JP5239088B2 - 内燃機関の動弁装置 - Google Patents
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Description
一般に、上記ベース円部とカム山部との間は滑らかにつながっておらず、図12の駆動カムにおいては、緩衝部Sは、カムシャフトの回転に伴ってリフト速度が増加する緩衝移行部Saと、緩衝移行部Saに続いてリフト速度が一定の緩衝定速部Sbとを有し、緩衝定速部Sbには、大きな加速度でリフト速度を増速させる増速部Scが連続して設けられていた。
緩衝移行部Saは、リフト加速度が比較的大きいため、緩衝移行部Saによってサブロッカアームが弾性変形したり、わずかにジャンプしたりする可能性があった。また、緩衝定速部Sbの長さを十分に確保できない場合にもサブロッカアームの挙動が不安定になる可能性があった。
また、駆動カムのリフト速度が一定の定速部を、少なくとも機関弁の開時期の最遅角位置が含まれる角度幅に亘って設けたため、最遅角位置よりも進角側の区間のリフト速度を定速部の速度にすることができる。これにより、開時期の最遅角位置及び、最遅角位置よりも進角側における開時期に対応する駆動カムのリフト速度を、開閉時期にかかわらず定速部の速度とすることができ、機関弁を開閉させる動弁カムの揺動速度を定速にできるため、開閉時期の変更に伴って機関弁の打音が発生することを防止できる。
この場合、機関弁のリフトを伴わない動弁カムのベース円上に設けられた空走領域を大きくとることにより、駆動カムの増速部の長さを大きく確保でき、リンク機構にかかる加速度を低減できる。また、増速部の始端部における駆動カムの加速度が機関弁のリフト動作に影響しないため、機関弁の作動特性を安定化できる。
この場合、増速部の終端部を動弁カムの緩衝部領域手前または緩衝部領域内まで設けたため、増速部を長く確保してリンク機構にかかる加速度を低減できる。さらに、増速部の終端部は定速部と略同等の速度であるため、機関弁のリフトの緩衝部内まで増速部の終端部を設けた場合でも、進角時と遅角時の打音の発生状況に差を生ずることなく、機関弁の作動特性を安定化できる。
この場合、機関弁は定速部により同じ揺動角速度で揺動される動弁カムにより開閉されるので、開弁時の打音を小さくできる。最大バルブ特性では動弁カムの緩衝部領域が定速部内にないが、揺動角速度の変化はあまりないので、増速部を大きくしてリンク機構の弾性変形を最小限にできる。
この場合、増速部の長さを最大にすることができ、リンク機構の弾性変形を最小限にできる。
また、駆動カムの定速部を、少なくとも機関弁の開時期の最遅角位置が含まれる角度幅に亘って設けたため、最遅角位置よりも進角側の区間のリフト速度を定速部の速度にすることができる。これにより、最遅角位置及び、最遅角位置よりも進角側に対応する駆動カムのリフト速度を、開閉時期にかかわらず定速部の速度にすることができ、機関弁を開閉させる動弁カムの揺動速度を定速にできるため、開閉時期の変更に伴って機関弁の打音が発生することを防止できる。
また、増速部の終端部を動弁カムの緩衝部領域手前または緩衝部領域内まで設けたため、増速部を長く確保してリンク機構にかかる加速度を低減できる。さらに、増速部の終端部は定速部と略同等の速度であるため、バルブリフトの緩衝部内まで増速部の終端部を設けた場合でも、進角時と遅角時の打音の発生状況に差を生ずることなく、機関弁の作動特性を安定化できる。
また、増速部の長さを最大にすることができ、リンク機構の弾性変形を最小限にできる。
図1は、本発明の実施の形態に係る動弁装置を適用した自動二輪車を示す側面図である。この自動二輪車10は、車体フレーム11と、車体フレーム11の前端部に取り付けられたヘッドパイプ12に回動自在に支持された左右一対のフロントフォーク13と、フロントフォーク13の上端部を支持するトップブリッジ14に取り付けられた操舵用のハンドル15と、フロントフォーク13に回転自在に支持された前輪16と、車体フレーム11に支持された内燃機関としてのエンジン17と、エンジン17に排気管18A,18Bを介して連結された排気マフラー19A,19Bと、車体フレーム11の後下部のピボット20に上下に揺動自在に支持されたリアスイングアーム21と、このリアスイングアーム21の後端部に回転自在に支持された後輪22とを備え、リアスイングアーム21と車体フレーム11との間にリアクッション23が配設される。
