JP5212487B2 - 走行支援装置 - Google Patents
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Description
例えば、特許文献1に記載されたカーブ路警報装置においては、道路側に設けた道路監視装置において、カーブ道路上の所定の監視領域内における障害物の有無や障害物の位置を検出し、この検出結果を運転者に提供している。また、これと共に、車両の現在位置及びその走行状態と、監視結果として通知される障害物の位置とに基づいて、車両の現在の走行状態の適否を判定し、この判定結果に基づいて警報を行うようにしており、現在の車速で障害物直前までに停止するために必要な減速度の大きさに応じて警報を発生させている。
そこで、この発明は、上記従来の未解決の問題に着目してなされたものであり、車両前方の障害物に関する情報を、適切なタイミングで提供することの可能な、走行支援装置を提供することを目的としている。
また、請求項4に係る走行支援装置は、前記交通量予測手段は、前記車間距離検出手段で検出された車間距離の所定時間あたりの車間距離変動量に基づいて前記走行車両数を予測するようになっていることを特徴としている。
また、請求項6に係る走行支援装置は、前記道路状況検出手段は、道路側に設けられかつ所定区間内の平均車頭時間を通知する通信機から、前記平均車頭時間を受信する路車間通信装置であって、前記交通量予測手段は、前記道路状況検知手段で受信した前記所定区間内の平均車頭時間に基づき前記走行車両数を予測するようになっていることを特徴としている。
前記交通量予測手段は、前記車車間通信手段により得た前記平均車間距離と前記連続通信台数とに基づいて、前記走行車両数を予測するようになっていることを特徴としている。
また、請求項8に係る走行支援装置は、前記障害対策タイミング補正手段は、前記道路状況検知手段の道路状況検知情報に基づいて自車両の走行経路上に障害を検知した時点における前記障害の発生位置が、前記道路状況検知手段で検知可能な走行経路上の検知範囲の自車両側の限界位置であると予測される場合には、前記障害情報を直ちに通知するように前記障害対策タイミングを補正するようになっていることを特徴としている。
ここで、自車両と障害の発生位置との間に他の車両が存在する場合等には、障害があるために渋滞が発生しこれに伴って障害が自車両側に移動したのと同等の状況となる場合がある。前記道路状況検知情報で通知される障害の発生位置に基づいて、障害情報の通知等を行った場合、前述のように障害の発生位置が自車両側に移動した場合には、タイミングが遅く、急な減速操作が必要となる場合がある。
このとき、自車両の現在位置から障害の発生位置に至る区間内に存在する走行車両数を交通量として予測しこれに基づいて、自車両が停止すると予測される停止予測位置を予測し、この停止予測位置に基づいて障害対策タイミングを補正することによって、道路状況に応じた的確なタイミングに補正することができる。
このとき、車間距離の所定時間あたりの車間距離変動量を検出し、これをもとに、自車両と障害の発生位置との間の走行車両の最大数を予測することによって、容易且つより高精度に走行車両数を予測することができる。
また、道路状況検知手段で自車両と障害の発生位置との間の平均交通量を検出し、これに基づき走行車両数を予測することによって、道路状況検知手段で実際に検出された平均交通量に基づいて走行車両数が予測されるから、より高精度に走行車両数を予測することができる。
さらに、このとき、制動力発生手段を作動させるタイミングもより早めるように障害対策タイミングを補正することによって、障害が自車両側に移動しその位置情報を得ることができなくなった場合であっても、制動力の発生タイミングを早めることによって違和感のない減速を行うことができる。
まず、本発明の第1の実施の形態を説明する。
図1は、本発明の走行支援装置を備えた車両の一実施形態を示すシステム構成図である。この車両は、後輪1RL、1RRが駆動輪、前輪1FL、1FRが従動輪となる後輪駆動車両であり、エンジン2の駆動トルクが自動変速機3を介して前記後輪1RL、1RRに伝達される。
また、前記自動変速機3は、変速機制御装置12によって制御可能である。具体的には自動変速機3内のクラッチやブレーキに供給する作動流体圧を調整することにより、選択されるギヤ比を変更し、所望とする減速比を得ることができる。
