JP5253995B2 - 徐放性スライムコントロール組成物の製造方法及びその設置方法 - Google Patents
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Description
本発明において増殖阻止を目的とする鉄バクテリアは、鉄酸化バクテリアともいわれる。分子状酸素を用いて2価鉄イオン(Fe2+)を3価の鉄イオン(Fe3+)に酸化し、そのエネルギーを利用して炭酸固定する好気性の化学独立栄養生物である。同バクテリアが繁殖すると、スライム(褐色寒天状物質)を生成し、多量に生成すると例えば、トンネル内のコンクリートに開けた集水孔を塞ぐようになる。18℃以下の低温が至適増殖温度である。
本願発明において増殖阻止を目的とする硫酸塩還元菌は、硫酸還元菌ともいわれる。硫酸塩を最終電子受容体として有機物或いは水素を酸化してエネルギーを得て、生活する細菌である。鉄バクテリアの共生菌であり、スライムは生成しないといわれているが、本菌の増殖を阻止することにより鉄バクテリアの増殖も阻止できるとされている。
この特許文献1に開示された徐放性スライムコントロール組成物は、塩化ベンゼトニウム、硫酸銅、テレフタル酸銅、ジメチルジデシルアンモニウムクロライドなどの殺菌有効成分と、ポリビニルアルコールと、高級脂肪酸並びにポリエチレングリコール及び無機中性塩から選択される1種又は2種以上の添加剤とを含有することを特徴としている。
また、この組成物の製造方法としては、クロロホルムのような有機溶媒に材料を溶解して練合し、練合物を顆粒状、円柱状又は板状に成型後、乾燥する製造方法が記載されている。
さらに、その使用方法としては、トンネルで使用する場合、集水パイプ内、集水口又は集水口下、又はその周辺に放置することが記載されている。
有機溶媒を使用せず、
(a)結合剤として常温で固体の、炭素数11以上の1価カルボン酸である高級脂肪酸及びポリエチレングリコールと、
(b)殺菌成分としてジメチルジデシルアンモニウムクロライド、ジメチルイソノニルデシルアンモニウムクロライド、ジメチルジオクチルアンモニウムクロライド、塩化ベンゼトニウム、硫酸銅、テレフタル酸銅からなる群から選択される一種又は二種以上と、
(c)助剤としてポリビニルアルコール、吸油性微粉末、界面活性剤、水、鉱物質微粉、塩類、水溶性高分子、クエン酸、コハク酸、糖類、尿素、キサンタンガム、ステアリン酸カルシウム及び浮遊性補助剤からなる群から選択された一種又は二種以上と、
を加熱混合する工程、次いで、加熱混合して得られる液状組成物を型枠に流し込み、自然放置、又は強制的に品温低下させることで固体化させて成型する工程を有することを特徴とする徐放性スライムコントロール組成物の製造方法を提供する。
有機溶媒を使用せず、
(a)結合剤として常温で固体の、炭素数11以上の1価カルボン酸である高級脂肪酸及びポリエチレングリコールを融点以上に加温して溶融した中に、
(b)殺菌成分としてジメチルジデシルアンモニウムクロライド、ジメチルイソノニルデシルアンモニウムクロライド、ジメチルジオクチルアンモニウムクロライド、塩化ベンゼトニウム、硫酸銅、テレフタル酸銅からなる群から選択される一種又は二種以上と、
(c)助剤としてポリビニルアルコール、吸油性微粉末、界面活性剤、水、鉱物質微粉、塩類、水溶性高分子、クエン酸、コハク酸、糖類、尿素、キサンタンガム、ステアリン酸カルシウム及び浮遊性補助剤からなる群から選択された一種又は二種以上と、を添加して混合する工程、次いで、得られる液状組成物を型枠に流し込み、自然放置、又は強制的に品温低下させて固体化させて成型する工程を有することを特徴とする徐放性スライムコントロール組成物の製造方法を提供する。
本発明の徐放性スライムコントロール組成物の製造方法において、(b)殺菌成分がジメチルジデシルアンモニウムクロライドであることが好ましい。
(a)結合剤として常温で固体の高級脂肪酸及びポリエチレングリコールと、
(b)殺菌成分としてジメチルジデシルアンモニウムクロライド、ジメチルイソノニルデシルアンモニウムクロライド、ジメチルジオクチルアンモニウムクロライド、塩化ベンゼトニウム、硫酸銅、テレフタル酸銅からなる群から選択される一種又は二種以上と、
