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JP5200198B1 - 動作確認支援装置および動作確認支援方法 - Google Patents

動作確認支援装置および動作確認支援方法 Download PDF

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Abstract

基板に実装された電子回路の測定者による動作確認を支援する動作確認支援装置(100)であって、基板に測定者がプローブを接触させることにより測定された、電圧または電流の信号波形である観測波形を取得する波形取得部(107)と、波形取得部(107)が取得した観測波形と、電子回路の動きをシミュレートすることにより得られる電子回路上の複数のノードにおける電圧または電流の信号波形である複数のシミュレーション信号波形の各々との類似度を算出する類似度算出部(108)と、複数のシミュレーション信号波形の各々に対応する電子回路上のノードの位置を示すノード情報に基づいて、類似度算出部(108)が算出した類似度が最大となるシミュレーション信号波形に対応する電子回路上のノードの位置を特定する位置特定部(111)と、位置特定部(111)が特定した電子回路上のノードの位置を測定者に通知する通知部(110)とを備える。
【選択図】図2

Description

本発明は、回路設計に基づいて試作したプリント基板回路が、設計仕様通りに動作することの測定者による確認作業を支援する動作確認支援装置および動作確認支援方法に関する。
特許文献1には、あらかじめ格納された設計仕様と、電圧または電流を測定すべきプリント基板(以下、「PCB」という)の箇所とをビジュアル的に提示するシステムが開示されている。
特開平8−190421号公報
しかしながら、特許文献1では設計対象として主にロジック回路のようなデジタルアプリケーション回路を想定している。このため、PCBの評価時に、JTAG(Joint Test Action Group)のような規格化された汎用の試験用端子を利用することが容易である。よって、試験用冶具の準備コストについては試作段階においてもあまり問題にならない。
しかし、必ずしもPCBに試験用端子が備えられているとは限らない。このため、特許文献1に記載のシステムを利用しても、測定作業時間の削減は困難である。また、測定箇所の誤りに気付かずに電圧等の測定を行うことによる、測定作業の後戻りが発生する。
そこで、本発明は、目視による測定箇所の確認を必要とすることなく、回路ノードのプロービングの開始時点で、測定中の回路ノードに関する情報を測定者にフィードバックして、測定すべき回路ノードか否かを気付かせる動作確認支援装置および動作確認支援方法を提供する。
本発明の一態様に係る動作確認支援装置は、基板に実装された電子回路の測定者による動作確認を支援する動作確認支援装置であって、前記基板に前記測定者がプローブを接触させることにより測定された、電圧または電流の信号波形である観測波形を取得する波形取得部と、前記波形取得部が取得した前記観測波形と、前記電子回路の動きをシミュレートすることにより得られる前記電子回路上の複数のノードにおける電圧または電流の信号波形である複数のシミュレーション信号波形の各々との類似度を算出する類似度算出部と、前記複数のシミュレーション信号波形の各々に対応する前記電子回路上のノードの位置を示すノード情報に基づいて、前記類似度算出部が算出した類似度が最大となるシミュレーション信号波形に対応する前記電子回路上のノードの位置を特定する位置特定部と、前記位置特定部が特定した前記電子回路上のノードの位置を前記測定者に通知する通知部とを備える。
なお、これらの包括的または具体的な態様は、システム、方法、集積回路、コンピュータプログラムまたはコンピュータ読み取り可能なCD−ROMなどの記録媒体で実現されてもよく、システム、方法、集積回路、コンピュータプログラムおよび記録媒体の任意な組み合わせで実現されてもよい。
本発明によれば、測定者が目視による測定箇所の確認を必要とすることなく、回路ノードのプロービングの開始時点で、測定中の回路ノードに関する情報を測定者にフィードバックして、測定すべき回路ノードか否かを測定者に気付かせることができる。
図1は、特許文献1に開示されている動作確認支援方法の概要を示す図である。 図2は、本発明の実施の形態1における動作確認支援装置の機能的な構成を示すブロック図である。 図3は、本発明の実施の形態1における動作確認支援装置の利用シーンを示す図である。 図4は、本発明の実施の形態1における回路データベースに格納されている回路図の一例を示す図である。 図5は、本発明の実施の形態1における回路データベースに格納されている回路図のネットリスト表現の一例を示す図である。 図6Aは、本発明の実施の形態1におけるシミュレーションデータベースに格納されている時間波形の一例を示す図である。 図6Bは、本発明の実施の形態1におけるシミュレーションデータベースに格納されている時間波形の一例を示す図である。 図6Cは、本発明の実施の形態1におけるシミュレーションデータベースに格納されている時間波形の一例を示す図である。 図7は、本発明の実施の形態1における波形取得部が取得する時間波形の一例を示す図である。 図8は、本発明の実施の形態1における動作確認支援装置が実行する処理のフローチャートである。 図9は、本発明の実施の形態1におけるシミュレーション信号波形のプロファイルの一例を示す図である。 図10は、本発明の実施の形態1におけるシミュレーション信号波形のアライメント方式の一例を説明する図である。 図11は、本発明の実施の形態1における観測波形のプロファイルの一例を示す図である。 図12は、本発明の実施の形態1における類似度算出部が用いる動的計画法のアルゴリズムを示す図である。 図13は、本発明の実施の形態2におけるプローブの構造を示す図である。 図14は、本発明の実施の形態2における波形取得部の処理の流れを示すフローチャートである。 図15は、本発明の実施の形態2における3軸加速度角速度センサの出力の評価値と波形取得部が取得する時間波形との関係を示す図である。 図16は、本発明の実施の形態3における動作確認支援装置の機能的な構成を示すブロック図である。 図17は、本発明の実施の形態3における動作確認支援装置の利用シーンを示す図である。 図18は、本発明の実施の形態3における動作確認支援装置の利用シーンを示す図である。 図19は、本発明の実施の形態3における寄生成分追加部が生成する寄生成分の一例を示す図である。 図20は、本発明の実施の形態3における寄生成分追加部が回路データベースへ追加する寄生成分の一例を示す図である。 図21は、本発明の実施の形態3における動作確認支援装置が実行する処理のフローチャートである。 図22は、本発明の実施の形態3におけるシミュレーション信号波形のプロファイルの一例を示す図である。 図23は、本発明の実施の形態3における観測信号のプロファイルの一例を示す図である。 図24は、本発明の実施の形態3における類似度算出部が用いる動的計画法のアルゴリズムを示すである。 図25は、本発明の実施の形態3におけるシミュレーション信号波形のオフセット時間を求める方法を示す図である。
(本発明の基礎となった知見)
EDA(Electronics Design Automation)ツールの進化に伴い、現在では電子回路やプリント基板(Print Circuit Board)レイアウトを電子的に設計するのが一般的である。
設計仕様に従って、実際の電子回路が動作することを確認するためには、様々な工程が必要である。具体的には、(i)設計仕様に基づいて、電子部品が実装されたPCBを試作する、(ii)電子部品が実装されたPCBに通電する、(iii)PCBの銅箔がインダクタンスとキャパシタンスの成分となる寄生成分を考慮しながら、各電子部品のピンの電圧を測定して、設計仕様に対応するピンの電圧と比較する、といった工程が必要である。
