JP5240207B2 - 液晶配向処理剤、及びそれを用いた液晶表示素子 - Google Patents
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Description
(1)ジアミン化合物(A)及びジアミン化合物(B)を含むジアミン成分とテトラカルボン酸二無水物成分とを反応させて得られる共重合体を含有する液晶配向処理剤。
ジアミン化合物(A):下記式[1]で表されるジアミン化合物、
ジアミン化合物(B):分子内にカルボキシル基を有するジアミン化合物。
(2)式[1]が、下記の式[1a]から式[1f]で表される化合物からなる群より選ばれる少なくとも1種である上記(1)に記載の液晶配向処理剤。
(3)式[1a]から式[1f]中のX2が単結合、炭素数1から3の直鎖アルキレン基、又はベンゼン環である上記(2)に記載の液晶配向処理剤。
(4)式[1a]から式[1f]中のX3が単結合、−OCO−、又は−OCH2−である上記(2)又は上記(3)に記載の液晶配向処理剤。
(5)式[1a]から式[1f]中のX4がイミダゾール環、ピリジン環、又はピリミジン環である上記(2)から上記(4)のいずれかに記載の液晶配向処理剤。
(6)式[1a]から式[1f]中のnが1又は2の整数である上記(2)から上記(5)のいずれかに記載の液晶配向処理剤。
(7)式[1a]から式[1f]中のX2が炭素数1から10の直鎖又は分岐アルキレン基、シクロへキサン環、ベンゼン環、及びナフタレン環からなる群より選ばれる少なくとも1種であり、X3が単結合、−O−、−CONH−、−NHCO−、−COO−、−OCO−、及び−O(CH2)m−(mは1から5の整数である)からなる群より選ばれる少なくとも1種であり、X4がピロール環、イミダゾール環、ピラゾール環、ピリジン環、ピリミジン環、ピリダジン環、トリアジン環、トリアゾール環、ピラジン環、ベンズイミダゾール環、及びベンゾイミダゾール環からなる群より選ばれる少なくとも1種であり、nが1又は2の整数である上記(2)記載の液晶配向処理剤。
(8)式[1a]から式[1f]中のX2が単結合、炭素数1から5の直鎖又は分岐アルキレン基、及びベンゼン環からなる群より選ばれる少なくとも1種であり、X3が単結合、−O−、−CONH−、−NHCO−、−COO−、−OCO−、及び−O(CH2)m−(mは1から5の整数である)からなる群より選ばれる少なくとも1種であり、X4がピロール環、イミダゾール環、ピラゾール環、ピリジン環、及びピリミジン環からなる群より選ばれる少なくとも1種であり、nが1又は2の整数である上記(2)に記載の液晶配向処理剤。
(9)式[1a]から式[1f]中のX2が単結合、炭素数1から3の直鎖アルキレン基、及びベンゼン環からなる群より選ばれる少なくとも1種であり、X3が単結合、−OCO−、及び−OCH2−からなる群より選ばれる少なくとも1種であり、X4がイミダゾール環、ピリジン環、及びピリミジン環からなる群より選ばれる少なくとも1種であり、nが1又は2の整数である上記(2)に記載の液晶配向処理剤。
(10)分子内にカルボキシル基を有するジアミン化合物が、下記の式[2]で表されるジアミンである上記(1)から上記(9)のいずれかに記載の液晶配向処理剤。
(11)式[2]のジアミン化合物が、下記の式[3]から式[7]からなる群より選ばれる少なくとも1種のジアミン化合物である上記(10)に記載の液晶配向処理剤。
(12)式[3]中、m1が1から2の整数である上記(11)に記載の液晶配向処理剤。
(13)式[4]中、X6が単結合、−CH2−、−C2H4−、−C(CH3)2−、−O−、−CO−、−NH−、−N(CH3)−、−CONH−、−NHCO−、−COO−、又は−OCO−であり、m2及びm3は共に1の整数である上記(11)に記載の液晶配向処理剤。
(14)式[7]中、X8は単結合、−CH2−、−O−、−CO−、−NH−、−CONH−、−NHCO−、−CH2O−、−OCH2−、−COO−、又は−OCO−であり、m7は1から2の整数である上記(11)に記載の液晶配向処理剤。
(15)ジアミン成分中、式[1]で表されるジアミンの1モルに対して、分子内にカルボキシル基を有するジアミンが、0.01から99モルである上記(1)から上記(14)のいずれかに記載の液晶配向処理剤。
(16)液晶配向処理剤中に含まれる溶媒中の5から80質量%が貧溶媒である上記(1)から上記(15)のいずれかに記載の液晶配向処理剤。
(17)液晶配向処理剤中の共重合体がポリアミド酸を脱水閉環させて得られるポリイミドである上記(1)から上記(16)のいずれかに記載の液晶配向処理剤。
(18)上記(1)から上記(17)のいずれかに記載の液晶配向処理剤を用いて得られる液晶配向膜。
(19)上記(18)に記載の液晶配向膜を有する液晶表示素子。
本発明は、ジアミン化合物(A)及びジアミン化合物(B)を含むジアミン成分とテトラカルボン酸二無水物とを反応させて得られる共重合体を含有する液晶配向剤、該液晶配向処理剤を用いて得られる液晶配向膜、更には、該液晶配向膜を有する液晶表示素子である。
その際、ジアミン化合物(A)は、式[1]で表されるジアミン化合物であり、ジアミン化合物(B)は、分子内にカルボキシル基を有するジアミン化合物である。
以上のことにより、本発明の液晶配向処理剤は、液晶配向膜にした際、電圧保持率が高く、かつ高温下に長時間曝された後であっても、直流電圧により蓄積する残留電荷の緩和が速いという効果を奏する。
[ジアミン化合物(A)]
本発明に用いるジアミン化合物(A)は、下記の式[1]で表されるジアミン化合物である。
式[1]中、X2は単結合、炭素数1から20の脂肪族炭化水素基、非芳香族環式炭化水素基、又は芳香族炭化水素基である。
炭素数1から20の脂肪族炭化水素基は、直鎖状でも良いし、分岐していても良い。また、不飽和結合を有していても良い。好ましくは炭素数1から10の脂肪族炭化水素基である。
芳香族炭化水素基の具体例としては、ベンゼン環、ナフタレン環、テトラヒドロナフタレン環、アズレン環、インデン環、フルオレン環、アントラセン環、フェナントレン環、フェナレン環などが挙げられる。
式[1]中、nは1から4の整数であり、好ましくはテトラカルボン酸二無水物との反応性の点から、1から3の整数である。最も好ましくは、nが1又は2の整数である。
本発明の式[1]で表されるジアミン化合物を製造する方法は特に限定されないが、好ましい方法としては以下の方法が挙げられる。
アミノ結合の場合は、対応するジニトロ基含有ハロゲン誘導体と、X2、X3及びX4を含むアミノ基置換誘導体とをアルカリ存在下で反応させたりする方法が挙げられる。
アミド結合では、対応するジニトロ基含有酸クロリド体と、X2、X3及びX4を含むアミノ基置換体とをアルカリ存在下で反応させる方法が挙げられる。
逆アミド結合の場合は、対応するジニトロ基含有アミノ基置換体と、X2、X3及びX4を含む酸クロリド体とをアルカリ存在下で反応させる方法が挙げられる。
本発明に用いるジアミン化合物(B)は、分子内にカルボキシル基を有するジアミン化合物である。その具体的構造は特に限定されないが、好ましくは、式[2]で表される化合物である。
