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JP5224685B2 - 光電変換装置、その製造方法、撮像モジュール及び撮像システム - Google Patents

光電変換装置、その製造方法、撮像モジュール及び撮像システム Download PDF

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Description

本発明は光電変換装置に関する発明であり、特にその集光部とその製造方法に関する。
デジタルカメラやカムコーダに用いられる光電変換装置において、その小型化及び多画素化によって画素の微細化がなされている。それに伴って、その光電変換素子の受光部の面積が減少し、入射光量が少なくなるため、感度の低下が生じている。
この感度の低下を改善するために、光電変換装置の光入射面上にオンチップマイクロレンズを形成し、光を受光部へ集光して、感度の低下の抑制がなされている。更に近年、オンチップマイクロレンズと光電変換素子との間に、光の反射を利用する光導波路を形成する構造が知られている。
この様な光電変換装置における光導波路の製造方法は、一般的に、絶縁層に井戸状の掘り込みを行い、その井戸状の掘り込み部分を埋め込む工程を有する。この埋め込み部分に絶縁層に比べて屈折率の高い材料を埋め込み、高屈折率領域を形成する。そして、絶縁層とその高屈折率領域との屈折率差により、それらの界面において光が反射し、光電変換素子へ光を集める光導波路が形成される。
しかし、画素の微細化が進むにつれて、井戸状の掘り込み部分のアスペクト比が高くなり、埋め込み工程において井戸の内部にボイドが生じてしまう場合がある。
このような埋め込み工程における問題を解決する手段として、図7に示すような技術が特許文献1に記載されている。
この図7に示す光電変換装置において、11はシリコン基板を、その基板11に配されるフォトダイオードを15にて示している。さらに、隣接するフォトダイオ−ド15間に配されるフィールド絶縁膜を12で示す。それらの上方には、層間絶縁膜21と、その開口部を形成する際のエッチングを停止させるためのエッチングストップ層の働きを有するSiN膜16が配されている。更に、その層間絶縁膜21の開口部には、透明膜を埋め込んだ光導波路部22が配されている。また、ゲート電極17、導電性のプラグ18A及び18B、配線19A及び19Bがそれぞれ配されている。
この図7に示す光電変換装置では、層間絶縁膜21に異なる大きさw1及びw2の開口部を形成した後に、透明膜の埋め込みを行っている。その層間絶縁膜21の開口部の大きさは、その光の入射面側に向かって大きくなるように形成されているため、前述の問題となっていた埋め込み性を向上させることが可能となる。
また、集光部として、特許文献2に記載の図8(d)に示すマイクロ集光板がある。図8では、801にて受光素子を、802にてフォトレジスト、803にて高屈折率領域を示している。その集光板の製造方法としては、受光素子801上に、ポリメチルメタクリレートをフォトレジスト802として塗布、パターニングし、熱を加えて図8(c)のような形状に変形させる。高屈折率領域803として、ポリエチレンテレフタレートを塗布し、平坦化を行って、マイクロ集光板を形成する。
特開2003−224249号 特開平06−118208号
しかし、図7の入射光115のように、複数の光導波路22において、層間絶縁膜21の開口幅w2と規定されている下部光導波路部分に入射できない場合があるため、感度が低下する場合が生じる。そのフォトダイオード15に入射しない光は、光導波路22と絶縁膜21の界面を透過して配線19やプラグ18部分に入射し、反射されて、混色やノイズが生じる可能性がある。また、光導波路22ではなく配線19Bの上部に入射するような光は、配線19Bや絶縁膜21にて反射し、混色やノイズを生じる可能性がある。
更に、図8の光電変換装置においてより微細化がなされた場合には、配線層19の配置によって、それら開口幅w1とw2の差が大きくなることが考えられ、より入射する光の量が減少してしまう。