ところで、PCBの初期の試作段階では、試作、評価、設計改良のプロセスを何度も繰り返すため、自動測定ツールの導入に時間と費用を投入する余裕は無い。そこで、PCBを評価するための、部品の各ピンの電圧の測定および比較作業は開発者などが測定者として手作業によって行うのが一般的である。このような作業の負担を軽減するため、開発者に対して、設計仕様と測定すべきPCBの箇所とを順次提示するアプローチが試みられている。例えば、特許文献1には、あらかじめ格納された設計仕様と測定すべきPCBの箇所とをビジュアル的に提示するシステムが開示されている。
図1に、特許文献1に開示されているシステムが備える試験用端末の表示画面の一例を示す。試験用端末の表示画面には、試験仕様書画像M1、回路図M2、実装図M3および試験結果画像M4が表示される。測定者は、試験仕様書画像M1に示される測定手順に従って、回路図M2に示される回路の信号の測定を行う。このとき、信号を測定すべき箇所がPCBの実装図M3に強調表示される。測定者は、実装図M3で強調表示された箇所に対応するPCB上の箇所に試験用冶具を接続することにより、信号の測定を行う。
しかしながら、特許文献1では設計対象として主にロジック回路のようなデジタルアプリケーション回路を想定している。このため、PCBの評価時に、JTAGのような規格化された汎用の試験用端子を利用することが容易である。よって、試験用冶具の準備コストについては試作段階においてもあまり問題にならない。
しかし、AC/DCコンバータのようなアナログ回路の割合が多いパワーエレクトロニクスアプリケーション回路においては、規格化された汎用の試験用端子が存在しない。このため、測定者は、初期の試作段階では、実装図M3に示される測定箇所を目視で確認し、オシロスコープのプローブを、上記測定箇所に相当するPCB上の測定箇所に当てて(以後「プロービング」と呼ぶ)、手作業で信号の測定を繰り返す必要がある。
PCBの銅箔のレイアウトは一般に複雑な形状であり、部品の実装密度が高い場合は部品の存在を明示するシルク印刷も少ない。このため、測定箇所同定のための認知的負荷は多大である。したがって、初期の試作段階では、特許文献1に記載のシステムを利用しても、測定作業時間の削減は困難である。また、測定箇所の誤りに気付かずに電圧等の測定を行うことによる、測定作業の後戻りが発生する。
そこで、本発明は、目視による測定箇所の確認を必要とすることなく、回路ノードのプロービングの開始時点で、測定中の回路ノードに関する情報を測定者にフィードバックして、測定すべき回路ノードか否かを気付かせる動作確認支援装置を提供する。
本発明の一態様に係る動作確認支援装置は、基板に実装された電子回路の測定者による動作確認を支援する動作確認支援装置であって、前記基板に前記測定者がプローブを接触させることにより測定された、電圧または電流の信号波形である観測波形を取得する波形取得部と、前記波形取得部が取得した前記観測波形と、前記電子回路の動きをシミュレートすることにより得られる前記電子回路上の複数のノードにおける電圧または電流の信号波形である複数のシミュレーション信号波形の各々との類似度を算出する類似度算出部と、前記複数のシミュレーション信号波形の各々に対応する前記電子回路上のノードの位置を示すノード情報に基づいて、前記類似度算出部が算出した類似度が最大となるシミュレーション信号波形に対応する前記電子回路上のノードの位置を特定する位置特定部と、前記位置特定部が特定した前記電子回路上のノードの位置を前記測定者に通知する通知部とを備える。
この構成によると、測定者がプローブを接触させることにより測定された観測波形に最も類似するシミュレーション信号波形が特定され、そのシミュレーション信号波形に対応する電子回路上のノードの位置が特定される。このため、測定者が目視による測定箇所の確認を必要とすることなく、回路ノードのプロービングの開始時点で、測定中の回路ノードに関する情報を測定者にフィードバックして、測定すべき回路ノードか否かを測定者に気付かせることができる。
また、上述の動作確認支援装置は、さらに、前記基板を構成する銅箔の形状情報に基づいて、前記基板の寄生成分を算出し、前記電子回路を示すネットリストに、算出した寄生成分を示す情報を追加する寄生成分追加部と、前記寄生成分追加部により前記情報が追加された前記ネットリストに基づいて、前記電子回路の動きをシミュレートすることにより前記複数のシミュレーション信号波形を算出するシミュレーション部とを備え、前記類似度算出部は、前記波形取得部が取得した前記観測波形と、前記シミュレーション部が算出した前記複数のシミュレーション信号波形の各々との類似度を算出しても良い。
この構成によると、測定者は、寄生成分を考慮したノードのプロービングの開始時点で、測定すべきノードか否かに瞬時に気付くことができる。寄生成分を考慮することにより、精度良くノードの位置を特定することができる。
例えば、前記寄生成分追加部は、前記形状情報に基づいて、前記銅箔のインダクタンス寄生成分およびキャパシタンス寄生成分を算出し、前記ネットリストに、算出した前記銅箔のインダクタンス寄生成分およびキャパシタンス寄生成分を示す情報を、寄生成分を示す前記情報として追加し、前記シミュレーション部は、前記寄生成分追加部により情報が追加された前記ネットリストの節点方程式を数値解析することにより、前記複数のノードにおける電圧または電流の過渡特性を計算することにより前記複数のシミュレーション信号波形を算出しても良い。
また、前記形状情報は、前記銅箔の厚さ、長さおよび幅と、前記基板の厚さおよび誘電率とを示す情報を含んでいても良い。
このような情報を用いることにより、複雑な形状の銅箔を表現することができる。
また、上述の動作確認支援装置は、さらに、前記測定者に対して、電圧または電流の測定対象である前記電子回路上のノードの位置と、当該ノードの位置に対応する前記プローブを接触させる前記基板上の位置とを指示する指示部を備え、前記波形取得部は、前記指示部による指示に従い、前記測定者が前記基板に前記プローブを接触させることにより測定された前記観測波形を取得し、前記通知部は、さらに、(i)前記位置特定部が特定した前記電子回路上のノードの位置と前記指示部が指示した前記電子回路上のノードの位置とが等しい場合には、前記測定者による前記プローブの接触が正しいことを表示部に表示し、(ii)前記位置特定部が特定した前記電子回路上のノードの位置と前記指示部が指示した前記電子回路上のノードの位置とが等しくない場合には、前記電子回路上の前記複数のノードの各々に対応する前記基板上の位置を示す基板位置情報に基づいて、前記測定者がプローブを接触させた前記基板上の位置と、前記指示部が指示した前記ノードに対応する前記基板上の位置とを表示部に表示しても良い。
この構成によると、測定箇所を誤った場合は現在測定中のノードと測定すべきノードの位置関係が提示される。このため、速やかに測定すべきノードへのプロービングを開始することが可能になり、結果的に測定作業時間を短縮することが可能になる。また、誤った測定が混入しないため、測定作業の後戻りを抑制することが可能になる。
また、前記類似度算出部は、前記波形取得部が取得した前記観測波形と前記複数のシミュレーション信号波形の各々とを動的計画法を用いて周波数領域で比較することにより、前記波形取得部が取得した前記観測波形と前記複数のシミュレーション信号波形の各々との類似度を算出しても良い。
具体的には、前記類似度算出部は、前記波形取得部が取得した前記観測波形の周波数スペクトルの包絡線と前記複数のシミュレーション信号波形の各々の周波数スペクトルの包絡線とを動的計画法を用いて比較することにより、前記波形取得部が取得した前記観測波形と前記複数のシミュレーション信号波形の各々との類似度を算出しても良い。
