回路504Aの出力端子は、電源制御回路505A及び論理回路506Aに電気的に接続されている。図18に示す論理回路506Aの出力端子は、判定回路507Aに電気的に接続されている。
次に図18に示す第1の機能回路502Aにおける判定回路507Aの構成について説明する。判定回路507Aは、実施の形態2の判定回路507Aと同様に、論理回路506Aの論理素子が不良動作か否かに関する当該判定の結果を記憶するための記憶素子を有する。なお、本実施の形態においては、論理回路506Aが不良動作である際に判定回路507Aからの出力信号がH信号となり、論理回路506Aが不良動作でない際に判定回路507Aからの出力信号がL信号を出力する構成とするものとして以下説明する。
次に図18に示す第1の機能回路502Aにおける電源制御回路505Aの構成について説明する。電源制御回路505Aには、実施の形態2と同様に、電源回路504AよりH信号が入力されるか、または送受信回路503A、電源回路504Aが外力や衝撃により破壊された場合には、L信号が入力される。また、判定回路507Aより、論理回路506Aが不良動作である際にH信号が入力され、論理回路506Aが不良動作でない際にL信号が入力される。また電源制御回路505Aには、判定回路507Aからの信号に基づいて電源回路504Aの出力端子とグラウンド線との電気的な接続を制御するためのnチャネル型トランジスタ1701、及びH信号またはL信号の外部出力の駆動能力を向上するためのバッファ回路1702を有する。
なお本明細書において、Cからの信号に基づいてAとBとの電気的な接続を制御するためのトランジスタとは、トランジスタの第1端子がAに電気的に接続され、トランジスタの第2端子がBに電気的に接続され、トランジスタのゲート端子がCに電気的に接続されている場合のことをいうものとする。
電源制御回路505Aにおいては、まず論理回路506Aが正常に動作するか否かに応じてnチャネル型トランジスタのオンまたはオフを選択して、電源回路504Aの出力がH信号またはL信号にかかわらず、電源回路504Aの出力端子の電位を制御する。続いて電源回路504Aが正常に動作する場合にはバッファ回路1702がH信号を出力し、送受信回路503A及び電源回路504Aが外力や衝撃により破壊された場合には、バッファ回路1702がL信号を出力する。
すなわち電源制御回路505Aは、論理回路506Aが不良動作である場合に判定回路507Aからの信号により、nチャネル型トランジスタ1701をオンにする。そして電源回路504Aの出力端子をL信号にし、バッファ回路1702からの出力信号をL信号にする。また電源制御回路505Aは、論理回路506Aが不良動作でない場合に判定回路507Aからの信号により、nチャネル型トランジスタ1701をオフにする。そして電源回路504Aの出力が正常に動作する場合に、バッファ回路1702からの出力信号をH信号とする。または、電源回路504Aの出力が不良動作の場合に、バッファ回路1702からの出力信号をL信号とする。
次に図18に示した第2の機能回路502Bにおける電源制御回路505Bの構成について説明を行う。なお送受信回路503B、電源回路504B、論理回路506B、判定回路507Bに関する説明は、第1の機能回路502Aと同様である。
第2の機能回路502Bにおける電源制御回路505Bには、第1の機能回路502Aと同様に、電源回路504BよりH信号が入力されるか、または送受信回路503B、電源回路504Bが外力や衝撃により破壊された場合には、L信号が入力される。また第2の機能回路502Bにおける電源制御回路505Bには、論理回路506Bが不良動作である際に判定回路507BよりH信号が入力され、論理回路506Bが不良動作でない際に判定回路507BよりL信号が入力される。また電源制御回路505Bには、バッファ回路1702からの信号に基づいて電源回路504Bの出力端子とグラウンド線との電気的な接続を制御するためのnチャネル型トランジスタ1703、判定回路507Bからの信号に基づいて電源回路504Bの出力端子とグラウンド線との電気的な接続を制御するためのnチャネル型トランジスタ1704、及びH信号またはL信号の外部出力の駆動能力を向上するためのバッファ回路1705を有する。
