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JP2002111470A - 半導体装置 - Google Patents

半導体装置

Info

Publication number
JP2002111470A
JP2002111470A JP2000303493A JP2000303493A JP2002111470A JP 2002111470 A JP2002111470 A JP 2002111470A JP 2000303493 A JP2000303493 A JP 2000303493A JP 2000303493 A JP2000303493 A JP 2000303493A JP 2002111470 A JP2002111470 A JP 2002111470A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
circuit
power supply
voltage
circuit block
semiconductor device
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP2000303493A
Other languages
English (en)
Inventor
Kouichi Ashiga
弘一 芦賀
Takaaki Noda
孝明 野田
Katsuhiro Masujima
勝宏 増島
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Ltd
Japan Display Inc
Original Assignee
Hitachi Device Engineering Co Ltd
Hitachi Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hitachi Device Engineering Co Ltd, Hitachi Ltd filed Critical Hitachi Device Engineering Co Ltd
Priority to JP2000303493A priority Critical patent/JP2002111470A/ja
Publication of JP2002111470A publication Critical patent/JP2002111470A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 動作電源電圧の異なる回路ブロック間の信号
伝達にレベル変換回路などの付加回路を要しない半導体
装置を提供する。 【解決手段】 半導体チップ(1A)に、動作電源電圧
が異なり論理閾値電圧が共通な複数個の回路ブロック
(BLK1〜BLK8)を含み、前記回路ブロックは、
低電位レベルと高電位レベルとの電位差を動作電源電圧
とし、論理閾値電圧を中心にその動作電源電圧に応じた
振幅の信号出力と前記論理閾値電圧を中心とする他の振
幅の信号入力とが可能である。半導体装置の内蔵回路ブ
ロックの動作電源電圧をその動作周波数などに応じて所
望に決定し、或いは動作モードに応じてプログラマブル
に切り換えても、回路ブロックは夫々の回路ブロックに
共通の論理閾値電圧を中心としてその動作電源電圧に応
ずる振幅の信号をインタフェース可能であり、レベル変
換回路などの付加回路を要しない。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、動作電源電圧の異
なる回路ブロックを含む半導体装置に係り、例えば回路
ブロックの動作周波数を考慮して動作電源電圧が決めら
れる半導体装置に適用して有効な技術に関する。
【0002】
【従来の技術】半導体装置においてアクティブ時(回路
の動作時)における低消費電力及びスタンバイ時(回路
の動作停止時)におけるリーク電流の低減は永年の課題
である。アクティブ時の低消費電力のために、レギュレ
ータにより内部回路の電源電圧を降圧して動作電源とす
る半導体装置において、半導体装置全体で降圧電圧を同
じ電圧に可変制御する技術を採用することができる。ま
た、スタンバイ時のリーク電流を低減するのに、基板バ
イアス電圧を印加してMOSトランジスタの閾値電圧制
御を行い、MOSトランジスタのオフ状態におけるリー
ク電流(オフ・リーク電流)を低減することができる。
【0003】本発明者は発明完成の後、半導体装置間の
インタフェース信号の信号振幅を小さくして高速且つ安
定に信号を伝達する出力回路の技術について記載した特
開平11−150469号公報を見出した。これに記載
の出力回路は、回路の接地電圧に対する電源電圧を振幅
とする入力信号をバッファ前段回路で受け、その出力
を、参照電位を基準に振幅制限して外部に出力する。そ
の出力を受ける別の半導体装置の入力回路は、前記参照
電位を論理判定レベルの基準として用いる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明者はアクティブ
時の低消費電力について検討し、以下の点を見出すこと
ができた。半導体装置全体で降圧電圧を同じ電圧に可変
制御する場合には回路ブロック間で動作周波数が異なっ
ていても可変制御される電源電圧が一緒であるから電力
消費に無駄がある。即ち、高速動作される回路ブロック
は急峻な信号変化を実現するのに比較的大きな電流を流
すことが必要であり電源電圧を比較的大きくすることが
望ましいが、低速回路ブロックでは緩やかな信号変化で
済むから比較的大きな電源電圧を用いても無駄になる。
また、動作モードなどに応じて電源電圧を切り替える場
合に電圧が安定するのを待たなければ誤動作を生ずる。
これは、動作電源電圧が異なっていてもその基準を回路
の接地電圧にしていたので、動作電源電圧を切り替える
と、それに応じて回路の論理閾値電圧も変化せざるを得
ず、切り替えられた動作電源電圧の安定化を待たなけれ
ば往々にして回路動作に誤りを生じてしまうからであ
る。また、外部インタフェース回路の動作電源を3Vの
CMOSインタフェースのような一般的な外部インタフ
ェース仕様に合わせた電圧とし、内部回路の動作電源を
可変に制御する場合、通常は外部インタフェース回路と
内部回路との間でやり取りされる信号の論理値を伝達可
能にするためのレベル変換回路若しくは論理値判定回路
が余計に必要になる。
【0005】本発明者はスタンバイ時のオフ・リーク電
流の低減について検討し、以下の点を見出すことができ
た。専ら基板バイアス制御でオフ・リーク電流を低減す
る場合には、基板バイアス電圧発生回路及びスイッチ制
御回路などの付加回路が増大する。スタンバイ時にもそ
れら付加回路を動作せる必要があり、この点において電
力消費が増える。今後、プロセスの微細化が進むと、基
板バイアス係数が低減し、ゲートリーク電流及びドレイ
ンリーク電流が増加し、基板バイアス電圧を印加しても
オフ・リーク電流の低減が難しくなると予想される。ま
た、半導体集積回路の設計に過去の設計資産やIPモジ
ュール等を利用するとき、基板バイアスを採用する回路
ブロックと採用しない回路ブックの双方を利用しなけれ
ばならない事情の下では、双方の回路特性の相違を埋め
るための新たな対応に手間がかかる場合があり、設計工
数を増大させる原因になることが明らかにされた。
【0006】本発明の目的は動作電源電圧の異なる回路
ブロック間の信号伝達にレベル変換回路などの付加回路
を要しない半導体装置を提供することにある。
【0007】本発明の別の目的は、動作周波数の異なる
回路ブロックを含む半導体装置の電力消費を低減するこ
とにある。
【0008】本発明の更に別の目的は、基板バイアス電
圧発生回路などの付加回路を増加させること無くスタン
バイ時のオフ・リーク電流を低減することができる半導
体装置を提供することにある。
【0009】本発明の更に別の目的は、スタンバイ時の
オフ・リーク電流低減のために動作させるべき回路を減
らすことができる半導体装置を提供することにある。
【0010】本発明の更に別の目的は、基板バイアスを
採用する回路ブロックと採用しない回路ブックの双方が
利用されていてもそれによる回路特性の相違を埋めるの
に手間のかからない半導体装置を提供することにある。
【0011】本発明のその他の目的は、アクティブ時の
低消費電力とスタンバイ時のオフ・リーク電流低減とを
実現できる半導体装置を提供することにある。
【0012】本発明の前記並びにその他の目的と新規な
特徴は本明細書の記述及び添付図面から明らかになるで
あろう。
【0013】
【課題を解決するための手段】本願において開示される
発明のうち代表的なものの概要を簡単に説明すれば下記
の通りである。
【0014】〔1〕(VLT中心振幅)本発明において
は第1に、半導体装置の内蔵回路ブロックの論理閾値電
圧を揃えることが可能なように内蔵回路ブロックの動作
電源電圧の採り方に工夫した。要するに、半導体チップ
に、動作電源電圧が異なり論理閾値電圧が共通な複数個
の回路ブロックを含み、前記回路ブロックは、低電位レ
ベルと高電位レベルとの電位差を動作電源電圧とし、論
理閾値電圧を中心にその動作電源電圧に応じた振幅の信
号出力と前記論理閾値電圧を中心とする他の振幅の信号
入力とを可能にした。
【0015】上記より、半導体装置の内蔵回路ブロック
の動作電源電圧をその動作周波数などに応じて所望に決
定し、或いは動作モードに応じてプログラマブルに切り
換えても、回路ブロックは夫々の回路ブロックに共通の
論理閾値電圧を中心としてその動作電源電圧に応ずる振
幅の信号を出力し、且つ、別の振幅の信号を入力して論
理動作を行なうことができる。したがって、動作電源電
圧の異なる回路ブロック間の信号伝達にレベル変換回路
などの付加回路を要しない。例えば、入力信号の論理値
を参照レベルを基準に判定するような回路を要しない。
【0016】上記半導体装置においては、回路ブロック
の動作電源電圧をその動作周波数(同期クロック信号周
波数)に応じて細かく決定しても、そのことが、回路ブ
ロック間での信号インタフェースを困難にすることは無
い。したがって、動作周波数の高い回路ブロックには比
較的大きな電流を流して信号遷移時間を短くできるよう
に比較的大きな動作電源電圧を設定し、逆に動作周波数
の低い回路ブロックには比較的小さな動作電源電圧を設
定することを容易に実現でき、動作周波数の異なる回路
ブロックを含む半導体装置の低消費電力が可能になる。
【0017】前記半導体装置の望ましい形態として、前
記回路ブロックは、前記低電位レベルと高電位レベルと
の中間レベルを相互に共通な論理閾値電圧とするCMO
S回路であるとよい。高電位レベル及び低電位レベルの
設定だけで、回路ブロック間における論理閾値電圧を共
通化しながら動作電源電圧を変えることを容易に実現す
ることができる。
【0018】〔2〕(正負両極性電圧をレギュレータで
生成)前記半導体装置の具体的な形態として、半導体チ
ップの外部電源端子に供給される外部電源に基づい前記
高電位レベル及び低電位レベルを生成するレギュレータ
回路のような電圧生成回路を半導体装置に内蔵する。少
なくとも一種類の外部電源を入力すれば、必要な種類の
高電位レベル及び低電位レベルを半導体装置内部で賄う
ことができる。多種類の内部電源電圧を必要とする場合
にも、半導体装置外部の電源回路はその全ての電源電圧
を出力することを要しない。前記電圧生成回路は外部電
源が直接供給されなくてよい。即ち、外部電源端子から
供給される外部電源を昇圧し又は降圧して得られた電源
を電圧生成回路が入力して所要の内部電源電圧を生成し
てよい。
【0019】〔3〕(動作停止時出力同電位)前記半導
体装置のスタンバイ時のような回路ブロック動作停止モ
ードにおいてオフ・リーク電流低減を企図する形態とし
て、回路ブロックの動作停止モードに応答して前記電圧
生成回路に前記高電位レベル及び低電位レベルの出力端
子を同電位に制御させる電圧制御回路を採用する。これ
により、回路ブロックに基板バイアス制御を行なう回路
を設けなくてもスタンバイ時等におけるオフ・リーク電
流を低減することができる。前記電圧生成回路が出力す
る前記同電位を回路の接地電圧とすればスタンバイ時等
における前記電圧生成回路における電力消費も抑制する
ことができる。
【0020】〔4〕(データ保持)前記半導体装置の具
体的な形態として、基板バイアスされたMOSスタティ
ックラッチ回路を含む回路ブロックに対し、当該回路ブ
ロックの動作停止モードに応答して、当該回路ブロック
の動作電源電圧をアクティブ時よりも小さくして、MO
Sスタティックラッチ回路を構成するMOSトランジス
タの閾値電圧が大きくなるように制御することを可能に
する電圧制御回路を有する。これにより、スタンバイ時
等においてRAM(ランダムアクセスメモリ)等を構成
するMOSスタティックラッチ回路の記憶情報を保持
し、且つ基板バイアス効果によりMOSスタティックラ
ッチ回路におけるリーク電流を低減できる。特に、回路
ブロックの動作電源電圧を生成する電圧発生回路による
