JP5262803B2 - Icタグ及びicタグの製造方法 - Google Patents
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Description
従来、このようにICタグをインサート成形等により成形する場合、ICチップ及びICチップに接続されたアンテナ等、又は、これらを備えるインレットを配置する凹部(ポケット)を設けた一次成形品を作成し、凹部にインレット等を配置又は固定し、二次成形を行い封止するという方法が用いられている(例えば、特許文献1参照)。
従来の樹脂製のフィルム状の基材に金属箔等によりアンテナが形成されたインレットは、基材の剛性が小さく、また、基材の耐熱温度が射出された二次成形用の樹脂の温度より低い場合がある。このことに起因して、従来の樹脂製のフィルム状基材を備えたインレットを用いた場合には、射出される二次成形用の樹脂の射出時の熱と圧力とによって、(1)インレットの基材が溶けたり、変形したりする、(2)インレットが流される等して基材がしわになる、(3)アンテナやチップが基材から分離する、(4)ICチップが破損する、(5)アンテナとICチップの接続不良が生じる等という問題があった。
請求項1の発明は、外部機器と非接触で通信可能なアンテナ部と、前記アンテナ部に接続されて前記アンテナ部を介して通信する情報を管理するICチップとを備えるインレット(100)と、前記インレットを底面(111a)に配置可能な凹部(111)と、前記凹部の周縁に形成された縁部(112)とを有する一次成形品(11)と、少なくとも前記凹部に充填され、前記インレットを封止する二次成形品(12)と、を備えるICタグであって、前記二次成形品(12)は、二次成形用樹脂(R2)を二次成形用金型(710,720)内に圧入するゲート(721)の形状に対応した形状を有するゲート部(121)を表面に備え、前記ゲート部は、該ICタグの厚み方向から見て前記縁部に対応する領域の一部に位置し、前記ゲート部の中心を通り、前記ゲート部が形成される面に垂直な直線(h1)が、前記インレットと交差しないこと、を特徴とするICタグ(10)である。
請求項2の発明は、請求項1に記載のICタグにおいて、該ICタグの厚み方向における前記底面(111a)から前記縁部(112)の前記ゲート部(121)に対向する面までの寸法は、該ICタグの厚み方向における前記インレット(100)の厚みよりも大きいこと、を特徴とするICタグ(10)である。
請求項3の発明は、外部機器と非接触で通信可能なアンテナ部と、前記アンテナ部に接続されて前記アンテナ部を介して通信する情報を管理するICチップとを備えるインレット(100)と、前記インレットを底面(111a)に配置可能な凹部(111)を有する一次成形品(11)と、少なくとも前記凹部に充填され、前記インレットを封止する二次成形品(22)と、を備えるICタグであって、前記二次成形品は、該ICタグの厚み方向から見て、前記一次成形品よりも外側に突出した鍔状の突出部(22A)と、前記突出部の一方の面に位置し、二次成形用樹脂(R2)を二次成形用金型(910,920)内に圧入するゲート(921)の形状に対応した形状を有するゲート部(221)とを備え、前記ゲート部の中心を通り、前記ゲート部が形成される面に垂直な直線(h3)が、前記インレットと交差しないこと、を特徴とするICタグ(20)である。
請求項4の発明は、請求項3に記載のICタグにおいて、該ICタグの厚み方向における前記底面(111a)から前記突出部(22A)の前記ゲート部(221)に対向する面までの寸法は、該ICタグの厚み方向における前記インレット(100)の厚みよりも大きいこと、を特徴とするICタグ(20)である。
請求項6の発明は、請求項5に記載のICタグの製造方法において、前記ゲート(721)及び前記縁部(112)の前記ゲートに対向する面は、前記ICタグ(10)の厚み方向において、前記インレット(100)よりも垂直方向上側に位置すること、を特徴とするICタグの製造方法である。