次に図18に示した第3の機能回路502Cにおける電源制御回路505Cの構成について説明を行う。なお送受信回路503C、電源回路504C、論理回路506C、判定回路507Cに関する説明は、第1の機能回路502Aと同様である。
第3の機能回路502Cにおける電源制御回路505Cには、第1の機能回路502Aと同様に、電源回路504CよりH信号が入力されるか、または送受信回路503C、電源回路504Cが外力や衝撃により破壊された場合には、L信号が入力される。また第3の機能回路502Cにおける電源制御回路505Cには、論理回路506Cが不良動作である際に判定回路507CよりH信号が入力され、論理回路506Cが不良動作でない際に判定回路507CよりL信号が入力される。また電源制御回路505Cには、バッファ回路1702からの信号に基づいて電源回路504Cの出力端子とグラウンド線との電気的な接続を制御するためのnチャネル型トランジスタ1706、バッファ回路1705からの信号に基づいて電源回路504Cの出力端子とグラウンド線との電気的な接続を制御するためのnチャネル型トランジスタ1707、判定回路507Cからの信号に基づいて電源回路504Cの出力端子とグラウンド線との電気的な接続を制御するためのnチャネル型トランジスタ1708、及びH信号またはL信号の外部出力の駆動能力を向上するためのバッファ回路1709を有する。
次に図18に示した第4の機能回路502Dにおける電源制御回路505Dの構成について説明を行う。なお送受信回路503D、電源回路504D、論理回路506D、判定回路507Dに関する説明は、第1の機能回路502Aと同様である。
第4の機能回路502Dにおける電源制御回路505Dには、第1の機能回路502Aと同様に、電源回路504DよりH信号が入力されるか、または送受信回路503D、電源回路504Dが外力や衝撃により破壊された場合には、L信号が入力される。また第4の機能回路502Dにおける電源制御回路505Dには、論理回路506Dが不良動作である際に判定回路507DよりH信号が入力され、論理回路506Dが不良動作でない際に判定回路507DよりL信号が入力される。また電源制御回路505Dには、バッファ回路1702からの信号に基づいて電源回路504Dの出力端子とグラウンド線との電気的な接続を制御するためのnチャネル型トランジスタ1710、バッファ回路1705からの信号に基づいて電源回路504Dの出力端子とグラウンド線との電気的な接続を制御するためのnチャネル型トランジスタ1711、バッファ回路1709からの信号に基づいて電源回路504Dの出力端子とグラウンド線との電気的な接続を制御するためのnチャネル型トランジスタ1712、及び判定回路507Dからの信号に基づいて電源回路504Dの出力端子とグラウンド線との電気的な接続を制御するためのnチャネル型トランジスタ1713を有する。
なお図18に示す第1の機能回路502A乃至第4の機能回路502Dでの電源制御回路505A乃至電源制御回路505Dはいずれも異なる構成になっている。ここで半導体装置が第1の機能回路乃至第Nの機能回路(Nは3以上の自然数)を具備する構成として考えると、第1の機能回路の電源制御回路は、電源回路の出力端子に接続された1つのバッファ回路と、判定回路からの信号に基づいて電源回路の出力端子とグラウンド線の電気的な接続を制御するための1つのnチャネル型トランジスタと、を有する構成となる。