(c)助剤としてポリビニルアルコール、吸油性微粉末、物理化学性調節剤からなる群から選択された一種又は二種以上と、
を加熱混合する工程、次いで、加熱混合して得られる液状組成物を型枠に流し込み、自然放置、又は強制的に品温低下させることで固体化させて成型する工程を有することを特徴とする。
このうち、ポリビニルアルコールは、酢酸ビニルを重合させて生成したポリ酢酸ビニルをケン化して製造した物質であり、重合度は100及至2000の範囲が好ましく、500及至1000の範囲が更に好ましい。ケン化度は70及至90モル%の範囲が好ましく、85及至90モル%の範囲が更に好ましい。その含量は有効成分、他の添加物によって異なるが、1及至25質量%の範囲が好ましく、5及至20質量%の範囲が更に好ましいが、特に限定されるものではない。
(1) 徐放性スライムコントロール組成物の必須成分である前記(a)結合剤、(b)殺菌成分、(c)助剤、さらに必要に応じて添加される他の添加剤を加熱混合し、得られる液状組成物を型枠に流し込み、自然放置、又は強制的に品温低下させて固体化し、成型する方法、
(2) 前記(a)結合剤を予め融点以上に加温して溶融し、その中に、前記(b)殺菌成分と、前記(c)助剤とを添加して混合し、得られる液状組成物を型枠に流し込み、自然放置、又は強制的に品温低下させて固体化し、成型する方法、
が挙げられる。
各材料を加熱混合するための装置は、製薬分野や合成樹脂製造分野等で一般に使用されている温水ジャケット付撹拌混合機などの各種のミキサーや押出機を用いることができ、特に限定されない。
(2) 有害物生産細菌類を含む水の流出箇所に、前述した本発明に係る製造方法で得られる徐放性スライムコントロール組成物を入れた型枠のまま、又は水溶性もしくは水分散性のフィルムと共に取り出し、水と前記徐放性スライムコントロール組成物との間に吸水性資材を挟んで固定設置する徐放性スライムコントロール組成物の設置方法。
(3) 有害物生産細菌類を含む水の流出箇所と、入水口と排水口を有する容器とをホースで連結し、その容器内に前述した本発明に係る製造方法で得られる徐放性スライムコントロール組成物を入れた型枠のまま、又は水溶性もしくは水分散性のフィルムと共に型枠から取り出して設置する徐放性スライムコントロール組成物の設置方法。
(4) 有害物生産細菌類を含む水が入り込むように設置された貯水槽に、前述した本発明に係る製造方法で得られる徐放性スライムコントロール組成物を入れた型枠のまま、又は水溶性もしくは水分散性のフィルムと共に型枠から取り出して設置する徐放性スライムコントロール組成物の設置方法。
温水ジャケット付撹拌混合機に90℃の温水を通し、高級脂肪酸(日本油脂社製:牛脂硬化油/融点51℃)12部、高級脂肪酸(日本油脂社製:ひまし油硬化油/融点81℃)4部及びポリエチレングリコール(三洋化成工業社製:PEG#4000S/融点56℃)16部を順次入れて融解混合する。そこにジメチルジデシルアンモニウムクロライド(ケイアイ化成製:ケイサニットBP−80)50部(有効殺菌成分80%、残部水等から成る)、ポリビニルアルコール(日本合成化学製:ゴーセノールGL−05S)8部及び塩化ナトリウム(関東化学社製:試薬一級)10部を順次添加して得られた混合物を、蓋付きポリエチレン製型枠(内径縦15cm×横20cm×深さ2cm:容量100ml×4分割)の四箇所に100gずつ計400gを流し込み、自然冷却し、本発明に係る徐放性スライムコントロール組成物を得た。
温水ジャケット付撹拌混合機に90℃の温水を通し、高級脂肪酸(日本油脂社製:牛脂硬化油/融点51℃)10部、高級脂肪酸(日本油脂社製:ひまし油硬化油/融点81℃)5部及びポリエチレングリコール(三洋化成社製:PEG#4000S/融点56℃)20部を順次入れて融解混合する。そこにジメチルジデシルアンモニウムクロライド(ケイアイ化成工業社製:ケイサニットBP−80)50部(有効殺菌成分80%、残部水等から成る)、ポリビニルアルコール(日本合成化学社製:ゴーセノールGL−05S)5部、ホワイトカーボン(東ソーシリカ社製:ニプシールNS)10部を順次添加して得られた混合物を、蓋付きポリエチレン製型枠(内径縦15cm×横20cm×深さ2cm:容量100ml×4分割)に水溶性フィルム(日本合成化学社製:ハイセロンS−400厚み30μm、縦30cm×横40cm)を敷き詰め、そこに100gずつ四箇所に流し込み、水溶性フィルムで包んでポリプロピレン製の蓋で密封した後で、水温20℃の冷却水中に冷却水が入らないように浸して冷却し、本発明に係る徐放性スライムコントロール組成物を得た。
