以下、図面を参照して本発明の実施形態について詳細に説明する。なお、以下に説明する実施の形態は、求人・求職支援システムに対して本発明を適用した場合の実施形態である。
[1.求人・求職支援システムの構成及び機能概要]
先ず、本実施形態に係る求人・求職支援システムSの構成及び概要機能について、図1を用いて説明する。
図1は、本実施形態に係る求人・求職支援システムSの概要構成の一例を示す図である。
図1に示すように、求人・求職支援システムSは、サーバ装置の一例としての求人・求職支援サーバ1と、ユーザ端末装置の一例としての複数のユーザ端末2と、求人者端末装置の一例としての複数の企業端末3と、複数の企業サイトサーバと、を含んで構成されている。そして、求人・求職支援サーバ1と、各ユーザ端末2、企業端末3及び企業サイトサーバ4とは、ネットワークNWを介して、例えば、通信プロトコルにTCP/IP等を用いて相互にデータの送受信が可能になっている。なお、ネットワークNWは、例えば、インターネット、専用通信回線(例えば、CATV(Community Antenna Television)回線)、移動体通信網(基地局等を含む)、及びゲートウェイ等により構築されている。
求人・求職支援サーバ1は、企業による求人及びユーザによる求職を支援するWebサイトである求人・求職支援サイトを構成するWebページを送信するサーバ装置である。なお、求人及び求職の対象となる雇用形態は、正規社員、契約社員、アルバイト、パート等、如何なる形態であっても良い。
ユーザ端末2は、求職者としてのユーザが求人・求職支援サイト等のWebページを閲覧するためのブラウザプログラムが組み込まれた端末装置である。ユーザ端末2としては、例えば、パーソナルコンピュータ、PDA(Personal Digital Assistant)、携帯電話機等が用いられる。
企業端末3は、求人者としての企業の人事担当者により利用される端末装置である。この企業端末3にもブラウザプログラムが組み込まれている。企業端末3としては、例えば、パーソナルコンピュータ等が用いられる。
企業サイトサーバ4は、求人者としての企業が運営するWebサイトを構成するWebページを送信するサーバ装置である。企業のWebサイトには、企業からの様々な情報が掲載される。
このような構成の求人・求職支援システムSにおいて、求人・求職支援サーバ1は、求人及び求職を支援するための処理を実行する。具体的に、求人・求職支援サーバ1は、企業端末3から送信された求人情報をデータベースに登録し、ユーザ端末2からのリクエストに応じて、求人情報が表示されるWebページ(以下、「求人情報ページ」という)をユーザ端末2に送信する。求人情報ページには、雇用形態、仕事内容、応募資格、勤務地等といった求人情報に含まれる各項目の情報が表示される。また、求人情報ページには、求人情報が掲載された企業のWebサイト内のWebページへのハイパーリンク(以下、「リンク」という)が表示される。また、求人・求職支援サーバ1は、求人募集に対するユーザからの応募として、ユーザにより入力された応募情報を受信してデータベースに登録する。この応募情報は、応募書類に相当する情報である。そして、求人・求職支援サーバ1は、企業端末3からのリクエストに応じて、応募情報を企業端末3に送信する。
また、求人・求職支援サーバ1は、求人募集に対して応募したユーザの意欲度を評価する。意欲度とは、求人募集された仕事(求人募集の対象)に就こうとする意欲をユーザがどの程度有しているかを数値で示す情報である。この意欲度が高いほど、仕事に就こうとする意欲が高い(強い)ことを示す。企業としては、意欲が高いか否かが人事採用を行う上での基準の1つとなる。そこで、求人・求職支援システムSにおいては、ユーザの意欲を、意欲度という目に見える数値で表すことにより、企業の人事採用を支援する。
ユーザ端末2は、求人・求職支援サーバ1から受信した求人情報ページを、画面の所定の表示領域に表示する。例えば、求人情報ページがウインドウ表示される場合には、ブラウザプログラムのウインドウのクライアント領域が表示領域であり、求人情報ページが全画面表示される場合には、画面全体が表示領域である。求人情報ページが表示領域に収まりきれない場合には、求人情報ページの一部が表示領域に表示される。この場合において、ユーザは、表示領域に表示されていない項目の情報を見たい場合、表示領域に対してスクロール等の操作を行う必要がある。このように、求人情報のどの項目の情報が表示されたかといった情報は、ユーザがどの項目を重視しているかを示す情報といる。そして、どの項目を重視しているかによって、ユーザが求人情報を見た求人募集への応募の動機が異なってくる場合があり、ひいては、その求人募集の対象に対するユーザの意欲も異なってくるものと考えられる。
そこで、求人・求職支援サーバ1は、ユーザが求人情報ページを閲覧した際に、求人情報の所定の項目の情報がユーザ端末2の画面の表示領域により表示されたか否かに基づいて、意欲度を算出する。つまり、ユーザが、応募する前にどの項目の情報を見たかに応じて意欲度が算出される。例えば、ユーザが、求人情報の中の仕事内容(業務内容)を見た上で、その求人情報に対応する求人募集に応募したのであれば、仕事内容を見なかった場合よりも、応募した仕事に就く意欲が高いと評価される。ここで、表示領域に表示されたときに意欲が高いと評価される項目を、「高評価項目」という。どの項目が高評価項目であるかは、予め設定されている。また、高評価項目は複数存在しても良い。なお、高評価項目の情報は、本発明における所定のコンテンツの一例である。
また、求人・求職支援サーバ1は、ユーザ端末2が求人情報ページを表示しているときのユーザ操作に基づいて、画面の表示領域に表示された項目の情報に対するユーザの関心度を算出する。関心度とは、表示された項目の情報に対してユーザがどの程度関心を持って見たかを数値で示す情報であり、関心度が高いほど、表示された項目の情報に対する関心も高いことを示す。例えば、ユーザがスクロール操作して求人情報ページを閲覧する場合、スクロールの速度が遅いほど、そのときに表示されている項目の情報に対するユーザの関心度が高いといる。求人・求職支援サーバ1は、この関心度に基づいて意欲度を評価する。例えば、表示領域に仕事内容が表示されている場合、この仕事内容に対する関心度が高いほど、ユーザが仕事内容を重視していると考えられる。そこで、求人・求職支援サーバ1は、高評価項目に対するユーザの関心度が高いほど、意欲度を高く算出する。