また、図8に示すマイクロ集光板では、微細化が進んだ場合において、図8(b)に示すようなフォトレジストパターンのアスペクト比をより高くする必要がある。そのため、形成が困難となってしまう。さらに、特許文献2には、別の製造方法として金属めっきや金型によるマイクロ集光板の製造方法も示されているが、工程が煩雑である。加えて、光電変換装置に用いた場合には、金属汚染によって欠陥が生じ、ノイズが増加する、といった懸念がある。また、光電変換素子等から信号を読み出すための配線等の記載がない。したがって配線層と低屈折率領域、高屈折率領域との配置の関係に関しては更に検討の余地があった。
そこで、本発明においては、集光効率のよい光導波路を有する撮像装置およびその製造方法を提供することを目的とする。
そこで、本発明の光電変換装置の製造方法は、複数の光電変換素子が配され、複数の絶縁層と複数の配線層とが上部に設けられた半導体基板を準備する工程と、前記光電変換素子に対応した開口部を前記複数の絶縁層に形成する工程と、前記開口部に前記複数の絶縁層よりも屈折率の高い高屈折率材料を有する光導波路を形成する工程とを含む光電変換装置の製造方法において、前記複数の絶縁層に前記開口部を形成する工程は、前記複数の絶縁層上にフォトレジストを形成する工程と、前記フォトレジストをパターニングしてフォトレジストパターンを形成する工程と、前記フォトレジストパターンをリフロー処理によって変形させる工程と、前記変形したフォトレジストパターンをマスクとして、前記複数の絶縁層の一部を選択的に除去する工程を有し、前記複数の絶縁層の一部を選択的に除去する工程は、前記開口部が、前記光電変換素子の受光面に垂直な方向の断面において、連続した曲線を有し、前記光電変換素子の受光面に平行な断面積が、前記光電変換素子の受光面から離れるに従って、増大し、前記断面積の増大の割合が連続的に大きくなるように、前記複数の絶縁層の一部が除去される
光を効率的に取り込むことが可能となり、感度が向上した撮像装置を提供することが可能となる。
本発明にかかる光電変換装置は、半導体基板に配された複数の光電変換素子と、その基板上に層間絶縁層を介在させて配された複数の配線層とを有している。さらに、その層間絶縁層に光電変換素子に対応して配された開口部が配され、その開口部内に層間絶縁層に比べ屈折率が高い高屈折率領域を有している。このような光電変換装置において、その高屈折率領域の光電変換素子の受光面に平行な断面積が、光電変換素子の受光面から高屈折率領域の光の入射面へ向かい増大し、それに伴ってその増大の割合が連続的に大きくなる。
この様な形状の光導波路によると、その高屈折率領域の光電変換素子の受光面に平行な断面の面積が、高屈折率領域の光の入射面側で最大となるため入射光量を増大させることが可能となる。また、光導波路間に入射する光を低減することが可能となり、混色を抑制することが可能となる。
また、その断面積が連続的に増大し、それに伴ってその増加の割合が大きくなることで、層間絶縁層の光電変換素子の受光面に垂直な断面形状(光導波路の側壁)は、連続した曲線を有する。この様な側壁を有する光導波路の光入射面側においては、図7のような平らな部分がないため、入射光をより光電変換素子の受光面へ反射することが容易になる。また、斜め光が入射する場合においても、より光電変換素子の受光面へ反射することが可能となる。よって、特に斜め光の多い、明るいレンズと呼ばれるF値の低いレンズにおいては感度の低下を抑制することが可能となり、また、画素周辺部で光量の減少に伴う感度の低下も抑制できる。
また、この形状は層間絶縁層の開口部が光電変換素子側でより小さくなる形状であるため、層間絶縁層の間に形成される配線層の設計の自由度が向上する。その開口部の設計を行う場合には、好ましくは、最も光電変換素子側に配される配線層の設計を反映するとよい。この形状によって、さらに光電変換装置の微細化が進み、配線層の設計が困難になることなく、同時に、入射光に対しては、広い開口を有することが可能となる。ここで、配線層は、配線等の導電層であるが、遮光の機能を備えているパターン層でもよい。