請求項7の発明は、外部機器と非接触で通信可能なアンテナ部と、前記アンテナ部に接続されて前記アンテナ部を介して通信する情報を管理するICチップとを備えるインレット(100)と、前記インレットを底面(111a)に配置する凹部(111)を有する一次成形品(11)と、少なくとも前記凹部に充填され、前記インレットを封止し、厚み方向から見て、前記一次成形品よりも外側に突出した鍔状の突出部(22A)を備える二次成形品(22)と、を備えるICタグの製造方法であって、前記インレットを、前記凹部の底面に配置する配置工程と、前記配置工程の後に、前記インレットを配置した前記一次成形品を二次成形用金型内に配置し、二次成形用樹脂(R2)を二次成形用金型(910,920)内に圧入して前記二次成形品を成形する二次成形工程と、を備え、前記二次成形工程において、前記二次成形用樹脂が射出される前記二次成形用金型のゲート(921)は、前記突出部を形成する前記二次成形用金型の突出賦形部の一方の面に設けられ、かつ、前記ゲートの中心線(h3)が前記インレットと交差しない位置であって前記突出賦形部の前記一方の面に対向する他方の面(911)と交差する位置に設けられていること、を特徴とするICタグの製造方法である。
請求項8の発明は、請求項7に記載のICタグの製造方法において、前記ゲート(921)及び前記突出賦形部の前記ゲートに対向する前記他方の面(911)は、前記ICタグ(20)の厚み方向において、前記インレット(100)よりも垂直方向上側に位置すること、を特徴とするICタグの製造方法である。
請求項10の発明は、請求項5から請求項8までのいずれか1項に記載のICタグの製造方法において、前記ゲート(721,921)の中心線(h1,h3)は、前記底面の法線方向に平行であること、を特徴とするICタグの製造方法である。
(1)本発明によるICタグは、インレットと、一次成形品と、二次成形品とを備え、二次成形品は、二次成形用樹脂を圧入する二次成形用金型のゲートの形状に対応した形状を有するゲート部を表面に備え、このゲート部の中心を通りゲート部が形成される面に垂直な直線がインレットと交差しないので、二次成形品の射出成形に、ゲートから射出された二次成形用樹脂がインレットに与える熱や圧力による影響を抑えることができ、歩留りがよく信頼性の高いICタグとすることができる。
また、アンテナ部が形成された絶縁基板を複数積層する場合には、上述の従来のインレットと同様の特性等を有したまま、より小型のインレットとすることができるので、ICタグの小型化を図ることができる。
また、樹脂製のフィルム状の基材を用いていないので、二次成形用樹脂の熱によって基材が溶けたり、変形したりする等の不具合が生じない。
さらに、金属線の巻数等を適宜調節することにより、所望する周波数等を容易に調整できる。
なお、図1を含め、以下に示す各図は、模式的に示した図であり、各部の大きさ、形状は、理解を容易にするために、適宜誇張している。また、図1を含め、以下に示す各図において、理解を容易にするために、適宜XYZ座標を設けた。
また、本明細書中に記載する各部材の寸法等の数値及び材料名等は、実施形態としての一例であり、これに限定されるものではなく、適宜選択して使用してよい。
図1は、第1実施形態のICタグを説明する図である。
図1(a)は、第1実施形態のICタグ10の斜視図である。図1(b)は、ICタグ10をZ軸方向プラス側から見た図(平面図)であり、図1(b)中において、後述する一次成形品11の凹部111の底面111a及びインレット100等が破線で示してある。図1(c)は、ICタグ10を図1(b)に示すX軸に平行な矢印S1−S1で切断した断面図である。
ICタグ10は、リーダライタ等の外部機器と非接触で通信可能なRFIDである。このICタグ10は、一次成形品11、インレット100、二次成形品12等を備え、一次成形品11と二次成形品12との間にインレット100を内包する形態となっている。
また、ICタグ10は、略直方体形状であり、図1(b)に示すように、その平面形状(Z軸方向から見た形状)は、その寸法が約10mm×10mm〜20mm×20mmの範囲内であり、従来のカード型等のICタグに比べて非常に小型である。本実施形態のICタグ10は、略直方体形状であり、その平面形状が約10mm×10mm、全体の厚み(Z軸方向の寸法)が約3.8mmとなっている。
アンテナ部は、外部機器と非接触で通信可能であり、絶縁基板の表面に形成されている。また、ICチップは、このアンテナ部に接続され、アンテナ部を介して外部機器と通信する情報を管理する機能を有しており、複数積層された絶縁基板の表面に配置されている。