本発明においては、本発明の効果を損なわない限りにおいて、ジアミン化合物(A)、ジアミン化合物(B)以外のその他のジアミン化合物を、ジアミン成分として併用することができる。その具体例を以下に挙げる。
その他のジアミン化合物は、液晶配向膜とした際の液晶配向性、電圧保持特性、蓄積電荷などの特性に応じて、1種類または2種類以上を混合して使用することもできる。
本発明に用いるテトラカルボン酸二無水物は特に限定されない。その具体例を以下に挙げる。
ピロメリット酸二無水物、2,3,6,7−ナフタレンテトラカルボン酸二無水物、1,2,5,6−ナフタレンテトラカルボン酸二無水物、1,4,5,8−ナフタレンテトラカルボン酸二無水物、2,3,6,7−アントラセンテトラカルボン酸二無水物、1,2,5,6−アントラセンテトラカルボン酸二無水物、3,3’,4,4’−ビフェニルテトラカルボン酸二無水物、2,3,3’,4−ビフェニルテトラカルボン酸二無水物、ビス(3,4−ジカルボキシフェニル)エーテル、3,3’,4,4’−ベンゾフェノンテトラカルボン酸二無水物、ビス(3,4−ジカルボキシフェニル)スルホン、ビス(3,4−ジカルボキシフェニル)メタン、2,2−ビス(3,4−ジカルボキシフェニル)プロパン、1,1,1,3,3,3−ヘキサフルオロ−2,2−ビス(3,4−ジカルボキシフェニル)プロパン、ビス(3,4−ジカルボキシフェニル)ジメチルシラン、ビス(3,4−ジカルボキシフェニル)ジフェニルシラン、2,3,4,5−ピリジンテトラカルボン酸二無水物、2,6−ビス(3,4−ジカルボキシフェニル)ピリジン、3,3’,4,4’−ジフェニルスルホンテトラカルボン酸二無水物、3,4,9,10−ペリレンテトラカルボン酸二無水物、1,3−ジフェニル−1,2,3,4−シクロブタンテトラカルボン酸二無水物、オキシジフタルテトラカルボン酸二無水物、1,2,3,4−シクロブタンテトラカルボン酸二無水物、1,2,3,4−シクロペンタンテトラカルボン酸二無水物、1,2,4,5−シクロヘキサンテトラカルボン酸二無水物、1,2,3,4−テトラメチル−1,2,3,4−シクロブタンテトラカルボン酸二無水物、1,2−ジメチル−1,2,3,4−シクロブタンテトラカルボン酸二無水物、1,3−ジメチル−1,2,3,4−シクロブタンテトラカルボン酸二無水物、1,2,3,4−シクロヘプタンテトラカルボン酸二無水物、2,3,4,5−テトラヒドロフランテトラカルボン酸二無水物、3,4−ジカルボキシ−1−シクロへキシルコハク酸二無水物、2,3,5−トリカルボキシシクロペンチル酢酸二無水物、3,4−ジカルボキシ−1,2,3,4−テトラヒドロ−1−ナフタレンコハク酸二無水物、ビシクロ[3,3,0]オクタン−2,4,6,8−テトラカルボン酸二無水物、ビシクロ[4,3,0]ノナン−2,4,7,9−テトラカルボン酸二無水物、ビシクロ[4,4,0]デカン−2,4,7,9−テトラカルボン酸二無水物、ビシクロ[4,4,0]デカン−2,4,8,10−テトラカルボン酸二無水物、トリシクロ[6.3.0.0<2,6>]ウンデカン−3,5,9,11−テトラカルボン酸二無水物、1,2,3,4−ブタンテトラカルボン酸二無水物、4−(2,5−ジオキソテトラヒドロフラン−3−イル)−1,2,3,4−テトラヒドリナフタレン−1,2−ジカルボン酸二無水物、ビシクロ[2,2,2]オクト−7−エン−2,3,5,6−テトラカルボン酸二無水物、5−(2,5−ジオキソテトラヒドロフリル)−3−メチル−3−シクロへキサン−1,2−ジカルボン酸二無水物、テトラシクロ[6,2,1,1,0,2,7]ドデカ−4,5,9,10−テトラカルボン酸二無水物、3,5,6−トリカルボキシノルボルナン−2:3,5:6ジカルボン酸二無水物、1,2,4,5−シクロヘキサンテトラカルボン酸二無水物等が挙げられる。
本発明の共重合体は、ジアミン化合物(A)及びジアミン化合物(B)を含むジアミン成分と、テトラカルボン酸二無水物とを反応させて得られるポリアミド酸、及びこのポリアミド酸を脱水閉環させて得られるポリイミドである。これらのポリアミド酸及びポリイミドのいずれもが、液晶配向膜を得るための共重合体として有用である。
また、有機溶媒中の水分は重合反応を阻害し、さらには生成したポリアミド酸を加水分解させる原因となるので、有機溶媒は脱水乾燥させたものを用いることが好ましい。
本発明のポリイミドにおいて、アミド酸基の脱水閉環率(イミド化率)は、必ずしも100%である必要はなく、用途や目的に応じて任意に調整することができる。
ポリアミド酸をイミド化させる方法としては、ポリアミド酸の溶液をそのまま加熱する熱イミド化、ポリアミド酸の溶液に触媒を添加する触媒イミド化が挙げられる。
本発明の液晶配向処理剤は、液晶配向膜を形成するための塗布液であり、樹脂被膜を形成するための樹脂成分が有機溶媒に溶解した溶液である。ここで、前記の樹脂成分は、上記した本発明の共重合体から選ばれる少なくとも一種の重合体を含む樹脂成分である。その際、樹脂成分の含有量は1質量%から20質量%が好ましく、より好ましくは3質量%から15質量%、特に好ましくは3から10質量%である。
膜厚の均一性や表面平滑性を向上させる溶媒(貧溶媒)の具体例としては次のものが挙げられる。
膜厚の均一性や表面平滑性を向上させる化合物としては、フッ素系界面活性剤、シリコーン系界面活性剤、ノ二オン系界面活性剤などが挙げられる。
液晶配向膜と基板との密着性を向上させる化合物の具体例としては、次に示す官能性シラン含有化合物やエポキシ基含有化合物などが挙げられる。
本発明の液晶配向処理剤は、基板上に塗布、焼成した後、ラビング処理や光照射などで配向処理をして、又は垂直配向用途などでは配向処理無しで液晶配向膜として用いることができる。この際、用いる基板としては透明性の高い基板であれば特に限定されず、ガラス基板、若しくはアクリル基板やポリカーボネート基板などのプラスチック基板などを用いることができる。また、液晶駆動のためのITO電極などが形成された基板を用いることがプロセスの簡素化の観点から好ましい。また、反射型の液晶表示素子では片側の基板のみにならばシリコンウエハー等の不透明な物でも使用でき、この場合の電極はアルミ等の光を反射する材料も使用できる。
液晶セル作製の一例を挙げるならば、液晶配向膜の形成された1対の基板を用意し、片方の基板の液晶配向膜上にスペーサーを散布し、液晶配向膜面が内側になるようにして、もう片方の基板を貼り合わせ、液晶を減圧注入して封止する方法、又は、スペーサーを散布した液晶配向膜面に液晶を滴下した後に基板を貼り合わせて封止を行う方法などが例示できる。このときのスペーサーの厚みは、好ましくは1から30μm、より好ましくは2から10μmである。
以上のようにして、本発明の液晶配向処理剤を用いて作製された液晶表示素子は、信頼性に優れたものとなり、大画面で高精細の液晶テレビなどに好適に利用できる。
[ジアミン化合物の合成]
<合成例1>
ジアミン化合物(4)の合成
1H-NMR(400MHz,DMSO-d6,δppm):9.79(1H,t),9.10-9.09(2H,m),9.00-8.96(1H,m),8.61(1H,broad),8.50-8.48(1H,m),7.79-7.76(1H,m),
7.40-7.36(1H,m),4.57(2H,s).