また、本発明の製造方法は、複数の光電変換素子が配された半導体基板上に層間絶縁層を介して複数の配線層を形成する工程と、を有する。そして、光電変換素子に対応した開口部を層間絶縁層に形成する工程と、その開口部に層間絶縁層よりも屈折率の高い高屈折率材料を埋め込み、光導波路を形成する工程を有している。さらに、その開口部を形成する工程において、層間絶縁層上にフォトレジストを形成する工程と、開口部の位置にあわせてフォトレジストをパターニングしてフォトレジストパターンを形成する工程とを有する。そして、そのフォトレジストパターンをリフロー処理によって変形させる工程と、変形したフォトレジストパターンをマスクとして層間絶縁層の一部を選択的に除去し、開口部を形成する工程とを有することを特徴としている。
この方法によれば、特許文献2記載の製造方法に比べ、所望の形状を形成することが容易で、かつ精度よく形成できる。さらに微細化が進み、形状のアスペクト比が大きく成っていく場合においても、エッチング条件などの制御によって、精度よく所望の形状を形成することが可能となる。したがって、上述した高屈折率領域の光電変換素子の受光面に平行な断面の面積が、光電変換素子の受光面から絶縁層の光の入射面へ向かって、連続的に増大するような形状も、精度よく製造することもできる。
また、ここで、少なくとも光電変換素子の一部上に、層間絶縁層に比べてエッチング選択比の小さい材料からなる層を形成することで、光電変換素子が受けるエッチング工程におけるダメージを低減することが可能となる。
ここで、材料基板である半導体基板を「基板」と表現するが、以下のような材料基板が処理された場合も含む。例えば、1または、複数の半導体領域等が形成された状態の部材、または、一連の製造工程を途中にある部材、または、一連の製造工程を経た部材を基板と呼ぶこともできる。
また、「半導体基板上」とは、半導体基板の画素が形成された主表面上を表す。また、半導体基板の主表面から基板内部への方向を下方向とし、その逆を上方向とする。
(画素の回路構成)
図11に光電変換装置における画素の回路構成の一例として、MOS型光電変換装置を示す。各画素は、1110にて示される。
画素1110は、光電変換素子であるフォトダイオード1100、転送トランジスタ1101、リセットトランジスタ1102、増幅トランジスタ1103、選択トランジスタ1104を含み構成される。ここで、電源線はVcc、出力線は1105にて示している。
フォトダイオード1100は、そのアノードが接地線に接続され、そのカソードが転送トランジスタ1101のソースに接続されている。また、転送トランジスタのソースがフォトダイオードのカソードを兼ねることも可能である。
転送トランジスタ1101のドレインが転送領域であるフローティングディフュージョン(以下FD)を構成し、そのゲートが転送信号線に接続されている。更に、リセットトランジスタ1102は、そのドレインが電源線Vccに接続され、そのソースがFDを構成し、そのゲートがリセット信号線に接続されている。
増幅トランジスタ1103は、そのドレインが電源線Vccに接続され、そのソースが選択トランジスタ1104のドレインに接続され、そのゲートがFDに接続されている。選択トランジスタ1104は、そのドレインが増幅トランジスタ1103のソースに接続され、そのソースが出力線1105に接続され、そのゲートが垂直選択回路(不図示)によって駆動される垂直選択線に接続されている。
ここで示した回路構成は、本発明の全ての実施形態に適用可能であるが、例えば、転送トランジスタがない構成や複数画素でトランジスタを共有するような他の回路構成にも適用可能である。また、光電変換素子は、フォトダイオードを始め、フォトトランジスタ等も適用可能である。以下、図面を用いて本発明の実施形態を詳細に説明する。
(第1の実施形態)
図1は、先に述べたMOS型光電変換装置の、半導体基板に垂直方向の断面模式図である。
図1において、101は半導体基板、102は半導体基板に配された光電変換素子である。103は隣接する2つの光電変換素子102間に配された素子分離領域である。120は開口部を形成する際のエッチングを停止させるためのエッチングストップ層である。エッチングストップ層120は少なくとも光電変換素子上に配されていればよいが、本実施形態においては、半導体基板101上、全面に配されている。104は層間絶縁層である第1の絶縁層である。CMOS型光電変換装置の場合、ゲート電極が半導体基板上に形成されているが、ここでは省略している。
