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JP5264761B2 - 減速装置 - Google Patents

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JP5264761B2
JP5264761B2 JP2009539038A JP2009539038A JP5264761B2 JP 5264761 B2 JP5264761 B2 JP 5264761B2 JP 2009539038 A JP2009539038 A JP 2009539038A JP 2009539038 A JP2009539038 A JP 2009539038A JP 5264761 B2 JP5264761 B2 JP 5264761B2
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Description

本出願は、2007年10月31日に出願された日本国特許出願第2007−284274号に基づく優先権を主張する。その出願の全ての内容はこの明細書中に参照により援用されている。
本発明は減速装置に関する。特に、内歯歯車と、その内歯歯車の内側で内歯歯車と係合しながら偏心回転する外歯歯車とを備えている偏心揺動型の減速装置に関する。
日本国特許公開公報H11−230276号(特許文献1)に、偏心揺動型の減速装置が開示されている。その減速装置は、内歯歯車とキャリアとクランクシャフトと外歯歯車を備えている。内歯歯車はケースに固定されている。キャリアは、内歯歯車と同軸に配置されているとともにケースに回転可能に支持されている。また、キャリアは、一対の支持部材とキャリアピンを備えている。一対の支持部材は対向して配置されており、キャリアピンによって連結されている。キャリアピンはキャリアの回転軸に沿って延びている。クランクシャフトは、一対の支持部材の間に配置されているととともに一対の支持部材に回転可能に支持されている。クランクシャフトには偏心体と歯車が固定されており、キャリアの回転軸に沿って延びている。クランクシャフトの歯車は、モータのトルクを伝達するインプット歯車と係合している。外歯歯車は、一対の支持部材の間に配置されている。外歯歯車の周方向に沿って、複数の第1貫通孔と複数の第2貫通孔が形成されている。第1貫通孔にキャリアピンが遊嵌されており、第2貫通孔にクランクシャフトの偏心体が嵌合されている。外歯歯車の第2貫通孔とクランクシャフトの偏心体が嵌合しているので、キャリアと外歯歯車は一体に回転する。外歯歯車は、内歯歯車に係合している。なお、本明細書でいう「貫通孔にキャリアピンが遊嵌している」とは、貫通孔とキャリアピンの間に隙間が形成された状態で、貫通孔をキャリアピンが通過していることを意味する。
特許文献1の減速装置では、インプット歯車を介してモータのトルクがクランクシャフトに伝達される。クランクシャフトが回転すると、偏心体がクランクシャフトの軸線の周りを偏心回転する。偏心体が偏心回転すると、外歯歯車は、内歯歯車と係合しながら内歯歯車の軸線の周りを偏心回転する。外歯歯車が内歯歯車の軸線の周りを1周だけ偏心回転すると、外歯歯車は、外歯歯車と内歯歯車の歯数差に対応する角度だけ内歯歯車に対して相対的に回転する。すなわち、クランクシャフトが回転すると、外歯歯車が内歯歯車に対して相対的に回転する。その結果、キャリアが、内歯歯車の軸線の周りを回転する。別言すると、キャリアがケースに対して相対的に回転する。キャリアの回転軸が、減速装置の出力軸となる。
上記したように、キャリアは一対の支持部材を備えている。一方の支持部材の出力軸に沿った外側の面は、減速装置の出力軸方向の端部に露出している。露出している支持部材には、減速装置によって回転させられる部材が固定される。本明細書では、減速装置によって回転させられる部材を「被回転部材」と称する場合がある。さらに本明細書では、減速装置における被回転部材を固定する部材を「出力部」と称する。すなわち、一対の支持部材のうちの一方の支持部材が、減速装置の出力部に相当する。
クランクシャフトは、他方の支持部材からキャリアの外側に延びている。キャリアの外側に延びている部分のシャフトに歯車が固定されている。以下の説明では、クランクシャフトに固定されている歯車をクランクシャフト歯車と称することがある。クランクシャフト歯車に、モータのトルクを伝達するためのインプット歯車が係合している。すなわち、減速装置の出力部の反対側には、モータのトルクをクランクシャフトに伝達するための歯車群が配置されている。
従来の減速装置では、減速装置の出力部の反対側には歯車群が配置されている。従って、キャリアの両端を減速装置の出力部とすることができなかった。キャリアの両端を減速装置の出力部とすることが望まれている。キャリアの両端を減速装置の出力部とすることができれば、例えば、減速装置から両側に延びる一対の片持ち梁を回転させることが可能となる。