前バンク110Aと後バンク110Bによって形成されるV字状の空間には、エンジン吸気系を構成するエアクリーナ41とスロットルボディ42が配設される。スロットルボディ42は、エアクリーナ41で浄化された空気を前バンク110A及び後バンク110Bに供給する。また、各バンク110A,110Bには、エンジン排気系を構成する排気管18A,18Bが接続され、各排気管18A,18Bが車体右側を通ってその後端に排気マフラー19A,19Bが各々接続され、これら排気管18A,18B及び排気マフラー19A,19Bを介して排気ガスが排出される。
図2において、エンジン17の前バンク110A及び後バンク110Bは同一の構造である。図2中、前バンク110Aはピストン周辺を示し、後バンク110Bはカムチェーン周辺を示している。また、図2において、符号121は中間シャフト(後側バランサシャフト)を示し、符号123はメインシャフトを示し、符号125はカウンタシャフトを示している。クランクシャフト105を含むこれらシャフト121,123,125は、車体前後方向及び上下方向にずらして互いに平行に配置され、これらシャフトを支持するクランクケース110C内には、クランクシャフト105の回転を、中間シャフト121、メインシャフト123及びカウンタシャフト125の順に伝達する歯車伝達機構が構成されている。
各シリンダヘッド132A,132Bの下面には、ピストン136上方に形成される燃焼室の天面を構成する燃焼凹部141が形成され、各燃焼凹部141には、点火プラグ142がその先端を臨ませて配置される。この点火プラグ142は、シリンダ軸線Cと略同軸に設けられる。
シリンダヘッド132Aの上部には、燃料ポンプ144が設けられ、燃料ポンプ144から燃料配管144Aを介して各インジェクタ143に燃料が供給される。
各吸気ポート145は、図2及び図3に示すように、シリンダヘッド132A,132Bと一体に設けた下部吸気ポート145Bと、シリンダヘッド132A,132Bと別体に設けた上部吸気ポート145Cとを備えている。上部吸気ポート145Cは、下部吸気ポート145Bに対し、よりヘッドカバー133A,133Bに接近する方向に角度を変えて取り付けられている。
この中間シャフト121の右端部には、オイルポンプ用駆動スプロケット181と、上記中間側被動歯車177と、この被動歯車177より小径の駆動歯車(以下、中間側駆動歯車という)182とが順に取り付けられている。
オイルポンプ用駆動スプロケット181は、中間シャフト121の後側であって、メインシャフト123下方に配置されたオイルポンプ184の駆動軸185に固定された被動スプロケット186に伝動チェーン187を介して該中間シャフト121の回転力を伝達し、オイルポンプ184を駆動させる。
カウンタシャフト125の左端部は、車体の前後方向に延びるドライブシャフト(不図示)に連結される。これによって、カウンタシャフト125の回転がドライブシャフトに伝達される。
動弁装置50は、図3に示すように、シリンダ軸線Cを中心として吸気側と排気側とに独立して対称に設けられている。前バンク110A及び後バンク110Bの動弁装置50は略同一構造であるため、本実施の形態では、前バンク110Aの吸気側の動弁装置50について説明する。
また、各吸気弁147の上端部と各調整部51Bの下端との間には、各調整部51Bにより調整可能な所定量のバルブクリアランスMが設けられており、バルブクリアランスMは、吸気弁147の開弁動作の際に調整部51Bの下端が吸気弁147の上端部に当接すると0になる。
また、カムシャフト支持部201,202における吸気カム153の側の面には、ホルダ53を支持するホルダ支持部201D,202Dがそれぞれ設けられている。
また、連結部材59は、カムシャフト151と平行な軸部59Aを有し、軸部59Aの第1プレート53A側の端には、サブロッカアーム54の一端が連結されるサブロッカアーム支持部59Bが形成されている。連結部材59は、第1,第2プレート53A,53Bの外面側から軸部59Aの両端に挿入される一対のボルト53Dによって第1,第2プレート53A,53Bに固定される。また、連結部材59は、図4に示すように、軸部59Aに平行な軸部59Cを備えており、第1,第2プレート53A,53Bの外面側からこの軸部59Cの両端に挿入される一対のボルト53E(図6参照)によっても第1,第2プレート53A,53Bに固定される。軸部59Aと軸部59Cとは、第1プレート53Aと第2プレート53Bとの間隔において中間部に位置する結合部73によって結合されている。