前記路車間通信装置7は、走行中の道路に関する詳細な道路状況を、道路側に設置された無線機から同報データとして受信する。前記道路状況としては、例えば道路形状情報、道路表面の情報、障害物情報、及び交差点の情報等が通知される。前記道路形状情報としては、通知される道路状況が有効な区間(以後、情報提供区間)の、車線数、道路線形が通知される。また、前記道路表面の情報としては、自車両が走行中の車線の、湿潤、乾燥、凍結、積雪等といった道路表面の滑り易さに関する情報が通知される。また、前記障害物情報としては、自車両の進行方向に存在する障害物の種別、つまり、物であるか、人であるか、車両であるかといった情報、及びその大きさ、位置が通知される。さらに、前記交差点の情報としては、対象とする交差点中心までの距離、交差道路の車線数、交差道路及び対向道路を走行する車両の位置及び速度、横断歩道の位置、横断歩道上の歩行者の位置等が通知される。
さらに、道路状況として、前記情報提供区間の基点の位置も通知するようになっている。
例えば、図2に示すように、情報提供区間の基点をZ0とすると、停止車両等の障害物Bの位置としては、図2中に矢線Tで示すように、基点Z0からの距離が通知されることになる。したがって、自車両Aは、情報提供区間の基点Z0を通過した時点からの走行距離をカウントすることによって、通知された道路状況と自車両との位置関係を照合することができる。
次に、上記制御装置10で実施される道路状況対応処理の演算処理について、図3のフローチャートにしたがって説明する。この演算処理は、例えば10〔msec〕程度に設定された所定サンプリング時間ΔT毎にタイマ割り込みによって実行される。なお、このフローチャートでは、特に通信のためのステップを設けていないが、演算処理によって得られた結果は随時記憶装置に更新記憶されると共に、必要な情報やプログラムは随時記憶装置から読み込まれる。また、前述したエンジン制御装置11、変速機制御装置12、制動流体圧制御装置13とは随時通信を行い、必要な情報や命令は随時双方向に授受される。
そして、情報提供区間の基点Z0を通過した後、最初に受信した道路状況であるときには、ステップS3に移行し、所定の記憶領域に逐次記憶している、障害物情報で通知される障害物位置の履歴を削除し、新たに通知された道路状況の障害物情報の中の障害物位置を履歴情報として登録し、新たに障害物位置の履歴の作成を開始する。その後、ステップS4に移行する。
このステップS4では、図4に示す、動作モード判定処理を実行する。
この動作モード判定処理では、まず、目標停止位置Xstopを設定する。この目標停止位置Xstopは、路車間通信装置7で受信した障害物位置から、余裕距離(例えば、5m)を差し引いた位置を設定する(ステップS21)。
つまり、まず、路車間通信装置7によって得た道路形状に基づいて、目標停止位置Xstopまでの車速パターンを作成する。例えば、前述の図2に示すように、カーブを超えた付近に障害物が位置する場合には、図5に示すような車速パターンとなる。なお、図5において、横軸は情報提供区間の基点Z0からの距離、縦軸は、予測車速Vpreを表す。
Vcurve=(Glateral・g/R0)1/2 ……(1)
なお、式中のgは、重力加速度である。
X1=(V0 2−Vcurve2)/(2・Gbrk・g) ……(2)
続いて、予め記憶されている運転者のカーブ走行時の常用減速終了点に相当する位置L2から、(2)式で算出した距離X1だけ、自車両よりの位置を、カーブ対応減速開始位置L1として設定する。なお、図2中のLSはカーブ開始地点である。
このようにして、図5に示すような車速パターンを得ると、各地点の操作負荷量Wloadを次式(3)〜(5)に基づいて算出する。
Wload=Kbody・Wl-body+Kmental・Wl-cog ……(3)
Wl-body=Kstrg・Wl-strg+Klong・Wl-long ……(4)
Wl-cog=Kgaze・Wfront-gaze(Vpre,Lvis)+Kaware・Wl-awar
……(5)
つまり、基点Z0を通過した時点からほぼ直進路を走行しているときの操作負荷量Wloadは比較的小さく、この状態からカーブに接近し、運転者のカーブ状況の認識また障害物の検出動作が行われると、これに伴って操作負荷量Wloadが増加する。そして、カーブを考慮したカーブ対応減速開始位置L1を通過すると、減速操作に伴って操作負荷量Wloadはさらに増加し、常用減速終了点L2を通過してカーブに進入し、常用加速開始点L3を通過した後、目標停止位置Xstopまで操作負荷量Wloadの高い状態が継続する。