温水ジャケット付撹拌混合機に90℃の温水を通し、高級脂肪酸(日本油脂社製:牛脂硬化油/融点51℃)15部、高級脂肪酸(日本油脂社製:ひまし油硬化油/融点81℃)10部及びポリエチレングリコール(三洋化成社製:PEG#4000S/融点56℃)30部を順次入れて融解混合する。そこにジメチルジデシルアンモニウムクロライド(ケイアイ化成社製:ケイサニットBP−80)25部(有効殺菌成分80%、残部水等から成る)、ポリビニルアルコール(日本合成化学社製:ゴーセノールGL−05S)10部、ホワイトカーボン(東ソーシリカ社製:ニプシールNS)10部を順次添加して得られた混合物を、紙コップ製型枠(内直径8cm×深さ10cm:容量約500ml)に400g流し込み、自然冷却し、本発明に係る徐放性スライムコントロール組成物を得た。
温水ジャケット付撹拌混合機に90℃の温水を通し、高級脂肪酸(日本油脂社製:牛脂硬化油/融点51℃)15部、高級脂肪酸(日本油脂社製:ひまし油硬化油/融点81℃)5部及びポリエチレングリコール(三洋化成工業社製:PEG#4000S/融点56℃)13部を順次入れて融解混合する。そこにジメチルジデシルアンモニウムクロライド(ケイアイ化成社製:ケイサニットBP−80)25部(有効殺菌成分80%、残部水等から成る)、塩化ベンゼトニウム(ロンザジャパン社製)20部、ポリビニルアルコール(日本合成化学社製:ゴーセノールGL−05S)10部、ホワイトカーボン(東ソーシリカ製:ニプシールNS)10部及びポリオキシエチレンポリオキシプロピレンブロックポリマー(三洋化成工業社製:ニューポールPE−68/融点53℃)2部を順次添加して得られた混合物を、紙コップ製型枠(内直径8cm×深さ10cm:容量500ml)に400g流し込み、自然冷却し、本発明に係る徐放性スライムコントロール組成物を得た。
温水ジャケット付撹拌混合機に90℃の温水を通し、高級脂肪酸(日本油脂社製:牛脂硬化油/融点51℃)10部、高級脂肪酸(日本油脂社製:ひまし油硬化油/融点81℃)10部及びポリエチレングリコール(三洋化成工業社製:PEG#4000S/融点56℃)20部を順次入れて融解混合する。そこに塩化ベンゼトニウム(ロンザジャパン社製)40部、ポリビニルアルコール(日本合成化学社製:ゴーセノールGL−05S)10部及びホワイトカーボン(東ソーシリカ社製:ニプシールNS)10部を順次添加して得られた混合物を、紙コップ製型枠(内直径8cm×深さ10cm:容量500ml)に400g流し込み、自然冷却し、本発明に係る徐放性スライムコントロール組成物を得た。
温水ジャケット付撹拌混合機に90℃の温水を通し、高級脂肪酸(日本油脂社製:牛脂硬化油/融点51℃)25部、高級脂肪酸(日本油脂社製:ひまし油硬化油/融点81℃)10部及びポリエチレングリコール(三洋化成社製:PEG#4000S/融点56℃)8部を順次入れて融解混合する。そこに硫酸銅(関東化学社製:一級試薬)40部、ポリビニルアルコール(日本合成化学社製:ゴーセノールGL−05S)10部、ポリオキシエチレンポリオキシプロピレンブロックポリマー(三洋化成工業社製:ニューポールPE−68/融点53℃)2部及び塩化ナトリウム(関東化学社製:一級試薬)5部を順次添加して得られた混合物を、蓋付きポリエチレン製型枠(内径縦15cm×横20cm×深さ2cm:容量100ml×4分割)の四箇所に100gずつ計400gを流し込み、自然冷却し、本発明に係る徐放性スライムコントロール組成物を得た。
この比較例1は、特許文献1(特開平11−246309号公報)の実施例に記載された組成物「C−5」に対応したものである。