なお、ユーザによるスクロール操作の例としては、ユーザがマウス(ユーザ端末2の操作部)のホイールを回転させること、ユーザがウインドウ画面近傍に表示されたスクロールバーをマウスのドラッグ機能により移動させること、ユーザがキーボード(ユーザ端末2の操作部)の上、下、左、又は右キーを押下すること、ユーザがマウス等のポインティングデバイスを利用してウインドウ画面をドラッグして表示領域を任意の方向に移動すること、及びユーザがタッチパネル式のウインドウ画面上をフリック(例えば、指で軽く払う)すること、などが挙げられる。
また、求人・求職支援サーバ1は、ユーザ端末2が求人情報ページを表示することにより高評価項目の情報が画面の表示領域に表示されてから、求人情報ページに表示される求人情報に対応する求人募集へユーザが応募するまでに要した時間(以下、「応募所要時間」という)が短いほど、意欲度を高く算出する。ユーザが、高評価項目を見てから応募しようと決断するまでの時間が短いほど、ユーザが求人募集された仕事に就こうという意欲が高いものと考えられるからである。なお、応募所要時間は、本発明における所要時間の一例である。
また、求人・求職支援サーバ1は、ユーザ端末2から応募情報を受信したときに、送信してきたユーザ端末2のユーザによる過去所定期間内(例えば、過去2週間以内等)における求人募集への応募数が規定数(例えば、10等)以上である場合には、意欲度を高く算出する。所定期間内における応募数が多いほど求職に積極的であり、それだけ求職意欲が高いと考えられるからである。
また、求人・求職支援サーバ1は、ユーザ端末2により表示された求人情報ページからユーザがリンクを選択することにより、求人募集した企業のWebページにユーザ端末2がアクセスした場合には、意欲度を高く算出する。ユーザが企業のWebページを閲覧したということは、それだけ求人募集や企業に対する関心が高いと考えられるからである。
意欲度及び関心度の算出のため、ユーザ端末2は、求人情報ページを表示しているときに、表示領域に表示されている範囲、及び、表示領域に対するユーザ操作に関する情報を取得し、操作情報ファイルとして求人・求職支援サーバ1に送信する。このような処理を行うためのプログラム(以下、「表示範囲・操作監視プログラム」という)は、例えば、求人情報ページのHTML文書にスクリプト(例えば、JavaScript(登録商標)等)として埋め込まれている。この表示範囲・操作監視プログラムには、操作情報ファイルの送信タイミング等の情報が規定されている。この操作情報ファイルの送信タイミングは、例えば、求人情報ページの表示開始時、スクロール操作の終了時、求人情報ページ表示終了時等である。或る求人情報ページが表示されている状態で、スクロールの開始と終了が繰り返される場合、その都度、操作情報ファイルが求人・求職支援サーバ1に送信される。
操作情報ファイルには、表示範囲座標、スクロール操作情報、情報取得日時、ページ滞在時間、及び企業サイトリンク選択有無等の情報を含む。表示範囲座標は、求人情報ページの表示イメージ全体のうち表示領域に表示された範囲を、求人情報ページ上における当該範囲の左上端の座標及び右下端の座標の組で示す。スクロール操作情報は、表示領域に対するスクロール操作に関する情報である。情報取得日時は、表示範囲座標及びスクロール操作情報が取得された日時である。ページ滞在時間は、求人情報ページの表示開始から求人情報ページの表示終了までの時間である。企業サイトリンク選択有無情報は、求人情報ページに表示された企業のWebページへのリンクがユーザによって選択されたか否かを示す情報である。企業のWebページへのリンクが選択された場合には、企業サイトリンク選択有無情報として「選択有り」が設定され、企業のWebページへのリンクが選択されなかった場合には、企業サイトリンク選択有無情報として「選択無し」が設定される。なお、スクロール操作情報は、本発明における操作情報の一例であり、表示範囲座標は、本発明における範囲情報の一例であり、「選択有り」を示す企業サイトリンク選択有無情報は、本発明における選択情報の一例である。
[2.求人・求職支援サーバの構成]
次に、求人・求職支援サーバ1の構成について、図2乃至4を用いて説明する。
図2は、本実施形態に係る求人・求職支援サーバ1の概要構成の一例を示すブロック図である。また、図3(a)は、会員DB12aに登録される内容の一例を示す図である。また、図3(b)は、求人DB12bに登録される内容の一例を示す図である。また、図3(c)は、求人情報の内容の一例を示す図である。また、図3(d)は、応募DB12cに登録される内容の一例を示す図である。また、図4(a)は、高評価項目DB12dに登録される内容の一例を示す図である。また、図4(b)は、項目位置DB12eに登録される内容の一例を示す図である。また、図4(c)は、操作DB12fに登録される内容の一例を示す図である。
図2に示すように、求人・求職支援サーバ1は、通信部11と、記憶部12と、入出力インターフェース13と、システム制御部14と、を備えている。そして、システム制御部14と入出力インターフェース13とは、システムバス15を介して接続されている。
通信部11は、ネットワークNWに接続して、ユーザ端末2、企業端末3及び企業サイトサーバ4等との通信状態を制御するようになっている。記憶部12は、例えば、ハードディスクドライブ等により構成されており、各種プログラム及びデータ等を記憶するようになっている。入出力インターフェース13は、通信部11及び記憶部12とシステム制御部14との間のインターフェース処理を行うようになっている。システム制御部14は、CPU(Central Processing Unit)14a、ROM(Read Only Memory)14b、RAM(Random Access Memory)14c等により構成されている。
記憶部12は、本発明の表示位置情報記憶手段及び応募情報記憶手段の一例を構成する。この記憶部12には、会員DB(データベース)12a、求人DB12b、応募DB12c、高評価項目DB12d、項目位置DB12e、及び操作DB12fが構築されている。
会員DB12aには、求人・求職支援システムSに会員登録しているユーザに関する情報が登録される。具体的に、会員DB12aには、図3(a)に示すように、ユーザに対して識別情報として付与されたユーザID、パスワード、氏名、生年月日、性別、住所、電話番号、メールアドレス等が、ユーザ毎に対応付けて登録される。これらの情報は、例えば、ユーザが会員登録する際にユーザにより入力される。なお、ユーザの学歴、職歴、資格・スキル等、求人募集に対する応募の際に入力されるような情報も登録されていても良い。