なお、工場出荷時には、まだ走行パターンが規定されていないため、規定値を用いる。また、運転者が替わる可能性の高い車両の場合には、例えば、各設定値を容易に変更可能な記憶媒体に記憶しておき、運転者毎に設定値を変更してこれを用いるようにしてもよい。また、特定の複数の運転者が利用するような場合には、複数の人数分の特性をそれぞれ記憶しておき、スイッチ等の選択手段によって運転車毎に対応する特性を選択するようにしてもよい。この場合、選択手段として、例えばキーレスエントリーに基いられるような個人認証信号を用いることによって自動的に選択するようにしてもよい。
なお、自車両の現在の車速V0は、例えば、車輪速度センサ17の検出信号のうち、従動輪である前左右輪速度VwFL、VwFRの平均値から算出する。
前記ステップS25では、予め設定した障害物の情報提供を運転者が認識するのに要する時間Tcogに相当する走行距離、自車速V0とTcogとの積(V0×Tcog)だけ、運転負荷増大区間の開始点から自車両よりの位置を特定し、これを運転操作負荷が増大する時の情報提供位置である、負荷増大時対応情報提供位置Sinfoとして設定する。
このステップS28では、自車両が目標停止位置Xstopに停止するための現時点における必要減速度Greqを算出し、次いで、ステップS29に移行して、必要減速度Greqが、予め設定した警報基準減速度Gwarnを超えているかどうかを判定する。なお、前記必要減速度Greqは、例えば、現在の自車速V0と自車両の現在位置と目標停止位置Xstopとに基づいて算出される。
一方、前記ステップS29で必要減速度Greqが警報基準減速度Gwarnを超えている場合には、ステップS31に移行し、必要減速度Greqが予め設定した制御基準減速度Gcontを超えているかどうかを判定する。そして、必要減速度Greqが制御基準減速度Gcontを超えている場合には、ステップS32に移行して動作モードを、制御モードに設定した後、図3のメインルーチンに戻る。一方、必要減速度Greqが制御基準減速度Gcontを超えていない場合には、ステップS33に移行して、動作モードを警報モードに設定した後、図3のメインルーチンに戻る。
一方、前記ステップS7では、動作モードとして警報モードが設定されているか否かを判定する。そして、動作モードとして警報モードが設定されている場合には、前記ステップS8に移行し、動作モードとして警報モードが設定されていない場合には、ステップS9に移行する。
一方、前記ステップS9では、動作モードとして情報提供モードが設定されているか否かを判定する。そして、動作モードとして情報提供モードが設定されていない場合には、そのまま処理を終了し、動作モードとして情報提供モードが設定されている場合には、ステップS10に移行する。
前記表示内容及び音声発話フレーズの設定は、例えば図11のフローチャートにしたがって行う。
つまり、まず、ステップS41で、負荷増大時対応情報提供位置Sinfoが設定されているか否かを判定する。そして、設定されている場合にはステップS42に移行し、運転負荷増大区間の中で最も負荷の高い道路線形情報を抽出する。例えば前記図2に示す道路形状の場合には、図10に示す各地点における操作負荷量Wloadから、「左急カーブ」を選択する。
このようにして、表示内容及び音声発話フレーズを設定すると、図3に戻ってステップS10からステップS11に移行し、前記ステップS6、S8、S10の何れかで設定した各種指令値を、エンジン制御装置11、変速機制御装置12、制動流体圧制御装置13、情報提示装置23に出力した後、処理を終了する。
これによって、道路側の通信範囲に制約がある場合等、障害物の発生位置に自車両が到達するまで継続して道路状況を受信することができなかった場合、或いは何らかの理由で路車間通信が中断した場合であっても、乗員に対し、継続して、情報提供を行うことができるようになっている。
路車間通信装置7では、道路側に設けられた無線機との間で通信を行って、自車両前方の道路線形或いは障害物の有無等の情報を受信しこれを制御装置10に通知する。
制御装置10では、道路状況対応処理の演算処理を予め設定された所定周期で実行し、路車間通信装置7から入力した道路状況に基づいて、障害物情報が含まれるかどうかを判定する。
制御装置10では、自車両が情報提供区間の基点Z0を通過直後に障害物情報を受信したときに、障害物位置の履歴を更新して新たに、障害物情報の履歴の作成を開始し(ステップS2、3)、通知された障害物位置に基づいて目標停止位置Xstopを算出し(ステップS21)、目標停止位置Xstopに至るまでの自車両の走行経路上で、運転者が実施する操作の操作負荷量Wloadが、運転者の常用横加速度Glateral、常用減速度Gbrk等といった、運転者の運転特性に応じて算出される。