105は、配線層であり、第1の絶縁層104上に設けられている。106は層間絶縁層である第2の絶縁層であり、第1のパターン層105を覆うように配されている。107は配線層であり第2の絶縁層上に配されている。108は保護層であり、第2の配線層107上に配されている。
更に、光電変換素子102上にある第1及び第2の絶縁層104及び106から成る層間絶縁層の開口部に、それに比べて高い屈折率を有する110の高屈折率領域が設けられる。この高屈折率領域110と層間絶縁層との界面において光が反射する光導波路が形成される。ここで、保護層108に層間絶縁層と同等の屈折率を有する材料を用いた場合においては、保護層108と高屈折率領域110との界面において光を反射する光導波路を形成することが可能となる。
そして、保護層108上には、中間層111が設けられ、更に、カラーフィルタ層112、平坦化層113、マイクロレンズ114がこの順番に設けられている。ここで、この中間層111とは、平坦化層や反射防止膜、遮光膜などである。
次に、図1に示すMOS型光電変換装置の、半導体基板に平行及び垂直方向の断面模式図をそれぞれ図2(A)および図2(B)に示す。
図2(A)は、MOS型光電変換装置の半導体基板に平行な面の模式的な投影図である。光電変換素子102の領域を点線にて示しており、105にて第1のパターンを、107にて第2のパターンを示している。この第2のパターン107は、その下の層が分かりやすいように、一部省略している部分がある。更に、110にて高屈折率領域を示す。さらに、図2(A)のように、105及び107の間に配線層が配されていてもよい。この配線層は、図2(B)では現れていない。また、図2(A)におけるa‐b線における断面模式図を図2(B)に示した。図1に示したカラーフィルタ層112等は省略している。
この図2(A)に示す高屈折率領域110の光電変換素子の受光面に平行な断面は、光電変換素子102から層間絶縁層の光入射面に向かって連続的に大きくなる形状をとる。この形状によって、入射光量を増加させることが可能となる。
また、図2(B)に示す層間絶縁層の開口部の光電変換素子102の受光面に垂直な方向の断面、すなわち高屈折率領域110の側壁は、図中に示されるような連続した曲線を有している。図7のような形状に比べて、斜め入射光もより光電変換素子の受光面へ反射することが可能となり、集光効率が向上する。
更に、この様な形状によって、例えば、図1の図面のように、第2の配線層107に比べて第1の配線層105の方が高い配線密度を有する構成を取ることが可能となる。つまり、配線層、特に光電変換素子102側に形成される第1の配線層105の設計において、自由度が向上し、更なる微細化への対応が容易となる。
次に、本実施形態の光電変換装置の製造方法について、図3から図6を用いて説明する。図3(a)に示す、シリコンウエハ等からなる半導体基板101上に、LOCOS法などにより素子分離領域103を形成する。そして、半導体基板101上に、フォトレジストパターンを形成し、イオン注入及び熱処理を行って、光電変換素子102を形成する。
次に、半導体基板101上にCVDなどによりエッチングストップ層120を形成し、さらにSiOまたはそれを主成分とする材料からなる第1の絶縁層104を形成する。ここで、第1の絶縁層104の表面をCMPなどにより平坦化させておくと、次工程におけるパターニング精度を向上させることが可能となる。
第1の絶縁層104上に、Al、Mo、W、Ta、Ti、Cu、またはこれらを主成分とする合金より成る金属層をスパッタリングなどにより形成し、パターニングすることによって、第1の配線層105を形成する。
次に、SiOまたはそれを主成分とする材料からなる第2の絶縁層106を、第1の絶縁層104及び、第1の配線層105の上に形成する。そして、第1の配線層と同様な方法で、第2の絶縁層106上に第2の配線層107を形成する。
