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JP5233456B2 - 歯冠設計方法および歯冠作製方法 - Google Patents

歯冠設計方法および歯冠作製方法 Download PDF

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JP5233456B2 JP2008182803A JP2008182803A JP5233456B2 JP 5233456 B2 JP5233456 B2 JP 5233456B2 JP 2008182803 A JP2008182803 A JP 2008182803A JP 2008182803 A JP2008182803 A JP 2008182803A JP 5233456 B2 JP5233456 B2 JP 5233456B2
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Description

本発明は、歯冠設計方法および歯冠作製方法に関し、特に、患者のCT像を用いたインプラント治療用の歯冠設計方法および歯冠作製方法に関する。
従来の歯冠修復法では、患者の歯列石膏模型を、図26に示すような平均値咬合器(または単に咬合器)と呼ばれる患者の平均的な顎関節の大きさと動作を想定した器具に装着し、平均的な顎運動を想定して歯冠の形状が決定されている。
具体的には、口腔内印象に石膏を注入して作製した石膏上下歯牙模型を、咬合器に装着する。歯牙模型の歯牙欠損部には、歯科技工士が仮想的に歯冠をワックスで作製する。そして咬合器を蝶番回転運動および前方および側方運動させ、上下の歯牙石膏模型を噛み合わせて、ワックスの歯冠形状を修正する。こうして得られたワックスの歯冠原型を用い、ロストワックス鋳造法により修復歯冠を作製する。最後に、患者の口腔内に修復歯冠を固定した後、患者に実際の咬合をさせながら歯冠を削る咬合調整を行い、金属歯冠が完成する。
2002年月刊歯科技工別冊「目で見る咬合の基礎知識」、医歯薬出版株式会社(2002年8月25日発行)
しかしながら、従来の歯冠修復法で一般に用いられる咬合器は、患者の顎の形態や動作を平均化したものであり、患者固有の顎運動を正確に再現することは困難である。このため、作製された修復歯冠は装着後の咬合調整が不可欠となり、このことが歯科修復物による治療において解決すべき大きな課題となっている。
即ち、実際の咬合状態を見ながら歯冠を削って行う咬合調整は、非常に長時間にわたる場合もあり、患者に身体的な負担を強いるという問題がある。また、咬合調整を行っても噛み合わせに不具合が生じたり、これに起因して顎関節症を引き起こすという問題もある。これらの問題は、咬合器が実際の患者の顎の大きさや運動を反映できていないことに起因している。
特に、インプラント治療で形成された歯牙では、天然歯根のように衝撃を緩和する歯根膜が存在しないため、インプラント上に装着する歯冠は、歯冠の咬合面に過剰な力、特に横方向の力がかからないように、患者固有の咬合状態を考慮することが必要である。
そこで、本発明は、最近のインプラント治療では患者の顎骨の3次元像が必ず撮影される点に着目し、患者の顎骨の3次元形状データをコンピュータによって運動させて、インプラント修復歯の対合歯のFGVP(Functionally Generated Virtual Path)を求め、これによってインプラント歯冠修復物の形状設計を行なうことを目的とする。
本発明は、入力手段、出力手段、記憶手段、および演算手段を含むコンピュータを用いて、歯牙欠損部に配置する歯冠を設計する方法であって、記憶手段が、患者の上顎歯列と下顎歯列とを有する3次元合成像を取得する取得ステップと、演算手段が、3次元合成像の歯牙欠損部に、3次元歯冠像を配置する配置ステップと、3次元合成像の上顎歯列と下顎歯列とを咬合運動させて、上下顎関節の滑走運動に誘導されて3次元歯冠像が対合歯と接触する接触領域を検出する検出ステップと、接触領域を3次元歯冠像から除去する除去ステップとを含む歯冠設計方法である。
また、本発明は、歯冠設計方法により得られた3次元歯冠像を、出力手段を介してCAM装置に出力する工程と、CAM装置で3次元歯冠像から歯冠を作製する工程とを含む歯冠作製方法でもある。