電源電圧制御で基板バイアス効果を得ることができるか
ら、それとは別に、基板電位を制御する回路を必要とし
ない。
【0021】演算系におけるレジスタデータの保持等を
想定するとき、演算系には順序回路を含む回路ブロック
と、前記順序回路に接続する組合せ回路を含む回路ブロ
ックとを含み、前記組合せ回路を含む回路ブロックは半
導体装置の所定の動作停止モードにおいて動作電源電圧
の供給が断たれ、前記順序回路を含む回路ブロックは前
記所定の動作停止モードにおいて動作電源電圧の供給が
維持される。これにより、スタンバイモードのような所
定の動作停止モードにおいて、レジスタのような順序回
路はデータを保持し、また、組合せ回路は入力が確定さ
れて無駄な電力消費が抑えられる。
【0022】〔5〕(動作電源電圧の自立制御)前記半
導体装置の具体的な形態として、クロック信号に同期動
作する回路を有する回路ブロックに対し、前記クロック
信号周波数を計測し、計測結果に応じて前記高電位レベ
ル及び低電位レベルを生成可能な電圧生成回路を採用す
ることができる。
【0023】その制御に際して、半導体装置のデバイス
特性に応じて設定されたトリミングデータも参照すれ
ば、プロセス変動による回路特性に相違があっても所要
の内部電源電圧を容易に生成することが可能になる。
【0024】〔6〕(動作の安定化)前記半導体装置に
おける別の具体的な形態として、PLL回路としての回
路ブロックは前記PLL回路からクロック信号が供給さ
れる別の回路ブロックにおける動作電源電圧の変更に拘
わらず所定の動作電源電圧を維持するとよい。PLL回
路の出力クロック信号を同期クロック信号として動作す
るロジック回路等の回路ブロックの動作電源電圧が変え
られる場合にもPLL回路の動作は安定に維持され、回
路ブロックは変更される動作電源電圧が安定するのを待
つことなく論理動作を行なうことが可能になる。
【0025】時計回路としての回路ブロックには半導体
装置の動作停止モードにおいて動作電源電圧の供給を維
持させることが望ましい。同様に、前記電圧制御回路と
しての回路ブロックには半導体装置の動作停止モードに
おいて動作電源電圧の供給を維持させるのがよい。これ
により、スタンバイ時などにオンチップの電圧生成回路
をパワーダウンしても、パワーダウン状態からの復帰動
作を確実化することができる。
【0026】〔7〕(Iddqテストの考慮)前記半導
体装置における別の具体的な形態として、回路素子のゲ
ート破壊等によるリーク電流を検出するようなIddq
テストを考慮したとき、前記電圧生成回路の出力を動作
電源電圧とする回路ブロックは前記外部電源端子に供給
される外部電源の電圧に応じて基板バイアスされ、前記
電圧生成回路の出力に接続されて外部から電圧入力可能
なテスト電源端子を半導体チップに設け、半導体装置の
所定のテストモードに応答して前記電圧生成回路の出力
を高インピーダンス状態に制御させる電圧制御回路を採
用する。例えば、電圧生成回路の動作電源を外部電源と
し当該外部電源を回路ブロックの基板電位に採用した場
合、電圧生成回路の出力が高インピーダンス状態に制御
されれば、テスト電源端子の電源電圧は前記外部電源端
子に供給される電源電圧から分離され、回路ブロックの
テスト電源電圧に対して回路ブロックの基板バイアス状
態を自由に深くすることが可能になる。したがって、回
路ブロックの正常なトランジスタによるオフ・リーク電
流の発生を極力抑制して、回路ブロックのIddqテス
トを高い信頼性をもって行なうことが可能になる。
【0027】〔8〕(チャネルインプラ)前記半導体装
置における別の具体的な形態として、基板バイアス状態
にされるロジック回路と基板バイアス状態にされないロ
ジック回路が混在された前記回路ブロックを想定したと
き、基板バイアス状態にされるロジック回路を構成する
MOSトランジスタを、基板バイアス状態にされないロ
ジック回路を構成するMOSトランジスタに対してチャ
ネルインプラにより閾値電圧制御するとよい。すなわ
ち、正負両極性電圧をレギュレータ回路のような電圧生
成回路で生成し、スタンバイモードのよな動作停止モー
ドにおいて正負両極性電圧を同電位に制御することによ
りオフ・リーク電流を低減する構成を採用するとき、例
えば、基板バイアスされる回路をIPモジュールとして
採用することが必要な場合を想定すると、基板バイアス
される構成の論理回路に対してチャネルインプラにより
閾値電圧を調整すれば、基板バイアスを行なわないロジ
ック回路と動作速度を整合させ、或いはオフ・リーク電
流を低減させることが容易になる。
【0028】
〔9〕(基板バイアス制御レギュレータ)
前記回路ブロックがMOSトランジスタ回路であると
き、前記半導体チップの外部電源端子に供給される外部
電源に基づいて前記高電位レベル、低電位レベル、及び
基板バイアス電圧を生成可能な電圧生成回路を採用して
よい。これによれば、電圧生成回路の出力電圧を半導体
装置の動作モードに応じて可変とすれば、基板バイアス
も独立に可変制御可能になり、アクティブ時のような動
作可能なときにも基板バイアスによる低消費電力を優先
させる動作モードの選択も可能になる。
【0029】基板バイアス電圧は前記電圧生成回路で生
成せずに、基板電位の御専用に基板バイアス制御回路を
設けてもよい。
【0030】〔10〕(出力トランジスタの分割配置)
前記電圧生成回路による動作電圧の供給形態に着目す
る。例えば、前記電圧生成回路は、ソースフォロア形態
の出力MOSトランジスタの出力電圧を比較器に帰還さ
せて前記出力電圧を前記比較器の参照電圧に等しくさせ
る回路によって構成するとき、前記出力MOSトランジ
スタを、並列接続形態で相互に離間して、回路ブロック
内に分割配置するのがよい。これにより、出力MOSト
ランジスタの夫々が動作電源を供給すべき電源配線上の
距離を短く分割できるので、電源配線の抵抗成分などに
起因する不所望な電圧降下を緩和することができる。
【0031】電圧生成回路が、上述のように、ソースフ
ォロア形態の出力MOSトランジスタの出力電圧を比較
器に帰還させて前記出力電圧を前記比較器の参照電圧に
等しくさせる回路であるとき、前記外部電源端子に接続
する安定化容量を前記チップ内に設けることが望まし
い。電圧生成回路の安定動作の観点より、比較器の動作
電流は比較的小さくされ応答速度は比較的遅くされてお
り、出力MOSトランジスタの急激なスイッチ動作は抑
制されるべきである。これにより、電圧生成回路の出力
電圧にはリンギングが生じ難くされる。このとき、出力
MOSトランジスタが接続する外部電源端子における電
流の時間変化が大きいと、当該外部端子に接続する半導
体装置パッケージのリード端子等のインダクタンス成分
によって外部電源電圧それ自体にリンギングを生じ、こ
れが回路ブロックの動作電源電圧を変動させて誤動作を
生じさせる虞がある。前記安定化容量は当該後者のリン
ギングの発生を抑えるのに役立つ。電源端子に安定化容
量を外付けしてもインダクタンス成分の影響を緩和させ
ることは難しい。
【0032】〔11〕(複数電源グループセル混在配
置)前記半導体装置における回路セル配置に関する具体
的な形態として、半導体チップに、外部電源の電源配線
と電圧生成回路による高電位レベル及び低電位レベルの
電源配線とが形成されたセル配置領域と、前記セル配置
領域の間に位置する配線領域とを設け、前記セル配置領
域には動作電源電圧の相違する回路ブロックの回路セル
を混在させるとよい。これにより、異なる電源グループ
(動作電源電圧の相違する回路ブロック)間でのクリテ
ィカルパスの配線長を短くすることが可能になり、情報
の伝達遅延の低減、データ処理の高速化に寄与する。
【0033】上記において異なる電源グループの回路セ
ルは相互に異なるウェル領域に形成することが必要であ
る。多数のウェル領域を細かく設けるとウェルの分離に
多くのチップ面積を費やすことになる。この異電位ウェ
ル領域の分離のための間隔に関するチップ面積のオーバ
ーヘッドを低減する為には、関連する論理機能を実現す
る回路セルの配置領域内で、異なる電源グループの回路
セルを混在させるとき、同一の電源グループの回路セル
をまとめて配置することが望ましい。情報転送速度を向
上でき、チップ面積を低減することができる。
【0034】〔12〕(回路ブロック間インタフェー
ス)前記半導体装置における回路ブロック間インタフェ
ースに関する第1の具体的な形態として、相互に動作電
源電圧の異なる一の回路ブロック(第1の回路ブロッ
ク)の出力を受ける他の回路ブロック(第2の回路ブロ
ック)の初段入力回路において、その初段入力回路のゲ
インを後段回路のゲインよりも大きする。前記一の回路
ブロックの動作電源電圧が小さい場合にも、前記他の回
路ブロックの後段回路の出力が中間レベル状態の不確定
な状態にされるのを緩和若しくは抑制でき、当該他の回
路ブロックにおける誤動作防止、並びに貫通電流防止の
効果がある。
【0035】前記半導体装置における回路ブロック間イ
ンタフェースに関する第2の具体的な形態として、前記
一の回路ブロック(第1の回路ブロック)は、その他の
回路ブロック(第3の回路ブロック)の出力を入力とす
る出力回路であり、前記一の回路ブロックの動作電源電
圧は前記他の回路ブロック(第2の回路ブロック)の動
作電源電圧よりも小さく、前記その他の回路ブロックの
動作電源電圧は前記一の回路ブロックの動作電源電圧よ
りも大きい。この態様では、前記一の回路ブロックと他
の回路ブロックとの間の情報伝達を比較的負荷の大きな
信号バス等を介して行ない、或いは前記一の回路ブロッ
クと他の回路ブロックとの間がクリティカルパスである
場合を想定すると、当該信号バスやクリティカルパスに
よる信号伝達が小振幅伝達で行なわれ、転送時間の短縮
を実現する。
【0036】前記半導体装置における回路ブロック間イ
ンタフェースに関する第3の具体的な形態として、相対
的に動作電源電圧の小さな一の回路ブロックの出力を入
力し相対的に動作電源電圧の大きな他の回路ブロックの
初段入力回路において、pチャネル型MOSトランジス
タは一の回路ブロックの高電位レベルと他の回路ブロッ
クの高電位レベルとの差電圧よりも大きな閾値電圧を有
し、nチャネル型MOSトランジスタは一の回路ブロッ
クの低電位レベルと他の回路ブロックの低電位レベルと
の差電圧よりも小さな閾値電圧を有して成るものであ
る。これにより、前段回路の信号振幅が後段回路の信号
振幅よりも小さいような場合に、前段の回路ブロックが
その高電位の論理値信号であるハイレベル信号を出力す
る状態においてそれを入力する後段回路ブロックのpチ
ャネル型MOSトランジスタはカットオフ状態を維持
し、また、前段の回路ブロックがその低電位の論理値信
号であるローレベル信号を出力する状態においてそれを
入力する後段回路ブロックのnチャネル型MOSトラン
ジスタはカットオフ状態を維持し、CMOS回路におけ
る不所望なDCリークを抑制することができる。
【0037】前記半導体装置における回路ブロック間イ
ンタフェースに関する第4の具体的な形態として、相対
的に動作電源電圧の大きな一の回路ブロックの出力を入
力し相対的に動作電源電圧の小さな回路ブロックにおい
て、その初段入力回路は、前記一の回路ブロックに含ま
れるMOSトランジスタと同じ耐圧を有する。これによ
り、前段回路の信号振幅が後段回路の信号振幅よりも大
きい場合に後段回路ブロックの初段回路におけるゲート
破壊などを抑止することができる。
【0038】前記半導体装置における回路ブロック間イ
ンタフェースに関する第5の具体的な形態として、所定
の動作停止モードにおいて動作電源電圧の供給が断たれ
る一の回路ブロックと、前記一の回路ブロックの出力に
入力が接続され前記所定の動作停止モードにおいて動作
電源の供給が維持される他の回路ブロックとを含むと
き、前記他の回路ブロックの初段に、前記所定の動作モ
ードに応答して前記一の回路ブロックの出力を保持して
当該他の回路ブロックの初段回路の出力に代替させる代
替回路を設ける。これにより、前段がインアクティブに
されるところの後段のアクティブ回路ブロックの誤動作
防止、或いは入力の中間レベルによる無駄な電力消費を
抑制することができる。
【0039】〔13〕(外部電源の昇圧)前記半導体装
置における更に別の具体的な形態として、前記電圧生成
回路に、外部電源の高電位を昇圧し低電位を降圧して高
電位レベル及び低電位レベルを生成させ、当該高電位レ
ベル及び低電位レベルを受けて動作する回路ブロックの
基板バイアス電圧に前記外部電源を利用する。これによ
り、外部電源よりも大きな動作電源電圧により回路ブロ
ックのゲート駆動電流が大きくなり、更に、外部電源に
よる基板バイアスが与えられるMOSトランジスタの閾
値電圧を小さくするから、クリティカルパスを構成する
よな回路部分に対しては高速動作という点で最適であ
る。
【0040】〔14〕(レギュレータレス)レギュレー
タ回路のような電圧生成回路をオンチップで持たない観
点による半導体装置は、半導体チップに外部インタフェ
ース回路と、前記外部インタフェース回路に接続される
