JP5223562B2 - 血液成分調製用容器及び血液成分分離収容装置 - Google Patents
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Description
本実施形態の血液成分調製用容器1は、図1及び図2に示すように、少なくとも血液由来の液性成分と血小板とを含む流動体を貯留する流動体貯留室2と、流動体貯留室2に隣接して形成され流体の導入及び導出が可能な流体充填室3と、流動体貯留室2と流体充填室3とを区分する可撓性の隔膜4とを備えており、採血対象者より採取した血液から血清を調製することを目的として用いられるものである。
例えば、血液成分調製用容器1を縦長の円筒形状とし、その内部空間に設けられる隔膜4をその内部空間の形状に略一致させたような形状とすることもできる。
流動体導入口21には、血液等の流動体を導入するための採血チューブ6の一端が接続されている。採血チューブ6の他端には穿刺針60が取り付けられており、穿刺針60を採血対象者に穿刺して血液を採取可能になされている。このようにして、採血対象者から採取された血液は採血チューブ6及び流動体導入口21を経て、無菌的に流動体貯留室2内に貯留される。流動体導入口21と採血チューブ6とは、図2に示すように、流動体貯留室2における流動体導入口21が形成されている部分の外面側に設けられた第1突起部210に採血チューブ6の端部を係合させることにより接続されている。
本実施形態においては、流体注入手段5として、図2に示すように、シリンジ50が用いられている。シリンジ50は、筒状の本体部51と、本体部51内に挿入され本体部51内を摺動可能なガスケット52と、ガスケット52に連結されガスケット52を摺動させるプランジャー53とを備えている。また、本体部51の外周面には、流体量測定部54としての目盛りが形成されている(図1参照)。
シリンジ50は、その先端部が連通口31に係合可能に構成されている。詳細には、流体充填室3における連通口31が形成されている部分の外面側に設けられた連通口突起部310にシリンジ50の先端部を係合させることにより接続されている。シリンジ50と連通口31とは直接接続されてもよいが、チューブ等を介して接続されてもよい。
更に、シリンジ50の本体部51には、目盛り54が形成されているため、流動体貯留室2への流動体の導入量、及び流動体貯留室2からの流動体のうちの少なくとも一部の成分の導出量を精度高く把握し、また導入量や導出量を調節することができる。
成分採取口74は、第1容器71の底面の一部に、薄膜状の厚みの薄い領域を設けることにより形成されている。また、成分採取口74の形成された領域には、第1容器71の底面から下方に突出する中空の円筒部741が形成されている。第1容器71内に収容された血液成分は、成分採取口74を注射針等の穿刺具にて破断穿刺することにより、採取することができる。この際に、成分採取口34の形成された領域には中空の円筒部741が形成されているため、穿刺具を確実に成分採取口74に穿刺することができる。
本実施形態においては、第2容器72は、ポリカーボネート、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリエステル、ポリメチルペンテン、メタクリル、ABS樹脂(アクリロニトリル・ブタジエン・スチレン共重合体)、PET樹脂(ポリエチレンテレフタレート)、ポリ塩化ビニル等の硬質合成樹脂から構成されており可撓性は有していない。
第2容器72の上端近傍における外側面には、図2に示すように、ねじ山が形成されており、このねじ山の形状に対応するねじ溝を有するカバーキャップ(図示せず)を螺合可能となっている。
第1接続部75は、その外径が第2容器72の開口における内径と略同一であり、第1接続部75の外周面に第2容器72の開口近傍が被嵌可能となされている。第2接続部76は、その外径が第1容器71の開口の内径と略同一であり、第2接続部76の外周面に第1容器71の開口近傍が被嵌可能となされている。
通気路78には、通気チューブ9の一端が接続され、通気チューブ9の他端には、通気フィルタ91が接続されている。通気フィルタ91とは、気体は通過させるが液体は通過させず、また、細菌等も通過させない性質を有するフィルタである。即ち、通気フィルタ91が連結された通気路78からは、第1容器71内に無菌的に空気を出し入れさせることができる。通気路78と通気チューブ9とは、キャップ73における通気路78が形成されている部分の上面側に設けられた第4突起部780に通気チューブ9の端部を係合させることにより接続されている。
血液成分調製用容器1全体の容積は、比較的少量の血液を精度高く採取する観点から、好ましくは5〜200mlであり、より好ましくは5〜50mlである。
第1容器71における血液成分の収容量は、流動体貯留室2に収容された血液から分離された液性成分を確実に収容する観点から、流動体貯留室2における血液収容量の40〜100%であることが好ましい。