なお、本明細書において、「支持部材が露出している」という表現は、支持部材が被回転部材を固定できることを意味する。減速装置を回転軸に沿って観察したときに、単に、ケースの外側から支持部材を目視できることを意味するものではない。例えば、支持部材の一部分は目視できるものの、支持部材の一部分がモータを固定するためのモータ支持部によって隠されている場合、「露出している」とはみなさない。
本明細書は、回転軸方向の両側にキャリアの支持部材が露出している減速装置を開示する。
本明細書が開示する減速装置は、クランクシャフト歯車にモータのトルクを伝達するために、外周面と内周面の双方に歯が形成されているリング歯車を採用する。以下の説明では、リング歯車の外周面の歯を外歯と称し、内周面の歯を内歯と称することがある。リング歯車はキャリアと同軸に配置され、リング歯車の内歯がクランクシャフト歯車に係合する。リング歯車の外周側には、リング歯車の外歯と係合するインプット歯車が配置される。モータのトルクは、インプット歯車からリング歯車に伝達される。外歯と内歯が形成されたリング歯車を採用することにより、本明細書が開示する減速装置は、キャリアの半径方向の外側に、モータのトルクをクランクシャフトに伝達するための歯車群を配置できる。キャリアの回転軸方向のいずれの側にも、歯車群を配置せずに済む。また、キャリアの回転軸方向のいずれの側にも、モータ、或いはモータを固定するためのモータ支持部を配置せずに済む。これによって、キャリアの両側を露出させることに成功した。すなわち、本明細書が開示する減速装置は、キャリアの両端部に被回転部材を固定することができる。
本明細書が開示する減速装置は、内歯歯車とキャリアとクランクシャフトと外歯歯車とリング歯車を備えている。内歯歯車は、ケースに固定されている。キャリアは、内歯歯車と同軸に配置されているとともにケースに回転可能に支持されている。また、キャリアは、一対の支持部材とキャリアピンを備えている。一対の支持部材は対向して配置されており、キャリアピンによって連結されている。キャリアピンは、キャリアの回転軸に沿って延びている。クランクシャフトは、一対の支持部材の間に配置されているとともにキャリアに回転可能に支持されている。クランクシャフトは、キャリアの回転軸に沿って延びており、偏心体と歯車(クランクシャフト歯車)が固定されている。外歯歯車は、一対の支持部材の間に配置されている。外歯歯車には、減速装置の軸線方向に貫通している第1貫通孔と第2貫通孔が形成されている。第1貫通孔にキャリアピンが遊嵌している。第2貫通孔にクランクシャフトの偏心体が嵌合している。外歯歯車は、クランクシャフトの回転に伴って、内歯歯車と係合しながら偏心回転する。なお、外歯歯車の歯数と内歯歯車の歯数は異なる。そのため、外歯歯車が内歯歯車の軸線の周りを1周だけ偏心回転すると、外歯歯車は、外歯歯車と内歯歯車の歯数差に対応する角度だけ内歯歯車に対して相対的に回転する。また、上記したように、外歯歯車の第1貫通孔にキャリアピンが遊嵌されている。そのため、外歯歯車が内歯歯車の軸線の周りを1周だけ偏心回転すると、キャリアが、外歯歯車と内歯歯車の歯数差に対応する角度だけ内歯歯車に対して相対的に回転する。
本明細書が開示する減速装置は、さらにリング歯車を備えている。リング歯車は、内歯歯車と同軸に配置されているとともに内歯歯車に対して相対的に回転可能である。リング歯車には、外周面と内周面に歯が形成されている。その内歯がクランクシャフト歯車に係合している。その外歯がモータのトルクを伝達するインプット歯車に係合している。
一対の支持部材の回転軸方向の外側面が、双方ともケースから露出している。上記したように、内歯と外歯が形成されたリング歯車を採用することによって、この減速装置は、一対の支持部材の回転軸方向の外側面を、双方ともケースから露出させることが可能である。
キャリアピンは、外歯歯車の回転に伴って、キャリアの回転軸の周りを移動する。キャリアピンが移動する範囲には、クランクシャフト歯車に係合する歯車を配置することはできない。本明細書に開示する減速装置では、一対の支持部材の間にキャリアピンとクランクシャフトが配置されており、それらはリング歯車の内側に位置する。他方、クランクシャフト歯車にモータのトルクを伝達するインプット歯車を、リング歯車の外側に配置することができる。キャリアピンに邪魔されることなく、モータからクランクシャフト歯車へのトルク伝達経路を確保することができる。
本明細書に開示する減速装置では、リング歯車が、一方の支持部材の回転軸方向の外側面と他方の支持部材の回転軸方向の外側面の間に配置されていることが好ましい。
この減速装置によると、一対の支持部材の回転軸方向の外側面の間で、リング歯車とクランクシャフト歯車を噛み合わせることができる。減速装置の軸線方向において、一対の支持部材の外側面よりも外側に広いスペースを確保することができる。
一対の支持部材の双方に被回転部材を取付ける場合、一対の支持部材同士を強固に連結する必要がある。そのために、一対の支持部材を連結するキャリアピンを、キャリアの回転軸からできるだけオフセットした位置に配置することが好ましい。別言すれば、減速装置をキャリアの回転軸に沿って観測したときに、キャリアピンが、キャリアの回転軸を中心としてクランクシャフト歯車にキャリアの中心側で接する円よりもキャリアの半径方向外側に張り出していることが好ましい。そのようなキャリアピンの配置によって、一対の支持部材同士を強固に連結することができる。