1H-NMR(400MHz,DMSO-d6,δppm):8.64(1H,t),8.50(1H,d),8.44(1H,d),7.67(1H,d),7.34(1H,q),6.23(2H,d),5.94(1H,s),4.87(4H,s),4.39(2H,d).
ジアミン化合物(7)の合成
1H-NMR(400MHz,DMSO-d6,δppm):8.83-8.34(5H,m),7.83-7.66(1H,m),7.39-7.33(1H,m),4.69-4.49(2H,m),2.91-2.85(3H,m).
1H-NMR(400MHz,DMSO-d6,δppm):8.46-8.34(2H,m),7.63-7.54(1H,broad),7.36-7.33(1H,m),5.86-5.76(3H,m),4.86(4H,s),4.57-4.53(2H,broad),2.80(3H,broad).
ジアミン化合物(10)の合成
1H-NMR(400MHz,DMSO-d6,δppm):9.30(1H,t),9.01-9.00(2H,m),8.95-8.93(1H,m),8.47(1H,d),8.42(1H,dd),7.69(2H,d),7.32(1H,q),3.64-3.58(2H,m),2.92(2H,t).
1H-NMR(400MHz,DMSO-d6,δppm):8.43-8.39(2H,m),8.09(1H,t),7.63(1H,d),7.30(1H,dd),6.16(2H,d),5.92(1H,d),4.84(4H,s),3.44-3.28(3H,m),2.82(3H,t).
ジアミン化合物(14)の合成
1H-NMR(400MHz,CDCl3,δppm):8.79(1H,d),8.71(1H,d),8.66(1H,dd),8.46(1H,dd),7.88-7.85(1H,m),7.40(1H,q),7.30(1H,d),5.38(2H,s).
1H-NMR(400MHz,CDCl3,δppm):8.66(1H,d),8.57(1H,dd),7.77-7.73(1H,m),7.33-7.29(1H,m),6.67(1H,d),5.00(2H,s),3.37(4H,s).
ジアミン化合物(16)の合成
1H-NMR(400MHz,CDCl3,δppm):9.18(1H,d),9.17(1H,broad),8.66-8.62(2H,m),8.29-8.25(1H,m),7.69-7.66(1H,m),7.37-7.33(1H,m),6.90(1H,d),4.68(2H,m).
1H-NMR(400MHz,CDCl3,δppm):8.63(1H,d),8.52(1H,dd),7.71-7.66(1H,m),7.28-7.24(1H,m),6.53(1H,d),6.18-6.11(2H,m),4.22(2H,s),3.70(1H,s),3.56-3.34(4H,broad).
ジアミン化合物(19)の合成
次いで、化合物(18)(1.0g,3.65mmol)、酸化白金(IV)(含水型,0.1g,10wt%)、及びメタノール(10g)の混合物を、水素存在下にて、23℃で攪拌した。反応終了後、触媒をセライトにてろ過した後、エバポレーターにて溶媒を留去し、ジアミン化合物(19)を得た(得量:0.97g,得率:97%)。
1H-NMR(400MHz,DMSO-d6,δppm):8.52(1H,d),8.41(1H,dd),7.69(1H,d),7.32(1H,q),5.60(1H,t),5.17(2H,s),4.37-4.14(4H,m).
ジアミン化合物(23)の合成
1H-NMR(400MHz,DMSO-d6,δppm):11.25(1H,s),9.18(1H,d),9.09(2H,dd),8.82(1H,dd),8.57(1H,t),8.38-8.35(1H,m),7.64(1H,q).
1H-NMR(400MHz,DMSO-d6,δppm):9.87(1H,s),9.03-9.01(1H,m),8.72-8.70(1H,m),8.23-8.19(1H,m),7.54-7.50(1H,m),6.27-6.26(2H,m),5.63-5.61(1H,m),4.75-4.73(2H,m).
ジアミン化合物(26)の合成
1H-NMR(400MHz,DMSO-d6,δppm):11.4(1H,s),9.15-9.14(1H,m),8.86(1H,d),8.77(1H,d),8.64-8.60(1H,m),8.33(1H,d),8.06(1H,d),7.66(1H,q),2.92(2H,t).
1H-NMR(400MHz,DMSO-d6,δppm):9.54(1H,s),9.10(1H,d),8.72(1H,dd),8.30-8.27(1H,m),7.90(1H,s),7.52(1H,q),6.75(1H,d),6.61(1H,d),5.99(1H,m),4.65-4.59(4H,m).
ジアミン化合物(29)の合成
1H-NMR(400MHz,DMSO-d6,δppm):8.74-8.73(3H,m),8.61(2H,dd),7.93(2H,d),7.50(2H,q),7.44(1H,s),5.56(4H,s).
1H-NMR(400MHz,DMSO-d6,δppm):8.65(2H,d),8.52(2H,dd),7.88-7.85(2H,m),7.40(2H,q),6.68(1H,s),6.07(1H,s),4.96(4H,s),4.25(4H,s).
ジアミン化合物(34)の合成
1H-NMR(400MHz,DMSO-d6,δppm):9.29(1H,dd),8.92-8.91(2H,m),8.52-8.48(2H,m),7.69-7.66(1H,m),7.53-7.51(2H,m),7.44-7.40(2H,m),7.24(1H,d).
1H-NMR(400MHz,DMSO-d6,δppm):9.20(1H,dd),8.85(1H,dd),8.43-8.40(1H,m), 7.62-7.59(1H,m),7.19-7.16(2H,m),6.88-6.84(2H,m),6.53(1H,d),6.02(1H,d),5.81(1H,dd),4.69(2H,s),4.57(2H,s).
ジアミン化合物(37)の合成
1H-NMR(400MHz,CDCl3,δppm):8.84(1H,d),8.71(1H,broad),8.63(1H,dd),8.30(1H,dd),7.80(1H,d),7.36(1H,q),7.12-7.08(4H,m),7.01(1H,d),5.04(2H,s).
1H-NMR(400MHz,CDCl3,δppm):8.66(1H,d),8.57(1H,dd),7.77(1H,m),7.34(1H,q),6.87(4H,s),6.69(1H,d),6.16(1H,d),6.07(1H,dd),5.02(2H,s),3.65-3.48(4H,broad).
ジアミン化合物(40)の合成
1H-NMR(400MHz,DMSO-d6,δppm):9.76(1H,t),9.09-9.02(2H,m),8.99-8.93(1H,m),8.50(1H,broad),7.64-7.60(1H,m),7.36-7.32(1H,m),7.20-7.14(1H,m),4.57(2H,s),3.35(2H,s).
1H-NMR(400MHz,DMSO-d6,δppm):8.64(1H,t),8.50(1H,d),8.44(1H,d),7.67(1H,d),7.34(1H,q),6.23(2H,d),5.94(1H,s),4.87(4H,s),4.39(2H,d).
