JP5290046B2 - 防眩性ハードコートフィルム及びそれを用いた偏光板 - Google Patents
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Description
近年、防眩性フィルムにおいては、従来の防眩性付与を目的とする表面凹凸に起因する外部ヘーズ値に加え、ぎらつき低減のため、フィルム内部の光拡散性に由来する内部ヘーズ値を併せもつことが要求されている。
そこで、この問題を解決するために、本発明者らは1種類の有機微粒子を一定量添加し(内部ヘーズ値が固定される)、外部ヘーズ値を分散剤(界面活性剤)の添加量によってコントロールするといった手法を見出し、先に特許を出願した(特願2008−087295号明細書)。
しかしながら、実際には上記のような方法では光学物性的なバランスをとることはできても、使用微粒子の粒径のばらつきにより、凹凸が存在しない箇所が現れ、全面で防眩性が得られなくなる。また、膜厚による外部ヘーズ値の変動が大きいことにより安定生産性に劣るという問題があった。また、これらの系は膜厚が微粒子のサイズによって決定され、表面硬度のような膜厚によってその性能が変わる物性の調整が困難になる。
ハードコート層として、活性エネルギー線感応型組成物と、平均粒径が所望の範囲にある特定の球状有機微粒子、特定の球状ケイ素系微粒子、及び界面活性剤とを含むハードコート層形成材料を用いて形成し、かつ該ハードコート層の厚さを、上記球状有機微粒子及び球状ケイ素系微粒子のそれぞれの平均粒径よりも大きくすることにより、前記目的に適合し得る防眩性ハードコートフィルムが得られることを見出した。
また、この防眩性ハードコートフィルムは、前記活性エネルギー線感応型組成物の硬化物の屈折率と、前記球状有機微粒子の屈折率及び球状ケイ素系微粒子の屈折率との差を、それぞれ特定の範囲に規定することにより、さらには前記ハードコート層形成材料に、界面活性剤を含有させることにより、容易にその目的に適合し得るものとなることを見出した。
本発明は、かかる知見に基づいて完成したものである。
すなわち、本発明は、
(1)透明プラスチックフィルムの表面に、(A)(a)多官能性(メタ)アクリレート系モノマー及び/又は(メタ)アクリレート系プレポリマーと、(b)シリカ系微粒子を含む活性エネルギー線感応型組成物、(B)平均粒径が1〜10μmであるアクリル系樹脂、アクリル−スチレン系樹脂、メラミン系樹脂、ポリカーボネート系樹脂、スチレン系樹脂及び塩化ビニル系樹脂の中から選ばれる少なくとも1種の球状有機微粒子、(C)平均粒径が0.5〜10μmであるシリコーン系樹脂、中空シリカ及びポーラスシリカの中から選ばれる少なくとも1種の球状ケイ素系微粒子、及び(D)界面活性剤を含むハードコート層形成材料を用いて形成されたハードコート層を有し、該(D)成分がN,N−ジアルキルアミノアルカノール変性ポリオキシアルキレングリコールであり、かつ該ハードコート層の厚さが、上記(B)成分及び(C)成分のそれぞれの平均粒径よりも大きいことを特徴とする防眩性ハードコートフィルム、
(2)(B)成分の平均粒径が2〜8μmであり、(C)成分の平均粒径が2〜6μmである上記(1)項に記載の防眩性ハードコートフィルム、
(3)(b)シリカ系微粒子が、表面官能基として(メタ)アクリロイル基を含む基を有するシリカ微粒子である上記(1) 又は(2)項に記載の防眩性ハードコートフィルム、
(4)(A)成分の硬化物と(B)成分との屈折率差が0.02未満であり、かつ(A)成分の硬化物と(C)成分との屈折率差が0.02以上0.2未満である上記(1) 〜(3)項のいずれかに記載の防眩性ハードコートフィルム、及び
(5)上記(1)〜(4)項のいずれかに記載の防眩性ハードコートフィルムのハードコート層形成面の反対側の面を偏光子に貼合してなる偏光板、
を提供するものである。
本発明におけるハードコート層形成材料は、(A)活性エネルギー線感応型組成物、(B)球状有機微粒子、(C)球状ケイ素系微粒子、及び(D)界面活性剤を含有する。
((A)活性エネルギー線感応型組成物)
前記ハードコート層形成材料において、(A)成分として用いられる活性エネルギー線感応型組成物には、(a)活性エネルギー線硬化型化合物である多官能性(メタ)アクリレート系モノマー及び/又は(メタ)アクリレート系プレポリマーと、(b)シリカ系微粒子が必須成分として含まれる。
なお、本発明において、活性エネルギー線とは、電磁波又は荷電粒子線の中でエネルギー量子を有するもの、すなわち、紫外線や電子線などを指す。
本発明においては、(a)活性エネルギー線硬化型化合物として、多官能性(メタ)アクリレート系モノマー及び/又は(メタ)アクリレート系プレポリマーが用いられる。