求人DB12bには、求人に関する情報が登録される。具体的に、求人DB12bには、図3(b)に示すように、企業に対して識別情報として付与された企業ID、求人募集に対して識別情報として付与された求人ID、企業のWebサイトのWebページのURL、及び求人情報が、求人募集毎に対応付けて登録される。図3(c)に示すように、求人情報には、雇用形態、仕事内容、応募資格、勤務地、勤務時間、給与、待遇・福利厚生、休日・休暇、問い合わせ先等の項目の情報が含まれている。各項目の情報は、テキスト情報である。求人情報に含まれる各項目には、識別情報としての項目IDが付与されている。各項目の情報は、本発明におけるコンテンツの一例である。
応募DB12cには、求人募集に対するユーザの応募に関する情報が登録される。具体的に、応募DB12cには、図3(d)に示すように、応募日時、応募情報、及び意欲度が、求人募集に対する1応募毎に対応付けて登録される。応募情報は、ユーザ情報及び求職情報を含む。ユーザ情報は、ユーザに関する情報であり、どの求人募集に対しても基本的に内容が変化しない情報である。具体的に、ユーザ情報には、ユーザID、氏名、生年月日、性別、電話番号、メールアドレス、学歴、職歴、資格・スキルの情報が含まれる。求職情報は、応募する求人募集に応じて内容が変化し得る情報である。具体的に、求職情報には、応募先の企業の企業ID、応募対象である求人募集の求人ID、志望動機、自己PR(Public Relations)、及び希望条件の情報が含まれる。なお、応募日時は、本発明における時期情報の一例である。
高評価項目DB12dには、求人情報に含まれる項目のうち高評価項目に関する情報が登録される。具体的に、高評価項目DB12dには、図4(a)に示すように、項目ID及び基礎値が、高評価項目毎に対応付けて登録される。基礎値は、項目IDに対応する高評価項目がユーザ端末2の画面の表示領域に表示された場合に、意欲度に加算される基礎となる値であり、例えば、システムの管理者によって予め設定されている。基礎値には、0より大きい値が設定され、基礎値が大きいほど、対応する高評価項目が表示領域に表示された場合に意欲度が高いと評価されることになる。最終的な加算値は、基礎値と関心度とによって決定される。
項目位置DB12eには、求人情報ページ内に表示される求人情報の高評価項目の表示位置が登録される。具体的に、項目位置DB12eには、図4(b)に示すように、求人情報ページに求人情報が掲載される企業の企業ID、求人情報に対応する求人ID、項目ID、及び位置座標が、求人情報毎及び高評価項目毎に対応付けて登録される。位置座標は、求人情報ページ内での高評価項目の情報の表示位置を示す座標である。具体的に、位置座標は、求人情報ページ内で高評価項目の情報が表示される範囲を矩形の領域として、この矩形の左上端の座標と右下の座標との組で示される。
操作DB12fには、ユーザ端末2の画面の表示領域に求人情報ページが表示された際の、表示領域に対するユーザ操作に関する操作情報が登録される。具体的に、操作DB12fには、求人情報ページを表示したユーザ端末2のユーザのユーザID、表示された求人情報ページに求人情報が掲載される企業の企業ID、求人情報に対応する求人ID、表示領域に表示された項目の項目ID、情報取得日時、スクロール操作情報、ページ滞在時間、企業サイトリンク選択有無情報が、対応付けて操作情報として登録される。操作情報は、求人・求職支援サーバ1がユーザ端末2から操作情報ファイルを受信したときに登録される。
スクロール情報には、スクロール操作速度、スクロール操作速度_最大頻度、スクロール操作速度_最大値、スクロール操作速度_最小値、及びスクロール操作時間が含まれる。スクロール操作速度は、求人情報ページがスクロールする速度である。例えば、求人情報ページが表示領域内で変位(移動)した変移量を、当該変移に係るスクロール操作時間で割った値が、スクロール操作速度として検出(算出)される。スクロール操作速度は、通常、1回の求人情報ページの表示に対して複数回検出されるので、複数回分のスクロール操作速度が登録される。スクロール操作時間は、求人情報ページがスクロールしている時間、つまり、スクロール操作の開始からスクロール操作の終了までの時間である。なお、スクロール操作時間を、スクロール操作の開始から次のスクロール操作の開始までの時間としても良い。スクロール操作速度_平均値は、複数回検出されたスクロール操作速度の平均値である。スクロール操作速度_最大頻度は、複数回検出されたスクロール操作速度のうち出現頻度が一番高いスクロール操作速度である。スクロール操作速度_最大値は、複数回検出されたスクロール操作速度のうちの最大値である。スクロール操作速度_最小値は、複数回検出されたスクロール操作速度のうちの最小値である。
また、記憶部12には、意欲度の初期値が記憶されている。この意欲度の初期値は、例えば予め設定された値である。また、記憶部12には、Webページを構成するHTML(Hyper Text Markup Language)文書、XML(Extensible Markup Language)文書、画像データ、テキストデータ、電子文書等の各種データが記憶されている。
更に、記憶部12には、所定のオペレーティングシステムが記憶されている。また、記憶部12には、HTTP(Hyper Text Transfer Protocol)プロトコルを用いて、ユーザ端末2等とデータを送受信するためのWWW(World Wide Web)サーバプログラムが記憶されている。また、システム制御部14は、求人及び求職を支援するための処理を実行するための処理プロラムが含まれている。なお、各種プログラムは、例えば、他のサーバ装置等からネットワークNWを介して取得されるようにしても良いし、記録媒体に記録されてドライブ装置を介して読み込まれるようにしても良い。
システム制御部14は、CPU14aが、ROM14bや記憶部12に記憶された各種プログラムを読み出し実行することにより求人・求職支援サーバ1の各部を制御する。また、システム制御部14は、本発明における取得手段、表示判定手段、意欲度評価手段、所要時間取得手段、応募情報数判定手段、選択情報受信手段、関心度算出手段、及び送信手段として機能するようになっている。
具体的に、システム制御部14は、新しい求人募集に関する求人情報及び企業のWebページのURLを企業端末3から受信すると、受信した求人情報及びURLを求人DB12bに登録する。また、システム制御部14は、登録した求人情報及びURLに基づいて、求人情報ページのHTML文書を生成し、生成したHTML文書を企業ID及び求人IDに対応付けて記憶部12に記憶させる。このとき、システム制御部14は、表示範囲・操作監視プログラムを、例えば、JavaScript(登録商標)等のスクリプトとしてHTML文書に埋め込む。また、システム制御部14は、企業ID及び求人IDをHTML文書に埋め込む。また、システム制御部14は、生成したHTML文書を解析して、求人情報ページにおける高評価項目の情報の表示位置を特定し、位置座標として項目位置DB12eに登録する。