このインレット100は、図1(c)に示すように、インレット100の表面をなす面100aと、後述の一次成形品11の凹部111の底面111aとが接した状態で配置又は固定される。この面100aは、アンテナ部が形成された絶縁基板の面に略平行な面である。
また、本実施形態では、インレット100に用いられる絶縁基板は、その平面形状が約5.5mm×5.5mmの略矩形状であり、積層された多層基板の表面に配置されたICチップは、平面形状が約2.0mm×2.0mmの略矩形状であり、絶縁基板(すなわち、インレット100)の平面形状の面積に比して大きい面積を占めている。なお、ICチップとしては、平面形状が約0.4mm×0.4mm〜約2.0mm×2.0mmの範囲内で、所望する特性等に応じて、適宜選択して使用できる。
また、インレット100は、ICチップが、積層された絶縁基板間に配置されたものを用いてもよい。
凹部111は、断面形状(図1(c)に示す断面における形状)が略矩形状の有底の溝である。凹部111の底面111aの面積は、インレット100の面100aと略等しいかインレット100の面100aに比べて大きく、インレット100を底面111aに容易に固定又は配置可能である。この底面111aの平面形状は、本実施形態ではインレット100の面100aの形状に合わせて略矩形状としたが、例えば、インレット100の面100aが円形状であれば、それに合せて底面111aも円形状等としてもよいし、他の形状としてもよい。
なお、本実施形態では、一次成形品11に用いる樹脂として、PPSを例示したが、これに限らず、例えば、アクリロニトリル−ブタジエン−スチレン共重合樹脂(ABS)や、ポリプロピレン樹脂(PP)、ポリエーテルエーテルケトン樹脂(PEEK)、ポリカーボネート樹脂(PC)等、使用する環境や望まれる特性等に応じて、適宜様々な熱可塑性樹脂及びこれらを組み合わせた樹脂を選択して使用できる。また、エポキシ樹脂やフェノール樹脂等、射出成形可能な熱硬化性樹脂を用いてもよい。
なお、本実施形態では、一次成形品11と二次成形品12とは、同様の樹脂によって形成される例を示したが、一次成形品11と二次成形品12とが異なる樹脂によって形成されるものとしてもよい。
二次成形品12の表面には、ゲート部121が形成されている。このゲート部121は、後述する二次成形用金型710,720のゲート721の射出口721aや、射出口721aの周囲に形成された凸状のゲート逃げ部721bの形状に対応したバリ121bや凹み121hを有している。
ゲート部121は、二次成形品12の表面でありXY平面に平行な面122に形成され、外部に表出している。このゲート部121は、図1(b)に示すように、Z軸方向から見て、インレット100の領域の外側(すなわち、インレットとは重ならない領域)に形成されており、ゲート部121の中心を通り、ゲート部121が形成されている面122に垂直な直線h0は、インレット100とは交差しない。本実施形態では、ゲート部121は、図1(b)に示すように、面122において、Y軸方向において略中央であってX軸方向において外端部となる位置に形成されている。
図2は、第1実施形態のICタグの製造方法(配置工程及び二次成形工程)を示す図である。
まず、インレット100と、予め射出成形等により作製された一次成形品11とを用意し、図2(a)に示すように、インレット100を一次成形品11の凹部111の底面111aに配置又は固定する(配置工程)。
次に、二次成形工程を行う。まず、インレット100を備えた一次成形品11を、二次成形用金型710,720内に配置する(図2(b)参照)。
このとき、二次成形用金型720に形成されたゲート721は、一次成形品11とは対向する面に形成されており、射出口721aの位置は、インレット100の表面よりも垂直方向上側(Z軸方向プラス側)である。また、ゲート721の中心線h1は、インレット100の面100a及び底面111aに対して略垂直である。なお、このゲート721の中心線h1は、ゲート721の中心を通り、射出方向に平行な直線であり、ICタグ10のゲート部121の中心を通りゲート部121が形成された面122に垂直な直線h0と一致する。