リング歯車の外径は、内歯歯車の内径よりも小さくてよい。或いは、リング歯車の外径は、内歯歯車の内径よりも大きくてもよい。前者の構成によれば、減速装置をコンパクトにすることができる。後者の構成によれば、リング歯車の外径を自由に選択することができ、モータの出力軸とクランクシャフトの間の減速比を自在に設定することができる。
本明細書が開示する減速装置は、キャリアの両端に被回転部材を固定することができる。
第1実施例のモータ付減速装置を示す。 図1のII−II線に沿った断面図を示す。 図1のIII−III線に沿った断面図を示す。 第2実施例のモータ付減速装置を示す。 第3実施例のモータ付減速装置を示す。 第4実施例のモータ付減速装置を示す。 第5実施例のモータ付減速装置を示す。 図7のVIII−VIII線に沿った断面図を示す。
各実施例の特徴を以下に記す。
(第1特徴) 外歯歯車は、自身の中心からオフセットした位置に第1貫通孔と第2貫通孔を備えている。第1貫通孔は外歯歯車の周方向に略等間隔に複数個形成されており、各々の第1貫通孔にキャリアピンが遊嵌している。第2貫通孔は外歯歯車の周方向に略等間隔に複数個形成されており、各々の第2貫通孔にクランクシャフトの偏心体が嵌合している。
(第2特徴) クランクシャフトは、一対の軸受によって、一対の支持部材に回転可能に支持されている。
(第3特徴) 減速装置9、209、309及び409では、各々のクランクシャフトに歯車(クランクシャフト歯車)が固定されており、それらの歯車の全てにリング歯車の内歯が係合している。
(第4特徴) 減速装置9、209及び309では、クランクシャフトを支持している一対の軸受の間で、クランクシャフトに歯車(クランクシャフト歯車)が固定されている。
(第5特徴) 減速装置9及び209では、クランクシャフトには2つの偏心体が固定されている。クランクシャフト歯車が、2つの偏心体の間でクランクシャフトに固定されている。
図面を参照して実施例を説明する。
(第1実施例)
図1は、本実施例のモータ付減速装置100の断面図を示している。図2は、図1のII−II線に沿った断面図を示している。図3は、図1のIII−III線に沿った断面図を示している。なお、図面の明瞭化のため、一部の部品のハッチングを省略している。
図1に示すように、モータ付減速装置100は、減速装置9とモータ部66を備えている。減速装置9とモータ部66は、ケース2によって一体に形成されている。本実施例では、減速装置9について詳細に説明する。減速装置9は、内歯歯車32とキャリア17とクランクシャフト28と外歯歯車34X、34Yとリング歯車38を備えている。
後述するように、被回転部材はキャリア17に固定される。モータ付減速装置100は、モータ60を駆動すると、キャリア17が軸線CL1の周りを回転する。
内歯歯車32はケース2に固定されている。より正確にいうと、内歯歯車32は、ケース2と一体に形成されている。図2及び図3に示すように、ケース2に形成されている溝32aに内歯ピン36が回転可能な状態で配置されることによって、内歯歯車32が形成されている。本実施例の減速装置9では、ケース2のうち、内歯ピン36が配置されている部分を内歯歯車32と称する。内歯歯車32はリング状に形成されており、外歯歯車34X、34Yを囲っている。
図1に示すように、キャリア17は、一対の支持部材18X、18Yと柱状部(キャリアピン)24を備えている。柱状部24は、軸線CL1に沿って、支持部材18Xから支持部材18Yに向けて延びている。ボルト54によって、支持部材18Xと18Yが固定されている。その結果、一対の支持部材18X、18Yは、柱状部24によって連結されている。柱状部24が支持部材18Xと一体に形成されているので、柱状部24と支持部材18X、18Yを別々に形成する場合と比べて、減速装置9を構成する部品数が少ない。符号52は位置あわせピンを示している。位置あわせピン52を使用することによって、支持部材18Xと18Yを固定するときに、両者の位置あわせを容易にすることができる。また、位置あわせピン52は、支持部材18Xと18Yの位置関係がずれることを防止することができる。
なお、ボルト54の周囲を破線56で囲っている。図1では、位置あわせピン52とボルト54の双方が図示されているが、実際には両者は同一の断面に現れない。そのため、本来であれば図1の断面に現れないボルト54の周囲を破線56で囲っている。図2に柱状部24の断面を示している。柱状部24には、位置あわせピン52(図1を参照)を嵌め込むための孔70と、ボルト54(図1を参照)のためのねじ穴72が形成されている。孔70とねじ穴72は、軸線CL1から径方向に延びる同一直線に存在しない。そのため、図1で説明したように、位置あわせピン52とボルト54は、実際には同一の断面に現れない。