ジアミン化合物(43)の合成
1H-NMR(400MHz,DMSO-d6,δppm):9.75(1H,broad),9.10(2H,s),8.97-8.92(1H,m),7.40-7.22(5H,m),4.59-4.52(2H,m).
1H-NMR(400MHz,DMSO-d6,δppm):8.55(1H,broad),7.34-7.17(5H,m),6.28(2H,s),6.98-6.94(1H,m),4.85-4.74(4H,broad),4.42-4.35(2H,m).
以下に使用したテトラカルボン酸二無水物などの化合物の略号を示した。
(テトラカルボン酸二無水物)
CBDA:1,2,3,4−シクロブタンテトラカルボン酸二無水物
BODA:ビシクロ[3,3,0]オクタン−2,4,6,8−テトラカルボン酸二無水物
NMP:N−メチル−2−ピロリドン
BCS:ブチルセロソルブ
<ポリイミドの分子量測定>
合成例におけるポリイミドの分子量は、昭和電工社製 常温ゲル浸透クロマトグラフィー(GPC)装置(GPC−101)、Shodex社製カラム(KD−803、KD−805)を用い以下のようにして測定した。
溶離液:N,N’−ジメチルホルムアミド(添加剤として、臭化リチウム−水和物(LiBr・H2O)が30mmol/L、リン酸・無水結晶(o−リン酸)が30mmol/L、テトラヒドロフラン(THF)が10ml/L)
流速:1.0ml/分
検量線作成用標準サンプル:東ソー社製 TSK 標準ポリエチレンオキサイド(分子量900,000、150,000、100,000、30,000)、および、ポリマーラボラトリー社製 ポリエチレングリコール(分子量 約12,000、4,000、1,000)。
合成例におけるポリイミドのイミド化率は次のようにして測定した。ポリイミド粉末20mgをNMRサンプル管(草野科学社製 NMRサンプリングチューブスタンダード φ5)に入れ、重水素化ジメチルスルホキシド(DMSO−d6、0.05%TMS混合品)0.53mlを添加し、超音波をかけて完全に溶解させた。この溶液を日本電子データム社製NMR測定器(JNW−ECA500)にて500MHzのプロトンNMRを測定した。イミド化率は、イミド化前後で変化しない構造に由来するプロトンを基準プロトンとして決め、このプロトンのピーク積算値と、9.5〜10.0ppm付近に現れるアミド酸のNH基に由来するプロトンピーク積算値とを用い以下の式によって求めた。
イミド化率(%)=(1−α・x/y)×100
上記式において、xはアミド酸のNH基由来のプロトンピーク積算値、yは基準プロトンのピーク積算値、αはポリアミド酸(イミド化率が0%)の場合におけるアミド酸のNH基プロトン1個に対する基準プロトンの個数割合である。
BODA(3.83g,15.3mmol)、DBA(1.09g,7.17mmol)、PCH7DAB(3.88g,10.2mmol)、及びジアミン化合物(4)(0.74g,3.06mmol)をNMP(17.5g)中で混合し、80℃で5時間反応させた後、CBDA(1.00g,5.10mmol)とNMP(14.0g)を加え、40℃で6時間反応させポリアミド酸溶液を得た。
このポリアミド酸溶液(10.0g)にNMPを加え6質量%に希釈した後、イミド化触媒として無水酢酸(1.67g)、及びピリジン(0.90g)を加え、90℃で3.5時間反応させた。この反応溶液をメタノール(130ml)中に投入し、得られた沈殿物を濾別した。この沈殿物をメタノールで洗浄し、100℃で減圧乾燥しポリイミド粉末(A)を得た。このポリイミドのイミド化率は55%であり、数平均分子量は18,500、重量平均分子量は48,200であった。
合成例14で得られたポリアミド酸溶液(10.0g)にNMPを加え6質量%に希釈した後、イミド化触媒として無水酢酸(2.17g)、及びピリジン(1.68g)を加え、90℃で3.5時間反応させた。この反応溶液をメタノール(140ml)中に投入し、得られた沈殿物を濾別した。この沈殿物をメタノールで洗浄し、100℃で減圧乾燥しポリイミド粉末(B)を得た。このポリイミドのイミド化率は80%であり、数平均分子量は17,100、重量平均分子量は46,900であった。
BODA(2.41g,9.64mmol)、DBA(1.37g,9.01mmol)、PBCH7DAB(0.48g,1.27mmol)、及びジアミン化合物(7)(0.66g,2.72mmol)をNMP(9.00g)中で混合し、80℃で5時間反応させた後、CBDA(0.63g,3.21mmol)とNMP(7.80g)を加え、40℃で6時間反応させポリアミド酸溶液を得た。
得られたポリアミド酸溶液(10.0g)にNMPを加え、6質量%に希釈した後、イミド化触媒として無水酢酸(1.60g)、及びピリジン(0.90g)を加え、90℃で3.5時間反応させた。この反応溶液をメタノール(140ml)中に投入し、得られた沈殿物を濾別した。この沈殿物をメタノールで洗浄し、100℃で減圧乾燥しポリイミド粉末(C)を得た。このポリイミドのイミド化率は56%であり、数平均分子量は17,300、重量平均分子量は46,000であった。
BODA(4.59g,18.4mmol)、DBA(1.30g,8.55mmol)、PCH7DAB(4.66g,12.2mmol)、及びジアミン化合物(10)(0.94g,3.88mmol)をNMP(21.5g)中で混合し、80℃で5時間反応させた後、CBDA(1.20g,6.12mmol)とNMP(17.0g)を加え、40℃で6時間反応させポリアミド酸溶液を得た。
得られたポリアミド酸溶液(10.0g)にNMPを加え、6質量%に希釈した後、イミド化触媒として無水酢酸(1.68g)、及びピリジン(0.92g)を加え、90℃で3.5時間反応させた。この反応溶液をメタノール(130ml)中に投入し、得られた沈殿物を濾別した。この沈殿物をメタノールで洗浄し、100℃で減圧乾燥しポリイミド粉末(D)を得た。このポリイミドのイミド化率は60%であり、数平均分子量は18,100、重量平均分子量は47,800であった。
合成例17で得られたポリアミド酸溶液(10.0g)にNMPを加え、6質量%に希釈した後、イミド化触媒として無水酢酸(2.16g)、及びピリジン(1.75g)を加え、90℃で3.5時間反応させた。この反応溶液をメタノール(130ml)中に投入し、得られた沈殿物を濾別した。この沈殿物をメタノールで洗浄し、100℃で減圧乾燥しポリイミド粉末(E)を得た。このポリイミドのイミド化率は83%であり、数平均分子量は17,300、重量平均分子量は45,900であった。
BODA(2.56g,10.3mmol)、DBA(0.94g,6.18mmol)、PCH7DAB(1.56g,4.10mmol)、及びジアミン化合物(14)(0.74g,3.04mmol)をNMP(10.50g)中で混合し、80℃で5時間反応させた後、CBDA(0.67g,3.42mmol)とNMP(9.00g)を加え、40℃で6時間反応させポリアミド酸溶液を得た。