そして、二次成形用金型710,720内に二次成形用樹脂R2を充填した後、ゲートを閉じて、図2(d)に示すように、二次成形用金型710,720に所定の圧力を付与しながら冷却する。これは、溶融状態の樹脂が冷却によって体積が若干収縮するので、収縮による変形を防ぐためである。この圧力の方向は、図2(c)に示す矢印P方向であり、インレット100の面100a及び凹部111の底面111aに略垂直な方向である。
冷却した後、図2(e)に示すように、二次成形用金型710,720から離型し、所定の表面処理等を行って、ICタグ10が完成する。
図3は、二次成形用金型810,820のゲート821の射出方向にインレット100が配置されている状態を示す図である。図3中に示す矢印は、二次成形用樹脂R2の流動方向である。
図3に示すように、このとき、ゲート821の中心線h2は、インレット100と交わる。そして、ゲート821から射出された二次成形用樹脂R2は、高温かつ高圧を有する状態でインレット100に直接当たる。
そのため、二次成形用樹脂R2の熱によって、インレット100の封止樹脂が溶解又は劣化し、ICチップの耐熱温度(約250℃)を超える高温に、ICチップが晒される場合がある。
しかも、ゲート821から射出される二次成形用樹脂R2には、所定の速度で二次成形用金型810,820内を流動させる目的で、所定の圧力(射出圧力)が付与されている。この圧力は、本実施形態では、50MPa程度という大きな圧力となる。このような大きな圧力を有する二次成形用樹脂R2が、ゲート821からの射出によってインレット100及びインレット100内のICチップ等を直撃することとなる。
また、上述のようなインレット100の破損等を免れたとしても、ICチップとアンテナとの接続が不安定になったり、一部のアンテナが絶縁基板から剥離した状態となったりする等の不具合を有したままICタグとして製品化された場合には、ICタグの寿命は短いものとなり、製品としての信頼性が低下する。
従って、本実施形態によれば、信頼性が高く、歩留りのよいICタグ10とすることができ、そのようなICタグ10を容易に製造することができる。
また、ゲート721の位置がインレット100よりも垂直方向上側に設けられているので、圧入された二次成形用樹脂R2によってインレット100を上から押さえることができ、確実に底面111aに配置することができる。
そのうえ、絶縁基板をインレット100の基材として用いることにより、従来の樹脂製のフィルム状の基材等を用いるインレットに比べて、インレット自体の剛性が高くなり、射出された二次成形用樹脂R2の圧力(射出圧力)によって、インレットが流されたり、浮いたり、しわになったりすることがなく、ICタグ10の信頼性をより向上させることができる。
図4は、第2実施形態〜第4実施形態のICタグを説明する図である。
第2実施形態〜第4実施形態のICタグ20,30,40は、第1実施形態に示したICタグ10とは、二次成形品22,32,42のゲート部221,321,421の位置が異なる(すなわち、二次成形用金型のゲートの位置及びゲートの中心線の方向が異なる)点以外は、第1実施形態のICタグ10と略同様の形態である。従って、前述した第1実施形態と同様の機能を果たす部分には、同一の符号又は末尾に同一の符号を付して、重複する説明を適宜省略する。
図4には、第2実施形態〜第4実施形態のICタグとして、それぞれ、ICタグ20,30,40を示している。
突出部22Aは、図4(a),(b)に示すように、二次成形品22のZ軸方向に沿って一次成形品11とは反対側の面であって、X軸方向におけるICタグ20の端部であり、Y軸方向においてICタグ20の略中央となる位置に、X軸方向プラス側に曲線で構成される略三角形状に突出した形態となっている。なお、突出部22Aの形状は、上述の形態だけでなく、例えば、円形状や矩形状等、適宜選択して形成してよい。
この突出部22AのZ軸方向プラス側の面に、ゲート部221が設けられている。
本実施形態のICタグ20は、二次成形工程において、図4(c)に示すような二次成形用金型910,920を用いて作製される。
この二次成形用金型910,920のゲート921は、図4(c)に示すように、突出部22Aに対応する位置に形成されており、ゲート921の中心線h3は、インレット100と交わらない。