また、本発明は、歯牙欠損部に配置する歯冠を設計するためにコンピュータを、患者の口腔領域の3次元口腔領域像の一部が患者の歯列模型の3次元歯列模型像で置き換えられた、上顎歯列と下顎歯列とを有する3次元合成像を取得する手段、3次元合成像の歯牙欠損部に、3次元歯冠像を配置する手段、3次元合成像の上顎歯列と下顎歯列とを、上下顎関節間の滑走運動で誘導させて咬合運動させ、修復歯の対合歯の顎運動軌跡をFGVPとして記録し表示させるとともに、3次元歯冠像が対合歯と接触する接触領域を検出する手段、接触領域を3次元歯冠像から除去する手段、として機能させるための歯冠設計用プログラムでもある。
また、本発明は、3次元合成像を用いた歯冠作製用コンピュータシステムであって、患者の口腔領域の3次元口腔領域像の一部が患者の歯列模型の3次元歯列模型像で置き換えられた、上顎歯列と下顎歯列とを有する3次元合成像を記憶する記憶部と、3次元合成像の歯牙欠損部に、3次元歯冠像を配置する歯冠像配置部と、3次元合成像の上顎歯列と下顎歯列とを咬合運動させて、3次元歯冠像が対合歯と接触する接触領域を検出する接触領域検出部と、接触領域を3次元歯冠像から除去する歯冠形状部とを含むことを特徴とする歯冠作製用コンピュータシステムでもある。
本発明にかかる歯冠設計方法、歯冠製造方法を用いることにより、患者の顎形状等に応じたインプラント治療用の歯冠の作製が可能となる。これにより、インプラント上に装着した歯冠の咬合調整が殆ど不要となり、インプラント治療に要する時間が短縮でき、患者の苦痛と経済的負担を大幅に軽減できる。
また、歯科診療所におけるインプラント手術は、従来、準備時間も含め1日(8時間)で1件しかできなかったが、本発明を採用することにより、2件から3件できるようになり、歯科診療所の稼働効率、経営効率の改善にもつながる。
本発明の実施の形態に歯冠作製方法を用いたインプラント治療方法について説明する。かかる治療方法は、以下の工程1〜11を含む。
工程1〜4では、患者の顎骨の3D−CT像(3次元口腔領域像)の一部を3D−模型像(3次元歯列模型像)で置き換えて、3次元合成像を得る。
工程1:患者の口腔の印象を樹脂で写し取った型を形成する。次に、型に石膏を注入して、図1A、1Bに示すような患者の歯列の石膏模型を作製する。図1Aは上顎の歯列、図1Bは下顎の歯列である。かかる石膏模型の作製方法には、従来から歯科治療に用いられていた方法を使用できる。
工程2:図2に示すように、患者の顎骨のX線CT(Computed Tomography)撮影に用いるCT撮影用テンプレート10を準備する。テンプレート10は、歯列バイト部1とマーカー部2とからなる。
歯列バイト部1は、それぞれの患者の歯列に対応した形状となっている。また、歯列バイト部1は、顎骨や歯列模型の撮影に用いられるCT値(400〜900)では撮影されない材料から形成される。このような材料としては、例えば、ポリメチルメタクリレート(PMMA)のような高分子材料(即時重合レジン)、シリコーン、ウレタン、チオコールのようなゴム系材料がある。
一方、マーカー部2は、石膏や硫酸バリウム等のX線造影剤で形成された板状体からなる。マーカー部2の表面には、例えば、直径が4〜5mmの円状の凸部(又は凹部)が部分的に設けられている。後述する位置合わせの工程で、かかる凸部が重なるように位置合わせすることにより、位置合わせの精度が向上する。
図3は、患者の歯列の石膏模型20にテンプレート10を噛ました状態であり、かかる状態で外形データを取得し、3D−模型像(3次元歯列模型像)を得る。歯列模型の形状は、接触式3次元デジタイザ(例えば、ドイツGOM社製、商品面:ATOS)やレーザ光測定装置、接触式の測定装置等を用いて取得することができる。また、歯列模型の形状は、CT撮影像から形成しても構わない。
工程3:図4Aに示すように、CT撮影用テンプレート10を患者30に装着する。上述のように、歯列バイト部はそれぞれの患者の歯列に対応した形状となっているため、歯列バイト部を患者が噛むことによりテンプレートが装着される。図4Bは、かかる状態で撮影された、患者の顎骨の3D−CT像(3次元口腔領域像)である。
工程4:図5A(側面図)に示すように、テンプレートのマーカー部2を基準として、患者の顎骨の3D−CT像に石膏模型の3D−模型像を重ねて、患者の歯列を石膏模型に置き換えた3D−CT像(3次元合成像)を得る。具体的には、患者の顎骨の3D−CT像(図4B)のマーカー部2と、石膏模型の3D−模型像(図3)のマーカー部2が重なる状態で、3D−CT像の一部を3D−模型像(3次元歯列模型像)で置き換える。マーカー部2の凸部(又は凹部)が重なるようにすることで、重ね合わせの精度が向上する。