得られたポリアミド酸溶液(10.0g)にNMPを加え、6質量%に希釈した後、イミド化触媒として無水酢酸(1.16g)、及びピリジン(0.88g)を加え、90℃で3.5時間反応させた。この反応溶液をメタノール(140ml)中に投入し、得られた沈殿物を濾別した。この沈殿物をメタノールで洗浄し、100℃で減圧乾燥しポリイミド粉末(F)を得た。このポリイミドのイミド化率は55%であり、数平均分子量は19,100、重量平均分子量は49,100であった。
BODA(2.49g,9.94mmol)、DBA(1.11g,7.30mmol)、PCH7DAB(0.75g,1.97mmol)、及びジアミン化合物(16)(0.85g,3.52mmol)をNMP(9.50g)中で混合し、80℃で5時間反応させた後、CBDA(0.65g,3.31mmol)とNMP(8.10g)を加え、40℃で6時間反応させポリアミド酸溶液を得た。
得られたポリアミド酸溶液(10.0g)にNMPを加え、6質量%に希釈した後、イミド化触媒として無水酢酸(1.12g)、及びピリジン(0.90g)を加え、80℃で2時間反応させた。この反応溶液をメタノール(120ml)中に投入し、得られた沈殿物を濾別した。この沈殿物をメタノールで洗浄し、100℃で減圧乾燥しポリイミド粉末(G)を得た。このポリイミドのイミド化率は53%であり、数平均分子量は18,800、重量平均分子量は47,900であった。
BODA(2.53g,10.1mmol)、DBA(0.72g,4.74mmol)、PCH7DAB(2.56g,6.73mmol)、及びジアミン化合物(19)(0.43g,1.79mmol)をNMP(12.1g)中で混合し、80℃で5時間反応させた後、CBDA(0.66g,3.37mmol)とNMP(9.20g)を加え、40℃で6時間反応させポリアミド酸溶液を得た。
得られたポリアミド酸溶液(10.0g)にNMPを加え、6質量%に希釈した後、イミド化触媒として無水酢酸(1.16g)、及びピリジン(1.00g)を加え、90℃で3.5時間反応させた。この反応溶液をメタノール(140ml)中に投入し、得られた沈殿物を濾別した。この沈殿物をメタノールで洗浄し、100℃で減圧乾燥しポリイミド粉末(H)を得た。このポリイミドのイミド化率は55%であり、数平均分子量は16,900、重量平均分子量は46,500であった。
BODA(2.60g,10.4mmol)、DBA(0.74g,4.87mmol)、PCH7DAB(2.64g,6.93mmol)、及びジアミン化合物(23)(0.47g,1.96mmol)をNMP(11.1g)中で混合し、80℃で5時間反応させた後、CBDA(0.68g,3.47mmol)とNMP(9.50g)を加え、40℃で6時間反応させポリアミド酸溶液を得た。
得られたポリアミド酸溶液(10.1g)にNMPを加え、6質量%に希釈した後、イミド化触媒として無水酢酸(1.15g)、及びピリジン(1.01g)を加え、90℃で3.5時間反応させた。この反応溶液をメタノール(120ml)中に投入し、得られた沈殿物を濾別した。この沈殿物をメタノールで洗浄し、100℃で減圧乾燥しポリイミド粉末(I)を得た。このポリイミドのイミド化率は54%であり、数平均分子量は18,100、重量平均分子量は48,100であった。
BODA(2.49g,9.94mmol)、DBA(1.11g,7.30mmol)、PCH7DAB(0.50g,1.31mmol)、及びジアミン化合物(26)(1.06g,4.37mmol)をNMP(9.50g)中で混合し、80℃で5時間反応させた後、CBDA(0.65g,3.31mmol)とNMP(8.10g)を加え、40℃で6時間反応させポリアミド酸溶液を得た。
得られたポリアミド酸溶液(10.2g)にNMPを加え、6質量%に希釈した後、イミド化触媒として無水酢酸(1.17g)、及びピリジン(0.99g)を加え、90℃で3.5時間反応させた。この反応溶液をメタノール(130ml)中に投入し、得られた沈殿物を濾別した。この沈殿物をメタノールで洗浄し、100℃で減圧乾燥しポリイミド粉末(J)を得た。このポリイミドのイミド化率は57%であり、数平均分子量は18,100、重量平均分子量は47,000であった。
BODA(2.45g,9.79mmol)、DBA(1.59g,10.5mmol)、PCH7DAB(0.49g,1.29mmol)、及びジアミン化合物(29)(0.42g,1.74mmol)をNMP(8.50g)中で混合し、80℃で5時間反応させた後、CBDA(0.64g,3.26mmol)とNMP(7.50g)を加え、40℃で6時間反応させポリアミド酸溶液を得た。
得られたポリアミド酸溶液(10.0g)にNMPを加え、6質量%に希釈した後、イミド化触媒として無水酢酸(1.16g)、及びピリジン(1.00g)を加え、90℃で3.5時間反応させた。この反応溶液をメタノール(130ml)中に投入し、得られた沈殿物を濾別した。この沈殿物をメタノールで洗浄し、100℃で減圧乾燥しポリイミド粉末(K)を得た。このポリイミドのイミド化率は55%であり、数平均分子量は18,400、重量平均分子量は47,900であった。
BODA(2.49g,9.94mmol)、DBA(0.61g,4.01mmol)、PCH7DAB(2.52g,6.63mmol)、及びジアミン化合物(34)(0.85g,3.52mmol)をNMP(12.5g)中で混合し、80℃で5時間反応させた後、CBDA(0.65g,3.31mmol)とNMP(10.5g)を加え、40℃で6時間反応させポリアミド酸溶液を得た。
得られたポリアミド酸溶液(10.0g)にNMPを加え、6質量%に希釈した後、イミド化触媒として無水酢酸(1.16g)、及びピリジン(1.01g)を加え、90℃で3.5時間反応させた。この反応溶液をメタノール(150ml)中に投入し、得られた沈殿物を濾別した。この沈殿物をメタノールで洗浄し、100℃で減圧乾燥しポリイミド粉末(L)を得た。このポリイミドのイミド化率は55%であり、数平均分子量は18,400、重量平均分子量は47,400であった。
BODA(4.40g,17.6mmol)、DBA(1.25g,8.22mmol)、PCH7DAB(4.46g,11.7mmol)、及びジアミン化合物(37)(1.08g,4.46mmol)をNMP(21.0g)中で混合し、80℃で5時間反応させた後、CBDA(1.15g,5.86mmol)とNMP(16.5g)を加え、40℃で6時間反応させポリアミド酸溶液を得た。
得られたポリアミド酸溶液(10.0g)にNMPを加え、6質量%に希釈した後、イミド化触媒として無水酢酸(1.15g)、及びピリジン(1.00g)を加え、90℃で3.5時間反応させた。この反応溶液をメタノール(150ml)中に投入し、得られた沈殿物を濾別した。この沈殿物をメタノールで洗浄し、100℃で減圧乾燥しポリイミド粉末(M)を得た。このポリイミドのイミド化率は55%であり、数平均分子量は19,800、重量平均分子量は48,800であった。
合成例26で得たポリアミド酸溶液にNMPを加え、6質量%に希釈した後、イミド化触媒として無水酢酸(2.17g)、及びピリジン(1.66g)を加え、90℃で3.5時間反応させた。この反応溶液をメタノール(310ml)中に投入し、得られた沈殿物を濾別した。この沈殿物をメタノールで洗浄し、100℃で減圧乾燥しポリイミド粉末(N)を得た。このポリイミドのイミド化率は82%であり、数平均分子量は16,800、重量平均分子量は46,300であった。