前記多官能性(メタ)アクリレート系モノマーとしては、例えば1,4−ブタンジオールジ(メタ)アクリレート、1,6−ヘキサンジオールジ(メタ)アクリレート、ネオペンチルグリコールジ(メタ)アクリレート、ポリエチレングリコールジ(メタ)アクリレート、ヒドロキシピバリン酸ネオペンチルグリコールジ(メタ)アクリレート、ジシクロペンタニルジ(メタ)アクリレート、カプロラクトン変性ジシクロペンテニルジ(メタ)アクリレート、エチレンオキシド変性リン酸ジ(メタ)アクリレート、アリル化シクロヘキシルジ(メタ)アクリレート、イソシアヌレートジ(メタ)アクリレート、トリメチロールプロパントリ(メタ)アクリレート、ジペンタエリスリトールトリ(メタ)アクリレート、プロピオン酸変性ジペンタエリスリトールトリ(メタ)アクリレート、ペンタエリスリトールトリ(メタ)アクリレート、プロピレンオキシド変性トリメチロールプロパントリ(メタ)アクリレート、トリス(アクリロキシエチル)イソシアヌレート、プロピオン酸変性ジペンタエリスリトールペンタ(メタ)アクリレート、ジペンタエリスリトールヘキサ(メタ)アクリレート、カプロラクトン変性ジペンタエリスリトールヘキサ(メタ)アクリレートなどの多官能性(メタ)アクリレートが挙げられる。これらのモノマーは1種用いてもよいし、2種以上を組み合わせて用いてもよい。
エポキシアクリレート系プレポリマーは、例えば、比較的低分子量のビスフェノール型エポキシ樹脂やノボラック型エポキシ樹脂のオキシラン環に、(メタ)アクリル酸を反応しエステル化することにより得ることができる。ウレタンアクリレート系プレポリマーは、例えば、ポリエーテルポリオールやポリエステルポリオールとポリイソシアネートの反応によって得られるポリウレタンオリゴマーを、(メタ)アクリル酸でエステル化することにより得ることができる。さらに、ポリオールアクリレート系プレポリマーは、ポリエーテルポリオールの水酸基を(メタ)アクリル酸でエステル化することにより得ることができる。これらのプレポリマーは1種用いてもよいし、2種以上を組み合わせて用いてもよく、また、前記多官能性(メタ)アクリレート系モノマーと併用してもよい。
本発明においては、(b)シリカ系微粒子として、コロイド状シリカ微粒子及び/又は表面官能基を有するシリカ微粒子を用いることができる。
コロイド状シリカ微粒子は、平均粒径が1〜400nm程度のものであり、また、表面官能基を有するシリカ微粒子としては、例えば表面官能基として(メタ)アクリロイル基を含む基を有するシリカ微粒子(以下、反応性シリカ微粒子と称することがある。)を挙げることができる。
上記反応性シリカ微粒子は、例えば、平均粒径0.005〜1μm程度のシリカ微粒子表面のシラノール基に、該シラノール基と反応し得る官能基を有する重合性不飽和基含有有機化合物を反応させることにより、得ることができる。重合性不飽和基としては、例えばラジカル重合性の(メタ)アクリロイル基などが挙げられる。
前記シラノール基と反応し得る官能基を有する重合性不飽和基含有有機化合物としては、例えばアクリル酸、アクリル酸クロリド、アクリル酸2−イソシアナートエチル、アクリル酸グリシジル、アクリル酸2,3−イミノプロピル、アクリル酸2−ヒドロキシエチル、アクリロイルオキシプロピルトリメトキシシランなど及びこれらのアクリル酸誘導体に対応するメタクリル酸誘導体を用いることができる。これらのアクリル酸誘導体やメタクリル酸誘導体は単独で用いてもよいし、2種以上を組み合わせて用いてもよい。
このようにして得られた重合性不飽和基含有有機化合物が結合したシリカ微粒子は、活性エネルギー線硬化成分として、活性エネルギー線の照射により架橋、硬化する。
この反応性シリカ微粒子は、得られるハードコートフィルムの耐擦傷性を向上させる効果を有している。
このようなシリカ微粒子に重合性不飽和基を有する有機化合物を結合させてなる化合物を含む活性エネルギー線感応型組成物(A)として、例えばJSR(株)製、商品名「オプスターZ7530」、「オプスターZ7524」、「オプスターTU4086」などが上市されている。
本発明においては、この(b)成分のシリカ系微粒子の含有量は、(A)成分の活性エネルギー線感応型組成物の固形分中に、通常5〜90質量%程度、好ましくは10〜70質量%である。
なお、この(b)成分のシリカ系微粒子におけるシリカ粒子の平均粒径は、レーザ回折・散乱法で測定することができる。この方法では、粒子を分散した液にレーザ光を当てた際に回折・散乱する光の強度変化により、平均粒径を測定する。
本発明におけるハードコート層形成材料において、(B)成分として用いられる球状有機微粒子としては、平均粒径が1〜10μmの範囲にあるアクリル系樹脂、アクリル−スチレン系樹脂、メラミン系樹脂、ポリカーボネート系樹脂、スチレン系樹脂及び塩化ビニル系樹脂の中から選ばれる少なくとも1種が挙げられる。この球状有機微粒子の平均粒径が1μm未満では、防眩性の発現が不十分となる場合があり、一方10μmを超えると該球状有機微粒子の粒径と形成されるハードコート層の膜厚とが近接し、該球状有機微粒子の透明プラスチックフィルム表面からの浮き量が小さくなるために粒径のばらつきの影響を強く受けたり、塗工時の該球状有機微粒子の分散性が不十分となり、形成されるハードコート層の凹凸にムラが生じることがある。好ましい平均粒径は2〜8μmである。なお、この平均粒径はコールターカウンター法に基づく測定値である。粒度分布はコールターカウンター法で測定した平均粒径の±2μm以内の範囲の重量分率が70%以上であるものが好ましい。