ついで第iの機能回路(iは2以上N未満の自然数)の電源制御回路は、i個のnチャネル型トランジスタと、1つのバッファ回路と、判定回路からの信号に基づいて電源回路の出力端子とグラウンド線の電気的な接続を制御するための1つのnチャネル型トランジスタと、を有する構成となる。ついで第Nの機能回路の電源制御回路は、(i−1)個のnチャネル型トランジスタと、判定回路からの信号に基づいて電源回路の出力端子とグラウンド線の電気的な接続を制御するための1つのnチャネル型トランジスタと、を有する構成となる。なお、nチャネル型トランジスタ、及びバッファ回路の電源回路等との接続については、図18で説明した接続を取り得るものである。
なお、半導体装置が第1の機能回路及び第2の機能回路を具備する構成の場合には、第1の機能回路の電源制御回路は、電源回路の出力端子に接続された1つのバッファ回路、及び1つのアンド回路を有する構成となり、第2の機能回路の電源制御回路は、1個のnチャネル型トランジスタ、1つのバッファ回路、及び1つのアンド回路を有する構成となる。なお、nチャネル型トランジスタ及びバッファ回路の電源回路等との接続については、図6で説明した接続を取り得るものである。
本実施の形態においては、上記実施の形態2の図6で説明した構成と異なり、電源制御回路において、判定回路からの信号に基づいて電源回路の出力端子とグラウンド線の電気的な接続を制御するための1つのnチャネル型トランジスタを有する構成である。そのため、本実施の形態における半導体装置は、論理回路に不良動作があった場合、電源回路からの出力をL信号にすることができ、不良動作のある機能回路の動作を止めて、他の機能回路による動作を行わせることができる。
また本実施の形態で説明した電源制御回路の構成においてはいずれの機能回路においても判定回路を具備し、論理回路の不良動作について検査することができる。そのため、半導体装置の信頼性を高めることができる。
なお本実施の形態においても、上記実施の形態2と同様に、図7及び図8のフローを実行して、送受信回路、電源回路、及び論理回路を具備する複数の機能回路で構成される半導体装置に外力や衝撃が加わった際にも、通信装置との無線信号の送受信を行うことができるため、信頼性の高い半導体装置とすることが出来る。加えて図18に示す複数の機能回路を具備する半導体装置は、図7及び図8のフローに示すように、通信装置との無線信号の送受信を行わない機能回路の機能を停止させて動作することが可能であるため、通信装置と半導体装置との通信距離の増加及び低消費電力化をはかることができる。
なお、本実施の形態において、各々の図で述べた内容は、別の実施の形態で述べた内容に対して、適宜、組み合わせ、又は置き換えなどを自由に行うことができる。
(実施の形態4)
本実施の形態では、実施の形態1乃至実施の形態3で述べた半導体装置の作製方法について説明する。本実施の形態では、特に絶縁基板上に形成された半導体膜により薄膜トランジスタ(TFT)を具備する半導体装置の断面図、斜視図、及び上面図について示し、説明していくこととする。
まず、本実施の形態で示す半導体装置の斜視図について図9(A)に示す。図9(A)に示すように、本発明の半導体装置は、封止層900内に第1の機能回路901A、第2の機能回路901B、第3の機能回路901C、第4の機能回路901D、及びアンテナ902を具備する構成である。なおアンテナの他に、ブースターアンテナを具備する構成としてもよい。ブースターアンテナを具備する構成とすることにより、通信装置との無線信号による通信距離を伸ばすことが出来るため好適である。