上述のような二次成形用金型910,920及びゲート921を用いることにより、二次成形品22の成形時には、二次成形用金型920のゲート921から圧入された二次成形用樹脂R2は、一度、二次成形用金型910の面911に当たって、射出時の圧力が低減され、その温度も射出時に比べて低下する。
これにより、本実施形態によれば、インレット100に高温及び高圧の二次成形用樹脂R2が直接当たることを防止でき、二次成形用樹脂R2の圧力及び熱がインレット100に与える影響を小さくすることができる。従って、二次成形工程でのインレット100の破損等を防止でき、信頼性が高く歩留りのよいICタグ20を提供することができる。
この第3実施形態のICタグ30は、二次成形品32のゲート部321が、ICタグ30の表面であって、底面111aに平行な面に直交する面(Z軸に平行な面)322に形成されており、ゲート部321を通りゲート部321が形成された面322に垂直な直線h4は、インレット100と交差しない。
このICタグ30は、二次成形用金型のゲートが、インレット100よりもZ軸方向プラス側(垂直方向上側)であって、ゲートの中心線とインレット100とが交差しない位置に設けられており、また、ゲートの中心線がインレット100の面100a及び一次成形品11の底面111aに平行であるという特徴を備えた不図示の二次成形用金型を用いて成形されている。
ゲート部321の位置等がICタグ10の意匠や機能上問題ない場合等には、このような位置にゲート部321が形成されるような二次成形用金型を用いてICタグ30を作製してもよい。
ゲート部421は、二次成形品42の表面であって、余白部411bに対応する位置に形成されており、ゲート部421を通りゲート部421が形成された面に垂直な直線は、インレット100と交差しない。
さほど小型化が重要視されない場合等には本実施形態のような形態とすれば、複雑な金型を用いることなく、射出された二次成形用樹脂R2の熱と圧力とがインレットに与える影響を低減することができる。
以上説明した各実施形態に限定されることなく、種々の変形や変更が可能であって、それらも本発明の範囲内である。
(1)各実施形態において、二次成形用樹脂R2を圧入する二次成形用金型のゲート721,921は、1点であり、これに対応する二次成形品12,22,32,42のゲート部121,221,321,421は、1箇所である例を示したが、これに限らず、例えば、2点以上のゲートから二次成形用樹脂R2を圧入してもよく、これに伴い、ゲート部は2箇所以上形成されてもよい。
このように複数のゲートから二次成形用樹脂R2を射出することにより、ショートモールド等の成形不良や、成形時のゲートからの距離に起因した二次成形品の強度の差等を防止できる。
また、絶縁基板等の基材を用いず、非接触通信可能銅線等の金属線を用いた巻線アンテナと、この巻線アンテナに接続されたICチップとから構成され、基材を有しないインレット等を用いてもよい。このとき、巻線アンテナの巻数や径等は、使用する最適周波数やICチップの端子等に基づいて適宜選択してよい。
また、各実施形態では、一次成形品11の凹部111を囲む4辺に、縁部112が形成される例を示したが、これに限らず、例えば、縁部112は、3辺のみ、又は、2辺のみに形成される形態とし、インレット100の角部と縁部112が形成する角部分とを合せる等により、インレット100の位置決めを可能とし、凹部111の底面111aに配置する形態としてもよい。
11,41 一次成形品
111 凹部
111a,411a 底面
12,22,32,42 二次成形品
121,221,321,421 ゲート部
710,720,910,920 二次成形用金型
721,921 ゲート
Claims (9)
- 外部機器と非接触で通信可能なアンテナ部と、前記アンテナ部に接続されて前記アンテナ部を介して通信する情報を管理するICチップとを備えるインレットと、
前記インレットを底面に配置可能な凹部と、前記凹部の周縁に形成された縁部とを有する一次成形品と、
少なくとも前記凹部に充填され、前記インレットを封止する二次成形品と、
を備えるICタグであって、
前記二次成形品は、
二次成形用樹脂を二次成形用金型内に圧入するゲートの形状に対応した形状を有するゲート部を表面に備え、
前記ゲート部は、該ICタグの厚み方向から見て前記縁部に対応する領域の一部に位置し、