また、前記類似度算出部は、前記波形取得部が取得した前記観測波形と前記複数のシミュレーション信号波形の各々とを動的計画法を用いて時間領域で比較することにより、前記波形取得部が取得した前記観測波形と前記複数のシミュレーション信号波形の各々との類似度を算出しても良い。
寄生成分が波形に混入すると、波形が乱れ易くなり、波形に高周波成分が含まれ易くなる場合がある。このため、このような場合には、周波数領域で両波形を比較するよりも、時間領域で両波形を比較する方が安定して比較することができる。
また、前記プローブは、加速度および角速度を測定する加速度角速度センサを有し、前記波形取得部は、前記加速度角速度センサにより計測された加速度が第1閾値以下であり、かつ前記加速度角速度センサにより計測された角速度が第2閾値以下である場合の、前記観測波形を取得しても良い。
この構成によれば、ノードへのプローブの接触状態が安定した後の観測時間波形を波形取得部が取得し、類似度算出部において類似度計算を開始することが可能になる。このため、類似度を高精度で計算することができ、測定箇所を正確に求めることができる。
また、前記波形取得部は、前記加速度角速度センサにより計測された加速度が前記第1閾値以下の状態が第1時間続いた後に、前記加速度角速度センサにより計測された加速度が前記第1閾値以下であり、かつ前記加速度角速度センサにより計測された角速度が第2閾値以下である状態が第2時間続いた後の、前記観測波形を取得しても良い。
本発明の他の一態様に係る動作確認支援装置は、基板に実装された電子回路の測定者による動作確認を支援する動作確認支援装置であって、前記測定者に対して、電圧または電流の測定対象である前記電子回路上のノードの位置と、当該ノードの位置に対応する前記プローブを接触させる前記基板上の位置とを指示する指示部と、前記指示部による指示に従い、前記基板に前記測定者がプローブを接触させることにより測定された、電圧または電流の信号波形である観測波形を取得する波形取得部と、前記波形取得部が取得した前記観測波形と、前記電子回路の動きをシミュレートすることにより得られる前記電子回路上の複数のノードにおける電圧または電流の信号波形である複数のシミュレーション信号波形の各々との類似度を算出する類似度算出部と、前記複数のシミュレーション信号波形の各々に対応する前記電子回路上のノードの位置を示すノード情報に基づいて、前記類似度算出部が算出した類似度が最大となるシミュレーション信号波形に対応する前記電子回路上のノードの位置を特定する位置特定部と、(i)前記位置特定部が特定した前記電子回路上のノードの位置と前記指示部が指示した前記電子回路上のノードの位置とが等しい場合には、前記測定者による前記プローブの接触が正しいことを表示部に表示し、(ii)前記位置特定部が特定した前記電子回路上のノードの位置と前記指示部が指示した前記電子回路上のノードの位置とが等しくない場合には、前記電子回路上の前記複数のノードの各々に対応する前記基板上の位置を示す基板位置情報に基づいて、前記測定者がプローブを接触させた前記基板上の位置と、前記指示部が指示した前記ノードに対応する前記基板上の位置とを表示部に表示する通知部とを備える。
この構成によると、測定者がプローブを接触させることにより測定された観測波形に最も類似するシミュレーション信号波形が特定され、そのシミュレーション信号波形に対応する電子回路上のノードの位置が特定される。このため、測定者が目視による測定箇所の確認を必要とすることなく、回路ノードのプロービングの開始時点で、測定中の回路ノードに関する情報を測定者にフィードバックして、測定すべき回路ノードか否かを測定者に気付かせることができる。特に、測定箇所を誤った場合は現在測定中のノードと測定すべきノードの位置関係が提示される。このため、速やかに測定すべきノードへのプロービングを開始することが可能になり、結果的に測定作業時間を短縮することが可能になる。また、誤った測定が混入しないため、測定作業の後戻りを抑制することが可能になる。
なお、これらの包括的または具体的な態様は、システム、方法、集積回路、コンピュータプログラムまたはコンピュータ読み取り可能なCD−ROMなどの記録媒体で実現されてもよく、システム、方法、集積回路、コンピュータプログラムまたは記録媒体の任意な組み合わせで実現されてもよい。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。
(実施の形態1)
図2は、本発明の実施の形態1に係る動作確認支援装置の機能的な構成を示すブロック図である。動作確認支援装置100は、回路データベース101と、シミュレーション部102と、シミュレーションデータベース103と、PCBデータベース104と、指示部105と、デジタルオシロスコープ106と、波形取得部107と、類似度算出部108と、表示部109と、通知部110と、位置特定部111とを備える。
<利用シーン>
図3に、本実施の形態の動作確認支援装置100の利用シーンを示す。表示部109は、PCB306上に実装されている回路の回路図304と、PCBレイアウト305とを表示する。表示部109は、回路図304上に特定の電子部品の位置と、PCBレイアウト305上に回路図304上の上記特定の電子部品に対応する位置とを表示する。例えば、図3に示すように、矢印で測定箇所308を示しても良いし、他と色を区別して測定箇所307を示して良いし、測定箇所を点滅させても良い。表示部109は、少なくとも、PCBの動作を確認する測定者301が、PCBレイアウト305に表示されている複数の電子部品のうち1つを特定することができるような表示を行なう。
測定者301は、表示部109に表示されている回路図304とPCBレイアウト305を参照して、実際にPCB306上の電子部品のノード電圧等を測定する。具体的には、測定者301は、図2のデジタルオシロスコープ106に接続されたプローブ309を、PCB306上の電子部品のノードに当てることにより、電圧または電流を測定する。以下では、測定者301は、電圧を測定するものとして説明する。ただし、電流を測定する場合についても同様の処理を行うことにより、動作確認支援装置100は、測定者301によるPCB306の動作確認の支援を行うことができる。
表示部109は、測定者301が電圧を測定すべき箇所を、回路図304に測定箇所307として表示し、PCBレイアウト305に測定箇所308として表示する。測定者301は、回路図304上の測定箇所307と、PCBレイアウト305上の測定箇所308とを参照して、測定箇所308に相当するPCB306上の測定箇所にプローブ309の先端を接触させる。
例えば、通知部110は、PCBレイアウト305上の測定箇所308と、測定者301がプローブ309の先端を接触させたPCB306の測定箇所とが一致していれば、「正しいノードを測定しています。」という音声メッセージを測定者301に対して出力する。測定者301がプロービングしている測定箇所が誤っている場合は、通知部110は、表示部109に、現在プロービング中のノード(測定箇所)と測定すべきノード(測定箇所)との位置関係を表示しても良い。例えば、図4に示すように、通知部110は、表示部109に、現在プロービング中のノード402と測定すべきノード403とを矢印で表示することにより、両者の位置関係を示しても良い。
<構成>
以下、動作確認支援装置100の各構成要素を説明する。
回路データベース101は、電圧測定の対象とする電子回路の回路情報を格納する。本開示において、「回路情報」とは、電子回路を構成する複数の電子部品の情報である。回路情報は、複数の電子部品情報から構成される。