図1に示すように、キャリア17は、一対の軸受8X、8Yによって、ケース2に対して回転可能に支持されている。軸受8Xは、支持部材18Xに形成されている溝14Xと、転動体12Xと、外輪10Xから形成されている。軸受8Yは、支持部材18Yに形成されている溝14Yと、転動体12Yと、外輪10Yから形成されている。軸受8X、8Yは、アンギュラ玉軸受と同様の効果を有している。すなわち、軸受8X、8Yは、キャリア17がスラスト方向へ移動することを禁止するとともに、ラジアル方向へ移動することも禁止している。軸受8X、8Yはともに、支持部材に形成された溝を内輪として利用しているので、内輪を別に有する軸受と比べて、部品数が少ない。なお、キャリア17は、内歯歯車32の軸線CL1と同軸に配置されている。そのため、キャリア17は、軸線CL1の周りを回転する。軸線CL1は、キャリア17の軸線ということもできる。
一対の支持部材18X、18Yの軸線CL1方向の外側面(外側端)がケース2から露出している。より具体的にいうと、支持部材18X、18Yの外側端よりも外側には、モータ付減速装置100を構成する部品が存在していない。そのため、支持部材18Xの外側面16と支持部材18Yの外側面58の双方に被回転部材を固定することができる。
図2に示すように、柱状部24は、軸線CL1の周方向に等間隔に3個形成されている。また、柱状部24は、クランクシャフト歯車40(クランクシャフト歯車40の詳細については後述する)にキャリア17の中心側で接する円よりも、キャリア17の半径方向の外側に形成されている。そのため、柱状部24は、図1に示す一対の支持部材18X、18Yを強固に連結することができる。一対の支持部材18X、18Yに大きな力が加わっても、キャリア17が変形することを防止することができる。
図1に示すように、クランクシャフト28は、一対の支持部材18X、18Yの間に配置されている。クランクシャフト28は、一対の円錐ころ軸受26X、26Yによって、一対の支持部材18X、18Yに回転可能に支持されている。クランクシャフト28は、軸線CL1に沿って延びている。クランクシャフト28には、2つの偏心体42X、42Yと歯車40(クランクシャフト歯車)が固定されている。偏心体42Xと42Yの各々の回転軸は、クランクシャフト28の回転軸41からオフセットしている。但し、偏心体42Xと42Yは、オフセットの方向が反対である。そのため、偏心体42Xの回転軸と偏心体42Yの回転軸は、軸線41を挟んだ反対側にある。
偏心体42X、42Yと歯車40は、一対の円錐ころ軸受26X、26Yの間に配置されている。歯車40は、偏心体42Xと偏心体42Yの間でクランクシャフト28に固定されている。すなわち、クランクシャフト28の軸線41方向の中点に、歯車40が固定されている。そのため、歯車40に加えられたトルクが、一対の円錐ころ軸受26X、26Yにバランス良く加えられる。
図3に示すように、クランクシャフト28は、後述する外歯歯車34Xの周方向に等間隔に3つ配置されている。外歯歯車34Xを、軸線CL1の周りにバランスよく偏心回転させることができる。
図1に示すように、外歯歯車34X、34Yは、一対の支持部材18X、18Yの間に配置されている。図3に示しているように、外歯歯車34Xには、外歯歯車34Xの中心74からオフセットされた位置に第2貫通孔29Xが形成されている。第2貫通孔29Xは3個形成されており、各々の第2貫通孔29Xは周方向に等間隔に形成されている。各々の第2貫通孔29Xに、偏心体42Xが嵌合している。実際には、偏心体42Xは、針状ころ軸受44Xを介して第2貫通孔29Xに嵌まっている。そのため、偏心体42Xは、第2貫通孔29Xの内側で回転することができる。偏心体42Xは円形であり、その中心はクランクシャフト28の軸線41から偏心している。そのため、クランクシャフト28が回転すると、偏心体42Xは軸線41の回りを偏心回転する。偏心体42Xが偏心回転することによって、外歯歯車34Xが軸線CL1の周りを偏心回転する。
外歯歯車34Xには、中心74からオフセットされた位置に第1貫通孔19Xも形成されている。第1貫通孔19Xは3個形成されており、各々の第1貫通孔19Xは周方向に等間隔に形成されている。各々の第1貫通孔19Xに、柱状部24が遊嵌されている。すなわち、柱状部24が、第1貫通孔19Xの内壁と隙間を確保した状態で第1貫通孔19Xを通過している。第1貫通孔19Xに柱状部24が遊嵌されているので、外歯歯車34Xが偏心回転しても、キャリア17(図1を参照)は偏心回転しない。
上記の説明は、外歯歯車34Y(図1を参照)に対しても共通である。そのため、外歯歯車34Yについての詳細な説明は、外歯歯車34Xに付した符号と同じ数字の符号を付すことによって省略する。但し、外歯歯車34Yの中心は、軸線CL1を挟んで外歯歯車34Xの中心74の反対側にある。すなわち、外歯歯車34Xと外歯歯車34Yは、軸線CL1に対して対称の位置に存在している。そのため、減速装置9の回転バランスが良好に保たれる。