本発明においては、この(B)成分の球状有機微粒子は1種を単独で用いてもよいし、2種以上を組み合わせて用いてもよく、また、その配合量は、防眩性能の観点から、前述した(A)成分である活性エネルギー線感応型組成物の固形分100質量部に対して、好ましくは0.5〜30質量部、より好ましくは1〜20質量部、特に好ましくは3〜15質量部である。
本発明においては、前述した(A)成分である活性エネルギー線感応型組成物の硬化物と、当該(B)成分である球状有機微粒子とは、屈折率差が内部ヘーズ値の上昇を抑える観点から0.02未満であることが好ましく、0.01以下であることがより好ましい。この球状有機微粒子は、主として外部ヘーズ値の調整に用いられる。なお、球状有機微粒子の屈折率は、JIS K 7142のB法に基づく測定値である。また、前記活性エネルギー線感応型組成物の硬化物の屈折率は、JIS K 7142のA法に基づく測定値である。
本発明におけるハードコート層形成材料において、(C)成分として用いられる球状ケイ素系微粒子としては、平均粒径が0.5〜10μmの範囲にある、シリコーン系樹脂、中空シリカ及びポーラスシリカの中から選ばれる少なくとも1種が挙げられる。この球状ケイ素系微粒子の平均粒径が0.5μm未満では内部ヘーズ値に作用させる効果が不十分であり、一方10μmを超えると形成されるハードコート層の膜厚との差が小さくなり、該球状ケイ素系微粒子の粒径のバラツキにより外部ヘーズ値に影響を与える恐れがある。好ましい平均粒径は1〜8μmであり、特に好ましくは2〜6μmである。なお、この平均粒径はコールターカウンター法に基づく測定値である。また粒度分布はコールターカウンター法で測定した平均粒径の±2μm以内の範囲の重量分率が70%以上であるものが好ましい。
本発明においては、この(C)成分の球状ケイ素系微粒子は1種を単独で用いてもよいし、2種以上を組み合わせて用いてもよく、また、その配合量は、防眩性能の観点から、前述した(A)成分である活性エネルギー線感応型組成物の固形分100質量部に対して、好ましくは0.5〜30質量部、より好ましくは1〜20質量部、特に好ましくは2〜15質量部である。
本発明においては、前述した(A)成分である活性エネルギー線感応型組成物の硬化物と、当該(C)成分である球状ケイ素系微粒子とは、屈折率差が、内部ヘーズ値に作用させる観点から、0.02以上0.2未満であることが好ましく、0.04〜0.1であることがより好ましい。該屈折率差が0.02未満であると内部ヘーズ値への作用が不十分となる場合があり、0.2を超えると透過鮮明度等に悪影響を与える恐れがある。なお、球状ケイ素系微粒子の屈折率は、JIS K 7142のB法に基づく測定値である。
本発明におけるハードコート層形成材料においては、(D)成分として界面活性剤を用いる。この界面活性剤は、膜厚が前記(C)球状有機微粒子の平均粒径よりも大きいハードコート層中での該球状有機微粒子の沈降を抑制し、該微粒子をハードコート層の表面近傍に多く存在させ、防眩性能を向上させる作用を有しているものであればよく、その種類については特に制限はない。
このような界面活性剤としては、例えば分子内に、アルキル基の炭素数1〜8のN,N−ジアルキルアミノ基由来の極性基を有するものを挙げることができる。入手性の観点から特に炭素数2〜6のN,N−ジアルキルアミノアルカノール由来の極性基を有するものが好ましい。
前記のN,N−ジアルキルアミノアルカノールの具体例としては、N,N−ジメチルアミノエタノール、N,N−ジエチルアミノエタノール、N,N−ジプロピルアミノエタノール、N,N−ジブチルアミノエタノール、N,N−ジペンチルアミノエタノール、N,N−ジヘキシルアミノエタノールなど、及びこれらの化合物におけるエタノール部分を、プロパノールやブタノールに置き換えた化合物などを挙げることができる。なお、ジアルキル部分の2つのアルキル基は同一であっても異なっていてもよい。
N,N−ジアルキルアミノアルカノール由来の極性基を有する界面活性剤としては、例えばN,N−ジアルキルアミノアルカノール変性ポリオキシアルキレングリコールを挙げることができる。
本発明においてはハードコート層形成材料に(D)界面活性剤を含有させることにより、該界面活性剤の親油性部分が(B)球状有機微粒子の表面に吸着され、吸着した界面活性剤の親水性部分により(B)球状有機微粒子の表面が親水性化され、親油性である(A)活性エネルギー線感応型組成物を主成分とするハードコート層の形成過程において、該(B)球状有機微粒子が表面に浮上するものと思われる。このため、(B)球状有機微粒子に(D)界面活性剤を作用させることにより主に外部ヘーズ値を発現させることができる。一方、(C)球状ケイ素系微粒子はシラノール基等を表面に有するため、(D)界面活性剤の親水性部分で吸着され、(D)界面活性剤の吸着に作用しなかった親油性部分により(C)球状ケイ素系微粒子の表面を親油性化し、同じく親油性である(A)活性エネルギー線感応型組成物を主成分とするハードコート層の形成過程において、表面への浮上を抑制するものと思われる。このため、(C)球状ケイ素系微粒子は(D)界面活性剤と作用することにより主に内部ヘーズ値のみを発現させることができる。