内部回路と、前記外部インタフェース回路の動作電源を
入力する第1の外部電源端子と、前記内部回路の動作電
源を入力する第2の外部電源端子とを有する。前記外部
インタフェース回路は前記第1の外部端子から入力する
第1の高電位レベル及び第1の低電位レベルを動作電源
とし、前記内部回路は前記第2の外部端子から入力する
第2の高電位レベル及び第2の低電位レベルを動作電源
とする。このとき、前記第1の高電位レベルは第2の高
電位レベルよりも高く、前記第1の低電位レベルは第2
の低電位レベルよりも低い電圧であり、前記外部インタ
フェース回路及び内部回路は、低電位レベルと高電位レ
ベルとの電位差を動作電源電圧とし、論理閾値電圧を中
心にその動作電源電圧に応じた振幅の信号出力と前記論
理閾値電圧を中心とする他の振幅の信号入力とが可能で
ある。
【0041】電圧生成回路をオンチップしない別の観点
による半導体装置は、半導体チップに、動作電源電圧が
異なり論理閾値電圧が共通な複数個の回路ブロックと、
動作電源電圧の異なる回路ブロック毎の動作電源を入力
する外部電源端子とを有し、前記回路ブロックは、低電
位レベルと高電位レベルとの電位差を動作電源電圧と
し、論理閾値電圧を中心にその動作電源電圧に応じた振
幅の信号出力と前記論理閾値電圧を中心とする他の振幅
の信号入力とが可能である。
【0042】レギュレータなどをオンチップしない場合
でも、前述と同様に、動作電源電圧の異なる回路ブロッ
ク間の信号伝達にレベル変換回路などの付加回路を利用
しないで済むようになる。
【0043】〔15〕(動作電源電圧の安定化)高電位
レベル及び低電位レベルを前記回路ブロックに供給する
電源配線に、容量素子の一方の電極を接続し、或いは、
容量素子を外付け可能な外部接続電極を接続しておく。
これにより、回路ブロックが消費する過渡電流によって
動作電源電圧が変動するのを抑制若しくは緩和すること
ができる。
【0044】
【発明の実施の形態】《VLT中心振幅》図1には本発
明に係る半導体装置の一例が示される。同図に示される
半導体装置は、特に制限されないが、単結晶シリコンの
ような1個の半導体チップに、CMOS集積回路製造技
術によって形成される。
【0045】同図に示される半導体装置1は、特に制限
されないが、半導体チップ1Aに8個の回路ブロックB
LK1〜BLK8と5個の電圧生成回路REG1〜RE
G5を有する。半導体装置1は代表的に示された外部電
源端子2,3を有し、高電位の外部電源電圧vccと回
路の接地電圧gndが供給される。半導体チップ1Aに
周回された電源幹線4,5には前記外部電源電圧vcc
及び接地電圧gndが与えられる。
【0046】前記回路ブロックBLK1〜BLK8はそ
の動作速度や機能に応じて動作電源電圧が決められてい
る。言い換えれば、回路ブロックBLK1〜BLK8の
夫々は動作速度及び動作電源電圧毎にまとめられた回路
として把握することも可能である。このことからも明ら
かなように、回路ブロックBLK1〜BLK8が共有す
るように図示した配線6はバスのような配線に限定され
ず、回路ブロック間の個別信号も含むものと理解された
い。
【0047】前記回路ブロックBLK1〜BLK8は、
低電位レベルと高電位レベルとの電位差を動作電源電圧
とし、論理閾値電圧を中心にその動作電源電圧に応じた
振幅の信号出力と前記論理閾値電圧を中心とする他の振
幅の信号入力とを可能にされている。要するに、内蔵回
路ブロックBLK1〜BLK8の論理閾値電圧を揃える
ことが可能なように内蔵回路ブロックBLK1〜BLK
8の動作電源電圧の採り方に工夫がされている。
【0048】特に制限されないが、半導体装置1内部の
動作電源電圧は、図2に例示されるように、各回路ブロ
ックBLK1〜BLK8に共通の論理閾値電圧VLTに
対し、低電位レベルgndと高電位レベルvccとの電
位差、低電位レベルvss1と高電位レベルvdd1と
の電位差、低電位レベルvss2と高電位レベルvdd
2との電位差の3種類とされる。
【0049】前記低電位レベルvss1及び高電位レベ
ルvdd1は、電源vcc,gndに基づいて電圧生成
回路REG1〜REG3が夫々生成し、対応する回路ブ
ロックBLK1〜BLK3の動作電源電圧として供給さ
れる。この例では、動作電源電圧の比較的大きな回路ブ
ロックBLK1〜BLK3は動作周波数が比較的高い回
路ブロックとされ、CPU(中央処理装置)、FPU
(浮動小数点演算ユニット)、DSP(ディジタル信号
処理ユニット)、SRAM(スタティックランダムアク
セスメモリ)などにおける高速演算系回路ブロックとさ
れる。
【0050】前記低電位レベルvss2及び高電位レベ
ルvdd2は、電源vcc,gndに基づいて電圧生成
回路REG4〜REG5が夫々生成し、対応する回路ブ
ロックBLK4〜BLK5の動作電源電圧として供給さ
れる。この例では、動作電源電圧の比較的小さな回路ブ
ロックBLK4〜BLK5は動作周波数の比較的低いR
OM(リードオンリメモリ)やタイマなどの周辺回路を
構成する回路ブロックとされる。
【0051】回路ブロックBLK6〜BLK8には動作
電源電圧として電圧生成回路REG1〜REG5を介さ
ずに電源vcc,gndが供給される。これは次に記載
の事情を考慮したときの一例である。ここでは、一つの
回路ブロックBLK8は電源制御回路とされ、これは、
半導体装置1の動作モードに応じた電源制御を行なう。
例えば、電源制御回路ブロックBLK8は、外部から供
給されるモード信号7やCPUなどのその他の回路ブロ
ックの動作状態に基づいて、電圧生成回路REG1〜R
EG5の動作停止、或いは電圧生成回路REG1〜RE
G5の出力電圧変更などを制御する制御信号cnt1〜
cnt5を生成する。斯く電源制御ブロックBLK8に
よる電圧生成回路REG1〜REG5の動作停止制御、
出力電圧可変制御を考慮すると、スタンバイ状態からの
復帰制御等の安定化の点より、電源制御回路ブロックB
LK8はスタンバイ状態の指示にかかわらず動作を停止
しな方が望ましい。これと同様の観点より、回路ブロッ
クBLK8には時計回路を実現するリアルタイムクロッ
クを含めれば尚よい。別の回路ブロックBLK7は例え
ばPLL(フェーズロックドループ)回路とされ、回路
ブロックBLK1〜BLK5などに動作クロック信号を
供給する。これらの回路は動作電源電圧が可変される
と、その動作が不安定になるので、動作電源を可変にす
るよりも一定にすることが望ましい。また、別の回路ブ
ロックBLK6は、例えば外部入出力回路とされる。外
部とのインタフェースには、半導体装置1が実装される
システム上での信号インタフェースを採用するのが一般
的であるり、システム上においてその動作電源電圧を可
変する必要性は少ない。
【0052】上記半導体装置1によれば、内蔵回路ブロ
ックBLK1〜BLK5の動作電源電圧をその動作周波
数などに応じて所望に決定し、或いは動作モードに応じ
てプログラマブルに切り換えても、回路ブロックBLK
1〜BLK5は夫々の回路ブロックに共通の論理閾値電
圧VLTを中心としてその動作電源電圧に応ずる振幅の
信号を出力し、且つ、別の振幅の信号を入力して論理動
作を行なうことができる。したがって、動作電源電圧の
異なる回路ブロック間の信号伝達に、レベル変換回路な
どの付加回路を要しない。例えば、入力信号の論理値を
参照レベルを基準に判定するような回路を要しない。
【0053】上記半導体装置1においては、回路ブロッ
クBLK1〜BLK5の動作電源電圧をその動作周波数
(同期クロック信号周波数)に応じて細かく決定して
も、そのことが、回路ブロック間での信号インタフェー
スを困難にすることは無い。したがって、動作周波数の
高い回路ブロックBLK1〜BLK3には比較的大きな
電流を流して信号遷移時間を短くできるように比較的大
きな動作電源電圧を設定し、逆に動作周波数の低い回路
ブロックBLK4〜BLK5には比較的小さな動作電源
電圧を設定することを容易に実現でき、動作周波数の異
なる回路ブロックを含む半導体装置の電力消費を低減す
ることができる。
【0054】前記半導体装置1は動作電源電圧を規定す
る低電位レベルと高電位レベルとの中間レベルを相互に
共通な論理閾値電圧とするCMOS回路である。高電位
レベル及び低電位レベルの設定だけで、回路ブロック間
における論理閾値電圧の共通化を実現しつつ動作電源電
圧を変えることができ、簡単な構成によって、論理閾値
電圧VLTを基準とした複数信号振幅による信号インタ
フェースを実現することができる。
【0055】《電圧生成回路》図3には前記電圧生成回
路が例示される。同図に例示される電圧生成回路REG
1は、基準電圧発生回路10、一対のレギュレータ1
1,12を有する。基準電圧発生回路10は参照電位
(+)vref1、(−)vref1を生成する。レギ
ュレータ11は参照電位(+)vref1を入力して高
電位レベルvdd1を生成する。レギュレータ12は参
照電位(−)vref1を入力して低電位レベルvss
1を生成する。図3において回路ブロックBLK1には
CMOSインバータが例示され、MOSトランジスタM
1,M2の基板は夫々のソースに接続され、基板バイア
スは印加されていない。ここで、基板バイアスとはMO
Sトランジスタのソースと基板(若しくはウェル領域)
との間に形成される電位差を意味し、その電位差0は基
板バイアスが印加されていない状態と解する。
【0056】図4にはレギュレータ11,12の一例が
示される。レギュレータ11は、ソースフォロア形態の
nチャネル型MOSトランジスタ(出力MOSトランジ
スタ)M3にnチャンネル型MOSトランジスタ(電流
源MOSトランジスタ)M4が直列接続され、その結合
ノードN1が反転入力端子(−端子)に帰還され、非反
転入力端子(+端子)に参照電位(+)vref1が供
給される比較回路AMP1が設けられ、比較回路AMP
1の出力が前記MOSトランジスタM3のゲートに接続
されて構成される。レギュレータ11は、制御信号cn
t1aによって比較回路AMP1が活性化され、MOS
トランジスタM4が制御信号cnt1bのバイアス電圧
でオン状態にされると、前記ノードN1に、参照電位
(+)vref1に等しい電圧vdd1を出力しようと
する。
【0057】前記レギュレータ12は、ソースフォロア
形態のpチャネル型MOSトランジスタ(出力MOSト
ランジスタ)M6にpチャンネル型MOSトランジスタ
(電流源MOSトランジスタ)M5が直列接続され、そ
の結合ノードN2が反転入力端子(−端子)に帰還さ
れ、非反転入力端子(+端子)に参照電位(−)vre
f1が供給される比較回路AMP2が設けられ、比較回
路AMP2の出力が前記MOSトランジスタM6のゲー
トに接続されて構成される。レギュレータ12は、制御
信号cnt1aによって比較回路AMP2が活性化さ
れ、MOSトランジスタM5が制御信号cnt1cのバ
イアス電圧でオン状態にされると、前記ノードN2に、
参照電位(−)vref1に等しい電圧vss1を出力
しようとする。図示は省略するが、その他の電圧生成回
路REG2〜REG5も同様に構成される。
【0058】このように半導体チップ1Aの外部電源端
子2,3に供給される外部電源vcc、gndに基づい
前記高電位レベルvdd1、vdd2及び低電位レベル
vss1、vss2を生成する電圧生成回路REG1〜
REG5を半導体装置1に内蔵すれば、少なくとも一種
類の外部電源vcc,gndを入力することにより、必
要な種類の高電位レベル及び低電位レベルを半導体装置
内部で賄うことができる。多種類の内部電源電圧を必要
とする場合にも、半導体装置1が実装される回路基板上
の電源回路はその全ての電源電圧を出力することを要し
ない。尚、電圧生成回路REG1〜REG5には外部電
源vcc,gndを直接供給しない構成を採用してよ
い。例えば、図示はしないが、外部電源端子2,3から
供給される外部電源vccを昇圧し又は降圧して得られ
た電源を電圧生成回路REG1〜REG5が入力して所
要の内部電源電圧を生成してよい。
【0059】尚、vcc側をpチャネル型MOSトラン
ジスタにしてレギュレータ11を構成し、gnd側をn
チャネル型MOSトランジスタにしてレギュレータ12
を構成してもよい。その場合には、比較器AMP1,A
MP2の帰還入力を非反転入力端子(+端子)とし、参
照電位入力を反転入力端子(−端子)とすればよい。
【0060】《動作停止時出力同電位》前記半導体装置
1にスタンバモードのような動作停止モードが指定され
て回路ブロックBLK1の動作が停止されるとき、前記
電源制御ブロックBLK8は、レギュレータ11,12
の各出力を回路の接地電位gndに制御する。例えば、
回路ブロックBLK1の動作停止モードにおいて電源制
御ブロックBLK8は、制御信号cnt1aをハイレベ
ルにして比較回路AMP1,AMP2を非活性状態と
し、各比較回路AMP1,AMP2の出力を回路の接地
電位gndに制御する。更に電源制御ブロックBLK8
は、制御信号cnt1bをハイレベルにしてMOSトラ
ンジスタM4をオン状態に制御し、且つ制御信号cnt
