JP5210748B2 - 防眩性反射防止フィルムの製造方法 - Google Patents
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Description
<1>
透明基材上に防眩性ハードコート層と屈折率が1.35〜1.49の低屈折率層とをこの順序で有する防眩性反射防止フィルムの製造方法であって、
低屈折率層が、オルガノシランの加水分解物およびその部分縮合物のうち少なくとも1種を含有する組成物から形成されたものであり、
透明基材上に防眩性ハードコート層を塗布、硬化させる工程と、
防眩性ハードコート層をアルカリ処理する工程とを有する防眩性反射防止フィルムの製造方法。
<2>
アルカリ処理に用いるアルカリ水溶液のアルカリ濃度が0.1〜25重量%である上記<1>に記載の防眩性反射防止フィルムの製造方法。
<3>
アルカリ処理での温度が、10〜80℃である上記<1>または<2>に記載の防眩性反射防止フィルムの製造方法。
<4>
アルカリ処理後に、水洗処理して低屈折率層を塗設する工程を有する上記<1>〜<3>のいずれか1項に記載の防眩性反射防止フィルムの製造方法。
<5>
透明基材がトリアセチルセルロースである上記<1>〜<4>のいずれか1項に記載の防眩性反射防止フィルムの製造方法。
<6>
防眩性ハードコート層が平均粒径1〜10μmの粒子を含み、防眩性ハードコート層を形成するための組成物から平均粒径1〜10μmの粒子を除いて形成された膜の屈折率が、1.57〜2.00の範囲にある上記<1>〜<5>のいずれか1項に記載の防眩性反射防止フィルムの製造方法。
<7>
防眩性ハードコート層の膜厚が1〜10μmである上記<1>〜<6>のいずれか1項に記載の防眩性反射防止フィルムの製造方法。
<8>
防眩性ハードコート層に平均粒径が1〜10μmである、シリカ粒子、および無機化合物の少なくとも一種の粒子を含有する上記<1>〜<7>のいずれか1項に記載の防眩性反射防止フィルムの製造方法。
<9>
防眩性ハードコート層に平均粒径が1〜10μmである、架橋アクリル粒子、架橋スチレン粒子、メラミン樹脂粒子、およびベンゾグアナミン樹脂粒子の少なくとも一種の樹脂粒子を含有する上記<1>〜<7>のいずれか1項に記載の防眩性反射防止フィルムの製造方法。
<10>
低屈折率層の膜厚が0.05〜0.2μmである上記<1>〜<9>のいずれか1項に記載の防眩性反射防止フィルムの製造方法。
本発明は、上記<1>〜<10>に関するものであるが、参考のためその他の事項(例えば、下記1〜11に記載した事項など)についても記載した。
1. 透明基材上に防眩性ハードコート層と屈折率が1.35〜1.49の低屈折率層とをこの順序で有する防眩性反射防止フィルムの製造方法であって、
透明基材上に防眩性ハードコート層を塗布、硬化させる工程と、
防眩性ハードコート層をアルカリ処理する工程とを有する防眩性反射防止フィルムの製造方法。
2. アルカリ処理に用いるアルカリ水溶液のアルカリ濃度が0.1〜25重量%である上記1に記載の防眩性反射防止フィルムの製造方法。
3. アルカリ処理での温度が、10〜80℃である上記1または2に記載の防眩性反射防止フィルムの製造方法。
4. アルカリ処理後に、水洗処理して低屈折率層を塗設する工程を有する上記1〜3のいずれかに記載の防眩性反射防止フィルムの製造方法。
5. 透明基材がトリアセチルセルロースである上記1〜4のいずれかに記載の防眩性反射防止フィルムの製造方法。
6. 防眩性ハードコート層が平均粒径1〜10μmの粒子を含み、防眩性ハードコート層を形成するための組成物から平均粒径1〜10μmの粒子を除いて形成された膜の屈折率が、1.57〜2.00の範囲にある上記1〜5のいずれかに記載の防眩性反射防止フィルムの製造方法。
7. 防眩性ハードコート層の膜厚が1〜10μmである上記1〜6のいずれかに記載の防眩性反射防止フィルムの製造方法。
8. 防眩性ハードコート層に平均粒径が1〜10μmである、シリカ粒子、および無機化合物の少なくとも一種の粒子を含有する上記1〜7のいずれかに記載の防眩性反射防止フィルムの製造方法。
