JP5250977B2 - 木造住宅の躯体構造と接合金物 - Google Patents
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- E04B1/00—Constructions in general; Structures which are not restricted either to walls, e.g. partitions, or floors or ceilings or roofs
- E04B1/18—Structures comprising elongated load-supporting parts, e.g. columns, girders, skeletons
- E04B1/26—Structures comprising elongated load-supporting parts, e.g. columns, girders, skeletons the supporting parts consisting of wood
- E04B2001/2696—Shear bracing
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Description
ここで木造住宅のフレームを構成する柱や梁は、主に鋼材から構成される制震装置に比べて単位面積あたりの曲げモーメント等に対する剛性や強度が低いため、制震装置を前記フレームに効果的に組付けるためには、接合部材を大きくして多数のボルトやビス螺子等の締結部品を用いる必要があった。また、これに対して、耐震性能の低い小型の制震装置を用いる場合は、接合部材は小さく収まるものの、必要となる制震装置の個数が増加し、経済的にも負担が大きく、組付け作業も容易ではなかった。
これらの点を改良するべく、例えば「特許文献1」に示すように、鉄骨部材からなる矩形枠体をフレームとは独立して構成し、予め前記枠体に制震装置を組み込んだものを木造住宅のフレームに組付ける技術が公知となっている。
しかし、上記構成の制震装置は構造全体として大型化するため、現場において容易に木造住宅のフレームに組付けることができなかった。
そこで、本発明では高い剛性・強度を保持しつつ、簡単な構造からなる、木造住宅への制震装置の接合構造の提供を課題とする。
図1は本発明の一実施例に係る接合金具を用いた、制震装置のフレームへの組付構造を示す全体正面図である。
図2は実施例1に係る『コ型柱固定金具』の全体構造を示す正面図である。
図3は同じく平面図である。
図4は実施例1に係る『柱脚金物』の全体構成を示す正面図である。
図5は同じく側面図である。
図6は実施例2に係る『柱分割式柱固定金具』の全体構造を示す正面図である。
図7は同じく平面図である。
図8は実施例3に係る『挟み込み式柱固定金具』の全体構造を示す正面図である。
図9は同じく平面図である。
制震装置1は住宅等に代表される建造物の躯体フレーム(柱7や梁8)の間に設けられ、地震等により入力される振動エネルギーを吸収するものである。
すなわち、制震装置1は主に制震ダンパーを組み込んだブレースやブレース型ダンパー等からなる、振動エネルギーを吸収して振動を減衰させる機能を備えたブレース(筋交い)から構成され、本実施例では、粘弾性体を内部に組み込み振動を吸収するブレース型粘弾性ダンパー(振動吸収型ブレース2)が採用されている。
次に、コ型柱固定金具3の詳細について、図2、および、図3を用いて説明する。
コ型柱固定金具3は振動吸収型ブレース2を柱7に直接組付けるための固定金具であり、該柱7に組み付けられる本体部16や、前記振動吸収型ブレース2端部の取付部材9・9に組み付けられる取付プレート17等から構成される。
次に、柱脚金物4の詳細について、図4、および、図5を用いて説明する。
柱脚金物4は土台部20と、取付部21と、により構成される。
土台部20は上下方向に平行して配置する上フランジ22、および、下フランジ23と、該両フランジ22・23の間を繋ぐ複数のウエブ25・25、および、複数のスチフナ24・24と、により構成されており、前記下フランジ23の四隅には貫通孔23a・23a・23a・23aが穿孔されている。
取付プレート26は、前記土台部20の上フランジ22の上面中央部において、長手方向に向かって直角に立設されており、略中央から片側の範囲(図4における左側)において複数の取付孔28・28・・・が設けられる。また、他方側の上端部(図4における右上端部)には取付部材27・27が取付プレート26の表裏面において該取付プレート26を挟み込むようにして斜上方に延出して設けられており、該取付部材27・27の先端部付近には複数の取付孔27a・27aが同軸上に両部材27・27を貫通するようにして設けられている。