また、システム制御部14は、求人情報ページを表示しているユーザ端末2から操作情報ファイルを取得し、取得した操作情報ファイルに基づいて、操作情報を操作DB12fに登録する。具体的に、システム制御部14は、項目位置DB12eから対応する高評価項目の位置座標を取得し、操作情報ファイルに含まれる表示範囲情報と取得した位置座標とに基づいて、ユーザ端末2の表示領域に高評価項目の情報が表示されたか否かを判定する。そして、システム制御部14は、表示領域に高評価項目の情報が表示されたと判定した場合には、その項目の項目ID、操作情報ファイルに含まれるユーザID、企業ID、求人ID、情報取得日時、スクロール操作情報、ページ滞在時間、及び企業サイトリンク選択有無を対応付けて操作DB12fに登録する。
また、システム制御部14は、ユーザ端末2から応募情報を取得する。そして、システム制御部14は、応募情報を取得すると、意欲度を算出する。具体的に、システム制御部14は、応募情報を送信してきたユーザ端末2のユーザのユーザID、応募情報に含まれる企業ID及び求人IDに対応する操作情報を操作DB12fから取得する。そして、システム制御部14は、取得した操作情報に設定されている項目IDに対応する高評価項目毎に関心度を算出する。
例えば、システム制御部14は、「スクロール操作速度」が遅いほど関心度が大きくなるように算出する。この場合、例えば、Sc(関心度)=α(任意の係数)/v(スクロール操作速度)の計算式で算出される。この計算式で、α>0であり、v>0である。
また、例えば、システム制御部14は、「スクロール操作速度/ページ滞在時間」が小さいほど関心度が大きくなるように算出するように構成しても良い。この場合、例えば、Sc(関心度)=α(任意の係数)/(v(スクロール操作速度)/Tt(ページ滞在時間))の計算式で算出される。なお、この計算式で(v/Tt)>0である。また、この計算式で、ページ滞在時間Ttに代えてスクロール操作時間を用いるように構成しても良い。
また、スクロール操作速度の変化頻度が多い(加速度の変化が多い)ほど、ユーザはスクロールを速くしたり遅くしたりを繰り返すので、関心度が高いといる。従って、システム制御部14は、スクロール操作速度の変化頻度が多いほど関心度が大きくなるように算出するように構成しても良い。この場合、例えば、Sc(関心度)=α(任意の係数)×m(スクロール操作速度の変化頻度)の計算式で算出される。ここで、スクロール操作速度の変化頻度は、例えば複数回検出されたスクロール操作速度のうちの所定数(例えば、10)のスクロール操作速度のうち、時系列的に隣り合う2つのスクロール操作速度の差の絶対値が閾値以上である数を計算することにより求められる。
なお、上記のようにスクロール操作速度を用いたページ関心度の算出では、スクロール操作速度_平均値、スクロール操作速度_最大頻度、スクロール操作速度_最大値、及びスクロール操作速度_最小値の何れか1つが用いられる。また、オブジェクトIDに複数のスクロール操作速度が対応付けられて登録されている場合、それらのスクロール操作速度の平均値、最大頻度、最大値、及び最小値の何れか1つが用いられてオブジェクト関心度が算出される。
また、上記の例では、スクロール操作速度に基づいて関心度を算出するように構成したが、別の例として、求人情報ページの表示開始から求人情報ページの表示終了までにおける各スクロール操作時間の積算値(合計)に基づいて関心度を算出するように構成しても良い。このスクロール操作時間の積算値は、求人情報ページのスクロールが一時停止し、スクロールが再開されるような場合、スクロール停止中の時間を除いたスクロール中の積算時間である。例えば、システム制御部14は、スクロール操作時間(積算値)が長いほど関心度が大きくなるように算出する。この場合、例えば、Sc(関心度)=α(任意の係数)×t(スクロール操作時間(積算値))の計算式で算出される。
なお、システム制御部14は、関心度の算出の際に、ユーザ端末2の画面の表示領域のサイズに応じた重み付けにより関心度を調整しても良い。例えば、表示領域のサイズが大きいほど係数αの値が小さくなるようにする。これは、表示領域のサイズが大きい場合、求人情報ページの内容を把握するのに時間がかかり、スクロール操作速度が遅くなりがちになるので、その分関心度を下げるためである。また、システム制御部14は、求人情報ページに表示される求人情報の文字サイズに応じた重み付けにより関心度を調整しても良い。例えば、文字サイズが小さいほど、係数αの値が小さくなるようにする。これは、文字サイズが小さい場合、求人情報ページの内容を把握するのに時間がかかり、スクロール操作速度が遅くなりがちになるので、その分関心度を下げるためである。
以上のようにして各高評価項目の関心度を算出すると、システム制御部14は、関心度と基礎値とに基づいて、意欲度の初期値に加算する加算値を算出する。例えば、加算値は、加算値=基礎値×β×関心度の計算式で計算される。ここで、βは、任意の係数であり、β>0である。そして、システム制御部14は、各高評価項目の加算値を意欲度の初期値に加算する。
また、システム制御部14は、応募日時と、操作DB12fから取得した各操作情報に設定されている情報取得日時とに基づいて、応募所要時間を算出する。具体的に、システム制御部14は、ユーザ端末2の表示領域に高評価項目が表示されてから応募されるまでの時間を、応募所要時間として算出する。このとき、システム制御部14は、例えば、高評価項目が初めて表示されたタイミングを、表示領域に高評価項目が表示されたタイミングとして、応募所要時間を算出する。そして、システム制御部14は、応募所要時間に応じて意欲度に対して加算する加算値を算出する。具体的に、加算値は0以上の値とし、応募所要時間が短いほど加算値を大きくする。そして、システム制御部14は、算出した加算値を意欲度に加算する。
また、システム制御部14は、応募情報を送信してきたユーザ端末2のユーザによる所定期間内の応募数を算出する。具体的に、システム制御部14は、応募情報を送信してきたユーザ端末2のユーザのユーザIDに対応して応募DB12cに登録されている応募情報のうち、応募日時が現時点から過去に遡って所定期間内にある応募情報の数を計算する。そして、システム制御部14は、計算した応募情報の数が規定数以上である場合には、意欲度に所定値を加算する。この所定値は0より大きい値である。