このとき、ステップS23で算出された、図10に示す自車両の走行経路上における操作負荷量Wloadの変化パターンにおいて、基準負荷量Bloadを超えている運転負荷増大区間内に、情報提供位置Xinfoが含まれる場合には、ステップS24からステップS25に移行し、運転負荷増大区間の開始点、図10の場合L0から障害物の情報提供を運転者が認識するのに要する時間Tcogに相当する走行距離だけ自車両よりの位置が負荷増大時対応情報提供位置Sinfoとして設定され、自車両がこの負荷増大時対応情報提供位置Sinfoを通過した時点でステップS26からステップS28に移行して、上記と同様にして自車両の走行状態の判定が行われる。
これによって、情報提示装置23により「左急カーブの先に障害物」が車両前方にある旨の通知が音声及びディスプレイへの表示によって行われる。
したがって、運転者は、これらを聞いたり見たりすることによって、車両前方に障害物が存在することを認識し、このとき、警報が発せられていることから、比較的速やかに減速操作を行う必要があることを認識することができる。また、このとき、警報を発したり警報表示を行うようにしているから、運転者の注意を、音声或いはディスプレイ表示に向かわせることができ、より確実に障害物に対する対処を行わせることができる。
したがって、運転者は、これらを聞いたり見たりすることによって、車両前方に障害物が存在し、減速操作が必要であることから、減速操作が自動的に行われたことを認識することができる。また、このとき、情報提供や警報を発するだけでなく、運転者に意志に関わらず強制的に減速操作を行うようにしているから、運転者がカーブの走行に気をとられ障害物の情報を認識できない場合、或いは障害物に対する対処が的確に行われていない場合であっても、障害物に対する対処を的確に行うことができ、より安全性を向上させることができる。
また、例えば、図12に示すように、インターチェンジの合流部のような道路線形で、合流する車両Cが存在する場合には、運転者の操作負荷量Wloadは、例えば図13に示すように、合流地点前から増大し、操作負荷量Wloadが基準負荷量Bloadを超える区間が継続し、その後、目標停止位置Xstop手前で減少すると予測される。
この場合には、運転負荷増大区間内に情報提供位置Xinfoが含まれることから、運転負荷増大区間よりも手前の負荷増大時対応情報提供位置Sinfoで情報提供が行われることになるから、運転者は、合流してくる車両に対する対処と共に、障害物に対する対処を、余裕をもって行うことができる。
このため、図15に示すように、操作負荷量Wloadが、基準負荷量Bloadを超える運転負荷増大区間(開始点はL0)内に、基準となる情報提供位置Xinfoが含まれないから、情報提供位置Xinfoの補正は行われず、自車両が情報提供位置Xinfoを通過する時点で情報提供が行われることになり、必要以上に早い時点で情報提供が行われることはない。
なお、上記第1の実施の形態においては、道路線形或いは合流車両を考慮して操作負荷量Wloadを算出するようにした場合について説明したが、これに限らず、道路形状情報、道路表面の情報、障害物情報、及び交差点の情報等、道路状況として通知される情報を考慮して、操作負荷量Wloadを算出するようにすればよい。
この第2の形態は、上記第1の実施の形態において、図4のステップS22で算出される自車両が目標停止位置Xstopに至るまでの運転負荷量の算出時の処理が異なること以外は、同様である。
この第2の実施の形態においては、運転操作負荷量Wloadを、図17から図20に示すファジィ変数を導入してファジィ推論している。
そして、このようにして算出した操作負荷量Wloadに基づいて、上記第1の実施の形態と同様に処理を行う。
このように、ファジィ変数を用いることによって、上記第1の実施の形態と同等の作用効果を得ることができると共に、非線形的な操作負荷量の関係を単純な関係で表現することができ、操作負荷の関係を同定する期間を短縮することができる。
この第3の実施の形態は、上記第1の実施の形態において、制御装置10で実行される道路状況対応処理が異なること以外は、第1の実施の形態と同様である。
この第3の実施の形態においては、図22のフローチャートに示す処理手順にしたがって、道路状況対応処理を行う。