9. 防眩性ハードコート層に平均粒径が1〜10μmである、架橋アクリル粒子、架橋スチレン粒子、メラミン樹脂粒子、およびベンゾグアナミン樹脂粒子の少なくとも一種の樹脂粒子を含有する上記1〜7のいずれかに記載の防眩性反射防止フィルムの製造方法。
10. 低屈折率層の膜厚が0.05〜0.2μmである上記1〜9のいずれかに記載の防眩性反射防止フィルムの製造方法。
11. 低屈折率層が、オルガノシランの加水分解物およびその部分縮合物のうち少なくとも1種を含有する組成物から形成されたものである上記1〜10のいずれかに記載の防眩性反射防止フィルムの製造方法。
x=0の場合:
テトラメトキシシラン、テトラエトキシシラン、テトライソプロポキシシラン、テトラ−n−ブトキシシラン等
x=1の場合:
メチルトリメトキシシラン、メチルトリエトキシシラン、エチルトリメトキシシラン、ビニルトリメトキシシラン、ビニルトリエトキシシラン、フェニルトリメトキシシラン、フェニルトリエトキシシラン、CF3CH2CH2Si(OCH3)3、CF3(CF2)5CH2CH2Si(OCH3)3、γ−グリシドキシプロピルトリメトキシシラン、γ−グリシドキシプロピルトリエトキシシラン、γ−アミノプロピルトリメトキシシラン、γ−トリメトキシシリルプロピルイソシアネート、γ−メルカプトプロピルトリメトキシシラン、γ−メタクリロキシプロピルトリメトキシシラン、γ−アクリロキシプロピルトリメトキシシラン等
x=2の場合:
ジメチルジメトキシシラン、ジメチルジエトキシシラン、γ−グリシドキシプロピルメチルジメトキシシラン、γ−アミノプロピルメチルトリエトキシシラン、γ−メルカプトプロピルメチルジメトキシシラン、γ−メタクリロキシプロピルメチルジメトキシシラン等
また硬化膜の硬さ及び脆性の調節や官能基導入の目的で、異なる2種以上のオルガノシランを組み合わせて用いることができる。
(1)ヒドロキシ基を有するモノマー:
2−ヒドロキシエチルメタクリレート、2−ヒドロキシエチルアクリレート、2−ヒドロキシエチルビニルエーテル、3−ヒドロキシプロピルビニルエーテル、4−ヒドロキシブチルビニルエーテル等
(2)エポキシ基を有するモノマー:
グリシジルメタクリレート、グルシジルアクリレート、ビニルグリシジルエーテル等
(3)カルボキシル基を有するモノマー:
アクリル酸、メタクリル酸、β−カルボキシエチルアクリレート、クロトン酸、イタコン酸、α−ビニル酢酸、フマル酸ビニル、マレイン酸ビニル等
ジペンタエリスリトールペンタアクリレートとジペンタエリスリトールヘキサアクリレートの混合物(DPHA、日本化薬(株)製)250gをメチルエチルケトン/シクロヘキサノン=50/50%の混合溶媒439gに溶解した。得られた溶液に、光重合開始剤(イルガキュア907、チバガイギー社製)7.5gおよび光増感剤(カヤキュアーDETX、日本化薬(株)製)5.0gを49gのメチルエチルケトンに溶解した溶液を加えた。この溶液を塗布、紫外線硬化して得られた塗膜の屈折率は1.53であった。さらにこの溶液に平均粒径3μmの不定形シリカ粒子(商品名:ミズカシルP−526、水澤化学工業(株)製)10gを添加して、高速ディスパにて5000rpmで1時間攪拌、分散した後、孔径30μmのポリプロピレン製フィルターでろ過して防眩性ハードコート層の塗布液を調製した。
ジペンタエリスリトールペンタアクリレートとジペンタエリスリトールヘキサアクリレートの混合物(DPHA、日本化薬(株)製)125g、ビス(4−メタクリロイルチオフェニル)スルフィド(MPSMA、住友精化(株)製)125gを、439gのメチルエチルケトン/シクロヘキサノン=50/50%の混合溶媒に溶解した。得られた溶液に、光重合開始剤(イルガキュア907、チバガイギー社製)5.0gおよび光増感剤(カヤキュアーDETX、日本化薬(株)製)3.0gを49gのメチルエチルケトンに溶解した溶液を加えた。この溶液を塗布、紫外線硬化して得られた塗膜の屈折率は1.60であった。さらにこの溶液に平均粒径2μmの架橋ポリスチレン粒子(商品名:SX−200H、綜研化学(株)製)10gを添加して、高速ディスパにて5000rpmで1時間攪拌、分散した後、孔径30μmのポリプロピレン製フィルターでろ過して防眩性ハードコート層の塗布液を調製した。