図5Bは、歯列部の形状を石膏模型から接触式3次元デジタイザで高精度計測して得られた3D−模型像であり、図5Cは、患者の歯列を、図5Bの石膏模型の3D−模型像で置き換えた3D−CT像(3次元合成像)である。図5A〜図5Cからわかるように、歯列模型の3D−模型像は、患者の歯列の3D−CT像に比較して画像が明瞭であるため、このような置き換えにより、歯列部分への歯冠の形成が高精度で行うことができる。
なお、患者の口腔内の金属修復物に起因するアーチファクト(映像障害)40が発生している場合は、画像処理(トリミング処理)により、3D−CT像から除去する。
次に、工程5〜7では、上述の工程1〜4により得られた3D−CT像(3次元合成像)を基に、患者に適合する歯冠をコンピュータ上で設計する。図6は、歯冠設計工程のフローチャートである。
工程5:3D−CT像(3次元合成像)を取得した後(S1)、図7Aに示すように、かかる3D−CT像を用いて、インプラント治療が必要な歯牙の欠損した部分(欠損歯牙)に対してコンピュータ上で歯冠の配列のシミュレーションを行う(S2)。
具体的には、予めコンピュータのメモリに格納してある標準歯冠の3D像のデータベースを用いて、患者の歯牙の欠損部に、データベースから選択した標準歯冠を配列する。標準歯冠の配列は、3D−CT像の上下歯牙を中心咬合位で噛み合わせた状態で、歯牙欠損部の、対合歯と噛み合う位置(咬頭が窩と接触する位置)に標準歯冠を配置して行う。歯牙欠損部の前後に残存歯牙がある場合は、これらとも接するように配置される。標準歯冠の配列工程において、標準歯冠の画像を例えば縦方向や横方向に、線形又は非線形に拡大/縮小しても良い。このように、標準歯冠を患者の3D−CT像に配列させたものが、3次元歯冠像となる。
図7B〜図7Dに、標準歯冠を患者の3D−CT像に配列させた図であり、図7Bには標準歯冠を支持するアバットメント、図7Cにはアバットメント上に配置された標準歯冠、図7Dには、アバットメント上に標準歯冠を配置した状態の断面をそれぞれ示す。
図8A〜図8Cは標準歯冠の一例であり、上下歯列の全ての歯冠形状データが揃っている。歯冠形状は、患者の年齢や性別等により異なるため、年齢、性別、人種等毎に複数の標準歯冠形状がデータベース化されていることが好ましい。
なお、残存歯牙が少ない場合は、上下顎骨の解剖学的な歯牙配列を考慮して、標準歯冠を配置する。例えば、下顎第1小臼歯から最後の臼歯の頬側咬頭頂の位置が「スピーの湾曲」と呼ばれる湾曲に沿うような配列にしても良い。また、左右の同名臼歯については、「ウィルソン湾曲」を考慮しても良い。
例えば、図7Aの3D−CT像では、患者の右側の最奥歯1つと、左側の最奥歯から4つが、画像合成された標準歯冠である。標準歯冠の位置等は、残存した歯牙や、上顎の歯牙の位置から決定される。
工程6:コンピュータ上で、患者の実際の咬合運動(咀嚼運動)を考慮し、早期接触や咬頭干渉が発生しないように、歯牙形状を修正し、LGTP(Light Guide Tapping Position)とCLP(Clenching Position)が一致するようにする(S3)。
具体的には、ディスプレイ上で画像を見ながら、3次元合成像の上下歯列を中心咬合位で噛み合わせた状態から、3次元合成像の下顎を前方後方運動および/または側方(左右)運動させる。ここで、前方後方運動とは、上下顎歯が咬合接触を保ったまま、下顎歯が、咬頭嵌合位から前方(または後方)に移動することをいう。また、側方運動とは、下顎骨を側方(右方または左方)に動かす運動を言うが、この時顆頭は関節窩の中でサイドシフトと回転運動をする。前方後方運動、側方運動の範囲は、通常の咬合運動の運動範囲内に限定する。
そして、3次元歯冠像が、対向する3次元合成像(対向歯)と重なる領域を、即ち、上下顎関節の滑走運動に誘導されて3次元歯冠像が対合歯と接触する領域を、接触領域として検出する。接触領域には、着色等のマーキングを行うことが好ましい。これらの接触領域をFGVP(Functionally Generated Virtual Path)として記録することもできる。
ここで、咬合器を用いないで修復歯冠の咬合面形態を決定する方法として、従来から、FGP(Functionally Generated Path)法が用いられる。FGP法では、補綴歯の対合歯の機能的な滑走運動時における咬合面の動きを、患者の口腔内に配置したワックスまたは即時重合レジンに記録する(図9)。そして、このワックスまたはレジンを模型にして、機能的に調和した補綴物の咬合面を作る。この方法の特徴は、患者本人の顎骨の運動により形成される運動パスを用いて咬合面を形成するため、それぞれの患者に適合した咬合面を高精度で作製できることである。本実施の形態で用いるFGVP法は、FGP法を患者の上下歯列の3次元合成像を用いて、コンピュータ(バーチャル空間)上で行うものである。