ここで、第1及び第2の配線層105及び107は、光電変換素子102からの電気信号の伝達に用いる配線として機能する他、ある光電変換素子102に入射すべき光が、他の光電変換素子102に入射することを防ぐ遮光部としても機能する。
次に、図3(b)にて示すように、SiO、SiN、SiON等にて構成される保護層108を形成する。図3(b)、図4(c)、図4(d)において、保護層108は凹凸部を有しているが、第2の配線層の形状を反映している様を強調して図示しているに過ぎなく、保護層108は、平坦となっていてもよい。
図4(c)に示すように、その保護層108上に、光電変換素子102の直上を開口部とするためのエッチングマスクを形成する。まず、保護層108上に、フォトレジストパターン109を形成する。このフォトレジストパターン109は、図中にて保護層108の凸部の形状と一致しているが、先に述べたように、これは模式的に示したものであり、この形状や配置に限られるものでない。光電変換素子102に対応するように、適宜配置されればよい。その後、そのフォトレジストパターン109が図4(d)に示すような形状になるように熱処理を行う。この熱処理によりリフローすることによって、フォトレジストパターン109は球の一部状や上に凸の丸みを帯びた形状、等の形状を有する。次に、図5(e)に示すように、リフローさせたフォトレジストパターン109をエッチングマスクとして、光電変換素子102に向かってエッチングを進める。そして、エッチングストップ層120にてエッチングを停止させ、本実施形態の層間絶縁層の開口部、すなわち導波路の形状を得る。このエッチング条件は、層間絶縁層と比べエッチングストップ層120のエッチング選択比が小さくなるような条件である。つまり、エッチングストップ層120のエッチング速度は、層間絶縁層である第1及び第2の絶縁層104及び106のエッチング速度に対して、十分低くなっている。
この時、形成される層間絶縁層の開口部の形状は、エッチングマスクとして使用するリフローさせたフォトレジストパターン109の形状、エッチング条件、及び層間絶縁層とレジストのエッチング選択比にて制御することが可能である。よって、高アスペクト比の開口部分を制御よくエッチングすることが可能であり、所望の形状を得ることが可能となる。また、最も光電変換素子102に近接した開口部の面積、つまり光導波路の底部の面積は、光電変換素子102の受光部の面積よりも小さいことが望ましい。この構成によって、光導波路によって反射した光の入射効率が向上する。
次に、フォトレジストパターン109を除去し、層間絶縁層の開口部分に、高屈折率材料をCVDによって埋め込み、高屈折率領域110を形成する。(図5(f)から図6(g)参照)
図6(h)に示すように、プラズマエッチングを用いたエッチバックまたは、CMPによって、高屈折率領域110を平坦化する。平坦化を行うことによって、次の工程の形状を制御することが可能となる。また、ここで、光電変換素子102へのプラズマダメージによって、暗電流や画素欠陥が増大する場合があるため、平坦化にはプラズマによるダメージがないCMPが好ましい。
なお、本実施形態においては、平坦化の終点を保護層108としたが、保護層108に達する前、高屈折率領域110の領域内で停止することも可能である。この場合には、図3(b)において示す保護層108の工程を省略し、高屈折率領域110にて保護層を兼ねることも出来る。
最後に、図6(i)のように、樹脂等である中間層111、カラーフィルタ層112、平坦化層113を順に形成し、マイクロレンズ114を形成する。
この本実施形態の形状の光導波路は、開口部が広く、集光効率が向上する。また、光導波路間に入射する光が、その保護層108や配線層、カラーフィルタ層112などで反射し隣接画素へ漏れこむことを低減することが可能となる。
さらに、この形状は、光電変換素子の受光面に平行な高屈折率領域の断面積が光電変換素子側で小さくなる形状であるため、層間絶縁層内に形成される配線層の設計の自由度が向上する。特に、光電変換素子側に形成される配線層の自由度を向上させることが可能である。よって、光電変換装置の微細化が進み配線層の形成のため光電変換素子側の開口が狭くなった場合においても、入射光に対しては広い開口を有することが可能となり、集光効率が向上する。