本発明におけるハードコート層形成材料には、所望により光重合開始剤を含有させることができる。この光重合開始剤としては、例えばベンゾイン、ベンゾインメチルエーテル、ベンゾインエチルエーテル、ベンゾインイソプロピルエーテル、ベンゾイン−n−ブチルエーテル、ベンゾインイソブチルエーテル、アセトフェノン、ジメチルアミノアセトフェノン、2,2−ジメトキシ−2−フェニルアセトフェノン、2,2−ジエトキシ−2−フェニルアセトフェノン、2−ヒドロキシ−2−メチル−1−フェニルプロパン−1−オン、1−ヒドロキシシクロヘキシルフェニルケトン、2−メチル−1−[4−(メチルチオ)フェニル]−2−モルフォリノ−プロパン−1−オン、4−(2−ヒドロキシエトキシ)フェニル−2(ヒドロキシ−2−プロピル)ケトン、ベンゾフェノン、p−フェニルベンゾフェノン、4,4'−ジエチルアミノベンゾフェノン、ジクロロベンゾフェノン、2−メチルアントラキノン、2−エチルアントラキノン、2−ターシャリ−ブチルアントラキノン、2−アミノアントラキノン、2−メチルチオキサントン、2−エチルチオキサントン、2−クロロチオキサントン、2,4−ジメチルチオキサントン、2,4−ジエチルチオキサントン、ベンジルジメチルケタール、アセトフェノンジメチルケタール、p−ジメチルアミノ安息香酸エステルなどが挙げられる。
これらは1種用いてもよいし、2種以上を組み合わせて用いてもよく、また、その配合量は、全活性エネルギー線硬化型化合物100質量部に対して、通常0.2〜10質量部の範囲で選ばれる。なお、ここで全活性エネルギー線硬化型化合物とは、(b)シリカ系微粒子として、反応性シリカ微粒子を用いる場合は、それを含むものを表す。
本発明で用いるハードコート層形成材料は、必要に応じ、適当な溶媒中に、前述した(A)成分の活性エネルギー線感応型組成物、(B)成分の球状有機微粒子、(C)成分の球状ケイ素系微粒子、(D)成分の界面活性剤及び所望により用いられる光重合開始剤、さらには各種添加成分、例えば酸化防止剤、紫外線吸収剤、シラン系カップリング剤、光安定剤、レベリング剤、消泡剤などを、それぞれ所定の割合で加え、溶解又は分散させることにより、調製することができる。
この際用いる溶媒としては、例えばヘキサン、ヘプタンなどの脂肪族炭化水素、トルエン、キシレンなどの芳香族炭化水素、塩化メチレン、塩化エチレンなどのハロゲン化炭化水素、メタノール、エタノール、プロパノール、ブタノールなどのアルコール、アセトン、メチルエチルケトン、2−ペンタノン、イソホロン、シクロヘキサノンなどのケトン、酢酸エチル、酢酸ブチルなどのエステル、エチルセロソルブなどのセロソルブ系溶剤などが挙げられる。
このようにして調製されたハードコート層形成材料の濃度、粘度としては、コーティング可能なものであればよく、特に制限されず、状況に応じて適宜選定することができる。
本発明の防眩性ハードコートフィルムにおいては、透明プラスチックフィルムの少なくとも片面に、前述のようにして調製したハードコート層形成材料を用いて、ハードコート層を形成する。
前記の透明プラスチックフィルムについては特に制限はなく、従来光学用ハードコートフィルムの基材として公知のプラスチックフィルムの中から適宜選択して用いることができる。このようなプラスチックフィルムとしては、例えば、ポリエチレンテレフタレート(「PET」と称することがある)、ポリブチレンテレフタレート、ポリエチレンナフタレートなどのポリエステルフィルム、ポリエチレンフィルム、ポリプロピレンフィルム、セロファン、ジアセチルセルロースフィルム、トリアセチルセルロースフィルム(「TACフィルム」と称することがある)、アセチルセルロースブチレートフィルム、ポリ塩化ビニルフィルム、ポリ塩化ビニリデンフィルム、ポリビニルアルコールフィルム、エチレン−酢酸ビニル共重合体フィルム、ポリスチレンフィルム、ポリカーボネートフィルム、ポリメチルペンテンフィルム、ポリスルホンフィルム、ポリエーテルエーテルケトンフィルム、ポリエーテルスルホンフィルム、ポリエーテルイミドフィルム、ポリイミドフィルム、フッ素樹脂フィルム、ポリアミドフィルム、アクリル樹脂フィルム、ノルボルネン系樹脂フィルム、シクロオレフィン樹脂フィルム等のプラスチックフィルムを挙げることができる。
なお、本発明の防眩性ハードコートフィルムを偏光板保護フィルム用とする場合には、光学的等方性に優れる等の理由により透明プラスチックフィルムとしてはTACフィルムがより好ましい。
これらのプラスチックフィルムの厚さは特に制限はなく、状況に応じて適宜選定されるが、通常15〜300μm、好ましくは30〜200μmの範囲である。また、このプラスチックフィルムは、その表面に設けられる層との密着性を向上させる目的で、所望により片面又は両面に、酸化法や凹凸化法などにより表面処理を施すことができる。上記酸化法としては、例えばコロナ放電処理、プラズマ処理、クロム酸処理(湿式)、火炎処理、熱風処理、オゾン・紫外線照射処理などが挙げられ、また、凹凸化法としては、例えばサンドブラスト法、溶剤処理法などが挙げられる。これらの表面処理法はプラスチックフィルムの種類に応じて適宜選ばれるが、一般にはコロナ放電処理法が効果及び操作性などの面から、好ましく用いられる。また、プライマー層を設けることもできる。
