JP5291058B2 - 糸の巻き取り方法とその装置 - Google Patents
糸の巻き取り方法とその装置 Download PDFInfo
- Publication number
- JP5291058B2 JP5291058B2 JP2010189281A JP2010189281A JP5291058B2 JP 5291058 B2 JP5291058 B2 JP 5291058B2 JP 2010189281 A JP2010189281 A JP 2010189281A JP 2010189281 A JP2010189281 A JP 2010189281A JP 5291058 B2 JP5291058 B2 JP 5291058B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- package
- winding
- yarn
- angle
- center
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
Links
Images
Landscapes
- Winding Filamentary Materials (AREA)
Description
好ましくは、糸ガイドの位置を検出する位置検出部と、糸ガイドが端部あるいは中央部のいずれにあるかを判定する領域判定部とをさらに設けて、中央部制御手段による制御か端部制御手段による制御かを選択する。
また好ましくは、端部での綾角に対して、中央部での平均綾角を小さくするように、糸を巻き取る。
好ましくは、糸ガイドの位置を検出する位置検出部と、糸ガイドが端部あるいは中央部のいずれにあるかを判定する領域判定部とをさらに設けて、中央部制御手段による制御か端部制御手段による制御かを選択する。
また好ましくは、前記中央部制御手段及び前記端部制御手段により、端部での綾角に対して、中央部での平均綾角を小さくするように、糸を巻き取る。
u・Tanα≒v (1)
の関係があり、綾角αは例えば20°以下で、近似的にトラバースガイド12の速度vと綾角αが比例するものと見なすことができる。なお糸速は(u2+v2)1/2で与えられる。
Rω=u (2)
となる。パッケージ径Rとテーパ角βとが分かると、その径におけるトラバースストロークTが判明し、端部の長さT1は一定で、トラバースストロークTの減少と共に、中央部の長さT2は減少する(図7)。
T−T1=T2 (3)
1) ステッププレシション巻きなどのように、リボンの発生を防止するため綾角をジャンプさせる場合、パッケージの中央部でジャンプさせると、張力の変動が端部に及んで段巻きが発生することを防止できる。
2) 次にパッケージ端部での糸ガイドの速度パターンを、パッケージ径にかかわらず実質的に一定にすると、パッケージ端部では、糸は同じ軌跡でかつ同じ条件で巻き取られ、パッケージ端部での張力変動などが防止されて、綾落ちや段巻きを防止できる。また実質的にとは、端部での糸の軌跡がほぼ同じであることや、端部にターン部と定速部とを設けて、これらの区間での速度パターンをほぼ一定にすることをいう。
3) ここでプレシション巻きやステッププレシション巻きなどの場合、パッケージの巻径に応じて綾角を変更する必要が生じる。この発明の場合、綾角は中央部と端部で独立して制御されるので、プレシション巻きやステッププレシション巻きなどの巻き取り条件から定まる綾角は、いわば平均的あるいは全体的な綾角となり、端部での綾角のパターンを定めると、中央部での綾角のパターンが平均的綾角と端部の綾角のパターンとから定まる。そしてこのようにすることにより、端部の綾角のパターンを自由に定めながら、巻き取り条件に応じた平均的な綾角を実現できる。
4) パッケージ端部での糸ガイドの運動を、ターン部、定速部の少なくとも2区間で構成すると、ターン部で糸ガイドを反転させ、定速部では綾角を一定にして、中央部での張力(テンション)変動などの影響がターン部に及んで、段巻きや綾落ちなどが生じることを、確実に防止できる。
5) また中央部の両端に変速部を設けると、定速部の速度から糸ガイドの速度を徐々に変更して、張力の変動を少なくできる。
6) ステッププレシション巻きの場合、パッケージ径の増加に伴い、綾角のパターンをジャンプさせる必要がある。そして段巻きの主因はこのジャンプである。そこで端部と中央部とで綾角を独立に制御し、特に端部での糸ガイドの速度パターンを実質的に一定にして、ジャンプを中央部で行うようにすると、段巻きの発生を防止できる。ジャンプは、1ストローク内で中央部で綾角を変更してもよく、あるいは前のストロークと次のストロークとの間で中央部の綾角パターンを変更するようにしても良い。
4 パッケージ
6 クレードル
8 接触ローラ
10 糸
12 トラバースガイド
13 固定ガイド
14 モータ
16〜18 プーリ
20 ベルト
22 角速度センサ
24 ロータ位置センサ
30 制御部
32 機台制御盤
33 入力部
34 記憶部
36 位置検出部
38 巻径検出部
40 領域判定部
41 領域選択部
44〜46 参照表
48 端部制御部
50 中央部制御部
52 マルチプレクサ
54 モータ制御部
70,71 軌跡
Claims (8)
- 可動の糸ガイドを往復動させながら、糸を巻き取る方法において、
糸の巻き取り装置の制御部に、パッケージの中央部での糸ガイドの速度パターンを記憶もしくは生成する中央部制御手段と、パッケージの端部での糸ガイドの速度パターンを記憶もしくは生成する端部制御手段とを設けることにより、巻き取ったパッケージの端部と中央部とで、綾角の制御目標パターンを可変にかつ独立して設定自在にし、該制御目標パターンに従って前記糸ガイドをパッケージの端部と中央部とで独立して速度制御し、さらにパッケージの中央部で、パッケージの端部と独立して、巻き取りの途中で糸ガイドの速度パターンを変更することを特徴とする、糸の巻き取り方法。 - 前記パッケージの端部では巻き取りの間、糸ガイドの速度パターンを一定にすることを特徴とする、請求項1の糸の巻き取り方法。
- 端部での綾角に対して、中央部での平均綾角を小さくするように、糸を巻き取ることを特徴とする、請求項1または2の糸の巻き取り方法。
- 糸ガイドの位置を検出する位置検出部と、糸ガイドが端部あるいは中央部のいずれにあるかを判定する領域判定部とをさらに設けて、中央部制御手段による制御か端部制御手段による制御かを選択することを特徴とする、請求項1〜3のいずれかの糸の巻き取り方法。
- モータにより糸ガイドを往復動させながら、糸をパッケージに巻き取るための装置において、
巻き取り装置の制御部に、パッケージの中央部での糸ガイドの速度パターンを記憶もしくは生成する中央部制御手段と、パッケージの端部での糸ガイドの速度パターンを記憶もしくは生成する端部制御手段とを設けることにより、パッケージの端部と中央部とで綾角の制御目標パターンが可変にかつ独立して設定自在にすると共に、
前記記憶もしくは生成した速度パターンに従って、前記モータを制御するための手段とを設け、
前記中央部制御手段により、パッケージの中央部で、パッケージの端部と独立して、巻き取りの途中で糸ガイドの速度パターンを変更することを特徴とする、巻き取り装置。 - 前記パッケージの端部では巻き取りの間、糸ガイドの速度パターンを一定にすることを特徴とする、請求項5の糸の巻き取り装置。