また、サブロッカアーム54は、連結部材59の円筒状の収容部74に収容されたサブロッカアームリターンスプリング58(以下、リターンスプリングという)により付勢されており、サブロッカアーム54のローラ54Aは常に吸気カム153に押し付けられている。ここで、リターンスプリング58はコイルスプリングである。
リンク部54Dは偏心部54Cの端に連続して設けられ、動弁カム52に連結されている。このように、サブロッカアーム54は偏心部54Cが偏心することで、カムシャフト151上の軸方向に異なる位置に設けられた吸気カム153と動弁カム52とを連結している。
上記のように構成された動弁装置50において、図4を参照し、カムシャフト151が図中の反時計方向に回転されると、カムシャフト151と一体に回転する吸気カム153のカム山部153Bにより、サブロッカアーム54がローラ54Aを介して押し上げられて軸部59Aを中心として揺動し、これに伴い、コネクトリンク55を介して動弁カム52がカムシャフト151を中心として図4中の時計回りに回転する。そして、動弁カム52の回転によりカム山部52Bがローラ51Cを介してロッカアーム51と共に吸気弁147を押し下げ、吸気弁147が開弁される。
また、カムシャフト151がさらに回転されて吸気カム153のベース円部153Aがローラ54Aに当接する状態では、サブロッカアーム54がリターンスプリング58により押し下げられると共に、動弁カム52が動弁カムリターンスプリング57より図4中の反時計回りに回転させられてベース円部52Aがローラ51Cに当接する。これにより、吸気弁147は弁ばね149(図2参照)により押し上げられて閉弁される。
ここで、動弁カム52の揺動の初期位置とは、ローラ54Aが吸気カム153のベース円部153Aに当接しており、サブロッカアーム54がカム山部153Bによって押し上げられていない状態における動弁カム52の揺動位置を指している。
図7は、駆動機構60を側面側から見た縦断面図であり、図8は、駆動機構60を前部側から見た縦断面図である。
駆動機構60は、図7に示すように、連結リンク部材63を介してホルダ53に連結されている。駆動機構60は、吸気側カムシャフト151と排気側カムシャフト152とに跨って配置されたボールねじ61と、吸気側・排気側のそれぞれに設けられ、ボールねじ61上を軸方向に移動可能な2つのナット62とを備え、ナット62及びホルダ53間に連結リンク部材63が設けられている。
ボールねじ61の端部にはギヤ64が固着され、ギヤ64には図示を省略した電動アクチュエータがギヤ輪列を介して連結されている。上記電動アクチュエータは、電子制御ユニット(ECU)により制御され、このECUが電動アクチュエータを駆動することにより、ボールねじ61を介してホルダ53が揺動され、吸気弁147及び排気弁148の開閉の作動特性がエンジン17の運転状態に応じて制御される。
図7に示すように、ボールねじ61の外周面には、吸気側と排気側にそれぞれ螺旋状のねじ山61A,61Bと、螺旋状の軸ねじ溝61C,61Dとが形成されている。これらねじ山61A,61B及び軸ねじ溝61C,61Dは、巻き方向が吸気側と排気側で異なる方向に設定されている。
ナット側リンク63Aの一端部は、ナット62を両側方から挟み込み、ボルト66によってナット62に固定されている。ナット側リンク63Aの他端部は、ピン67によってホルダ側リンク63Bの一端部に揺動可能に支持されている。ホルダ側リンク63Bの他端部は、偏心ピン68によって第2プレート53Bに揺動可能に支持されている。偏心ピン68は、六角ボルト68Aと、六角ボルト68Aの頭部に偏心して一体形成された偏心軸68Bとを備えて構成されている。六角ボルト68Aは、スプリングワッシャ68C及び六角ナット68Dによって第2プレート53Bに固定され、偏心軸68Bは、ナット側リンク63Aに回転自在に支持される。