また、システム制御部14は、求人情報ページからユーザがリンクを選択することにより、求人募集した企業のWebページにユーザ端末2がアクセスしたか否かを判定する。具体的に、システム制御部14は、操作DB12fから取得した操作情報の何れかに、「選択有り」を示す企業サイトリンク選択有無情報が設定されているか否かを判定する。そして、システム制御部14は、「選択有り」を示す企業サイトリンク選択有無情報が設定されている場合には、意欲度に所定値を加算する。この所定値は0より大きい値である。
以上のようにして意欲度を算出すると、システム制御部14は、受信した応募情報と算出した意欲度とを対応付けて応募DB12cに登録する。
[3.求人・求職支援システムの動作]
次に、求人・求職支援システムSの動作について、図5乃至図8を用いて説明する。
[3−1.ユーザ端末の動作]
図5は、本実施形態に係るユーザ端末2の表示範囲・操作監視処理における処理例を示すフローチャートである。
ユーザの操作により、ユーザ端末2はブラウザプログラムを起動し、求人・求職サイトにアクセスする。求人・求職サイトにおいて、ユーザが所望の求人を選択すると、ユーザ端末2は、求人情報ページのリクエストを求人・求職支援サーバ1に送信し、求人・求職支援サーバ1は、リクエストに対応する求人情報ページのHTML文書をユーザ端末2に送信する。ユーザ端末2は、受信したHTML文書をユーザ端末2のメモリに記憶させる。そして、ユーザ端末2は、記憶されたHTML文書に基づいて求人情報ページを画面の表示領域に表示し、HTML文書に記述された表示範囲・操作監視プログラムを起動する。
表示範囲・操作監視処理は、ユーザ端末2が、表示範囲・操作監視プログラムを起動したときに開始される。先ず、ユーザ端末2は、変数としての企業サイトリンク選択有無情報に「選択無し」を設定する(ステップS1)。次いで、ユーザ端末2は、Webページ全体の表示イメージのうち画面の表示領域に表示されている範囲の座標を表示範囲座標として取得する(ステップS2)。次いで、ユーザ端末2は、HTML文書に記述されている企業ID及び求人IDを取得するとともに、現在日時を情報取得日時として取得する(ステップS3)。
次いで、ユーザ端末2は、取得した企業ID、求人ID、表示範囲座標、及び情報取得日時と、現在の企業サイトリンク選択有無情報を含む操作情報ファイルを作成し、ユーザ端末2のメモリに記憶させる(ステップS4)。この時点の操作情報ファイルには、スクロール操作情報、及びページ滞在時間は含まれない。
次いで、ユーザ端末2は、操作情報ファイルの送信タイミングの条件を満たしたか否かを判定する(ステップS5)。操作情報ファイルの送信タイミングの条件としては、例えば、求人情報ページの表示開始時、スクロール操作の終了時、求人情報ページ表示終了時等がある。そして、ユーザ端末2は、操作情報ファイルの送信タイミングの条件を満たしたと判定した場合には(ステップS5:YES)、メモリに記憶されている操作情報ファイルを求人・求職支援サーバ1に送信し、送信した操作情報ファイルをメモリから削除する(ステップS6)。
なお、上記送信タイミングとして、「スクロール操作情報の取得対象となるスクロールの終了後、スクロール操作以外のユーザによる指定(または選択)操作時」と規定しても良い。この場合、スクロール操作情報の取得対象となるスクロールの終了後、スクロール操作以外のユーザによる指定(または選択)操作がなされたときに、作成した操作情報ファイル等が求人・求職支援サーバ1に送信される。或いは、上記送信タイミングとして、「前回の操作情報ファイルの送信から所定時間が経過したとき」と規定しても良い。この場合、所定時間(例えば、1分)毎に、操作情報ファイルが求人・求職支援サーバ1に送信される。或いは、上記送信タイミングとして、「所定量のデータ蓄積が検知されたとき」と規定しても良い。この場合、所定量の操作情報ファイルのデータがメモリに蓄積される毎に、操作情報ファイルが求人・求職支援サーバ1に送信される。
ユーザ端末2は、操作情報ファイルの送信タイミングの条件を満たしていないと判定した場合(ステップS5:NO)、または、ステップS6の処理を終えた場合には、求人情報ページの表示終了指示があったか否かを判定する(ステップS7)。例えば、ユーザにより、求人情報ページを閉じるボタン(または戻るボタン)が指定された場合、または他の求人情報ページへジャンプするためのリンクが選択された場合、ユーザ端末2は、求人情報ページの表示終了指示があったと判定し(ステップS7:YES)、ステップS13に移行する。
一方、ユーザ端末2は、求人情報ページの表示終了指示がないと判定した場合(ステップS7:NO)、その他の処理(例えば、ユーザによる入力操作等に応じた処理)を行う(ステップS8)。次いで、ユーザ端末2は、ユーザによるスクロール操作が開始されたか否かを、操作部からのスクロール操作に係る操作信号により判定する(ステップS9)。このとき、ユーザ端末2は、スクロール操作が開始されていないと判定した場合には(ステップS9:NO)、ステップS5に移行する。
一方、ユーザ端末2は、スクロール操作が開始された判定した場合には(ステップS9:YES)、スクロール操作時間を計測するタイマのカウントを開始し、スクロール操作に応じて、表示領域内に表示された求人情報ページをスクロールさせるスクロール処理を実行する(ステップS10)。次いで、ユーザ端末2は、スクロール操作が終了したか否かを、操作部からのスクロール操作に係る操作信号により判定する(ステップS11)。そして、例えばスクロール操作が所定時間(例えば、0.5秒間)無い(操作部からスクロール操作に係る操作信号が所定時間無い)場合、ユーザ端末2は、スクロール操作が終了したと判定し(ステップS11:YES)、スクロール操作時間を計測するタイマのカウントを停止し、ステップS12に移行する。一方、ユーザ端末2は、スクロール操作が終了していないと判定した場合には(ステップS11:NO)、ステップS10に戻り、スクロール処理を継続する。
ステップS12において、ユーザ端末2は、求人情報ページがスクロール操作に応じてスクロールしたときの当該スクロールに関するスクロール操作情報の取得処理を実行する。具体的に、ユーザ端末2は、求人情報ページが表示領域内で変位した変位量を算出し、当該変位量を上記計測されたスクロール操作時間で除することによりスクロール操作速度として検出(算出)する。次いで、ユーザ端末2は、ステップS2〜S4の処理を実行することにより、操作情報ファイルを作成する。このとき、ユーザ端末2は、取得したスクロール操作情報を操作情報ファイルに含める。そして、ユーザ端末2は、ステップS5〜S7の処理を実行する。