回路情報は、例えば、回路上の電子部品の種類を示す情報、またはネットリストを含む。ネットリストは、電子回路における電子部品の端子間の接続情報を含む。例えば、EDAツールなどで設計して作成した回路情報を回路データベース101に格納する。具体的には、回路情報は、SPICEのネットリスト形式で表現される。例えば、図4に示す回路図304は、図5に示すネットリスト501で表現される。図5に示すネットリスト501は、電子部品の種類の情報と、電子部品を特定する情報と、電子部品の端子間の接続情報とを含む。図5に示すネットリストでは、行毎に、1つの電子部品に関する情報が記載されている。
シミュレーション部102は、電子回路の動きをシミュレーションすることにより、電子回路を構成する各ノードの信号波形を算出する。例えば、過渡解析により、電子回路を構成する各ノードの信号波形を算出する。過渡解析とは、電圧または電流などの時間変化を観測する方法を言う。
例えば、シミュレーション部102は、公知技術であるSPICEシミュレータを使用して実現される。具体的には、非特許文献(Nagel,L.W, and Pederson,D.O.,SPICE(Simulation Program with Integrated Circuit Emphasis),Memorandum No.ERL−M382,University of California,Berkeley,Apr.1973)に開示されているSPICEシミュレータを用いる。
シミュレーションデータベース103は、シミュレーション部102により、各ノードの信号波形をシミュレーションしたシミュレーション信号波形の情報を格納する。例えば、シミュレーションデータベース103は、各ノードの過渡解析の結果を格納する。なお、シミュレーションデータベース103は、シミュレーション信号波形の情報を、各ノードの情報と対応付けて格納する。各ノードの情報とは、例えば、電子部品の種類、またはネットリスト等の少なくとも電子回路におけるノードの位置を示す情報(ノード情報)である。
例えば、図4に示すノード402、ノード403、およびノード404のシミュレーション信号波形の一例を、図6A、図6B、および図6Cにそれぞれ示す。ノードk(k=1,…,n)に対して得られた時間波形(シミュレーション信号波形)を抽象化してf_s_k(t)と記述する。ここで、tは離散時間である。
デジタルオシロスコープ106は、PCBのノードにプローブが接続された状態での信号波形を観測する。例えば、測定者301が、電子部品を実装した電子回路にプローブを当てる。この状態において、デジタルオシロスコープ106は、信号波形を観測する。具体的には、測定者301が、特定のPCBのノードに、プローブを接続する。
波形取得部107は、デジタルオシロスコープ106で観測された信号波形を取得する。
具体的には、波形取得部107は、測定されたPCB上のノードの観測波形f_r(t)を取得する。ここで、tは一定時間間隔ΔTでサンプリングされた値であるので、離散時間である。図7に、波形取得部107によって観測された時間波形である観測波形701の一例を示す。
PCBデータベース104は、基板位置情報を格納している。基板位置情報は、電子回路上の複数のノードの各々に対応するPCB上の位置を示す情報である。
指示部105は、電圧または電流の測定対象である電子回路上のノードの位置と、当該ノードの位置に対応する、プローブを接触させるPCB306上の位置とを、測定者301に対して指示する。つまり、指示部105は、図3に示すように、表示部109に、PCB306上に実装されている回路の回路図304と、PCBレイアウト305とを表示する。また、指示部105は、互いに対応するノードの位置として、回路図304上に測定箇所307と、PCBレイアウト305上に測定箇所308とを、それぞれ示す。
表示部109は、液晶ディスプレイなどにより構成される。
類似度算出部108は、各k(k=1,…,n)について、シミュレーション信号波形f_s_k(t)と観測波形f_r(t)の類似度を計算する。類似度の計算方法については後述する。
位置特定部111は、類似度算出部108が計算した類似度に基づいて、観測波形f_r(t)と最も類似するシミュレーション信号波形を選択する。つまり、位置特定部111は、類似度が最大となるシミュレーション信号波形を選択する。また、位置特定部111は、シミュレーションデータベース103に格納されているノード情報を参照して、選択したシミュレーション信号波形に対応する電子回路上のノードの位置を特定する。
例えば、位置特定部111は、類似度d_k(k=1〜n)のうち、最大の類似度に対応するノードの位置を特定する。例えば、図7に示した観測波形701と、図6A〜図6Cにそれぞれ示したシミュレーション信号波形との間で算出された類似度のうち、図6Aに示したシミュレーション信号波形との間で算出された類似度が最大となる。このため、位置特定部111は、図6Aのシミュレーション信号波形に対応するノード402の位置を示す情報を出力する。
通知部110は、位置特定部111が特定したノードの位置と、指示部105が指示した電子回路上のノードの位置とが等しい場合には、測定者301によるプローブの接触が正しいことを表示部109に表示する。また、通知部110は、位置特定部111が特定した電子回路上のノードの位置と、指示部105が指示した電子回路上のノードの位置とが等しくない場合には、PCBデータベース104に格納されている基板位置情報に基づいて、測定者301がプローブを接触させたPCB上の位置と、指示部105が指示したノードに対応するPCB上の位置とを表示部109に表示する。
なお、通知部110は、これらの情報を表示部109に表示する代わりに、音声で測定者301に通知しても良い。例えば、通知部110は、位置特定部111が特定したノードxについて、「現在測定中のノードはxです。」のような音声メッセージを、通知部110に接続された音声合成装置(図示せず)に出力させても良い。上記の例では、通知部110は、「現在測定中のノードは402です。」のような音声メッセージを音声合成装置に出力させる。
<処理の流れ>
次に、動作確認支援装置100が実行する処理の流れについて説明する。
図8は、動作確認支援装置100が実行する処理のフローチャートである。
シミュレーション部102は、電子回路を構成する各ノードの信号波形をシミュレーションし、シミュレーション信号波形の情報をシミュレーションデータベース103に書き込む(S1)。
シミュレーション部102は、すべてのシミュレーション信号波形について、最大最小値、基本周期、周波数特性包絡から構成されるプロファイルを作成する(S2)。一例として、ノード402のシミュレーション信号波形について作成したプロファイルを図9に示す。最大最小値はシミュレーション信号波形を時間軸上でスキャンして、振幅の最大値と最小値をピックアップした値である。基本周期は、シミュレーション信号波形を、離散フーリエ変換を用いて周波数領域の信号に変換した、その信号のパワースペクトルの包絡(周波数特性包絡)において、複数のピークの周波数のうち、最も小さい周波数の逆数である。
パワースペクトルの包絡F_s_k(f)は、パワースペクトルを再度フーリエ変換して、その低次の係数だけを逆フーリエ変換することで得られる。図9の例では、太線で示すパワースペクトルの包絡より、ピーク901の周波数の逆数を基本周期とする。
なお、前述のようにシミュレーション信号波形の離散時間の間隔は均等ではない。このため、シミュレーション部102は、離散フーリエ変換に際して、シミュレーション信号波形を計測波形と同じ等時間間隔へアライメントしてから使用する。図10にアライメントの一例を示す。図10の(a)に示されるシミュレーション信号波形f(t)を観測波形のサンプリング周期ΔTで直接リサンプリングすることは不可能に近い。このため、シミュレーション部102は、式1を用いてサンプリング値を推定する。