図10A〜図10Cに、FGVP法の一例を示す。図10A(側面図)、図10B(正面図)は、患者の3次元合成像であり、下顎の枠で囲んだ領域(FGVPブロック)に、標準歯冠が配置され、咬合運動した場合の接触経路(FGVP)が求められる。図10Cは、下顎を咬合運動させた場合に、標準歯冠に形成されたFGVPであり、図10Cにおいて、下方が前方(図10Aの左側)、上方が後方(図10Aの右側)である。左の図は下顎を前方運動させた場合、中央の図は下顎を左側方運動させた場合、そして右の図は下顎を右側方運動させた場合の、標準歯冠に形成されたFGVPである。
なお、咬合運動としては、前方運動や側方運動の他に、開閉口運動等を行っても構わない。また、下顎を動かすかわりに、上顎を動かしても構わない。
ここで、接触経路(FGVP)の検出ステップとしては、以下のような様々なステップを用いることができる。
1の検出ステップでは、コンピュータ上で、3次元合成像の上下顎関節を滑走運動させ、および/または上下歯列を誘導運動させ、3次元合成像の上顎歯列と下顎歯列とを咬合運動させて、3次元歯冠像が対合歯と接触する領域を接触領域として検出する。
ここで、上下顎関節の滑走運動とは、上顎の下顎窩中で下顎の下顎頭で滑走しながら、上下顎が相対的に移動する運動である。また、上下歯列の誘導運動は、上歯列と下歯列が接触しながら相対的に移動する運動であり、3軸方向の並進運動と、3軸回りの回転運動を含む。
また、他の検出ステップでは、コンピュータ上で、3次元歯冠像を有する3次元合成像を中心咬合位で噛み合わせた状態から、3次元合成像の下顎を、顎関節の自由度に応じた並進運動と回転運動とで構成される滑走運動をさせ、3次元歯冠像が対向する3次元合成像と重なる領域を接触領域として検出する。顎関節の自由度は、実際の顎関節の移動から得られた顎関節の移動可能範囲についてのデータにより規定される。
また、他の検出ステップでは、コンピュータ上で、3次元歯冠像を有する3次元合成像を中心咬合位で噛み合わせた状態から、3次元合成像の下顎と上顎(上下歯列)との間の、最短距離、衝突面積、めり込み体積、またはそれらの組み合わせを用いてフィードバック制御して、上下顎関節の滑走運動や上下歯列の誘導運動を行わせ、3次元歯冠像が対向する3次元合成像と重なる領域を接触領域として検出する。
ここで、最短距離は、上下歯列が接触しない場合の、両者間の最短距離をいう。また、衝突面積は、上下歯列が接触する場合の、接触点数やそれらの位置等をいう。また、めり込み体積は、コンピュータ上では上下歯列が重なる(めり込む)場合もあるため、その重なった(めり込んだ)部分の体積をいう。
また、他の検出ステップでは、3次元歯冠像を有する3次元合成像を中心咬合位で噛み合わせた状態から、顎関節の自由度空間をヒューリスティックで探索して、上下歯列の最適な噛み合わせを求めて上下歯列を誘導運動させて、3次元歯冠像が対向する3次元合成像と重なる領域を接触領域として検出する。
顎関節の自由度空間は、上述のように実際の顎関節の移動から得られた顎関節の移動可能範囲についてのデータにより規定される。かかるデータは、X軸方向、Y軸方向、Z軸方向の位置データ、X軸回り、Y軸回り、Z軸回りの角度データの組み合わせで規定される。
このように、例えば経験則に基づいてヒューリスティックな探索を行うことにより、上下歯列の最適な噛み合わせをより速く求めることができる。
また、他の検出ステップでは、コンピュータ上で、3次元歯冠像を有する3次元合成像を中心咬合位で噛み合わせた状態から、3次元合成像の上下歯列の間の、最短距離、衝突面積、めり込み体積、またはそれらの組み合わせを用いて、顎関節の自由度空間をヒューリスティックで探索し、上下歯列の最適な噛み合わせを求めて上下歯列を誘導運動させて、3次元歯冠像が対向する3次元合成像と重なる領域を接触領域として検出する。
このように、ヒューリスティックな検索を行う場合、上下歯列の間の、最短距離、衝突面積、めり込み体積、またはそれらのデータの組み合わせを用いることが好ましい。
また、他の検出ステップでは、コンピュータ上で、3次元歯冠像を有する3次元合成像を中心咬合位で噛み合わせた状態から、3次元合成像の下顎を、顎関節の自由度に応じた並進運動および/または回転運動をさせる場合や、顎関節の自由度空間をヒューリスティックで探索する場合において、3次元歯冠像と対向する3次元合成像との間の、最短距離、衝突面積、接触面積、およびめり込み体積、またはそれらの組み合わせを用いて、該3次元歯冠像を線形(例えば、アフィン変換による)または非線形に変形させることができる。