BODA(2.45g,9.79mmol)、DBA(0.70g,4.61mmol)、PCH7DAB(2.48g,6.53mmol)、及びジアミン化合物(40)(0.50g,2.08mmol)をNMP(11.5g)中で混合し、80℃で5時間反応させた後、CBDA(0.64g,3.26mmol)とNMP(8.50g)を加え、40℃で6時間反応させポリアミド酸溶液を得た。
得られたポリアミド酸溶液(10.1g)にNMPを加え、6質量%に希釈した後、イミド化触媒として無水酢酸(2.15g)、及びピリジン(1.67g)を加え、90℃で3.5時間反応させた。この反応溶液をメタノール(300ml)中に投入し、得られた沈殿物を濾別した。この沈殿物をメタノールで洗浄し、100℃で減圧乾燥しポリイミド粉末(O)を得た。このポリイミドのイミド化率は80%であり、数平均分子量は16,900、重量平均分子量は47,200であった。
BODA(2.49g,9.94mmol)、p−PDA(0.50g,4.64mmol)、PCH7DAB(2.52g,6.63mmol)、及びジアミン化合物(40)(0.51g,2.11mmol)をNMP(11.3g)中で混合し、80℃で5時間反応させた後、CBDA(0.65g,3.31mmol)とNMP(8.30g)を加え、40℃で6時間反応させポリアミド酸溶液を得た。
得られたポリアミド酸溶液(10.0g)にNMPを加え、6質量%に希釈した後、イミド化触媒として無水酢酸(2.16g)、及びピリジン(1.67g)を加え、90℃で3.5時間反応させた。この反応溶液をメタノール(310ml)中に投入し、得られた沈殿物を濾別した。この沈殿物をメタノールで洗浄し、100℃で減圧乾燥しポリイミド粉末(P)を得た。このポリイミドのイミド化率は79%であり、数平均分子量は17,100、重量平均分子量は47,900であった。
BODA(2.53g,10.1mmol)、DBA(0.72g,4.74mmol)、PCH7DAB(2.56g,6.73mmol)、及びジアミン化合物(43)(0.49g,2.01mmol)をNMP(11.8g)中で混合し、80℃で5時間反応させた後、CBDA(0.66g,3.37mmol)とNMP(8.60g)を加え、40℃で6時間反応させポリアミド酸溶液を得た。
得られたポリアミド酸溶液(10.0g)にNMPを加え、6質量%に希釈した後、イミド化触媒として無水酢酸(2.15g)、及びピリジン(1.65g)を加え、90℃で3.5時間反応させた。この反応溶液をメタノール(310ml)中に投入し、得られた沈殿物を濾別した。この沈殿物をメタノールで洗浄し、100℃で減圧乾燥しポリイミド粉末(Q)を得た。このポリイミドのイミド化率は81%であり、数平均分子量は17,900、重量平均分子量は48,100であった。
BODA(2.49g,9.94mmol)、p−PDA(0.50g,4.64mmol)、PCH7DAB(2.51g,6.63mmol)、及びジアミン化合物(43)(0.48g,1.98mmol)をNMP(10.5g)中で混合し、80℃で5時間反応させた後、CBDA(0.65g,3.31mmol)とNMP(8.10g)を加え、40℃で6時間反応させポリアミド酸溶液を得た。
得られたポリアミド酸溶液(10.1g)にNMPを加え、6質量%に希釈した後、イミド化触媒として無水酢酸(2.18g)、及びピリジン(1.68g)を加え、90℃で3.5時間反応させた。この反応溶液をメタノール(310ml)中に投入し、得られた沈殿物を濾別した。この沈殿物をメタノールで洗浄し、100℃で減圧乾燥しポリイミド粉末(R)を得た。このポリイミドのイミド化率は80%であり、数平均分子量は17,700、重量平均分子量は47,600であった。
<実施例1>
合成例14で得られたポリイミド粉末[A](5.1g)にNMP(22.1g)を加え、70℃にて40時間攪拌して溶解させた。この溶液にNMP(11.1g)、BCS(46.8g)を加え、25℃にて2時間攪拌することにより、液晶配向処理剤[1]を得た。この液晶配向処理剤に濁りや析出などの異常は見られず、樹脂成分は均一に溶解していることが確認された。
上記で得た液晶配向処理剤[1]を3cm×4cm(縦×横)ITO電極付き基板のITO面にスピンコートし、ホットプレート上にて80℃で5分間、210℃の熱風循環式オーブンにて1時間焼成を行い、膜厚100nmのポリイミド塗膜を作製した。
この液晶配向膜付き基板を、ロール径120mm、レーヨン布のラビング装置にて、回転数300rpm、ロール進行速度20mm/sec、押し込み量0.3mmの条件にてラビング処理をし、液晶配向膜付き基板を得た。
この液晶配向膜付き基板を2枚用意し、その1枚の液晶配向膜面上に6μmのビーズスペーサーを散布した後、その上からシール剤を印刷した。もう1枚の基板を、液晶配向膜面を内側にし、ラビング方向が逆向きになるようにして張り合わせた後、シール剤を硬化させて空セルを作製した。この空セルに減圧注入法によって、液晶MLC−6608(メルク・ジャパン社製)を注入し、アンチパラレル配向のネマチック液晶セルを得た。
上記で得られた液晶セルに、80℃の温度下で4Vの電圧を60μs印加し、16.67ms後及び1667ms後の電圧を測定し、電圧がどのくらい保持できているかを電圧保持率として計算した。結果は、後述する表7に示す。
電圧保持率測定後の液晶セルに、直流電圧10Vを30分印加し、1秒間短絡させた後、液晶セル内に発生している電位を1800秒間測定した。そして、50秒後及び1000秒後の残留電荷を測定した。なお、測定には東陽テクニカ社製6254型液晶物性評価装置を用いた。結果は、後述する表8に示す。
残留電荷測定後の液晶セルを、100℃に設定した高温槽に7日間放置した後、電圧保持率及び残留電荷の測定を行った。結果は、後述する表7及び表8に示す。
合成例15で得られたポリイミド粉末[B](5.0g)にNMP(21.7g)を加え、70℃にて40時間攪拌して溶解させた。この溶液にNMP(10.8g)、BCS(45.8g)を加え、25℃にて2時間攪拌することにより、液晶配向処理剤[2]を得た。この液晶配向処理剤に濁りや析出などの異常は見られず、樹脂成分は均一に溶解していることが確認された。得られた液晶配向処理剤[2]を用い、実施例1と同様に液晶セルを作製し、電圧保持率の評価、残留電荷の緩和の評価、高温放置後の評価を行った。結果は、後述する表7及び表8に示す。
合成例16で得られたポリイミド粉末[C](4.9g)にNMP(29.4g)を加え、70℃にて40時間攪拌して溶解させた。この溶液にNMP(14.8g)、BCS(32.5g)を加え、25℃にて2時間攪拌することにより、液晶配向処理剤[3]を得た。この液晶配向処理剤に濁りや析出などの異常は見られず、樹脂成分は均一に溶解していることが確認された。得られた液晶配向処理剤[3]を用い、実施例1と同様に液晶セルを作製し、電圧保持率の評価、残留電荷の緩和の評価、高温放置後の評価を行った。結果は、後述する表7及び表8に示す。