ステップS7において、ユーザ端末2は、求人情報ページの表示終了指示があった場合には(ステップS7:YES)、表示されている求人情報ページに求人情報が掲載されている企業のWebページへのリンクが選択されたか否かを判定する(ステップS13)。このとき、ユーザ端末2は、企業のWebページへのリンクが選択されたと判定した場合には(ステップS13:YES)、企業サイトリンク選択有無情報に「選択有り」を設定する(ステップ14)。
ユーザ端末2は、企業のWebページへのリンクが選択されなかったと判定した場合(ステップS13:NO)、または、ステップS14の処理を終えた場合には、操作情報ファイルの作成及び送信を行う(ステップS15)。具体的に、ユーザ端末2は、ページ滞在時間を計算し、計算したページ滞在時間、企業ID、求人ID、企業サイトリンク選択有無情報を含む操作情報ファイルを作成する。そして、ユーザ端末2は、作成した操作情報ファイルを求人・求職支援サーバ1に送信する。ユーザ端末2は、ステップS15の処理を終えると、表示範囲・操作監視処理を終了させる。
[3−2.求人・求職支援サーバ1の動作]
図6は、本実施形態に係る求人・求職支援サーバ1のシステム制御部14の操作情報ファイル受信時処理における処理例を示すフローチャートである。
操作情報ファイル受信時処理は、求人・求職支援サーバ1がユーザ端末2から操作情報ファイルを受信したときに開始される。先ず、システム制御部14は、操作情報ファイルを送信してきたユーザ端末2のユーザのユーザIDを特定する。そして、システム制御部14は、取得手段及び選択情報受信手段として受信した操作情報ファイルから、企業ID、求人ID、表示範囲座標、情報取得日時、スクロール操作情報、ページ滞在時間、企業サイトリンク選択有無情報を取得する(ステップS21)。
次いで、システム制御部14は、項目位置DB12eから、取得した企業ID及び求人IDに対応する高評価項目の項目IDと位置座標との組を1つ取得する(ステップS22)。次いで、システム制御部14は、表示判定手段として、取得した表示範囲座標と位置座標とに基づいて、項目IDが対応する高評価項目がユーザ端末2の画面の表示領域に表示されたか否かを判定する(ステップS23)。ここで、システム制御部14は、位置座標が示す高評価項目の範囲が、表示領域座標が示す範囲に完全に含まれている場合にのみ、高評価項目が表示領域に表示されたと判定しても良いし、位置座標が示す高評価項目の範囲の一部または全体が、表示領域座標が示す範囲に含まれている場合に、高評価項目が表示領域に表示されたと判定しても良い。
そして、システム制御部14は、項目IDが対応する高評価項目がユーザ端末2の画面の表示領域に表示されたと判定した場合には(ステップS23:YES)、特定したユーザID、取得した企業ID、求人ID、高評価項目の項目ID、情報取得日時、スクロール操作情報、ページ滞在時間、及び企業サイトリンク選択有無情報を対応付けて、操作情報として操作DB12fに追加登録する(ステップS24)。
システム制御部14は、項目IDが対応する高評価項目がユーザ端末2の画面の表示領域に表示されなかったと判定した場合(ステップS23:NO)、または、ステップS24の処理を終えた場合には、取得した企業ID及び求人IDに対応して項目位置DB12eに登録されている高評価項目の項目IDと位置座標との組のうち、まだ取得していない組が存在するか否かを判定する(ステップS25)。このとき、システム制御部14は、まだ取得していない組が存在する場合には(ステップS25:YES)、項目位置DB12eから企業ID及び求人IDに対応する次の項目IDと位置座標との組を取得して(ステップS26)、ステップS23に移行する。一方、システム制御部14は、まだ取得していない組が存在しない場合には(ステップS25:NO)、操作情報ファイル受信時処理を終了させる。
図7は、本実施形態に係る求人・求職支援サーバ1のシステム制御部14の応募情報受信時処理における処理例を示すフローチャートである。
ユーザ端末2の画面の表示領域に求人情報ページが表示されているとき、ユーザが表示領域中の「応募ページへ」と表示されたボタンを選択する。すると、求人・求職支援サーバ1は、応募情報を入力するための求人応募フォーム入力画面としてのWebページをユーザ端末2に送信する。ユーザは、ユーザ端末2の画面に表示された求人応募フォーム入力画面に、氏名、生年月日、性別、電話番号、メールアドレス、学歴、職歴、資格・スキル等のユーザ情報と、志望動機、自己PR、希望条件等の求職情報とを入力する。なお、ユーザ情報に関しては、会員DB12aに登録された情報が予め入力されていても良い。そして、ユーザは、「応募する」と表示されたボタンを選択すると、ユーザ端末2は、応募先の企業の企業ID、応募する求人募集の求人ID及び入力された情報を含む応募情報を求人・求職支援サーバ1に送信する。
応募情報受信時処理は、求人・求職支援サーバ1が応募情報を受信したときに開始される。先ず、システム制御部14は、応募情報を送信してきたユーザ端末2のユーザのユーザIDを特定し、応募情報から企業ID及び求人IDを取得するとともに、現在日時を応募日時として取得する(ステップS31)。次いで、システム制御部14は、意欲度評価手段として応募対象に対するユーザの意欲度を評価する。先ず、システム制御部14は、意欲度に初期値を設定する(ステップS32)。
次いで、システム制御部14は、高評価項目DB12dから、高評価項目の項目IDと基礎値との組を1つ取得する(ステップS33)。次いで、システム制御部14は、操作DB12fに、特定したユーザID、取得した企業ID、求人ID、及び項目IDに対応する操作情報が登録されているか否かを判定する(ステップS34)。このとき、システム制御部14は、対応する操作情報が登録されていない場合には(ステップS34:NO)、ステップS38に移行する。
一方、システム制御部14は、対応する操作情報が登録されている場合には(ステップS34:YES)、操作DB12fから対応する操作情報を全て取得する(ステップS35)。次いで、システム制御部14は、関心度算出手段として、取得した操作情報に基づいて、取得した項目IDに対応する高評価項目に対するユーザの関心度を算出する(ステップS36)。次いで、システム制御部14は、取得した基礎値と算出した関心度に基づいて加算値を計算し、現時点での意欲度を計算する(ステップS37)。例えば、システム制御部14は、意欲度=意欲度+基礎値×β×関心度、を計算する。
次いで、システム制御部14は、高評価項目DB12dにまだ取得していない項目IDと基礎値との組が登録されているか否かを判定する(ステップS38)。このとき、システム制御部14は、まだ取得していない項目IDと基礎値との組が登録されている場合には(ステップS38:YES)、高評価項目DB12dから次の組を取得して(ステップS39)、ステップS34に移行する。