以上のように、工程6の接触領域の検出ステップでは、コンピュータを用いて上下歯列の最適な噛み合わせを求め、その時の上下歯列は接触する部分を接触領域として検出することが好ましい。特に、ヒューリスティックな探索を行うことで、最適な噛み合わせをより速く検出することができる。
これらの検出ステップでは、3次元合成像のデータや顎関節の自由度空間のデータ等、患者固有のデータを元に、コンピュータを用いて上下歯列の最適な噛み合わせを求めるため、それぞれの患者に応じた最適な噛み合わせを、正確かつ迅速に求めることができる。これにより、従来のFGP法に比較して、より患者に適合したインプラントの設計が可能となる。
工程7:検出された接触領域を3次元歯冠像から削除して3次元歯冠像の形状を、患者の咬合運動に合うように修正する(S4)。また、工程6で作成したFGPVで示される接触領域を3次元歯冠像から削除したり、不足して隙間が生じた部分を拡大して接触させることができる。例えば、接触領域を含む3次元歯冠像の一部を線形又は非線形に縮小し、接触領域を除去する。より具体的には、3次元歯冠像の上半分を図5Bの上下方向に縮小して、3次元歯冠像の咬頭部が、対向する歯列に接触しないようにする。これにより、それぞれの患者に合った、オーダーメードの歯冠形状が設計できる。
図11Aは、下顎に標準歯冠を配置した状態であり、図11Bは、工程6の結果、標準歯冠上に形成されたFGPVを示す。図11Cに示すように、図11Bに示すFGPVが生じないように、標準歯冠(左図)の形状を修正して、右図の調整後の歯冠形状が得られる。
工程6、7では、ディスプレイ上の3D−CT像を咬合運動させながら、ハプティックデバイスを用いて、標準歯冠が対向歯と接触する領域を削ったり、標準歯冠と対合歯との間隔が大きい部分について、標準歯冠を拡張したりしても良い。
なお、接触領域を除去した後において、咬合運動させた場合の3次元歯冠像と、対向する3次元合成像との間の最短距離は、0(両者が接する)から50μm程度が好ましく、歯科医師が骨やインプラントの状態、噛み合わせの状況を把握した上で指示し、好ましい噛み合わせをシミュレーションする。両者の間に小さな隙間を設けることにより、患者が咬合運動する際にインプラントに横方向の力が加わらず、インプラントの破損等を防止できるからである。
また、実際に用いる3D−CT像は、画像データが大きくなり過ぎないように、例えば図12に示すような、歯列近傍領域の3D−CT像が用いられる。即ち、上下歯列、下顎窩を含む上顎の一部、下顎窩中で動く顆頭を含む下顎の3D−CTがあれば、咬合運動をさせることが可能となる。
前にも述べたように、平均値咬合器を用いた咬合運動から対合歯の運動経路を求め、修復歯冠の咬合面の形状を決定する方法は従来から行われているが、この従来の方法では患者本来の咬合運動を正確に再現できず、歯冠装着後の口腔内での咬合調整が不可欠となる。これに対して、本実施の形態では、患者の3D−CT像を顎運動ソフトウエア用いて患者固有の咬合運動をコンピュータ上で再現するため、より正確に、修復歯冠の咬合面の形状を決定することができる。かかる方法は、FGVP(Virtual FGP)法と呼ばれる。顎運動をVR触力覚デバイス(ハプティックデバイス)を対合歯との接触力を感じながら行わせFGVPを求めても良い。
以上の設計工程で得られた歯冠形状に対して、インプラントやアバットメントと固定するための孔が設けられる。具体的には、以下の工程でインプラントやアバットメントの固定位置を決めた後、それに固定できるように、歯冠データからアバットメント等が挿入される部分のデータを引き算する。最終的な歯冠形状データは例えば出力部を介してCAM装置に送られ、CAM装置で、歯冠形状データに従った歯冠が形成される。歯冠は、例えばセラミックスやレジンからなり、切削法やラピッドプロトタイピング法を用いて作製される。
次に、工程8、9では、インプラントの位置決めに用いられるサージカルガイドの設計を行う。インプラントは、上述の工程で設計した歯冠を患者に固定するために用いられる。なお、サージカルガイドの設計工程(工程8、9)は、歯冠設計工程(工程5〜7)とは別に、これらに先立って行っても良い。
工程8:図13〜図15に示すように、コンピュータ上で、インプラント手術支援用のサージカルガイドを設計する。
具体的には、まず、ディスプレイ等に映された患者の3D−CT像の、下顎の形状や神経や動脈、静脈が通る下顎管の位置を見ながら、下顎管を避けるようにインプラントを固定する位置を決定する。図13は、下顎管を避けるように下顎(半透明に表示)に固定されたインプラントと、インプラント上にアバットメントを用いて固定された歯冠の配置のシミュレーション像である。