図1に示すように、リング歯車38は、内歯歯車32と同軸に配置されているとともに内歯歯車32に対して回転可能である。リング歯車38は、外歯歯車34Xと外歯歯車34Yの間に配置されている。外歯歯車34Xと外歯歯車34Yによって、リング歯車38が軸線CL1方向へ移動することを禁止している。図2に示すように、リング歯車38には、外歯と内歯が形成されている。リング歯車38の内歯は、3つの歯車40の全てと噛み合っている。リング歯車38の外側にインプット歯車4が配置されている。インプット歯車4は、深溝玉軸受6(図1を参照)によって、ケース2に回転可能に支持されている。インプット歯車4は、リング歯車38の外歯に係合している。また、インプット歯車4は、モータ60の出力軸64に固定されたモータ歯車68に係合している。インプット歯車4は、モータ60のトルクをリング歯車38に伝達するための歯車である。
ここで、リング歯車38に係合するインプット歯車4に、さらにモータ歯車68を係合させる効果について説明する。上記したように、リング歯車38は、内歯歯車32の内側に配置されている。また、リング歯車38は、外歯歯車34X、34Yの間に配置されている。そのため、モータ60のトルクがリング歯車38に伝達される部分では、インプット歯車4と内歯歯車32がオーバーラップしてしまう。インプット歯車4とリング歯車38が噛み合うために、内歯歯車32を軸線CL1方向に分割する必要がある(図1の符号32X、32Yを参照)。内歯歯車32Xには内歯ピン36Xが嵌めこまれている。内歯歯車32Yには内歯ピン36Yが嵌めこまれている。すなわち、内歯ピン36Xと内歯ピン36Yを別々に用意している。内歯歯車32が内歯歯車32Xと内歯歯車32Yに分割されている範囲が広いと、減速装置9を構成する部品数が増大してしまう。
リング歯車38とモータ歯車68を直接噛み合わせる場合(インプット歯車4をモータの出力軸64に固定する場合ということもできる)、モータ歯車68の径を大きくしなければいけない。又は、リング歯車38とモータ60の出力軸64の距離を短くしなければいけない。しかしながら、モータ歯車68の径を大きくすると、モータ歯車68の外周の曲率が小さくなってしまう。そのため、内歯歯車32が内歯歯車32Xと内歯歯車32Yに分割されている範囲が広くなってしまう。その結果、減速装置9を構成する部品数が増大してしまう。リング歯車38とモータ歯車68の間にインプット歯車4を介在させることによって、内歯歯車32Xと内歯歯車32Yに分割されている範囲を狭くすることができる。インプット歯車4をモータ60の出力軸64に直接固定せずにモータ歯車68を利用することによって、結果として減速装置9全体の部品数を少なくすることができる。また、内歯歯車32Xと内歯歯車32Yに分割されている範囲が狭ければ、内歯ピン36Xと内歯ピン36Yを省略することもできる。より具体的にいうと、インプット歯車4と内歯歯車32がオーバーラップしている範囲では、外歯歯車34X、34Yが内歯歯車32に噛み合っていない構造を採用することができる。内歯歯車32Xと内歯歯車32Yに分割されている範囲が狭く、且つ、内歯歯車32に加えられる回転トルクが比較的小さい場合、インプット歯車4と内歯歯車32がオーバーラップしている範囲以外の内歯歯車32のみで回転トルクを伝えることができる。この場合も、部品数の増加を防ぐことができる。リング歯車38とモータ60の出力軸64の距離を短くすると、モータ60が、支持部材18Yの外側面58を覆ってしまう。外側面58に被回転部材を固定することができなくなってしまう。すなわち、キャリア17の両端に被回転部材を固定することができなくなってしまう。
インプット歯車4にモータ歯車68を係合することによって得られる他の効果について説明する。
上記したように、リング歯車38に係合するインプット歯車4を直接モータ60の出力軸64に固定する場合には、インプット歯車68の径を大きくすればよい。モータ付減速装置100では、減速装置9とモータ部66が、ケース2によって一体に形成されている。すなわち、モータ歯車68がケース2内に収容されている。そのため、モータ歯車68の径が大きくなると、モータ付減速装置100のサイズが大きくなってしまう。インプット歯車4の他にモータ歯車68を使用することによって、モータ60の出力軸64に固定する歯車(モータ歯車68)の径を小さくすることができる。これによって、モータ付減速装置100のサイズを小さくすることができる。
また、モータの出力軸64にインプット歯車4を固定する場合に比べ、モータの出力軸64とクランクシャフト28の間の減速比を調整しやすくなる。
次に、モータ付減速装置100の動作メカニズムについて説明する。なお、以下の説明では、複数個が存在する実質的に同一の部品に共通した事象を説明する場合には、アルファベットの添え字を省略することがある。
モータ60の出力軸64が回転すると、モータ歯車68とインプット歯車4とリング歯車38とクランクシャフト歯車40を介してクランクシャフト28が回転する。モータ60の出力軸64の回転を、減速してクランクシャフト28に伝達することができる。クランクシャフト28が回転すると、偏心体42が偏心回転する。換言すると、偏心体42の回転軸が、クランクシャフト28の軸線41の周りを移動する。偏心体42が偏心回転すると、外歯歯車34が内歯歯車32の軸線CL1の周りを偏心回転する。外歯歯車34は、内歯歯車32と噛み合いながら軸線CL1の周りを偏心回転する。そのため、外歯歯車34は、内歯歯車32との歯数差分だけ内歯歯車32に対して回転する。具体的な例を挙げると、減速装置9の場合、外歯歯車34の歯数が39本であり、内歯歯車32の歯数(内歯ピンの数)が40本である。外歯歯車34が軸線CL1の周りを40回偏心回転(すなわち、クランクシャフト28が40回回転)すると、外歯歯車34は軸線CL1の周りを1回回転する。すなわち、クランクシャフトが40回回転することにより、外歯歯車34が内歯歯車32に対して1回回転する。なお、外歯歯車34の回転に伴って、クランクシャフト28が軸線CL1の周りを1周移動する。