次に、図9(A)で示した半導体装置の斜視図を上面図とした際の図について図9(B)に示す。図9(B)に示す半導体装置は、図9(A)と同様に、封止層900内に第1の機能回路901A、第2の機能回路901B、第3の機能回路901C、第4の機能回路901D、及びアンテナ902を具備する構成である。なお第1の機能回路901A乃至第4の機能回路901Dにおける封止層900内での配置は特に限定されず、図9(B)に示すように、機能回路同士が配線903を介して電気的に接続され、且つ複数の機能回路がそれぞれアンテナと電気的に接続されていればよい。例えばアンテナに重畳するように設けた機能回路同士を隣接して基板上に設けることによって、配線903を短くすることにより半導体装置を小型化することが出来、且つアンテナによる外力や衝撃による機能回路の保護を行うことができる。また機能回路同士を離間して設けることによって、半導体装置にかかる外力や衝撃による機能回路の破壊の機会を分散することができ信頼性の向上を図ることが出来る。
次に本実施の形態の半導体装置及びその作製方法を、図10乃至図17に記載の上面図、及び断面図を用いて説明する。なお図10乃至図15に示す断面図は、図16及び図17に示す上面図における一点鎖線のA−B間及びC−D間について説明することとする。なお図16(A)においては、基板1000上に領域1001及び領域1002を有し、領域1001内に第1の機能回路乃至第4の機能回路が有するトランジスタ等の素子を形成し、領域1002を切り出すことによって半導体装置とする形態について説明するものとする。
まず剥離層1101を有する基板1100上に、絶縁膜1102、及び、下層下地膜1103a及び上層下地膜1103bを有する下地膜1103を形成する(図10(A)参照)。
基板1100はガラス基板、石英基板、半導体基板のいずれか、剥離層1101は金属膜、金属酸化膜を用いればよい。本実施の形態では、基板1100としてガラス基板、剥離層1101としてタングステン層を用いる。
絶縁膜1102は、酸化珪素膜、窒素を含む酸化珪素膜、窒化珪素膜、酸素を含む窒化珪素膜のいずれか1つ、あるいは2つ以上の積層膜を用いればよい。本実施の形態では、絶縁膜1102として窒素を含む酸化珪素膜を形成する。
下地膜1103は、酸化珪素膜、窒素を含む酸化珪素膜、窒化珪素膜、酸素を含む窒化珪素膜の2つ以上の積層膜を用いる。本実施の形態では、下層下地膜1103aとして酸素を含む窒化珪素膜、上層下地膜1103bとして窒素を含む酸化珪素膜を形成する。
なお、窒素を含む酸化珪素膜とは、その組成として、窒素よりも酸素の含有量が多いものであって、ラザフォード後方散乱法(RBS:Rutherford Backscattering Spectrometry)及び水素前方散乱法(HFS:Hydrogen Forward Scattering)を用いて測定した場合に、濃度範囲として酸素が50〜70原子%、窒素が0.5〜15原子%、Siが25〜35原子%、水素が0.1〜10原子%の範囲で含まれるものをいう。また、酸素を含む窒化珪素膜とは、その組成として、酸素よりも窒素の含有量が多いものであって、RBS及びHFSを用いて測定した場合に、濃度範囲として酸素が5〜30原子%、窒素が20〜55原子%、Siが25〜35原子%、水素が10〜25原子%の範囲で含まれるものをいう。但し、酸化窒化珪素または窒化酸化珪素を構成する原子の合計を100原子%としたとき、窒素、酸素、Si及び水素の含有比率が上記の範囲内に含まれるものとする。
次いで下地膜1103上に、半導体膜を形成し、エッチングして島状半導体膜1104を形成する(図10(B)参照)。
次いで下地膜1103、島状半導体膜1104を覆って、ゲート絶縁膜1105を形成する。
ゲート絶縁膜1105は、酸化珪素膜、窒素を含む酸化珪素膜、窒化珪素膜、酸素を含む窒化珪素膜のいずれか1つ、あるいは2つ以上の積層膜を用いればよい。本実施の形態では、ゲート絶縁膜1105として、窒素を含む酸化珪素膜を形成する。
島状半導体膜1104上にゲート絶縁膜1105を介してゲート電極1106を形成する。本実施の形態では、ゲート電極1106として、窒化タンタル膜とタングステン膜の積層膜を用いる。