リンク機構56の位置が変化することにより、ローラ54A及び動弁カム52は、カムシャフト151を中心にそれぞれ揺動し、カムシャフト151に対して周方向に位置が変位されて、吸気カム153の回転に対する動弁カム52の揺動の位相、及び、揺動の初期位置が変更される。このように、吸気カム153に対する動弁カム52の揺動の位相及び揺動位置を変化させることで、動弁カム52のカム山部52Bがローラ51Cに当接する時期、期間、及び、カム山部52Bがローラ51Cを押し下げる量を変更できるため、吸気弁147の開閉時期、開弁期間、及び、リフト量を変更することができる。
吸気弁147は、駆動機構60により駆動される動弁装置50によって、図9に示すように、開閉時期、開閉期間、及び、最大リフト量が変更され、吸気弁147のリフト量が最大となる最大バルブ作動特性Umax及び、吸気弁147のリフト量が最小となる最小バルブ作動特性Uminを境界値として、最大バルブ作動特性Umaxと最小バルブ作動特性Uminとの間の任意のバルブ特性で開閉作動される。ここで、図9では、最大バルブ作動特性Umaxの開時期及び閉時期をそれぞれ最進角位置Somax、最遅角位置Scmaxで示し、最小バルブ作動特性Uminの開時期及び閉時期をそれぞれ最遅角位置Somin、最進角位置Scminで示している。
また、吸気カム153において、ベース円部153Aとカム山部153Bとの間には、ベース円部153Aからの高さが0から緩やかに増加する吸気カム緩衝部153Cが設けられている。この吸気カム緩衝部153Cは、図10に示すように、カム山部153Bのリフト速度が0から徐々に増加する増速部Hに対応している。
また、動弁カム52のベース円部52A(動弁カムのベース円)は、動弁カム52が揺動しても吸気弁147がリフトされない空走領域Fを有している。すなわち、空走領域Fは、動弁カム52のベース円部52Aがロッカアーム51のローラ51Cに当接した状態で動弁カム52が揺動する領域である。
また、吸気カム153は、カム山部153Bのリフト量が最も大きくなる頂点Tの角度位置を中心に、リフト量を示す曲線が左右対称となるように形成されている。
吸気弁147は、増速部Hから頂点Tまでの開弁区間で開弁され、吸気カム153の頂点Tに対応する位置でリフト量が最大になり、頂点Tから減速部Lの終端に至る閉弁区間では、開弁区間と対称なリフト量の曲線を伴って閉弁される。
速度転換部Jは、リフト加速度が負の区間であり、前半部ではリフト速度が減速され、頂点Tでリフト速度が0になり、後半部ではリフト量が減る方向にリフト速度が加速される。
減速部Lはリフト加速度が正の区間であり、終端に向かうにつれてリフト速度が減速されて、終端ではリフト加速度、リフト速度、及び、リフト量が0となっている。図10に示した最大バルブ作動特性Umaxの状態では、減速部Lは閉弁側の緩衝部領域G内で開始され、空走領域Fの終了と同時に終了する。
また、最大バルブ作動特性Umaxにおいては、開時期の最進角位置Somaxは対応する増速部Hに位置し、定速部Iよりも進角側に位置しているが、増速部Hのリフト速度は定速部Iの速度とほぼ同じなので、最進角位置Somaxが定速部Iよりも進角側に位置していることは、吸気弁147の打音の発生にほとんど影響しない。
また、始端部Hsが空走領域Fに位置し、吸気カム153によるサブロッカアーム54の揺動の加速が開始される時点では吸気弁147のリフトが開始されていないため、始端部Hsの付近における吸気カム153のリフト加速度の変化が吸気弁147のリフト動作に影響することが無く、吸気弁147の作動特性を安定化できる。
また、バルブ作動特性の全域において、減速部Lの終端部が吸気弁147のリフトを伴わない空走領域F内であるため、減速部Lの終端部で終了する吸気カム153のリフト速度の減速によるサブロッカアーム54の挙動が吸気弁147のリフト動作に影響することが無く、吸気弁147の作動特性を安定化できる。
また、吸気カム153のリフト速度が一定の定速部Iを、少なくとも吸気弁147の開時期の最遅角位置Sominが含まれる角度幅に亘って設けたため、最遅角位置Sominよりも進角側の区間の吸気カム153のリフト速度を定速部Iの速度にすることができる。これにより、最遅角位置Somin及び、最遅角位置Sominよりも進角側における開時期に対応する吸気カム153のリフト速度を、開閉時期にかかわらず定速部Iの速度とすることができ、吸気弁147を開閉させる動弁カム52の揺動速度を定速にできるため、開閉時期の変更に伴って吸気弁147の打音が発生することを防止できる。