次に、図14に示すような、インプラントを下顎に固定するために下顎に孔を形成するのに用いる、サージカルガイドを設計する。図15は、図13の画像に、サージカルガイドを重ねて表示したものである。サージカルガイドの設計には、例えば、Free Formソフトウエア(商品名)とハプティックスデバイス(例えば、米国 SensAble Technologies社製、商品名:PHANToM)(図16)を用いる。
工程9:コンピュータ上で設計したサージカルガイドの形状データ(例えば図17に表示)を、出力部を介してCAM装置(図18)に出力し、CAM装置で実際にサージカルガイドを形成する。
図19は、チタン製ドリルガイド(CTプランニングチューブ)付きのサージカルガイドの全体写真である。また、図20は、サージカルガイドを実際に下顎の上(右奥歯の位置)に装着した状態の写真である。サージカルガイドは例えばアクリルからなり、インプラントが形成される方向に沿って孔が設けられている。孔の壁面には、チタン等のドリルガイドが設けられることが好ましい。
最後に、工程10〜11では、患者の歯列欠損部に、インプラント等を用いて歯冠を固定する。
工程10:図21に示すように、患者の下顎にサージカルガイドを被せ、サージカルガイドの孔にドリルを挿入して下顎に孔を形成する。続いて、サージカルガイドを取り外した後に、形成した下顎の孔にインプラントを挿入して固定する。図22は、下顎にインプラントおよびアバットメントを固定した状態の口腔内の写真である。これにより、コンピュータ上のシミュレーションで決定した位置にインプラントを正確に固定することが可能となる。
工程11:図23は、下顎に固定されたインプラント上に、アバットメントを介して歯冠が固定された状態の概略図である。アバットメントは、規格品を用いることが好ましいが、場合によっては、オリジナル品の設計を行っても良い。オリジナル品を用いることにより、インプラントの固定方向(長手方向)から傾斜した角度で歯冠を固定することが可能となる。オリジナル形状のアバットメントを作製する場合も、CAM装置にアバットメントの形状データを転送し、作製することができる。また、アバットメントを用いずにインプラント上に直接歯冠を固定することも可能である。
図24は、3D−CT像を用いて作製した歯冠を、インプラント等を用いて患者の口腔内に固定した状態である。かかる歯冠は、患者の咬合運動を考慮して設計されているため、インプラント治療で患者の口腔内に固定するだけで、咬合調整は殆ど不要である。このためインプラント治療における患者の負担が非常に軽減できる。
例えば、従来のインプラント治療では、インプラントを固定し、その上に歯冠を固定し、更に、患者の噛み合わせに応じて咬合調整(歯冠の部分的な削除等)を行う必要があり、手術時間は5〜6時間に及ぶことも普通にあり、特に高齢の患者にとっては身体的な負担が過大であった。
これに対して、本実施の形態にかかる方法では、歯冠を固定した後の咬合調整が殆ど不要であるため、手術時間を1〜2時間程度に短縮でき、患者の負担を大幅に軽減することが可能となる。
図25は、以上の歯冠設計方法、歯冠製造方法に用いたコンピュータシステム100のブロック図である。コンピュータシステム100は、3D−CT像等を入力する入力部101、歯冠設計データをCAM装置に出力する出力部102、標準歯列の形状データ等を記憶する記憶部103、咬合運動等の3D−CT像の状態を表示する表示部104を有する。
更に、コンピュータシステム100は、演算部105を有し、演算部105は、標準歯冠の配置を行うための歯冠像配置部111、咬合運動で歯列の接触部を検出する接触領域検出部112、および歯冠像の接触領域を除去する歯冠像修正部113を含む。
ここでは、患者のCT像を基に3D−CT像を作製する場合について説明したが、核磁気共鳴(MRI)画像を用いても同様に行うことができる。
また、本発明の実施の形態では、主に下顎部について説明したが、上顎部についても同様にして歯冠を設計することができる。