また、流体充填室3への流体32の導入及び導出を、流体注入手段5であるシリンジ50を用いて行うことにより、流体充填室3内の流体量を容易に制御することができ、延いては流動体貯留室2への血液の導入量や導入速度も容易に制御することができる。
更に、シリンジ50の本体部51には、目盛り54が形成されているため、流動体貯留室2への血液の導入量を精度高く把握し、また調節することができる。
また、貯留工程S1においては、流動体貯留室2の容積を増加させることによる血液採取時の血液の吸引効果を高めるために、連結チューブ8の経路がクランプ(図示せず)等を用いて流動体貯留室2の根元側で閉鎖されている。また、連結チューブ8と流動体貯留室2との間に破断可能な隔壁(図示せず)が備えられていてもよい。貯留工程S1は、採血時における患者の体調等を考慮して、所要量を採取し終了される。ここでいう所要量は、患者の体格や体調に問題がない場合には5〜50ml程度である。
例えば、成分収容容器7は、本実施形態においては、第1容器71、第2容器72及びキャップ73から構成されていたが、本実施形態における血液成分調製用容器1と同様の構成からなるものを用いてもよい。この場合には、成分収容容器内の空間は、隔膜によって血液成分調製用容器から導出された成分を収容する第1空間と流体の導入及び導出が可能な第2空間とに区分されることとなる。
そして、血液成分調製用容器から導出された成分を成分収容容器(第1空間)内に導入する際には、成分収容容器における隔膜を変形させて第1空間の容積を増加させることにより、第1空間内に陰圧を負荷して、血液成分調製用容器から導出された成分の成分収容容器への導入を容易に行うことができる。
即ち、成分収容容器7は、血液成分調製用容器1から導出された流動体の成分を収容できる構成であればその形状等に特に制限はない。
また、血液凝固促進個体23は、本実施形態においてはガラス加工体であったが、ガラス加工体に代えて空気を用いてもよく、また、ガラス加工体及び空気を併用してもよい。
また、成分導出口22、連結チューブ8又は成分導入口77のいずれかにおける中空部分に、血球除去フィルタ(図示せず)を介在配置させてもよい。これにより、流動体貯留室2中の血球成分を血球除去フィルタで捕捉でき、成分収容容器7への血球成分の混入を防止できる。
2 流動体貯留室
21 流動体導入口
22 成分導出口
23 血液凝固促進個体
3 流体充填室
31 連通口
32 流体
4 隔膜
5 流体注入手段
50 シリンジ
51 本体部
52 ガスケット
53 プランジャー
6 採血チューブ
60 穿刺針
61 血清
62 白血球
63 赤血球
7 成分収容容器
71 第1容器
72 第2容器
73 キャップ
74 成分採取口
75 第1接続部
76 第2接続部
77 成分導入口
78 通気路
8 連結チューブ
9 通気チューブ
91 通気フィルタ
10 血液成分分離収容装置
Claims (7)
- 少なくとも血液由来の液性成分と血小板とを含む流動体を導入する流動体導入口及び前記流動体のうちの少なくとも一部の成分を導出する成分導出口を有する流動体貯留室と、前記流動体貯留室に隣接して形成され流体の導入及び導出が可能な連通口を有する流体充填室と、前記流動体貯留室と前記流体充填室とを区分する可撓性の隔膜と、を備え、
前記流動体貯留室は、前記連通口から前記流体充填室内に前記流体が導入されることにより前記隔膜が前記流動体貯留室側に凸となるように変形されて、その容積が減少され、前記流体充填室内に導入された前記流体が前記連通口から導出されることにより前記隔膜が前記流体充填室側に凸となるように変形されて、その容積が増加される血液成分調製用容器。 - 前記流動体貯留室には、前記隔膜が前記流体充填室側に凸となるように変形されて該流動体貯留室の容積が増加されることにより、前記流動体導入口から前記流動体が吸引導入され、
吸引導入された前記流動体のうちの少なくともその一部の成分は、前記隔膜が前記流動体貯留室側に凸となるように変形されて該流動体貯留室の容積が減少されることにより、前記成分導出口から導出される請求項1記載の血液成分調製用容器。 - 前記流体は生理食塩水である請求項1又は2記載の血液成分調製用容器。
- 前記連通口に連結され、前記流体充填室内に前記流体を導入及び導出可能な流体注入手段を更に備える請求項1〜3のいずれかに記載の血液成分調製用容器。
- 前記流体注入手段は、前記流体充填室内に導入又は導出される前記流体の量を測定可能な流体量測定部を有する請求項4記載の血液成分調製用容器。
- 前記流動体には、前記流動体と接触することで該流動体の凝固を促進させる血液凝固促進個体が収容されている請求項1〜5のいずれかに記載の血液成分調製用容器。
- 請求項1〜6のいずれかに記載の血液成分調製用容器と、該血液成分調製用容器に貯留された前記流動体のうち前記成分導出口から導出される少なくとも一部の成分を収容する成分収容容器と、前記血液成分調製用容器と前記成分収容容器とを無菌的に連結する連結チューブと、を備える血液成分分離収容装置。
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