ジメチルジデシルアンモニウムクロライド(ケイアイ化成社製:ケイサニットBP−80)50部(有効殺菌成分80%、残部水等から成る)、ポリビニルアルコール(日本合成化学社製:ゴーセノールGL−05S)8部、ホワイトカーボン(日本合成化学社製:ニプシールNS)13部、高級脂肪酸(日本油脂社製:ひまし油硬化油/融点81℃)4部、高級脂肪酸(日本油脂社製:牛脂微水添脂肪酸/融点51℃)4部及びポリエチレングリコール(三洋化成社製:PEG#4000S)21部を順次添加した後、クロロホルム30部を添加して溶解練合し、円柱状に成型した後、局所排気装置付きチャンバー内でクロロホルムを留去乾燥し、比較例1の組成物を得た。
この比較例2は、特許文献1(特開平11−246309号公報)の実施例に記載された組成物「A−5」に対応したものである。
塩化ベンゼトニウム(ロンザジャパン社製)40部、ポリビニルアルコール(日本合成化学社製:ゴーセノールGL−05S)10部、高級脂肪酸(日本油脂社製:ひまし油硬化油/融点81℃)10部、ポリエチレングリコール(三洋化成社製:PEG#4000S)36部、ポリエチレングリコール(三洋化成社製:PEG#1540)2部、ポリエチレングリコール(三洋化成社製:PEG#1000)2部を順次添加した後、クロロホルム30部を添加して溶解練合し、円柱状に成型した後、局所排気装置付きチャンバー内でクロロホルムを留去乾燥し、比較例2の組成物を得た。
この比較例3は、特許文献1(特開平11−246309号公報)の実施例に記載された組成物「B−2」に対応したものである。
硫酸銅(関東化学社製:一級試薬)40部、ポリビニルアルコール(日本合成化学社製:ゴーセノールGL−05S)15部、高級脂肪酸(日本油脂社製:ひまし油硬化油/融点81℃)35部及び塩化ナトリウム(関東化学社製:一級試薬)10部を順次添加した後、クロロホルム30部を添加して溶解練合し、円柱状に成型した後、局所排気装置付きチャンバー内でクロロホルムを留去乾燥し、比較例3の組成物を得た。
コンクリートブロックを積み重ね、高さ100cmのコンクリート壁面を作製し、高さ80cmの位置に直径1cmの穴を開け、この穴に直径1cmのホースを通した。人工海水湧水装置を用い、ホースから鉄バクテリアを含む人工海水を通して、コンクリート壁面の穴から毎分0.2L(288L/日)流した。そこに前述した実施例1〜6及び比較例1〜3で製造した組成物をそれぞれ400gとなるように設置した。設置方法としては以下の(1)〜(5)に示す設置方法のいずれかとした。
設置法(2):コンクリート壁面水出口の周辺四箇所にアンカーを打ち、水出口に組成物を型枠に入れたまま、厚み2cmのスポンジを挟んで設置し、四方から針金で固定した。
設置法(3):コンクリート壁面水出口の周辺四箇所にアンカーを打ち、水出口に組成物を型枠から水溶性フィルムで包んだままで設置し、四方から金属バンドで固定した。比較例はそのまま、四方から金属バンドで固定した。
設置法(4):水の流出箇所から、入水口と排水口を有する5L容器にホースで連結した。その容器内に組成物を型枠から水溶性フィルムと共に取り出して入れて設置した。
設置法(5):水の流出箇所から、ホースで50Lバケツに水を溜めた。そこへ組成物を入れた型枠から水溶性フィルムと共に取り出して入れて設置した。比較例はそのまま、50Lバケツに入れて設置した。
また、実施例1〜6の各組成物の成分を表2にまとめて記す。
さらに、比較例1〜3の各組成物の成分を表3にまとめて記す。
また、実施例1〜6の徐放性スライムコントロール組成物は、比較例1〜3において製造の際に用いたクロロホルムのような有毒な溶媒を使用せず、各材料を加熱混合することで製造しているので、製造が安全に実施でき、溶媒回収などの余分な作業を省くことができる。
また、実施例1〜6の徐放性スライムコントロール組成物は、設置法(1)〜(5)のいずれにも適用させることができ、全て良好な菌抑制効果を得ることができた。
Claims (10)
- 有機溶媒を使用せず、
(a)結合剤として常温で固体の、炭素数11以上の1価カルボン酸である高級脂肪酸及びポリエチレングリコールと、
(b)殺菌成分としてジメチルジデシルアンモニウムクロライド、ジメチルイソノニルデシルアンモニウムクロライド、ジメチルジオクチルアンモニウムクロライド、塩化ベンゼトニウム、硫酸銅、テレフタル酸銅からなる群から選択される一種又は二種以上と、