まず、ステップS101で、路車間通信装置7から道路状況を読み込み、この道路状況が新たに受信した道路状況であり且つこの中に障害物情報が含まれるかを判定する。そして、新たに受信した道路状況でないとき、或いは、道路状況の中に障害物情報が含まれないときには、後述のステップS116に移行する。一方、新たに受信した道路状況であり且つ障害物情報が含まれる場合は、ステップS102に移行する。
そして、情報提供区間Tinfoの基点Z0を通過した後、最初に受信した道路状況であるときには、ステップS103に移行し、図23に示す初回処理を行う。
このようにして図22のステップS103で初回処理を実行すると、続いて、ステップS104に移行する。また、前記ステップS102で、基点位置通過直後でない場合には、そのままステップS104に移行する。
このステップS104では、図24に示す、車両台数予測による停止位置演算処理を行う。
前記平均車頭時間Theadは、具体的には、車間距離Dpreの規定時間のサンプリングデータ列Dpre(i)と、自車速の規定時間のサンプリングデータ列V(i)とのコヒーレンスγDVを算出し、規定周波数間の平均値Dpre-meanの大きさに応じて次式(6)から算出する。
Thead=K(γDV)・Dpre-mean+Lcar ……(6)
また、式中のLcarは、自動車一台当たりの長さに相当する既定数である。
つまり、車間距離変化と車速とのコヒーレンスが低く、両者に無関係な要素が多いほど交通量が高いと仮定し、平均車頭時間を先行車両との車間距離平均値と車長との和に近づけている。
続いて、ステップS133に移行し、障害物近傍での自車両の停止予測位置Xstop′を次式(7)にしたがって算出する。
Xstop′
=(Xob−Xown)−Kd・f(Thead,ΔXob)・{(Xob−Xown)/Dpre}
……(7)
なお、式中のXobは路車間通信装置7から受信した現在の障害物位置、Xownは現在の自車両の位置、Kdは停止時の車間距離相当の既定数、f(Thead,ΔXob)は交通量による補正関数である。
このようにして停止予測位置Xstop′を算出すると、ステップS105に移行し、図27に示すフローチャートに基づいて、アクチュエータ類や情報提示装置23の動作モードを判定する。
前記ステップS142では、後に動作モードを判定する際の基準となる制御モード減速度Gcont、警報モード減速度Gwarn、情報提供モード減速度Ginfoの設定を行い、通常の既定値として、それぞれGnor-cont、Gnor-warn、Gnor-infoを設定する。
続いて、ステップS145に移行し、必要減速度Greqが、情報提供モード減速度Ginfoを超えているかどうかを判定する。
このようにして、図27の動作モード判定処理において動作モードが設定されると、図22のステップS105からステップS106に移行し、動作モードとして制御モードが設定されているか否かを判定する。そして、動作モードとして制御モードが設定されている場合には、ステップS107に移行し、動作モードとして制御モードが設定されていない場合には、ステップS108に移行する。
一方、前記ステップS108では、動作モードとして警報モードが設定されているか否かを判定する。そして、動作モードとして警報モードが設定されている場合には、前記ステップS109に移行し、動作モードとして警報モードが設定されていない場合には、ステップS110に移行する。
一方、前記ステップS110では、動作モードとして情報提供モードが設定されているか否かを判定する。そして、動作モードとして情報提供モードが設定されている場合には、ステップS111に移行し、動作モードとして情報提供モードが設定されていない場合には、そのまま処理を終了する。
このステップS112では、前記ステップS107、S109、S111の何れかで設定した各種指令値を、エンジン制御装置11、変速機制御装置12、制動流体圧制御装置13、情報提示装置23に出力した後、処理を終了する。
これによって、道路側の通信範囲に制約がある場合等、障害物の発生位置に自車両が到達するまで継続して道路状況を受信することができなかった場合、或いは何らかの理由で路車間通信が中断した場合であっても、継続して、情報提供を行うことができるようになっている。
この第3の実施の形態では、上記第1の実施の形態と同様に、路車間通信装置7では、道路側に設けられた無線機との間で通信を行って、自車両前方の道路線形或いは障害物の有無等の情報を受信しこれを制御装置10に通知する。
制御装置10では、道路状況対応処理の演算処理を予め設定された所定周期で実行し、路車間通信装置7から入力した道路状況に基づいて、障害物情報が含まれるかどうかを判定する。