合成例17で得られたポリイミド粉末[D](5.0g)にNMP(21.6g)を加え、70℃にて40時間攪拌して溶解させた。この溶液にNMP(10.5g)、BCS(45.4g)を加え、25℃にて2時間攪拌することにより、液晶配向処理剤[4]を得た。この液晶配向処理剤に濁りや析出などの異常は見られず、樹脂成分は均一に溶解していることが確認された。得られた液晶配向処理剤[4]を用い、実施例1と同様に液晶セルを作製し、電圧保持率の評価、残留電荷の緩和の評価、高温放置後の評価を行った。結果は、後述する表7及び表8に示す。
合成例18で得られたポリイミド粉末[E](5.0g)にNMP(27.2g)を加え、70℃にて40時間攪拌して溶解させた。この溶液にNMP(13.5g)、BCS(37.6g)を加え、25℃にて2時間攪拌することにより、液晶配向処理剤[5]を得た。この液晶配向処理剤に濁りや析出などの異常は見られず、樹脂成分は均一に溶解していることが確認された。得られた液晶配向処理剤[5]を用い、実施例1と同様に液晶セルを作製し、電圧保持率の評価、残留電荷の緩和の評価、高温放置後の評価を行った。結果は、後述する表7及び表8に示す。
合成例19で得られたポリイミド粉末[F](5.1g)にNMP(25.0g)を加え、70℃にて40時間攪拌して溶解させた。この溶液にNMP(12.5g)、BCS(42.5g)を加え、25℃にて2時間攪拌することにより、液晶配向処理剤[6]を得た。この液晶配向処理剤に濁りや析出などの異常は見られず、樹脂成分は均一に溶解していることが確認された。得られた液晶配向処理剤[6]を用い、実施例1と同様に液晶セルを作製し、電圧保持率の評価、残留電荷の緩和の評価、高温放置後の評価を行った。結果は、後述する表7及び表8に示す。
合成例20で得られたポリイミド粉末[G](5.0g)にNMP(24.4g)を加え、70℃にて40時間攪拌して溶解させた。この溶液にNMP(12.2g)、BCS(41.8g)を加え、25℃にて2時間攪拌することにより、液晶配向処理剤[7]を得た。この液晶配向処理剤に濁りや析出などの異常は見られず、樹脂成分は均一に溶解していることが確認された。得られた液晶配向処理剤[7]を用い、実施例1と同様に液晶セルを作製し、電圧保持率の評価、残留電荷の緩和の評価、高温放置後の評価を行った。結果は、後述する表7及び表8に示す。
合成例21で得られたポリイミド粉末[H](5.0g)にNMP(30.1g)を加え、70℃にて40時間攪拌して溶解させた。この溶液にNMP(14.7g)、BCS(33.5g)を加え、25℃にて2時間攪拌することにより、液晶配向処理剤[8]を得た。この液晶配向処理剤に濁りや析出などの異常は見られず、樹脂成分は均一に溶解していることが確認された。得られた液晶配向処理剤[8]を用い、実施例1と同様に液晶セルを作製し、電圧保持率の評価、残留電荷の緩和の評価、高温放置後の評価を行った。結果は、後述する表7及び表8に示す。
合成例22で得られたポリイミド粉末[I](5.0g)にNMP(32.7g)を加え、70℃にて40時間攪拌して溶解させた。この溶液にNMP(16.5g)、BCS(29.2g)を加え、25℃にて2時間攪拌することにより、液晶配向処理剤[9]を得た。この液晶配向処理剤に濁りや析出などの異常は見られず、樹脂成分は均一に溶解していることが確認された。得られた液晶配向処理剤[9]を用い、実施例1と同様に液晶セルを作製し、電圧保持率の評価、残留電荷の緩和の評価、高温放置後の評価を行った。結果は、後述する表7及び表8に示す。
合成例23で得られたポリイミド粉末[J](4.8g)にNMP(31.5g)を加え、70℃にて40時間攪拌して溶解させた。この溶液にNMP(15.5g)、BCS(28.1g)を加え、25℃にて2時間攪拌することにより、液晶配向処理剤[10]を得た。この液晶配向処理剤に濁りや析出などの異常は見られず、樹脂成分は均一に溶解していることが確認された。得られた液晶配向処理剤[10]を用い、実施例1と同様に液晶セルを作製し、電圧保持率の評価、残留電荷の緩和の評価、高温放置後の評価を行った。結果は、後述する表7及び表8に示す。
合成例24で得られたポリイミド粉末[K](5.0g)にNMP(38.3g)を加え、70℃にて40時間攪拌して溶解させた。この溶液にNMP(19.2g)、BCS(20.7g)を加え、25℃にて2時間攪拌することにより、液晶配向処理剤[11]を得た。この液晶配向処理剤に濁りや析出などの異常は見られず、樹脂成分は均一に溶解していることが確認された。得られた液晶配向処理剤[11]を用い、実施例1と同様に液晶セルを作製し、電圧保持率の評価、残留電荷の緩和の評価、高温放置後の評価を行った。結果は、後述する表7及び表8に示す。
合成例25で得られたポリイミド粉末[L](4.9g)にNMP(32.2g)を加え、70℃にて40時間攪拌して溶解させた。この溶液にNMP(16.1g)、BCS(28.5g)を加え、25℃にて2時間攪拌することにより、液晶配向処理剤[12]を得た。この液晶配向処理剤に濁りや析出などの異常は見られず、樹脂成分は均一に溶解していることが確認された。得られた液晶配向処理剤[12]を用い、実施例1と同様に液晶セルを作製し、電圧保持率の評価、残留電荷の緩和の評価、高温放置後の評価を行った。結果は、後述する表7及び表8に示す。
合成例26で得られたポリイミド粉末[M](5.0g)にNMP(30.0g)を加え、70℃にて40時間攪拌して溶解させた。この溶液にNMP(14.8g)、BCS(33.3g)を加え、25℃にて2時間攪拌することにより、液晶配向処理剤[13]を得た。この液晶配向処理剤に濁りや析出などの異常は見られず、樹脂成分は均一に溶解していることが確認された。得られた液晶配向処理剤[13]を用い、実施例1と同様に液晶セルを作製し、電圧保持率の評価、残留電荷の緩和の評価、高温放置後の評価を行った。結果は、後述する表7及び表8に示す。
合成例27で得られたポリイミド粉末[N](5.0g)にNMP(32.6g)を加え、70℃にて40時間攪拌して溶解させた。この溶液にNMP(16.6g)、BCS(29.2g)を加え、25℃にて2時間攪拌することにより、液晶配向処理剤[14]を得た。この液晶配向処理剤に濁りや析出などの異常は見られず、樹脂成分は均一に溶解していることが確認された。得られた液晶配向処理剤[14]を用い、実施例1と同様に液晶セルを作製し、電圧保持率の評価、残留電荷の緩和の評価、高温放置後の評価を行った。結果は、後述する表7及び表8に示す。
合成例28で得られたポリイミド粉末[O](4.5g)にNMP(24.5g)を加え、70℃にて40時間攪拌して溶解させた。この溶液にNMP(12.3g)、BCS(33.8g)を加え、25℃にて2時間攪拌することにより、液晶配向処理剤[15]を得た。この液晶配向処理剤に濁りや析出などの異常は見られず、樹脂成分は均一に溶解していることが確認された。得られた液晶配向処理剤[15]を用い、実施例1と同様に液晶セルを作製し、電圧保持率の評価、残留電荷の緩和の評価、高温放置後の評価を行った。結果は、後述する表7及び表8に示す。