(c)助剤としてポリビニルアルコール、吸油性微粉末、界面活性剤、水、鉱物質微粉、塩類、水溶性高分子、クエン酸、コハク酸、糖類、尿素、キサンタンガム、ステアリン酸カルシウム及び浮遊性補助剤からなる群から選択された一種又は二種以上と、
を加熱混合する工程、次いで、加熱混合して得られる液状組成物を型枠に流し込み、自然放置、又は強制的に品温低下させることで固体化させて成型する工程を有することを特徴とする徐放性スライムコントロール組成物の製造方法。 - 有機溶媒を使用せず、
(a)結合剤として常温で固体の、炭素数11以上の1価カルボン酸である高級脂肪酸及びポリエチレングリコールを融点以上に加温して溶融した中に、
(b)殺菌成分としてジメチルジデシルアンモニウムクロライド、ジメチルイソノニルデシルアンモニウムクロライド、ジメチルジオクチルアンモニウムクロライド、塩化ベンゼトニウム、硫酸銅、テレフタル酸銅からなる群から選択される一種又は二種以上と、
(c)助剤としてポリビニルアルコール、吸油性微粉末、界面活性剤、水、鉱物質微粉、塩類、水溶性高分子、クエン酸、コハク酸、糖類、尿素、キサンタンガム、ステアリン酸カルシウム及び浮遊性補助剤からなる群から選択された一種又は二種以上と、を添加して混合する工程、次いで、得られる液状組成物を型枠に流し込み、自然放置、又は強制的に品温低下させて固体化させて成型する工程を有することを特徴とする徐放性スライムコントロール組成物の製造方法。 - 前記高級脂肪酸が、ヒマシ油、ヒマシ硬化油、牛脂硬化油、牛脂脂肪酸及び牛脂微水添脂肪酸から選択された1種又は2種である請求項1に記載の徐放性スライムコントロール組成物の製造方法。
- (b)殺菌成分がジメチルジデシルアンモニウムクロライドであることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の徐放性スライムコントロール組成物の製造方法。
- 使用する型枠が紙製型枠、木製型枠、樹脂製型枠、金属製型枠からなる群から選択される一種、又はこれら型枠の二種以上を複合した複合型枠からなることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の徐放性スライムコントロール組成物の製造方法。
- 使用する型枠に水溶性、又は水分散性のフィルムを敷き詰め、その上に前記液状組成物を流し込み、品温低下によって固体状に成型することを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載の徐放性スライムコントロール組成物の製造方法。
- 有害物生産細菌類を含む水の流出箇所に、請求項1〜6のいずれか1項に記載した製造方法で得られる徐放性スライムコントロール組成物を入れた型枠のまま、又は水溶性もしくは水分散性のフィルムと共に取り出し、水と前記徐放性スライムコントロール組成物とが直接接触するように固定設置することを特徴とする徐放性スライムコントロール組成物の設置方法。
- 有害物生産細菌類を含む水の流出箇所に、請求項1〜6のいずれか1項に記載した製造方法で得られる徐放性スライムコントロール組成物を入れた型枠のまま、又は水溶性もしくは水分散性のフィルムと共に取り出し、水と前記徐放性スライムコントロール組成物との間に吸水性資材を挟んで固定設置することを特徴とする徐放性スライムコントロール組成物の設置方法。
- 有害物生産細菌類を含む水の流出箇所と、入水口と排水口を有する容器とをホースで連結し、その容器内に請求項1〜6のいずれか1項に記載した製造方法で得られる徐放性スライムコントロール組成物を入れた型枠のまま、又は水溶性もしくは水分散性のフィルムと共に型枠から取り出して設置することを特徴とする徐放性スライムコントロール組成物の設置方法。
- 有害物生産細菌類を含む水が入り込むように設置された貯水槽に、請求項1〜6のいずれか1項に記載した製造方法で得られる徐放性スライムコントロール組成物を入れた型枠のまま、又は水溶性もしくは水分散性のフィルムと共に型枠から取り出して設置することを特徴とする徐放性スライムコントロール組成物の設置方法。
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