前記透明プラスチックフィルムの少なくとも片面に、前記ハードコート層形成材料を、従来公知の方法、例えばバーコート法、ナイフコート法、ロールコート法、ブレードコート法、ダイコート法、グラビアコート法などを用いて、コーティングして塗膜を形成させ、乾燥後、これに活性エネルギー線を照射して該塗膜を硬化させることにより、ハードコート層が形成される。
活性エネルギー線としては、例えば紫外線や電子線などが挙げられる。上記紫外線は、高圧水銀ランプ、無電極ランプ、メタルハライドランプ、キセノンランプなどで得られ、照射量は、通常100〜500mJ/cm2であり、一方電子線は、電子線加速器などによって得られ、照射量は、通常150〜350kVである。この活性エネルギー線の中では、特に紫外線が好適である。なお、電子線を使用する場合は、光重合開始剤を添加することなく、硬化物を得ることができる。
このようにして形成されたハードコート層の厚さは、本発明においては、使用した(B)成分の球状有機微粒子及び(C)成分の球状ケイ素系微粒子それぞれの平均粒径よりも大きいことを要し、従って、下限は3μm程度であり、上限はハードコート層の硬化収縮によってハードコートフィルムがカールすることを防止する観点から20μm程度である。好ましい厚さは5〜15μmの範囲である。
(光学特性)
このようにして形成された本発明の防眩性ハードコートフィルムの光学特性は、そのタイプによって好ましい値が異なる場合がある。
高コントラストタイプの場合、通常内部ヘーズ値が0〜10%である。内部ヘーズ値がこの範囲にあってぎらつきが発生するものであっても、高コントラストを達成できるのでディスプレイの種類(設計思想)によっては十分適用できる。内部ヘーズ値が10%を超えると高コントラストが得られない(汎用タイプになる)。また、汎用タイプの場合、通常内部ヘーズ値が5〜40%である。内部ヘーズ値が5%未満ではぎらつきを抑える性能が不十分であり、40%を超えると視認性が低下する。汎用タイプの防眩性ハードコートフィルムの好ましい内部ヘーズ値は、通常10〜30%であり、15〜25%であることが好ましい。
また、外部ヘーズ値は、高コントラストタイプ、汎用タイプともに視認性の観点から、20%以下が好ましく、防眩性の観点から1%以上であることが好ましい。なお、内部ヘーズ値とは内部の光散乱のみに起因するヘーズ値を表し、外部ヘーズ値とは表面の凹凸による光散乱のみに起因するヘーズ値を表し、トータルヘーズ値とは前記内部ヘーズ値と前記外部ヘーズ値の総和を表す。また、トータルヘーズ値は、防眩性ハードコートフィルムのJIS K 7136に準拠したヘーズ値から、防眩性ハードコートフィルムの構成部材である透明プラスチックフィルム単体のJIS K 7136に準拠したヘーズ値を差し引いた値に該当する。
<ハードコート層の内部へーズ値、外部ヘーズ値、及びトータルヘーズ値の算出>
まず、JIS K 7136に準拠して、本発明の防眩性ハードコートフィルムのヘーズ値及びその透明プラスチックフィルム単体のヘーズ値を測定する。
前記防眩性ハードコートフィルムのヘーズ値から前記透明プラスチックフィルム単体のヘーズ値を差し引いた値をトータルヘーズ値とする。
次に、厚さ20μmの透明粘着シートを、防眩性ハードコートフィルムのハードコート層側に貼付して内部ヘーズ値算出用試料とする。該透明粘着シートのヘーズ値及び内部ヘーズ値算出用試料のヘーズ値をJIS K 7136に準拠して測定する。
そして、内部ヘーズ値算出用試料のヘーズ値から前記透明粘着シートのヘーズ値及び透明プラスチックフィルム単体のヘーズ値を差し引いた値を光学フィルムのハードコート層の内部ヘーズ値とする。
最後に、前記トータルヘーズ値から前記内部ヘーズ値を差し引いた値を外部ヘーズ値とする。
なお、前記透明粘着シートのヘーズ値は、前述のとおり計算の過程で差し引きされるため、内部ヘーズ値、外部ヘーズ値、及びトータルヘーズ値に直接の影響を与えないので、特に制限されないが、測定精度を高める観点から5%未満のヘーズ値のものを用いることが好ましい。
さらに、60°鏡面光沢度は、高コントラストタイプ、汎用タイプともに20〜130が好ましい。60°鏡面光沢度が130を超えると表面光沢度が大きく(光の反射が大きい)、防眩性に悪影響を及ぼす。60°グロスが20未満では白茶けが発生しやすくなる。また、防眩性ハードコートフィルムの全光線透過率は88%以上が好ましく、より好ましくは90%以上である。全光線透過率が88%未満では透明性が不十分となるおそれがある。
なお、前記60°鏡面光沢度はJIS K 7105に基づく測定値であり、前記全光線透過率はJIS K 7136に基づく測定値である。
本発明の防眩性ハードコートフィルムは、球状有機微粒子及び球状ケイ素系微粒子を含むハードコート層が設けられており、耐擦傷性を有すると共に、外部ヘーズ値を大きく変化させずに、内部ヘーズ値を変化させることができ、フィルム量産時の外/内部ヘーズ値の調整が容易で、コントラストを損なうことなく、所望の60°鏡面光沢度及び防眩性を得ることができる。