シクロヘキサノン104.1g、メチルエチルケトン61.3gの混合溶媒に、エアディスパで攪拌しながら酸化ジルコニウム分散物含有ハードコート塗布液(KZ−7991、JSR(株)製)217.0g、を添加した。この溶液を塗布、紫外線硬化して得られた塗膜の屈折率は1.70であった。さらにこの溶液に平均粒径2μmの架橋ポリスチレン粒子(商品名:SX−200H、綜研化学(株)製)5gを添加して、高速ディスパにて5000rpmで1時間攪拌、分散した後、孔径30μmのポリプロピレン製フィルターでろ過して防眩性ハードコート層の塗布液を調製した。
シクロヘキサノン32.2gに、エアディスパで攪拌しながら酸化ジルコニウム分散物含有ハードコート塗布液(KZ−7118、JSR(株)製)303.3g、およびジペンタエリスリトールペンタアクリレートとジペンタエリスリトールヘキサアクリレートの混合物(DPHA、日本化薬(株)製)123.4g、を添加した。この溶液を塗布、紫外線硬化して得られた塗膜の屈折率は1.61であった。さらにこの溶液に平均粒径2μmの架橋ポリスチレン粒子(商品名:SX−200H、綜研化学(株)製)8.2gを添加して、高速ディスパにて5000rpmで1時間攪拌、分散した後、孔径30μmのポリプロピレン製フィルターでろ過して防眩性ハードコート層の塗布液を調製した。
ジペンタエリスリトールペンタアクリレートとジペンタエリスリトールヘキサアクリレートの混合物(DPHA、日本化薬(株)製)250gを、439gのメチルエチルケトン/シクロヘキサノン=50/50%の混合溶媒に溶解した。得られた溶液に、光重合開始剤(イルガキュア907、チバガイギー社製)7.5gおよび光増感剤(カヤキュアーDETX、日本化薬(株)製)5.0gを49gのメチルエチルケトンに溶解した溶液を加えた。この溶液を塗布、紫外線硬化して得られた塗膜の屈折率は1.53であった。さらにこの溶液を孔径30μmのポリプロピレン製フィルターでろ過してハードコート層の塗布液を調製した。
屈折率1.41の含フッ素ポリマー含有光硬化性ゾルゲル化合物(オプスターTM501A、固形分濃度15%、JSR(株)製)50gにシリカ粒子メチルイソブチルケトン分散物(MIBK−ST、固形分濃度30%、日産化学製)2.8gおよびメチルイソブチルケトン147gを添加、攪拌の後、孔径1μmのポリプロピレン製フィルターでろ過して、低屈折率層用塗布液を調製した。この塗布液を塗布、紫外線硬化して得られた塗膜の屈折率は1.42であった。
屈折率1.43の含フッ素ポリマー含有光硬化性ゾルゲル化合物(オプスターTM505、固形分濃度15%、JSR(株)製)50gにシリカ粒子メチルイソブチルケトン分散物(MIBK−ST、固形分濃度30%、日産化学製)2.8gおよびメチルイソブチルケトン147gを添加、攪拌の後、孔径1μmのポリプロピレン製フィルターでろ過して、低屈折率層用塗布液を調製した。この塗布液を塗布、紫外線硬化して得られた塗膜の屈折率は1.43であった。
屈折率1.41の含フッ素ポリマー含有光硬化性ゾルゲル化合物(オプスターTM501A、固形分濃度15%、JSR(株)製)28gにメチルイソブチルケトン72gを添加、攪拌の後、孔径1μmのポリプロピレン製フィルターでろ過して、低屈折率層用塗布液を調製した。この塗布液を塗布、紫外線硬化して得られた塗膜の屈折率は1.42であった。
屈折率1.43の含フッ素ポリマー含有光硬化性ゾルゲル化合物(オプスターTM505、固形分濃度15%、JSR(株)製)28gにメチルイソブチルケトン72gを添加、攪拌の後、孔径1μmのポリプロピレン製フィルターでろ過して、低屈折率層用塗布液を調製した。この塗布液を塗布、紫外線硬化して得られた塗膜の屈折率は1.43であった。
(防眩性ハードコート層の塗設)
80μmの厚さのトリアセチルセルロースフィルム(TAC−TD80U、富士写真フイルム(株)製)に、上記の防眩性ハードコート層用塗布液Aをバーコーターを用いて塗布し、120℃で乾燥の後、160W/cmの空冷メタルハライドランプ(アイグラフィックス(株)製)を用いて、照度400mW/cm2、照射量300mJ/cm2の紫外線を照射して塗布層を硬化させ、厚さ6μmの防眩性ハードコート層を形成し、防眩性ハードコートベースを作成した。