前記ゲート部の中心を通り、前記ゲート部が形成される面に垂直な直線が、前記インレットと交差しないこと、
を特徴とするICタグ。 - 請求項1に記載のICタグにおいて、
該ICタグの厚み方向における前記底面から前記縁部の前記ゲート部に対向する面までの寸法は、該ICタグの厚み方向における前記インレットの厚みよりも大きいこと、
を特徴とするICタグ。 - 外部機器と非接触で通信可能なアンテナ部と、前記アンテナ部に接続されて前記アンテナ部を介して通信する情報を管理するICチップとを備えるインレットと、
前記インレットを底面に配置可能な凹部を有する一次成形品と、
少なくとも前記凹部に充填され、前記インレットを封止する二次成形品と、
を備えるICタグであって、
前記二次成形品は、
該ICタグの厚み方向から見て、前記一次成形品よりも外側に突出した鍔状の突出部と、
前記突出部の一方の面に位置し、二次成形用樹脂を二次成形用金型内に圧入するゲートの形状に対応した形状を有するゲート部とを備え、
前記ゲート部の中心を通り、前記ゲート部が形成される面に垂直な直線が、前記インレットと交差しないこと、
を特徴とするICタグ。 - 請求項3に記載のICタグにおいて、
該ICタグの厚み方向における前記底面から前記突出部の前記ゲート部に対向する面までの寸法は、該ICタグの厚み方向における前記インレットの厚みよりも大きいこと、
を特徴とするICタグ。 - 外部機器と非接触で通信可能なアンテナ部と、前記アンテナ部に接続されて前記アンテナ部を介して通信する情報を管理するICチップとを備えるインレットと、
前記インレットを底面に配置する凹部と、前記凹部の周縁に形成された縁部とを有する一次成形品と、
少なくとも前記凹部に充填され、前記インレットを封止する二次成形品と、
を備えるICタグの製造方法であって、
前記インレットを、前記凹部の底面に配置する配置工程と、
前記配置工程の後に、前記インレットを配置した前記一次成形品を二次成形用金型内に配置し、二次成形用樹脂を二次成形用金型内に圧入して前記二次成形品を成形する二次成形工程と、
を備え、
前記二次成形工程において、前記二次成形用樹脂が射出される前記二次成形用金型のゲートは、前記ゲートの中心線が前記インレットと交差しない位置であって前記縁部の一部と交差する位置に設けられていること、
を特徴とするICタグの製造方法。 - 請求項5に記載のICタグの製造方法において、
前記ゲート及び前記縁部の前記ゲートに対向する面は、前記ICタグの厚み方向において、前記インレットよりも垂直方向上側に位置すること、
を特徴とするICタグの製造方法。 - 外部機器と非接触で通信可能なアンテナ部と、前記アンテナ部に接続されて前記アンテナ部を介して通信する情報を管理するICチップとを備えるインレットと、
前記インレットを底面に配置する凹部を有する一次成形品と、
少なくとも前記凹部に充填され、前記インレットを封止し、厚み方向から見て、前記一次成形品よりも外側に突出した鍔状の突出部を備える二次成形品と、
を備えるICタグの製造方法であって、
前記インレットを、前記凹部の底面に配置する配置工程と、
前記配置工程の後に、前記インレットを配置した前記一次成形品を二次成形用金型内に配置し、二次成形用樹脂を二次成形用金型内に圧入して前記二次成形品を成形する二次成形工程と、
を備え、
前記二次成形工程において、前記二次成形用樹脂が射出される前記二次成形用金型のゲートは、前記突出部を形成する前記二次成形用金型の突出賦形部の一方の面に設けられ、かつ、前記ゲートの中心線が前記インレットと交差しない位置であって前記突出賦形部の前記一方の面に対向する他方の面と交差する位置に設けられていること、
を特徴とするICタグの製造方法。 - 請求項7に記載のICタグの製造方法において、
前記ゲート及び前記突出賦形部の前記ゲートに対向する前記他方の面は、前記ICタグの厚み方向において、前記インレットよりも垂直方向上側に位置すること、
を特徴とするICタグの製造方法。 - 請求項5から請求項8までのいずれか1項に記載のICタグの製造方法において、
前記ゲートの中心線は、前記底面の法線方向に平行であること、
を特徴とするICタグの製造方法。
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