本発明の防眩性ハードコートフィルムにおいては、必要により、最上層に、反射防止性を付与させるなどの目的で反射防止層、例えばシロキサン系被膜、フッ素系被膜などを設けることができる。この場合、該反射防止層の厚さは、0.05〜1μm程度が適当である。この反射防止層を設けることにより、太陽光、蛍光灯などによる反射から生じる画面の映り込みが解消され、また、表面の反射率を抑えることで、全光線透過率が上がり、透明性が向上する。なお、反射防止層の種類によっては、帯電防止性の向上を図ることができる。
本発明の防眩性ハードコートフィルムにおいては、プラスチックフィルムのハードコート層とは反対側の面に、液晶表示体などの被着体に貼着させるための粘着剤層を形成させることができる。この粘着剤層を構成する粘着剤としては、光学用途に適した、例えばアクリル系粘着剤、ウレタン系粘着剤、シリコーン系粘着剤が好ましく用いられる。この粘着剤層の厚さは、通常5〜100μm、好ましくは10〜60μmの範囲である。
さらに、この粘着剤層の上に、必要に応じて剥離シートを設けることができる。この剥離シートとしては、例えばポリエチレンテレフタレート、ポリプロピレンなどの各種プラスチックフィルムに、シリコーン樹脂などの剥離剤を塗付したものなどが挙げられる。この剥離シートの厚さについては特に制限はないが、通常20〜150μm程度である。
[偏光板]
本発明はまた、前述した本発明の防眩性ハードコートフィルムを偏光子に貼合してなる偏光板をも提供する。
LCDにおける液晶セルは一般に配向層を形成した2枚の透明電極基板を、その配向層を内側にして、スペーサにより所定の間隙になるように配置し、その周辺をシールして該間隙に液晶材料を挟持させると共に、上記2枚の透明電極基板の外側表面に、それぞれ粘着剤層を介して偏光板が配設された構造を有している。
図1は、上記偏光板の1例の構成を示す斜視図である。この図で示されるように、該偏光板10は、一般的には、ポリビニルアルコール系偏光子1の両面に、トリアセチルセルロース(TAC)フィルム2及び2'を貼り合わせた3層構造の基材を有しており、そして、その片面には液晶セルなどの光学部品に貼着するための粘着剤層3が形成され、さらに、この粘着剤層3には、剥離シート4が貼着されている。また、この偏光板の該粘着剤層3と反対側の面には、通常表面保護フィルム5が設けられている。
本発明の偏光板は、偏光子1の両面に設けられたTACフィルム2、2'のうち、一方のTACフィルムに上述した本発明に係わるハードコート層が設けられたものである。偏光板に粘着剤層3、剥離シート4及び表面保護フィルム5が設けられている場合は、特に表面保護フィルム5側のTACフィルム2'側に本発明に係わるハードコート層が設けられる。
なお、図2は、本発明の偏光板の1例の構成を示す断面模式図である。
まず、基材の透明プラスチックフィルムとしてTACフィルムのような光学異方性のないフィルム12'を用い、その一方の面に本発明に係わるハードコート層13を形成し、防眩性ハードコートフィルム14とする。次に、偏光子11の片面にハードコート層13の形成されていないTACフィルム12を、反対面に前記防眩性ハードコートフィルム14を接着剤層15、15'を用いて積層する。透明プラスチックフィルムにTACフィルムを使用する場合、接着剤による積層で密着性を向上させるには、前述した表面処理の他けん化処理なども行うことができる。
これにより、防眩性能と耐擦傷性能に優れる偏光板20が得られる。偏光板20も必要に応じて、ハードコート層13の設けられる面に、前記図1に示す剥離可能な表面保護フィルム5や、その反対面に液晶セル等の光学部品に貼付するための粘着剤層16や剥離シート17が設けられてもよい。
本発明の偏光板は、LCDにおける液晶セル用を始め、光量調整用、偏光干渉応用装置用、光学的欠陥検出器用などとして用いることができる。
なお、有機微粒子及びケイ素系微粒子の平均粒径及び屈折率、活性エネルギー線感応型組成物の硬化物の屈折率並びにハードコートフィルムの性能は、下記の方法に従って求めた。
<球状有機微粒子及び球状ケイ素系微粒子>
(1)平均粒径
コールターカウンター[ベックマン・コールター(株)製、商品名「Multisizer 3」]を用いて0.5%のイオン交換水の分散液として、25℃にてコールターカウンター法により測定する。
(2)屈折率
スライドガラス上に被検微粒子を載せ、屈折率標準液を微粒子上に滴下したのち、カバーガラスを被せ、試料を作製した。該試料をJIS K 7142のB法に基づき、顕微鏡で観察し、微粒子の輪郭が最も見づらくなった屈折率標準液の屈折率を、該微粒子の屈折率とする。
<活性エネルギー線感応型組成物>
(3)硬化物の屈折率
各調製例において、活性エネルギー線感応型組成物(A)、光重合開始剤と希釈溶剤からなるコート剤を作製する。これを実施例と同様にしてTACフィルム[富士フィルム(株)製、商品名「TAC80TD80ULH」]に塗工し、硬化物の屈折率測定用のハードコートフィルムとした。これをJIS K 7142のA法に基づき(株)アタゴ製アッベ屈折計を用いてハードコート層の屈折率を求め、これを活性エネルギー線感応型組成物の硬化物の屈折率とした。
(4)全光線透過率
日本電色工業(株)製ヘーズメーター「NDH−2000」を用い、JIS K 7136に準拠して、実施例及び比較例で作成した防眩性ハードコートフィルムについて全光線透過率を測定する。