1cをハイレベルにしてMOSトランジスタM5をオフ
状態に制御する。ハイレベルの制御信号cnt1aによ
りMOSトランジスタM30がオン状態にされる。これ
により、レギュレータ11,12の出力ノードN1,N
2が共に回路の接地電位gndにされる。
【0061】したがって、電源制御回路ブロックBLK
8は、回路ブロックBLK1の動作停止モードに応答し
てレギュレータ11,12の出力ノードN1,N2を同
電位に制御するから、回路ブロックBLK1に積極的な
基板バイアス制御を行わなくても動作停止時におけるオ
フ・リーク電流を低減することができる。特に、動作停
止モードにおけるノードN1,N2の出力が回路の接地
電位gndであるから、動作停止時にレギュレータ1
1,12の消費電力も最小限にすることができる。その
他の回路ブロックBLK2〜BLK5に対しても必要な
らば図4のレギュレータ11、12と同様の構成を採用
してよい。尚、その他の図では前記MOSトランジスタ
M30の図示は省略してある。
【0062】《データ保持》図3及び図4のように動作
停止で動作電源の供給が断たれる構成を採用した場合
に、スタティックラッチ回路のようにデータ保持の点で
不都合がある回路ブロックについて説明する。
【0063】図5には前記回路ブロックBLK2の一例
が示される。図5において回路ブロックBLK2は、例
えば、基板バイアスされたMOSスタティックラッチ回
路を含む回路であり、具体的にはメインメモリ等を構成
するSRAMのメモリセルアレイである。代表的に示さ
れたスタティックラッチ回路LATは、pチャンネル型
MOSトランジスタM10及びnチャンネル型MOSト
ランジスタM11から成るCMOSインバータとpチャ
ンネル型MOSトランジスタM12及びnチャンネル型
MOSトランジスタM13から成るCMOSインバータ
とを相互に一方の入力に他方の出力が交差結合するよう
に接続されて成る。MOSトランジスタM10,M12
の基板電位はvcc、MOSトランジスタM11,M1
3の基板電位はgndとされる。
【0064】回路ブロックBLK2に対応する電圧生成
回路REG2は、基準電圧発生回路15、一対のレギュ
レータ16,17を有する。基準電圧発生回路15は、
制御信号cnt2により回路ブロックBLK2の動作停
止が指示されているときは高電位側の参照電位(+)v
ref1sと低電位側の参照電位(−)vref1sを
生成し、制御信号cnt2により回路ブロックBLK2
の動作可能が指示されているときは高電位側の参照電位
(+)vref1と低電位側の参照電位(−)vref
1を生成する。レギュレータ16は参照電位(+)vr
ef1sを入力して高電位レベルvdd1sを生成し、
参照電位(+)vref1を入力して高電位レベルvd
d1を生成する。レギュレータ17は参照電位(−)v
ref1sを入力して低電位レベルvss1sを生成
し、参照電位(−)vref1を入力して高電位レベル
vss1を生成する。レギュレータ16,17の具体的
な回路構成は図示を省略するが、図4の基本的な回路構
成であるところの、ソースフォロア形態の出力MOSト
ランジスタの出力電圧を比較器に帰還させて前記出力電
圧を前記比較器の参照電圧に等しくさせる回路によって
構成される。ここで、(+)vref1s<(+)vr
ef1、(−)vref1s>(−)vref1であ
り、これに従って、vdd1s<vdd1、vss1s
>vss1である。
【0065】図5の構成により、回路ブロックBLK2
の動作停止モードに応答して、当該回路ブロックBLK
2の動作電源電圧vdd1s、vss1sはアクティブ
時の動作電源電圧vdd1、vss1よりも小さくさ
れ、これにより、MOSスタティックラッチ回路LAT
を構成するMOSトランジスタM10〜M13の閾値電
圧が大きくなるように制御される。これにより、スタン
バイ時においてSRAM等を構成するMOSスタティッ
クラッチ回路LATの記憶情報を保持できると共に、基
板バイアス効果によりMOSスタティックラッチ回路L
ATにおけるリーク電流を低減できる。特に、回路ブロ
ックBLK2の動作電源電圧を生成する電圧発生回路R
EG2による電源電圧制御で基板バイアス効果を得るこ
とができるから、それとは別に、基板電位を制御する回
路を必要としない。
【0066】図5の電圧生成回路REG2の構成はアク
ティブ時とスタンバイ時に動作電源電圧を切り換えるだ
けでなく、その他の動作モードにおいて動作電源電圧を
切替え制御する場合にも適用することができる。例え
ば、回路ブロックBLK2が論理演算系の回路ブロック
であるとき、アクティブ動作時における動作電源電圧を
ローパワーなどの観点から数段階で切替え可能にするよ
うな場合である。
【0067】図6には演算系におけるレジスタデータ等
の保持を想定した回路ブロック構成が例示される。図6
には回路ブロックBLK1と回路ブロックBLK7が混
在されて演算系を構成する場合を示し、演算系には、レ
ジスタ若しくはフリップフロップのような順序回路を含
む回路ブロックBLK7と、前記順序回路に接続する組
合せ回路を含む回路ブロックBLK1とを含む。前記組
合せ回路を含む回路ブロックBLK1は図3及び図4で
説明したように半導体装置1の所定の動作停止モードに
おいて動作電源電圧vdd1、vss1の供給が断たれ
る。前記順序回路を含む回路ブロックBLK7は前記所
定の動作停止モードにおいて動作電源電圧vcc,gn
dの供給が維持される。これにより、スタンバイモード
のような所定の動作停止モードにおいて、レジスタのよ
うな順序回路はデータを保持し、また、組合せ回路は入
力が確定されて無駄な電力消費が抑えられる。
【0068】《動作電源電圧の自立制御》図7には動作
速度に応じて動作電源電圧を自立的に制御する電圧生成
回路が例示される。回路ブロックBLK3はクロック信
号CLK3に同期動作する回路を有する。電圧生成回路
REG3は、前記レギュレータ11,12及び基準電圧
発生回路20を有する。基準電圧発生回路20は、カウ
ンタ21、ラッチ回路22、遅延回路23、デコーダ2
4、抵抗分圧回路25、セレクタ26,27を有し、参
照電位(+)vref1,(−)vref1を生成す
る。カウンタ21は、前記クロック信号CLK3を計数
するが、その計数値は半導体装置1の基準クック信号C
Kの立ち上がりエッジに同期してリセットされる。クロ
ック信号CLK3はCKの逓倍の周波数を有する、回路
ブロックBLK3の内部クロック信号とされる。ラッチ
回路22は遅延回路23で遅延されたクロックCKの立
ち上がりエッジに同期してカウンタ21の計数値をラッ
チする。デコーダ24はラッチ回路22でラッチされた
数値をデコードして、セレクタ26,27の選択信号を
生成する。セレクタ26,27は選択信号に従ってタッ
プT1〜T5の電圧を選択する。例えば、vcc=3
V、gnd=0V、とすると、T1=0.6V、T2=
0.8V、T3=1.5V、T4=2.0V、T5=
2.4Vとされ、図では、(+)vref1には2.4
V、(−)vref1には0.6Vが選択されている。
【0069】上記電圧生成回路REG3によれば、回路
ブロックBLK3の動作電源電圧をその動作クロック信
号CLK3の周波数に応じて回路ブロック自ら最適制御
することができる。
【0070】図8には動作周波数に応じた電源電圧制御
に際してトリミングデータを参照可能にする例が示され
る。ここに示される電圧生成回路REG3は、半導体装
置1のデバイステスト段階などでトリミングデータ29
を保持するROM28を有し、当該ROM28に保持さ
れたトリミングデータをデコーダ24に与え、トリミン
グデータをラッチ回路22からの計数値に対するオフセ
ットのような値とすることにより、プロセス変動による
回路特性に相違があっても所要の内部電源電圧を容易に
生成することが可能になっている。前記ROM28は例
えばレーザで溶断可能なヒューズプログラム回路によっ
て容易に構成することができる。
【0071】《動作の安定化》図9にはPLL回路を含
む回路ブロックの動作を安定化させる例が示される。P
LL回路30を含む回路ブロックBLK7は、前記PL
L回路30からクロック信号CKを受けて動作する別の
回路ブロックBLK4における動作電源電圧の変更に拘
わらず一定の動作電源電圧を維持させるのがよい。図9
の例では、PLL回路30は外部電源vcc、gndを
一定の動作電源としている。PLL回路30の出力クロ
ック信号CKを同期クロック信号として動作するロジッ
ク回路等の回路ブロックBLK4の動作電源電圧が可変
される場合にもPLL回路30の動作は安定化され、回
路ブロックBLK4は変更される動作電源電圧が安定す
るのを待つことなく論理動作を行なうことが可能にな
る。尚、図9における電圧生成回路REG4は図5で説
明した電圧生成回路REG2の構成を流用してアクティ
ブ動作時における動作電源電圧をローパワーなどの観点
から制御信号cnt4で数段階に切替え可能にする場合
を想定している。
【0072】ここでPLL回路30に用いられるMOS
トランジスタと回路ブロックBLK4に用いられるMO
Sトランジスタとを比較すると、動作電源電圧の相違故
に、前者は後者に比べてゲート酸化膜が厚くされた高耐
圧構造にされている。更に、前者は常時動作可能にされ
る性質上、オフ・リーク電流低減の観点より、後者に比
べて電源電圧に対する閾値電圧の割合が大きくされてい
る。例えば、前者のMOSトランジスタがゲート酸化膜
厚tox=8.0nmの耐圧3Vのとき、閾値電圧vt
h=0.8Vとされ、後者のMOSトランジスタはゲー
ト酸化膜厚tox=4.5nmの耐圧1.8Vのとき、
閾値電圧vth=0.4Vとされる。
【0073】図10には時計回路や電源制御回路を含む
回路ブロックの動作を安定化させる例が示される。時計
回路を含む回路ブロックBLK8には半導体装置1の動
作停止モードにおいて動作電源電圧の供給を維持させる
ことが望ましい。同様に、前記電圧制御回路としての回
路ブロックBLK8には半導体装置1の動作停止モード
において動作電源電圧の供給を維持させるのがよい。こ
れにより、スタンバイ時などにオンチップの電圧生成回
路REG1をパワーダウンしても、パワーダウン状態か
らの復帰動作を確実化することができる。
【0074】図10の構成においても図9の場合と同様
に、常時動作可能にされる電源制御回路ブロックBLK
8のMOSトランジスタは、高耐圧と共にオフ・リーク
電流低減の観点より、ゲート酸化膜厚と閾値電圧が決定
されている。
【0075】《Iddqテストの考慮》図11にはId
dqテストを考慮した半導体装置の一例が示される。図
11には回路ブロックBLK1とそれに対応した電圧生
成回路REG1、そして電源制御回路としての回路ブロ
ックBLK8が代表的に示されている。
【0076】電圧生成回路REG1の出力ノードN1,
N2の電圧を動作電源電圧とする回路ブロックBLK1
は前記外部電源端子2,3に供給される外部電源vc
c,gndの電圧に応じて基板バイアスされる。例え
ば,MOSトランジスタM1の基板が外部電源端子2に
結合され、MOSトランジスタM2の基板が外部電源端
子3に結合される。そして、前記電圧生成回路REG1
の出力ノードN1,N2に接続されて外部から電圧入力
可能なテスト電源端子2T,3Tが半導体チップに設け
られている。回路ブロックBLK8としての電圧制御回
路は半導体装置1の外部から与えられるテスト信号32
による所定のテストモードに応答して前記電圧生成回路
REG1の出力を高インピーダンス状態に制御する。要
するにMOSトランジスタ」M3〜M6がカットオフ状
態にされる。
【0077】前記テスト端子2T,3Tはボンディング
パッドのような端子であり、パッケージのリード端子の
ような端子には接続されない。電源端子2,3は当然、
パッケージのリード端子のような端子に接続される。半
導体装置1の実動作、即ち、半導体装置1が所要の回路
基板に実装されて動作されるとき、テスト端子2T,3
Tはフローティングの状態にされる。これにより、半導
体装置1のアクティブモードにおいて回路ブロックBL
K1は、外部電源vcc,gndを基板電位とし、電圧
発生回路REG1のノードN1,N2の電圧を動作電源
電圧として動作される。
【0078】半導体装置1をチップ状態でデバイステス
トするとき、回路素子のゲート破壊等によるリーク電流
を検出するようなIddqテストを行なう場合には、外
部端子2,3にテスト電源vcc,gndを印加し、テ
スト端子2T,3Tに別のテスト電源vdd、vssを
印加し、更に電源制御回路ブロックBLK8にテスト信
号32でIddqテストを指示する。これによりMOS
トランジスタM3〜M6はすべてカット・オフ状態にさ
れ、比較回路AMP1,AMP2は動作停止状態にされ
る。これにより、半導体装置1の回路ブロックBLK1
は、テスト電源vcc,gndを基板電位とし、テスト
電源vdd、vssを動作電源電圧として動作可能にさ
れる。要するに、電圧生成回路REG1の出力が高イン
ピーダンス状態に制御されると、テスト電源端子2T,