(第2の実施形態)
図12は、光電変換装置の光電変換素子部分の断面模式図である。第1の実施形態と異なる部分は、保護層の構成である。本実施形態においては、第2の配線層107を覆って第3の絶縁層116が配され、その上部に例えば、SiNを有する保護層117が配されている。第3の絶縁層116は、例えば、SiO層を有し、保護層117は、例えば、SiN層を有する。このとき、高屈折率領域110と第3の絶縁層116との界面の屈折率差が大きいため、第2の配線層107よりも上部での光の反射が増加し、集光効率が向上する。さらに、第3の絶縁層116と高屈折率領域110の上部に保護層117が配される構成によって、保護層117が平らに形成される。また、保護層117が平坦であることによって、保護層117のSiN層によってなされる半導体基板への水素終端効果を均一に得ることが可能となる。
(撮像モジュールへの応用)
図9は、本発明の第1および第2の実施形態にて説明した光電変換装置を、携帯機器に用いられる撮像モジュールへ適用した場合の一例を示す構成図である。
セラミック等の基板907上に光電変換装置900を設置し、封止するカバー部材904がある。この基板907は光電変換装置900と電気的な接続がされている。光電変換装置900上には、光を取り込む光学部分905と光学ローパスフフィルタ906が設置されている。更に、撮像レンズ902及びそれを固定する鏡筒部材901がカバー部材904を覆い基板907とよく封しされている。
本応用において、基板907上には、本発明の光電変換装置のみならず、撮像信号処理回路、A/D変換器(アナログ/デジタル変換器)やモジュール制御部が搭載されていてもよい。また、それらが光電変換装置と同一半導体基板(図1、101)上に、同一工程によって形成されていてもよい。
(撮像システムへの応用)
図10は、本発明の第1および第2の実施形態にて説明した光電変換装置を撮像システムの一例であるデジタルカメラへ適用した場合のブロック図である。撮像システムには、他に、カムコーダなどがある。
光電変換装置である固体撮像素子1004へ光を取り込むための構成として、シャッター1001、撮像レンズ1002、絞り1003がある。シャッター1001は固体撮像素子1004への露出を制御し、入射した光は、撮像レンズ1002によって固体撮像素子1004に結像される。このとき、絞り1003によって光量が制御される。
取り込まれた光に応じて固体撮像素子1004から出力された信号は、撮像信号処理回路1005にて処理され、A/D変換器1006によってアナログ信号からデジタル信号へ変換される。出力されたデジタル信号は、更に信号処理部1007にて演算処理され撮像画像データが生成される。撮像画像データは、ユーザーの動作モードの設定に応じ、デジタルカメラに搭載されたメモリ1010への蓄積や、外部I/F部1013を通してコンピュータやプリンターなどの外部の機器への送信ができる。また、記録媒体制御I/F部1011を通して、デジタルカメラに着脱可能な記録媒体1012に撮像画像データを記録することも可能である。
固体撮像素子1004、撮像信号処理回路1005、A/D変換器1006、信号処理部1007はタイミング発生部1008により制御されるほか、システム全体は全体制御部・演算部1009にて制御される。また、これらのシステムは、固体撮像素子1004と同一の半導体基板(図1、101)上に、同一工程によって形成することも可能である。
以上、光導波路の光の入射面側における幅を広く確保できるため、マイクロレンズに入射した光を効率良く光電変換素子に集光することが可能となる。また、光導波路の光電変換素子側における幅を狭くできるため、パターンの設計自由度が向上する。このことは、より微細化を進める上で有効である。更に、斜め入射光も効率良く光電変換素子に集光できるため、いわゆる明るいレンズと呼ばれるF値の低いレンズでも感度の低下が小さく、また、画素周辺部での光量の減少による感度の低下も抑制できる。
リフローしたフォトレジストをエッチングマスクに用いる製造方法によって、集光効率のよい形状の光導波路を形成することが容易となる。また、その形状をより制御よく形成することが可能となる。