上顎の歯列模型である。 下顎の歯列模型である。 CT撮影用テンプレートである。 歯列模型のCT撮影の状態である。 患者のCT撮影の状態である。 患者の3D−CT像である。 3次元合成像(側面)である。 石膏模型の3D−模型像である。 3次元合成像(前面)である。 本発明にかかる歯冠設計工程のフローチャートである。 3次元合成像の下顎部の拡大写真である。 標準歯冠を支持するアバットメントである。 アバットメント上に配置された標準歯冠である。 アバットメント上に標準歯冠を配置した状態の断面である。 標準歯冠の一例である。 標準歯冠の一例である。 標準歯冠の一例である。 従来のFGP法を用いた咬合面の動きの記録の一例である。 FGVP法の一例である(側面)。 FGVP法の一例である(正面)。 標準歯冠の咬合面に形成されたFGVPである。 下顎に標準歯冠を配置した状態である。 標準歯冠に記録されたFGVPの一例である。 修正前と修正後の標準歯冠である。 FGVP法に用いる3D−CT像の範囲の一例である。 下顎に固定されたインプラントおよびアバットメントのシミュレーション像である。 下顎に配置されたサージカルガイドのシミュレーション像である。 下顎部にサージカルガイドを配置した状態である。 ハプティックスデバイスの概略図である。 コンピュータ上で設計したサージカルガイドの形状データである。 CAM装置の外観である。 チタン製ドリルガイド付きのサージカルガイドの全体写真である。 サージカルガイドを下顎の上(右奥歯の位置)に装着した状態である。 患者の下顎にサージカルガイドを被せた状態である。 患者の下顎にインプラントおよびアバットメントを固定した状態である。 下顎に固定されたインプラント上に、アバットメントを介して歯冠が固定された状態の概略図である。 作製した歯冠を患者の口腔内に固定した状態である。 本発明にかかる歯冠設計方法および歯冠製造方法に用いたコンピュータシステムのブロック図である。 平均値咬合器の全体図である。
符号の説明
100 コンピュータシステム、101 入力部、102 出力部、103 記憶部、104 表示部、105 演算部、111 歯冠像配置部、112 接触領域検出部、113 歯冠像修正部。

Claims (15)

  1. 入力手段、出力手段、記憶手段、および演算手段を含むコンピュータを用いて、歯牙欠損部に配置する歯冠を設計する方法であって、
    該記憶手段が、患者の上顎歯列と下顎歯列とを有する3次元合成像を取得する取得ステップと、
    該演算手段が、
    該3次元合成像の歯牙欠損部に、3次元歯冠像を配置する配置ステップと、
    3次元合成像の上顎歯列と下顎歯列とを咬合運動させて、3次元歯冠像が対合歯と接触する接触領域を検出する検出ステップと、
    接触領域を3次元歯冠像から除去する除去ステップと、
    を含み、
    上記3次元合成像は、患者の口腔領域の3次元口腔領域像の一部が該患者の歯列模型の3次元歯列模型像で置き換えられた像であることを特徴とする歯冠設計方法。
  2. 上記取得ステップは、
    マーカーを有する患者の口腔領域の3次元口腔領域像を、上記入力手段を介してコンピュータに入力するステップと、
    マーカーを有する患者の歯列模型の3次元歯列模型像を、該入力手段を介してコンピュータに入力するステップと、
    上記演算手段が、該3次元口腔領域像のマーカーと該3次元歯列模型像のマーカーとを一致させた状態で、3次元口腔領域像の一部を該3次元歯列模型像で置き換えて3次元合成像を作製するステップと、
    該3次元合成像を上記記憶手段に記憶するステップと、を含むことを特徴とする請求項1に記載の歯冠設計方法。
  3. 上記配置ステップは、
    上記記憶装置に予め記憶された、複数の上下歯列の標準歯冠形状のデータから選択された3次元歯冠像を、上記3次元合成像の歯牙欠損部の所定の位置に配置するステップを含むことを特徴とする請求項1または2に記載の歯冠設計方法。
  4. 上記配置ステップは、
    上記3次元合成像の上下歯列を中心咬合位で噛み合わせた状態で、対合歯と咬合する位置に上記3次元歯冠像を配置するステップを含むことを特徴とする請求項1または2に記載の歯冠設計方法。
  5. 上記検出ステップは、
    上記対合歯との接触領域の顎運動軌跡をFGVPとして記録し表示する工程を含むことを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の歯冠設計方法。
  6. 上記検出ステップは、
    上記3次元合成像の上下顎関節の滑走運動および/または上下歯列の誘導運動により、該3次元合成像の上顎歯列と下顎歯列とを咬合運動させて、上記3次元歯冠像が対合歯と接触する領域を上記接触領域として検出するステップであることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項記載の歯冠設計方法。
  7. 上記検出ステップは、