制御装置10では、自車両が情報提供区間Tinfoの基点Z0を通過直後に障害物情報を受信したときに、障害物位置の履歴を更新して新たに、障害物情報の履歴の作成を開始し、通知された障害物位置と、自車両位置と、平均車頭時間Thead、先行車両との車間距離、障害物位置の変化量ΔXobに基づいて、前記(7)式から停止予測位置Xstop′を算出する(ステップS104)。
ここで、前記停止予測位置Xstop′の算出は、通知された障害物位置と、自車両位置と、平均車頭時間Thead、先行車両との車間距離、障害物位置の変化量ΔXobに基づいて、前記(7)式から算出している。つまり、障害物位置が時々刻々と変化することを考慮して、停止予測位置Xstop′を算出している。
例えば、障害物位置が時間の経過と共に自車両側に移動するような場合には、自車両と障害物位置との間の距離は、図29に実線で示すように、時間の経過と共にその減少割合が大きくなる。
前記停止予測位置Xstop′を、通知された前記障害物位置に基づいて算出しその移動状況を考慮しない場合には、図29に一点鎖線で示すように、自車両と障害物位置との間の距離は図29に実線で示す障害物位置変化曲線の接線方向の直線で変化するという前提で動作モードが設定されることになり、これに応じて動作モードに対応した処理が行われることになる。
また、例えば、路車間通信装置7で受信した障害物情報において、障害物位置が、通過中の道路に設置された図示しない道路状況検出装置で検出される検出範囲の境界値であり、且つ最も自車両に近い位置である場合には、図22のステップS103の初回処理において、図23のステップS121からステップS124に移行して検出範囲外対応モードフラグFがF=ONに設定される。
この第4の実施の形態は、路車間通信装置7では、道路側に設けられた通信機から、前記第1の実施の形態に示すように、道路形状情報、道路表面の情報、障害物情報、及び交差点の情報等が通知されると共に、交通量情報として、5分間の平均値等によって算出される平均車頭時間Theadが通知されるようになっている。
そして、この第4の実施の形態においては、上記第3の実施の形態において、図22のステップS104で行う停止予測位置Xstop′の算出処理を、図30に示す処理手順にしたがって行っている。
そして、以後、上記第3の実施の形態と同様にして、ステップS132に移行して、障害物位置変化量ΔXobを算出し、次いでステップS133に移行して、障害物近傍での時車両の停止予測位置Xstop′を前記(7)式にしたがって算出する。
したがって、この第4の実施の形態においては、実際に計測された交通量変化、つまり、平均車頭時間Theadを用いて停止予測位置Xstop′を算出するため、前記第3の実施の形態に比較してより精度よく停止位置を予測することができ、より的確なタイミングで動作モードに応じた処理を行うことができる。
この第5の実施の形態は、図31に示すように、上記第4の実施の形態において、さらに、車車間通信を行う車車間通信手段としての車車間通信装置9を備えている。そして、この車車間通信装置9は、車車間通信によって、平均車間距離Dmean-headと連続通信台数Ncarとを授受するようになっている。
そして、この第5の実施の形態においては、前記図22のステップS104の処理では、図32のフローチャートにしたがって、前記車車間通信装置9により受信した、平均車間距離Dmean-headと連続通信台数Ncarとから、平均車頭時間Theadを算出するようにしている。
Thead={(Ncar・Dmean-head+Dpre)/(Ncar+1)}+Lcar
……(8)
なお、前記車車間通信装置9は、後続車両が存在する場合には、平均車間距離Dmean-head及び連続通信台数Ncarを後続車両に送信するが、このとき、前記(8)式の第1項を平均車間距離Dmean-headとし、(Ncar+1)をNcarとして、後続車両へ送信するようになっている。
このとき、Ncar・Dmean-head>Xob−Xownの場合には、次式(9)に基づいて算出し、Ncar・Dmean-head≦Xob−Xownの場合には、前記(7)式に基づいて算出する。
Xstop′=Xob−Kd・Ncar ……(9)
このように、車車間通信を利用して、車群の平均車頭時間を直接計測し、これに基づいて停止予測位置Xstop′を算出することによって、より精度よく停止予測位置Xstop′を算出することができる。よって、より的確なタイミングで動作モードの設定を行うことができ、的確なタイミングで動作モードに対応した処理を行うことができる。