また、空走領域Fを拡大し、最大で増速部Hの始端部Hsと減速部Lの終端とが一致するまで増速部Hを拡大することで、増速部Hの長さを最大にすることができ、サブロッカアーム54の弾性変形を最小限にできる。
上記実施の形態においては、最小バルブ作動特性Uminにおいて、定速部Iは、最遅角位置Sominよりも進角側から最小バルブ作動特性Uminの開側緩衝部領域Gaの最遅角側を含む角度幅に亘って設けられているものとして説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、定速部Iは、少なくとも吸気弁147の開時期の最遅角位置Sominが含まれる角度幅に亘って設けられれば良い。例えば、定速部Iが開側緩衝部領域Gaの全域を含まずに、最遅角位置Sominの近傍のみを含んでも良い。さらに、定速部Iが、最小バルブ作動特性Uminから最大バルブ作動特性Umaxまでの全域において吸気弁147の開時期を含むようにしても良い。
また、上記実施の形態では詳細な説明を省略したが、排気カム154についても吸気カム153と同様に増速部H及び定速部Iが設けられている。これにより、排気側の動弁装置50においても、サブロッカアームの弾性変形を抑制して排気弁148の作動特性を安定化できると共に、バルブクリアランスMに起因する排気弁148の打音が発生することを防止できる。その他の自動二輪車10の細部構成についても任意に変更可能であることは勿論である。
50 動弁装置
52 動弁カム
52A ベース円部(動弁カムのベース円)
52B カム山部
52D 緩衝部
54 サブロッカアーム
56 リンク機構
60 駆動機構
105 クランクシャフト(クランク軸)
147 吸気弁(機関弁)
148 排気弁(機関弁)
151 カムシャフト(カム軸)
153 吸気カム(駆動カム)
153A ベース円部(ベース円)
153B カム山部(カム山)
F 空走領域
L 減速部
Ga 開側緩衝部領域(緩衝部領域)
H 増速部
Hf 終端部
Hs 始端部
I 定速部
Sa 緩衝移行部
Sb 緩衝定速部
Somin 最遅角位置(開時期の最遅角位置)
Claims (5)
- 内燃機関のクランク軸に連動して回転するカム軸と、吸気弁または排気弁からなる機関弁を開閉作動させるべく前記カム軸に枢支される動弁カムと、前記カム軸と一体に回転する駆動カムにより前記動弁カムを前記カム軸を中心に揺動させるリンク機構と、前記リンク機構を前記カム軸を中心に揺動させる駆動機構とを備え、
前記動弁カムの緩衝部において前記機関弁の開弁及び閉弁が開始され、前記駆動機構が前記リンク機構を介して前記動弁カムを前記カム軸を中心に揺動させることにより前記機関弁の開閉時期が制御される内燃機関の動弁装置において、
前記駆動カムのベース円からカム山へ移行する際の緩衝移行部及び緩衝定速部を設けずに、前記緩衝移行部及び前記緩衝定速部を前記駆動カムのリフト速度が増速する増速部とし、続いて前記駆動カムのリフト速度が一定の定速部とし、該定速部は、少なくとも前記機関弁の開時期の最遅角位置が含まれる角度幅に亘って設けられること、
を特徴とする内燃機関の動弁装置。 - 前記増速部の始端部は、前記動弁カムが揺動しても前記機関弁のリフトを伴わない、前記動弁カムのベース円上に設けた空走領域内にあること、
を特徴とする請求項1記載の内燃機関の動弁装置。 - 前記増速部の終端部は、前記動弁カムの緩衝部領域手前または緩衝部領域内であること、
を特徴とする請求項1または2記載の内燃機関の動弁装置。 - 前記増速部の終端部は、最大バルブ特性においては前記動弁カムの緩衝部領域内であり、最小バルブ特性においては、前記動弁カムの緩衝部領域手前であり、前記動弁カムの緩衝部領域は前記定速部の領域内にあること、
を特徴とする請求項3記載の内燃機関の動弁装置。 - 前記駆動カムの定速部の終端からベース円に至る減速部を設け、前記増速部の始端部と前記減速部の終端部とが一致するまで前記増速部を設けたこと、
を特徴とする請求項1から4のいずれかに記載の内燃機関の動弁装置。
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