以上のように、本発明によれば、感度が向上した光電変換装置を製造し、提供することが可能となる。また、本発明は、実施例に示した形態に限られず、多くの配線層や絶縁層からなる光電変換装置においても適用可能である。
第1の実施形態の光電変換装置の断面図である。 第1の実施形態の光電変換装置の上面図(A)及び断面図(B)である。 第1の実施形態の光電変換装置の製造工程である。 第1の実施形態の光電変換装置の製造工程である。 第1の実施形態の光電変換装置の製造工程である。 第1の実施形態の光電変換装置の製造工程である。 光電変換装置の断面図である。 マイクロ集光板の断面図である。 光電変換装置を応用した一例の撮像モジュールの構成図である。 光電変換装置を応用した一例のデジタルカメラの構成を示すブロック図である。 光電変換装置の等価回路の一例である。 第2の実施形態の光電変換装置の断面図である。
符号の説明
101 半導体基板
102 光電変換素子
103 素子分離領域
104 第1の絶縁層
105 第1の配線層
106 第2の絶縁層
107 第2の配線層
108 保護層
109 フォトレジスト
110 高屈折率領域
111 中間層
112 カラーフィルタ層
113 平坦化層
114 マイクロレンズ
115 入射光
120 エッチングストップ層

Claims (8)

  1. 複数の光電変換素子が配され、複数の絶縁層と複数の配線層とが上部に設けられた半導体基板を準備する工程と、前記光電変換素子に対応した開口部を前記複数の絶縁層に形成する工程と、前記開口部に前記複数の絶縁層よりも屈折率の高い高屈折率材料を有する光導波路を形成する工程とを含む光電変換装置の製造方法において、
    前記複数の絶縁層に前記開口部を形成する工程は、前記複数の絶縁層上にフォトレジストを形成する工程と、前記フォトレジストをパターニングしてフォトレジストパターンを形成する工程と、前記フォトレジストパターンをリフロー処理によって変形させる工程と、前記変形したフォトレジストパターンをマスクとして、前記複数の絶縁層の一部を選択的に除去する工程を有し、
    前記複数の絶縁層の一部を選択的に除去する工程は、前記開口部が、前記光電変換素子の受光面に垂直な方向の断面において、連続した曲線を有し、前記光電変換素子の受光面に平行な断面積が、前記光電変換素子の受光面から離れるに従って、増大し、前記断面積の増大の割合が連続的に大きくなるように、前記複数の絶縁層の一部が除去されることを特徴とする光電変換装置の製造方法。
  2. 前記光導波路を形成する工程では、前記開口部に高屈折率材料からなる部材を形成する工程と、前記高屈折率材料からなる部材を平坦化する工程とを有する請求項1記載の光電変換装置の製造方法。
  3. 前記平坦化する工程は、エッチング、またはCMPによって行われる請求項2に記載の光電変換装置の製造方法。
  4. 前記複数の配線層のうち最上の配線層を覆う保護層を形成する工程を有し、
    前記平坦化する工程の終点は、前記保護層である請求項2または3に記載の光電変換装置の製造方法。
  5. 前記複数の配線層のうち最上の配線層を覆う保護層を形成する工程を有し、
    前記平坦化する工程の終点は、前記保護層に達する前の前記高屈折率材料からなる部材内である請求項2または3に記載の光電変換装置の製造方法。
  6. 前記複数の配線層のうち最上の配線層を覆う保護層を形成する工程を有する請求項1乃至3のいずれか1項に記載の半導体装置の製造方法。
  7. 前記保護層は窒化シリコンからなる請求項4乃至6のいずれか1項に記載の半導体装置の製造方法。
  8. 前記半導体基板を準備する工程において、前記複数の光電変換素子の上にエッチングストップ層を形成する工程を有し、
    前記複数の絶縁層の一部を選択的に除去する工程では、前記エッチングストップ層まで前記絶縁層の一部をエッチングする請求項1乃至7のいずれか1項に記載の半導体装置の製造方法。
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