Figure 0005200198
なお、シミュレーション部102は、t=kΔTについて、maxts1≦t≦mints2なるts1とts2を取得して、式1の値を計算する。
アライメントされたシミュレーション信号波形の一例を図10の(b)に示す。
次に、動作確認支援装置100は、以下の処理のS3〜S11の処理を、電子回路上の全てのノード(測定箇所)について繰り返し行う。
指示部105は、図3に示すように、表示部109に、PCB306上に実装されている回路の回路図304と、PCBレイアウト305とを表示する。また、指示部105は、互いに対応するノードの位置として、回路図304上に、測定箇所307と、PCBレイアウト305上に測定箇所308とをそれぞれ示す(S3)。測定箇所の位置は予め定められているものとする。
波形取得部107は、表示部109に表示されたPCBレイアウト上の測定箇所308の情報に従い測定者301がプロービングを行うことにより、デジタルオシロスコープ106が観測した波形を取得する(S4)。
また、波形取得部107は、S2と同様の処理を行うことで、観測波形について、シミュレーション信号波形と同様のプロファイルを作成する(S5)。一例として、観測波形701について作成されたプロファイルを図11に示す。観測波形701のパワースペクトルの包絡をF_r(f)とする。
類似度算出部108は、すべてのシミュレーション信号波形のプロファイルの中から、観測波形のプロファイルに近いプロファイルを抽出する(S6)。例えば、類似度算出部108は、双方の振幅の最大値の差が第1閾値以下であり、双方の振幅の最小値の差が第2閾値以下であり、かつ双方の基本周期の差が第3閾値以下であるシミュレーション信号波形のプロファイルを抽出する。
類似度算出部108は、S6で抽出された各シミュレーション信号波形のプロファイルについて、シミュレーション信号波形と観測波形との類似度を算出する(S7)。類似度算出部108は、シミュレーション信号波形f_s_k(t)と観測波形f_r(t)との類似度として、シミュレーション信号波形のスペクトルの包絡F_s_k(f)と観測波形のスペクトルの包絡F_r(f)との類似度を、動的計画法(別名としてダイナミック・タイム・ワーピング法)を利用して算出する。
公知の動的計画法のアルゴリズムを図12に示す。このアルゴリズムによって、観測波形f_r(t)とノードkのシミュレーション信号波形f_s_k(t)との類似度として、シミュレーション信号波形のスペクトルの包絡F_s_k(f)と観測波形のスペクトルの包絡F_r(f)との類似度d_k(F_r(f),F_s_k(f))が得られる。
位置特定部111は、類似度d_kが最大となるノードkの位置を特定する(S8)。
通知部110は、位置特定部111が特定したノードkの位置が、S3において指示部105が指示した、回路図304上の測定箇所307の位置と等しいか否かを判断する(S9)。
通知部110は、両者が等しい場合には(S9でYES)、測定者301によるプローブの接触が正しいことを表示部109に表示する(S10)。
また、通知部110は、両者が等しくない場合には(S9でNO)、PCBデータベース104に格納されている基板位置情報に基づいて、測定者301がプローブを接触させたPCB上の位置と、指示部105が指示したノードに対応するPCB上の位置とを表示部109に表示する(S11)。これにより、通知部110は、正確なプローブの接触位置を通知部110に表示する。測定者301は、再度プロービングを行い、S4以降の処理が繰り返される。
本実施の形態によれば、測定者は、回路ノードのプロービングの開始時点で、測定すべき回路ノードか否かに瞬時に気付くことができる。このため、測定者が測定箇所を誤った場合であっても瞬時に測定箇所を修正することができ、結果的に測定作業時間を短縮することができる。また、誤った測定が混入しないため、測定作業の後戻りを抑制することが可能になる。
なお、通知部110は、プローブの接触位置、つまり位置特定部111が特定したノードの位置が、正しい位置か否かの判断を行うこととして説明を行ったが、単に、通知部110は、位置特定部111が特定したノードの位置を表示部109に表示したり、音声を出力することにより、測定者301に通知するものであってもよい。
また、指示部105は、図3に示すように、表示部109に、回路図304とPCBレイアウト305とを表示するものとしたが、いずれか一方のみを表示するものであってもよい。
(実施の形態2)
実施の形態2では、安定状態にある観測波形を用いて処理を行う点が実施の形態1と異なる。以下の説明では、実施の形態1と共通の構成については説明を省略する。
本発明の実施の形態2に係る動作確認支援装置は、図2に示した動作確認支援装置100と同様の構成を有する。ただし、デジタルオシロスコープ106に接続されたプローブの構成と、波形取得部107が実行する処理が異なる。
波形取得部107は、デジタルオシロスコープ106を用いて測定されたPCB上のノードの観測波形f_r(t)を取得する。ここで、tは離散時間である。なお、図13に示すように、デジタルオシロスコープ106に接続されるプローブ1301は、MEMS(Micro Electro Mechanical Systems)技術を用いて製造された小型の3軸加速度角速度センサ1302を内蔵する。なお、3軸加速度角速度センサ1302はプローブ1301に内蔵されていなくても、プローブ1301の外部に装着されていても良い。
図14は、図8に示した観測波形取得処理(S4)の詳細を示すフローチャートである。
波形取得部107は、3軸加速度角速度センサ1302の出力を一定時間間隔でサンプリングしながら、x軸方向、y軸方向およびz軸方向のそれぞれの加速度ax、ayおよびazを計測する(S21)。
波形取得部107は、後述する加速度評価値が閾値A以下の状態が、時間Ta以上が経過したか否かを判断する(S22)。ここで、加速度評価値は、例えば、|ax|+|ay|+|az|とする。閾値Aおよび時間Taは、予め定められている。
図15(a)に示すように上記状態が時間Ta以上経過した場合には、S23に移行し、時間Ta以内に加速度評価値が閾値Aを超えた場合はS21へ戻る。
S23において、波形取得部107は、3軸加速度角速度センサ1302の出力を一定時間間隔でサンプリングしながら、加速度ax、ayおよびazと角速度ωx、ωyおよびωzを計測する。角速度ωx、ωyおよびωzは、それぞれ、x軸方向、y軸方向およびz軸方向の角速度である。
波形取得部107は、加速度評価値が閾値A以下で、かつ、後述する角速度評価値が閾値B以下の状態が、時間Tω以上経過したか否かを判断する(S24)。ここで、角速度評価値は、|ωx|+|ωy|+|ωz|とする。閾値Bおよび時間Tωは、予め定められている。
図15(b)に示すように上記状態が時間Tω以上経過した場合には、波形取得部107は、図15(c)に示すようにその時点からデジタルオシロスコープ106が観測した波形を取得する(S25)。
ただし、加速度評価値が閾値Aを超えた場合はS21へ戻る。また、加速度評価値が閾値A以下でも、時間Tω以内に角速度評価値が閾値Bを超えた場合はS23へ戻る。
かかる構成によれば、ノードへのプローブの接触状態が安定した後の観測時間波形を波形取得部107が取得し、類似度算出部108において自動的に類似度計算を開始することが可能になる。このため、類似度を高精度で計算することができ、測定箇所を正確に求めることができる。また、測定者がプローブを当てた後に、類似度計算の開始を指示する必要が無くなるため、測定作業をより速やかに完了することが可能になる。
(実施の形態3)
実施の形態3では、電子回路の寄生成分を考慮して、電位または電流の測定箇所を求める点が、実施の形態1と異なる。以下の説明では、実施の形態1と共通の構成については説明を省略する。