一方、システム制御部14は、まだ取得していない項目IDと基礎値との組が登録されていない場合には(ステップS38:NO)、所要時間取得手段として、応募所要時間を算出する(ステップS40)。例えば、システム制御部14は、ステップS34〜S39の繰り返し処理によってステップS35において取得した全ての操作情報にそれぞれに設定されている情報取得日時のうち、最も古い情報取得日時を取得する。そして、システム制御部14は、応募日時と取得した情報取得日時との差を計算することにより、応募所要時間を算出する。次いで、システム制御部14は、算出した応募所要時間に対応する加算値を算出し、算出した加算値を意欲度に加算する(ステップS41)。
次いで、システム制御部14は、所定期間内の応募数を算出する(ステップS42)。具体的に、システム制御部14は、応募DB12cから、特定したユーザIDに対応する応募情報と応募日時との組を全て取得する。次いで、システム制御部14は、取得した応募情報のうち、対応する応募日時が現時点から過去に遡って所定期間内である応募情報を抽出する。そして、システム制御部14は、抽出した応募情報の数を数えることにより、応募数を算出する。次いで、システム制御部14は、応募情報数判定手段として、算出した応募数が規定数以上であるか否かを判定する(ステップS43)。このとき、システム制御部14は、応募数が規定数以上である場合には(ステップS43:YES)、意欲度に所定値を加算する(ステップS44)。
システム制御部14は、算出した応募数が規定数未満である場合(ステップS43:NO)、または、ステップS44の処理を終えた場合には、ユーザが応募先の企業のWebページを閲覧したか否かを判定する(ステップS45)。このとき、システム制御部14は、ステップS35において取得した全ての操作情報の中に、「選択有り」を示す企業サイトリンク選択有無情報が1つ以上設定されている場合には、ユーザが応募先の企業のWebページを閲覧したと判定する(ステップ45:YES)。この場合、システム制御部14は、意欲度に所定値を加算して(ステップS46)、ステップS47に移行する。一方、システム制御部14は、取得した全ての操作情報の中に、「選択有り」を示す企業サイトリンク選択有無情報が1つも設定されていない場合には、ユーザが応募先の企業のWebページを閲覧しなかったと判定し(ステップS45:NO)、ステップS47に移行する。
ステップS47において、システム制御部14は、受信した応募情報、計算が終わった意欲度、及び応募日時とを対応付けて応募DB12cに登録する。このとき、システム制御部14は、特定したユーザIDを応募情報のユーザ情報中に設定した上で、応募情報を登録する。システム制御部14は、ステップS47の処理を終えると、応募情報受信時処理を終了させる。
なお、高評価項目毎が複数存在する場合、図6及び図7に示す処理では、ユーザ端末2の表示領域に表示されたと判定された高評価項目毎に加算値が算出され、それぞれの加算値が意欲度に加算されていたが、例えば、表示領域に表示されたと判定された高評価項目のうち基礎値が最も高い高評価項目についてのみ加算値が算出され、意欲度に加算されても良い。
図8は、本実施形態に係る求人・求職支援サーバ1のシステム制御部14の応募情報送信リクエスト受信時処理における処理例を示すフローチャートである。
企業の人事担当者は、求人募集に対する応募情報を取得する際に、取得する応募情報の条件を指定するための条件設定画面を企業端末3に表示させる。ここで、人事担当者は、求人募集の求人ID、絞り込み条件等を指定する。絞り込み条件としては、取得する意欲度の範囲を指定することができる。意欲度の範囲としては、或る値以上、或る値以下、或る値以上であり且つ或る値以下、といった指定が可能である。そして、人事担当者が検索を指定すると、企業端末3は、指定された求人ID及び絞り込み条件を含む応募情報送信リクエストを求人・求職支援サーバ1に送信する。
応募情報送信リクエスト受信時処理は、求人・求職支援サーバ1が応募情報送信リクエストを受信したときに開始される。先ず、システム制御部14は、応募情報送信リクエストを送信してきた企業端末3が属する企業の企業IDを特定する。次いで、システム制御部14は、受信した応募情報送信リクエストに意欲度の範囲指定が設定されているか否かを判定する(ステップS101)。このとき、システム制御部14は、意欲度の範囲指定が設定されていない場合には(ステップS101:NO)、特定した企業ID、応募情報送信リクエストに含まれる求人IDに対応する応募情報及び意欲度の組を、応募DB12cから全て抽出する(ステップS102)。
一方、システム制御部14は、意欲度の範囲指定が設定されている場合には(ステップS101:YES)、応募情報抽出手段として、特定した企業ID、応募情報送信リクエストに含まれる求人IDに対応して応募DB12cに登録されている応募情報及び意欲度の組のうち、意欲度が指定範囲内にある応募情報及び意欲度の組を抽出する(ステップS103)。
システム制御部14は、ステップS102またはS103の処理を終えると、応募情報ソート手段として、抽出した応募情報及び意欲度の組を、意欲度が高い順にソートする(ステップS104)。次いで、システム制御部14は、送信手段として、ソートした応募情報及び意欲度の組を、企業端末3に送信する(ステップS105)。例えば、システム制御部14は、応募情報及び意欲度の組を、意欲度が高い順に順次企業端末3に送信する。システム制御部14は、ステップS105の処理を終えると、応募情報送信リクエスト受信時処理を終了させる。
なお、人事担当者が意欲度の範囲を指定するのではなく、求人・求職支援サーバ1側で、意欲度が予め指定された範囲にある応募情報及び意欲度の組を抽出しても良い。また、システム制御部14は、意欲度が指定範囲内にある応募情報を抽出して企業端末3に送信する場合、意欲度は送信しなくても良い。この場合でも、人事担当者は、意欲度が或る条件を満たした応募情報のみを検討することができる。また、システム制御部14は、応募情報とともに意欲度を企業端末3に送信する場合には、意欲度の順にソートしなくても良い。この場合でも、人事担当者は、意欲度を参考にして応募情報を検討することができる。
以上説明したように、本実施形態によれば、求人・求職支援サーバ1の記憶部12が、求人情報ページにおける高評価項目の情報の表示位置を示す位置座標を記憶し、システム制御部14が、求人情報ページのうちユーザ端末2の表示領域に表示された範囲を示す表示範囲座標と、求人募集に対するユーザからの応募情報と、をユーザ端末2から取得し、取得された表示範囲座標と記憶された位置座標とに基づいて、高評価項目の情報が表示領域に表示されたか否かを判定し、判定結果に基づいて、取得された応募情報が応募対象とする求人募集対象に対するユーザの意欲度を評価する。