また、通信異常等によって路車間通信装置7で、道路状況を得ることができない場合であっても、車車間通信を利用して平均車頭時間を計測することによって、継続して処理を行うことができる。
2 エンジン
3 自動変速機
4FL〜4RR ホイールシリンダ
7 路車間通信装置
9 車車間通信装置
10 制御装置
11 エンジン制御装置
12 変速機制御装置
13 制動流体圧制御装置
16 車間距離センサ
17 車輪速度センサ
18 加速度センサ
19 自車両位置検出装置
23 情報提示装置
Claims (9)
- 自車両の走行状態を検出する走行状態検出手段と、
自車両の周辺道路の道路状況を検知する道路状況検知手段と、
制動力を発生する制動力発生手段と、
前記道路状況検知手段で検知した道路状況検知情報に基づいて自車両の走行経路上に障害を検知したとき、前記走行状態検出手段で検知される自車両の走行状態に応じて予め設定した障害対策タイミングで、前記道路状況検知情報に基づいて前記障害に関する障害情報を通知すると共に前記制動力発生手段を作動させる障害対策手段と、を備えた走行支援装置であって、
前記道路状況検知情報に基づいて自車両の走行経路上に障害を検知したとき、前記道路状況検知情報に基づいて自車両の現在位置から前記障害の発生位置に至る区間内の交通量を予測する交通量予測手段と、
前記障害対策手段にて設定された前記障害対策タイミングを、前記交通量予測手段で予測される交通量に応じて補正する障害対策タイミング補正手段と、を備えることを特徴とする走行支援装置。 - 前記交通量予測手段は、自車両の現在位置から前記障害の発生位置に至る区間内に存在する走行車両数を前記交通量として予測し、
前記障害対策タイミング補正手段は、予測した前記走行車両数に応じた自車両の停止位置を予測し、この予測停止位置を基点として前記障害対策タイミングを補正するようになっていることを特徴とする請求項1記載の走行支援装置。 - 自車両と先行車両との間の車間距離を検出する車間距離検出手段を備え、
前記交通量予測手段は、前記車間距離検出手段で検出された車間距離をもとに、前記走行車両数を予測するようになっていることを特徴とする請求項2記載の走行支援装置。 - 前記交通量予測手段は、前記車間距離検出手段で検出された車間距離の所定時間あたりの車間距離変動量に基づいて前記走行車両数を予測するようになっていることを特徴とする請求項3記載の走行支援装置。
- 前記交通量予測手段は、前記道路状況検知情報に基づく前記障害の発生位置の変化量に基づいて前記走行車両数を予測するようになっていることを特徴とする請求項2記載の走行支援装置。
- 前記道路状況検出手段は、道路側に設けられかつ所定区間内の平均車頭時間を通知する通信機から、前記平均車頭時間を受信する路車間通信装置であって、
前記交通量予測手段は、前記道路状況検知手段で受信した前記所定区間内の平均車頭時間に基づき前記走行車両数を予測するようになっていることを特徴とする請求項2記載の走行支援装置。 - 他の車両と車車間通信を行い、通信先の車両が車車間通信により連続通信している車両間の平均車間距離および連続通信台数の情報を、前記通信先の車両から受信する車車間通信手段を備え、
前記交通量予測手段は、前記車車間通信手段により得た前記平均車間距離と前記連続通信台数とに基づいて、前記走行車両数を予測するようになっていることを特徴とする請求2記載の走行支援装置。 - 前記障害対策タイミング補正手段は、前記道路状況検知手段の道路状況検知情報に基づいて自車両の走行経路上に障害を検知した時点における前記障害の発生位置が、前記道路状況検知手段で検知可能な走行経路上の検知範囲の自車両側の限界位置であると予測される場合には、前記障害情報を直ちに通知するように前記障害対策タイミングを補正するようになっていることを特徴とする請求項1乃至7の何れかに記載の走行支援装置。
- 前記障害対策タイミング補正手段は、前記道路状況検知手段の道路状況検知情報に基づいて自車両の走行経路上に障害を検知した時点における前記障害の発生位置が、前記道路状況検知手段で検知可能な走行経路上の検知範囲の自車両側の限界位置であると予測される場合には、前記制動力発生手段を作動させるタイミングもより早めるようになっていることを特徴とする請求項1乃至8の何れかに記載の走行支援装置。
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