図16は、本発明の実施の形態3に係る動作確認支援装置の機能的な構成を示すブロック図である。動作確認支援装置100Aは、回路データベース101と、シミュレーション部102と、シミュレーションデータベース103と、PCBデータベース104Aと、指示部105と、デジタルオシロスコープ106と、波形取得部107と、類似度算出部108Aと、表示部109と、通知部110と、位置特定部111と、寄生成分追加部121とを備える。
<利用シーン>
図17に、本実施の形態の動作確認支援装置100Aの利用シーンを示す。表示部109は、PCB306上に実装されている回路の回路図304と、PCBレイアウト305とを表示する。表示部109は、回路図304上に特定の電子部品の位置と、PCBレイアウト305上に回路図304上の上記特定の電子部品に対応する位置とを表示する。例えば、図17に示すように、矢印で測定箇所308を示しても良いし、他と色を変更して測定箇所307を示しても良いし、測定箇所を点滅させても良い。表示部109は、少なくとも、測定者301が、PCBレイアウト305に表示されている複数の電子部品のうち1つを特定することができるような表示を行なう。
測定者301は、表示部109に表示されている回路図304とPCBレイアウト305を参照して、実際にPCB306上の電子部品のノード電圧等を測定する。具体的には、測定者301は、図16のデジタルオシロスコープ106に接続されたプローブ309を、PCB306上の電子部品のノードに当てることにより、電圧等を測定する。
表示部109は、測定者301が電圧を測定すべき箇所を回路図304に測定箇所307として、PCBレイアウト305に測定箇所308として表示する。測定者301は、回路図304上の測定箇所307と、PCBレイアウト305上の測定箇所308とを参照して、測定箇所308に相当するPCB306上の測定箇所にプローブ309の先端を接触させる。
通知部110は、PCBレイアウト305上の測定箇所308と、測定者301がプローブ309の先端を接触させたPCB306の測定箇所とが一致していれば、「正しいノードを測定しています。」という音声メッセージを測定者301に対して出力する。測定者301がプロービングしている測定箇所が誤っている場合は、通知部110は、表示部109に、現在プロービング中のノード(測定箇所)と測定すべきノード(測定箇所)との位置関係を表示しても良い。例えば、図18に示すように、通知部110は、表示部109に、現在プロービング中のノード406と測定すべきノード407とを矢印で表示することにより、両者の位置関係を示しても良い。
<構成>
以下、動作確認支援装置100Aの構成要素のうち、実施の形態1に係る動作確認支援装置100の構成要素と異なるものについて説明する。
PCBデータベース104Aは、実施の形態1に係るPCBデータベース104が格納していた基板位置情報に加えて、形状情報を格納している。形状情報は、PCBを構成する銅箔の形状を示す情報である。形状情報は、例えば、銅箔ごとに(始点座標、終点座標、幅、厚さ)の組情報を含む。組情報を複数用いることにより、複雑な形状の銅箔を表現することができる。形状情報には、少なくともPCBの寄生成分を計算するために必要な情報が含まれている。
寄生成分追加部121は、PCBデータベース104Aに格納されている形状情報から銅箔の寄生成分を計算し、回路データベース101に格納されている回路情報を更新する。例えば、寄生成分追加部121は、銅箔の形状情報から寄生成分を生成し、生成した寄生成分を回路情報に追加する。
図19(a)および図19(b)に、寄生成分追加部121の処理の一例を示す。図19(a)に、比誘電率ε、厚さD[mm]のPCBを挟む2つの銅箔を示す。各銅箔の厚さはd[mm]、幅はw[mm]、長さはl[mm]である。これらの情報は、形状情報として、PCB毎に予め計算され、PCBデータベース104Aに格納される。
この場合、寄生成分追加部121は、端子1および端子2の寄生成分を、公知の計算式(例えば、非特許文献:CQ出版社トランジスタ技術誌1993年2月号などに記載)を利用して計算する。具体的には、寄生成分追加部121は、図19(b)に記載のように、端子1と端子2の寄生成分L(インダクタンス寄生成分)およびC(キャパシタンス寄生成分)を計算する。ここで、ε0は真空の誘電率である。
図20に、寄生成分を回路情報に追加する処理の一例を示す。図20(a)を参照して、寄生成分追加部121は、例えば、回路データベース101の中の回路801(ネットリスト802)のノードCの寄生成分を生成する。具体的には、測定者301は、ノードCの銅箔の形状情報をPCBデータベース104Aの中から検索し、その寄生成分を生成する。図20(b)に寄生成分803の一例を示す。
図20(c)を参照して、寄生成分追加部121は、回路801に寄生成分803を追加することにより、回路804を生成する。また、これに伴い、ネットリスト802に寄生成分803に相当する情報(例えば、テキスト)を挿入することで、ネットリスト805を生成する。なお、ネットリスト805の中で、X_LC1〜X_LC3が、寄生成分に相当するLC回路を示す。
シミュレーション部102は、寄生成分追加部121により寄生成分が追加された回路情報に基づいて、電子回路を構成する各ノードの信号波形をシミュレーションする。シミュレーションの手法は、実施の形態1のシミュレーション部102と同じである。
類似度算出部108Aは、各k(k=1,…,n)について、シミュレーション信号波形f_s_k(t)と観測波形f_r(t)の類似度を計算する。類似度の計算方法については後述する。
通知部110は、実施の形態1と同様に、位置特定部111が特定したノードの位置と、指示部105が指示した電子回路上のノードの位置と、PCBデータベース104Aに格納されている基板位置情報とに基づいた表示または音声出力を行う。
例えば、図17に示すように、通知部110は、位置特定部111が特定したノードの位置と、指示部105が指示したノードの位置とが同じであれば、「正しいノードを測定しています。」という音声メッセージを測定者301に対して出力する。また、図18に示すように、位置特定部111が特定したノードの位置である測定者301がプロービングしている部品の位置が誤っている場合は、通知部110は、表示部109に、現在プロービング中のノード406と測定すべきノード407とを矢印で表示することにより、両者の位置関係を示しても良い。
<処理の流れ>
次に、動作確認支援装置100Aが実行する処理の流れについて説明する。
図21は、動作確認支援装置100Aが実行する処理のフローチャートである。以下では、図8に示した動作確認支援装置100が実行する処理と異なる処理についてのみ説明し、動作確認支援装置100が実行する処理と共通する処理については説明を繰り返さない。
寄生成分追加部121は、PCBデータベース104Aに格納されている形状情報から銅箔の寄生成分を計算し、回路データベース101に格納されている回路情報を更新する(S31)。寄生成分追加部121が実行する具体的な処理は、上述した通りである。このため、その詳細な説明はここでは繰り返さない。
シミュレーション部102は、すべてのシミュレーション信号について、最大最小値、基本周期、基本周期波形から構成されるプロファイルを作成する(S32)。一例として、ノード402のシミュレーション信号波形について作成したプロファイルを図22に示す。最大最小値および基本周期は、図9に示したプロファイルと同様である。基本周期波形は、シミュレーション信号波形の中から基本周期の期間の信号波形を抽出したものである。