(5)ハードコート層の内部ヘーズ値、外部ヘーズ値、及びトータルヘーズ値
日本電色工業(株)製ヘーズメーター「NDH−2000」を用い、JIS K 7136に準拠して、実施例及び比較例で作製した防眩性ハードコートフィルム、及び該フィルムの構成部材である透明プラスチックフィルム単体のヘーズ値を測定する。
前記測定により得られた防眩性ハードコートフィルムのヘーズ値から透明プラスチックフィルムのヘーズ値を差し引くことにより防眩性ハードコートフィルムのハードコート層のトータルヘーズ値を算出する。
次に、アクリル系粘着剤[日本カーバイト社製、商品名「PE−121」]100質量部に、イソシアナート架橋剤[東洋インキ社製、商品名「BHS−8515」]2質量部、及びトルエン100質量部を加えて粘着剤溶液を作製した。厚さ50μmのポリエチレンテレフタレートフィルム[東洋紡績社製、商品名「A4300」]に、乾燥後の厚さが20μmになるように粘着剤溶液を塗布し、100℃で3分間乾燥して透明粘着シートを作製した。
作製した透明粘着シートを防眩性ハードコートフィルムのハードコート層側に貼付して内部ヘーズ値算出用試料とした。該透明粘着シートと内部ヘーズ値算出用試料の夫々のヘーズ値を前記同様にJIS K 7136に準拠して測定する。
そして、内部ヘーズ値算出用試料のヘーズ値から、透明粘着シートのヘーズ値及び透明プラスチックフィルムのヘーズ値を差し引くことにより防眩性ハードコートフィルムのハードコート層の内部ヘーズ値を算出する。
最後に、前記トータルヘーズ値から内部ヘーズ値を差し引くことにより防眩性ハードコートフィルムのハードコート層の外部ヘーズ値を算出する。
(6)防眩性の評価
ハードコートフィルムをアクリル樹脂黒板[住友化学(株)製]にアクリル系粘着剤を介して貼り付けたサンプルを蛍光灯下にて目視にて観察し、下記の判定基準で防眩性を評価する。
○:蛍光灯の映り込み防止性が十分であり、かつ白茶けがない
△:蛍光灯の映り込み防止性が若干劣る、又は白茶けが若干ある
×:蛍光灯の映り込み防止性が不十分である、又は蛍光灯の映り込み防止性は十分であるが、白茶けが大きく視認性に劣るもの
(7)60°鏡面光沢度
日本電色工業(株)製グロスメーター「VG2000」を使用し、JIS K 7105に準拠して測定する。
(8)ハードコート層の厚さ
実施例及び比較例で作製した防眩性ハードコートフィルム、及び該防眩性ハードコートフィルムの作製に使用する透明プラスチックフィルムであるTAC(トリアセチルセルロース)フィルムの夫々について、定圧厚さ計[ニコン社製、商品名「MH−15M」]にて厚さを測定し、その差を取ることによりハードコート層の厚さを算出する。
(A)活性エネルギー線感応型組成物として、ハードコート剤[JSR(株)製、商品名「オプスターZ7524」、固形分濃度70質量%、反応性シリカ微粒子と多官能アクリレートを含有する全活性エネルギー線硬化型化合物65質量%、光重合開始剤5質量%、メチルエチルケトン30質量%、硬化物の屈折率1.50]100質量部、(B)球状有機微粒子として、アクリル樹脂からなるポリメチルメタクリレート微粒子(以下、「PMMA微粒子」と称することがある)[綜研化学(株)製、商品名「MX500」平均粒径5μm、屈折率1.49]7.5質量部、(C)球状ケイ素系微粒子として、シリコーン樹脂微粒子[モメンティブ・パフォーマンス・マテリアルズ・ジャパン社製、商品名「トスパール120」、平均粒径2μm、屈折率1.43]2質量部、(D)界面活性剤として、カプロラクトン−ポリエチレングリコール−ジブチルアミノエタノール共重合体[ビックケミージャパン社製、商品名「disperbyk103」、メトキシプロピルアセテートによる40質量%希釈品]1質量部、希釈溶媒として、プロピレングリコールモノメチルエーテル90質量部を均一に混合し、固形分約40質量%であるハードコート層用コート剤1を調製した。
(C)球状ケイ素系微粒子として、「トスパール120」4質量部を用いた以外は、調製例1と同様の操作を行い、固形分約40質量%であるハードコート層用コート剤2を調製した。
(C)球状ケイ素系微粒子として、シリコーン系微粒子[モメンティブ・パフォーマンス・マテリアルズ・ジャパン社製、商品名「トスパール145」、平均粒径4.5μm、屈折率1.43]7.5質量部を用いた以外は、調製例1と同様の操作を行い、固形分約40質量%であるハードコート層用コート剤3を調製した。
(C)球状ケイ素系微粒子として、中空シリカ微粒子[ABC NANOTECH社製、商品名「SI−130」、平均粒径3μm、屈折率1.46]4質量部を用いた以外は、調製例1と同様の操作を行い、固形分約40質量%であるハードコート層用コート剤4を調製した。
(C)球状ケイ素系微粒子として、ポーラスシリカ微粒子[ABC NANOTECH社製、商品名「SI−230」、平均粒径3μm、屈折率1.46]4質量部を用いた以外は、調製例1と同様の操作を行い、固形分約40質量%であるハードコート層用コート剤5を調製した。
(C)球状ケイ素系微粒子を用いなかったこと以外は、調製例1と同様の操作を行い、固形分約40質量%であるハードコート層用コート剤6を調製した。