(アルカリ処理)
上記の防眩性ハードコートベースを、液温55℃の1.5 mol/L 水酸化ナトリウム水溶液に2分間浸し、つづいて流水で15秒間水洗し、液温30℃の0.05 mol/L 硫酸に15秒間浸し、流水で15秒間水洗した後、70℃で3分間乾燥し、アルカリ処理防眩性ハードコートベースを作成した。
(低屈折率層の塗設)
上記のけん化処理防眩性ハードコートベース上に、低屈折率層用塗布液Aをバーコーターを用いて塗布し、60℃で乾燥した後、照度400mW/cm2、照射量300mJ/cm2の紫外線を照射して塗布層を硬化させ、さらに120℃で8分間加熱し、厚さ0.096μmの低屈折率層を形成した。
低屈折率層用塗布液Aの替わりに低屈折率層用塗布液Bを用いた以外は実施例1と同様にしてサンプルを作成した。
低屈折率層用塗布液Aの替わりに低屈折率層用塗布液Cを用いた以外は実施例1と同様にしてサンプルを作成した。
低屈折率層用塗布液Aの替わりに低屈折率層用塗布液Dを用いた以外は実施例1と同様にしてサンプルを作成した。
防眩性ハードコート層塗設後にアルカリ処理を行わない以外は実施例1と同様にして比較用サンプルを作成した。
防眩性ハードコート層塗設後にアルカリ処理を行わない以外は実施例2と同様にして比較用サンプルを作成した。
防眩性ハードコート層塗設後にアルカリ処理を行わない以外は実施例3と同様にして比較用サンプルを作成した。
防眩性ハードコート層塗設後にアルカリ処理を行わない以外は実施例4と同様にして比較用サンプルを作成した。
(ハードコート層の塗設)
80μmの厚さのトリアセチルセルロースフィルム(TAC−TD80U、富士写真フイルム(株)製)に、ハードコート層用塗布液Eをバーコーターを用いて塗布し、120℃で乾燥の後、160W/cmの空冷メタルハライドランプ(アイグラフィックス(株)製)を用いて、照度400mW/cm2、照射量300mJ/cm2の紫外線を照射して塗布層を硬化させ、厚さ4μmのハードコート層を形成した。
(防眩性ハードコート層の塗設)
ハードコート層上に、防眩性ハードコート層用塗布液Bをバーコーターを用いて塗布し、上記ハードコート層と同条件にて乾燥、紫外線硬化して、厚さ約1.5μmの防眩性ハードコート層を形成し、防眩性ハードコートベースを作成した。
(アルカリ処理)
上記の防眩性ハードコートベースを、液温55℃の1.5 mol/L 水酸化ナトリウム水溶液に2分間浸し、つづいて流水で15秒間水洗し、液温30℃の0.05 mol/L 硫酸に15秒間浸し、流水で15秒間水洗した後、70℃で3分間乾燥し、アルカリ処理防眩性ハードコートベースを作成した。
(低屈折率層の塗設)
アルカリ処理防眩性ハードコートベース上に、上記低屈折率層用塗布液Aをバーコーターを用いて塗布し、60℃で乾燥の後、照度400mW/cm2、照射量300mJ/cm2の紫外線を照射して塗布層を硬化させた後、さらに120℃で8分間加熱し、厚さ0.096μmの低屈折率層を形成した。
防眩性ハードコート層用塗布液Bの替わりに防眩性ハードコート層用塗布液Cを用いた以外は実施例5と同様にしてサンプルを作成した。
防眩性ハードコート層用塗布液Bの替わりに防眩性ハードコート層用塗布液Dを用いグラビアコーターを用いて塗布した以外は実施例5と同様にしてサンプルを作成した。
低屈折率層用塗布液Aの替わりに低屈折率層用塗布液Bを用いた以外は実施例6と同様にしてサンプルを作成した。
低屈折率層用塗布液Aの替わりに低屈折率層用塗布液Cを用いた以外は実施例6と同様にしてサンプルを作成した。
防眩性ハードコート層塗設後にアルカリ処理を行わない以外は実施例5と同様にして比較用サンプルを作成した。
防眩性ハードコート層塗設後にアルカリ処理を行わない以外は実施例6と同様にして比較用サンプルを作成した。
得られたフィルムについて、以下の項目の評価を行った。
(1)平均反射率
分光光度計(日本分光(株)製)を用いて、380〜780nmの波長領域において、入射角5度における分光反射率を測定した。結果には450〜650nmの平均反射率を用いた。