3Tのテスト電源vdd、vssは前記外部電源端子
2,3に供給されるテスト電源vcc、gndから分離
され、回路ブロックBLK1のテスト電源vdd、vs
sに対して回路ブロックBLK1の基板バイアス状態を
自由に深くすることが可能になる。したがって、回路ブ
ロックBLK1における正常なトランジスタのオフ・リ
ーク電流の発生を極力抑制して、回路ブロックBLK1
のIddqテストを高い信頼性をもって行なうことが可
能になる。この構成は、回路ブロックBLK2〜BLK
5等のその他の回路に対しても当然適用可能である。
【0079】《チャネルインプラ》図12には基板バイ
アス電圧が印加されるロジック回路と基板バイアス電圧
が印加されないロジック回路が混在された回路ブロック
を用いる回路構成が例示される。図12は、図4の構成
に対し、回路ブロックBLK1に、基板バイアスされる
ロジック回路LOGbが基板バイアスされないロジック
回路LOGaに混在されている点が相違される。基板バ
イアスされたロジック回路LOGbを構成するMOSト
ランジスタM1b,M2bは、基板バイアスされないロ
ジック回路LOGaを構成するMOSトランジスタM
1,M2に対してチャネルインプラにより、必要な閾値
電圧制御が行なわれている。すなわち、正負両極性電圧
をレギュレータのような電圧生成回路REG1で生成
し、スタンバイモードのような動作停止モードにおいて
正負両極性電圧を同電位に制御することによりオフ・リ
ーク電流を低減する構成を採用するとき、例えば、ロジ
ック回路LOGbに、基板バイアス制御を要する回路構
成をIPモジュール等によって採用することが必要な場
合を想定すると、基板バイアスを印加する構成の論理回
路LOGbに対してチャネルインプラにより閾値電圧を
調整すれば、基板バイアスを行なわないロジック回路L
OGaと動作速度を整合させ、或いはオフ・リーク電流
を低減させることが容易になる。
【0080】《基板バイアス制御レギュレータ》図13
には前記回路ブロックBLK2及び電圧生成回路REG
2の別の例が示される。同図において回路ブロックBL
K2にはpチャネル型MOSトランジスタM20及びn
チャネル型MOSトランジスタM21から成るCMOS
インバータが代表的に示されている。同図に示される電
圧生成回路REG2は、レギュレータ41〜44及び基
準電圧発生回路45を有し、前記半導体チップ1Aの外
部電源端子2,3に供給される外部電源vcc、gnd
に基づいて前記高電位レベルvdd1、低電位レベルv
ss1、及び基板バイアス電圧vddsub,vsss
ubを生成可能である。レギュレータ41,42は図4
のレギュレータ11と同様に構成され、レギュレータ4
3,44は図4のレギュレータ12と同様に構成され
る。基準電圧発生回路45は、特に制限されないが、図
5に基づいて説明したように、レギュレータ42,43
の制御に関して夫々の参照電位(+)vref1,
(−)vref1を数段階に切替え可能にされ、基板バ
イアス用のレギュレータ41,44の制御に関しても同
様に夫々の参照電位(+)vrefsub,(−)vr
efsubを数段階に切替え可能にされる。切替え制御
は制御信号cnt2によって行なわれる。図13の構成
は、基板バイアス電圧も可変制御できる点において図5
の構成と相違される。これによれば、回路ブロックBL
K2の動作電源電圧vdd1、vss1と共に、基板バ
イアス電圧vddsub,vsssubも独立に可変制
御可能になり、アクティブ時のような動作可能なときに
も基板バイアスによる低消費電力を優先させる動作モー
ドの選択が可能になる。
【0081】前記基板バイアス電圧は前記電圧生成回路
REG2で生成せずに、図31に例示されるように、基
準電圧発生回路45Aとは別に基板電位制御専用の基板
バイアス制御回路45Bを設けてもよい。また、図13
の基板バイアス制御を行なう構成は、図7及び図8に例
示される自立的な動作電源電圧制御を行なう場合にも適
用可能であり、その時には基板バイアス電圧についても
動作クロック信号周波数を用いて自立制御してよい。
【0082】《出力トランジスタの分割配置》図14に
は電圧生成回路REG1による動作電圧の供給形態の具
体例が示される。図4で説明した前記レギュレータ11
におけるソースフォロア形態のMOSトランジスタ(以
下単に出力MOSトランジスタとも称する)M3と電流
源MOSトランジスタM4とは、図14において、M3
a〜M3iで例示されるように並列接続形態で相互に離
間し、且つM4a〜M4iで例示されるように並列接続
形態で相互に離間して、回路ブロック内に分割配置され
る。同様に、前記レギュレータ12におけるソースフォ
ロア形態のMOSトランジスタM6と電流源MOSトラ
ンジスタM5とは、M6a〜M6iで例示されるように
並列接続形態で相互に離間し、M5a〜M5iで例示さ
れるように並列接続形態で相互に離間して、回路ブロッ
ク内に分割配置される。要するに、比較回路AMP1,
AMP2から成るレギュレータ差動段50に対して、M
OSトランジスタM3〜M6を構成するレギュレータ出
力段が51a〜5aiで代表されるように複数個に分割
配置される。尚、図14においてBLK1はCMOSイ
ンバータを代表的に示した回路ブロックである。
【0083】図15には図14の回路構成をレイアウト
的に示している。図15において回路ブロックBLK1
は複数列で構成され、第1列目には比較回路AMP1,
AMP2及び前記比較回路AMP1,AMPに接続され
た2個のレギュレータ出力段51a,51bが離間配置
され、第2段目には前記比較回路AMP1,AMP2に
接続された2個のレギュレータ出力段51c、51dが
離間配置され、第3段目には前記比較回路AMP1,A
MP2に接続された2個のレギュレータ出力段51e、
51fが離間配置される。52で示されるものは回路ブ
ロックBLK1を構成する回路セル列を意味する。
【0084】上記レギュレータ出力段が51a〜5ai
の離間配置により、出力MOSトランジスタM3a〜M
3i,M6a〜M6iの夫々が動作電源を供給すべき電
源配線上の距離を短く分割できるので、電源配線の抵抗
成分などに起因する不所望な電圧降下を緩和することが
できる。
【0085】図16にはレギュレータ11の安定化容量
の一例が示される。図4等で説明したように、ソースフ
ォロア形態の出力MOSトランジスタM3の出力電圧を
比較器AMP1に帰還させて前記出力電圧を前記比較A
MP1の参照電圧(+)vref1に等しくさせるレギ
ュレータ11を採用するとき、前記外部電源端子2に接
続する安定化容量53を前記チップ1A内に設ける。電
圧生成回路REG1の安定動作の観点より、比較器AM
P1の動作電流は比較的小さくされ応答速度は比較的遅
くされており、出力MOSトランジスタM3の急激なス
イッチ動作は抑制されるべきである。これにより、レギ
ュレータ11の出力電圧にはリンギングが生じ難くされ
る。このとき、出力MOSトランジスタM3が接続する
外部電源端子2における電流の時間変化が大きいと、当
該外部端子2に接続する半導体装置パッケージのリード
端子等のインダクタンス成分によって外部電源電圧vc
cそれ自体にリンギングを生じ、これが回路ブロックB
LK1の動作電源電圧vdd1を変動させて誤動作を生
じさせる虞がある。前記安定化容量53は当該後者のリ
ンギングの発生を抑えるのに役立つ。電源端子2に安定
化容量を外付けしてもインダクタンス成分の影響を緩和
させることは難しい。前記安定化容量による効果はその
他の電圧発生回路においても同じである。尚、レギュレ
ータ12側にも同様にチップ内で接地端子3に結合する
安定化容量を設けてもよい。
【0086】《複数電源グループセル混在配置》図17
には動作電源電圧の相違する回路ブロックの回路セルを
混在させて一つの機能ブロックを実現したときの一例が
示される。図17において53で示されるものは、動作
電源電圧の相違する回路ブロックの回路セルを混在させ
て実現される一つの機能ブロックである。この機能ブロ
ック53には、3.0Vを動作電源電圧とする回路セル
53a,53bと、1.8Vを動作電源電圧とする回路
セル53cと、1.4Vを動作電源電圧とする回路セル
53dとが代表的に示されている。特に制限されない
が、回路セル53a、53bは前記回路ブロックBLK
7に含まれ、回路セル53cは前記回路ブロックBLK
1に含まれ、回路セル53dは前記回路ブロックBLK
4に含まれる。
【0087】回路セル53a,53bの動作電源電圧は
外部電源vcc、gndによって与えられる。vccを
3.0V、gndを0Vとしている。回路セル53cの
動作電源電圧はレギュレータ11,12で生成される内
部電圧vdd1、vss1によって与えれる。例えばv
dd1を2.4V、vss1を0.6Vとしている。回
路セル53dの動作電源電圧はレギュレータ54,55
で生成される内部電圧vdd2、vss2によって与え
れる。例えばvdd2を2.2V、vss2を0.8V
としている。レギュレータ11,12は参照電圧(+)
vref1,(−)vref1を入力して前記内部電圧
vdd1、vss1を生成し、レギュレータ54,55
は参照電圧(+)vref2,(−)vref2を力し
て前記内部電圧vdd2、vss2を生成する。参照電
圧(+)vref1,(−)vref1、(+)vre
f2,(−)vref2は基準電圧発生回路56が生成
する。この例に従えば、前記基準電圧発生回路56及び
レギュレータ11,12,54,55は、前記電圧生成
回路REG1、REG4を構成するものと理解された
い。基準電圧発生回路56及びレギュレータ11,1
2,54,55の具体的構成は図3及び図4に基づいて
説明したのと実質的に同じであり、ここではその詳細な
説明を省略する。
【0088】図18には前記機能ブロック53のレイア
ウト的な構成が例示される。図18において60A,6
0Bはvcc、gndの電源配線、61A,61Bは内
部電圧vdd1、vss1の電源配線、62A,62B
はvdd2、vss2の電源配線である。63で示され
る領域は前記電源配線60A,60B,61A,61
B,62A,62Bから引き出された電源配線を有する
セル配置領域である。64で示される領域は、前記セル
配置領域の間に位置し、セル間配線が形成される配線領
域である。前記セル配置領域63には、例えば図17の
機能ブロック53を構成する回路セル53a〜53dの
ように動作電源電圧の相違する回路ブロックの回路セル
が混在配置されている。
【0089】図19にはセル配置領域63の詳細を、便
宜上拡散層配置と、電源配線層配置とに分けて示してあ
る。図19では便宜上一つの回路セルには夫々1個のp
チャネル型MOSトランジスタとnチャネル型MOSト
ランジスタとを示している。拡散層配置を示す図19の
(A)において、特に制限されないが、回路セルは、p
型基板上のn型ウェル領域(Nwell)75に形成さ
れ、当該n型ウェル領域75にはn型分離領域(NIS
O)73を介してp型ウェル領域(Pwell)71が
形成される。p型ウェル領域71にはp型拡散領域(P
拡散層)72が形成され、ここにnチャンネル型MOS
トランジスタが構成される。前記n型ウェル領域75に
はn型拡散領域(N拡散層)74が形成され、ここにp
チャンネル型MOSトランジスタが構成される。70で
示される配線はMOトランジスタのゲート電極を構成す
るゲート層である。
【0090】電源配線層配置を示す図19の(B)にお
いて、60Ab,61Ab,62Abは電源配線60
A,61A,62Aから分岐された電源配線、60B
b,61Bb,62Bbは電源配線60B,61B,6
2Bから分岐されて、前記セル配置領域63に延在され
た電源配線を意味する。p型拡散領域72は、図示のよ
うに所定の電源配線60Ab,61Ab,62Abに接
続されてソースを構成し、また、図示を省略する配線に
接続されてドレインを構成する。n型拡散領域74は、
図示のように所定の電源配線60Bb,61Bb,62
Bbに接続されてソースを構成し、また、図示を省略す
る配線に接続されてドレインを構成する。
【0091】図20にはセル配置領域63を拡散層断面
図で示してある。動作電源電圧の異なるMOSトランジ
スタのサイズやゲート酸化膜厚は同一であるかのように
図示されているが、実際は各トランジスタの耐圧に応じ
てゲート酸化膜厚が相違され、また、駆動能力などに応
じてトランジスタサイズなども相違されてよい。
【0092】上記のように、動作電源電圧の相違する回
路ブロックの回路セルを混在させて一つの機能ブロック
を実現することにより、異なる電源グループ(動作電源
電圧の相違する回路ブロック)間でのクリティカルパス
の配線長を短くすることが可能になり、情報の伝達遅延
の低減、データ処理の高速化に寄与する。
【0093】図21には動作電源電圧の相違する回路ブ
ロックの回路セルを混在させて一つの機能ブロックを実
現する場合の別の例がレイアウト的に示される。(A)
はロジックブロック配置、(B)は拡散層配置を示す。
図18及び図19で説明したように、異なる電源グルー