上記したように、外歯歯車34の第1貫通孔19に、キャリア17の柱状部24が遊嵌している。そのため、クランクシャフト28が40回回転すると、支持部材18が軸線CL1の周りを1回回転する。別言すると、キャリア17がケース2に対して1回回転する。キャリア17の両端面(外側面16と外側面58)に固定されている被回転部材(図示省略)を回転させることができる。
上記したように、外歯歯車34が軸線CL1の周りを回転すると、クランクシャフト28が軸線CL1の周りを移動する。そのため、クランクシャフト28に固定されている歯車40も軸線CL1の周りを移動する(図2を参照)。すなわち、減速装置9が動作する間は、インプット歯車4と歯車40の位置関係が常に変化する。本実施例の減速装置9では、内歯と外歯が形成されているリング歯車38を採用することによって、インプット歯車4と歯車40を常に係合させることができる。
減速装置9の特徴を説明する。
外歯と内歯が形成されたリング歯車38を採用することによって、モータ60のトルクをリング歯車38の外側からクランクシャフト28へ伝達することができる。すなわち、モータ60のトルクを歯車40へ伝達するためのインプット歯車4を、クランクシャフト28よりも軸線CL1の径方向の外側に配置することができる。キャリア17の軸線CL1方向の外側にインプット歯車4を配置する必要がない。キャリア17の軸線CL1方向の外側面をケース2から露出させることができる。すなわち、支持部材18Xの外側面16と支持部材18Yの外側面58の双方を露出させることができる。これによって、減速装置9は、軸線CL1方向の両側に被回転部材を固定させる出力部を有する。
また、図2に示されているように、一対の支持部材18X、18Yを連結する柱状部24は、軸線CL1から大きくオフセットした位置に配置されている。換言すると、柱状部24は、軸線CL1を中心とし、歯車40にキャリア17(図1を参照)の中心側で接する円より外側に位置している。柱状部24とクランクシャフト28が共に軸線CL1の回りを移動するにも係わらずに、柱状部24を軸線CL1から大きくオフセットできるのは、リング歯車38が外歯を有しており、その外歯にインプット歯車4が係合している構造だからである。軸線CL1から大きくオフセットした複数の柱状部28によって、被回転部材を固定する一対の支持部材18X、18Yを強固に連結することができる。
なお、後述するように、減速装置9は、キャリア17の中心に貫通孔が形成されている。この貫通孔を通じて、減速装置9の軸線CL1方向の両側の被回転部材同士を固定することも幾何学的には可能である。しかしながら、そのような貫通孔は、クランクシャフト28の歯車40にキャリア17の中心側で接する円よりも小さい。従って、キャリア17の中心に形成された貫通孔に直径の大きい部材(被回転部材同士を固定する部材)を通すことはできない。そのような貫通孔では、減速装置9の両側に配置した被回転部材を強固に連結することができない。本実施例の減速装置9は、減速装置9の両側に露出している一対の支持部材18X、18Yが、柱状部24によって強固に連結されている。従って、減速装置9の軸線CL1方向の両側に、被回転部材を強固に固定することができる。
減速装置9の他の特徴について説明する。
図1に示すように、支持部材18Xとケース2の間に、オイルシール30Xが配置されている。また、支持部材18Yとケース2の間に、オイルシール30Yが配置されている。オイルシール30X、30Yによって、減速装置9内のオイルが減速装置9の外部に漏れることを防止することができる。
支持部材18Xの中心に貫通孔20が形成されており、支持部材18Yの中心に貫通孔48が形成されている。また、外歯歯車34Xの中心に貫通孔46Xが形成されており、外歯歯車34Yの中心に貫通孔46Yが形成されている。貫通孔20、48、46X、46Yは連通しているので、外側面16から外側面58の間を、配線や配管等を通過させることができる。
(第2実施例)
図4を参照し、モータ付減速装置200について説明する。モータ付減速装置200はモータ付減速装置100の変形例である。そのため、モータ付減速装置100と実質的に同じ部品には、同じ符号又は下二桁に同じ符号を付すことによって説明を省略することがある。
減速装置209では、リング歯車238の外径が、内歯歯車232X、232Yの内径よりも大きい。そのため、リング歯車238が、内歯歯車232X、232Yの全周に亘って内歯歯車232X、232Yとオーバーラップして配置されている。リング歯車238は外歯歯車34Xと外歯歯車34Yの間に配置されている。その結果、外歯歯車34Xと噛み合う内歯歯車232Xと、外歯歯車34Yと噛み合う内歯歯車232Yが別々に形成されている。リング歯車238は、一対の深溝玉軸受206X、206Yによって、ケース202に回転可能に支持されている。なお、モータ付減速装置200では、リング歯車238に係合するインプット歯車268がモータの出力軸64に固定されている。