波形取得部107は、S32と同様の処理を行うことで、観測波形について、シミュレーション信号波形と同様のプロファイルを作成する(S33)。一例として、観測波形701について作成されたプロファイルを図23に示す。
類似度算出部108Aは、S6で抽出された各シミュレーション信号波形のプロファイルについて、シミュレーション信号波形と観測波形との類似度を算出する(S34)。類似度算出部108Aは、シミュレーション信号波形f_s_k(t)と観測波形f_r(t)との類似度を、動的計画法(別名としてダイナミック・タイム・ワーピング法)を利用して算出する。
公知の動的計画法のアルゴリズムを図24に示す。このアルゴリズムによって、観測波形f_r(t)とノードkのシミュレーション信号波形f_s_k(t)の類似度d_k(f_r(t),f_s_k(t))が得られる。
ただし、前述のようにシミュレーション信号波形と観測波形の離散時間の間隔が異なるため、動的計画法を用いて類似度を計算する前に、類似度算出部108Aは、シミュレーション信号波形を計測波形の等時間間隔へアライメントしておく。アライメントの方法は、図10に示したものと同様である。
また、シミュレーション信号波形と観測波形の比較視点を揃えるため、類似度算出部108Aは、シミュレーション信号波形と観測波形の時間相関を計算し、その値が最大となるオフセット時間tstartをシミュレーション信号波形の始点として動的計画法を適用する。オフセット時間tstartは、式2により計算される。
Figure 0005200198
ここで、f(t)は、シミュレーション信号波形f_s_k(t)を示し、f(t)は、観測波形f_r(t)を示す。また、ΔTは、サンプリング周期を示す。
より具体的には、観測波形f_r(t)とノードkのシミュレーション信号波形f_s_k(t)の類似度はd_k(f_r(t−tstart),f_s_k(t))によって計算される。
これにより、例えば、図25(a)に示すシミュレーション信号波形と、図25(b)に示す観測波形とのオフセット時間tstartとして、図25(a)に示す時間位置のオフセット時間tstartが算出される。
本実施の形態によれば、測定者は、寄生成分を考慮したノードのプロービングの開始時点で、測定すべきノードか否かに瞬時に気付くことができる。また、測定箇所を誤った場合は現在測定中のノードと測定すべきノードの位置関係が提示される。このため、速やかに測定すべきノードへのプロービングを開始することが可能になり、結果的に測定作業時間を短縮することが可能になる。また、誤った測定が混入しないため、測定作業の後戻りを抑制することが可能になる。寄生成分を考慮することにより、精度良くノードの位置を特定することができる。
また、寄生成分が波形に混入すると、波形が乱れ易くなり、波形に高周波成分が含まれ易くなる場合がある。このため、このような場合には、周波数領域で両波形を比較するよりも、時間領域で両波形を比較する方が安定して比較することができる。
なお、類似度算出部108Aは、シミュレーション信号波形f_s_k(t)と観測波形f_r(t)の類似度が所定の閾値以上の場合には、測定者301がプローブ309で接触している電子部品が正しいとの判断を行っても良い。類似度算出部108についても同様である。
また、寄生成分追加部121の寄生成分の計算方法として、銅箔の形状情報に対してFDTD(Finite−difference time−domain)法などの電磁界解析を行い、得られるSパラメータについてLC集中定数回路をフィッティングさせることにより、より精度良く寄生成分を生成することも可能である。
なお、図1に示した動作確認支援装置100のうち、波形取得部107、類似度算出部108、位置特定部111および通知部110が必須の構成要素であり、それ以外の構成要素は、必ずしも動作確認支援装置100に備えられていなくても良い。
また、実施の形態1に示した類似度算出部108の変わりに、実施の形態3に示した類似度算出部108Aを用いても良いし、実施の形態3に示した類似度算出部108Aの変わりに、実施の形態1に示した類似度算出部108を用いても良い。
なお、上記各実施の形態において、各構成要素は、専用のハードウェアで構成されるか、各構成要素に適したソフトウェアプログラムを実行することによって実現されてもよい。各構成要素は、CPUまたはプロセッサなどのプログラム実行部が、ハードディスクまたは半導体メモリなどの記録媒体に記録されたソフトウェアプログラムを読み出して実行することによって実現されてもよい。ここで、上記各実施の形態の動作確認支援装置などを実現するソフトウェアは、次のようなプログラムである。
すなわち、このプログラムは、基板に実装された電子回路の測定者による動作確認を支援する動作確認支援方法を実行させるためのプログラムであり、動作確認支援方法は、前記基板に前記測定者がプローブを接触させることにより測定された、電圧または電流の信号波形である観測波形を取得する波形取得ステップと、前記波形取得ステップで取得された前記観測波形と、前記電子回路の動きをシミュレートすることにより得られる前記電子回路上の複数のノードにおける電圧または電流の信号波形である複数のシミュレーション信号波形の各々との類似度を算出する類似度算出ステップと、前記複数のシミュレーション信号波形の各々に対応する前記電子回路上のノードの位置を示すノード情報に基づいて、前記類似度算出ステップで算出された類似度が最大となるシミュレーション信号波形に対応する前記電子回路上のノードの位置を特定する位置特定ステップと、前記位置特定ステップで特定された前記電子回路上のノードの位置を前記測定者に通知する通知ステップとを含む。
以上、一つまたは複数の態様に係る動作確認支援装置について、実施の形態に基づいて説明したが、本発明は、この実施の形態に限定されるものではない。本発明の趣旨を逸脱しない限り、当業者が思いつく各種変形を本実施の形態に施したものや、異なる実施の形態における構成要素を組み合わせて構築される形態も、一つまたは複数の態様の範囲内に含まれてもよい。
例えば、実施の形態2と実施の形態3とを組み合わせても良い。
本発明は、SILS(Software In the Library Simulation)などソフトウェアによるハードウェア設計を完了して、動作確認用に少量のハードウェア試作を行い、その動作確認をする作業等を支援する動作確認支援装置等に有用である。
100、100A 動作確認支援装置
101 回路データベース
102 シミュレーション部
103 シミュレーションデータベース
104、104A PCBデータベース
105 指示部
106 デジタルオシロスコープ
107 波形取得部
108、108A 類似度算出部
109 表示部
110 通知部
111 位置特定部
121 寄生成分追加部
301 測定者
304 回路図
305 PCBレイアウト
306 PCB
307、308 測定箇所
309、1301 プローブ
402〜404、406、407 ノード
501、802、805 ネットリスト
701 観測波形
801、804 回路
803 寄生成分
901 ピーク
1302 3軸加速度角速度センサ

Claims (13)

  1. 基板に実装された電子回路の測定者による動作確認を支援する動作確認支援装置であって、
    前記基板に前記測定者がプローブを接触させることにより測定された、電圧または電流の信号波形である観測波形を取得する波形取得部と、
    前記波形取得部が取得した前記観測波形と、前記電子回路の動きをシミュレートすることにより得られる前記電子回路上の複数のノードにおける電圧または電流の信号波形である複数のシミュレーション信号波形の各々との類似度を算出する類似度算出部と、
    前記複数のシミュレーション信号波形の各々に対応する前記電子回路上のノードの位置を示すノード情報に基づいて、前記類似度算出部が算出した類似度が最大となるシミュレーション信号波形に対応する前記電子回路上のノードの位置を特定する位置特定部と、