従って、高評価項目の情報を求職者が見て応募したのか否かに応じて求職者の意欲を評価することができる。よって、求職者のシステムの利用期間にかかわらず、求職意欲を適切に評価することができる。
また、システム制御部14が、表示領域に高評価項目の情報が表示されたと判定された場合には、当該高評価項目の情報が表示されてから応募情報が取得されるまでの応募所要時間を取得し、取得された応募所要時間が短いほど、意欲度を高く算出するので、求職者が高評価項目の情報を見てから応募を決断するまでの早さを求職意欲として評価することができる。
また、記憶部12が、取得された応募情報と、評価された意欲度と、応募日時と、を対応付けて記憶し、システム制御部14が、記憶された応募日時に基づいて、所定期間内に取得された応募情報の数が所定数以上であるか否かを判定し、所定数以上であると判定された場合には、所定数未満であると判定された場合よりも意欲度を高くするので、求職者が所定期間内に所定数以上応募したという積極性を、求職意欲として評価することができる。
また、求人情報ページに求人情報が表示された企業のWebページへのリンクがユーザによって選択されたことによりユーザ端末2から送信された「選択有り」を示す企業サイトリンク選択有無情報を受信し、「選択有り」を示す企業サイトリンク選択有無情報が受信された場合には、受信しなかった場合よりも意欲度を高くするので、求人情報に関連する項目の情報が表示される求人情報ページを求職者が閲覧したという関心の高さを、求職意欲として評価することができる。
また、高評価項目DB12dに複数の高評価項目の項目IDが登録されている場合、システム制御部14が、各高評価項目の情報がそれぞれ表示領域に表示されたか否かを判定し、表示領域に表示されたと判定された項目に応じて、意欲度を評価するので、求職者が見た項目の情報に応じて求職意欲を評価することができる。
また、システム制御部14が、スクロール操作情報をユーザ端末2から取得し、取得されたスクロール操作情報に基づいて、表示領域に表示されたと判定された高評価項目の情報に対するユーザの関心度を算出し、算出された関心度に基づいて意欲度を算出するので、高評価項目の情報に対してユーザがどの程度関心を持って応募したかに基づいて、求職意欲を評価することができる。
また、記憶部12が、ユーザ端末2から取得された応募情報と評価された意欲度とを対応付けて記憶し、システム制御部14が、対応付けて記憶された応募情報及び意欲度の組を企業端末3に送信するので、求人者は、求職者の求職意欲を参考にして応募情報を検討することができる。
また、システム制御部14が、記憶部12に記憶された応募情報のうち、対応する意欲度が、指定範囲内にある応募情報を抽出し、抽出された応募情報を企業端末3に送信するので、求人者は、求職意欲が或る基準を満たす求職者の応募情報のみを検討することができる。
また、システム制御部14が、記憶部12に記憶された応募情報を、対応する意欲度の順にソートし、ソートされた応募情報をネットワークを介して企業端末3に送信するので、求人者は、求職意欲の順に応募情報を検討することができる。
なお、上記実施形態においては、ユーザ端末2の画面の表示領域に高評価項目の情報が表示されたか否かを求人・求職支援サーバ1側で判定していた。しかしながら、ユーザ端末2側で判定を行っても良い。例えば、求人・求職支援サーバ1は、求人情報ページのHTML文書を生成するときに、高評価項目の項目IDと位置座標とを対応付けてHTML文書に埋め込む。また、求人・求職支援サーバ1は、表示範囲・操作監視プログラムに、表示領域に高評価項目の情報が表示されたか否かを判定するためのプログラムを含ませる。
求人・求職支援サーバ1から求人情報ページのHTML文書を受信したユーザ端末2は、受信したHTML文書をユーザ端末2のメモリに記憶させる。そして、ユーザ端末2は、記憶されたHTML文書に記述された表示範囲・操作監視プログラムを実行することにより、表示範囲座標とHTML文書に記述された位置座標とに基づいて、高評価項目の情報が表示領域に表示されたか否かを判定する。そしてユーザ端末2は、操作情報ファイルを作成するとき、判定結果を示す判定情報を高評価項目の項目IDに対応付けて操作情報ファイルに含ませる。ここで、高評価項目が複数存在する場合には、高評価項目毎に判定が行われ、それぞれの判定情報が操作情報ファイルに含まれる。また、この場合、表示範囲座標を操作情報ファイルに含ませる必要はない。
求人・求職支援サーバ1は、ユーザ端末2から操作情報ファイルを受信すると、操作情報ファイルに含まれる判定情報が、高評価項目が表示されたと判定されたことを示す場合にのみ、受信した操作情報ファイルに基づいて、操作情報を操作DB12fに登録する。このとき、求人・求職支援サーバ1は、表示されたと判定された高評価項目の項目IDを含む操作情報を登録する。その後、求人・求職支援サーバ1がユーザ端末2から応募情報を受信した場合の処理は、図6に示す処理と同様で良い。
また、上記実施形態においては、ユーザ端末2がスクロール操作速度を算出していたが、求人・求職支援サーバ1がスクロール操作速度を算出しても良い。この場合、ユーザ端末2により算出された求人情報ページの変位量とスクロール操作時間とが操作情報ファイルに含められて求人・求職支援サーバ1に送信される。そして、求人情報ページの変位量とスクロール操作時間に基づいて、求人・求職支援サーバ1がスクロール操作速度を算出する。
また、上記実施形態においては、ユーザ端末2は、作成した操作情報ファイルを、求人情報ページが表示されている間に求人・求職支援サーバ1に送信していたが、例えば、作成した操作情報ファイルをメモリに蓄積しておき、応募情報を求人・求職支援サーバ1に送信するときに、操作情報ファイルを送信しても良い。この場合、ユーザ端末2は、応募情報に設定されている企業ID及び求人IDに対応する操作情報ファイルのみを送信しても良い。
また、上記実施形態においては、表示領域に表示された高評価項目に対するユーザの関心度を算出し、関心度に応じて意欲度に加算される加算値が変化していたが、関心度を算出しなくても良い。この場合、高評価項目が表示された場合には、例えば、対応する基礎値が加算値として意欲度に加算される。
また、上記実施形態においては、本発明のコンテンツにテキストを適用していたが、例えば、動画像や静止画像を適用しても良いし、テキスト、動画像及び静止画像のうち少なくとも2つのデータから構成される複合データを適用しても良い。