プの回路セルは相互に異なるウェル領域に形成すること
が必要であり、このとき、多数のウェル領域を細かく設
けるとウェルの分離に多くのチップ面積を費やすことに
なる。図19の例ではn型ウェル領域75と75の間の
領域が異電位ウェル領域の分離に必要な領域である。こ
の異電位ウェル領域の分離のための間隔に関するチップ
面積のオーバーヘッドを低減する為には、図21に例示
されるように、関連する論理機能を実現する回路セルの
配置領域内63で、異なる電源グループの回路セルを混
在させるとき、同一の電源グループの回路セルをまとめ
て配置すればよい。図21の例では、セル配置領域63
において、63aは3.0V回路セルの配置部分、63
bは1.8V回路セルの配置部分、63vは1.4V回
路セルの配置部分であり、同一の電源グループの回路セ
ルがある程度まとめて配置されている。
【0094】図21の構成を採用すれば、図18に比べ
て情報転送速度を向上でき、チップ面積を低減すること
が可能になる。
【0095】《回路ブロック間インタフェース》前記半
導体装置1における回路ブロック間インタフェースに関
する具体例を説明する。ここで説明する回路ブロックに
対しても以上の説明と同様に、動作電源電圧が相違され
ていても論理閾値電圧が揃えられ、その論理閾値電圧を
中心に夫々の動作電源電圧に応じた振幅の信号を入出力
するようになっている。
【0096】図22には入力回路のゲインに着目した例
が示される。相互に動作電源電圧の異なる第1の回路ブ
ロック80の出力を第2の回路ブロック81が入力する
場合を想定する。第1の回路ブロック81には直列され
たインバータinv1〜inv3が代表的に示されてい
る。第2の回路ブロック81の初段入力回路inv1に
おいて、その初段入力回路inv1のゲインを後段回路
inv2,inv3のゲインよりも大きする。ここでゲ
インとは入力変化に対する出力変化の傾き、若しくは入
力変化に対する出力変化の速度と定義する。図23に例
示されるように、初段入力回路inv1の出力変化の傾
きは後段回路inv2,inv3の傾きよりも大きくさ
れている。これにより、レギュレータ80A,80Bか
ら出力される内部動作電圧vdd1、vss1によって
得られる第1の回路ブロック80の動作電源電圧が、レ
ギュレータ81A,81Bから出力される内部動作電圧
vdd2、vss2によって得られる第2の回路ブロッ
ク81の動作電源電圧よりも小さい場合であっても、前
記第2の回路ブロック81の後段回路inv2,inv
3等の出力が中間レベル状態の不確定な状態にされるの
を緩和若しくは抑制でき、前記第2の回路ブロック81
における誤動作防止、並びに貫通電流防止の効果を得る
ことができる。
【0097】図24には回路ブロック間の伝達信号振幅
を意図的に小さくする場合の例が示される。第3の回路
ブロック83と第2の回路ブロック84は動作電源電圧
が等しく、第3の回路ブロック83の出力を第2の回路
ブロック84に伝達するとき、第3の回路ブロック83
の出力の直近に第1の回路ブロック85を配置する。第
1の回路ブロックの動作電源電圧は第2及び第3の回路
ブロックのそれよりも小さい。第1の回路ブロック85
にはインバータinv2が代表的に示されている。図2
2で説明したように、第2の回路ブロック84の初段入
力回路inv3において、その初段入力回路inv3の
ゲインは後段回路inv4のゲインよりも大きくされ
る。第1の回路ブロック85の動作電圧vdd1、vs
s1はレギュレータ85A,85Bで生成され、第2の
回路ブロック84の動作電圧vdd2、vss2はレギ
ュレータ84A,84Bで生成され、第3の回路ブロッ
ク83の動作電圧vdd2、vss2はレギュレータ8
3A,83Bで生成される。図25には前記インバータ
inv1〜inv4の入出力特性と動作電源電圧との関
係がまとめて示されている。
【0098】図24のインタフェース態様では、前記第
1の回路ブロック85と第2の回路ブロック84との間
の情報伝達を比較的負荷の大きな信号バス等を介して行
ない、或いは前記第1の回路ブロック85と第2の回路
ブロック84との間がクリティカルパスである場合を想
定すると、当該信号バスやクリティカルパスによる信号
伝達が小振幅伝達で行なわれるから、情報転送時間の短
縮を実現することができる。
【0099】図26には動作電源電圧よりも振幅の小さ
い信号入力に関する最適化の例が示される。相互に動作
電源電圧の異なる第1の回路ブロック87の出力を第2
の回路ブロック88が入力する場合を想定する。夫々の
回路ブロック87,88には直列されたインバータが代
表的に示されている。図26において、レギュレータ8
7A,87Bから出力される内部動作電圧vdd1、v
ss1によって得られる第1の回路ブロック87の動作
電源電圧は、レギュレータ88A,88Bから出力され
る内部動作電圧vdd2、vss2によって得られる第
2の回路ブロック88の動作電源電圧よりも小さい。こ
のとき、第2の回路ブロック88の初段入力回路におい
て、pチャネル型MOSトランジスタMpは第1の回路
ブロック87の高電位レベルvdd1と第2の回路ブロ
ック88の高電位レベルvdd2との差電圧(|vdd
1−vdd2|)よりも大きな閾値電圧vthpを有
し、nチャネル型MOSトランジスタMnは第1の回路
ブロック87の低電位レベルvss1と第2の回路ブロ
ック88の低電位レベルvss2との差電圧(|vss
1−vss2|)よりも小さな閾値電圧vthnを有す
る。
【0100】これにより、前段回路87の出力信号振幅
が後段回路88の動作電源電圧よりも小さいような場合
に、前段の回路ブロック87がその高電位vdd1の論
理値信号であるハイレベル信号を出力する状態において
それを入力する後段回路ブロック88のpチャネル型M
OSトランジスタMpはカットオフ状態を維持し、ま
た、前段の回路ブロック87がその低電位vss1の論
理値信号であるローレベル信号を出力する状態において
それを入力する後段回路ブロック88のnチャネル型M
OSトランジスタMnはカットオフ状態を維持し、CM
OS回路における不所望なDCリークを抑制することが
できる。
【0101】図26で説明したところの、回路ブロック
間のインタフェースに関し動作電源電圧よりも振幅の小
さい信号入力に対して入力トランジスタの閾値電圧に着
目してこれをデバイスプロセス的な観点より最適化する
手段に代えて、回路的な手段によって対策を施す場合に
は、レベル変換回路を採用するのいと同様に、回路規模
の増大を余儀なくされることに注意が必要である。図2
7には前段回路ブロックの動作電源電圧が後段回路ブロ
ックの動作電源電圧よりも高い場合にける最適化の例が
示される。相対的に動作電源電圧の大きな第1の回路ブ
ロック90の出力を入力し相対的に動作電源電圧の小さ
な回路ブロック91において、その初段入力回路inv
1を構成するMOSトランジスタは、前記第1の回路ブ
ロック90に含まれる出力回路inv4のMOSトラン
ジスタと同じ耐圧を有する。即ち、回路ブロック90が
vcc、gndを動作電源とし、回路ブロック91がv
dd2(<vcc)、vss2(>gnd)を動作電源
とするとき、インバータinv1,inv4は3VのM
OSデバイスで構成され、ゲート酸化膜tox=8.0
nm、閾値電圧vth=0.8Vとされる。インバータ
inv1の後段に接続された別のインバータinv2〜
inv3は1.8VMOSデバイスで構成され、ゲート
酸化膜tox=4.5nm、閾値電圧vth=0.4V
とされる。出力回路と入力回路のMOSトランジスタの
耐圧を整合させる上記構成により、前段回路ブロック9
0の信号振幅が後段回路ブロック91の信号振幅よりも
大きい場合に後段回路ブロック91の初段回路inv1
におけるゲート破壊などを抑止することができる。
【0102】図28にはインアクティブ回路とアクティ
ブ回路とのインタフェース部分における不整合の解消手
段が例示される。所定の動作停止モード例えばスタンバ
イモードにおいて動作電源電圧の供給が断たれる第1の
回路ブロック92と、前記第1の回路ブロック92の出
力に入力が接続され前記スタンバイモードにおいて動作
電源の供給が維持される第2の回路ブロック93に着目
したとき、前記第2の回路ブロック93の初段に、前記
スタンバイモードに応答して前記第1の回路ブロック9
2の出力を保持して当該第2の回路ブロック93の初段
回路94の出力に代替させる代替回路95を設ける。こ
こでは初段回路94は2入力ナンド回路であり、回路ブ
ロック93のアクティブ時には制御入力Cinがハイレ
ベルにされ、回路ブロック92から供給される信号の論
理反転信号を出力する。前記代替回路95は、ラッチ回
路98とセレクタ97によって構成され、半導体装置の
スタンバイモードにおいて制御信号96が活性化され、
回路ブロック92がインアクティブにされる直前の入力
をラッチ回路98でラッチし、ラッチした信号の反転レ
ベルをセレクタ97で選択して後段に伝達する状態を維
持する。これにより、前段92がインアクティブにされ
るところの後段のアクティブ回路ブロック93の誤動作
防止、或いは入力の中間レベルによる無駄な電力消費を
抑制することができる。
【0103】《外部電源の昇圧》図29には外部電源電
圧を昇圧して得た動作電源を用いる回路ブロックの例が
示される。前記半導体装置1において、前記電圧生成回
100は基準電圧発生回路101及びレギュレータ10
2,103を有し、外部電源の高電位vccを昇圧し低
電位gndを降圧して高電位レベルvdd及び低電位レ
ベルvssを生成させ、当該高電位レベルvdd及び低
電位レベルvssを受けて動作電源とする回路ブロック
104の基板バイアス電圧に前記外部電源vcc、gn
dを利用する。図30には外部電源、昇圧電圧、降圧電
圧、及び論理閾値電圧の電位関係が例示される。
【0104】図29の構成により、外部電源vcc,g
ndよりも大きな動作電源電圧により回路ブロック10
4のゲート駆動電流が大きくなり、更に、外部電源vc
c,gndによる基板バイアスが与えられるMOSトラ
ンジスタM20,M21の閾値電圧を小さくするから、
クリティカルパスを構成するよな回路部分に対しては高
速動作という点で最適である。
【0105】《半導体装置の具体的態様》図32には回
路ブロックの具体例を挙げた半導体装置1の一例が示さ
れる。同図に示される半導体装置1は、回路ブロックと
して、電源制御回路110、CPU111、DSP11
2、RAM113、ROM114、PLL回路115、
入出力回路(I/O)116、時計回路(RTC)11
7、及びその他の周辺回路118を有する。前記電源制
御回路110、I/O116、及びRTCは外部電源v
cc,gndを動作電源とする。その他の回路ブロック
111〜115,118の動作電源vdd、vssは、
特に制限されないが、夫々に対応して設けられた電圧生
成回路111A〜115A、118Aから与えられる。
回路ブロックや電圧生成回路の具体例は前述の通りであ
り、特に詳細な説明は省略するが、回路ブロック間で論
理閾値電圧が共通化さていて、これを基準に夫々の回路
ブロックがその動作電源電圧に応じた振幅の信号を出力
し、別の振幅の信号を入力可能されていることは言うま
でも無い。
【0106】図33には回路ブロックの別の具体例を挙
げた半導体装置1の他の例が示される。同図に示される
半導体装置1は、回路ブロックとして、外部電源vc
c,gndを動作電源とする電源制御回路120、そし
て、PLL回路、RTC、及びI/Oを構成する回路ブ
ロック121を有する。また、同図に示される半導体装
置1は、電圧生成回路で生成される電圧を動作電圧とす
る回路ブロックとして、第1回路ブロック乃至第6回路
ブロック123〜128を有する。回路ブロック123
〜125は電圧生成回路130で生成された電圧vd
d、vssを動作電源とする。回路ブロック126は電
圧生成回路130で生成された電圧vdd、vssと電
圧生成回路131で生成されたれ電圧vcc,gndを
動作電源とする。回路ブロック127は電圧生成回路1
32で生成された電圧vdd、vss、vcc,gnd
を動作電源として用いる。回路ブロック128は電圧生
成回路133で生成された電圧vdd、vssを動作電
源とする。電圧生成回路130〜133は電源制御回路
120により、動作モードに応じた動作停止と動作復帰
などの電源制御、或いは動作モードに応じた動作電源の
レベル制御が行なわれる。例えばある特定の動作モード
における回路ブロックの動作電源電圧と動作クロック周
波数の状態が回路ブロック123〜128の内部に例示
されている。また、回路ブロック123〜125に例示
されるように、基板バイアスの有無、チャネルインプラ
の有無については回路ブロック毎に相違させてもよい。
【0107】《レギュレータレス半導体装置》図34に
は電圧生成回路をオンチップで持たない観点による半導
体装置の第1の例が示される。同図に示される半導体装
置140は、半導体チップ140Aに外部インタフェー
ス回路141と、前記外部インタフェース回路141に