    上記3次元歯冠像を有する上記3次元合成像を中心咬合位で噛み合わせた状態から、該3次元合成像の下顎を、顎関節の自由度に応じた並進運動と回転運動とで構成される滑走運動をさせて、該3次元歯冠像が対向する3次元合成像と重なる領域を上記接触領域として検出するステップであることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の歯冠設計方法。
  8. 上記検出ステップは、
    上記3次元歯冠像を有する上記3次元合成像を中心咬合位で噛み合わせた状態から、該3次元合成像の下顎と上顎との間の、最短距離、衝突面積、めり込み体積、またはそれらの組み合わせを用いてフィードバック制御し、上下顎関節の滑走運動および/または上下歯列の誘導運動を行わせて、該3次元歯冠像が対向する3次元合成像と重なる領域を上記接触領域として検出するステップであることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の歯冠設計方法。
  9. 上記検出ステップは、
    上記3次元歯冠像を有する上記3次元合成像を中心咬合位で噛み合わせた状態から、顎関節の自由度空間をヒューリスティックで探索し、上下歯列の最適な噛み合わせを求めて該上下歯列を誘導運動させて、該3次元歯冠像が対向する3次元合成像と重なる領域を上記接触領域として検出するステップであることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の歯冠設計方法。
  10. 上記検出ステップは、
    上記3次元歯冠像を有する上記3次元合成像を中心咬合位で噛み合わせた状態から、該3次元合成像の上下歯列の間の、最短距離、衝突面積、めり込み体積、またはそれらの組み合わせを用いて、顎関節の自由度空間をヒューリスティックで探索し、上下歯列の最適な噛み合わせを求めて該上下歯列を誘導運動させて、該3次元歯冠像が対向する3次元合成像と重なる領域を上記接触領域として検出するステップであることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の歯冠設計方法。
  11. 上記除去ステップは、
    上記3次元歯冠像を有する上記3次元合成像を中心咬合位で噛み合わせた状態から、該3次元合成像の下顎を、顎関節の自由度に応じた並進運動および/または回転運動をさせる場合や、顎関節の自由度空間をヒューリスティックで探索する場合に、該3次元歯冠像と対向する3次元合成像との間の、最短距離、衝突面積、および/またはめり込み体積、またはそれらの組み合わせを用いて、該3次元歯冠像を線形または非線形に変形させるステップであることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の歯冠設計方法。
  12. 上記除去ステップは、
    上記接触領域を含む上記3次元歯冠像の一部を線形又は非線形に縮小または拡大し、該接触領域を除去するステップであることを特徴とする請求項1〜11のいずれか1項に記載の歯冠設計方法。
  13. 請求項1〜12のいずれか1項に記載の歯冠設計方法により得られた3次元歯冠像を、上記出力手段を介してCAM装置に出力する工程と、該CAM装置で該3次元歯冠像から歯冠を作製する工程と、を含む歯冠作製方法。
  14. 歯牙欠損部に配置する歯冠を設計するためにコンピュータを、
    患者の口腔領域の3次元口腔領域像の一部が該患者の歯列模型の3次元歯列模型像で置き換えられた、上顎歯列と下顎歯列とを有する3次元合成像を取得する手段、
    該3次元合成像の歯牙欠損部に、3次元歯冠像を配置する手段、
    該3次元合成像の上顎歯列と下顎歯列とを、上下顎関節間の滑走運動で誘導させて咬合運動させ、修復歯の対合歯の顎運動軌跡をFGVPとして記録し表示させるとともに、該3次元歯冠像が対合歯と接触する接触領域を検出する手段、
    該接触領域を該3次元歯冠像から除去する手段、として機能させるための歯冠設計用プログラム。
  15. 3次元合成像を用いた歯冠作製用コンピュータシステムであって、
    患者の口腔領域の3次元口腔領域像の一部が該患者の歯列模型の3次元歯列模型像で置き換えられた、上顎歯列と下顎歯列とを有する3次元合成像を記憶する記憶部と、
    該3次元合成像の歯牙欠損部に、3次元歯冠像を配置する歯冠像配置部と、
    該3次元合成像の上顎歯列と下顎歯列とを咬合運動させて、該3次元歯冠像が対合歯と接触する接触領域を検出する接触領域検出部と、
    該接触領域を該3次元歯冠像から除去する歯冠形状部と、を含むことを特徴とする歯冠作製用コンピュータシステム。
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