また、振動吸収型ブレース2の一側端部には前記取付プレート26と同じ厚み寸法からなる板部材10が設けられており、該板部材10が前記取付部材27・27の間隙に挿入され、振動吸収型ブレース2と柱脚金物4とはボルト等による締結部材を介して組み付けられる。
なお、実施例2における制震装置1は実施例1に対して『コ型柱固定金具3』が『柱分割式固定金具5』に代替される点にのみ違いを有しており、その他、採用される振動吸収型ブレース2や、柱脚金物4等については同等品が採用される。従って、重複する説明は省略する。
柱分割式固定金具5は振動吸収型ブレース2を柱7に直接組付けるための固定金具であり、該柱7に組み付けられる本体部30や、前記振動吸収型ブレース2端部の取付部材9・9に組み付けられる取付プレート31等から構成される。
なお、実施例3における制震装置1は実施例1に対して『コ型柱固定金具3』が『挟み込み式柱固定金具6』に代替される点にのみ違いを有しており、その他、採用される振動吸収型ブレース2や、柱脚金物4等については同等品が採用される。従って、重複する説明は省略する。
挟み込み式柱固定金具6は振動吸収型ブレース2を柱7に直接組付けるための固定金具であり、前記振動吸収型ブレース2端部の取付部材9・9に組み付けられる取付部34や、該取付部34を柱7に固定するための、矩形形状からなる平板部材35等により構成される。
2 振動吸収型ブレース
3 コ型柱固定金具
4 柱脚金具
7 柱
8 梁
11 アンカーボルト
12 基礎
13 柱頭金具
16 本体部
17 取付プレート
26 取付プレート
39 補強材
13a パイプ部材
13b プレート部材
Claims (5)
- 木造住宅のフレームを構成する柱とブレースとを接合するための接合金物であって、
該接合金物は、
断面視「コ」字状の取付部材と、
該取付部材の対向する二面のうちの一方の面の中央部において、外側に向かって長手方向に垂直に配設される板部材と、
を備え、
前記取付部材において、前記対向する二面には前記取付部材の長手方向との直交方向に向かって同軸上に貫通する複数の貫通孔が形成され、
前記板部材において、その長手方向両端部には複数の取付孔が形成され、
前記取付部材は、
前記柱の上下中途部の外周面を挟持するようにして配設されるとともに、
前記複数の貫通孔を介して、前記取付部材及び前記柱を同時に貫通するボルトによって固定され、
前記板部材は、
前記複数の取付孔を介して貫通するボルトによって、前記ブレースの一端部と連結される、
ことを特徴とする接合金物。 - 木造住宅のフレームを構成する柱とブレースとを接合するための接合金物であって、
該接合金物は、
断面視矩形状の鋼管と、
該鋼管の対向する二面のうちの一方の面の中央部において、外側に向かって長手方向に垂直に配設される板部材と、
を備え、
前記鋼管において、前記対向する二面には前記鋼管の長手方向との直交方向に向かって同軸上に貫通する複数の貫通孔が形成され、
前記板部材において、その長手方向両端部には複数の取付孔が形成され、
前記鋼管の両端部には、上下に分断された前記柱の端部が挿入されるとともに、
前記複数の貫通孔を介して、前記鋼管及び前記柱を同時に貫通するボルトによって、前記鋼管は前記柱に固定され、
前記板部材は、
前記複数の取付孔を介して貫通するボルトによって、前記ブレースの一端部と連結され、
前記鋼管の外形寸法は前記柱の外形寸法に比べて小さく形成されるとともに、
前記柱の端部には、前記鋼管の内形寸法に比べて小さな外形寸法からなる縮径部を形成し、
該縮径部を前記鋼管に挿入することによって、前記柱に組み付ける、
ことを特徴とする接合金物。 - 木造住宅のフレームを構成する柱とブレースとを接合するための接合金物であって、
該接合金物は、
上下方向に並設される矩形板状のフランジを有し、アンカーボルトによって前記木造住宅の基礎に固定される土台部と、
該土台部の上側のフランジの上面中央部において、該フランジの長手方向に向かって垂直に立設される板部材と、
を備え、
前記板部材の一方の片側の範囲には複数の取付孔が形成されており、該複数の取付孔を介して貫通するボルトによって、前記接合金物は前記柱の下端部と連結され、また、
前記板部材の他方の片側の範囲には、斜上方に延出する取付部材が固設されており、該取付部材を介して、前記接合金物は前記ブレースの一端部と連結される、
ことを特徴とする接合金物。 - 柱とブレースを具備するフレームからなる木造住宅の躯体構造であって、
請求項1又は請求項2の何れか一項に記載の接合金物と、
請求項3に記載の接合金物と、
のうちの何れか一つ、又は、複数の組合せを具備する、
ことを特徴とする木造住宅の躯体構造。 - 前記ブレースは、
制震ダンパーを組み込んだ振動吸収型ブレースである、
ことを特徴とする、請求項4に記載の木造住宅の躯体構造。
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