次いでゲート電極1106をマスクとして、島状半導体膜1104にそれぞれ、一導電性を付与する不純物元素を添加し、島状半導体膜1104に、チャネル形成領域、ソース領域及びドレイン領域を形成する。
一導電性を付与する不純物元素として、n型を付与する不純物元素であれば、リン(P)、ヒ素(As)を用いればよい。またp型を付与する不純物元素であれば、ホウ素(B)を用いればよい。
また島状半導体膜1104のそれぞれに同じ導電型を付与する不純物元素を添加してもよいし、それぞれ異なる導電型を付与する不純物元素を添加してもよい。
次いで下地膜1103、ゲート絶縁膜1105、ゲート電極1106を覆って、パシベーション膜1107を形成する。酸化珪素膜、窒素を含む酸化珪素膜、窒化珪素膜、酸素を含む窒化珪素膜のいずれか1つ、あるいは2つ以上の積層膜を用いればよい。本実施の形態では、パシベーション膜1107として、窒素を含む酸化珪素膜を形成する。
次いで、パシベーション膜1107上に層間絶縁膜1108を形成する(図10(C)参照)。本実施の形態では層間絶縁膜1108として、酸素を含む窒化珪素膜を形成する。
次いで上層下地膜1103b、ゲート絶縁膜1105、パシベーション膜1107、及び層間絶縁膜1108の一部を含む領域1109をエッチングする(図10(D)参照)。
層間絶縁膜1108上に、島状半導体膜1104のソース領域またはドレイン領域の一方と電気的に接続される電極1110、ゲート電極1106と電気的に接続される電極1111、島状半導体膜1104のソース領域またはドレイン領域の他方と電気的に接続される電極1112が形成される(図11(A)参照)。これにより薄膜トランジスタ(Thin Film Transistor(TFT)が形成される。
なお、電極1110、電極1111、及び電極1112と共に、第1の機能回路乃至第4の機能回路間の電極1110または電極1112を電気的に接続するための電極1113も形成される。電極1113は図19に示すように、図10(D)の基板1100上でエッチングされる領域1109の上層下地膜1103b、ゲート絶縁膜1105、パシベーション膜1107、及び層間絶縁膜1108を一部残して、前記複数の膜と重畳するように機能回路間に設けることで、複数の機能回路間の電気的接続を図ることが出来る。
なお図11(A)、及び図19に示す断面図は、図16(B)に示す上面図に対応する。すなわち、なお図16(B)における第1の機能回路1003A乃至第4の機能回路1003D及び機能回路の間の電気的接続をするための配線、各機能回路を構成する薄膜トランジスタを形成するものである。
なお本実施の形態では、電極1110乃至電極1113は、チタン膜、アルミニウム膜、チタン膜の三層積層膜を用いて形成する。
次いで、下層下地膜1103a、層間絶縁膜1108、電極1110乃至電極1112を覆って、窒化珪素膜からなる層間絶縁膜1114を形成する。なお下層下地膜1103aと層間絶縁膜1114が接する領域1109において、下層下地膜1103aの表面に凹凸を設けることにより、下層下地膜1103aと層間絶縁膜1114との密着性を向上することが出来るため好適である。
次いで有機樹脂を用いて層間絶縁膜1115を形成する(図11(B)参照)。本実施の形態では、層間絶縁膜1115の材料としてポリイミドを用いる。図11(B)において、層間絶縁膜1115は領域1109に開口部を有している。この開口部は、層間絶縁膜1115をエッチングして形成されるが、後述するパシベーション膜1117を形成する前に形成すればよく、必ずしも図11(B)の工程で層間絶縁膜1115をエッチングしなくてもよい。
層間絶縁膜1115上に、電極1112と電気的に接続されるアンテナ1116を形成する(図11(C)参照)。本実施の形態では、アンテナ1116はチタン膜とアルミニウム膜の積層膜を用いて形成する。
なお図11(C)に示す断面図は、図16(C)に示す上面図に対応する。すなわち、なお図16(C)におけるアンテナ1005を形成するものである。