接続される内部回路142と、前記外部インタフェース
回路141の動作電源を入力する第1の外部電源端子1
43,144と、前記内部回路142の動作電源を入力
する第2の外部電源端子145,146とを有する。前
記外部インタフェース回路141は前記第1の外部端子
143,144から入力する第1の高電位レベルvcc
及び第1の低電位レベルgndを動作電源とし、前記内
部回路142は前記第2の外部端子145,146から
入力する第2の高電位レベルvdd及び第2の低電位レ
ベルvssを動作電源とする。このとき、前記第2の高
電位レベルvddは第1の高電位レベルvccよりも低
く、前記第2の低電位レベルvssは第1の低電位レベ
ルgndよりも高い電圧である。前記外部インタフェー
ス回路141は、低電位レベルgndと高電位レベルv
ccとの電位差を動作電源電圧とし、前記内部回路14
2は、低電位レベルvssと高電位レベルvddとの電
位差を動作電源電圧とする。それら外部インタフェース
回路141及び内部回路142は前記論理閾値電圧を中
心にその動作電源電圧に応じた振幅の信号出力と前記論
理閾値電圧を中心とする他の振幅の信号入力とが可能で
ある。要するに、回路ブロック間での信号入出力は図2
で説明したのと実質的に同じような信号波形で行なわれ
る。
【0108】図35には電圧生成回路をオンチップしな
い別の観点による半導体装置150が例示される。同図
に示される半導体装置150は、半導体チップ150A
に、動作電源電圧が異なり論理閾値電圧が共通な複数個
の回路ブロック151〜154と、動作電源電圧の異な
る回路ブロック毎の動作電源を入力する外部電源端子と
155〜162を有する。前記回路ブロック151〜1
54は、低電位レベルと高電位レベルとの電位差を動作
電源電圧とし、論理閾値電圧を中心にその動作電源電圧
に応じた振幅の信号出力と前記論理閾値電圧を中心とす
る他の振幅の信号入力とが可能である。回路ブロック1
51の動作電源vcc,gndは電源端子155,15
6から入力する。回路ブロック152〜154は外部の
電圧生成回路152A〜154Aで生成された電源vd
d、vssを外部端子157〜162から入力して動作
する。電圧生成回路152A〜154Aの動作は前述と
同様に電源制御回路163により制御される。
【0109】図34及び図35で説明したように、半導
体装置にレギュレータなどをオンチップしない場合で
も、前述と同様に、回路ブロック間で論理閾値電圧を共
通化し、これを基準に夫々の動作電源電圧に応じた振幅
の信号を出力し、別の振幅の信号を入力可能にすること
により、動作電源電圧の異なる回路ブロック間の信号伝
達にレベル変換回路などの付加回路を利用しなくても済
むようになる。
【0110】《動作電源電圧の安定化》図36には動作
電源電圧を安定化させるための一例が示される。同図に
おいて高電位レベルvdd1及び低電位レベルvss1
を回路ブロックBLK1に供給する電源配線に容量素子
170,171の一方の電極を接続し、他方の電極を回
路の接地電位gndに接続する。これにより回路ブロッ
クBLK1が消費する過渡電流によっても電圧vdd
1、vss1の変動が抑制され、動作電源電圧が安定化
される。前記容量容量素子170,171はオンチップ
でもよいが、チップ外付けで大容量を付加すると安定化
の効果も大きくなる。
【0111】図37には電源安定化容量をチップ外付け
とする例が示される。同図に示される半導体装置1は、
回路ブロックとして、外部電源vcc,gndを動作電
源とする電源制御回路180、そして、PLL回路、R
TC、及びI/Oを構成する回路ブロック181を有す
る。また、同図に示される半導体装置1は、電圧生成回
路で生成される電圧を動作電圧とする回路ブロックとし
て、回路ブロック184,185を有する。回路ブロッ
ク184,185は電圧生成回路182,183で生成
された電圧vdd1、vss1、vdd2,vss2を
動作電源とする。回路ブロック180〜183は外部か
ら供給される電圧vcc,gndを動作電源とする。電
圧生成回路182,183は電源制御回路180によ
り、動作モードに応じた動作停止と動作復帰などの電源
制御、或いは動作モードに応じた動作電源のレベル制御
が行なわれる。
【0112】図37の例では電源安定化容量をチップ外
付け可能にするために外部接続電極190〜195が設
けられ、それらは内部動作電圧vdd1,vss1,v
dd2,vss2の対応電源配線に接続される。200
〜205がチップ外付けされた安定化容量である。外部
接続電極は適宜の数だけ予め設けておけばよい。
【0113】以上本発明者によってなされた発明を実施
形態に基づいて具体的に説明したが、本発明はそれに限
定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲にお
いて種々変更可能であることは言うまでもない。
【0114】例えば、回路ブロックはCPUやDSPと
いうような論記機能に着目する場合もあれば、レジス
タ、演算器、シフタなどの比較的小さな論理機能を単位
として考えてもよい。回路ブロックの単位規模が小さけ
れば一つの電圧生成回路を多くの回路ブロックに共有さ
せることになる。また、内部電源電圧は3.0V、1.
8V、1.4Vに限定されず適宜変更可能である。
【0115】本発明は回路ブロックの動作周波数と動作
電源電圧との関係を最適化する場合に適用して有効な技
術であるが、それだけではなく、各種動作モードに応じ
た電力制御を最適化可能にするときなどにも有効であ
る。そして、本発明が適用可能な半導体装置は、マイク
ロプロセッサ、データプロセッサ、マイクロコンピュー
タ、グラフィックスコントローラ、通信制御コントロー
ラ、携帯電話コントローラ、ディスクコントローラなど
の種々の半導体装置に広く適用することが可能である。
【0116】
【発明の効果】本願において開示される発明のうち代表
的なものによって得られる効果を簡単に説明すれば下記
の通りである。
【0117】すなわち、動作電源電圧の異なる回路ブロ
ック間の信号伝達にレベル変換回路などの付加回路を要
しない半導体装置を提供することができる。
【0118】動作周波数の異なる回路ブロックを含む半
導体装置の電力消費を低減することができる。
【0119】基板バイアス電圧発生回路などの付加回路
を増加させること無くスタンバイ時のオフ・リーク電流
を低減することができる半導体装置を実現することがで
きる。
【0120】半導体装置において、スタンバイ時のオフ
・リーク電流低減のために動作させるべき回路を減らす
ことが可能である。
【0121】基板バイアスを採用する回路ブロックと採
用しない回路ブックの双方が利用されていてもそれによ
る回路特性の相違を埋めるのに手間のかからない半導体
装置を実現することができる。
【0122】半導体装置におけるアクティブ時の低消費
電力とスタンバイ時のオフ・リーク電流低減とを実現す
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る半導体装置を例示するブロック図
である。
【図2】半導体装置内部の動作電源電圧と論理閾値電圧
との関係を示す説明図である。
【図3】電圧生成回路を例示するブロック図である。
【図4】レギュレータを例示する回路図である。
【図5】スタティックラッチのデータ保持を想定した回
路ブロック及び電圧生成回路の説明図である。
【図6】演算系におけるレジスタデータ等の保持を想定
した回路ブロック及び電圧生成回路の説明図である。
【図7】動作速度に応じて動作電源電圧を自立的に制御
する電圧生成回路を例示する回路図である。
【図8】動作周波数に応じた電源電圧制御に際してトリ
ミングデータを参照可能にする電圧生成回路を例示する
回路図である。
【図9】PLL回路を含む回路ブロックの動作を安定化
させるのに最適な例を示すブロック図である。
【図10】時計回路や電源制御回路を含む回路ブロック
の動作を安定化させるのに最適な例を示すブロック図で
ある。
【図11】Iddqテストを考慮した半導体装置を例示
する回路図である。
【図12】基板バイアス電圧が印加されるロジック回路
と基板バイアス電圧が印加されないロジック回路が混在
された回路ブロックを用いる構成を例示する回路図であ
る。
【図13】回路ブロックの動作電源及び基板バイアスの
双方を制御する場合の例を示す回路図である。
【図14】電圧生成回路による動作電圧の供給形態に関
する具体例を示す回路図である。
【図15】図14の回路構成をレイアウト的に示した説
明図である。
【図16】レギュレータの安定化容量を例示する回路図
である。
【図17】動作電源電圧の相違する回路ブロックの回路
セルを混在させて一つの機能ブロックを実現したときの
一例を示すブロック図である。
【図18】図17の機能ブロックのレイアウト的な構成
を例示する説明図である。
【図19】図18のセル配置領域の詳細を拡散層配置と
電源配線層配置とに分けて示した説明図である。
【図20】セル配置領域の拡散層縦断面を示した説明図
である。
【図21】動作電源電圧が相違する回路ブロックの回路
セルを混在させて一つの機能ブロックを実現する別の例
をレイアウト的に示した説明図である。
【図22】回路ブロック間のインタフェースに関し入力
回路のゲインに着目した構成を例示するブロック図であ
る。
【図23】図22に示されるインバータの入出力特性と
動作電源との関係を示す説明図である。
【図24】回路ブロック間の伝達信号振幅を意図的に小
さくする場合の構成を例示するブロック図である。
【図25】図24に示されるインバータの入出力特性と
動作電源電圧との関係を示す説明図である。
【図26】回路ブロック間のインタフェースに関し動作
電源電圧よりも振幅の小さい信号入力に対して最適化さ
れた構成を例示するブロック図である。
【図27】回路ブロック間のインタフェースに関し前段
回路ブロックの動作電源電圧が後段回路ブロックの動作
電源電圧よりも高い場合に最適化さてた構成を例示すブ
ロック図である。
【図28】回路ブロック間のインタフェースに関しイン
アクティブ回路とアクティブ回路とのインタフェース部
分における不整合の解消手段を例示するブロック図であ
る。
【図29】外部電源電圧を昇圧して得た動作電源を用い
る回路ブロックを例示する回路図である。
【図30】外部電源、昇圧電圧、降圧電圧、及び論理閾
値電圧の電位関係を例示する説明図である。
【図31】図13に対し基準電圧発生回路とは別に基板
電位制御専用の基板バイアス制御回路を設けた変形例を
示す回路図である。
【図32】回路ブロックの具体例を挙げて半導体装置を
例示するブロック図である。
【図33】回路ブロックの別の具体例を挙げて半導体装
置を例示するブロック図である。
【図34】電圧生成回路をオンチップで持たない観点に
よる半導体装置を例示するブロック図である。
【図35】電圧生成回路をオンチップで持たない観点に
よる別の半導体装置を例示するブロック図である。
【図36】回路ブロックへの電源線に電源安定化容量を
設けた例を示す回路図である。
【図37】回路ブロックへの電源線に電源安定化容量を
チップ外付けで設けた例を示すブロック図である。
【符号の説明】
1 半導体装置 1A 半導体チップ 2,3 外部電源端子 vcc,gnd 外部電源 4,5 電源幹線 BLK1〜BLK8 回路ブロック REG1〜REG5 電圧発生回路 VLT 論理閾値電圧 vss1、vss2 低電位レベル vdd1、vdd2 高電位レベル cnt1〜cnt5 制御信号 10 基準電圧発生回路 11,12 レギュレータ AMP1,AMP2 比較器 (+)vref1,(−)vref1 参照電位 M3,M6 出力MOSトランジスタ M4,M5 電流源MOSトランジスタ M3a〜M3i,M6a〜M6i 出力MOSトランジ
スタ M4a〜M4i,M5a〜M5i 電流源MOSトラン
ジスタ 15 基準電圧発生回路 16,17 レギュレータ LAT スタティックラッチ回路 30 PLL回路 2T,3T テスト端子 cnt1a,cnt1b,cnt1c 制御信号 41〜44 レギュレータ 45 基準電圧発生回路 50 レギュレータ差動段 51a〜51i レギュレータ出力段 52 回路セル列 53 安定化容量 63 セル配置領域 64 配線領域 60Ab,61Ab,62Ab セル配置領域内高電位
電源配線 60Bb,61Bb,62Bb セル配置領域内低電位
電源配線
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G11C 16/06 G11C 11/34 335A 29/00 671 345 H03K 19/096 17/00 306Z 632C (72)発明者 野田 孝明 東京都小平市上水本町五丁目20番1号 株 式会社日立製作所半導体グループ内 (72)発明者 増島 勝宏 東京都小平市上水本町五丁目20番1号 株 式会社日立製作所半導体グループ内 Fターム(参考) 5B003 AC02 AC04 AC08 AD02 AD04 AD08 AD09 AE04 5B015 HH04 JJ03 JJ05 JJ31 KA13 KB32 KB33 KB42 KB63 KB64 KB66 KB74 KB81 MM07 PP02 QQ02 RR06 5B025 AD09 AE00 AE06 5J056 AA00 BB17 BB49 CC03 CC04 CC25 DD13 DD29 EE04 FF07 5L106 AA02 CC08 CC13 CC26 DD12 GG07