    前記位置特定部が特定した前記電子回路上のノードの位置を前記測定者に通知する通知部と
    を備える動作確認支援装置。
  2. さらに、
    前記基板を構成する銅箔の形状情報に基づいて、前記基板の寄生成分を算出し、前記電子回路を示すネットリストに、算出した寄生成分を示す情報を追加する寄生成分追加部と、
    前記寄生成分追加部により前記情報が追加された前記ネットリストに基づいて、前記電子回路の動きをシミュレートすることにより前記複数のシミュレーション信号波形を算出するシミュレーション部と
    を備え、
    前記類似度算出部は、
    前記波形取得部が取得した前記観測波形と、前記シミュレーション部が算出した前記複数のシミュレーション信号波形の各々との類似度を算出する
    請求項1に記載の動作確認支援装置。
  3. 前記寄生成分追加部は、前記形状情報に基づいて、前記銅箔のインダクタンス寄生成分およびキャパシタンス寄生成分を算出し、前記ネットリストに、算出した前記銅箔のインダクタンス寄生成分およびキャパシタンス寄生成分を示す情報を、寄生成分を示す前記情報として追加し、
    前記シミュレーション部は、前記寄生成分追加部により情報が追加された前記ネットリストの節点方程式を数値解析することにより、前記複数のノードにおける電圧または電流の過渡特性を計算することにより前記複数のシミュレーション信号波形を算出する
    請求項2に記載の動作確認支援装置。
  4. 前記形状情報は、前記銅箔の厚さ、長さおよび幅と、前記基板の厚さおよび誘電率とを示す情報を含む
    請求項3に記載の動作確認支援装置。
  5. さらに、
    前記測定者に対して、電圧または電流の測定対象である前記電子回路上のノードの位置と、当該ノードの位置に対応する前記プローブを接触させる前記基板上の位置とを指示する指示部を備え、
    前記波形取得部は、前記指示部による指示に従い、前記測定者が前記基板に前記プローブを接触させることにより測定された前記観測波形を取得し、
    前記通知部は、さらに、(i)前記位置特定部が特定した前記電子回路上のノードの位置と前記指示部が指示した前記電子回路上のノードの位置とが等しい場合には、前記測定者による前記プローブの接触が正しいことを表示部に表示し、(ii)前記位置特定部が特定した前記電子回路上のノードの位置と前記指示部が指示した前記電子回路上のノードの位置とが等しくない場合には、前記電子回路上の前記複数のノードの各々に対応する前記基板上の位置を示す基板位置情報に基づいて、前記測定者がプローブを接触させた前記基板上の位置と、前記指示部が指示した前記ノードに対応する前記基板上の位置とを表示部に表示する
    請求項1〜4のいずれか1項に記載の動作確認支援装置。
  6. 前記類似度算出部は、前記波形取得部が取得した前記観測波形と前記複数のシミュレーション信号波形の各々とを動的計画法を用いて周波数領域で比較することにより、前記波形取得部が取得した前記観測波形と前記複数のシミュレーション信号波形の各々との類似度を算出する
    請求項1〜5のいずれか1項に記載の動作確認支援装置。
  7. 前記類似度算出部は、前記波形取得部が取得した前記観測波形の周波数スペクトルの包絡線と前記複数のシミュレーション信号波形の各々の周波数スペクトルの包絡線とを動的計画法を用いて比較することにより、前記波形取得部が取得した前記観測波形と前記複数のシミュレーション信号波形の各々との類似度を算出する
    請求項6に記載の動作確認支援装置。
  8. 前記類似度算出部は、前記波形取得部が取得した前記観測波形と前記複数のシミュレーション信号波形の各々とを動的計画法を用いて時間領域で比較することにより、前記波形取得部が取得した前記観測波形と前記複数のシミュレーション信号波形の各々との類似度を算出する
    請求項1〜5のいずれか1項に記載の動作確認支援装置。
  9. 前記プローブは、加速度および角速度を測定する加速度角速度センサを有し、
    前記波形取得部は、前記加速度角速度センサにより計測された加速度が第1閾値以下であり、かつ前記加速度角速度センサにより計測された角速度が第2閾値以下である場合の、前記観測波形を取得する
    請求項1〜8のいずれか1項に記載の動作確認支援装置。
  10. 前記波形取得部は、前記加速度角速度センサにより計測された加速度が前記第1閾値以下の状態が第1時間続いた後に、前記加速度角速度センサにより計測された加速度が前記第1閾値以下であり、かつ前記加速度角速度センサにより計測された角速度が第2閾値以下である状態が第2時間続いた後の、前記観測波形を取得する
    請求項9に記載の動作確認支援装置。
  11. 基板に実装された電子回路の測定者による動作確認を支援する動作確認支援装置であって、
    前記測定者に対して、電圧または電流の測定対象である前記電子回路上のノードの位置と、当該ノードの位置に対応する前記プローブを接触させる前記基板上の位置とを指示する指示部と、
    前記指示部による指示に従い、前記基板に前記測定者がプローブを接触させることにより測定された、電圧または電流の信号波形である観測波形を取得する波形取得部と、
    前記波形取得部が取得した前記観測波形と、前記電子回路の動きをシミュレートすることにより得られる前記電子回路上の複数のノードにおける電圧または電流の信号波形である複数のシミュレーション信号波形の各々との類似度を算出する類似度算出部と、
    前記複数のシミュレーション信号波形の各々に対応する前記電子回路上のノードの位置を示すノード情報に基づいて、前記類似度算出部が算出した類似度が最大となるシミュレーション信号波形に対応する前記電子回路上のノードの位置を特定する位置特定部と、
    (i)前記位置特定部が特定した前記電子回路上のノードの位置と前記指示部が指示した前記電子回路上のノードの位置とが等しい場合には、前記測定者による前記プローブの接触が正しいことを表示部に表示し、(ii)前記位置特定部が特定した前記電子回路上のノードの位置と前記指示部が指示した前記電子回路上のノードの位置とが等しくない場合には、前記電子回路上の前記複数のノードの各々に対応する前記基板上の位置を示す基板位置情報に基づいて、前記測定者がプローブを接触させた前記基板上の位置と、前記指示部が指示した前記ノードに対応する前記基板上の位置とを表示部に表示する通知部と
    を備える動作確認支援装置。
  12. コンピュータが、基板に実装された電子回路の測定者による動作確認を支援する動作確認支援方法であって、
    前記基板に前記測定者がプローブを接触させることにより測定された、電圧または電流の信号波形である観測波形を取得する波形取得ステップと、
    前記波形取得ステップで取得された前記観測波形と、前記電子回路の動きをシミュレートすることにより得られる前記電子回路上の複数のノードにおける電圧または電流の信号波形である複数のシミュレーション信号波形の各々との類似度を算出する類似度算出ステップと、
    前記複数のシミュレーション信号波形の各々に対応する前記電子回路上のノードの位置を示すノード情報に基づいて、前記類似度算出ステップで算出された類似度が最大となるシミュレーション信号波形に対応する前記電子回路上のノードの位置を特定する位置特定ステップと、
    前記位置特定ステップで特定された前記電子回路上のノードの位置を前記測定者に通知する通知ステップと
    を含む動作確認支援方法。
  13. 請求項12に記載の動作確認支援方法をコンピュータに実行させるためのプログラム。
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