(C)球状ケイ素系微粒子及び(D)界面活性剤を用いなかったこと以外は、調製例1と同様の操作を行い、固形分約40質量%であるハードコート層用コート剤6を調製した。
(D)界面活性剤を用いなかったこと以外は、調製例2と同様の操作を行い、固形分約40質量%であるハードコート層用コート剤8を調製した。
(D)界面活性剤を用いなかったこと以外は、調製例3と同様の操作を行い、固形分約40質量%であるハードコート層用コート剤9を調製した。
(B)球状有機微粒子を用いなかったこと以外は、調製例2と同様の操作を行い、固形分約40質量%であるハードコート層用コート剤10を調製した。
(B)球状有機微粒子を用いなかったこと以外は、調製例3と同様の操作を行い、固形分約40質量%であるハードコート層用コート剤11を調製した。
(B)球状有機微粒子を用いなかったこと以外は、調製例4と同様の操作を行い、固形分約40質量%であるハードコート層用コート剤12を調製した。
(B)球状有機微粒子を用いなかったこと以外は、調製例5と同様の操作を行い、固形分約40質量%であるハードコート層用コート剤13を調製した。
前記の調製例1〜13で得られたハードコート層用コート剤1〜13の性状を第1表に示す。
厚さ80μmのTACフィルム[富士フィルム(株)製、商品名「TAC80TD80ULH」]の表面に、調整例1で得たハードコート層用コート剤1を硬化膜厚が約10μmになるようにマイヤーバーで塗工した。70℃のオーブンで1分間乾燥させたのち、高圧水銀ランプで、光量300mJ/cm2の紫外線を照射し、ハードコート層を形成して、防眩性ハードコートフィルムを作製した。
このハードコートフィルムの性能を第2表に示す。
実施例1において、ハードコート層用コート剤1の代わりに、第2表に示す種類の各ハードコート層用コート剤を用いた以外は、実施例1と同様な操作を行い、各種の防眩性ハードコートフィルムを作製した。
各ハードコートフィルムの性能を第2表に示す。
実施例1〜3で得られた本発明の防眩性ハードコートフィルムは、(D)界面活性剤の影響を受けにくい(C)成分の球状ケイ素系微粒子の含有量を変えても、主として内部ヘーズ値が変化し、外部ヘーズ値はあまり変化しない。また、実施例4、5では、(C)成分の球状ケイ素系微粒子としてポーラスシリカや中空シリカを用いても、防眩性付与効果が良好に発揮されている。
参考例1では、(A)成分の硬化物と(B)成分の球状有機微粒子の屈折率差が小さいため、内部ヘーズ値が小さい。一方、実施例1〜3では、(A)成分硬化物と屈折率差のある(C)成分のケイ素系微粒子を含むために、内部ヘーズが発現している。比較例1〜3は、界面活性剤を含まないため、平均粒径よりも大きいハードコート層の膜厚(10μm)において防眩性が不十分である。
比較例4〜7のように、界面活性剤の影響を受けない(C)成分の球状ケイ素系微粒子のみでは、該粒子の平均粒径より大きいハードコート層の膜厚において防眩性が不十分である。
2 TACフィルム
2' TACフィルム
3 粘着剤層
4 剥離シート
5 表面保護フィルム
10 偏光板
11 偏光子
12 TACフィルム
12' TACフィルム
13 ハードコート層
14 防眩性ハードコートフィルム
15 接着剤層
15' 接着剤層
16 粘着剤層
17 剥離シート
20 偏光板
Claims (5)
- 透明プラスチックフィルムの表面に、(A)(a)多官能性(メタ)アクリレート系モノマー及び/又は(メタ)アクリレート系プレポリマーと、(b)シリカ系微粒子を含む活性エネルギー線感応型組成物、(B)平均粒径が1〜10μmであるアクリル系樹脂、アクリル−スチレン系樹脂、メラミン系樹脂、ポリカーボネート系樹脂、スチレン系樹脂及び塩化ビニル系樹脂の中から選ばれる少なくとも1種の球状有機微粒子、(C)平均粒径が0.5〜10μmであるシリコーン系樹脂、中空シリカ及びポーラスシリカの中から選ばれる少なくとも1種の球状ケイ素系微粒子、及び(D)界面活性剤を含むハードコート層形成材料を用いて形成されたハードコート層を有し、該(D)成分がN,N−ジアルキルアミノアルカノール変性ポリオキシアルキレングリコールであり、かつ該ハードコート層の厚さが、上記(B)成分及び(C)成分のそれぞれの平均粒径よりも大きいことを特徴とする防眩性ハードコートフィルム。
- (B)成分の平均粒径が2〜8μmであり、(C)成分の平均粒径が2〜6μmである請求項1に記載の防眩性ハードコートフィルム。
- (b)シリカ系微粒子が、表面官能基として(メタ)アクリロイル基を含む基を有するシリカ微粒子である請求項1又は2に記載の防眩性ハードコートフィルム。
- (A)成分の硬化物と(B)成分との屈折率差が0.02未満であり、かつ(A)成分の硬化物と(C)成分との屈折率差が0.02以上0.2未満である請求項1〜3のいずれかに記載の防眩性ハードコートフィルム。
- 請求項1〜4のいずれかに記載の防眩性ハードコートフィルムのハードコート層形成面の反対側の面を偏光子に貼合してなる偏光板。
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