次いで層間絶縁膜1114、層間絶縁膜1115、アンテナ1116を覆って、パシベーション膜1117を形成する(図12(A)参照)。
パシベーション膜1117は、窒化珪素膜、非晶質珪素膜、窒化珪素膜を順次形成して形成する。パシベーション膜1117中の非晶質珪素膜は、一導電性を付与する不純物元素を添加しなくてもよいし、一導電性を付与する不純物元素を添加してもよい。一導電性型を付与する不純物元素として、n型を付与する不純物元素を用いる場合はリン(P)やヒ素(As)、p型を付与する不純物元素を用いる場合はホウ素(B)を添加すればよい。パシベーション膜1117を導電性が付与された非晶質珪素膜にすることにより、素子内で静電気破壊が起きるのを防止することができる。
図12(A)の積層構造を得られたら、パシベーション膜1117上に、繊維体と有機樹脂層を有する封止層1118をプレスにより接着する(図12(B)参照)。
なお図12(B)に示す断面図は、図17(A)に示す上面図に対応する。すなわち、なお図17(A)における封止層1006を形成するものである。
封止層1118は、繊維体及び有機樹脂層を含むものである。繊維体は、有機化合物または無機化合物の高強度繊維を用いた織布または不織布である。高強度繊維としては、具体的には引張弾性率が高い繊維である。または、ヤング率が高い繊維である。高強度繊維の代表例としては、ポリビニルアルコール系繊維、ポリエステル系繊維、ポリアミド系繊維、ポリエチレン系繊維、アラミド系繊維、ポリパラフェニレンベンゾビスオキサゾール繊維、ガラス繊維、または炭素繊維である。ガラス繊維としては、Eガラス、Sガラス、Dガラス、Qガラス等を用いたガラス繊維を用いることができる。なお、繊維体は、一種類の上記高強度繊維で形成されてもよい。また、複数の上記高強度繊維で形成されてもよい。
また繊維体として、カーボン繊維を用いて、繊維体に導電性を持たせると、静電破壊を抑制することができる。
また、繊維体は、繊維(単糸)の束(以下、糸束という)を経糸及び緯糸に使って製織した織布、または複数種の繊維の糸束をランダムまたは一方向に堆積させた不織布で構成されてもよい。
糸束の断面は、円形でも楕円形でもよい。繊維糸束として、高圧水流、液体を媒体とした高周波の振動、連続超音波の振動、ロールによる押圧等によって、開繊加工をした繊維糸束を用いてもよい。開繊加工をした繊維糸束は、糸束幅が広くなり、厚み方向の単糸数を削減することが可能であり、糸束の断面が楕円形または平板状となる。また、繊維糸束として低撚糸を用いることで、糸束が扁平化やすく、糸束の断面形状が楕円形状または平板形状となる。このように、断面が楕円形または平板状の糸束を用いることで、繊維体の厚さを薄くすることが可能である。このため、封止層の厚さを薄くすることが可能であり、薄型の半導体装置を作製することができる。繊維の糸束径は4μm以上400μm以下、さらには4μm以上200μm以下であればよいが、原理上は更に薄くてもよい。また、繊維の太さは、4μm以上20μm以下であればよいが、原理上は更に細くても良く、それらは繊維の材料に依存する。
次いで封止層1118上に、光または熱により剥離可能な粘着テープ1119を設けて、粘着テープ1119上にローラ1120を回転させながら(図13(A)参照)、剥離層1101を剥離して、基板1100を分離する(図13(B)参照)。
このとき、基板1100の剥離層1101に達する溝を形成し、その溝から液体を注入すると、剥離時に発生する静電気を防止することができ、剥離がより容易となる。
次いで、絶縁膜1102が形成されている面からレーザ1121を照射し、絶縁膜1102、下層下地膜1103a、層間絶縁膜1114、パシベーション膜1117、封止層1118の一部に溝1122を形成する(図14(A)参照)。なお粘着テープ1119は、溝1122を形成後に剥離してもよいし、溝1122を形成する前に剥離してもよい。