減速装置209が有する特徴を説明する。減速装置209では、内歯歯車232X、232Yが、軸線CL1方向に分割されている。そのため、内歯歯車232Xと内歯歯車232Yの間に隙間が形成されている。その隙間にリング歯車238を配置している。リング歯車238の外径が、内歯歯車232X、232Yの内径によって制限されない。インプット歯車268の径を極端に大きくすることなく、すなわち、ケース202のサイズを大きくすることなく、リング歯車238とインプット歯車268を直接噛み合わせることができる。第1実施例の減速装置9のように、インプット歯車4に、さらにモータ歯車68(図1を参照)を係合させることを省略することができる。換言すると、1つのインプット歯車268だけで、モータ60のトルクを、クランクシャフト歯車40に伝達することができる。また、リング歯車238が、一対の深溝玉軸受206X、206Yでケース202に支持されているので、リング歯車238の位置ずれが起りにくくなる。
(第3実施例)
図5を参照し、モータ付減速装置300について説明する。モータ付減速装置300はモータ付減速装置200の変形例である。そのため、モータ付減速装置200と実質的に同じ部品には、同じ符号又は下二桁に同じ符号を付すことによって説明を省略することがある。
クランクシャフト28に、偏心体42Xと偏心体42Yと歯車40が固定されている。クランクシャフト28に固定されている部品は、減速装置209と同じである。ただし、固定されている位置が異なる。減速装置309では、歯車40が、偏心体42Xと偏心体42Yの間に固定されていない。歯車40は、偏心体42Xと偏心体42Yが固定されている範囲外でクランクシャフト28に固定されている。そのため、歯車40と噛み合うリング歯車338が、外歯歯車34Xと外歯歯車34Yの間に配置されていない。リング歯車338の外径は、内歯歯車332の内径よりも大きい。すなわち、リング歯車338と内歯歯車332が全周に亘ってオーバーラップしている。
リング歯車を、2つの外歯歯車の間に配置するとともに、リング歯車と内歯歯車が全周に亘ってオーバーラップしている場合には、各々の外歯歯車に係合する2つの内歯歯車を用意する必要がある。他方、本実施例の減速装置309は、リング歯車338が、外歯歯車34Xと外歯歯車34Yの間に配置されていない。そのため、リング歯車338と内歯歯車332が全周に亘ってオーバーラップしていても、2個の内歯歯車を用意する必要がない。或いは、内歯歯車332を軸線CL1方向に分割しなくてもよい。すなわち、外歯歯車34Xに噛み合う内歯歯車と、外歯歯車34Yに噛み合う内歯歯車を一体に形成することができる。減速装置309を構成する部品数を少なくすることができる。
(第4実施例)
図6を参照し、モータ付減速装置400について説明する。モータ付減速装置400はモータ付減速装置ユニット200、300の変形例である。そのため、減速装置200、300と実質的に同じ部品には、同じ符号又は下二桁に同じ符号を付すことによって説明を省略することがある。
減速装置409では、クランクシャフト28に、偏心体42Xと偏心体42Yと歯車440が固定されている。偏心体42Xと偏心体42Yは、一対の円錐ころ軸受26X、26Yの間に配置されている。歯車440は、一対の円錐ころ軸受26X、26Yの外側でクランクシャフト28に固定されている。また、支持部材418Yから支持部材418Xに向けて柱状部424が延びており、支持部材418Xと柱状部424がボルト54で固定されている。支持部材418Yには、ボルト482、484によって、追加支持部材480が固定されている。減速装置409では、支持部材418X、418Yと追加支持部材480でキャリア417が形成されている。支持部材418Xの外側面16と追加支持部材480の外側面458に、被回転部材を固定することができる。
本実施例の減速装置409では、クランクシャフト28を支持部材418X、418Yに支持させた後に、歯車440をクランクシャフト28に固定することができる。クランクシャフト28が支持されている状態で歯車440を固定するので、組み立て作業が行い易い。また、歯車440とリング歯車438の噛み合わせ状態を容易に調整することができる。
支持部材418Xの中心に貫通孔20が形成されており、支持部材418Yの中心に貫通孔448が形成されている。また、外歯歯車34Xの中心に貫通孔46Xが形成されており、外歯歯車34Yの中心に貫通孔46Yが形成されている。貫通孔20、448、46X、46Yを形成することによって、減速装置409を軽量化している。なお、貫通孔20、448、46X、46Yは形成されていなくてもよい。例えば貫通孔20、448が形成されていなければ、キャリア417の強度を強くすることができる。また、支持部材418Yと追加支持部材480は一体に形成されていてもよい。
(第5実施例)