- 前記中央部制御手段及び前記端部制御手段により、端部での綾角に対して、中央部での平均綾角を小さくするように、糸を巻き取ることを特徴とする、請求項5または6の巻き取り装置。
- 糸ガイドの位置を検出する位置検出部と、糸ガイドが端部あるいは中央部のいずれにあるかを判定する領域判定部とをさらに設けて、中央部制御手段による制御か端部制御手段による制御かを選択することを特徴とする、請求項5〜7のいずれかの糸の巻き取り装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2010189281A JP5291058B2 (ja) | 2010-08-26 | 2010-08-26 | 糸の巻き取り方法とその装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2010189281A JP5291058B2 (ja) | 2010-08-26 | 2010-08-26 | 糸の巻き取り方法とその装置 |
Related Parent Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2003091246A Division JP4711103B2 (ja) | 2003-03-28 | 2003-03-28 | 糸の巻き取り方法とその装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2010260729A JP2010260729A (ja) | 2010-11-18 |
JP5291058B2 true JP5291058B2 (ja) | 2013-09-18 |
Family
ID=43359143
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2010189281A Expired - Lifetime JP5291058B2 (ja) | 2010-08-26 | 2010-08-26 | 糸の巻き取り方法とその装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP5291058B2 (ja) |
Family Cites Families (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH04101969A (ja) * | 1990-08-20 | 1992-04-03 | Murata Mach Ltd | トラバースカム |
TW492944B (en) * | 1997-03-20 | 2002-07-01 | Barmag Barmer Maschf | Traversing device and method for controlling a traversing device |
JP2000191807A (ja) * | 1998-12-24 | 2000-07-11 | Mitsubishi Rayon Co Ltd | トウプリプレグおよびその製造方法 |
JP4711103B2 (ja) * | 2003-03-28 | 2011-06-29 | 村田機械株式会社 | 糸の巻き取り方法とその装置 |
-
2010
- 2010-08-26 JP JP2010189281A patent/JP5291058B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2010260729A (ja) | 2010-11-18 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP4711103B2 (ja) | 糸の巻き取り方法とその装置 | |
US10273113B2 (en) | Apparatus and methods for winding coil | |
CN101830371A (zh) | 纱线的卷绕方法 | |
US9540208B2 (en) | Apparatus and methods for winding coil using traverse with rotating element | |
JP5281907B2 (ja) | 糸条巻取装置、この糸条巻取装置を用いた紡糸巻取機、糸条巻取方法、この糸条巻取方法を採用した紡糸巻取方法、及び、テーパエンドパッケージ | |
JP2017024909A (ja) | 綾巻きパッケージを製造する方法 | |
JP2007238245A (ja) | 糸巻取装置 | |
JP5291058B2 (ja) | 糸の巻き取り方法とその装置 | |
CN101962136B (zh) | 横动装置的控制装置 | |
CN1113209A (zh) | 在纱线卷绕系统中控制横动频率的方法 | |
US7665682B2 (en) | Crosswound bobbin and associated production method | |
JP4987621B2 (ja) | 糸巻取装置 | |
US9598262B2 (en) | Method for adapting a changing movement of a thread to a flange spool and spooling device | |
US6308907B1 (en) | Method for winding up a thread | |
CN103572438B (zh) | 纱线卷绕装置 | |
JP2004196459A (ja) | 糸条の巻取方法 | |
JPH0372545B2 (ja) | ||
WO2020075389A1 (ja) | 糸巻取機及びパッケージの生産方法 | |
JP2011020814A (ja) | 糸条巻取機、及び糸条の巻取方法 | |
JPH08225245A (ja) | 糸の巻取方法 | |
JP2004250139A (ja) | 糸条巻取機におけるトラバース方法 | |
JP2002211840A (ja) | 糸条巻取装置 | |
CN111675020B (zh) | 纱线卷绕机以及纱线卷绕方法 | |
JP2004196512A (ja) | 糸条巻取方法 | |
JP2004250142A (ja) | トラバース方法 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20100826 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20120710 |
|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20121106 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20130508 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20130606 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 5291058 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
EXPY | Cancellation because of completion of term |