次いで絶縁膜1102に接して、繊維体と有機樹脂層を有する封止層1123をプレスにより接着させる(図14(B)参照)。これにより溝1122に、封止層1123中の有機樹脂が入り込む。
さらに図16(A)で示した領域1002で、隣り合う溝1122の間にレーザ1124を照射して切断し(図15(A)参照)、半導体装置にあたるチップを切りだす(図15(B)参照)。
なお図15(B)に示す断面図は、図17(B)に示す上面図に対応する。すなわち、なお図17(B)における半導体装置にあたるチップ1007を形成するものである。
本実施の形態では、封止層1118及び封止層1123でTFT等の素子を覆う構成をとることによって、不純物の混入を抑制し、曲げに対するストレスを緩和することができ、信頼性の高い半導体装置を得ることが可能となる。
また下層下地膜1103aと、層間絶縁膜1114と、パシベーション膜1117により、TFTを囲むことができるので、不純物の混入をより抑制し、さらに信頼性の高い半導体装置を得ることができる。
なお本実施の形態においても、上記実施の形態1乃至3と同様に、送受信回路、電源回路、及び論理回路を具備する複数の機能回路で構成される半導体装置に外力や衝撃が加わった際にも、通信装置との無線信号の送受信を行うことができるため、信頼性の高い半導体装置とすることが出来る。
なお、本実施の形態において、各々の図で述べた内容は、別の実施の形態で述べた内容に対して、適宜、組み合わせ、又は置き換えなどを自由に行うことができる。
(実施の形態5)
本実施の形態では、非接触でデータの入出力が可能な半導体装置の使用形態の一例について説明する。本発明の半導体装置は、例えば、紙幣、硬貨、有価証券類、無記名債券類、証書類(運転免許証や住民票等)、包装用容器類(包装紙やボトル等)、記録媒体(DVDソフトやビデオテープ等)、乗物類(自転車等)、身の回り品(鞄や眼鏡等)、食品類、植物類、動物類、人体、衣類、生活用品類、電子機器等の商品や荷物の荷札等の物品に設ける、いわゆるICラベル、ICタグ、ICカードとして使用することができる。電子機器とは、液晶表示装置、EL表示装置、テレビジョン装置(単にテレビ、テレビ受像機、テレビジョン受像機とも呼ぶ)及び携帯電話等を指す。以下、本発明の半導体装置の使用形態の一例について、図面を用いて説明する。
表示部2051を含む携帯端末の側面には、リーダ/ライタ2054が設けられ、品物2052の側面には半導体装置2053が設けられる(図20(A)参照)。品物2052が含む半導体装置2053にリーダ/ライタ2054をかざすと、表示部2051に品物の原材料や原産地、生産工程ごとの検査結果や流通過程の履歴等、更に品物の説明等の商品に関する情報が表示される。また、品物2052をベルトコンベアにより搬送する際にリーダ/ライタ2054と、品物2052に設けられた半導体装置2053を用いて、該品物2052の検品を行うことができる(図20(B)参照)。半導体装置2053としては、上記実施の形態1乃至4で説明した半導体装置を適用することができる。このように、システムに本発明に係る半導体装置を活用することで、情報の取得を簡単に行うことができ、高機能化と高付加価値化を実現する。また、本発明に係る半導体装置は、送受信回路、電源回路、及び論理回路を具備する複数の機能回路で構成される半導体装置に外力や衝撃が加わった際にも、通信装置との無線信号の送受信を行うことができるため、信頼性の高い半導体装置とすることが出来る。
なお、上述した以外にも本発明に係る半導体装置の用途は広範にわたり、非接触で対象物の履歴等の情報を明確にし、生産・管理等に役立てる商品であればどのようなものにも適用することができる。
なお、本実施の形態において、各々の図で述べた内容は、別の実施の形態で述べた内容に対して、適宜、組み合わせ、又は置き換えなどを自由に行うことができる。