合成例29で得られたポリイミド粉末[P](4.6g)にNMP(35.3g)を加え、70℃にて40時間攪拌して溶解させた。この溶液にNMP(17.6g)、BCS(19.3g)を加え、25℃にて2時間攪拌することにより、液晶配向処理剤[16]を得た。この液晶配向処理剤に濁りや析出などの異常は見られず、樹脂成分は均一に溶解していることが確認された。得られた液晶配向処理剤[16]を用い、実施例1と同様に液晶セルを作製し、電圧保持率の評価、残留電荷の緩和の評価、高温放置後の評価を行った。結果は、後述する表7及び表8に示す。
合成例30で得られたポリイミド粉末[Q](4.5g)にNMP(27.1g)を加え、70℃にて40時間攪拌して溶解させた。この溶液にNMP(13.3g)、BCS(30.1g)を加え、25℃にて2時間攪拌することにより、液晶配向処理剤[17]を得た。この液晶配向処理剤に濁りや析出などの異常は見られず、樹脂成分は均一に溶解していることが確認された。得られた液晶配向処理剤[17]を用い、実施例1と同様に液晶セルを作製し、電圧保持率の評価、残留電荷の緩和の評価、高温放置後の評価を行った。結果は、後述する表7及び表8に示す。
合成例31で得られたポリイミド粉末[R](4.5g)にNMP(37.1g)を加え、70℃にて40時間攪拌して溶解させた。この溶液にNMP(18.5g)、BCS(35.0g)を加え、25℃にて2時間攪拌することにより、液晶配向処理剤[18]を得た。この液晶配向処理剤に濁りや析出などの異常は見られず、樹脂成分は均一に溶解していることが確認された。得られた液晶配向処理剤[18]を用い、実施例1と同様に液晶セルを作製し、電圧保持率の評価、残留電荷の緩和の評価、高温放置後の評価を行った。結果は、後述する表7及び表8に示す。
なお、2008年1月25日に出願された日本特許出願2008−014970号の明細書、特許請求の範囲、及び要約書の全内容をここに引用し、本発明の明細書の開示として、取り入れるものである。
Claims (19)
- ジアミン化合物(A)及びジアミン化合物(B)を含むジアミン成分とテトラカルボン酸二無水物成分とを反応させて得られる共重合体を含有する液晶配向処理剤。
ジアミン化合物(A):下記式[1]で表されるジアミン化合物、
ジアミン化合物(B):分子内にカルボキシル基を有するジアミン化合物。
- 式[1]が、下記の式[1a]から式[1f]で表される化合物からなる群より選ばれる少なくとも1種である請求項1に記載の液晶配向処理剤。
(式中、Q1は水素原子又は炭素数1から3のアルキル基であり、X2は単結合、又は炭素数1から20の脂肪族炭化水素基、非芳香族環式炭化水素基、及び芳香族炭化水素基からなる群より選ばれる少なくとも1種の2価の有機基であり、X3は単結合、又は−O−、−NQ2−、−CONQ2−、−NQ2CO−、−COO−、−OCO−、及び−O(CH2)m−(mは1から5の整数である)からなる群より選ばれる少なくとも1種の2価の有機基であり、Q2は水素原子又は炭素数1から3のアルキル基(ただし、X 3 が−NQ 2 −である場合は、Q 2 は炭素数1から3のアルキル基)であり、X4は窒素含有芳香族複素環であり、nは1から4の整数である)。 - 式[1a]から式[1f]中のX2が単結合、炭素数1から3の直鎖アルキレン基、又はベンゼン環である請求項2に記載の液晶配向処理剤。
- 式[1a]から式[1f]中のX3が単結合、−OCO−、又は−OCH2−である請求項2又は請求項3に記載の液晶配向処理剤。
- 式[1a]から式[1f]中のX4がイミダゾール環、ピリジン環、又はピリミジン環である請求項2から請求項4のいずれかに記載の液晶配向処理剤。
- 式[1a]から式[1f]中のnが1又は2の整数である請求項2から請求項5のいずれかに記載の液晶配向処理剤。
- 式[1a]から式[1f]中のX2が炭素数1から10の直鎖又は分岐アルキレン基、シクロへキサン環、ベンゼン環、及びナフタレン環からなる群より選ばれる少なくとも1種であり、X3が単結合、−O−、−CONH−、−NHCO−、−COO−、−OCO−、及び−O(CH2)m−(mは1から5の整数である)からなる群より選ばれる少なくとも1種であり、X4がピロール環、イミダゾール環、ピラゾール環、ピリジン環、ピリミジン環、ピリダジン環、トリアジン環、トリアゾール環、ピラジン環、ベンズイミダゾール環、及びベンゾイミダゾール環からなる群より選ばれる少なくとも1種であり、nが1又は2の整数である請求項2に記載の液晶配向処理剤。
- 式[1a]から式[1f]中のX2が単結合、炭素数1から5の直鎖又は分岐アルキレン基、及びベンゼン環からなる群より選ばれる少なくとも1種であり、X3が単結合、−O−、−CONH−、−NHCO−、−COO−、−OCO−、及び−O(CH2)m−(mは1から5の整数である)からなる群より選ばれる少なくとも1種であり、X4がピロール環、イミダゾール環、ピラゾール環、ピリジン環、及びピリミジン環からなる群より選ばれる少なくとも1種であり、nが1又は2の整数である請求項2に記載の液晶配向処理剤。
- 式[1a]から式[1f]中のX2が単結合、炭素数1から3の直鎖アルキレン基、及びベンゼン環からなる群より選ばれる少なくとも1種であり、X3が単結合、−OCO−、及び−OCH2−からなる群より選ばれる少なくとも1種であり、X4がイミダゾール環、ピリジン環、及びピリミジン環からなる群より選ばれる少なくとも1種であり、nが1又は2の整数である請求項2に記載の液晶配向処理剤。
- 式[2]のジアミン化合物が、下記の式[3]から式[7]からなる群より選ばれる少なくとも1種のジアミン化合物である請求項10に記載の液晶配向処理剤。
- 式[3]中、m1が1から2の整数である請求項11に記載の液晶配向処理剤。
- 式[4]中、X6が単結合、−CH2−、−C2H4−、−C(CH3)2−、−O−、−CO−、−NH−、−N(CH3)−、−CONH−、−NHCO−、−COO−、又は−OCO−であり、m2及びm3は共に1の整数である請求項11に記載の液晶配向処理剤。
- 式[7]中、X8は単結合、−CH2−、−O−、−CO−、−NH−、−CONH−、−NHCO−、−CH2O−、−OCH2−、−COO−、又は−OCO−であり、m7は1から2の整数である請求項11に記載の液晶配向処理剤。
- ジアミン成分中、式[1]で表されるジアミンの1モルに対して、分子内にカルボキシル基を有するジアミンが、0.01から99モルである請求項1から請求項14のいずれかに記載の液晶配向処理剤。
- 液晶配向処理剤中に含まれる溶媒中の5から80質量%が貧溶媒である請求項1から請求項15のいずれかに記載の液晶配向処理剤。
- 液晶配向処理剤中の共重合体がポリアミド酸を脱水閉環させて得られるポリイミドである請求項1から請求項16のいずれかに記載の液晶配向処理剤。
- 請求項1から請求項17のいずれかに記載の液晶配向処理剤を用いて得られる液晶配向膜。
- 請求項18に記載の液晶配向膜を有する液晶表示素子。
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