図7、8を参照し、モータ付減速装置500について説明する。図8は、図7のVIII−VIII線に沿った断面図を示している。モータ付減速装置ユニット500は、モータ付減速装置ユニット400の変形例である。そのため、モータ付減速装置ユニット400と実質的に同じ部品には、同じ符号を付すことによって説明を省略することがある。
本実施例の減速装置509も、外歯歯車34の周方向に等間隔に3個の第2貫通孔29が形成されており、各々の第2貫通孔29に偏心体42が嵌合している(図3を参照)。すなわち、3本のクランクシャフト28を備えている。但し、3本のクランクシャフト28のうち、1本にだけ歯車540が固定されている。図8に示すように、1つの歯車540(クランクシャフト歯車)とリング歯車538の内歯が噛み合っている。歯車540が固定されていないクランクシャフト28(図示省略)は、外歯歯車34の回転バランスを保つために配置されている。
本実施例の減速装置509は、クランクシャフト28に固定する歯車540を1つだけ用意すればよいので、減速装置509を構成する部品数を少なくすることができる。また、減速装置409の支持部材418Y(図6を参照)と比較して、支持部材518Yを大きくすることができる。すなわち、支持部材518Yと追加支持部材580の接触面積を広くすることができる。キャリア517に大きな力が加わっても、キャリア517が変形することを防止することができる。
以上、本発明の具体例を詳細に説明したが、これらは例示にすぎず、特許請求の範囲を限定するものではない。特許請求の範囲に記載の技術には、以上に例示した具体例を様々に変形、変更したものが含まれる。
第1実施例では、クランクシャフト28が、一対の円錐ころ軸受26X、26Yによって、一対の支持部材18X、18Yに回転可能に支持されている。しかしながら、クランクシャフトは、必ずしも一対の支持部材18X、18Yに支持されていなくてもよい。例えば、減速装置の軸線方向に貫通孔を有するクランクシャフトを用意し、一対の支持部材を円柱状の柱状部で連結し、その柱状部が軸受を介してクランクシャフトの貫通孔に嵌合していてもよい。その場合でも、クランクシャフトを、一対の支持部材に対して回転可能にすることができる。すなわち、クランクシャフトは、キャリアに対して回転可能に支持されていればよい。第2〜第5実施例も同様に、クランクシャフトは、キャリアに対して回転可能に支持されていればよい。
上記の構成によれば、円柱状の柱状部をキャリアの柱状部(キャリアピン)に代用することができる。キャリアの柱状部が遊嵌される第1貫通孔と、クランクシャフトの偏心体が嵌合される第2貫通孔を、同一の孔で兼用することができる。
本明細書または図面に説明した技術要素は、単独であるいは各種の組み合わせによって技術的有用性を発揮するものであり、出願時の請求項に記載の組み合わせに限定されるものではない。また、本明細書または図面に例示した技術は複数の目的を同時に達成するものであり、そのうちの一つの目的を達成すること自体で技術的有用性を持つものである。

Claims (5)

  1. ケースに固定されている内歯歯車と、
    内歯歯車と同軸に配置されているとともにケースに回転可能に支持されており、対向している一対の支持部材が回転軸に沿って延びているキャリアピンによって連結されているキャリアと、
    一対の支持部材の間で回転可能に支持されており、回転軸に沿って延びており、偏心体とクランクシャフト歯車が固定されているクランクシャフトと、
    一対の支持部材の間に配置されており、第1貫通孔にキャリアピンが遊嵌されているとともに第2貫通孔に前記偏心体が嵌合されており、クランクシャフトの回転によって内歯歯車と係合しながら偏心回転する外歯歯車と、
    内歯歯車と同軸に配置されているとともに内歯歯車に対して回転可能であり、外周面と内周面に歯が形成されており、その内歯がクランクシャフト歯車に係合しているとともにその外歯がモータのトルクを伝達するインプット歯車と係合しているリング歯車と、を備えており、
    各々の支持部材が被回転部材を固定できるように、各々の支持部材の回転軸方向の外側面がケースから露出していることを特徴とする減速装置。
  2. リング歯車が、一方の支持部材の外側面と他方の支持部材の外側面の間に配置されていることを特徴とする請求項1に記載の減速装置。
  3. キャリアの回転軸に沿って観測したときに、キャリアピンが、キャリアの回転軸を中心としてクランクシャフト歯車にキャリアの中心側で接する円よりもキャリアの半径方向外側に張り出していることを特徴とする請求項1又は2に記載の減速装置。
  4. リング歯車の外径が、内歯歯車の内径よりも小さいことを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載の減速装置。
  5. リング歯車の外径が、内歯歯車の内径よりも大きいことを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載の減速装置。
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