Claims (30)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 半導体チップに、動作電源電圧が互いに
    異なり論理閾値電圧が実質的に共通な複数個の回路ブロ
    ックを含み、前記回路ブロックは、低電位レベルと高電
    位レベルとの電位差を動作電源電圧とし、論理閾値電圧
    を、その間にはさみ、その動作電源電圧に応じた振幅の
    信号が出力可能であり、前記論理閾値電圧をその間には
    さむ他の振幅の信号が入力可能であることを特徴とする
    半導体装置。
  2. 【請求項2】 前記動作電源電圧が異なる回路ブロック
    には相互に同期クロック信号周波数が相違されるものが
    あることを特徴とする請求項1記載の半導体装置。
  3. 【請求項3】 前記回路ブロックは、前記低電位レベル
    と高電位レベルとの中間レベルを相互に共通な論理閾値
    電圧とするCMOS回路であることを特徴とする請求項
    1記載の半導体装置。
  4. 【請求項4】 前記半導体チップの外部電源端子に供給
    される外部電源に基づいて前記高電位レベル及び低電位
    レベルを生成可能な電圧生成回路を有して成るものであ
    ることを特徴とする請求項1記載の半導体装置。
  5. 【請求項5】 前記回路ブロックの動作停止モードに応
    答して前記電圧生成回路に前記高電位レベル及び低電位
    レベルの出力端子を同電位に制御させる電圧制御回路を
    有して成るものであることを特徴とする請求項4記載の
    半導体装置。
  6. 【請求項6】 基板バイアスされたMOSスタティック
    ラッチ回路を含む回路ブロックに対し、当該回路ブロッ
    クの動作停止モードに応答して、前記電圧生成回路にア
    クティブ時よりも動作電源電圧を小さくさせて前記MO
    Sスタティックラッチ回路を構成するMOSトランジス
    タの閾値電圧が大きくなるように制御することを可能に
    する電圧制御回路を有して成るものであることを特徴と
    する請求項4記載の半導体装置。
  7. 【請求項7】 順序回路を含む回路ブロックと、前記順
    序回路に接続する組合せ回路を含む回路ブロックとを含
    み、前記組合せ回路を含む回路ブロックは半導体装置の
    所定の動作停止モードにおいて動作電源電圧の供給が断
    たれ、前記順序回路を含む回路ブロックは前記所定の動
    作停止モードにおいて動作電源電圧の供給が維持される
    ものであることを特徴とする請求項1又は2記載の半導
    体装置。
  8. 【請求項8】 前記電圧生成回路は、クロック信号に同
    期動作する回路を有する回路ブロックに対し、前記クロ
    ック信号周波数を計測し、計測結果に応じて前記高電位
    レベル及び低電位レベルを生成可能であることを特徴と
    する請求項4記載の半導体装置。
  9. 【請求項9】 前記電圧生成回路は、クロック信号に同
    期動作する回路を有する回路ブロックに対し、前記クロ
    ック信号周波数を計測し、計測結果及びトリミングデー
    タに応じて前記高電位レベル及び低電位レベルを生成可
    能であることを特徴とする請求項4記載の半導体装置。
  10. 【請求項10】 PLL回路としての回路ブロックは前
    記PLL回路からクロック信号が供給される別の回路ブ
    ロックにおける動作電源電圧の変更に拘わらず所定の動
    作電源電圧が維持されるものであることを特徴とする請
    求項4記載の半導体装置。
  11. 【請求項11】 時計回路としての回路ブロックは半導
    体装置の動作停止モードにおいて動作電源電圧の供給が
    維持されるものであることを特徴とする請求項4記載の
    半導体装置。
  12. 【請求項12】 前記電圧制御回路としての回路ブロッ
    クは半導体装置の動作停止モードにおいて動作電源電圧
    の供給が維持されるものであることを特徴とする請求項
    5乃至7の何れか1項記載の半導体装置。
  13. 【請求項13】 前記電圧生成回路の出力を動作電源電
    圧とする回路ブロックは前記外部電源端子に供給される
    外部電源の電圧に応じて基板バイアスされ、 前記電圧生成回路の出力に接続されて外部から電圧入力
    可能なテスト電源端子を半導体チップに有し、 半導体装置の所定のテストモードに応答して前記電圧生
    成回路の出力を高インピーダンス状態に制御させる電圧
    制御回路を有して成るものであることを特徴とする請求
    項4記載の半導体装置。
  14. 【請求項14】 基板バイアス状態にされるロジック回
    路と基板バイアス状態にされないロジック回路が混在さ
    れた前記回路ブロックにおいて、基板バイアス状態にさ
    れるロジック回路を構成するMOSトランジスタは基板
    バイアス状態にされないロジック回路を構成するMOS
    トランジスタに対してチャネルインプラにより閾値電圧
    制御されて成るものであることを特徴とする請求項1乃
    至4の何れか1項記載の半導体装置。
  15. 【請求項15】 前記回路ブロックはMOSトランジス
    タ回路であり、前記半導体チップの外部電源端子に供給
    される外部電源に基づいて前記高電位レベル、低電位レ
    ベル、及び基板バイアス電圧を生成可能な電圧生成回路
    を有して成るものであることを特徴とする請求項1記載
    の半導体装置。
  16. 【請求項16】 前記回路ブロックはMOSトランジス
    タ回路であり、前記トランジスタの基板電位を制御する
    基板バイアス制御回路を更に有して成るものであること
    を特徴とする請求項4記載の半導体装置。
  17. 【請求項17】 前記電圧生成回路は、ソースフォロア
    形態の出力MOSトランジスタの出力電圧を比較器に帰
    還させて前記出力電圧を前記比較器の参照電圧に等しく
    させる回路であり、前記出力MOSトランジスタは、並
    列接続形態で相互に離間して分割配置されて成るもので
    あることを特徴とする請求項4又は15記載の半導体装
    置。
  18. 【請求項18】 前記電圧生成回路は、ソースフォロア
    形態の出力MOSトランジスタの出力電圧を比較器に帰
    還させて前記出力電圧を前記比較器の参照電圧に等しく
    させる回路であり、前記外部電源端子に接続する安定化
    容量を前記半導体チップ内に有して成るものであること
    を特徴とする請求項4又は15記載の半導体装置。
  19. 【請求項19】 半導体チップに、外部電源の電源配線
    と電圧生成回路による高電位レベル及び低電位レベルの
    電源配線とが形成されたセル配置領域と、前記セル配置
    領域の間に位置する配線領域とを有し、前記セル配置領
    域には動作電源電圧の相違する回路ブロックの回路セル
    が混在配置されて成るものであることを特徴とする請求
    項4記載の半導体装置。
  20. 【請求項20】 相互に動作電源電圧の異なる一の回路
    ブロックの出力を受ける他の回路ブロックの初段入力回
    路において、その初段入力回路のゲインが後段回路のゲ
    インよりも大きくされて成るものであることを特徴とす
    る請求項1記載の半導体装置。
  21. 【請求項21】 前記一の回路ブロックは、その他の回
    路ブロックの出力を入力とする出力回路であり、前記一
    の回路ブロックの動作電源電圧は前記他の回路ブロック
    の動作電源電圧よりも小さく、前記その他の回路ブロッ
    クの動作電源電圧は前記一の回路ブロックの動作電源電
    圧よりも大きいことを特徴とする請求項20記載の半導
    体装置。
  22. 【請求項22】 相対的に動作電源電圧の小さな一の回
    路ブロックの出力を入力可能であって相対的に動作電源
    電圧の大きな他の回路ブロックの初段入力回路におい
    て、pチャネル型MOSトランジスタは一の回路ブロッ
    クの高電位レベルと他の回路ブロックの高電位レベルと
    の差電圧よりも大きな閾値電圧を有し、nチャネル型M
    OSトランジスタは一の回路ブロックの低電位レベルと
    他の回路ブロックの低電位レベルとの差電圧よりも小さ
    な閾値電圧を有して成るものであることを特徴とする請
    求項3記載の半導体装置。
  23. 【請求項23】 相対的に動作電源電圧の大きな一の回
    路ブロックの出力を入力可能であって相対的に動作電源
    電圧の小さな回路ブロックにおいて、その初段入力回路
    は、前記一の回路ブロックに含まれるMOSトランジス
    タと同じ耐圧を有して成るものであることを特徴とする
    請求項1記載の半導体装置。
  24. 【請求項24】 所定の動作停止モードにおいて動作電
    源電圧の供給が断たれる一の回路ブロックと、前記一の
    回路ブロックの出力に入力が接続され前記所定の動作停
    止モードにおいて動作電源の供給が維持される他の回路
    ブロックとを含み、 前記他の回路ブロックの初段に、前記所定の動作モード
    に応答して前記一の回路ブロックの出力を保持して当該
    他の回路ブロックの初段回路の出力に代替させる代替回
    路を有して成るものであることを特徴とする請求項1乃
    至4の何れか1項記載の半導体装置。
  25. 【請求項25】 前記電圧生成回路は、外部電源の高電
    位を昇圧し低電位を降圧して高電位レベル及び低電位レ
    ベルを生成し、当該高電位レベル及び低電位レベルを受
    けて動作する回路ブロックの基板バイアス電圧に外部電
    源を利用して成るものであることを特徴とする請求項4
    記載の半導体装置。
  26. 【請求項26】 半導体チップに外部インタフェース回
    路と、前記外部インタフェース回路に接続される内部回
    路と、前記外部インタフェース回路の動作電源を入力す
    る第1の外部電源端子と、前記内部回路の動作電源を入
    力する第2の外部電源端子とを有し、 前記外部インタフェース回路は前記第1の外部端子から
    入力する第1の高電位レベル及び第1の低電位レベルを
    動作電源とし、 前記内部回路は前記第2の外部端子から入力する第2の
    高電位レベル及び第2の低電位レベルを動作電源とし、 前記第1の高電位レベルは第2の高電位レベルよりも高
    く、前記第1の低電位レベルは第2の低電位レベルより
    も低い電圧であり、 前記外部インタフェース回路及び内部回路は、低電位レ
    ベルと高電位レベルとの電位差を動作電源電圧とし、論
    理閾値電圧を、その間にはさみ、その動作電源電圧に応
    じた振幅の信号が出力可能であり、前記論理閾値電圧
    を、その間にはさむ他の振幅の信号が入力可能であるこ
    とを特徴とする半導体装置。
  27. 【請求項27】 半導体チップに、動作電源電圧が互い
    に異なり論理閾値電圧が実質的に共通な複数個の回路ブ
    ロックと、動作電源電圧の異なる回路ブロック毎の動作
    電源を入力する外部電源端子とを有し、 前記回路ブロックは、低電位レベルと高電位レベルとの
    電位差を動作電源電圧とし、論理閾値電圧を、その間に
    はさみ、その動作電源電圧に応じた振幅の信号が出力可
    能であり、前記論理閾値電圧を、その間にはさむ他の振
    幅の信号が入力可能であることを特徴とする半導体装
    置。
  28. 【請求項28】 前記回路ブロックは、前記低電位レベ
    ルと高電位レベルとの中間レベルを相互に共通な論理閾
    値電圧とするCMOS回路であることを特徴とする請求
    項26又は27記載の半導体装置。
  29. 【請求項29】 前記高電位レベル及び低電位レベルを
    前記回路ブロックに供給する電源配線に、容量素子の一
    方の電極が接続されて成るものであることを特徴とする
    請求項1記載の半導体装置。
  30. 【請求項30】 前記高電位レベル及び低電位レベルを
    前記回路ブロックに供給する電源配線に接続する外部接
    続電極が設けられて成るものであることを特徴とする請
    求項1記載の半導体装置。
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