(2)ヘイズ
得られたフィルムのヘイズをヘイズメーターMODEL 1001DP(日本電色工業(株)製)を用いて測定した。
(3)耐擦傷性評価:スチールウール試験
フィルムを温度25℃、相対湿度60%の条件で2時間調湿した後、#0000のスチールウールを接地面積1cm2、加重200gにて60往復した後、蛍光灯下で目視により傷を判定した。
傷が全く認められない :○
わずかに傷が認められる :△
傷が明らかに認められる :×
(4)耐汚染性
表面の耐汚染性の指標として、光学材料を温度25℃、湿度60%RHで2時間調湿した後、水に対する接触角を測定した。またこのサンプル表面に指紋を付着させてから、それをクリーニングクロスで拭き取ったときの状態を観察して、以下のように指紋付着性を評価した。
指紋が完全に拭き取れる :○
指紋がやや見える :△
指紋がほとんど拭き取れない :×
表面滑り性の指標として動摩擦係数にて評価した。動摩擦係数は試料を25℃、相対湿度60%で2時間調湿した後、HEIDON−14動摩擦測定機により5mmφステンレス鋼球、荷重100g、速度60cm/minにて測定した値を用いた。
(6)防眩性評価
作成した防眩性フィルムにルーバーなしのむき出し蛍光灯(8000cd/m2)を映し、その反射像のボケの程度を以下の基準で評価した。
蛍光灯の輪郭が全くわからない :◎
蛍光灯の輪郭がわずかにわかる :○
蛍光灯はぼけているが、輪郭は識別できる :△
蛍光灯がほとんどぼけない :×
(7)ギラツキ評価
作成した防眩性フィルムにルーバーありの蛍光灯拡散光を映し、表面のギラツキを以下の基準で評価した。
ほとんどギラツキが見られない :○
わずかにギラツキがある :△
目で識別できるサイズのギラツキがある :×
2 透明支持体
3 ハードコート層
4 防眩性ハードコート層
5 低屈折率層
6 粒子
Claims (10)
- 透明基材上に防眩性ハードコート層と屈折率が1.35〜1.49の低屈折率層とをこの順序で有する防眩性反射防止フィルムの製造方法であって、
低屈折率層が、オルガノシランの加水分解物およびその部分縮合物のうち少なくとも1種を含有する組成物から形成されたものであり、
透明基材上に防眩性ハードコート層を塗布、硬化させる工程と、
防眩性ハードコート層をアルカリ処理する工程とを有する防眩性反射防止フィルムの製造方法。 - アルカリ処理に用いるアルカリ水溶液のアルカリ濃度が0.1〜25重量%である請求項1に記載の防眩性反射防止フィルムの製造方法。
- アルカリ処理での温度が、10〜80℃である請求項1または2に記載の防眩性反射防止フィルムの製造方法。
- アルカリ処理後に、水洗処理して低屈折率層を塗設する工程を有する請求項1〜3のいずれか1項に記載の防眩性反射防止フィルムの製造方法。
- 透明基材がトリアセチルセルロースである請求項1〜4のいずれか1項に記載の防眩性反射防止フィルムの製造方法。
- 防眩性ハードコート層が平均粒径1〜10μmの粒子を含み、防眩性ハードコート層を形成するための組成物から平均粒径1〜10μmの粒子を除いて形成された膜の屈折率が、1.57〜2.00の範囲にある請求項1〜5のいずれか1項に記載の防眩性反射防止フィルムの製造方法。
- 防眩性ハードコート層の膜厚が1〜10μmである請求項1〜6のいずれか1項に記載の防眩性反射防止フィルムの製造方法。
- 防眩性ハードコート層に平均粒径が1〜10μmである、シリカ粒子、および無機化合物の少なくとも一種の粒子を含有する請求項1〜7のいずれか1項に記載の防眩性反射防止フィルムの製造方法。
- 防眩性ハードコート層に平均粒径が1〜10μmである、架橋アクリル粒子、架橋スチレン粒子、メラミン樹脂粒子、およびベンゾグアナミン樹脂粒子の少なくとも一種の樹脂粒子を含有する請求項1〜7のいずれか1項に記載の防眩性反射防止フィルムの製造方法。
- 低屈折率層の膜厚が0.05〜0.2μmである請求項1〜9のいずれか1項に記載の防眩性反射防止フィルムの製造方法。
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